JPWO2015146971A1 - シャッタ装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

シャッタ装置は、撮像素子の撮像面の前方に位置し、所定の走行方向に沿って走行して被写体からの光束を遮光する第1遮光部材と、撮像素子の撮像面の前方に位置し、走行方向に沿って走行して光束を遮光する第2遮光部材とを備え、走行方向における第1遮光部材の遮光範囲の長さおよび走行方向における第2遮光部材の遮光範囲の長さの少なくとも一方は、走行方向における撮像面の長さよりも短い。

Description

本発明は、シャッタ装置および撮像装置に関する。
従来から、複数の羽根を有する先幕または、複数の羽根を有する後幕によって、シャッタ地板に形成された開口部の全領域を被写体光から遮光可能に構成されたフォーカルプレンシャッタが知られている(たとえば特許文献1)。
日本国特開平11−174525号公報
しかしながら、開口部の全領域を遮光するために羽根の枚数や面積を増加させる必要があり、部材重量の増加に伴う消費電力の増加、耐久性の低下および幕速の低下等の問題がある。
本発明の第1の態様によると、シャッタ装置は、撮像素子の撮像面の前方に位置し、所定の走行方向に沿って走行して被写体からの光束を遮光する第1遮光部材と、撮像素子の撮像面の前方に位置し、走行方向に沿って走行して光束を遮光する第2遮光部材とを備え、走行方向における第1遮光部材の遮光範囲の長さおよび走行方向における第2遮光部材の遮光範囲の長さの少なくとも一方は、走行方向における撮像面の長さよりも短い。
本発明の第2の態様によると、シャッタ装置は、被写体からの光束を撮像素子へ導く開口部が設けられた基板部材と、撮像素子の撮像面に平行な平面上を走行方向に沿って走行して開口部を通過することにより光束を遮光する第1遮光部材と、撮像素子の撮像面に平行な平面上を走行方向に沿って走行して開口部を通過することにより光束を遮光する第2遮光部材と、を備え、第1遮光部材の走行方向における遮光範囲の長さおよび第2遮光部材の走行方向における遮光範囲の長さの少なくとも一方は、走行方向における開口部の長さよりも短い。
本発明の第3の態様によると、第2の態様のシャッタ装置において、撮像素子の撮像面の走行方向における長さは、開口部の走行方向における長さよりも小さく、第1遮光部材の走行方向における遮光範囲の長さおよび第2遮光部材の走行方向における遮光範囲の長さの少なくとも一方は、走行方向における撮像面の長さよりも短いことが好ましい。
本発明の第4の態様によると、第1乃至3の何れか一態様のシャッタ装置において、第1遮光部材および第2遮光部材の少なくとも一方は、一枚の遮光羽根によって構成されることが好ましい。
本発明の第5の態様によると、撮像装置は、第1乃至4の何れか一態様のシャッタ装置と、複数の画素が行列状に配列された撮像素子と、撮像素子による画素行ごとのリセットおよび撮像信号の読み出しを制御する制御部とを備え、制御部は、第1遮光部材の走行方向に沿った走行に応じて撮像素子に対する画素行ごとのリセット、または、第2遮光部材の走行方向に沿った走行に応じて撮像素子に対する画素行ごとの撮像信号の読み出しを行わせる。
本発明の第6の態様によると、第5の態様の撮像装置において、制御部は、撮像素子上において、第1遮光部材によって光束が遮光されている領域に含まれる画素行に対してリセットを行わせることが好ましい。
本発明の第7の態様によると、第6の態様の撮像装置において、シャッタ装置は第1遮光部材を走行方向に沿って第1速度で走行させる第1駆動機構をさらに備え、第1遮光部材の走行方向における遮光範囲の長さは、第1速度と画素行ごとのリセットに要する時間とに基づいて決定される長さよりも長いことが好ましい。
本発明の第8の態様によると、第7の態様の撮像装置において、シャッタ装置は、走行方向に沿って第1遮光部材が走行している走行位置を検出する第1検出部をさらに備え、制御部は、第1検出部により検出された走行位置に基づいて、画素行に対するリセットを開始するタイミングを制御することが好ましい。
本発明の第9の態様によると、第5乃至8の何れか一態様の撮像装置において、制御部は、撮像素子上において、第2遮光部材によって光束が遮光されている領域に含まれる画素行に対して撮像信号の読み出しを行わせることが好ましい。
本発明の第10の態様によると、第9の態様の撮像装置において、シャッタ装置は第2遮光部材を走行方向に沿って第2速度で走行させる第2駆動機構をさらに備え、第2遮光部材の走行方向における遮光範囲の長さは、第2速度と、画素行ごとの撮像信号の読み出しに要する時間と、走行方向における撮像面の長さとに基づいて決定される長さよりも長いことが好ましい。
本発明の第11の態様によると、第10の態様の撮像装置において、シャッタ装置は、走行方向に沿って第2遮光部材が走行している走行位置を検出する第2検出部をさらに備え、制御部は、第2検出部により検出された走行位置に基づいて、画素行に対する撮像信号の読み出しを開始するタイミングを制御することが好ましい。
本発明の第12の態様によると、シャッタ装置は、被写体からの光束を撮像素子へ導く開口部が設けられた基板部材と、撮像素子よりも光束の入射光側を走行して開口部を通過することにより光束を遮光する第1遮光部材と、撮像素子よりも光束の入射光側を、第1遮光部材よりも後に走行して開口部を通過することにより光束を遮光する第2遮光部材と、を備え、第1遮光部材は、走行を開始する位置において、開口部を部分的に遮光する。
本発明の第13の態様によると、第12の態様のシャッタ装置において、撮像素子で撮影を行う際に、第1遮光部材は、開口部を部分的に遮光しながら走行を行うことが好ましい。
本発明の第14の態様によると、第13の態様のシャッタ装置において、第1遮光部材に走行のための付勢力を与える付勢部材をさらに有し、第1遮光部材は、付勢部材をチャージするチャージ位置において、開口部を部分的に遮光することが好ましい。
本発明の第15の態様によると、第13または14の態様のシャッタ装置において、第2遮光部材は、走行を終了した位置において、開口部を部分的に遮光することが好ましい。
本発明の第16の態様によると、撮像装置は、第13または14の態様のシャッタ装置と、複数の画素が行列状に配列された撮像素子と、撮像素子による画素行ごとのリセットおよび撮像信号の読み出しを制御する制御部とを備え、制御部は、第1遮光部材の走行方向に沿った走行に応じて撮像素子に対する画素行ごとのリセット、または、第2遮光部材の走行方向に沿った走行に応じて撮像素子に対する画素行ごとの撮像信号の読み出しを行わせる。
本発明の第17の態様によると、シャッタ装置は、被写体からの光束を撮像素子へ導く開口部が設けられた基板部材と、撮像素子よりも光束の入射光側を走行して開口部を通過することにより光束を遮光する第1遮光部材と、撮像素子よりも光束の入射光側を、第1遮光部材よりも後に走行して開口部を通過することにより光束を遮光する第2遮光部材と、を備え、第2遮光部材は、走行を終了した位置において、開口部を部分的に遮光する。
本発明の第18の態様によると、第17の態様のシャッタ装置において、撮像素子で撮影を行う際に、第2遮光部材は、開口部を部分的に遮光しながら走行を行うことが好ましい。
本発明の第19の態様によると、撮像装置は、第17または第18の態様のシャッタ装置と、複数の画素が行列状に配列された撮像素子と、撮像素子による画素行ごとにリセットおよび撮像信号の読み出しを制御する制御部と、を備え、制御部は、第1遮光部材の走行方向に沿った走行に応じて撮像素子に対する画素行ごとのリセット、または、第2遮光部材の走行方向に沿った走行に応じて撮像素子に対する画素行ごとの撮像信号の読み出しを行わせる。



本発明によれば、走行方向における第1遮光手段または第2遮光手段の遮光範囲の長さの少なくとも一方を、走行方向における撮像面の長さよりも短くして、消費電力を低減し、耐久性および幕速を向上することができる。
本発明の実施の形態による撮像装置の要部構成図 実施の形態によるシャッタ装置の構造を模式的に示す平面図 後幕羽根の下端および上端の位置と、開口の位置と、撮像素子の各画素行が撮像信号の読み出しに要する時間との関係を模式的に示す図 第1の実施の形態によるシャッタ装置の動作を説明するタイミングチャート 第1の実施の形態による撮像装置の動作を説明するフローチャート 第2の実施の形態によるシャッタ装置の動作を説明するタイミングチャート 第3の実施の形態における開口と撮像素子の撮像領域との関係を模式的に示す平面図 第3の実施の形態によるシャッタ装置の動作を説明するタイミングチャート 第4の実施の形態によるシャッタ装置の構造を模式的に示す図 第4の実施の形態による撮像装置の動作を説明するフローチャート
−第1の実施の形態−
図面を参照して本発明による第1の実施の形態に係るシャッタ装置を備える撮像装置について説明する。
図1は第1の実施の形態による撮像装置であるデジタルカメラ1の要部構成を説明する図である。デジタルカメラ1は、カメラボディ20と、レンズマウント9を介してカメラボディ20に着脱可能なレンズ鏡筒10とにより構成される、いわゆるミラーレスカメラである。
レンズ鏡筒10は、結像光学系11と絞り12とを備えている。結像光学系11は、被写体像を所定の結像面に結像させるための光学系であり、焦点調節レンズを含む複数のレンズによって構成されている。焦点調節レンズは、レンズ駆動用モータ(不図示)の動作により光軸L方向に進退運動する。なお、図1では、図示の都合上、結像光学系11を1枚のレンズとして模式的に示している。絞り12は、結像光学系11を通過する光束、すなわち入射光量を制限する。
カメラボディ20内部には、シャッタ装置21と、撮像素子22と、制御装置26とが設けられている。カメラボディ20の背面には、液晶ディスプレイ等の表示デバイスにより構成される背面モニタ30が設けられている。カメラボディ20には、操作部40が設けられている。
撮像素子22は、行列状に多数配列された画素を有する、たとえばCMOS等の撮像素子であり、撮像面が結像光学系11の結像面に位置するように配置されている。撮像素子22は、結像光学系11によりシャッタ装置21を介して撮像面に結像された被写体像を撮像し、制御装置26に撮像信号を出力する。なお、図1では図示を省略しているが、撮像素子22の撮像面には、赤外カットフィルター等の種々の光学フィルターが設けられている。撮像素子22を構成する複数の画素が画素行方向(後述する図2のX軸方向)と、画素行方向と直交する画素列方向(後述する図2のY軸方向)とに2次元上に配列され、画素列方向の異なる位置で画素行ごとに異なるタイミングで画素リセットおよび撮像信号の読み出しが行われる。
シャッタ装置21は、撮像素子22の前面(被写体側)に設けられ、後述する制御装置26からの駆動信号に従って駆動を行うことにより、被写体から撮像素子22に向けて入射する光束を遮光する、いわゆるフォーカルプレンシャッタである。なお、シャッタ装置21の詳細については、説明を後述する。
制御装置26はマイクロプロセッサやその周辺回路等から構成されており、不図示の記憶媒体(たとえばフラッシュメモリ等)に予め記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、デジタルカメラ1の各部を制御する。制御装置26は、撮像素子22から出力された撮像信号に対して種々の画像処理を施して、被写体像の画像データを生成し、不図示の可搬記憶媒体(たとえばメモリカード等)に生成した画像データを記録する。制御装置26は、詳細を後述するように、シャッタ装置21および撮像素子22の動作を制御する。なお、制御装置26は、制御プログラムと同等の機能を有する電子回路により構成してもよい。
操作部40はユーザによって操作される種々の操作部材に対応して設けられた種々のスイッチを含み、操作部材の操作に応じた操作信号を制御装置26へ出力する。操作部材は、たとえばレリーズボタンや、背面モニタ30にメニュー画面を表示させるためのメニューボタンや、各種の設定等を選択操作する時に操作される十字キー、十字キーにより選択された設定等を決定するための決定ボタン、撮影モードと再生モードとの間でデジタルカメラ1の動作を切替えるモード切替ボタン等を含む。
以下、本発明の実施の形態によるシャッタ装置21の詳細について説明する。
図2はシャッタ装置21を模式的に示す平面図である。なお、説明の都合上、図示の通りにX軸およびY軸からなる座標系を設定する。シャッタ装置21は、基板210と、先幕211と、後幕212と、先幕駆動部材213と、後幕駆動部材214とを有する。基板210はカメラボディ20の内部に固定され、撮像素子22を被写体光束によって露光するための開口215を有している。開口215は、X軸に沿って延在する2つの辺と、Y軸に沿って延在する2つの辺とによって囲まれる矩形形状に形成される。以下、開口215のY軸−側の辺を上端215U、Y軸+側の辺を下端215B、上端215Uと下端215BとのY軸方向の長さをL0として説明する。
先幕211は一枚の羽根により構成され、たとえばX軸に沿って延在する2つの辺と、Y軸に沿って延在する矩形状に形成される。先幕211のY軸−側でX軸に沿って延在する辺である上端211Uと、Y軸+側でX軸に沿って延在する辺である下端211BとのY軸方向(先幕211や後幕212のシャッタ羽根の走行方向)に沿った長さL1は、開口215のY軸方向に沿った長さL0と比べて短い(小さい)。したがって、先幕211は開口215の一部しか覆えない構造、すなわち先幕211はその走行方向にける遮光範囲が、開口215の走行方向における長さよりも短い構造となっている。開口215の全体を覆えない先幕211は、後述する先幕駆動部材213によって、上端211Uが開口215の上端215Uおよび下端215Bと平行を保った状態で、Y軸方向に沿って移動(走行)する。上述したように、撮像素子22の画素行はX軸方向に沿って延在するので、画素リセットの方向と、先幕211の走行方向とが直交する。なお、本実施の形態においては、先幕211は、開口215の前面(被写体側)を走行するものとして説明するが、開口215の背面(撮像素子22側)を走行するものについても本発明の一態様に含まれる。
後幕212は一枚の羽根によって構成され、たとえばX軸に沿って延在する2つの辺と、Y軸に沿って延在する矩形状に形成される。後幕212のY軸−側でX軸に沿って延在する辺である上端212Uと、Y軸+側でX軸に沿って延在する辺である下端212BとのY軸方向(上述の走行方向)に沿った長さL2は、開口215のY軸方向に沿った長さL0と比べて短い(小さい)。したがって、後幕212は開口215の一部しか覆えない構造、すなわち後幕212はその走行方向における遮光範囲が、開口215の走行方向における長さよりも短い構造となっている。開口215の全体を覆えない後幕212は、後述する後幕駆動部材214によって、下端212Bが開口215の上端215Uおよび下端215Bと平行を保った状態で、Y軸方向に沿って移動(走行)する。すなわち、撮影の際には、先幕211の上端211Uと後幕212の下端212Bとが互いに平行を保った状態でY軸方向に沿って走行する。上述したように、撮像素子22の画素行はX軸方向に沿って延在するので、撮像信号の読み出し方向と、後幕212の走行方向とが直交する。なお、本実施の形態においては、後幕212は、開口215の前面(被写体側)を走行するものとして説明するが、開口215の背面(撮像素子22側)を走行するものについても本発明の一態様に含まれる。また、先幕211のY軸方向の長さL1および後幕212のY軸方向の長さL2については、説明を後述する。
なお、本実施の形態では先幕211、後幕212を共に1枚の羽根により構成されるものとしたが、複数枚の羽根により構成することもできる。この場合も、先幕211、後幕212は、開口215の全体を覆わないように構成すれば良い。
先幕駆動部材213は、第1先幕駆動アーム213aと、第2先幕駆動アーム213bと、軸213cおよび213dと、連結ピン213eおよび213fとによって構成される。第1先幕駆動アーム213aおよび第2先幕駆動アーム213bのX軸+側の端部には、連結ピン213eおよび213fによって先幕211が回動可能にかしめ固定される。第1先幕駆動アーム213aおよび第2先幕駆動アーム213bのX軸−側の端部は、基板210の表面に設けられた軸213cおよび213dにより基板210に回動可能に軸支される。
第1先幕駆動アーム213aおよび第2先幕駆動アーム213bは、制御装置26からの駆動信号に応じて、電動モータとスプリングにより構成される周知の駆動機構(不図示)により、それぞれ軸213cおよび213dを中心としてXY平面に平行な面で回転駆動する。第1先幕駆動アーム213aおよび第2先幕駆動アーム213bが上記のように回転駆動することにより、先幕211はY軸方向に沿って走行する。なお、先幕211は、走行速度v1にてY軸+方向へ走行するように設定されている。
後幕駆動部材214は、第1後幕駆動アーム214aと、第2後幕駆動アーム214bと、軸214cおよび214dと、連結ピン214eおよび214fとによって構成される。第1後幕駆動アーム214aおよび第2後幕駆動アーム214bのX軸+側の端部には、連結ピン214eおよび214fによって後幕212が回動可能にかしめ固定される。第1後幕駆動アーム214aおよび第2後幕駆動アーム214bのX軸−側の端部は、基板210の表面に設けられた軸214cおよび214dにより基板210に回動可能に軸支される。
第1後幕駆動アーム214aおよび第2後幕駆動アーム214bは、制御装置26からの駆動信号に応じて、電動モータとスプリングにより構成される周知の駆動機構(不図示)により、それぞれ軸214cおよび214dを中心としてXY平面に平行な面で回転駆動する。第1後幕駆動アーム214aおよび第2後幕駆動アーム214bが上記のように回転駆動することにより、後幕212はY軸方向に沿って走行する。なお、後幕212は、走行速度v2にてY軸+方向へ走行するように設定されている。
ユーザによるレリーズボタンの操作が行われ撮影が指示されるまでは、先幕211は、第1先幕駆動アーム213aおよび第2先幕駆動アーム213bが駆動機構を構成するスプリングの付勢力により、開口215の下端215BよりもY軸+側の先幕格納位置に留め置かれ格納される。後幕212は、駆動機構を構成するスプリングがチャージされることにより、開口215の上端215UよりもY軸−側の後幕格納位置に留め置かれ格納される。すなわち、先幕211および後幕212がそれぞれ格納位置に格納されている際には、開口215は先幕211および後幕213により遮光されない。ユーザによりレリーズボタンが操作されると、制御装置26は、駆動機構に駆動信号を出力して、先幕211をY軸−側のチャージ位置まで電動モータの駆動力で走行させ、同時にスプリングをチャージする。
先幕211がチャージ位置まで走行すると、制御装置26は駆動機構に駆動信号を出力して、スプリングの駆動力により先幕211のY軸方向+側への走行を開始させ、チャージ位置から格納位置まで走行させる。先幕211が走行を開始してから露光時間に相当する時間が経過すると、制御装置26は駆動機構に駆動信号を出力して、スプリングの駆動力により格納位置に格納された後幕212のY軸方向+側への走行を開始させる。後幕212は、後幕212の下端212Bが、開口215の下端215Bよりも所定距離だけY軸方向+側となる位置(以後、走行終了位置)まで走行する。撮像素子22から撮像信号の読み出しが終了すると、後幕212は電動モータの駆動力により再びY軸−側へ走行して格納位置に格納され、同時にスプリングがチャージされる。
上述したように、先幕211および後幕212のY軸方向の長さL1、L2は、開口215のY軸方向の辺の長さL0と比較して短いため、撮影時に先幕211または後幕212がY軸方向に走行しても開口215の一部が被写体光束から遮光される。このため、制御装置26は、先幕211のY軸方向への走行に追従させて、撮像素子22を構成するX軸方向に沿った画素行ごとに画素リセットのタイミングを制御する。すなわち、制御装置26は、先幕211の走行によって被写体光束が遮光されている領域に含まれる画素行に対して画素リセットを行わせる。同様に、制御装置26は、後幕212のY軸方向への走行に追従させて、撮像素子22を構成する画素行ごとに撮像信号の読み出し開始のタイミングを制御する。すなわち、後幕212の走行によって被写体光束が遮光されている領域に含まれる画素行に対して電荷読み出しを行わせる。
次に、先幕211のY軸方向の長さおよび後幕212のY軸方向の長さL2の決定方法について説明する。なお、先幕211の走行速度v1および後幕212の走行速度v2は一定として説明する。
先幕211のY軸方向の長さL1は、少なくとも画素リセット中の画素行に被写体光束が照射されないようにするが、先幕211の走行速度v1と、撮像素子22が画素行全体について画素リセットに要する時間(以後、リセット時間、通常任意に設定できる)t_resetによる画素リセット速度とを一致させることによって、設計上の最少長さは画素ピッチpとすることができる。しかし、実際の先幕211の駆動においては、先幕211の走行速度v1と画素リセット速度とを完全に一致させることは困難であり、また、その他の誤差要因も含むため、先幕211のY軸方向の長さL1は以下の式(1)を満たすように決定される。
L0>L1≧ΔL11 …(1)
なお、ΔL11は定数であり、先幕211の製造誤差や材料強度による走行時の変形に対する余裕や、先幕211のY軸方向の端部から回り込む光の影響を防ぐための余裕、また画素リセット速度と先幕211の走行速度v1との同期誤差に対する余裕として、実験等によって決定される。
後幕212のY軸方向の長さL2は、蓄電電荷を読み出している最中の画素に被写体光束が照射されないように、次のようにして決定される。
図3は、後幕212の上端212Uおよび下端212Bの位置と、開口215の位置と、撮像素子22の各画素行が撮像信号の読み出しに要する時間(読み出し時間)との関係を模式的に示す図である。後幕212の走行速度をv2、開口215のY軸方向の長さ(開口幅)をL0とすると、後幕212の走行時間t2は、以下の式(2)により決定される。
t2=L0/v2 …(2)
撮像素子22の、画素行ごとの読み出し時間をt_read、画素ピッチをpとすると、画素が撮像信号を読み出す速度v_readは、以下の式(3)により決定される。
v_read=p/t_read …(3)
なお、通常はv2>v_readである。
後幕212が走行を終了した時点で、撮像信号を読み出している最中の画素に被写体光束が照射されないようにするための条件は、図3において後幕212の上端212Uが撮像信号読み出しのグラフ線より上側(Y軸−側)にあることである。したがって、少なくとも図3のE点を通る必要がある。これにより、後幕212による遮光が不要な開口215の領域のY軸方向の長さL0_endは、走行終了時に撮像信号の読み出しが終了している撮像面のY軸方向の長さ、すなわち図3におけるE点を通る水平線と開口215の上端215Uとの距離に等しいので、以下の式(4)により算出される。
L0_end=v_read・(t2+t_end)
=v_read・(L0/v2+ΔL2/v2)
=(L0+ΔL2)・v_read/v2…(4)
ここで、t_endは、後幕212の下端212Bが開口215の下端215Bを通過後、停止するまでの時間であり、
t_end=ΔL2・v2 …(5)
の関係を有する。
後幕212が満たすべきY軸方向の最小の長さL2_minは、上記の式(2)〜(5)に基づいて、以下の式(6)によって決定される。
L2_min=L0−L0_end
=L0・(1−v_read/v2)−ΔL2・v_read/v2 …(6)
上述したように、後幕212の下端212Bは開口215の下端215Bよりも所定距離ΔL2だけY軸+側の走行終了位置まで走行するので、後幕212のY軸方向の長さL2は、設計上の最小長さ(L2_min+ΔL2)と、各誤差等に対する余裕分ΔL21を考慮して、以下の式(7)の条件を満たすように決定される。
L0>L2≧L2_min+ΔL2+ΔL21
=L0・(1−v_read/v2)+ΔL2・(1−v_read/v2)
=(L0+ΔL2)・(1−v_read/v2)+ΔL21 …(7)
なお、上記の説明では羽根の走行速度を一定としたが、実際にはスタート直後は遅く、加速して次第に速くなる走行特性を有している。このような場合であっても同様に考えることができる。すなわち、先幕211の場合は画素リセットの速度特性を羽根の速度特性と一致させて、また後幕212の場合は図3のE点に相当する点を求め、以下先幕211、後幕212共に上述した内容と同様に各羽根の設計上の最小長さ(各羽根の走行方向における遮光範囲の最小長さ)を決定し、さらに羽根の走行方向の長さに余裕を設ける等の対応を行えば良い。また、先幕211、後幕212共に複数枚の羽根により構成した場合には、先幕211では下端211Bを、後幕212では上端212Uをそれぞれ最終羽根の走行速度に置き換えて考えればよい。
次に、図4を参照してシャッタ装置21の動作について説明する。図4(a)は、ユーザによりレリーズボタンが操作されて撮影指示が行われてからの先幕211および後幕212の動作を示すタイムチャートであり、図4(b)〜(f)は各タイミングにおける先幕211および後幕212のXY平面上における位置を模式的に示す図である。
上述したように、ユーザによるレリーズボタンの操作が行われ撮影が指示されるまでは、先幕211は開口215の下端215BよりもY軸+側の格納位置に、後幕212は開口215の上端215UよりもY軸−側の格納位置にそれぞれ格納されている。すなわち、図4(a)に示す時刻t0までは、図4(b)に示すように、先幕211および後幕212は、開口215への被写体光束を遮光しない。この状態では、撮像素子22から撮像信号が繰り返し読み出され、撮像信号に対応する画像が背面モニタ30に表示される、いわゆるライブビュー表示が行われる。時刻t0にてレリーズボタンの操作が行われた後の時刻t1においては、制御装置26は、駆動機構に駆動信号を出力して、不図示の電動モータの駆動力により先幕211をY軸−側へ走行させ、時刻t2でチャージ位置に到達させる。なお、図4(a)または(c)に示すように、チャージ位置では、先幕211の上端211Uが開口215の上端215Uよりも所定距離だけY軸−側に位置する、すなわち先幕211の一部は開口215の一部の領域を被写体光束から遮光する。
先幕211がチャージされた後の時刻t3にて、制御装置26が駆動信号を出力することにより、先幕211は駆動機構を構成する不図示のスプリングの駆動力によりY軸+方向への走行を開始する。その後、図4(a)および(d)に示すように、先幕211の走行に伴い、時刻t5にて、先幕211の上端211Uが開口215の上端215UとY軸方向において一致し、以後、先幕211の上端211Uと開口215の上端215Uとの間は遮光されず、被写体光束が通過する。このため、時刻t3から所定時間経過した時刻t4にて、制御装置26は、撮像素子22を制御して、Y軸−側端部の画素行から順次画素リセットを開始させる。なお、上記の所定時間は、撮像素子22のY軸−側端部の画素行が画素リセット中に上記の時刻t5とならない時間として設定される。撮像素子22の画素行ごとの画素リセットは時刻t6までの間で行われる。上述したように、先幕211のY軸方向の長さL1は式(1)に基づいて決定されているので、画素リセット中の画素行に被写体光束が照射されることはない。その後、先幕211は、時刻t7にて格納位置に格納される。
先幕211が走行を開始した時刻t3から露光時間に対応する時間が経過した時刻t8にて、制御装置26が駆動信号を出力することにより、後幕212は駆動機構を構成する不図示のスプリングの駆動力によりY軸+方向への走行を開始する。その後、図4(a)、(e)に示すように、後幕212の下端212Bは時刻t10にて開口215の下端215BとY軸方向において一致し、図4(a)、(f)に示すように、時刻t11にて走行終了位置に到達する。先幕211の場合と同様に、後幕212が走行を開始した後、後幕212の上端212Uと開口215の上端215Uとの間は遮光させず被写体光が通過する。このため、時刻t8にて後幕212が走行を開始した後の時刻t9にて、制御装置26は、撮像素子22を制御して、Y軸−側端部の画素行から順次画素読み出しを開始させる。上述したように、後幕212のY軸方向の長さL2は式(7)に基づいて決定されているので、画素読み出し中の画素行に被写体光束が照射されることはない。撮像素子22は、時刻t12にて、Y軸+側端部の画素行からの撮像信号の読み出しを終了する。全ての画素行からの撮像信号の読み出しが終了した後の時刻t13にて、制御装置26は駆動機構に駆動信号を出力して、不図示の電動モータの駆動力により後幕212をY軸−方向へ走行させ、時刻t14にて格納位置に格納させて、撮影時におけるシャッタ装置21の動作制御を終了する。
図5に示すフローチャートを参照しながら、第1の実施の形態によるデジタルカメラ1の動作について説明する。図5に示す処理は制御装置26でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、制御装置26により起動され、実行される。
ステップS1では、ユーザによりレリーズボタンが全押し操作され、撮影指示が行われたか否かを判定する。レリーズボタンの全押し操作に応じて操作部40から操作信号が出力された場合には、ステップS1が肯定判定されてステップS2へ進む。レリーズボタンが操作されず操作部40から操作信号が出力されていない場合には、ステップS1が否定判定されて、処理を繰り返す。
ステップS2では、駆動信号を出力して、駆動機構に先幕211をチャージ位置に走行させてステップS3へ進む。ステップS3では、先幕211をY軸+方向へ走行を開始させてステップS4へ進む。ステップS4では、先幕211が走行を開始してから所定時間が経過した後、撮像素子22のY軸−側端部の画素行から順次画素リセットを行わせてステップS5へ進む。
ステップS5では、先幕211が走行を開始してから露光時間に対応する時間が経過したか否かを判定する。露光時間に対応する時間が経過した場合には、ステップS5が肯定判定されてステップS6へ進む。露光時間に対応する時間が経過していない場合には、ステップS5が否定判定されて処理を繰り返す。ステップS6では、後幕212をY軸+方向に走行を開始させてステップS7へ進む。ステップS7では、撮像素子22のY軸−方向端部の画素行から、順次、撮像信号の読み出しを行わせてステップS8へ進む。
ステップS8では、撮像素子22の全ての画素行からの撮像信号の読み出しが終了したか否かを判定する。全ての画素行からの撮像信号の読み出しが終了した場合には、ステップS8が肯定判定されてステップS9へ進む。全ての画素行からの撮像信号の読み出しが終了していない場合には、ステップS8が否定判定されて処理を繰り返す。ステップS9では、後幕212を格納位置へ走行させて処理を終了する。
上述した第1の実施の形態によるデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)デジタルカメラ1が有するシャッタ装置21は、撮像素子22の撮像面の前方に位置し、Y軸方向に沿って走行する先幕211と、撮像素子22の撮像面の前方に位置し、Y軸方向に沿って走行する後幕212とを備える。そして、Y軸方向における先幕211の長さL1およびY軸方向における後幕212の長さL2は、開口215のY軸方向における長さL0よりも小さくした。先幕211および後幕212が開口215の全領域を遮光しないため、先幕211および後幕212の面積を従来の先幕や後幕と比較して小さくすることができるので、製造コストを低減するとともに、軽量化に寄与する。さらに、先幕211および後幕212の軽量化に伴って、先幕211および後幕212を駆動させるための消費電力を低減させることが可能となる。さらに加えて、軽量化により先幕211および後幕212の走行時の衝撃の減少により、耐久性を向上させるとともに、シャッタ装置21の動作の静寂性を向上させることができる。また、先幕211および後幕212の軽量化により走行速度(幕速)を向上させることができるので、動体撮影時に撮影画像上の被写体に歪みが発生することを抑制して画質を向上させるとともに、ストロボ同調速度を高速化することが可能となる。
(2)先幕211および後幕212は、それぞれ一枚の羽根によって構成されるようにした。したがって、複数の羽根を備える従来の先幕や後幕と比較して、先幕211および後幕212を先幕駆動部材213および後幕駆動部材214にそれぞれ取付けるための連結ピン213e、213f、214eおよび214fの個数を減らしてコスト低減に寄与するとともに、かしめ箇所を減らすことが可能となるので、生産性を向上させることができる。さらに連結ピン213e、213f、214eおよび214fの個数を減らすことにより、先幕211および後幕212を軽量化させ、消費電力を低減、耐久性の向上、静寂性の向上、幕速の高速化を実現できる。
なお、先幕211および後幕212を複数枚の羽根により構成した場合であっても、開口215の全体を覆わず、その一部のみを覆うように構成すれば、開口215の全体を覆う構成とした従来の先幕や後幕と比較して、上述した効果を得ることができる。
(3)制御装置26は、複数の画素が行列状に配列された撮像素子22に対して、先幕211のY軸方向に沿った走行に応じて画素行ごとに画素リセットを行わせ、後幕212のY軸方向に沿った走行に応じて画素行ごとに撮像信号の読み出しを行わせるようにした。具体的には、制御装置26は、撮像素子22上において、先幕211によって被写体からの光束が遮光されている領域に含まれる画素行に対して画素リセットを行わせ、後幕212によって被写体からの光束が遮光されている領域に含まれる画素行に対して撮像信号の読み出しを行わせるようにした。先幕211および後幕212は光軸Lと交差する実質的に同一な平面上を走行するので、従来技術の電子先幕方式のように後幕と電子先幕とが光軸Lと交差する異なる平面上を走行する場合と異なり、露光ムラやボケ像の欠けの発生を防ぎ、撮影画像の画質向上に寄与できる。さらに、従来技術のローリングシャッタ方式と異なり、撮影画像上の動体被写体に歪みが発生することを防ぎ、画質を向上させることができる。
−第2の実施の形態−
本発明の第2の実施の形態によるデジタルカメラについて説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、先幕の格納位置が第1の実施の形態とは異なる。
図6を参照してシャッタ装置21の動作について説明する。図6(a)は、ユーザによりレリーズボタンが操作されて撮影指示が行われてからの先幕211および後幕212の動作を示すタイムチャートであり、図6(b)〜(f)は各タイミングにおける先幕211および後幕212のXY平面上における位置を模式的に示す図である。
本実施の形態のシャッタ装置21では、図6(b)に示すように、ユーザによるレリーズボタンの操作が行われ撮影が指示されるまでは、先幕211および後幕212は、それぞれの駆動機構を構成するスプリングがチャージされることにより、開口215の上端215UよりもY軸−側の被写体光束を遮光しない格納位置に格納されている。この状態では、撮像素子22から撮像信号が繰り返し読み出され、撮像信号に対応する画像が背面モニタ30に表示される、いわゆるライブビュー表示が行われる。
図6(a)に示すように、時刻t0にてレリーズボタンの操作が行われた後の時刻t3においては、制御装置26が駆動機構に駆動信号を出力することによって、スプリングの駆動力により先幕211はY軸+方向への走行を開始する。以後、制御装置26は、第1の実施の形態の場合と同様にして、シャッタ装置21および撮像素子22を制御する。すなわち、図6(a)および(c)に示すように、時刻t5にて先幕211の上端211Uが開口215の上端215UとY軸方向において一致するまでの間の時刻t4にて、制御装置26は、撮像素子22を制御して、Y軸−側端部の画素行から順次画素リセットを開始させ、時刻t6までの間に全画素行について画素リセットを行わせる。
先幕211が走行を開始した時刻t3から露光時間に対応する時間が経過した時刻t8にて、制御装置26が駆動信号を出力して、スプリングの駆動力により後幕212がY軸+方向へ走行を開始すると、図6(a)、(d)に示すように、後幕212の下端212Bは時刻t10にて開口215の下端215BとY軸方向において一致する。図6(a)、(e)に示すように、後幕212は時刻t11にて走行終了位置に到達する。時刻t8にて後幕212が走行を開始した後の時刻t9にて、制御装置26は、撮像素子22を制御して、Y軸−側端部の画素行から順次画素読み出しを開始させ、時刻t12までの間にY軸+側端部の画素行からの撮像信号の読み出しを終了させる。
全ての画素行からの撮像信号の読み出しが終了した後の時刻t13にて、制御装置26は、先幕211および後幕212を格納位置に格納するために、それぞれの駆動機構を構成する電動モータの駆動力によりY軸−方向へ走行させ、それぞれのスプリングをチャージする。図6(a)に示す例では、後幕212を時刻t14にて格納位置に格納させて、先幕211を時刻t15にて格納位置に格納させる。なお、先幕211および後幕212を時刻t13にて同時に格納位置へ向けて走行させるものに限定されず、格納位置への走行開始のタイミングを先幕211と後幕212との間で異ならせるものについても本発明の一態様に含まれる。この場合、先幕211から走行を開始させても良いし、後幕212から走行を開始させてもよい。また、後幕212、先幕211の順序で格納位置に格納させるものに代えて、先幕211、後幕212の順序で格納位置に格納させるものや、先幕211および後幕212を実質的に同一時刻に格納位置に格納させるものについても本発明の一態様に含まれる。
本実施の形態によるデジタルカメラ1の制御装置26は、図5に示すフローチャートと同様の処理を行うことにより、シャッタ装置21を動作させる。ただし、図5のフローチャートに示すステップS2(先幕211をチャージ位置へ走行)の処理は行わず、ステップS9において先幕211および後幕212を格納位置に格納させる。
上述した第2の実施の形態によるデジタルカメラによれば、第1の実施の形態により得られる作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
レリーズボタンが操作された後、先幕211を開口215の下端215BよりもY軸+側に設けられた格納位置からチャージ位置まで走行させる必要がないので、第1の実施の形態と比べてレリーズタイムラグを短くすることができる。
−第3の実施の形態−
本発明の第3の実施の形態によるデジタルカメラについて説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、撮像素子による撮像領域の面積が開口面積と比較して小さい点で第1の実施の形態とは異なる。
図7に、開口215と撮像素子22の撮像領域221との関係を模式的に示す平面図であり、図2と同様にX軸、Y軸からなる座標系を設定する。図7に示すように、本実施の形態においては、撮像素子22の撮像領域221は破線で囲われた矩形領域の内側に設定される。すなわち、撮像領域221のY軸−側端部(以後上端と呼ぶ)221UとY軸+側端部(以後下端と呼ぶ)221BとのY軸方向に沿った長さL3は、開口215のY軸方向の長さL0と比べて小さく設定される。
撮像領域221のY軸方向の長さL3は開口215のY軸方向の長さL0と比べて短く設定されているので、本実施の形態における後幕212のY軸方向の長さL2は、以下の式(8)の条件を満たすように決定される。
L0>L2≧(L3+ΔL2)・(1−v_read/v2)+ΔL21 …(8)
なお、式(8)におけるΔL21は、撮像領域221の下端221Bから後幕212の下端212Bの走行終了位置までの距離である。
図8を参照しながら、上記の構成を備える本実施の形態のシャッタ装置21の動作について説明する。図8(a)は、ユーザによりレリーズボタンが操作されて撮影指示が行われてからの先幕211および後幕212の動作を示すタイムチャートであり、図8(b)〜(f)は各タイミングにおける先幕211および後幕212のXY平面上における位置を模式的に示す図である。
本実施の形態においても、第1の実施の形態の場合と同様に、レリーズボタンが操作されるまでは、先幕211は開口215の下端215B側の格納位置に格納され、後幕212は開口215の上端215U側の格納位置に格納される。この状態では、撮像素子22から撮像信号が繰り返し読み出され、撮像信号に対応する画像が背面モニタ30に表示される、いわゆるライブビュー表示が行われる。時刻t0にてレリーズボタンの操作が行われた後の時刻t1においては、制御装置26が駆動機構に駆動信号を出力することにより、先幕211は電動モータの駆動力によりY軸−側のチャージ位置へ走行を開始する。先幕211は、時刻t2でチャージ位置に到達し、スプリングがチャージされる。なお、図8(a)または(c)に示すように、チャージ位置では、先幕211の上端211Uが開口215の上端215Uよりも所定距離だけY軸−側に位置する、すなわち先幕211の一部は開口215および撮像素子22の撮像領域221の一部を被写体光束から遮光する。
先幕211がチャージされた後の時刻t3にて、制御装置26は駆動信号を出力して、スプリングの駆動力により先幕211のY軸+方向への走行を開始させる。その後、図8(a)および(d)に示すように、先幕211の走行に伴い、時刻t5にて、先幕211の上端211Uと撮像領域221の上端221UとはY軸方向において一致し、以後、先幕211の上端211Uと撮像領域221の上端221Uとの間は遮光されず、被写体光束が通過する。このため、時刻t3から所定時間が経過した時刻t4にて、制御装置26は、撮像素子22を制御して、撮像領域221の上端221Uの画素行から順次画素リセットを開始させる。撮像素子22の画素行ごとの画素リセットは時刻t6までの間で行われる。上述したように、先幕211のY軸方向の長さL1は式(1)に基づいて決定されているので、画素リセット中の画素行に被写体光束が照射されない。その後、先幕211は、時刻t7にて格納位置に格納される。
先幕211が走行を開始した時刻t3から露光時間に対応する時間が経過した時刻t8にて、制御装置26が駆動信号を出力することにより、スプリングの駆動力により後幕212はY軸+方向へ走行を開始する。その後、図8(a)、(e)に示すように、後幕212の下端212Bは時刻t10にて撮像領域221の下端221BとY軸方向において一致し、図8(a)、(f)に示すように、時刻t11にて走行終了位置に到達する。先幕211の場合と同様に、後幕212が走行を開始した後、後幕212の上端212Uと撮像領域221の上端221Uとの間は遮光させず被写体光が通過する。このため、時刻t8にて後幕212が走行を開始した後の時刻t9にて、制御装置26は、撮像素子22を制御して、撮像領域221の上端221Uの画素行から順次画素読み出しを開始させる。
後幕212のY軸方向の長さL2は式(7)に基づいて決定されているので、画素読み出し中の画素行に被写体光束が照射されることはない。撮像素子22は、時刻t12にて、撮像領域221の下端221Bの画素行からの撮像信号の読み出しを終了する。全ての画素行からの撮像信号の読み出しが終了した後の時刻t13にて、制御装置26は、電動モータの駆動力により後幕212をY軸−方向へ走行させ、時刻t14にて格納位置に格納させるとともに駆動機構のスプリングをチャージすることによって、撮影時におけるシャッタ装置21の動作制御を終了する。
上述した第3の実施の形態によるデジタルカメラによれば、第1の実施の形態により得られる(2)、(3)の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
デジタルカメラ1が有するシャッタ装置21は、撮像素子22の撮像面の前方に位置し、Y軸方向に沿って走行する先幕211と、撮像素子22の撮像面の前方に位置し、Y軸方向に沿って走行する後幕212とを備える。そして、Y軸方向における先幕211の長さL1およびY軸方向における後幕212の長さL2は、撮像素子22の撮像領域221のY軸方向における長さL3よりも小さくした。ΔL2については、第1の実施の形態のものとほぼ同程度とすることができる。したがって、第1の実施の形態と比べて、先幕211および後幕212のさらなる軽量化を達成できるので、製造コストの低減、消費電力の低減、耐久性の向上、静寂性の向上、幕速の高速化に寄与する。
なお、先幕211を開口215の下端215B側の格納位置に格納するものに代えて、第2の実施の形態と同様に、先幕211と後幕212とを開口215の上端215U側の格納位置に格納するものについても本発明の一態様に含まれる。この場合、第2の実施の形態と同様に、レリーズボタンが操作された後、先幕211をチャージ位置まで走行させる必要がないので、レリーズタイムラグを短縮できる。
−第4の実施の形態−
本発明の第4の実施の形態によるデジタルカメラについて説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、走行中の先幕および後幕の位置を検出して、検出した位置に基づいて画素リセットおよび撮像信号の読み出しを開始するタイミングを制御する点で第1の実施の形態とは異なる。
図9は、本実施の形態におけるシャッタ装置21を模式的に示す平面図である。なお、図2と同様に、図示の通りにX軸およびY軸からなる座標系を設定する。図9に示すように、シャッタ装置21の基板210には、第1先幕駆動アーム213aの位置を検出するための先幕位置検出器313と、第2後幕駆動アーム214bの位置を検出するための後幕位置検出器314とが取り付けられている。先幕位置検出器313は、たとえばフォトインタラプタによって構成され、第1先幕駆動アーム213aの回転方向に沿って列状に形成された複数の小孔315を検出するごとに、パルス信号を制御装置26へ出力する。後幕位置検出器314は、たとえばフォトインタラプタによって構成され、第2後幕駆動アーム214bの回転方向に沿って列状に形成された複数の小孔316を検出するごとに、パルス信号を制御装置26へ出力する。
制御装置26は、格納位置を基準として先幕位置検出器313から順次出力されるパルス信号列を入力することによって先幕211の下端211Bまたは上端211UのY軸方向における位置を検出する。先幕211がチャージ位置からY軸+方向へ走行を開始した後、制御装置26は、検出した先幕211の位置が所定位置であると判定すると、撮像素子22に対して、画素行ごとの画素リセットを開始させる。なお、所定位置は、先幕211がY軸+側へ走行をしている間であっても、画素リセット中の画素行に被写体からの光束が照射されることがない先幕211の位置として予め設定されている。
制御装置26は、格納位置を基準として後幕位置検出器314から順次出力されるパルス信号列を入力することによって後幕212の下端212Bまたは上端212UのY軸方向における位置を検出する。後幕212が格納位置からY軸+方向へ走行を開始した後、制御装置26は、検出した後幕212の位置が所定位置であると判定すると、撮像素子22に対して、画素行ごとの撮像信号の読み出しを開始させる。なお、所定位置は、後幕212がY軸+側へ走行をしている間であっても、撮像信号を読み出している最中の画素行に被写体からの光束が照射されることがない後幕212の位置として予め設定されている。
図10に示すフローチャートを参照しながら、第4の実施の形態によるデジタルカメラ1の動作について説明する。図10に示す処理は制御装置26でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、制御装置26により起動され、実行される。
ステップS10(レリーズボタンの操作有無判定)からステップS12(先幕211の走行開始)までの各処理は、図5のステップS1(レリーズボタンの操作有無判定)からステップS3(先幕211の走行開始)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS13においては、先幕211のY軸方向における位置が所定位置であるか否かを判定する。先幕211が所定位置に走行している場合には、ステップS13が肯定判定されてステップS14へ進む。先幕211が所定位置まで走行していない場合には、ステップS13が否定判定されて処理を繰り返す。
ステップS14(画素リセット)からステップS16(後幕212の走行開始)までの各処理は、図5のステップS4(画素リセット)からステップS6(後幕212の走行開始)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS17では、後幕212のY軸方向における位置が所定位置であるか否かを判定する。後幕212が所定位置に走行している場合には、ステップS17が肯定判定されてステップS18へ進む。後幕212が所定位置まで走行していない場合には、ステップS17が否定判定されて処理を繰り返す。ステップS18(撮像信号読み出し)からステップS20(後幕212の格納)までの各処理は、図5のステップS7(撮像信号読み出し)からステップS9(後幕212の格納)までの各処理と同様の処理を行う。
以上で説明した第4の実施の形態のデジタルカメラによれば、第1の実施の形態により得られる作用効果に加えて、次の作用効果を得ることができる。
先幕位置検出器313はY軸方向に沿って先幕211が走行している位置を検出し、制御装置26は、検出された先幕211の位置が所定位置の場合に、撮像素子22に対して、画素行ごとの画素リセットを開始させる。さらに、後幕位置検出器314は、Y軸方向に沿って後幕212が走行している位置を検出し、制御装置26は、検出された後幕212の位置が所定位置の場合に、撮像素子22に対して、画素行ごとの撮像信号の読み出しを開始させる。したがって、たとえば経年劣化等によって先幕211の走行速度v1や後幕212の走行速度v2に変化が生じた場合であっても、画素リセット中の画素行や蓄積画素を読み出し中の画素行を被写体光束から遮光することができる。すなわち、各羽根の余裕分ΔL11、ΔL21を小さく設計することができる。
なお、先幕211を開口215の下端215B側の格納位置に格納するものに代えて、第2の実施の形態と同様に、先幕211と後幕212とを開口215の上端215U側の格納位置に格納するものについても本発明の一態様に含まれる。この場合、第2の実施の形態と同様に、レリーズボタンが操作された後、先幕211をチャージ位置まで走行させる必要がないので、レリーズタイムラグを短縮できる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(1)先幕211が式(1)の条件を満たす長さL1に形成され、後幕212は開口215の全領域を遮光可能な長さに形成されたものや、先幕211が開口215の全領域を遮光可能な長さに形成され、後幕212が式(7)または(8)の条件を満たす長さに形成されたシャッタ装置21も本発明の一態様に含まれる。このようなシャッタ装置21を備えるデジタルカメラ1についても本発明の一態様に含まれる。
(2)羽根は1枚でなく、複数の羽根により構成されてもよい。この場合も、上述したように先幕211のY軸方向の長さL1は(1)式の条件を満たし、後幕212のY軸方向の長さL2は(7)式または(8)式の条件を満たすように形成される。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特許出願2014年第63363号(2014年3月26日出願)
1…デジタルカメラ、21…シャッタ装置、22…撮像装置、
26…制御装置、210…基板、211…先幕、
212…後幕、213…先幕駆動部材、214…後幕駆動部材、
215…開口、221…撮像領域、313…先幕位置検出器、314…後幕位置検出器

Claims (19)

  1. 撮像素子の撮像面の前方に位置し、所定の走行方向に沿って走行して被写体からの光束を遮光する第1遮光部材と、
    前記撮像素子の前記撮像面の前方に位置し、前記走行方向に沿って走行して前記光束を遮光する第2遮光部材とを備え、
    前記走行方向における前記第1遮光部材の遮光範囲の長さおよび前記走行方向における前記第2遮光部材の遮光範囲の長さの少なくとも一方は、前記走行方向における前記撮像面の長さよりも短いシャッタ装置。
  2. 被写体からの光束を撮像素子へ導く開口部が設けられた基板部材と、
    前記撮像素子の撮像面に平行な平面上を走行方向に沿って走行して前記開口部を通過することにより前記光束を遮光する第1遮光部材と、
    前記撮像素子の撮像面に平行な平面上を前記走行方向に沿って走行して前記開口部を通過することにより前記光束を遮光する第2遮光部材と、を備え、
    前記第1遮光部材の前記走行方向における遮光範囲の長さおよび前記第2遮光部材の前記走行方向における遮光範囲の長さの少なくとも一方は、前記走行方向における前記開口部の長さよりも短いシャッタ装置。
  3. 請求項2に記載のシャッタ装置において、
    前記撮像素子の撮像面の前記走行方向における長さは、前記開口部の前記走行方向における長さよりも小さく、
    前記第1遮光部材の前記走行方向における遮光範囲の長さおよび前記第2遮光部材の前記走行方向における遮光範囲の長さの少なくとも一方は、前記走行方向における前記撮像面の長さよりも短いシャッタ装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のシャッタ装置において、
    前記第1遮光部材および前記第2遮光部材の少なくとも一方は、一枚の遮光羽根によって構成されるシャッタ装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のシャッタ装置と、
    複数の画素が行列状に配列された前記撮像素子と、
    前記撮像素子による画素行ごとのリセットおよび撮像信号の読み出しを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1遮光部材の前記走行方向に沿った走行に応じて前記撮像素子に対する前記画素行ごとの前記リセット、または、前記第2遮光部材の前記走行方向に沿った走行に応じて前記撮像素子に対する前記画素行ごとの前記撮像信号の読み出しを行わせる撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記制御部は、前記撮像素子上において、前記第1遮光部材によって前記光束が遮光されている領域に含まれる前記画素行に対して前記リセットを行わせる撮像装置。
  7. 請求項6に記載の撮像装置において、
    前記シャッタ装置は前記第1遮光部材を前記走行方向に沿って第1速度で走行させる第1駆動機構をさらに備え、
    前記第1遮光部材の前記走行方向における遮光範囲の長さは、前記第1速度と前記画素行ごとの前記リセットに要する時間とに基づいて決定される長さよりも長い撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置において、
    前記シャッタ装置は、前記走行方向に沿って前記第1遮光部材が走行している走行位置を検出する第1検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1検出部により検出された前記走行位置に基づいて、前記画素行に対する前記リセットを開始するタイミングを制御する撮像装置。
  9. 請求項5乃至8の何れか一項に記載の撮像装置において、
    前記制御部は、前記撮像素子上において、前記第2遮光部材によって前記光束が遮光されている領域に含まれる前記画素行に対して前記撮像信号の読み出しを行わせる撮像装置。
  10. 請求項9に記載の撮像装置において、
    前記シャッタ装置は前記第2遮光部材を前記走行方向に沿って第2速度で走行させる第2駆動機構をさらに備え、
    前記第2遮光部材の前記走行方向における遮光範囲の長さは、前記第2速度と、前記画素行ごとの前記撮像信号の読み出しに要する時間と、前記走行方向における前記撮像面の長さとに基づいて決定される長さよりも長い撮像装置。
  11. 請求項10に記載の撮像装置において、
    前記シャッタ装置は、前記走行方向に沿って前記第2遮光部材が走行している走行位置を検出する第2検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2検出部により検出された前記走行位置に基づいて、前記画素行に対する前記撮像信号の読み出しを開始するタイミングを制御する撮像装置。
  12. 被写体からの光束を撮像素子へ導く開口部が設けられた基板部材と、
    前記撮像素子よりも前記光束の入射光側を走行して前記開口部を通過することにより前記光束を遮光する第1遮光部材と、
    前記撮像素子よりも前記光束の入射光側を、前記第1遮光部材よりも後に走行して前記開口部を通過することにより前記光束を遮光する第2遮光部材と、を備え、
    前記第1遮光部材は、前記走行を開始する位置において、前記開口部を部分的に遮光するシャッタ装置。
  13. 請求項12に記載のシャッタ装置において、
    前記撮像素子で撮影を行う際に、前記第1遮光部材は、前記開口部を部分的に遮光しながら前記走行を行うシャッタ装置。
  14. 請求項13に記載のシャッタ装置において、
    前記第1遮光部材に前記走行のための付勢力を与える付勢部材をさらに有し、
    前記第1遮光部材は、前記付勢部材をチャージするチャージ位置において、前記開口部を部分的に遮光するシャッタ装置。
  15. 請求項13または14に記載のシャッタ装置において、
    前記第2遮光部材は、前記走行を終了した位置において、前記開口部を部分的に遮光するシャッタ装置。
  16. 請求項13または14に記載のシャッタ装置と、
    複数の画素が行列状に配列された前記撮像素子と、
    前記撮像素子による画素行ごとのリセットおよび撮像信号の読み出しを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1遮光部材の前記走行方向に沿った走行に応じて前記撮像素子に対する前記画素行ごとの前記リセット、または、前記第2遮光部材の前記走行方向に沿った走行に応じて前記撮像素子に対する前記画素行ごとの前記撮像信号の読み出しを行わせる撮像装置。
  17. 被写体からの光束を撮像素子へ導く開口部が設けられた基板部材と、
    前記撮像素子よりも前記光束の入射光側を走行して前記開口部を通過することにより前記光束を遮光する第1遮光部材と、
    前記撮像素子よりも前記光束の入射光側を、前記第1遮光部材よりも後に走行して前記開口部を通過することにより前記光束を遮光する第2遮光部材と、を備え、
    前記第2遮光部材は、前記走行を終了した位置において、前記開口部を部分的に遮光するシャッタ装置。
  18. 請求項17に記載のシャッタ装置において、
    前記撮像素子で撮影を行う際に、前記第2遮光部材は、前記開口部を部分的に遮光しながら前記走行を行うシャッタ装置。
  19. 請求項17または18に記載のシャッタ装置と、
    複数の画素が行列状に配列された前記撮像素子と、
    前記撮像素子による画素行ごとにリセットおよび撮像信号の読み出しを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1遮光部材の前記走行方向に沿った走行に応じて前記撮像素子に対する前記画素行ごとの前記リセット、または、前記第2遮光部材の前記走行方向に沿った走行に応じて前記撮像素子に対する前記画素行ごとの前記撮像信号の読み出しを行わせる撮像装置。
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