JP2010107635A - 電子カメラのシャッター制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速連写が可能なシャッター機能を有する撮像装置を提供する。
【解決手段】ノーマリーオープンタイプのシャッター制御方式を採用する電子カメラにおいて、連写モード時に、先幕31をチャージした後、先幕31の走査、後幕32の走査により撮像素子8への露光が完了した後、先幕31及び後幕32の駆動部材にショートブレーキをかけることなく次の撮影を行うことで、高速連写撮影を実現できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、高速連写が可能なシャッター機能を有する撮像装置に関する。
近年、電子カメラに関する技術は飛躍的な進歩をとげており、小型、軽量化の他に、撮像素子の高画素化にともなう高画質化、その他、電子カメラに特有の画像処理技術、顔認識技術等の進歩によって、従来のフィルムカメラよりも広く一般ユーザに浸透するに至っている。
このような要素技術の中で、シャッターは主要な要素の一つであり、その方式、制御方法にもあらゆる種類がある。大きくはメカニカルシャッターおよび電子シャッターに分類され、メカニカルシャッターはさらに、レンズ側に配置されたタイプ及びカメラ本体側に配置されたタイプに分類される。
電子シャッターについては、メカニカルシャッターの制御に電気信号を用いる上位概念的な電子シャッター、および、撮像素子への電荷の転送自体を制御する下位概念的な電子シャッターの双方が含まれる。ここでは電子カメラに焦点をあて、後者の意味で電子シャッターという用語を用いる。
また、近年、高画質な写真撮影を望むユーザ層の間では、電子カメラの中でもレンズ交換が可能な、いわゆる一眼レフカメラが急速に普及している。
ここで、上記電子シャッターによる撮影では、撮像素子への電荷の転送中にも、撮像素子に対する露光は遮断されないため、撮像素子が光にさらされることとなり、その光が転送中の電荷に加えられ、結果として写真には立て方向に漏れた電荷、すなわち縦方向の光の筋が写ってしまうことがある。このような現象をスミアと呼ぶが、高画質な写真撮影が求められる一眼レフカメラではスミアを防止するため、メカニカルシャッターが使われている。
また、一眼レフカメラはレンズ交換式であることから、メカニカルシャッターはカメラ本体側に配置され、そのほとんどは、被写体像が結像される撮像素子のすぐ前面に配置されるフォーカルプレーンシャッターと呼ばれるタイプのものである。
以下に従来のフォーカルプレーンシャッターの動きについて説明する。
図26は、従来の一眼レフカメラの断面を示す。図中、100はカメラ本体、300は交換可能なレンズで、その中には少なくとも1枚以上のレンズ玉210が配置されている。3がシャッターユニット、400がミラーであり、本図はシャッターボタン(レリーズボタン)が押される前の状態、即ち、撮影待機状態を示す。500はプリズム等で構成される反射ユニット、600は反射ユニット500から出射された被写体像を拡大するルーペ、700は接眼ファインダー、8は撮像素子、9は表示部であり、撮像素子8に入力された被写体xに関する光の情報が電気信号に変換された後、映像信号として表示部9に表示される。
被写体xに関する光の情報は図中1点鎖線で示したように、まずレンズ300を通過し、ミラー400に反射した上で反射ユニット500に入射する。反射ユニット500から出射した後はルーペ600を通過した後接眼ファインダー700に投影され、撮影者の瞳により視認可能となる。一方、被写体Xに関する光の情報は撮像素子8には届かない。従って、表示部9には何も表示されない。
ただ、待機状態においてもミラー400の動きを制御する等の方法で、待機状態における被写体Xの情報を表示部9に表示させる、いわゆる「ライブビュー」機能が多くの電子式一眼レフカメラに搭載されてきている。
カメラ本体を撮影者の顔から離して撮影するような場面、例えば、人混みでのハイアングルからの撮影、または地面に生える草花をローアングルで撮影するような場面では、従来の一眼レフカメラは待機状態における撮像画像の確認が接眼ファインダーのみでしか実現出来なかったため、撮影者は無理な姿勢を強いられるか、あるいは接眼ファインダーを確認せずに撮影していた。このような場面においても「ライブビュー」機能が搭載されているカメラであればカメラ本体が身体から離れた状態であっても撮影者は撮影画像を確認出来るため、有用な機能として認識されている。
図27は、従来の一眼レフカメラにおいて、シャッターボタンが押された状態、即ち写真撮影中の状態を示す。シャッターボタンが押されると、ミラー400が図示のように上方に移動し、被写体xに関する光の情報は直接シャッターユニット3を介して撮像素子8に入射する。この時、被写体xに関する光の情報は反射ユニット500に入射しないため、接眼ファインダー700には何も表示されない。
電子シャッターについては、メカニカルシャッターの制御に電気信号を用いる上位概念的な電子シャッター、および、撮像素子への電荷の転送自体を制御する下位概念的な電子シャッターの双方が含まれる。ここでは電子カメラに焦点をあて、後者の意味で電子シャッターという用語を用いる。
また、近年、高画質な写真撮影を望むユーザ層の間では、電子カメラの中でもレンズ交換が可能な、いわゆる一眼レフカメラが急速に普及している。
ここで、上記電子シャッターによる撮影では、撮像素子への電荷の転送中にも、撮像素子に対する露光は遮断されないため、撮像素子が光にさらされることとなり、その光が転送中の電荷に加えられ、結果として写真には立て方向に漏れた電荷、すなわち縦方向の光の筋が写ってしまうことがある。このような現象をスミアと呼ぶが、高画質な写真撮影が求められる一眼レフカメラではスミアを防止するため、メカニカルシャッターが使われている。
また、一眼レフカメラはレンズ交換式であることから、メカニカルシャッターはカメラ本体側に配置され、そのほとんどは、被写体像が結像される撮像素子のすぐ前面に配置されるフォーカルプレーンシャッターと呼ばれるタイプのものである。
以下に従来のフォーカルプレーンシャッターの動きについて説明する。
図26は、従来の一眼レフカメラの断面を示す。図中、100はカメラ本体、300は交換可能なレンズで、その中には少なくとも1枚以上のレンズ玉210が配置されている。3がシャッターユニット、400がミラーであり、本図はシャッターボタン(レリーズボタン)が押される前の状態、即ち、撮影待機状態を示す。500はプリズム等で構成される反射ユニット、600は反射ユニット500から出射された被写体像を拡大するルーペ、700は接眼ファインダー、8は撮像素子、9は表示部であり、撮像素子8に入力された被写体xに関する光の情報が電気信号に変換された後、映像信号として表示部9に表示される。
被写体xに関する光の情報は図中1点鎖線で示したように、まずレンズ300を通過し、ミラー400に反射した上で反射ユニット500に入射する。反射ユニット500から出射した後はルーペ600を通過した後接眼ファインダー700に投影され、撮影者の瞳により視認可能となる。一方、被写体Xに関する光の情報は撮像素子8には届かない。従って、表示部9には何も表示されない。
ただ、待機状態においてもミラー400の動きを制御する等の方法で、待機状態における被写体Xの情報を表示部9に表示させる、いわゆる「ライブビュー」機能が多くの電子式一眼レフカメラに搭載されてきている。
カメラ本体を撮影者の顔から離して撮影するような場面、例えば、人混みでのハイアングルからの撮影、または地面に生える草花をローアングルで撮影するような場面では、従来の一眼レフカメラは待機状態における撮像画像の確認が接眼ファインダーのみでしか実現出来なかったため、撮影者は無理な姿勢を強いられるか、あるいは接眼ファインダーを確認せずに撮影していた。このような場面においても「ライブビュー」機能が搭載されているカメラであればカメラ本体が身体から離れた状態であっても撮影者は撮影画像を確認出来るため、有用な機能として認識されている。
図27は、従来の一眼レフカメラにおいて、シャッターボタンが押された状態、即ち写真撮影中の状態を示す。シャッターボタンが押されると、ミラー400が図示のように上方に移動し、被写体xに関する光の情報は直接シャッターユニット3を介して撮像素子8に入射する。この時、被写体xに関する光の情報は反射ユニット500に入射しないため、接眼ファインダー700には何も表示されない。
次に、従来の一眼レフカメラにおいて、まず1枚だけ撮影する動作、いわゆる「単写」時のシャッターボタンが押されてからのシャッターユニット3の動作について説明する。
図2乃至5は、シャッターボタンが押されてからのシャッターユニットの状態を順次示したものであり、それぞれの左側の図は、図27におけるシャッターユニット3を被写体X側から見た時の状態を示し、それぞれの右側の図はその断面図である。図中破線にて撮像素子8の外形を示す。
まず、シャッターユニット3には開口部30が設けられ、開口部30が開口された状態で被写体Xに関する光の情報が撮像素子8に伝わる。
また、開口部30を覆うようにシャッター羽根、即ち、先幕31及び後幕32が構成されている。
ここで、先幕31及び後幕32はそれぞれ駆動部材200(図18〜25に記載)に連結しており、シャッターボタンが押されるとこの駆動部材200が回動することで、先幕31及び後幕32が開口部30の上下方向に駆動され、開口部の開閉制御を行う。
先幕31はその可動範囲が、開口部30の全面を覆う上端位置から、開口部30の全面を開口する下端位置までであり、常に下端位置側に付勢されている。
一方、後幕32はその可動範囲が、開口部30の全面を開口する上端位置から、開口部30の全面を覆う下端位置までであり、常に下端位置側に付勢されている。
また、先幕31及び後幕32は駆動部材200によりそれぞれの上端位置に達した時に電子制御式マグネットで固定され、マグネット信号がOFFになると再びそれぞれの下端位置に移動する構成となっている。また、通常の待機状態では図2に示したように先幕31が開口部30全体を覆っているため、被写体xに関する光の情報は一切撮像素子には届かない。いわゆるノーマリークローズドタイプのシャッター構成となっている。
図18は、先幕31及び後幕32の駆動部材200を示したものであり、駆動部材200は回動中心210の周りに回動可能に設けられ、さらにその上にはカム面220を有している。駆動部材200の側面に配置された215はフォトインタラプタの検出素子で、駆動部材200の位相を検出できる構成となっている。先幕31は先幕駆動ピン350に、後幕32は後幕駆動ピン360に連動し、図18から図20のように駆動部材200が図中矢印A方向に回動すると先幕駆動ピン350及び後幕駆動ピン360が上方に移動する。この動作により、先幕31及び後幕32はともにその下端位置から上端位置へと駆動される。
まず、準備動作(リセット動作)として、
駆動部材200が矢印A方向に回動を開始し、それに伴い、先幕駆動ピン350及び後幕駆動ピン360が上方に駆動され、図20のタイミングで先幕31及び後幕32は上端位置に達する。ここで駆動部材200の回転にブレーキをかけ、駆動部材は、図21の状態で待機状態となる。次にシャッターボタンが押されるとマグネット信号がONとなり、先幕31及び後幕32が上端位置に固定される。その後、駆動部材200は、A方向に回動を開始し、フォトインタラプタによって位相を検出されており、所定のブレーキ信号を所定のタイミングで入力されることにより、図22の状態を経た後、あらかじめ定められた位相、例えば図23のような位相で停止する。先幕31及び後幕32はマグネットにより上端位置に固定されているため、先幕駆動ピン35及び後幕駆動ピン36は上端位置にとどまっている。
次に先幕31のマグネット信号がOFFとなり、先幕31は図3のように下降を開始する。先幕駆動ピン350が下降途中の駆動部材200の状態を示したのが図24である。その後、設定されたシャッタースピードに相当するだけの間隔をあけた後に後幕32のマグネット信号がOFFとなり、後幕32も下降を開始し、駆動部材200は図25の状態となる。シャッターユニット3は図4を経て図5の状態となる。
図5の状態で撮像素子8への露光は完了するが、次に撮像素子から電荷の転送がなされる。この間に回動を停止していた駆動部材200に再び駆動信号が入力され、駆動部材200は図25の状態からさらに矢印A方向に回動を続け、図21の状態まで戻り、次の撮影に備える。
次に、従来の一眼レフカメラにおける連写時の動作について説明する。
まずシャッターボタンが押されると、単写時の動作と同様に駆動部材200は図21の状態から図25の状態を経て図21の状態、即ち2枚目の撮影待機状態まで矢印A方向に回動し、1枚目の撮影を完了する。
ここで、連写時はシャッターボタンが押されたままの状態であるので、マグネット信号をONとし、先幕31及び後幕32が上端位置に固定される。この状態を示したものが図2である。
そして、改めて駆動部材200に駆動信号が入力されることで回動を再開し、図22から図25を経て図21の状態になり、次の撮影が完了する。
ただし、ここで、シャッターボタンから撮影者が指を離した時は連写が停止される。すなわち、駆動部材200は図21の状態で停止し、マグネット信号がOFFではあるが、先幕31及び後幕32は駆動部材20のカム面22により上端位置に固定されているため、マグネット信号がOFFの状態でも先幕駆動ピン350及び後幕駆動ピン360が下降せず、次の撮影が行われることはない。
ただ、連写時における上記従来のシャッター制御方法では、図20から図21にかけてのブレーキ操作に70〜80msの時間を要し、高速連写機能に対する課題となっていた。
また、ノーマリークローズドタイプのシャッター制御方法のため、ライブビュー機能を搭載しがたい構成となっていた。
その他、従来の技術としては特許文献1があげられる。特許文献1には、機械式シャッターと電子シャッターを適宜使い分けることで、最後まで連写が可能な方法が記載されている。
特開2008−60630号公報
図2乃至5は、シャッターボタンが押されてからのシャッターユニットの状態を順次示したものであり、それぞれの左側の図は、図27におけるシャッターユニット3を被写体X側から見た時の状態を示し、それぞれの右側の図はその断面図である。図中破線にて撮像素子8の外形を示す。
まず、シャッターユニット3には開口部30が設けられ、開口部30が開口された状態で被写体Xに関する光の情報が撮像素子8に伝わる。
また、開口部30を覆うようにシャッター羽根、即ち、先幕31及び後幕32が構成されている。
ここで、先幕31及び後幕32はそれぞれ駆動部材200(図18〜25に記載)に連結しており、シャッターボタンが押されるとこの駆動部材200が回動することで、先幕31及び後幕32が開口部30の上下方向に駆動され、開口部の開閉制御を行う。
先幕31はその可動範囲が、開口部30の全面を覆う上端位置から、開口部30の全面を開口する下端位置までであり、常に下端位置側に付勢されている。
一方、後幕32はその可動範囲が、開口部30の全面を開口する上端位置から、開口部30の全面を覆う下端位置までであり、常に下端位置側に付勢されている。
また、先幕31及び後幕32は駆動部材200によりそれぞれの上端位置に達した時に電子制御式マグネットで固定され、マグネット信号がOFFになると再びそれぞれの下端位置に移動する構成となっている。また、通常の待機状態では図2に示したように先幕31が開口部30全体を覆っているため、被写体xに関する光の情報は一切撮像素子には届かない。いわゆるノーマリークローズドタイプのシャッター構成となっている。
図18は、先幕31及び後幕32の駆動部材200を示したものであり、駆動部材200は回動中心210の周りに回動可能に設けられ、さらにその上にはカム面220を有している。駆動部材200の側面に配置された215はフォトインタラプタの検出素子で、駆動部材200の位相を検出できる構成となっている。先幕31は先幕駆動ピン350に、後幕32は後幕駆動ピン360に連動し、図18から図20のように駆動部材200が図中矢印A方向に回動すると先幕駆動ピン350及び後幕駆動ピン360が上方に移動する。この動作により、先幕31及び後幕32はともにその下端位置から上端位置へと駆動される。
まず、準備動作(リセット動作)として、
駆動部材200が矢印A方向に回動を開始し、それに伴い、先幕駆動ピン350及び後幕駆動ピン360が上方に駆動され、図20のタイミングで先幕31及び後幕32は上端位置に達する。ここで駆動部材200の回転にブレーキをかけ、駆動部材は、図21の状態で待機状態となる。次にシャッターボタンが押されるとマグネット信号がONとなり、先幕31及び後幕32が上端位置に固定される。その後、駆動部材200は、A方向に回動を開始し、フォトインタラプタによって位相を検出されており、所定のブレーキ信号を所定のタイミングで入力されることにより、図22の状態を経た後、あらかじめ定められた位相、例えば図23のような位相で停止する。先幕31及び後幕32はマグネットにより上端位置に固定されているため、先幕駆動ピン35及び後幕駆動ピン36は上端位置にとどまっている。
次に先幕31のマグネット信号がOFFとなり、先幕31は図3のように下降を開始する。先幕駆動ピン350が下降途中の駆動部材200の状態を示したのが図24である。その後、設定されたシャッタースピードに相当するだけの間隔をあけた後に後幕32のマグネット信号がOFFとなり、後幕32も下降を開始し、駆動部材200は図25の状態となる。シャッターユニット3は図4を経て図5の状態となる。
図5の状態で撮像素子8への露光は完了するが、次に撮像素子から電荷の転送がなされる。この間に回動を停止していた駆動部材200に再び駆動信号が入力され、駆動部材200は図25の状態からさらに矢印A方向に回動を続け、図21の状態まで戻り、次の撮影に備える。
次に、従来の一眼レフカメラにおける連写時の動作について説明する。
まずシャッターボタンが押されると、単写時の動作と同様に駆動部材200は図21の状態から図25の状態を経て図21の状態、即ち2枚目の撮影待機状態まで矢印A方向に回動し、1枚目の撮影を完了する。
ここで、連写時はシャッターボタンが押されたままの状態であるので、マグネット信号をONとし、先幕31及び後幕32が上端位置に固定される。この状態を示したものが図2である。
そして、改めて駆動部材200に駆動信号が入力されることで回動を再開し、図22から図25を経て図21の状態になり、次の撮影が完了する。
ただし、ここで、シャッターボタンから撮影者が指を離した時は連写が停止される。すなわち、駆動部材200は図21の状態で停止し、マグネット信号がOFFではあるが、先幕31及び後幕32は駆動部材20のカム面22により上端位置に固定されているため、マグネット信号がOFFの状態でも先幕駆動ピン350及び後幕駆動ピン360が下降せず、次の撮影が行われることはない。
ただ、連写時における上記従来のシャッター制御方法では、図20から図21にかけてのブレーキ操作に70〜80msの時間を要し、高速連写機能に対する課題となっていた。
また、ノーマリークローズドタイプのシャッター制御方法のため、ライブビュー機能を搭載しがたい構成となっていた。
その他、従来の技術としては特許文献1があげられる。特許文献1には、機械式シャッターと電子シャッターを適宜使い分けることで、最後まで連写が可能な方法が記載されている。
上述のように、特許文献1に記載のシャッター制御方法では、連写撮影時に機械式シャッターのみを使用していると高温になり、耐久性に問題が生じるので、そのような場合には電子シャッターを使うという記載はあるものの、機械式シャッターのみを使用して高速に連写が可能という点については記載がない。
そこで、本発明のシャッター制御方法では、連写時におけるシャッターの不必要なブレーキ動作を省略することで高速連写機能を実現するとともに待機状態において先幕31及び後幕32が開口部30全体を覆っていない、いわゆる「ノーマリーオープン」タイプのシャッター制御方法をとったことにより、ライブビュー機能を実現出来るものとした。
本発明によれば、ノーマリーオープンタイプのシャッター制御方法をとることでライブビュー機能を実現出来るとともに、連写時のブレーキ動作を省略することで高速連写が可能な電子カメラを実現出来る。
以下、本発明のシャッター制御方法について説明する。
図6は本発明のシャッター制御方法の単写時におけるタイミングを示す図である。図中、101は先幕31をその上端位置で固定する先幕マグネット信号、102は後幕32をその上端位置で固定する後幕マグネット信号、103は先幕31の動作を示し、上端は開口部30全面を覆った状態、下端は開口部30全面を開口させた状態である。104は後幕31の動作を示し、上端は開口部30全面を開口させた状態、下端は開口部30全面を覆った状態である。105は先幕31及び後幕32をそれぞれの上端位置〜下端位置まで制御する駆動部材20(図9〜18に記載)の制御信号を示し、ONは駆動部材20を回動させるための駆動信号を送っている状態、OFFは駆動信号を送っていない状態で、その中間はブレーキをかけている状態、即ち、慣性をもって回動を続けようとする駆動部材20に対し、停止するための信号を送っている状態を示す。
ここで、駆動部材20の構成の一例を図9に示す。図に示すように、駆動部材20は回動中心21を中心に回動可能に構成され、その上には先幕用カム面21及び後幕用カム面22を配している。また、駆動部材20の位相を検出できるよう、図9右側の側面図に示したように、フォトインタラプタ検出部材37がたとえば駆動部材20の側面に配置され、光の反射/吸収、あるいは透過/遮光の切り替えを行う構成となっている。
107は駆動部材20の位置状態を検出するフォトインタラプタの信号であり、フォトインタラプタ検出部材37により駆動部材20の位相によって切り替わる。
図6は本発明のシャッター制御方法の単写時におけるタイミングを示す図である。図中、101は先幕31をその上端位置で固定する先幕マグネット信号、102は後幕32をその上端位置で固定する後幕マグネット信号、103は先幕31の動作を示し、上端は開口部30全面を覆った状態、下端は開口部30全面を開口させた状態である。104は後幕31の動作を示し、上端は開口部30全面を開口させた状態、下端は開口部30全面を覆った状態である。105は先幕31及び後幕32をそれぞれの上端位置〜下端位置まで制御する駆動部材20(図9〜18に記載)の制御信号を示し、ONは駆動部材20を回動させるための駆動信号を送っている状態、OFFは駆動信号を送っていない状態で、その中間はブレーキをかけている状態、即ち、慣性をもって回動を続けようとする駆動部材20に対し、停止するための信号を送っている状態を示す。
ここで、駆動部材20の構成の一例を図9に示す。図に示すように、駆動部材20は回動中心21を中心に回動可能に構成され、その上には先幕用カム面21及び後幕用カム面22を配している。また、駆動部材20の位相を検出できるよう、図9右側の側面図に示したように、フォトインタラプタ検出部材37がたとえば駆動部材20の側面に配置され、光の反射/吸収、あるいは透過/遮光の切り替えを行う構成となっている。
107は駆動部材20の位置状態を検出するフォトインタラプタの信号であり、フォトインタラプタ検出部材37により駆動部材20の位相によって切り替わる。
まず、単写時について説明する。待機状態において、先幕31は図6の103に示すごとく、その下端位置、即ち開口部30の全面を開口する位置にあり、後幕32は104に示すごとく、その上端位置、即ち開口部30の全面を開口する位置にあり、開口部30全面が開口された状態となっている。この時、シャッターユニット3は図1の状態にあり、駆動部材20は図9の状態にある。
次に シャッターボタンが押されると先幕マグネット信号101及び後幕マグネット信号102がONとなるとともに、駆動部材20の制御信号105がONとなり、駆動部材20が図9の矢印A方向に回動を開始し、図10を経て図11の状態となる。それに連動して103に示すごとく、先幕31が開口部30の上端まで移動し、マグネットによって開口部30の上端で固定され、開口部30は先幕31によって全面を塞がれた状態となる。この状態は先幕31がチャージされた状態である。
次に駆動部材20の位置をフォトインタラプタが検出し、105に示すように駆動部材20にブレーキがかけられるが、駆動部材20は慣性で回動を続けるため、図13に示す位相状態で停止するようなタイミングを見計らってブレーキ信号を送る。
次に先幕マグネット信号101がOFFになると同時に、先幕31は開口部30の下端に向かって図3に示すごとく移動を開始し、さらに設定されたシャッタースピード経過の後、後幕マグネット信号102がOFFとなると同時に、後幕32が開口部30の下端に向かって図4に示すごとく移動を開始することで、設定されたシャッタースピードに相当する分だけ、被写体に関する光の情報が撮像素子8に入射される。
このときの駆動ピンの状態を示したものが図13及び図14及び図15である。
次に撮像素子8に入射された被写体に関する光の情報は電荷情報となってメモリ部に転送され、撮像素子8内部の情報は空乏化される。
次に撮像素子8からの電荷転送終了のタイミングを見計らって、再び駆動部材20の駆動信号105がONとなり、駆動部材20は図15の状態からさらに矢印A方向に回動する。このとき、図16の状態から図17を経て図9の状態への移行にあたり、先幕31を駆動する先幕駆動ピン35はカム面21に連動し、後幕32を駆動する後幕駆動ピン36はカム面22に連動しているため、先幕31は上昇することなく、後幕32はその上端位置まで移動し、図1に示すように開口部30が全面開口された状態となる。
ここで駆動部材20の位相の変化が検出されることで、駆動部材20には図6に示すCの区間だけ、ブレーキがかけられ、その後、待機状態に戻る。つまり駆動部材20は図17に示す位相状態でブレーキがかけられ、図9に示す待機状態で停止される。
次に、図7を用いて連写時について説明する。
連写前の待機状態については単写時と同じである。シャッターボタンが押された後も、単写時と同様の動作が続き、撮像素子8からの電荷転送のタイミングを見計らって、駆動部材20の駆動信号105がONとなり、駆動部材20は図15の状態からさらに矢印A方向に回動する。
次に、駆動部材20の位相の変化が検出されるが、ブレーキはかけられることなく、2ショット目の撮影動作へと移行する。この時、先幕マグネット信号101及び後幕マグネット信号102がONとなり、先幕31が上端位置にチャージされた状態となり、次の撮影に備える。
つまり、撮像素子8への露光および電荷転送が完了し、先幕31及び後幕32が待機位置に戻り、駆動部材の位相変化が初期の状態になった図中Eの時点が、次の撮影動作において駆動部材が回動を開始する図中Dの時点に相当する。
このように、連写時においては、シャッターボタンが押されている間、図7におけるD〜Eの区間の動作が繰り返され、撮影後における図6のCに示すようなブレーキ動作は発生しないため、高速連写が可能となる。
最後に、シャッターボタンの押し下げが解除されると、図8のEのタイミングで駆動部材20にブレーキがかけられ、先幕マグネット信号101及び後幕マグネット信号102はOFFのまま、先幕31が新たにチャージされることもなく、一連の連写撮影が完了する。図7及び図8はEのタイミングより左側は全く同じである。
このように、連写動作時におけるブレーキ動作を省略することにより、図6におけるブレーキ期間、即ち期間Cに相当する分が短縮できることとなる。
なお、上記説明では先幕31が後幕32よりも被写体側に設置された例で説明したが、かならずしも先幕31と後幕32の前後関係がこれに限定されるわけではない。
また、先幕31及び後幕32は開口部30の上下方向に移動する例で説明したが、左右方向に移動する構成でも本発明の効果を得ることが出来る。
また、上記説明では先幕31及び後幕32を模式的に1枚構成で説明したが、これに限られるものではなく、それぞれが折りたたみ式に構成されていても本発明の効果を得ることが出来る。
次に、駆動部材20の位相の変化が検出されるが、ブレーキはかけられることなく、2ショット目の撮影動作へと移行する。この時、先幕マグネット信号101及び後幕マグネット信号102がONとなり、先幕31が上端位置にチャージされた状態となり、次の撮影に備える。
つまり、撮像素子8への露光および電荷転送が完了し、先幕31及び後幕32が待機位置に戻り、駆動部材の位相変化が初期の状態になった図中Eの時点が、次の撮影動作において駆動部材が回動を開始する図中Dの時点に相当する。
このように、連写時においては、シャッターボタンが押されている間、図7におけるD〜Eの区間の動作が繰り返され、撮影後における図6のCに示すようなブレーキ動作は発生しないため、高速連写が可能となる。
最後に、シャッターボタンの押し下げが解除されると、図8のEのタイミングで駆動部材20にブレーキがかけられ、先幕マグネット信号101及び後幕マグネット信号102はOFFのまま、先幕31が新たにチャージされることもなく、一連の連写撮影が完了する。図7及び図8はEのタイミングより左側は全く同じである。
このように、連写動作時におけるブレーキ動作を省略することにより、図6におけるブレーキ期間、即ち期間Cに相当する分が短縮できることとなる。
なお、上記説明では先幕31が後幕32よりも被写体側に設置された例で説明したが、かならずしも先幕31と後幕32の前後関係がこれに限定されるわけではない。
また、先幕31及び後幕32は開口部30の上下方向に移動する例で説明したが、左右方向に移動する構成でも本発明の効果を得ることが出来る。
また、上記説明では先幕31及び後幕32を模式的に1枚構成で説明したが、これに限られるものではなく、それぞれが折りたたみ式に構成されていても本発明の効果を得ることが出来る。
本発明にかかるシャッター制御方法を用いれば、ライブビュー機能を実現出来るとともに、高速連写性能が向上するため、電子カメラに適用すると有効である。
3 シャッターユニット
8 撮像素子
9 表示部
20 駆動部材
21 先幕用カム面
22 後幕用カム面
31 先幕
32 後幕
37 フォトインタラプタ検出部材
101 先幕マグネット信号
102 後幕マグネット信号
103 先幕31の動作
104 後幕32の動作
105 駆動部材20の制御信号
107 フォトインタラプタの信号
8 撮像素子
9 表示部
20 駆動部材
21 先幕用カム面
22 後幕用カム面
31 先幕
32 後幕
37 フォトインタラプタ検出部材
101 先幕マグネット信号
102 後幕マグネット信号
103 先幕31の動作
104 後幕32の動作
105 駆動部材20の制御信号
107 フォトインタラプタの信号
Claims (1)
- 先幕及び後幕を撮像素子の前面に配し、被写体情報を前記撮像素子に露光することにより撮影を行う電子カメラのシャッター制御方法であって、
前記先幕及び前記後幕はともに一方向に付勢されるとともに、カム面を有した回動部材の回動動作によって反対方向にチャージされ、
撮影待機状態においては前記先幕及び前記後幕のうちいずれか一方のみがチャージされ、前記撮像素子に前記被写体情報が露光可能な状態をとり、
レリーズ動作に連動して他の一方がチャージされ、
撮影完了時には前記回動部材の回動動作に対してブレーキをかけるブレーキ信号が付加される一方、
連続撮影時において少なくとも1枚の撮影完了時から次の撮影に移行する間には前記ブレーキ信号が付加されないこと、
を特徴とする電子カメラのシャッター制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008277979A JP2010107635A (ja) | 2008-10-29 | 2008-10-29 | 電子カメラのシャッター制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008277979A JP2010107635A (ja) | 2008-10-29 | 2008-10-29 | 電子カメラのシャッター制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010107635A true JP2010107635A (ja) | 2010-05-13 |
Family
ID=42297147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008277979A Pending JP2010107635A (ja) | 2008-10-29 | 2008-10-29 | 電子カメラのシャッター制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010107635A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8537270B2 (en) | 2011-03-28 | 2013-09-17 | Panasonic Corporation | Imaging device including a shutter mechanism |
US8654245B2 (en) | 2011-03-28 | 2014-02-18 | Panasonic Corporation | Imaging device |
JPWO2015146971A1 (ja) * | 2014-03-26 | 2017-04-13 | 株式会社ニコン | シャッタ装置および撮像装置 |
-
2008
- 2008-10-29 JP JP2008277979A patent/JP2010107635A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8537270B2 (en) | 2011-03-28 | 2013-09-17 | Panasonic Corporation | Imaging device including a shutter mechanism |
US8654245B2 (en) | 2011-03-28 | 2014-02-18 | Panasonic Corporation | Imaging device |
JPWO2015146971A1 (ja) * | 2014-03-26 | 2017-04-13 | 株式会社ニコン | シャッタ装置および撮像装置 |
US10567680B2 (en) | 2014-03-26 | 2020-02-18 | Nikon Corporation | Shutter device and image-capturing device |
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