JPH04276727A - シャッタの走行異常検出装置 - Google Patents

シャッタの走行異常検出装置

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JPH04276727A
JPH04276727A JP3062553A JP6255391A JPH04276727A JP H04276727 A JPH04276727 A JP H04276727A JP 3062553 A JP3062553 A JP 3062553A JP 6255391 A JP6255391 A JP 6255391A JP H04276727 A JPH04276727 A JP H04276727A
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土橋 敏夫
Toru Fukuhara
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先幕および後幕を有す
るフォーカルプレーンシャッタにおいて、これら先幕お
よび後幕が同時に走行する等の走行異常を検出するため
のシャッタの走行異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラ内のフィルム前方のアパ
ーチャー部に設けられるフォーカルプレーンシャッタは
、先幕および後幕と呼ばれる2枚のシャッタ幕を備えて
いる。先幕はカメラ本体のレリーズ釦が押されると走行
を開始し、後幕は先幕走行開始後にシャッタスピード分
の時間だけ遅延して走行を開始し、これら先幕および後
幕の間に形成されるスリットがアパーチャー部を上下に
、あるいは左右に進行することによりフィルムが露光さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カメラには、シャッタの先幕、後幕が同時に走行し、ス
リットが形成されることなく、すなわちフィルムが露光
されることなくシャッタ動作が完了する走行異常現象が
起きた場合に、これを検出する手段を備えていなかった
。この場合においても先幕および後幕は走行しており、
シャッタ動作自体は終了しているため、撮影者は外部か
らシャッタの走行異常を検出することはできず、正常に
撮影が行われているものと思ってその後も撮影を続ける
ことになる。従って、このようなシャッタの走行異常は
フィルムを現像しない限り撮影者は知ることができない
。特に、旅行や記念写真は再度同一風景を撮影すること
ができないため、撮影時点においてシャッタの走行異常
を検出する手段が望まれていた。
【0004】また、このような事態は、シャッタの先幕
と後幕とが時間差をもって走行開始したものの、途中で
重なってしまい、そのまま走行完了してしまうような走
行異常現象においても同様に発生する。
【0005】本発明の目的は、フォーカルプレーンシャ
ッタの走行異常を撮影時において検出することの可能な
シャッタの走行異常検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応付けて説明すると、本発明は、フォーカルプレ
ーンシャッタの先幕および後幕の走行異常を検出するた
めの装置に適用される。そして、請求項1の発明では、
先幕、後幕およびフィルム面からの反射光を受光する受
光素子aと、シャッタの動作中における前記受光素子a
の受光量の変化に基づいてこのシャッタの走行正常また
は異常を判定する判定手段bとを設け、前記先幕および
後幕のフィルムに対向する面と反対の面を、その反射率
がフィルム面の反射率と異なるように形成することで、
上述の目的を達成している。また、請求項2の発明は、
請求項1に記載のシャッタの走行異常検出装置において
、前記受光素子bをTTL調光用素子としたものである
。さらに、請求項3の発明では、先幕cおよび後幕dの
走行完了を検出する先幕走行完了検出手段eおよび後幕
走行完了検出手段fと、シャッタの動作時におけるこれ
ら先幕走行完了検出手段eおよび後幕走行完了検出手段
fからの検出信号の出力の時間差に基づいてこのシャッ
タの走行正常または異常を判定する判定手段gとを設け
ることで、上述の目的を達成している。
【0007】
【作用】(1)  請求項1 受光素子bは、先幕、後幕およびフィルム面からの反射
光を受光し、判定手段bは、シャッタの動作中における
受光素子aの受光量の変化に基づいてこのシャッタの走
行正常または異常を判定する。先幕と後幕とが同時に走
行する、あるいは途中で重なれば、フィルム面に被写体
からの光が当ることなくまたは不十分に光が当った状態
でシャッタ動作が終了する。従って、シャッタ動作中に
おいて受光素子aの受光量がある閾値以下の変動しかな
ければシャッタの走行異常現象の発生を検出することが
できる。 (2)  請求項3 先幕走行完了手段eおよび後幕走行完了手段fは先幕c
および後幕dの走行完了をそれぞれ検出し、判定手段g
は、シャッタ動作時におけるこれら先幕走行完了手段e
および後幕走行完了手段fからの検出信号の出力の時間
差に基づいてこのシャッタの走行正常または異常を判定
する。先幕cと後幕dとが同時に走行する、あるいは途
中で重なれば、これら先幕走行完了手段eおよび後幕走
行完了手段fからの検出信号は同時または微小な時間差
を伴って送出される。従って、シャッタ動作中において
これら先幕走行完了手段eおよび後幕走行完了手段fか
らの検出信号の出力の時間差が所定微小時間しかなけれ
ばシャッタの走行異常現象の発生を検出することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。 −第1実施例− 図2は本発明のシャッタの走行異常検出装置が適用され
るカメラの第1実施例を示す機構図、図3は同カメラの
回路構成を示すブロック図である。
【0009】図2において、1は撮影レンズ、2は観察
用ハーフミラー、3はオートフォーカス(以下、適宜A
Fと呼ぶ)用サブミラー、4はスクリーン、5はペンタ
プリズム、6は接眼レンズである。この撮影レンズ1に
入射した光は、観察用ハーフミラー2で反射されてスク
リーン4上に結像される。この像は、ペンタプリズム5
を介して接眼レンズ6で観察される。
【0010】10は接眼レンズ6の上部に設けられたA
E測光用素子であり、このAE測光用素子10には、ス
クリーン4からの拡散光がペンタプリズム5後方に設け
られた集光レンズ9を介して入射される。11は、カメ
ラ底部に設けられ、撮像素子を備えたオートフォーカス
検出部であり、このAF検出部11には、ミラー2を通
過してサブミラー3で反射された光が入射される。Fは
図2において紙面に直交する方向に延在するフィルム、
8はTTL調光用素子であり、このTTL調光用素子8
には、スピードライト撮影時に被写体から反射されたス
ピードライト光がフィルムFの面に当って反射する光が
集光レンズ7を介して入射される。TTL調光用素子8
は、SPD(シリコン・フォトダイオード)等の光電変
換素子で形成され、本実施例では、図4(a)に示すよ
うに円形の中央部8a、および全体を4分割する周辺部
8b〜8eにより5分割されている。
【0011】SはフィルムF前方のアパーチャー部に設
けられたフォーカルプレーンシャッタであり、このシャ
ッタSには、先幕12および後幕13が設けられている
。これら先幕12および後幕13はそれぞれ横方向に長
い3枚の羽根に分割されて形成され、撮影レンズ1側の
面は、その反射率がフィルムFの乳剤面の反射率と異な
るように形成されている。先幕12はミラ−スイッチS
3のオン信号で走行を開始し、その後シャッタスピ−ド
分の時間だけ遅延して後幕13が走行する。
【0012】次に、図3において、51はカメラ全体の
制御を司るマイクロコンピュータであり、メモリ、判断
回路、演算回路、タイマ等を内蔵している。52は撮影
レンズに付属してレンズ情報が入力されたROM、53
はオートフォーカス制御部であり、図2におけるAF検
出部11を内蔵している。54は液晶パネル等を備えた
各種表示を行う表示部、55はAE測光部であり、図2
におけるAE測光素子10を内蔵している。56はTT
L測光部であり、TTL調光用素子8を内蔵している。 57はスピードライト、58は露出制御部、59はシャ
ッタ走行異常検出部である。
【0013】また、S1およびS2はカメラ本体のレリ
ーズ釦(図示略)に連動している半押しおよび全押しス
イッチであり、スイッチS1はレリーズ釦の第1ストロ
ークでオンし、スイッチS2はレリーズ釦の第2ストロ
ークでオンする。これらスイッチS1、S2のオン・オ
フ状態を示す信号は、入力ポートIP1、IP2を介し
てマイクロコンピュータ51に入力される。S3は観察
用ハーフミラー2の退避完了(ミラーアップ)でオンす
るスイッチであり、このスイッチS3のオン・オフ状態
を示す信号も、入力ポートIP3を介してマイクロコン
ピュータ51に入力される。S4はシャッタSの先幕1
2の走行完了でオンするスイッチであり、このスイッチ
S4のオン・オフ状態を示す信号は、TTL測光部56
、スピードライト57およびシャッタ走行異常検出部5
9に入力される。
【0014】次に、図2〜図10を参照して、本実施例
の動作について説明する。 (1)  電源オンから露出制御まで(図5、図6)電
源がオンされると、図5および図6に示すフローチャー
トのプログラムが開始し、ステップS101で各機能の
イニシャライズが行われる。ステップS102ではスイ
ッチS1がオンされているかどうかを判断し、オンされ
ていればプログラムはステップS106へ移行し、オフ
状態であればステップS103へ移行する。
【0015】ステップS103へプログラムが移行する
とAE測光部55によるAE測光が停止され、ついでス
テップS104でAF制御部53によるオートフォーカ
ス動作も停止され、ステップS105で表示部54によ
る表示が消灯された後、プログラムはステップS102
に戻る。
【0016】一方、ステップS106へプログラムが移
行するとAE測光部55による測光が開始される。具体
的には、AE測光時におけるカメラ内の各機構の配置は
図2に示すような状態にある。従って、撮影レンズ1前
方にある風景はスクリーン4上で結像し、このスクリー
ン4からの拡散光は集光レンズ9を介してAE測光用素
子10に入射される。AE測光用素子10は、入射光に
応じた電気信号を出力することにより測光動作を行う。 ついで、ステップS107では、レンズ情報ROM52
からマイクロコンピュータ51へレンズ情報が読み込ま
れる。ステップS108では、AF検出部11からの撮
像信号、およびステップS107で読み込まれたレンズ
情報のうちオートフォーカス関係の情報に基づき、AF
制御部53により周知の方法でオートフォーカス制御が
行われる。ついで、ステップS109では、ステップS
106で得られた測光データに基づき、適正露出となる
絞り値およびシャッタスピードが演算される。ステップ
S110では、ステップS109で得られた適正露出時
の絞り値、シャッタスピードおよび後述するシャッタ走
行異常の警告等が表示部54に表示される。ステップS
111ではスイッチS2がオンされているかどうかを判
断し、オンされていればプログラムはステップS112
へ移行し、オフ状態にあればプログラムはステップS1
02に戻って、スイッチS1がオンされているかどうか
の判定を再度行う。ステップS112ではAF制御が停
止され、ついでステップS113では、ステップS10
9で演算された絞り値、シャッタスピードに基づいて露
出制御部58による露出制御が行われるとともに、シャ
ッタ走行異常の検出も行われる(詳細は後述)。
【0017】以上のように、レリーズ釦の半押しスイッ
チS1が押されるまでAE測光、AF制御は行われず、
スイッチS1が押されるとカメラはAE測光等を開始し
、これは半押しスイッチS1が押されている間は継続さ
れる。ついで、レリーズ釦の全押しスイッチS2が押さ
れた段階でAF制御が停止され、後述するシャッタ動作
が開始されてTTL測光部56による露出制御が行われ
る。以上の動作は周知事項である。
【0018】(2)  露出制御およびシャッタ走行異
常検出(図7) プログラムがステップS113まで移行すると、図7の
フローに示すサブルーチンが開始する。まず、ステップ
S151ではスイッチS3のオン判定を待ち、スイッチ
S3のオンが判定されたらプログラムはステップS15
2へ移行する。ステップS152では、TTL調光用素
子8による測光値をマイクロコンピュータ51のメモリ
内に記憶する。
【0019】スイッチS3がオン判定された直後、すな
わちミラーアップが完了した直後は、カメラ内の各機構
の配置は図8に示すような状態にある。観察用ミラー2
及びサブミラー3は撮影レンズ1の光路から上方に退避
され、アパーチャー部は先幕12(を構成する3枚の羽
根)により覆われてフィルムFが露光しないようになっ
ている。従って、撮影レンズ1に入射した光はこの先幕
12の撮影レンズ1側の面に反射し、集光レンズ7を介
してTTL調光用素子8に入射される。よって、ステッ
プS152で記憶されるTTL測光値は、アパーチャー
部がシャッタで覆われている場合の基準値である。
【0020】ステップS153では再度TTL調光用素
子8で測光を行い、ステップS154ではこの再測光値
からステップS152で記憶した測光値を差し引いた値
を算出する。その結果、差が予め定めた所定値K以上で
あればプログラムはステップS157に移行し、差が所
定値Kより小さければステップS155に移行する。
【0021】ここで、シャッタが正常に走行した場合と
、先幕12と後幕13とが同時に走行する走行以上現象
が発生した場合における、TTL調光用素子8の測光値
の経時変化を図10に示す。先幕12と後幕13とがシ
ャッタスピード分の時間だけずれて走行すれば、カメラ
内の各機構の配置は図9に示すような状態になり、先幕
12と後幕13との間にはスリットLが形成されてフィ
ルムFが露光される。従って、撮影レンズ1から入射し
た光は、今度はフィルムFの乳剤面に反射し、集光レン
ズ7を介してTTL調光用素子8に入射される。スリッ
トLの位置は経時的に変化するものの、その幅は1回の
シャッタ走行動作内において一定であるため、TTL調
光用素子8による測光値は露光中においてほぼ一定とみ
なせる。以上のことから、TTL調光用素子8による測
光値は図10(a)に示すようなものになる。
【0022】一方、先幕12と後幕13とが同時に走行
を開始すれば、アパーチャー部は常時先幕12または後
幕13によって覆われており、フィルムFは露光するこ
となくシャッタ動作が完了する。従って、撮影レンズ1
から入射する光は、シャッタ走行動作の全体を通じて先
幕12または後幕13の撮影レンズ1側の面に反射し、
集光レンズ7を介してTTL調光用素子8に入射される
ことになる。以上のことから、TTL調光用素子8によ
る測光値は図10(b)に示すようなものになる。
【0023】よって、TTL調光用素子8の測光値の変
化を検出すれば、シャッタの走行異常を検出することが
可能になる。ここで、所定値Kはシャッタの先幕12、
後幕13の反射率とフィルムFの乳剤面の反射率との差
から定まる値であり、反射率の差が大きければKを幾分
大きな値に取ることで確実なシャッタ走行以上検出を行
うことができる。
【0024】ステップS155ではスイッチS4のオン
・オフ状態を判断し、スイッチS4がオフ状態にあれば
プログラムはステップS153に戻ってTTL調光用素
子8による再測光を行い、オン状態にあればステップS
156に移行する。ステップS156では表示部54を
用いてシャッタ走行に異常が発生したことを報知し、図
5および図6のフローに示すプログラムに戻る。シャッ
タ走行が正常な場合はプログラムはステップS154か
ら図5および図6に示すプログラムに戻る。
【0025】以上の手順によりシャッタの走行異常を検
出することができる。ここで、本実施例では、TTL調
光用素子8の測光値の経時変化を監視し、シャッタ動作
中にTTL調光用素子8の測光値に変化がない場合にシ
ャッタの走行異常現象が発生したと判定しているので、
実際の撮影時においてシャッタの走行異常を確実に検出
することができる。従って、従来のようにフィルムの現
像をしなければシャッタの走行異常がわからない、とい
った事態を生じることがなく、シャッタの走行異常が発
生した段階でその後の撮影を中止することができ、フィ
ルムへの露光が行われていない無駄な撮影を防止するこ
とができる。
【0026】特に、本実施例ではTTL調光用素子8を
用いてシャッタの走行異常を検出しているので、シャッ
タ走行異常検出手段を別途設ける手間もいらず、コスト
及びスペースの面でも有利な構成である。
【0027】なお、本実施例のTTL調光用素子8は、
図4(a)に示すように全体が5分割されているので、
これら分割された各素子8a〜8e毎に単独で上述のシ
ャッタ走行異常検出を行うこともできる。このように素
子を分割して走行異常検出を行うと、以下に述べるよう
な利点が得られる。
【0028】すなわち、図4(b)の2点鎖線は各素子
8a〜8eがフィルムF上で測光している範囲を示し、
この図に見るように、各素子8a〜8e毎に測定する場
合の素子全体に対する先幕12または後幕13で覆われ
ていない部分の比は、5つの素子8a〜8eをまとめて
測定した場合の先幕12または後幕13で覆われていな
い部分の比より大きい(例えば、中央の素子8aは、図
示された状態では先幕12および後幕13に半分程度し
か覆われていない)。従って、各素子8a〜8e単独で
異常検出を行えば、フィルムFから反射光を受ける面積
の割合が5つの素子をまとめて異常検出を行う場合の割
合より大きくできるので、より確実かつ精度良い検出を
行うことができる。しかも、例えば先幕12と後幕13
とが途中で重なってしまったような場合でも、各素子8
a〜8e毎に測定を行っていればこのような走行異常現
象も確実に検出することができる。
【0029】−第2実施例− 図11は、本発明のシャッタの走行異常検出装置が適用
されるカメラの第2実施例を示すブロック図である。な
お、以下の説明において、上述した第1実施例と同一の
構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略
化する。本実施例と第1実施例の相違点は、シャッタS
の先幕12の走行完了でオンするスイッチS4に加えて
、後幕13の走行完了でオンするスイッチS5が設けら
れた点である。このスイッチS5のオン・オフ状態を示
す信号は、シャッタ走行異常検出部59に入力される。
【0030】次に、図11および図12を参照して、本
実施例の動作について説明する。なお、電源オンから露
出制御までの動作は第1実施例と同一であるので、シャ
ッタ走行異常検出の動作についてのみ説明を行う。
【0031】レリーズ釦の全押しスイッチS2がオンさ
れ、ミラーアップ完了スイッチS3がオンすると、図1
2のフローに示すサブルーチンが開始する。まず、ステ
ップS251ではスイッチS4のオン判定を待ち、スイ
ッチS4のオンが判定されたらプログラムはステップS
252へ移行する。ステップS252では、マイクロコ
ンピュータ51内のタイマにより計時を開始する。ステ
ップS253では、タイマによる計時時間tから予め設
定された所定時間t0を差し引いた値を算出する。この
結果、差が0または正の値を取ればプログラムは図5お
よび図6のフローチャートに戻り、差が負の値を取れば
ステップS254に移行する。ステップS254ではス
イッチS5のオン・オフ状態を判断し、スイッチS5が
オフ状態であればプログラムはステップS253に戻り
、スイッチS5がオン状態であればステップS255に
移行する。ステップS255では表示部54を用いてシ
ャッタ走行に異常が発生したことを報知し、図5および
図6のフローに示すプログラムに戻る。
【0032】所定時間t0は、本実施例のカメラの有す
る最高速のシャッタスピードにおける先幕12と後幕1
3との走行完了のタイム差より小さい値に設定されてい
る。従って、所定時間t0を経過することなく後幕13
の走行完了が検出されれば、先幕12と後幕13が同時
に走行する走行異常現象が発生したことがわかる。ある
いは、この所定時間t0は、この時点におけるレリーズ
シーケンス中のシャッタスピードから随時算出してもよ
い。
【0033】従って、本実施例によっても、第1実施例
と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】なお、本発明のシャッタの走行異常検出装
置は、その細部が上述した実施例に限定されず、種々の
変形例が可能である。一例として、実施例のシャッタS
は先幕12と後幕13が上下方向に走行する構成であっ
たが、左右方向に走行する構成としてもよい。あるいは
、他の周知のフォーカルプレーンシャッタにも好適に適
用可能である。また、第1実施例ではTTL調光用素子
8をシャッタの走行異常の検出に兼用していたが、シャ
ッタ走行異常検出用の素子を別途設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、実際の撮影時においてシャッタの走行異常を確実に
検出することができる。従って、従来のようにフィルム
の現像をしなければシャッタの走行異常がわからない、
といった事態を生じることがなく、シャッタの走行異常
が発生した段階でその後の撮影を中止することができ、
フィルムへの露光が行われていない無駄な撮影を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明の第1実施例であるシャッタの走行異常
検出装置が適用されるカメラを示す機構図である。
【図3】同実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図4】同実施例に使用されるTTL調光用素子および
このTTL調光用素子による測光範囲を示す平面図であ
る。
【図5】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図6】図5と同様のフローチャートである。
【図7】図5と同様のフローチャートである。
【図8】ミラーアップ状態におけるカメラを示す機構図
である
【図9】先幕走行完了時におけるカメラを示す機構図で
ある。
【図10】TTL調光用素子による測光値の経時変化を
示す図である。
【図11】本発明の第2実施例であるシャッタの走行異
常検出装置が適用されるカメラを示すブロック図である
【図12】同実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
F  フィルム S  フォーカルプレーンシャッタ S4  先幕走行完了スイッチ S5  後幕走行完了スイッチ 8  TTL調光用素子 12  先幕 13  後幕 51  マイクロコンピュータ 54  表示部 56  TTL測光部 59  シャッタ走行異常検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フォーカルプレーンシャッタの先幕お
    よび後幕の走行異常を検出するための装置であって、先
    幕、後幕およびフィルム面からの反射光を受光する受光
    素子と、シャッタの動作中における前記受光素子の受光
    量の変化に基づいてこのシャッタの走行正常または異常
    を判定する判定手段とを備え、前記先幕および後幕は、
    フィルムに対向する面と反対の面の反射率がフィルム面
    の反射率と異なるように形成されたことを特徴とするシ
    ャッタの走行異常検出装置。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載のシャッタの走行異常
    検出装置において、前記受光素子はTTL調光用素子で
    あることを特徴とするシャッタの走行異常検出装置。
  3. 【請求項3】  フォーカルプレーンシャッタの先幕お
    よび後幕の走行異常を検出するための装置であって、前
    記先幕および後幕の走行完了を検出する先幕走行完了検
    出手段および後幕走行完了検出手段と、シャッタの動作
    時におけるこれら先幕走行完了検出手段および後幕走行
    完了検出手段からの検出信号の出力の時間差に基づいて
    このシャッタの走行正常または異常を判定する判定手段
    とを備えたことを特徴とするシャッタの走行異常検出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06208157A (ja) * 1993-01-11 1994-07-26 Nikon Corp シャッタ計測装置を有するカメラ
JPH09258296A (ja) * 1996-03-26 1997-10-03 Copal Co Ltd フォーカルプレンシャッタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06208157A (ja) * 1993-01-11 1994-07-26 Nikon Corp シャッタ計測装置を有するカメラ
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