JP4662754B2 - カメラの遮光機構およびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、カメラの遮光機構およびカメラに関する。
一眼レフカメラは、撮影レンズの光軸上に配置された筐体状のミラーボックス(鏡箱)を有する。このミラーボックス内には撮影レンズからの光束(以下「撮影光束」という)をミラーボックスの上部に配置されたペンタプリズムへ反射させるメインミラーが配置されるが、この他にも種々の部材がミラーボックス内に配置される。また、ミラーボックスの下側に開口部が設けられており、AF(Auto Focus)検出ユニットは、開口部を介してその下部(外部)に配置される。
画像の撮影時、メインミラーは回動してミラーボックスの上部に退避して撮影光束をミラーボックスの後部に配置されたCCDパッケージの結像面や感光フィルムに入射させる(例えば、特許文献1参照)。このとき、CCDパッケージの結像面などから拡散反射した撮影光束の一部が、ミラーボックス内外に配置された他の装置によりさらに反射されてCCDパッケージの結像面に再入射することがある。特に、AF検出ユニットはミラーやレンズなどの反射性部材で構成されるために拡散反射した撮影光束の一部を反射し易い。このような反射光が結像面において結像されると撮影画像にゴーストが発生する。
近年、該ゴーストの発生を防止するために、図8に示すように、AF検出ユニット81の集光レンズ82などからCCDパッケージのCCD結像面83などに向けて反射される反射光RLを遮光(遮断)する遮蔽板(遮光板)84をミラーボックス85内に備えるカメラが開発されている。この遮蔽板84は開閉自在に構成され、非撮影時には開放されてAFのためにサブミラーから反射された光をAF検出ユニットに入射させ、撮影時には閉鎖されて反射光RLを遮光する。また、遮蔽板84には、メインミラーを駆動するミラー駆動機構からリンク機構を介して駆動力が伝達される。
しかしながら、該リンク機構は構成が複雑であるため組み立てが容易でないという問題がある。また、該リンク機構はミラーボックスの側方外部に配置されたミラー駆動機構からミラーボックスの内部に配置された遮蔽板84に駆動力を伝達するため、ミラーボックスの側壁などに開口部を設ける必要があるが、該開口部よりミラーボックス内へゴミなどが侵入するという問題がある。このようなゴミはCCDパッケージの結像面83などに付着して画像の品質を低下させる。
特開2000−75402号公報
本発明の目的は、構成を簡素化、ユニット化することができるカメラの遮光機構、かかる遮光機構を備えたカメラを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) カメラに設けられる鏡箱と、
前記鏡箱の内部に収容され、撮影レンズからの光束を反射する反射位置と撮影レンズからの光束から退避した退避位置とに回動可能に設置されたミラーと、
前記ミラー側に設けられた被係合部と、
前記鏡箱の壁面に設けられた開口部と、
前記開口部の少なくとも一部を開閉し得る遮光部材と、該遮光部材を前記開口部を閉じる方向に付勢する付勢手段と、前記遮光部材側に設けられ、前記被係合部と係合し得る係合部とを備え、前記ミラーが前記退避位置に位置するときに、前記遮光部材により、前記開口部を介して前記鏡箱に入射される入射光のうちの少なくとも一部を遮光する遮光手段とを有し、
前記遮光手段は、前記ミラー自体の回動に起因して前記遮光部材の開閉動作を行うものであり、
前記ミラーが前記反射位置に位置するときには、前記係合部が前記被係合部に係合して前記開口部を開いた状態を保持して前記開口部を介して前記鏡箱に入射される入射光が前記鏡箱に入射し得る状態となり、前記ミラーが回動して前記反射位置から前記退避位置に移行するときには、前記係合部が前記被係合部から脱離して前記遮光部材が前記付勢手段により付勢されて前記開口部の一部または全部を閉じ、前記開口部を介して前記鏡箱に入射される入射光の一部または全部を遮光し、前記ミラーが回動して前記退避位置から前記反射位置に移行するときには、前記係合部が前記被係合部と係合して前記遮光部材を押圧して前記開口部を開いて前記入射光が前記鏡箱に入射し得る状態となるよう構成されていることを特徴とするカメラの遮光機構。
これにより、例えば、鏡箱の外部等に配置された駆動機構から駆動力を遮光部材に伝達するリンク機構が不要となるので、遮光機構の構成の簡素化、ユニット化が図れる。また、鏡箱にリンク機構用の開口部を設ける必要が無くなるので、鏡箱内へのゴミの侵入を防止できる。
(2) 前記遮光部材は、前記鏡箱の壁面に沿って移動する板状部材である上記(1)に記載のカメラの遮光機構。
これにより、鏡箱内の空間をほとんど占拠することがないので、カメラの遮光機構の配置の自由度を向上することができる。
) 前記被係合部は、前記ミラーの回動中心の反対側の端部側に設けられている上記(1)または(2)に記載のカメラの遮光機構。
これにより、遮光部材の開閉のストローク(変位量)を大きくとることができる。また、遮光機構の構成を簡易なものとすることができる。
) 前記係合部は、円板部材または円柱部材であり、前記被係合部は前記係合部の周面を当接させる当接面を介して前記係合部と係合する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
これにより、係合部と被係合部の係合・脱離を円滑に行うことができ、遮光部材の開閉動作を円滑に行うことができるとともに、異音の発生を防止することができる。
) 前記遮光手段は、前記遮光部材から突出する突出部を有し、前記突出部の端部に前記係合部が設けられている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
これにより、係合部と被係合部との係合・脱離をより円滑に行うことができる。
) 前記付勢手段はバネである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
これにより、遮光部材への付勢をより簡素な構造で実現することができるので、カメラの遮光機構の構成をさらに簡素にすることができる。
) 前記開口部は前記鏡箱の底面において開口する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
これにより、一眼レフカメラにおいて通常底面に配置されることが多い外部機器からの反射光の遮光を確実に行うことができる。
) 前記鏡箱の外部に設けられた外部装置を有し、
前記入射光は、前記外部装置において反射した反射光である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
これにより、鏡箱の外部からの反射光(入射光)を遮光することができ、ゴーストの発生を効率よく防止することができる。
) 前記外部装置はオートフォーカス用の検出器である上記(8)に記載のカメラの遮光機構。
これにより、反射光を反射し易いオートフォーカス用の検出器からの反射光を遮光することができ、ゴーストの発生を効率よく防止することができる。
10上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のカメラの遮光機構を備えたことを特徴とするカメラ。
これにより、例えば、鏡箱の外部等に配置された駆動機構から駆動力を遮光部材に伝達するリンク機構が不要となるので、遮光機構の構成の簡素化、ユニット化が図れ、また、組み立て、分解を容易に行うことができ、かつ、鏡箱にリンク機構用の開口部を設ける必要が無くなるので、鏡箱内へのゴミの侵入を防止できるカメラを提供することができる。
本発明によれば、遮光機構を鏡箱に内蔵するとともに、遮光機構の遮光部材の開閉動作をミラー自体の回動に起因して行うことにより、例えば、鏡箱の外部に配置されるミラーの駆動機構等からリンク機構を介して遮光部材へ駆動力を伝達する必要を無くすことができる。これにより、遮光機構の構成の簡素化、ユニット化が図れる。さらに、リンク機構が必要無く、リンク機構を導く開口部をミラーボックスに設ける必要を無くすことができる。このようなことから、カメラの遮光機構およびカメラの組み立て、分解を容易に行うことができるとともに、鏡箱内へのゴミの侵入を防止できる。
以下、本発明のカメラの遮光機構およびカメラを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のカメラの実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示すカメラの内部構造を示す横断面図である。
これらの図に示すカメラ1は、遮光機構を有するカメラボディ2と、このカメラボディ2に対し着脱自在な撮影レンズ(図示せず)とで構成されるレンズ交換式一眼レフ電子カメラである。カメラボディ2の正面には、撮影レンズを着脱自在に取り付けるためのマウント部3が設けられている。
カメラボディ2は、光軸Axに沿って正面側(図2中右側)より順に配置されたマウント部3と、筐体状のミラーボックス(鏡箱)4と、シャッターユニット5と、撮像ユニット6とを備える。また、マウント部3には撮影レンズが取り付けられるため、撮影レンズも、ミラーボックス4ないし撮像ユニット6と同様に光軸Axに沿って配置される。
ここで、マウント部3の撮影レンズ取り付け面から撮像ユニット6におけるCCD結像面8までの距離(光学的な距離)(フランジバック)は、銀塩カメラにおける撮影レンズマウント面から撮影フィルム面までの距離(光学的な距離)と同じである。また、シャッターユニット5および撮像ユニット6は所定のクリアランスを保って配置される。
ミラーボックス4内部には、ミラーユニット90が設けられている。ミラーユニット90は、メインミラー9と、メインミラー9を保持するフレーム(ミラーシート)91と、メインミラー9の背面側に設けられたサブミラー12とを有している。また、メインミラー9(ミラーユニット90)は、その上端部付近に設けられた回転軸10を中心として回動可能に設置されており、図2に示す反射位置と、後述の図7に示す、ミラーボックス4の内壁上面11に沿って光軸Axに対して略平行となる退避位置との間で回動する。メインミラー9は、モータドライバ(図示せず)を介して駆動されるミラーモータ(図示せず)の駆動力により動作する。
メインミラー9が反射位置に配置されている場合、撮影レンズを透過してカメラボディ2内に入射した光束(被写体光)は、その大部分がメインミラー9において反射し、ミラーボックス4の内壁上面11に配置された焦点板(図示せず)、さらにはペンタプリズム(図示せず)に入射する。また、メインミラー9の一部は、ハーフミラーとなっており、撮影レンズからの光束の一部PLは、メインミラー9を透過し、サブミラー12により下方に反射されて後述のAF(オートフォーカス)検出ユニット(外部装置)24に入射する。
AF検出ユニット24は、サブミラー12により反射された一部の光束PLを集光する集光レンズ30と、該集光レンズ30により集光された光束PLを受光するCCDセンサ31と、集光レンズ30からの光束PLをCCDセンサ31に向けて反射する反射ミラー32とを備え、ミラーボックス4の下側の外部に配置される。AF検出ユニット24は、CCDセンサ31によって受光された光束PLに基づいて焦点が合っているか否かを検出する。
ミラーボックス4の底面においてAF検出ユニット24の集光レンズ30と対向する部分には開口部33が設けられ、これにより、集光レンズ30は開口部33を介して、光束PLを受光する。
メインミラー9が退避位置に配置されている場合、メインミラー9は、撮影レンズからの光束の光路から退避した状態になっており、撮影レンズからの光束は、メインミラー9にて反射されることなく、シャッターユニット5および撮像ユニット6に入射し得る。
シャッターユニット5は、いわゆるフォーカルプレーンシャッタであり、撮像ユニット6のCCD結像面8に対面するように設置されている。シャッターユニット5は、先幕および後幕を有し、露出時には、先幕と後幕との間に形成される任意の間隔を持つスリットを所定の速度でCCD結像面8の前を横切るように移動させることにより、撮影レンズからの光束をCCD結像面8に到達させる。このシャッターユニット5は、シャッタ駆動回路(図示せず)により駆動される。
図2に示すように、撮像ユニット6は、長方形の浅い凹部を有するケーシング25と、ケーシング25の凹部内に設置された平板状のCCD26と、ケーシング25の凹部の開口を覆うように設置された赤外カットフィルタ(赤外線吸収フィルター)27と、赤外カットフィルタ27の正面側に設置されたローパスフィルタ28とで構成されており、ローパスフィルタ28の外表面が受光面29になっている。
赤外カットフィルタ27は、撮影レンズからの被写体光の中から赤外波長成分を除去し、撮像ユニット6が人間の目に見えない赤外光を受光してしまうのを防止する。また、ローパスフィルタ28は、被写体光の空間周波数の中から、CCD26の画素間隔で決まる標本化空間周波数に近い空間周波数成分を低減させることにより、被写体の画像データに偽色(モアレ)が生じるのを防止する。
この撮像ユニット6は、その受光面29がマウント部3に装着された撮影レンズの光軸Axに対し略垂直になるように設置されている。そして、光軸Axは、撮像ユニット6の撮像領域の中心に合致する。
従来のカメラでは、例えば撮影時などに、撮像ユニット6の受光面29から拡散反射した撮影光束の一部が、開口部33を介して集光レンズ30に入射し、集光レンズ30よりさらに反射されて撮像ユニット6のCCD結像面8に再入射し、再び結像してゴースト(正規の像の他に生じた意図しない像)が発生することがある。これに対して、本実施形態のカメラ1では、メインミラー9が、退避位置に位置するときにミラーボックス4内への集光レンズ30からの反射光を遮光する遮光手段(後述)を備えた遮光ユニット34が配置される。
この遮光ユニット34は、図示されない固定手段を用いてミラーボックス4内部に設置される。
図3は、図2のミラーボックス内に配置される遮光ユニットを示す図であり、図3(A)は遮光ユニットを斜め下方から眺めた斜視図であり、図3(B)は遮光ユニットの正面図である。なお、図3(A)中の矢印はカメラ1の正面側を表し、図3(A)の手前方向を「下方」、奥行き方向を「上方」という。
図4は、ミラーユニットと遮光ユニットとの関係を説明する図であり、図4(A)はミラーユニットおよび遮光ユニットの側面図であり、図4(B)はミラーユニットが遮光ユニットを押圧している場合の後方斜視図であり、図4(C)はミラーユニットが遮光ユニットへの押圧力を解除した場合の後方斜視図である。なお、各図の右側が正面側に対応し、各図において遮光ユニット34を構成する構成要素のうち上記手順の説明に不用なものは省略されている。
図3に示すように、遮光ユニット34は、板状をなす親板35と、遮光扉(遮光部材)36と、親板35および遮光扉36の、それぞれに係合するねじりコイルばね(付勢手段)38とを備えている。
親板35は、脇部35a、35bと、開口部35f、35fが、それぞれ設けられた段差部35g、35gと、段差部35g、35gを介して脇部35a、35bに対して一段高く(上方へ)設定された中央部35cとを有している。
遮光扉36は、脇部35a、35bに対して中央部35cが一段高く設定されることによって形成された空間に収容されている。
親板35の中央部35cには、その一部に開放部(開口部)35dが形成されている。
ねじりコイルばね38は、一周以上の巻回しがあるコイルばねであり、コイル部38aと、コイル部38aの両端からそれぞれ延設された足部38b、38cとを有する。
また、遮光ユニット34は、遮光扉36の一部から、親板35の脇部35a側の開口部35fを貫通し、さらに上方へ屈曲して脇部35aより上方かつ正面側へ突出する係合アーム(突出部)37を有する。本実施形態では、遮光扉36と係合アーム37とは一体的に形成されている。
また、遮光扉36は、図中矢印方向(光軸Ax方向)に沿って沿設された長穴36aを有し、扉ガイドピン39a、39bが長穴36aを介して親板35に固定される。ここで、扉ガイドピン39a、39bは長穴36aの幅より大きい直径のフランジ部を有するので、遮光扉36の親板35に対する上下方向の移動を規制する。また、遮光扉36が、親板35から外れて(離脱して)しまうことを防止することができる。一方、長穴36aの長手方向の長さは扉ガイドピン39a、39bのピン径よりも大きいため、遮光扉36は親板35に対して長穴36aの長手方向、すなわち、光軸Ax方向に移動(滑動)自在である。
親板35の中央部35cにおける図3中矢印の反対方向(背面側)の端部には下方に突出したねじりコイルばね係合部35eが設けられ、遮光扉36の長穴36aの図中矢印の反対方向(背面側)の端部には、下方に突出したばね係合部36bが設けられる。ねじりコイルばね38は、ばね固定ピン40がコイル部38aを介して親板35に固定されることにより、親板35に固定され、さらに、足部38bが遮光扉36のねじりコイルばね係合部36bに係合されるとともに、足部38cが親板35のねじりコイルばね係合部35eに係合される。したがって、ねじりコイルばね38は、遮光扉36を図3中矢印方向に移動させるように、遮光扉36を付勢する。
また、係合アーム37の上方端部には摺動ピン(係合部)41が設けられている(固定されている)。摺動ピン41は、厚み(周面)を有する円板状をなしており、係合アーム37に、係合アーム37と平行な姿勢(係合アームの移動方向と摺動ピン41とが平行となるような姿勢)で軸411で支持されている。なお、摺動ピン41は、円板状に限られず、円柱状であってもよい。また、摺動ピン41は、係合アーム37に対して正逆両方向に回転可能に設置されていてもよい。
図4に示すように、ミラーユニット90は、フレーム91の下端(メインミラー9の回動中心の反対側の端部側)における背面側に摺動ピン被係合部42を有する。摺動ピン被係合部42は、逆「く」の字をなす摺動面(当接面)を備える。
また、遮光ユニット34は、開放部35dが開口部33に対向するようにミラーボックス4内の底面に配置され、さらに、係合アーム37が上方かつ正面側へ突出する。また、遮光ユニット34がミラーボックス4内の底面に配置されるため、遮光扉36はミラーボックス4の光軸Ax方向に図2中下側内面に沿って移動する。
遮光扉36、係合アーム37、ねじりコイルばね38および係合部41により本実施形態の遮光手段の主要部が構成される。また、ミラーボックス4と、ミラーユニット90(メインミラー9)と、開口部33と、遮光手段によりカメラ1の遮光機構の主要部が構成される。
次に、カメラ1の遮光機構の作用について撮影時を例に挙げて説明する。
図5は、ミラーが反射位置に位置するときの遮光ユニットを示す図であり、図5(A)は遮光ユニットを上方から眺めた平面図であり、図5(B)は遮光ユニットを下方から眺めた平面図である。また、図6は、ミラーユニットが退避位置に位置するときの遮光ユニットを示す図であり、図6(A)は遮光ユニットを上方から眺めた平面図であり、図6(B)は遮光ユニットを下方から眺めた平面図である。また、図7は、撮影時における図1のカメラの内部構造を示す横断面図である。なお、図5(A)および図6(A)の下方が正面側に対応し、図5(B)および図6(B)の上方が正面側に対応する。
まず、非撮影時(撮影前)には、ミラーユニット90(メインミラー9)が反射位置に位置しており、図4(B)に示すように、係合アーム37の摺動ピン41が上記摺動ピン被係合部42と係合する。具体的には摺動ピン41の周面(側面)と摺動ピン被係合部42の当接面とが係合する。この状態において、ミラーユニット90は、係合アーム37を正面側とは反対側(背面側)へ押圧しており、遮光扉36は、ねじりコイルばね38の付勢力に抗して、その長穴36aの正面側端部が扉ガイドピン39aと当接するまで背面側へ移動する。これにより、図5(A)、(B)に示すように、開放部35dが開口し、ミラーボックス4の開口部33が開いた状態を保持する。この状態では、AF検出ユニット24の集光レンズ30は、光束PLの受光が可能となる。また、このとき、ねじりコイルばね38は、コイル部38aが変形するため圧縮状態とされ、遮光扉36を正面側へ付勢する。
撮影時には、ミラーユニット90(メインミラー9)が回動して前記反射位置から退避位置に移行して、図4(c)に示すように、摺動ピン41の周面が摺動ピン被係合部42の当接面から脱離する。これにより、係合部41の係合が外れ、圧縮されていたねじりコイルばね38の弾性力により、遮光扉36が、その長穴36aの背面側端部が扉ガイドピン39bと当接するまで正面側へ移動する。これにより、開放部35dが閉鎖され、ミラーボックス4の開口部33の一部が閉じられる。これにより、図7に示すように、遮光扉36は、AF検出ユニット24の集光レンズ30から開口部33を介してミラーボックス4に入射される反射光RLを遮光する。
そして、撮影時から非撮影時に移行するときには、ミラーユニット90(メインミラー9)が、退避位置から反射位置へ回動することによって、摺動ピン41の周面と摺動ピン被係合部42の当接面とが係合して、遮光扉36を図4(A)中左側に押圧する。これにより、開放部35dが開口し、開口部33を開く。この状態では、AF検出ユニット24の集光レンズ30は、光束PLの受光が可能となる。
以上説明したように、カメラ1によれば、遮光ユニット34は、メインミラー9自体の回動に起因して遮光扉36の開閉動作を行うことによって、開放部35dの開放・閉鎖を行う。すなわち、メインミラー9が直接、遮光扉36の開閉を行う。
また、遮光ユニット34は独立したユニットであるので構成の簡素化が図れ、また、ミラーボックス4の形状、機能などに関わらず、それ自体を独立して組み立て、分解することができるため、遮光ユニット34の組み立て、分解、引いてはカメラ1の組み立て、分解を容易に行うことができる。
また、例えば、ミラーボックス4の外部に配置されたミラーモータなどから駆動力を遮光扉36に伝達するリンク機構が不要となるので、別途ミラーボックス4にリンク機構用の開口部を設ける必要が無くなり、ミラーボックス4内へのゴミの侵入を防止でき、また、カメラ1の設計の自由度を向上することができる。
また、遮光ユニット34がミラーボックス4内の底面に配置され、遮光扉36はミラーボックス4の下側内面に沿って移動するので、遮光扉36はミラーボックス4内の空間をほとんど占拠することがなく、遮光ユニット34の配置の自由度を向上することができる。
また、摺動ピン被係合部42は当接面を有するので、摺動ピン41の周面を該当接面に当接(摺動)させて摺動ピン41と摺動ピン被係合部42の係合・脱離を円滑に行うことができ、遮光扉36による開放部35dの開閉動作を円滑に行うことができる。さらに、摺動ピン41と摺動ピン被係合部42との衝突等により発生する異音の発生を防止することができる。
また、ねじりコイルばね38により遮光扉36を付勢するので、遮光ユニット34の構成を簡素にすることができる。
なお、本実施形態では、メインミラー9が回動して反射位置から退避位置に移行するときに、遮光扉36はミラーボックス4の開口部33の一部を閉じるよう構成されているが、開口部33を全部覆うよう構成されていてもよい。すなわち、メインミラー9が回動して反射位置から退避位置に移行するときに、遮光扉36が開口部33を介してミラーボックス4に入射される反射光RLを遮光するよう構成されていればよい。
以上、本発明のカメラの遮光機構およびカメラを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
例えば、上述したカメラ1では、外部機器(AF検出ユニット24)用の開口部33は、AF検出ユニット24の配置位置に対応してミラーボックス4の底面に設けられたが、ミラーボックス4の底面以外(側面、上面)に開口する開口部であってもよい。また開口部の個数および開口部に対して配置される遮光ユニットの個数についても特に限定されない。
また、上述した遮光ユニット34が適用されるカメラ1は、一眼レフ電子カメラであったが、遮光ユニット34が適用されるカメラはこれに限られず、例えば、銀塩カメラなどに遮光ユニット34を適用してもよい。
さらに、遮光扉36の開閉動作の移動距離(ストローク)は、係合アーム37や摺動ピン被係合部42の形状を変更することによって任意の移動距離に設定することができる。
また、本発明のカメラの遮光機構は、カメラの撮影時に限らず、ミラーが反射位置と退避位置との間で回動する際に作動する。
本発明のカメラの実施形態を示す斜視図である。 図1に示すカメラの内部構造を示す横断面図である。 図2のミラーボックス内に配置される遮光ユニットを示す図であり、(A)は遮光ユニットを斜め下方から眺めた斜視図であり、(B)は遮光ユニットの正面図である。 メインミラーと遮光ユニットとの関係を説明する図であり、(A)はミラーユニットおよび遮光ユニットの側面図であり、(B)はミラーユニットが遮光ユニットを押圧している場合の後方斜視図であり、(C)はミラーユニットが遮光ユニットへの押圧力を解除した場合の後方斜視図である。 ミラーが反射位置に位置するときの遮光ユニットを示す図であり、(A)は遮光ユニットを上方から眺めた平面図であり、(B)は遮光ユニットを下方から眺めた平面図である。 ミラーが退避位置に位置するときの遮光ユニットを示す図であり、(A)は遮光ユニットを上方から眺めた平面図であり、(B)は遮光ユニットを下方から眺めた平面図である。 撮影時における図1のカメラの内部構造を示す横断面図である。 従来のゴースト発生防止機構を備えるカメラの内部構造を示す横断面図である。
符号の説明
Ax 光軸
1 カメラ
2 カメラボディ
3 マウント部
4、85 ミラーボックス
5 シャッターユニット
6 撮像ユニット
8、83 CCD結像面
9 メインミラー
90 ミラーユニット
91 フレーム
10 回転軸
11 内壁上面
12 サブミラー
24、81 AF検出ユニット
25 ケーシング
26 CCD
27 赤外カットフィルタ
28 ローパスフィルタ
29 受光面
30、82 集光レンズ
31 CCDセンサ
32 反射ミラー
33 開口部
34 遮光ユニット
35 親板
35a、35b 脇部
35c 中央部
35d 開放部(開口部)
35e、36b ねじりコイルばね係合部
35f 開口部
35g 段差部
36 遮光扉
36a 長穴
37 係合アーム(突出部)
38 ねじりコイルばね
38a コイル部
38b、38c 足部
39a、39b 扉ガイドピン
40 ばね固定ピン
41 摺動ピン(係合部)
411 軸
42 摺動ピン被係合部
84 遮蔽板

Claims (10)

  1. カメラに設けられる鏡箱と、
    前記鏡箱の内部に収容され、撮影レンズからの光束を反射する反射位置と撮影レンズからの光束から退避した退避位置とに回動可能に設置されたミラーと、
    前記ミラー側に設けられた被係合部と、
    前記鏡箱の壁面に設けられた開口部と、
    前記開口部の少なくとも一部を開閉し得る遮光部材と、該遮光部材を前記開口部を閉じる方向に付勢する付勢手段と、前記遮光部材側に設けられ、前記被係合部と係合し得る係合部とを備え、前記ミラーが前記退避位置に位置するときに、前記遮光部材により、前記開口部を介して前記鏡箱に入射される入射光のうちの少なくとも一部を遮光する遮光手段とを有し、
    前記遮光手段は、前記ミラー自体の回動に起因して前記遮光部材の開閉動作を行うものであり、
    前記ミラーが前記反射位置に位置するときには、前記係合部が前記被係合部に係合して前記開口部を開いた状態を保持して前記開口部を介して前記鏡箱に入射される入射光が前記鏡箱に入射し得る状態となり、前記ミラーが回動して前記反射位置から前記退避位置に移行するときには、前記係合部が前記被係合部から脱離して前記遮光部材が前記付勢手段により付勢されて前記開口部の一部または全部を閉じ、前記開口部を介して前記鏡箱に入射される入射光の一部または全部を遮光し、前記ミラーが回動して前記退避位置から前記反射位置に移行するときには、前記係合部が前記被係合部と係合して前記遮光部材を押圧して前記開口部を開いて前記入射光が前記鏡箱に入射し得る状態となるよう構成されていることを特徴とするカメラの遮光機構。
  2. 前記遮光部材は、前記鏡箱の壁面に沿って移動する板状部材である請求項1に記載のカメラの遮光機構。
  3. 前記被係合部は、前記ミラーの回動中心の反対側の端部側に設けられている請求項1または2に記載のカメラの遮光機構。
  4. 前記係合部は、円板部材または円柱部材であり、前記被係合部は前記係合部の周面を当接させる当接面を介して前記係合部と係合する請求項1ないし3のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
  5. 前記遮光手段は、前記遮光部材から突出する突出部を有し、前記突出部の端部に前記係合部が設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
  6. 前記付勢手段はバネである請求項1ないし5のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
  7. 前記開口部は前記鏡箱の底面において開口する請求項1ないし6のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
  8. 前記鏡箱の外部に設けられた外部装置を有し、
    前記入射光は、前記外部装置において反射した反射光である請求項1ないし7のいずれかに記載のカメラの遮光機構。
  9. 前記外部装置はオートフォーカス用の検出器である請求項8に記載のカメラの遮光機構。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のカメラの遮光機構を備えたことを特徴とするカメラ。
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