JP2000089345A - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JP2000089345A
JP2000089345A JP10256387A JP25638798A JP2000089345A JP 2000089345 A JP2000089345 A JP 2000089345A JP 10256387 A JP10256387 A JP 10256387A JP 25638798 A JP25638798 A JP 25638798A JP 2000089345 A JP2000089345 A JP 2000089345A
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JP
Japan
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developing
image
electronic still
image data
instant film
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Application number
JP10256387A
Other languages
English (en)
Inventor
Ko Aosaki
耕 青崎
Hiroshi Fukuda
弘 福田
Naoki Uchiyama
直樹 内山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタを内蔵していながら重量バランスの
良好な電子スチルカメラを提供する。 【解決手段】 カメラボディ1を正面側からみた際に、
フイルムパック20が装填されるパック装填室8の上方
には、展開ローラ21が配置され、パック装填室8を挟
んで両サイドには、展開ローラ21の展開駆動機構22
と、ヘッド移動機構24とが組み込まれている。また、
パック装填室8の下方には、プリントスタートキー等の
操作部の回路基板23が組み込まれている。展開駆動機
構22の外側には、撮影レンズの背後に設けられたCC
Dイメージセンサを含む撮像回路ユニット19,展開駆
動機構22の動力源となる展開モータ25,充電による
繰り返し使用が可能なリチウムイオン電池などの電源電
池26が配置されている。また、展開ローラ21の前側
斜め上方でストロボ発光部3の背後には、ストロボ装置
27が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子スチルカメラに
関し、更に詳しくはプリンタを内蔵していながら重量バ
ランスを良好にした電子スチルカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CCDイメージセンサなどにより光学的
な被写体画像を電気的な撮像信号に変換し、さらにデジ
タル変換して得られた画像データをメモリに保存するよ
うにした携帯型の電子スチルカメラが普及している。メ
モリに記憶した画像データは、適宜に読み出され、カメ
ラボディに組み込まれた液晶(LCD)表示パネルのほ
か、CRTモニタやパーソナルコンピュータなどの外部
機器を利用して被写界画像を再生することができる。
【0003】電子スチルカメラの中には、撮像した画像
データのハードコピーを簡単にとることができるプリン
タ内蔵型のものが知られている(国際公開番号:WO9
8/18253)。この電子スチルカメラは、箱型をし
たカメラボディの上部に、撮影レンズ,シャッタ,CC
Dイメージセンサ等からなる撮像部と、ストロボ装置
と、撮像した画像のハードコピーをとる際に用いられる
バックライト付きの液晶パネル,ミラー,レンズ等から
なるプリント光学部とが内蔵されている。そして、この
下方には、複数枚のインスタントフイルムが積層して収
納されたフイルムパックを装填するパック装填室が設け
られ、この部分がカメラボディの一端部に設けられたヒ
ンジ部を中心にV字状に開くようになっている。
【0004】このように構成された電子スチルカメラで
ハードコピーをとるには、まずプリント準備のために、
通常の撮像時には箱型をしているカメラボディのパック
装填室が設けられ部分を引っ張ってカメラボディをV字
状に開き、プリント光学部とインスタントフイルムの露
光面との間にプリンタ光学系を形成する。次に、カメラ
ボディの前面を机等の上に伏せて置き、斜めに立設され
たカメラボディの背面に設けられたプリンタ操作部を操
作すると、撮像済みの画像データがメモリから読み出さ
れ、カメラボディの背面に設けられた液晶パネルに画像
が表示される。所望のコマを選択した後、プリントスタ
ートボタンを操作すると、カメラボディの上部に内臓さ
れた液晶パネルに画像が表示され、ミラーやレンズを介
してインスタントフイルムの露光面に結像し、露光され
る。この後、カメラボディのヒンジ部近傍に設けられた
スリット状の排出口から露光済みのインスタントフイル
ムが排出される。所定時間が経過すると、インスタント
フイルムに被写体画像が現出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電子スチ
ルカメラは、上述したように、カメラボディの上部に、
撮像部とストロボ装置の他に、バックライト付きの液晶
パネル,ミラー及びレンズからなるプリント光学部を内
蔵している。すなわち、カメラボディの上部に主要な装
置の大部分が集中しているため、縦に細長いボディ形状
となるとともに、カメラボディの上部が重くなってボデ
ィ全体の重量バランスが悪くなり、保持し難くなるとい
う欠点がある。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、プリンタを内蔵していながら重量バランスの良好な
電子スチルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子スチルカメラは、現像ポッドを有する
自己現像処理型のインスタントフイルムが複数枚収納さ
れたフイルムパックを装填するパック装填室と、被写体
画像を撮像して撮像信号を出力するイメージセンサと、
前記撮像信号をデジタル変換した画像データを記憶する
メモリと、このメモリから読み出された1画面分の画像
データに基づいてインスタントフイルムに露光を与える
プリントヘッドと、これをインスタントフイルムの露光
面に沿って移動させるヘッド移動機構と、露光済みのイ
ンスタントフイルムの縁に係合してインスタントフイル
ムをカメラボディに形成された排出口に向かって押し出
すクロー爪と、前記排出口の近傍に設けられ、前記クロ
ー爪によって押し出されたインスタントフイルムを挟ん
で排出口の外に搬送しながら現像ポッドを裂開してイン
スタントフイルム内に現像処理液の展開を行う展開ロー
ラと、前記クロー爪及び展開ローラを駆動する展開駆動
機構と、前記イメージセンサ,ヘッド移動機構,展開駆
動機構等に電源を供給する電源電池とを備えた電子スチ
ルカメラにおいて、前記パック装填室を挟んで、その両
サイドにヘッド移動機構と展開駆動機構とをそれぞれ配
置したものである。また、前記ヘッド移動機構もしくは
展開駆動機構の外側に、前記イメージセンサ,電源電池
を配置したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の電子スチルカメラの外観
を正面側から示す図2において、箱状をしたカメラボデ
ィ1の前面上方に撮影レンズ2とストロボ発光窓3とが
設けられている。グリップ4の中間部にシャッタボタン
5が設けられ、シャッタボタン5を押すと撮影レンズ2
を通して一回の撮像が行われる。
【0009】カメラボディ1の前面中央部には、ヒンジ
部6により開閉自在に軸着されたパック装填蓋7が設け
られている。このパック装填蓋7の背後には、周知のモ
ノシートタイプのインスタントフイルムをプラスチック
製の収納ケース内に例えば10枚積層して収納したフイ
ルムパックを装填するパック装填室8(図1参照)が設
けられている。パック装填蓋7は通常は閉じ位置にロッ
クされており、フイルムパックを装填したり取り出した
りするときにツマミ9を操作することによって開放され
る。
【0010】前記モノシートタイプのインスタントフイ
ルムは、本出願人などによる商品化によってすでに広く
普及しており、感光シート、受像シート、現像処理液を
内包したポッドとを基本的な構成要素としている。そし
て、感光シートに露光を与えることによって光化学的に
潜像を形成した後、この感光シートと受像シートとの間
に現像処理液を展開しながら両シートを加圧することに
よって所定時間の経過後に受像シートにポジ画像が現れ
る。
【0011】カメラボディ1の上面にスリット状の排出
口10が形成され、プリント操作を行ったときには、こ
の排出口10から露光済みのインスタントフイルム11
が排出される。排出口10の奥には一対の展開ローラが
設けられており、露光済みのインスタントフイルム11
が一対の展開ローラの間を通って搬送されるときに現像
処理液の展開が行われ、1分〜数分(気温等の環境条件
により異なる)程度の間にインスタントフイルム11上
にポジ画像が得られる。
【0012】カメラボディ1を背面を上にして机等の上
に載置した状態を示す図3において、カメラボディ1の
背面には、液晶(LCD)パネル15の他、マルチオペ
レーションボタン16,モード切替えキー17,プリン
トスタートキー18等の全ての操作部が組み込まれてい
る。これにより、特にプリントに関する全ての操作をカ
メラボディ1を寝かせた安定した状態で行うことができ
る。
【0013】LCDパネル15は、撮影レンズ2を通し
て撮像される被写体画像をリアルタイムで表示するいわ
ゆる電子ビューファインダーを構成するとともに、メモ
リから読み出した画像データの再生等に使用される。ま
た、マルチオペレーションボタン16は、デジタルズー
ムのズーミングをはじめ、モード切替えキー17との併
用で様々な撮影モードでの操作や再生,プリント時のコ
マ選択等の操作に使用される。プリントスタートキー1
8を押圧操作すると、LCDパネル15に表示されてい
る画像のプリントが開始される。
【0014】カメラボディ1を正面側からみたときの、
カメラボディ1に内蔵された各機構部のレイアウトを示
す図1において、フイルムパック20が装填されるパッ
ク装填室8の上方には、展開ローラ21が配置され、パ
ック装填室8を挟んで両サイドには、展開ローラ21の
展開駆動機構22と、ヘッド移動機構24とが組み込ま
れている。また、パック装填室8の下方には、前記操作
部の回路基板23が組み込まれている。
【0015】展開駆動機構22の外側には、撮影レンズ
2の背後に設けられたCCDイメージセンサを含む撮像
回路ユニット19,展開駆動機構22の動力源となる展
開モータ25,充電による繰り返し使用が可能なリチウ
ムイオン電池などの電源電池26が配置されている。ま
た、展開ローラ21の前側斜め上方でストロボ発光部3
の背後には、ストロボ装置27が配置されている。この
ようなレイアウトにより、プリンタ内臓型の電子スチル
カメラでありながら、手で保持する両サイドに重量のあ
る主要な部品が配置され、ボディ全体の重量バランスが
良好となり、保持しやすくなる。
【0016】上記機構のうち、展開ローラ21及びその
展開駆動機構22は、例えば特開平4−194832号
公報などに記載されたように、従来のインスタントカメ
ラに用いられているものと同じでよく、その機能も全く
同一である。すなわち、これらはフイルムパック20の
中から露光済みのインスタントフイルム11を送り出
し、また送り出しながら現像処理液の展開を行うために
用いられる。
【0017】周知のように、展開駆動機構22はクロー
爪及びその移動機構を含む。クロー爪は、展開モータ2
5の駆動により作動して露光済みのインスタントフイル
ム11の下端を上方に押し出し、インスタントフイルム
11の上端を一対の展開ローラ21の間に送り込む。こ
の時点で展開ローラ21は回転しているから、以後は展
開ローラ21によってインスタントフイルム11が上方
へと搬送される。インスタントフイルム11の上端部分
に現像処理液を内包した現像ポッド11aが設けられ、
また一対の展開ローラ21は互いに接近する方向にバネ
付勢されているから、展開ローラ21によってインスタ
ントフイルム11が搬送される間に、現像ポッド11a
が破れて現像処理液が感光シートと受像シートとの間に
展開される。
【0018】図4に、光プリンタを構成するヘッド移動
機構24及びリニアプリントヘッド32の外観を示す。
リニアプリントヘッド32は、その長手方向がインスタ
ントフイルム11の搬送方向に対して直交し、その長さ
はインスタントフイルム11の幅以上である。リニアプ
リントヘッド32の両端部には、それぞれ開口が形成さ
れ、これらの開口にはインスタントフイルム11の搬送
方向と平行に設けられた主ガイド軸31a,副ガイド軸
31bが挿通されている。これにより、リニアプリント
ヘッド32は、インスタントフイルム11の搬送方向と
平行な矢印X方向に移動自在となっている。
【0019】リニアプリントヘッド32の矢印X方向の
両側面には、プーリ33a,33bに懸け渡されている
ベルト34の端部が固定されている。一方のプーリ33
aは、減速ギア群35を介してスキャンモータ36に連
結されており、スキャンモータ36が駆動されると、リ
ニアプリントヘッド32が矢印X方向に移動される。な
お、ヘッド移動機構24は、プーリ33a,33b,ベ
ルト34,減速ギア群35,スキャンモータ36から構
成される。また、同図中の符号20aは、露光済みのイ
ンスタントフイルム11をフイルムパック20の外に送
り出すときに前記クロー爪が入り込む切り欠きを示す。
【0020】リニアプリントヘッド32の断面を示す図
5において、遮光されたケース38内に、その長手方向
に沿って細長い蛍光ランプ39が組み込まれている。蛍
光ランプ39からの照明光には赤色(R),緑色
(G),青色(B)の各色が含まれ、これらの色が含ま
れていれば他の種類の光源を用いることも可能である。
【0021】蛍光ランプ39からの照明光路中に、カラ
ーフィルタ40が設けられている。カラーフィルタ40
は、R透過フィルタ部,G透過フィルタ部,B透過フィ
ルタ部を帯状に並べて構成され、上記3色の各フィルタ
部のいずれかひとつが蛍光ランプ39の照明光路内に位
置するようにしてある。そして、フィルタ切替え信号の
入力によってカラーフィルタ40が矢印Y方向に移動
し、フィルタ部の切替えが行われる。
【0022】カラーフィルタ40を透過することによっ
て、蛍光ランプ39からの照明光はR,G,Bいずれか
一色のプリント光になる。プリント光は、液晶アレイ4
1、ミラー42、セルフォックレンズアレイ43、ミラ
ー44を経て開口38aから射出し、インスタントフイ
ルム11に達する。液晶アレイ41は微小な液晶セグメ
ントを一列に整列させたもので、液晶セグメントの一個
がプリントを行うときの1画素に対応している。液晶ア
レイ41は液晶セグメントごとに濃淡の制御が可能で、
プリント光の遮断及び透過光量の制御を行う。セルフォ
ックレンズアレイ43は、画素ごとのプリント光が他の
画素位置まで広がることを防止する。なお、ケース38
内には適宜の遮光部材が組み込まれ、プリント光だけが
開口38aから射出するようにしてある。
【0023】電子スチルカメラの電気的構成の概略を示
す図6において、撮影レンズ2の背後にCCDイメージ
センサ45が位置しており、撮影レンズ2のピント合わ
せによりCCDイメージセンサ45の光電面には被写体
画像が結像される。CCDドライバ46の駆動により、
CCDイメージセンサ45は光学的な被写体画像を電気
的な撮像信号に変換して出力する。
【0024】CCDイメージセンサ45の光電面には
R,G,Bの微小なマイクロカラーフィルタがマトリク
ス状に配列され、色ごとにシリアルに出力される撮像信
号はアンプ47で適当なレベルに増幅された後、A/D
コンバータ48によってデジタル変換される。なお、周
知のようにCCDドライバ46の駆動及びA/Dコンバ
ータ48のサンプリングタイミングとの間には同期がと
られている。
【0025】A/Dコンバータ48は撮像信号をデジタ
ル変換して画像データを生成し、これを順次に画像デー
タ処理回路50に入力する。画像データ処理回路50
は、入力されてくる画像データに対してホワイトバラン
ス調節、ガンマ補正などの信号処理を行う。画像データ
処理回路50は、さらに処理済みの画像データを基に、
NTSC方式のコンポジット信号に対応した映像信号を
生成し、これをD/Aコンバータ51,アンプ52を経
て映像信号用の出力端子53に出力する。
【0026】したがって、出力端子53に家庭用のテレ
ビジョンを接続すれば、CCDイメージセンサ45で撮
像される連続的な画像を観察することができる。アンプ
52からの映像信号はLCDドライバ54にも入力され
る。LCDドライバ54はパック装填蓋12に組み込ま
れたLCDパネル15を駆動するから、LCDパネル1
5には被写体画像が連続的に表示されるようになり、L
CDパネル15は電子ビューファインダとして利用され
る。
【0027】システムコントローラ55は、上記画像デ
ータ処理回路50を含め、この電子スチルカメラの電気
的な作動を全体的に管理している。システムコントロー
ラ55はI/Oポート56によりモード切替えキー17
等のキー操作入力部57や外部接続端子群58からの信
号を監視し、入力信号に応じた信号処理を行う。
【0028】フラッシュメモリ60は高速でアクセスが
可能なDRAM(Dynamic Random Access Memory)で構
成され、画像データ処理回路50から得られた画像デー
タを1画面ごとに記憶し、例えば50画面分の画像デー
タを記憶できる記憶容量をもつ。装飾データメモリ61
には、被写体画像を取り囲む画面枠の形状や模様を様々
な形態に変える装飾データが予め書き込まれている。な
お、この装飾データメモリ61に、被写体画像の一部に
キャラクタ,マーク,文字,メッセージなどを合成する
ことができるようなデータを用意しておいてもよい。再
生モード時には、フラッシュメモリ60及び装飾データ
メモリ61から読み出したデータを画像処理回路50に
転送することによって、これらの画像を合成してLCD
パネル15に表示させることができる。
【0029】ヘッドドライバ63は、システムコントロ
ーラ55の指令によりリニアプリントヘッド32を駆動
する。リニアプリントヘッド32には、さらにラインメ
モリ64から画像データが送られるようになっており、
この画像データは液晶アレイ41を構成している液晶セ
グメントの個々の透過率の制御に用いられる。EEPR
OM66には、電子スチルカメラを所定のシーケンスに
したがって作動させたときに、システムコントローラ5
5によって参照される各種の調整データが予め格納され
ている。
【0030】これらの調整データは、電子スチルカメラ
の組み立て完了後の検査工程で一台ごとに調節される。
こうした調整データには、例えば撮影レンズ2のピント
合わせに関するデータや、プリントを行うときの色ごと
の補正データなどがある。モータドライバ65は、シス
テムコントローラ55の管理下で展開モータ25及びス
キャンモータ36の駆動制御を行う。
【0031】このような構成を有する電子スチルカメラ
を使用するには、まずカメラボディ1のグリップ4を右
手で保持し、カメラボディ1のグリップ4と反対側の側
部を左手で保持すると、カメラボディ1の両サイドに主
要な部品が配置されているから、重量バランスが良好で
保持しやすい。次に、電源スイッチをオンにすると、モ
ード確認が行われ、モード切替えキー17のセット位置
によって撮像モード/再生・プリントモードのいずれか
に分岐する。撮像モード下では、これまでの電子スチル
カメラと同様、CCDイメージセンサ45が被写体画像
を連続的に撮像し、その画像は電子ビューファインダー
として機能するLCDパネル15に表示される。
【0032】フレーミングを行ってシャッタボタン5を
レリーズ操作すると、その時点でLCDパネル15に表
示されていた被写体画像の画像データがフラッシュメモ
リ60に書き込まれる。撮像モードで使用を繰り返すこ
とにより、フラッシュメモリ60には最大で50画面分
の静止画像に関する画像データを記憶させることができ
る。なお、フラッシュメモリ60の記憶容量に応じて、
記憶できる画面数を増減させることができる。
【0033】フラッシュメモリ60で記憶可能な画面数
の撮像を行った後であっても、適宜のコマの画像データ
を消去すれば新たな撮像で得た画像データを記憶させる
ことが可能である。これらの処理は、モード切替えキー
17とマルチオペレーションボタン16との組み合わせ
によって行うことができ、また外部接続端子群58の出
力端子に他の記憶媒体を接続しておけば、外部記憶媒体
に新たな撮像で得た画像データを記憶させたり、フラッ
シュメモリ60から読み出した画像データを転送して記
憶させることも可能である。
【0034】再生操作やプリント操作を行う際には、図
3に示すように、カメラボディ1の前面側を下にして机
等の上に寝かせて置くと、カメラボディ1の背面側にシ
ャッタボタン5を除く全ての操作部が設けられているか
ら、再生操作やプリント操作を良好に行うことができ
る。なお、シャッタボタン5が机の上面と接触して押さ
れるが、再生・プリントモード下ではシャッタボタン5
の押圧操作は無効とされる。
【0035】再生・プリントモード下では、モード切替
えキー17とマルチオペレーションボタン16との組み
合わせにより、フラッシュメモリ60の中から任意の画
像データを選択すれば、その画像データが画像データ処
理回路50,D/Aコンバータ51,アンプ52を経て
LCDドライバ54に供給され、LCDパネル15に画
像表示が行われる。
【0036】また、モード切替えキー17とマルチオペ
レーションボタン16との組み合わせにより、装飾フレ
ームの選択操作が行われているときには、フラッシュメ
モリ60から読み出された画像データのほかに、装飾デ
ータメモリ61から読み出された装飾フレームデータも
画像データ処理回路50に転送され、LCDパネル15
には被写体画像のほかに装飾フレームも合成して表示さ
れる。
【0037】被写体画像の選択、そして必要に応じて装
飾フレームの選択を行った後にプリントスタートキー1
8を操作すると、システムコントローラ55はフラッシ
ュメモリ60にアクセスして、その時点でLCDパネル
15に表示されている画像に関する画像データのうち、
最初の1ライン分の中の赤色に相当する画像データを順
次に読み出し、これをラインメモリ64に転送する。な
お、装飾フレームが選択されているときには、装飾デー
タメモリ61からも同様に1ライン分の赤色に相当する
画像データがラインメモリ64に転送され、フラッシュ
メモリ60からの画像データとオーバーラップする部分
では装飾データメモリ61からの画像データが優先して
用いられる。これにより、ラインメモリ64には1ライ
ン分の赤色濃度に対応した画像データが書き込まれる。
そしてシステムコントローラ55は、カラーフィルタ4
0のRフィルタ部がプリント光路内に挿入されているこ
と、また液晶アレイ41の各液晶セグメントが遮光状態
であることを確認した上で、蛍光ランプ39を点灯させ
る。
【0038】リニアプリントヘッド32は、初期状態で
は、インスタントフイルム11の最下端部に対面した初
期位置にあり、この位置が最初の1ライン分の記録位置
となっている。図示せぬフォトセンサなどにより、リニ
アプリントヘッド32が最初の記録位置にあることがシ
ステムコントローラ55によって確認されると、ライン
メモリ64に格納された1ライン分の画像データが順次
に液晶アレイ41に送られ、各々の液晶セグメントの透
過濃度は、順次に遮光状態から画像データに応じた透過
濃度に切替えられ、一定時間の後に再び遮光状態に戻
る。
【0039】カラーフィルタ40のRフィルタ部を透過
したRプリント光がそれぞれの液晶セグメントを透過す
ることにより、Rプリント光は液晶セグメントの透過濃
度に応じた光量となってインスタントフイルム11に赤
色の露光を与える。なお、ラインメモリ64に格納され
た画像データを液晶アレイ41を構成している液晶セグ
メントの個々に一斉に転送できるようにしておき、それ
ぞれを一斉に遮光状態から画像データに応じた透過濃度
に切り替えるようにしておけば、1ライン分のプリント
時間を短くすることができる。
【0040】こうして1ライン分のRプリント光による
露光が完了すると、ステッピングモータからなるスキャ
ンモータ36が一定角度回転してリニアプリントヘッド
32を次ライン位置に移動させる。続いてフラッシュメ
モリ60から2ライン目の赤色濃度に対応した画像デー
タがラインメモリ64に転送され、同様にして2ライン
目のRプリント光による露光が行われる。引き続き、リ
ニアプリントヘッド32を展開ローラ21側にステップ
送りしながら1ラインごとにRプリント光による露光が
行われ、最終ラインのプリントが終わるとRプリント光
による露光が終了する。
【0041】次に、システムコントローラ55はヘッド
ドライバ63にフィルタ切り替え信号を送り、これによ
りカラーフィルタ40が矢印Y方向にピッチ送りされ、
プリント光路内にGフィルタ部が位置決めされる。シス
テムコントローラ55はフラッシュメモリ60にアクセ
スして、プリント対象となっている画像に関する画像デ
ータのうち、最終ラインの中の緑色に相当する画像デー
タを順次に読み出してラインメモリ64に転送する。
【0042】以後は、同様にしてGプリント光による露
光が最終ライン位置から最初の1ライン位置に向かって
行われる。Gプリント光による露光が終了した後は、B
フィルタ部がプリント光路内に挿入され、またフラッシ
ュメモリ60からは青色に相当する画像データが1ライ
ンごとに読み取られ、同様にしてBプリント光による露
光が行われる。こうしてR,G,Bの各プリント光によ
る露光が完了すると、リニアプリントヘッド32は、初
期位置よりも展開ローラ21側に寄った退避位置に移動
する。
【0043】リニアプリントヘッド32が退避位置に移
動した後、システムコントローラ55からの信号により
展開モータ25が駆動を開始する。展開駆動機構22が
作動を開始し、クロー爪がフイルムパック20の切り欠
き20aから侵入して光プリンタによる露光済みのイン
スタントフイルム11をフイルムパック20から掻き出
す。このとき、リニアプリントヘッド32は退避位置に
移動しており、クロー爪の移動を妨げることはない。
【0044】クロー爪で押し出されたインスタントフイ
ルム11の上端が一対の展開ローラ21間に入り込み、
以後は展開ローラ21の回転によってインスタントフイ
ルム11が搬送され、同時に現像ポッド11aが破れて
現像処理液の展開が行われる。クロー爪は、その移動ス
トロークの終端まで移動すると元の位置に戻って停止す
る。クロー爪が元の位置に戻ると、スキャンモータ36
が駆動され、リニアプリントヘッド32は初期位置に戻
る。
【0045】展開ローラ21で搬送されたインスタント
フイルム11は、カメラボディ上面の排出口10から排
出される。1分〜数分経過すると、被写体画像がポジ画
像として受像シートに定着され、プリントスタートキー
18を操作した時点でLCDパネル15に表示されてい
た被写体画像をハードコピーとして得ることができる。
もちろん、装飾フレームが選択されている場合には、装
飾フレームで囲まれた内部に被写体画像がプリントされ
ることになる。
【0046】なお、本実施形態の電子スチルカメラは、
外部接続端子から画像データを入力してこれをプリント
することも可能であるから、同時に携帯型のプリンタと
しても利用することができる。
【0047】本発明を実施する上では、リニアプリント
ヘッド32の構成は上記実施態様のもののみに限られな
い。例えばリニアプリントヘッド32の光源として、
R,G,Bの発色を行う3種類の微小な発光ダイオード
(LED)を1列に並べて構成し、面順次式にこれらの
LEDを点灯させながら液晶アレイを通して露光する構
成を採れば、リニアプリントヘッド32の中にカラーフ
ィルタ40を設けなくても済むようになる。さらに、各
色のLEDごとに液晶アレイ41を構成している液晶セ
グメントを対応づけしておけば、各色のLEDを一斉に
点灯させてリニアプリントヘッド32でインスタントフ
イルム11をスキャンすることにより、3色面順次式で
はなく一回のスキャン露光でプリントを行うことができ
る。
【0048】また、R,G,Bの各色光を含み、しかも
その光量が制御できるような光源、例えば蛍光表示管の
発光原理を利用した微小な発光素子を画素ごとにライン
状に配列した蛍光光源アレイを用いれば、その画素ごと
の発光光量を画像データで制御することによって、液晶
アレイ41を省略することが可能となり、3色面順次露
光により同様にしてカラープリントを行うことができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電子スチ
ルカメラは、パック装填室を挟んで、その両サイドにイ
ンスタントフイルムに露光を与えるプリントヘッドのヘ
ッド移動機構と、クロー爪及び展開ローラを駆動する展
開駆動機構とをそれぞれ配置したので、手で保持する両
サイドに重量のある主要な部品が配置され、プリンタ内
臓型でありながらボディ全体の重量バランスを良好にで
き、保持しやすくできる。さらに、ヘッド移動機構もし
くは展開駆動機構の外側にイメージセンサ,電源電池を
配置したので、上記効果をより効果的に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子スチルカメラのカメラボディ
内の各機構部のレイアウトを示す説明図である。
【図2】図1に示す電子スチルカメラの外観を正面側か
ら示す斜視図である。
【図3】電子スチルカメラを背面側から示す斜視図であ
る。
【図4】リニアプリントヘッド及びその移動機構を示す
概略図である。
【図5】リニアプリントヘッドの内部構造の概略を示す
断面図である。
【図6】電子スチルカメラの電気的構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 撮影レンズ 8 パック装填室 11 インスタントフイルム 19 撮像回路ユニット 20 フイルムパック 21 展開ローラ 22 展開駆動機構 24 ヘッド移動機構 32 リニアプリントヘッド 45 CCDイメージセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 直樹 神奈川県川崎市川崎区追分町3番10号 有 限会社ピーアンドイー技研内 Fターム(参考) 2H104 AA19 BC04 BC22 CC06 2H112 AA07 BC01 BC32 5C022 AA13 AB15 AC00 AC03 AC73 AC74 AC78 AC80 5C052 AA12 AA17 FA02 FA03 FC06 FD09 FD10 FE01 FE08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像ポッドを有する自己現像処理型のイ
    ンスタントフイルムが複数枚収納されたフイルムパック
    を装填するパック装填室と、被写体画像を撮像して撮像
    信号を出力するイメージセンサと、前記撮像信号をデジ
    タル変換した画像データを記憶するメモリと、このメモ
    リから読み出された1画面分の画像データに基づいてイ
    ンスタントフイルムに露光を与えるプリントヘッドと、
    これをインスタントフイルムの露光面に沿って移動させ
    るヘッド移動機構と、露光済みのインスタントフイルム
    の縁に係合してインスタントフイルムをカメラボディに
    形成された排出口に向かって押し出すクロー爪と、前記
    排出口の近傍に設けられ、前記クロー爪によって押し出
    されたインスタントフイルムを挟んで排出口の外に搬送
    しながら現像ポッドを裂開してインスタントフイルム内
    に現像処理液の展開を行う展開ローラと、前記クロー爪
    及び展開ローラを駆動する展開駆動機構と、前記イメー
    ジセンサ,ヘッド移動機構,展開駆動機構等に電源を供
    給する電源電池とを備えた電子スチルカメラにおいて、 前記パック装填室を挟んで、その両サイドにヘッド移動
    機構と展開駆動機構とをそれぞれ配置したことを特徴と
    する電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド移動機構もしくは展開駆動機
    構の外側に、前記イメージセンサ,電源電池を配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の電子スチルカメラ。
JP10256387A 1998-09-10 1998-09-10 電子スチルカメラ Pending JP2000089345A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7092627B2 (en) 2001-09-06 2006-08-15 Fuji Photo Film Co., Ltd. Shooting system and silver-salt camera

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