JPH05196995A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH05196995A
JPH05196995A JP782792A JP782792A JPH05196995A JP H05196995 A JPH05196995 A JP H05196995A JP 782792 A JP782792 A JP 782792A JP 782792 A JP782792 A JP 782792A JP H05196995 A JPH05196995 A JP H05196995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
size
full
blade
shutter
image frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP782792A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Komatsu
信夫 小松
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Kodak Digital Product Center Japan Ltd
Original Assignee
Kodak Digital Product Center Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 疑似パノラマサイズの場合は、フルサイズの
場合に比べ、より高速で撮影を行えるカメラを提供す
る。 【構成】 フルサイズの撮影画枠11a および疑似パノラ
マサイズの撮影画枠11bに対するシャッタの先羽根12a
および後羽根12b の全開タイミングをフォトインタラプ
タ42で検出する。フルサイズまたは疑似パノラマサイズ
モードでの撮影時、対応する撮影画枠11a ,11b での全
開タイミングによりストロボを同調させる。疑似パノラ
マサイズでは、シャッタの撮影画枠内での走行距離が、
実質的にフルサイズの半分であるため、先羽根12a と後
羽根12b との間隔がフルサイズの半分で、シャッタは全
開状態となる。先羽根12a と後羽根12b との間隔を半分
にすることは、シャッタスピードが2倍になることと同
等で、高速撮影ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影画枠を、通常のフ
ルサイズと、このフルサイズの上下方向の一部を遮光板
により覆った疑似パノラマサイズあるいはハーフサイズ
等の部分サイズとに切換えて撮影可能で、かつ、各サイ
ズに適応したストロボ撮影が可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図10、図11および図12によ
り、従来の縦走りフォーカルプレーンシャッタの動作を
説明する。ここで、図10はシャッタチャージが完了し
た作動前の状態を、図11はシャッタの全開状態を、図
12はシャッタの作動完了状態をそれぞれ示している。
なお、シャッタチャージ機構、係止機構、電気回路等は
省略している。
【0003】図10において、10はシャッタ基板で、こ
のシャッタ基板10の板面には通常のフルサイズの撮影画
枠11が形成されている。また、12は縦走りフォーカルプ
レーンシャッタで、この縦走りフォーカルプレーンシャ
ッタ12は先羽根12a および後羽根12b を有しており、こ
れら先羽根12a および後羽根12b は撮影画枠11を開閉す
べく、所定のタイミングで順次駆動される。さらに、先
羽根12a および後羽根12b は、それぞれ先羽根上部12a
1、先羽根下部12a2および後羽根上部12b1、後羽根下部1
2b2からなる2枚構成となっている。そして、これら先
羽根上部12a1、先羽根下部12a2および後羽根上部12b1、
後羽根下部12b2は、それぞれく字形に形成された各一対
の上アーム14、下アーム15および上アーム16、下アーム
17により連結されている。
【0004】ここで、先羽根12a 用の上アーム14は、折
曲方向が下向きとなるように設けられており、基端部は
扇形に形成され、かつ、軸18によりシャッタ基板10上に
回動自在に支持されている。また、中間折曲部は軸19に
より先羽根上部12a1上に、さらに、先端部は軸20により
先羽根下部12a2上に、それぞれ回動自在に支持されてい
る。先羽根12a 用の下アーム15も同様に、基端部は軸21
によりシャッタ基板10上に、中間折曲部は軸22により先
羽根上部12a1上に、先端部は軸23により先羽根下部12a2
上に、それぞれ回動自在に支持され、上アーム14と共に
平行リンクを構成している。
【0005】また、上アーム14の扇形基端部の右側とシ
ャッタ基板10の上部との間には、先羽根駆動用ばね24が
張設されており、上アーム14に対して、軸18を中心とし
た反時計回りの回動力を与えている。
【0006】一方、後羽根12b 用の上アーム16は、折曲
方向が上向きとなるように設けられており、基端部は軸
25によりシャッタ基板10上に、中間折曲部は軸26により
後羽根下部12b2上に、先端部は軸27により後羽根上部12
b1上に、それぞれ回動自在に支持されている。また、後
羽根12b 用の下アーム17も同様に、基端部は軸28により
シャッタ基板10上に、中間折曲部は軸29により後羽根下
部12b2上に、先端部は軸30により後羽根上部12b1に、そ
れぞれ回動自在に支持されている。
【0007】なお、下アーム17の基端部は基端方向に延
長されており、その下アーム17の基端とシャッタ基板10
の下方との間には、後羽根駆動用ばね31が張設され、下
アーム17に対して、軸28を中心とした反時計回りの回動
力を与えている。
【0008】32はストロボ同調スイッチで、このストロ
ボ同調スイッチ32は、図9で示すように、シャッタが全
開状態になったことにより先羽根12a 用の上アーム14の
扇形基端部と当接し、オン動作するようにシャッタ基板
10上に取り付けられている。
【0009】上記構成において、図10で示すシャッタチ
ャージ状態では、先羽根12a は、先羽根上部12a1と先羽
根下部12a2とが上下に展開され、これら先羽根上部12a1
および先羽根下部12a2によって撮影画枠11を閉鎖してい
る。このとき先羽根12a 用の上アーム14および下アーム
15は、先羽根駆動用ばね24の引張力を蓄勢した状態とな
っているが、先羽根12は図示しない係止機構により、撮
影画枠11を閉鎖した図10の状態に係止される。
【0010】そして、図示しないシャッタレリーズボタ
ンがオン操作されると、先ず、先羽根12a 用の図示しな
い係止機構が解除され、先羽根駆動用ばね24により上ア
ーム14が反時計回りに駆動される。このため、この上ア
ーム14および下アーム15と、これら上アーム14および下
アーム15の支軸18,19,20,21,22,23とで構成された
リンク機構により、先羽根上部12a1および先羽根下部12
a2の下辺が、撮影画枠11の下辺とそれぞれ平行状態を保
ったまま、互いに重なり合いながら上方に移動し、図示
しないフィルムへの露光が開始される。
【0011】図11は、シャッタの全開状態を示してい
る。このとき、後羽根12b はまだ図示しない係止機構に
より係止された状態にあり、また、先羽根12a 側は、先
羽根上部12a1および先羽根下部12a2が完全に重なった撮
影画枠11内からの退去位置に移動している。そして、こ
の全開状態となるタイミングにおいて、ストロボ同調ス
イッチ32が、上アーム14の扇形基端部により押圧されて
オン動作し、図示しないストロボを発光させる。
【0012】この後、後羽根12b 用の図示しない係止機
構が解除され、後羽根駆動用ばね31により下アーム17が
図示反時計回りに駆動される。このため、この下アーム
17および上アーム16と、これら下アーム17および上アー
ム16の支軸25,26,27,28,29,30とにより構成された
リンク機構により、後羽根上部12b1および後羽根下部12
b2の各上辺が、撮影画枠11の上辺との平行状態を保った
まま上下方向に展開しながら上昇し、図12で示すよう
に、撮影画枠11を閉鎖して作動完了状態となり、露光が
終了する。
【0013】ここで、通常のフォーカルプレーンシャッ
タを用いたカメラでは、シャッタを高速秒時で動作させ
ると、シャッタの羽根がスリット状態で走るため、発光
時間が短いストロボを使用する場合は、シャッタが図1
1で示す全開であるフルオープンとなる秒時より長い、
比較的低速の秒時で使用しなければならない。
【0014】ところで、通常のフルサイズと、その上下
方向の一部を遮光した疑似パノラマサイズとでの撮影を
可能としたカメラがある。この種のカメラでは、撮影画
枠を切換えたり遮光板等のアダプタを用いたりして、フ
ルサイズと疑似パノラマサイズとに切換えて撮影を行な
うようにしている。すなわち、フルサイズに比べて疑似
パノラマサイズの方が、上下方向の寸法が狭くなるよう
に撮影画枠を設定して撮影を行っている。
【0015】このような疑似パノラマサイズにおいて、
ストロボを用いた撮影を行う場合、ストロボ同調秒時
は、疑似パノラマサイズであってもフルサイズのものと
同じ、比較的低速の同調秒時で行なわれている。
【0016】一般に、疑似パノラマサイズで撮影したも
のは、プリント時における拡大率がフルサイズの2倍と
なるのが普通である。このため、少しの手ブレでも画質
に大きな影響を与えている。特に、日中のストロボ撮影
の場合等では、より高速のシャッタスピードで撮影でき
ることが望ましい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように従来装置で
は、疑似パノラマサイズであってもフルサイズと同じス
トロボ同調を行っているため、最高同調スピードはフル
サイズでの秒時に制限され、疑似パノラマサイズの場合
でも高速にすることができない問題を有している。
【0018】本発明の目的は、疑似パノラマサイズの場
合は、フルサイズの場合に比べ、より高速に撮影を行う
ことができるカメラを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカメラ
は、撮影画枠を、通常のフルサイズと、このフルサイズ
の一部を遮光した部分サイズとに切換えて撮影可能なカ
メラにおいて、前記撮影画枠を開閉すべく所定のタイミ
ングで順次駆動される第1の羽根および第2の羽根から
なるフォーカルプレーンシャッタと、このフォーカルプ
レーンシャッタの第1の羽根および第2の羽根の、前記
フルサイズの撮影画枠および部分サイズの各撮影画枠に
対する全開タイミングをそれぞれ検出可能な全開検出手
段と、前記フルサイズまたは部分サイズでの撮影時に、
前記全開検出手段により検出された対応する撮影画枠で
の全開タイミングによりストロボを同調させるストロボ
同調手段とを備えたものである。
【0020】請求項2記載のカメラは、請求項1記載の
カメラにおいて、部分サイズは疑似パノラマサイズで、
フォーカルプレーンシャッタは縦走りであるものであ
る。
【0021】請求項3記載のカメラは、請求項1記載の
カメラにおいて、部分サイズはハーフサイズで、フォー
カルプレーンシャッタは横走りであるものである。
【0022】
【作用】請求項1記載のカメラは、フルサイズの撮影画
枠および部分サイズの各撮影画枠に対する全開タイミン
グをそれぞれ検出可能とし、フルサイズまたは部分サイ
ズでの撮影時、対応する撮影画枠での全開タイミングに
よりストロボを同調させるようにしているので、部分サ
イズでのシャッタスピードをフルサイズの場合に比べて
高速にすることができる。すなわち、部分サイズでは、
シャッタの第1および第2の羽根の撮影画枠内での走行
距離が、フルサイズより小さいため、シャッタの第1の
羽根と第2の羽根との間隔がフルサイズより小さい状態
で、シャッタは全開状態となる。したがって、この時に
ストロボ同調ができる。このように、第1の羽根と第2
の羽根との間隔を小さくすることは、シャッタスピード
が2倍になることと同等で、高速秒時での撮影が可能と
なる。
【0023】請求項2記載のカメラは、請求項1記載の
カメラにおいて、部分サイズは疑似パノラマサイズで、
フォーカルプレーンシャッタは縦走りであるため、フル
サイズおよび疑似パノラマサイズに適用できる。
【0024】請求項3記載のカメラは、請求項1記載の
カメラにおいて、部分サイズはハーフサイズで、フォー
カルプレーンシャッタは横走りであるため、フルサイズ
およびハーフサイズに適用できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明のカメラの一実施例を図面を参
照して説明する。
【0026】先ず、図1乃至図4によりフォーカルプレ
ーンシャッタ12の機構部分を説明する。なお、フォーカ
ルプレーンシャッタ12自体の基本的構造は、図10乃至
図12で示した従来のものと同様であり、対応する部分
には同一符号を付して説明する。
【0027】図に示すように、シャッタ基板10の板面に
は通常のフルサイズの撮影画枠11aが形成されている。
このフルサイズの撮影画枠11a に対し、長手方向の幅の
端部の一部、すなわちフルサイズの撮影画枠11a の上部
および下部を一定幅、遮光板等で覆った部分サイズであ
る疑似パノラマサイズの撮影画枠11b が設定できるよう
に構成されている。このフルサイズの撮影画枠11a と疑
似パノラマサイズの撮影画枠11b とは、例えば切換スイ
ッチにより撮影前に予め選択し、このスイッチ操作に連
動する遮光板を駆動して任意に設定すればよい。
【0028】また、縦走りフォーカルプレーンシャッタ
12の第1の羽根としての先羽根12aおよび第2の羽根と
しての後羽根12b は、撮影画枠11a ,11b を開閉すべく
所定のタイミングで順次駆動される。そして、先羽根12
a および後羽根12b は、それぞれ先羽根上部12a1、先羽
根下部12a2および後羽根上部12b1、後羽根下部12b2から
なる2枚構成となっている。そして、これら先羽根上部
12a1および先羽根下部12a2と、後羽根上部12b1および後
羽根下部12b2とは、それぞれく字形に形成された各一対
の上アーム14、下アーム15および上アーム16、下アーム
17により連結され、これら上アーム14、下アーム15およ
び上アーム16、下アーム17の支軸18,19,20,21,22,
23および支軸25,26,27,28,29,30によりリンク機構
を構成している。
【0029】ここで、先羽根12a 用の上アーム14および
下アーム15は、折曲方向が下向きとなるように設けられ
ている。この上アーム14の基端部は図示のように扇形に
形成され、シャッタ基板10との間に張設された先羽根駆
動用ばね24により、軸18を中心とした反時計回りの回動
力をうけている。
【0030】また、後羽根12b 用の上アーム16および下
アーム17は、折曲方向が上向きとなるように設けられて
いる。この下アーム17の基端部は延長されており、下ア
ーム17の先端とシャッタ基板10との間に張設された後羽
根駆動用ばね31により、軸28を中心とした反時計回りの
回動力をうけている。
【0031】さらに、42は全開検出手段の一例として用
いられるフォトインタラプタで、このフォトインタラプ
タ42は、フルサイズの撮影画枠11a および疑似パノラマ
サイズの撮影画枠11b に対する先羽根12a および後羽根
12b の全開タイミングをそれぞれ検出する。このフォト
インタラプタ42は、図7で示すように、スリット42aを
有し、このスリット42a を挟んで一方に例えば発光ダイ
オードなどの発光素子42b が、他方に例えばフォトダイ
オードなどの光電変換素子42c が設けられている。そし
て、スリット42a 内に図示しない遮光部材が位置するこ
とによりオフ状態となり、この遮光部材が外部に退去す
ることによりオン状態となる。
【0032】また、このフォトインタラプタ42は、先羽
根12a 用の上アーム14の回動により、上アーム14の扇形
基端部の外周縁が遮光部材としてスリット42a 内に進入
するように配置されている。そして、このフォトインタ
ラプタ42は、図3で示すように、先羽根12a および後羽
根12b が、疑似パノラマサイズの撮影画枠11b に対する
全開状態となったときに、先羽根12a 用の上アーム14の
扇方基端部により遮光されてオフ状態となる。また、上
アーム14の扇方基端部の外周縁には、開口14aが設けら
れている。この開口14a は、図5で示すように、フルサ
イズの撮影画枠11に対して先羽根12a および後羽根12b
が全開状態となったとき、フォトインタラプタ42の発光
素子42b および光電変換素子42c と対向し、フォトイン
タラプタ42をオン状態にするように位置決めされてい
る。
【0033】次に、制御回路を図6により説明する。
【0034】図6において、制御回路45はマイクロコン
ピュータ等により構成されており、図示しないシャッタ
レリーズスイッチがオン操作されることにより、先羽根
12aを係止する先羽根係止機構46および後羽根12b を係
止する後羽根係止機構47に対し、それぞれ所定のタイミ
ングで係止解除指令を順次与える。また、この制御回路
45は、フォトインタラプタ42から、フルサイズの撮影画
枠11a および疑似パノラマサイズの撮影画枠11b に対す
る先羽根12a および後羽根12b の全開タイミング検出信
号を入力する。さらに、この制御回路45には、撮影モー
ドをフルサイズモードと疑似パノラマサイズモードとに
切換えるモード切換スイッチ48からの信号が入力され
る。すなわち、モード切換スイッチ48がオフ状態のとき
制御回路45はフルサイズモードと判断し、モード切換ス
イッチ48がオン操作されると制御回路45には疑似パノラ
マサイズモード信号が入力される。
【0035】なお、フルサイズの撮影画枠11a と疑似パ
ノラマサイズの撮影画枠11b とは、このモード切換スイ
ッチ48により撮影前に予め選択し、このスイッチ操作に
連動する遮光板等により設定される。
【0036】また、49はストロボで、このストロボ49
は、制御回路45の機能として構成されるストロボ同調手
段50により、フルサイズまたは疑似パノラマサイズモー
ドでの撮影時、フォトインタラプタ42により検出された
対応する撮影画枠11a ,11b での全開タイミングにより
同調され、発光する。
【0037】次に、上記実施例の動作について説明す
る。なお、フルサイズモードでの動作は、図10乃至図
12で説明した従来の動作と同様なので、ここでは、先
ず、モード切換スイッチ48がオンである疑似パノラマサ
イズモードでの動作を説明する。
【0038】図1はシャッタチャージ状態で、上下に展
開された先羽根上部12a1と先羽根下部12a2とによって疑
似パノラマサイズの撮影画枠11b を閉鎖し、かつ、先羽
根駆動用ばね24の引張力を蓄勢した状態で先羽根係止機
構46により係止されている。なお、この状態では、フル
サイズの撮影画枠11a に相当する部分も閉鎖されてい
る。このとき、後羽根12b は、フルサイズの撮影画枠11
a に相当する範囲から下方に外れた位置に、後羽根上部
12a1と後羽根下部12b2とが互いに重なった状態で、後羽
根係止機構47により係止されている。そして、後羽根駆
動用ばね31は引張力が蓄勢された状態にある。
【0039】図示しないシャッタレリーズ釦がオン操作
されると、制御回路45により、先ず先羽根12a 用の先羽
根係止機構46が解除され、先羽根駆動用ばね24により上
アーム14が反時計回りに駆動される。このため、上アー
ム14および下アーム15と、これらの支軸18,19,20,2
1,22,23とにより構成されたリンク機構により、先羽
根上部12a1および先羽根下部12a2の下辺が、それぞれ撮
影画枠11a の下辺と平行状態を保ったまま、互いに重な
り合いながら上方に移動し、図示しないフィルムへの露
光が開始される。
【0040】図2は、先羽根下部12a2が疑似パノラマサ
イズの撮影画枠11b の上下方向中央を通過している状態
を示している。このとき、フォトインタラプタ42は上ア
ーム14の扇形基端部によりまだ遮光されず、オン状態の
ままである。
【0041】次に、制御回路45は、後羽根12b 用の後羽
根係止機構47を解除動作させ、後羽根駆動用ばね31によ
り下アーム17を反時計回りに駆動する。このため、下ア
ーム17および上アーム16と、これらの支軸25,26,27,
28,29,30とにより構成されたリンク機構により、後羽
根上部12b1および後羽根下部12b2は、これら後羽根上部
12b1および後羽根下部12b2の上辺が、撮影画枠11b の上
辺との平行状態を保ったまま上方に展開しながら上昇し
始める。
【0042】ここで、疑似パノラマサイズの撮影画枠11
b の縦寸法は13mmなので、制御回路45により、先羽
根下部12a1の下辺と後羽根上部12b1の上辺との間隔が1
3mmより僅かに大きな間隔となるタイミングで後羽根
係止機構47を解除動作させる。以後、先羽根12a と後羽
根12b とはこの間隔を維持しながら上方に移動する。
【0043】図3は、先羽根下部12a2の下辺が、疑似パ
ノラマサイズの撮影画枠11b の上辺と同じ位置に位置し
た状態を示している。このとき、後羽根上部12b1の上辺
は疑似パノラマサイズの撮影画枠11b の下辺より下方に
ある。すなわち、先羽根12aと後羽根12b との間隔内に
疑似パノラマサイズの撮影画枠11b が存在する、いわゆ
る全開状態となっている。この全開状態において、フォ
トインタラプタ42は上アーム14の扇形基端部により遮光
されてオフ状態となり、このオフ状態への立ち下がり信
号が、疑似パノラマサイズの撮影画枠11b に対する全開
検出信号として制御回路45に出力される。
【0044】制御回路45のストロボ同調手段50では、モ
ード切換スイッチ48がオン操作されて疑似パノラマモー
ドが設定されている場合は、フォトインタラプタ42から
立ち下がり信号が入力されたことにより、すなわち、疑
似パノラマサイズの撮影画枠11b に対する全開タイミン
グが検出されたことにより、同調してストロボ49を発光
させる。このため、ストロボ49により照明された被写体
像が疑似パノラマサイズの撮影画枠11b 内に露光され
る。
【0045】この後は、図4で示すように、上下に展開
した後羽根上部12b1および後羽根下部12b2により撮影画
枠11a が閉鎖され、作動完了状態となり、露光が終了す
る。
【0046】フルサイズモードの場合、図1で示す状態
から、前述の動作と同じく先ず先羽根係止機構46が解除
され、先羽根12a が上方に移動し始める。このとき、後
羽根12b は、図5で示すように、先羽根12a がフルサイ
ズの撮影画枠11a の上辺より上に移動するまで図1で示
した元の位置に係止されている。すなわち、制御回路45
は、モード切換スイッチ48がオフ状態でフルサイズモー
ドが選択されている場合は、図5の状態になるまで、後
羽根係止機構47の係止状態を維持し、フルサイズの撮影
画枠11a に対する全開状態を得ている。
【0047】ここで、フォトインタラプタ42は、図5に
示す全開状態に至る過程で、上アーム14の扇形基端部に
より遮光されてオフ状態となるが、ストロボ同調手段50
は、モード切換スイッチ48によりフルサイズモードが設
定されている場合は、このオフ状態への立ち下がり信号
によりストロボ49を発光させないように構成している。
したがって、この段階でストロボ49が発光することはな
い。
【0048】これに対し、図5で示す全開状態となる
と、扇形基端部に形成された開口14aがフォトインタラ
プタ42の発光素子42b および光電変換素子42c と対向す
るので、フォトインタラプタ42は再びオン動作する。そ
して、このオン状態への立ち上り信号を、フルサイズの
撮影画枠11a に対する全開検出信号として制御回路45に
出力する。
【0049】制御回路45のストロボ同調手段50は、フル
サイズモードが設定されているため、フォトインタラプ
タ42からの立ち上り信号を入力したことにより、すなわ
ち、フルサイズの撮影画枠11a に対する全開タイミング
を検出したことにより、同調してストロボ49を発光させ
る。このため、ストロボ49により照明された被写体像が
フルサイズの撮影画枠11a 内に露光される。
【0050】この後、後羽根係止機構47が解除され、後
羽根上部12b1および後羽根下部12b2が、上方に展開しな
がら上昇し、図4で示すように、撮影画枠11a を閉鎖し
て作動完了状態となり、露光が終了する。
【0051】図8および図9は前述した動作を説明する
タイミングチャートである。
【0052】フォーカルプレーンシャッタでは、先羽根
12a と後羽根12b との作動の時間差がシャッタ時間であ
り、フルサイズモードではtf、疑似パノラマサイズモ
ードではtpである。さらに、図8からフルサイズモー
ドでは、ストロボ発光のためのシャッタ全開時間Tfを
得るためにはシャッタ時間tfが必要であり、図9から
は疑似パノラマサイズモードでは、ストロボ発光のため
のシャッタ全開時間Tpを得るためにシャッタ時間tp
が必要であることが解る。そして、これら図8および図
9から、ほぼ等しいシャッタ全開時間Tf,Tpに対
し、疑似パノラマサイズモードでのシャッタ時間tp
は、フルサイズモードでのシャッタ時間tfの約半分の
長さで良いことが明らかであり、疑似パノラマサイズモ
ードでのシャッタ時間を高速化することができる。
【0053】また、図13に示すように35ミリカメラ
で、フルサイズが24mm×36mm、ハーフサイズが24
mm×17mmに切換えて用いることができるものにおいて
も、フルサイズと疑似パノラマサイズとに切換えること
ができるものと同様の効果を得ることができる。
【0054】すなわち、フルサイズの長手方向の一端あ
るいは両端の一部を遮蔽することにより、ハーフサイズ
の場合にフルサイズの略半分のサイズとなるため、疑似
パノラマの場合の縦走りのフォーカルプレーンシャッタ
に代えて、横走りのフォーカルプレーンシャッタを用い
ることにより疑似パノラマの場合と同様となる。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載のカメラによれば、フルサ
イズの撮影画枠および部分サイズの各撮影画枠に対する
全開タイミングをそれぞれ検出可能とし、フルサイズま
たは部分サイズでの撮影時、対応する撮影画枠での全開
タイミングによりストロボを同調させるようにしている
ため、従来装置に対して大きな変更を要することなく、
部分サイズモードでのシャッタ速度をフルサイズモード
より高速にすることができるので、日中ストロボ撮影の
場合等において有利となる。すなわち、部分サイズで撮
影したものは一般のサービスプリントにおいて、フィル
ムからの引き伸し倍率がフルサイズの2倍となるため、
手ぶれによる画質の低下が問題になるが、上述したシャ
ッタ速度の高速化によりこのような問題は生じなくな
り、良好なプリント像を得ることができる。
【0056】請求項2記載のカメラは、請求項1記載の
カメラに加えて、部分サイズは疑似パノラマサイズで、
フォーカルプレーンシャッタは縦走りであるため、フル
サイズおよび疑似パノラマサイズに適用できる。
【0057】請求項3記載のカメラは、請求項1記載の
カメラに加えて、部分サイズはハーフサイズで、フォー
カルプレーンシャッタは横走りであるため、フルサイズ
およびハーフサイズに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの一実施例におけるシャッタ機
構部の疑似パノラマサイズモードでの動作を説明する正
面図である。
【図2】同上図1で示した装置の露光動作開始直後の状
態を示す正面図である。
【図3】同上図1で示した装置の疑似パノラマサイズの
撮影画枠に対するシャッタ全開状態を示す正面図であ
る。
【図4】同上図1で示した装置の作動完了状態を正面図
である。
【図5】同上図1で示した装置のフルサイズサイズの撮
影画枠に対するシャッタ全開状態を示す正面図である。
【図6】同上制御回路を示すブロック図である。
【図7】同上全開位置検出手段を示す図である。 (a) 正面図 (b) 側面図
【図8】同上フルサイズモードでの動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図9】同上疑似パノラマサイズモードでの動作を説明
するタイミングチャートである。
【図10】従来例の装置の作動前の状態を示す正面図で
ある。
【図11】同上装置のシャッタ全開状態を示す正面図で
ある。
【図12】同上装置の作動完了状態を示す正面図であ
る。
【図13】同上フルサイズおよびハーフサイズの関係を
示す説明図である。
【符号の説明】
11a フルサイズの撮影画枠 11b 部分サイズとしての疑似パノラマサイズの撮影画
枠 11c 部分サイズとしてのハーフサイズの撮影画枠 12 フォーカルプレーンシャッタ 12a 第1の羽根としての先羽根 12b 第2の羽根としての後羽根 42 全開検出手段としてのフォトインタラプタ 49 ストロボ 50 ストロボ同調手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画枠を、通常のフルサイズと、この
    フルサイズの一部を遮光した部分サイズとに切換えて撮
    影可能なカメラにおいて、 前記撮影画枠を開閉すべく所定のタイミングで順次駆動
    される第1の羽根および第2の羽根からなるフォーカル
    プレーンシャッタと、 このフォーカルプレーンシャッタの第1の羽根および第
    2の羽根の、前記フルサイズの撮影画枠および部分サイ
    ズの各撮影画枠に対する全開タイミングをそれぞれ検出
    可能な全開検出手段と、 前記フルサイズまたは部分サイズでの撮影時に、前記全
    開検出手段により検出された対応する撮影画枠での全開
    タイミングによりストロボを同調させるストロボ同調手
    段とを備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 部分サイズは疑似パノラマサイズで、 フォーカルプレーンシャッタは縦走りであることを特徴
    とした請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 部分サイズはハーフサイズで、 フォーカルプレーンシャッタは横走りであることを特徴
    とした請求項1記載のカメラ。
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