JP2006178075A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像が劣化するような撮影条件を回避して、良好な画像を撮影することのできるカメラを提供する。
【解決手段】 撮影光学系(12、300)と、前記撮影光学系を介して被写体像を撮像する撮像手段(27)と、被写体の輝度を計測する測光手段(121)と、前記被写体輝度に対応するように、プログラム線図によって絞り値とシャッタ速度の組み合わせを決定する決定手段(150)と、を具備し、前記決定手段は、前記撮像手段の特性と前記撮影光学系の特性とに基づいて前記プログラム線図を変更し、該変更したプログラム線図によって前記絞り値とシャッタ速度の組み合わせを決定するようにしたカメラである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レンズ交換可能なカメラに関し、特に画像が劣化するような撮影条件を回避して、良好な画像を撮影することのできるカメラに関する。
ビデオカメラや、小型のスチルカメラ等の撮像装置の分野においては、撮像素子や撮像系の小型化に伴い、絞り機構も小型化されてきている。絞り機構の小型化によって開口径が小さくなる結果、開口絞り(以下、単に「絞り」という)が小さいときに光の回折の影響が無視できなくなり画質が劣化するという問題点(第1の問題点)が指摘されている。
そこで、絞り機構を構成する絞り羽根にNDフィルタ等の減光部材を貼着して入射光を減少させることにより、絞りを余り絞らずに光量を制御することができるようにして光の回折の影響を減らす技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、絞りを開放することによる問題点(第2の問題点)も存在する。
CCDの高画素化に伴い、画素の間隔が狭くなってきている。このため、CCDを構成するフォトダイオードの前方に設けられているマイクロ・レンズの曲率が大きくなって盛り上がる形状となり、マイクロ・レンズの横方向から入射する光がフォトダイオードの受光面に入射しないことがある。従って、絞りを開放にするほど、CCDに入射する実際の光量は、絞り値にしたがって本来得られるべき光量より少なくなる(絞り依存感度低下)という不具合がある。さらに撮影レンズの射出角度すなわち“像高/レンズの射出瞳距離“が大きくなるほど、CCDに入射する実際の光量は少なくなることにより画像が暗くなるなどの不具合も指摘されている。
特開平8−262526号公報
しかし、第1の問題点の解決を図るための特許文献1に記載の技術では、NDフィルタという特殊な部材が必要であり、制御機構も複雑になる。また、特許文献1に記載の技術では、レンズを繰り出すことで実効絞り値が変化するレンズや交換レンズシステムにおいて、中間アダプタ等がレンズとカメラの間に接続されて実効絞り値が変化するような場合の対策は考えられていない。
また、第2の問題点については、いまだその解決が図れるような技術は開示されていない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、画像が劣化するような撮影条件を回避して、良好な画像を撮影することのできるカメラを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、本発明に係る請求項1に記載のカメラは、撮影光学系と、 前記撮影光学系を介して被写体像を撮像する撮像手段と、被写体の輝度を計測する測光手段と、前記被写体輝度に対応するように、プログラム線図によって絞り値とシャッタ速度の組み合わせを決定する決定手段と、を具備し、前記決定手段は、前記撮像手段の特性と前記撮影光学系の特性とに基づいて前記プログラム線図を変更し、該変更したプログラム線図によって前記絞り値とシャッタ速度の組み合わせを決定するようにした。
また、本発明に係る請求項2に記載のカメラは、上記記載の発明であるカメラにおいて、前記撮像手段は被写体像を光電変換するための撮像素子を含み、前記撮像手段の特性は、前記撮像素子の特性である。
また、本発明に係る請求項3に記載のカメラは、上記記載の発明であるカメラにおいて、前記撮像素子の特性は、前記撮像素子上の光学系の特性である。
また、本発明に係る請求項4に記載のカメラは、上記記載の発明であるカメラにおいて、前記決定手段は、前記撮像手段で撮像した被写体像の画質が良好になるように、前記撮像手段の特性と前記撮影光学系の特性とに基づいて前記プログラム線図を変更する。
また、本発明に係る請求項5に記載のカメラは、上記記載の発明であるカメラにおいて、前記決定手段は、所定の範囲内で絞り値が決定されることが多くなるように、前記撮像手段の特性と前記撮影光学系の特性とに基づいて前記プログラム線図を変更する。
また、本発明に係る請求項6に記載のカメラは、上記記載の発明であるカメラにおいて、前記撮像手段の特性は撮影時の画像サイズである。
また、本発明に係る請求項7に記載のカメラは、上記記載の発明であるカメラにおいて、前記撮影光学系の特性は、撮影倍率、または、射出瞳距離に関するものである。
また、本発明に係る請求項8に記載のカメラは、上記記載の発明であるカメラにおいて、前記撮影光学系は、撮影レンズ及び中間アダプタを含む。
また、本発明に係る請求項9に記載のカメラは、撮影光学系と、前記撮影光学系を介して被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の特性と前記撮影光学系の特性とに基づいて、撮影画像の劣化しない絞り値の範囲を定め、最大及び最小シャッタ速度以外のシャッタ速度においては、当該範囲内での絞り値を用いて撮影がなされるようなプログラム線図を作成する線図作成手段と、被写体の輝度を計測する測光手段と、前記被写体の輝度に対応するように、前記プログラム線図によって絞り値とシャッタ速度の組み合わせを決定する決定手段とを備えた。
また、本発明に係る請求項10に記載のカメラは、上記記載の発明であるカメラにおいて、前記線図作成手段は、前記撮影光学系が中間アダプタを含む場合は、当該中間アダプタの特性に基づいて、前記プログラム線図の前記撮影画像の劣化しない絞り値の範囲を変更する。
また、本発明に係る請求項11に記載のカメラは、上記記載の発明であるカメラにおいて、前記線図作成手段は、プログラム操作がされたときは、前記プログラム線図の前記絞り値の範囲を変更せず、対応するシャッタ速度の範囲を変更する。
本発明のカメラによれば、画像が劣化するような撮影条件を回避して、良好な画像を撮影することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明が適用されるカメラの概略的な構成を示す一部切り欠き斜視図である。すなわち、カメラの一部を切断して、その内部構成を概略的に示している。
カメラ1は、それぞれが別体に構成されるカメラ本体部11及びレンズ鏡筒12とからなり、このカメラ本体部11及びレンズ鏡筒12の両者は、互いに着脱自在に構成されている。そして、レンズ鏡筒12は、複数のレンズやその駆動機構等からなる撮影光学系12aを内部に保持して構成されている。
この撮影光学系12aは、被写体からの光束を透過させることによって、当該被写体光束により形成される被写体の像を所定の位置(後述する撮像素子の光電変換面上)に結像せしめるように、例えば、複数の光学レンズ等によって構成されるものである。
このレンズ鏡筒12は、カメラ本体部11の前面に向けて突出するように配設されている。また、カメラ本体部11は、内部に各種の構成部材等を備えて構成され、かつ撮影光学系12aを保持するレンズ鏡筒12を着脱自在となるように配設するための連結部材である撮影光学系装着部11aをその前面に備えて構成されてなるいわゆる一眼レフレックス方式のカメラである。
つまり、カメラ本体部11の前面側の略中央部には、被写体光束を当該カメラ本体部11の内部へと導き得る所定の口径を有する露光用開口が形成されており、この露光用開口の周縁部に撮影光学系装着部11aが形成されている。
そして、このカメラ本体部11の外面側には、その前面に上述の撮影光学系装着部11aが配設されているほか、上面部や背面部等の所定の位置にカメラ本体部11を動作させるための各種の操作部材、例えば、撮影動作を開始せしめるための指示信号等を発生させるためのレリーズボタン17等が配設されている。
このカメラ本体部11の内部には、各種の構成部材、例えば、いわゆる観察光学系を構成するファインダ装置13と、撮像素子の光電変換面への被写体光束の照射時間等を制御するシャッタ機構等を備えたシャッタ部14等を含む撮像ユニット15と、電気回路を構成する各種の電気部材が実装される主回路基板16を始めとした複数の回路基板(主回路基板16のみを図示している)と、レンズ又はアダプタが装着されたときに、それを検出するスイッチであるレンズ・アダプタ着脱検出スイッチ(図示せず)等が、それぞれ所定の位置に配設されている。
ファインダ装置13は、撮影光学系12aを透過した被写体光束の光軸を折り曲げて観察光学系の側へと導き得るように構成される反射鏡13bと、この反射鏡13bから出射する光束を受けて正立正像を形成するペンタプリズム13aと、このペンタプリズム13aにより形成される像を拡大して観察するのに最適な形態の像を結像させる接眼レンズ13c等によって構成されている。
反射鏡13bは、撮影光学系12aの光軸から退避する位置と当該光軸上の所定の位置との問で移動自在に構成され、通常状態においては、撮影光学系12aの光軸上において当該光軸に対して所定の角度、例えば、角度45度を有して配置されている。
これにより、撮影光学系12aを透過した被写体光束は、当該カメラ1が通常状態にあるときには、反射鏡13bによってその光軸が折り曲げられて、当該反射鏡13bの上方に配置されるペンタプリズム13aの側へと反射されるようになっている。
一方、本カメラ1が撮影動作の実行中においては、当該反射鏡13bは撮影光学系12aの光軸から退避する所定の位置に移動するようになっており、これによって、被写体光束は、撮像素子側へと導かれる。また、シャッタ部14は、例えば、フォーカルプレーン方式のシャッタ機構やその駆動回路等、従来のカメラ等において一般的に利用されているものと同様のものが適用される。
図2は、本発明が適用されるカメラのシステム構成を示すブロック図である。すなわち、このカメラシステムは、カメラ本体11と、交換レンズとしてのレンズ鏡筒12と、中間アダプタであるマクロコンバータ300とから主に構成されており、カメラ本体11の前面に対して所望のレンズ鏡筒12とマクロコンバータ300とが着脱自在に設定されている。
レンズ鏡筒12の制御は、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと称する)205が行う。カメラ本体11の制御は、ボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと称する)150が行う。マクロコンバータ300の制御は、マクロコンバータ制御用マイクロコンピュータ(以下、Mμcomと称する)301が行う。なお、これらLμcom205とBμcom150とMμcom301とは、合体時においてボディ通信コネクタ206とアダプタ通信コネクタB302とが通信可能に電気的に接続され、更にレンズ通信コネクタ207とアダプタ通信コネクタL303とが通信可能に電気的に接続される。そして、アダプタ通信コネクタB302とアダプタ通信コネクタL303とは、スイッチ304を介して通信可能に電気的に接続される。そして、この場合、カメラシステムとしてLμcom205とMμcom301とがBμcom150に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
レンズ鏡筒12内には、撮影光学系12aと、絞り203とが設けられている。この撮影光学系12aは、レンズ駆動機構202内に在る図示しないDCモータによって駆動される。また、絞り203は、絞り駆動機構204内に在る図示しないステッピングモータによって駆動される。Lμcom205は、Bμcom150からの指令に従って、これらの各モータを制御する。
マクロコンバータ300内には、更にリング長可変操作部材306、リング長可変機構307、リング長検出機構308が設けられている。リング長可変操作部材306は、リング長を変えるためにユーザが操作する部材である。リング長可変機構307は、そのユーザの操作に応じてリング長を変更するメカ機構である。リング長検出機構308は、リング長を例えばエンコーダを用いて検出し、その検出結果をMμcom301に出力する。
カメラ本体11とマクロコンバータ300との通信は、ボディ通信コネクタ206とアダプタ通信コネクタB302とが通信可能に接続されており、これらのコネクタを介してBμcom150とMμcom301とが通信を行う。カメラ本体11とレンズ12との通信に関しては、レンズ通信コネクタ207とアダプタ通信コネクタL303とが通信可能に接続されており、更にスイッチ304を介して、ボディ通信コネクタ206とアダプタ通信コネクタB302とが通信可能に接続されている。これらのコネクタを介してBμcom150とLμcom205とが通信を行う。
アダプタ通信コネクタB302とスイッチ304とは、2種類の線(通信線、通信切り替え線)で接続されている。Bμcom150は、通信切り替え線に信号を付加することによって、スイッチ304を動作させて、通信線をLμcom205と接続するか、Mμcom301と接続するかを制御することができる。従って、Bμcom150が、Lμcom205とMμcom301のいずれと通信するかを決定し、かつ主導権をもって制御する。
このカメラ本体11内には、次の構成部材が図示のように配設されている。例えば、光学系としての一眼レフレックス方式の構成部材(ペンタプリズム13a、反射鏡13b、接眼レンズ13c、サブミラー114)と、光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタ14と、上記サブミラー114からの反射光束を受けて自動測距するためのAFセンサユニット116とが設けられている。
また、上記AFセンサユニット116を駆動制御するAFセンサ駆動回路117と、上記反射鏡13bを駆動制御するミラー駆動機構118と、上記シャッタ14の先幕と後幕を駆動するためのばね力をチャージするシャッタチャージ機構119と、それら先幕と後幕の動きを制御するシャッタ制御回路120と、上記ペンタプリズム13aからの光束に基づき測光処理する測光回路121とが設けられている。
光軸上には、上記光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像素子27が光電変換素子として設けられている。この撮像素子27は、該撮像素子27と撮像光学系12aとの間に配設された光学素子としての透明なガラス部材でなる防塵フィルタ21によって保護されている。
このカメラシステムには、また、撮像素子27に接続されたインターフェイス回路123と、液晶モニタ124と、記憶領域として設けられたSDRAM125と、FlashROM126及び記録メディア127などを利用して画像処理する画像処理コントローラ128とが設けられ、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
その他の記憶領域としては、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する不揮発性記憶手段として、例えば、EEPROMからなる不揮発性メモリ129が、Bμcom150からアクセス可能に設けられている。
また、Bμcom150には、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザへ告知するための動作表示用LCD151と、カメラ操作スイッチ(SW)152とが設けられている。上記カメラ操作SW152は、例えば、レリーズSW、モード変更SW及びパワーSWなどの、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群である。さらに、電源154と、この電源の電圧を、当該カメラシステムを構成する各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源回路153が設けられている。また、レンズ・アダプタ着脱検出スイッチ160は、レンズ12またはマクロコンバータ300が装着されたことを検出する。
次に、上述したように構成されるカメラシステムの動作について説明すると、このカメラシステム各部が次のように稼動する。
まず、画像処理コントローラ128は、Bμcom150の指令に従ってインターフェイス回路123を制御して撮像素子27から画像データを取り込む。この画像データは,画像処理コントローラ128でビデオ信号に変換され、液晶モニタ124にて出力表示される。ユーザは、この液晶モニタ124の表示画像から、撮影した画像イメージを確認することができる。
SDRAM125は、画像データの一時的保管用メモリであり、画像データが変換される際のワークエリアなどに使用される。また、この画像データはJPEGデータに変換された後には記録メディア127に保管されるように設定されている。
ミラー駆動機構118は、反射鏡13bをUP位置とDOWN位置へ駆動するための機構であり、この反射鏡13bがDOWN位置にあるとき、撮影光学系12aからの光束はAFセンサユニット116側とペンタプリズム13a側へと分割されて導かれる。
AFセンサユニット116内のAFセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路117を介してBμcom150へ送信されて周知の測距処理が行われる。
また、ペンタプリズム13aに隣接する接眼レンズ13cからはユーザが被写体を目視できる一方、このペンタプリズム13aを通過した光束の一部は測光回路121内のホトセンサ(不図示)へ導かれ、ここで検知された光量に基づき周知の測光処理が行われる。
続いて、本発明に係る第1の実施の形態のカメラの動作について説明する。図3は、カメラの動作手順を示す概略のフロー図である。
ステップS01において、カメラのメインパワースイッチがオンされると、カメラを動作させるための種々の初期設定が実行される。そして、ステップS02に示すレンズ・アダプタマウント処理(図4)を実行する。このレンズ・アダプタマウント処理は、カメラにレンズ又はアダプタが装着されている場合に必要な初期通信を行う処理である。
図4のステップT01〜T02において、フラグを初期化する。即ち、レンズフラグをレンズ無しとし、アダプタフラグをアダプタ無しとする。そして、ステップT03において、アダプタとの通信を行ってみる。ステップT04でYesの場合、即ち、アダプタから応答がない場合は、アダプタは装着されていないものとしてステップT10の処理を実行する。
ステップT04でNoの場合、即ち、アダプタから応答の送信があった場合は、ステップT05〜T06において、アダプタの固有のデータ(後述する)を受信して格納する。また、ステップT07〜T08において、アダプタ状態(後述する)を受信して格納する。そして、ステップT09において、アダプタフラグをアダプタ有りとする。
続いて、ステップT10おいて、レンズとの通信を行ってみる。ステップT11でYesの場合、即ち、レンズから応答がない場合は、レンズは装着されていないものとしてリターンする。ステップT11でNoの場合、即ち、レンズから応答の送信があった場合は、ステップT12〜T13において、レンズの固有のデータ(後述する)を受信して格納する。そして、ステップT14において、レンズフラグをレンズ有りとしてリターンする。
この様に、レンズ・アダプタマウント処理は、レンズ又はアダプタがカメラに装着されているかどうかを検出すると共に、装着されている場合は、後の処理に必要なデータを獲得する処理を実行する。
図3に戻り、ステップS03において、レンズ状態変化フラグを0にリセットする。
ステップS04においてYesの場合、即ち、レリーズ操作がされた場合は、ステップS05において、レリーズ処理を実行する。次に、ステップS06において、ユーザがカメラ状態SW152などを操作して設定した種々の情報を検出する。
ステップS07〜09において、カメラがモニターモードに設定されているときは、撮影画像をモニタに表示するモニターモード処理を行い、モニターモードから撮影モードに切り替えられたときはステップS10の処理を実行する。
ステップS10において、被写体輝度に基づいて測光処理を行った後、ステップS11に示すレンズ・アダプタ状態受信処理(図5)を実行する。レンズ・アダプタ状態受信処理は、レンズ・アダプタマウント処理(図4)でのレンズ又はアダプタの有り無しの情報に従って、必要な状態データを受信する処理である。
図5のステップT21において、レンズフラグに基づいてレンズが装着されているかどうかを調べる。ステップT21でNoの場合、即ち、レンズが装着されている場合は、ステップT22において、レンズ状態データ(後述する)を受信して、ステップT35において、そのデータを格納する。
ここで、レンズ状態受信ができなかった場合は、ステップT23でYes、即ち、レンズの状態が変化している場合となるので、ステップT24で、レンズ状態変化フラグをセット(=1)して、リターンする。レンズ状態変化フラグをセット(=1)することによって、レンズ・アダプタマウント処理(図4)が新たなレンズの固有データを受信する。
ステップT23でNoの場合、即ち、レンズの状態が変化していない場合は、ステップT25で、アダプタフラグに基づいてアダプタがあるかどうかを調べる。ステップT25でYesの場合、即ち、アダプタがない場合は、リターンする。
一方、ステップT25でNoの場合、即ち、アダプタがある場合は、ステップT26でそのアダプタが状態固定アダプタかどうかを調べる。状態固定のアダプタである場合は、再度アダプタに関するデータを受信する必要がないため、ステップT32を実行する。
ステップT26でNoの場合、即ち、アダプタが状態固定のアダプタでない場合は、ステップT27からT31において、本レンズ・アダプタ状態受信処理が5回起動されるごとに、アダプタ状態を受信して格納する。このように、毎回起動するごとにアダプタ状態を受信せずに、所定回数ごとに受信することによってカメラの負荷を低減することができる。なお、この5回はカメラ内において変数として指定できるようにして、所定回数ごとに受信するようにしても良い。
そして、ステップT32において、受信したアダプタ状態データに基づいて、実効FNo、射出瞳距離、倍率などのレンズ情報を補正する演算を実行する。ここで演算した補正値は、露出、測距などに使用される。
一方、ステップT21でYesの場合、即ち、レンズがない場合は、ステップT33において、レンズ状態(後述する)を受信する。これは、新たにレンズが取り付けられた場合に対応するためである。そしてステップT34において、新たにレンズが取り付けられているかどうかを調べる。
ステップT34でYesの場合、即ち、新たにレンズが取り付けられている場合は、ステップT24で、レンズ状態変化フラグをセット(=1)して、リターンする。レンズ状態変化フラグをセット(=1)することによって、レンズ・アダプタマウント処理(図4)が新たなレンズの固有データを受信する。一方、ステップT34でNoの場合、即ち、新たにレンズが取り付けられていない場合は、リターンする。
図3に戻り、ステップS12〜S13において、測光結果とレンズ又はアダプタの状態とに基づいて、露出演算を実行して、その結果である撮影可能な絞り値、シャッタ値を動作表示用LCD151に表示する。なお、ステップS13に示す露出演算処理については、後に詳細に説明する。そして、ステップS14〜S16において、自動焦点調整の可否を動作表示用LCD151に表示した後、100ms待機し、パワースイッチのオン・オフを調べる。
パワースイッチがオンであれば、最初に戻り、ステップS17、S18において、レンズ状態変化フラグがセット(=1)されているかどうか、レンズ・アダプタ着脱検出スイッチ160の状態に変化があるかどうかを調べる。このいずれかに変化がある場合は、新たに、レンズ又はアダプタに関するデータを獲得するために、ステップS02に示すレンズ・アダプタマウント処理(図4)を実行する。このいずれにも変化がない場合は、ステップS04〜S16の処理を再度実行する。
図6は、カメラが受信するレンズ、中間アダプタに関するデータの内容を示す図である。
レンズ状態受信では、レンズの絞り・フォーカスの状態などの「レンズ状態データ」や、カメラで使用する様々なデータ、例えば、「現在の焦点距離」、「現在の射出瞳距離」、「被写体距離」、「現在の絞り値」、「レンズパルス」、「レンズダメージ情報」等を受信する。レンズ固有データ受信では、ズームレンズかどうかなどの「レンズ識別データ」や、「焦点距離(ワイド端)」、「焦点距離(テレ端)」、「レンズシリアル番号」、「公称開放絞り」、「公称最小絞り」、「最近接撮影距離」などのデータを受信する。
アダプタ状態受信では、アダプタが正常に動作しているかどうかの「アダプタ状態データ」や、「アダプタに応じた絞り補正量」、「射出瞳距離補正量」、「現在のアダプタ長」、「現在の倍率」、「アダプタダメージ情報」を受信する。なお、このアダプタ状態受信では、アダプタの種類によらず全てのアダプタについて必要となる項目を受信する。
アダプタ固有データ受信では、固定倍率のアダプタかどうか、長さ可変のアダプタかどうかなどの「アダプタ識別データ」や、「アダプタ名称」、「最大倍率」、「最小倍率」、「対応開放絞り値」、「アダプタ長(最短長)」、「アダプタ長(最伸長)」などのアダプタ固有データを受信する。
続いて、本発明の特徴である、図3のステップS12に示す露出演算処理について、図7乃至図11を参照しつつ説明する。
図7のステップP01において、カメラの露出モードがプログラムモードかどうかを調べる。ステップP01でNoの場合、即ち、露出モードが絞り優先モード、シャッタ優先モード、マニュアルモードである場合は、ステップP02において、それぞれのモードに対応して露出制御値を算出してリターンする。
一方、ステップP01でYesの場合、即ち、露出モードがプログラムモードの場合は、ステップP03に示すP(プログラム)線図算出処理(図9)を実行する。このP線図算出処理では、撮像素子27、レンズ12、アダプタ300の組み合わせに基づいた最適なP線図、即ち、画像が劣化するような撮影条件を回避して、良好な画像を撮影することのできるP線図を算出する。
P線図算出処理の手順を説明する前に、P線図について説明する。プログラムAEによって撮影する場合、撮影時に必要な露出量、即ちEV値に応じて、絞り(AV値)とシャッタ速度(TV値)を決定する。この組み合わせを決定するために用いる線図をP線図と呼ぶ。図8は、P線図を説明する図である。
図8において、横軸のTV値は、シャッタ秒時をアペックス値に変換した値である。縦軸のAV値は、絞りをアペックス値に変換した値である。図8の折れ線が絞り(AV値)とシャッタ速度(SV値)を決定するための特性曲線を表している。
このP線図によれば、露出量(EV値=AV値+TV値)が低いときは、L1の特性に従って決定する。即ち、絞りはa1で固定され、露出量が増加するにつれてシャッタ速度のみを増加する。シャッタ速度がt1を超えて、露出量が増加した場合は、L2の特性に従って決定する。即ち、絞りとシャッタ速度とはL2で与えられる関係を保って変化する。更に露出量が増加した場合は、L3の特性に従って決定する。即ち、絞りはa2で固定され、露出量が増加するにつれてシャッタ速度のみが最大値まで増加する。
ところで、露出量については式(1)で示す関係が成立する。
EV=BV+SV …式(1)
ここで、BVは被写体の輝度を表し、SVは撮像素子感度に相当するアペックス値を表している。従って、周知の測光処理によってEVを算出することができる。
一方、露出量については更に式(2)で示す関係が成立する。
EV=AV+TV …式(2)
従って、EVが算出されれば、式(2)の関係とP線図の特性曲線とから導かれる連立方程式を解くことにより、AVとTVとを決定することができる。
続いて、図9に示すP線図算出処理の手順を、図10に示すP線図を参照しつつ説明する。
図9のステップQ01〜Q03において、図10に示すP線図の横軸の位置を定義する。即ち、最小シャッタ速度である2秒に相当するTV値をTV0とし、最大シャッタ速度である1/4000秒に相当するTV値をTV1とする。また、レンズ12の焦点距離の逆数で与えられる秒に相当するTV値をTV2とする。
ステップQ04〜Q06において、図10に示すP線図の縦軸の位置を定義する。まず、レンズ開放AV値をAV1とし、レンズ最小AV値をAV4とする。そして、その中間に2つのAV値を新たに定義する。即ち、撮像素子27の特性から画像が劣化しない限度として許容できる絞り値をAV3とする。撮像素子27の特性とは、マイクロ・レンズの曲率、入射角、開口面積などであり、これらの特性から撮影画像の劣化しない有効な絞り値を決定する。そして、このカメラの撮像素子の有効な絞り値がF11であるときは、F11に相当するAV値をAV3とする。
次に、レンズ射出瞳距離に応じたAV値をテーブルから読み出してAV2とする。 図11は、レンズ射出瞳距離に応じたAV値を与えるテーブルを示す図である。
このテーブルは、射出角度と画質が良好な最大AV値との関係を示している。ここで、射出角度は、画像の最大像高/射出瞳距離で定義される値である。これらの値のうち、画像の最大像高は予めカメラごとに定められている。また、射出瞳距離は、図6に示すレンズ状態受信により送信される「現在の射出瞳距離」を用いる。
図9に戻り、ステップQ10において、アダプタが装着されているかどうかを調べる。ステップQ10でNoの場合、即ち、アダプタが装着されていない場合は、ステップQ19において、定義したAV1〜AV4、TV0〜TV2を用いてP線図を作成する。
P線図の作成方法を図10を参照しつつ説明する。ここで、図10の座標内の位置は、横軸の値と縦軸の値を1組として点(TV、AV)として表す。
まず、点(TV0、AV1)を始点として、縦軸に沿った直線C1を点(TV0、AV2)まで設ける。次に、点(TV0、AV2)を始点として、横軸に沿った直線C2を点(TV2、AV2)まで設ける。
次に、点(TV2、AV2)を始点として、傾き=1で直線C3を引き、縦軸の値がAV3となる位置まで延長する。そして、その位置から、横軸に沿った直線C4を点(TV1、AV3)まで設け、最後に点(TV1、AV3)を始点として、縦軸に沿った直線C5を点(TV1、AV4)まで設ける。
図10では、このようにして作成した特性曲線が実線で表されている。このプログラム線図によれば、従来のプログラム線図と比較して、特性曲線の絞り値が画像が劣化しないような範囲に定められている。従って、ユーザに特別な操作を要求させることなく良好な画像を撮影することができる。
図9に戻り、ステップQ10でYesの場合、即ち、アダプタが装着されている場合は、上述のAV1〜AV4を補正する。そこでアダプタの種類を調べる。
ステップQ11でYesの場合、即ち、アダプタがテレコンバータのときは、ステップQ12において、アダプタ状態受信で受信した「射出瞳距離補正量」を用いてレンズの射出瞳距離を補正する。また、アダプタ状態受信で受信した「現在のテレコン倍率」を取り出す。
そして、ステップQ13において、式(3)〜式(7)を用いて新たなAV1〜AV4を算出する。
AV1=AV1+LogY …式(3)
AV2=補正した射出瞳距離に応じて読み出したAV値 …式(4)
AV3=AV3 …式(5)
AV4=AV4+LogY …式(6)
Y=(現在のテレコン倍率) …式(7)
そして、ステップQ19において、この新たなAV1〜AV4、TV0〜TV2を用いてP線図を作成する。ここで、P線図の作成方法は、既に説明しているため、その詳細の説明は省略する。
ステップQ16でYesの場合、即ち、アダプタが中間リングのときは、ステップQ17において、アダプタ状態受信で受信した「現在のアダプタ長」を用いてレンズの射出瞳距離を補正する。ここで、”射出瞳距離=現在のアダプタ長+レンズの射出瞳距離”に基づいて補正を行う。また、アダプタ状態受信で受信した「アダプタに応じた絞り補正量」を取り出す。
そして、ステップQ18において、式(8)〜式(11)を用いて新たなAV1〜AV4を算出する。
AV1=AV1+(アダプタに応じた絞り補正値) …式(8)
AV2=補正した射出瞳距離に応じて読み出したAV値 …式(9)
AV3=AV3 …式(10)
AV4=AV4+(アダプタに応じた絞り補正値) …式(11)
そして、ステップQ19において、この新たなAV1〜AV4、TV0〜TV2を用いてP線図を作成する。ここで、P線図の作成方法は、既に説明しているため、その詳細の説明は省略する。
なお、ステップQ16でNoの場合、即ち、アダプタが中間リングでないときは、エラーとして、アダプタがないものとして、ステップQ19において、AV1〜AV4、TV0〜TV2を用いてP線図を作成する。ここで、P線図の作成方法は、既に説明しているため、その詳細の説明は省略する。
図12は、作成したP線図を示す図である。図12の(1)は、焦点距離50mm、F1.2のレンズのみを装着したときのP線図を表し、図12の(2)は、焦点距離50mm、F1.2のレンズと1.4倍のテレコンバータとを装着したときのP線図を表し、図12の(3)は、焦点距離50mm、F1.2のレンズと中間リングとを装着したときのP線図を表している。
図12の(1)と図12の(2)とを比較すると、実際の絞り値で、AV1はF1.2→F1.7、AV2はF2.1→F2.2、AV4はF22→F32と補正されている。また、図12の(1)と図12の(3)とを比較すると、実際の絞り値で、AV1はF1.2→F1.5、AV2はF2.1→F2.0、AV4はF22→F30と補正されている。
このように、中間アダプタがある場合、その情報でP線図を変更するが、その際には、AV2、AV3は極力変更しないようにしている。
図7に戻り、ステップP04において、プログラムシフト動作が必要かどうかを判断する。例えば、ユーザがカメラ状態スイッチ152から、プログラムシフトのダイアルを操作したかどうかを調べる。
ステップP04でNoの場合、即ち、プログラムシフト動作が不要と判断した場合は、ステップP05において、作成したP線図とEV値とに基づいて露出制御値を算出する。一方、ステップP04でYesの場合、即ち、プログラムシフト動作が必要と判断した場合は、ステップP06で、プログラム線図をシフトする。
図10に示すプログラム線図において、直線C3を横軸に平行に1単位づつ移動した新たなプログラム線図を作成する。プログラムシフトした線図は点線で表している。このように、プログラム線図をシフトすることで、EV値が1段変化したときの絞り(AV)とシャッタ速度(SV)とを等間隔で変化させることができる。
そして、ステップP07において、プログラムシフトして作成したP線図とEV値とに基づいて露出制御値を算出する。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、P線図の算出処理が第1の実施の形態と異なっている。一般に、中間リングには射出瞳距離の補正情報を備えていない場合が多い。そのため、第2の実施の形態では、中間リングについては補正を行わない点で第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付して、その詳細の説明は省略する。
図13は、第2の実施形態に係るP線図算出処理の手順を示すフロー図である。
図13のステップQ21〜Q23において、P線図の横軸の位置を定義する。即ち、最小シャッタ速度である2秒に相当するTV値をTV0とし、最大シャッタ速度である1/4000秒に相当するTV値をTV1とする。また、レンズ12の焦点距離の逆数で与えられる秒に相当するTV値をTV2とする。
ステップQ24〜Q26において、P線図の縦軸の位置を定義する。まず、レンズ開放絞り値をAV1とし、レンズ最小絞り値をAV4とする。そして、その中間に2つのAV値を新たに定義する。即ち、撮像素子27の特性から画像が劣化しない限度として許容できる絞り値をAV3とする。撮像素子27の特性とは、マイクロ・レンズの曲率、入射角、開口面積などであり、これらの特性から有効な絞り値を決定する。そして、このカメラの撮像素子の有効な絞り値がF8であるときは、F8に相当するAV値をAV3とする。
次に、レンズ射出瞳距離に応じたAV値をテーブルから読み出してAV2とする。 レンズ射出瞳距離に応じたAV値は上述した図11に示すテーブルから求める。この手順は既に説明しているため、再度の説明は省略する。
ステップQ30において、アダプタが装着されているかどうかを調べる。ステップQ10でYesの場合、即ち、アダプタが装着されている場合は、上述のAV1〜AV4を補正する。そこでアダプタの種類を調べる。
ステップQ31でYesの場合、即ち、アダプタがテレコンバータのときは、ステップQ32において、アダプタ状態受信で受信した「射出瞳距離補正量」を用いてレンズの射出瞳距離を補正する。また、アダプタ状態受信で受信した「現在のテレコン倍率」を取り出す。
そして、ステップQ33において、式(12)〜式(16)を用いて新たなAV1〜AV4を算出する。
AV1=AV1+LogY …式(12)
AV2=補正した射出瞳距離に応じて読み出したAV値 …式(13)
AV3=AV3 …式(14)
AV4=AV4+LogY …式(15)
Y=(現在のテレコン倍率) …式(16)
そして、ステップQ34において、この新たなAV1〜AV4、TV0〜TV2を用いてP線図を作成する。ここで、P線図の作成方法は、既に説明しているため、その詳細の説明は省略する。
なお、ステップQ31でNoの場合、即ち、アダプタがテレコンバータでないときは、補正がないものとして、ステップQ34において、AV1〜AV4、TV0〜TV2を用いてP線図を作成する。ここで、P線図の作成方法は、既に説明しているため、その詳細の説明は省略する。
図14は、作成したP線図を示す図である。図14の(1)は、焦点距離50mm、F1.2のレンズのみを装着したときのP線図を表し、図142の(2)は、焦点距離50mm、F1.2のレンズと1.4倍のテレコンバータとを装着したときのP線図を表し、焦点距離50mm、F1.2のレンズと中間リングとを装着したときのP線図は図14の(1)と同じ線図となる。
図14の(1)と図14の(2)とを比較すると、実際の絞り値で、AV1はF1.2→F1.7、AV2はF2.1→F2.2、AV4はF22→F32と補正されている。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、P線図の算出処理が第1の実施の形態と異なっている。電子ズーム機能を使用する場合、画像の中心付近の画像を使用するため、絞りが開放状態となってもその中心付近の画像の劣化は少ないと考えられる。そこで、第3の実施の形態では、電子ズームについての取り扱いを備えている点で第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付して、その詳細の説明は省略する。
図15は、第3の実施形態に係るP線図算出処理の手順を示すフロー図である。
図15のステップQ41は、第1の実施の形態のステップQ01〜Q18と同じであるため、その詳細の説明は省略する。
ステップQ45でYesの場合、即ち、電子ズームがある場合は、ステップQ46において、式(17)を用いて新たなAV2を算出する。
AV2=AV2−0.5 …式(17)
そして、ステップQ47において、この新たなAV2を含むAV1〜AV4、TV0〜TV2を用いてP線図を作成する。ここで、P線図の作成方法は、既に説明しているため、その詳細の説明は省略する。
[本実施の形態の効果]
本実施の形態のカメラは、以下のような機能を備えている。
(1)レンズ交換可能なデジタルカメラにおいて、撮像素子の特性に影響するレンズの特性を加味したプログラム線図のプログラム露出モードを備えている。
(2)このプログラム線図をカメラに接続されたレンズやアダプタの特性(射出瞳距離、実効F.NO)に応じて変更する。
(3)このプログラム線図をカメラの撮像素子の特性と、カメラに接続されたレンズやアダプタの特性(射出瞳距離、実効F.NO)に応じて変更する。
(4)プログラムシフト操作をされた場合には、撮像素子の特性とレンズの特性とに基づいて画像が劣化することのない領域になるように、プログラムシフトの際の絞りとシャッタとを決定する。
また、本実施の形態のカメラは、画像の劣化を回避するため次のようにしてプログラム線図を作成する。
レンズとの通信を行いレンズデータを読み込み、このレンズデータからP線図を作成する場合、レンズの射出瞳距離に応じてAV2を変更するが、この際、極力所定のF値(AV3)より絞込み側、所定のF値(AV2)より開放側にならないようなP線図を作成する。
また、中間アダプタが存在しているときは、その情報でP線図を変更するが、この場合にも、極力AV1、AV2は変更せず、極力所定のF値(AV3)より絞込み側、所定のF値(AV2)より開放側にならないようなP線図を作成する。
更に、プログラムシフトを行う場合、極力所定のF値(AV3)より絞込み側、所定のF値(AV2)より開放側にならないようにシフトを行う。
従って、本実施の形態のカメラによれば、画像が劣化するような撮影条件を回避して、良好な画像を撮影することができる。
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明が適用されるカメラの概略的な構成を示す一部切り欠き斜視図。 本発明が適用されるカメラのシステム構成を示すブロック図。 カメラの動作手順を示す概略のフロー図。 レンズ・アダプタマウント処理の概略のフロー図。 レンズ・アダプタ状態受信処理の概略のフロー図。 カメラが受信するデータの内容を示す図。 露出演算処理手順を示す概略のフロー図。 P線図を説明する図。 P線図算出処理手順を示す概略のフロー図。 P線図を示す図。 レンズ射出瞳距離に応じたAV値を与えるテーブルを示す図。 作成したP線図を示す図。 他の実施形態に係るP線図算出処理の手順を示すフロー図。 作成したP線図を示す図。 他の実施形態に係るP線図算出処理の手順を示すフロー図。
符号の説明
1…カメラ、11…カメラ本体部、12…レンズ鏡筒、150…Bμcom、205…Lμcom、206…通信コネクタ、300…マクロコンバータ、301…Mμcom。

Claims (11)

  1. 撮影光学系と、
    前記撮影光学系を介して被写体像を撮像する撮像手段と、
    被写体の輝度を計測する測光手段と、
    前記被写体輝度に対応するように、プログラム線図によって絞り値とシャッタ速度の組み合わせを決定する決定手段と、
    を具備し、
    前記決定手段は、前記撮像手段の特性と前記撮影光学系の特性とに基づいて前記プログラム線図を変更し、該変更したプログラム線図によって前記絞り値とシャッタ速度の組み合わせを決定するようにしたことを特徴とするカメラ。
  2. 前記撮像手段は被写体像を光電変換するための撮像素子を含み、
    前記撮像手段の特性は、前記撮像素子の特性であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記撮像素子の特性は、前記撮像素子上の光学系の特性であることを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
  4. 前記決定手段は、前記撮像手段で撮像した被写体像の画質が良好になるように、前記撮像手段の特性と前記撮影光学系の特性とに基づいて前記プログラム線図を変更することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  5. 前記決定手段は、所定の範囲内で絞り値が決定されることが多くなるように、前記撮像手段の特性と前記撮影光学系の特性とに基づいて前記プログラム線図を変更することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  6. 前記撮像手段の特性は撮影時の画像サイズであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  7. 前記撮影光学系の特性は、撮影倍率、または、射出瞳距離に関するものであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  8. 前記撮影光学系は、撮影レンズ及び中間アダプタを含むことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  9. 撮影光学系と、
    前記撮影光学系を介して被写体像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の特性と前記撮影光学系の特性とに基づいて、撮影画像の劣化しない絞り値の範囲を定め、最大及び最小シャッタ速度以外のシャッタ速度においては、当該範囲内での絞り値を用いて撮影がなされるようなプログラム線図を作成する線図作成手段と、
    被写体の輝度を計測する測光手段と、
    前記被写体の輝度に対応するように、前記プログラム線図によって絞り値とシャッタ速度の組み合わせを決定する決定手段と
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  10. 前記線図作成手段は、前記撮影光学系が中間アダプタを含む場合は、当該中間アダプタの特性に基づいて、前記プログラム線図の前記撮影画像の劣化しない絞り値の範囲を変更することを特徴とする請求項9に記載のカメラ。
  11. 前記線図作成手段は、プログラム操作がされたときは、前記プログラム線図の前記絞り値の範囲を変更せず、対応するシャッタ速度の範囲を変更することを特徴とする請求項9に記載のカメラ。
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