JP2016090739A - シャッタ装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レリーズタイムラグをより短縮可能なシャッタ装置および撮像装置を提供する。
【解決手段】シャッタ装置は、矩形の開口が設けられた基板と、基板の開口外の第1の位置から該第1の位置に対向する開口外の第2の位置に移動可能に配置され、当該移動の際に開口の一部を遮光する遮光部材と、遮光部材に連結され、基板に対して回動することで遮光部材を第1の位置と第2の位置との間で移動させる第1および第2のアームと、を備え、第1および第2のアームのうち第1の位置側に配置されたアームは、少なくとも一部が他方のアーム側に湾曲している。
【選択図】図2

Description

本発明は、シャッタ装置および撮像装置に関する。
先幕遮光羽根および後幕遮光羽根を備えた、いわゆるノーマリーオープンタイプのシャッタ装置が知られている。このシャッタ装置を備えた電子カメラでは、本露光を行う前の撮影準備状態においてプレビュー画像を表示させるために、シャッタ装置の撮影開口から各遮光羽根の走行方向に沿った一方側に先幕遮光羽根を退避させ、他方側に後幕遮光羽根を退避させている(たとえば特許文献1参照)。
特開2008−164804号公報
上述した特許文献に記載のシャッタ装置を備えた電子カメラでは、本露光の開始前に、撮影開口から一方側に退避させていた先幕遮光羽根を他方側に向かって走行させて撮影開口を遮光し、撮像素子のリセット動作を行う。その後、先幕遮光羽根と後幕遮光羽根とを所定の時間差で一方側に向かって走行させることで撮像素子を露光する。そのため、レリーズタイムラグが長くなる。
しかしながら、レリーズタイムラグをより短縮可能なシャッタ装置についての具体的な構成については提案されていない。
シャッタ装置は、矩形の開口が設けられた基板と、基板の開口外の第1の位置から該第1の位置に対向する開口外の第2の位置に移動可能に配置され、当該移動の際に開口の一部を遮光する遮光部材と、遮光部材に連結され、基板に対して回動することで遮光部材を第1の位置と第2の位置との間で移動させる第1および第2のアームと、を備え、第1および第2のアームのうち第1の位置側に配置されたアームは、少なくとも一部が他方のアーム側に湾曲している。
撮像装置は、上記のシャッタ装置と、シャッタ装置を介して被写体光を受光する撮像素子と、を備える。
一実施の形態による撮像装置であるデジタルカメラの要部構成を説明する図である。 シャッタ装置の内部構造を示す図である。 シャッタ装置の内部構造を示す図である。 シャッタ装置の内部構造を示す図である。 先幕従動アームについて説明するための図である。 先幕駆動アームと先幕従動アームとの重なり状態を説明する模式的な図である。 変形例を説明する図である。
図面を参照して一実施の形態に係るシャッタ装置を備える撮像装置について説明する。
図1は、一実施の形態による撮像装置であるデジタルカメラ1の要部構成を説明する図である。図1に示すように、デジタルカメラ1は、カメラボディ20と、レンズマウント9を介してカメラボディ20に着脱可能なレンズ鏡筒10とにより構成される、いわゆるミラーレスカメラである。なお、デジタルカメラ1は、ミラーレスカメラではなく一眼レフカメラでもよい。
レンズ鏡筒10は、結像光学系11と絞り12とを備えている。結像光学系11は、被写体像を所定の結像面に結像させるための光学系であり、焦点調節レンズを含む複数のレンズによって構成されている。焦点調節レンズは、レンズ駆動用モータ(不図示)の動作により光軸L方向に進退運動する。なお、図1では、図示の都合上、結像光学系11を1枚のレンズとして模式的に示している。絞り12は、結像光学系11を通過する光束、すなわち入射光量を制限する。
カメラボディ20内部には、シャッタ装置21と、撮像素子22と、制御装置26とが設けられている。カメラボディ20の背面には、液晶ディスプレイ等の表示デバイスにより構成される背面モニタ30が設けられている。カメラボディ20には、操作部40が設けられている。
撮像素子22は、行列状に多数配列された画素を有する、たとえばCMOS等の撮像素子であり、撮像面が結像光学系11の結像面に位置するように配置されている。撮像素子22は、シャッタ装置21を介して被写体光を受光する。すなわち、撮像素子22は、結像光学系11によりシャッタ装置21を介して撮像面に結像された被写体像を撮像し、制御装置26に撮像信号を出力する。なお、図1では図示を省略しているが、撮像素子22の撮像面には、赤外カットフィルター等の種々の光学フィルターが設けられている。撮像素子22を構成する複数の画素が画素行方向(後述する図2のX軸方向)と、画素行方向と直交する画素列方向(後述する図2のY軸方向)とに2次元上に配列され、画素列方向の異なる位置で画素行ごとに異なるタイミングで画素リセットおよび撮像信号の読み出しが行われる。
シャッタ装置21は、撮像素子22の前面(被写体側)に設けられる。シャッタ装置21は、後述する制御装置26の不図示の電力制御部からの駆動信号に従って、不図示の先幕用アクチュエータおよび後幕用アクチュエータによって駆動を行うことにより、被写体から撮像素子22に向けて入射する光束を遮光する、いわゆるフォーカルプレンシャッタである。なお、シャッタ装置21の詳細については、説明を後述する。
制御装置26はマイクロプロセッサやその周辺回路等から構成されており、不図示の記憶媒体(たとえばフラッシュメモリ等)に予め記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、デジタルカメラ1の各部を制御する。制御装置26は、撮像素子22から出力された撮像信号に対して種々の画像処理を施して、被写体像の画像データを生成し、不図示の可搬記憶媒体(たとえばメモリカード等)に生成した画像データを記録する。制御装置26は、後述するように、シャッタ装置21および撮像素子22の動作を制御する。制御装置26は、シャッタ装置21の動作を制御するための不図示の電力制御部を機能として備える。
なお、制御装置26は、制御プログラムと同等の機能を有する電子回路により構成してもよい。
操作部40はユーザによって操作される種々の操作部材に対応して設けられた種々のスイッチを含み、操作部材の操作に応じた操作信号を制御装置26へ出力する。操作部材は、たとえばレリーズボタンや、背面モニタ30にメニュー画面を表示させるためのメニューボタンや、各種の設定等を選択操作する時に操作される十字キー、十字キーにより選択された設定等を決定するための決定ボタン、撮影モードと再生モードとの間でデジタルカメラ1の動作を切替えるモード切替ボタン等を含む。
以下、本実施の形態のシャッタ装置21の詳細について説明する。
図2〜4は、撮像素子22側、すなわち、デジタルカメラ1の背面側から見た、シャッタ装置21の内部構造を示す図である。なお、説明の都合上、図示の通りにX軸およびY軸からなる座標系を設定する。また、図2は、レリーズボタンの操作による撮影開始の指示前のシャッタ装置21の状態を示す図であり、後述する先幕遮光羽根220および後幕遮光羽根250がともにシャッタ開口(開口)215の上方の第1退避位置(第1の位置)201に退避した状態を示す。図3は、ユーザによるレリーズボタンの操作が行われて、撮影開始が指示された後、先幕遮光羽根220が開口215を横切るように図示下方に向かって移動を開始した後のシャッタ装置21の状態を示す図であり、後幕遮光羽根250が移動を開始する前の状態を示す。図4は、先幕遮光羽根220が図3に示す状態からさらに図示下方に移動して、開口215の下方の第2退避位置(第2の位置)202に退避した状態を示す図であり、後幕遮光羽根250が移動を開始する前の状態を示す。
シャッタ装置21は、基板210と、先幕遮光羽根220と、後幕遮光羽根250と、先幕駆動アーム221と、先幕従動アーム231と、後幕駆動アーム251と、後幕従動アーム261と、不図示の先幕用アクチュエータと、不図示の後幕用アクチュエータとを有する。本実施の形態では、先幕用アクチュエータおよび後幕用アクチュエータは、たとえば、電動モータ等により構成される。
基板210はカメラボディ20の内部に固定され、撮像素子22を被写体光束によって露光するための開口215を有している。開口215は、X軸に沿って延在する2つの辺と、Y軸に沿って延在する2つの辺とによって囲まれる矩形形状に形成される。以下、開口215のY軸−側の辺を上端215U、Y軸+側の辺を下端215B、上端215Uと下端215BとのY軸方向の長さをL0として説明する。
−−−先幕−−−
たとえば、図3によく示すように、先幕駆動アーム221は、その一端に基板側連結部222を有し、この基板側連結部222において基板210の背面(撮像素子22側)に回動可能に軸支されている。先幕従動アーム231は、その一端に基板側連結部232を有し、この基板側連結部232において先幕駆動アーム221の図示上方で基板210の背面(撮像素子22側)に回動可能に軸支されている。先幕駆動アーム221は、他端に遮光部材側連結部223を有し、この遮光部材側連結部223においてかしめピンによって先幕遮光羽根220が回動可能に連結されている。先幕従動アーム231は、他端に遮光部材側連結部233を有し、この遮光部材側連結部233においてかしめピンによって先幕遮光羽根220が回動可能に連結されている。先幕駆動アーム221と先幕従動アーム231とは、先幕遮光羽根220を移動させる公知の平行リンク機構を構成する。
なお、先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231は、後幕駆動アーム251および後幕従動アーム261の図示下方に設けられている。具体的には、先幕駆動アーム221の基板側連結部222および先幕従動アーム231の基板側連結部232は、後幕駆動アーム251の後述する基板側連結部252、および、後幕従動アーム261の後述する基板側連結部262の図示下方で基板210に結合されている。
先幕遮光羽根220は、X軸に沿って延在する遮光部材であり、図示右側の端部が先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231に軸支されている。本実施の形態では、先幕遮光羽根220は一枚の羽根により構成される。
先幕駆動アーム221には、穴224が設けられ、基板210の長穴240を貫通した先幕駆動ピン281が紙面奥側から、すなわちデジタルカメラ1の正面側から穴224に挿入される。先幕駆動ピン281は、不図示の先幕用アクチュエータによって駆動される。先幕用アクチュエータは、制御装置26の不図示の電力供給部からの駆動電流、すなわち電力供給を受けて駆動する。先幕用アクチュエータによって先幕駆動ピン281が長穴240に沿って駆動されると、先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231が基板側連結部222および基板側連結部232を中心に回動される。
先幕駆動アーム221が基板側結合部222を中心に回転駆動されると、上述したように、先幕駆動アーム221と先幕従動アーム231と先幕遮光羽根220とによって構成される周知の平行リンク機構によって先幕遮光羽根220が駆動されて、基板210の開口215をY軸方向に移動するように構成されている。本実施の形態では、先幕遮光羽根220は、開口215外の第1の位置である第1退避位置201と、第1の位置に対向する開口215外の第2の位置である第2退避位置202との間を移動可能である(図2)。なお、第1退避位置201と第2退避位置202とは、開口215を挟んで対向しており、第1退避位置201は開口215の図示上方に設けられ、第2退避位置202は開口215の図示下方に設けられる。図2では、先幕遮光羽根220は、第1退避位置201に移動しており、図4では、先幕遮光羽根220は、第2退避位置202に移動している。図2〜4より明らかなように、先幕従動アーム231と第1退避位置201との距離は、先幕駆動アーム221と第1退避位置201との距離よりも小さい。
上述したように、先幕遮光羽根220は一枚の羽根により構成されている。先幕遮光羽根220のY軸−側でX軸に沿って延在する辺である上端エッジ220U(図3)と、Y軸+側でX軸に沿って延在する辺である下端エッジ220B(図3)とのY軸方向(先幕遮光羽根220や後幕遮光羽根250の走行方向)に沿った長さ(遮光幅)L1は、開口215のY軸方向に沿った長さL0と比べて短い(小さい)。したがって、先幕遮光羽根220は開口215の一部しか覆えない構造を有する。すなわち、先幕遮光羽根220はその走行方向における遮光範囲が、走行方向における開口215の長さよりも短い構造を有する。
なお、本実施の形態では、先幕遮光羽根220は、開口215の背面(撮像素子22側)を走行するものとして説明するが、開口215の前面(被写体側)を走行するものについても実施の形態の一態様に含まれる。また、先幕遮光羽根220が1枚の羽根で構成されるものに限定されず、複数の羽根で構成されていて、その複数枚の羽根による遮光領域のY軸方向に沿った長さが開口215のY軸方向に沿った長さL0と比べて短く(小さく)、開口215の全体を覆わないように構成されても良い。
−−−後幕−−−
たとえば、図3,4によく示すように、後幕駆動アーム251は、その一端に基板側連結部252を有し、この基板側連結部252において基板210の背面(撮像素子22側)に回動可能に軸支されている。後幕従動アーム261は、その一端に基板側連結部232を有し、この基板側連結部262において後幕駆動アーム251の図示下方で基板210の背面(撮像素子22側)に回動可能に軸支されている。後幕駆動アーム251は、他端に遮光部材側連結部253を有し、この遮光部材側連結部253においてかしめピンによって複数枚の後幕遮光羽根250が回動可能に連結されている。後幕従動アーム261は、他端に遮光部材側連結部263を有し、この遮光部材側連結部263においてかしめピンによって複数枚の後幕遮光羽根250が回動可能に連結されている。後幕駆動アーム251と後幕従動アーム261とは、後幕遮光羽根250を移動させる公知の平行リンク機構を構成する。なお、上述したように、後幕駆動アーム251および後幕従動アーム261は、先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231の図示上方に設けられている。
後幕遮光羽根250は、X軸に沿って延在する複数枚の羽根によって構成される遮光部材であり、各羽根の図示右側の端部が後幕駆動アーム251および後幕従動アーム261にそれぞれ軸支されている。
後幕駆動アーム251には、穴254が設けられ、基板210の長穴270を貫通した後幕駆動ピン282が紙面奥側から、すなわちデジタルカメラ1の正面側から穴254に挿入される。後幕駆動ピン282は、不図示の後幕用アクチュエータによって駆動される。後幕用アクチュエータは、制御装置26の不図示の電力供給部からの駆動電流、すなわち電力供給を受けて駆動する。後幕用アクチュエータによって後幕駆動ピン282が長穴270に沿って駆動されると、後幕駆動アーム251および後幕従動アーム261が基板側連結部252および基板側連結部262を中心に回動される。
後幕駆動アーム251が基板側結合部252を中心に回転駆動されると、上述したように、後幕駆動アーム251と後幕従動アーム261と後幕遮光羽根250とによって構成される周知の平行リンク機構によって後幕遮光羽根250が駆動されて、基板210の開口215をY軸方向に移動するように構成されている。本実施の形態では、後幕遮光羽根250は、第1退避位置201と、開口215の全体を覆う遮光位置とに移動可能である。図2〜4に示すように、後幕遮光羽根250の複数枚の羽根は、第1退避位置201においては互いに重なり合う。また、図示はしないが、後幕遮光羽根250の複数枚の羽根は、遮光位置においては展開されて開口215を遮光する。
上述した先幕遮光羽根220が開口215の一部を遮光する遮光部材であるのに対し、後幕遮光羽根250は、遮光部材とは独立して第1退避位置201から遮光位置へ移動可能に配置された副遮光部材である、とも言える。
なお、本実施の形態では、後幕遮光羽根250は、開口215の背面(撮像素子22側)を走行するものとして説明するが、開口215の前面(被写体側)を走行するものについても実施の形態の一態様に含まれる。また、本実施の形態では後幕遮光羽根250が開口215の全領域を遮光するものであるが、先幕遮光羽根220と同様に、開口215の一部の領域を遮光するものでも良い。この場合、後幕遮光羽根250は、1枚の羽根により構成されても良いし、複数枚の羽根で開口215の全体を覆わないように構成しても良い。
−−−先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231について−−−
図5(a),(b)は、第1退避位置201に先幕遮光羽根220が退避した状態を示す図である。なお、図5(a),(b)では、説明の便宜上、後幕遮光羽根250や後幕駆動アーム251、後幕従動アーム261の記載を省略している。
本実施の形態では、図5(a)に示すように、先幕遮光羽根220が第1退避位置201に退避すると、先幕従動アーム231の基板側連結部232と遮光部材側連結部233とを結ぶ直線Laが、基板210の長穴270と交差する。すなわち、先幕従動アーム231の基板側連結部232と遮光部材側連結部233とを結ぶ直線Laが後幕駆動ピン282の移動範囲と交差する。換言すると、後幕駆動ピン282の移動範囲は、第1退避位置201に先幕遮光羽根220を移動させた先幕従動アーム231の基板側連結部232と遮光部材側連結部233との間に存在する。なお、後幕駆動ピン282の移動範囲は、長穴270が延在する範囲と略等しい。
また、先幕従動アーム231は、基板210の背面に沿って移動するが、基板210の長穴270を貫通した後幕駆動ピン282は、基板210の背面側に突出している。そのため、先幕従動アーム231を基板側連結部232と遮光部材側連結部233とを直線的に結ぶような形状とすると、先幕従動アーム231と後幕駆動ピン282の移動範囲とが重なる。すなわち、仮に、先幕従動アーム231を直線Laに沿って直線的に延在するような形状とすると、先幕遮光羽根220が第1退避位置201に退避すると、先幕従動アーム231の図示上側の側面の位置は、図5(b)で2点鎖線291で示した位置となる。このように、先幕従動アーム231を直線Laに沿って直線的に形成しても、先幕遮光羽根220が第1退避位置201に退避しているときに、後幕駆動ピン282が長穴270の図示右上方に留まっていれば、この先幕従動アームの側面(2点鎖線291に相当)と後幕駆動ピン282の側面とが衝突することはない。しかし、何らかの原因で、先幕遮光羽根220が第1退避位置201に退避したまま、後幕駆動ピン282が長穴270の図示左下方に移動すると、直線Laに沿って直線的に形成された先幕従動アームの側面(2点鎖線291に相当)と後幕駆動ピン282の側面とが衝突し、この先幕従動アームを破損させるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、図5(a)において、先幕従動アーム231が長穴270と、すなわち後幕駆動ピン282の移動範囲と重ならないように、先幕従動アーム231を先幕駆動アーム221側に向かって湾曲させている。先幕従動アーム231は、この湾曲によって湾曲部分の一部が先幕駆動アーム221と重なってしまう。そこで、先幕従動アーム231の湾曲部分と先幕駆動アーム221との干渉を避けるために、図5(a)および図6(a)に明示したように、先幕従動アーム231には、基板側連結部232の近傍位置および遮光部材側連結部233の近傍位置にそれぞれ段差部235および段差部236を形成した。これらの段差部235、236によって、両段差部235、236の間に位置する先幕従動アーム231の中間部234は、先幕駆動アーム221から離れる。これによって、先幕従動アーム231の中間部234と先幕駆動アーム221との干渉が回避される。
なお、先幕従動アーム231の面234aと先幕駆動アーム221の面221aまたは遮光部材連結部223の面223aとが接触した状態であっても、重なり方向にはずれているため、動作に支障が生じることは無い。この場合、接触による摩擦損出は生じるが、シャッタの性能を維持するためには、摩擦損失の変化分に対応して駆動力を変化させれば良い。また強固に接触させることはないため、耐久性の悪化もない。
先幕従動アーム231は、長穴207と重ならないように先幕駆動アーム221側に湾曲されているが、図5(b)に示したように先幕従動アーム231を湾曲させたことによって生じたハッチングを付した凹部領域292には、長穴207の代わりに、または長穴207に加えて、他の部品を配置することができる。これによってシャッタ部品の密集配置が達成することができ、シャッタ装置21の小型化を図ることができる。
なお、先幕従動アーム231は、長穴270と重ならないように湾曲させても、その湾曲部分、すなわち、中間部234が先幕駆動アーム221と重ならない場合には、上述の段差部235、236を設ける必要はない。また、上記の実施の形態では、先幕従動アーム231を、先幕駆動アーム221側に湾曲させたが、その代わりに先幕従動アーム231と長穴270との相対的な位置関係によっては、先幕従動アーム231を先幕駆動アーム221から離れる方向に湾曲させて長穴270と重ならないように構成してもよい。
開口215および長穴270との位置関係に着目すると、本実施の形態では、図5(a)に示したように先幕従動アーム231と先幕駆動アーム221は、第1退避位置201において開口215の短辺縁215aと長穴270の一端部270aとの間に位置するように構成されている。
図6(b),(c)は、先幕駆動アーム221と先幕従動アーム231との重なり状態に関し、別の実施態様を説明する模式的な図であり、先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231を側面から見た図である。たとえば、図6(b)に示すように、先幕従動アーム231に段差部235,236を設けず、先幕従動アーム231を先幕駆動アーム221の背面側にずらして配設するようにしてもよい。すなわち、先幕従動アーム231は、その全体が先幕駆動アーム221に対してアーム同士の重なり方向にずれている。なお、図6(b)において、291は、先幕遮光羽根220と先幕従動アーム231との間に挿入されたスペーサである。このように構成することによっても、中間部234が先幕駆動アーム221との重なり方向にずれるように段差部235,236を設けた場合と同様の作用効果を奏する。なお、スペーサ291は先幕従動アーム231または先幕遮光羽根220または遮光部材連結部223と一体に構成しても良い。
また、図6(c)に示すように、先幕駆動アーム221を先幕遮光羽根220の前面(被写体側)で結合し、先幕従動アーム231を先幕遮光羽根220の背面(撮像素子22側)で結合してもよい。また、図示はしないが、先幕駆動アーム221を先幕遮光羽根220の背面(撮像素子22側)で結合し、先幕従動アーム231を先幕遮光羽根220の前面(被写体側)で結合してもよい。すなわち、先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231の各々が、先幕遮光羽根220の互いに異なる面で先幕遮光羽根220に連結されるように構成してもよい。このように構成することによっても、先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231をともに先幕遮光羽根220の背面(撮像素子22側)に結合し、中間部234が先幕駆動アーム221との重なり方向にずれるように段差部235,236を設けた場合と同様の作用効果を奏する。
なお、上述の図6(a),(b),(c)では、説明の便宜上、各部材の厚さや、図示左右方向で隣り合う各部材同士の隙間を強調している。なお、図5(a)で前述したように、各部材同士の隙間は必須のものではなく、重なり方向にずれていれば、一部が接触していても構わない。また、図6(a)に示すように、先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231は、ともに先幕遮光羽根220の背面(撮像素子22側)に結合されている。
−−−シャッタ装置21の動作について−−−
このように構成されるシャッタ装置21は、次のように動作する。ユーザによるレリーズボタンの操作前には、図2に示したように先幕遮光羽根220と後幕遮光羽根250はともに、第1退避位置201に位置し、撮影レンズ11を通過した被写体光が開口215を介して撮像素子22に入射する。この撮像素子22から撮像信号が繰り返し読み出され、撮像信号に対応する画像(プレビュー画像)が背面モニタ30に表示される、いわゆるライブビュー表示が行われる。
ユーザによりレリーズボタンが操作されると、制御装置26の不図示の電力供給部は、不図示の先幕用アクチュエータに対して先幕遮光羽根220を走行させるための電力の供給を開始する。電力が供給されると、先幕用アクチュエータは、先幕駆動ピン281を長穴240に沿って図示反時計方向に回動させる。これにより、先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231が基板側連結部222および基板側連結部232を中心にXY平面に平行な面で回転駆動されて、先幕遮光羽根220が第1退避位置201からY軸+方向に走行する。先幕遮光羽根220の下端エッジ220Bが開口215内への進入を開始し、シャッタ背後の撮像素子22の撮像面の遮光を開始する。撮像素子22は、その遮光された領域の画素について先幕遮光羽根220の移動に同期して蓄積電荷をリセット(画素リセット)する。図3に示したように、先幕遮光羽根220の上端エッジ220Uが、撮像素子22の、先幕遮光羽根220によって遮光されていた領域を通過すると、撮像素子22の撮像面は、上端エッジ220Uが通過した撮像領域、画素について、露光が開始され、電荷蓄積される。このようにして、先幕遮光羽根220が、上端エッジ220Uが開口215の下端215BよりもY軸+側まで走行して第2退避位置202まで移動する(図4参照)と、撮像素子22は、撮像面全体について、画素リセットと露光、すなわち電荷蓄積が行われる。
なお、制御装置26は、先幕遮光羽根220のY軸+方向への走行に追従(同期)させて、撮像素子22を構成するX軸方向に沿った画素行ごとに画素リセットのタイミングを制御する。すなわち、制御装置26は、撮像素子22の先幕遮光羽根220で遮光された範囲を画素リセットする。
先幕遮光羽根220が走行を開始してから露光時間に相当する時間が経過すると、制御装置26の不図示の電力制御部は不図示の後幕用アクチュエータに対して後幕遮光羽根250を走行させるための電力を供給する。電力が供給されると、後幕用アクチュエータは、後幕駆動ピン282を長穴270に沿って図示反時計方向に回動させる。これにより、後幕駆動アーム251および後幕従動アーム261が基板側連結部252および基板側連結部262を中心としてXY平面に平行な面で回転駆動されて、後幕遮光羽根250が第1退避位置201からY軸+方向に走行する。
このように、先幕遮光羽根220がY軸+方向に向かって走行を開始し、露光時間に相当する時間の経過後に後幕遮光羽根250がY軸+方向に向かって走行を開始するので、リセット後の撮像素子22には、先幕遮光羽根220の上端エッジ220U(図3)と、後幕遮光羽根250の最も下方の羽根の下端との間から露光時間の間だけ被写体光が入射する。この被写体光によって撮像素子22が露光される。
その後、後幕遮光羽根250は、開口215の全体を覆う遮光位置まで移動する。
制御装置26は、撮像素子22を制御して、Y軸−側端部の画素行から順次画素読み出しを開始させる。全ての画素行からの撮像信号の読み出しが終了した後、制御装置26は不図示の電力供給部から駆動信号を出力して、先幕用アクチュエータおよび後幕用アクチュエータとにより先幕遮光羽根220および後幕遮光羽根250をそれぞれY軸−方向へ走行させ、第1退避位置201に格納させて、撮影時におけるシャッタ装置21の動作制御を終了する。
本実施の形態においては、上述したように先幕遮光羽根220と後幕遮光羽根250とは撮影開始まで第1退避位置201に格納される。このため、先幕遮光羽根220と後幕遮光羽根250とが開口215を挟んで対向する位置にそれぞれ格納される場合と比較して、撮影開始に伴って先幕遮光羽根220をチャージ位置まで走行させる必要がなくなる。したがって、レリーズタイムラグの発生を抑制する。
なお、ユーザによるレリーズボタンの操作後に、たとえば電力供給部の不具合により、先幕用アクチュエータより先に、後幕用アクチュエータに電力を供給すると、図2(または図5(a))において、先幕が図示状態のまま、後幕駆動ピン282が長穴270に沿って図示反時計方向に回動するが、先幕従動アーム234と干渉することはない。また図2(または図5(a))の状態で、カメラに機械的な衝撃が加わり、後幕のみが走行した場合でも後幕駆動ピン234と先幕従動アーム234とが干渉することがない。これらの状態でカメラを復帰動作させて、シャッタを図2の状態に戻すことにより、再度撮影を行うことができる。
本実施の形態では、次の作用効果を奏する。
(1) シャッタ装置21に、開口215を挟んで対向する第1退避位置201、および、第2退避位置202に移動可能な先幕遮光羽根220と、先幕遮光羽根220を移動させる先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231とを備えた。そして、第1退避位置201側に配置された先幕従動アーム231を先幕駆動アーム221側に向かって湾曲させた。この先幕従動アーム231の湾曲によって形成される湾曲凹部(凹部領域292)の空間に、たとえば長穴207などの他のシャッタ部品を配置することができる。具体的には、先幕従動アーム231と後幕駆動ピン282との干渉を防止できる。よって、先幕遮光羽根220と後幕遮光羽根250とを撮影開始まで第1退避位置201に格納できるようになり、上述したように、レリーズタイムラグの発生を抑制できる。
(2) 先幕従動アーム231を先幕駆動アーム221と重なるように湾曲させた。すなわち、平行リンク機構を構成する一方のアームを他方のアームと重なるように湾曲させた。先幕従動アーム231と先幕駆動アーム221とが重ならない場合と比べて、先幕従動アーム231の湾曲によって形成される凹部領域292を拡大できる。これにより、長穴207などの他のシャッタ部品を配置する空間が拡大するので、シャッタ装置21、および、デジタルカメラ1の小型化により一層寄与できる。また、先幕従動アーム231を先幕駆動アーム221と重ねることにより各アームの弾性変形が防げる。
(3) 先幕従動アーム231を先幕駆動アーム221と重なるように湾曲させることで、先幕従動アーム231を光軸方向に湾曲させることで後幕駆動ピン282との干渉を防止する場合と比べて、シャッタ装置21が光軸方向に厚くなることを防止できる。これにより、シャッタ装置21、および、デジタルカメラ1の小型化に寄与できる。
(4) 先幕駆動ピン281からの駆動力が伝達される先幕駆動アーム221ではなく、先幕従動アーム231を湾曲させるように構成した。これにより、先幕駆動アーム221の重量や強度に影響を与えることなく、後幕駆動ピン282との干渉を防止できるので、シャッタ装置21の性能を維持できる。
(5) 先幕従動アーム231に、基板側連結部232と遮光部材側連結部233との間で先幕駆動アーム221と重なる中間部234を設けた。そして、中間部234が先幕駆動アーム221との重なり方向にずれるように、基板側連結部232と中間部234との間に段差部235を設け、遮光部材側連結部233と中間部234との間に段差部236を設けた。これにより、中間部234における先幕駆動アーム221と先幕従動アーム231との干渉を防止でき、シャッタ装置21の耐久性を損なわない。
(6) 先幕遮光羽根220を第1退避位置201に移動させた状態でも、後幕駆動ピン282の移動範囲と重ならないように先幕従動アーム231の形状を設定した。これにより、従来のシャッタ装置よりも先幕遮光羽根220の移動範囲を広げても、先幕駆動アーム221や先幕従動アーム231が後幕駆動ピン282と干渉しない。よって、先幕遮光羽根220と後幕遮光羽根250とを撮影開始まで第1退避位置201に格納できるようになり、上述したように、レリーズタイムラグの発生を抑制できる。
(7) 平行リンク機構を構成する先幕駆動アーム221および先幕従動アーム231のうち、先幕遮光羽根220を移動する駆動力を伝達する先幕駆動アーム221ではなく、先幕遮光羽根220とともに従動する先幕従動アーム231を後幕駆動ピン282の移動範囲に干渉しない形状とした。これにより、駆動力の伝達損失の増加も無く、シャッタ装置21の性能を維持できる。
(8) 先幕遮光羽根220を第1退避位置201に退避させた場合に、先幕従動アーム231が開口215と長穴270との間に位置するように構成した。これにより、先幕遮光羽根220の移動範囲の拡大、および、後幕駆動ピン282との干渉防止を実現できる。また、先幕遮光羽根220を第1退避位置201に退避させると先幕従動アーム231も開口215から退避するので、ライブビュー表示に影響を与えるおそれがない。
(9) 第1退避位置201、および、第2退避位置202に先幕遮光羽根220が移動可能となるように構成するとともに、先幕従動アーム231の移動範囲と、後幕駆動ピン282の移動範囲とが重ならないように構成した。これにより、従来のシャッタ装置よりも先幕遮光羽根220の移動範囲を広げても、先幕従動アーム231が後幕駆動ピン282と干渉しない。よって、先幕遮光羽根220と後幕遮光羽根250とを撮影開始まで第1退避位置201に格納できるようになり、上述したように、レリーズタイムラグの発生を抑制できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、先幕従動アーム231を先幕駆動アーム221側に湾曲させた。しかし、先幕駆動アーム221を先幕従動アーム231側に湾曲させてもよい。たとえば、先幕駆動アーム221が先幕従動アーム231よりも図示上方に設けられていて、先幕従動アーム231よりも後幕駆動ピン282に接近しており、後幕駆動ピン282との干渉のおそれがあるのであれば、先幕駆動アーム221を先幕従動アーム231側に湾曲させてもよい。
(2) 上述の説明では、後幕駆動ピン282と先幕従動アーム231との干渉を防止するための構成を説明した。しかし、後幕駆動アーム251や後幕従動アーム261が先幕遮光羽根220を駆動するための部材と干渉するおそれがある場合には、後幕駆動アーム251や後幕従動アーム261が湾曲するように構成してもよい。
(3) 上述の説明では、先幕駆動アーム221と先幕従動アーム231とを被写体光の光軸方向に重なるように構成したが、先幕駆動アーム221と先幕従動アーム231とが重なることは必須ではなく、先幕駆動アーム221と先幕従動アーム231とが重なっていなくてもよい。
(4) 上述の説明では、先幕従動アーム231に段差部235,236を設けたが、段差部235,236に相当する段差部を先幕駆動アーム221に設けてもよい。
(5) 上述の説明における先幕従動アーム231の形状は一例であり、図7に示すような他の実施態様であってもよい。図7は、先幕従動アーム231の他の実施態様を模式的に示す図である。たとえば図7(a)で模式的に示すように、コの字状となるように湾曲させた先幕従動アーム231Aであってもよい。また、図7(b)で模式的に示すように、幅広の形状を呈し、切り欠き部231aで基板210の長穴270を避けるように湾曲させた先幕従動アーム231Bであってもよい。
(6) 上述の説明では、先幕用アクチュエータが、電動モータ等により構成されているが、バネの付勢力によって先幕遮光羽根220を第2退避位置202に向かって走行させ、電動モータの動力によって先幕遮光羽根220を第1退避位置201へチャージするように先幕用アクチュエータが構成されていてもよい。後幕用アクチュエータについても同様である。また、先幕用アクチュエータを電動モータ等により構成し、後幕用アクチュエータをバネと電動モータとによって構成してもよい。また、先幕用アクチュエータをバネと電動モータとによって構成し、後幕用アクチュエータを電動モータ等により構成してもよい。
(7) 上述の説明では、第1退避位置201が開口215の図示上方に設けられ、第2退避位置202が開口215の図示下方に設けられているが、第1退避位置201が開口215の図示下方に設けられ、第2退避位置202が開口215の図示上方に設けられていてもよい。また、先幕遮光羽根220および後幕遮光羽根250が開口215をX軸方向に移動するように構成されている場合には、第1退避位置201を開口215の図示左方または右方のいずれか一方に設け、第2退避位置202を開口215の左方または右方のいずれか他方に設けてもよい。
(8) 上述した実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
1 デジタルカメラ、21 シャッタ装置、22 撮像素子、210 基板、215 開口、220 先幕遮光羽根、221 先幕駆動アーム、222 基板側連結部、223 遮光部材側連結部、231 先幕従動アーム、232 基板側連結部、233 遮光部材側連結部、234 中間部、235,236 段差部、240,270 長穴、250 後幕遮光羽根、251 後幕駆動アーム、261 後幕従動アーム、281 先幕駆動ピン、282 後幕駆動ピン

Claims (7)

  1. 矩形の開口が設けられた基板と、
    前記基板の開口外の第1の位置から該第1の位置に対向する開口外の第2の位置に移動可能に配置され、当該移動の際に前記開口の一部を遮光する遮光部材と、
    前記遮光部材に連結され、前記基板に対して回動することで前記遮光部材を前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させる第1および第2のアームと、を備え、
    前記第1および第2のアームのうち前記第1の位置側に配置されたアームは、少なくとも一部が他方のアーム側に湾曲しているシャッタ装置。
  2. 請求項1に記載のシャッタ装置において、
    前記第1および第2のアームは、前記遮光部材を移動させる平行リンク機構を構成し、
    前記一方のアームは、前記湾曲により前記他方のアームと重なる重なり部を有するシャッタ装置。
  3. 請求項2に記載のシャッタ装置において、
    前記第1および第2のアームの各々は、前記遮光部材の一方の面でそれぞれ前記遮光部材に連結され、
    前記第1および第2のアームの一方は、前記重なり部において重なり方向の段差部を有するシャッタ装置。
  4. 請求項2に記載のシャッタ装置において、
    前記第1および第2のアームの各々は、前記遮光部材の互いに異なる面で前記遮光部材に連結されるシャッタ装置。
  5. 請求項1または2に記載のシャッタ装置において、
    前記遮光部材とは独立して前記第1の位置から前記開口を遮光する遮光位置へ移動可能に配置された副遮光部材と、
    前記副遮光部材に連結され、前記基板に対して回動することで前記副遮光部材を移動させる第3のアームと、
    前記第3のアームを駆動する駆動部材と、をさらに備え、
    前記第1のアームは、少なくとも前記遮光部材が前記第1の位置に位置する状態で、前記駆動部材の移動範囲と干渉しない形状に湾曲しているシャッタ装置。
  6. 請求項5に記載のシャッタ装置において、
    前記第1のアームは、前記第1の位置に前記遮光部材が位置する状態で、前記駆動部材の移動範囲と前記開口との間に位置する形状に湾曲しているシャッタ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のシャッタ装置と、
    前記シャッタ装置を介して被写体光を受光する撮像素子と、を備える撮像装置。
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