JP2002148706A - インスタントフイルムの展開機構 - Google Patents

インスタントフイルムの展開機構

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JP2002148706A
JP2002148706A JP2000342160A JP2000342160A JP2002148706A JP 2002148706 A JP2002148706 A JP 2002148706A JP 2000342160 A JP2000342160 A JP 2000342160A JP 2000342160 A JP2000342160 A JP 2000342160A JP 2002148706 A JP2002148706 A JP 2002148706A
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gear train
instant film
speed
film
motor
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Application number
JP2000342160A
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English (en)
Inventor
Hidemi Sasaki
英美 佐々木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
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  • Cameras In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源が消耗しても確実に現像液ポッドの裂開
及び現像液の展開を行う。 【解決手段】 フイルム展開機構47を展開モータ6
0、展開ローラ対61、展開ギヤ列62とから構成す
る。展開ギヤ列62を、遊星ギヤクラッチ65を用いて
ギヤ列69とギヤ列70との2段階の減速ギヤ列から構
成する。ギヤ列70はギヤ列69よりもギヤ比が高いの
で、展開ローラ対61の回転速度は遅いが高トルクで回
転する。通常、遮光カバーの搬送時にはギヤ列70を、
インスタントフイルムの搬送時にはギヤ列69を用いる
ように展開モータ60を回転させる。展開ローラ対61
による現像液ポッドの裂開時に、展開モータ60の回転
速度が所定値以下に減速した場合には、展開モータ60
の回転方向を切り替えてギヤ列70を用いて現像液ポッ
ドの裂開を行う。現像液ポッドの裂開後に、再び展開モ
ータ60の回転方向を切り替えてギヤ列69を用いて現
像液の展開を高速に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインスタン
トプリンタに用いられるインスタントフイルムの展開機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モノシートタイプのインスタントフイル
ムを使用するインスタントカメラや、例えば電子スチル
カメラに内蔵されるインスタントプリンタでは、露光完
了後にクロー爪を作動させて露光済みのインスタントフ
イルムをフイルムパックから掻き出し、掻き出されたイ
ンスタントフイルムを回転している展開ローラで加圧し
ながらカメラ外に送り出している。このようなインスタ
ントフイルムの展開機構は、通常、ギア列やカム等から
なる駆動伝達手段を介して共通のモータでクロー爪及び
展開ローラを駆動する構成になっている。
【0003】なお、モノシートタイプのインスタントフ
イルムは、先端部に現像液ポッドを内蔵してあり、露光
後に展開ローラで搬送される間に現像液ポッドが裂開し
て現像液がインスタントフイルム内に展開され、所定時
間の経過後に片面に画像が出現される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記モータに電源を供
給する電源電池が消耗してくると、インスタントフイル
ムを送り出すクロー爪や、インスタントフイルムを送り
出しながら現像液ポッドを裂開して内部の現像液を展開
する展開ローラの動きが途中で止まってしまい、インス
タントフイルムを最後まで展開できない場合がある。こ
のような場合には、既に現像液が展開された部分のみの
現像が進むため、たとえ急いで電源電池を新しいものに
入れ換えたり、充電を行って展開用のモータを再駆動さ
せたとしても、先に現像が進んでしまった部分と、後か
ら遅れて現像された部分とでは、現像後の画像濃度に大
きな開きが生じ、その境界部分は筋状のムラとなって残
る。また、インスタントフイルムの先端部が指で摘める
程度までカメラの外に突出した状態で停止した場合に
は、インスタントフイルムの先端部を指で摘んで引っ張
り出すこともできるが、引っ張り出す際の速度を均等に
するのが困難であるため、指で引っ張り出した部分はム
ラになりやすい。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、電源電池が消耗して充電または交換すべき時期
に達する直前でも継続して現像液ポッド裂開及び現像液
の展開を行えるインスタントフイルムの展開機構を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインスタントフイルムの展開機構は、画像
記録されたインスタントフイルムを搬送すると共に、こ
のインスタントフイルムの先端部に内蔵された現像液ポ
ッドを裂開してインスタントフイルム内に現像液を展開
する展開ローラと、この展開ローラを駆動させる駆動機
構とから構成されており、前記駆動機構に、低速ギヤ列
と高速ギヤ列との2段階の減速ギヤ列を設け、フイルム
パックに設けられた露光開口を遮蔽するように収納され
た遮光カバーの搬送時には低速ギヤ列を、前記インスタ
ントフイルムの搬送時には高速ギヤ列をそれぞれ用いる
ものである。また、前記展開ローラによる現像液ポッド
の破砕時に生じる速度変動によりインスタントフイルム
の搬送速度が所定値以下に減速したときには、前記駆動
機構の減速ギヤ列を高速ギヤ列から低速ギヤ列に切り替
えることが好ましい。また、前記展開ローラ又は駆動機
構のいずれかに回転速度センサを設け、この回転速度セ
ンサの出力信号により現像液ポッドが破砕されたと判断
された時には、前記駆動機構の減速ギヤ列を低速ギヤ列
から高速ギヤ列に切り替えて、インスタントフイルムの
搬送を行うことが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインスタントプ
リンタを内蔵した電子スチルカメラの正面側の外観を示
す斜視図である。この電子スチルカメラ2は略方形状に
形成されている。カメラ本体3の前面には、対物用ファ
インダ窓4、ズーム機能付きの撮影レンズ5、レリーズ
ボタン6、ストロボ発光部7、測光用の受光窓8が露呈
されている。また、カメラ本体3の中央部には、パック
装填蓋9が設けられている。カメラ本体3の上面にはフ
イルム排出口10(図中点線)が設けられており、通常
排出口用の蓋11によって塞がれている。
【0008】パック装填蓋9は、カメラ本体3の前面側
に設けられたパック装填室15を光密に保持するための
蓋であり、カメラ本体3とヒンジ部16を介して開位置
と閉位置との間で回動自在となるように取り付けられ
る。このパック装填蓋9の裏面には、鉤部17が形成さ
れている。パック装填蓋9の閉口時には、この鉤部17
はカメラ本体3に設けられた凹部18と係合し、パック
装填蓋9を閉位置に保持する。この鉤部17と凹部18
との解除は、ストロボ発光部7の図中右横に設けられる
開口ボタン19により行われる。また、パック装填蓋9
の裏面には、押圧凸部20が2箇所形成されている。こ
の押圧凸部20は、フイルムパック21の背面に設けら
れた開口41aに入り込み、インスタントフイルム22
をフイルムパック21の前面に設けられた露光開口40
a側に押圧する。
【0009】パック装填室15には、未露光のインスタ
ントフイルム22が積層されたフイルムパック21が装
填される。このフイルム装填室15の下部には、フイル
ムパック21に押圧され、フイルムパック21の有無を
検出するパック検出スイッチ25が設けられる。また、
パック装填室15の上方には、閉位置にあるパック装填
蓋9によって押圧され、パック装填蓋9が閉じられてい
るか否かを検出する蓋検出スイッチ26が設けられてい
る。
【0010】図2に示すように、カメラ本体3の裏面に
は、電源用のスイッチ30、接眼用ファインダ窓31、
液晶表示パネル(LCDパネル)32が組み込まれた操
作パネル33が配置されている。LCDパネル32は、
撮影レンズ5を通して撮像された被写体像をリアルタイ
ムで表示し、いわゆる電子ビューファインダを構成して
いる。操作パネル33には、撮像/再生のモード切替キ
ー、コマ選択キー、プリントスタートキー、画像データ
の消去ボタン、画像データの入出力を行うための切替キ
ー等が設けられている。また、カメラ本体3の底面に
は、メモリー装填蓋35及びバッテリー蓋36が設けら
れている。メモリー装填蓋35は閉位置にロックされて
おり、メモリカードを装填したり取り出したりするとき
にカメラ本体3の底面に設けられたスライドつまみ37
を操作し開放する。
【0011】図3に示すように、この電子スチルカメラ
2に用いられるフイルムパック21は、プラスチック製
のケース本体40と、その蓋部材41と、ケース本体4
0に積層して収納される例えば10枚のモノシートタイ
プのインスタントフイルム22とから構成されており、
バネ板42により最前列のインスタントフイルム22が
ケース本体40の前面側に位置するように付勢されてい
る。また、ケース本体40の前面には、露光用の露光開
口40a及び周知のクロー爪によるフイルム掻き出し用
の切欠き40bが、ケース本体40の上面には排出口4
0cがそれぞれ形成されている。このフイルムパック2
1の未使用時には、露光開口40aを塞ぐように遮光カ
バー43が収納されており、収納されたインスタントフ
イルム22の感光を防止している。また、フイルムパッ
ク21の未使用時には、排出口40cの外側にも遮光用
のフイルム44が取り付けられる。
【0012】インスタントフイルム22は、本出願人な
どにより商品化されてすでに広く普及しており、感光シ
ート22a、受像シート、及び現像処理液を内包した現
像液ポッド22b、余剰の現像液を吸収するトラップ部
22cを基本的な構成要素としている。そして、感光シ
ート22aに露光を与えることによって光化学的に潜像
を形成した後、感光シート22aと受像シートとの間に
現像液を展開しながら両シートを加圧することによって
受像シートにポジ画像が転写される。なお、インスタン
トフイルム22の露光可能領域は、フイルムパック21
の露光開口40aに位置する。
【0013】図4に示すように、電子スチルカメラ2に
内蔵されるメカユニットは、インスタントフイルム22
の幅以上の長さを有する記録ヘッド45と、記録ヘッド
45を矢印S方向に往復移動するヘッド走行機構46
と、フイルム展開機構47(図6参照)とからなる。
【0014】ヘッド走行機構46は、プーリやベルト等
からなるヘッド駆動機構50と、これを駆動するスキャ
ンモータ51とから構成される。ヘッド駆動機構50の
一方の端はフイルムパック21の外方まで延長されてお
り、フイルムパック21の未装填時には、二点鎖線で示
す初期位置45aに記録ヘッド45は位置している。ま
た、フイルムパック21の装填時には、記録ヘッド45
は一点鎖線で示す記録開始位置45bに位置するように
ヘッド走行機構46により移動する。そして、プリント
時には、この記録ヘッド45は、図中S方向に往復移動
することで最前列のインスタントフイルム22に露光を
行う。
【0015】図5に示すように、記録ヘッド45は、遮
光されたケース本体55の内部に光源部56が組み込ま
れている。この光源部56の下方には、カラーフイルタ
57、第1ミラー58、セルフォックレンズアレイ5
9、第2ミラー60が設けられ、開口55aから射出さ
れたプリント光がインスタントフイルム22に達するよ
うになっている。カラーフイルタ57はR,G,Bの3
枚のシートから形成されており、記録ヘッド45が記録
開始位置から記録終了位置へと移動する間はR、G、B
いずれかの単色光を開口55aから射出できるように保
持される。つまり、記録ヘッド45がヘッド走行機構4
6により一往復運動する間は、R、G、Bのどれか1つ
のカラーフイルタ51が光軸状に位置するようになって
いる。そして、R、G、B光のうちいずれか1つの光の
露光が終了すると、次の光を発光できるように図中Y方
向に移動する。そして、一往復運動の記録開始位置から
記録終了位置への移動と共にインスタントフイルム22
に露光を行い、その復路では光源部56の発光は行わな
いように制御される。これにより、記録ヘッド45は、
プリント時には三色順次露光を行うことができる。
【0016】図6に示すように、フイルム展開機構47
は、展開モータ60、展開ローラ対61及び展開ギヤ列
62から構成される。展開モータ60にはDCモータが
用いられる。この展開モータ60の駆動軸にはウォーム
ギヤ63が取り付けられており、展開モータ60の駆動
力は、駆動ギヤ64を介して展開ギヤ列62に伝達され
る。この駆動ギヤ64は、周知のクロー装置71にもつ
ながっており、駆動ギヤ列62を回転させると同時にク
ロー装置71も駆動させる。これにより、クロー爪によ
るインスタントフイルム22の掻き出しと、展開ローラ
対61による現像液ポッド22bの裂開と現像液の展開
が行われる。
【0017】展開ギヤ列62は、複数のギヤから構成さ
れた減速ギヤ列から形成される。展開ギヤ列62は、遊
星ギヤクラッチ65を介して二股に分かれている。つま
り、遊星ギヤクラッチ65を挟んで両側に、ギヤ66,
67が設けられている。ギヤ66からギヤ68までがギ
ヤ列69を、またギヤ67からギヤ68までがギヤ列7
0をそれぞれ構成している。
【0018】遊星ギヤクラッチ65は、太陽ギヤ65a
と、これに噛み合って回転する遊星ギヤ65bと、遊星
ギヤ65bを太陽ギヤ65aの周りで転接させる揺動ア
ーム65cとからなり、展開モータ60の回転方向によ
って遊星ギヤ65bがギヤ列69のギヤ66か、ギヤ列
70のギヤ67かのいずれか一方に噛み合うように構成
されている。
【0019】ギヤ列70は、構成するギヤの枚数がギヤ
列69より多く、全体としてギヤ比がギヤ列69より高
くなっている。このため、遊星ギヤ65bがギヤ列70
に噛み合っている場合は、遊星ギヤ65bがギア列6ヤ
に噛み合っている場合に比べて、展開ローラ対61とク
ロー爪を駆動する速度は遅いが、トルクは大きくなる。
このため、ギヤ列70は低速ギヤ列となり、未使用のフ
イルムパック21が装填された場合の遮光カバー43の
排出時にこのギヤ列70が用いられる。
【0020】一方、遊星ギヤ65bがギヤ列69に噛み
合っている場合は、展開ローラ対61とクロー爪を駆動
するトルクは小さいが、速度は速くなる。このため、ギ
ヤ列69は高速ギヤ列となる。露光済みのインスタント
フイルム22の排出時には、ギヤ列69が用いられ、露
光済みのインスタントフイルムの現像液の展開が迅速に
行うことができる。
【0021】図7に、電子スチルカメラ2の電気的構成
の概略を示す。撮影レンズ5の背後にはCCDイメージ
センサ75が位置しており、撮影レンズ5によりCCD
イメージセンサ75の光電面には被写体画像が結像され
る。CCDドライバ76の駆動により、CCDイメージ
センサ75は光学的な被写体画像を電気的な撮像信号に
変換して出力する。
【0022】CCDイメージセンサ75の光電面には
R,G,Bの微小なマイクロカラーフィルタがマトリク
ス状に配列され、色ごとにシリアルに出力される撮像信
号はアンプ77で適当なレベルに増幅された後、A/D
コンバータ78によってデジタル変換される。なお、周
知のようにCCDドライバ76の駆動及びA/Dコンバ
ータ78のサンプリングタイミングとの間には同期がと
られている。
【0023】A/Dコンバータ78は撮像信号をデジタ
ル変換して画像データを生成し、これを順次に画像デー
タ処理回路79に入力する。画像データ処理回路79
は、入力されてくる画像データに対してホワイトバラン
ス調節、ガンマ補正などの信号処理を行う。画像データ
処理回路79は、さらに処理済みの画像データを基に、
NTSC方式のコンポジット信号に対応した映像信号を
生成し、これをD/Aコンバータ80,アンプ81を経
て映像信号用の出力端子82に出力する。したがって、
出力端子82に家庭用のテレビジョンを接続すれば、C
CDイメージセンサ75で撮像される連続的な画像を観
察することができる。また、この画像は、LCDドライ
バ83を介してLCDパネル32でも観察することがで
きる。
【0024】システムコントローラ85は、画像データ
処理回路79を含め、この電子スチルカメラ2の電気的
な作動を全体的に管理している。システムコントローラ
85はI/Oポート86によりモード切替えキー等のキ
ー操作入力部87や外部接続端子群88からの信号を監
視し、入力信号に応じた信号処理を行う。また、パック
検出スイッチ25、装填蓋検出スイッチ26のオンオフ
の監視を行い、インスタントフイルム22の排出時に入
力されるロータリエンコーダ89の出力信号に応じた展
開モータ60の駆動制御をモータドライバ90に指示す
る。
【0025】フラッシュメモリ91は高速でアクセスが
可能なDRAM(Dynamic Random Access Memory)で構
成され、画像データ処理回路79から得られた画像デー
タを1画面ごとに記憶し、例えば50画面分の画像デー
タを記憶できる記憶容量をもつ。
【0026】ヘッドドライバ92は、システムコントロ
ーラ85の指令により記録ヘッド45を駆動する。記録
ヘッド45には、さらにラインメモリ93から画像デー
タが送られる。EEPROM94には、システムコント
ローラ85が参照するシーケンスプログラムや各種の調
整データが予め格納されている。この調整データには、
例えば撮影レンズ5のピント合わせに関するデータや、
プリントを行うときの色ごとの補正データなどがある。
【0027】モータドライバ90は、システムコントロ
ーラ85の管理下で展開モータ60と、スキャンモータ
51の駆動制御を行う。モータドライバ90には、展開
モータ60及びスキャンモータ51に電源を供給する例
えば充電式のリチウムイオンバッテリである電源電池が
接続されている。展開モータ60には回転速度検出手段
としてロータリエンコーダ89が取り付けられている。
ロータリエンコーダ89は、展開モータ60の回転速
度、つまりインスタントフイルム22の搬送速度を検出
する。このロータリエンコーダ89の検出信号はシステ
ムコントローラ85に出力され、この出力信号により展
開モータ60の回転制御を行う。
【0028】次に、本実施形態の作用を説明する。パッ
ク装填蓋9を、開位置に回動させ未露光のインスタント
フイルム22が収納されたフイルムパック21を装填す
る。パック装填室15にフイルムパック21を装填する
と、パック検出スイッチ25がオンとなる。フイルムパ
ック21の装填後にパック装填蓋9を閉位置に移動させ
ると蓋検出スイッチ26がオンとなる。これら2つのス
イッチのオン信号がシステムコントローラ85に出力さ
れると、モータドライバ90を介して展開モータ60が
駆動する。このとき、システムコントローラ85は、モ
ータドライバ90を介して低速ギヤ列となるギヤ列70
を使用するように展開モータ60の回転駆動させる。こ
れにより、フイルムパック22の最前列に位置する遮光
カバー43が排出される。
【0029】撮影が行われプリントが指示されると、シ
ステムコントローラ85は、ヘッドドライバ92を介し
て記録ヘッド45を駆動させると同時に、モータドライ
バ89を介してスキャンモータ51を駆動させる。ま
た、フラッシュメモリ90からの画像データをラインメ
モリ93に送る。これにより記録ヘッド45によるイン
スタントフイルム22への三色順次露光が行われる。
【0030】記録ヘッド45による三色順次露光が終了
すると、システムコントローラ85はモータドライバ9
0を介して展開モータ60を、高速ギヤ列となるギヤ列
69を使用するように回転駆動させる。同時に、クロー
爪によるインスタントフイルム22の掻き出しが行われ
る。このとき、展開モータ60の回転速度は、ロータリ
エンコーダ89により検出されている。
【0031】クロー爪によるインスタントフイルム22
の掻き出しが行われると、インスタントフイルム22の
先端が展開ローラ対61により挟持される。そして、展
開ローラ対61による現像液ポッド22bの裂開及び現
像液の展開が行われる。このとき、現像液ポッド22b
は厚みがあるため、展開ローラ対61の回転速度が所定
値以下に減速する。例えば、ロータリエンコーダ89の
出力信号から展開モータ60の回転速度が所定値以下と
判断された時には、システムコントローラ85は、モー
タドライバ90を介して低速ギヤ列となるギヤ列70を
使用するように展開モータ60を回転制御させる。これ
により、展開ローラ対61が低速で回転し、確実に現像
液ポッド22bの裂開が行われる。そして、ロータリエ
ンコーダ89による現像液ポッド22bの破砕の出力信
号がシステムコントローラ85に入力されると、システ
ムコントローラ85は高速ギヤ列であるギヤ列69を使
用するようにモータドライバ89に指示する。このギヤ
列70からギヤ列69への切替は瞬時に行われるため、
現像液の展開には影響しない。これにより、現像液の展
開が高速に行われ、現像液が展開されたインスタントフ
イルム22はフイルム排出口10から排出される。
【0032】本実施例では展開モータ60にDCモータ
を用いたが、ステッピングモータを使用してもよい。こ
の場合、フイルムパック、展開ローラ対等の位置関係が
判っているので、展開モータ60の駆動制御をステップ
数で制御することができる。これにより、展開モータに
回転速度を検出するセンサを用いる必要がなくなると共
に、ギヤ列の切替をインスタントフイルムの搬送途中で
行うことができる。
【0033】本実施形態では、記録ヘッドにより三色順
次露光を行わせたが、R、B、Gの各色光をライン毎に
発光できる光源部を持つ露光ヘッドにより三色同時露光
を行わせるようにしてもよい。また、ロータリエンコー
ダを展開モータに取り付けたが、展開ローラや展開ギヤ
列に取り付けてもよい。
【0034】本実施形態では、電子スチルカメラに用い
られるインスタントプリンタで本発明を用いたが、この
他にインスタントカメラや、他のインスタントプリンタ
を用いる装置に本発明を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明のインスタントプ
リンタの展開機構によれば、展開機構を構成する駆動機
構に、低速ギヤ列と高速ギヤ列との2段階の減速ギヤ列
を設け、フイルムパックに設けられた露光開口を遮蔽す
るように収納された遮光カバーの搬送時には低速ギヤ列
を、インスタントフイルムの搬送時には高速ギヤ列をそ
れぞれ用いるので、小型の駆動モータを使用することが
できる。また、展開ローラによる現像液ポッドの破砕時
に生じる速度変動によりインスタントフイルムの搬送速
度が所定値以下に減速したときには、駆動機構の減速ギ
ヤ列を高速ギヤ列から低速ギヤ列に切り替えるので、確
実に現像液ポッドを裂開でき、例えば電源電池が消耗し
て充電または交換すべき時期に達する直前でも継続して
インスタントフイルムの搬出、展開を行うことができ
る。また、駆動力伝達手段として減速ギア列と遊星ギア
クラッチとを用いいることにより、モータの回転方向を
切り換えるという簡単な方法で駆動力伝達手段の切換を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した電子スチルカメラの前面の外
観を示す斜視図である。
【図2】電子スチルカメラの後面の外観形状を示す斜視
図である。
【図3】フイルムパックの構成を示す斜視図である。
【図4】電子スチルカメラのメカユニットを示す概略図
である。
【図5】記録ヘッドの構成を示す断面図である。
【図6】フイルム搬送機構の構成を示す斜視図である。
【図7】電子スチルカメラの電気的構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】 2 電子スチルカメラ 9 パック装填室 21 フイルムパック 22 インスタントフイルム 25 パック検出スイッチ 26 蓋検出スイッチ 43 遮光カバー 47 フイルム展開機構 60 展開モータ 61 展開ローラ対 65 遊星ギヤクラッチ 69,70 ギヤ列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/02 G03B 17/02 17/52 17/52 A B C 19/02 19/02 G03C 3/00 510 G03C 3/00 510Y 8/42 502 8/42 502 G03D 9/00 G03D 9/00 B Fターム(参考) 2H020 MA03 MA04 MC01 MC11 MC22 MC32 MC33 MC34 MC41 MC54 MC62 MC71 MC77 MC79 MC94 ME13 ME14 ME24 2H054 AA01 AA07 BB08 BB11 2H100 BB05 BB06 2H104 AA19 BB02 BC04 BC08 BC10 BC15 BC22 BC27 BC38 BC41 CA01 CA04 CB01 CB02 CB05 CB06 CB07 CC06 CD01 CD04 2H112 AA07 BA03 BA08 BA20 EB13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録されたインスタントフイルムを
    搬送すると共に、このインスタントフイルムの先端部に
    内蔵された現像液ポッドを裂開してインスタントフイル
    ム内に現像液を展開する展開ローラと、この展開ローラ
    を駆動させる駆動機構とから構成されるインスタントフ
    イルムの展開機構において、 前記駆動機構に、低速ギヤ列と高速ギヤ列との2段階の
    減速ギヤ列を設け、フイルムパックに設けられた露光開
    口を遮蔽するように収納された遮光カバーの搬送時には
    低速ギヤ列を、前記インスタントフイルムの搬送時には
    高速ギヤ列をそれぞれ用いることを特徴とするインスタ
    ントフイルムの展開機構。
  2. 【請求項2】 前記展開ローラによる現像液ポッドの破
    砕時に生じる速度変動によりインスタントフイルムの搬
    送速度が所定値以下に減速したときには、前記駆動機構
    の減速ギヤ列を高速ギヤ列から低速ギヤ列に切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載のインスタントフイルム
    の展開機構。
  3. 【請求項3】 前記展開ローラ又は駆動機構のいずれか
    に回転速度センサを設け、この回転速度センサの出力信
    号により現像液ポッドが破砕されたと判断された時に
    は、前記駆動機構の減速ギヤ列を低速ギヤ列から高速ギ
    ヤ列に切り替えて、インスタントフイルムの搬送を行う
    ことを特徴とする請求項2記載のインスタントフイルム
    の展開機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018008229A1 (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 富士フイルム株式会社 プリンタ、プリンタ付き撮像装置、及びプリント方法
WO2018008191A1 (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 富士フイルム株式会社 フィルム搬送装置、プリンタ、プリンタ付き撮像装置、及びフィルム搬送方法

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WO2018008229A1 (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 富士フイルム株式会社 プリンタ、プリンタ付き撮像装置、及びプリント方法
WO2018008191A1 (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 富士フイルム株式会社 フィルム搬送装置、プリンタ、プリンタ付き撮像装置、及びフィルム搬送方法

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