JP4680553B2 - カメラシステム - Google Patents

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Description

本発明は、絞り制御技術に関し、特に、合焦のためのレンズ駆動動作に連動して絞り口径が変化するレンズに適用するための絞り制御技術に関する。
図17は、従来のカメラのレンズの構成例3を示す図であり、図17の(1)は、前群レンズ71を繰り込み、無限遠に合焦したときの配置を示し、図17の(2)は、前群レンズ71を繰り出し、至近に合焦したときの配置を示している。ここでの前群レンズ71、後述の後群レンズ73は、それぞれ複数のレンズで構成されたものを表している。
このタイプのレンズでは、前群レンズ71と後群レンズ73の間に絞り羽根72が位置し、結像面74への入射光量を調節している。そして、前群レンズ71の移動に応じて、絞り羽根72も移動する。
図18は、カメラのレンズの他の構成を示す図であり、図18の(1)は、前群レンズ71を繰り込み、無限遠に合焦したときの配置を示し、図18の(2)は、前群レンズ71を繰り出し、至近に合焦したときの配置を示している。
このタイプのレンズでは、近距離側に焦点を合わせるために、前群レンズ71が移動しても、絞り羽根72が移動しない。従って、絞り羽根の絞り量を変化させる駆動機構(不図示)が複雑化せず、レンズ駆動機構の構成を簡素化でき、スペース的にも有利である。また、レンズの光学特性、例えばスポットフレア特性についても良好であるという利点がある。
しかし、その反面、前群レンズ71を繰り出したときでも、絞り羽根72の位置は不変であるため、絞り羽根72で決まる光束を、繰り出した前群レンズ71の枠がけり易くなるという問題があった。従って、絞り羽根72の開口径で決まる最大光束を前群レンズ71の枠がけらないようにするためには、図18の(2)に示すように前群レンズ71を大きくしなければならず、レンズが大型化するという欠点がある。
逆に、レンズを大型化せずに対応しようとすれば、図18の(3)に示すように、合焦のためのレンズ駆動動作に連動して絞り羽根72の口径を変化させる必要が生ずる。しかし、絞り羽根72の口径を変化させる場合、図18の(3)に示すように、前群レンズ71が繰り出し状態にあるときは絞り羽根72を駆動しても、前群レンズ71の枠の大きさにより決定された光束の大きさよりも絞りこむまでは、撮影画面の光束は変化しないことになり、絞りを駆動しても結像面74へ入射する光量が変わらない状態の区間が生ずる。
通常カメラは開放測光を行なっており、絞りの駆動量に応じて結像面74の入射光量が変わることを前提で絞り制御の演算などを行なっている。従って、図18に示すようなタイプのレンズでは、絞り量と光量との関係が前群レンズ71の位置により変化するため、精度の良い露出制御ができないという問題が発生する。
本願に関連するものとして、特許文献1記載の技術では、ズームレンズにおいて、ズーミングにより焦点距離が変動し、それに伴ってレンズの実際の絞り値が変わってしまう場合、または絞り駆動量と結像面光量との関係が異なる場合があるため、レンズの使い勝手から、実際の絞り値または絞り駆動量と結像面光量との関係がズーミング等のレンズ操作によって変動しないように絞りを補正するメカニカルな機構をレンズ自体に設けている。
また、特許文献2には、ズーム操作に連動して絞り口径が変化する絞り径補正機構を有する電動絞り装置についての技術が開示されている。
この特許文献2では、例えばテレ側では、ズームレンズ内の光束が通過する固定の開口の直径(以後、旋盤径と呼ぶ)で開放絞り口径(開放Fナンバー)を決定し、ワイド側での開口絞り口径(開放Fナンバー)は、絞り羽根自身で形成される口径(孔の直径)で決定されるようなレンズを取り扱っている。そして、テレ側では、絞り羽根自身で形成される口径は旋盤径より大きいので、開放位置から絞り込み動作を行う際には、スタート位置から絞り羽根にて形成される口径が旋盤径と同じ径になるまでの駆動ステップ(以下、「助走駆動」と呼ぶ。)を絞り込みのための駆動ステップに加算した駆動ステップをステップモータに与える。一方、ワイド側では、開放径は絞り羽根自身で形成される口径であるので、テレ側と同じように駆動ステップを与えてしまうと、助走駆動の分だけ余分に絞り込んでしまうことになるので、絞り込みのための駆動ステップのみで絞り駆動している。
特開平7−199272号公報 特開平3−15834号公報
しかし、特許文献1記載の技術では、メカニカルな補正機構を設ける必要があるため大きなスペースを必要とし、またメカニカルな機構が複雑化するという問題がある。また、特許文献2には、本発明の課題とする開放測光での露出決定方法や絞り補正方法については何も記載されておらず、また実際に絞り駆動される場合に考慮すべきカメラの個体差の補正についても記載されていない。
更に、特許文献1、特許文献2のいずれも、ズーミングの記載であり、本発明の対象である、合焦のためのレンズ駆動動作に連動して絞り口径が変化するレンズについては何ら触れられていない。即ち、上記のような、光学特性が良好で、小型だが、合焦のためのレンズ駆動動作に連動して絞り口径が変化するレンズについての記載はなく、また示唆する記載もない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、合焦のためのレンズ駆動動作に連動して絞り口径が変化するレンズについて正確な絞り制御を可能とし、それにより、小型で光学性能の良好なカメラシステムを提供することを目的とする。
本発明に係る請求項に記載のカメラシステムは、レンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を装着可能なカメラボデイとを有するカメラシステムにおいて、前記レンズ鏡筒は、駆動可能なフォーカスレンズを含み、開放絞り値を決定する開口径が前記フォーカスレンズの位置に応じて変化するレンズ鏡筒であって、前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段と、前記フォーカスレンズからの撮影光束を絞り込む絞り手段と、前記絞り手段の絞り動作を制御する絞り制御手段とを有し、前記絞り制御手段は、フォーカス動作により変化させる前記フォーカスレンズの位置に応じて定められる前記開放絞り値の特性に基づいて前記絞り手段の絞り量を制御し、前記カメラボデイは、前記レンズ鏡筒と通信するためのボデイ通信手段と、前記ボデイ通信手段を介して前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段に対して絞り動作開始指示と目標とする絞り値とを指示する絞り制御指令手段とを具備し、前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段は、前記カメラボデイから前記目標とする絞り値(AV1)を受信して、前記フォーカスレンズの位置に対応して定められる固定絞り値(AV2)と撮影距離が無限大のときの開放絞り値(AV0)との差である差分値(ΔAV)を求め、前記絞り値(AV1)に差分値(ΔAV)を加算した新たな絞り値(AV3)に最も近いレンズ鏡筒で実現可能な絞り値(AV4)で絞り量を制御して、制御した絞り値(AV4)から前記差分値(ΔAV)を減じた補正絞り値(AV5)を前記カメラボデイに送信し、前記カメラボデイは、前記目標とする絞り値(AV1)と送信された補正絞り値(AV5)との差に相当する時間だけ露出時間を長くして撮影する。
また本発明に係る請求項に記載のカメラシステムは、レンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を装着可能なカメラボデイとを有するカメラシステムにおいて、前記レンズ鏡筒は、駆動可能なフォーカスレンズを含み、開放絞り値を決定する開口径が前記フォーカスレンズの位置に応じて変化するレンズ鏡筒であって、前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段と、前記フォーカスレンズからの撮影光束を絞り込む絞り手段と、前記絞り手段の絞り動作を制御する絞り制御手段とを有し、前記絞り制御手段は、フォーカス動作により変化させる前記フォーカスレンズの位置に応じて定められる前記開放絞り値の特性に基づいて前記絞り手段の絞り量を制御し、前記カメラボデイは、前記レンズ鏡筒と通信するためのボデイ通信手段と、前記ボデイ通信手段を介して前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段に対して絞り動作開始指示と目標とする絞り値とを指示する絞り制御指令手段とを具備し、前記カメラボデイの絞り制御指令手段が指示する目標とする絞り値(AV1)は、前記レンズ鏡筒から送信された撮影距離に対応して求めた実開放絞り値(AV0)と露出計算から得られた絞りの差分値(ΔAV)とを加算した値であり、前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段は、前記絞り値(AV1)に最も近いレンズ鏡筒で実現可能な絞り値(AV4)で絞り量を制御して、制御した絞り値(AV4)を前記カメラボデイに送信し、前記カメラボデイは、前記目標とする絞り値(AV1)と送信された絞り値(AV4)との差に相当する時間だけ露出時間を長くして撮影する。
また本発明に係る請求項に記載のカメラシステムは、レンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を装着可能なカメラボデイとを有するカメラシステムにおいて、前記レンズ鏡筒は、駆動可能なフォーカスレンズを含み、開放絞り値を決定する開口径が前記フォーカスレンズの位置に応じて変化するレンズ鏡筒であって、前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段と、前記フォーカスレンズからの撮影光束を絞り込む絞り手段と、前記絞り手段の絞り動作を制御する絞り制御手段とを有し、前記絞り制御手段は、フォーカス動作により変化させる前記フォーカスレンズの位置に応じて定められる前記開放絞り値の特性に基づいて前記絞り手段の絞り量を制御し、前記カメラボデイは、前記レンズ鏡筒と通信するためのボデイ通信手段と、前記ボデイ通信手段を介して前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段に対して絞り動作開始指示と目標とする絞り値とを指示する絞り制御指令手段とを具備し、前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段は、前記カメラボデイから前記目標とする絞り値(AV1)を受信して、前記フォーカスレンズの位置に対応して定められる固定絞り値(AV2)と撮影距離が無限大のときの開放絞り値(AV0)との差である差分値(ΔAV)を求め、前記絞り値(AV1)に最も近いレンズ鏡筒で実現可能な絞り値(AV4)とするための絞り制御量(CT1)に、前記フォーカスレンズの位置に対応して定められる差分制御量(ΔCT)を加算した制御量(CT2)で絞り量を制御して、制御した絞り値(AV4)から前記差分値(ΔAV)を減じた補正絞り値(AV5)を前記カメラボデイに送信し、前記カメラボデイは、前記目標とする絞り値(AV1)と送信された補正絞り値(AV5)との差に相当する時間だけ露出時間を長くして撮影する。
本発明によれば、合焦のためのレンズ駆動動作に連動して絞り口径が変化するレンズについて正確な絞り制御を実現することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明が適用されるカメラの概略的な構成を示す一部切り欠き斜視図である。すなわち、カメラの一部を切断して、その内部構成を概略的に示している。
カメラ1は、それぞれが別体に構成されるカメラ本体部11及びレンズ鏡筒12とからなり、このカメラ本体部11及びレンズ鏡筒12の両者は、互いに着脱自在に構成されている。そして、レンズ鏡筒12は、複数のレンズやその駆動機構等からなる前群レンズ71及び後群レンズ73を内部に保持して構成されている。
この前群レンズ71及び後群レンズ73は、被写体からの光束を透過させることによって、当該被写体光束により形成される被写体の像を所定の位置(後述する撮像素子の光電変換面上)に結像せしめるように、例えば、複数の光学レンズ等によって構成されるものである。
このレンズ鏡筒12は、カメラ本体部11の前面に向けて突出するように配設されている。また、カメラ本体部11は、内部に各種の構成部材等を備えて構成され、かつ前群レンズ71及び後群レンズ73を保持するレンズ鏡筒12を着脱自在となるように配設するための連結部材である撮影光学系装着部11aをその前面に備えて構成されてなるいわゆる一眼レフレックス方式のカメラである。
つまり、カメラ本体部11の前面側の略中央部には、被写体光束を当該カメラ本体部11の内部へと導き得る所定の口径を有する露光用開口が形成されており、この露光用開口の周縁部に撮影光学系装着部11aが形成されている。
そして、このカメラ本体部11の外面側には、その前面に上述の撮影光学系装着部11aが配設されているほか、上面部や背面部等の所定の位置にカメラ本体部11を動作させるための各種の操作部材、例えば、撮影動作を開始せしめるための指示信号等を発生させるためのレリーズボタン17等が配設されている。
このカメラ本体部11の内部には、各種の構成部材、例えば、いわゆる観察光学系を構成するファインダ装置13と、撮像素子の光電変換面への被写体光束の照射時間等を制御するシャッタ機構等を備えたシャッタ部14等を含む撮像ユニット15と、電気回路を構成する各種の電気部材が実装される主回路基板16を始めとした複数の回路基板(主回路基板16のみを図示している)と、上述の撮影光学系装着部11aの着脱を検出するレンズ着脱検出スイッチ(図示せず)等が、それぞれ所定の位置に配設されている。
ファインダ装置13は、前群レンズ71を透過した被写体光束の光軸を折り曲げて観察光学系の側へと導き得るように構成される反射鏡13bと、この反射鏡13bから出射する光束を受けて正立正像を形成するペンタプリズム13aと、このペンタプリズム13aにより形成される像を拡大して観察するのに最適な形態の像を結像させる接眼レンズ13c等によって構成されている。
反射鏡13bは、前群レンズ71の光軸から退避する位置と当該光軸上の所定の位置との問で移動自在に構成され、通常状態においては、前群レンズ71の光軸上において当該光軸に対して所定の角度、例えば、角度45度を有して配置されている。
これにより、前群レンズ71を透過した被写体光束は、当該カメラ1が通常状態にあるときには、反射鏡13bによってその光軸が折り曲げられて、当該反射鏡13bの上方に配置されるペンタプリズム13aの側へと反射されるようになっている。
一方、本カメラ1が撮影動作の実行中においては、当該反射鏡13bは前群レンズ71の光軸から退避する所定の位置に移動するようになっており、これによって、被写体光束は、撮像素子側へと導かれる。また、シャッタ部14は、例えば、フォーカルプレーン方式のシャッタ機構やその駆動回路等、従来のカメラ等において一般的に利用されているものと同様のものが適用される。
図2は、本発明が適用されるカメラのシステム構成を示すブロック図である。すなわち、このカメラシステムは、カメラ本体11と、交換レンズとしてのレンズ鏡筒12とから主に構成されており、カメラ本体11の前面に対して所望のレンズ鏡筒12が着脱自在に設定されている。
レンズ鏡筒12の制御は、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと称する)205が行う。カメラ本体11の制御は、ボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと称する)150が行う。なお、これらLμcom205とBμcom150とは、合体時において通信コネクタ206を介して通信可能に電気的接続がなされる。そして、この場合、カメラシステムとしてLμcom205がBμcom150に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
また、レンズ鏡筒12内には、前群レンズ71と、絞り羽根72と、後群レンズ73とが設けられている。この前群レンズ71は、レンズ駆動機構202内に在る図示しないDCモータによって駆動される。また、絞り羽根72は、絞り駆動機構204内に在る図示しないステッピングモータによって駆動される。Lμcom205は、Bμcom150からの指令に従って、これらの各モータを制御する。
更にレンズ鏡筒12内には、フォーカスエンコーダ208が設けられ、駆動された前群レンズ71のレンズ位置を測定する。そして、このレンズ位置から撮影距離Lを算出することができる。
図3は、フォーカスエンコーダ208による撮影距離L検出方法を説明する図である。フォーカスエンコーダ208は、固定レンズ枠上に貼られた銅箔パターン208aと、合焦のために駆動されるレンズ枠に組みつけられた摺動切片208bで構成され、摺動切片208bを介してLμcom205のfcenc1、fcenc2、fcenc3、fcenc4端子とfcenccom端子との導通状態を検出することによりレンズ位置が測定される。銅箔パターン208aは、図3に示すようにfcenc1〜fcenc4に対応する4本のパターンを組合わせて構成(グレイコード化)されているため、レンズ位置を16(=2)のゾーンに分割して検出することができる。なお、レンズ位置から撮影距離Lへの変換はLμcom205が行う。
このカメラ本体11内には、次の構成部材が図示のように配設されている。例えば、光学系としての一眼レフレックス方式の構成部材(ペンタプリズム13a、反射鏡13b、接眼レンズ13c、サブミラー114)と、光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタ14と、上記サブミラー114からの反射光束を受けて自動測距するためのAFセンサユニット116とが設けられている。
また、上記AFセンサユニット116を駆動制御するAFセンサ駆動回路117と、上記反射鏡13bを駆動制御するミラー駆動機構118と、上記シャッタ14の先幕と後幕を駆動するためのばねカをチャージするシャッタチャージ機構119と、それら先幕と後幕の動きを制御するシャッタ制御回路120と、上記ペンタプリズム13aからの光束に基づき測光処理する測光回路121とが設けられている。
光軸上には、上記光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像素子27が光電変換素子として設けられている。
このカメラシステムには、また、撮像素子27に接続されたインターフェイス回路123と、液晶モニタ124と、記憶領域として設けられたSDRAM125と、FlashROM126及び記録メディア127などを利用して画像処理する画像処理コントローラ128とが設けられ、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
その他の記憶領域としては、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する不揮発性記憶手段として、例えば、EEPROMからなる不揮発性メモリ129が、Bμcom150からアクセス可能に設けられている。
また、Bμcom150には、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザへ告知するための動作表示用LCD151と、カメラ操作スイッチ(SW)152とが設けられている。上記カメラ操作SW152は、例えば、レリーズSW、モード変更SW及びパワーSWなどの、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群である。さらに、電源としての電池154と、この電源の電圧を、当該カメラシステムを構成する各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源回路153が設けられている。
次に、上述したように構成されるカメラシステムの動作について説明すると、このカメラシステム各部が次のように稼動する。
まず、画像処理コントローラ128は、Bμcom150の指令に従ってインターフェイス回路123を制御して撮像素子27から画像データを取り込む。この画像データは,画像処理コントローラ128でビデオ信号に変換され、液晶モニタ124にて出力表示される。ユーザは、この液晶モニタ124の表示画像から、撮影した画像イメージを確認することができる。
SDRAM125は、画像データの一時的保管用メモリであり、画像データが変換される際のワークエリアなどに使用される。また、この画像データはJPEGデータに変換された後には記録メディア127に保管されるように設定されている。
ミラー駆動機構118は、反射鏡13bをUP位置とDOWN位置へ駆動するための機構であり、この反射鏡13bがDOWN位置にあるとき、前群レンズ71からの光束はAFセンサユニット116側とペンタプリズム13a側へと分割されて導かれる。
AFセンサユニット116内のAFセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路117を介してBμcom150へ送信されて周知の測距処理が行われる。
また、ペンタプリズム13aに隣接する接眼レンズ13cからはユーザが被写体を目視できる一方、このペンタプリズム13aを通過した光束の一部は測光センサユニット122内のホトセンサ(不図示)へ導かれ、ここで検知された光量に基づき周知の測光処理が行われる。
図4は、前群レンズ71と絞り羽根72、後群レンズ73、結像面74との位置関係を示す模式図である。前群レンズ71の周囲には、遮光用の固定枠75が設けられている。この結果、図4の(1)に示すように、前群レンズ71を繰り込み、無限遠に合焦したときは、絞り羽根72の開口径で開口の大きさが決まり、図4の(2)に示すように、前群レンズ71を繰り出し、至近に合焦したときは、固定枠75の開口径で開口の大きさが決定される。
なお、上述の説明では、レンズが交換可能なタイプのカメラの動作について説明を行ったが、本発明はこれに限られず、これ以外のタイプのカメラについても適用できることはいうまでもない。
続いて、本発明に係る第1の実施の形態のカメラについて説明する。図5は、カメラの動作手順を示す概略のフロー図である。
ステップS01〜S02において、カメラのメインパワースイッチがオンされると、カメラを動作させるための種々の初期設定が実行される。そして、ステップS03において、レンズが装着されているかどうかをチェックし、レンズが装着されている場合(ステップS04 Yes)は、ステップS05において、装着されているレンズ固有のデータを通信により受信する。一方、レンズが装着されていない場合(ステップS04 No)は、ステップS06において、レンズが装着されていないため撮影ができない旨の警告を表示して終了する。但し、カメラによっては、終了せずに次のステップに進むようにしても良い。
レンズが装着されている場合は、ステップS10において、ユーザ設定情報(例えば、公知の露出モードである絞り優先モード、プログラムモード、夜景モードなど)を取得する。そして、ユーザがレリーズ操作をしていることを検出した場合(ステップS11 Yes)は、ステップS12に示すレリーズ処理(図6)を実行する。このレリーズ処理については、後で詳しく説明する。
図5に戻り、ステップS13〜S15において、モニターモードであれば(ステップS13 Yes)、前回撮影画像をモニタに表示し、撮影モードが設定されるまでそのまま待機する。
撮影モードが設定されたとき(ステップS15 Yes)は、ステップS16〜S19において、測光を行って、レンズとの通信を行い、露出演算を実行してその結果を表示する。即ち、ステップS10で、ユーザが設定した設定情報(絞り優先モード、プログラムモード、夜景モードなど)、測光で得られた被写体の明るさ、レンズとの通信で得られた現在の絞りなどに基づいて露出を演算し、ファインダ内あるいはカメラの液晶パネルに表示する。
そして、ステップS20〜S21において、所定時間経過後にパワーがオフされているかどうかを調べ、オフされていれば(ステップS21 Yes)、本動作を終了する。一方、オフされていなければ(ステップS21 No)、上述の処理を所定周期で繰り返して実行する。
即ち、ステップS09において、レンズ着脱検出スイッチが変化を検出したかどうかを調べ、変化があった場合(S09 Yes)、即ちレンズの着脱が行われた場合は、ステップS03〜S06の手順を実行する。また、変化がなかった場合(S09 No)は、ステップS10〜S19の手順を実行する。
続いて、図6に示すレリーズ処理の動作について説明する。
ステップT01〜T04において、レリーズボタンが半押しされたときは、測距を行ってレンズを駆動する。即ち、レンズに対してレンズ駆動命令と駆動距離を送信し、レンズはその命令に基づいて所定量だけレンズを移動する。そして、測光を行って露出演算を実行して、絞り値とシャッタスピードを決定する。続いて、ステップT05〜T06において、レリーズボタンが全押しされるまで待機する。もし、レリーズボタンが全押しされず、半押し状態が解除されたとき(ステップT06 Yes)は、撮影が中止されたと判断して以降の処理を行わずにリターンする。
レリーズボタンが全押しされたときは、ステップT07において、露出演算で算出した絞り値、即ち、絞りたい絞り値をレンズに向けて送信する。より詳しくは、絞り値(AV)とともに、絞り制御コマンドを送信する。この送信を受信したレンズは、図7に示す、絞り制御動作を実行する。
レンズが実行する絞り制御フローを説明する前に、本発明に係る第1の実施の形態の絞り制御方法について説明する。
図8は、レンズの絞りと撮影距離との関係を示す図である。
図8の横軸は撮影距離Lの逆数を示し、縦軸はAV値を示している。従って、横軸の値が「0.0」の位置は、撮影距離Lが無限大を示し、横軸の値が「1.0」の位置は、撮影距離Lが1mと近接していることを表わしている。
この図において、横軸と平行に引かれた複数の線AP0〜AP9は、それぞれの絞りステップにおける絞りを表わしている。即ち、縦軸のAV=2.0の位置にある線AP0は、絞りが開放位置にあることを示し、絞りを1ステップ変更することによって、AV値は線AP1の位置である、AV=2.3となることを表わしている。
また、斜めに増加する固定絞り線80は、図4の前群レンズ71に設けられた固定枠75で決まる絞りの特性を表わしている。従って、固定絞り線80よりも下の領域では絞り羽根72によって光量を変化させることはできない。即ち、固定絞り線80よりも下の領域にあるAV値を実現することはできない。
図8を参照しつつ、撮影距離Lが無限大のときにカメラからAV=3.5で絞り制御コマンドが送信される場合を考える。
(1)カメラは、AV=2.0で開放測光し、測光値から絞り値をAV=3.5と算出し、レンズに対して絞り制御を指示する。
(2)レンズは、送信された絞り値AV=3.5に一番近い線AP5で表わされるAV=3.7に絞り羽根72を制御し、その制御した結果のAV値(=3.7)をカメラに送信する。
(3)カメラは、指示したAV=3.5に対してAV=3.7で制御されたことを認識し、その差である0.2EVに相当するだけシャッタ秒時を長くして撮影する。なお、カメラはマニュアルモードではないものとする。
次に、本発明に係る絞り羽根72が固定されているタイプのレンズで固定枠75によって絞り開口径が決まるような場合について説明する。例えば、撮影距離Lが2.5mのときにカメラからAV=3.4で絞り制御コマンドが送信される場合を考える。
(1)カメラは、AV=2.0で開放測光しているものと認識してAV=3.4の絞り値を算出している。しかし、実際には、横軸の値が1/L=1/2.5=0.4における固定絞り線80の値、即ちAV=2.7で測光している。従って、カメラが計算した絞り値AV=3.4には誤差が含まれている。
(2)そこで、レンズは撮影距離Lが無限大のときと2.5mのときとの固定絞り線80の値の差、ΔAVを求める。即ち、ΔAV=2.7−2.0=0.7となる。
(3)次に、このΔAVをカメラが計算した絞り値に加算し(3.4+0.7=4.1)、この値を新たな絞り値AV=4.1とする。
(4)そして、レンズは、新たな絞り値AV=4.1に一番近い線AP7で表わされるAV=4.2に絞り羽根72を制御する。
(5)レンズは、実際した制御したAV値(=4.2)から補正部分であるΔAV(=0.7)を減じたAV値3.5(=4.2−0.7)をカメラに送信する。
(6)カメラは、指示したAV=3.4に対してAV=3.5で制御されたことを認識し、その差である0.1EVに相当するだけシャッタ秒時を長くして撮影する。なお、カメラはマニュアルモードではないものとする。
図7は、上述のレンズの絞り制御動作の概略の手順を示すフロー図である。
ステップP01において、カメラから絞り制御コマンドとAV値とを受信すると、ステップP02〜P04において、現在の前群レンズ71の位置をフォーカスエンコーダ208から取得し、この値より撮影距離Lを算出する。そして、メモリに保存されている絞りテーブルから、その撮影距離Lにおける絞り固定線80の値を求め、その値を変数であるAV_KOTEIに代入する。また、カメラから受信したAV値は、変数であるAV_Cに代入する。
図9は、絞りテーブルの構成を示す図である。この絞りテーブルには、開放絞り値の特性、即ち撮影距離L毎の絞り固定線80の値が「固定絞りAV値」に記載され、各線AP0〜AP9の値が「ステップ0のAV値」から「ステップ9のAV値」に記載されている。なお、図9の(1)と(2)は、同じタイプであるがシリアル番号の異なるレンズの絞りテーブルを示している。ここで示すように、レンズの個体差は大きいため、レンズ毎にこのテーブルを用意する必要があることが理解できる。
ステップP05〜P06において、絞りテーブルから、撮影距離が無限大における絞り固定線80の値を求め、変数AV_KOTEIとの差を求めて変数ΔAV0に代入する。そして、変数AV_Cに変数ΔAV0を加算して、その値を変数AVに代入する。
次に、ステップP07〜P09において、変数AVに一番近い値となる絞りステップを検索して、その絞りステップのAV値を変数AV_Sに代入する。また、変数AV_Sから変数ΔAV0を減算した値を、カメラに返送するためのAV値として、変数AV_SCに代入する。そして、その変数AV_Sを与えるステップで絞りを制御する。
ステップP10〜P12において、絞り制御が終了したときは、絞り制御が終了した旨の通知と、変数AV_SCの値をカメラに送信してリターンする。
図6に戻り、ステップT08〜T10において、レンズから絞り制御が終了した旨の通知と、実絞り量である変数AV_SCの値を受信すると、クイックリターンミラーアップ処理を実行する。そして、ステップT11〜T12において、マニュアル露出モードでなければ、指示した絞り値と実絞り値との誤差を補正するためにシャッタ秒時を変更する。これによってレンズの個体ばらつきを吸収して適正な露出に制御することができる。
なお、シャッタスピードの他に、撮像感度(ISOなど)、ストロボ発光量を変更しても良い。
次に、ステップT13〜T16において、撮像素子のデータを読み込むなどの露光処理を行った後、レンズに絞りの開放制御を行うように指示コマンドを送信する。そして、クイックリターンミラーダウン処理を実行する。その後、レンズから絞り開放制御が終了した旨の通知を受信したときにレリーズ処理を終了する。
[第1の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、カメラはレンズの特性である撮影距離に応じて開放絞り値が変わることを認識しなくても、正確な露光が可能となる。実際の絞り値(実効絞り値)は無限に比べて、絞り込み側となるが、これは例えば図17のように絞り羽根72が移動するタイプのレンズでも同様なため、実使用上使い勝手には問題がない。
またレンズは実際の絞り制御の際のAV値(調整値レンズの個体差により若干変わる)を、カメラの所定の通信フォーマットに適合する形に変換して送信し、カメラはそれをもとに、狙いの絞り値と実際の絞り値との相違を例えばシャッタ秒時などで補正することが可能なので、レンズの個体差を吸収した正確な露出が可能となる。
さらに各絞りステップでの実際のAV値はレンズ個体差があるが、本実施の形態では絞りステップ数ではなく、直接AV値によって制御を行なうため、例えば撮影距離2.5mでカメラよりAV2.0が送られた場合、レンズによっては絞りステップ2で制御するが、レンズによっては絞りステップ3で制御するなどして、レンズの個体差の影響を少なくして、より狙いに近い絞り値での制御が可能になる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、カメラがレリーズ処理を実施する際に、レンズから開放FNoを受信し、それに基づいて露出計算を実行する点が第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付して、その詳細の説明は省略する。
図10は、レリーズ処理の手順を示すフロー図である。
ステップT21〜T22において、レリーズボタンが半押しされたときは、測距を行ってレンズを駆動する。即ち、レンズに対してレンズ移動命令と移動距離を送信し、レンズはその命令に基づいて所定量だけレンズを移動する。次に、ステップT23において、レンズ移動後にカメラはレンズからデータを受信する。
図12は、レンズから送信されるデータを示す図である。レンズからは、図12の(1)に示すように、レンズ状態送信項目として「撮影距離」、レンズ固有データ送信項目として「撮影距離に応じた実開放絞り値テーブル」が送信される。図12の(2)には、「撮影距離に応じた実開放絞り値テーブル」の内容を示している。本実施の形態では、上述のステップT23において、図12(1)に示すデータの送受信を行う。また、レンズの装着時である図5のステップS05において、図12(2)のデータの通信を行う。従って、これらのデータに基づいて、実開放絞り値が求められる。
そして、ステップT24〜T25において、測光を行って、レンズから送信された実開放絞り値に基づいて露出演算を実行して、絞り値とシャッタスピードを決定する。続いて、ステップT26〜T27において、レリーズボタンが全押しされるまで待機する。もし、レリーズボタンが全押しされず、半押し状態が解除されたとき(ステップT27 Yes)は、撮影が中止されたと判断して以降の処理を行わずにリターンする。
レリーズボタンが全押しされたときは、ステップT28において、露出演算で算出した絞り値、即ち、絞りたい絞り値をレンズに向けて送信する。より詳しくは、絞り値(AV)とともに、絞り制御コマンドを送信する。この送信を受信したレンズは、図11に示す、絞り制御動作を実行する。
レンズが実行する絞り制御フローを説明する前に、本発明に係る第2の実施の形態の絞り制御方法について説明する。第2の実施の形態では、既にカメラ側において、実開放絞り値が求められ、その値に基づいて演算された絞り値がレンズに送られてくるため、第1の実施の形態の手順に比べて、より少ない手順で動作が行われる。
レンズの絞りと撮影距離との関係を示す図8を参照しつつ、本発明に係る絞り羽根72が固定されているタイプのレンズにおける露出制御方法について説明する。例として、撮影距離Lが2.5mの場合を考える。
(1)カメラは、上述のように図12(1)、(2)に示すような通信データに基づいて実開放絞り値を演算する。即ち、ステップT23において、撮影距離L=2.5mが送信されるのに対応して、カメラでは図12(2)における実開放絞りの値であるAV=2.7を求める。
(2)そして、露出計算結果から、カメラは現在よりも1.4EV絞った値4.1(=2.7+1.4)が必要と判断し、レンズに対してAV=4.1で絞り制御するよう指示する。
(3)レンズは、図8からカメラが計算した絞り値AV=4.1に一番近い線AP7で表わされるAV=4.2に絞り羽根72を制御する。
(4)レンズは、実際に制御したAV値(=4.2)をカメラに送信する。
(5)カメラは、指示したAV=4.1に対してAV=4.2で制御されたことを認識し、その差である0.1EVに相当するだけシャッタ秒時を長くして撮影する。なお、カメラはマニュアルモードではないものとする。
図11は、上述のレンズの絞り制御動作の概略の手順を示すフロー図である。
ステップP20〜P22において、カメラから絞り制御コマンドとAV値とを受信すると、まず現在の前群レンズ71の位置をフォーカスエンコーダ208から取得し、この値より撮影距離Lを算出する。そして、カメラから受信したAV値を、変数であるAV_Cに代入する。
次に、ステップP23〜P25において、変数AVに一番近い値となる絞りステップを検索して、その絞りステップのAV値を変数AV_Sに代入する。また、同じ値を、カメラに返送するためのAV値として、変数AV_SCに代入する。そして、その変数AV_Sを与える絞りステップで絞りを制御する。
ステップP26〜P28において、絞り制御が終了したときは、絞り制御が終了した旨の通知と、変数AV_SCの値をカメラに送信してリターンする。
図10に戻り、ステップT29〜T31において、クイックリターンミラーアップ開始処理(T29)を行った後、レンズから絞り制御が終了した旨の通知と、実絞り量である変数AV_SCの値を受信する。そして、ステップT32〜T33において、マニュアル露出モードでなければ、指示した絞り値と実絞り値との誤差を補正するためにシャッタ秒時を変更する。これによってレンズの個体ばらつきを吸収して適正な露出に制御することができる。
次に、ステップT34〜T37において、撮像素子のデータを取り込むなどの露光処理を行った後、レンズに絞りの開放制御を行うように指示コマンドを送信する。そして、クイックリターンミラーダウン処理を実行する。その後、レンズから絞り開放制御が終了した旨の通知を受信したときにレリーズ処理を終了する。
[第2の実施の形態の効果]
本実施の形態では、撮影距離と開放絞り値の関係データ、撮影距離データをレンズと通信してカメラが開放絞り値を補正する。レンズとの通信量が増加するという欠点はあるが、レンズが複雑な制御を行なわなくても正確な露光が可能となるという効果がある。
またレンズは実際の絞り制御の際のAV値(調整値レンズの個体差により若干変わる)を、カメラへ送信し、カメラはそれをもとに、狙いの絞り値と実際の絞り値との相違を例えばシャッタ秒時などで補正するので、レンズの個体差を吸収した正確な露出が可能となる。
さらに各絞りステップでの実際のAV値はレンズ個体差があるが、本実施の形態では絞りステップ数ではなく、直接AV値によって制御を行なうため、例えば撮影距離2.5mでカメラよりAV2.0が送られた場合時にレンズによっては絞りステップ2で制御するが、レンズによっては絞りステップ3で制御するなどして、レンズの個体差の影響を少なくして、より狙いに近い絞り値での制御が可能になる。
更に、レンズでの複雑な演算処理が軽減されるため、レンズ駆動動作の高速化(時間短縮)が図れ、またカメラボデイ側では、実開放FNoを撮影者に提示することもできる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、レンズが絞り制御動作を行う際に、予め定めた量だけ絞り込み(以下、空送りステップという)、その後で絞り制御動作を行う点が第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付して、その詳細の説明は省略する。
図13は、第3の実施の形態に係るレンズの絞り制御動作の概略の手順を示すフロー図である。図13と図8を参照しつつ手順を説明する。なお、第3の実施の形態に係るカメラの処理内容は、第1の実施の形態と同一とする。
ステップP31において、カメラから絞り制御コマンドとAV値とを受信すると、ステップP32〜P34において、現在の前群レンズ71の位置をフォーカスエンコーダ208から取得し、この値より撮影距離Lを算出する。そして、メモリに保存されている空送りステップテーブルから、その撮影距離Lにおける空送りステップ数を求め、その値を変数であるSTEP_KARAに代入する。また、カメラから受信したAV値は、変数であるAV_Cに代入する。
図14は、空送りステップテーブルの構成を示す図である。この空送りステップテーブルには、撮影距離L毎に空送りする絞りステップ数が記載されている。
次に、ステップP35〜P37において、変数AV_Cに一番近い値となる絞りステップを検索して、その絞りステップのステップ値を変数STEP_AVCに代入する。そして、変数STEP_AVCに変数STEP_KARAを加算した値を変数STEPに代入し、また変数STEPのAV値を変数AV_Sに代入する。
ステップP38〜P40において、撮影距離Lにおける絞り固定線80の値を求め、その値を変数であるAV_KOTEIに代入する。次に、撮影距離が無限大における絞り固定線80の値を求め、変数AV_KOTEIとの差を求めて変数ΔAV0に代入する。また、変数AV_Sから変数ΔAV0を減算した値を、カメラに返送するためのAV値として、変数AV_SCに代入する。そして、変数STEPが与えるステップ数で絞りを制御する。
ステップP41〜P43において、絞り制御が終了したときは、絞り制御が終了した旨の通知と、変数AV_SCの値をカメラに送信してリターンする。
[第3の実施の形態の効果]
本実施の形態では、直接ステップ数によって絞りを制御するため、制御動作を簡単にすることができる。本実施の形態は、個体バラツキが小さいカメラに適用する場合に適した方式である。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、開放絞りは、絞り羽根で決まるのではなく、固定絞りによって決まる点が第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付して、その詳細の説明は省略する。
図15は、第4の実施の形態の前群レンズ71と絞り羽根72との関係を示す模式図である。前群レンズ71の周囲には、遮光用の固定枠75が設けられ、また絞り羽根72の前方にはその絞り羽根72よりも小さな開口径をもつ固定枠72aが配設されている。この結果、図15の(1)に示すように、前群レンズ71を繰り込み、無限遠に合焦したときは、固定枠72aの開口径で開口の大きさが決まり、図15の(2)に示すように、前群レンズ71を繰り出し、至近に合焦したときは、固定枠75の開口径で開口の大きさが決定される。
図15の(3)は、絞り羽根72と固定枠72aの部分を拡大して示している。絞り羽根72は、絞りステップ数で2〜3ステップ広がった状態を初期状態としている。従って初期状態から2〜3ステップは絞り羽根72による絞り効果が現れない状態の区間が形成されている。このような固定枠72aを備えることは、従来より多くのカメラに利用されている方式である。
図16は、第4の実施の形態に係るレンズの絞りと撮影距離との関係を示す図である。図8との相違点は、絞りの開放位置を表わすAV=2.0の位置の下方に絞りステップ0〜2が設けられていることである。即ち、固定枠72aによって絞りを絞っても絞り効果があらわれない状態の区間が生じていることを示している。従って、第4の実施の形態に示す構成のレンズの絞りを備えたカメラについても、第1〜3の実施の形態で説明した絞り制御を実現できることがわかる。
[第4の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、固定絞りを採用することで、メカニカルな機構による遊びの影響がなくなるため、開放絞りが安定するという効果がある。
なお、上述の図8、図16の座標の縦軸にはAV値を用いているが、Fナンバーを用いて表わしても良い。ここで、AV値(Av)とFナンバー(F)の間には式(1)の関係がある。
Av = Log …式(1)
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明が適用されるカメラの概略的な構成を示す一部切り欠き斜視図。 本発明が適用されるカメラのシステム構成を示すブロック図。 フォーカスエンコーダによる撮影距離の検出方法を説明する図。 前群レンズと絞り羽根との位置関係を示す模式図。 カメラの動作手順を示す概略のフロー図。 レリーズ処理の手順を示すフロー図。 絞り制御の手順を示すフロー図。 レンズの絞りと撮影距離との関係を示す図。 絞りテーブルの内容を示す図。 レリーズ処理の手順を示すフロー図。 レンズの絞り制御の概略の手順を示すフロー図。 レンズから送信されるデータを示す図。 レンズの絞り制御の概略の手順を示すフロー図。 空送りステップテーブルの内容を示す図。 前群レンズと絞り羽根との関係を示す模式図。 レンズの絞りと撮影距離との関係を示す図。 カメラのレンズの構成を示す図。 カメラのレンズの構成を示す図。
符号の説明
1…カメラ、11…カメラ本体部、12…レンズ鏡筒、71…前群レンズ、72…絞り羽根、80…固定絞り線、150…Bμcom、202…レンズ駆動機構、204…絞り駆動機構、205…Lμcom、206…通信コネクタ、208…フォーカスエンコーダ。

Claims (3)

  1. レンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を装着可能なカメラボデイとを有するカメラシステムにおいて、
    前記レンズ鏡筒は、
    駆動可能なフォーカスレンズを含み、開放絞り値を決定する開口径が前記フォーカスレンズの位置に応じて変化するレンズ鏡筒であって、
    前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段と、
    前記フォーカスレンズからの撮影光束を絞り込む絞り手段と、
    前記絞り手段の絞り動作を制御する絞り制御手段とを有し、
    前記絞り制御手段は、フォーカス動作により変化させる前記フォーカスレンズの位置に応じて定められる前記開放絞り値の特性に基づいて前記絞り手段の絞り量を制御し、
    前記カメラボデイは、
    前記レンズ鏡筒と通信するためのボデイ通信手段と、
    前記ボデイ通信手段を介して前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段に対して絞り動作開始指示と目標とする絞り値とを指示する絞り制御指令手段と
    を具備し、
    前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段は、
    前記カメラボデイから前記目標とする絞り値(AV1)を受信して、
    前記フォーカスレンズの位置に対応して定められる固定絞り値(AV2)と撮影距離が無限大のときの開放絞り値(AV0)との差である差分値(ΔAV)を求め、
    前記絞り値(AV1)に差分値(ΔAV)を加算した新たな絞り値(AV3)に最も近いレンズ鏡筒で実現可能な絞り値(AV4)で絞り量を制御して、制御した絞り値(AV4)から前記差分値(ΔAV)を減じた補正絞り値(AV5)を前記カメラボデイに送信し、
    前記カメラボデイは、前記目標とする絞り値(AV1)と送信された補正絞り値(AV5)との差に相当する時間だけ露出時間を長くして撮影すること
    を特徴とするカメラシステム。
  2. レンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を装着可能なカメラボデイとを有するカメラシステムにおいて、
    前記レンズ鏡筒は、
    駆動可能なフォーカスレンズを含み、開放絞り値を決定する開口径が前記フォーカスレンズの位置に応じて変化するレンズ鏡筒であって、
    前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段と、
    前記フォーカスレンズからの撮影光束を絞り込む絞り手段と、
    前記絞り手段の絞り動作を制御する絞り制御手段とを有し、
    前記絞り制御手段は、フォーカス動作により変化させる前記フォーカスレンズの位置に応じて定められる前記開放絞り値の特性に基づいて前記絞り手段の絞り量を制御し、
    前記カメラボデイは、
    前記レンズ鏡筒と通信するためのボデイ通信手段と、
    前記ボデイ通信手段を介して前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段に対して絞り動作開始指示と目標とする絞り値とを指示する絞り制御指令手段と
    を具備し、
    前記カメラボデイの絞り制御指令手段が指示する目標とする絞り値(AV1)は、前記レンズ鏡筒から送信された撮影距離に対応して求めた実開放絞り値(AV0)と露出計算から得られた絞りの差分値(ΔAV)とを加算した値であり、
    前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段は、前記絞り値(AV1)に最も近いレンズ鏡筒で実現可能な絞り値(AV4)で絞り量を制御して、制御した絞り値(AV4)を前記カメラボデイに送信し、
    前記カメラボデイは、前記目標とする絞り値(AV1)と送信された補正絞り値(AV4)との差に相当する時間だけ露出時間を長くして撮影すること
    を特徴とするカメラシステム。
  3. レンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を装着可能なカメラボデイとを有するカメラシステムにおいて、
    前記レンズ鏡筒は、
    駆動可能なフォーカスレンズを含み、開放絞り値を決定する開口径が前記フォーカスレンズの位置に応じて変化するレンズ鏡筒であって、
    前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段と、
    前記フォーカスレンズからの撮影光束を絞り込む絞り手段と、
    前記絞り手段の絞り動作を制御する絞り制御手段とを有し、
    前記絞り制御手段は、フォーカス動作により変化させる前記フォーカスレンズの位置に応じて定められる前記開放絞り値の特性に基づいて前記絞り手段の絞り量を制御し、
    前記カメラボデイは、
    前記レンズ鏡筒と通信するためのボデイ通信手段と、
    前記ボデイ通信手段を介して前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段に対して絞り動作開始指示と目標とする絞り値とを指示する絞り制御指令手段と
    を具備し、
    前記レンズ鏡筒の前記絞り制御手段は、
    前記カメラボデイから前記目標とする絞り値(AV1)を受信して、
    前記フォーカスレンズの位置に対応して定められる固定絞り値(AV2)と撮影距離が無限大のときの開放絞り値(AV0)との差である差分値(ΔAV)を求め、
    前記絞り値(AV1)に最も近いレンズ鏡筒で実現可能な絞り値(AV4)とするための絞り制御量(CT1)に、前記フォーカスレンズの位置に対応して定められる差分制御量(ΔCT)を加算した制御量(CT2)で絞り量を制御して、制御した絞り値(AV4)から前記差分値(ΔAV)を減じた補正絞り値(AV5)を前記カメラボデイに送信し、
    前記カメラボデイは、前記目標とする絞り値(AV1)と送信された補正絞り値(AV5)との差に相当する時間だけ露出時間を長くして撮影すること
    を特徴とするカメラシステム。
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