JP5409317B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は、メカニカルシャッタと先幕電子シャッタとを組み合わせて露光を行うようになされた撮像装置に関する。
一眼タイプのデジタルカメラは、静止画の撮影を、フォーカルプレーンシャッタを用いたシャッタ機構により行うことが多い。こうしたシャッタ機構を備えたデジタルカメラでライブビューを行っているときに、静止画を撮影するときの一般的な動作について、図15〜図20を参照して説明する。ここに、図15はライブビュー状態にあるときのシャッタ機構の様子を示す図、図16は静止画撮影前に先幕114fにより遮光状態を実現したときのシャッタ機構の様子を示す図、図17は先幕114fを走行させて露光を開始したときのシャッタ機構の様子を示す図、図18は後幕14rを走行させて露光を終了しその後に撮像データを読み出すときのシャッタ機構の様子を示す図、図19は後幕14rをチャージ状態へ復帰させたときのシャッタ機構の様子を示す図、図20はライブビューを行っている途中で静止画を撮影するときのシャッタ動作を示すタイミングチャートである。なお、これらの図に示す例においては、撮像素子として例えばCMOSセンサ15を用いているものとする。
CMOSセンサ15の光路上前方に配設されたフォーカルプレーンシャッタは、一般に、先幕114fと後幕14rとを備えて構成されている。
このような構成において、図15および図20に示すように、ライブビュー状態にあるときには、先幕114fは撮影光路上から退避しているがシャッタチャージはされていない状態、後幕14rは撮影光路上から退避してかつシャッタチャージされた状態となっている。
この図15に示す状態においてレリーズ操作が行われると、図16および図20に示すように、まず先幕114fがチャージアップされる。このチャージアップは、先幕114fのみで足りるために(つまり後幕14rを行わなくて済むために)、露光後に行われるチャージアップのときよりは幾らか短い時間で行うことが可能となっている。こうしてチャージアップが完了すると、CMOSセンサ15が先幕114fにより遮光された状態が実現される。そして、この遮光状態において、CMOSセンサ15の全画素が一括リセットされる。
続いて、図17および図20に示すように、先幕114fがリリースされて走行が行われ、すなわち、先幕114fの退避に伴って露光が開始される。
その後、先幕114fがリリースされてから所定の露光時間が経過したところで、図20に示すように、後幕14rがリリースされて走行が行われ、すなわち、後幕14rの走行に伴って露光が終了する。
こうして後幕14rの走行が終了した後には、後幕14rによりCMOSセンサ15の撮像面全面が遮光されている図18に示すような状態において、CMOSセンサ15から撮像データの読み出しが行われる。こうして得られた撮像データは、先幕114fと後幕14rの走行特性が同一であれば、画像の全面に渡って均一な露光時間の画像の撮像データとなる。
この撮像データの読み出しが終了したら、その後は図19に示すように、後幕14rのみのチャージアップが行われてライブビューの再開が可能になるか、あるいは図20に示すように、先幕114fおよび後幕14rの両方のチャージアップが行われた後に、先幕114fのみがリリースされてライブビューの再開が可能になる。
このような先幕114fおよび後幕14rの両方をメカニカルシャッタとする構成では、ライブビュー状態から静止画撮影を行うためには、レリーズ操作が行われた後に先幕を一旦閉じて遮光状態を実現してから、その後に先幕を開いて露光を開始するという手順が必要になる。ここに、先幕114fのチャージアップは、先幕114fを走行させるためのばねをモータ等を用いて圧縮する処理であるために、比較的長い時間を要し、レリーズ操作が行われてから露光を開始するまでのタイムラグが大きくなってしまうことになる。
このタイムラグを短縮するために、先幕を電子シャッタとする技術が例えば特開2008−289037号公報において提案されている。こうした技術について、図21〜図25を参照して説明する。ここに、図21はライブビュー状態にあるときのシャッタ機構の様子を示す図、図22は先幕電子シャッタesfを走行させて露光を開始したときのシャッタ機構の様子を示す図、図23は後幕14rを走行させて露光を終了しその後に撮像データを読み出すときのシャッタ機構の様子を示す図、図24は後幕14rをチャージ状態へ復帰させたときのシャッタ機構の様子を示す図、図25はライブビューを行っている途中で静止画を撮影するときのシャッタ動作を示すタイミングチャートである。なお、これらの図に示す例においては、撮像素子としてCMOSセンサ15を用いているものとする。
この構成において、図21および図25に示すように、ライブビュー状態にあるときには、後幕14rは撮影光路上から退避してかつシャッタチャージされた状態となっている。
この図21に示す状態においてレリーズ操作が行われると、図22および図25に示すように、先幕電子シャッタesfの走行、すなわちCMOSセンサ15の画素のライン単位での順次リセットが行われ、露光が開始される。このときの先幕電子シャッタesfの走行特性は、メカニカル後幕シャッタである後幕14rの走行特性に合わせて設定されている。
その後、先幕電子シャッタesfの走行が行われてから所定の露光時間が経過したところで、図23に示すように、後幕14rがリリースされて走行が行われ、すなわち、後幕14rの走行に伴って露光が終了する。
こうして後幕14rの走行が終了した後には、後幕14rによりCMOSセンサ15の撮像面全面が遮光されている図23に示すような状態において、CMOSセンサ15から撮像データの読み出しが行われる。
この撮像データの読み出しが終了したら、その後は図24に示すように、後幕14rのチャージアップが行われてライブビューの再開が可能になる。
このような先幕電子シャッタesfとメカニカルシャッタである後幕14rとの組み合わせは、先幕および後幕の両方をメカニカルシャッタとする構成に比して、先幕をチャージアップする必要がなく(特に、露光前に先幕をチャージアップする必要がなく)、レリーズタイムラグを短縮することができる利点がある。
特開2008−289037号公報
しかしながら、電子シャッタとメカニカルシャッタの組み合わせでは、ライン毎の露光時間を高い精度で同一にすることが困難である。この点について説明する。
まず、図26は、撮影レンズの射出瞳の位置によって撮像面における後幕の投影位置が変化してしまう様子を示す図である。なお、この図26には、複数枚のシャッタ幕により構成されている後幕14rの内の、走行方向の先端側に位置する1枚のシャッタ幕のみを図示している。
図26に示すように、メカニカルシャッタである後幕14rは、CMOSセンサ15の撮像面から離れた位置に配置され、つまり、撮像面から一定の距離Lrを経た面を走行することになる。このために、後幕14rの走行位置と撮像面上の露光終了位置(後幕14rにより撮像面の遮光が開始される位置)とが一致せず、図示のような△xrだけのずれが後幕14rの走行位置に応じて生じることになる。しかも、このずれ量△xrは、撮影レンズの射出瞳位置EXPによって変化することになる。射出瞳位置EXPは、撮影レンズによって異なるだけでなく、同一の撮影レンズであってもピント位置やズーム位置によって変化してしまうことがある。
これに対して、撮影レンズに応じて、あるいは撮影レンズのピント位置やズーム位置に応じて射出瞳位置EXPを常に把握し、先幕電子シャッタの速度制御をこの射出瞳位置EXPに応じて行うことも考えられるが、全体の制御が複雑になるだけでなく、先幕電子シャッタを1回の撮影毎に所望に制御するためには大規模の駆動回路や高い駆動クロックが必要になると考えられ、センサのコストや消費電力が増大してしまう。
ましてや、射出瞳位置が不明な撮影レンズ(射出瞳位置のデータを持っていなかったり、カメラ本体と通信を行うことができなかったりするような撮影レンズ)については、補正を行うことが不可能である。
これらは、撮像面からの距離がほぼ同じとなるメカニカルシャッタの先幕および後幕を用いた場合には生じない課題である。
加えて、後幕14rの走行面と撮像面とに一定の距離Lrがあるために、後幕14rのエッジによって生じる光の回折が、画像に露光ムラを生じさせる原因になることも考えられる。これも、先幕および後幕の両方をメカニカルシャッタとした場合には、先幕による露光開始時と後幕による露光終了時とでほぼ同様に光の回折が発生するために相殺され、問題にはならなかった現象である。
さらに、本発明の実施形態に係る図11に示すように、先幕電子シャッタは、一水平ライン毎のタイミングで画素のリセットを行うのではなく、複数の水平ライン毎にまとめて画素のリセットを行っている。これは駆動回路を簡単にしたり、高い駆動クロックを不要とするためである。従って、デジタル的な切り替えによる細かい階段状をなしてしまう先幕電子シャッタの走行特性は、メカニカルシャッタである後幕の走行特性に完全に一致させることができず、階段状の水平ステップ部分で露光時間に不連続性が発生してしまうために、撮影画像データに水平方向の縞模様のような細かい露光ムラ(輝度ムラ)が発生してしまうことになる。これも、先幕を電子シャッタとしたことにより生じてきた課題である。
加えて、メカニカルシャッタである後幕は、チャージしたばねの弾性力により走行する構造となっているために、使用回数が多くなるにつれて走行特性が変化してしまう(後幕速の耐性変化)。これに対して、先幕電子シャッタの走行特性には耐性変化が生じないために、製造時に走行特性を高い精度で一致させたとしても、使用回数が多くなると走行特性がずれてきて露光ムラの原因となる。先幕および後幕がメカニカルシャッタの場合には、ほぼ同様の耐性変化をすると考えられる(さらにいえば、同様の耐性変化が得られるように構成している)ために、先幕と後幕の走行特性のずれがそれ程大きくなることはなく、画質上の問題となるほどの露光ムラも発生し難いと考えられる。従って、上述した露光ムラは、先幕のみを電子シャッタとしたことが原因となって生じる課題である。
このように、ライブビュー状態からの静止画撮影においてレリーズから露光開始までのタイムラグを短縮するために、後幕をメカニカルシャッタのままとしながら先幕のみを電子シャッタとした場合には、先幕もメカニカルシャッタである場合には生じなかった種々の原因により、ラインによって露光時間が異なるという課題が生じている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ライブビュー状態からの静止画撮影においてレリーズから露光開始までのタイムラグを短縮しながら、露光ムラの低減も行うことができる撮像装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明のある態様による撮像装置は、受光した光量に応じた量の電荷を蓄積する画素が二次元状に配置された撮像面を有する撮像素子と、チャージ状態において上記撮像面を遮光していない状態で該撮像面の一端側に退避しており、該チャージ状態から該撮像面の他端側へ走行し、走行後には上記他端側において該撮像面を遮光していない状態で再び退避するメカニカル先幕シャッタと、上記メカニカル先幕シャッタの走行動作に連動して、該メカニカル先幕シャッタにより遮光されている位置の画素のリセットを行うリセット部と、チャージ状態において上記撮像面を遮光していない状態で上記一端側に退避しており、該チャージ状態から上記メカニカル先幕シャッタと同一の走行方向に走行し、走行後に該撮像面を遮光する状態を実現するメカニカル後幕シャッタと、を具備し、上記撮像素子の露光時間は、上記メカニカル先幕シャッタにより露光が開始されてから、上記メカニカル後幕シャッタにより露光が終了するまでの時間である。
本発明の撮像装置によれば、ライブビュー状態からの静止画撮影においてレリーズから露光開始までのタイムラグを短縮しながら、露光ムラの低減も行うことが可能となる。
本発明の実施形態1における撮像装置の回路構成等を示すブロック図。 上記実施形態1において、ライブビュー状態にあるときのシャッタ機構の様子を示す図。 上記実施形態1において、先幕走行状態にあるときのシャッタ機構の様子を示す図。 上記実施形態1において、後幕走行後に撮像データ読出を行っているときのシャッタ機構の様子を示す図。 上記実施形態1において、撮像後にチャージ状態へ復帰させたときのシャッタ機構の様子を示す図。 上記実施形態1において、先幕が走行開始してCMOSセンサの上端部が遮光状態にあるときのシャッタ機構の様子を示す図。 上記実施形態1において、先幕が走行を開始した後にCMOSセンサの上端部が遮光状態から露光状態になったときのシャッタ機構の様子を示す図。 上記実施形態1において、先幕がCMOSセンサの中央部を走行しているときのシャッタ機構の様子を示す図。 上記実施形態1において、先幕によりCMOSセンサの下端部が遮光状態にあるときのシャッタ機構の様子を示す図。 上記実施形態1において、ライブビューを行っている途中で静止画を撮影するときのシャッタ動作を示すタイミングチャート。 上記実施形態1において、先幕電子シャッタの動作を部分的に拡大して示すタイミングチャート。 上記実施形態1において、先幕の走行位置および撮影レンズの射出瞳位置によって、CMOSセンサ上の露光開始時刻が変動することを説明するための図。 上記実施形態1において、先幕電子シャッタの走行位置を先幕による遮光領域の中心よりも走行方向後側にオフセットしたときの様子を示す図。 上記実施形態1において、耐性変化により先幕の走行速度が遅くなったときでも先幕により遮光されている位置を先幕電子シャッタが走行する様子を示す図。 従来において、ライブビュー状態にあるときのシャッタ機構の様子を示す図。 従来において、静止画撮影前に先幕により遮光状態を実現したときのシャッタ機構の様子を示す図。 従来において、先幕を走行させて露光を開始したときのシャッタ機構の様子を示す図。 従来において、後幕を走行させて露光を終了しその後に撮像データを読み出すときのシャッタ機構の様子を示す図。 従来において、後幕をチャージ状態へ復帰させたときのシャッタ機構の様子を示す図。 従来において、ライブビューを行っている途中で静止画を撮影するときのシャッタ動作を示すタイミングチャート。 従来において、ライブビュー状態にあるときのシャッタ機構の様子を示す図。 従来において、先幕電子シャッタを走行させて露光を開始したときのシャッタ機構の様子を示す図。 従来において、後幕を走行させて露光を終了しその後に撮像データを読み出すときのシャッタ機構の様子を示す図。 従来において、後幕をチャージ状態へ復帰させたときのシャッタ機構の様子を示す図。 従来において、ライブビューを行っている途中で静止画を撮影するときのシャッタ動作を示すタイミングチャート。 従来において、撮影レンズの射出瞳の位置によって撮像面における後幕の投影位置が変化してしまう様子を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図14は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置11の回路構成等を示すブロック図である。
この撮像装置11は、例えばデジタルカメラとして構成されていて、フォーカスレンズ12aと絞り機構13とを含む撮影レンズ12と、シャッタ機構14と、CMOSセンサ15と、フォーカス制御部16と、モータ17と、絞り制御部18と、モータ19と、シャッタ制御部20と、シャッタ制御装置21と、TG回路22と、信号処理回路23と、データバス24と、AE処理部25と、AF処理部26と、画像演算部27と、画像処理回路28と、LCDドライバ29と、LCD30と、不揮発性メモリ31と、内蔵メモリ32と、圧縮伸張部33と、着脱メモリ34と、電源部35と、入力部36と、メインCPU37と、を備えている。
撮影レンズ12は、被写体の光学像をCMOSセンサ15上に結像するための撮影光学系である。
フォーカスレンズ12aは、撮影レンズ12の焦点位置を調節することにより、CMOSセンサ15上に合焦した光学像が結像されるようにするためのものである。
絞り機構13は、撮影レンズ12を通過する光束の範囲を規制することにより、露出を制御するためのものである。
シャッタ機構14は、撮影レンズ12からCMOSセンサ15へ至る光束の通過時間を規制することにより、露出を制御するためのものである。ただし、本実施形態においては、後幕がメカニカルシャッタ、先幕がメカニカルシャッタと電子シャッタとを組み合わせたシャッタとなっている。このとき、先幕電子シャッタは、メカニカルシャッタである先幕により遮光された部分を追跡しながら走行するようになっており、つまりメカニカルの先幕は、CMOSセンサ15の撮像面を部分的に(ただし、複数の水平ラインを含むように部分的に)遮光するシャッタ幕であれば足りる(なお、水平ラインは先幕および後幕の走行方向に直交する方向の画素配列である)。そこで、本実施形態のメカニカルなシャッタ機構14は、CMOSセンサ15へ至る光束の全部について光束の通過/非通過を制御可能なメカニカル後幕シャッタである後幕14rと、CMOSセンサ15へ至る光束の少なくとも一部について光束の通過/非通過を制御可能なメカニカル先幕シャッタである先幕14fと、を有して構成されたものとなっている。このように先幕14fは、後幕14rとは異なる構成のものであるが、走行特性や耐性変化特性(経年変化特性)などは後幕14rとなるべく一致するように、例えば同一特性の(具体的には同じ製品型番の)ばねを用いたり、このばねによる走行時に後幕14rと同一の加速度が得られるように重りを付加するなどして後幕14rと同一の質量にしたりして構成されている。なお、本実施形態では、一例として、先幕14fがCMOSセンサ15へ至る光束の一部について光束の通過/非通過を制御可能な構成のものを挙げているが、これに限るものではなく、後述するように、CMOSセンサ15へ至る光束の全部について光束の通過/非通過を制御可能である構成のものでも構わない。
CMOSセンサ15は、受光した光量に応じた量の電荷を蓄積する画素が二次元状に配置された撮像面を有する撮像素子である。そして、CMOSセンサ15は、シャッタ機構14を介して撮影レンズ12により結像された被写体の光学像を光電変換して、電気的な画像信号を生成し出力するようになっている。
フォーカス制御部16は、メインCPU37の制御に基づき、モータ17を介してフォーカスレンズ12aを駆動し、合焦させるように制御するものである。
絞り制御部18は、メインCPU37の制御に基づき、モータ19を介して絞り機構13を駆動し、露出値に応じた絞り開口径となるように制御するものである。
シャッタ制御部20は、メインCPU37の制御に基づき、シャッタ制御装置21を介してシャッタ機構14を駆動し、露出値に応じた露光時間となるように制御するものである。
TG回路22は、メインCPU37の制御に基づき、CMOSセンサ15を駆動するためのタイミング信号を出力するものである。CMOSセンサ15における電子シャッタ(本実施形態においては、特に、画素リセットを行うことにより実現される先幕電子シャッタ)は、メインCPU37の制御に基づいて、このTG回路22によりタイミング制御が行われ実現される。
信号処理回路23は、相関二重サンプリングを行うためのCDS(Correlated Double Sampling)、信号レベルを増幅するためのアンプ回路、アナログ信号をデジタルデータに変換するためのADC(Analog to Digital converter)等を含んで構成されている。そして、信号処理回路23の出力側はデータバス24に接続されている。従って、信号処理回路23は、処理結果として得られるデジタルデータを、このデータバス24を介して、例えば内蔵メモリ32やその他の各回路へ出力するようになっている。
データバス24は、信号処理回路23と、AE処理部25と、AF処理部26と、画像演算部27と、画像処理回路28と、LCDドライバ29と、不揮発性メモリ31と、内蔵メモリ32と、圧縮伸張部33と、着脱メモリ34と、メインCPU37と、が双方向に接続されていて、制御信号や各種のデータを相互に授受するためのものである。
AE処理部25は、CMOSセンサ15からの撮影画像データに基づいて、AE評価値を算出し、算出結果をメインCPU37に出力するものである。
AF処理部26は、CMOSセンサ15からの撮影画像データに基づいて、AF評価値を算出し、算出結果をメインCPU37に出力するものである。
画像処理回路28は、内蔵メモリ32に格納されている撮影画像データに対して、ホワイトバランス調整、エッジ処理等の処理を施して、処理結果の撮影画像データを内蔵メモリ32に再び格納するものである。
画像演算部27は、内蔵メモリ32に格納されている撮影画像データに対して、加算平均処理を行い、その結果得られた生成画像を内蔵メモリ32に再び格納するものである。
LCDドライバ29は、液晶表示部であるLCD30を駆動して、信号処理回路23から出力されるスルー画像(CMOSセンサ15によりリアルタイムで撮影されている画像)を表示させるものである。
不揮発性メモリ31は、メインCPU37により実行される種々の処理プログラムや、処理プログラムを実行する際に必要な各種のデータ、さらにはユーザの設定データ等を格納する記録媒体である。
内蔵メモリ32は、処理中の撮影画像データを記憶するのに用いられると共に、メインCPU37が処理を行う際のメモリとしても用いられる例えば揮発性の記憶媒体である。
圧縮伸張部33は、撮影画像データを圧縮して着脱メモリ34に格納すると共に、着脱メモリ34に圧縮して格納されている画像データを伸張するものである。
着脱メモリ34は、処理後の画像データ(例えば圧縮処理後の画像データ)を不揮発に記録するための記録媒体であり、例えばメモリカードなどとして撮像装置11に対して着脱可能に構成されている。従って、この着脱メモリ34は、撮像装置11に固有の構成でなくても構わない。
電源部35は、バッテリや乾電池等を含んで構成され、メインCPU37等を動作させる電流、モータ17,19等を駆動する電流、LCD30を駆動するための電流等を、それぞれに応じた電圧で供給するものである。
入力部36は、この撮像装置11の電源をオン/オフするための電源スイッチ、撮影動作を行わせるための撮影ボタン、撮影モードやライブビューモードの設定等を行うための操作スイッチ、などを含んで構成される操作入力手段である。なお、撮影レンズ12が電動ズームレンズである場合には、この入力部36は、ズームスイッチをさらに含んで構成される。
メインCPU37は、この撮像装置11全体の動作を制御するものである。例えば、メインCPU37は、上述したAF評価値に基づいて被写体距離を算出しフォーカス制御部16を制御してモータ17を駆動させるとともに、上述したAE評価値に基づいて絞り値および露光時間(シャッタ速度)を算出し絞り制御部18およびシャッタ制御部20を制御してモータ19およびシャッタ制御装置21を駆動させる。さらに、メインCPU37は、TG回路22を介して、CMOSセンサ15による電子シャッタの制御を行う。加えて、この撮像装置11はライブビューが可能となるように構成されており、メインCPU37は、入力部36からの操作に応じて、ライブビューを開始するように制御を行う。
次に、図2〜図11を参照して、撮影時のシャッタ動作について説明する。まず、図2〜図5はシャッタ機構14の動作の概要を示す図である。すなわち、図2はライブビュー状態にあるときのシャッタ機構14の様子を示す図、図3は先幕走行状態にあるときのシャッタ機構14の様子を示す図、図4は後幕走行後に撮像データ読出を行っているときのシャッタ機構14の様子を示す図、図5は撮像後にチャージ状態へ復帰させたときのシャッタ機構14の様子を示す図である。また、図10は、ライブビューを行っている途中で静止画を撮影するときのシャッタ動作を示すタイミングチャートである。
シャッタ機構14は、上述したように、CMOSセンサ15の撮像面を部分的に遮光するメカニカルシャッタ幕である先幕14fと、CMOSセンサ15の撮像面全体を遮光可能なメカニカルシャッタ幕である後幕14rと、を備えている。これら先幕14fおよび後幕14rは、何れも同じ走行方向のシャッタ幕となっており、例えば矩形をなすCMOSセンサ15の短辺に平行な方向(以下、上下方向という)が走行方向(ここでは上から下への走行方向であるものとする)となっている。なお、各図に示す例においては、後幕14rは3枚のシャッタ羽根により構成され、先幕14fは1枚のシャッタ羽根により構成されている。ここに、先幕14fを構成するシャッタ羽根は、上下方向の幅が、CMOSセンサ15の撮像面の上下方向の幅よりも小さく(図示の例では、先幕14fの上下方向の幅は、撮像面の上下方向の幅の約1/3に)なっている。そして、CMOSセンサ15は、ライン毎に順次画素リセットを行うことにより、先幕電子シャッタとして機能するようになっている。
このような構成において、図2および図10に示すように、ライブビュー状態にあるときには、メインCPU37の指令に基づくシャッタ制御部20の制御により、先幕14fおよび後幕14rは、何れも撮影光路上から退避してかつシャッタチャージされた状態となっている。
この図2に示す状態において、入力部36の撮影ボタンがレリーズ操作されることにより静止画撮影の指示入力が行われると、図3および図10に示すように、先幕14fが走行するとともに、この先幕14fの走行に連動して先幕電子シャッタesfが走行する。
ここで、先幕14fが走行するときのシャッタ動作について、図6〜図9を参照してより詳しく説明する。図6は先幕14fが走行開始してCMOSセンサ15の上端部が遮光状態にあるときのシャッタ機構14の様子を示す図、図7は先幕14fが走行を開始した後にCMOSセンサ15の上端部が遮光状態から露光状態になったときのシャッタ機構14の様子を示す図、図8は先幕14fがCMOSセンサ15の中央部を走行しているときのシャッタ機構14の様子を示す図、図9は先幕14fによりCMOSセンサ15の下端部が遮光状態にあるときのシャッタ機構14の様子を示す図である。
図6に示すように先幕14fが走行を開始すると、まず、CMOSセンサ15の上端部が遮光状態になる。そして、先幕14fにより遮光されているCMOSセンサ15上の画素を、上側のラインから順にリセットして行く。
このライン単位の画素のリセットは、より詳しくは、図11に示すように行われる。ここに、図11は、先幕電子シャッタesfの動作を部分的に拡大して示すタイミングチャートである。
図11において、一点鎖線で示した曲線は、後幕14rの走行曲線を露光時間分だけ遡った曲線(つまり、露光時間を0にしたときの後幕14rの走行曲線)であり、先幕電子シャッタesfの理想的なシャッタ動作(理想曲線)を示している。
これに対して、実用化に適した現実的な先幕電子シャッタesfは、点線で示すような階段状の動作を行うようになっている。この先幕電子シャッタesfの階段状曲線の水平方向(時間方向)の長さを示す時間t0は、複数ラインを含むように1つのブロックを設定してこのブロックを単位として画素リセットを行うようにしたときに、例えば全てのブロックに対して一定となっている(ただし、制御が幾らか複雑になっても構わないのであれば、撮像面全体を複数のブロック群に分割して、時間t0をブロック群毎に異ならせるようにしても構わない)。
ここに、時間t0の一例は、撮像データを読み出すときに1ライン分の画素データを読み出すのに必要な水平同期信号の期間であるが、もちろんこれに限るものではない。そして、一点鎖線で示した理想曲線に沿ってこの時間t0内にリセットすべき複数ラインが同時にリセットされる、という動作が時間t0毎に繰り返して行われる。このような階段状のリセット動作を行う理由は、リセット信号を印加するための回路構成を簡単にするためであるので、この点を考慮しない場合には、1ライン毎に理想曲線に沿ってリセットするようにしても構わない。
こうした先幕電子シャッタesfの走行は、図6に示したように、先幕14fによる遮光部分において行われる。従って、先幕電子シャッタesfの走行開始は、撮影光による先幕14fの陰影の下端がCMOSセンサ15の上端を通過する時と同時かそれよりも後の時点(上述したような光の回折や動作時の誤差等を考慮すると、より望ましくは後の時点)であり、かつ、撮影光による先幕14fの陰影の上端がCMOSセンサ15の上端を通過する時と同時かそれよりも前の時点(同様に、より望ましくは前の時点)である。
なお、このときには、CMOSセンサ15の上端部以外は被写体光が照射されているが、この光を光電変換することにより発生した電荷は、後で先幕電子シャッタesfによってリセットされることになるために、画像の生成には用いられない。
次に、図7に示すように、CMOSセンサ15の上端部を先幕14fが走行して通過し終えると、CMOSセンサ15の上端から下へ向かって順に露光が開始される。すなわち、露光開始のタイミングは、メカニカルシャッタ幕である先幕14fの(より詳しくは、撮影光による陰影の(以下、同様))上端の通過タイミングにより決定されることになる。
さらに、図8に示すように、先幕14fがCMOSセンサ15の中央部を走行しているときにも、この先幕14fにより遮光されている部分を先幕電子シャッタesfが走行している。
同様に、図9に示すように、先幕14fがCMOSセンサ15の下端部を走行しているときにも、この先幕14fにより遮光されている部分を先幕電子シャッタesfが走行している。従って、先幕電子シャッタesfの走行終了は、先幕14fの下端がCMOSセンサ15の下端を通過する時と同時かそれよりも後の時点(上述と同様に、より望ましくは後の時点)であり、かつ、先幕14fの上端がCMOSセンサ15の下端を通過する時と同時かそれよりも前の時点(上述と同様に、より望ましくは前の時点)である。
従って、先幕電子シャッタesfの走行終了後に、先幕14fの上端がCMOSセンサ15の下端を通過し終えて、CMOSセンサ15の撮像面全面の露光開始が達成されたことになる。
上述したように先幕14fの上端の通過タイミングにより露光が開始されてから、メインCPU37により算出された露光時間が経過したところで、後幕14rの走行が開始される。上述したように、先幕14fは走行特性が後幕14rと一致するように構成されているために、CMOSセンサ15上の各ラインは、同一の露光時間だけ露光された後に後幕14rにより遮光されることになる。
こうして後幕14rの走行が終了した後には、後幕14rによりCMOSセンサ15の撮像面全面が遮光されている図4に示すような状態において、CMOSセンサ15から撮像データの読み出しが行われる。こうして得られた撮像データは、上述したように、画像の全面に渡って均一な露光時間の画像の撮像データとなる。
撮像データの読み出しが終了したら、その後は図5に示すように、先幕14fおよび後幕14rの両方をチャージ状態へ復帰させる(チャージアップ)。このシャッタチャージが終了した後は、図2に示したように、再びライブビューを行うことが可能となる。
このように、メカニカル先幕シャッタである先幕14fは、チャージ状態において撮像面を遮光していない状態で撮像面の一端側に退避しており、チャージ状態から撮像面の他端側へ走行し、走行後には他端側において撮像面を遮光していない状態で再び退避するようになっている。
また、リセット部としてのメインCPU37およびTG回路22により実現される先幕電子シャッタesfは、先幕14fの走行動作に連動して、先幕14fにより遮光されている位置の画素のリセットを行うようになっている。
さらに、メカニカル後幕シャッタである後幕14rは、チャージ状態において撮像面を遮光していない状態で一端側に退避しており、チャージ状態から先幕14fと同一の走行方向に走行し、走行後に撮像面を遮光する状態を実現するようになっている。
このような動作において、CMOSセンサ15の露光時間は、先幕14fにより露光が開始されてから、後幕14rにより露光が終了するまでの時間である。
次に、図12は、先幕14fの走行位置および撮影レンズ12の射出瞳位置によって、CMOSセンサ15上の露光開始時刻が変動することを説明するための図である。
図26を参照して説明したように、後幕14rの走行位置に応じて、走行位置と撮像面上の露光終了位置(撮影光による後幕14rの陰影により撮像面の遮光が開始される位置)とにずれ量△xrが生じる。
これは先幕14fに関しても同様であり、先幕14fの走行位置に応じて、走行位置と撮像面上の露光開始位置(撮影光による先幕14fの陰影が通過して撮像面の露光が開始される位置)とにずれ量△xfが生じる。
これらのずれ量△xfと△xrは、CMOSセンサ15の撮像面から先幕14fまでの距離Lfと後幕14rまでの距離Lrとがほぼ等しければ、撮像面から射出瞳位置EXPまでの距離Lexpによることなくほぼ等しくなる。従って、露光開始タイミングをメカニカルシャッタである先幕14fの走行タイミングにより決定する本実施形態の構成によれば、先幕電子シャッタを採用したときに生じる上述したような課題、つまり、射出瞳位置EXPの変化よる露光ムラ、光の回折による露光ムラ、露光時間の不連続性による水平方向の縞模様の露光ムラ、を解決することができる。しかも、先幕14fと後幕14rとの耐性変化特性もほぼ等しくなるように構成しているために、使用回数が多くなっても走行特性のずれによる露光ムラが発生することはあまりない。
ただし、先幕14fの走行特性が耐性変化するのに対して、先幕電子シャッタesfの走行特性は耐性変化しないために、この点を考慮して製造時の両先幕の走行開始タイミングや、先幕14fの走行方向の長さを設計すると良い。
すなわち、先幕14fの走行特性は、一般に、走行速度が遅くなる方向に耐性変化する。このために、製造時には、先幕電子シャッタesfの走行位置(画素リセットを行う水平ライン)が、先幕14fにより遮光された複数の水平ラインの内の、遮光中心となる水平ラインよりも先幕走行方向と逆方向にオフセットした位置の水平ラインとなるように調整すると良い。図13は先幕電子シャッタesfの走行位置を先幕14fによる遮光領域の中心よりも走行方向後側にオフセットしたときの様子を示す図である。製造時にこのような調整を行うことにより、先幕14fの幕速が耐性変化によって遅くなった場合でも、先幕電子シャッタesfは先幕14fにより遮光されている部分を追跡しながら走行することが可能となる。図14は耐性変化により先幕14fの走行速度が遅くなったときでも先幕14fにより遮光されている位置を先幕電子シャッタesfが走行する様子を示す図である。
加えて、先幕14fの耐性変化がさらに大きくなると考えられる場合には、先幕14fの走行方向の長さAを、所定の長さ以上に設計すると良い。
ここに、CMOSセンサ15の撮像面から射出瞳位置EXPまでの距離をLexp、撮像面から先幕14fまでの距離をLfとする。ただし、距離Lexpは、撮影レンズ毎にあるいはピント位置やズーム位置に応じて異なることがあるために、設計上考えられる最短の距離を採用するものとする。また、CMOSセンサ15の撮像面は光軸Oに対して上下左右に対称に配置されていて、光軸中心から撮像面の上端までの距離が15tであるものとする。このときの△xfの最大値△xfmaxは、
△xfmax=Lf×15t/Lexp
である。
また、図11に示したように、複数ラインで構成されるブロック毎に一括してリセットされる先幕電子シャッタesfの、最大ライン数となるブロックの上下方向(走行方向)の長さをLesfmaxとする(これは、最大ライン数×上下方向の画素ピッチにより算出される)。さらに、耐性試験等を行うことにより予測される先幕14fの走行特性の最大劣化幅(走行速度が最も遅い予測値となったときに発生する、製造時において見込まれた走行位置からの上下方向のずれ長さの、走行開始から走行終了までにおける最大値)をLdelayとする。このとき、先幕14fの走行方向長さAに課される、所定の長さ以上の制限は、次のようになる。
A≧2×△xfmax+Lesfmax+Ldelay
なお、△xfmaxは、先幕14fが光軸よりも上側にある場合と下側にある場合との両方において生じるために、2を乗算している。
先幕14fがこのような条件を満たすように構成すれば、使用回数が多くなって先幕14fと先幕電子シャッタesfとの走行特性がずれたとしても、先幕電子シャッタesfの走行位置を先幕14fにより遮光されている範囲内に収めることが可能となる。
なお、上記において、先幕14fが、CMOSセンサ15へ至る光束の全部について光束の通過/非通過を制御可能である構成のものでも構わない旨を述べたが、このような構成は、先幕14fの走行方向長さAに対する上述したような所定の長さ以上の制限を満たすものである。そして、このような撮像面全体を遮光し得る大きさの先幕を用いる場合には、撮像素子として、CMOSセンサ15に代えて例えばCCDセンサを用いることも可能となる。このように、撮像素子は、CMOSセンサ15に限るものではない。
このような実施形態1によれば、先幕14fとして、チャージアップ状態では撮像面へ至る光束の光路上から退避しているものを用いたために、先幕14fをチャージアップ状態としたままライブビューを行うことが可能となる。従って、ライブビュー状態において静止画撮影を行う際に、先幕を一旦チャージアップする動作が不要になり、先幕を電子シャッタのみにより行うときと同様の短いレリーズタイムラグを実現することが可能となる。
そして、メカニカルシャッタである先幕14fの走行動作に追従して、この先幕14fにより遮光されている部分を先幕電子シャッタesfが走行して電荷リセットするようにしたために、露光開始のタイミングは先幕14fにより決定される。従って、露光開始のタイミングを電子シャッタにより決定するときに生じる課題である、射出瞳位置EXPの変化よる露光ムラ、光の回折による露光ムラ、露光時間の不連続性による水平方向の縞模様の露光ムラ、を解決することができる。
しかも、先幕14fと後幕14rとの耐性変化特性もほぼ等しくなるように構成しているために、使用回数が多くなっても走行特性のずれによる露光ムラが発生することはあまりない。
そして、先幕電子シャッタesfは露光開始のタイミングを決めるものではなく、つまり露光量に影響を与えないために、一括リセットされるブロックに含まれるライン数を多くしても構わないし、理想曲線に沿った高精度な走行速度の制御も不要となる利点がある。
加えて、製造時に、先幕電子シャッタesfの走行位置が、先幕14fによる遮光領域の中心よりも走行方向後側にオフセットされるように調整した場合には、先幕14fの走行速度が遅くなったとしても、先幕電子シャッタesfの走行位置を遮光領域内に収めることができ、先幕14fの走行特性の耐性変化に対応することが可能となる。このとき、先幕14fの走行方向長さAに上記所定の長さ以上の制限を課せば、より信頼性を高めることができる。
また、先幕14fは、撮像面へ向かう光束を全部を遮光する必要がないために、構成を簡単にしてコストを安くすることができる。また、必要に応じて、小型軽量化した先幕14fおよびその駆動機構を用いれば、撮像装置の小型軽量化を図ることも可能となる。
こうして、本実施形態の撮像装置によれば、ライブビュー状態からの静止画撮影においてレリーズから露光開始までのタイムラグを短縮しながら、露光ムラの低減も行うことが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
11…撮像装置
12…撮影レンズ
12a…フォーカスレンズ
13…絞り機構
14…シャッタ機構
14f…先幕(メカニカル先幕シャッタ)
14r…後幕(メカニカル後幕シャッタ)
15…CMOSセンサ(撮像素子)
16…フォーカス制御部
17…モータ
18…絞り制御部
19…モータ
20…シャッタ制御部
21…シャッタ制御装置
22…TG回路(リセット部)
23…信号処理回路
24…データバス
25…AE処理部
26…AF処理部
27…画像演算部
28…画像処理回路
29…LCDドライバ
30…LCD
31…不揮発性メモリ
32…内蔵メモリ
33…圧縮伸張部
34…着脱メモリ
35…電源部
36…入力部
37…メインCPU(リセット部)
esf…先幕電子シャッタ

Claims (4)

  1. 受光した光量に応じた量の電荷を蓄積する画素が二次元状に配置された撮像面を有する撮像素子と、
    チャージ状態において上記撮像面を遮光していない状態で該撮像面の一端側に退避しており、該チャージ状態から該撮像面の他端側へ走行し、走行後には上記他端側において該撮像面を遮光していない状態で再び退避するメカニカル先幕シャッタと、
    上記メカニカル先幕シャッタの走行動作に連動して、該メカニカル先幕シャッタにより遮光されている位置の画素のリセットを行うリセット部と、
    チャージ状態において上記撮像面を遮光していない状態で上記一端側に退避しており、該チャージ状態から上記メカニカル先幕シャッタと同一の走行方向に走行し、走行後に該撮像面を遮光する状態を実現するメカニカル後幕シャッタと、
    を具備し、
    上記撮像素子の露光時間は、上記メカニカル先幕シャッタにより露光が開始されてから、上記メカニカル後幕シャッタにより露光が終了するまでの時間であることを特徴とする撮像装置。
  2. 当該撮像装置はライブビューが可能となるように構成されており、
    ライブビュー時に、上記メカニカル先幕シャッタおよび上記メカニカル後幕シャッタをチャージ状態で上記一端側に退避させるシャッタ制御部をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記メカニカル先幕シャッタおよびメカニカル後幕シャッタの走行方向に直交する方向の画素配列を水平ラインとしたときに、
    上記リセット部は、上記メカニカル先幕シャッタにより遮光されている複数の水平ラインの内の、遮光中心となる水平ラインよりも該メカニカル先幕シャッタの走行方向とは逆方向にオフセットした位置の水平ラインをリセットするように、製造時の調整が行われることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 上記リセット部は、複数の水平ラインで構成されるブロック毎に一括してリセットを行うものであり、
    上記メカニカル先幕シャッタの走行位置と上記撮像面上の露光開始位置とのずれ量の最大値を△xfmax、上記リセット部によるブロック毎の一括リセットの、最大ライン数となるブロックの上記走行方向の長さをLesfmax、該メカニカル先幕シャッタの走行特性の最大劣化幅をLdelayとしたときに、
    上記メカニカル先幕シャッタは、上記走行方向の長さAが次の条件、
    A≧2×△xfmax+Lesfmax+Ldelay
    を満たすように構成されたものであることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
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