JP2005033384A - デジタルカメラ - Google Patents
デジタルカメラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005033384A JP2005033384A JP2003194569A JP2003194569A JP2005033384A JP 2005033384 A JP2005033384 A JP 2005033384A JP 2003194569 A JP2003194569 A JP 2003194569A JP 2003194569 A JP2003194569 A JP 2003194569A JP 2005033384 A JP2005033384 A JP 2005033384A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- thumbnail
- subject image
- subject
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Studio Devices (AREA)
Abstract
【課題】取得した被写体画像の判別と表示方向の切り替えとを容易に行えるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】カメラモードで撮影を行う時に、被写体画像とともに90°毎に回転された4種類のサムネイル画像を作成する。リプレイモードで被写体画像を再生表示する際には、4種類のサムネイル画像を被写体画像上に順次にポップアップ表示させ、被写体画像の表示内容の把握に利用することができる。被写体画像の表示方向が正立状態にない場合には、このポップアップ表示されたサムネイル画像の中から、被写体画像の正立状態を表すサムネイル画像を選択して標準サムネイル画像にすることができる。選択された標準サムネイル画像の種類はフラグデータとして記録される。以後の被写体画像の表示時にはフラグデータが参照され、標準サムネイル画像に合わせて被写体画像が回転されて表示される。
【選択図】 図6
【解決手段】カメラモードで撮影を行う時に、被写体画像とともに90°毎に回転された4種類のサムネイル画像を作成する。リプレイモードで被写体画像を再生表示する際には、4種類のサムネイル画像を被写体画像上に順次にポップアップ表示させ、被写体画像の表示内容の把握に利用することができる。被写体画像の表示方向が正立状態にない場合には、このポップアップ表示されたサムネイル画像の中から、被写体画像の正立状態を表すサムネイル画像を選択して標準サムネイル画像にすることができる。選択された標準サムネイル画像の種類はフラグデータとして記録される。以後の被写体画像の表示時にはフラグデータが参照され、標準サムネイル画像に合わせて被写体画像が回転されて表示される。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラに関し、さらに詳しくは、複数の縮小画像を生成して記録するデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、デジタルカメラは急速に普及しつつある。デジタルカメラは撮影レンズが結像した被写体の光学像をCCDイメージセンサにより撮像して画像データに変換し、その被写体の画像データを画像ファイルに格納する。このとき被写体画像のデータ数を間引いて作成した小さなサイズの画像(以降、サムネイル画像という)を作成するものもある。
【0003】
一方、被写体画像を横につなげてパノラマ画像を作成するデジタルカメラもある。この横長あるいは縦長のパノラマ画像から作成されたサムネイル画像は、縮小率が大きくなり見にくくなる。この見にくさを解消するため、パノラマ画像の中央部分だけからサムネイル画像を作成する画像処理装置が発明されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−186334号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被写体画像の表示方向が正立方向と異なる場合、その画像の表示内容を判別しにくいことがある。また、画像の内容を把握するために被写体画像の表示方向を回転させる場合、その回転操作はユーザが行わなくてはならない。この操作は、表示の切り替えに時間がかかったり複雑な操作を必要とする等、煩雑さを伴うものであった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は取得した被写体画像の表示方向の判別と、表示方向の切り替えとを容易に行うことができるデジタルカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラでは、撮影操作に応じて被写体画像の画像データを生成する撮像手段と、被写体画像の画像データを記録する記録部とを備えたデジタルカメラにおいて、前記被写体画像を縮小した標準サムネイル画像の画像データを作成し、標準サムネイル画像を回転させた回転サムネイル画像の画像データを少なくとも1種類作成するサムネイル作成手段と、前記被写体画像の画像データと、標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像の画像データとを関連付けて記録部に記録するデータ管理手段とを設けた。
【0008】
また、前記被写体画像と標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像とを表示する表示手段と、標準サムネイル画像と回転サムネイル画像との中から、新たに標準サムネイル画像を選択する選択手段と、選択されたサムネイル画像を標準サムネイル画像として特定するためのフラグデータを被写体画像の画像データに関連付けて記録部に記録するフラグデータ記録手段と、被写体画像を表示手段に表示する際に、標準サムネイル画像の回転方向及び回転量に合わせて該被写体画像を回転させる画像回転手段とを設けた。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に本発明のデジタルカメラの斜視図を示す。デジタルカメラ2の上面には、電源スイッチ4が設けられており、このスイッチをスライド移動させて電源のON/OFFを行う。そのとなりには、シャッタボタン6が備えられている。シャッタボタン6の反対側には、撮像においてストロボのON/OFFを切り替えるストロボボタン7が備えられている。デジタルカメラ2の前面には、撮影レンズ8aが配置されている。撮影レンズ8aの上方には対物側ファインダ窓10が設けられ、その側方にはストロボ12が設けられている。
【0010】
図2にデジタルカメラ2の背面の斜視図を示す。背面の図中左上には被写体を確認するための接眼側ファインダ窓14が設けられており、その横には、デジタルカメラ2の各種設定を行うモードダイヤル16が備えられている。モードダイヤル16の下には液晶画面17が設けられ、スルー画像や撮像した被写体画像、サムネイル画像などが表示される。各種メニューを表示する場合には、メニュー/実行ボタン20を押圧操作する。また、メニューを選択する必要があるときは、モードダイヤル16の横にある選択ボタン18を用いて選択する。メニューの選択が終了したらメニュー/実行ボタン20を押しメニューを実行に移す。メニュー/実行ボタン20のとなりには取り消し動作を命令するキャンセルボタン22が備えられ、さらにそのとなりには、液晶画面17の表示の表示/非表示を切り替える表示ボタン24が設けられている。
【0011】
図3に本発明が実施されたデジタルカメラ2の構成を表すブロック図を示す。レンズ鏡筒8は、撮影レンズ8aを含むフォーカスレンズ、ズームレンズ、絞り機構、駆動用モータとからなり、ズームレンズとフォーカスレンズとは、駆動用モータによって光軸方向に移動されてピントとズーム倍率とが変化される。
【0012】
レンズ鏡筒8の背後にはCCD34が配置されている。CCD34は、レンズ鏡筒8のズームレンズやフォーカスレンズを通して結像された被写体像を光電変換する。CCD34は、各セルの電荷蓄積時間を変更することで、露光量を調節する電子シャッタとしての機能を備えている。CCD34は、タイミングジェネレータ36から入力されたタイミング信号(クロック信号)に基づいて動作する。
【0013】
光電変換によりCCD34から出力された電気信号は、相関二重サンプリング回路(以下、CDSと省略する)39に入力される。CDS39は、CCD34から入力された信号をCCD34の各セルの電荷蓄積量に応じたRGBの画像信号に変換し、増幅回路(以下、AMPと省略する)41に入力する。AMP41でRGBの画像信号は増幅され、アナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器と省略する)43でデジタルデータに変換される。生成されたデジタルデータは、画像入力コントローラ45を介してバッファメモリ47に一時的に記憶される。
【0014】
バッファメモリ47に記憶されたデジタルデータは、画像処理回路48に読み出され、輪郭補正、ガンマ補正等の画像処理が行われ、被写体画像データとなる。生成された被写体画像データは、バッファメモリ47に一時的に記憶される。バッファメモリ47の被写体画像データは、液晶画面17が表示状態にあるときにはVRAM49に入力され、また、シャッタボタン6を押下したときには、圧縮処理回路50に入力される。
【0015】
VRAM49に入力された被写体画像データはビデオエンコーダ51に入力され、NTSCコンポジットデータに変換される。このコンポジット信号は、液晶画面17に入力され、被写体画像がスルー表示される。
【0016】
液晶画面17に表示されたスルー画像を見ながらシャッタボタン6を押下すると、シャッタスイッチ60が閉じ、バッファメモリ47から圧縮処理回路50に被写体画像データが入力され、デジタルカメラ2の画質設定に応じてJoint Photographic Experts Group(以下、JPEGと省略する)の規格に準拠して圧縮される。圧縮された被写体画像データはメディアコントローラ56に入力され、所定のフォーマット、例えばDCF( Design rule for Camera File System )に則り、ファイル名が付され、画像ファイルとして記録メディア58に記録される。
【0017】
デジタルカメラ2は、モードダイヤル16の操作により、上述の動作を行うカメラモードと、撮像した画像を液晶画面17で確認できるリプレイモードとに切り替えられる。リプレイモードでは、記録メディア58に記録した被写体画像データをVRAM49に読み出して液晶画面17に表示することができる。
【0018】
サムネイル作成手段としても機能する圧縮処理回路50は、被写体画像データの生成時に被写体画像データを間引いて被写体画像よりもサイズの小さなサムネイル画像の画像データを作成する。図4は圧縮処理回路50において作成された被写体画像と、この被写体画像から作成されるサムネイル画像との一例を示している。被写体画像68は、木を写した画像である。この被写体画像68から、被写体画像68をそのまま縮小した標準のサムネイル画像69と時計方向に90°回転させたサムネイル画像70と、半回転させたサムネイル画像71と、時計方向に270°回転させたサムネイル画像72とが作成される。
【0019】
上述のサムネイル画像69〜72の画像データは、データ管理手段でもあるCPU32によって、被写体画像68の画像データを組み込んだ画像ファイル内に一緒に記録される。図5は被写体画像68の画像ファイル80の構成を示している。画像ファイル80内には、被写体画像68の画像データ68Dを格納する被写体画像領域と、サムネイル画像69〜72の画像データ69D〜72Dを格納するサムネイル領域A〜Dとが設けられている。各サムネイル領域A〜Dには、固有の識別番号「0〜3」が付されている。
【0020】
また、画像ファイル80には、被写体画像領域とサムネイル画像領域A〜Dの他に、画像データヘッダとフラグ領域とが組み込まれている。画像データヘッダには、被写体画像データのピクセル数や色の諧調数等が記録される。
【0021】
フラグ領域には、リプレイモードにおいて液晶画面17に被写体画像68を表示する際に、被写体画像68の回転方向及び回転量の指標となる標準サムネイル画像のサムネイル領域の識別番号が、フラグデータとして記録される。例えば、サムネイル画像69が指標となる場合にはサムネイル領域Aの識別番号「0」が、サムネイル画像70が指標となる場合にはサムネイル領域Cの識別番号「1」が、バイナリコードでフラグ領域に記録される。
【0022】
上記フラグデータは、フラグデータ記録手段としても機能するCPU32によって作成され、画像ファイル80のフラグ領域に記録される。また、フラグデータに応じて行われる被写体画像の回転処理は、画像回転手段としても機能する画像処理回路48によって実施される。なお、後述する標準サムネイル画像の選択時に、サムネイル画像が選択されなかった場合には、被写体画像68を縮小しただけのサムネイル画像69が標準サムネイル画像として利用される。
【0023】
次に、上記実施形態の作用について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。デジタルカメラ2を使用して撮影を行なうと、被写体画像68の画像データ68Dと4種類のサムネイル画像69〜72の画像データ69D〜72Dとが作成される。これらの画像データから、図5に示すようなファイル構成を有する画像ファイル80が形成され、所定のファイル名が付されて記録メディア58に記録される。
【0024】
デジタルカメラ2のモードをリプレイモードに切り換えると、図7に示すように、液晶画面17には、カメラモードにおいて最後に撮影された被写体画像68が表示される。この被写体画像68の表示の際には、被写体画像データ68Dとともにサムネイル画像データ69D〜72DもVRAM49に読み込まれる。
【0025】
デジタルカメラ2を縦位置に構えて撮影を行なった場合、液晶画面17に表示される被写体画像68は横向きの画像となるため、この画像の内容を判別するのが難しくなる。このような場合、従来のデジタルカメラでは、デジタルカメラ自体を回転させたり、表示画像の回転操作を行なう必要があった。
【0026】
上述したように被写体画像68の判別が難しい時に、本実施形態のデジタルカメラ2では、撮影時に作成された4種類のサムネイル画像69〜72を被写体画像68上にポップアップ表示させることができる。具体的には、メニュー/実行ボタン20を操作して、現在実行可能な複数のメニューを液晶画面17上に表示させ、その中から「サムネイル表示」処理を選択ボタン18で選択して、メニュー/実行ボタン20を操作する。
【0027】
リプレイモードで「サムネイル表示」処理が実行されると、図8(A)に示すように、液晶画面17の被写体画像68の左上に標準のサムネイル画像69がポップアップ表示され、同右上にサムネイル画像のリスト90が表示される。同図(B)に示すように、選択ボタン18でリスト90を選択してポップアップ表示するサムネイル画像を切り換えることにより、被写体画像68の内容を簡単に判別することができる。また、各サムネイル画像69〜72はすでに作成されているものを使用するので、サムネイル画像の表示切り換えには時間がかからない。
【0028】
ポップアップ表示されたサムネイル画像69〜72を観察して、被写体画像68の正立状態を表すサムネイル画像が見つかった場合には、そのサムネイル画像を標準のサムネイル画像に指定することができる。例えば、被写体画像68の正立状態をサムネイル画像70が表している場合、サムネイル画像70をポップアップ表示させた状態でメニュー/実行ボタン20を操作する。このメニュー/実行ボタン20の操作信号を受けたCPU32は、サムネイル画像70が記録されているサムネイル領域を表すフラグデータを作成し、画像ファイル80のフラグ領域に記録する。これにより、サムネイル画像70が被写体画像68の標準のサムネイル画像となる。
【0029】
標準サムネイル画像の選択後に、リプレイモードで被写体画像68を表示させると、被写体画像データ68Dは、サムネイル画像70と同じ回転方向及び回転量となるように画像処理回路48で画像処理される。これにより、標準サムネイル画像の選択後には、被写体画像68を常に正立状態で観察できるようになる。
【0030】
また、図9に示すように、リプレイモードでは、表示方法を切り換えることで記録メディア内に記録されている被写体画像をサムネイル表示することもできるが、このサムネイル表示においても、上述のように選択された標準サムネイル画像が使用される。これにより、サムネイル表示においても、画像を正立状態で観察することができる。
【0031】
画像ファイル80をパーソナルコンピュータ等の外部機器に読み出した場合は、画像ファイル80のフラグデータが参照され、フラグデータが示すサムネイル画像がモニタ画面に表示される。また、被写体画像を表示するときには、フラグデータが示すサムネイル画像に合わせて回動した被写体画像が表示される。また、被写体画像をプリンタで印刷する場合も、同様にフラグデータが利用される。
【0032】
なお、フラグデータが示す標準サムネイル画像以外のサムネイル画像データは、消去するようにしてもよい。これにより、フラグデータ記録後の画像ファイルの大きさが小さくなり、記録メディアを有効に使用することができる。
【0033】
また、撮影時に作成するサムネイル画像の画像データは、4種に限定されず、これより多くても少なくてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明のデジタルカメラによれば、被写体画像を基にして標準サムネイル画像と回転サムネイル画像とを作成するサムネイル作成手段と、被写体画像の画像データと標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像の画像データとを記録するデータ管理手段とを設けたことにより、標準サムネイル画像を手動で回転させることなく、回転した標準サムネイル画像を表示できる。このため被写体画像の内容が容易に識別できるようになる。
【0035】
また、標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像を表示する表示手段と、新たに標準サムネイル画像を選択する選択手段と、フラグデータを記録するフラグデータ記録手段と、画像回転手段とを設けたことにより、選択したサムネイル画像に従って回転した被写体画像を容易に表示することができ、被写体画像の正立位置の判別後に、被写体画像を回転処理させるといった作業を省くことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラの斜視図である。
【図2】図1に示したデジタルカメラの背面の斜視図である。
【図3】図1に示したデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図4】被写体画像と、この被写体画像から作成されるサムネイル画像との一例伊を示す説明図である。
【図5】画像ファイルの構造を示す概略図である。
【図6】被写体画像データの取得、及びフラグデータの記録について示すフローチャートである。
【図7】被写体画像が液晶画面に表示された状態を示す説明図である。
【図8】液晶画面にポップアップウインド形式でサムネイル画像が表示された状態を示す説明図である。
【図9】液晶画面に複数のサムネイル画像を表示した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
17 液晶画面
32 CPU
48 画像処理回路
58 記録メディア
68 被写体画像
80 画像ファイル
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラに関し、さらに詳しくは、複数の縮小画像を生成して記録するデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、デジタルカメラは急速に普及しつつある。デジタルカメラは撮影レンズが結像した被写体の光学像をCCDイメージセンサにより撮像して画像データに変換し、その被写体の画像データを画像ファイルに格納する。このとき被写体画像のデータ数を間引いて作成した小さなサイズの画像(以降、サムネイル画像という)を作成するものもある。
【0003】
一方、被写体画像を横につなげてパノラマ画像を作成するデジタルカメラもある。この横長あるいは縦長のパノラマ画像から作成されたサムネイル画像は、縮小率が大きくなり見にくくなる。この見にくさを解消するため、パノラマ画像の中央部分だけからサムネイル画像を作成する画像処理装置が発明されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−186334号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被写体画像の表示方向が正立方向と異なる場合、その画像の表示内容を判別しにくいことがある。また、画像の内容を把握するために被写体画像の表示方向を回転させる場合、その回転操作はユーザが行わなくてはならない。この操作は、表示の切り替えに時間がかかったり複雑な操作を必要とする等、煩雑さを伴うものであった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は取得した被写体画像の表示方向の判別と、表示方向の切り替えとを容易に行うことができるデジタルカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラでは、撮影操作に応じて被写体画像の画像データを生成する撮像手段と、被写体画像の画像データを記録する記録部とを備えたデジタルカメラにおいて、前記被写体画像を縮小した標準サムネイル画像の画像データを作成し、標準サムネイル画像を回転させた回転サムネイル画像の画像データを少なくとも1種類作成するサムネイル作成手段と、前記被写体画像の画像データと、標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像の画像データとを関連付けて記録部に記録するデータ管理手段とを設けた。
【0008】
また、前記被写体画像と標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像とを表示する表示手段と、標準サムネイル画像と回転サムネイル画像との中から、新たに標準サムネイル画像を選択する選択手段と、選択されたサムネイル画像を標準サムネイル画像として特定するためのフラグデータを被写体画像の画像データに関連付けて記録部に記録するフラグデータ記録手段と、被写体画像を表示手段に表示する際に、標準サムネイル画像の回転方向及び回転量に合わせて該被写体画像を回転させる画像回転手段とを設けた。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に本発明のデジタルカメラの斜視図を示す。デジタルカメラ2の上面には、電源スイッチ4が設けられており、このスイッチをスライド移動させて電源のON/OFFを行う。そのとなりには、シャッタボタン6が備えられている。シャッタボタン6の反対側には、撮像においてストロボのON/OFFを切り替えるストロボボタン7が備えられている。デジタルカメラ2の前面には、撮影レンズ8aが配置されている。撮影レンズ8aの上方には対物側ファインダ窓10が設けられ、その側方にはストロボ12が設けられている。
【0010】
図2にデジタルカメラ2の背面の斜視図を示す。背面の図中左上には被写体を確認するための接眼側ファインダ窓14が設けられており、その横には、デジタルカメラ2の各種設定を行うモードダイヤル16が備えられている。モードダイヤル16の下には液晶画面17が設けられ、スルー画像や撮像した被写体画像、サムネイル画像などが表示される。各種メニューを表示する場合には、メニュー/実行ボタン20を押圧操作する。また、メニューを選択する必要があるときは、モードダイヤル16の横にある選択ボタン18を用いて選択する。メニューの選択が終了したらメニュー/実行ボタン20を押しメニューを実行に移す。メニュー/実行ボタン20のとなりには取り消し動作を命令するキャンセルボタン22が備えられ、さらにそのとなりには、液晶画面17の表示の表示/非表示を切り替える表示ボタン24が設けられている。
【0011】
図3に本発明が実施されたデジタルカメラ2の構成を表すブロック図を示す。レンズ鏡筒8は、撮影レンズ8aを含むフォーカスレンズ、ズームレンズ、絞り機構、駆動用モータとからなり、ズームレンズとフォーカスレンズとは、駆動用モータによって光軸方向に移動されてピントとズーム倍率とが変化される。
【0012】
レンズ鏡筒8の背後にはCCD34が配置されている。CCD34は、レンズ鏡筒8のズームレンズやフォーカスレンズを通して結像された被写体像を光電変換する。CCD34は、各セルの電荷蓄積時間を変更することで、露光量を調節する電子シャッタとしての機能を備えている。CCD34は、タイミングジェネレータ36から入力されたタイミング信号(クロック信号)に基づいて動作する。
【0013】
光電変換によりCCD34から出力された電気信号は、相関二重サンプリング回路(以下、CDSと省略する)39に入力される。CDS39は、CCD34から入力された信号をCCD34の各セルの電荷蓄積量に応じたRGBの画像信号に変換し、増幅回路(以下、AMPと省略する)41に入力する。AMP41でRGBの画像信号は増幅され、アナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器と省略する)43でデジタルデータに変換される。生成されたデジタルデータは、画像入力コントローラ45を介してバッファメモリ47に一時的に記憶される。
【0014】
バッファメモリ47に記憶されたデジタルデータは、画像処理回路48に読み出され、輪郭補正、ガンマ補正等の画像処理が行われ、被写体画像データとなる。生成された被写体画像データは、バッファメモリ47に一時的に記憶される。バッファメモリ47の被写体画像データは、液晶画面17が表示状態にあるときにはVRAM49に入力され、また、シャッタボタン6を押下したときには、圧縮処理回路50に入力される。
【0015】
VRAM49に入力された被写体画像データはビデオエンコーダ51に入力され、NTSCコンポジットデータに変換される。このコンポジット信号は、液晶画面17に入力され、被写体画像がスルー表示される。
【0016】
液晶画面17に表示されたスルー画像を見ながらシャッタボタン6を押下すると、シャッタスイッチ60が閉じ、バッファメモリ47から圧縮処理回路50に被写体画像データが入力され、デジタルカメラ2の画質設定に応じてJoint Photographic Experts Group(以下、JPEGと省略する)の規格に準拠して圧縮される。圧縮された被写体画像データはメディアコントローラ56に入力され、所定のフォーマット、例えばDCF( Design rule for Camera File System )に則り、ファイル名が付され、画像ファイルとして記録メディア58に記録される。
【0017】
デジタルカメラ2は、モードダイヤル16の操作により、上述の動作を行うカメラモードと、撮像した画像を液晶画面17で確認できるリプレイモードとに切り替えられる。リプレイモードでは、記録メディア58に記録した被写体画像データをVRAM49に読み出して液晶画面17に表示することができる。
【0018】
サムネイル作成手段としても機能する圧縮処理回路50は、被写体画像データの生成時に被写体画像データを間引いて被写体画像よりもサイズの小さなサムネイル画像の画像データを作成する。図4は圧縮処理回路50において作成された被写体画像と、この被写体画像から作成されるサムネイル画像との一例を示している。被写体画像68は、木を写した画像である。この被写体画像68から、被写体画像68をそのまま縮小した標準のサムネイル画像69と時計方向に90°回転させたサムネイル画像70と、半回転させたサムネイル画像71と、時計方向に270°回転させたサムネイル画像72とが作成される。
【0019】
上述のサムネイル画像69〜72の画像データは、データ管理手段でもあるCPU32によって、被写体画像68の画像データを組み込んだ画像ファイル内に一緒に記録される。図5は被写体画像68の画像ファイル80の構成を示している。画像ファイル80内には、被写体画像68の画像データ68Dを格納する被写体画像領域と、サムネイル画像69〜72の画像データ69D〜72Dを格納するサムネイル領域A〜Dとが設けられている。各サムネイル領域A〜Dには、固有の識別番号「0〜3」が付されている。
【0020】
また、画像ファイル80には、被写体画像領域とサムネイル画像領域A〜Dの他に、画像データヘッダとフラグ領域とが組み込まれている。画像データヘッダには、被写体画像データのピクセル数や色の諧調数等が記録される。
【0021】
フラグ領域には、リプレイモードにおいて液晶画面17に被写体画像68を表示する際に、被写体画像68の回転方向及び回転量の指標となる標準サムネイル画像のサムネイル領域の識別番号が、フラグデータとして記録される。例えば、サムネイル画像69が指標となる場合にはサムネイル領域Aの識別番号「0」が、サムネイル画像70が指標となる場合にはサムネイル領域Cの識別番号「1」が、バイナリコードでフラグ領域に記録される。
【0022】
上記フラグデータは、フラグデータ記録手段としても機能するCPU32によって作成され、画像ファイル80のフラグ領域に記録される。また、フラグデータに応じて行われる被写体画像の回転処理は、画像回転手段としても機能する画像処理回路48によって実施される。なお、後述する標準サムネイル画像の選択時に、サムネイル画像が選択されなかった場合には、被写体画像68を縮小しただけのサムネイル画像69が標準サムネイル画像として利用される。
【0023】
次に、上記実施形態の作用について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。デジタルカメラ2を使用して撮影を行なうと、被写体画像68の画像データ68Dと4種類のサムネイル画像69〜72の画像データ69D〜72Dとが作成される。これらの画像データから、図5に示すようなファイル構成を有する画像ファイル80が形成され、所定のファイル名が付されて記録メディア58に記録される。
【0024】
デジタルカメラ2のモードをリプレイモードに切り換えると、図7に示すように、液晶画面17には、カメラモードにおいて最後に撮影された被写体画像68が表示される。この被写体画像68の表示の際には、被写体画像データ68Dとともにサムネイル画像データ69D〜72DもVRAM49に読み込まれる。
【0025】
デジタルカメラ2を縦位置に構えて撮影を行なった場合、液晶画面17に表示される被写体画像68は横向きの画像となるため、この画像の内容を判別するのが難しくなる。このような場合、従来のデジタルカメラでは、デジタルカメラ自体を回転させたり、表示画像の回転操作を行なう必要があった。
【0026】
上述したように被写体画像68の判別が難しい時に、本実施形態のデジタルカメラ2では、撮影時に作成された4種類のサムネイル画像69〜72を被写体画像68上にポップアップ表示させることができる。具体的には、メニュー/実行ボタン20を操作して、現在実行可能な複数のメニューを液晶画面17上に表示させ、その中から「サムネイル表示」処理を選択ボタン18で選択して、メニュー/実行ボタン20を操作する。
【0027】
リプレイモードで「サムネイル表示」処理が実行されると、図8(A)に示すように、液晶画面17の被写体画像68の左上に標準のサムネイル画像69がポップアップ表示され、同右上にサムネイル画像のリスト90が表示される。同図(B)に示すように、選択ボタン18でリスト90を選択してポップアップ表示するサムネイル画像を切り換えることにより、被写体画像68の内容を簡単に判別することができる。また、各サムネイル画像69〜72はすでに作成されているものを使用するので、サムネイル画像の表示切り換えには時間がかからない。
【0028】
ポップアップ表示されたサムネイル画像69〜72を観察して、被写体画像68の正立状態を表すサムネイル画像が見つかった場合には、そのサムネイル画像を標準のサムネイル画像に指定することができる。例えば、被写体画像68の正立状態をサムネイル画像70が表している場合、サムネイル画像70をポップアップ表示させた状態でメニュー/実行ボタン20を操作する。このメニュー/実行ボタン20の操作信号を受けたCPU32は、サムネイル画像70が記録されているサムネイル領域を表すフラグデータを作成し、画像ファイル80のフラグ領域に記録する。これにより、サムネイル画像70が被写体画像68の標準のサムネイル画像となる。
【0029】
標準サムネイル画像の選択後に、リプレイモードで被写体画像68を表示させると、被写体画像データ68Dは、サムネイル画像70と同じ回転方向及び回転量となるように画像処理回路48で画像処理される。これにより、標準サムネイル画像の選択後には、被写体画像68を常に正立状態で観察できるようになる。
【0030】
また、図9に示すように、リプレイモードでは、表示方法を切り換えることで記録メディア内に記録されている被写体画像をサムネイル表示することもできるが、このサムネイル表示においても、上述のように選択された標準サムネイル画像が使用される。これにより、サムネイル表示においても、画像を正立状態で観察することができる。
【0031】
画像ファイル80をパーソナルコンピュータ等の外部機器に読み出した場合は、画像ファイル80のフラグデータが参照され、フラグデータが示すサムネイル画像がモニタ画面に表示される。また、被写体画像を表示するときには、フラグデータが示すサムネイル画像に合わせて回動した被写体画像が表示される。また、被写体画像をプリンタで印刷する場合も、同様にフラグデータが利用される。
【0032】
なお、フラグデータが示す標準サムネイル画像以外のサムネイル画像データは、消去するようにしてもよい。これにより、フラグデータ記録後の画像ファイルの大きさが小さくなり、記録メディアを有効に使用することができる。
【0033】
また、撮影時に作成するサムネイル画像の画像データは、4種に限定されず、これより多くても少なくてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明のデジタルカメラによれば、被写体画像を基にして標準サムネイル画像と回転サムネイル画像とを作成するサムネイル作成手段と、被写体画像の画像データと標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像の画像データとを記録するデータ管理手段とを設けたことにより、標準サムネイル画像を手動で回転させることなく、回転した標準サムネイル画像を表示できる。このため被写体画像の内容が容易に識別できるようになる。
【0035】
また、標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像を表示する表示手段と、新たに標準サムネイル画像を選択する選択手段と、フラグデータを記録するフラグデータ記録手段と、画像回転手段とを設けたことにより、選択したサムネイル画像に従って回転した被写体画像を容易に表示することができ、被写体画像の正立位置の判別後に、被写体画像を回転処理させるといった作業を省くことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラの斜視図である。
【図2】図1に示したデジタルカメラの背面の斜視図である。
【図3】図1に示したデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図4】被写体画像と、この被写体画像から作成されるサムネイル画像との一例伊を示す説明図である。
【図5】画像ファイルの構造を示す概略図である。
【図6】被写体画像データの取得、及びフラグデータの記録について示すフローチャートである。
【図7】被写体画像が液晶画面に表示された状態を示す説明図である。
【図8】液晶画面にポップアップウインド形式でサムネイル画像が表示された状態を示す説明図である。
【図9】液晶画面に複数のサムネイル画像を表示した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
17 液晶画面
32 CPU
48 画像処理回路
58 記録メディア
68 被写体画像
80 画像ファイル
Claims (2)
- 撮影操作に応じて被写体画像の画像データを生成する撮像手段と、被写体画像の画像データを記録する記録部とを備えたデジタルカメラにおいて、
前記被写体画像を縮小した標準サムネイル画像の画像データを作成し、標準サムネイル画像を回転させた回転サムネイル画像の画像データを少なくとも1種類作成するサムネイル作成手段と、
前記被写体画像の画像データと、標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像の画像データとを関連付けて記録部に記録するデータ管理手段とを設けたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記被写体画像と標準サムネイル画像及び回転サムネイル画像とを表示する表示手段と、
標準サムネイル画像と回転サムネイル画像との中から、新たに標準サムネイル画像を選択する選択手段と、
選択されたサムネイル画像を標準サムネイル画像として特定するためのフラグデータを被写体画像の画像データに関連付けて記録部に記録するフラグデータ記録手段と、
被写体画像を表示手段に表示する際に、標準サムネイル画像の回転方向及び回転量に合わせて該被写体画像を回転させる画像回転手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194569A JP2005033384A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | デジタルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194569A JP2005033384A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | デジタルカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005033384A true JP2005033384A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34205703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003194569A Pending JP2005033384A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | デジタルカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005033384A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011139491A (ja) * | 2011-02-02 | 2011-07-14 | Canon Inc | 撮像装置及び表示制御方法 |
-
2003
- 2003-07-09 JP JP2003194569A patent/JP2005033384A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011139491A (ja) * | 2011-02-02 | 2011-07-14 | Canon Inc | 撮像装置及び表示制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4534816B2 (ja) | 撮影装置及びプログラム | |
JP4395619B2 (ja) | 撮像装置、撮影条件設定方法、及び、プログラム | |
JP2007201539A (ja) | デジタルカメラ | |
JP2010130437A (ja) | 撮像装置、及び、プログラム | |
JP2006345296A (ja) | 画像表示装置及びソート方法 | |
JP4457929B2 (ja) | 撮影装置 | |
JP4696614B2 (ja) | 画像表示制御装置及びプログラム | |
TWI262450B (en) | Image reproduction apparatus and image capturing apparatus | |
JP2009065320A (ja) | 撮像装置 | |
JP2004248171A (ja) | 動画記録装置、動画再生装置、及び動画記録再生装置 | |
JP2008109221A (ja) | 撮像装置 | |
JP4570171B2 (ja) | 情報処理装置および記録媒体 | |
JP2005012423A (ja) | 撮像装置及び信号処理装置 | |
JP2010093579A (ja) | 撮像装置及びその制御方法及びプログラム | |
JP2005278003A (ja) | 画像処理装置 | |
JP4828486B2 (ja) | デジタルカメラ、撮影方法及び撮影プログラム | |
JP2005033384A (ja) | デジタルカメラ | |
JP3913046B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2007228233A (ja) | 撮影装置 | |
JP2004242093A (ja) | デジタルカメラ | |
JP4227066B2 (ja) | 撮影装置及び撮影装置の画像再生方法 | |
JP4011471B2 (ja) | デジタルカメラ | |
JP2001111938A (ja) | デジタルカメラ、画像処理方法、および記録媒体 | |
JP5003803B2 (ja) | 画像出力装置、および、プログラム | |
JP4300043B2 (ja) | 撮像装置、撮像方法、撮像プログラム、及び記録媒体 |