JP4963741B2 - 撮像装置及び表示制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、微小画素の2次元配列により構成される表示装置を有する撮像装置の表示制御技術に関するものである。
近年のデジタルカメラにおいては、表示装置としてTFT液晶モニタ等の、微小画素を2次元配列することにより構成されるドットマトリクスタイプの表示装置を有することが一般的である。
このドットマトリクスタイプの表示装置は、従来の機能毎に専用の表示セグメントを有するセグメント表示タイプの表示装置対して表示の自由度が大幅に向上しており、その特性を活かす各種の提案がなされている。
図18は、特許文献1に記載されたカメラの表示装置の表示態様を示す図である。
図18において401はフルドットマトリクスのLCD表示装置である。
本カメラには姿勢検出センサが備えられており、姿勢検出センサにより、カメラ本体の姿勢が縦であるか横であるかが検出される。縦構図である場合には、LCD表示装置401における表示を横表示から縦表示に変更するためのデータ変換が行われ、これが表示される。
図18(a)は横表示であるが、姿勢検出センサにより、カメラが縦構図に構えられていることが検出された場合には、図18(b)に示すような縦表示画面に表示が切り替わる。
特開2004−201104号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたカメラ構成では、カメラの姿勢によりLCD表示装置401の表示レイアウトが変わってしまう。撮影情報は主にアイコンと簡単な数値や文字等で構成されている。これらの表示要素はその形状で直感的に情報内容が把握できるものであり、必ずしも表示要素が正立していなくても、撮影者による情報内容の認識を阻害するものではない。
表示される情報量が少ない場合はともかく、デジタル一眼レフカメラのように多機能な場合、表示する必要のある表示要素が非常に多くなり、限られた表示スペースを有効に活用するため多くの表示要素を複雑に入り組んだ形でレイアウトする必要がある。このような複雑な表示レイアウトがカメラの姿勢が変化するたびに変化すると、必要な情報を探し出すのに時間を有し、必要な情報を迅速に認識することを阻害される問題が発生する。
また、表示要素が主にアイコンと簡単な数値や文字で構成され且つ多くの表示要素が画面内に複雑にレイアウトされている場合には、表示要素が正立しているよりも、常に各表示要素の画面内の位置が変化しない方が総合的な視認性が優れている場合がある。
これに対して、警告、エラー情報表示は文章情報であるため、表示が常に正立している方が明らかに視認性に優れている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、カメラの姿勢が変化しても、必要な情報を迅速に認識できるように表示する技術を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の撮像装置は、被写体を撮像する撮像手段と、数値、文字若しくは画像又はこれらの組み合わせからなる、撮像装置に設定された撮影設定を表す撮影情報を表示する表示手段と、前記撮像装置の姿勢を検出する検出手段と、前記撮像装置の姿勢が横位置である場合及び第1の縦位置である場合には前記撮影情報を同一のレイアウトで、かつ回転することなく表示し、前記撮像装置の姿勢が前記第1の縦位置と上下が反対である第2の縦位置である場合には前記撮影情報を前記横位置及び前記第1の縦位置の場合と同じレイアウトで、かつ、前記横位置及び前記第1の縦位置の場合から180度回転した向きで表示するよう前記表示手段を制御する制御手段と、を有する。
本発明によれば、カメラの姿勢が変化しても、必要な情報を迅速に認識できるような表示が可能となる。
本発明に係る実施形態のデジタル一眼レフカメラを示す上面図。 本発明に係る実施形態のデジタル一眼レフカメラを示す背面図。 本実施形態のカメラによるメニュー表示状態を例示する図。 本実施形態のカメラによる撮影画像表示状態を例示する図。 本実施形態のカメラによる撮影情報表示状態を例示する図。 本実施形態のカメラの電気的構成を示すブロック図。 本実施形態のカメラの動作を示すフローチャート。 図7のS1における撮影情報表示処理を示すフローチャート。 図7のS4,S6,S8におけるエラー、警告表示処理を示すフローチャート。 カメラの横位置での撮影情報表示態様を例示する図。 カメラの縦位置且つグリップ上位置姿勢での撮影情報表示態様(a)、グリップ下位置姿勢(b)での撮影情報表示態様を例示する図。 カメラの横位置でのエラー表示態様を例示する図。 カメラの縦位置且つグリップ上位置姿勢でのエラー表示態様(a)、グリップ下位置姿勢でのエラー表示態様(b)を例示する図。 カメラの横位置での処理待ち警告表示態様を例示する図。 カメラの縦位置且つグリップ上位置姿勢での処理待ち警告表示態様(a)、グリップ下位置姿勢での処理待ち警告表示態様(b)を例示する図。 カメラの横位置での警告表示態様を例示する図。 カメラの縦位置且つグリップ上位置姿勢での警告表示態様(a)、グリップ下位置姿勢での警告表示態様(b)を例示する図。 従来のカメラの横位置での表示装置の表示態様(a)、縦位置での表示態様(b)を例示する図。
以下、本発明を一眼レフデジタルカメラに適用した実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[カメラの構成]
図1及び図2は、本発明に係る実施形態のデジタル一眼レフカメラを示す上面図及び背面図である。
図1及び図2において、101はカメラ本体、102はファインダー観察用の接眼窓である。201は撮影レンズであり、カメラ本体101の本体マウント(不図示)を介して交換可能となっている。
115は露出補正ボタン、103はAEロックボタン、104はAF(オートフォーカス)の測距点選択ボタンである。
105は撮影操作をするためのレリーズボタンであり、第1ストロークでSW1(図6で後述)がONし、第2ストロークでSW2(図6で後述)がONするよう構成されている。106はメイン電子ダイヤルで、1クリック回転操作することにより、位相のずれた2ビットの信号をマイクロコンピュータ1(図6で後述)に送ることにより、回転方向と回転クリック数が検出される。そして、この回転方向と回転クリック数を検出することで、他の操作釦と併用して、カメラに数値を入力したり、設定項目の選択をしたりすることが可能となる。
尚、この情報設定方法は、例えば、特開昭58−63922号公報や特開昭60−103331号公報において公知であるので、詳しい説明は省略する。
108は本デジタルカメラの電源をON/OFFするメインスイッチである。
112は撮影モードを設定するモードダイヤルである。このモードダイヤル112を回転させることにより、TV優先、AV優先、マニアル、プログラム等の撮影者の意図する撮影モードに設定することができる。
113はメニューの設定操作、表示画像の選択、スクロール等を行う4方向SWである。
114はメニュで選択した項目の確定操作を行うSETボタンである。
107はTFT液晶表示装置である。TFT液晶表示装置107の裏面には不図示のバックライト照明装置が配置されている。
109はTFT液晶表示装置107にメニューを表示させるメニューボタンである。カメラの電源が入っている状態でメニューボタン109を押すとTFT液晶表示装置107にメニューが表示される。
図3は、本実施形態のデジタルカメラのTFT液晶表示装置にメニューを表示している状態を例示する図である。
図3に示すように、カメラの電源が入っている状態でメニューボタン109を押すとTFT液晶表示装置107に記録画質や、日付/時刻、再生画像の表示形態等の様々な設定を行うメニュー画面が表示される。
以後、このようにTFT液晶表示装置107にメニューが表示されている状態を「メニュー表示状態」という。
メニュー表示状態でのメニューの設定操作は4方向SW113、SETボタン114によって行う。
メニュー表示状態で、4方向SWを操作することにより設定を変更したい設定項目を選択する。希望の設定項目が選択された時、SETボタン114を押すと設定項目選択が完了する。設定項目を選択すると、その項目の設定値の選択肢がリスト表示されたり、設定値の数値のバーが表示される。この状態で4方向SWを操作して希望の選択肢や値を選択する。希望の選択肢や値が選択された時、SETボタン114を押すと設定値の設定が完了する。
111はTFT液晶表示装置107に記録媒体21(図6で後述)に記録された撮影画像を表示するための再生ボタンである。
図4は、本実施形態のデジタルカメラのTFT液晶表示装置に撮影画像を表示している状態を例示する図である。
カメラの電源が入っている状態で再生ボタン111を押すとTFT液晶表示装置107に記録媒体21(図6で後述)に記録された撮影画像が図4のように表示される。
以後、このようにTFT液晶表示装置107に撮影画像が表示されている状態を「再生画像表示状態」という。
再生画像表示状態では、4方向SWは表示したい画像を選択するスイッチとして機能し、画像を拡大表示している場合は表示位置をスクロールするスイッチとして機能する。
また、再生画像表示状態では、測距点選択ボタン104、AEロックボタン103はそれぞれ再生画像の拡大、縮小を行う釦として機能する。
110はTFT液晶表示装置107に撮影情報を表示させる表示ボタンである。
図5は、本実施形態のデジタルカメラのTFT液晶表示装置に撮影情報を表示している状態を例示する図である。
図5に示すように、この状態ではTFT液晶表示装置107にシャッタスピード301、絞り値302、露出レベル表示303、ISO感度、調光補正量等の撮影情報が表示される。
以後、このようにTFT液晶表示装置107に撮影情報が表示されている状態を「撮影情報表示状態」という。
カメラが撮影可能な状態にあるときには常に撮影情報表示状態となっている。また、カメラの状態がメニュー表示状態、再生画像表示状態の場合でも、レリーズボタン105やモードダイヤル112、表示ボタン110を操作すると即座に撮影情報表示状態となり、撮影可能な状態となる。
以上説明したように、カメラの操作に応じてカメラの状態はメニュー表示状態、再生画像表示状態、撮影情報表示状態へと変化する。
以降の説明では、操作後のカメラがメニュー表示状態となる操作を「メニュー関連操作」という。また、操作後のカメラが再生画像表示状態となる操作を「再生関連操作」という。また、操作後のカメラが撮影情報表示状態となる操作を「撮影関連操作」という。更に、操作後のカメラが電源OFF状態となる操作を「終了関連操作」という。
操作部材の中にはカメラの状態によって異なる機能が割り当てられているものがある。例えば、AEロックボタン103はカメラの状態がメニュー表示状態のときには機能を有さず、撮影情報表示状態の時にはAEロックの機能が、再生画像表示状態の時には再生画像の縮小の機能が割り当てられる。この場合、AEロックボタン103の操作は撮影情報表示状態で操作した場合は撮影関連操作、再生画像表示状態で操作した場合は再生関連操作ということになる。
[制御ブロック]
図6は、本実施形態のデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
図6において、1はカメラ本体に内蔵された制御手段であるマイクロコンピュータである。
マイクロコンピュータ1には、ミラー駆動回路11、焦点検出センサ12、シャッター駆動回路14、測光センサ15、姿勢検出センサ17、映像信号処理回路10、液晶表示駆動回路18、DC/DCコンバータ23が接続され、これらを統括して制御する。また、マイクロコンピュータ1には、レンズマウントの接点(不図示)を介して撮影レンズ201内のレンズマイコン205が接続されている。更に、マイクロコンピュータ1はSW1、SW2、メイン電子ダイヤル106、モードダイヤル112、その他SW類の入力を検知する機能を有している。
21は、例えばCFカード等のカメラ本体101に対して取り外しが可能な記録媒体である。
205は撮影レンズ201内に備えられているレンズマイコンで、マイクロコンピュータ1との通信、レンズ内の各デバイスの統括制御を担っている。
202は撮影レンズ201内に備えられたレンズ駆動回路で、レンズマイコン205の制御によって撮影レンズ201内のフォーカスレンズ位置を変化させることによりCMOS撮像装置7に焦点を合わせる。204は撮影レンズ201内に備えられている絞り駆動回路で、レンズマイコン205の制御によって絞り203を変化させて光学的な絞り値を変化させる。
3はメインミラーで撮影レンズ201により結像される被写体像を、ペンタダハプリズム2へ導くと共に、その一部を透過させ、後述するサブミラー4を通して焦点検出センサ12へ導く。メインミラー3はミラー駆動回路11により、ファインダーにて被写体像を観察可能な位置と撮影時に被写体光束の光路から待避する退避位置とを可動自在に構成されている。
4はメインミラー3の一部を透過した被写体光を反射させて、焦点検出センサ12へ被写体像を導くためのサブミラーである。サブミラー4は、上記メインミラー3と連動し、当該メインミラー3がファインダーにて被写体像を観察可能な位置にあるときには、焦点検出センサ12へ被写体光を導く位置に可動する。また、撮影時には被写体光束の光路から待避する退避位置に可動する。
11はミラー駆動回路で、DCモータとギヤトレイン等から構成され、マイクロコンピュータ1の制御によってメインミラー3やサブミラー4を駆動させる。
2はペンタダハプリズムで、メインミラー3によって導かれた被写体像を正立正像に変換反射する光学部材である。
撮影レンズ201を通過した被写体光束は、絞り203を通過して、メインミラー3で反射され、ペンタダハプリズム2に導かれる。
撮影レンズ201を通過した被写体光束は、さらに測光センサ15へも導かれる。また、メインミラー3を透過した光束はサブミラー4で反射され、焦点検出センサ12の検出面上で再結像される。その光像は、電気的なイメージ信号に変換されて焦点検出センサ12内部の焦点検出回路13に供給される。
焦点検出回路13はマイクロコンピュータ1の指示に従い、焦点検出センサ12の蓄積制御と読み出し制御を行って、画素情報をマイクロコンピュータ1へ出力する。
マイクロコンピュータ1は焦点検出回路13からの被写体像のイメージ信号に基づいて、周知の位相差検出法による焦点検出演算を行い、撮影レンズ201による結像面とフィルム面等の予定結像面との差、即ちデフォーカス量及びデフォーカス方向を算出する。そして、マイクロコンピュータ1は算出したデフォーカス量及びデフォーカス方向に基づいて、レンズ駆動回路202を介して撮影レンズ201のフォーカスレンズ位置を変化させ合焦位置まで駆動する。
5は機械式シャッター装置であり、フォーカルプレーンシャッターからなる。フォーカルプレーンシャッターは、不図示の先羽根群及び後羽根群を有する。先羽根群はファインダー観察時には被写体光束を遮り、撮像時にはレリーズ信号に応じて被写体光束の光路から待避して露光を開始させる。後羽根群は、、ファインダー観察時には被写体光束の光路から待避していると共に、撮像時には先羽根群の走行開始後所定のタイミングで被写体光束を遮光する。シャッター装置5はマイクロコンピュータ1の指令を受けたシャッター駆動回路14によって制御される。
17はカメラの姿勢を検出する姿勢検出センサである。
なお、姿勢検出センサ17の構成については、特開2000−19618号公報等で公知であるので説明は省略する。
7は撮影レンズ201により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換するCMOS撮像装置である。8はCDS/AGC回路で、画像信号のノイズの低減等の基本的なアナログ処理、A/D変換する前のアナログ信号のゲイン調整処理を行う。
9はA/D変換回路であり、アナログの各画素信号をデジタル信号に変換する。
10は映像信号処理回路で、内部に画像データ処理部10a、画像表示処理部10b、メモリコントローラ10c、インターフェース処理部10d等を有し、ハードウエアによる画像処理全般を担当する。
画像データ処理部10aはデジタル化されたCMOS撮像装置7の画像データに、レベル補正、ホワイトバランスの調整、ガンマー調整処理、その他フィルター処理、画像データに対するJPEG等の圧縮処理等を行う。画像表示処理部10bは表示用の情報合成処理等を行う。
映像信号処理回路10からの表示用の画像データは、TFTモニタ駆動回路19を介してTFT液晶表示装置107に表示される。
これらの機能は、マイクロコンピュータ1との通信により制御される。
画像データは、一旦、バッファメモリ20に格納され、メモリコントローラ10cを介して映像信号処理回路10で順次処理される構成となっている。
メモリコントローラ10cでは、映像信号処理回路10から入力された未処理のデジタル画像データをバッファメモリ20に格納したり、処理済みの画像データを記録媒体21に格納する。また、逆にバッファメモリ20や記録媒体21から画像データを映像信号処理回路10に出力する。
25はパソコンやプリンタ等の外部機器を接続するコネクタ端子である。
インターフェース処理部10dはコネクタ端子25に接続された外部機器とのデータの送受信処理を行う。
SW2がオンされると所定のシーケンスに従って、一連の露光処理が開始される。
測光センサ15は測光回路16を内蔵しており、測光センサ15からの出力を画面内の各エリアの輝度信号として、マイクロコンピュータ1に出力する。マイクロコンピュータ1は輝度信号を演算処理し、撮影の露出を算出する。
18は液晶表示駆動回路で、マイクロコンピュータ1の表示指令に従ってファインダー内液晶表示装置22を駆動する。
23はDC/DCコンバータであり、バッテリ24の電源を各IC(集積回路)や駆動系に必要な複数の電源に変換する。各IC(集積回路)や駆動系への電力の供給は、マイクロコンピュータ1により制御される。
[動作の説明]
図7は、本実施形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
電源投入、メモリカード交換、電池交換等でカメラがリセットされると本フローチャートの処理が始まり、S1の処理へと進む。
S1では、撮影情報を表示するサブルーチンが呼び出される。本サブルーチン処理の詳細については後述する。本サブルーチン処理が終了するとS2へと進む。
S2では、エラーチェック処理を実施し、カメラが撮影可能な状態かどうか判断する。ここでチェックする内容は、例えばバッテリ24の残量、記録媒体21の有無、記録媒体21のリード/ライトチェック、撮影レンズ201との通信チェック、記録媒体21の残容量、映像信号処理回路10の処理状況等である。
ここでエラー又は警告すべき項目が確認された場合、エラー内容を記憶する。
エラーチェック処理が終了したらS3の処理へ移る。
S3では、S2の処理において撮影不可能なエラーが確認されたかどうか判別する。撮影不可能なエラーが確認されていればS4の処理へ移り、撮影不可能なエラーが確認されていなければS5の処理へと移る。
S4では、エラー警告表示処理のサブルーチンを呼び出す。本サブルーチン処理の詳細については後述する。サブルーチン処理が終了すると本フローの処理を終了する。
S5では、S2の処理において処理待ちの状態であるかどうか確認する。ここで処理待ちの状態とは例えば映像信号処理回路10が画像処理中で処理終了まで操作を受け付けることができない状態である。処理待ちの状態であればS6の処理へ移り、処理待ちの状態でなければS7の処理へと移る。
S6では、エラー警告表示処理のサブルーチンを呼び出す。本サブルーチン処理の詳細については後述する。サブルーチン処理が終了するとS2の処理へと進む。
S7では、S2の処理において撮影は可能であるが警告すべき項目が確認されたかどうか判別する。警告すべき項目が確認されていればS8の処理へ移り、警告すべき項目が確認されていなければS9の処理へと移る。
S8では、エラー警告表示処理のサブルーチンを呼び出す。本サブルーチン処理の詳細については後述する。サブルーチン処理が終了するとS9の処理へと移る。
S9では、撮影関連操作がなされたかどうか確認する。
撮影関連操作がなされていればS10の処理へ、撮影関連操作がなされていなければS15の処理へと移る。
S10では、SW1がONされているかどうか判別する。SW1がONされていればS11の処理へ、SW1がONされていなければS1の処理へ移る。
S11では、測光、測距等の撮影準備動作処理を行い、S12の処理へ進む。
S12では、TFT液晶表示装置107に撮影情報を表示するサブルーチンを呼び出す。本サブルーチンの処理の詳細については後述する。本サブルーチンの処理が終了するとS13の処理へ進む。
S13では、SW2がONされているかどうか判別する。SW2がONされていればS14の処理へ、SW2がONされていなければS1の処理へ移る。
S14では、一連の露光処理を実行する。一連の露光処理が終了するとS1の処理へ移る。
S15では、メニュー関連操作がなされたかどうか確認する。
メニュー関連操作がなされていればS16の処理へ、メニュー関連操作がなされていなければS17の処理へと移る。
S16では、TFT液晶表示装置107に操作に対応したメニュー画面を表示し、S15の処理へ移る。
S17では、再生関連操作がなされたかどうか確認する。再生関連操作がなされていればS18の処理へ、再生関連操作がなされていなければS19の処理へと移る。
S18では、TFT液晶表示装置107に操作に対応した再生画面を表示し、S15の処理へ移る。
S19では、終了関連操作がなされたかどうか確認する。終了関連操作がなされていれば本フローチャートの処理を終了し、終了関連操作がなされていなければS1の処理へと移る。
[撮影情報表示処理]
図8は、図7のS1における撮影情報表示処理を示すフローチャートである。
図7のS1の処理で本サブルーチンが呼び出されると、S20において、姿勢検出センサ17により、カメラの姿勢を検出し、S21へ進む。
S21において、S20で検出したカメラの姿勢がグリップ下方向であるかどうか判別する。
カメラの姿勢がグリップ下方向であればS23へ、カメラの姿勢がグリップ下方向でなければS22へ進む。
S22では、TFT液晶表示装置107に操作に対応した撮影情報を表示し、本サブルーチンの処理を終了する。
S23では、TFT液晶表示装置107に操作に対応した撮影情報を180度回転して表示し、本サブルーチンの処理を終了する。
S22、S23でのカメラの撮影情報表示態様の一例を図10、図11に示す。ここで、図10は本カメラの横位置での撮影情報表示態様を例示する図、図11(a)はグリップ上位置姿勢での撮影情報表示態様、図11(b)はグリップ下位置姿勢での撮影情報表示態様を例示する図である。
図10の正位置や図11(a)に示すグリップ上位置の時に対して、図11(b)のグリップ下位置時には撮影情報の内容をレイアウトは変えずに180度回転して表示する。これにより、撮影者がグリップを上にして構えたときも、グリップを下にして構えたときも撮影者に対して表示が同じレイアウト、同じ方向で視認できるようになる。
[エラー、警告表示処理]
図9は、図7のS4、S6、S8におけるエラー、警告表示処理を示すフローチャートである。
図7のS4、S6、S8の処理で本サブルーチンが呼び出されると、S24において、姿勢検出センサ17により、カメラの姿勢を検出し、S25へ進む。
S25において、S24で検出したカメラの姿勢がグリップ下方向であるかどうか判別する。
カメラの姿勢がグリップ下方向であればS26へ、カメラの姿勢がグリップ下方向でなければS27へ進む。
S26では、TFT液晶表示装置107にS2で検出したエラー、警告に対応したエラー、警告文字を表示する。その際、エラー、警告文字の位置、大きさ、レイアウトはグリップ下位置のカメラの姿勢に対応した表示形態とする。具体的な表示形態については後述する。本処理終了後本サブルーチンの処理を終了する。
S27において、S24で検出したカメラの姿勢がグリップ上方向であるかどうか判別する。
カメラの姿勢がグリップ上方向であればS28へ、カメラの姿勢がグリップ上方向でなければS29へ進む。
S28では、TFT液晶表示装置107にS2で検出したエラー、警告に対応したエラー、警告文字を表示する。その際、エラー、警告文字の位置、大きさ、レイアウトはグリップ上位置のカメラの姿勢に対応した表示形態とする。具体的な表示形態については後述する。本処理終了後、本サブルーチンの処理を終了する。
S29では、TFT液晶表示装置107にS2で検出したエラー、警告に対応したエラー、警告文字を表示する。その際、エラー、警告文字の位置、大きさ、レイアウトは正位置のカメラの姿勢に対応した表示形態とする。具体的な表示形態については後述する。本処理終了後、本サブルーチンの処理を終了する。
S29でのカメラのエラー、警告文字の表示例を図12、図14、図16に示す。また、S28でのカメラのエラー、警告文字の表示例を図13(a)、図15(a)、図17(a)に示す。更に、S26でのカメラのエラー、警告文字の表示例を図13(b)、図15(b)、図17(b)に示す。ここで、図12、図13(a)、図13(b)は、S2で記録媒体21がカメラに装填されていないことが撮影不可能なエラーとして確認され、S4で呼び出されたサブルーチン中の、それぞれS29、S28、S26での表示状態を示している。
また、図14、図15(a)、図15(b)は、S2でカメラが処理待ちの状態であることが警告として確認され、S6で呼び出されたサブルーチン中の、それぞれS29、S28、S26の表示状態を示している。
また、図16、図17(a)、図17(b)は、S2でカメラの電池残量が少ないことが警告として確認され、S8で呼び出されたサブルーチン中の、それぞれS29、S28、S26の表示状態を示している。
上記各図中において、エラー、警告は撮影情報の一部を隠す形でオーバーラップ表示されている。また、図12乃至図15に示すようにカメラの姿勢が縦位置の場合でも、撮影情報は同じレイアウトで表示されている。
また、正位置やグリップ上位置の時に対して、グリップ下位置の時には撮影情報をレイアウトは変えずに180度回転して表示するので、グリップを上にして構えたときも下に構えたときも同じレイアウト、同じ方向となり視認性が良くなるように表示される。
一方、エラー、警告文字はカメラの姿勢が正位置、グリップ上位置、グリップ下位置の夫々で表示内容が正立して視認できるように表示方向や撮影情報に対するレイアウトを変更して表示する。またいかなる姿勢においても、シャッタスピード301、絞り値302、露出レベル表示303等の主要な撮影情報は隠さないようにレイアウトされている。
上記実施形態においては表示装置としてTFT液晶表示装置を用いた例を示したが、他の方式の表示装置、例えば有機EL表示装置等を適用することもできる。
上記実施形態によれば、複数の数値、文字、アイコンの組み合わせからなる撮影情報はカメラの姿勢に関わらず同一レイアウトの表示形態とし、撮影情報に部分的にオーバラップして表示される文字情報はカメラの姿勢に応じて表示形態を変化させる。これにより、カメラの姿勢にかかわらず撮影情報及び文字情報のいずれもが常に視認性に優れ、カメラの姿勢が変化しても、必要な情報を迅速に認識できるような表示が可能となる。
また、常に表示装置において所定の撮影情報が表示される表示領域を避けるように、カメラ姿勢に応じて文字情報の表示位置を変更する。これにより、カメラ姿勢によらず、文字情報がオーバーラップして表示されている場合でも、重要な撮影情報は常に確認することができる。
また、所定の撮影情報は、シャッタスピード、絞り値、露出レベルの少なくとも1つを含むことにより、カメラ姿勢によらず、文字情報がオーバーラップして表示されている場合でもシャッタスピード、絞り値を常に確認することができる。
また、カメラのグリップが下方に位置する姿勢の場合は撮影情報を180度回転して表示するので、カメラのグリップが上の場合と下の場合とで、表示内容が撮影者に対して同じレイアウトとなり、視認性に優れた表示が可能となる。
また、文字情報はカメラのエラー又は警告内容を表す表示であることにより、カメラ姿勢によらず、撮影情報、エラー、警告のいずれについても常に視認性に優れた表示が可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上記実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (10)

  1. 被写体を撮像する撮像手段と、
    数値、文字若しくは画像又はこれらの組み合わせからなる、撮像装置に設定された撮影設定を表す撮影情報を表示する表示手段と、
    前記撮像装置の姿勢を検出する検出手段と、
    前記撮像装置の姿勢が横位置である場合及び第1の縦位置である場合には前記撮影情報を同一のレイアウトで、かつ回転することなく表示し、
    前記撮像装置の姿勢が前記第1の縦位置と上下が反対である第2の縦位置である場合には前記撮影情報を前記横位置及び前記第1の縦位置の場合と同じレイアウトで、かつ、前記横位置及び前記第1の縦位置の場合から180度回転した向きで表示するよう前記表示手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記表示手段は、前記撮影情報と共に、当該撮影情報に部分的にオーバラップして表示される、当該撮影情報とは異なる特定の文字情報を表示し、
    前記制御手段は、前記特定の文字情報のレイアウト及び向きを前記撮像装置の姿勢に応じて変更するよう前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記撮像装置の姿勢にかかわらず、前記撮影情報のうち撮影時の条件に関する情報を表示する領域に前記特定の文字情報がオーバラップしないよう前記表示手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮影時の条件に関する情報は、シャッタスピード、絞り値、及び露出レベルの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第2の縦位置は、前記撮像装置のグリップ部が下方に位置する姿勢であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記特定の文字情報は、前記撮像装置に関するエラー又は警告情報であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記特定の文字情報が常に正視できる形態で表示されるよう前記表示手段を制御することを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  8. 被写体を撮像する撮像手段と、
    数値、文字若しくは画像又はこれらの組み合わせからなる、撮像装置に設定された撮影設定を表す撮影情報を表示する表示手段と、
    前記撮像装置の姿勢を検出する検出手段と、を有する撮像装置の表示制御方法であって、
    前記撮像装置の姿勢が横位置である場合及び第1の縦位置である場合には前記撮影情報を同一のレイアウトで、かつ回転することなく表示し、
    前記撮像装置の姿勢が前記第1の縦位置と上下が反対である第2の縦位置である場合には前記撮影情報を前記横位置及び前記第1の縦位置の場合と同じレイアウトで、かつ、前記横位置及び前記第1の縦位置の場合から180度回転した向きで表示するよう前記表示手段を制御することを特徴とする表示制御方法。
  9. コンピュータを、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  10. コンピュータを、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータによる読み取りが可能な記憶媒体。
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