JP2010060675A - 撮像装置 - Google Patents

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JP2010060675A JP2008224286A JP2008224286A JP2010060675A JP 2010060675 A JP2010060675 A JP 2010060675A JP 2008224286 A JP2008224286 A JP 2008224286A JP 2008224286 A JP2008224286 A JP 2008224286A JP 2010060675 A JP2010060675 A JP 2010060675A
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Abstract

【課題】光学ファインダでの光量落ちを回避しつつ且つライブビューと光学ファインダとの双方による構図決めが可能な撮像装置を小型化させることが可能な技術を提供する。
【解決手段】撮像装置1は、撮影光学系からの光束であって主反射面6aで反射された光束である観察用光束をファインダ窓10へと導くことが可能なファインダ光学系と、観察用光束を受光して画像信号を生成する撮像素子8とを備える。ファインダ光学系のペンタミラー68に含まれる複数の反射面のうちの1つの反射面である反射面68eは、観察用光束の反射角度を変更することが可能である。観察用光束の進路は、反射面68eで反射されてファインダ窓10に向かう第1の光路と、反射面68eで反射されて撮像素子8に向かう第2の光路PBとの間で切り換えられる。また、撮像素子8は、ファインダ光学系の接眼レンズ67よりも下側に配置される。
【選択図】図8

Description

本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に関する。
一眼レフレックスタイプのカメラ(一眼レフカメラとも称する)において、ライブビュー機能(被写体に関する時系列の画像を順次に液晶表示部等に表示する機能、換言すれば被写体の画像を動画的態様で液晶表示部等に表示する機能)を搭載する技術が存在する。
例えば、特許文献1,2では、ファインダ光学系の光路中にビームスプリッタあるいはハーフミラーを配置して、被写体からの光束を撮像素子側へ向かう成分とファインダ窓側へ向かう成分との両成分に分割する技術が記載されている。そして、特許文献1,2に記載の技術においては、当該両成分のうちの前者の成分を撮像素子に導くことによってライブビュー機能が実現される。
しかしながら、このような技術においては、ビームスプリッタあるいはハーフミラーによって被写体からの光束が上記の両成分に分割される。そのため、上記両成分のうちのファインダ窓側へ向かう成分の光量が低下し、ファインダ窓を介して観察される被写体像は暗くなってしまうという問題がある。
これに対して、特許文献3にはこのような問題を解決する技術が記載されている。
図11および図12は、特許文献3に記載の技術と同様の撮像装置900の断面図である。図11は、光学ファインダによる構図決め時の内部状態を示しており、図12はライブビューによる構図決め時の内部状態を示している。
当該撮像装置900においてライブビューによる構図決めが選択される場合には、図11の光学ファインダによる構図決めの状態から、ペンタミラーの前面側反射面98eがその下側の軸AX1を中心にカメラの前面側に向けて回動する(図12参照)。すなわち、反射面98eが矢印AR1の向きに回動する。
これによって、主ミラー6aで反射されペンタミラー98に入射しさらに当該反射面98eによって反射された観察用光束は、接眼レンズ67およびファインダ窓10へと向かう光路PAよりも上方に進行する。そして、当該観察用光束は、接眼レンズ67の上方に配置された撮像素子に到達する。この撮像素子により時系列の画像が取得され、当該時系列の画像がライブビュー用画像として取得される。
この撮像装置900においては、光学ファインダによる構図決めの状態においても、観察用光束はビームスプリッタで分割されないため、当該観察用光束の光量は低下しない。
したがって、撮像装置900によれば、上記の特許文献1,2に記載の技術に比べて、光学ファインダによって被写体像を明るい状態で視認することが可能である。
特開2000−13663号公報 特開2006−11025号公報 特開2008−90044号公報
ところで、撮像装置においては小型化を図ることが望ましい。そして、上記の特許文献3に記載されるような撮像装置、すなわち、光学ファインダでの光量落ちを回避しつつ且つライブビューと光学ファインダとの双方による構図決めが可能な撮像装置もさらに小型化されることが好ましい。
そこで、この発明の課題は、光学ファインダでの光量落ちを回避しつつ且つライブビューと光学ファインダとの双方による構図決めが可能な撮像装置を、さらに小型化させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の第1の側面は、撮像装置であって、撮影光学系からの光束であって主反射面で反射された光束である観察用光束をファインダ窓へと導くことが可能なファインダ光学系と、前記観察用光束を受光して画像信号を生成する第1の撮像素子とを備え、前記ファインダ光学系は、前記観察用光束を反射する第1の反射面を有し、前記第1の反射面は、前記ファインダ光学系のペンタミラーに含まれる複数の反射面のうちの1つの反射面であり、且つ、前記観察用光束の反射角度を変更することが可能であり、前記観察用光束の進路は、前記第1の反射面で反射されて前記ファインダ窓に向かう第1の光路と、前記第1の反射面で反射されて前記第1の撮像素子に向かう第2の光路との間で切り換えられ、前記第1の撮像素子は、前記ファインダ光学系の接眼レンズよりも下側に配置されるものである。
本発明の第2の側面は、撮像装置であって、撮影光学系からの光束であって主反射面で反射された光束である観察用光束をファインダ窓へと導くことが可能なファインダ光学系と、前記観察用光束を受光して画像信号を生成する第1の撮像素子とを備え、前記ファインダ光学系は、前記観察用光束を反射する第1の反射面を有し、前記第1の撮像素子は、前記第1の反射面の装置背面側において前記ファインダ光学系の接眼レンズよりも下側に配置され、前記第1の反射面は、前記観察用光束の反射角度を変更することが可能であり、前記第1の反射面が第1の角度を有するときには、前記第1の反射面で反射された前記観察用光束は、前記ファインダ窓に向かう第1の光路に沿って進行し、前記第1の反射面の回動に応じて前記第1の反射面が第2の角度を有するときには、前記第1の反射面で反射された前記観察用光束は、前記第1の光路よりも下側に向かう第2の光路に沿って進行して前記第1の撮像素子に到達するものである。
本発明によれば、光学ファインダでの光量落ちを回避しつつ且つライブビューと光学ファインダとの双方による構図決めが可能な撮像装置を小型化することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.構成概要>
図1は、撮像装置1の外観構成を示す斜視図である。この撮像装置1は、レンズ交換式一眼レフレックスタイプのデジタルカメラとして構成されている。後述するように、この撮像装置1においては、ライブビューによる構図決めも可能である。
図1に示すように、撮像装置1は、カメラ本体部(装置本体部)2を備えている。このカメラ本体部2に対して、交換式(着脱式)の撮影レンズユニット(交換レンズ)3が装着可能である。なお、図1では、撮影レンズユニット3が離脱された状態が示されているが、撮影動作は、撮影レンズユニット3が装着された状態で実行される。
撮影レンズユニット3は、主として、鏡胴ならびに当該鏡胴の内部に設けられるレンズ群3e(図7参照)及び絞り等によって構成される。レンズ群3e(撮影光学系)には、光軸AL方向に移動することによって焦点位置を変更するフォーカスレンズ等が含まれている。
カメラ本体部2は、撮影レンズユニット3が装着される円環状のマウント15を正面略中央に備え、撮影レンズユニット3を着脱するための着脱ボタン16を円環状のマウント15付近に備えている。
また、カメラ本体部2は、正面左端部に撮影者が把持するためのグリップ部14を備えている。グリップ部14の上面には露光開始を指示するためのレリーズボタン11が設けられている。グリップ部14の内部には電池収納室とカード収納室とが設けられている。電池収納室にはカメラの電源として、例えばリチウムイオン電池などの電池が収納される。また、カード収納室には撮影画像の画像データを記録するためのメモリカード90(図7参照)が着脱自在に収納される。
レリーズボタン11は、半押し状態(S1状態)と全押し状態(S2状態)との2つの状態を検出可能な2段階検出ボタンである。レリーズボタン11が半押しされS1状態になると、被写体に関する記録用静止画像(本撮影画像)を取得するための準備動作(例えば、AF制御動作等)が行われる。また、レリーズボタン11がさらに押し込まれてS2状態になると、当該本撮影画像の撮影動作が行われる。詳細には、撮像素子5(後述)を用いて被写体像(被写体の光像)に関する露光動作が行われ、その露光動作によって得られた画像信号に所定の画像処理を施す一連の動作が実行される。このように、レリーズボタン11が半押し状態S1にされると、撮像装置1は、撮影準備指令が付与されたものとみなして、撮影準備動作を実行する。また、レリーズボタン11が全押し状態S2にされると、撮像装置1は、撮影指令が付与されたものとみなして、本撮影動作を実行する。
図2および図3は、撮像装置1の断面図である。図2は、光学ファインダによる構図決め動作時における装置内部の状態を示している。また、図3は、本撮影時における装置内部の状態を示している。
図2に示すように、撮像装置1は、ミラー機構6と、焦点板4と、ペンタミラー68と接眼レンズ67とファインダ窓10とを備えている。
図2に示すように、ミラー機構6は、撮影レンズユニット3から撮像素子5に至る光路(撮影光路)上に設けられる。ミラー機構6は、撮影光学系からの光を上方に向けて反射する主ミラー6a(主反射面)を有している。この主ミラー6aは、例えばその一部または全部がハーフミラーとして構成され、撮影光学系からの光の一部を透過する。また、ミラー機構6は、主ミラー6aを透過した光を下方に反射させるサブミラー6b(副反射面)をも有している。サブミラー6bで下方に反射された光は、AFモジュール20へと導かれて入射し、位相差方式のAF動作に利用される。
AFモジュール20は、ミラー機構6を介して進入してきた光を用いて、位相差方式の合焦状態検出手法により被写体の合焦状態を検出する。撮像装置1の全体制御部101(図7参照)は、AFモジュール20によって検出される被写体の合焦状態に応じて、フォーカス駆動制御部121(図7参照)を用いてAF動作を実現する。特に、位相差方式のAFモジュール20を用いることによれば、非常に高速に合焦レンズ位置を求めることが可能であり、非常に高速な合焦動作を実現することができる。
ペンタミラー68は、三角屋根状に形成された2面のミラー(ダハミラー)68a,68bと、当該ダハミラー(ダハ面)68a,68bに対して固定された面68cと、もう1つのミラー(反射面)68eとを有している。
三角屋根状の2面のミラー68a,68bは、プラスチック成型により一体部品として形成されている。主ミラー6aで反射されて上方に進路を変更した光は、焦点板4で一旦結像された後に、ダハミラー68a,68bで反射されて左右反転されて進行し、さらにミラー68eでも反射されることによって上下も反転されて撮影者の眼に到達する。このように、撮影レンズユニット3において左右上下が反転されていた光像は、ペンタミラー68でさらに左右上下が反転される。
ミラー68eは、ファインダ光学系のペンタミラーに含まれる複数の反射面68a,68b,68eのうち、最も前面側(撮像装置1の前面側)に配置される1つの反射面である。このミラー68eは、横長形状を有している。また、ミラー68eは、当該ミラー68eの下端側の軸AX11(詳細には当該ミラー68eの長手方向(水平方向)に略平行な軸AX11)を中心に回動可能である。なお、ミラー68eは、撮影者による所定の操作(例えば、不図示の切替スイッチのスライド操作等)に応じて回動する。
ファインダ窓(接眼窓)10は、カメラ本体部2の背面上部に設けられている。ペンタミラー68のミラー68eで反射され撮像装置1の背面側へ進行する光は、接眼レンズ67およびファインダ窓10を通過して撮影者の眼に到達する。これにより、撮影者は、光学ファインダにおいて、その上下左右が実際の被写体と同じ状態で被写体像を観察することができる。
このように、撮影者は、ファインダ窓10を覗くことによって、撮影レンズユニット3から導かれた被写体の光像を視認して構図決定を行うことができる。すなわち、光学ファインダを用いて構図決めを行うことが可能である。
また、ミラー機構6は、図2のようにミラー機構6が光路を遮断する位置(ミラーダウン位置)と図3のように光路から退避する位置(ミラーアップ位置)との2つの位置の間を移動可能である。後述するように、構図決め動作は、図2にようにミラー機構6がミラーダウン位置に存在する状態で行われ、本撮影動作は、図3のようにミラー機構6がミラーアップ位置に存在する状態で行われる。
また、カメラ本体部2の上面2cには、アクセサリーシュー17が設けられている。アクセサリーシュー17は、ペンタミラー68の上部背面側に設けられる。アクセサリーシュー17には、外部フラッシュ発光装置等が着脱自在に取り付けられる。
さらに、撮像装置1は、図2および図3等に示すように、撮像素子5およびシャッタ装置7を備えている。
撮像素子(ここではCMOSセンサ)5は、撮影レンズユニット3からの被写体の光像(被写体像)を光電変換作用により電気的信号に変換する受光素子であり、本撮影画像に係る画像信号(記録用の画像信号)を生成して取得する。
また、シャッタ装置(シャッタ機構とも称する)7は、撮像素子5の被写体側において撮像素子5の近接位置に配置される。シャッタ装置7は、いわゆるフォーカル・プレーン・シャッタである。このシャッタ装置7は、撮影レンズユニット3の光軸に対して略垂直に配置される。詳細には、シャッタ装置7は、当該シャッタ装置7の開口部OP(図6参照)の上下方向および左右方向における中心位置が撮影レンズユニット3の光軸ALに一致するように配置される。
図4は撮像素子5における水平ラインを示す図であり、図5および図6は、シャッタ装置7の構成を示す概略図である。図5においては、後幕の先端が露光終了位置にまで到達した状態が示されており、図6においては、後幕の走行直前の状態、すなわち後幕の先端が露光開始位置に存在する状態が示されている。端的に言えば、図6は露光開始直前の状態を示し、図5は露光終了直後の状態を示している。
この撮像装置1においては、先幕として、いわゆる「電子先幕」を利用する。例えば、図4に示すような撮像素子5における所定単位(例えば各水平ラインLi)ごとのリセット動作を所定方向に順次に実行していく動作が、電子先幕の「走行動作」に相当する。すなわち、撮像素子5内の複数の画素を所定方向において順次にリセットすることにより、電子的な先幕(電子先幕)が露光開始位置から露光終了位置へ向けて擬似的に走行する。換言すれば、撮像素子5における各画素の露光直前のリセットタイミングを撮像素子5における所定領域(例えば水平ライン)ごとにずらすことにより、電子先幕が擬似的に走行する。
詳細には、まず、水平ラインL1(図4)の画素のリセット動作が実行され、次に水平ラインL2の画素のリセット動作が実行される。同様に、水平ラインL3以降の画素のリセット動作が各ライン毎に順次に実行される。そして、最後に最終水平ラインLnの画素のリセット動作が実行される。このように、水平ラインL1から水平ラインLnに向けて、各水平ラインLiごとに各画素のリセット動作(詳細には、各画素に関する蓄積電荷のリセット動作)が順次に実行される動作が、電子先幕の走行動作として実行される。各画素においては、リセット動作後から露光動作(電荷蓄積)が開始される。
そして、「走行中の電子先幕」の先端位置を追いかけるように、機械的な後幕が露光開始位置から露光終了位置へ向けて走行することによって、後幕による遮光動作が実現され、微小期間における露光動作が実現される。このとき、撮像素子5内の或る画素に注目すると、当該撮像素子5における当該画素のリセット動作直後の時刻T1から、「後幕」が当該画素を覆って遮光する時刻T2までの期間TE(=T2−T1)にわたって、当該画素に関する露光動作が行われる。この期間TEの長さ(例えば、1/100秒)がシャッタスピードに対応する。
このシャッタ装置7は、先幕と後幕とのうち、機構的には後幕のみを備えており、機構的な先幕を備えていない。なお、上述のように、先幕としては「電子先幕」が用いられる。
図5に示すように、シャッタ装置7は、シャッタ地板71と、後羽根群73a,73b,73cと、アーム75a,75bとを備える。また、シャッタ装置7は、シャッタ地板71の裏側に、シャッタ地板71と略同形状の補助地板72(不図示)をも備えている。両地板71,72は、所定の間隙を有する状態で対向して設けられる。
シャッタ地板71と補助地板72との間には、後羽根群73a,73b,73cが設けられている。換言すれば、後羽根群73a,73b,73cは、シャッタ地板71の裏側に設けられている。後羽根群73a,73b,73cは、それぞれ、遮光性を有する薄板状部材である。これらの後羽根群73a,73b,73cは、「後幕」(7b)を構成する。なお、ここでは、3枚の後羽根群73a,73b,73cによって「後幕」が構成される場合を例示するが、これに限定されず、2枚以下或いは4枚以上の羽根によって後幕が構成されるようにしてもよい。
後羽根群73a,73b,73cは、いずれも、アーム75aに回転可能に結合されるとともに、アーム75bにも回転可能に結合される。アーム75aは軸AX5を中心に回動可能であり、アーム75bは軸AX6を中心に回動可能である。
図5に示すように、アーム75aとアーム75bとが所定の位置に存在するときには、後羽根群73a,73b,73cで構成される後幕7bがシャッタ装置7の開口部OPを閉鎖しており、後幕による「開口部OPの閉鎖状態」が実現される。一方、この状態から、アーム75bが軸AX6を中心に時計回りに回転すると、アーム75aも軸AX5を中心に時計回りに回転し、図6に示されるように、後羽根群73a,73b,73cで構成される後幕7bが開口部OPから退避する。すなわち、後幕による「開口部OPの開放状態」が実現される。また逆に、図6に示す状態から、アーム75bが軸AX6を中心に反時計回りに回転すると、アーム75aも軸AX5を中心に反時計回りに回転し、図5の「開口部OPの閉鎖状態」に移行する。なお、アーム75bは、不図示の駆動機構によって駆動される。
ここにおいて、図6における各後羽根群73a,73b,73cの位置を「露光開始位置」とも称し、図5における各後羽根群73a,73b,73cの位置を「露光終了位置」とも称する。「後幕」は、露光開始位置から露光終了位置へと走行した後には開口部OPを覆い(図6→図5)、露光終了位置から露光開始位置へと復帰した後には開口部OPを開放する(図5→図6)。換言すれば、露光開始位置においては開口部OPが後幕によって覆われておらず開放されており、露光終了位置においては開口部OPが後幕によって覆われている。
また、図2および図3に示すように、上記の撮像素子5は、このようなシャッタ装置7の背面側において、撮影レンズユニット3の光軸ALに対して略垂直に配置される。
この撮像装置1は、撮像素子5とは別の撮像素子8をさらに備えている。撮像素子8は、いわゆるライブビュー画像取得用(動画取得用)の撮像素子としての役割を果たす。撮像素子8も、撮像素子5と同様の構成を有している。ただし、撮像素子8は、ライブビュー用の画像信号(動画像)を生成するための解像度を有していれば十分であり、通常、撮像素子5よりも少ない数の画素で構成される。
この撮像素子8は、ミラー68eの装置背面側において、接眼レンズ67よりも下側且つシャッタ装置7よりも上側に設けられる。後述するように、ペンタミラー68のミラー68eの角度が変更されると、ペンタミラー68から進行してきた光が結像レンズ69を通過して進行し撮像素子8に到達する。撮像素子8を利用したライブビュー動作については後に詳述する。
また、図2等に示すように、カメラ本体部2の背面の略中央には、背面モニタ12が設けられている。背面モニタ12は、例えばカラー液晶ディスプレイ(LCD)として構成される。
背面モニタ12は、撮影条件等を設定するためのメニュー画面を表示すること、および再生モードにおいてメモリカード90に記録された撮影画像を再生表示することなどが可能である。また、背面モニタ12は、撮像素子8により取得された時系列の画像を順次に表示することによって、ライブビュー表示を実現する。
この撮像装置1においては、ファインダ光学系等で構成される光学ファインダ(光学ビューファインダ(OVF)とも称される)を用いて構図決め(フレーミング)を行うことが可能である。また、当該撮像装置1においては、背面モニタ12に表示されるライブビュー画像を用いて構図決めを行うことも可能である。操作者は、所定の操作によって、光学ビューファインダ(OVF)を用いて構図決めを行うか、操作者が電子ビューファインダ(EVF)を用いて構図決めを行うかを選択することができる。なお、撮像素子8および背面モニタ12を利用して実現されるファインダ機能は、被写体の光像を電子データに変換した後に可視化するものであることから電子ビューファインダ(EFV)とも称される。
<2.撮像装置の機能ブロック>
つぎに、図7を参照しながら、撮像装置1の機能の概要について説明する。図7は、撮像装置1の機能構成を示すブロック図である。
図7に示すように、撮像装置1は、フォーカス駆動制御部121、ミラー駆動制御部122、シャッタ駆動制御部123、デジタル信号処理回路53および全体制御部101等を備える。
フォーカス駆動制御部121は、全体制御部101と協働して合焦制御動作を実現する。具体的には、フォーカス駆動制御部121は、全体制御部101から入力される信号に基づいて制御信号を生成し、撮影レンズユニット3のレンズ群3eに含まれるフォーカスレンズを移動する。また、フォーカスレンズの位置は、撮影レンズユニット3のレンズ位置検出部3dによって検出され、フォーカスレンズの位置を示すデータが全体制御部101に送られる。このように、フォーカス駆動制御部121は、フォーカスレンズの光軸方向の動き等を制御する。
また、ミラー駆動制御部122は、ミラー機構6が光路から退避した状態(ミラーアップ状態)とミラー機構6が光路を遮断した状態(ミラーダウン状態)との状態切替を制御する。ミラー駆動制御部122は、全体制御部101から入力される信号に基づいて制御信号を生成することによって、ミラーアップ状態とミラーダウン状態とを切り替える。
シャッタ駆動制御部123は、全体制御部101から入力される信号に基づいて制御信号を生成することによって、シャッタ装置7の動作(具体的には、「後幕」の動作)を制御する。なお、後述する「電子先幕」の制御動作は、全体制御部101によって制御される。
また、撮像素子5(図7も参照)は、全体制御部101からの駆動制御信号(蓄積開始信号および蓄積終了信号)に応答して、受光面に結像された被写体像の露光(光電変換による電荷蓄積)を行い、当該被写体像に係る画像信号を生成する。撮像素子5は、全体制御部101からの読出制御信号に応答して、当該画像信号を信号処理部51へ出力する。
撮像素子5で取得された画像信号に対して信号処理部51により所定のアナログ信号処理が施されると、当該アナログ信号処理後の画像信号はA/D変換回路52によってデジタル画像データ(画像データ)に変換される。この画像データは、デジタル信号処理回路53に入力される。
デジタル信号処理回路53は、A/D変換回路52から入力される画像データに対してデジタル信号処理を行い、撮像画像に係る画像データを生成する。デジタル信号処理回路53は、黒レベル補正回路、ホワイトバランス(WB)回路、γ補正回路等を備え、各種のデジタル画像処理を施す。なお、デジタル信号処理回路53によって処理された画像信号(画像データ)は、画像メモリ55に格納される。画像メモリ55は、生成された画像データを一時的に記憶するための、高速アクセス可能な画像メモリであり、複数フレーム分の画像データを記憶可能な容量を有する。
本撮影時には、画像メモリ55に一時記憶される画像データは、全体制御部101において適宜画像処理(圧縮処理等)が施された後、メモリカード90に記憶される。
また、撮像素子5とは別に設けられた撮像素子8で取得された画像信号に対しても、撮像素子5で取得された画像信号と同様の信号処理が施される。すなわち、撮像素子8で取得された画像信号は、信号処理部51で所定の処理が施され、A/D変換回路52でデジタルデータに変換された後、デジタル信号処理回路53で所定の画像処理が施され、画像メモリ55に格納される。
また、撮像素子8で取得され画像メモリ55に格納される時系列の画像が背面モニタ12に順次に表示される。これによって、構図決めを行うための動画的態様の表示(ライブビュー表示)が実現される。
全体制御部101は、マイクロコンピュータとして構成され、主にCPU、メモリ、及びROM(例えばEEPROM)等を備える。全体制御部101は、ROM内に格納されるプログラムを読み出し、当該プログラムをCPUで実行することによって、各種機能を実現する。例えば、全体制御部101は、撮像素子5,8等による撮影動作を制御する。より具体的には、フォーカス駆動制御部121、ミラー駆動制御部122、シャッタ駆動制御部123、およびデジタル信号処理回路53等を用いて、各種の撮影動作を制御する。
<3.撮影動作>
<3−1.本撮影動作>
次に、撮像装置1における構図決め動作を含む撮影動作について説明する。まず、レリーズボタン11が全押し状態S2にされた後の動作、すなわち、本撮影動作について説明する。
レリーズボタン11が全押し状態S2にされると、ミラー機構6はミラーダウン位置(図2等参照)からミラーアップ位置(図3参照)へと移動され、露光動作が開始される。被写体に係る記録用静止画像(本撮影画像とも称する)を取得する際の動作(すなわち露光の際の動作)は、上記の両方式(すなわちOVF方式およびEVF方式)による構図決めに共通である。
具体的には、図3に示すように、露光時には、ミラー機構6は、撮影光路から待避する。詳細には、撮影光学系からの光(被写体像)を遮らないように主ミラー6aとサブミラー6bとが上方に待避し、撮影レンズユニット3からの光がシャッタ装置7の開口部OP(図6)を通過して撮像素子5に到達する。撮像素子5は、光電変換によって、受光した光束に基づいて被写体の画像信号を生成する。このように、被写体からの光が撮影レンズユニット3を介して撮像素子5に導かれることによって、被写体に係る撮影画像(撮影画像データ)が得られる。
<3−2.構図決め動作(フレーミング動作)>
つぎに、この撮像装置1における構図決め動作について説明する。
撮影モードにおいてレリーズボタン11が全押し状態S2にされるまで、換言すれば構図決めの際には、ミラー機構6はミラーダウン状態となるように配置される(図2および図8参照)。なお、図2は、OVF方式による構図決め動作時における装置内部の状態を示す断面図であり、図8は、EVF方式による構図決め動作時における装置内部の状態を示す断面図である。
ミラーダウン状態においては、撮影レンズユニット3からの被写体像は、主ミラー6aで上方に反射され観察用光束としてペンタミラー68に入射する。ペンタミラー68は、複数のミラー(反射面)を有しており、被写体像の向きを調整する機能等を有している。
また、ペンタミラー68に入射した後における観察用光束の進路は、上記の両方式(すなわちOVF方式およびEVF方式)のいずれを採用して構図決めを行うかに応じて異なっている。これについては次述する。操作者は、選択した所望の方式によって構図決めを行うことが可能である。
次に、構図決めの際の上記両方式の各動作についてそれぞれ説明する。
まず、OVF方式の構図決め動作について説明する。
図2に示すように、ミラー機構6の主ミラー6aおよびサブミラー6bが、撮影レンズユニット3からの被写体像の光路上に配置されると、被写体像が主ミラー6aとペンタミラー68と接眼レンズ67とを介してファインダ窓10へと導かれる。このように、主ミラー6aとペンタミラー68と接眼レンズ67とを含むファインダ光学系は、撮影光学系からの光束であって主ミラー6aで反射された光束である観察用光束をファインダ窓10へと導くことが可能である。
詳細には、撮影レンズユニット3からの光は、主ミラー6aで反射されて上方に進路を変更し、焦点板4において結像し、焦点板4を通過する。その後、焦点板4を通過した光は、ペンタミラー68でその進路をさらに変更した後に接眼レンズ67を通ってファインダ窓10へ向かう。
より詳細には、主ミラー6aで反射され上方に進路を変更し焦点板4を通過した光は、ダハミラー68a,68bで反射されて左右反転されて進行する。そして、ダハミラー68a,68bからの光は、ミラー68eで反射された後に、接眼レンズ67およびファインダ窓10を通過し、撮影者の眼へ向けて進行する。
特に、このOVF方式による構図決め動作においては、ミラー68eは図2のような傾斜角度を有している。このときには、ダハミラー68a,68bで反射された観察用光束は、ミラー68eで反射された後、ファインダ窓10に向かう光路PAに沿って進行する。
このようにして、ファインダ窓10を通過した被写体像は撮影者(観察者)の眼へ到達して視認される。すなわち、撮影者はファインダ窓10を覗くことによって、被写体像を確認することができる。
また、主ミラー6aを透過した光はサブミラー6bで反射されて下方に進路を変更しAFモジュール20へと進入する。AFモジュール20およびフォーカス制御部121等は、主ミラー6aおよびサブミラー6bを介して進入してきた光を用いて、AF動作を実現する。
次に、EVF方式による構図決め動作について、図8を参照しながら説明する。
この場合にも、図8に示すように、ミラー機構6の主ミラー6aおよびサブミラー6bが、撮影レンズユニット3からの被写体像の光路上に配置される。そして、撮影レンズユニット3からの光は、主ミラー6aで反射されて上方に進路を変更し、焦点板4において結像し、焦点板4を通過する。
ただし、このEVF方式による構図決め動作においては、焦点板4を通過した光は、ペンタミラー68でその進路をさらに変更した後に、結像レンズ69(結像光学系)を通過して撮像素子8の撮像面上で再結像する(図8の光路PB参照)。
より詳細には、図2と比較すると判るように、図8においてはミラー68eの傾斜角度(カメラ本体部2に対する設置角度)が変更されている。具体的には、ミラー68eは、図2(観察者)の状態から、その下端側の軸AX11を中心に(矢印AR11の向きに)カメラ背面側に向けて所定角度α回動している。
そして、このミラー68eの角度変更によって、ミラー68eで反射される光(観察用光束)の反射角度が変更され、当該ミラー68eによる反射光の進行経路が変更される。具体的には、図2の状態に比べて、ミラー68eへの入射角度θ1が比較的大きくなり、反射角度θ2も比較的大きくなる。その結果、ミラー68eの反射光は、接眼レンズ67に向かう光路PAから焦点板4寄りの光路PBへとその進路を下方に変更し、結像レンズ69を通過して撮像素子8に到達する。より詳細には、ミラー68eで反射された観察用光束は、光路PBにおいて、他の反射部材で反射されることなく進行し、結像レンズ69を通過して、ミラー68eの背後に設けられた撮像素子8に到達する。このように、ミラー68eの回動に応じてミラー68eが図8のような角度を有するときには、ミラー68eで反射された観察用光束は、光路PA(図2参照)よりも下側に向かう別の光路PBに沿って進行して撮像素子8に到達する。なお、結像レンズ69および撮像素子8は、接眼レンズ67よりも下方に配置されており、且つ、OVFの際にミラー68eから接眼レンズ67へと進行する光束を遮らない位置に配置されている。
撮像素子8は、ミラー68eで反射され結像レンズ69を通過して撮像素子8に到達した観察用光束に係る被写体像を受光し、当該被写体像に基づいて、ライブビュー画像を生成する。具体的には、微小時間間隔(例えば、1/60秒)で複数の画像を順次に生成する。そして、取得された時系列の画像は背面モニタ12において順次に表示される。これによって、撮影者は、背面モニタ12に表示される動画像(ライブビュー画像)を視認し、当該動画像を用いて構図決めを行うことが可能になる。
また、この場合も、OVFによる構図決めの際(図2参照)と同様に、主ミラー6aとサブミラー6bとを介してAFモジュール20に入射した光を用いてAF動作が実現される。
以上のように、ミラー68eで反射した後の観察用光束の進路は、ミラー68eの反射角度の変更によって光路PA(図2)と光路PB(図8)との間で切り換えられる。光路PAは、ミラー68eから接眼レンズ67およびファインダ窓10に向かう光路であり、光路PBは、ミラー68eから結像レンズ69および撮像素子8に向かう光路である。なお、光路PAは、ミラー68eで反射されてファインダ窓10に向かう光路であるとも表現され、光路PBは、ミラー68eで反射されて撮像素子8に向かう光路であるとも表現される。
この撮像装置1においては、観察用光束がライブビュー用の撮像素子側へ向かう成分とファインダ窓側へ向かう成分とにビームスプリッタ等により分割されない。したがって、上述の特許文献1,2に記載の技術に比べて、光学ファインダによる構図決め時における光量落ちを回避ないし抑制することができる。すなわち、光学ファインダによって被写体像を明るい状態で視認することが可能である。
また、この撮像装置1によれば、上述の撮像装置900に比べて装置の小型化を図ることができる。以下では、これについて説明する。
上述の撮像装置900においては、図12に示すように、ライブビューへの切り替え時に、反射面98eが撮像装置1の「前面側」に向けて(矢印AR1の向きに)回動する。そのため、撮像装置900においては、反射面98eの図11の位置よりも前面側(図の左側)に回動用の空きスペースSC1(図11)を設けることを要する。したがって、カメラ本体部の上部前面は比較的前側へ突出する。
これに対して、撮像装置1においては、ミラー68eが軸AX11を中心に撮像装置1の背面側に向けて回動することによって、観察用光束の進路は光路PAから光路PBに切り換えられる。そのため、撮像装置1においては、撮像装置900においてミラー98eが撮像装置1の「前面側」に向けて回動するときに必要な空きスペース(ミラー98eより前面側の空きスペース)SC1を設けることを要しない。したがって、ミラー98eが撮像装置1の「前面側」に向けて回動する場合に比べて、撮像装置1(詳細にはカメラ本体部2の上部前面部2a)の前面側への突出量を抑制して撮像装置1の小型化を図ることができる。例えば、図9に示すように、撮像装置1の前後方向の長さ(奥行き)D1を撮像装置900の奥行きD0よりも小さくすることができる(D1<D0)。なお、図9においては、撮像装置900のカメラボディの外形線が太破線で示されており、撮像装置1の大きさと撮像装置900の大きさとを容易に比較することができる。
また、撮像装置900においては、図12に示すように、撮像素子8の配置スペースを接眼レンズ67の上側に設けることを要する。さらに、ダハミラー98aと接眼レンズ67との間に、撮像素子8へと到達する光束が通過する間隙を設けることをも要する。したがって、ダハミラー98aが比較的上方に配置されるとともに、ダハ面98aの下端と接眼レンズ67との距離h0は比較的大きな値になる。この結果、撮像装置が大型化する。
一方、上記実施形態に係る撮像装置1においては、撮像素子8は、接眼レンズ67よりも下側に配置されている(図8参照)。そのため、接眼レンズ67より上側に配置すべき部品が少ない。また、ダハミラー68aと接眼レンズ67との間に、撮像素子8へと到達する光束が通過する間隙を設けることも要しない。
したがって、撮像装置1においては、ダハミラー68aを比較的下側に配置することができる。詳細には、撮像装置1によれば、撮像装置900のようにライブビュー用の撮像素子を接眼レンズ67の上側に配置する場合に比べて、例えばダハ面68aの下端と接眼レンズ67との距離h1は上記の値h0に比べて小さな値になる。この結果、撮像装置1(詳細にはカメラ本体部2の上面部2c)の高さを抑制することができる。例えば、図9に示すように、撮像装置1の上下方向の長さ(高さ)H1を撮像装置900の高さH0よりも小さくすることができる(H1<H0)。
また特に、この撮像装置1においては、撮像素子8は、接眼レンズ67とシャッタ装置7との間に配置されている。
従来技術(例えば特許文献3に記載の技術)においては、接眼レンズ67とシャッタ装置97との間にライブビュー用の撮像素子を配置することは設置スペースの制約のため非常に困難である。
例えば図13の詳細構成図に示すように、従来の撮像装置においては、一般に、機械的な先幕と機械的な後幕との双方を有するシャッタ装置97が用いられる。当該シャッタ装置97は、後幕の収容部および先幕の収容部をシャッタ装置の開口部OPの上側および下側にそれぞれ有している。なお、後幕の収容部は、後幕の走行前に後幕が開口部OPを遮らないように当該後幕が開口部OPから退避する場所(露光開始位置側の退避場所)であるとも表現される。また、先幕の収容部は、先幕の走行後に先幕が開口部OPを遮らないように先幕が開口部OPから退避する場所(露光終了位置側の退避場所)であるとも表現される。
そのため、当該シャッタ装置97は、光軸ALの上半分側にも光軸ALの下半分側と同様の長さを有している。この結果、シャッタ装置97の上端は、図13に示すように、接眼レンズ67の下端に近接する位置に存在する。したがって、シャッタ装置97と接眼レンズ67との間の空間は非常に小さな空間であり、撮像素子8を配置するスペースが存在しない。
これに対して、上記の撮像装置1においては、後幕7bのみを有し先幕を有しないシャッタ装置7を用いており、且つ、当該シャッタ装置7の後幕7bの収容部71sが光軸ALの下側に配置されている(図6および図10等参照)。詳細には、図6にも示すように、後幕7b(後羽根群73a,73b,73c)の収容部71sが開口部OPの下側(カメラ底面側)に配置されている。一方、当該シャッタ装置7には機械的な先幕がそもそも存在しないため、先幕の収容部は不要である。そのため、シャッタ装置における開口部OPの上側部材71uの高さb1を開口部OPの下側の収容部71sの高さb2よりも小さくすることができる。したがって、機械的な先幕と機械的な後幕との双方を有するシャッタ装置を用いる場合に比べて、シャッタ装置における光軸ALよりも上側の長さc1(図6参照)を小さくすることが可能である。具体的には、当該長さc1(図6参照)をシャッタ装置における光軸ALよりも下側の長さc2よりも小さくすることができる。
そして、この撮像装置1においては、図10の詳細構成図にも示すように、後幕7bの収容部71sを装置底面側に配置することによって生成した配置スペース(シャッタ装置7の上部スペース)に、撮像素子8が配置されている。このように、この撮像装置1においては、撮像素子8を接眼レンズ67の下側(詳細にはシャッタ装置7の上側)に巧みに配置することによって、撮像装置1の小型化が図られている。
このように、撮像装置1によれば、光学ファインダでの光量落ちを回避しつつ且つライブビューと光学ファインダとの双方による構図決めが可能な撮像装置を、さらに小型化させることが可能である。
<4.その他>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態においては、ミラー68eの下端側の軸AX11を中心に回動可能である場合を例示しているが、これに限定されず、ミラー68eの上下方向略中央に配置された軸を中心に回動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ファインダ光学系を構成する複数のミラー(68a,68b,68eのうち、或る単一の反射面(ミラー68e)の反射角度が変更される一方で、他の反射面(ダハミラー68a,68b)は固定されている場合を例示した。しかしながら、これに限定されず、例えば、複数の反射面を回転させて、観察用光束の進路を上記の光路PAから(当該光路PAよりも下寄りの)光路PBに変更するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用する場合について例示したが、これに限定されず、フィルム式のカメラにも適用可能である。具体的には、撮像素子5を設けることなく、撮像素子5の撮像面の位置にフィルムの撮像面を配置すればよい。
撮像装置の外観構成を示す斜視図である。 撮像装置の断面図である(光学ファインダによる構図決め動作時)。 撮像装置の断面図である(本撮影時)。 撮像素子内の各水平ラインを示す概略図である。 シャッタ装置の構成を示す概略図である(露光終了直後)。 シャッタ装置の構成を示す概略図である(露光開始直前)。 撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 撮像装置の断面図である(ライブビューによる構図決め動作時)。 撮像装置の小型化について説明する図である。 シャッタ装置および撮像素子等の配置を詳細に示す断面図である。 従来技術に係る撮像装置の断面図である(光学ファインダによる構図決め動作時)。 従来技術に係る撮像装置の断面図である(ライブビューによる構図決め動作時)。 機械的な先幕と機械的な後幕との双方を有するシャッタ装置を用いて構成された従来技術に係る撮像装置を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 カメラ本体部
3 撮影レンズユニット
5,8 撮像素子
6 ミラー機構
6a 主ミラー
6b サブミラー
7 シャッタ装置
7b 後幕
10 ファインダ窓
67 接眼レンズ
68 ペンタミラー
68a,68b,68e 反射面(ミラー)
69 結像レンズ
PA,PB 光路

Claims (8)

  1. 撮像装置であって、
    撮影光学系からの光束であって主反射面で反射された光束である観察用光束をファインダ窓へと導くことが可能なファインダ光学系と、
    前記観察用光束を受光して画像信号を生成する第1の撮像素子と、
    を備え、
    前記ファインダ光学系は、前記観察用光束を反射する第1の反射面を有し、
    前記第1の反射面は、前記ファインダ光学系のペンタミラーに含まれる複数の反射面のうちの1つの反射面であり、且つ、前記観察用光束の反射角度を変更することが可能であり、
    前記観察用光束の進路は、前記第1の反射面で反射されて前記ファインダ窓に向かう第1の光路と、前記第1の反射面で反射されて前記第1の撮像素子に向かう第2の光路との間で切り換えられ、
    前記第1の撮像素子は、前記ファインダ光学系の接眼レンズよりも下側に配置される、撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記第1の反射面は、前記ファインダ光学系のペンタミラーに含まれる複数の反射面のうち最も前面側に配置される反射面であり、
    前記観察用光束の進路は、前記第1の反射面が前記撮像装置の背面側に向けて回動することによって、前記第2の光路に切り換えられる、撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記主反射面が撮影光路から待避した状態において、前記撮影光学系からの光束を受光して画像信号を生成する第2の撮像素子、
    をさらに備える撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記第2の撮像素子の被写体側に配置されるシャッタ機構、
    をさらに備え、
    前記シャッタ機構は、先幕と後幕とのうち後幕のみを有し、
    前記後幕の収容部は、前記撮像装置の底面側に設けられる、撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記第1の撮像素子は、前記ファインダ光学系の前記接眼レンズよりも下側且つ前記シャッタ機構の上側に配置される、撮像装置。
  6. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記第1の撮像素子により取得された時系列の画像をライブビュー画像として表示する表示部、
    をさらに備え、
    前記第2の撮像素子は、本撮影画像を取得する、撮像装置。
  7. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記第1の反射面は、その下端側の軸を中心に回動可能である、撮像装置。
  8. 撮像装置であって、
    撮影光学系からの光束であって主反射面で反射された光束である観察用光束をファインダ窓へと導くことが可能なファインダ光学系と、
    前記観察用光束を受光して画像信号を生成する第1の撮像素子と、
    を備え、
    前記ファインダ光学系は、前記観察用光束を反射する第1の反射面を有し、
    前記第1の撮像素子は、前記第1の反射面の装置背面側において前記ファインダ光学系の接眼レンズよりも下側に配置され、
    前記第1の反射面は、前記観察用光束の反射角度を変更することが可能であり、
    前記第1の反射面が第1の角度を有するときには、前記第1の反射面で反射された前記観察用光束は、前記ファインダ窓に向かう第1の光路に沿って進行し、
    前記第1の反射面の角度変更に応じて前記第1の反射面が第2の角度を有するときには、前記第1の反射面で反射された前記観察用光束は、前記第1の光路よりも下側に向かう第2の光路に沿って進行し前記第1の撮像素子に到達する、撮像装置。
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