JPH06208157A - シャッタ計測装置を有するカメラ - Google Patents

シャッタ計測装置を有するカメラ

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JPH06208157A
JPH06208157A JP5002231A JP223193A JPH06208157A JP H06208157 A JPH06208157 A JP H06208157A JP 5002231 A JP5002231 A JP 5002231A JP 223193 A JP223193 A JP 223193A JP H06208157 A JPH06208157 A JP H06208157A
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shutter
light
camera
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time
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哲朗 後藤
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雅徳 蓮田
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Abstract

(57)【要約】 カメラのシャッタ8にLED18およびPTR19から
なるシャッタ走行検出手段を配設して、アパーチャ6に
対する被写体光を開閉する先幕16、後幕15の走行タ
イミングを計測し、フィルムへの露光時間、各幕の走行
時間(幕速)などを検出する。検出結果は基準値と比較
され、必要に応じて警告する。 【目的】シャッタに関する機械的な変動要素、例えばフ
ィルムへの露光時間のバラツキ、露光時間の部分的なム
ラのほか、駆動機構の故障による露光時間に与える影響
などの検出が可能となり、使用者への警告あるいは自動
的な調整を可能とすることを目的とする。 【構成】シャッタ先幕16、後幕15、それらの走行を
検出するLED18、PTR19とからなるシャッタ走
行検出手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラに使用されるシャ
ッタの走行状態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラにおいては被写体から
の光束をレンズの絞りにて制限し、さらにフィルムへの
露光時間を機械的なシャッタで制限している。特に一眼
レフカメラに使用されているシャッタは、基本的に先幕
と後幕との2枚の幕からなり、露光前は先幕がフィルム
の露光画面を覆っている。この状態から、シャッタボタ
ンへ押圧が加わると、まず先幕が画面から退避してフィ
ルム画面への露光が開始される。そして所定時間経過
後、後幕がフィルム画面を覆うように作動する。各幕の
走行は機械的に付勢されたバネ力にて行われ、走行の開
始は機械的な係止を解除することで行われる。
【0003】これらの作動は、過去においては純機械的
に制御されていたが、近年は電気的な制御が多く用いら
れるようになった。前記の先幕、後幕の走行そのものは
過去と同様にバネ力が用いられているが、走行の開始は
シャッタ幕を係止する電磁石への通電によって制御され
ているのである。また1/8000秒など、シャッタの
高速化が重要な仕様になりつつあると共に、近年ストロ
ボの使用が多くなり、明るい環境でのストロボ発光を伴
う撮影が可能なように、シャッタのストロボ同調速度の
高速化が必要となっている。
【0004】この目的のためには、前述のバネ力を高め
て各幕の走行速度(以降幕速と称する)を飛躍的に速く
せざるを得ず、かつ先幕、後幕の形成するスリット幅も
狭くなるように制御しなくてはならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような電気的に
その走行開始が制御され、さらに幕速が速くスリット幅
の狭いシャッタにおいては、以下のような問題点が発生
する可能性を有している。電磁石の通電制御タイミング
を正確に露光時間を制御しても、実際の露光時間は各幕
の機械的走行状態に頼るしかない。実際の露光時間の変
動要素としては、電磁石に対する係止機構の離脱速度、
バネも含めた機械走行系の有するばらつきがある。また
それらは必然的に温度特性、経時変化による変動特性を
有するので、総合的な変化量は様々に異なる。
【0006】この現象は走行速度の高速化を図るとさら
に顕著となる。異常状態としては、所望のシャッタ秒時
が得られずに、その結果、フィルム面への露光量が過不
足となったり、極端な場合には各幕が重なって走行して
しまうことによって全く露光が行われない現象、逆に幕
が閉じないことによって露光オーバとなる現象が発生す
る可能性がある。さらに問題なのは、以上のいずれの現
象も撮影中に検出されないため、フィルムを現像しない
限りその不具合が発見できないという点である。
【0007】本発明においては以上の課題を、シャッタ
手段に作動状態検出手段を付与させることで解決するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、カメラ内に装填された記録媒体への撮影光
が通過する開口部と、該開口部の撮影光の透過を遮る遮
光状態と、該透過を許す透過状態とを作動可能なシャッ
タ手段と、該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制
御手段と、該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シ
ャッタ手段の駆動を行うシャッタ駆動手段と、前記シャ
ッタ手段の作動状態を検知するシャッタ検出手段と、を
備えたシャッタ計測装置を有するカメラとした。
【0009】また、上記目的を達成するため本発明で
は、カメラ内に装填された記録媒体への撮影光が通過す
る開口部と、該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態
と、該透過を許す透過状態とを作動可能なシャッタ手段
と、該シャッタ手段の作動を制御する第1および第2シ
ャッタ制御手段と、前記第1シャッタ制御手段か前記第
2シャッタ制御手段のいずれか一方を選択する選択手段
と、該第1シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャ
ッタ手段の駆動を行う第1シャッタ駆動手段と、該第2
シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ手段の
駆動を行う第2シャッタ駆動手段と、前記第2シャッタ
駆動手段による前記シャッタ手段の作動状態を検知する
シャッタ検出手段と、を備えたシャッタ計測装置を有す
るカメラとした。
【0010】また、上記目的を達成するため本発明で
は、カメラ内に装填された記録媒体への撮影光が通過す
る開口部と、該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態
と、該透過を許す透過状態とを作動可能なシャッタ手段
と、該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制御手段
と、該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ
手段の駆動を行うシャッタ駆動手段と、前記シャッタ手
段の作動状態を検知するシャッタ検出手段と、前記カメ
ラの使用条件を検出する使用条件検出手段と、前記使用
条件検出手段による出力に応じて前記シャッタ検出手段
の作動を行わせる検出制御手段と、を備えたシャッタ計
測装置を有するカメラとした。
【0011】また、上記目的を達成するため本発明で
は、カメラ内に装填された記録媒体への撮影光が通過す
る開口部と、該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態
と、該透過を許す透過状態とを作動可能なシャッタ手段
と、該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制御手段
と、該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ
手段の駆動を行うシャッタ駆動手段と、被写体光を光源
として前記シャッタの作動状態を検知する光検出手段
と、を備えたシャッタ計測装置を有するカメラとした。
【0012】また、上記目的を達成するため本発明で
は、カメラ内に装填された記録媒体への撮影光が通過す
る開口部と、該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態
と、該透過を許す透過状態とを作動可能なシャッタ手段
と、該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制御手段
と、該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ
手段の駆動を行うシャッタ駆動手段と、被写体光を光源
として前記シャッタの作動状態を検知する光検出手段
と、前記シャッタ手段の作動状態を検出感度可変で検出
するシャッタ検出手段と、を備えたシャッタ計測装置を
有するカメラとした。
【0013】また、上記目的を達成するため本発明で
は、カメラ内に装填された記録媒体への撮影光が通過す
る開口部と、該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態
と、該透過を許す透過状態とを作動可能なシャッタ手段
と、該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制御手段
と、該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ
手段の駆動を行うシャッタ駆動手段と、前記シャッタ手
段の作動状態を検知し、該作動状態をパルス信号として
出力するシャッタ検出手段と、前記パルス信号をアナロ
グ信号化して記憶する記憶手段と、を備えたシャッタ計
測装置を有するカメラとした。
【0014】
【作用】本発明においては、カメラ内に装填された記録
媒体への撮影光が通過する開口部と、該開口部の撮影光
の透過を遮る遮光状態と、該透過を許す透過状態とを作
動可能なシャッタ手段と、該シャッタ手段の作動を制御
するシャッタ制御手段と、該シャッタ制御手段の制御に
応じて、前記シャッタ手段の駆動を行うシャッタ駆動手
段と、前記シャッタ手段の作動状態を検知するシャッタ
検出手段と、を備えたので、シャッタの作動状態を検出
することが可能となる。
【0015】また、本発明においては、カメラ内に装填
された記録媒体への撮影光が通過する開口部と、該開口
部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許す透過
状態とを作動可能なシャッタ手段と、該シャッタ手段の
作動を制御する第1および第2シャッタ制御手段と、前
記第1シャッタ制御手段か前記第2シャッタ制御手段の
いずれか一方を選択する選択手段と、該第1シャッタ制
御手段の制御に応じて、前記シャッタ手段の駆動を行う
第1シャッタ駆動手段と、該第2シャッタ制御手段の制
御に応じて、前記シャッタ手段の駆動を行う第2シャッ
タ駆動手段と、前記第2シャッタ駆動手段による前記シ
ャッタ手段の作動状態を検知するシャッタ検出手段と、
を備えたので、シャッタの作動状態検出を行うのに通常
の撮影と全く同じシーケンスでカメラを作動させる必要
がない。
【0016】また、本発明においては、カメラ内に装填
された記録媒体への撮影光が通過する開口部と、該開口
部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許す透過
状態とを作動可能なシャッタ手段と、該シャッタ手段の
作動を制御するシャッタ制御手段と、該シャッタ制御手
段の制御に応じて、前記シャッタ手段の駆動を行うシャ
ッタ駆動手段と、前記シャッタ手段の作動状態を検知す
るシャッタ検出手段と、前記カメラの使用条件を検出す
る使用条件検出手段と、前記使用条件検出手段による出
力に応じて前記シャッタ検出手段の作動を行わせる検出
制御手段と、を備えたので、撮影の度にシャッタの作動
状態検出が作動するようなことはなく、所定き使用条件
に達した場合にシャッタ作動の検出が実行される。
【0017】また、本発明においては、カメラ内に装填
された記録媒体への撮影光が通過する開口部と、該開口
部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許す透過
状態とを作動可能なシャッタ手段と、該シャッタ手段の
作動を制御するシャッタ制御手段と、該シャッタ制御手
段の制御に応じて、前記シャッタ手段の駆動を行うシャ
ッタ駆動手段と、被写体光を光源として前記シャッタの
作動状態を検知する光検出手段と、を備えたので、カメ
ラ内に特別に光源を用意する必要がない。
【0018】また、本発明においては、カメラ内に装填
された記録媒体への撮影光が通過する開口部と、該開口
部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許す透過
状態とを作動可能なシャッタ手段と、該シャッタ手段の
作動を制御するシャッタ制御手段と、該シャッタ制御手
段の制御に応じて、前記シャッタ手段の駆動を行うシャ
ッタ駆動手段と、被写体光を光源として前記シャッタの
作動状態を検知する光検出手段と、前記シャッタ手段の
作動状態を検出感度可変で検出するシャッタ検出手段
と、を備えたので、検出感度を必要に応じて最適条件と
することが可能となる。
【0019】また、本発明においては、カメラ内に装填
された記録媒体への撮影光が通過する開口部と、該開口
部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許す透過
状態とを作動可能なシャッタ手段と、該シャッタ手段の
作動を制御するシャッタ制御手段と、該シャッタ制御手
段の制御に応じて、前記シャッタ手段の駆動を行うシャ
ッタ駆動手段と、前記シャッタ手段の作動状態を検知
し、該作動状態をパルス信号として出力するシャッタ検
出手段と、前記パルス信号をアナログ信号化して記憶す
る記憶手段と、を備えたので、その判定はAD変換機能
で可能となる。
【0020】
【実施例】図1は本発明によるカメラ1の形態説明図で
ある。本図は裏蓋4を開放した状態を示した図である。
不図示のフィルムパトローネはパトローネ室5に装填さ
れ、パトローネから引き出されたフィルムはアパーチャ
6の前面を通過して、スプール7に巻き付けられる。裏
蓋4内側に設けられた圧板9は不図示のフィルムをアパ
ーチャ6に押しつけて平面性を保つ作用をする。アパー
チャ6の内側に設けられたシャッタ8は図中波線の範囲
を覆っており、レンズ2を介した被写体光をフィルム画
面上に所定時間投影する。
【0021】旧知の如く撮影者はレンズ2を通過した被
写体の状況を、ファインダ3から視認し、レリーズボタ
ン10を押すことで露光の開始を指令する。露光条件は
液晶など成る表示装置(以降LCDと略称する)12で
確認できる。複数の設定ボタン11は、カメラ1の作動
モード、撮影条件などを細かく設定するための操作ボタ
ンで、LCD12上の文字などを確認しながら操作する
ものである。
【0022】図2に、本発明によるシャッタ8の第1実
施例を示す。図1のカメラ1におけるシャッタ8とアパ
ーチャ6の位置関係のみを示すために抜き出して説明す
る。本図は図1の如く裏蓋側から見た図で、レリーズボ
タン10を押す前、すなわち露光開始前の状態を示して
おり、波線で示したアパーチャ6は先幕16で覆われて
いる。
【0023】カメラにおいて、先幕は複数の羽根で構成
されているのが一般的である。本実施例では図2に示し
たように4枚の羽根からなり、アパーチャ6を覆ってい
る状態で互いに微少の重なり部分を持つように重ねて並
べられている。同様に後幕15も4枚の羽根からなり、
図2の状態ではアパーチャ6の上方に重ねられて待機さ
せられている。
【0024】ブロック17は電磁石、走行用バネ等を収
納する部分であり、基本的には複数枚よりなる各幕を別
個に係止する2つの電磁石と走行させるための2系統の
バネ、さらに各羽根を平行に上下動作させるためのリン
ク機構など不図示であるが公知の機構を有する。このよ
うな状態からの露光動作は以下のようにして行われる。
【0025】まず先幕用電磁石(以降先幕マグネットと
称する)が先幕16の係止を解いて開放する。これによ
って先幕16はアパーチャ6下方に折り重なるように退
避する。この時後幕15はまだアパーチャ6上方に重ね
られて待機させられている。これでアパーチャ6部には
被写体光を遮るものがなくなり、フィルムへの露光が開
始されることになる。さらに所定時間経過後、後幕用電
磁石(以降後幕マグネットと称する)が後幕15の係止
を解いて開放する。すると後幕15は図示の位置からア
パーチャ6に対して広がるように下方に移動する。これ
でアパーチャ6は今度は後幕15によって覆われ、予定
されていた時間の露光が完了する。
【0026】以上のように露光が行われた後は、不図示
の巻上げ機構によって、フィルムが一コマ分給送されて
新たにフィルムの未露光部分がアパーチャ6に相対する
と共に、各幕15、16をそれぞれ上方に引き上げて露
光前の状態に復帰させる。シャッタ8内には、図示の如
く発光ダイオード(以降LEDと称する)18とフォト
トランジスタ(以降PTRと称する)19とから成るシ
ャッタ幕走行検出装置が設けられている。
【0027】LED18からの光は先幕16あるいは後
幕15が存在すると、それらで反射された後PTR19
に入射する。逆に両幕15、16が共に存在しない場合
にはPTR19への入射光はない。以上の区別によって
各幕15、16の静的な存在、さらには動的なタイミン
グ関係を検知することが可能となる。すなわち図2に示
すように露光開始前のアパーチャ6を先幕16が覆って
いる状況、あるいは露光終了後のアパーチャ6を後幕1
5が覆っている状況では、PTR19にはLED18か
らの光が入射する。逆に露光中であって先幕16がアパ
ーチャ6から退避し、かつ後幕15が待機状態にある場
合には、PTR19にはLED18からの光は届かない
のである。
【0028】なお、LED18から発せられる光によっ
てフィルムが露光される、あるいはLED18とPTR
19がレンズ2を介した被写体光を遮ることのないよう
に、LED18及びPTR19はアパーチャ6の開口部
への撮影光路の外部に設けられ、アパーチャ6より外側
の先幕16、後幕15の羽根先端によって状態を検出す
る。
【0029】また、先幕16あるいは後幕15が走行を
行い、それぞれの羽根の先端がLED18とPTR19
の光束を遮りつつある状態では、PTR19出力が反転
するのでそのタイミング間隔などを計時すれば動的な解
析が可能となる。図3は、以上のシャッタ8の動作を示
すタイムチャート例である。図3では各幕制御用のマグ
ネット(MG)のオン、オフタイミングによって変化す
る各幕の走行状態、およびPTR19の検出信号変化を
示している。
【0030】レリーズボタン10を押すと、先幕、後幕
マグネットが通電されてオンとなり、各幕の電気的な係
止を開始する。公知の如く、レリーズボタン10押圧以
前は機械的に係止を行っており、これを電気的係止に切
り替えるのである。その後、不図示の機構動作によっ
て、まずレンズ2の絞り制御が実行され、撮影光路中の
反射ミラーの上昇が実行される。
【0031】次に先幕マグネットがオフされる。これに
よって先幕16は、走行曲線20で示したように走行す
る。ここで破線で示したFの範囲は、アパーチャ6の開
口部を示し、走行曲線20は開口部F内を図のような軌
跡を描いて走行する。その際、先幕16はその走行途中
で前述の検出部を通過するので、PTR19の検出信号
はタイミング22のように立ち上がって反転する。
【0032】さらにその後予め設定されていた露光時間
であるT(あるいは後述するT’)時間経過後に後幕マ
グネットがオフとなる。これで後幕15は走行曲線21
の如く開口部Fを横切る。この時も後幕15は検出部を
通過して、図のようにPTR19出力をタイミング23
のように立ち下がって反転させ、以前の出力状態に戻
す。
【0033】以上のようにして得られたPTR19の反
転タイミング22、23間を計時すれば、アパーチャ6
の開口部内で先幕16が開き、さらに後幕15が閉じた
時間、すなわち真の露光時間tを検出できる。これによ
って例えば露光制御回路が予定時間T(あるいはT’)
を正しく計時してマグネットを正しいタイミングで駆動
しても、PTR19から得られた制御時間tが予定時間
T(あるいはT’)と異なった場合には機械系に誤動作
があったと判断できるのである。
【0034】図4は本発明によるカメラ1の電気回路ブ
ロックの実施例である。本回路は電池25を電源とし、
中枢の制御はCPU32が実行する。CPU32への入
力信号は下記の如くである。まず測光装置26は、被写
体を複数に分割した各部分における明るさを測定し、複
数の測光値がCPU32に入力される。フィルム感度検
出装置27は装填されたフィルムパトローネの側面など
に付与されたコード信号を読み取り、フィルム感度情報
がCPU32に入力される。スイッチ検出装置28は、
前述のレリーズボタン10、設定ボタン11に連動した
スイッチを含む操作スイッチ、カメラのシーケンス状態
を検出するためのタイミングスイッチから成り、カメラ
の状態情報がCPU32に入力される。日付検出装置2
9は常時計時動作を行い、年月日時分秒などの時間情報
がCPU32に入力される。湿度検出装置30は、カメ
ラのおかれた周囲環境、あるいはカメラの内部における
湿度を検出し、湿度信号がCPU32に入力される。記
憶装置31は、信号の入出力が可能でかつ入力信号を記
憶する装置で、例えばカメラ1の作動回数等の情報を記
憶し、必要に応じて格納されている各種信号をCPU3
2に入力する機能を有する。
【0035】CPU32からの出力は、ドライバ33を
経由して下記の駆動を実行する。LCD34を駆動し
て、露光、作動モード設定に関する情報や警告情報など
を表示させる。シャッタ8、詳しくは先幕マグネット1
6、後幕マグネット15を前述のように駆動し露光時間
を制御する。レンズ2内の絞り35を駆動して、通過光
量を制御する。モータ36を駆動して、フィルムの巻上
げ、巻き戻し給送と前述のシャッタ駆動バネの付勢動作
などを制御する。シャッタ幕検出装置37を制御する。
詳しくは前述のようにLED18を点灯させ、PTR1
9から発生する信号をCPU32が受容する。
【0036】図5は図4に示したLCD34の詳細例
で、点灯表示した一例を示す。セグメント40、41、
42は、それぞれカメラの作動モード、設定シャッタ時
間、設定絞り値を数値で表している。セグメント43
は、シャッタ8の作動が異常状態であると判定された時
に表示して撮影者にその旨を警告するシンボルマーク
で、異常のない通常状態では消灯している。セグメント
43の点灯状態は、連続点灯、遅い点滅、早い点滅など
があり、告知すべき内容の重要度によって切り換わる。
【0037】図6は、カメラ1の一般的な使用状態を含
むCPU32の処理ルーチン例である。本ルーチンはC
PU32に電源が投入されると開始される。 S1:フィルムが装填されているか否かを判断する。装
填されている場合にはS2へ進み、装填されていない場
合にはS2、S3のローディングルーチンと巻戻しルー
チンをジャンプし、S4に移行する。
【0038】S2:ローディングすなわち装填直後に必
要な未露光コマへの頭出し処理が、既に終了されている
か否かを判断する。ローディングが終了されているか否
かは、前述した記憶装置31内に記憶されているローデ
ィング情報を参照することで行なわれる。ローディング
動作が終了していればS3へ進み、ローディング動作が
終了していなければS13のローディングルーチンに移
行する。ローディングルーチンの詳細は後述する。
【0039】S3:スイッチ検出装置28を介して、フ
ィルムの巻戻し動作が指令されているか否かを判断す
る。指令されていなければS4へ進み、指令されている
場合にはS14の巻戻しルーチンに移行する。その詳細
は後述する。 S4:測光装置26、感度検出装置27から測光信号、
感度信号を取り込む。 S5:S4で取り込んだ両信号に基づいて演算し、適正
露光条件であるシャッタ時間、絞り値を算出する。
【0040】S6:以上で求めた露光条件などをLCD
34にて表示させる。 S7:スイッチ検出装置28を介してレリーズボタン1
0が押されたか否かを判断する。押された場合にはS8
へ進み、押されていない場合にはS1に復帰して上記の
処理を繰り返す。 S8:レリーズボタン10が押されたので、図3で説明
したようにまず先幕、後幕マグネットをオンする。
【0041】S9:不図示の反射ミラーを上昇させ、撮
影光路から退避させる。 S10:絞り35を所定絞り開口となるよう駆動する。 S11:シャッタ8を開閉して、フィルムへの露光を制
御するシャッタルーチンを実行する。シャッタルーチン
の制御の詳細については、図9を参照して後述する。
【0042】S12:露光動作が完了したのでモータ3
6を正転させて、フィルムの給送とメカニズムの付勢動
作を行う。 以上にて露光動作が一巡したので、S1に復帰して上記
の処理を繰り返す。図7に、図6のS13に示したロー
ディングルーチンの詳細を示す。新しく装填されたフィ
ルムを3コマ分巻き上げて、最初の未露光コマ出しを行
うものである。
【0043】S15:まず定数nに1をセットする。 S16:シャッタ8を開閉して、フィルムへの露光を制
御するシャッタルーチンを実行する。制御の詳細につい
ては図9を参照して後述する。 S17:モータ36を正転させて、フィルムの給送とメ
カニズムの付勢動作を1コマ分実行する。
【0044】S18:フィルムの一コマ分の給送が行わ
れたので、定数nに1を追加して新たな定数nとする。 S19:定数nが3に達したか否かを判断する。3以下
であれば再びS16からの処理を繰り返す。 S20:記憶装置31にローディングルーチンが完了し
たことを記録する。なおこの記録状態はフィルムの交換
動作にてリセットされる。
【0045】以上の処理終了後は、図6で示したように
S1に復帰して上記の処理を繰り返す。図8に、図6の
S14の巻戻しルーチンの詳細を示す。 S21:モータ36を逆転させて、フィルムの巻戻しを
開始させる。 S22:巻戻しが完了したか否かを判断し、完了を待
つ。
【0046】S23:巻戻しが完了したのでモータ36
を停止する。 S24:シャッタ8を開閉して、フィルムへの露光を制
御するシャッタルーチンを実行する。制御の詳細につい
ては図9を参照して後述する。 この処理の終了後はS1に復帰して上記の処理を繰り返
す。図9、10に、図6のS11、図7のS16、図8
のS24で示したシャッタ制御ルーチンの詳細例を示
す。
【0047】S26:まず制御すべきシャッタ時間Tを
読み出す。この値Tは、図6のS5にて演算して得た計
算上のシャッタ時間値で、LCD34上のセグメント4
1にて表示すべき値である。 S27:先幕マグネットをオフする。ここで露光が開始
する。 この後はS28とS31に分離して続く作動を並列処理
する。
【0048】S28:CPU32内の不図示のカウンタ
にて制御時間Tの計時を開始する。 S29:計時の完了を待つ。 S30:制御時間Tの計時が完了したので後幕マグネッ
トをオフする。ここで露光は完了する。 S31:LED18を点灯させる。
【0049】S32:PTR19出力の反転を待つ。図
3中のタイミング22のように先幕16の走行を検出す
るのである。 S33:先幕16の走行を検出したので、露光時間tの
計時をCPU32内で前記制御時間Tをカウントしてい
るカウンタとは別のカウンタにて開始する。 本実施例では説明を容易とするために、シャッタ時間を
比較的長いものとした例で説明を行っているためS30
に続く処理がS33を待って行われるようにした。すな
わち図3に示したように必ずタイミング22の後に後幕
MGのオフが行われるようにした例である。
【0050】シャッタ時間が高速で、タイミング22以
前に後幕MGのオフが実行される場合の処理については
説明を省略したが、公知の並列処理技術を行えば容易に
実施できる。 S34:PTR19出力の反転を待つ。図3中のタイミ
ング23のように後幕15の走行を検出するのである。
【0051】S35:後幕15の走行を検出したので、
露光時間tの計時を終了する。 S36:カウンタが読み取った露光時間tを読み出す。
前述の如く時間tは真の露光時間である。 S37:省電流のためLED18を消灯する。 S38:実測された露光時間tと、制御時間Tの許容最
大値Tmaxとを比較する。最大値を越えてた場合には
S40に移行する。
【0052】S39:実測された露光時間tと、制御時
間Tの許容最小値Tminとを比較する。最小値を越え
ていた場合にはS40に移行する。 S40:露光時間tが制御時間Tの許容値を逸脱してい
たので、図5で説明したLCD34のセグメント43を
点灯あるいは間隔の長い点滅をさせて、露光時間が許容
限界を越えたことを告知する第1モードの警告を行う。
【0053】S41:エラー回数ENに1を加算する。
エラー回数ENは露光時間tが許容値を越えた回数の積
算値である。 S42:これまでに積算されたエラー回数ENが所定値
eを越えたかを判断する。 S43:エラー回数ENが所定値以上になったので、第
1モードの警告よりも強い第2モードの警告を行う。第
2モードの警告としては、例えば、LCD34のセグメ
ント43を早く点滅させて強く告知し、さらにレリーズ
ロックも併用して警告する。これはこれ以上の撮影が無
理であるので、無駄なフィルムの消費を避けるための第
2モードの警告である。これはS40における第1モー
ドの警告は、偶発的に発生した機械系の不調などによっ
て露光時間が狂ったことを表す一過性のもので、警告表
示も所定時間経過後に消滅するような軽いものでよい
が、第2モードの警告は、機械系の持続的な変調をきた
している可能性が高いので、早急な修理を促す役目を有
しなくてはならない。
【0054】ところでエラー回数ENの初期値へのリセ
ットは、不調機構の修理後は当然のとこ、エラー発生が
偶発的であることが判明した時点で行っても良い。詳し
くは前述の日付検出装置29を使用して、エラー発生後
でも一定時間以上次のエラーが発生しなかった場合には
リセットを行うのである。図11、12に、図6のS1
1、図7のS16、図8のS24で示したシャッタ制御
ルーチンの別の詳細例を示す。
【0055】S45:まず制御時間Tを読み出す。この
値Tは、図6のS4にて演算して得た計算上のシャッタ
時間値で、LCD34上のセグメント41にて表示すべ
き値である。 S46:制御時間Tに対応する新たな制御時間T’を求
める。新たな制御時間T’とは後述するように、正しい
露光時間を得るために計算上の制御時間Tに補正を加え
られたシャッタ時間のことである。例えば先幕と後幕の
走行タイミングの微妙な違いや、計時変化による変化を
含めた機械的な走行時間誤差を吸収するために補正され
た制御時間である。
【0056】S47:先幕マグネットをオフする。これ
によって先幕16は係止を解かれ走行を開始し、フィル
ムへの露光が始まる。この後はS48から続く作動とS
51から続く作動を並列処理する。 S48:CPU32内の不図示のカウンタにて制御時間
T’の計時を開始する。
【0057】S49:制御時間T’の計時の完了を待
つ。 S50:制御時間T’の計時が完了したので後幕マグネ
ットをオフする。これによって後幕15は走行を開始
し、その後アパーチャ6を覆い、露光動作が完了する。 S51:LED18を点灯させる。
【0058】S52:PTR19出力の反転を待つ。図
3で示したタイミング22のように先幕16の走行の検
出を検出するのである。 S53:先幕16が走行したので露光時間tの計時をC
PU32内の別カウンタにて開始する。 S54:PTR19出力の反転を待つ。図3で示したタ
イミング23のように後幕15の走行を検出するのであ
る。
【0059】S55:後幕15の走行を検出したので露
光時間tの計時を終了する。 S56:別カウンタが読み取った計時時間tを求める。
前述の如く時間tは真の露光時間である。 S57:時間測定が終了したのでLED18を消灯す
る。 S58:真の露光時間tと電気的に制御した制御時間
T’との時間差△を求める。
【0060】S59:前回制御した露光時間T’より今
回判明した誤差△を差し引いて、更新された制御時間
T’を求める。次回のシャッタ作動時にはこの制御露光
時間T’が用いられる。 S60:計算上の制御時間Tと、以上の処理で求められ
た制御時間T’との差すなわち補正時間を求め、その差
が一定値を越えていないかを判断する。補正時間が過大
であることは、機械系の永久的変調を示すものである。
補正時間が過大でなければリターンするが、補正時間が
過大だった場合にはS61へ進む。
【0061】S61:補正時間が過大であるので、エラ
ー回数eNに1を加算する。本図の場合のエラー回数e
Nとは、補正時間が過大であることを検出した回数の積
算値である。 S62:これまでに積算されたエラー回数eNが所定値
eを越えたか否かを判断し、越えていればS63へ進
み、越えていなければリターンする。
【0062】S63:エラー回数eNが所定値e以上に
なったので、LCD34のセグメント43を早く点滅さ
せて強く告知し、さらにレリーズロックも併用して警告
する。図10中のS43と同様の主旨で、これ以上の撮
影が無理であるので、無駄なフィルムの消費を避けるた
めの第2モードの警告である。第2モードの警告は、機
械系の持続的な変調を示して、早急な修理を促す役目を
有しなくてはならない。
【0063】本ルーチンにおいても図10に示したルー
チンと同様に、エラー回数eNの初期値へのリセット
は、不調機構の修理後は当然のこと、エラー発生が偶発
的であることを日付検出装置29の情報を利用して行っ
ても良い。以上説明した図9、10のルーチン及び図1
1、12のルーチンは、前述のS11、16、24の処
理のいずれにも使用可能なルーチンで、どちらのルーチ
ンも、シャッタ8を一回だけ作動させた時の露光時間計
測で判断して警告したものであるが、次に説明する図1
3、14、15に示す実施例はS16、24の処理にの
み使用可能な別の実施例である。
【0064】これは通常のフィルム露光動作を行う際
に、その時に使用するシャッタ時間についてのみを実際
の露光動作時に測定するのではなく、装填されたフィル
ムへの影響が全くない状況で計測を実行する実施例であ
る。本実施例は、図7のS16のローディングルーチン
の最中、または図8のS24の巻戻しルーチンの終了後
に実行する。
【0065】しかもこのような状況下では、複数のシャ
ッタ時間についての計測をそれぞれ複数回実行し、それ
らの計測結果を平均して補正する操作が可能である。ま
た実際の撮影は行わないので、前述のようなミラーのア
ップダウンや絞りの制御は行わない。本質的にそれらの
制御はシャッタ時間の計測には無関係だからである。こ
の方法によってシャッタ時間の検出を高速に実行するこ
とが可能となる。
【0066】ここでは計測用の複数のシャッタ時間とし
て、1/2000秒と1/30秒の2つの時間とし、そ
れぞれの測定を3回づつ繰り返した結果に基づいて判断
するものとした。計測はまず1/2000秒で3回、次
に1/30秒で3回行う。 S65:1/2000秒での計測を行うことを示すため
に、定数mを1に初期設定する。
【0067】S66:1/2000秒での計測回数をカ
ウントするために、定数nを1に初期設定する。 S67:定数mが1であるか否かを判断し、1で無いな
らS74へ進み、1ならばS68へ進む。 S68:定数nが3を越えているか否かを判断する。3
を越えていればS69へ進み、越えていなければS70
へ進む。
【0068】S69:mが1であり、かつnが3以上で
あるので定数mに1を加算し、定数nを1に再設定す
る。これは1/2000秒での3回分の計測が終了した
ので、次に1/30秒での計測を実行することを意味す
る。 S70:mが1であるので、制御シャッタ時間Tに1/
2000秒を設定し、S74へ進む。
【0069】S71:定数mが1で無いと判断され進ん
だので、定数mが2以上であるか否かを判断する。2以
上の場合はS95に移行する。 S72:定数nが3以上であるか否かを判断する。3以
上である場合にはS95に移行する。 S73:定数mが1でなくて2を越えない、すなわち2
であり、さらに3回の計測を終了していないのでシャッ
タ時間Tを1/30秒に設定する。この後S74へ進
む。
【0070】S74:先幕、後幕マグネットをオンし、
電気的係止を開始する。 S75:一定の遅延時間を設ける。これはメカニズムの
応答を待つために必要である。通常の撮影ルーチン中の
計測であればミラー上昇と絞り制御時間による時間遅れ
が発生するが、本ルーチンではミラー上昇、絞り制御を
行わないので相当する遅延時間が必要である。
【0071】S76:先幕マグネットをオフする。これ
でシャッタ8の先幕16は走行を開始する。この後はS
77から続く作動とS80から続く作動とを並列処理す
る。 S77:CPU32内の不図示のカウンタにて制御時間
Tの計時を開始する。 S78:制御時間Tの計時完了を待つ。 S79:制御時間Tの計時が完了したので後幕マグネッ
トをオフする。これでシャッタ8の後幕15は走行を開
始する。
【0072】S80:LED18を点灯させる。 S81:PTR19出力の反転を待つ。図3中のタイミ
ング22のように先幕16の走行の検出を待つのであ
る。 S82:先幕16の走行を検出したので、露光時間tの
計時をCPU32内の別カウンタにて開始する。
【0073】S83:PTR19出力の反転を待つ。図
3中のタイミング23のように後幕15の走行の検出を
待つのである。 S84:後幕15の走行を検出したので露光時間tの計
時を終了する。 S85:別カウンタから計時時間tを求める。前述の如
く時間tは真の露光時間である。なおこの時の計時時間
tは、どのシャッタ速度で何回目の計時時間であるかを
表すために、定数m、nの値に基づきtmnとする。
【0074】S86:LED18を消灯する。 S87:計測時間tmnを記憶装置31に格納する。 S88:定数nに1を加算する。 S89:モータ36を回転させてフィルムを巻き上げる
とともに、メカニズムの付勢動作を行う。この後は再び
S67に戻り、上記の処理を繰り返し、2種類のシャッ
タ速度すなわち1/2000秒、1/30秒の計測時間
をそれぞれ3回づつ測定する。
【0075】そして各3回2種類で合計6回の計測が終
了、すなわち6種類の計測結果が記憶された場合はS6
7、S71、S72を経由して続くS95に進む。 S95:Tが1/2000秒の制御による3回の計測時
間(t11、t12、t13)を平均し、その結果をt
2000とする。 S96:Tが1/30秒の制御による3回の計測時間
(t21、t22、t23)を平均し、その結果をt3
0とする。
【0076】S97:上記平均実測結果t2000と周
知の理想値である1/2048秒との差から補正量(t
2000−1/2048)を求め、さらにその補正量を
理想値1/2048から差し引くことで新たな制御値
T’2000が求められる。 ここでT’2000は補正量が加算されているので、こ
の時間にて駆動を行えばシャッタ時間は理想値と等しく
なる。
【0077】S98:上記平均実測結果t30と理想値
である1/30秒との差から補正量(t30−1/3
0)を求め、さらにその補正量を理想値1/30から差
し引くことで制御値T’30が求められる。 ここでT’30は補正量が加算されているので、この時
間にて駆動を行えばシャッタ時間は理想値と等しくな
る。
【0078】S99:1/2048と1/30との差は
6段あるので、それぞれの補正制御値との間を各シャッ
タ時間に等分して割り振る処理を行う。まず補正制御値
T’2000とT’30の差の5/6を求め、1/10
00秒の補正制御値T’1000を求める。 S100:補正制御値T’2000とT’30の差の4
/6を求め、1/500秒の補正制御値T’500を求
める。以下同様に各補正制御値T’250、125を求
める。
【0079】S101:補正制御値T’2000とT’
30の差の1/6を求め、1/60秒の補正制御値T’
60を求める。 以下同様に各補正制御値を求める。次に図16、17、
18によってカメラの作動が一定回数を越える毎に、ま
た過酷な条件下で使用された際に、さらに一定年月経過
の度に自動的にシャッタの測定が実行される処理の実施
例を示す。
【0080】一定回数使用の判断条件としてシャッタの
作動の計数値、過酷な条件の判断条件として高湿度での
作動の計数値がそれぞれ所定回数を越えた場合、一定年
月経過の判断条件として毎年の同時刻に行うように設定
した。シャッタ作動回数は、シャッタ8を作動させた回
数をCPU32自身が計数し、また高湿度作動回数は、
湿度検出装置30からの湿度情報とシャッタ作動回数の
両条件をCPU32が勘案して計数する。この計数結果
は記憶が必要であるのでそれぞれ図4に示した記憶装置
31に格納される。また一定年月経過は、日付検出装置
29からの日付情報をCPU32が検出する。
【0081】以下のルーチンはCPU32に電源が印加
されると開始される。 S105:記憶装置31に格納されていたそれまでのシ
ャッタ作動回数nSを読み出す。 S106:作動回数nSが、所定の数値Nの1000倍
に達しているか否かを判断する。達していればS111
へ進み、達していなければS107へ進む。後述の如
く、Nはシャッタの露光時間測定が一度終了する毎に更
新されるので、1000回のシャッタ作動毎に測定が実
行されることになる。例えば測定が3000回で行われ
ると、次の測定の機会は4000回目である。
【0082】S107:湿度検出装置30の出力信号か
ら、その時の環境湿度が所定値以上であるか否かを判断
し、所定値以上であればS108へ進み、なければS1
09へ進む。 S108:記憶装置31に格納されている高湿度作動回
数nHが、所定数値Mの10倍に達しているかを判断す
る。後述の如く、Mは高湿条件下でのシャッタ露光時間
測定が一度終了する毎に更新されるので、10回の高湿
条件でのシャッタ作動毎に測定が実行されることにな
る。例えば30回での測定が行われると次の測定の機会
は40回目である。
【0083】S109:記憶装置31に格納されている
年データLが、日付検出装置29による現在年と一致し
たか否かを判断し、一致した場合はS110へ進み、一
致しなかった場合にはS112へ進む。 S110:現在月が4月か否かを判断し、4月の場合は
S111へ進み、4月でなければS112へ進む。
【0084】S111:フラグに1をセットする。ここ
でフラグとはシャッタの自動計測をするか否かを、後述
のタイミングにて判断するための信号で、シャッタ作動
回数、高湿度作動回数、年月データのいずれかが該当す
る条件に達した時に1とする。フラグが1の時に、後述
するような測定が実行される。 S112:フラグに0をセットする。S111と逆にど
の条件にも合致していない場合にはフラグを0とし、測
定は行わない。
【0085】S115:測光装置26、感度検出装置2
7から測光信号、感度信号を読み取る。 S116:S115で読み込んだ両信号に基づいて演算
し、適正露光条件を算出する。 S117:S116で求めた露光条件等をLCD34に
て表示させる。
【0086】S118:スイッチ検出装置28によって
レリーズボタン10が押されたか否かを判断する。押さ
れた場合はS119へ進み、押されていない場合には、
S105に復帰して上記の処理を繰り返す。 S119:シャッタ8を作動させる処理を行うため、ま
ず図3で説明したようにまず先幕、後幕マグネットをオ
ンする。
【0087】S120:不図示の反射ミラーを上昇させ
る。 S121:絞り35をS116で求めた露光条件に従っ
て制御する。 S122:これからシャッタを1回作動させるので、シ
ャッタ作動回数nSに1を加算して記憶装置31に格納
し直す。 S123:S111、112で設定されたフラグの値を
判断し、フラグが1であればS125に進み、1でなけ
ればS132へ進む。
【0088】S125:フラグが1であるので図9、図
10と図11、図12で説明したシャッタ露光時間測定
ルーチンを実行する。その結果についての処置も前述の
通りである。 S126:シャッタ露光時間測定ルーチンを通過した後
は本ステップを実行する。まずシャッタ作動回数nSが
所定の数値Nの1000倍と1の加算値に達しているか
を判断し、達していればS127へ進み、達していなけ
ればS128へ進む。これはS106と同様の処理であ
るが、シャッタ露光時間測定ルーチンの実行理由が、シ
ャッタ作動回数がNの1000倍に達したことで実行さ
れたかの判断となる。
【0089】S127:露光時間測定がシャッタの作動
回数を理由として実行されたので、Nに1を加算して記
憶装置31に格納し直す。この処理によって次の測定の
機会は後1000回のシャッタ作動が行われた時とな
る。 S128:シャッタ作動回数nSが数値Nの1000倍
と1の加算値に達していなかった、すなわち露光時間測
定がシャッタの作動回数を理由として実行された訳では
ないので、次にその時の高湿度を理由として実行された
かを判断し、高湿度が理由であればS129へ進み、そ
うでなければS131へ進む。
【0090】S129:高湿度での作動を理由として露
光時間の測定が実行されたことが判明したので、高湿度
作動回数nHに1を加算する。 S130:高湿度であったためにシャッタの測定処理が
実行されたことがS129の状態で判るので所定値Mに
1を加算する。この処理によって高湿状態でのシャッタ
測定は、これより、次の測定の機会は、10回高湿状態
でシャッタを駆動した後となる。
【0091】S131:シャッタの測定処理の理由が、
シャッタの作動回数でも高湿状態回数でもなかった、す
なわち所定年月に達したからであるので、所定値Lに1
を加算する。この処理によって次の年の同じ月に測定が
行われることになる。 S132:S123で判定した結果、フラグの値が0で
あるので、測定を伴わないシャッタ作動を行う。
【0092】S133:モータ36を回転させてフィル
ムの給送、機械系の付勢動作を行なった後、S105に
復帰して上記の処理を繰り返す。 図19に本発明による第2実施例のシャッタ8を示す。
図示の如く本実施例によるカメラ1は、シャッタ8とそ
の近傍でしかもアパーチャ外側に複数個の検出窓45、
46、47、48を有する。
【0093】レンズ2を透過する被写体光はシャッタ8
を介して不図示のフィルムに露光を行うばかりでなく、
シャッタ8の露光時間の測定にも使用される。すなわち
検出窓45、46、47、48のそれぞれの内部には後
述のように4個のPTRが設けられており、それらへの
光はいずれもシャッタ8中の先幕、後幕にて遮られるよ
うに配置されている。レンズ2を通過した被写体光は不
図示のアパーチャを十分覆うサイズを有しているので、
その余分の周囲光が検出窓45、46、47、48への
投影にも利用できるのである。さらに、カメラ1にはそ
のファインダ近傍に受光素子を含む測光装置26が設け
られ、レンズ2からの被写体光を測光する。ここで測光
装置26は5つの分割測光素子からなり、被写体光を5
つの部分に分割してそれぞれの測光値を求め、それらの
値を所定のアルゴリズムを通して最適の露光条件を算出
するために用いられる。この処理内容については公知で
あるので詳述は避ける。
【0094】図20は、上記カメラ1におけるシャッタ
8の各幕と検出窓45、46、47、48に対応するP
TR49、50、51、52との詳細配置を詳細に記述
した図である。検出窓45を通過した光はシャッタ8の
各幕を介してPTR49に入射する。他の3個の検出窓
46、47、48とPTR50、52、51の関係も同
様である。フィルムへの露光部分であるアパーチャ6は
各検出窓45、46、47、48の内側に存在する。
【0095】図21は上記測光装置26とPTR49、
50、51、52の相対的な位置関係を詳細に示す図で
ある。前述の如く測光装置26は、5つの測光領域5
5、56、57、58、59を有し、PTR49、5
0、51、52は、4領域56、57、58、59のそ
れぞれのごく近傍に存在するように位置が決められてい
る。
【0096】このような分割測光領域とPTRとの配置
条件によって、後述のように例えばPTR49に入射す
るであろう被写体光量の一部は測光領域56の測光信号
を用いて予め予測できるのである。図22は以上の各装
置を有するカメラ1の回路ブロック図である。第1実施
例の図4と同様の機能を有するものには同符号を付与
し、共通部分については記述を省略した。図4との相違
点は下記の如くである。
【0097】測光装置26の測光信号はCPU32に伝
達される。またこの測光装置26からの出力に基づいて
PTR49、50、51、52はそれぞれ独立にオン、
オフ制御可能なようにトランジスタ60、61、62、
63が接続されている。各PTRからの光電流は抵抗6
4にて電圧変換され、CPU32のAD変換入力端子6
7に伝達される。
【0098】さらにトランジスタ66によって別の電流
電圧変換用抵抗65が必要に応じて抵抗64と並列接続
されるようになっている。後述の如く、トランジスタ6
0、61、62、63は測光装置26の測光信号を基
に、シャッタ8の露光時間を測定するために4つのPT
Rの中から最適なPTRを選択するのに使用される。後
述する実施例では最も明るい領域近傍のPTRを使用す
る方法を示した。
【0099】さらにトランジスタ66は選択されたいず
れかのPTRから発生する光電流の値がCPU32のA
D変換に最適な値となるように抵抗64の接続を制御す
る。図23、24は図22におけるCPU32の処理ル
ーチン例であり、電源の投入にて作動が開始される。 S135:測光装置26、感度検出装置27から測光信
号、感度信号を読み込む。
【0100】S136:S135の両信号に基づいて演
算し、適正露光条件を算出する。 S137:S136で求めた露光条件等をLCD34に
て表示させる。 S138:スイッチ検出装置28によってレリーズボタ
ン10が押されたか否かを判断する。押された場合には
S139へ進み、押されていない場合には、S135に
復帰して上記の処理を繰り返す。
【0101】S139:レリーズボタン10が押された
ので先幕、後幕両マグネットをオンする。 S140:測光装置26の各領域の内、右上すなわち領
域58が最も明るいことを示す出力を発生しているか否
かを判断し、発生していればS143へ進み、発生して
いなければS141へ進む。
【0102】S141:測光装置26の各領域の内、右
下すなわち領域59が最も明るいことを示す出力を発生
しているか否かを判断し、発生していればS144へ進
み、発生していなければS142へ進む。。 S142:測光装置26の各領域の内、左上すなわち領
域56が最も明るいことを示す出力を発生しているか否
かを判断し、発生していればS145へ進み、発生して
いなければS146へ進む。。
【0103】S143:トランジスタ62をオンし、P
TR50のみを可動とする。 S144:トランジスタ63をオンし、PTR52のみ
を可動とする。 S145:トランジスタ60をオンし、PTR49のみ
を可動とする。
【0104】S146:S140、141、142で全
て否とされたので、領域の内左下、すなわち領域57が
最も明るいと判断されたことになるから、トランジスタ
61をオンし、PTR50のみを可動とする。 以上S140〜146の処理によって、測光装置26の
複数出力の比較をして、最も明るいと判定された領域に
近いPTRが選択されて通電されることになる。
【0105】S150:抵抗64に発生する変換電圧を
AD変換して、上記の処理で選択された出力の明暗状態
をさらに判断する。 以下に述べるように、明るすぎてAD変換入力が過大で
ある場合に、逆に暗すぎてAD変換入力が少なすぎる場
合にはゲインを変えて、最適な電圧振幅がCPU32の
AD変換入力端子67に入力されるよう調整するもので
ある。
【0106】S151:明るすぎるのでトランジスタ6
6をオンし、抵抗64に抵抗65を並列接続した状態で
電圧変換するようにする。 S152:暗すぎるのでトランジスタ66をオフし、抵
抗64のみで電圧変換するようにする。 S153:不図示の反射ミラーを上昇させる。
【0107】S154:絞り35を、S136で求めた
露光条件に従って制御する。 S155:シャッタ8を開閉してフィルムへの露光を制
御するシャッタルーチンを実行する。制御の詳細につい
ては図9、10に示したルーチンがそのまま使用可能で
あるので詳述しない。 S156:モータ36を正転させてフィルムの給送とメ
カニズムの付勢動作を行なった後、再びS135に復帰
して上記の処理を繰り返す。
【0108】図25は、図19で説明した被写体光を直
接利用して測定する構造を有するカメラの別実施例の処
理ルーチンである。外光を直接利用する場合の問題は、
PTRに入射する光量が少ない場合があることである。
このような場合には発生する光電流も減少してCPU3
2が得られる出力電圧の振幅が不足し、測定が不可能と
なってしまうのである。
【0109】本実施例の構造と電気回路は図19〜22
を踏襲する。ただしPTR49と51、またPTR50
と52をシャッタ8の各幕が同時に遮るように正確にそ
れらを配置し、入射光量が不足している場合のみPTR
49と51、あるいはPTR50と52の発生する光電
流を混合して電圧変換するようにし、十分な電圧振幅が
得られるようにしたものである。
【0110】下記に示す本処理ルーチンは、図23に示
すルーチンの中でS139とS150の間に、S140
乃至S146を削除して、接続される。 S210:右上の測光領域58の輝度が測定をするに十
分なレベルであるか否かを判断し、十分であればS21
4へ進み、不十分であればS211へ進む。 S211:右下の測光領域59の輝度が測定をするに十
分なレベルであるか否かを判断し、十分であればS21
5へ進み、不十分であればS212へ進む。
【0111】S212:左上の測光領域56の輝度が測
定をするに十分なレベルであるか否かを判断し、十分で
あればS216へ進み、不十分であればS213へ進
む。 S213:左下の測光領域57の輝度が測定をするに十
分なレベルであるか否かを判断し、十分であればS21
7へ進み、不十分であればS218へ進む。 S214:右上の輝度が測定をするに十分なレベルであ
るので、トランジスタ62のみをオンする。
【0112】S215:右下の輝度が測定をするに十分
なレベルであるので、トランジスタ63のみをオンす
る。 S216:左上の輝度が測定をするに十分なレベルであ
るので、トランジスタ60のみをオンする。 S217:左下の輝度が測定をするに十分なレベルであ
るので、トランジスタ61のみをオンする。
【0113】S218:各PTRの明るさはいずれも単
独では測定するのに不十分であるので、右上と左上のP
TR51、49による光電流を加算した上側の明るさ
が、右下と左下のPTR52、50による光電流を加算
した下側の明るさよりも明るいか否かを比較し、上側が
明るければS219へ進み、明るくなければS220へ
進む。
【0114】S219:上側の方が明るいのでトランジ
スタ62、60の2つを同時にオンする。これでPTR
49、51の光電流が加算されることになる。 S220:下側の方が明るいのでトランジスタ63、6
1の2つを同時にオンする。これでPTR50、52の
光電流が加算されることになる。 以上の処理の後は図23に示すS150から続くルーチ
ンへ続く。
【0115】なお、PTR49と51あるいはPTR5
0と52をシャッタ8の各幕が同時に遮るような厳密な
配置に限度がある場合には、以上の後に判定されるTm
axとTminの許容範囲を広げれば良い。次に図26
は本発明の第3実施例におけるカメラの回路ブロック図
である。基本となるカメラ1の構造は、説明を容易とす
るため図1を適用するが、それ以外の実施例との組合せ
でも構わない。
【0116】図1に示したカメラ1において既に説明済
みの如く、シャッタ8の露光時間測定時には発光源とし
てLED18を点灯させるが、このLED18の光が迷
光となって、近傍に存在するフィルムへ照射される恐れ
がある。使用されるLED18は近赤外域の波長を有す
るので、一般のフィルムを使用している場合には漏光の
問題は少ないが、しかし、LED18の配置位置がシャ
ッタ8内部であることから、本質的に不可避である。ま
たこの不具合は使用しているフィルムが高感度であるほ
ど、或いは設定されたシャッタ時間が長く、アパーチャ
6の開口時間が長いほど顕著となる。ただし、第2実施
例で示したカメラでは、撮影光を利用して露光時間を測
定するので、このような問題は発生しない。
【0117】下記に示す本実施例ではこのような迷光に
よるフィルムへの影響を避けるために、使用条件をフィ
ルムを装填していない場合、高感度フィルムを装填して
いる場合、シャッタ時間が長い場合の3種類に分け、上
記の順位でLED18の輝度すなわち印加電流を可変と
するものである。さらに上記理由によってLED18の
輝度が変化したことによる検出上の不具合を避けるた
め、PTR19による電流電圧変換装置も連動させた。
【0118】図26において、図4と同機能を有するも
のには同符号を付与し、説明を省略する。LED18の
駆動電流は、電流制限抵抗74、75、76の組合せを
トランジスタ70、71を制御することで選択される。
直列に抵抗74、75、76の組み合わされる数が多い
ほどLED18の輝度は低くなる。上記のように、電流
制限抵抗74、75、76の組合せを変化させると、P
TR19から出力される光電流も相対的に変化するの
で、光電流を電圧に変換する抵抗77、78、79の組
合せが、トランジスタ72、73を制御することで選択
されなくてはならない。
【0119】例えばフィルムを装填していない場合、す
なわち漏光の心配が不要でLED18を最大輝度で駆動
しても良い条件の場合には、トランジスタ70、72を
同時にオンして、抵抗74のみにてLED18を駆動で
きる。この時PTR19からの光電流は最大となるので
有利であるが、逆にAD変換入力電圧が飽和するのを防
止するために、トランジスタ72、73を同時にオンし
て抵抗77でのみ電圧変換できるようにしてSN比を最
適条件とする。
【0120】逆に高感度フィルムを使用している場合、
すなわちLED18からの漏光をできるだけ防止したい
場合にはすべてのトランジスタをオフして、抵抗74、
75、76の直列抵抗にてLED18の駆動電流を最小
とする。逆にその分PTR19から発生する光電流が減
少してしまうので、トランジスタ72、73を同時にオ
フし抵抗77、78、79を直列にして得られる電圧を
AD変換入力端子67に最適な電圧とするのである。
【0121】図27、28は図26の回路ブロック図に
対応するCPU32の処理ルーチンである。電源の投入
にて作動が開始する。 S160:測光装置26、感度検出装置27から測光信
号、感度信号を読み取る。 S161:S160で読み取った両信号に基づいて演算
し、適正露光条件を算出する。
【0122】S162:S161で求めた露光条件など
をLCD34にて表示させる。 S163:レリーズボタン10が押されたか否かを判断
する。押された場合はS164へ進み、押されていない
場合には、S160に復帰して上記の処理を繰り返す。 S164:フィルムが装填されているかを判断し、装填
されていればS165へ進み、装填されていなければS
167へ進む。
【0123】S165:装填されているフィルムが高感
度か否かを判断する。高感度であればS169へ進み、
なければS166へ進む。高感度であるか否かの判別を
する基準値は、LED18の配設位置などから決められ
る漏光の程度で実験的に定められる。例えばISO10
00を基準値とする。 また感度値で判別する方法以外に、赤外用フィルムであ
るか否かの判別を行う方法でも良い。前述したように、
使用されるLED18は近赤外域の波長を有するので、
一般のフィルムを使用している場合には漏光の問題は少
ないからである。本実施例では感度の判別のみを示し
た。
【0124】S166:フィルム感度が低いことが判別
されたので、次に、設定されたシャッタ時間が長いか否
かを判断し、長時間であればS169へ進み、短時間で
あればS171へ進む。 S167:フィルムが装填されていないので輝度フラグ
Bに1をセットする。これは漏光の心配があったとして
も、フィルムが装填されていないので測定には好条件で
あることを意味する。
【0125】S168:前述の如くすべてのトランジス
タ70、71、72、73をオンし、LED18を最大
電流で駆動できるようにする。 S169:輝度フラグBに3をセットする。これは漏光
による影響が最も大きい条件であることを意味する。 S170:前述の如くトランジスタ70、71をオフ、
またトランジスタ72、73をオンしてLED18を最
小電流にて駆動できるようにする。
【0126】S171:輝度フラグBに2をセットす
る。これは漏光による影響が上記輝度フラグB1と2の
中間状態を表す。 S172:トランジスタ71、73のみをオンとし、前
者の中間状態でLED18を駆動できるようにする。 この後は、図28に示す如く図6で既に説明したS8か
らS10の処理と、図9と図10で説明したS26から
S36の処理を行い、シャッタ時間Tによる制御とその
時の測定値tを求める処理を実行する。
【0127】S174:トランジスタ70から73をす
べてオフとする。これでLED18とPTR19による
消費電流は最小限となる。本実施例では図4で説明した
ようなLED18、PTR19の作動を完全にする回路
は使用していない。これはトランジスタ70から73す
べてをオフしておけば、LED18、PTR19に流れ
る電流が、電池の消費電流に対して無視可能であるから
である。無視できなければ電流を完全に切断できるよう
なトランジスタをさらに設ければ良い。
【0128】S175:S167、S169、S171
で設定した輝度フラグBを再生し、3種類の判別を行
う。輝度フラグBが1であればS176へ進み、2であ
ればS177へ進み、3であればS178へ進む。 S176:輝度フラグBが1、すなわちLED18を最
大輝度で駆動したためにPTR19からの光電流が最大
となってその出力応答速度は最良状態となる。従って得
られるパルス信号の立ち上がり、立ち下がり波形が急峻
となってCPU32で得られる測定値tの精度も最良状
態となるので、シャッタ時間の許容範囲Tmax、Tm
inを最も狭く設定する。
【0129】S177:輝度フラグが2、すなわちLE
D18を中間輝度で駆動したので、シャッタ時間の許容
範囲Tmax、TminをS176の場合よりも広く、
かつ後述のS178より狭い中間値に設定する。 S178:輝度フラグBが3、すなわちLED18を最
小輝度で駆動したのでPTR19からの光電流が最小と
なってその出力応答速度が最悪状態となる。つまりS1
76とは逆に、得られる波形がなだらかとなってCPU
32で得られる測定値tの精度も最悪状態となるので、
シャッタ時間の許容範囲Tmax、Tminを最も広く
設定する。
【0130】S179:実測された露光時間tと制御時
間Tの許容最大値Tmaxとを比較する。最大値を越え
ていた場合にはS181に移行する。 S180:実測された露光時間tと制御すべきシャッタ
時間Tの許容最小値Tminとを比較する。最小値を越
えていた場合にはS181に移行する。 S181:図5で説明したようにセグメント43を点滅
させるなどして、露光時間が許容限界を越えたことを警
告する。警告の方法は詳述しないがS40、S43で前
述したように警告を行えば良い。
【0131】この後はS160に移行して上記の処理を
繰り返す。図29は本発明によるシャッタ8の測定回路
の第4実施例である。シャッタ8を含むカメラの構成は
図1を例とした。前述の第1乃至第3の各実施例は、例
えば図3で説明したように、PTR19からの信号の立
ち上がり22と立ち下がり23を検出し、その時間間隔
tを計時して実際のシャッタ時間を求めたが、本実施例
ではPTR19からの光電流発生時間がシャッタ時間に
対応することに着目した。すなわち発生した光電流を電
圧の形でコンデンサに蓄え、さらにその量をAD変換し
てシャッタの開口時間を求めたものである。
【0132】図29において、図4と同様の機能を有す
るものには同符号を付与し、説明を省略する。LED1
8はトランジスタ85のオンで発光し、シャッタ8の先
幕と後幕による露光中はPTR19から光電流が発生す
る。光電流はトランジスタ86で増幅された後、トラン
ジスタ87をスイッチングモードにて駆動する。
【0133】トランジスタ87がオンしている間は抵抗
89を介した電流がコンデンサ91に充電される。従っ
てコンデンサ91の端子電圧は、PTR19がLED1
8から光を受けている時間と相関関係を有する。すなわ
ちシャッタ時間が長い程コンデンサ91の端子電圧は高
く、逆にシャッタ時間が短い程コンデンサ91の端子電
圧は低くなる。
【0134】そこでコンデンサ91の電圧をAD変換器
92にてデジタル信号に変換し、さらにCPU32内の
所定の処理にてシャッタ8の時間を求めれば、シャッタ
時間に相当する情報が得られることになる。コンデンサ
91の両端子は、シャッタ8の走行直前には、放電され
て以前のシャッタ時間情報を消去する必要がある。この
ためトランジスタ90は、少なくともシャッタ8の走行
直前には短時間オンして新たな測定に備える。
【0135】図29の場合、コンデンサ91への充電は
抵抗89を介して行われるため、公知の如く充電時間と
端子電圧は対数の関係にある。従ってCPU32による
処理は、得られたコンデンサ91の電圧を逆対数変換す
るようにしてシャッタ時間を復元するよう設定されてい
る。図示しないが、充電用抵抗89に替えて定電流回路
を使用すれば、充電時間と電圧とを線形性の関係にする
ことが可能となるので、CPU32による処理も比較的
簡易化されるであろう。
【0136】また、シャッタ時間が長くアパーチャ6の
開放時間が長い、あるいは装填されているフィルムの感
度が高いと、それだけLED18による漏光の危険性が
高まるので、本実施例では制御するシャッタ時間が長い
か、使用するフィルムの感度が高い場合には測定作動を
行わないようにしたフローチャートも含んでいる。図3
0、31は以上の処理を行うCPU32のルーチン例で
ある。
【0137】S185:測光装置26などから測光信
号、感度信号を受ける。 S186:両信号に基づいて演算し、適正露光条件を算
出する。 S187:求めた露光条件などをLCD34にて表示さ
せる。 S188:レリーズボタン10が押されたか否かを判断
する。押されていない場合には、S185に復帰して上
記の処理を繰り返す。
【0138】この後は図6中で説明済みのS8〜S10
の処理を行い、S189へ進む。 S189:S186の演算で算出した制御シャッタ時間
Tを読み出す。 S190:制御シャッタ時間Tが基準時間より長いか否
かを判断する。長ければS192へ進み、短ければS1
91に進む。 S191:装填したフィルムの感度が基準値より高いか
否かを判断する。高感度であればS192へ進み、低感
度であればS195へ進む。
【0139】S192:制御シャッタ時間が長いか、あ
るいはフィルム感度が高いので、通常制御によるシャッ
タの開閉を実行する。すなわちここではLED18を点
灯させたシャッタ時間を測定する処理は行わない。 S193:モータを回転させてフィルム給送と機械系の
付勢動作を実行し、S185に復帰して上記動作を繰り
返す。
【0140】S195:シャッタ時間が比較的短く、さ
らにフィルム感度も比較的低いと判定されたので、まず
トランジスタ85をオンしてLED18を点灯させる。 S196:トランジスタ90をオンし、コンデンサ91
中の電荷を放電する。 S197:先幕マグネットをオフする。これでシャッタ
8の先幕が走行する。 S198:トランジスタ90をオフし、PTR19から
のシャッタ時間に関係する信号を受け入れる準備をす
る。
【0141】S199:制御シャッタ時間Tの計時を開
始する。 S200:計時の終了を待つ。 S201:計時が終了したので後幕マグネットを開放す
る。これでシャッタ8の後幕が走行する。以上の露光時
間中には、前述のようにLED18からの光がPTR1
9に入射してコンデンサ91に充電が行われている。
【0142】S202:AD変換器92はコンデンサ9
1の端子電圧をAD変換し、CPU32にデジタル信号
化して伝達する。 S203:所定の対数処理を行なって、AD変換信号し
た電圧に関する信号を実際のシャッタ時間tに変換す
る。 S204:計測時間tと、制御シャッタ時間Tの許容最
大値Tmaxとを比較する。最大値を越えてた場合には
S206に移行する。
【0143】S205:実測された露光時間tと、制御
シャッタ時間Tの許容最小値Tminとを比較する。最
小値を越えていた場合にはS206に移行する。 S206:図5で説明したようにセグメント43を点滅
させるなどして、露光時間が許容限界を越えたことを警
告する。 S207:モータを回転させてフィルム給送と機械系の
付勢動作を実行する。
【0144】この後はS185に復帰し、上記の処理を
繰り返し実行する。図32は、本発明によるシャッタ8
の第5実施例である。先幕16、後幕15、ブロック1
7、及び作動の順序等は図2で説明済みのシャッタ8と
基本的に同一である。相違点は、シャッタ8内に図示の
如くLED100、102、104とPTR101、1
03、105による検出装置が3組設けられている点で
ある。LED100、102、104からの光は、それ
ぞれ各幕15、16で反射されPTR101、103、
105に入射する。これによって各幕15、16の存在
をアパーチャ6の略上端部(以降”元”と称する)、略
中央部(以降”中”と称する)、略下端部(以降”末”
と称する)において検知することが可能となる。
【0145】図33は、本実施例によるカメラ1の電気
回路ブロックの実施例である。基本的構成は図4を踏襲
し、中枢の制御はCPU32が実行する。また測光装置
26は、被写体を複数に分割した各部分における明るさ
を測定する装置であり、複数の測光値をCPU32に出
力する。さらにフィルム感度検出装置27は、装填され
たフィルムパトローネの側面などに付与されたコード信
号を読み取るもので、フィルム感度情報をCPU32に
出力する。
【0146】ドライバ33は既に前述した露光、表示機
能の他、トランジスタ110を介してLED100、1
02、104を点灯させ、それぞれの光をPTR10
1、103、105が電圧変換してCPU32に伝達す
る。記憶装置110は、CPU32が計測した実測シャ
ッタ時間データを記憶する装置であり、必要に応じて記
憶していたデータをCPU32に逆に転送する機能も有
する。記憶装置110に格納されていたデータは、CP
U32がコネクタ111を介して外部コンピュータ11
2に伝達する。外部コンピュータ112は、カメラの作
動を検査するもので、必要に応じてカメラに接続され
る。
【0147】図34は以上の構成から得られる各種信号
のタイミングチャートであり、制御用の先、後幕マグネ
ット(MG)のオンオフタイミングによって変化する
先、後幕の走行状態、PTR101、103、105に
よる検出信号変化を示している。不図示のレリーズボタ
ンの押圧にて先幕、後幕マグネットが通電されてオンと
なり、各幕の電気的な係止を開始する。その後不図示の
機構による動作で、まずレンズ2の絞り制御が実行さ
れ、撮影光路中の反射ミラーの上昇が実行される。そし
てまず先幕マグネットがオフされる。これによって先幕
16が走行曲線20で示す如く走行する。ここでFはア
パーチャ6の開口部を示す。先幕16はその走行途中で
前述の検出部を通過するので、PTR101、103、
105出力は図示の如く、図3で前述した立ち上がり2
2のように、順次Hレベルに反転する。その後、予め設
定されていた制御露光時間であるT時間経過後に、後幕
マグネットがオフとなる。これにより後幕15は走行曲
線21で示す如く開口部Fを横切る。この時も後幕15
は検出部を通過して、図のようにPTR101、10
3、105出力を、図3で前述した立ち下がり23のよ
うに、元の値のLレベルに順次復帰させる。
【0148】ここでCPU32は先幕オフからPTR1
01、103、105のHレベルへの反転までの時間を
計測し、それぞれtFM、tFN、tFSとする。同様
に後幕オフからPTR101、103、105のLレベ
ルへの復帰までの計測時間も計測し、それぞれtRM、
tRN、tRSとする。そして制御露光時間Tを基準と
して下記の計算を行えば、”元”、”中”、”末”にお
ける、それぞれの実際の露光時間tM、tN、tSが求
められる。
【0149】tM=T+tRMーtFM tN=T+tRN−tFN tS=T+tRS−tFS さらに先幕16、後幕15がそれぞれPTR101、1
05の部分を通過するタイミング間隔すなわち先幕走行
時間tF、後幕走行時間tRも下式にて求められる。
【0150】tF=tFS−tFM tR=tRS−tRM 図35〜37は図33におけるCPU32の処理ルーチ
ン例である。本ルーチンは、図6中のS11などの詳細
処理に相当する。 S210:制御シャッタ時間Tを読み出す。
【0151】S211:先幕マグネットをオフし、先幕
16の走行を開始する。 S212:制御シャッタ時間Tの計時を開始する。 S213:同時に先幕16の走行に関する計時を開始す
る。 S214:まずPTR101出力の反転を待つ。 S215:PTR101出力が反転したので得られた計
時結果tFMを記憶する。
【0152】S216:PTR103出力の反転を待
つ。 S217:PTR103出力が反転したので得られた計
時結果tFNを記憶する。 S218:PTR105出力の反転を待つ。 S219:PTR105出力が反転したので得られた計
時結果tFSを記憶する。
【0153】S220:制御シャッタ時間Tの計時終了
を待つ。 S221:後幕マグネットをオフし、後幕15の走行を
開始する。 S222:同時に後幕15の走行に関する計時を開始す
る。 S223:PTR101出力の反転を待つ。 S224:PTR101出力が反転したので得られた計
時結果tRMを記憶する。
【0154】S225:PTR103出力の反転を待
つ。 S226:PTR103出力が反転したので得られた計
時結果tRNを記憶する。 S227:PTR105出力の反転を待つ。 S228:PTR105出力が反転したので得られた計
時結果tRSを記憶する。
【0155】S230:制御時間T、計時時間tRM、
計時時間tFMとの演算により、”元”部の露出時間t
Mを求める。 S231:制御時間T、計時時間tRN、計時時間tF
Nとの演算により、”中”部の露出時間tNを求める。 S232:制御時間T、計時時間tRS、計時時間tF
Sとの演算により、”末”部の露出時間tSを求める。
【0156】S233:計時時間tFS、計時時間tF
Mとの演算により、先幕16の走行時間tFを求める。 S234:計時時間tRS、計時時間tRMとの演算に
より、後幕15の走行時間tRを求める。 S235:上記の各露出時間tM、tN、tSを算術平
均し、平均計測時間tを求める。
【0157】S236:平均計測時間tと”元”部の露
出時間tMとの差の絶対値△tMを求める。 S237:平均計測時間tと”中”部の露出時間tNと
の差の絶対値△tNを求める。 S238:平均計測時間tと”末”部の露出時間tSと
の差の絶対値△tSを求める。
【0158】S239:△tMすなわち”元”部のムラ
が許容値△Tを越えているか否かを判断する。越えてい
ればS242へ進み、越えていなければS240へ進
む。 S240:△tNすなわち”中”部のムラが許容値△T
を越えているか否かを判断する。越えていればS242
へ進み、越えていなければS241へ進む。 S241:△tSすなわち”末”部のムラが許容値△T
を越えているか否かを判断する。越えていればS242
へ進み、越えていなければS245へ進む。
【0159】S242:各部のムラ△tM、△tN、△
tSのいずれかが許容値△T以上、すなわち露出時間の
ムラが、限界以上であるので警告をする。これはシャッ
タ8の両幕の走行時間が均一でないために、フィルム上
の露光量に部分的なムラを引き起こす現象である。ここ
での警告は図5で説明したように、セグメント43を点
滅させるなどして、露光時間のムラが許容限界を越えた
ことを告知する。
【0160】S245:先幕走行時間tFが許容値TF
max以上であるか否かを判断する。以上であればS2
49へ進み、そうでなければS246へ進む。 S246:先幕走行時間tFが許容値TFmin以下で
あるか否かを判断する。以下であればS249へ進み、
そうでなければS247へ進む。 S247:後幕走行時間tRが許容値TRmax以上で
あるか否かを判断する。以上であればS249へ進み、
そうでなければS248へ進む。
【0161】S248:後幕走行時間tRが許容値TR
min以下であるか否かを判断する。以下であればS2
49へ進み、そうでなければS250へ進む。 S249:先幕あるいは後幕の走行時間が許容値を越え
たので、警告を行う。ここでの警告はS242とは異な
り、幕走行時間の異常警告である。走行時間が限界を越
えることは、各幕の羽根が機械的な変動を来たしている
ことを示しており、いずれは幕の破損などにいたる前兆
である。
【0162】S250:先幕16の画面到達時間tFM
が、許容値TFMmax以上であるか否かを判断する。
以上であればS254へ進み、そうでなければS251
へ進む。 S251:先幕16の画面到達時間tFMが、許容値T
FMmin以下であるか否かを判断する。以下であれば
S254へ進み、そうでなければS252へ進む。S2
50と共に、先幕マグネットをオフしてからの予備走行
時間を計時することで、先幕の機械走行系の異常を検出
することができるのである。
【0163】S252:後幕15の画面到達時間tRM
が、許容値TRMmax以上であるか否かを判断する。
以上であればS254へ進み、そうでなければS253
へ進む。 S253:後幕15の画面到達時間tRMが、許容値T
RMmin以下であるか否かを判断する。以下であれば
S254へ進み、そうでなければS255へ進む。S2
52と共に、後幕マグネットをオフしてからの予備走行
時間を計時することで、後幕の機械走行系の異常を検出
することができるのである。
【0164】S254:先幕あるいは後幕の予備走行時
間が許容値を越えたので、警告を行う。ここでの警告は
S242、249のいずれとも異なり、予備走行時間の
異常警告である。限界を越えるといずれは幕が閉じなか
ったり、逆に開かなかったりする事故につながるのであ
る。 S255:上記の測定結果と判断結果を記憶装置110
に格納する。
【0165】S256:フィルムを一コマ分巻上げ、図
6のS1に復帰する。
【0166】
【発明の効果】本発明においては、カメラ内に装填され
た記録媒体への撮影光が通過する開口部と、該開口部の
撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許す透過状態
とを作動可能なシャッタ手段と、該シャッタ手段の作動
を制御するシャッタ制御手段と、該シャッタ制御手段の
制御に応じて、前記シャッタ手段の駆動を行うシャッタ
駆動手段と、前記シャッタ手段の作動状態を検知するシ
ャッタ検出手段と、を備えたので、シャッタの作動状態
を検出することが可能である。
【0167】以上のように本発明によれば、図13等で
示すように、カメラ内に装填された記録媒体への撮影光
が通過する開口部と、該開口部の撮影光の透過を遮る遮
光状態と、該透過を許す透過状態とを作動可能なシャッ
タ手段と、該シャッタ手段の作動を制御する第1および
第2シャッタ制御手段と、前記第1シャッタ制御手段か
前記第2シャッタ制御手段のいずれか一方を選択する選
択手段と、該第1シャッタ制御手段の制御に応じて、前
記シャッタ手段の駆動を行う第1シャッタ駆動手段と、
該第2シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ
手段の駆動を行う第2シャッタ駆動手段と、前記第2シ
ャッタ駆動手段による前記シャッタ手段の作動状態を検
知するシャッタ検出手段と、を備えたので、シャッタの
作動状態検出を行うのに通常の撮影と全く同じシーケン
スでカメラを作動させる必要がないので不要な作動を省
略して検知動作を迅速に行える効果がある。
【0168】以上のように本発明によれば、図16より
図19に示すように、カメラ内に装填された記録媒体へ
の撮影光が通過する開口部と、該開口部の撮影光の透過
を遮る遮光状態と、該透過を許す透過状態とを作動可能
なシャッタ手段と、該シャッタ手段の作動を制御するシ
ャッタ制御手段と、該シャッタ制御手段の制御に応じ
て、前記シャッタ手段の駆動を行うシャッタ駆動手段
と、前記シャッタ手段の作動状態を検知するシャッタ検
出手段と、前記カメラの使用条件を検出する使用条件検
出手段と、前記使用条件検出手段による出力に応じて前
記シャッタ検出手段の作動を行わせる検出制御手段と、
を備えたので、撮影の度にシャッタの作動状態検出が作
動するようなことはなく、所定の使用条件に達した段階
で初めて検出が実行される効果が得られる。
【0169】以上のように本発明によれば、カメラ内に
装填された記録媒体への撮影光が通過する開口部と、該
開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許す
透過状態とを作動可能なシャッタ手段と、該シャッタ手
段の作動を制御するシャッタ制御手段と、該シャッタ制
御手段の制御に応じて、前記シャッタ手段の駆動を行う
シャッタ駆動手段と、被写体光を光源として前記シャッ
タの作動状態を検知する光検出手段と、を備えたので、
撮影に当たって自然にレンズを介して照射される被写体
光が利用でき、カメラ内に特別に光源を用意する必要が
ない。装置のコンパクト化と省エネルギ効果が得られ
る。
【0170】以上のように本発明によれば、図27等に
示すように、カメラ内に装填された記録媒体への撮影光
が通過する開口部と、該開口部の撮影光の透過を遮る遮
光状態と、該透過を許す透過状態とを作動可能なシャッ
タ手段と、該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制
御手段と、該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シ
ャッタ手段の駆動を行うシャッタ駆動手段と、被写体光
を光源として前記シャッタの作動状態を検知する光検出
手段と、前記シャッタ手段の作動状態を検出感度可変で
検出するシャッタ検出手段と、を備えたので、検出感度
を必要に応じて最適条件とすることが可能となる。
【0171】以上のように本発明によれば、図30など
で示すように、カメラ内に装填された記録媒体への撮影
光が通過する開口部と、該開口部の撮影光の透過を遮る
遮光状態と、該透過を許す透過状態とを作動可能なシャ
ッタ手段と、該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ
制御手段と、該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記
シャッタ手段の駆動を行うシャッタ駆動手段と、前記シ
ャッタ手段の作動状態を検知し、該作動状態をパルス信
号として出力するシャッタ検出手段と、前記パルス信号
をアナログ信号化して記憶する記憶手段と、を備えたの
で、その判定はAD変換機能で可能となり、パルス信号
の立ち上がり、立ち下がりを計測する精密な計時機構を
有する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャッタ計測装置を有するカメラ
の外観図である。
【図2】本発明によるシャッタ計測装置の第1実施例を
示す図である。
【図3】上記シャッタ計測装置のタイミングチャート例
である。
【図4】上記カメラの電気回路ブロック図の実施例であ
る。
【図5】上記カメラに使用される表示素子の表示例であ
る。
【図6】上記カメラの一般作動処理例を示すフローチャ
ートである。
【図7】上記カメラの一般作動処理例を示すフローチャ
ートである。
【図8】上記カメラの一般作動処理例を示すフローチャ
ートである。
【図9】上記シャッタの計測処理実施例を示すフローチ
ャートである。
【図10】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図11】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図12】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図13】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図14】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図15】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図16】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図17】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図18】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図19】本発明によるシャッタ計測装置の第2実施例
を示す図である。
【図20】上記シャッタの詳細構造を示す図である。
【図21】上記シャッタのさらに詳細な構造図である。
【図22】上記シャッタを有するカメラの電気回路ブロ
ック図の実施例である。
【図23】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図24】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図25】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図26】本発明によるシャッタ計測装置の第3実施例
の電気回路ブロック図を示す図である。
【図27】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図28】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図29】本発明によるシャッタ計測装置の第4実施例
の電気回路ブロック図を示す図である。
【図30】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図31】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図32】本発明によるシャッタ計測装置の第5実施例
を示す図である。
【図33】図32におけるシャッタを作動させる電気回
路ブロック図の実施例である。
【図34】上記シャッタ計測装置のタイミングチャート
例である。
【図35】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図36】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【図37】上記シャッタの計測処理実施例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 …カメラ 8 …シャッタ 15…後幕 16…先幕 18、100、102、104…LED 19、49、50、51、52、101、103、10
5…PTR 26…測光装置 29…日付検出装置 30…湿度検出装置 31…記憶装置 32…CPU 34…表示装置 37…検出装置 43… 60、61、62、63、66、70、71、72、7
3…トランジスタ 74、75、76、77、78、79…抵抗 91…コンデンサ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ内に装填された記録媒体への撮影光
    が通過する開口部と、 該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許
    す透過状態とを作動可能なシャッタ手段と、 該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制御手段と、 該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ手段
    の駆動を行うシャッタ駆動手段と、 前記シャッタ手段の作動状態を検知するシャッタ検出手
    段と、 を有することを特徴とするシャッタ計測装置を有するカ
    メラ。
  2. 【請求項2】前記シャッタ検出手段は、前記シャッタ手
    段が前記透過状態にある時間を検出することを特徴とす
    る請求項1記載のシャッタ計測装置を有するカメラ。
  3. 【請求項3】前記シャッタ検出手段は、前記シャッタ駆
    動手段による透過状態開始部分、透過状態中央部分ある
    いは透過状態終了部分のうちの少なくともいずれか一つ
    の部分における透過状態時間を検出することを特徴とす
    る請求項1記載のシャッタ計測装置を有するカメラ。
  4. 【請求項4】前記シャッタ検出手段は、前記シャッタ手
    段の複数回の作動状態を検出し、該検出結果を、あらか
    じめ設定した基準値と比較する比較手段を有することを
    特徴とする請求項1記載のシャッタ計測装置を有するカ
    メラ。
  5. 【請求項5】前記シャッタ検出手段は、 前記シャッタ手段に対して光を発光する発光手段と、 該発光手段から発光された光を受光する受光手段とから
    成ることを特徴とする請求項1記載のシャッタ計測装置
    を有するカメラ。
  6. 【請求項6】前記カメラはさらに、 前記記録媒体の状態を検知する記録媒体検出手段と、 該記録媒体検出手段の出力信号に基づいて、前記シャッ
    タ検出手段の作動を制御する検出制御手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載のシャッタ計測
    装置を有するカメラ。
  7. 【請求項7】前記記録媒体検出手段は、少なくとも前記
    開口部に対向する記録媒体の存在の有無を検出して出力
    を発生することを特徴とする請求項6記載のシャッタ計
    測装置を有するカメラ。
  8. 【請求項8】前記カメラはさらに、 前記シャッタ検出手段の出力する検出値と、あらかじめ
    設定した基準値とを比較する判定手段と、 該判定手段の出力によって作動する警告手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載のシャッタ計測
    装置を有するカメラ。
  9. 【請求項9】前記カメラはさらに、 前記シャッタ検出手段の出力と、あらかじめ設定した基
    準値との差を求める差分検出手段と、 前記差分検出手段による差分を補正量として前記シャッ
    タ制御手段の制御を補正する補正手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載のシャッタ計測
    装置を有するカメラ。
  10. 【請求項10】カメラ内に装填された記録媒体への撮影
    光が通過する開口部と、 該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許
    す透過状態とを作動可能なシャッタ手段と、 該シャッタ手段の作動を制御する第1および第2シャッ
    タ制御手段と、 前記第1シャッタ制御手段か前記第2シャッタ制御手段
    のいずれか一方を選択する選択手段と、 該第1シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ
    手段の駆動を行う第1シャッタ駆動手段と、 該第2シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ
    手段の駆動を行う第2シャッタ駆動手段と、 前記第2シャッタ駆動手段による前記シャッタ手段の作
    動状態を検知するシャッタ検出手段と、 を有することを特徴とするシャッタ計測装置を有するカ
    メラ。
  11. 【請求項11】カメラ内に装填された記録媒体への撮影
    光が通過する開口部と、 該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許
    す透過状態とを作動可能なシャッタ手段と、 該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制御手段と、 該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ手段
    の駆動を行うシャッタ駆動手段と、 前記シャッタ手段の作動状態を検知するシャッタ検出手
    段と、 前記カメラの使用条件を検出する使用条件検出手段と、 前記使用条件検出手段による出力に応じて前記シャッタ
    検出手段の作動を行わせる検出制御手段と、 を有することを特徴とするシャッタ計測装置を有するカ
    メラ。
  12. 【請求項12】前記使用条件検出手段は、前記シャッタ
    手段の作動回数を計数し、該計数値が所定回数到達時に
    出力を発生することを特徴とする請求項11記載のシャ
    ッタ計測装置を有するカメラ。
  13. 【請求項13】前記使用条件検出手段は、計時手段を含
    み、該計時手段による所定時間の経過を検出して出力を
    発生することを特徴とする請求項11記載のシャッタ計
    測装置を有するカメラ。
  14. 【請求項14】カメラ内に装填された記録媒体への撮影
    光が通過する開口部と、 該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許
    す透過状態とを作動可能なシャッタ手段と、 該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制御手段と、 該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ手段
    の駆動を行うシャッタ駆動手段と、 被写体光を光源として前記シャッタの作動状態を検知す
    る光検出手段と、 を有することを特徴とするシャッタ計測装置を有するカ
    メラ。
  15. 【請求項15】前記カメラは前記光検出手段を複数個有
    し、さらに、 被写体光を複数部分に分けて測光する測光手段と、 前記測光手段からの信号に応じて前記複数個の光検出手
    段の中から検出を実行する少なくとも1つの光検出手段
    を選択する選択手段と、 を有することを特徴とする請求項14記載のシャッタ計
    測装置を有するカメラ。
  16. 【請求項16】カメラ内に装填された記録媒体への撮影
    光が通過する開口部と、 該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許
    す透過状態とを作動可能なシャッタ手段と、 該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制御手段と、 該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ手段
    の駆動を行うシャッタ駆動手段と、 被写体光を光源として前記シャッタの作動状態を検知す
    る光検出手段と、 前記シャッタ手段の作動状態を検出感度可変で検出する
    シャッタ検出手段と、 を有することを特徴とするシャッタ計測装置を有するカ
    メラ。
  17. 【請求項17】前記シャッタ検出手段は、 前記シャッタ手段に対して光を発光する発光手段と、 該発光手段から発光された光を受光する受光手段とから
    成り、 前記検出感度を前記発光手段の発光量の制御にて可変と
    することを特徴とする請求項16記載のシャッタ計測装
    置を有するカメラ。
  18. 【請求項18】前記カメラはさらに、前記シャッタ検出
    手段の出力を、判定感度可変で判定する判定手段を有す
    ることを特徴とする請求項16記載のシャッタ計測装置
    を有するカメラ。
  19. 【請求項19】カメラ内に装填された記録媒体への撮影
    光が通過する開口部と、 該開口部の撮影光の透過を遮る遮光状態と、該透過を許
    す透過状態とを作動可能なシャッタ手段と、 該シャッタ手段の作動を制御するシャッタ制御手段と、 該シャッタ制御手段の制御に応じて、前記シャッタ手段
    の駆動を行うシャッタ駆動手段と、 前記シャッタ手段の作動状態を検知し、該作動状態をパ
    ルス信号として出力するシャッタ検出手段と、 前記パルス信号をアナログ信号化して記憶する記憶手段
    と、 を有することを特徴とするシャッタ計測装置を有するカ
    メラ。
  20. 【請求項20】前記カメラはさらに、前記記憶手段に記
    憶された前記アナログ信号を、前記シャッタ制御手段に
    よるシャッタ作動直前に消去する消去手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項19記載のシャッタ計測装置を有
    するカメラ。
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