JPH11261869A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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Publication number
JPH11261869A
JPH11261869A JP10063436A JP6343698A JPH11261869A JP H11261869 A JPH11261869 A JP H11261869A JP 10063436 A JP10063436 A JP 10063436A JP 6343698 A JP6343698 A JP 6343698A JP H11261869 A JPH11261869 A JP H11261869A
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JP
Japan
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printer
light
camera
unit
liquid crystal
Prior art date
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Application number
JP10063436A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Omura
紘 大村
Katsumi Motomura
克美 本村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10063436A priority Critical patent/JPH11261869A/ja
Publication of JPH11261869A publication Critical patent/JPH11261869A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な形態でのストロボ撮影を可能にする。 【解決手段】 電子スチルカメラ10をカメラ部11と
プリンタ部12とから構成し、これらを分離可能にす
る。カメラ部11とプリンタ部12とにストロボ装置1
9,31を設ける。プリンタ部12側のストロボ装置1
9をスレーブ発光方式にする。インスタントフイルム2
1を記録媒体とした光プリンタによりプリンタ部12を
構成する。撮影に際し補助光が必要なときには、プリン
タ部12をカメラ部11から分離し、プリンタ部12側
のスレーブ発光式ストロボ装置19により、主要被写体
や背景などを照明する。適正光量下での撮影が簡単に行
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被写体をイメージセ
ンサで撮像して電気的な画像データをメモリに記憶する
電子カメラに関し、さらに詳しくは、メモリに記憶され
た画像データにより被写体画像のハードコピーが簡単に
得られるプリンタ内蔵型の電子カメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CCDイメージセンサなどにより光学的
な被写体画像を電気的な撮像信号に変換し、さらにデジ
タル変換して得られた画像データをメモリに保存するよ
うにした携帯型の電子スチルカメラが普及している。メ
モリに記憶した画像データは、適宜に読み出され、カメ
ラボディに組み込まれた液晶(LCD)表示パネルのほ
か、CRTモニタやパーソナルコンピュータなどの外部
機器を利用して被写体画像を再生することができる。
【0003】また、画像データの記憶に用いられている
内蔵型のメモリには、一般にフラッシュメモリと称され
る高速アクセスが可能なDRAMが用いられ、画像デー
タの消去,書き換えが可能である。したがって、不要に
なった画像データの消去や新たな画像データへの更新な
ども簡便に行うことができ、電子スチルカメラは記憶媒
体を繰り返し使用することができるという写真カメラに
はない特長を有している。また、画像データの記憶に
は、前記フラッシュメモリあるいはハードディスクなど
の内蔵型のメモリだけでなく、着脱式のメモリカードや
フレキシブル磁気シートなどの利用も可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電子スチルカメラは数
十コマ程度の画像データを繰り返し使用可能なメモリに
保存しておくことができ、画像データを適宜に読み出し
て簡便に画像を再生することはできるものの、プリンタ
が据え置き型のものであるため、出先で撮像したときに
その場でハードコピーが得にくいという難点がある。こ
のため、小型のプリンタを電子カメラに内蔵させたいと
いう要請がある。
【0005】また、室内や夜間での撮影ができるよう
に、ストロボ装置などの閃光装置が内蔵されたものも提
供されている。しかしながら、閃光装置が内蔵された電
子スチルカメラでは、スペース上の制約から小光量のも
のとなり、適正な光量でフラッシュ撮影することができ
る被写体距離は短いものとなっている。したがって、被
写体距離が長くなると光量不足になってしまい適正な画
像が得られなくなる。しかも、内蔵された閃光装置のみ
を用いて人物撮影等を行うと、人物の影が背後に写り、
好ましくない場合もある。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
簡単にハードコピーを作成することができ、しかも、閃
光装置の発光量不足や1つの閃光装置による不適正な照
明などを無くして、適正な撮影が簡単に行えるようにし
た電子カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子カメラでは、被写体を撮像して撮像信
号を出力するイメージセンサ、前記撮像信号をデジタル
変換した画像データを記憶するメモリ、及び閃光装置を
有するカメラ部と、前記メモリから読み出された1画面
分の画像データに基づき記録材料にプリントするプリン
タ、前記閃光装置に同期して発光するスレーブ発光式閃
光装置を有するプリンタ部とを分離可能に設けたもので
ある。前記メモリとしては、フラッシュメモリやハード
ディスクなどの内蔵型のものだけでなく、着脱型のもの
を用いてもよい。
【0008】なお、前記カメラ部の閃光装置とプリンタ
部の閃光装置とが電源を共用することが好ましい。ま
た、前記カメラ部の閃光装置とプリンタ部の閃光装置と
が昇圧回路を共用することが好ましい。更に、前記各閃
光装置の発光部は、カメラ部とプリンタ部とを連結した
状態で、被写体に対面する位置に配置することが好まし
い。
【0009】また、前記プリンタを、内蔵したインスタ
ントフイルムに露光を与える光プリンタと、露光済みの
インスタントフイルムをカメラボディ外に搬送しながら
インスタントフイルムに内蔵された現像処理液の展開を
行う展開ローラとにより構成することが好ましい。前記
光プリンタを、インスタントフイルムの搬送方向と直交
する向きに長くしたリニアプリントヘッドと、このリニ
アプリントヘッド及びインスタントフイルムをインスタ
ントフイルムの搬送方向に相対移動させるスキャン機構
とにより構成することが好ましい。
【0010】前記リニアプリントヘッドは、光源と色フ
ィルタと液晶ドットアレイとを備え、液晶ドットアレイ
は、インスタントフイルムの搬送方向と直交する向きに
各ドットを線上に並べて構成することが好ましい。更
に、前記液晶ドットアレイを1個設け、三色のフィルタ
部材をインスタントフイルムの搬送方向に並べて前記色
フィルタを構成し、前記色フィルタにフィルタシフト機
構を設け、このフィルタシフト機構により、色フィルタ
をインスタントフイルムの搬送方向に移動させ、前記三
色のフィルタ部材を選択的に液晶ドットアレイに対面さ
せることが好ましい。また、前記色フィルタを三色のフ
ィルタ部材から構成し、前記液晶ドットアレイを3個設
け、これら各液晶ドットアレイに対応させて前記フィル
タ部材を配置することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した電子ス
チルカメラの正面側の外観を示す斜視図である。電子ス
チルカメラ10は、カメラ部11とプリンタ部12とか
ら構成されている。これらカメラ部11とプリンタ部1
2とのボディ13,14は係止爪15と係止穴16との
係止によって着脱自在に連結され、全体外観が薄型箱状
にされる。また、図2及び図3に示すように、撮影の際
には必要に応じてこれらは分離され、後に詳しく説明す
るように、プリンタ部12はスレーブ発光式のストロボ
装置として機能する。
【0012】プリンタボディ14の上部前側にはカメラ
収納段部14aが形成されている。このカメラ収納段部
14aにカメラ部11のカメラボディ13が収納され
る。図4に示すように、プリンタボディ14内には、光
プリント装置18及びスレーブ発光式のストロボ装置1
9が組み込まれている。このため、図2に示すように、
プリンタボディ14の上面にスリット状の排出口20が
形成され、プリント操作を行ったときには、この排出口
20から露光済みのインスタントフイルム21が一対の
展開ローラの間を通って搬送される。そして、この搬送
中に現像処理液の展開が行われ、1分〜数分程度の間に
インスタントフイルム21上にポジ画像が得られる。
【0013】この電子スチルカメラ10では画像のハー
ドコピーを得るために、周知のモノシートタイプのイン
スタントフイルム21が用いられている。モノシートタ
イプのインスタントフイルム21は、本出願人などによ
り商品化されてすでに広く普及しており、感光シート、
受像シート、及び現像処理液を内包したポッドを基本的
な構成要素としている。そして、感光シートに露光を与
えることによって光化学的に潜像を形成した後、この感
光シートと受像シートとを重ね合わせ、その両者間に現
像処理液を展開しながら両シートを加圧することによっ
て受像シートにポジ画像が転写される。このようなイン
スタントフイルム21は、フイルムパックと称されるプ
ラスチック製のケースに10枚積層して収納されてお
り、したがって上記電子スチルカメラ10のプリンタボ
ディ14にはこのフイルムパックが装填されるようにな
っている。
【0014】図3に示すように、プリンタボディ14の
背面には、その中央部にパック装填蓋24がヒンジ部2
5を介して開閉自在に取り付けられている。パック装填
蓋24は通常は閉じ位置にロックされており、フイルム
パックを装填したり取り出したりするときに、スライド
つまみ26を操作することにより開放される。カウンタ
窓27には、インスタントフイルム21の使用枚数が表
示される。また、プリンタボディ14の前面にはストロ
ボ発光窓28が形成されている。
【0015】図2及び図3に示すようにカメラボディ1
3はプリンタボディ14のカメラ収納段部14aに収ま
るように薄型箱状に形成されている。このカメラボディ
13には、撮像装置30、ストロボ装置31、及びシス
テムコントローラ32が組み込まれている。カメラボデ
ィ13には電池室を兼ねたグリップ部33が設けられて
いる。グリップ部33は正面から見たカメラ部11の左
下角部に取り付けられており、プリンタボディ14に取
り付けられた状態でその左側面のほぼ下半分と正面左側
部分とを覆うようにされている。
【0016】図2に示すように、カメラボディ13の正
面中央部には撮影レンズ35が、正面の右上部にはスト
ロボ発光窓34が設けられている。図3に示すように、
撮影レンズ35の背後に位置するように、CCDイメー
ジセンサ36を含む撮像装置30が設けられている。ま
た、グリップ部33の上部にはシャッタボタン38が設
けられ、シャッタボタン38を押すと撮影レンズ35を
通して一回の撮像が行われる。撮影レンズ35の上方に
はオートフォーカス装置用の投光窓40と受光窓41と
が設けられており、シャッタボタン38を押したときに
は、三角測距方式により被写体距離が測定される。これ
により、撮像を行う前に撮影レンズ35のピント合わせ
が自動的に行われる。また、受光窓41の隣にはAE受
光部42が設けられている。このAE受光部42からの
被写体輝度信号は図示しないAE調節部に送られ、ここ
で、撮影に際して周知のように自動露光調節がされる。
【0017】図1及び図2に示すように、カメラ部11
の上部には、上カバー44がヒンジ部45を介して90
度の角度で回転自在に取り付けられている。図3に示す
ように、上カバー44の裏面には、液晶表示パネル(L
CDパネル)46と操作パネル47とが配置されてい
る。そして、図1に示すように、上カバー44が水平と
なった閉じ状態のときに、カメラ部11の上部及びプリ
ンタ部12の上部が覆われる。また、起立した開状態の
ときに、LCDパネル46と操作パネル47とが見える
ようにされる。
【0018】LCDパネル46は、撮影レンズ35を通
して撮像される被写体画像をリアルタイムで表示し、い
わゆる電子ビューファインダーを構成している。操作パ
ネル47には、撮像/再生のモード切替えキー,コマ選
択キー,プリントスタートキー,画像データの消去ボタ
ン,外部機器との間で画像データの入出力を行うための
接続端子やその切替えキーなどが設けられている。
【0019】図4に、正面側からみたときの、プリンタ
ボディ14に内蔵された各機構部のレイアウトを示す。
フイルムパック50の装填室を取り囲むように、展開ロ
ーラ51,展開ローラ51の駆動機構52,ヘッド移動
機構54、及びスリーブ発光式のストロボ装置19が組
み込まれている。また、符号55は駆動機構52の動力
源となる展開モータ、符号56は充電による繰り返し使
用が可能なリチウムイオン電池などの電源電池を示して
いる。
【0020】上記機構のうち、展開ローラ51及びその
駆動機構52は、例えば特開平4−194832号公報
などに記載されたように、従来のインスタントカメラに
用いられているものと同じでよく、その機能も全く同一
である。すなわち、これらはフイルムパック50の中か
ら露光済みのインスタントフイルム21を送り出し、ま
た送り出しながら現像処理液の展開を行うために用いら
れる。
【0021】周知のように、駆動機構52はクロー爪及
びその移動機構を含む。クロー爪は、展開モータ55の
駆動により作動して露光済みのインスタントフイルム2
1の下端を上方に押し出し、インスタントフイルム21
の上端を一対の展開ローラ51の間に送り込む。この時
点で展開ローラ51は回転しているから、以後は展開ロ
ーラ51によってインスタントフイルム21が上方へと
搬送される。インスタントフイルム21の上端部分に現
像処理液を内包したポッド21aが設けられ、また一対
の展開ローラ51は互いに接近する方向にバネ付勢され
ているから、展開ローラ51によってインスタントフイ
ルム21が搬送される間に、ポッド21aが破れて現像
処理液が感光シートと受像シートとの間に展開される。
【0022】図5に、光プリンタを構成するヘッド移動
機構54及びリニアプリントヘッド57の外観を示す。
リニアプリントヘッド57は、矢印Mで示す長手方向
(主走査方向)がインスタントフイルム21の搬送方向
に対して直交し、その長さはインスタントフイルム21
の幅以上である。スキャン機構としてのヘッド駆動機構
54は、スキャンモータ54aの駆動によりリニアプリ
ントヘッド57をインスタントフイルム21の搬送方向
と平行な矢印S方向(副走査方向)に移動させる。リニ
アプリントヘッド57が移動する間にこれが傾くことが
ないように、その両端に一対のガイドピンが設けられ、
それぞれガイド溝に係合している。なお、同図中の符号
50aは、露光済みのインスタントフイルム21をフイ
ルムパック50の外に送り出すときに前記クロー爪が入
り込む切り欠きを示す。
【0023】図6に、リニアプリントヘッド57の断面
を示す。遮光されたケース58内に、その長手方向に沿
って細長い蛍光ランプ59が組み込まれている。蛍光ラ
ンプ59からの照明光には赤色(R),緑色(G),青
色(B)の各色が含まれ、これらの色が含まれていれば
他の種類の光源を用いることも可能である。
【0024】蛍光ランプ59からの照明光路中に、カラ
ーフィルタ60が設けられている。カラーフィルタ60
は、R透過フィルタ部材60a,G透過フィルタ部材6
0b,B透過フィルタ部材60cを帯状に並べて構成さ
れ、上記3色の各フィルタ部材60a〜60cのいずれ
かひとつが蛍光ランプ59の照明光路内に位置するよう
にしてある。そして、フィルタ切替え信号の入力によっ
てフィルタシフト部60dによりカラーフィルタ60が
矢印Y方向に移動し、フィルタ部材60a〜60cの切
替えが行われる。
【0025】カラーフィルタ60を透過することによっ
て、蛍光ランプ59からの照明光はR,G,Bいずれか
一色のプリント光になる。プリント光は、液晶アレイ6
1、ミラー62a、微小レンズアレイ63、ミラー62
bを経て開口58aから射出し、インスタントフイルム
21に達する。液晶アレイ61は微小な液晶セグメント
を一列に整列させたもので、液晶セグメントの一個がプ
リントを行うときの1画素に対応している。液晶アレイ
61は液晶セグメントごとに濃淡の制御が可能で、プリ
ント光の遮断及び透過光量の制御を行う。微小レンズア
レイ63は、画素ごとのプリント光が他の画素位置まで
広がることを防止する。なお、ケース58内には適宜の
遮光部材が組み込まれ、プリント光だけが開口58aか
ら射出するようにしてある。
【0026】図7は、カメラ部11側のストロボ装置3
1の概略を示す回路図である。ストロボ装置31は、周
知のように、電源電池64、昇圧回路65、調光回路6
6、フラッシュ発光回路67、閃光管68、メインコン
デンサ69から構成されている。なお、符号70は整流
用ダイオードを示している。昇圧回路65は、メインス
イッチ69がオンになると、電池64の低電圧を高電
圧、例えば300Vに昇圧して、この高電圧でメインコ
ンデンサ69を充電する。そして、昇圧回路65は、メ
インコンデンサ69が規定充電電圧まで充電されると、
作動を停止して充電を停止する。メインコンデンサ69
が規定充電電圧まで充電された時にネオン管72(図3
参照)が点灯し、ストロボ発光の準備完了を知らせる。
また、メインコンデンサ69の充電とともにフラッシュ
発光回路67のトリガコンデンサが充電される。
【0027】フラッシュ発光回路67は、レリーズ操作
によりシンクロスイッチ73がオンにされると、トリガ
コンデンサを放電し、この放電電流により例えばトリガ
コイルを介して例えば4kVのトリガ電圧を発生する。
このトリガ電圧は閃光管68に印加されるから、メイン
コンデンサ69に充電された電流が閃光管68内で放電
され、ストロボ発光される。調光回路66は、周知のよ
うにストロボ光が被写体に当たり反射して帰ってきた光
を受光部74で電気信号に変換し、この電気信号が予め
設定された値になったときにストロボ発光を停止させる
ことで、調光を行う。
【0028】図8に示すように、プリンタ部12側のス
レーブ発光式ストロボ装置19も、カメラ部11側のス
トロボ装置31と基本的な構成は同じであり、図7に示
すものと同一構成部材には同一符号を付して重複した説
明を省略している。また、カメラ部側ストロボ装置31
のシンクロスイッチ73の代わりに、スレーブ発光同調
回路76及びその受光部77を備えている点で異なって
いる。そして、カメラ部側ストロボ装置31の閃光管6
8に臨む位置でライトガイド78が配置されている。こ
のライトガイド78は、プリンタ部側のストロボ装置1
9の前記スレーブ発光用受光部77にストロボ光を導
く。スレーブ発光同調回路76は、受光部77からの受
光信号に基づきフラッシュ発光回路67にシンクロ信号
を送り、カメラ部側ストロボ装置31の発光に同期させ
たスレーブ発光を行う。受光部77は一体化されたとき
以外にも多様な形態でのスレーブ発光が可能なように、
プリンタ部12の前側面、側面、背面からのストロボ光
の受光が可能なように、図示しない開口が形成されてい
る。符号79は、スレーブ発光式ストロボ装置19のメ
インスイッチを示す。
【0029】図9に電子スチルカメラの電気的構成の概
略を示す。撮影レンズ35の背後にCCDイメージセン
サ36が位置しており、撮影レンズ35のピント合わせ
によりCCDイメージセンサ36の光電面には被写体画
像が結像される。CCDドライバ80の駆動により、C
CDイメージセンサ36は光学的な被写体画像を電気的
な撮像信号に変換して出力する。CCDイメージセンサ
36の光電面にはR,G,Bの微小なマイクロカラーフ
ィルタがマトリクス状に配列され、色ごとにシリアルに
出力される撮像信号はアンプ81で適当なレベルに増幅
された後、A/Dコンバータ82によってデジタル変換
される。なお、周知のようにCCDドライバ80の駆動
及びA/Dコンバータ82のサンプリングタイミングと
の間には同期がとられている。
【0030】A/Dコンバータ82は撮像信号をデジタ
ル変換して画像データを生成し、これを順次に画像デー
タ処理回路83に入力する。画像データ処理回路83
は、入力されてくる画像データに対してホワイトバラン
ス調節、ガンマ補正などの信号処理を行う。画像データ
処理回路83は、さらに処理済みの画像データを基に、
NTSC方式のコンポジット信号に対応した映像信号を
生成し、これをD/Aコンバータ84,アンプ85を経
て映像信号用の出力端子86に出力する。
【0031】したがって、出力端子86に家庭用のテレ
ビジョンを接続すれば、CCDイメージセンサ36で撮
像される連続的な画像を観察することができる。アンプ
85からの映像信号はLCDドライバ87にも入力され
る。LCDドライバ87は上カバーに組み込まれたLC
Dパネル46を駆動するから、LCDパネル46には被
写体画像が連続的に表示されるようになり、LCDパネ
ル46は電子ビューファインダとして利用される。
【0032】システムコントローラ32は、上記画像デ
ータ処理回路83を含め、この電子スチルカメラの電気
的な作動を全体的に管理している。システムコントロー
ラ32はI/Oポート88により操作パネル47のキー
操作入力部89や外部接続端子群90からの信号を監視
し、入力信号に応じた信号処理を行う。
【0033】フラッシュメモリ91は高速でアクセスが
可能なDRAM(Dynamic Random Access Memory)で構
成され、画像データ処理回路83から得られた画像デー
タを1画面ごとに記憶し、例えば50画面分の画像デー
タを記憶できる記憶容量をもつ。装飾データメモリ92
には、被写体画像を取り囲む画面枠の形状や模様を様々
な形態に変える装飾データが予め書き込まれている。な
お、この装飾データメモリ92に、被写体画像の一部に
キャラクタ,マーク,文字,メッセージなどを合成する
ことができるようなデータを用意しておいてもよい。再
生モード時には、フラッシュメモリ91及び装飾データ
メモリ92から読み出したデータを画像データ処理回路
83に転送することによって、これらの画像を合成して
LCDパネル46に表示させることができる。
【0034】ヘッドドライバ93は、システムコントロ
ーラ32の指令によりリニアプリントヘッド57を駆動
する。リニアプリントヘッド57には、さらにラインメ
モリ94から画像データが送られるようになっており、
この画像データは液晶アレイ61を構成している液晶セ
グメントの個々の透過率の制御に用いられる。EEPR
OM95には、電子スチルカメラ10を所定のシーケン
スにしたがって作動させたときに、システムコントロー
ラ32によって参照される各種の調整データが予め格納
されている。
【0035】これらの調整データは、電子スチルカメラ
の組み立て完了後の検査工程で一台ごとに調節される。
こうした調整データには、例えば撮影レンズ35のピン
ト合わせに関するデータや、プリントを行うときの色ご
との補正データなどがある。モータドライバ96は、シ
ステムコントローラ32の管理下で展開モータ55及び
スキャンモータ54aの駆動制御を行う。
【0036】次に、図10のフローチャートを参照しな
がら本実施形態の電子スチルカメラ10の作用について
説明する。操作パネル47に設けられたメインスイッチ
の投入により電源スイッチがオンとなる。モード確認が
行われ、操作パネル47内のモード切替えキーのセット
位置によって撮像モード/再生モードのいずれかに分岐
する。撮像モード下では、これまでの電子スチルカメラ
と同様、CCDイメージセンサ36が被写体画像を連続
的に撮像し、その画像は電子ビューファインダーとして
機能するLCDパネル46に表示される。
【0037】フレーミングを行ってシャッタボタン38
をレリーズ操作すると、その時点でLCDパネル46に
表示されていた被写体画像の画像データがフラッシュメ
モリ91に書き込まれる。撮像モードで使用を繰り返す
ことにより、フラッシュメモリ91には最大で50画面
分の静止画像に関する画像データを記憶させることがで
きる。なお、フラッシュメモリ91の記憶容量に応じ
て、記憶できる画面数を増減させることができる。
【0038】フラッシュメモリ91で記憶可能な画面数
の撮像を行った後であっても、適宜のコマの画像データ
を消去すれば新たな撮像で得た画像データを記憶させる
ことが可能である。これらの処理は、操作パネル47か
らのキー入力で行うことができ、また外部接続端子群9
0の出力端子に他の記憶媒体を接続しておけば、外部記
憶媒体に新たな撮像で得た画像データを記憶させたり、
フラッシュメモリ91から読み出した画像データを転送
して記憶させることも可能である。
【0039】夜間や室内撮影の際には、ストロボメイン
スイッチ71,79がオンにされ、ストロボ発光により
撮影が行われる。そして、ストロボ撮影において、背景
の壁等が人物などの主要被写体に接近していて影の発生
が気になる場合には、カメラ部11とプリンタ部12と
を分離し、プリンタ部12を、主要被写体の背後で背景
を照明する位置にセットする。この状態でストロボ撮影
を行うと、プリンタ部12のストロボ装置19もスレー
ブ発光するため、背景に影のない被写体画像を撮像する
ことができる。また、主要被写体まで遠い場合にも、プ
リンタ部12を、主要被写体の近くで主要被写体を照明
する位置にセットすることにより、適正な光量下での撮
影が可能になる。
【0040】再生モード下では、操作パネル47からの
キー入力により、フラッシュメモリ91の中から任意の
画像データを選択すれば、その画像データが画像データ
処理回路83,D/Aコンバータ84,アンプ85を経
てLCDドライバ87に供給され、LCDパネル46に
画像表示が行われる。また、操作パネル47からのキー
入力により、装飾フレームの選択操作が行われていると
きには、フラッシュメモリ91から読み出された画像デ
ータのほかに、装飾データメモリ92から読み出された
装飾フレームデータも画像データ処理回路83に転送さ
れ、LCDパネル46には被写体画像のほかに装飾フレ
ームも合成して表示される。
【0041】被写体画像の選択、そして必要に応じて装
飾フレームの選択を行った後にプリントキーを操作する
と、システムコントローラ32はフラッシュメモリ91
にアクセスして、その時点でLCDパネル46に表示さ
れている画像に関する画像データのうち、最初の1ライ
ン分の中の赤色に相当する画像データを順次に読み出
し、これをラインメモリ94に転送する。なお、装飾フ
レームが選択されているときには、装飾データメモリ9
2からも同様に1ライン分の赤色に相当する画像データ
がラインメモリ94に転送され、フラッシュメモリ91
からの画像データとオーバーラップする部分では装飾デ
ータメモリ92からの画像データが優先して用いられ
る。これにより、ラインメモリ94には1ライン分の赤
色濃度に対応した画像データが書き込まれる。そしてシ
ステムコントローラ32は、カラーフィルタ60のRフ
ィルタ部材がプリント光路内に挿入されていること、ま
た液晶アレイ61の各液晶セグメントが遮光状態である
ことを確認した上で、蛍光ランプ59を点灯させる。
【0042】リニアプリントヘッド57は、図5に示す
インスタントフイルム21の最下端部に対面した初期位
置にあり、この位置が最初の1ライン分の記録位置とな
っている。図示しないフォトセンサなどにより、リニア
プリントヘッド57が最初の記録位置にあることがシス
テムコントローラ32によって確認されると、ラインメ
モリ94に格納された1ライン分の画像データが順次に
液晶アレイ61に送られ、各々の液晶セグメントの透過
濃度は、順次に遮光状態から画像データに応じた透過濃
度に切替えられ、一定時間の後に再び遮光状態に戻る。
【0043】カラーフィルタ60のRフィルタ部材を透
過したRプリント光がそれぞれの液晶セグメントを透過
することにより、Rプリント光は液晶セグメントの透過
濃度に応じた光量となってインスタントフイルム21に
赤色の露光を与える。なお、ラインメモリ94に格納さ
れた画像データを液晶アレイ61を構成している液晶セ
グメントの個々に一斉に転送できるようにしておき、そ
れぞれを一斉に遮光状態から画像データに応じた透過濃
度に切り替えるようにしておけば、1ライン分のプリン
ト時間を短くすることができる。
【0044】こうして1ライン分のRプリント光による
露光が完了すると、ステッピングモータからなるスキャ
ンモータ54aが一定角度回転してリニアプリントヘッ
ド57を次ライン位置に移動させる。続いてフラッシュ
メモリ91から2ライン目の赤色濃度に対応した画像デ
ータがラインメモリ94に転送され、同様にして2ライ
ン目のRプリント光による露光が行われる。引き続き、
リニアプリントヘッド57を展開ローラ51側にステッ
プ送りしながらラインごとにRプリント光による露光が
行われ、最終ラインのプリントが終わるとRプリント光
による露光が終了する。
【0045】次に、システムコントローラ32はヘッド
ドライバ93にフィルタ切り替え信号を送り、これによ
りカラーフィルタ60が矢印Y方向にピッチ送りされ、
プリント光路内にGフィルタ部材が位置決めされる。シ
ステムコントローラ32はフラッシュメモリ91にアク
セスして、プリント対象となっている画像に関する画像
データのうち、最終ラインの中の緑色に相当する画像デ
ータを順次に読み出してラインメモリ94に転送する。
【0046】以後は、同様にしてGプリント光による露
光が最終ライン位置から最初の1ライン位置に向かって
行われる。Gプリント光による露光が終了した後は、B
フィルタ部材がプリント光路内に挿入され、またフラッ
シュメモリ91からは青色に相当する画像データがライ
ンごとに読み取られ、同様にしてBプリント光による露
光が行われる。こうしてR,G,Bの各プリント光によ
る露光が完了すると、リニアプリントヘッド57は図5
に示すように、初期位置よりも展開ローラ51側に寄っ
た退避位置に移動する。
【0047】リニアプリントヘッド57が退避位置に移
動した後、システムコントローラ32からの信号により
展開モータ55が駆動を開始する。駆動機構52が作動
を開始し、クロー爪がフイルムパック50の切り欠き5
0aから侵入して光プリンタによる露光済みのインスタ
ントフイルム21をフイルムパック50から掻き出す。
このとき、リニアプリントヘッド57は退避位置に移動
しており、クロー爪の移動を妨げることはない。
【0048】クロー爪で押し出されたインスタントフイ
ルム21の上端が一対の展開ローラ51間に入り込み、
以後は展開ローラ51の回転によってインスタントフイ
ルム21が搬送され、同時にポッド21aが破れて現像
処理液の展開が行われる。クロー爪は、その移動ストロ
ークの終端まで移動すると元の位置に戻って停止する。
クロー爪が元の位置に戻ると、スキャンモータ54aが
駆動され、リニアプリントヘッド57は初期位置に戻
る。
【0049】展開ローラ51で搬送されたインスタント
フイルム21は、カメラボディ上面の排出口20から排
出される。1分〜数分経過すると、被写体画像がポジ画
像として受像シートに定着され、プリントキーを操作し
た時点でLCDパネル46に表示されていた被写体画像
をハードコピーとして得ることができる。もちろん、装
飾フレームが選択されている場合には、装飾フレームで
囲まれた内部に被写体画像がプリントされることにな
る。
【0050】上記のように、インスタントフイルム21
を記録媒体として利用し、光プリンタで画像のハードコ
ピーが作成できるようにすると、熱エネルギーを要せず
に低電力でカラープリントを行うことが可能となり、携
帯可能なプリンタボディ14に収容できる程度の電源電
池でも充分に実用できる。したがって、撮像したその場
で簡単に画像のハードコピーが得られるようになる。ま
た、外部接続端子から画像データを入力してこれをプリ
ントすることも可能であるから、同時に携帯型のプリン
タとしても利用することができる。
【0051】なお、上記実施形態では、カメラ部のスト
ロボ装置31とプリント部のストロボ装置19とを別個
に構成したが、その一部を共用して、部品点数の削減や
コンパクト化を図ってもよい。例えば、図11に示すよ
うに、電源電池100及び昇圧回路101をカメラボデ
ィ13内に設けておき、これをコネクタ103を介して
プリンタ部側ストロボ装置104で兼用してもよい。こ
の場合には、プリンタ側の電源電池が消耗した場合で
も、カメラ側の電源電池100を用いてスリーブ発光に
よる撮影が可能になる。なお、図7,図8に示す構成部
材と同一のものには同一符号を付して重複した説明を省
略してある。また、符号105は電撃防止用ダイオード
を示している。
【0052】また、図12に示すように、電源電池とし
てカメラ側のもの107を用い、昇圧回路をプリンタ部
側のもの108を用いてもよい。
【0053】また、図13に示すように、プリンタ部側
のスレーブ発光同調用受光部110に、可撓性のライト
ガイド111を設け、カメラ側のストロボ発光部にこの
ライトガイド111を向けるように曲げてもよい。この
場合には、スレーブ発光式ストロボ装置の取付位置の多
様化に対応することができ、補助光を多様な形態で利用
することができる。同様にしてライトガイド111を用
いる代わりに、図示は省略したが、可撓性の支持体や回
動自在な支持体の先端に受光部を設け、この受光部をカ
メラ側のストロボ装置の発光部に向けるようにしてもよ
い。
【0054】また、リニアプリントヘッド57の光源と
して、R,G,Bの発色を行う3種類の微小な発光ダイ
オード(LED)を1列に並べて設け、面順次式にこれ
らのLEDを点灯させながら液晶アレイを通して露光す
る構成を採用してもよく、この場合には、リニアプリン
トヘッド57の中にカラーフィルタ60を設けなくても
済むようになる。さらに、各色のLEDごとに液晶アレ
イ61を構成している液晶セグメントを対応づけしてお
けば、各色のLEDを一斉に点灯させてリニアプリント
ヘッド57でインスタントフイルム21をスキャンすれ
ば、3色面順次式ではなく一回のスキャン露光でプリン
トが行える。
【0055】また、R,G,Bの各色光を含み、しかも
その光量が制御できるような光源、例えば蛍光表示管の
発光原理を利用した微小な発光素子を画素ごとにライン
状に配列した蛍光光源アレイを用いれば、その画素ごと
の発光光量を画像データで制御することによって、液晶
アレイ61を省略することが可能となり、3色面順次露
光により同様にしてカラープリントを行うことができ
る。
【0056】上記実施形態では、液晶セグメントを用い
て画像データに応じた透過濃度に制御して、各ドットを
中間調濃度で記録するようにしたが、この他に、液晶セ
グメントの開時間を制御することにより中間調濃度を記
録してもよい。この場合には透過光量を制御する液晶セ
グメントの代わりに、単に開閉制御される液晶セグメン
トを用いて露光量の調節を行うようにしてもよい。更に
は、透過光量の制御と開時間の制御とを組み合わせて露
光量を調節することにより、中間調画像を記録してもよ
い。
【0057】また、上記実施形態では、図6に示すよう
に、1個の液晶アレイ61を設けて、これと光源62と
の間に、シフト機構65によりY方向に色フィルタ60
をシフトさせて、対応するフィルタ部材60a〜60c
を液晶アレイ61に対面させるようにしたが、この他に
図14に示すように、副走査方向Sに3色の各フィルタ
部材120a,120b,120cを並べた色フィルタ
120を配置するとともに、各フィルタ部材120a〜
120cに対応させて、3個の液晶アレイ121,12
2,123を副走査方向Sに並べて設けて、リニアプリ
ントヘッド125を構成してもよい。なお、図6に示す
ものと同一構成部材には同一符号が付してある。
【0058】この実施形態では、各液晶アレイ121〜
123を選択的に用いて、各画像を面順次記録する。ま
た、面順次記録の他に、各液晶アレイ121〜123を
1回の副走査方向へのスキャンで同時に記録してもよ
い。この場合には、各記録ラインに対応させて各液晶ア
レイを駆動させることで、色ずれのない三色画像を記録
することができる。また、ラインに対応させて各液晶ア
レイを駆動する代わりに、同一ラインの画像データを用
いて各液晶アレイを駆動してもよい。この場合には光学
系を用いて、各液晶アレイを通過した光を集光させて同
一記録ラインに各色画像を同時に記録する。
【0059】上記実施形態では、メインスイッチ71,
79を入れることによりメインコンデンサ69に充電が
開始されるように構成したが、この他に周知のように充
電ボタンを用いて充電を開始するようにしてもよい。ま
た、上記実施形態では、カメラ部側又はプリンタ部側の
メインスイッチ71,79を選択的にオンにすることに
より、最適な照明光量を得るようにしたが、AE受光部
42からの被写体輝度信号に応じて、AE調節部によ
り、用いるストロボ装置を自動的に選択するようにして
もよい。また、図11,図12に示すストロボ装置は、
調光回路を備えたオートストロボタイプのものであって
もよい。
【0060】上記実施形態では、静止画像を撮像する電
子スチルカメラに実施したものであるが、この他に、動
画像を撮像するデジタルビデオカメラに本発明を実施し
てもよい。この場合には、動画像の中からプリント対象
画像を選択して、これをハードコピーするとよい。ま
た、デジタルビデオカメラを用いて静止画像を撮像する
際に、上記のようにプリンタ側のスレーブ発光式ストロ
ボ装置19を用いると、主要被写体を最適な光量下で撮
影することができる。
【0061】上記実施形態ではインスタントフイルムを
用いた光プリンタをカメラに内蔵させたが、プリンタは
これに限定されることなく、感熱記録方式やインクジェ
ット記録方式のプリンタを用いてもよい。なお、感熱記
録方式を採用する場合には、基材にシアン、マゼンタ、
イエローの感熱記録層を順に設けたフルカラー感熱記録
材料を用いることで、インクリボン等を用いる必要がな
く、コンパクトにプリンタを構成することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、閃光装置を有するカメ
ラ部と、スレーブ発光式の閃光装置を有するプリンタ部
を分離可能にしたから、プリンタ部をカメラ部から離し
て補助光として利用することで、多様な照明条件下での
撮影が可能になり、適正光量下で被写体を撮像すること
ができる。また、カメラ部の閃光装置とプリンタ部の閃
光装置とが電源を共用することにより、構成が簡単にな
るとともにコンパクト化が図れる。同様にして、昇圧回
路を共用することにより、構成が簡単になる。更に、電
源をカメラ側に設けることにより、プリンタ側の電池が
消耗した場合でも、スレーブ発光によるストロボ撮影が
可能になる。各閃光装置の発光部は、カメラ部とプリン
タ部とを連結した状態で、被写体に対面する位置に配置
したから、被写体輝度に応じて、各閃光装置を使い分け
ることで、閃光装置の発光量を段階的に変化させること
ができ、最適光量下での撮影がより一層簡単に行える。
【0063】内蔵したインスタントフイルムに露光を与
える光プリンタと、露光済みのインスタントフイルムを
カメラボディ外に搬送しながらインスタントフイルムに
内蔵された現像処理液の展開を行う展開ローラとにより
プリンタを構成することにより、カメラボディに内蔵可
能な電池でも撮像したその場で簡便に画像のハードコピ
ーを得ることが可能となり、電子カメラの携帯性も損な
われることがない。また、従来のインスタントカメラと
比較しても、これまでは失敗写真でもそのままインスタ
ントフイルムが消費されてしまうのに対し、本発明では
撮像して得た画像データをメモリに格納しておくため、
その画像データに基づいて画像良否を確認したうえでプ
リントの要否を決めることができるようになり、無駄に
インスタントフイルムを消費せずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した電子スチルカメラの外観を示
す斜視図である。
【図2】同電子スチルカメラをカメラ部とプリンタ部に
分離した状態を示す斜視図である。
【図3】カメラ部とプリンタ部とを背面側から見た斜視
図である。
【図4】プリンタボディ内の各機構部のレイアウトを示
す説明図である。
【図5】リニアプリントヘッド及びその移動機構を示す
概略図である。
【図6】リニアプリントヘッドの内部構造の概略を示す
断面図である。
【図7】カメラ部側のストロボ装置の回路図である。
【図8】プリンタ部側のストロボ装置の回路図である。
【図9】電子スチルカメラの電気的構成を示すブロック
図である。
【図10】電子スチルカメラの処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図11】他の実施形態におけるストロボ装置を示す回
路図である。
【図12】他の実施形態におけるストロボ装置を示す回
路図である。
【図13】他の実施形態における可撓性ライトガイドを
示す概略図である。
【図14】他の実施形態におけるリニアプリントヘッド
の内部構造の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
10 電子スチルカメラ 11 カメラ部 12 プリンタ部 13 カメラボディ 14 プリンタボディ 18 光プリント装置 19,104 スレーブ発光式ストロボ装置(プリンタ
部側) 21 インスタントフイルム 27,34 ストロボ発光窓 30 撮像装置 31,102 ストロボ装置(カメラ部側) 35 撮影レンズ 38 シャッタボタン 44 上カバー 46 液晶パネル 50 フイルムパック 64,100,105,107 電源電池 65,101,106,108 昇圧回路 67 フラッシュ発光回路 68 閃光管 73 シンクロスイッチ 76 スレーブ発光同調回路 77 受光部 78,111 ライトガイド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像して撮像信号を出力するイ
    メージセンサ、前記撮像信号をデジタル変換した画像デ
    ータを記憶するメモリ、及び閃光装置を有するカメラ部
    と、 前記メモリから読み出された1画面分の画像データに基
    づき記録材料にプリントするプリンタ、前記閃光装置に
    同期して発光するスレーブ発光式閃光装置を有するプリ
    ンタ部とを分離可能に設けたことを特徴とする電子カメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記カメラ部の閃光装置とプリンタ部の
    閃光装置とが電源を共用することを特徴とする請求項1
    記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】 前記カメラ部の閃光装置とプリンタ部の
    閃光装置とが昇圧回路を共用することを特徴とする請求
    項2記載の電子カメラ。
  4. 【請求項4】 前記電源をカメラ側に設けたことを特徴
    とする請求項2又は3記載の電子カメラ。
  5. 【請求項5】 前記各閃光装置の発光部は、カメラ部と
    プリンタ部とを連結した状態で、被写体に対面する位置
    に配置したことを特徴とする請求項1ないし4いずれか
    1つ記載の電子カメラ。
  6. 【請求項6】 前記プリンタを、内蔵したインスタント
    フイルムに露光を与える光プリンタと、露光済みのイン
    スタントフイルムをカメラボディ外に搬送しながらイン
    スタントフイルムに内蔵された現像処理液の展開を行う
    展開ローラとにより構成したことを特徴とする請求項1
    ないし5いずれか1つ記載の電子カメラ。
  7. 【請求項7】 前記光プリンタを、インスタントフイル
    ムの搬送方向と直交する向きに長くしたリニアプリント
    ヘッドと、このリニアプリントヘッド及びインスタント
    フイルムをインスタントフイルムの搬送方向に相対移動
    させるスキャン機構とにより構成したことを特徴とする
    請求項6記載の電子カメラ。
  8. 【請求項8】 前記リニアプリントヘッドは、光源と色
    フィルタと液晶ドットアレイとを備え、液晶ドットアレ
    イは、インスタントフイルムの搬送方向と直交する向き
    に各ドットを線上に並べて構成したことを特徴とする請
    求項7記載の電子カメラ。
  9. 【請求項9】 前記液晶ドットアレイを1個設け、三色
    のフィルタ部材をインスタントフイルムの搬送方向に並
    べて前記色フィルタを構成し、前記色フィルタにフィル
    タシフト機構を設け、このフィルタシフト機構により、
    色フィルタをインスタントフイルムの搬送方向に移動さ
    せ、前記三色のフィルタ部材を選択的に液晶ドットアレ
    イに対面させたことを特徴とする請求項8記載の電子カ
    メラ。
  10. 【請求項10】 前記色フィルタを三色のフィルタ部材
    から構成し、前記液晶ドットアレイを3個設け、これら
    各液晶ドットアレイに対応させて前記フィルタ部材を配
    置したことを特徴とする請求項8記載の電子カメラ。
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