JP3109115B2 - シャッタの走行異常検出装置 - Google Patents

シャッタの走行異常検出装置

Info

Publication number
JP3109115B2
JP3109115B2 JP03062553A JP6255391A JP3109115B2 JP 3109115 B2 JP3109115 B2 JP 3109115B2 JP 03062553 A JP03062553 A JP 03062553A JP 6255391 A JP6255391 A JP 6255391A JP 3109115 B2 JP3109115 B2 JP 3109115B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
curtain
light
abnormality
running
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03062553A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04276727A (ja
Inventor
敏夫 土橋
透 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP03062553A priority Critical patent/JP3109115B2/ja
Publication of JPH04276727A publication Critical patent/JPH04276727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3109115B2 publication Critical patent/JP3109115B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先幕および後幕を有す
るフォーカルプレーンシャッタにおいて、これら先幕お
よび後幕が同時に走行する等の走行異常を検出するため
のシャッタの走行異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラ内のフィルム前方のアパ
ーチャー部に設けられるフォーカルプレーンシャッタ
は、先幕および後幕と呼ばれる2枚のシャッタ幕を備え
ている。先幕はカメラ本体のレリーズ釦が押されると走
行を開始し、後幕は先幕走行開始後にシャッタスピード
分の時間だけ遅延して走行を開始し、これら先幕および
後幕の間に形成されるスリットがアパーチャー部を上下
に、あるいは左右に進行することによりフィルムが露光
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カメラには、シャッタの先幕、後幕が同時に走行し、ス
リットが形成されることなく、すなわちフィルムが露光
されることなくシャッタ動作が完了する走行異常現象が
起きた場合に、これを検出する手段を備えていなかっ
た。この場合においても先幕および後幕は走行してお
り、シャッタ動作自体は終了しているため、撮影者は外
部からシャッタの走行異常を検出することはできず、正
常に撮影が行われているものと思ってその後も撮影を続
けることになる。従って、このようなシャッタの走行異
常はフィルムを現像しない限り撮影者は知ることができ
ない。特に、旅行や記念写真は再度同一風景を撮影する
ことができないため、撮影時点においてシャッタの走行
異常を検出する手段が望まれていた。
【0004】また、このような事態は、シャッタの先幕
と後幕とが時間差をもって走行開始したものの、途中で
重なってしまい、そのまま走行完了してしまうような走
行異常現象においても同様に発生する。
【0005】本発明の目的は、フォーカルプレーンシャ
ッタの走行異常を撮影時において検出することの可能な
シャッタの走行異常検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて説明すると、請求項1に記載の発明は、
フォーカルプレーンシャッタの先幕および後幕のフィル
ムに対向する面と反対の面について、その反射率がフィ
ルム面の反射率と異なるように形成して先幕および後幕
の走行異常を検出するフォーカルプレーンシャッタの走
行異常検出装置に適用される。そして、複数の受光部a
1〜a5を有し、先幕、後幕およびフィルム面からの反
射光を複数の受光部a1〜a5で分割して受光する受光
素子aと、フォーカルプレーンシャッタが動作中の受光
素子aにおける複数の受光部a1〜a5ごとの受光量の
変化に基づいて、先幕および後幕の走行正常または異常
を判定する判定手段bとを備えることで、上述の目的を
達成している。
【0007】
【作用】受光素子aは、先幕、後幕およびフィルム面か
らの反射光を複数の受光部a1〜a5で分割して受光
し、判定手段bは、シャッタの動作中における受光素子
aの受光部a1〜a5ごとの受光量の変化に基づいてこ
のシャッタの走行正常または異常を判定する。先幕と後
幕とが同時に走行する、あるいは途中で重なれば、フィ
ルム面に被写体からの光が当ることなくまたは不十分に
光が当った状態でシャッタ動作が終了する。従って、シ
ャッタ動作中において受光部a1〜a5のうち少なくと
も1つの受光部で受光された受光量の変動がある閾値以
下の場合にシャッタの走行異常現象の発生を検出するこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。 −第1実施例− 図2は本発明のシャッタの走行異常検出装置が適用され
るカメラの第1実施例を示す機構図、図3は同カメラの
回路構成を示すブロック図である。
【0009】図2において、1は撮影レンズ、2は観察
用ハーフミラー、3はオートフォーカス(以下、適宜A
Fと呼ぶ)用サブミラー、4はスクリーン、5はペンタ
プリズム、6は接眼レンズである。この撮影レンズ1に
入射した光は、観察用ハーフミラー2で反射されてスク
リーン4上に結像される。この像は、ペンタプリズム5
を介して接眼レンズ6で観察される。
【0010】10は接眼レンズ6の上部に設けられたA
E測光用素子であり、このAE測光用素子10には、ス
クリーン4からの拡散光がペンタプリズム5後方に設け
られた集光レンズ9を介して入射される。11は、カメ
ラ底部に設けられ、撮像素子を備えたオートフォーカス
検出部であり、このAF検出部11には、ミラー2を通
過してサブミラー3で反射された光が入射される。Fは
図2において紙面に直交する方向に延在するフィルム、
8はTTL調光用素子であり、このTTL調光用素子8
には、スピードライト撮影時に被写体から反射されたス
ピードライト光がフィルムFの面に当って反射する光が
集光レンズ7を介して入射される。TTL調光用素子8
は、SPD(シリコン・フォトダイオード)等の光電変
換素子で形成され、本実施例では、図4(a)に示すよう
に円形の中央部8a、および全体を4分割する周辺部8
b〜8eにより5分割されている。
【0011】SはフィルムF前方のアパーチャー部に設
けられたフォーカルプレーンシャッタであり、このシャ
ッタSには、先幕12および後幕13が設けられてい
る。これら先幕12および後幕13はそれぞれ横方向に
長い3枚の羽根に分割されて形成され、撮影レンズ1側
の面は、その反射率がフィルムFの乳剤面の反射率と異
なるように形成されている。先幕12はミラ−スイッチ
S3のオン信号で走行を開始し、その後シャッタスピ−
ド分の時間だけ遅延して後幕13が走行する。
【0012】次に、図3において、51はカメラ全体の
制御を司るマイクロコンピュータであり、メモリ、判断
回路、演算回路、タイマ等を内蔵している。52は撮影
レンズに付属してレンズ情報が入力されたROM、53
はオートフォーカス制御部であり、図2におけるAF検
出部11を内蔵している。54は液晶パネル等を備えた
各種表示を行う表示部、55はAE測光部であり、図2
におけるAE測光素子10を内蔵している。56はTT
L測光部であり、TTL調光用素子8を内蔵している。
57はスピードライト、58は露出制御部、59はシャ
ッタ走行異常検出部である。
【0013】また、S1およびS2はカメラ本体のレリ
ーズ釦(図示略)に連動している半押しおよび全押しス
イッチであり、スイッチS1はレリーズ釦の第1ストロ
ークでオンし、スイッチS2はレリーズ釦の第2ストロ
ークでオンする。これらスイッチS1、S2のオン・オ
フ状態を示す信号は、入力ポートIP1、IP2を介し
てマイクロコンピュータ51に入力される。S3は観察
用ハーフミラー2の退避完了(ミラーアップ)でオンす
るスイッチであり、このスイッチS3のオン・オフ状態
を示す信号も、入力ポートIP3を介してマイクロコン
ピュータ51に入力される。S4はシャッタSの先幕1
2の走行完了でオンするスイッチであり、このスイッチ
S4のオン・オフ状態を示す信号は、TTL測光部5
6、スピードライト57およびシャッタ走行異常検出部
59に入力される。
【0014】次に、図2〜図10を参照して、本実施例
の動作について説明する。 (1) 電源オンから露出制御まで(図5、図6) 電源がオンされると、図5および図6に示すフローチャ
ートのプログラムが開始し、ステップS101で各機能
のイニシャライズが行われる。ステップS102ではス
イッチS1がオンされているかどうかを判断し、オンさ
れていればプログラムはステップS106へ移行し、オ
フ状態であればステップS103へ移行する。
【0015】ステップS103へプログラムが移行する
とAE測光部55によるAE測光が停止され、ついでス
テップS104でAF制御部53によるオートフォーカ
ス動作も停止され、ステップS105で表示部54によ
る表示が消灯された後、プログラムはステップS102
に戻る。
【0016】一方、ステップS106へプログラムが移
行するとAE測光部55による測光が開始される。具体
的には、AE測光時におけるカメラ内の各機構の配置は
図2に示すような状態にある。従って、撮影レンズ1前
方にある風景はスクリーン4上で結像し、このスクリー
ン4からの拡散光は集光レンズ9を介してAE測光用素
子10に入射される。AE測光用素子10は、入射光に
応じた電気信号を出力することにより測光動作を行う。
ついで、ステップS107では、レンズ情報ROM52
からマイクロコンピュータ51へレンズ情報が読み込ま
れる。ステップS108では、AF検出部11からの撮
像信号、およびステップS107で読み込まれたレンズ
情報のうちオートフォーカス関係の情報に基づき、AF
制御部53により周知の方法でオートフォーカス制御が
行われる。ついで、ステップS109では、ステップS
106で得られた測光データに基づき、適正露出となる
絞り値およびシャッタスピードが演算される。ステップ
S110では、ステップS109で得られた適正露出時
の絞り値、シャッタスピードおよび後述するシャッタ走
行異常の警告等が表示部54に表示される。ステップS
111ではスイッチS2がオンされているかどうかを判
断し、オンされていればプログラムはステップS112
へ移行し、オフ状態にあればプログラムはステップS1
02に戻って、スイッチS1がオンされているかどうか
の判定を再度行う。ステップS112ではAF制御が停
止され、ついでステップS113では、ステップS10
9で演算された絞り値、シャッタスピードに基づいて露
出制御部58による露出制御が行われるとともに、シャ
ッタ走行異常の検出も行われる(詳細は後述)。
【0017】以上のように、レリーズ釦の半押しスイッ
チS1が押されるまでAE測光、AF制御は行われず、
スイッチS1が押されるとカメラはAE測光等を開始
し、これは半押しスイッチS1が押されている間は継続
される。ついで、レリーズ釦の全押しスイッチS2が押
された段階でAF制御が停止され、後述するシャッタ動
作が開始されてTTL測光部56による露出制御が行わ
れる。以上の動作は周知事項である。
【0018】(2) 露出制御およびシャッタ走行異常検
出(図7) プログラムがステップS113まで移行すると、図7の
フローに示すサブルーチンが開始する。まず、ステップ
S151ではスイッチS3のオン判定を待ち、スイッチ
S3のオンが判定されたらプログラムはステップS15
2へ移行する。ステップS152では、TTL調光用素
子8による測光値をマイクロコンピュータ51のメモリ
内に記憶する。
【0019】スイッチS3がオン判定された直後、すな
わちミラーアップが完了した直後は、カメラ内の各機構
の配置は図8に示すような状態にある。観察用ミラー2
及びサブミラー3は撮影レンズ1の光路から上方に退避
され、アパーチャー部は先幕12(を構成する3枚の羽
根)により覆われてフィルムFが露光しないようになっ
ている。従って、撮影レンズ1に入射した光はこの先幕
12の撮影レンズ1側の面に反射し、集光レンズ7を介
してTTL調光用素子8に入射される。よって、ステッ
プS152で記憶されるTTL測光値は、アパーチャー
部がシャッタで覆われている場合の基準値である。
【0020】ステップS153では再度TTL調光用素
子8で測光を行い、ステップS154ではこの再測光値
からステップS152で記憶した測光値を差し引いた値
を算出する。その結果、差が予め定めた所定値K以上で
あればプログラムは本フローをリターンし、差が所定値
Kより小さければステップS155に移行する。
【0021】ここで、シャッタが正常に走行した場合
と、先幕12と後幕13とが同時に走行する走行異常現
象が発生した場合における、TTL調光用素子8の測光
値の経時変化を図10に示す。先幕12と後幕13とが
シャッタスピード分の時間だけずれて走行すれば、カメ
ラ内の各機構の配置は図9に示すような状態になり、先
幕12と後幕13との間にはスリットLが形成されてフ
ィルムFが露光される。従って、撮影レンズ1から入射
した光は、今度はフィルムFの乳剤面に反射し、集光レ
ンズ7を介してTTL調光用素子8に入射される。スリ
ットLの位置は経時的に変化するものの、その幅は1回
のシャッタ走行動作内において一定であるため、TTL
調光用素子8による測光値は露光中においてほぼ一定と
みなせる。以上のことから、TTL調光用素子8による
測光値は図10(a)に示すようなものになる。
【0022】一方、先幕12と後幕13とが同時に走行
を開始すれば、アパーチャー部は常時先幕12または後
幕13によって覆われており、フィルムFは露光するこ
となくシャッタ動作が完了する。従って、撮影レンズ1
から入射する光は、シャッタ走行動作の全体を通じて先
幕12または後幕13の撮影レンズ1側の面に反射し、
集光レンズ7を介してTTL調光用素子8に入射される
ことになる。以上のことから、TTL調光用素子8によ
る測光値は図10(b)に示すようなものになる。
【0023】よって、TTL調光用素子8の測光値の変
化を検出すれば、シャッタの走行異常を検出することが
可能になる。ここで、所定値Kはシャッタの先幕12、
後幕13の反射率とフィルムFの乳剤面の反射率との差
から定まる値であり、反射率の差が大きければKを幾分
大きな値に取ることで確実なシャッタ走行異常検出を行
うことができる。
【0024】ステップS155ではスイッチS4のオン
・オフ状態を判断し、スイッチS4がオフ状態にあれば
プログラムはステップS153に戻ってTTL調光用素
子8による再測光を行い、オン状態にあればステップS
156に移行する。ステップS156では表示部54を
用いてシャッタ走行に異常が発生したことを報知し、図
5および図6のフローに示すプログラムに戻る。シャッ
タ走行が正常な場合はプログラムはステップS154か
ら図5および図6に示すプログラムに戻る。
【0025】以上の手順によりシャッタの走行異常を検
出することができる。ここで、本実施例では、TTL調
光用素子8の測光値の経時変化を監視し、シャッタ動作
中にTTL調光用素子8の測光値に変化がない場合にシ
ャッタの走行異常現象が発生したと判定しているので、
実際の撮影時においてシャッタの走行異常を確実に検出
することができる。従って、従来のようにフィルムの現
像をしなければシャッタの走行異常がわからない、とい
った事態を生じることがなく、シャッタの走行異常が発
生した段階でその後の撮影を中止することができ、フィ
ルムへの露光が行われていない無駄な撮影を防止するこ
とができる。
【0026】特に、本実施例ではTTL調光用素子8を
用いてシャッタの走行異常を検出しているので、シャッ
タ走行異常検出手段を別途設ける手間もいらず、コスト
及びスペースの面でも有利な構成である。
【0027】なお、本実施例のTTL調光用素子8は、
図4(a)に示すように全体が5分割されているので、こ
れら分割された各素子8a〜8e毎に単独で上述のシャ
ッタ走行異常検出を行うこともできる。このように素子
を分割して走行異常検出を行うと、以下に述べるような
利点が得られる。
【0028】すなわち、図4(b)の2点鎖線は各素子8
a〜8eがフィルムF上で測光している範囲を示し、こ
の図に見るように、各素子8a〜8e毎に測定する場合
の素子全体に対する先幕12または後幕13で覆われて
いない部分の比は、5つの素子8a〜8eをまとめて測
定した場合の先幕12または後幕13で覆われていない
部分の比より大きい(例えば、中央の素子8aは、図示
された状態では先幕12および後幕13に半分程度しか
覆われていない)。従って、各素子8a〜8e単独で異
常検出を行えば、フィルムFから反射光を受ける面積の
割合が5つの素子をまとめて異常検出を行う場合の割合
より大きくできるので、より確実かつ精度良い検出を行
うことができる。しかも、例えば先幕12と後幕13と
が途中で重なってしまったような場合でも、各素子8a
〜8e毎に測定を行っていればこのような走行異常現象
も確実に検出することができる。
【0029】−第2実施例− 図11は、本発明のシャッタの走行異常検出装置が適用
されるカメラの第2実施例を示すブロック図である。な
お、以下の説明において、上述した第1実施例と同一の
構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略
化する。本実施例と第1実施例の相違点は、シャッタS
の先幕12の走行完了でオンするスイッチS4に加え
て、後幕13の走行完了でオンするスイッチS5が設け
られた点である。このスイッチS5のオン・オフ状態を
示す信号は、シャッタ走行異常検出部59に入力され
る。
【0030】次に、図11および図12を参照して、本
実施例の動作について説明する。なお、電源オンから露
出制御までの動作は第1実施例と同一であるので、シャ
ッタ走行異常検出の動作についてのみ説明を行う。
【0031】レリーズ釦の全押しスイッチS2がオンさ
れ、ミラーアップ完了スイッチS3がオンすると、図1
2のフローに示すサブルーチンが開始する。まず、ステ
ップS251ではスイッチS4のオン判定を待ち、スイ
ッチS4のオンが判定されたらプログラムはステップS
252へ移行する。ステップS252では、マイクロコ
ンピュータ51内のタイマにより計時を開始する。ステ
ップS253では、タイマによる計時時間tから予め設
定された所定時間t0を差し引いた値を算出する。この
結果、差が0または正の値を取ればプログラムは図5お
よび図6のフローチャートに戻り、差が負の値を取れば
ステップS254に移行する。ステップS254ではス
イッチS5のオン・オフ状態を判断し、スイッチS5が
オフ状態であればプログラムはステップS253に戻
り、スイッチS5がオン状態であればステップS255
に移行する。ステップS255では表示部54を用いて
シャッタ走行に異常が発生したことを報知し、図5およ
び図6のフローに示すプログラムに戻る。
【0032】所定時間t0は、本実施例のカメラの有す
る最高速のシャッタスピードにおける先幕12と後幕1
3との走行完了のタイム差より小さい値に設定されてい
る。従って、所定時間t0を経過することなく後幕13
の走行完了が検出されれば、先幕12と後幕13が同時
に走行する走行異常現象が発生したことがわかる。ある
いは、この所定時間t0は、この時点におけるレリーズ
シーケンス中のシャッタスピードから随時算出してもよ
い。
【0033】従って、本実施例によっても、第1実施例
と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】なお、本発明のシャッタの走行異常検出装
置は、その細部が上述した実施例に限定されず、種々の
変形例が可能である。一例として、実施例のシャッタS
は先幕12と後幕13が上下方向に走行する構成であっ
たが、左右方向に走行する構成としてもよい。あるい
は、他の周知のフォーカルプレーンシャッタにも好適に
適用可能である。また、第1実施例ではTTL調光用素
子8をシャッタの走行異常の検出に兼用していたが、シ
ャッタ走行異常検出用の素子を別途設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、受光素子の複数の受光部でシャッタの先幕、後幕お
よびフィルムからの反射光を分割して受光するようにし
たから、各受光部がフィルム上の位置に応じて反射光を
受光することになり、実際の撮影時においてシャッタが
フィルム上のどの位置を走行中に走行異常となったかを
確実に検出することができる。従って、従来のようにフ
ィルムの現像をしなければシャッタの走行異常がわから
ない、といった事態を生じることがなく、シャッタの走
行異常が発生した段階でその後の撮影を中止することが
でき、フィルムへの露光が行われていない無駄な撮影を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明の第1実施例であるシャッタの走行異常
検出装置が適用されるカメラを示す機構図である。
【図3】同実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図4】同実施例に使用されるTTL調光用素子および
このTTL調光用素子による測光範囲を示す平面図であ
る。
【図5】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図6】図5と同様のフローチャートである。
【図7】図5と同様のフローチャートである。
【図8】ミラーアップ状態におけるカメラを示す機構図
である
【図9】先幕走行完了時におけるカメラを示す機構図で
ある。
【図10】TTL調光用素子による測光値の経時変化を
示す図である。
【図11】本発明の第2実施例であるシャッタの走行異
常検出装置が適用されるカメラを示すブロック図であ
る。
【図12】同実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
F フィルム S フォーカルプレーンシャッタ S4 先幕走行完了スイッチ S5 後幕走行完了スイッチ 8 TTL調光用素子 12 先幕 13 後幕 51 マイクロコンピュータ 54 表示部 56 TTL測光部 59 シャッタ走行異常検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 9/08 - 9/54 G03B 7/00 - 7/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フォーカルプレーンシャッタの先幕および
    後幕のフィルムに対向する面と反対の面について、その
    反射率がフィルム面の反射率と異なるように形成して前
    記先幕および後幕の走行異常を検出するフォーカルプレ
    ーンシャッタの走行異常検出装置において、 複数の受光部を有し、前記先幕、前記後幕 およびフィル
    ム面からの反射光を前記複数の受光部で分割して受光す
    る受光素子と、前記フォーカルプレーンシャッタが動作中の前記受光素
    子における前記複数の受光部ごとの受光量の変化に基づ
    いて、前記先幕および後幕の走行正常または異常を判定
    する判定手段とを備えることを特徴とする フォーカルプ
    レーンシャッタの走行異常検出装置。
JP03062553A 1991-03-04 1991-03-04 シャッタの走行異常検出装置 Expired - Fee Related JP3109115B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03062553A JP3109115B2 (ja) 1991-03-04 1991-03-04 シャッタの走行異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03062553A JP3109115B2 (ja) 1991-03-04 1991-03-04 シャッタの走行異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04276727A JPH04276727A (ja) 1992-10-01
JP3109115B2 true JP3109115B2 (ja) 2000-11-13

Family

ID=13203567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03062553A Expired - Fee Related JP3109115B2 (ja) 1991-03-04 1991-03-04 シャッタの走行異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3109115B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3456538B2 (ja) * 1993-01-11 2003-10-14 株式会社ニコン シャッタ計測装置を有するカメラ
JP3695829B2 (ja) * 1996-03-26 2005-09-14 日本電産コパル株式会社 フォーカルプレンシャッタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04276727A (ja) 1992-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6463214B1 (en) Multi-point autofocus system
KR101700658B1 (ko) 초점 검출 장치가 구비된 일안 반사식 카메라 및 그의 촬영방법
JP2751207B2 (ja) カメラ
JP3109115B2 (ja) シャッタの走行異常検出装置
JPH07107576B2 (ja) 焦点検出装置
JPH09318871A (ja) 補助投光装置および焦点検出装置
JP2770451B2 (ja) カメラ
JPH0651188A (ja) 自動焦点カメラおよび撮影方法
JP2921868B2 (ja) カメラの露出制御装置
JP2847101B2 (ja) カメラ
JP3718243B2 (ja) カメラの露出制御装置
JP2006146081A (ja) 測距装置及び撮像装置
JP2770452B2 (ja) カメラ
JP2770450B2 (ja) カメラ
JPH04214514A (ja) 焦点検出装置
JPH0943506A (ja) カメラ
JP2003215437A (ja) 多点測距装置
JPH0277006A (ja) カメラ
JP2001142108A (ja) カメラ
JPS6388536A (ja) 測光・測距装置
JP2001133825A (ja) 手振れ検出機能付きカメラ
JPH06313839A (ja) 多点測距カメラ
JPH0887052A (ja) カメラ
JPH0277051A (ja) カメラ
JP2002318412A (ja) 閃光制御装置及びカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees