JP2000092359A - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JP2000092359A
JP2000092359A JP10256386A JP25638698A JP2000092359A JP 2000092359 A JP2000092359 A JP 2000092359A JP 10256386 A JP10256386 A JP 10256386A JP 25638698 A JP25638698 A JP 25638698A JP 2000092359 A JP2000092359 A JP 2000092359A
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Ko Aosaki
耕 青崎
Hiroshi Fukuda
弘 福田
Naoki Uchiyama
直樹 内山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ内蔵型の電子スチルカメラのプリン
ト時の操作性を向上させる。 【解決手段】 インスタントフイルム11の感光面に沿
って移動しながら1ラインずつ露光を与える光プリンタ
を内蔵したから、プリント時にカメラボディ2をV字状
に開くような面倒な準備操作が不要となる。箱状をした
カメラボディ2の背面側にプリント時等に操作されるマ
ルチオペレーションボタン16,モード切替えキー1
7,プリントスタートキー18の操作部を設けるととも
に、プリントするコマ画像等を表示するLCDパネル1
5を設けたから、カメラボディ2を背面側を上にして机
等の上面に載置した状態でプリント操作を容易にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ内蔵型の電
子スチルカメラに関し、更に詳しくはプリント時の操作
性を向上させたプリンタ内蔵型の電子スチルカメラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】CCDイメージセンサなどにより光学的
な被写体画像を電気的な撮像信号に変換し、さらにデジ
タル変換して得られた画像データをメモリに保存するよ
うにした携帯型の電子スチルカメラが普及している。メ
モリに記憶した画像データは、適宜に読み出され、カメ
ラボディに組み込まれた液晶(LCD)表示パネルのほ
か、CRTモニタやパーソナルコンピュータなどの外部
機器を利用して被写界画像を再生することができる。
【0003】電子スチルカメラの中には、撮像した画像
データのハードコピーを簡単にとることができるプリン
タ内蔵型のものが知られている(国際公開番号WO98
/18253)。この電子スチルカメラでハードコピー
をとるには、まずプリント準備のために、通常の撮像時
には箱型をしているカメラボディを一端部に設けられた
ヒンジ部を中心にV字状に開き、プリンタ光学系を形成
する。次に、カメラボディの前面を机等の上に伏せて置
き、斜めに立設されたカメラボディの背面に設けられた
プリンタ操作部を操作する。これにより、カメラボディ
の上部に内臓されたバックライト付きの液晶パネルに画
像データが表示され、これがミラーやレンズを介してカ
メラボディの前面側に内臓したインスタントフイルムに
結像し、露光される。この後、カメラボディのヒンジ部
近傍に設けられたスリット状の排出口から露光済みのイ
ンスタントフイルムが排出される。所定時間が経過する
と、インスタントフイルムに被写体画像が現出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電子スチ
ルカメラは、プリント時にカメラボディをV字状に開く
という面倒な準備操作を行った後にプリンタ光学系が完
成するという欠点を有する。また、プリンタ操作部の操
作時には、V字状に開いたカメラボディの斜めになった
背面を押圧するから、カメラボディに対してカメラボデ
ィが閉じる方向と机面に沿う方向とに力を加えることに
なる。このため、カメラボディが閉じたり移動しないよ
うに、一方の手でカメラボディを押さえておく必要があ
り、プリント時の操作性が良好とは云い難かった。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、プリント時の操作性を向上させたプリンタ内蔵型の
電子スチルカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子スチルカメラは、箱状をしたカメラボ
ディの前面側に設けられた撮影レンズと、この撮影レン
ズを通して被写体画像を撮像して撮像信号を出力するイ
メージセンサと、前記撮像信号をデジタル変換した画像
データを記憶するメモリと、このメモリから読み出され
た1画面分の画像データに基づいて、現像処理液を内蔵
したインスタントフイルムに露光を与える光プリンタ
と、露光済みのインスタントフイルムをカメラボディ外
に搬送しながらインスタントフイルムに内蔵された現像
処理液の展開を行う展開ローラを含む展開駆動装置と、
前記カメラボディの背面側に設けられ、前記光プリンタ
を制御する際に操作される操作部とを備えたものであ
る。また、前記インスタントフイルムの装填室をカメラ
ボディの前面側に設けたものである。また、前記カメラ
ボディの背面に液晶パネルを設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の電子スチルカメラの外観
を正面側から示す図2において、箱状をしたカメラボデ
ィ2の前面上方に撮影レンズ3とストロボ発光窓4とが
設けられている。グリップ5の中間部にシャッタボタン
6が設けられ、シャッタボタン6を押すと撮影レンズ3
を通して一回の撮像が行われる。
【0008】カメラボディ2の前面中央部には、ヒンジ
部7により開閉自在に軸着されたパック装填蓋8が設け
られている。このようにフイルムパックを装填するパッ
ク装填室をカメラボディ2の前面側に設けたので、後述
するモード切替えキー等の全ての操作部をカメラボディ
2の背面側に配置でき、再生やプリント時の操作性を向
上させることができる。パック装填蓋8は通常は閉じ位
置にロックされており、フイルムパックを装填したり取
り出したりするときにツマミ9を操作することによって
開放される。
【0009】前記撮影レンズ3,ストロボ発光窓4,グ
リップ5,パック装填蓋8の各前端部は、ほぼ同一平面
上に位置するように、それぞれのカメラボディ2の前面
からの突出量が決められている。これにより、カメラボ
ディ2を前面側を下にして机等の台面上に置いた際に、
撮影レンズ3,ストロボ発光窓4,グリップ5,パック
装填蓋8の各前端部が台面と同時に接し、カメラボディ
2が安定する。この結果、後述するカメラボディ2の背
面側に設けられた再生時やプリント時に操作される操作
部を操作する際に、カメラボディ2の不用意な移動に気
をつかうことなく、容易に操作できる。また、カメラボ
ディ2を前面側を下にして台面上に置くと、シャッタボ
タン6も台面に接触して押されるが、再生やプリントを
行う際には、シャッタボタン6の押圧操作は無効とされ
る。なお、台面と同時に接触する部位には、ゴム等の滑
り止めを取り付けてもよい。
【0010】前記フイルムパックは、周知のモノシート
タイプのインスタントフイルムをプラスチック製の収納
ケース内に例えば10枚積層して収納したものである。
モノシートタイプのインスタントフイルムは、本出願人
などによる商品化によってすでに広く普及しており、感
光シート、受像シート、現像処理液を内包したポッドと
を基本的な構成要素としている。そして、感光シートに
露光を与えることによって光化学的に潜像を形成した
後、この感光シートと受像シートとの間に現像処理液を
展開しながら両シートを加圧することによって所定時間
の経過後に受像シートにポジ画像が現れる。
【0011】カメラボディ2の上面にスリット状の排出
口10が形成され、プリント操作を行ったときには、こ
の排出口10から露光済みのインスタントフイルム11
が排出される。排出口10の奥には一対の展開ローラが
設けられており、露光済みのインスタントフイルム11
が一対の展開ローラの間を通って搬送されるときに現像
処理液の展開が行われ、1分〜数分(気温等の環境条件
により異なる)程度の間にインスタントフイルム11上
にポジ画像が得られる。
【0012】カメラボディ2を背面を上にして机等の上
に載置した状態を示す図1において、カメラボディ2の
背面には、液晶(LCD)パネル15の他、マルチオペ
レーションボタン16,モード切替えキー17,プリン
トスタートキー18等の全ての操作部が組み込まれてい
る。これにより、特にプリントに関する全ての操作をカ
メラボディ2を寝かせた安定した状態で行うことができ
る。
【0013】LCDパネル15は、撮影レンズ3を通し
て撮像される被写体画像をリアルタイムで表示するいわ
ゆる電子ビューファインダーを構成するとともに、メモ
リから読み出した画像データの再生等に使用される。ま
た、マルチオペレーションボタン16は、デジタルズー
ムのズーミングをはじめ、モード切替えキー17との併
用で様々な撮影モードでの操作や再生,プリント時のコ
マ選択等の操作に使用される。プリントスタートキー1
8を押圧操作すると、LCDパネル15に表示されてい
る画像のプリントが開始される。
【0014】図3に、正面側からみたときの、カメラボ
ディ2に内蔵された各機構部のレイアウトを示す。撮影
レンズ3の背後に位置するように、CCDイメージセン
サを含む撮像回路ユニット19が設けられている。フイ
ルムパック20の装填室を取り囲むように、展開ローラ
21,展開ローラ21の展開駆動装置22,操作部の回
路基板23,ヘッド移動機構24が組み込まれている。
また、符号25は展開駆動装置22の動力源となる展開
モータ、符号26は充電による繰り返し使用が可能なリ
チウムイオン電池などの電源電池、符号27はストロボ
装置を表している。
【0015】上記機構のうち、展開ローラ21及びその
展開駆動装置22は、例えば特開平4−194832号
公報などに記載されたように、従来のインスタントカメ
ラに用いられているものと同じでよく、その機能も全く
同一である。すなわち、これらはフイルムパック20の
中から露光済みのインスタントフイルム11を送り出
し、また送り出しながら現像処理液の展開を行うために
用いられる。
【0016】周知のように、展開駆動装置22はクロー
爪及びその移動機構を含む。クロー爪は、展開モータ2
5の駆動により作動して露光済みのインスタントフイル
ム11の下端を上方に押し出し、インスタントフイルム
11の上端を一対の展開ローラ21の間に送り込む。こ
の時点で展開ローラ21は回転しているから、以後は展
開ローラ21によってインスタントフイルム11が上方
へと搬送される。インスタントフイルム11の上端部分
に現像処理液を内包したポッド11aが設けられ、また
一対の展開ローラ21は互いに接近する方向にバネ付勢
されているから、展開ローラ21によってインスタント
フイルム11が搬送される間に、ポッド11aが破れて
現像処理液が感光シートと受像シートとの間に展開され
る。
【0017】図4に、光プリンタを構成するヘッド移動
機構24及びリニアプリントヘッド32の外観を示す。
リニアプリントヘッド32は、その長手方向がインスタ
ントフイルム11の搬送方向に対して直交し、その長さ
はインスタントフイルム11の幅以上である。リニアプ
リントヘッド32の両端部には、それぞれ開口が形成さ
れ、これらの開口にはインスタントフイルム11の搬送
方向と平行に設けられた主ガイド軸31a,副ガイド軸
31bが挿通されている。これにより、リニアプリント
ヘッド32は、インスタントフイルム11の搬送方向と
平行な矢印X方向に移動自在となっている。
【0018】リニアプリントヘッド32の矢印X方向の
両側面には、プーリ33a,33bに懸け渡されている
ベルト34の端部が固定されている。一方のプーリ33
aは、減速ギア群35を介してスキャンモータ36に連
結されており、スキャンモータ36が駆動されると、リ
ニアプリントヘッド32が矢印X方向に移動される。な
お、ヘッド移動機構24は、プーリ33a,33b,ベ
ルト34,減速ギア群35,スキャンモータ36から構
成される。また、同図中の符号20aは、露光済みのイ
ンスタントフイルム11をフイルムパック20の外に送
り出すときに前記クロー爪が入り込む切り欠きを示す。
【0019】リニアプリントヘッド32の断面を示す図
5において、遮光されたケース38内に、その長手方向
に沿って細長い蛍光ランプ39が組み込まれている。蛍
光ランプ39からの照明光には赤色(R),緑色
(G),青色(B)の各色が含まれ、これらの色が含ま
れていれば他の種類の光源を用いることも可能である。
【0020】蛍光ランプ39からの照明光路中に、カラ
ーフィルタ40が設けられている。カラーフィルタ40
は、R透過フィルタ部,G透過フィルタ部,B透過フィ
ルタ部を帯状に並べて構成され、上記3色の各フィルタ
部のいずれかひとつが蛍光ランプ39の照明光路内に位
置するようにしてある。そして、フィルタ切替え信号の
入力によってカラーフィルタ40が矢印Y方向に移動
し、フィルタ部の切替えが行われる。
【0021】カラーフィルタ40を透過することによっ
て、蛍光ランプ39からの照明光はR,G,Bいずれか
一色のプリント光になる。プリント光は、液晶アレイ4
1、ミラー42、セルフォックレンズアレイ43、ミラ
ー44を経て開口38aから射出し、インスタントフイ
ルム11に達する。液晶アレイ41は微小な液晶セグメ
ントを一列に整列させたもので、液晶セグメントの一個
がプリントを行うときの1画素に対応している。液晶ア
レイ41は液晶セグメントごとに濃淡の制御が可能で、
プリント光の遮断及び透過光量の制御を行う。セルフォ
ックレンズアレイ43は、画素ごとのプリント光が他の
画素位置まで広がることを防止する。なお、ケース38
内には適宜の遮光部材が組み込まれ、プリント光だけが
開口38aから射出するようにしてある。
【0022】電子スチルカメラの電気的構成の概略を示
す図6において、撮影レンズ3の背後にCCDイメージ
センサ45が位置しており、撮影レンズ3のピント合わ
せによりCCDイメージセンサ45の光電面には被写体
画像が結像される。CCDドライバ46の駆動により、
CCDイメージセンサ45は光学的な被写体画像を電気
的な撮像信号に変換して出力する。
【0023】CCDイメージセンサ45の光電面には
R,G,Bの微小なマイクロカラーフィルタがマトリク
ス状に配列され、色ごとにシリアルに出力される撮像信
号はアンプ47で適当なレベルに増幅された後、A/D
コンバータ48によってデジタル変換される。なお、周
知のようにCCDドライバ46の駆動及びA/Dコンバ
ータ48のサンプリングタイミングとの間には同期がと
られている。
【0024】A/Dコンバータ48は撮像信号をデジタ
ル変換して画像データを生成し、これを順次に画像デー
タ処理回路50に入力する。画像データ処理回路50
は、入力されてくる画像データに対してホワイトバラン
ス調節、ガンマ補正などの信号処理を行う。画像データ
処理回路50は、さらに処理済みの画像データを基に、
NTSC方式のコンポジット信号に対応した映像信号を
生成し、これをD/Aコンバータ51,アンプ52を経
て映像信号用の出力端子53に出力する。
【0025】したがって、出力端子53に家庭用のテレ
ビジョンを接続すれば、CCDイメージセンサ45で撮
像される連続的な画像を観察することができる。アンプ
52からの映像信号はLCDドライバ54にも入力され
る。LCDドライバ54はパック装填蓋12に組み込ま
れたLCDパネル15を駆動するから、LCDパネル1
5には被写体画像が連続的に表示されるようになり、L
CDパネル15は電子ビューファインダとして利用され
る。
【0026】システムコントローラ55は、上記画像デ
ータ処理回路50を含め、この電子スチルカメラの電気
的な作動を全体的に管理している。システムコントロー
ラ55はI/Oポート56によりモード切替えキー17
等のキー操作入力部57や外部接続端子群58からの信
号を監視し、入力信号に応じた信号処理を行う。
【0027】フラッシュメモリ60は高速でアクセスが
可能なDRAM(Dynamic Random Access Memory)で構
成され、画像データ処理回路50から得られた画像デー
タを1画面ごとに記憶し、例えば50画面分の画像デー
タを記憶できる記憶容量をもつ。装飾データメモリ61
には、被写体画像を取り囲む画面枠の形状や模様を様々
な形態に変える装飾データが予め書き込まれている。な
お、この装飾データメモリ61に、被写体画像の一部に
キャラクタ,マーク,文字,メッセージなどを合成する
ことができるようなデータを用意しておいてもよい。再
生モード時には、フラッシュメモリ60及び装飾データ
メモリ61から読み出したデータを画像処理回路50に
転送することによって、これらの画像を合成してLCパ
ネル15に表示させることができる。
【0028】ヘッドドライバ63は、システムコントロ
ーラ55の指令によりリニアプリントヘッド32を駆動
する。リニアプリントヘッド32には、さらにラインメ
モリ64から画像データが送られるようになっており、
この画像データは液晶アレイ41を構成している液晶セ
グメントの個々の透過率の制御に用いられる。EEPR
OM66には、電子スチルカメラを所定のシーケンスに
したがって作動させたときに、システムコントローラ5
5によって参照される各種の調整データが予め格納され
ている。
【0029】これらの調整データは、電子スチルカメラ
の組み立て完了後の検査工程で一台ごとに調節される。
こうした調整データには、例えば撮影レンズ3のピント
合わせに関するデータや、プリントを行うときの色ごと
の補正データなどがある。モータドライバ65は、シス
テムコントローラ55の管理下で展開モータ25及びス
キャンモータ36の駆動制御を行う。
【0030】このような構成を有する電子スチルカメラ
の作用について説明する。電源スイッチをオンにする
と、モード確認が行われ、モード切替えキー17のセッ
ト位置によって撮像モード/再生・プリントモードのい
ずれかに分岐する。撮像モード下では、これまでの電子
スチルカメラと同様、CCDイメージセンサ45が被写
体画像を連続的に撮像し、その画像は電子ビューファイ
ンダーとして機能するLCDパネル15に表示される。
【0031】フレーミングを行ってシャッタボタン6を
レリーズ操作すると、その時点でLCDパネル15に表
示されていた被写体画像の画像データがフラッシュメモ
リ60に書き込まれる。撮像モードで使用を繰り返すこ
とにより、フラッシュメモリ60には最大で50画面分
の静止画像に関する画像データを記憶させることができ
る。なお、フラッシュメモリ60の記憶容量に応じて、
記憶できる画面数を増減させることができる。
【0032】フラッシュメモリ60で記憶可能な画面数
の撮像を行った後であっても、適宜のコマの画像データ
を消去すれば新たな撮像で得た画像データを記憶させる
ことが可能である。これらの処理は、モード切替えキー
17とマルチオペレーションボタン16との組み合わせ
によって行うことができ、また外部接続端子群58の出
力端子に他の記憶媒体を接続しておけば、外部記憶媒体
に新たな撮像で得た画像データを記憶させたり、フラッ
シュメモリ60から読み出した画像データを転送して記
憶させることも可能である。
【0033】再生操作やプリント操作を行う際には、図
1に示すように、カメラボディ2の前面側を下にして机
等の上に寝かせて置くと、撮影レンズ3,ストロボ発光
窓4,グリップ5,パック装填蓋8の各前端部が机の上
面と同時に接し、カメラボディ2が安定する。そして、
カメラボディ2の背面側にシャッタボタン6を除く全て
の操作部が設けられているから、再生操作やプリント操
作を良好に行うことができる。また、各操作部に加えら
れる力は全て机の上面に対してほぼ垂直に作用するか
ら、各操作中にカメラボディ2が不用意に移動すること
がない。なお、シャッタボタン6が机の上面と接触して
押されるが、再生・プリントモード下ではシャッタボタ
ン6の押圧操作は無効とされる。
【0034】また、カメラボディ2に内蔵した光プリン
タがインスタントフイルム11の感光面に沿って移動し
ながら1ラインずつ露光を与えるリニアタイプであるか
ら、従来のプリンタ内臓型の電子スチルカメラのように
V字状にカメラボディを開くような特別な準備操作を必
要とせず、撮像モードから再生・プリントモードへの移
行、また再生・プリントモードから撮像モードへの移行
がどちらも素早くできる。
【0035】再生・プリントモード下では、モード切替
えキー17とマルチオペレーションボタン16との組み
合わせにより、フラッシュメモリ60の中から任意の画
像データを選択すれば、その画像データが画像データ処
理回路50,D/Aコンバータ51,アンプ52を経て
LCDドライバ54に供給され、LCDパネル15に画
像表示が行われる。
【0036】また、モード切替えキー17とマルチオペ
レーションボタン16との組み合わせにより、装飾フレ
ームの選択操作が行われているときには、フラッシュメ
モリ60から読み出された画像データのほかに、装飾デ
ータメモリ61から読み出された装飾フレームデータも
画像データ処理回路50に転送され、LCDパネル15
には被写体画像のほかに装飾フレームも合成して表示さ
れる。
【0037】被写体画像の選択、そして必要に応じて装
飾フレームの選択を行った後にプリントスタートキー1
8を操作すると、システムコントローラ55はフラッシ
ュメモリ60にアクセスして、その時点でLCDパネル
15に表示されている画像に関する画像データのうち、
最初の1ライン分の中の赤色に相当する画像データを順
次に読み出し、これをラインメモリ64に転送する。な
お、装飾フレームが選択されているときには、装飾デー
タメモリ61からも同様に1ライン分の赤色に相当する
画像データがラインメモリ64に転送され、フラッシュ
メモリ60からの画像データとオーバーラップする部分
では装飾データメモリ61からの画像データが優先して
用いられる。これにより、ラインメモリ64には1ライ
ン分の赤色濃度に対応した画像データが書き込まれる。
そしてシステムコントローラ55は、カラーフィルタ4
0のRフィルタ部がプリント光路内に挿入されているこ
と、また液晶アレイ41の各液晶セグメントが遮光状態
であることを確認した上で、蛍光ランプ39を点灯させ
る。
【0038】リニアプリントヘッド32は、初期位置で
はインスタントフイルム11の最下端部に対面した初期
位置にあり、この位置が最初の1ライン分の記録位置と
なっている。図示せぬフォトセンサなどにより、リニア
プリントヘッド32が最初の記録位置にあることがシス
テムコントローラ55によって確認されると、ラインメ
モリ64に格納された1ライン分の画像データが順次に
液晶アレイ41に送られ、各々の液晶セグメントの透過
濃度は、順次に遮光状態から画像データに応じた透過濃
度に切替えられ、一定時間の後に再び遮光状態に戻る。
【0039】カラーフィルタ40のRフィルタ部を透過
したRプリント光がそれぞれの液晶セグメントを透過す
ることにより、Rプリント光は液晶セグメントの透過濃
度に応じた光量となってインスタントフイルム11に赤
色の露光を与える。なお、ラインメモリ64に格納され
た画像データを液晶アレイ41を構成している液晶セグ
メントの個々に一斉に転送できるようにしておき、それ
ぞれを一斉に遮光状態から画像データに応じた透過濃度
に切り替えるようにしておけば、1ライン分のプリント
時間を短くすることができる。
【0040】こうして1ライン分のRプリント光による
露光が完了すると、ステッピングモータからなるスキャ
ンモータ36が一定角度回転してリニアプリントヘッド
32を次ライン位置に移動させる。続いてフラッシュメ
モリ60から2ライン目の赤色濃度に対応した画像デー
タがラインメモリ64に転送され、同様にして2ライン
目のRプリント光による露光が行われる。引き続き、リ
ニアプリントヘッド32を展開ローラ21側にステップ
送りしながら1ラインごとにRプリント光による露光が
行われ、最終ラインのプリントが終わるとRプリント光
による露光が終了する。
【0041】次に、システムコントローラ55はヘッド
ドライバ63にフィルタ切り替え信号を送り、これによ
りカラーフィルタ40が矢印Y方向にピッチ送りされ、
プリント光路内にGフィルタ部が位置決めされる。シス
テムコントローラ55はフラッシュメモリ60にアクセ
スして、プリント対象となっている画像に関する画像デ
ータのうち、最終ラインの中の緑色に相当する画像デー
タを順次に読み出してラインメモリ64に転送する。
【0042】以後は、同様にしてGプリント光による露
光が最終ライン位置から最初の1ライン位置に向かって
行われる。Gプリント光による露光が終了した後は、B
フィルタ部がプリント光路内に挿入され、またフラッシ
ュメモリ60からは青色に相当する画像データが1ライ
ンごとに読み取られ、同様にしてBプリント光による露
光が行われる。こうしてR,G,Bの各プリント光によ
る露光が完了すると、リニアプリントヘッド32は、初
期位置よりも展開ローラ21側に寄った退避位置に移動
する。
【0043】リニアプリントヘッド32が退避位置に移
動した後、システムコントローラ55からの信号により
展開モータ25が駆動を開始する。展開駆動装置22が
作動を開始し、クロー爪がフイルムパック20の切り欠
き20aから侵入して光プリンタによる露光済みのイン
スタントフイルム11をフイルムパック20から掻き出
す。このとき、リニアプリントヘッド32は退避位置に
移動しており、クロー爪の移動を妨げることはない。
【0044】クロー爪で押し出されたインスタントフイ
ルム11の上端が一対の展開ローラ21間に入り込み、
以後は展開ローラ21の回転によってインスタントフイ
ルム11が搬送され、同時にポッド11aが破れて現像
処理液の展開が行われる。クロー爪は、その移動ストロ
ークの終端まで移動すると元の位置に戻って停止する。
クロー爪が元の位置に戻ると、スキャンモータ36が駆
動され、リニアプリントヘッド32は初期位置に戻る。
【0045】展開ローラ21で搬送されたインスタント
フイルム11は、カメラボディ上面の排出口10から排
出される。1分〜数分経過すると、被写体画像がポジ画
像として受像シートに定着され、プリントスタートキー
18を操作した時点でLCDパネル15に表示されてい
た被写体画像をハードコピーとして得ることができる。
もちろん、装飾フレームが選択されている場合には、装
飾フレームで囲まれた内部に被写体画像がプリントされ
ることになる。
【0046】なお、本実施形態の電子スチルカメラは、
外部接続端子から画像データを入力してこれをプリント
することも可能であるから、同時に携帯型のプリンタと
しても利用することができる。
【0047】本発明を実施する上では、リニアプリント
ヘッド32の構成は上記実施態様のもののみに限られな
い。例えばリニアプリントヘッド32の光源として、
R,G,Bの発色を行う3種類の微小な発光ダイオード
(LED)を1列に並べて構成し、面順次式にこれらの
LEDを点灯させながら液晶アレイを通して露光する構
成を採れば、リニアプリントヘッド32の中にカラーフ
ィルタ40を設けなくても済むようになる。さらに、各
色のLEDごとに液晶アレイ41を構成している液晶セ
グメントを対応づけしておけば、各色のLEDを一斉に
点灯させてリニアプリントヘッド32でインスタントフ
イルム11をスキャンすることにより、3色面順次式で
はなく一回のスキャン露光でプリントを行うことができ
る。
【0048】また、R,G,Bの各色光を含み、しかも
その光量が制御できるような光源、例えば蛍光表示管の
発光原理を利用した微小な発光素子を画素ごとにライン
状に配列した蛍光光源アレイを用いれば、その画素ごと
の発光光量を画像データで制御することによって、液晶
アレイ41を省略することが可能となり、3色面順次露
光により同様にしてカラープリントを行うことができ
る。
【0049】以上説明した実施形態では、インスタント
フイルムの露光面と平行に移動しながら1ラインずつ画
像を露光するリニアプリントヘッドを用いた光プリンタ
を採用したが、本発明はこれに限定されることなく、例
えばインスタントフイルムの露光面とほぼ同じサイズの
液晶パネルを用いて、リニアプリントヘッド及びヘッド
移動機構を省略してもよい。この場合、少なくとも露光
時に液晶パネルをインスタントフイルムの露光面に密着
させ、プリントすべき画像のネガ像を液晶パネルに表示
する構成とすれば、液晶パネルとインスタントフイルム
の露光面との間に光学系が不要となる。
【0050】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電子スチ
ルカメラは、箱状をしたカメラボディに光プリンタを内
蔵するとともに、カメラボディの背面側に光プリンタを
制御する際に操作される操作部を設けたので、プリント
を行う度にプリンタ光学系を形成する面倒な準備操作を
不要とすることができるとともに、カメラボディを背面
側を上にして机等の上に置いたまま容易にプリント操作
を行うことができ、プリント時の操作性を向上できる。
また、インスタントフイルムの装填室をカメラボディの
前面側に設けると、前記操作部のカメラボディの背面側
への配置が容易にできる。また、カメラボディの背面に
液晶パネルを設けると、カメラボディを背面側を上にし
て机等の上に置いた状態で、再生やプリントするコマの
選択が容易にでき、プリント時等の操作性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子スチルカメラを背面側を上にして
机等の上に置いた状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電子スチルカメラの外観を正面側か
ら示す斜視図である。
【図3】カメラボディ内の各機構部のレイアウトを示す
説明図である。
【図4】リニアプリントヘッド及びその移動機構を示す
概略図である。
【図5】リニアプリントヘッドの内部構造の概略を示す
断面図である。
【図6】電子スチルカメラの電気的構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
2 カメラボディ 3 撮影レンズ 8 パック装填蓋 11 インスタントフイルム 15 LCDパネル 16 マルチオペレーションボタン 17 モード切替えキー 18 プリントスタートキー 20 フイルムパック 21 展開ローラ 22 展開駆動装置 32 リニアプリントヘッド 45 CCDイメージセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/907 H04N 5/91 J 5/91 (72)発明者 内山 直樹 神奈川県川崎市川崎区追分町3番10号 有 限会社ピーアンドイー技研内 Fターム(参考) 2H054 AA01 BB11 2H104 AA19 BC07 5C022 AA13 AC03 AC31 AC42 AC69 AC77 AC78 5C052 AA12 AA17 EE02 EE03 EE08 FA02 FA03 FA04 FB01 FC06 FE01 FE08 GA02 GA03 GA05 GA07 GE06 GE08 5C053 FA04 FA08 FA27 KA04 LA01 LA03 LA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状をしたカメラボディの前面側に設け
    られた撮影レンズと、この撮影レンズを通して被写体画
    像を撮像して撮像信号を出力するイメージセンサと、前
    記撮像信号をデジタル変換した画像データを記憶するメ
    モリと、このメモリから読み出された1画面分の画像デ
    ータに基づいて、現像処理液を内蔵したインスタントフ
    イルムに露光を与える光プリンタと、露光済みのインス
    タントフイルムをカメラボディ外に搬送しながらインス
    タントフイルムに内蔵された現像処理液の展開を行う展
    開ローラを含む展開駆動装置とを備え、更に、前記光プ
    リンタを制御する際に操作される操作部を前記カメラボ
    ディの背面側に備えたことを特徴とする電子スチルカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記インスタントフイルムの装填室をカ
    メラボディの前面側に設けたことを特徴とする請求項1
    記載の電子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記カメラボディの背面に液晶パネルを
    設けたことを特徴とする請求項1または2記載の電子ス
    チルカメラ。
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