JP2007047197A - 一眼レフカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】AF動作とスルー画表示を両立したデジタル一眼レフカメラに於いて、逆入射光によって撮影した画像にフレアやゴーストイメージが生じてしまうことのないデジタルカメラを提供することである。
【解決手段】カメラボディ10内で、イメージャ35への撮像光路内にハーフミラーで構成されたメインミラー11が配置され、被写体光束の一部が観察光路側に導かれる。上記観察光路側には、リレー光学系と、該リレー光学系の結像位置にスクリーンと、該スクリーン上に形成された被写体像を観察するためのルーペ光学系とが、それぞれ配置されている。また、イメージャ35による1コマ撮影動作に連動して上記観察光路を遮光する遮光部材98が、観察光路内に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は一眼レフカメラに関し、より詳細には観察中の画像と撮影中の画像とを表示画面に表示可能なデジタルカメラの改良に関するものである。
従来より、撮影レンズ等の撮影光学系により結像される被写体像を、撮像素子によって光電変換し、これにより得られた画像信号に基づいて液晶モニタ等の画像表示装置に表示するデジタルカメラが一般的に知られている。
こうした被写体像を表示するカメラとしては、可動ミラーをハーフミラーで構成してライブビュー表示を可能にしたカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−186401号公報
上述した特許文献1に記載されたようなカメラは、被写体からの入射光をハーフミラーで分割している。このため、撮影者が接眼部から目を離して撮影するような場合、接眼部からファインダ光学系を介して、ハーフミラーから撮影光路内に逆入射光が進入することがあった。すると、この逆入射光によって、撮影した画像にフレアやゴーストイメージが生じてしまうという課題があった。
したがって、本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、AF動作とスルー画表示を両立したデジタル一眼レフカメラに於いて、逆入射光によって撮影した画像にフレアやゴーストイメージが生じてしまうことのないデジタルカメラを提供することを目的とする。
すなわち請求項1に記載の発明は、撮像素子を含む撮像手段と、上記撮像手段の撮像光路内に配置され、被写体光束の一部を観察光路側に導くハーフミラーと、上記観察光路側に配置されたリレー光学系と、上記リレー光学系の結像位置に配置されたスクリーンと、上記スクリーン上に形成された被写体像を観察するためのルーペ光学系と、上記撮像手段による1コマ撮影動作に連動して上記観察光路を遮光する遮光手段と、を具備することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記ハーフミラーは可動であり、上記遮光手段は上記ハーフミラーの退避動作に連動して上記観察光路を遮光することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、上記一眼レフカメラは、上記ハーフミラーを介して被写体像を連続的に撮像するスルー画動作が可能であり、上記遮光手段は上記スルー画動作から上記1コマ撮影動作へ移行する際、上記ハーフミラーの退避動作に連動して上記観察光路を遮光することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、上記遮光手段は、上記ハーフミラーの退避動作に連動して遮光位置に移動する遮光板を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に於いて、上記遮光手段は、上記ハーフミラーと、上記遮光板を連結する連結機構を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明に於いて、上記遮光板は、上記ハーフミラーの全面を覆う位置に移動して、上記観察光路を遮光することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記遮光手段は、上記観察光路を遮光するための絞り機構と、上記1コマ撮影動作に連動して上記絞り機構を駆動する駆動機構とを含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、撮影光路に配置された撮像素子と、上記撮影光路内に配置されて被写体光束を分割する光路分割手段と、上記光路分割手段により観察光路側に分割された上記被写体光束が結像する結像面を観察する観察光学系と、上記撮像素子による1コマ撮影動作に連動して上記観察光路を遮光する遮光手段と、を具備することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明に於いて、上記光路分割手段はハーフミラーで構成されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、上記ハーフミラーは可動であり、上記遮光手段は上記ハーフミラーの退避動作に連動して上記観察光路を遮光することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明に於いて、上記一眼レフカメラは、上記ハーフミラーを介して被写体像を連続的に撮像するスルー画動作が可能であり、上記遮光手段は上記スルー画動作から上記1コマ撮影動作へ移行する際、上記ハーフミラーの退避動作に連動して上記観察光路を遮光することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明に於いて、上記遮光手段は、上記ハーフミラーの退避動作に連動して遮光位置に移動する遮光板を含むことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、上記遮光手段は、上記ハーフミラーと、上記遮光板を連結する連結機構を含むことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、上記遮光板は、上記ハーフミラーの全面を覆う位置に移動して、上記観察光路を遮光することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項8に記載の発明に於いて、上記遮光手段は、上記観察光路を遮光するための絞り機構と、上記1コマ撮影動作に連動して上記絞り機構を駆動する駆動機構とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、AF動作とスルー画表示を両立したデジタル一眼レフカメラに於いて、逆入射光によって撮影した画像にフレアやゴーストイメージが生じてしまうことのないデジタルカメラを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態を示すもので、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であり、図1は被写体観察時の状態を示した図、図2は撮影時の状態を示した図である。
図1及び図2に於いて、このデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラと略記する)は、図示されない交換レンズと、カメラ本体部としてのカメラボディ10から主に構成されており、該カメラボディ10の前面部に設けられたボディマウント45に、所望の交換レンズが着脱自在に装着される。
図示されない交換レンズより入射された被写体光束は、ハーフミラーで構成されたメインミラー11の表面で反射され、更にカバーガラス12を介してプリズム13に入射する。プリズム13に入射された被写体光束は、プリズム13内の反射面とミラーA(以下、ミラー(A)と記す)15で反射され、複数のレンズで構成されるリレー系レンズ16を介して、更にミラーB(以下、ミラー(B)と記す)17及びミラーC(以下、ミラー(C)と記す)18で反射され、フォーカシングスクリーン19、複数のレンズで構成された接眼系レンズ(ルーペ光学系)20を通って、ファインダ28より図示されない撮影者の眼により観察される。
尚、上記プリズム13、ミラー(A)15、リレー系レンズ16、ミラー(B)17及びミラー(C)18は、リレー光学系を構成している。これらリレー光学系は、カバーガラス12の近傍で結像した被写体像を、フォーカシングスクリーン19に再度結像させるためのものである。尚、カバーガラス12は、リレー光学系側に塵埃が進入することを防止するために設けられている。
上記ミラー(B)17はハーフミラーで構成されているもので、その入射光の一部はミラー(B)17を透過し、該ミラー(B)17の後方に配置されたAF光学系25を介して自動測距を行うためのAFセンサ27に導かれる。上記AF光学系25は、光束を集めるためのコンデンサレンズ21と、光束を制限するセパレータ絞り22と、光束を再結像させるセパレータレンズ23とから構成されている。
また、ミラー(C)18の近傍には、ファインダ28内に撮影情報等を表示するためのファインダ内表示用LCD29と、このファインダ内表示用LCD29で表示された撮影情報等を、接眼系レンズ20を介して撮影者の眼に導くための表示プリズム30が配置されている。
上記メインミラー11は、軸11aを中心に回動可能に設けられている。このメインミラー11は、被写体観察時は図1に示される位置に配置されており、撮影時は軸11aを中心に上方に移動して、図2に示されるように、撮影光路より退避された位置(退避位置)となる。また、本実施形態に於いて、上記メインミラー11は回動可能なハーフミラーで構成しているが、これに限られるものではなく、入射光束を上述したリレー光学系側と後述するイメージャ35側とに分割するものであれば、回動可能な反射ミラーで構成してもよいものである。
撮影光軸上でメインミラー11の後方には、フォーカルプレーンシャッタ33、ローパスフィルタ34、及びイメージャプレート36に装着された撮像手段としてのイメージャ(撮像素子)35が、配設されている。また、イメージャプレート36の後方には、種々の電気部品が装填された基板38が配置されている。更に、この基板38の後方には、液晶ディスプレイ等で構成された表示手段としてのモニタ40が配置されている。撮影者は、カメラボディ10の背面側に設けられたモニタ窓41を通して、モニタ40の画面に表示された画像を視認することができる。
また、上記カバーガラス12の近傍でメインミラー11の両側には、詳細を後述する遮光手段として遮光部98を構成する遮光プレートL1(以下、遮光プレート(L1)と記す)102a、遮光プレートR1(以下、遮光プレート(R1)と記す)102b及び遮光プレートL2(以下、遮光プレート(L2)と記す)103a、遮光プレートR2(以下、遮光プレート(R2)と記す)103bが設けられている。尚、図1及び図2には、片側の遮光プレート(L1)102a及び遮光プレート(L2)103aのみ示される。
図3は図1及び図2に示された遮光部98の構成を示すもので、(a)はメインミラー11が観察位置にある状態での一部を分解して示す斜視図、(b)はメインミラー11が退避位置にある状態での斜視図、(c)はメインミラー11が観察位置にある状態での一方の遮光プレートの状態を示す側面図である。
図3(a)に示されるように、遮光部98の主構成部材である遮光プレートは、メインミラー11の左右両側部に設けられる。メインミラー11は、メインミラー枠100に装着されている。このメインミラー枠100は、その一端である上記軸11aの側に、メインミラー11が回動するための軸11aを受けるための軸受け101a及び101bが形成されている。一方、メインミラー枠100の他端には、後述するメインミラー枠押圧部108a、108bによって押圧される当接部100a及び100bが形成されている。
一方の側の遮光プレート(L1)102aと遮光プレート(L2)102bは、図3(a)及び(c)に示されるように、軸106aに巻回されたダウンバネ107aによって、軸106aを中心に回動自在に結合されて連結機構として構成されている。上記ダウンパネ107aは、遮光プレート(L1)102a、(L2)102bを開く方向に付勢するもので、メインミラー11が観察状態にあるときが最大となる。
また、一方の遮光プレート(L1)102a、(L2)103aのうち、図3(a)に於いて上側の遮光プレート(L1)102aの上端部には、該遮光プレート(L1)102a、(L2)102bを開閉させるための軸105aが設けられている。一方、下側の遮光プレート(L2)103aの下端部には、該遮光プレート(L1)102a、(L2)102bを開閉させるための上下動ガイド109aが形成されている。この上下動ガイド109aは、該ガイド近傍に形成されたガイド溝110aに沿って移動する。更に、遮光プレート(L2)103aの下端部には、上述したメインミラー枠100の当接部100aに当接するメインミラー枠押圧部108が形成されている。
尚、ここでは一方の遮光プレートとして遮光プレート(L1)102a、(L2)103aの側について説明したが、もう一方の遮光プレート(R1)102b、(R2)103bについても同様の構成であるので、各参照番号のaをbに替えて、ここでの説明は省略するものとする。
いま、図3(a)に示される観察状態(観察位置)であるとすると、遮光プレート(L1)102a、(L2)103a及び遮光プレート(R1)102b、(R2)103bは、それぞれダウンバネ107a及び107b(図示せず)の付勢力によって、軸106a及び106bを中心に開かれた状態となる。そして、メインミラー枠押圧部108a及び108bがメインコントローラ枠100の当接部100a及び100bを押圧して、メインミラー11の位置が固定される。
そして、後述するシャッタミラー駆動モータ52によってメインミラー11が軸11aを中心に上方に回転されると、メインコントローラ枠100の当接部100a及び100bが上昇し、該当接部100a及び100bに当接しているメインミラー枠押圧部108a及び108bが上方に押し上げられる。このとき、遮光プレート(L2)103a及び(R2)103bに形成されている上下動ガイド109a及び109bが、ガイド溝110a及び110bに沿って上方向に移動する。すると、遮光プレート(L1)102a、(L2)103a及び遮光プレート(R1)102b、(R2)103bは、それぞれ軸106a及び106bを中心に内側、すなわち観察光路内に折り曲げられる。
そして、メインミラー11が上昇して、図3(b)に示される撮影状態(退避位置)になると、メインミラー11上に、軸106a及び106bを中心に遮光プレート(L1)102a、(L2)103a及び遮光プレート(R1)102b、(R2)103bが折り畳まれた状態となる。このとき、遮光プレート(L1)102a及び遮光プレート(R1)102bは、遮光面102a1 及び102b1 を上にして折り畳まれている。
つまり、この遮光部98は、メインミラー11の動きに連動して動作するものである。これによって、ファィンダ光学系を介して入射する逆入射光を防ぐことができる。
尚、ここでは、メインミラー11が観察位置から退避位置へ移行する例で説明したが、退避位置から観察位置に移行する場合は上述した説明と逆の動きになる。したがって、ここでの説明は省略する。
図4は、本実施形態に於けるデジタル一眼レフカメラの電気系の構成を示すブロック図である。尚、このカメラのブロック図は、交換レンズが装着された状態を示している。
図4に於いて、演算部50は、このカメラ全体の制御を司ると共に演算を行うためのもので、例えばCPU等により構成される。この演算部50には、モータ駆動回路51を介してシャッタミラー駆動モータ52が接続されると共に、シャッタ制御回路53を介してフォーカルプレーンシャッタ33が接続されている。
また、上記演算部50には、AFセンサ27及び被写体の明るさを測定する測光センサ56と、シャッタチャージが行われたときに切り替わるチャージカムスイッチ(SW)57と、フォーカルプレーンシャッタ33の先幕(図示せず)に取り付けられるもので、シャッタの開口部の全開状態を検出するための先幕スイッチ(SW)58と、イメージャ35を駆動するためのイメージャ駆動回路60と、モニタ40を駆動するためのモニタ駆動回路62と、ファインダ内表示用LCD29を駆動するためのLCD駆動回路63とが接続されている。
更に、演算部50には、操作釦65と、操作ダイヤル66と、レリーズスイッチ(SW)67と、記録メディア69と、メモリ70と、画像データメモリ71とが接続されている。操作釦65は、図示されないがメニュー釦、十字キー、OK釦等から成るもので、このカメラに種々の操作を行わせるためのものである。操作ダイヤル66は、撮影時の撮影モードやスルー画モード等の選択を行うための操作部材である。
レリーズスイッチ67は、撮影準備動作及び露光動作を実行させるための釦である。このレリーズスイッチ67は、第1レリーズスイッチと第2レリーズスイッチの2段式のスイッチで構成されており、図示されないレリーズ釦が半押し操作されることによって、第1レリーズスイッチがオンされて測光処理や測距処理などの撮影準備動作が実行される。また、上記レリーズ釦が全押し操作されることによって、第2レリーズスイッチがオンされて露光動作が実行される。
上記記録メディア69は、図示されないカメラのインターフェイスを介してカメラボディ10に対し脱着可能な各種のメモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)等の記録媒体である。メモリ70は、デジタルカメラ全体の制御を行うための制御プログラムが予め記憶されているものである。また、画像データメモリ71は、画像データを一時的に保管するためのメモリである。
一方、交換レンズ80には、該交換レンズ80内の各部を駆動制御するもので、CPU等で構成された演算部81を有している。この演算部81には、モータ駆動回路82を介してフォーカスモータ83と、絞り駆動回路84を介して絞りモータ85と、フォーカスパルスカウンタ87と、ズームエンコーダ88と、メモリ90とが接続されている。
上記フォーカスモータ83は、上記カメラボディ10内のAFセンサ27の測距結果に基づいて図示されないフォーカスレンズを駆動するためのモータである。同様に、絞りモータ85は、上記カメラボディ10内の測光センサ56の測光結果に基づいて、交換レンズ80内の図示されない絞りを駆動するためのモータである。フォーカスパルスカウンタ87は、上記フォーカスレンズを駆動させるにあたり、該フォーカスレンズの移動を検出して位置制御を行うためのものである。また、ズームエンコーダ88は、図示されない撮影レンズの焦点距離に応じた移動信号を検出して演算部81に出力する。更に、メモリ90は、この交換レンズ80内のレンズ情報が記憶されている記憶手段である。
尚、演算部81は、図示されない通信コネクタ等を介して、カメラボディ10内の演算部50と電気的に接続がなされる。そして、演算部81は、カメラボディ10の演算部50の指令に従って制御される。
次に、本発明の第1の実施形態に係るカメラの動作について説明する。
このカメラは、通常はスルー画モードではなくファインダを介して被写体像を観察できるようになっているが、ここでは本発明の特徴であるスルー画モードでの撮影動作について説明する。
図5は、第1の実施形態に於いてスルー画モードでのカメラの動作を説明するフローチャートである。
スルー画モードのルーチンに入ると、先ず、ステップS1に於いて、上述した2段式のレリーズスイッチ67の半押し状態である第1(1st)レリーズスイッチの状態が判定される。ここでは、第1レリーズスイッチがオンされるまで待機する。そして、第1レリーズスイッチがオンされたならば、続くステップS2に於いて、合焦したか否かが判定される。ここで、合焦していない場合は、ステップS3に移行して再度第1レリーズスイッチの状態が判定される。そして、このステップS3にて第1レリーズスイッチがオンされているならば、ステップS4に移行してピントずれ量が演算され、更にステップS5にて、上記ステップS4で演算されたピントずれ量に基づいて、モータ駆動回路82を介してフォーカスモータ83が駆動されて撮影レンズが調整される。その後、上記ステップS2へ移行する。一方、上記ステップS3にて第1レリーズスイッチがオフになったならば、上記ステップS1へ移行する。
上記ステップS2に於いて合焦したならば、ステップS6へ移行して測光及びその処理の演算が行われる。ここでは、絞り値、シャッタ速度が決定される。次いで、ステップS7に於いて、上述した2段式のレリーズスイッチ67の全押し状態である第2(2nd)レリーズスイッチの状態が判定される。ここで、第2レリーズスイッチがオンされていない場合は、ステップS8に移行して第1レリーズスイッチの状態が判定される。そして、ステップS8で第1レリーズスイッチがオンされている場合は上記ステップS2へ移行し、オンされていない場合は上記ステップS1へ移行して、それぞれ以降の処理動作が繰り返される。
上記ステップS7にて第2レリーズスイッチがオンされたならば、ステップS9へ移行してモニタ40が消灯される。続いてステップS10にてモータ駆動回路51を介してシャッタミラー駆動モータ52が駆動される。次いで、ステップS11にて、イメージャ駆動回路60を介して、イメージャ35がオフにされる。この後、ステップS12に於いて、シャッタ幕の閉鎖、及びメインミラー11がアップ、すなわち撮影光路内から図示されない退避位置まで移動したか否かが判定され、シャッタ幕の閉鎖及びメインミラー11の移動が完了するまで待機する。そして、シャッタ幕の閉鎖、メインミラー11のアップが完了したならば、ステップS13にて、シャッタミラー駆動モータ52が停止される。
ここで、ステップS14にて、イメージャ35による露光、すなわちイメージャ35がオンにされて、図示されないシャッタの先幕、後幕が走行されて撮像が行われる。また、イメージャ35がオフにされる。続いて、ステップS15では、この撮像によって取り込まれた被写体像が読み出され、更にステップS16にて絞りモータ85が駆動される。
そして、ステップS17では、シャッタ制御回路53によるシャッタ幕の開放、及びシャッタミラー駆動モータ52によるメインミラー11のダウン(退避位置から撮影光路内への復帰)が完了するまで待機する。そして、シャッタ幕の開放及びメインミラー11のダウンが完了したならば、ステップS18に移行してシャッタミラー駆動モータ52が停止される。
次に、ステップS19に於いて、イメージャ35がオンされてスルー画が表示可能状態となる。そして、ステップS20にて、モニタ40が点灯される。これにより、モニタ40を通じて、イメージャ35で撮像されたスルー画としての被写体像を確認することができる。その後、上記ステップS1に移行する。
このように、第1の実施形態によれば、AF動作とスルー画表示が可能なデジタル一眼レフカメラに於いて、逆入射光によって撮影した画像にフレアやゴーストイメージが生じることを防ぐことができる。
次に、図6乃至図8を参照して、第1の実施形態の変形例を説明する。
図6及び図7は本発明の第1の実施形態の変形例を示すもので、図6は本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であって被写体観察時の状態を示した図、図7は本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であって撮影時の状態を示した図である。また、図8は図6及び図7に示される遮光部99の構成を示した分解斜視図である。
尚、本第1の実施形態の変形例に於いて、上述した第1の実施形態と異なるのは遮光部のみであり、それ以外の部分については上述した第1の実施形態のカメラボディ10の構成と同じである。したがって、説明の重複を避けるため、以下の説明に於いて、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
カメラボディ10aに於いて、遮光部99の主構成部材である遮光プレート125は、メインミラー11の下方に設けられる。メインミラー11は、メインミラー枠115に装着されている。このメインミラー枠115は、その一端である軸11aの側に、メインミラー11が回動するための軸11aを受けるための軸受け116a及び116bが形成されている。一方、メインミラー枠115の他端には、遮光プレート125を回動自在に保持するための軸受け117a及び117bが形成されている。
上記メインミラー11は、図示されないミラーボックスの保持部材120a及び120bに形成された軸受け孔121a及び121bに軸11aが軸支されることによって、回動自在に保持されている。同様に、遮光プレート125の一端部に形成された軸部126a及び126bが上記軸受け117a及び117bに軸支されることによって、遮光プレート125が軸部126a及び126bを中心に回動自在に保持される。
また、遮光プレート125には、上記軸部126a及び126bから所定間隔をおいて、軸部127a及び127bが形成されている。該軸部127a及び127bは、プレート駆動レバーL(以下、プレート駆動レバー(L)と記す)123a及びプレート駆動レバーR(以下、プレート駆動レバー(R)と記す)123bの一端部に形成された軸受け123a2 及び123b2 に回動可能に軸支される。同様に、プレート駆動レバー(L)123a及びプレート駆動レバー(R)123bの他端部には、軸受け123a1 及び123b1 が形成される。該軸受け123a1 及び123b1 は、上記保持部材120a及び120bの、上記軸受け孔121a及び121bの下方で所定間隔を置いた位置に形成された軸受け孔122a及び122bに回動可能に軸支される。
このような構成に於いて、メインミラー11が、図6に示される観察状態(観察位置)から図7に示される撮影状態(退避位置)に移動する場合について説明する。
観察状態から、シャッタミラー駆動モータ52によってメインミラー11が軸11aを中心に上方に回転される。すると、遮光プレート125の軸部126a及び126bと軸受け117a及び117bとのリンクによって遮光プレート125も上昇する。このとき、遮光プレート125は、軸部127a及び127bとプレート駆動レバー(L)123a及び(R)123bのリンクによって、上記軸部126a及び126bを中心に回転される。そして、メインミラー11が上昇して、図7に示される撮影状態になると、メインミラー11の下方で、ほぼ平行に遮光プレート125が位置された状態となる。
つまり、図6に示されるように、メインミラー11は軸11aを中心に矢印A方向に回動され、遮光プレート125は軸126を中心に矢印B方向に回動される。
このようにして、ファィンダ光学系を介して入射する逆入射光を防ぐことができる。
尚、ここでは、メインミラー11が観察位置から退避位置へ移行する例で説明したが、退避位置から観察位置に移行する場合は上述した説明と逆の動きになる。したがって、ここでの説明は省略する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態では、遮光部として遮光プレートを用いてファインダ光学系からの逆入射光を遮光していたのに対し、本第2の実施形態では、ファインダ光学系の途中にファインダ絞りを設けて遮光を行うようにしている。
尚、本第2の実施形態に於けるカメラボディは、遮光部をファインダ絞りで構成している以外は、上述した第1の実施形態のカメラボディ10の構成と同じである。したがって、説明の重複を避けるため、以下の説明に於いて、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態を示すもので、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であり、被写体観察時の状態を示した図である。
図9に於いて、このカメラボディ10bが図1に示されるカメラボディ10と異なるのは、遮光部がメインミラー11近傍ではなく、リレー光学系16とミラー(B)17の間にファインダ絞り130として配置されていることである。
このファインダ絞り130は、例えば、絞り羽根により構成される。そして、被写体観察時にはファインダ絞り130が開かれ、撮影時には閉じられるように動作する。
図10は、本第2の実施形態に於けるデジタル一眼レフカメラの電気系の構成を示すブロック図である。尚、このカメラのブロック図は、交換レンズが装着された状態を示している。
図10に於いて、このカメラボディ10b内の演算部50には、モータ駆動回路131を介して、絞り機構であるファインダ絞り130を動作させるためのファインダ絞りモータ132が接続されている。このファインダ絞りモータ132は、ステップピングモータにより構成される。そして、駆動機構を構成するこれらファインダ絞りモータ132とモータ駆動回路131以外の構成は、図4に示される上述した第1の実施形態のカメラボディ10と同じである。したがって、説明の重複を避けるため、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明を省略するものとする。
図11は、第2の実施形態に於けるデジタル一眼レフカメラのスルー画モードの動作を説明するフローチャートである。
尚、第2の実施形態の図11のフローチャートに於いて、ステップS31〜S41、ステップS43〜S46、及びステップS48〜52の処理動作は、上述した第1の実施形態の図5のフローチャートに於けるステップS1〜S11、ステップS12〜S15、及びステップS16〜S20と同じであるので、説明の重複を避けるため、それぞれ対応するステップの処理動作を行うものとしてここでの説明は省略する。
スルー画モードのルーチンに入り、ステップS1〜S41によって、イメージャ35がオフにされると、続くステップS42に於いて、ファインダ絞りモータ132によってファィンダ絞り130が絞り込まれて遮光状態となる。次いで、ステップS43にて、シャッタ幕の閉鎖及びメインミラー11のアップが完了したか否かが判定される。ここで、シャッタ幕の閉鎖、メインミラー11のアップが完了したならば、ステップS44〜S46にて、シャッタミラー駆動モータ52の停止、イメージャ35による露光、被写体像の読み出しが行われる。
そして、ステップS47にて、上記ステップS42で閉じられていたファィンダ絞り130が、ファインダ絞りモータ132の駆動によって開放される。その後、ステップS48〜S52にて、シャッタ幕の開放及びメインミラー11のダウン、シャッタミラー駆動モータ52の停止、更にはイメージャ35がオンされて、該イメージャ35で撮像されたスルー画としての被写体像を、モニタ40を通じて確認することができる。その後、上記ステップS1に移行する。
このように、第2の実施形態によれば、AF動作とスルー画表示が可能なデジタル一眼レフカメラに於いて、ファィンダ光学系に設けられたファインダ絞りによって逆入射光を防ぐことができる。
尚、第2の実施形態に於いて、上記メインミラー11は回動可能なハーフミラーで構成しているが、これに限られるものではなく、入射光束を上述したリレー光学系側と後述するイメージャ35側とに分割するものであれば、固定式のハーフミラーや光を透過しない回動可能な反射ミラーで構成してもよいものである。
図12は、第2の実施形態の変形例であって、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であり、被写体観察時の状態を示した図である。
図12に於いて、このカメラボディ10cが図9に示されるカメラボディ10bと異なるのは、遮光部がメインミラー11近傍ではなく、フォーカシングスクリーン19と接眼系レンズ20との間にファインダ絞り130として配置されていることである。
尚、本第2の実施形態の変形例に於けるカメラボディ10cは、図9のカメラボディ10bとはファインダ絞りの配置が異なるだけであり、その他の構成は、図9に示される第2の実施形態のカメラボディ10bの構成と同じである。また、その動作についても上述した第2の実施形態と同じであるので、同一の部分には同一の参照番号を付して、その構成及び動作の説明は省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
本発明の第1の実施形態を示すもので、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であり、被写体観察時の状態を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示すもので、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であり、撮影時の状態を示した図である。 図1及び図2に示された遮光部98の構成を示すもので、(a)はメインミラー11が観察位置にある状態での一部を分解して示す斜視図、(b)はメインミラー11が退避位置にある状態での斜視図、(c)はメインミラー11が観察位置にある状態での一方の遮光プレートの状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に於けるデジタル一眼レフカメラの電気系の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に於いてスルー画モードでのカメラの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の変形例を示すもので、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であって被写体観察時の状態を示した図である。 本発明の第1の実施形態の変形例を示すもので、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であって撮影時の状態を示した図である。 本発明の第1の実施形態の変形例を示すもので、図6及び図7に示される遮光部99の構成を示した分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示すもので、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であり、被写体観察時の状態を示した図である。 本発明の第2の実施形態に於けるデジタル一眼レフカメラの電気系の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に於けるデジタル一眼レフカメラのスルー画モードの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の変形例であって、本発明に係るデジタル一眼レフカメラの本体部の構成を示す断面図であり、被写体観察時の状態を示した図である。
符号の説明
10、10a、10b、10c…カメラボディ、11…メインミラー、12…カバーガラス、13…プリズム、15…ミラーA(ミラー(A))、16…リレー系レンズ、17…ミラーB(ミラー(B))、18…ミラーC(ミラー(C))、19…フォーカシングスクリーン、20…接眼系レンズ、21…コンデンサレンズ、22…セパレータ絞り、23…セパレータレンズ、25…AF光学系、28…ファィンダ、29…ファインダ内表示用LCD、30…表示プリズム、33…フォーカルプレーンシャッタ、34…ローパスフィルタ、35…イメージャ、36…イメージャプレート、38…基板、40…モニタ、41…モニタ窓、45…ボディマウント、50…演算部、51…モータ駆動回路、52…シャッタミラー駆動モータ、53…シャッタ制御回路、56…測光センサ、57…チャージカムスイッチ(SW)、58…先幕スイッチ(SW)、60…イメージャ駆動回路、61…サブイメージャ駆動回路、62…モニタ駆動回路、63…LCD駆動回路、65…操作釦、66…操作ダイヤル、67…レリーズスイッチ(SW)、69…記録メディア、70…メモリ、71…画像データメモリ、73…調光ミラー駆動回路、80…交換レンズ、81…演算部、82…モータ駆動回路、83…フォーカスモータ、84…絞り駆動回路、85…絞りモータ、87…フォーカスパルスカウンタ、88…ズームエンコーダ、90…メモリ、98、99…遮光部、100…メインミラー枠、100a、100b…当接部、102a…遮光プレートL1(遮光プレート(L1))、102b…遮光プレートL2(遮光プレート(L2))、103a…遮光プレートR1(遮光プレート(R1))、103b…遮光プレートR2(遮光プレート(R2))、107a、107b…ダウンバネ、108a、108b…メインミラー枠押圧部、109a、109b…上下動ガイド、110a、110b…ガイド溝。

Claims (15)

  1. 撮像素子を含む撮像手段と、
    上記撮像手段の撮像光路内に配置され、被写体光束の一部を観察光路側に導くハーフミラーと、
    上記観察光路側に配置されたリレー光学系と、
    上記リレー光学系の結像位置に配置されたスクリーンと、
    上記スクリーン上に形成された被写体像を観察するためのルーペ光学系と、
    上記撮像手段による1コマ撮影動作に連動して上記観察光路を遮光する遮光手段と、
    を具備することを特徴とする一眼レフカメラ。
  2. 上記ハーフミラーは可動であり、上記遮光手段は上記ハーフミラーの退避動作に連動して上記観察光路を遮光することを特徴とする請求項1に記載の一眼レフカメラ。
  3. 上記一眼レフカメラは、上記ハーフミラーを介して被写体像を連続的に撮像するスルー画動作が可能であり、上記遮光手段は上記スルー画動作から上記1コマ撮影動作へ移行する際、上記ハーフミラーの退避動作に連動して上記観察光路を遮光することを特徴とする請求項2に記載の一眼レフカメラ。
  4. 上記遮光手段は、上記ハーフミラーの退避動作に連動して遮光位置に移動する遮光板を含むことを特徴とする請求項3に記載の一眼レフカメラ。
  5. 上記遮光手段は、上記ハーフミラーと、上記遮光板を連結する連結機構を含むことを特徴とする請求項4に記載の一眼レフカメラ。
  6. 上記遮光板は、上記ハーフミラーの全面を覆う位置に移動して、上記観察光路を遮光することを特徴とする請求項4に記載の一眼レフカメラ。
  7. 上記遮光手段は、上記観察光路を遮光するための絞り機構と、上記1コマ撮影動作に連動して上記絞り機構を駆動する駆動機構とを含むことを特徴とする請求項1に記載の一眼レフカメラ。
  8. 撮影光路に配置された撮像素子と、
    上記撮影光路内に配置されて被写体光束を分割する光路分割手段と、
    上記光路分割手段により観察光路側に分割された上記被写体光束が結像する結像面を観察する観察光学系と、
    上記撮像素子による1コマ撮影動作に連動して上記観察光路を遮光する遮光手段と、
    を具備することを特徴とする一眼レフカメラ。
  9. 上記光路分割手段はハーフミラーで構成されることを特徴とする請求項8に記載の一眼レフカメラ。
  10. 上記ハーフミラーは可動であり、上記遮光手段は上記ハーフミラーの退避動作に連動して上記観察光路を遮光することを特徴とする請求項9に記載の一眼レフカメラ。
  11. 上記一眼レフカメラは、上記ハーフミラーを介して被写体像を連続的に撮像するスルー画動作が可能であり、上記遮光手段は上記スルー画動作から上記1コマ撮影動作へ移行する際、上記ハーフミラーの退避動作に連動して上記観察光路を遮光することを特徴とする請求項10に記載の一眼レフカメラ。
  12. 上記遮光手段は、上記ハーフミラーの退避動作に連動して遮光位置に移動する遮光板を含むことを特徴とする請求項11に記載の一眼レフカメラ。
  13. 上記遮光手段は、上記ハーフミラーと、上記遮光板を連結する連結機構を含むことを特徴とする請求項12に記載の一眼レフカメラ。
  14. 上記遮光板は、上記ハーフミラーの全面を覆う位置に移動して、上記観察光路を遮光することを特徴とする請求項12に記載の一眼レフカメラ。
  15. 上記遮光手段は、上記観察光路を遮光するための絞り機構と、上記1コマ撮影動作に連動して上記絞り機構を駆動する駆動機構とを含むことを特徴とする請求項8に記載の一眼レフカメラ。
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