JP2000089342A - プリンタ内蔵型電子スチルカメラ - Google Patents

プリンタ内蔵型電子スチルカメラ

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JP2000089342A
JP2000089342A JP10254930A JP25493098A JP2000089342A JP 2000089342 A JP2000089342 A JP 2000089342A JP 10254930 A JP10254930 A JP 10254930A JP 25493098 A JP25493098 A JP 25493098A JP 2000089342 A JP2000089342 A JP 2000089342A
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JP10254930A
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English (en)
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Ko Aosaki
耕 青崎
Hiroyuki Uchiyama
浩行 内山
Hiroshi Omura
紘 大村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光プリンタを内蔵した電子スチルカメラの動
作が正常に行われるようにする。 【解決手段】 光プリンタを内蔵した電子スチルカメラ
は、光プリンタ,撮像を行う撮像部、液晶表示パネル等
からなる表示部が1組の電池を電源として駆動される。
液晶表示ファインダでプリントすべき画像を選択してプ
リントを指示すると、撮像部及び表示部の電力供給が停
止されてから、露光ヘッドによるインスタントフイルム
への露光が行われ、この後露光済みのインスタントフイ
ルムの排出が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタを電子スチ
ルカメラに内蔵したプリンタ内蔵型電子スチルカメラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】CCDイメージセンサなどにより光学的
な被写体画像を電気的な撮像信号に変換し、さらにデジ
タル変換して得られた画像データをメモリに保存するよ
うにした携帯型の電子スチルカメラが普及している。メ
モリに記憶した画像データは、適宜に読み出され、カメ
ラボディに組み込まれた液晶表示パネル(LCD)のほ
か、CRTモニタやパーソナルコンピュータなどの外部
機器を利用して被写界画像を再生することができる。
【0003】また、デジタル画像処理された画像信号を
受けて発光する複数の発光素子をライン状に配列した発
光素子アレイを有する露光ヘッドと、インスタントフイ
ルムのような感光記録媒体とを用い、露光ヘッドと感光
記録媒体とを相対的に移動させながら、露光ヘッドから
赤色,緑色、青色の各プリント光を感光記録媒体に照射
してカラー画像を感光記録媒体にプリントするようにし
たものが開示されている(例えば、特開平6−8324
3号公報,特開平8−271995号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような露光ヘッ
ド(リニアプリントヘッド)を電子スチルカメラに内蔵
しておき、電子スチルカメラで撮像された画像をメモリ
に記憶するとともに、このメモリから読み出した画像を
露光ヘッドでインスタントフイルムに露光してプリント
写真を得ることができるようにした電子スチルカメラ
(以下、プリンタ内蔵型電子スチルカメラという)が、
本出願によって提案されている(例えば、特願平9−2
91058号)。
【0005】これによれば、液晶表示パネルに撮像中の
画像やメモリから読み出した画像が表示され、この液晶
表示パネルでフレーミングやプリントすべき画像の選択
を行うことができる。そして、プリントを指示すると、
露光ヘッドがインスタントフイルムに対して移動され、
この移動中にインスタントフイルムが露光される。露光
済みのインスタントフイルムは、排出機構によってカメ
ラボディの外部に排出される間にこの排出機構の一部で
ある展開ローラによって現像処理液が展開されて、1分
から数分の後にポジ画像が現れる。
【0006】ところで、上記のようなプリンタ内蔵型電
子スチルカメラでは、露光ヘッドやこれを移動するヘッ
ド移動機構,インスタントフイルムを排出する排出機構
等を内蔵するため、カメラボディの大型化、重量増加な
どがともなうが、携帯性を良好にするには、これらを最
小限に抑える必要がある。
【0007】一方、電子スチルカメラの機能を持つ撮像
部、例えばCCDイメージセンサやこのCCDイメージ
センサからの信号を増幅するアンプ、あるいはストロボ
装置等に供給する電力、液晶表示パネルに供給する電力
は大きい。また、プリントのために露光ヘッドを駆動し
たり、ヘッド移動機構や排出する排出機構に供給される
電力も大きい。このような状況下で、1つの電源(電
池)を用いて、各部に電力供給を行うようにすると電力
が不足し、撮像部や露光ヘッド,展開ローラ等を正常に
動作させることができないといった問題が生じる。
【0008】もちろん、上記のような電力不足を解消す
るには、内部抵抗が低く、大きな電流が取り出せる電池
を用いればよいが、このような電池は高価であり実用上
採用することは難しい。また、撮像部や露光ヘッド等に
別々の電池を用いることも考えられるが、このようにす
ると必要となる電池の個数が増えてプリンタ内蔵型電子
スチルカメラの重量が増加し、携帯しずらくなる。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、カメラボディの重量増加や大型化を最小限にするこ
とができ、また電力不足が生じないようにして正常な動
作を行えるようにしたプリンタ内蔵型電子スチルカメラ
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のプリンタ内蔵型カメラでは、被写体
画像を撮像するための撮像部及びこの撮像部で撮像され
た被写体画像をデジタル変換した画像データとして記憶
するメモリを有するカメラ部と、前記撮像部で撮像され
た被写体画像または前記メモリに記憶された画像を液晶
表示パネルに表示する表示部と、前記メモリから読み出
された1画像分の画像データに基づいて現像処理液を内
蔵したインスタントフイルムに露光を与え、露光済みの
インスタントフイルムをカメラボディ外に排出しながら
インスタントフイルムに内蔵された現像処理液の展開を
行う光プリンタとを備え、前記カメラ部と表示部と光プ
リンタとは、カメラボディに装填される電池を電源とし
て共用するようにしたものである。
【0011】請求項2記載のプリンタ内蔵型電子スチル
カメラでは、前記光プリンタの駆動中に前記電池から電
気前記撮像部への電力供給を禁止する電力制御手段を備
えたものである。請求項3記載のプリンタ内蔵型電子ス
チルカメラでは、光プリンタの駆動中に前記液晶表示パ
ネルを非表示とするものである。また、請求項4記載の
プリンタ内蔵型電子スチルカメラでは、プリントを指示
することにより、この指示の時点で液晶表示パネルに表
示されているカラー画像が光プリンタによってプリント
されるようにされるとともに、光プリンタの駆動中には
プリントが指示されたカラー画像と異なる表示が液晶表
示パネルで行われるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図2に本発明を実施したプリンタ
内蔵型電子スチルカメラの外観を正面を示す。このプリ
ンタ内蔵型電子スチルカメラは、被写体画像をイメージ
センサで撮像する撮像部及び画像を記憶するメモリを有
する電子スチルカメラに、メモリに記憶された画像をイ
ンスタントフイルムに露光しハードコピーを作成する光
プリンタを内臓したものである。
【0013】箱状をしたカメラボディ2の前面上方に撮
影レンズ3とストロボ発光窓4とが設けられている。グ
リップ部5の中間部にシャッタボタン6が設けられ、シ
ャッタボタン6を押すと撮影レンズ3を通して一回の撮
像が行われる。ストロボ発光窓4からは、被写体輝度が
低い時に自動にストロボ光が被写体に照射される。
【0014】カメラボディ2の前面中央部には、ヒンジ
部7により開閉自在に軸着されたパック装填蓋8が設け
られている。このパック装填蓋8の奥には、周知のモノ
シートタイプのインスタントフイルム9を収納ケース内
に例えば10枚積層して収納したフイルムパック10
(図4参照)を装填するパック装填室が設けられてい
る。パック装填蓋8は通常は閉じ位置にロックされてお
り、フイルムパック10を装填したり取り出したりする
ときにツマミ11を操作することによって開放される。
【0015】前記モノシートタイプのインスタントフイ
ルム9は、本出願人などによる商品化によってすでに広
く普及しており、現像処理液を内包したポッド9a(図
3参照),感光シート,受像シートを基本的な構成要素
としている。そして、感光シートに露光を与えることに
よって光化学的に潜像を形成した後、この感光シートと
受像シートとの間に現像処理液を展開しながら両シート
を加圧することによって所定時間の経過後に受像シート
にポジ画像が現れる。
【0016】カメラボディ2の上面にスリット状の排出
口10が形成され、プリント操作を行ったときには、こ
の排出口10から露光済みのインスタントフイルム9が
排出される。排出口10の奥には一対の展開ローラ12
(図3参照)が配されており、露光済みのインスタント
フイルム9が一対の展開ローラ12の間を通って搬送さ
れるときに現像処理液の展開が行われ、1分〜数分(気
温等の環境条件により異なる)程度の間にインスタント
フイルム9上にポジ画像が得られる。
【0017】グリップ部4の内部は電池装填室となって
おり、この電池装填室には、プリンタ内蔵型電子スチル
カメラの各部に共通な電源としての1組の電池14が装
填される。電池14としては、安価で入手が容易な例え
ば単三電池が用いられる。このようにプリンタ内蔵型電
子スチルカメラの各部が1組の電池14を電源として共
用することにより、カメラボディ2の大型化や重量増加
を最小限にし、携帯性をよくしている。なお、プリンタ
内蔵型電子スチルカメラをプリンタ単機能として利用す
るときには、外部電源で使えるようにしてもよい。この
ようにすれば、内蔵した電池14の残量等を気にせず多
数のハードコピーを作成することができるので便利であ
る。
【0018】カメラボディ2の背面を上にして机等の上
に載置した状態を示す図3において、カメラボディ2の
背面には、メインスイッチ15,液晶表示パネル(LC
D)16,モード切換キー17,マルチオペレーション
ボタン18,プリントスタートキー19等の操作部が組
み込まれている。これにより、プリントに関する全ての
操作は、カメラボディ2を寝かせた安定した状態で行う
ことができる。
【0019】メインスイッチ15を押圧操作する毎に、
プリント内蔵型電子スチルカメラが作動状態と非作動状
態とのに交互に切り換えられる。作動状態となると、被
写体画像の撮像、メモリに記憶した画像の再生やプリン
トを行うことができる。また、作動状態では、液晶表示
パネル16の近傍に配されたインジケータランプ20が
点灯する。
【0020】液晶表示パネル16は、多数の液晶セグメ
ントがマトリクス状に配列された液晶板と、この液晶板
を背面から照明するバックライトとで構成された透過式
のカラー表示のものとなっている。液晶表示パネル16
は、撮影レンズ3を通して撮像される被写体画像をリア
ルタイムで表示するいわゆる電子ビューファインダーと
して用いられるとともに、メモリに記憶した画像の再生
等に使用される。モード切換キー17を操作することに
より、被写体画像を撮像する撮像モードと,メモリに記
憶されている画像の再生及びプリントを行うための再生
モードとを交互に切り換えることができる。マルチオペ
レーションボタン18は、デジタルズームのズーミング
をはじめ、撮影モード時での設定操作,再生モード時で
のコマ選択、消去等の操作に使用される。再生モード時
にプリントスタートキー19を押圧操作すると、液晶表
示パネル16に表示されている画像のプリントが開始さ
れる。
【0021】画像が記憶されるメモリとしては、カメラ
ボディ2内に内蔵されたフラッシュメモリ22(図6参
照)を利用できる他、着脱可能なメモリカード23を利
用できる。メモリカード23は、インスタントフイルム
9が排出される排出口10と反対側に設けられたスロッ
トカバー24を開放することで露呈されるスロットに装
着される。なお、メモリカード23としては、ノートブ
ック型のコンピュータ等に利用されるカードタイプのも
のが利用できる。
【0022】図4に、光プリンタの外観を示す。光プリ
ンタは、露光ヘッド25,ヘッド移動機構26,インス
タントフイルム9を排出口10から排出するための排出
機構等から構成される。露光ヘッド25は、その長手方
向がインスタントフイルム9の排出方向(図中矢線方
向)に対して直交した主走査方向に沿うように配されて
いる。露光ヘッド25の両端部には軸27a,27bが
設けられており、インスタントフイルム9の排出方向と
平行に長く設けられた長孔28a,28bに挿通されて
いる。これにより、露光ヘッド25は、インスタントフ
イルム9の排出方向と平行な副走査方向に移動自在とな
っている。
【0023】ヘッド移動機構25は、例えば走査用モー
タ30,この走査用モータ30で回転されるリードスク
リュー31,リードスクリュー31の回転によってリー
ドスクリュー31の軸心(副走査方向)に移動する移動
部材32等からなり、露光ヘッド25の一方の軸27a
が移動部材32に固定されている。これにより、走査用
モータ30が回転すると、露光ヘッド25が副走査方向
に移動される。
【0024】走査用モータ30は、正逆両方向に回転可
能であり、正方向に回転した時に、露光ヘッド25は、
図4で実線で示される展開ローラ12側の記録開始位置
から副走査方向に移動され、二点鎖線で示す記録終了位
置まで移動する。この露光ヘッド25の副走査方向の1
回の移動中に、インスタントフイルム9の感光シートに
1色の画像が1ラインずつ露光され、3回の移動により
3色面順次でカラー画像が露光される。なお、最初の色
の露光が終了して次の色の画像を露光する際に、この色
の画像を記録終了位置から記録開始位置に向けて露光ヘ
ッド24が移動している間に露光するようにすれば、プ
リント時間を短縮することができる。
【0025】展開ローラ12は、3色の露光後に互いに
異なる向きでインスタントフイルム9を排出口10から
外部に送りだす方向に回転される。また、3色の露光後
には、クロー部材33がフイルムパック10の端部に設
けられた切欠き34よりフイルムパック10内に進入
し、露光済みのインスタントフイルム9をフイルムパッ
ク10より押し出す。これにより、露光済みのインスタ
ントフイルム9が、回転中の展開ローラ12に送り込ま
れ、この展開ローラ12の回転で排出口10より排出さ
れる。インスタントフイルム9は、展開ローラ12を通
る間に、ポッド9aが破裂されて現像処理液が内部で展
開され、排出された時には現像処理が完了する。
【0026】上記の展開ローラ12,クロー部材33等
で排出機構が構成されているが、この排出機構の構成
は、例えば特開平4−194832号公報などに記載さ
れたように、従来のインスタントカメラに用いられてい
るものと同じでよく、その機能も全く同一である。
【0027】露光ヘッド25の断面を図5に示す。露光
ヘッド25の遮光されたケース38内に、その長手方向
に沿って細長い蛍光ランプ39が組み込まれている。蛍
光ランプ39からの照明光には赤色(R),緑色
(G),青色(B)の各色が含まれ、これらの色が含ま
れていれば他の種類の光源を用いることも可能である。
【0028】蛍光ランプ39からの照明光の光路中に、
カラーフィルタ40が設けられている。カラーフィルタ
40は、蛍光ランプ39の長手方向に粗って長く帯状に
されたR透過フィルタ部,G透過フィルタ部,B透過フ
ィルタ部を3列に並べたものであり、上記3色の各フィ
ルタ部のいずれかひとつが蛍光ランプ39の照明光路内
に位置するようにしてある。そして、フィルタ切替え信
号の入力によってカラーフィルタ40が矢印Y方向8副
走査方向)に移動し、フィルタ部の切替えが行われる。
【0029】カラーフィルタ40を透過することによっ
て、蛍光ランプ39からの照明光はR,G,Bのいずれ
か一色のプリント光になる。プリント光は、液晶アレイ
41、ミラー42、セルフォックレンズアレイ43、ミ
ラー44を経て開口38aから射出され、インスタント
フイルム9に達する。液晶アレイ41は微小な液晶セグ
メントを蛍光ランプ39の長手方向に沿って一列に整列
させたもので、液晶セグメントの一個がプリントを行う
ときの1画素に対応している。液晶アレイ41は液晶セ
グメントごとに濃淡の制御が可能で、プリント光の遮断
及び透過光量の制御を行う。セルフォックレンズアレイ
43は、画素ごとのプリント光が他の画素位置まで広が
ることを防止する。なお、ケース38内には適宜の遮光
部材が組み込まれ、プリント光だけが開口38aから射
出するようにしてある。
【0030】なお、本発明を実施する上では、露光ヘッ
ド25の構成は上記のものに限られない。例えば露光ヘ
ッド25の光源として、R,G,Bの発色を行う3種類
の微小な発光ダイオード(LED)をそれぞれ1列に並
べて構成し、面順次式にこれらのLEDを点灯させなが
ら液晶アレイを通して露光する構成を採れば、カラーフ
ィルタ40を設けなくても済むようになる。また、各色
のLEDごとに液晶アレイ41を構成している液晶セグ
メントを対応づけしておけば、各色のLEDを一斉に点
灯させて露光ヘッド25でインスタントフイルム9を走
査すれば、3色面順次式ではなく一回の走査でプリント
を行うことができる。さらに、各色のLEDの発光量を
調節すれば、液晶アレイ41を設けなくても済む。
【0031】プリント内蔵型電子スチルカメラの電気的
構成の概略を図6に示す。プリント内蔵型電子スチルカ
メラは、大別して撮像部45,表示部46,前述のよう
にインスタントフイルム9に画像を露光し排出するため
の光プリンタ47,メモリ系,操作系,電力系に分けら
れ、これらはシステムコントローラ48によって制御さ
れる。
【0032】システムコントローラ48は、撮像,プリ
ント等の一連のシーケンスのプログラムやデータが書き
込まれたROM48a,シーケンスの実行時に必要なパ
ラメータ等が一時的に書き込まれるRAM48bを有し
ており、ROM48aのプログラムに基づいてシーケン
スを実行する。
【0033】撮像部45は、被写体画像をイメージセン
サで撮像するために必要な部材で構成されており、この
例では、撮影レンズ3,イメージセンサとしてのCCD
イメージセンサ50,CCDドライバ51,アンプ5
2,A/D変換器53,ストロボ装置54からなる。
【0034】撮影レンズ3の背後にCCDイメージセン
サ50が配置されており、CCDイメージセンサ50の
受光面には被写体画像が撮影レンズ2で結像される。こ
のCCDイメージセンサ50は、CCDドライバ51で
駆動され、光学的な被写体画像を電気的な撮像信号に変
換して出力する。CCDイメージセンサ50の電荷蓄積
時間は、アンプ52からのフィードバックに基づき被写
体輝度に応じて自動調節される。なお、この例では、撮
影レンズ3のピント合わせが不要なパンフォーカスタイ
プとなっているが、CCDイメージセンサ50の出力
や、測距装置を設けてオートフォーカスとしたり、手動
でピント合わせを行うようにしてもよい。
【0035】CCDイメージセンサ50の受光面には
R,G,Bの微小なマイクロカラーフィルタがマトリク
ス状に配列され、色ごとにシリアルに出力される撮像信
号はアンプ52で適当なレベルに増幅された後、A/D
変換器53によってデジタル変換されて赤色,緑色、青
色の各画像データとされる。なお、周知のようにCCD
ドライバ51の駆動及びA/D変換器53のサンプリン
グタイミングとの間には同期がとられている。
【0036】ストロボ装置54は、ストロボ発光窓4の
奥に配されたストロボ放電管や、メインコンデンサ,充
電回路,トリガ回路などから構成されている。このスト
ロボ装置54は、プリント内蔵型電子スチルカメラが作
動状態となると、自動的にメインコンデンサへの充電を
開始しストロボ発光を可能な状態とし、被写体輝度が低
くCCDドライバ51から発光要求信号が入力されてい
る場合には、レリーズボタン6の押圧操作に応答してス
トロボ発光を行う。ストロボ装置は、ストロボ発光後に
自動的に充電を開始する他、充電電圧が低下した場合に
は追加充電を行う。
【0037】表示部46は、画像データ処理回路55,
D/A変換器56,アンプ57,LCDドライバ58,
液晶表示パネル16等から構成されている。この画像デ
ータ処理回路55は、画像データに対してホワイトバラ
ンス調節、ガンマ補正,デジタルズーム処理、画像合成
処理などの各種画像処理を行う。
【0038】撮影モード時では、画像データ処理回路5
5にはA/D変換器53からの画像データが入力され、
この画像データ処理回路55で必要な処理が行われた1
画面分の画像データが次々にLCDドライバ58に送ら
れることにより、液晶表示パネル16には被写体画像が
動画として表示されるようになる。そして、レリーズボ
タン6が操作された際には、その時点での1画面分の画
像データがシステムコントローラ48を介していったん
ワークメモリ61に書き込まれた後に、フラッシュメモ
リ22に書き込まれて保存される。こうして保存された
画像データは、システムコントローラ48を介してスロ
ットに着脱自在なメモリカード23に書き込むこともで
きる。
【0039】また、画像データ処理回路55からの画像
データは、D/A変換器56にも送られる。画像データ
は、D/A変換器56,アンプ57を経て映像信号とし
て出力端子59に出力される。したがって、出力端子5
9に家庭用のテレビジョンを接続すれば、CCDイメー
ジセンサ50で撮像される連続的な画像を観察すること
ができる。
【0040】再生モード時には、フラッシュメモリ22
あるいはメモリカード23から読み出された1画像分の
画像データがワークメモリ61に書き込まれる。そし
て、このワークメモリ61からシステムコントローラ4
7を介して画像データ処理回路55に送られ、撮影モー
ド時と同様に、必要な処理が行われた画像データがD/
A変換器56及びLCDドライバ58に送られる。これ
により、液晶表示パネル16あるいは出力端子59に接
続されたテレビジョンにフラッシュメモリ22,メモリ
カード23に記憶された画像が静止画として表示され
る。
【0041】メモリ系は、前述のフラッシュメモリ2
2,スロットに装着されるメモリカード23,ワークメ
モリ61の他に、EEPROM62,装飾データメモリ
63から構成されている。フラッシュメモリ22は、画
像データ処理回路50から得られた画像データを1画面
ごとに記憶し、例えば50画面分の画像データを記憶で
きる記憶容量をもつ。周知のようにフラッシュメモリ2
2は、記憶保持動作が不要であるため、電池14を電池
装填室から抜いても画像データが消去されることはな
い。
【0042】装飾データメモリ63には、画像を取り囲
む様々な装飾フレームや画像の一部に合成するキャラク
タ,マーク,文字,メッセージなどの装飾データが予め
書き込まれている。再生モード時には、ワークメモリ6
1から読み出した画像データ及び装飾データメモリ61
から読み出した装飾データを画像データ処理回路55に
転送することによって、画像と装飾フレーム等を合成し
た画像が液晶表示パネル16に表示させることができ
る。
【0043】ワークメモリ61は、前述のようにフラッ
シュメモリ22あるいはメモリカード23から読み出さ
れた1画像分の画像データが書き込まれる他、プリント
時には、画像データ処理回路55によってデジタルズー
ム処理や装飾データとの合成処理等が行われたプリント
用の画像データが書き込まれる。
【0044】EEPROM62には、プリント内蔵型電
子スチルカメラを所定のシーケンスにしたがって作動さ
せたときに、システムコントローラ47によって参照さ
れる各種の調整データが予め格納されている。調整デー
タは、例えばプリントを行うときの色ごとの補正データ
などがあり、電子スチルカメラの組み立て完了後の検査
工程で一台ごとに調べられて書き込まれる。
【0045】操作系は、レリーズボタン6,メインスイ
ッチ15,モード切換キー17,マルチオペレーション
ボタン18,プリントスタートキー19等からなるキー
操作入力部65、外部のコンピュータ等が接続される外
部接続端子群66,これとの間の信号をシステムコント
ローラ47に所定の型式で入出力するI/Oポート67
から構成されている。システムコントローラ48は、I
/Oポート67からの信号を監視し、入力信号に応じた
処理を行う。
【0046】光プリンタ部47は、前述の光プリンタの
一部であり、露光ヘッド25,走査用モータ30の他
に、ラインメモリ70,ヘッドドライバ71,モータド
ライバ72、排出用モータ73等で構成されている。プ
リント時には、ワークメモリ61から記録すべき色の画
像データが1ラインずつ読み出されてラインメモリ70
に書き込まれる。ヘッドドライバ71は、システムコン
トローラ47の指令により、ラインメモリ70の画像デ
ータに基づいて露光ヘッド25を駆動する。ヘッドドラ
イバ71は、画像データに基づいて、液晶アレイ41を
構成している液晶セグメントの個々の透過率の制御する
ことで、画像データに応じた光量のプリント光をインス
タントフイルム9に照射する。
【0047】モータドライバ72は、走査用モータ30
と排出モータ73とを駆動する。走査用モータ30は、
回転することによって前述のように露光ヘッド25を副
走査方向に移動させる。走査用モータ30の回転、すな
わち露光ヘッド25の移動量は、露光ヘッド25が1ラ
インを記録する毎に1ライン分の幅だけ副走査方向に移
動されるように調節されている。
【0048】排出モータ73は、排出機構を駆動するた
めのものであり、これが回転することによって展開ロー
ラ12が回転するとともに、クロー部材33がフイルム
パック10内に進入するように往復動される。なお、ク
ロー部材33は、露光完了毎に1回だけ往復動される。
【0049】電力系は、電池14,電圧レギュレータ7
5,電力制御回路76とから構成されている。電圧レギ
ュレータ75は、電池14の電圧を所定の電圧に変換す
る。し、撮像部45,表示部45,光プリンタ部47を
除く各部は、電圧レギュレータ75からの直接に電力供
給されるが、撮像部45,表示部45,光プリンタ部4
7については電力制御回路76を介して供給される。
【0050】撮像部45,表示部45,光プリンタ部4
7は、その駆動時にはそれぞれ大きな電力を必要とする
ため、これらを同時に駆動すると電圧降下や必要な電力
が得られずに、これがが作動しなかったり、これらを含
めてシステムコントローラ47等の他の回路が誤作動す
る恐れががある。このため、撮像部45,表示部45,
プリンタ部47への電力供給は、電力制御回路76によ
って制御される。
【0051】メインスイッチ15の操作でプリンタ内蔵
型電子スチルカメラが作動状態となると、システムコン
トローラ48に制御されて電力制御回路76が撮像部4
5及び表示部46への電力供給を開始する。また、プリ
ント時には、撮像部45及び表示部46への電力供給が
停止されるとともに、光プリンタ47に対して電力供給
が行われる。すなわち、光プリンタの駆動中(インスタ
ントフイルム9への露光開始からインスタントフイルム
9の排出完了まで)の間では、撮像部45及び表示部4
6への電力供給を停止する。これにより、上記のような
不具合の発生を防止している。
【0052】なお、光プリンタ部47は、これが駆動さ
れていないときの消費電力は僅かであるから、プリント
時以外にも電力供給を行うようにしてもよい。また、表
示部46は、電力供給を停止することで、液晶板及びバ
ックライトの駆動を停止して液晶表示パネル16を非表
示としているが、LCDドライバ58による液晶板及び
バックライトの駆動を停止して液晶表示パネル16を非
表示とすることで、光プリンタの駆動中に表示部46で
の電力消費を低くしてもよい。
【0053】次に上記構成の作用について図1を参照し
ながら説明する。メインスイッチ15の操作によりプリ
ンタ内蔵型電子スチルカメラが作動状態とされると、シ
ステムコントローラ48は、電力制御回路76を介して
撮像部45及び表示部46に電力供給を開始する。これ
により、撮像部45及び表示部46が作動し、CCDイ
メージセンサ50で撮像された被写体画像が画像データ
として画像データ処理回路55に送られるようになる。
また、表示部46の各部も作動を開始して、液晶表示パ
ネル16に画像が表示可能な状態となる。
【0054】この後、システムコントローラ48によっ
て、モード確認が行われ、モード切替えキー17の操作
によって撮像モード/再生モードのいずれかに分岐す
る。いずれのモードであっても、選択されているモード
に応じてレリーズボタン6,メインスイッチ15,マル
チオペレーションボタン18,プリントスタートキー1
9等の操作が確認され、これらが操作されない場合に
は、再びモードを確認する処理に戻る。したがって、モ
ード切換キー17を操作すれば、再生モードから撮影モ
ード、撮影モードから再生モードに随時切り換えること
ができる。
【0055】撮像モード下では、これまでの電子スチル
カメラと同様、CCDイメージセンサ50が撮像した被
写体画像の画像データが連続的に画像データ処理回路5
5に送られ、処理済みの画像データがLCDドライバ5
8に送られる。これにより、撮像された画像が電子ビュ
ーファインダーとして機能する液晶表示パネル16に表
示される。
【0056】フレーミングを行ってシャッタボタン6を
レリーズ操作すると、その時点で液晶表示パネル16に
表示されていた被写体画像の画像データがいったんワー
クメモリ61に書き込まれてからフラッシュメモリ22
に書き込まれる。被写体輝度が低い場合には、ストロボ
装置54によって、ストロボ発光窓からストロボ光が発
光される。そして、このときには、CCDイメージセン
サ50の電荷蓄積時間がストロボ発光時のものに切り換
えられ、ストロボ発光時の画像データがフラッシュメモ
リ22に書き込まれる。
【0057】上記のように撮像モードで使用を繰り返す
ことにより、フラッシュメモリ22には最大で50画面
分の静止画像に関する画像データを記憶させることがで
きる。なお、フラッシュメモリ22の記憶容量に応じ
て、記憶できる画面数を増減させることができる。
【0058】フラッシュメモリ22で記憶可能な画面数
の撮像を行った後であっても、適宜のコマの画像データ
を消去すれば新たな撮像で得た画像データを記憶させる
ことが可能である。これらの処理は、マルチオペレーシ
ョンボタン18で行うことができ、またスロットにメモ
リカード23を接続しておけば、このメモリカード23
に新たな撮像で得た画像データを記憶させたり、フラッ
シュメモリ22から読み出した画像データを転送して記
憶させることも可能である。
【0059】撮影モード時にモード切換キー17を操作
すると、再生モードに切り換えられる。この再生モード
下では、マルチオペレーションボタン18の操作によ
り、フラッシュメモリ22あるいはメモリカード23の
中から任意の画像データを選択すれば、その画像データ
がワークメモリ61に書き込まれ、このワークメモリ6
1から画像データ処理回路55を介してLCDドライバ
54に供給され、液晶表示パネル16に画像表示が行わ
れる。また、マルチオペレーションボタン18の操作に
より、装飾フレーム等の選択操作を行うと、ワークメモ
リ61から読み出された画像データとともに、装飾デー
タメモリ61から読み出された装飾データも画像データ
処理回路55に転送され、液晶表示パネル16には選択
した画像と例えば装飾フレームが合成して表示される。
【0060】画像の選択、そして必要に応じて装飾フレ
ーム等の合成を行った後に、これをプリントしたい場合
にはプリントスタートキー19を操作する。プリントス
タートキー19を操作すると、現在液晶表示パネル16
に表示されている画像の画像データがワークメモリ61
に書き込まれる。このときに、画像合成等を行っていな
ければ、ワークメモリ61の画像データは更新されない
が、装飾フレームを合成した場合や、デジタルズームで
画像を拡大した場合には、装飾フレームが合成された画
像の画像データ、拡大された画像の画像データがワーク
メモリ61に書き込まれる。
【0061】次に、システムコントローラ55は、電力
制御回路76に指示を送り、撮像部45と表示部46と
の電力供給を停止する。この後に、電力制御回路76に
再び指示を送り、光プリンタ部47への電力供給を開始
させる。これにより、撮像部45による撮像が停止され
るのはもちろんとして、液晶表示パネル16が非表示と
される。なお、このようにして液晶表示パネル16での
画像の表示が行われなくなると、故障等が発生したと誤
認識されることが考えられるので、例えばインジケータ
ランプ20を点滅させたり、専用のランプを点滅,点灯
させる等してプリントの実行中であることを表示するの
がよい。
【0062】光プリンタ部47への電力供給を開始して
から、システムコントローラ48は、ワークメモリ61
にアクセスして、第1ラインの中の赤色に相当する画像
データを1ライン分読み出し、これをラインメモリ70
に転送する。したがって、装飾フレームが合成されてい
るときには、装飾データを含む第1ラインの画像データ
がラインメモリ70に転送される。これにより、ライン
メモリ70には第1ラインの赤色濃度に対応した画像デ
ータが書き込まれる。そしてシステムコントローラ47
は、カラーフィルタ40のR透過フィルタ部がプリント
光路内に挿入されていること、また液晶アレイ41の各
液晶セグメントが遮光状態であることを確認した上で、
蛍光ランプ39を点灯させる。
【0063】図示せぬフォトセンサなどにより、露光ヘ
ッド25が記録開始位置にあることがシステムコントロ
ーラ48によって確認されると、ラインメモリ70に格
納された第1ラインの画像データがヘッドドライバ71
に送られる。そして、このヘッドドライバ71によっ
て、各々の液晶セグメントの透過濃度が遮光状態から画
像データに応じた透過濃度に一斉に切替えられ、一定時
間の後に再び遮光状態に戻される。カラーフィルタ40
のR透過フィルタ部を透過した赤色のプリント光がそれ
ぞれの液晶セグメントを透過することにより、赤色のプ
リント光は液晶セグメントの透過濃度に応じた光量とな
ってインスタントフイルム9に赤色の露光を与える。
【0064】赤色のプリント光による第1ラインの露光
中には、第1ラインと同様にしてワークメモリ61から
第2ラインの画像データが書き込まれる。第1ラインの
赤色のプリント光による露光が完了すると、走査モータ
30が一定角度回転して露光ヘッド25を次ライン位置
に移動させる。続いてラインメモリ61から第2ライン
の赤色濃度に対応した画像データがヘッドドライバ71
に転送され、同様にして第2ラインの赤色のプリント光
による露光が行われる。引き続き、露光ヘッド25を記
録終了位置側にステップ送りしながら1ラインづつ赤色
のプリント光による露光を最終ラインまで行う。
【0065】赤色の最終ラインの露光が終わると、走査
モータ30が連続的に逆転され、露光ヘッド25が記録
開始位置に戻される。また、システムコントローラ48
は、ヘッドドライバ71にフィルタ切り替え信号を送
る。これによりカラーフィルタ40が矢印Y方向にピッ
チ送りされ、プリント光路内にG透過フィルタ部が位置
決めされる。システムコントローラ47は、ワークメモ
リ61にアクセスして、緑色の第1ラインの画像データ
を順次に読み出してラインメモリ70に転送する。
【0066】以後同様にして、緑色のプリント光による
露光が第1ラインから最終ラインに向かって行われる。
緑色のプリント光による露光が終了した後は、B透過フ
ィルタ部がプリント光路内に挿入され、またワークメモ
リ61からは青色の画像データが1ラインずつ読み出さ
れてラインメモリ70を介してヘッドドライバ71に送
られる。これにより、青色のプリント光による露光が行
われる。こうして3色の各プリント光による露光が完了
すると、露光ヘッド25は、記録開始位置に移動され
る。
【0067】露光ヘッド25が記録開始位置に移動した
後、システムコントローラ48からの信号により排出モ
ータ73が駆動を開始する。これにより、排出機構が作
動を開始し、クロー部材33がフイルムパック10内に
切欠き34から進入して光プリンタによる露光済みのイ
ンスタントフイルム9をフイルムパック10から押し出
す。このとき、露光ヘッド25は記録開始位置に移動し
ており、クロー部材33の移動を妨げることはない。
【0068】クロー部材33で押し出されたインスタン
トフイルム10の上端が一対の展開ローラ12の間に入
り込み、以後は展開ローラ12の回転によってインスタ
ントフイルム10が搬送され、同時にポッド9aが破れ
て現像処理液の展開が行われる。クロー部材33は、そ
の移動ストロークの終端まで移動すると元の位置に戻っ
て停止する。
【0069】展開ローラ12で搬送されたインスタント
フイルム9は、カメラボディ2の上面の排出口10から
排出される。1分〜数分経過すると、被写体画像がポジ
画像として受像シートに定着され、プリントスタートキ
ー19を操作した時点で液晶表示パネル16に表示され
ていた画像をハードコピーとして得ることができる。も
ちろん、装飾フレームが選択されている場合には、装飾
フレームで囲まれた内部に画像がプリントされることに
なる。
【0070】図示しないセンサによって、インスタント
フイルム9の排出完了が確認されると、排出モータ73
の駆動が停止され、これにともなって展開ローラ12の
回転も停止される。システムコントローラ48は、排出
モータ73の停止後、電力制御手段76に指示を送り、
光プリンタ部47のへの電力供給を停止し、この後に撮
像部45,表示部46のへの電力供給が再開される。以
降、同様にして被写体画像の撮像,画像の再生、プリン
ト等を行うことができる。
【0071】上記のように、光プリンタの駆動中には、
撮像部45,表示部46のへの電力供給を停止するか
ら、電力不足となって所定の露光量が得られなくなるな
ど光プリンタが正常に動作しなくなったり、その他の回
路が誤作動することがない。なお、上記実施形態では、
光プリンタの駆動中に撮像部45と表示部46との両方
への電力供給を停止しているが、撮像部45だけへの電
力供給を停止してもよい。しかしながら、上記のように
液晶表示パネル16が液晶板をバックライトで照明する
ようにしている場合には、バックライトの電力消費が大
きいから、表示部の電力供給を停止するのがバックライ
ト及び液晶板を駆動しないようにするのが好ましい。
【0072】光プリンタの駆動中にプリントすべきカラ
ー画像を液晶表示パネルに表示する代わりに、図7,図
8に示す例等のようにして、このカラー画像と異なる表
示が行われるようにしてもよい。
【0073】図7のフローチャートは、光プリンタの駆
動中に、プリントが指示されたカラー画像を液晶表示パ
ネルに表示する代わりに、プリント中であることを示す
マークだけを表示する例を示すものである。このように
すると、液晶表示パネルでは、マークを表示するための
液晶セグメントだけが駆動され、その他の液晶セグメン
トが駆動されないから、液晶表示パネルの電力消費を低
くなり、その分だけ電力に余裕ができる。なお、マーク
の他に「プリント中」等の文字を表示してもよく、プリ
ントの進行状況を表示するようにしてもよい。
【0074】また、図8のフローチャートは、光プリン
タの駆動中に、プリントが指示されたカラー画像を表示
する代わりに、このカラー画像の赤色,緑色,青色のう
ちの1色の成分だけで単色表示するようにしたものであ
る。このようにすれば、液晶表示パネルでの消費電力を
約1/3にすることができる。このようにした場合に、
露光中の色に合わせて表示される色を代えるようにすれ
ば、プリントの進行状態が分かる。また、このように単
色表示しながら、図8の例と同様にマーク等だけを表示
するようにすれば一層の効果がある。
【0075】なお、バックライトで液晶板を照明するよ
うにした液晶表示パネルを用いた場合には、プリント中
に点灯するバックライトの本数を減らしたり、バックラ
イトの明るさを低くするようにしてもよい。上記各実施
形態は、液晶板表示パネルに透過式の液晶板を用いてい
るが、反射式の液晶板を用いて液晶表示パネルを構成し
てもよい。
【0076】さらに、プリントを開始する前にプリント
対象となる画像を液晶表示パネルで確認し、そしてプリ
ントを実行させた後には液晶表示パネルをオフさせたり
低消費電力モードで駆動することは、本発明のプリンタ
内蔵型電子スチルカメラだけでなく、カメラ機能をもた
ないプリンタ専用器、特に内蔵電池を電源として用いる
携帯型のプリンタに適用した場合にもその効果は大き
い。
【0077】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
撮像部や画像を記憶するメモリ等のカメラ部と表示部と
光プリンタとがカメラボディに装填される電池を電源と
して共用するようにしたから、カメラボディの大型化や
重量増加を最小限に抑えることができるので携帯性がよ
くなる。そして、光プリンタの駆動中に被写体画像を撮
像する撮像部、この撮像部と撮像部で撮像された被写体
画像またはメモリに記憶された画像を液晶表示パネルに
表示する表示部とへの電力供給を停止したり、撮像部へ
の電力供給を停止するとともに液晶表示パネルにプリン
トが指示されたカラー画像と異なる表示を行うようにし
たから、光プリンタに対して電源としての電池から充分
な電力を供給することができ、光プリンタを正常に駆動
することが可能になるとともに、その他の回路が誤作動
することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタ内蔵型電子スチルカメラの基本的な処
理の流れを示すフローチャートである。
【図2】図1に示すプリンタ内蔵型電子スチルカメラの
外観を正面側から示す斜視図である。
【図3】プリンタ内蔵型電子スチルカメラを背面側から
示す斜視図である。
【図4】露光ヘッド及びその移動機構を示す概略図であ
る。
【図5】露光ヘッドの内部構造の概略を示す断面図であ
る。
【図6】電子スチルカメラの電気的構成を示すブロック
図である。
【図7】光プリンタの駆動中に液晶表示パネルにマーク
を表示するようにした例を示すフローチャートである。
【図8】光プリンタの駆動中に液晶表示パネルにカラー
画像を単色表示するようにした例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
2 カメラボディ 3 撮影レンズ 9 インスタントフイルム 12 展開ローラ 14 電池 16 液晶表示パネル 25 露光ヘッド 30 走査用モータ 45 撮像部 46 表示部 47 光プリンタ部 50 CCDイメージセンサ 76 電力制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 紘 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2H054 AA01 AA07 BB07 2H104 AA19 BB03 CB11 CC03 5C022 AA13 AB15 AC03 AC42 AC54 AC73 5C052 FA02 FA09 FB01 FC06 FD03 FD09 FD14 FE01 FE08 FE09 5C053 FA08 HA33 JA16 KA01 KA25 LA01 LA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体画像を撮像するための撮像部及び
    この撮像部で撮像された被写体画像をデジタル変換した
    画像データとして記憶するメモリを有するカメラ部と、
    前記撮像部で撮像された被写体画像または前記メモリに
    記憶された画像を液晶表示パネルに表示する表示部と、
    前記メモリから読み出された1画像分の画像データに基
    づいて現像処理液を内蔵したインスタントフイルムに露
    光を与え、露光済みのインスタントフイルムをカメラボ
    ディ外に排出しながらインスタントフイルムに内蔵され
    た現像処理液の展開を行う光プリンタとを備え、前記カ
    メラ部と前記表示部と前記光プリンタは、カメラボディ
    に装填される電池を電源として共用することを特徴とす
    るプリンタ内蔵型電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記光プリンタの駆動中に前記電池から
    前記撮像部への電力供給を禁止する電力制御手段を備え
    ていること特徴とする請求項1記載のプリンタ内蔵型電
    子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記光プリンタの駆動中に前記液晶表示
    パネルを非表示とすることを特徴とする請求項1または
    2記載のプリンタ内蔵型電子スチルカメラ。
  4. 【請求項4】 プリントを指示することにより、この指
    示の時点で前記液晶表示パネルに表示されているカラー
    画像が前記光プリンタによってプリントされるようにさ
    れるとともに、前記光プリンタの駆動中にはプリントが
    指示されたカラー画像と異なる表示が前記液晶表示パネ
    ルで行われるようにしたことを特徴とする請求項1また
    は2記載のプリンタ内蔵型電子スチルカメラ。
JP10254930A 1998-09-09 1998-09-09 プリンタ内蔵型電子スチルカメラ Pending JP2000089342A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018166281A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 ブラザー工業株式会社 画像処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018166281A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 ブラザー工業株式会社 画像処理装置

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