JP2000092372A - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JP2000092372A
JP2000092372A JP10256868A JP25686898A JP2000092372A JP 2000092372 A JP2000092372 A JP 2000092372A JP 10256868 A JP10256868 A JP 10256868A JP 25686898 A JP25686898 A JP 25686898A JP 2000092372 A JP2000092372 A JP 2000092372A
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JP10256868A
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English (en)
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Yoshikuni Nishiura
嘉國 西浦
Toshikazu Hara
敏多 原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP98950337A priority patent/EP1026543A4/en
Priority to EP05021259A priority patent/EP1610175A3/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント機能を備えた電子スチルカメラの操
作性を良くする。 【解決手段】 カメラボディ2の背面に再生モードキー
19a,撮像モードキー19b,プリントモードキー2
0,テンプレートキー21,LCDパネル15を設け
る。電源スイッチ3を投入すると撮像モードに自動設定
され、LCDパネル15にはファインダ画像が表示され
る。カメラボディ2の前面側に設けられたレリーズボタ
ン8を操作することによって即座に撮像を行うことがで
きる。撮像モードからは、再生モードキー19aを操作
することにより再生モードへ、プリントモードキー20
を操作することによりプリントモードに移行する。再生
モードの下層に属する各種処理モードに移行した後で
も、プリントモードキーを操作するだけですぐにプリン
トモードに移行させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイメージセンサで撮
像して得た画像信号をメモリにデジタル記録する電子ス
チルカメラに関し、さらに詳しくは、メモリに記録され
た画像データにより被写体画像のハードコピーが簡単に
得られるプリンタ内蔵型の電子スチルカメラに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】CCDイメージセンサなどにより光学的
な被写体画像を電気的な画像信号に変換し、さらにデジ
タル変換して得られた画像データをメモリに保存するよ
うにした携帯型の電子スチルカメラが普及している。メ
モリに記録された画像データを適宜に読み出すことによ
って、カメラボディに組み込まれた液晶(LCD)表示
パネルのほか、CRTモニタやパーソナルコンピュータ
などの外部機器を利用して被写界画像を再生することが
できる。
【0003】また、画像データの記録に用いられてるメ
モリには、一般にフラッシュメモリと称される高速アク
セスが可能なDRAMが用いられ、画像データの消去,
書き換えが可能である。したがって、不要になった画像
データの消去や新たな画像データへの更新なども簡便に
行うことができ、電子スチルカメラは記憶媒体を繰り返
し使用することができるという写真カメラにはない特長
を有している。また、画像データの記憶には、前記フラ
ッシュメモリあるいはハードディスクなどの内蔵型のメ
モリだけでなく、着脱式のメモリカードやフレキシブル
磁気シートなどの利用も可能である。
【0004】一方、ビデオプリンタを利用することによ
って、フラッシュメモリ等に記憶した画像データに基づ
いて被写体画像のハードコピーを得ることも可能となっ
ている。ビデオプリンタには、レーザプリンタ、感熱転
写プリンタ、インクジェットプリンタなどがある。従来
から用いられているこれらのビデオプリンタはいずれも
据え置き型のもので、ハードコピーを作成する際には、
電子スチルカメラのフラッシュメモリから読み出した画
像データをこれらのプリンタに転送し、あるいはメモリ
カードや磁気シートなどの記憶媒体から画像データをプ
リンタに転送してプリントを行っている。
【0005】ところが、従来から用いられているビデオ
プリンタは、主として熱エネルギーを利用して画像記録
を行う形式であるため消費電力が大きく、またプリンタ
自体が大型で携帯型の電子スチルカメラに内蔵できる程
度にまで小型化することができない。したがって、これ
までの電子スチルカメラでは、撮像したその場でハード
コピーを得ることができないという不便があった。
【0006】こうした不便を解消するために、本出願人
は小型で大電源を必要としないプリンタを内蔵させた電
子スチルカメラを特願平9−291058号で提案して
いる。この電子スチルカメラには、記録材料として自己
現像処理型のインスタントフイルムが用いられ、撮像を
行ってメモリに画像データを記録した後に、メモリから
読み出した画像データに基づいて光プリンタを駆動し、
インスタントフイルムに光学記録(露光)を行ってハー
ドコピーを得る構成となっている。光プリンタは、熱エ
ネルギーを利用した従来のプリンタと比較して電力消費
が拡大に少ないため、カメラに内蔵された電池を電源と
して簡便に利用することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した電子スチルカ
メラは、電子スチルカメラ単体として使用できることは
もとより、インスタントフイルムを適宜に補充すること
によってプリンタ単体としての使用も可能である。した
がってその使用形態としては、被写体撮像用の電子スチ
ルカメラ、撮像した画像を観察する画像再生器、内部メ
モリや着脱式の外部メモリからの画像データに基づいて
ハードコピーを得るプリンタとの3形態がある。こうし
た各種の使用形態のもとで、使用者が混乱なく各々の機
能を活用できるようにするためには、誤操作を防ぐとと
もに操作手順を系統的にまとめておく必要がある。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、カメラ機能,再生機能,プリント機能を備え
た電子スチルカメラを簡便かつ的確に操作できるように
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、電子スチルカメラの基本的な機能である撮
像記録手段を優先させ、電源スイッチの投入時には自動
的に撮像記録手段を作動待機状態とし、撮像用のイメー
ジセンサからの画像信号によりディスプレイにファイン
ダ画像を表示させるとともに、レリーズ操作信号の入力
に応答して撮像記録手段が作動されるように構成したも
のである。
【0010】さらに、撮像記録手段が作動待機状態とな
っている撮像モード下、またはメモリから画像信号を読
み出してディスプレイに画像表示を行う再生モード下に
おいて、プリント手段を作動待機状態とするプリントモ
ードへの操作が行われたときには、撮像モードあるいは
再生モードを強制終了してプリントモードに移行させ、
かつ前記ディスプレイに表示されていた最新の画像に相
当する1コマ分の画像データを読み出して前記ディスプ
レイに画像表示を行うとともに、プリント実行操作入力
によりプリント手段が作動されるように構成したもので
ある。また、プリントモード下においてプリント手段が
作動された状態では、プリンタの的確な作動を保証する
ために全ての操作入力を無効化するのがよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を用いた電子スチルカメラ
の正面側外観を図1に示す。カメラボディ2の上方に電
源スイッチ3が設けられ、これをオン操作することによ
って各種操作キーの操作が有効化されるとともに、この
電子スチルカメラは自動的に被写体撮像用の撮像モード
に移行する。前面上方にカメラレンズ4とストロボ発光
窓5とが設けられている。グリップ部6の側面に電池室
蓋7が設けられ、これを開放することによって電源電池
の交換を行うことができる。電源電池には、例えば4本
の単3電池(直列接続)が用いられる。
【0012】グリップ部6の前面にレリーズボタン8が
設けられ、レリーズボタン8を押すとカメラレンズ4を
通して一回の撮像が行われる。カメラレンズ4には、例
えば1.2mから無限遠までを焦点深度内に含むパンフ
ォーカスレンズが用いられ、基本的にはピント合わせが
不要であるが、数10cmの接写を可能とするために、
接写用のセットノブ9が設けられている。なお、三角測
距方式あるいは空間周波数のピーク検出方式などの周知
のオートフォーカス装置を設け、通常の撮影距離につい
ては、レリーズボタン8の半押し操作時に自動的にカメ
ラレンズ4のピント合わせを行うようにしてもよい。
【0013】カメラボディ2の上面にスリット状の排出
口10が形成され、常態ではカバー11によって光密に
覆われている。プリント操作を行ったときには、排出口
10から露光済みのインスタントフイルムが突出し、ド
ア11を押し開きながらカメラボディ2外に排出され
る。排出口10の奥には一対の展開ローラが設けられて
おり、露光済みのインスタントフイルムが一対の展開ロ
ーラの間を通って搬送されるときに現像処理液の展開が
行われ、1分〜数分程度の間にインスタントフイルム上
にポジ画像が得られる。
【0014】上記のように、この電子スチルカメラでは
画像のハードコピーを得るために、周知のモノシートタ
イプのインスタントフイルムが用いられている。モノシ
ートタイプのインスタントフイルムは、本出願人などに
よる商品化によってすでに広く普及しており、感光シー
ト、受像シート、現像処理液を内包したポッドとを基本
的な構成要素としている。そして、感光シートに露光を
与えることによって光化学的に潜像を形成した後、この
感光シートと受像シートとの間に現像処理液を展開しな
がら両シートを加圧することによって、受像シートにポ
ジ画像が転写される。インスタントフイルムは、フイル
ムパックと称されるプラスチック製のケースに10枚積
層して収納されており、したがって上記電子スチルカメ
ラのカメラボディ2にはこのフイルムパックが装填され
るようになっている。
【0015】フイルムパックの装填のために、カメラボ
ディ2の前面にパック装填蓋14が開閉自在に設けられ
ている。パック装填蓋14は、その閉じ状態においてカ
メラボディ2の前面壁よりも前方に一段高くなってい
る。このパック装填蓋14は、グリップ部6,カメラレ
ンズ3の鏡筒前端部,ストロボ発光窓5の各前面と協同
し、カメラボディ2の前面を底面にして置いたときにカ
メラボディ2の背面側を上に向けた姿勢が安定に保たれ
るようにしてある。
【0016】図2に上記電子スチルカメラの背面側の構
成を表す。カメラボディ2の背面には、画素ごとに液晶
ドットセグメント及びマイクロカラーフィルタを組み合
わせて配列した画像表示用のLCDパネル15が設けら
れている。LCDパネル15は白色の照明光を与える蛍
光灯を内蔵し、カメラレンズ3を通して撮像される被写
体画像をリアルタイムでカラー表示するディスプレイと
して用いられ、いわゆる電子ビューファインダーを構成
する。LCDパネル15の上縁に沿って、後述するアイ
コンが表示された表示板16が固定されている。また、
符号17はパターンセグメントを配列した情報表示用の
LCD表示板を示し、撮像コマナンバー,プリント枚
数,撮像時の設定条件などが表示される。
【0017】LCDパネル15の脇に、キャンセルキー
18a,実行キー18b,左右のカーソルキー18c,
18dが十字形に配列され、その上方には撮影モードキ
ー19a,再生モードキー19bが設けられている。さ
らに、カメラボディ2の下方にプリントモードキー20
とテンプレートキー21とが設けられている。また、符
号22,23は、それぞれストロボモードの切り換えキ
ー,撮像時のデータ圧縮率の度合いを選択する切り換え
キーを示す。なお、これらの各キーの機能については後
述する。カメラボディ2の底面側には、外部メモリ24
装填用のブラケット25が引き出し自在に組み込まれて
いる。外部メモリ24には、例えば本出願人から提供さ
れているスマートメディア(商品名)を用いることがで
きる。
【0018】図3に、正面側からみたときの、カメラボ
ディ2に内蔵された各機構部のレイアウトを示す。カメ
ラレンズ4の背後に位置するように、CCDイメージセ
ンサ28を含む撮像回路ユニット29が設けられてい
る。フイルムパック30の装填室を取り囲むように、展
開ローラ31,その駆動機構32,ストロボ用の回路基
板33,ヘッド移動機構34が組み込まれている。ま
た、符号35は駆動機構32の動力源となる展開モー
タ、符号36は電源電池をそれぞれ概略的に表してい
る。
【0019】上記機構のうち、展開ローラ31及びその
駆動機構32は、例えば特開平4−194832号公報
などに記載されたように、従来のインスタントカメラに
用いられているものと同じでよく、その機能も全く同一
である。すなわち、これらはフイルムパック30の中か
ら露光済みのインスタントフイルム38を送り出し、ま
た送り出しながら現像処理液の展開を行うために用いら
れる。
【0020】周知のように、駆動機構32はクロー爪及
びその移動機構を含む。クロー爪は、展開モータ35の
駆動により作動して露光済みのインスタントフイルム3
8の下端を上方に押し出し、インスタントフイルム38
の上端を一対の展開ローラ31の間に送り込む。この時
点で展開ローラ31は回転しているから、以後は展開ロ
ーラ31によってインスタントフイルム30が上方へと
搬送される。インスタントフイルム38の上端部分に現
像処理液を内包したポッド38aが設けられ、また一対
の展開ローラ31は互いに接近する方向にバネ付勢され
ているから、展開ローラ31によってインスタントフイ
ルム38が搬送される間に、ポッド38aが破れて現像
処理液が感光シートと受像シートとの間に展開される。
【0021】図4に、プリンタ部40の外観を示す。プ
リンタ部40はスキャンヘッド41とその移動機構42
とを含み、ヘッド移動機構41がスキャンモータ43の
駆動により作動すると、スキャンヘッド41が矢印S方
向へと移動する。スキャンヘッド41は、先の特願平9
−291058号明細書及び図面に記載されたように、
インスタントフイルム38の排出方向と直交する向き
(矢印M方向)にドットセグメントの透過型液晶を多数
配列した液晶アレイと、これらにライン状の白色照明光
を照射する発光体と、液晶アレイと発光体との間に設け
られた赤色透過,緑色透過,青色透過の3種類の帯状の
カラーフィルタとを内蔵している。
【0022】各色のカラーフィルタは、スキャンヘッド
41が矢印S方向に1スキャンするごとに、一つずつ順
次に発光体と液晶アレイとの間に移動する。したがって
発光体からの照明光は、赤色,緑色,青色のいずれか一
色のプリント光となる。液晶アレイの各ドットごとの透
過濃度を色ごとに、かつ矢印S方向,M方向の各スキャ
ン位置ごとに変えることによって、インスタントフイル
ム38上にカラープリントを行うことが可能となる。こ
の実施形態では、1画面のプリントを行うに際し、スキ
ャンヘッド41を矢印S方向に1.5往復させるように
しており、それぞれ各色ごとに面順次でプリントを行
う。なお、白色の発光体を用いる代わりに赤,緑,青を
発色する発光ダイオードをアレイ状に並べて用いた場合
には、カラーフィルタが不要となる。
【0023】図5に本発明を用いた電子スチルカメラの
電気的構成の概略を示す。カメラレンズ4の背後にCC
Dイメージセンサ28が位置しており、被写体画像はC
CDイメージセンサ28の光電面に結像される。CCD
ドライバ46の駆動により、CCDイメージセンサ28
は光学的な被写体画像を電気的な撮像信号に変換して出
力する。CCDイメージセンサ28の光電面にはR,
G,Bの微小なマイクロカラーフィルタがマトリクス状
に配列され、色ごとにシリアルに出力される撮像信号は
アンプ47で適当なレベルに増幅された後、A/Dコン
バータ48によってデジタル変換される。なお、周知の
ようにCCDドライバ46の駆動及びA/Dコンバータ
48のサンプリングタイミングとの間には同期がとられ
ている。
【0024】A/Dコンバータ48は撮像信号をデジタ
ル変換して画像データを生成し、これを順次に画像デー
タ処理回路50に入力する。画像データ処理回路50
は、入力されてくる画像データに対してホワイトバラン
ス調節、ガンマ補正などの信号処理を行う。画像データ
処理回路50は、さらに処理済みの画像データを基に、
NTSC方式のコンポジット信号に対応した映像信号を
生成し、これをD/Aコンバータ51,アンプ52を経
て映像信号用の出力端子53に出力する。
【0025】したがって、出力端子53に家庭用のテレ
ビジョンを接続すれば、CCDイメージセンサ28で撮
像される連続的な画像を観察することができる。アンプ
52からの映像信号はLCDドライバ54にも入力され
る。LCDドライバ54はLCDパネル15を駆動する
から、LCDパネル15には被写体画像が連続的に表示
されるようになり、LCDパネル15を電子ビューファ
インダとして利用することができる。
【0026】システムコントローラ55は、上記画像デ
ータ処理回路50を含め、この電子スチルカメラの電気
的な作動を全体的に管理している。システムコントロー
ラ55はI/Oポート56によりキー操作入力部57や
外部接続端子群58からの信号を監視し、入力信号に応
じた信号処理を行う。キー操作入力部57は、電源スイ
ッチ3を始め、前述したレリーズボタン8、キャンセル
キー18a,実行キー18b,左右のカーソルキー18
c,18d、撮影モードキー19a,再生モードキー1
9b、プリントモードキー20,テンプレートキー2
1,切り換えキー22,23の操作入力を監視し、各々
の操作信号をシステムコントローラ55に入力する。ま
た、外部接続端子群58は外部メモリ24へのデータ書
き込みやデータ記録に用いられる。
【0027】フラッシュメモリ60は高速でアクセスが
可能なDRAM(Dynamic Random Access Memory)で構
成され、画像データ処理回路50から得られた画像デー
タを1画面ごとに記憶し、例えば50画面分の画像デー
タを記憶できる記憶容量をもつ。テンプレートメモリ6
1には、被写体画像を取り囲む画面枠の形状や模様を様
々な形態に変えるためのテンプレートデータが予め書き
込まれている。なお、このテンプレートメモリ61に、
被写体画像の一部にキャラクタ,マーク,文字,メッセ
ージなどを合成するためのデータを用意しておいてもよ
い。
【0028】ヘッドドライバ63は、システムコントロ
ーラ55の指令によりスキャンヘッド41を駆動する。
スキャンヘッド41には、さらにラインメモリ64から
画像データが送られるようになっており、この画像デー
タはスキャンヘッド41に組み込まれた液晶アレイを構
成している液晶セグメントの個々の透過率の制御に用い
られる。EEPROM66には、電子スチルカメラを所
定のシーケンスにしたがって作動させたときに、システ
ムコントローラ55によって参照される各種の調整デー
タや、画像編集を行うときの補正,制御データ等が格納
されている。なお、モータドライバ65は、システムコ
ントローラ55の管理下で展開モータ35及びスキャン
モータ43の駆動制御を行う。
【0029】ワークメモリ69は、静止画像1画面分の
画像データを格納し得る記憶容量をもつ。このワークメ
モリ69は、撮像時にはフラッシュメモリ60に記録す
る前の画像データを一時的に保存するために用いられ、
また再生時にはフラッシュメモリ60から読み出された
画像データを一時的に保存するために用いられる。ま
た、再生時やプリント時には、選択されたコマの画像デ
ータがこのワークメモリ69に保存され、ここから読み
出した画像データによってLCDパネル15に画像表示
が行われる。また、後述するテンプレートの合成や色
調,濃度調節処理を行う際にも、フラッシュメモリ60
から読み出された元画像データがこのワークメモリ69
に保存される。
【0030】次に、上記構成からなる電子スチルカメラ
の操作手順について説明する。電源スイッチ3の投入信
号がキー操作入力部57,I/Oポート56を経てシス
テムコントローラ55に入力されると、システムコント
ローラ55は図6に示すフローチャートにしたがい、電
子スチルカメラを自動的に撮像モードにセットして立ち
上げる。この状態では、CCDイメージセンサ28及び
後述するCCDドライバ46,アンプ47,A/Dコン
バータ48,画像データ処理回路50,システムコント
ローラ55からなる撮像記録手段が作動待機状態とな
る。そして、再生モードキー19bあるいはプリントモ
ードキー20が操作されない限り撮像モードが維持さ
れ、カメラレンズ4を通してCCDイメージセンサ28
が撮像を開始する。
【0031】CCDイメージセンサ28から出力される
撮像信号はアンプ47,A/Dコンバータ48を経てデ
ジタル化された画像データに変換され、画像データ処理
回路50によりホワイトバランス調節、ガンマ補正など
周知の信号処理が加えられる。補正後の画像データは、
NTSC方式に準拠した信号に変換された後、D/Aコ
ンバータ51,アンプ52を介してLCDドライバ54
に入力される。これにより、LCDパネル15には被写
体画像がリアルタイムで表示される。
【0032】撮像モード下では、撮像条件設定用の切り
換えキー22,23の操作及びテンプレートキー21の
操作が有効化されている。切り換えキー22を操作する
ことによってストロボのオン/オフや赤目低減用のスト
ロボ発光制御などを選択することができる。また、他方
の切り換えキー23を操作することによって、撮像して
得た1コマ分の画像データをフラッシュメモリ60に記
録するときのデータ圧縮率の度合いを選択することがで
きる。これらの切り換えキー22,23の操作によた選
択された撮影条件は、LCD表示板17により使用者に
表示される。
【0033】LCD表示板17の表示パターンの一例を
図7に示す。LCD表示板17には、上述したストロボ
モードの表示部17a,データ圧縮率の表示部17bの
ほかに、プリントの残数表示部17c,撮像コマナンバ
ー表示部17d,プリント経過表示部17e、さらに接
写設定表示部やバッテリー表示部などが設けられてい
る。
【0034】撮像条件の設定後、レリーズボタン8を操
作すると、その瞬間にCCDイメージセンサ28から得
られる1画面分の撮像信号がアンプ47,A/Dコンバ
ータ48を経て画像データ処理回路50に取り込まれ信
号処理される。こうして得られた補正後の1画面分の画
像データは、システムコントローラ55により一旦ワー
クメモリ69に格納され、引き続きこの画像データをフ
ラッシュメモリ60に転送して記録が行われる。そし
て、この記録が完了するまでの間は、ワークメモリ69
に記録された画像データによってLCDパネル15に静
止画像の表示が行われる。こうして順次にレリーズボタ
ン8を操作するごとに、フラッシュメモリ60に各撮像
画面ごとの画像データが記録され、撮像コマナンバー表
示部17dのコマナンバー表示がインクリメントする。
【0035】テンプレートを併用して撮像を行う場合に
は、テンプレートキー21を押す。テンプレートキー2
1を押すと、LCDパネル15のファインダ画像が消
え、代わりに図8に示すようにテンプレートメモリ61
に用意された5種類のテンプレート画像が現れる。使用
者はカーソルキー18c,18dの操作によりLCDパ
ネル上で枠線を移動させてその中の一つを選択する。実
行キー18bを押すとその時点で枠線が合致しているテ
ンプレート(図示の例では3番目の楕円型テンプレー
ト)が撮像時に併用するテンプレートとし決定される。
【0036】こうしてテンプレートが決定されると、図
9に示すように選択されたテンプレートがファインダ画
像とともにLCDパネル15に表示される。ただし、表
示されたテンプレートはグレイ枠表示となり、中央部は
素通しであるが周辺部は半透明となってファインダ画像
を視認することが可能となっている。これにより、テン
プレートの形状及び範囲を考慮した上でのフレーミング
がしやすくなる。なお、同図中、画面下方に表されてい
る文字やパターンは再生モードのときに利用されるもの
で、撮像モード下では表示されない。
【0037】ファインダ画像とともにテンプレートを表
示した状態で撮像を行うと、被写体画像とテンプレート
とを組み合わせた画像データがフラッシュメモリ60に
書き込まれる。このとき、被写体画像の画像データのう
ち、テンプレートの周辺部で覆われた部分はテンプレー
トの画像データに置き換えられる。したがって、画像再
生やプリント時には、常にテンプレートを含む画像とな
る。
【0038】撮像モード下において再生モードキー19
bが操作されると、CCDドライバ46への電源供給が
断たれてCCDイメージセンサ28の駆動がオフする。
システムコントローラ55,画像データ処理回路50,
D/Aコンバータ51,アンプ52,LCDドライバ5
4,LCDパネル15を含む再生手段には引き続き電源
供給が継続され、またワークメモリ69が使用できる状
態となる。そして、すでにフラッシュメモリ60に記録
されている画像データを読み出してその画像をLCDパ
ネル15に表示させることができる状態になる。
【0039】再生モード下での処理の流れを図10に示
す。再生モードに移行した直後は1画面表示となってお
り、LCDパネル15には図11に示すように「PLA
Y」表示70a,カーソルマーク70b,スクロールバ
ー70c,コマナンバー表示70dが表示される。カー
ソルマーク70bは、LCDパネル15の上辺に隣接し
て設けられた表示板16のアイコン16aに合致し、現
時点の設定が再生モードの1画面表示モードであること
を表示する。また、アイコン16bはマルチ画面表示、
アイコン16cは編集モード、アイコン16dは削除モ
ード、アイコン16eはプロテクトモードをそれぞれ表
している。なお、同図中に破線で示した枠線はマルチ画
面モードでの表示形態を示すもので、この場合にはカー
ソルマーク70bが破線位置に移動して表示され、また
画面下方には図示の文字表示が行われる。
【0040】1画面表示モード下において、カーソルキ
ー18c,18dを押すたびにコマ送りが行われ、LC
Dパネル15にはフラッシュメモリ60から読み出され
た画像データにしたがって画像表示が行われる。なお、
カーソルキー18c,18dを押し続けると、スクロー
ルバー70cがLCDパネル15の画面上で移動表示さ
れる。そして、カーソルキー18c,18dの押圧を止
めるとスクロールバー70cの移動が停止し、その位置
に応じたコマナンバーの画像データが読み出され、画像
表示が行われる。
【0041】1画面表示モード下では、テンプレートキ
ー21を利用することが可能となっている。テンプレー
トキー21を押すと、その時点でLCDパネル15に表
示されている画像の画像データがワークメモリ69に転
送され、LCDパネル15には図8に示す5種類のテン
プレート画像が表示される。前述と同様の手順でカーソ
ルキー18c,18dを操作して任意のテンプレートを
選択し、実行キー18bで確定すると、図9に示すよう
に選択したテンプレートの画像と、ワークメモリ69に
格納された画像データがワークメモリ69上で合成さ
れ、その合成画像がLCDパネル15に表示される。な
お、テンプレート画像の周辺部は前述の例と同様に半透
明なグレイ枠表示であるため、被写体画像と関連させた
状態で観察することができる。
【0042】被写体画像とテンプレート画像との合成画
像とともに、LCDパネル15には「OK?」の表示と
次手順の文字表示とが行われる。合成画像を観察して適
当でないと判断したときには、キャンセルキー18aを
押し、再び図8の表示画面に戻ってテンプレートの選択
操作をやり直す。合成画像が表示された状態で実行キー
18bを操作すると、テンプレートの画像データがフラ
ッシュメモリ60に転送され、元の被写体像の画像デー
タとともにフラッシュメモリ60の所定アドレス領域に
保存される。そして、当該コマの画像データの読み出し
を行ったときには、選択したテンプレート画像データも
合わせて読み出され、テンプレートを併用せずに撮像を
行ったとしても、再生モード時に適宜のテンプレートを
組み合わせた画像データを得ることが可能となる。ま
た、元の被写体像の画像データは全て保存されているか
ら、テンプレートなしの画像データを再度利用すること
も可能となる。
【0043】さらに再生モードキー19bを操作する
と、1画面表示モードからマルチ画面表示モードに移行
する。マルチ画面表示モードに移行すると、図11に破
線で示す位置にカーソルマーク70bが移動してその旨
が表示される。システムコントローラ55はフラッシュ
メモリ60から9コマ分の画像データを読み出し、図1
1に破線で示すように、LCDパネル15上に9コマ分
の画像データを3行3列に表示できるように信号処理を
行った後、その画像データをワークメモリ69に書き込
み、その画像がLCDパネル15に表示される。
【0044】マルチ画面表示モード下でカーソルキー1
8c,18dを操作すると、テンプレートの選択及び決
定に際して用いられたのと同様の枠線が移動し、マルチ
画面の中から任意の1コマを選択することができる。そ
して実行キー19bを操作すると、その時点で枠線で囲
まれているコマの画像が選択され、1画面表示モードに
移行して選択した画像がLCDパネル15に表示され
る。なお、右下コマを枠線で選択した状態でさらに右向
きのカーソルキー18dを操作すると次の9コマ分の画
像が新たにマルチ画面表示され、左上コマを枠線で選択
した状態でさらに左向きのカーソルキー18cを操作す
ると、前の9コマ分の画像がマルチ画面表示される。
【0045】再生モードの下の階層には、前述した1画
面表示モード,マルチ画面表示モードと並列に、さらに
消去あるいはプロテクト処理、編集処理が用意されてお
り、再生モードキー19bを順次に押してゆくことによ
って各処理モードに移行させることができる。その移行
の様子は、LCDパネル15上のカーソルマーク70b
と、表示板16の各アイコン16a〜16eとの照合に
よって確認することができる。
【0046】編集モードでは、1画面表示されている画
像に対し色調,濃度の調整を行うことができる。カーソ
ルマーク70bがアイコン16cを示す位置に移動する
と、LCDパネル15上に被写体画像と重なりあった状
態で編集メニューが表示される。以後は、その編集メニ
ューにしたがってカーソルキー18c,18d、実行キ
ー18bあるいはキャンセルキー18aなどを操作し、
選択されている被写体画像の色調,色濃度を調節するこ
とができる。
【0047】編集対象となる画像データはワークメモリ
69に書き込まれ、各種調整操作を行うことによってワ
ークメモリ69上で画像データが調節される。そして、
調節後の画像をLCDパネル15で確認しながら調整処
理を行ってゆき、調整完了後に編集メニューにしたがっ
て実行キー18bを操作すると、ワークメモリ69上の
画像データに加えられたそれぞれの補正,調整データが
フラッシュメモリ60に転送され、当該コマ位置の補正
データとして所定のアドレス領域に格納される。以後、
当該コマの画像データの読み出しを行ったときには、補
正,調整データも同時に読み出され、調整処理後の画像
がLCDパネル15に表示されるようになる。
【0048】消去モードでは、1画面表示されている画
像の画像データをフラッシュメモリ60上から消去する
ことができる。カーソルマーク70bがアイコン16d
を指している状態で実行キー18bを操作すると、LC
Dパネル15上に被写体画像と重なりあった状態で消去
メニューが表示される。以後は、その消去メニューにし
たがって、選択した画像の画像データを消去することが
できる。なお、消去メニューには、フラッシュメモリ6
0から複数コマ分の画像データを同時に消去処理する項
目も用意されている。
【0049】さらに、外部メモリ24に対しては、画像
データのみを消去してフォーマット化データを残す消去
メニューのほかに、フォーマット化メニューも用意され
ており、フォーマット化メニューにしたがって処理を行
うと、外部メモリ24をこの電子スチルカメラの記録媒
体として利用できるようにするためのフォーマット化デ
ータの書き込みが行われる。なお、画像データがすでに
記録された外部メモリ24にフォーマット化処理を実行
すると、画像データの消去とともに、新たなフォーマッ
ト化が行われる。
【0050】カーソルマーク70bをアイコン16eに
合わせて実行キー18bを操作すると、LCDパネル1
5上に被写体画像と重なりあった状態でプロテクトメニ
ューが表示される。選択したコマに対してプロテクト処
理を行うと、そのコマに対しては画像データの書き換え
ができなくなり、また上述した消去処理では画像データ
の消去も行うことができなくなる。なお、同時に複数コ
マ分あるいは全コマ分の画像データに対してプロテクト
処理を行うことができるようなメニューも用意されてい
る。さらに、プロテクトメニューの中にはプロテクト解
除メニューも用意されており、適宜に選択したプロテク
ト処理後の1コマあるいは複数コマに対し、そのプロテ
クトを解除することも可能となっている。
【0051】撮影モードに選択されている状態、あるい
は消去/プロテクトモード以外の再生モード(編集モー
ドを含む)に選択されている状態では、プリントモード
キー20を操作すると撮像モード,再生モードが強制終
了し、プリントモードに切り換えられる。プリントモー
ドに移行すると、図12のフローチャートに示すよう
に、LCDパネル15には1画面表示が行われる。この
ときに表示される画像は、プリントモードに移行する直
前にLCDパネル15に表示されていた画像、すなわち
その時点でワークメモリ69に保存されている画像デー
タによるものとなる。
【0052】例えば、撮像モードからプリントモードに
移行したときには、最後に撮像された画像の画像データ
がワークメモリ69に残っているから、その画像が表示
され、編集モードからプリントモードに移行したときに
は編集処理のためにワークメモリ69に転送された画像
データにより画像が表示される。また、再生モード下で
テンプレートの合成処理を行って画像データの書き換え
をした場合には、テンプレートと合成されたコマの画像
がテンプレート画像とともに表示される。さらに、マル
チ画面が表示されている状態では、ワークメモリ69に
マルチ画面表示用の画像データが格納されているため、
プリントモードに移行させるとマルチ画面が表示され
る。
【0053】プリント対象となる画像とともに、LCD
パネル15にはプリントメニューが文字表示され、カー
ソルキー18c,18d及び実行キー18bの操作によ
りプリント枚数の設定操作を行うことができる。なお、
プリント枚数の設定時には、上限枚数はLCD表示板1
7の残数表示部17cに表示されている枚数となる。プ
リント枚数を設定した後、実行キー18bを操作する
と、LCDパネル15が消灯して電源の節約を行った
後、スキャンヘッド41によりプリント処理が実行され
る。
【0054】プリント処理が開始されると、システムコ
ントローラ55は全ての操作キーの入力操作を無効化す
る。また、電源スイッチ3がオフ操作された場合であっ
ても、ラインメモリ64,ヘッドドライバ63,スキャ
ンヘッド41,モータドライバ65及び展開モータ3
5,スキャンモータ43,ワークメモリ69からなるプ
リント手段については電源ホールドする。なお、プリン
ト枚数を複数枚設定してプリントを実行させた場合に
は、キャンセルキー18aが操作された時点までのプリ
ント枚数でプリントを中止することができる。
【0055】そしてシステムコントローラ55は、ワー
クメモリ69にアクセスして最初の1ライン分の中の赤
色に相当する画像データを順次に読み出し、これをライ
ンメモリ64に転送する。これにより、ラインメモリ6
4には1ライン分の赤色濃度に対応した画像データが書
き込まれる。システムコントローラ55は、スキャンヘ
ッド41内のカラーフィルタのうち、赤色フィルタがプ
リント光路内に挿入されていること、また液晶アレイ3
7の各液晶セグメントが遮光状態であることを確認した
上で、プリント光源となる発光体を点灯させる。
【0056】スキャンヘッド41は、図4に二点鎖線で
示すように、インスタントフイルム38の最下端部に対
面した初期位置にあり、この位置が最初の1ライン分の
記録位置となっている。図示せぬフォトセンサなどによ
り、スキャンヘッド41が最初の記録位置にあることが
システムコントローラ55によって確認されると、ライ
ンメモリ64に格納された1ライン分の画像データが順
次に液晶アレイ37に送られ、各々の液晶セグメントの
透過濃度が画像データに応じた透過濃度に切替えられ
る。赤色フィルタを透過したRプリント光がそれぞれの
液晶セグメントを透過することにより、Rプリント光は
液晶セグメントの透過濃度に応じた光量となってインス
タントフイルム38に赤色の露光を与える。そして、所
定の露光時間の後には再び遮光状態に戻る。
【0057】こうして1ライン分のRプリント光による
露光が完了すると、ステッピングモータからなるスキャ
ンモータ43が一定角度回転してスキャンヘッド41を
次ライン位置に移動させる。続いてワークメモリ69か
ら2ライン目の赤色濃度に対応した画像データがライン
メモリ64に転送され、同様にして2ライン目のRプリ
ント光による露光が行われる。同様にして、スキャンヘ
ッド41を展開ローラ31側にステップ送りしながらラ
インごとにRプリント光による露光が行われ、最終ライ
ンのプリントが終わるとRプリント光による露光が終了
する。
【0058】次に、システムコントローラ55はスキャ
ンヘッド41にフィルタ切り換え信号を送り、プリント
光路内に挿入されている赤色フィルタに代えて緑色フィ
ルタがプリント光路内に挿入される。続いてシステムコ
ントローラ55はワークメモリ69にアクセスし、画像
データのうち、最終ラインの中の緑色に相当する画像デ
ータを順次に読み出してラインメモリ64に転送する。
【0059】以後は、同様にしてGプリント光による露
光が最終ライン位置から最初の1ライン位置に向かって
行われる。Gプリント光による露光が終了した後は、B
フィルタ部がプリント光路内に挿入され、またワークメ
モリ69からは青色に相当する画像データがラインごと
に読み取られ、同様にしてBプリント光による露光が行
われる。こうしてR,G,Bの各プリント光による露光
が完了すると、スキャンヘッド41は図4に実線で示す
プリント完了位置よりも展開ローラ31側に寄った退避
位置に移動する。
【0060】スキャンヘッド41が退避位置に移動した
後、システムコントローラ55からの信号により展開モ
ータ35が駆動を開始する。駆動機構32が作動を開始
し、クロー爪がフイルムパック30に形成された周知の
切り欠きから侵入し、光プリンタによる露光済みのイン
スタントフイルム38をフイルムパック30から掻き出
す。なお、スキャンヘッド41により露光が行われてい
る間には、液晶表示板17のプリント経過表示部17e
にプリント処理の経過が表示される。
【0061】クロー爪で押し出されたインスタントフイ
ルム38の上端が一対の展開ローラ31間に入り込み、
以後は展開ローラ31の回転によってインスタントフイ
ルム38が搬送され、同時にポッド38aが破れて現像
処理液の展開が行われる。クロー爪は、その移動ストロ
ークの終端まで移動すると元の位置に戻って停止する。
クロー爪が元の位置に戻ると、スキャンモータ43が駆
動され、スキャンヘンド41は初期位置に戻る。インス
タントフイルム38は排出口10を通り、ドア11を押
し開きながらカメラボディ2の外部に排出される。1分
〜数分経過すると、被写体画像がポジ画像として受像シ
ートに定着され、プリント対象として選択した画像をハ
ードコピーとして得ることができる。
【0062】プリント処理が完了するとLCDパネル1
5の駆動が再開され、プリント対象となっていたコマの
画像表示が行われる。引き続き別のコマをプリントする
ときには、カーソルキー18c,18d及び実行キー1
8bの操作によりコマ選択を行い、同様の手順でプリン
ト処理を行えばよい。また、プリントモードから他のモ
ードに移行するときには、図12に示すフローチャート
において、1画面表示が行われている時点でキャンセル
キー18aを操作すればよく、プリント枚数設定後の場
合にはキャンセルキー18aで枚数設定をキャンセルし
た後、さらにキャンセルキー18aを操作すればよい。
このキャンセル操作が行われると、プリントモードに移
行する前のモードに戻り、その状態では撮影モードキー
19a,再生モードキー19bのいずれの操作も有効な
選択信号として受け付けられるようになる。
【0063】さらに、撮像機能,再生機能,プリント機
能を備えた上記電子スチルカメラでは、前記3機能が操
作上並列的に構成され、編集モード,消去/プロテクト
モード,マルチ画面表示モードなど、補助的に利用され
るモードについては再生モードの下層となるように階層
構造にしてある。そして、再生モードの下層で処理され
る編集モード,消去/プロテクトモード,マルチ画面表
示モード下では、実行キー18bの操作が要求されてい
ない状態では、プリントモードキー20を操作したとき
に直ちにプリントモードに移行できるようになってい
る。したがって、この電子スチルカメラの大きな特徴で
あるプリント機能を簡便に利用することができる。
【0064】また、電源スイッチ3の投入時に自動的に
撮像モードに設定するとともに、再生モード下で実行キ
ー18bの操作が要求されていない状態では、レリーズ
ボタン8を半押ししたときにも撮像モードに復帰させる
ようにしてあり、その状態で撮像を行った後には、再生
モードに復帰させるようにしてある。これにより、電子
スチルカメラとしての使用状態にも簡単に切り換えるこ
とができるようになり、撮像のチャンスを逃すことがな
くなる。さらに、電子スチルカメラが例えば5分程度何
らの操作もなく放置されたときには、電源を自動式にカ
ットオフするオートカット機能を付加するのが電源の節
約を図る上で有利であり、そしていずれかの操作キーが
操作されたときにオートカットオフから元の作動状態に
戻すようにするのがよい。この場合には、オートカット
オフされた直前のモードに戻すのが好ましい。
【0065】上記のように、インスタントフイルム38
を記録媒体として利用し、光プリンタで画像のハードコ
ピーが作成できるようにすると、熱エネルギーを要せず
に低電力でカラープリントを行うことが可能となり、カ
メラボディ2に収容できる程度の電源電池でも充分に実
用できる。したがって、撮像したその場で簡単に画像の
ハードコピーが得られるようになる。また、着脱式の外
部メモリ24から画像データを入力してこれをプリント
することも可能であるから、同時に携帯型のプリンタと
しても利用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上に説明してきたとおり、本発明の電
子スチルカメラによれば、電源スイッチの投入により自
動的に撮像記録手段が作動待機状態となる撮像モードに
設定するようにしてあるから、プリント機能を内蔵しな
がらも、面倒な切り換え操作なしに即座に撮像を行うこ
とができるようになり、撮像のチャンスを逃すことがな
い。また、プリントモードへの選択信号が入力されたと
きには、他のモードからすぐにプリントモードに移行さ
せることができ、かつプリントモードに移行した時点で
は、ディスプレイに表示されていた最新の画像が自動的
に選択される構成にしてあるから、撮像直後や編集直後
の画像をすぐにプリントすることができ、操作性がよ
い。
【0067】さらに、プリント処理が実行された後に
は、プリント処理が完了するまでの間は全ての操作入力
を無効化するようにしたから、ノイズの重畳や電源負担
をなくしてプリント処理を確実に行うことができる。ま
た、感光性記録媒体として普及型の自己処理型のインス
タントフイルムを利用することができるから、その取り
扱いもパック単位で簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた電子スチルカメラの正面側外観
図である。
【図2】図1に示す電子スチルカメラの背面側外観図で
ある。
【図3】図1に示す電子スチルカメラの内部機構のレイ
アウトを示す説明図である。
【図4】プリンタ部の外観を示す概略図である。
【図5】電子スチルカメラの電気的構成の概略を示すブ
ロック図である。
【図6】電源投入時以降の処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図7】液晶表示板の表示パターンを示す説明図であ
る。
【図8】テンプレートの表示画面を示す説明図である。
【図9】テンプレート決定後の表示画面を示す説明図で
ある。
【図10】再生モード時の処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図11】再生モード移行時の表示画面を示す説明図で
ある。
【図12】プリントモード時の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
2 カメラボディ 3 電源スイッチ 15 LCDパネル 17 液晶表示板 19a 再生モードキー 19b 撮像モードキー 20 プリントモードキー 21 テンプレートキー 31 展開ローラ 38 インスタントフイルム 40 プリンタ部 41 スキャンヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/91 H Fターム(参考) 5C022 AA13 AB37 AB40 AB67 AC03 AC31 AC69 AC78 5C052 GA02 GA05 GE02 GE05 GE06 5C053 FA08 KA01 KA08 LA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサから1コマごとの画像信
    号を得てメモリにデジタル記録する撮像記録手段と、前
    記メモリに記録された画像データを1コマ分ずつ読み出
    してディスプレイに画像表示する再生手段と、前記メモ
    リから読み出された画像データに基づいてプリントヘッ
    ドを駆動し、感光性記録媒体に画像記録するプリント手
    段とを有し、電源スイッチの投入により入力操作が有効
    化されるモード選択手段からの選択信号によって前記撮
    像記録手段、再生手段、プリント手段のいずれか一つを
    任意に作動待機状態に移行させることが可能な電子スチ
    ルカメラにおいて、 前記電源スイッチの投入直後には前記撮像記録手段が作
    動待機状態となる撮像モードに自動設定され、イメージ
    センサからの画像信号に基づいて前記ディスプレイにフ
    ァインダ画像を表示させるとともに、レリーズ操作信号
    の入力に応答して撮像記録手段が作動されることを特徴
    とする電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮像モード又は前記再生手段を作動
    待機状態にする再生モードへの設定時に、前記プリント
    手段を作動待機状態とするプリントモードに移行させる
    選択信号が前記モード選択手段から入力されたときに
    は、撮像モードあるいは再生モードを強制終了してプリ
    ントモードに移行させ、かつディスプレイに表示されて
    いた最新の画像に相当する画像データをメモリから読み
    出して前記ディスプレイに画像表示を行うとともに、プ
    リント実行操作入力によりプリント手段が作動されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記プリント実行操作入力により、ディ
    スプレイへの画像表示が中止され、かつプリント手段の
    作動が完了するまでの間は全ての操作入力が無効化され
    ることを特徴とする請求項2記載の電子スチルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記感光性記録媒体として自己現像処理
    型のインスタントフイルムが用いられ、プリント手段に
    よる画像記録後のインスタントフイルムは展開ローラを
    含む展開装置を経て外部に排出されることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか記載の電子スチルカメラ。
JP10256868A 1997-10-23 1998-09-10 電子スチルカメラ Pending JP2000092372A (ja)

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US09/529,443 US6963359B1 (en) 1997-10-23 1998-10-02 Electronic still camera, instant printer and instant film
KR1020007004290A KR100574432B1 (ko) 1997-10-23 1998-10-22 전자 스틸카메라, 인스턴트 프린터 및 인스턴트 필름
TW087117527A TW372280B (en) 1997-10-23 1998-10-22 Electronic still camera, instant printer and instant film
CNB988104369A CN1253758C (zh) 1997-10-23 1998-10-22 电子静态照相机、即时打印机和即时胶片
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1560422A1 (en) * 2004-01-16 2005-08-03 Casio Computer Co., Ltd. Image capture device having multiple operation modes and recording medium recorded with mode switching program
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