JP2001318452A - インスタントプリンタ及びプリント方法 - Google Patents

インスタントプリンタ及びプリント方法

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JP2001318452A
JP2001318452A JP2000139467A JP2000139467A JP2001318452A JP 2001318452 A JP2001318452 A JP 2001318452A JP 2000139467 A JP2000139467 A JP 2000139467A JP 2000139467 A JP2000139467 A JP 2000139467A JP 2001318452 A JP2001318452 A JP 2001318452A
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JP
Japan
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film
instant
instant film
pack
image
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Application number
JP2000139467A
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English (en)
Inventor
Kanji Nakanishi
寛次 中西
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インスタントプリンタの小型化及び薄型化を
図る。 【解決手段】 フイルムパック22から搬出されたイン
スタントフイルム21は、ガイド部材43を通過位置に
押し上げ、フイルム収納部材30へと送り出される。こ
の送り出しの際に、露光ヘッド51からの光照射を受け
て画像記録が行われる。その後、搬送ローラ対47が逆
回転して、インスタントフイルム21が反対方向に搬送
される。この際、ガイド部材43が進入位置に入り込ん
でいるが、インスタントフイルム21は反対側からはガ
イド部材43を退避位置に押し上げることができない。
このため、インスタントフイルム21はガイド部材43
の湾曲面に沿って搬送され、展開ローラ対61へと導か
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インスタントフイ
ルムに露光を行い、所望のプリント写真を形成するイン
スタントプリンタ及びプリント方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インスタントフイルムが収納されたフイ
ルムパックをプリンタ内部にセットし、露光ヘッドを駆
動してインスタントフイルムに露光を行い、プリント写
真を形成する光学式のインスタントプリンタや、このプ
リンタを電子スチルカメラに内蔵して、電子スチルカメ
ラで撮像した画像をプリントできるようにしたプリンタ
内蔵型電子スチルカメラが広く知られている。
【0003】市販されているインスタントプリンタで
は、フイルムパックの下面に露光用の開口部が形成さ
れ、この開口部に相対する位置に露光ヘッドが設けられ
ている。プリント時には、露光ヘッドがフイルムパック
下面を移動してインスタントフイルムに露光を行う。こ
のため、フイルムパックの下部に露光ヘッド及びこれを
駆動する機構を設ける必要があり、プリンタ本体の厚さ
が増大して携帯性が損なわれるという懸念があった。
【0004】そこで、特開平11−194429号公報
には、フイルムパックの側面に形成された引き出し口の
近傍に露光ヘッドを設け、インスタントフイルムを引き
出し口より搬出した後、露光ヘッドを走査してインスタ
ントフイルムに露光を行うカラープリンタが、第1の実
施形態として記載されている。さらに、同公報には、露
光ヘッドを固定して、インスタントフイルムの搬送中に
露光を行うカラープリンタが、第2の実施形態として記
載されている。これによれば、プリンタの厚さがフイル
ムパックの厚さを大きく越えることがないため、装置の
薄型化が実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたカラープリンタのうち、第1の実施形態
では露光ヘッドの移動に必要な領域を確保する必要があ
るため、小型化を図ることができなかった。また、第2
の実施形態では露光中の未現像フイルムを暗室内に保持
するための領域が必要となるため、この場合においても
小型化が困難であった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、小型化かつ薄型化が可能なインスタントプリンタ
及びプリント方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のインスタントプリンタは、先端側に
現像液ポッドが設けられた未露光のインスタントフイル
ムを積層して収納したフイルムパックが装填される装填
室と、フイルムパックから後端側を先頭にして送られて
きたインスタントフイルムを同方向に搬送してフイルム
収納部に送り込んだ後、フイルム収納部から先端側を先
頭にして逆方向に送り出す搬送手段と、フイルムパック
からフイルム収納部へと搬送されるインスタントフイル
ムに対して光照射を行う露光ヘッドと、搬送手段によっ
てフイルム収納部から送り出されてくるインスタントフ
イルムを排出口に向けてガイドするガイド手段と、排出
口に向かって搬送されてきたインスタントフイルムの現
像ポッドを押し潰して現像液の展開を行う展開ローラと
を有したものである。ガイド手段は、フイルム収納部か
ら送り出されてくるインスタントフイルムを湾曲させな
がら搬送方向を略90°変更して展開ローラに導くこと
が好ましい。
【0008】請求項3記載のインスタントプリンタは、
先端側に現像液ポッドが設けられた未露光のインスタン
トフイルムを積層して収納したフイルムパックが装填さ
れ、フイルムパックを所定の装填位置とフイルム積層方
向に移動させた退避位置との間で移動自在に収容する装
填室と、装填位置にあるフイルムパックから先端側を先
頭にして送られてきたインスタントフイルムを同方向に
搬送してフイルム収納部に送り込んだ後、このインスタ
ントフイルムをフイルム収納部から後端側を先頭にして
逆方向に送り出し、フイルムパックを退避位置に移動さ
せることによって生じた空隙部に送り込み、更に空隙部
から先端側を先頭にして送り出す搬送手段と、フイルム
パックからフイルム収納部へと搬送されるインスタント
フイルムに対して光照射を行う露光ヘッドと、搬送手段
によって空隙部から送り出されてくるインスタントフイ
ルムを排出口に向けてガイドするガイド手段と、排出口
に向かって搬送されてきたインスタントフイルムの現像
液ポッドを押し潰して現像液の展開を行う展開ローラと
を有したものである。
【0009】なお、搬送手段を、インスタントフイルム
の両側縁部を表裏から狭持して回転する搬送ローラ対で
構成し、その回転方向の切り替えによりインスタントフ
イルムの搬送方向を切り替えるようにすることが好まし
い。
【0010】請求項5記載のプリント方法は、搬送方向
が互いに逆向きの方向に切り替えられる搬送手段が用い
られ、後端側を先頭にして一方向に搬送されるインスタ
ントフイルムに光照射を行った後、インスタントフイル
ムを先端側を先頭に他方向に搬送して前記展開ローラに
導くようしたものである。なお、インスタントフイルム
を先端側から送り出し可能にフイルムパックに装填し、
光照射を行う前にフイルムパックから先端側を先頭にし
て予め露光待機位置に送り出すようにしても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明のインス
タントプリンタを内蔵した電子スチルカメラの正面側及
び背面側の外観を示したものである。この電子スチルカ
メラ10は、被写体の撮像を行う撮像モード、各種メモ
リに記憶された画像データの再生を行う再生モード、イ
ンスタントフイルム21に画像のハードコピーを行うプ
リントモードを備えている。
【0012】電子スチルカメラ10の外観を形成するカ
メラボディ11の内部には、被写体の撮像を行う撮像部
と画像のハードコピーを行うプリンタ部とが設けられて
いる。カメラボディ11の側面には電池室を兼ねたグリ
ップ部12が設けられており、このグリップ部12の内
部に電源用の電池が収納される。
【0013】カメラボディ11の前面には撮像レンズ1
3が組み込まれ、その結像面にはCCDイメージセンサ
64(図8参照)が設けられている。また、カメラボデ
ィ11の前面には、シャッタボタン14、ストロボ発光
部15、AE受光部16、ロック解除ボタン17、排出
口20が設けられている。
【0014】シャッタボタン14を半押し操作すると、
AE受光部16において被写体の測光が行われ、図示し
ないAE調節部に被写体輝度信号が送られて周知の自動
露光調節が行われる。シャッタボタン14の全押し操作
を行うと、撮像レンズ13を通して一回の撮像が行われ
る。この際、被写体輝度が所定値以下であるときにはス
トロボ発光部15から被写体に向かってストロボ光が照
射される。なお、必要に応じて、オートフォーカス装置
やズームレンズ等を設けても良い。
【0015】カメラボディ11の前面には、スリット状
の排出口20が形成されている。プリント動作が終了す
ると、排出口20から露光済みのインスタントフイルム
21が排出される。インスタントフイルム21は周知の
モノシートタイプのものが用いられており、感光シー
ト、受像シート、現像処理液を内包したポッド、余剰の
現像液を吸収するトラップ部を基本的な構成要素として
いる。感光シートへの露光によって光化学的に潜像を形
成した後、感光シートと受像シートとを重ね合わせ、そ
の両者間に現像処理液を展開しながら両シートを加圧す
ることによって、受像シートにポジ画像が転写される。
【0016】インスタントフイルム21は、フイルムパ
ック22と称されるプラスチックケースの内部に複数枚
収納される。電子スチルカメラ10にはフイルムパック
22と同容積の装填室23が形成されており、フイルム
パック22はこの装填室23の内部に光密に保持され
る。装填室23の内部には、フイルムパック検出スイッ
チ24が設けられ、フイルムパック22がセットされた
ときに押圧をうけてオンされる。フイルムパック22の
上側面には、インスタントフイルム22を1枚ずつ取り
出すための取り出し開口22aが形成され、装填室23
の上側面で、取り出し開口22aと相対する部分には、
インスタントフイルム22を後述する露光ヘッド51へ
と搬出するための搬出口23a(図3参照)が形成さ
れ、フイルムパック22の下側面には、インスタントフ
イルム21を搬出するための切り欠き22b(図5参
照)が形成されている。
【0017】カメラボディ11の内部には、インスタン
トフイルム21を1枚ずつ掻き出すための周知のクロー
部材25が設けられている。このクロー部材25は装填
室23に形成されたクロー用開口23bから装填室23
の内部に入り込み、さらに切り欠き22bからフイルム
パック22の内部に入り込む。
【0018】装填室23の前面には装填室蓋26が開閉
自在に設けられ、装填室23の上方には、ロック機構2
7及び開閉検出スイッチ28が設けられている。ロック
機構27は、装填室蓋26が閉じたときに、内部に組み
こまれた図示しない係合部が装填室蓋26の内面に設け
られた爪26aと係合する。これにより、装填室蓋26
は、装填室23を光密に覆う閉じ位置にロックされる。
ここで、ロック解除ボタン17を押圧すると、ロック機
構27と爪26aとの係合が解除され、装填室蓋26は
ヒンジ部26b、26cに組みこまれた図示しないバネ
の付勢によって、図1で示される開き位置に向かって回
動する。また、開閉検出スイッチ28は、閉じ位置にあ
る装填室蓋26の押圧を受けてオンになり、装填室蓋2
6が開いたときに押圧が解除されてオフとなる。
【0019】カメラボディ11の上面には、略平板形状
のフイルム収納部材30が設けられている。このフイル
ム収納部材30は、中空の3つの支持枠30a〜30c
から構成され、後述する搬送ローラ対47によって搬送
されるインスタントフイルム21を光密に保持する。各
支持枠30a〜30cは図中上下方向に可動となってお
り、カメラボディ11側の支持枠30cの内部に他の支
持枠30a,30bが入り込み、携帯性が向上する。な
お、支持枠30cをカメラボディ11の内部に入り込ま
せても良い。これにより、携帯性がさらに向上する。ま
た、内側の支持枠30aの先端部がカメラボディ11か
ら突出されている。このため、使用者は支持枠30aの
先端からフイルム収納部材30を引き上げることができ
る。あるいはフイルム収納部材30を自動でスライドす
る機構を設け、使用時にスライドさせても良い。
【0020】カメラボディ11の背面には、液晶表示素
子をマトリクス状に並べたLCDパネル31が設けられ
ている。撮像レンズ13を通して撮像された光学画像
は、CCDイメージセンサ64において電気的な撮像信
号に変換され、撮像モード時では、得られた撮像信号に
基づいてLCDパネル31に被写体像がリアルタイムで
表示される。また、LCDパネル31には、再生モード
及びプリントモード時では静止画像が表示される。
【0021】また、カメラボディ11の背面には、マル
チオペレーションボタン32、プリントボタン33、電
源スイッチ34が設けられている。マルチオペレーショ
ンボタン32は、撮影モードの変更をはじめ、デジタル
ズームのズーミング、プリント枚数の設定、プリント時
のコマ選択等の操作に使用される。また、プリントボタ
ン33を押圧すると、内部に設けられたプリント機構が
作動して、LCDパネル31に表示された画像のプリン
トが行われる。また、カメラボディ11の側部には、映
像信号を出力する出力端子35、外部機器と接続してデ
ータの授受を行う外部接続端子36が設けられている。
【0022】図3及び図4は、プリント機構の構成を示
したものである。現像液を内包した現像液ポッド37を
先端側に備えたインスタントフイルム21は、フイルム
パック22の内部で積層されている。フイルムパック2
2の内部には支持板40が設けられ、インスタントフイ
ルム21を水平に支持する。支持板40を挟んで反対側
に取り付けられた圧縮バネ41の付勢によって、図中最
上部に配されたインスタントフイルム21が取り出し開
口22aと相対する位置に保持される。そして、図示し
ないクロー駆動機構が作動すると、クロー部材25がフ
イルムパック22の内部に移動してインスタントフイル
ム21の先端側を押し出す。そして、インスタントフイ
ルム21は後端側を先頭にして搬出口23aから搬出さ
れ、LCDパネル31や駆動回路等を収納したステージ
42に沿って送り出される。
【0023】搬出口23aの先には、インスタントフイ
ルム21の搬送をガイドするガイド部材43が配されて
いる。ガイド部材43の断面は「へ」の字型をしてお
り、カメラボディ11に固定された軸44によって支持
され、この軸44を中心として回動自在とされている。
ガイド部材43の両側面に設けられた突起43bには圧
縮バネ45,46の一端が取り付けられており、圧縮バ
ネ45,46の他端は装填室23の側面に設けられた突
起23cに取り付けられる。この圧縮バネ45,46の
付勢により、ガイド部材43は、先端部43aがステー
ジ42に当接してインスタントフイルム21の搬送方向
を変化させる進入位置に保持される。
【0024】搬出口23aから搬出されたインスタント
フイルム21は、進入位置に保持されたガイド部材43
と当接し、圧縮バネ45,46の付勢に抗してこれを押
し上げる。このため、ガイド部材43は図中反時計方向
に回動し、図5に示すように、先端部43aがステージ
42から離れてインスタントフイルム21をそのまま通
過させる通過位置に保持される。インスタントフイルム
21は、通過位置にあるガイド部材43とステージ42
との間で挟まれたまま送り出され、その後端部が搬送ロ
ーラ対47の間に入り込む。
【0025】図4に示すように、搬送ローラ対47の中
央部は径が小さくなっており、インスタントフイルム2
1の両側縁部のみを表裏から狭持する。このため、現像
液ポッド37が押し潰されることがない。搬送ローラ対
47はギヤ接続された搬送モータ50によって回転し、
インスタントフイルム21をフイルム収納部材30へ向
けて搬送する。この搬送ローラ対47による送り出しの
際に、露光ヘッド51からの光照射を受けて画像記録が
行われる。
【0026】図6は、露光ヘッド51の内部構造を示し
たものである。露光ヘッド51は、紙面に直交する方向
(主走査方向)に長く設けられた発光アレイユニット5
2及び微小レンズアレイ53と、これらを収納する遮光
ケース54から構成される。発光アレイユニット52
は、微小な発光ダイオード(LED)がインスタントフ
イルム21の搬送方向に垂直な主走査方向に並んで配さ
れた赤色(R)発光アレイ55、緑色(G)発光アレイ
56、青色(B)発光アレイ57から構成されており、
これら発光アレイ55〜57は、インスタントフイルム
21の搬送方向(副走査方向)に並べて設けられてい
る。
【0027】微小レンズアレイ53は、R、G、B用の
屈折率分布型レンズ53a〜53cによって構成され、
画素ごとのプリント光が他の画素位置まで広がることを
防止する。発光アレイ55〜57で発せられた各色光
は、微小レンズアレイ53を通過して収束され、インス
タントフイルム21の感光面に照射される。
【0028】図3において、搬送ローラ対47の回転軸
には、ロータリーエンコーダと速度センサから構成され
る速度検出部60が設けられており、搬送ローラ対47
の回転速度(インスタントフイルム21の搬送速度)を
モニターしている。この速度検出部60では、ロータリ
ーエンコーダからのパルス信号が速度センサに送られ、
インスタントフイルム21の搬送速度が検出される。露
光時では、この速度センサからの速度情報を基にして、
搬送方向の記録密度が一定になるように発光タイミング
が調節される。
【0029】露光が行われたインスタントフイルム21
は、搬送ローラ対47によってさらに送り出され、フイ
ルム収納部材30の内部に光密に収納される。ここで、
支持枠30a〜30cどうしが連結される部分では、内
側が傾斜面となっているため、インスタントフイルム2
1はこの連結部分で引っかかることがない。搬送ローラ
対47によってインスタントフイルム21が更に送り出
され、その記録領域全体が露光ヘッド51の上部を通過
すると、露光ヘッド51による光照射が停止して光学記
録が終了する。このとき、インスタントフイルム21は
ガイド部材43から離れているため、ガイド部材43は
圧縮バネ45,46の付勢によって進入位置に戻され
る。
【0030】露光が終了すると、搬送ローラ対47の回
転方向が逆転し、インスタントフイルム21は現像液ポ
ッド37のある先端側を先頭にして搬送され、進入位置
にあるガイド部材43の先端部43aと当接し、これを
押し上げようとする。しかし、ガイド部材43はステー
ジ42と当接しており、ガイド部材43は進入位置から
通過位置へと移動できない。このため、図7に示すよう
に、インスタントフイルム21は、ガイド部材43の湾
曲面に沿って搬送され、排出口20の方向へと移動す
る。
【0031】ガイド部材43と排出口20との間には、
インスタントフイルム21の展開現像を行うための周知
の展開ローラ対61が配されている。この展開ローラ対
61は、ギヤ接続された展開用モータ62(図4参照)
によって回転駆動され、ガイド部材43の湾曲面に沿っ
て搬送されたインスタントフイルム21を2本のローラ
の間に挟み込み、これを排出口20へと搬送する。この
際、展開ローラ対61の押圧によって現像液ポッド37
が押し潰され、現像液がインスタントフイルム21の内
部に展開される。そして、現像及び定着が行われ、イン
スタントフイルム21の表示面にポジ画像が転写され
る。
【0032】図8に電子スチルカメラ10の電気的構成
の概略を示す。電子スチルカメラ10は、被写体の撮像
を行う撮像部と、画像の光記録を行うプリント部から構
成されており、これらはシステムコントローラ63によ
って制御される。
【0033】撮像レンズ13の背部にはCCDイメージ
センサ64が配されており、この光電面に被写体像が結
像される。CCDイメージセンサ64の光電面には、画
素ごとにR、G、Bの微小なマイクロカラーフィルタが
配列されている。CCDイメージセンサ64はCCDド
ライバ65によって駆動され、光電変換によって各色ご
との撮像信号が出力される。この撮像信号はアンプ66
で適当なレベルに増幅された後、A/Dコンバータ67
によってデジタル変換される。
【0034】デジタル変換された各色の画像データは、
画像データ処理回路70に入力される。画像データ処理
回路70では、入力される画像データに対してホワイト
バランス調節、ガンマ補正等の信号処理を行う。さら
に、画像データ処理回路70では、処理済みの画像デー
タからNTSC方式のコンポジット信号に対応した映像
信号も生成される。この映像信号は、D/Aコンバータ
71、アンプ72を介して映像信号用の出力端子35に
出力される。
【0035】このため、出力端子35に家庭用のテレビ
モニタを接続すれば、CCDイメージセンサ64に撮像
される連続的な画像を観察することができる。また、ア
ンプ72にはLCDドライバ73が接続されており、ア
ンプ72からの映像信号はLCDドライバ73を介して
LCDパネル31にも出力される。これにより、被写体
像が連続的に表示されるので、LCDパネル31を電子
式ビューファインダとして利用することができる。
【0036】システムコントローラ63は、EEPRO
M74、画像メモリ75、装飾データメモリ76、デー
タ伸長部77、I/Oポート80との間でデータの授受
を行っている。EEPROM74には、各種の補正デー
タや制御データが書き込まれており、プリンタ部を所定
のシーケンスに従って動作させる際に読み出される。画
像メモリ75は、例えば50画面分の画像データを記録
するための記憶容量を有しており、シャッタボタン13
の押圧操作によって撮影が行われたときに、画像データ
処理回路70から得られた一画面分の画像データを記憶
する。
【0037】装飾データメモリ76には、被写体画像を
取り囲む画面枠の形状や模様を様々な形態に変更する装
飾データが予め書き込まれている。また、装飾データメ
モリ76に、被写体画像の一部にキャラクタ、マーク、
文字、メッセージなどを合成できるようなデータを用意
しておいても良い。再生モード時には、画像メモリ75
及び装飾データメモリ76から読み出した各種データを
画像データ処理回路70に転送することにより、これら
の画像を合成してLCDパネル31に表示することがで
きる。
【0038】また、システムコントローラ63は、搬送
用モータ50や展開用モータ62等からなるモータ群8
1を駆動するモータドライバ82に接続されており、こ
のモータドライバ82を介して、クロー部材25、搬送
ローラ対47、展開ローラ対61の駆動制御を行う。
【0039】システムコントローラ63に接続されるラ
インメモリ83は、1ライン分のR画像、G画像、B画
像を記憶するだけの容量を有している。システムコント
ローラ63は、プリント時に、画像メモリ76に記憶さ
れている画像データを1ラインずつ読み出し、これをプ
リントデータとしてラインメモリ83に転送する。ヘッ
ドドライバ84は、システムコントローラ63からの命
令により、ラインメモリ83に書き込まれた1ライン分
のプリントデータに応じて露光ヘッド51を駆動し、イ
ンスタントフイルム21に露光を行う。
【0040】マルチオペレーションボタン32やプリン
トボタン33等からなる操作入力部85及びシャッタボ
タン14は、I/Oポート71を介してシステムコント
ローラ63に接続される。システムコントローラ63で
は、操作入力部85等からの入力信号を常に監視してお
り、この入力信号に応じて露光ヘッド51やモータ群8
1の駆動制御を行う。
【0041】この電子スチルカメラ10には、メモリカ
ード86を挿入するためのカードスロット(図示せず)
が設けられており、I/Oポート80を介してシステム
コントローラ63とデータの授受を行う。メモリカード
86には、複数の画像データが圧縮された状態で記憶さ
れており、この画像データはシステムコントローラ63
によって読み出され、データ伸長部77へ送られてデー
タの復元が行われる。復元された画像データは画像デー
タ処理回路70において画像処理が行われ、LCDパネ
ル31に表示される。
【0042】外部接続端子36には、デジタルカメラや
パーソナルコンピュータ等の外部機器が接続されてお
り、これら外部機器はI/Oポート80を介してシステ
ムコントローラ63とデータの授受を行う。
【0043】以下、プリント時の動作について、図9の
フローチャートを用いて説明する。プリント処理が開始
すると、システムコントローラ63は、モータドライバ
82を介してクロー部材25を駆動し、インスタントフ
イルム21を搬出口23aから送り出す。
【0044】システムコントローラ63は、露光開始前
にライン番号を表すカウンタIの値を初期化(I=1)
する。そして、図示しない位置センサによって1列目の
ラインが露光ヘッド51の前面に到達したことが検出さ
れると、LCDパネル31に表示されている画像に関す
る画像データのうち、1ライン目のR、G、Bの各色に
相当するデータを読み出し、これをラインメモリ83に
転送する。また、システムコントローラ63は、速度検
出部からの搬送速度情報から発光アレイの発光時間制御
データを求め、これをヘッドドライバ84に送る。ヘッ
ドドライバ84では、この発光時間制御データと画像デ
ータの階調値とに基づいて発光アレイを駆動し、1ライ
ン目に相当するR、G、Bのプリント光をインスタント
フイルム21の記録領域の1ライン目に照射する。
【0045】1ライン目の画像記録が終了すると、搬送
ローラ対47が若干量回転し、インスタントフイルム2
1は1ライン分だけ搬送される。そして、システムコン
トローラ63はカウンタIの値に1を加え、1列目と同
様の手順に従って2列目の画像データを露光する。その
後、同様の動作を行い、各ラインの画像をインスタント
フイルム21に露光する。そして、カウンタIの値が最
終列の番号(一定値としてEEPROM74に書き込ま
れている)と一致したことを検出すると、露光ヘッド5
1からの発光が停止する。
【0046】その後、搬送ローラ対47が逆回転し、イ
ンスタントフイルム21は先端側を先頭にして搬送さ
れ、進入位置にあるガイド部材43によって搬送方向が
略90°変化して展開ローラ対61の間に入り込む。以
後は展開ローラ対61の回転によってインスタントフイ
ルム21が搬送され、同時に現像液ポッド37が押し潰
されて現像処理液の展開が行われ、プリント写真が得ら
れる。そして、展開現像が終了するだけの時間が経過し
た後、インスタントフイルム21は排出口20より外部
に排出されるとともに、搬送ローラ対47及び展開ロー
ラ対61が停止してフイルム搬送が終了し、撮像/再生
モードへと移行する。
【0047】2枚以上のプリントを指定している場合に
は、インスタントフイルム21の排出終了後、クロー部
材25が再び移動して、2枚目のインスタントフイルム
21をガイド部材43の方へと送り出す。以後、同様の
動作によって2枚目のインスタントフイルム21の露光
が行われる。そして、指定枚数のプリントが終了する
と、プリント動作が終了して撮像/再生モードへと移行
する。
【0048】以下、上記構成による作用について説明す
る。電子スチルカメラ10を使用する際には、まず電源
スイッチ33を押圧してカメラの電源をオンにする。そ
して、マルチオペレーションボタン31の操作により、
撮像/再生の各モードを選択する。
【0049】撮像モード下では、CCDイメージセンサ
64が被写体画像を連続的に撮像しており、撮像された
画像はLCDパネル31に連続的に表示される。被写体
のフレーミング後、シャッタボタン14を押圧すると、
その時点でLCDパネル31に表示されていた画像デー
タが画像メモリ75に書き込まれる。撮像モードで使用
を繰り返すことにより、画像メモリ75には最大で50
画面分の静止画像に関する画像データを記憶させること
ができる。
【0050】また、マルチオペレーションボタン32の
操作により、LCDパネル31に表示された画像をメモ
リカード86に記憶させることもできる。この際、画像
データはデータ伸長部77に送られて、データの圧縮が
行われた後、I/Oポート80を介してメモリカード8
6に送られる。
【0051】再生モード下では、マルチオペレーション
ボタン32からの入力により、画像メモリ75やメモリ
カード86等から画像データが読み出されて画像データ
処理回路70に転送され、LCDパネル31に画像が表
示される。また、マルチオペレーションボタン32から
のキー入力により、装飾フレームの選択操作が行われて
いるときは、画像メモリ75あるいはメモリカード86
から読み出された画像データとともに、装飾データメモ
リ76から読み出された装飾フレームデータが画像デー
タ処理回路70に転送され、被写体画像と装飾フレーム
とが合成された画像がLCDパネル31に表示される。
【0052】プリント処理を行う場合には、使用者はロ
ック解除ボタン17を押圧して装填室蓋26を開き位置
に移動させ、フイルムパック22を装填室23の内部に
セットする。使用者は、マルチオペレーションボタン3
2を操作して、プリントを行う画像をLCDパネル31
に表示させる。画像の確認後、プリントボタン22を押
圧すると、プリントモードに移行してプリント処理が開
始する。この際、フイルムパック検出スイッチ24及び
開閉検出スイッチ28がオフとなっているときは、LC
Dパネル31に警告表示されてプリント処理が中止す
る。これにより、装填ミスによるプリントの失敗を防止
できる。
【0053】プリント動作が開始すると、インスタント
フイルム21は、クロー部材25によって後端側を先頭
にして搬出され、ガイド部材43を通過位置に押し上げ
てフイルム収納部材30の方向に移動する。インスタン
トフイルム21の先端が露光ヘッド51前方の記録位置
に達したことが図示しない位置センサによって検出され
ると、露光ヘッド51が作動してR光、G光、B光が照
射され、カラー画像が1ラインずつ記録される。この
際、インスタントフイルム21は、ガイド部材43の先
端部43aからの押圧を受けており、ガイド部材43と
ステージ42との間に挟み込まれている。このため、イ
ンスタントフイルム21の露光面にたわみが生じること
がなく、露光位置の精度が向上するため、プリント写真
の画質向上を図ることができる。
【0054】露光済みのインスタントフイルム21は、
その大部分がフイルム収納部材30の内部に入り込んで
光密に収納される。また、ガイド部材43は圧縮バネ4
5,46の付勢によって第1の位置に戻される。
【0055】その後、搬送ローラ対47が逆回転し、イ
ンスタントフイルム21は先端側を先頭にして搬送され
る。フイルム収納部材30から搬送されたインスタント
フイルム21は、進入位置にあるガイド部材43の湾曲
面に沿ってさらに送り出され、展開ローラ対61へと導
かれる。インスタントフイルム21が展開ローラ対61
に圧接されると現像液ポッド37が押し潰され、現像液
が内部に展開される。そして、展開現像が終了したイン
スタントフイルム21は、プリント写真として排出口2
0から外部に取り出される。
【0056】このように、露光後のインスタントフイル
ム21を光密に保持するフイルム収納部材30の大きさ
は、高々インスタントフイルム1枚分であるため、プリ
ンタ本体が不必要に大きくなることがなくなる。さら
に、このフイルム収納部材30が伸縮自在であるため、
プリンタ本体をコンパクトにすることができ、携帯性が
向上する。さらに、露光ヘッド51が固定されているか
ら、露光ヘッド51の移動に要するスペースが省略され
てコンパクトとなり、また、露光ヘッド51を装填室2
3の横に配しているから、プリンタ本体を薄型化でき
る。
【0057】なお、現像液は展開ローラ対61による搬
送とともにその上流側に向かってその後端側に向かって
順次に展開されてゆくが、図示のようにインスタントフ
イルム21を湾曲させておくと、感光シートと受像シー
トとをより密着させることができ、現像液を均一に展開
させる上で有利となる。
【0058】また、インスタントフイルム21が展開ロ
ーラ対61に達するときには露光が終了しているから、
展開時に生じる搬送速度の変動によって露光ムラが生じ
ることがない。また、露光ヘッド51と展開ローラ対6
1とが同時に作動することがないため、必要となるピー
ク電力が低減する。これにより小型の電池を用いること
ができ、プリンタ本体をさらにコンパクトにすることが
できる。
【0059】上記実施形態では、ガイド部材43は圧縮
バネ45,46の付勢によって進入位置に保持されてい
るが、必ずしも圧縮バネを用いる必要はなく、モータ駆
動によって進入位置と通過位置との間を移動させても良
い。
【0060】本発明のインスタントプリンタは上記実施
形態のみに限られず、様々な態様で用いることができ
る。以下、その他の実施形態について説明する。なお、
上記実施形態と同一の部材については、同一の符号を付
して詳細な説明を省略する。
【0061】図10は、プリント後のインスタントフイ
ルムを装填室の裏側から取り出す実施形態を表したもの
である。カメラボディ100は、装填室23とプリント
部とが階段状になるように設けられている。排出口10
1は、装填室側の側面に形成され、この内側には展開ロ
ーラ対61が配されている。ガイド部材102は、カメ
ラボディ100に固定された軸44によって回動自在に
支持されている。ガイド部材102の側面に取り付けら
れた圧縮バネ45,46は、ステージ42に接続されて
おり、ガイド部材102は、その先端部102aがイン
スタントフイルム21の搬送路に入り込んだ進入位置に
保持されている。露光ヘッド51は、ガイド部材102
と搬送ローラ対47との間に配されている。
【0062】クロー部材25によってインスタントフイ
ルム21が装填室23から搬出されると、ガイド部材1
02はインスタントフイルム21の先端によって押し上
げられ、先端部102aがインスタントフイルム21の
搬送路から退避する退避位置に移動する。インスタント
フイルム21は、搬送ローラ対47によってフイルム収
納部材30へと移動する間に露光ヘッド51からの光照
射を受け、カラー画像の露光が行われる。露光終了後、
搬送ローラ対47が逆回転して、インスタントフイルム
21は反対方向に搬送される。このとき、図11に示す
ように、ガイド部材102が進入位置に戻されており、
逆方向からはこれを退避位置へと押し上げることができ
ないため、インスタントフイルム21はガイド部材10
2の湾曲面に沿って展開ローラ対61へと搬送され、展
開現像が行われる。この実施形態においても圧縮バネ4
5,46を用いなくとも良く、モータ駆動によってガイ
ド部材43を進入位置と退避位置との間で移動させても
良い。
【0063】図12は、インスタントフイルムの逆搬送
時に露光を行う実施形態を表したものである。搬出口1
03は、階段状に設けられたカメラボディ104のフイ
ルム収納部側に形成される。ガイド部材102は図10
に示されたものと同一であるが、圧縮バネは取り付けら
れておらず、図示しないモータによって軸44を中心と
して進入位置と退避位置との間で回動自在となってい
る。フイルムパック22はフイルム積層方向に移動自在
に収容されており、プリント停止時はクロー部材25と
インスタントフイルム21とが相対する装填位置にセッ
トされている。
【0064】プリント動作が開始すると、インスタント
フイルム21がクロー部材25によって現像ポッド37
が設けられた先端側を先頭にして押し出され、搬送ロー
ラ対47によってガイド部材102の方へと送り出され
る。このとき、ガイド部材102は通過位置に移動して
おり、インスタントフイルム21はフイルム収納部30
に向けて搬送される。そして、インスタントフイルム2
1の記録領域後端が露光ヘッド51の下部に達すると、
搬送ローラ対47が停止する。
【0065】インスタントフイルム21の搬送が停止す
ると、フイルムパック22はフイルム積層方向に移動
し、図13に示す退避位置で保持される。このとき、装
填室105の図中上側に空隙部106が形成される。そ
の後、搬送ローラ対47が逆方向に回転するとともに露
光ヘッド51が駆動し、インスタントフイルム21は後
端側を先頭にして空隙部106へと搬送されながらR、
G、B光の照射を受け、画像記録が行われる。露光が終
了すると、インスタントフイルム21は再び先端側を先
頭にして搬送される。この際、図14に示すように、ガ
イド部材102が進入位置に保持されるため、インスタ
ントフイルム21はガイド部材102の湾曲面に沿って
展開ローラ対61の方向へガイドされ、展開現像が行わ
れる。
【0066】上記実施形態では、発光ダイオードを主走
査方向に並べた発光アレイ55〜57を用いて露光ヘッ
ド51を構成したが、図15に示すように、白色発光パ
ネル112と、液晶アレイ113とを組み合わせた、発
光アレイユニット114を用いてもよい。そして、液晶
アレイ113をR,G,Bの三色分113a,113
b,113c用意して、液晶アレイ113の液晶セグメ
ントの透過率及び開時間を制御して各画素毎の露光量を
制御する。この場合には、発光アレイユニット114か
らの各光路中に、カラーフイルタ115を配置し、カラ
ーフイルタ85のR透過フイルタ部材115aにより赤
色プリント光を得る。また、G透過フイルタ部材115
bにより緑色プリント光を、B透過フイルタ部材115
cにより青色プリント光を得る。各色プリント光は、ミ
ラー116〜119によって反射され、微小レンズアレ
イ51を通過して集光され、インスタントフイルム21
へと照射される。
【0067】上記実施形態では、いずれも、ガイド部材
43はインスタントフイルム21の1ライン全体と当接
しているが、図16に示すように、ガイド部材43の先
端部43aに切り欠きを形成し、主走査方向の両端側に
おいてインスタントフイルム21と当接させても良い。
これにより、インスタントフイルム21の記録領域がガ
イド部材43と当接しなくなるため、ガイド部材43と
の摺接による傷の発生を防止できる。
【0068】上記実施形態では、いずれも、フイルム収
納部材は伸縮自在としているが、伸縮自在でなくとも良
い。また、フイルム収納部材を折り畳み自在とし、折り
畳まれた部分を戻してから使用しても良い。さらに、フ
イルム収納部材を着脱自在とし、使用時にフイルム収納
部材を取り付けるようにすることもできる。
【0069】上記実施形態では、いずれも、クロー部材
25を用いてインスタントフイルム21の搬出を行って
いるが、装填室の内部にフイルム搬出用の給送ローラを
設け、給送ローラをモータ駆動させてインスタントフイ
ルムを搬出しても良い。
【0070】また、インスタントフイルム21の感度や
ラチチュード等の情報をコード化してフイルムパック2
2に形成し、プリント時にこれを読み取るようにしても
良い。あるいは、電子スチルカメラ10に手動式の切り
替えつまみを設け、使用者がこの切り替えつまみを操作
してインスタントフイルム21の感度設定を行うように
しても良い。
【0071】上記実施形態では、いずれも、静止画像を
撮像する電子スチルカメラに実施したものであるが、こ
の他に、動画像を撮像するデジタルビデオカメラに本発
明を実施してもよい。この場合には、動画像の中からプ
リント対象画像を選択して、これをハードコピーすると
よい。
【0072】上記実施形態では、R、G、Bのプリント
光を発する露光ヘッドを用いてカラー画像を記録する例
について説明したが、単色のプリント光を発する露光ヘ
ッドを用いてモノクロ画像を記録するようにしても良
い。
【0073】上記実施形態では、いずれも、インスタン
トプリンタを内蔵した電子スチルカメラに本発明を実施
したが、インスタントプリンタ単体に対しても本発明を
実施することができ、この場合にも効率よくプリントが
行えるようになる。また、電子スチルカメラにインスタ
ントプリンタを内蔵させたが、これは電子スチルカメラ
に着脱自在に取り付けるようにしても良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリンタ本体の小型化・薄型化を図ることができる。ま
た、露光ヘッドと展開ローラとが同時に作動することが
ないため、必要となるピーク電力が低減できるととも
に、展開時に生じる搬送速度の変動によって露光ムラが
生じることがなくなる。
【0075】さらに、インスタントフイルムを展開ロー
ラ対に送り出す際に、その搬送方向を略90°変更する
ようにしたから、感光シートと受像シートが密着し、現
像液を均一に展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインスタントプリンタを内蔵した電子
スチルカメラの正面側外観を示す斜視図である。
【図2】同電子スチルカメラの背面側外観を示す斜視図
である。
【図3】同電子スチルカメラのプリント機構の構成を示
す要部縦断面図である。
【図4】プリント機構を構成する部材の外観を示す斜視
図である。
【図5】露光時における、プリント機構の構成を示す要
部縦断面図である。
【図6】露光ヘッドの構成を示す概略図である。
【図7】展開現像時における、プリント機構の構成を示
す要部縦断面図である。
【図8】電子スチルカメラの電気的構成を示すブロック
図である。
【図9】プリント動作の手順を表すフローチャートであ
る。
【図10】インスタントフイルムを別の方向から排出す
る実施例において、露光時のプリント機構の構成を示す
要部縦断面図である。
【図11】図10に示す実施形態において、展開現像時
のプリント機構の構成を示す要部縦断面図である。
【図12】インスタントフイルムの逆搬送時に露光を行
う実施形態における、プリント機構の構成を示す要部縦
断面図である。
【図13】図12に示す実施形態において、露光時のプ
リント機構の構成を示す要部縦断面図である。
【図14】図12に示す実施形態において、展開現像時
のプリント機構の構成を示す要部縦断面図である。
【図15】露光ヘッドの別の構成を示す概略図である。
【図16】切り欠きを形成したガイド部材を有するプリ
ント機構の外観斜視図である。
【符号の説明】
10 電子スチルカメラ 11,100,104 カメラボディ 21 インスタントフイルム 22 フイルムパック 23,105 装填室 25 クロー部材 30 フイルム収納部材 37 現像液ポッド 43,102 ガイド部材 47 搬送ローラ対 51 露光ヘッド 61 展開ローラ対
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 19/02 G03D 13/00 E 5C022 27/32 H04N 5/225 F 5C052 G03D 13/00 5/76 E 101:00 H04N 5/225 B41J 3/21 L 5/76 // H04N 101:00 Fターム(参考) 2C162 AE12 AE23 AE28 FA04 FA17 FA34 FA50 2H054 AA01 2H104 AA18 AA19 BC04 BC22 CA04 2H106 AB06 AB45 AB67 2H112 AA07 BA08 BA13 BA20 BA28 BC32 5C022 AA13 AB02 AB15 AC03 AC31 AC32 AC42 AC54 AC69 AC74 AC77 5C052 AA11 AA17 AB04 DD02 EE02 EE03 EE08 FA02 FA03 FA04 FB01 FE04 FE07 FE08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に現像液ポッドが設けられた未露
    光のインスタントフイルムを積層して収納したフイルム
    パックが装填される装填室と、 前記フイルムパックから後端側を先頭にして送られてき
    たインスタントフイルムを同方向に搬送してフイルム収
    納部に送り込んだ後、前記フイルム収納部から先端側を
    先頭にして逆方向に送り出す搬送手段と、 フイルムパックからフイルム収納部へと搬送されるイン
    スタントフイルムに対して光照射を行う露光ヘッドと、 前記搬送手段によってフイルム収納部から送り出されて
    くるインスタントフイルムを排出口に向けてガイドする
    ガイド手段と、 前記排出口に向かって搬送されてきたインスタントフイ
    ルムの現像ポッドを押し潰して現像液の展開を行う展開
    ローラと、 を有することを特徴とするインスタントプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ガイド手段は、前記フイルム収納部
    から送り出されてくるインスタントフイルムを湾曲させ
    ながら搬送方向を略90°変更して前記展開ローラに導
    くことを特徴とする請求項1記載のインスタントプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 先端側に現像液ポッドが設けられた未露
    光のインスタントフイルムを積層して収納したフイルム
    パックが装填され、前記フイルムパックを所定の装填位
    置とフイルム積層方向に移動させた退避位置との間で移
    動自在に収容する装填室と、 前記装填位置にあるフイルムパックから先端側を先頭に
    して送られてきたインスタントフイルムを同方向に搬送
    してフイルム収納部に送り込んだ後、このインスタント
    フイルムをフイルム収納部から後端側を先頭にして逆方
    向に送り出し、フイルムパックを前記退避位置に移動さ
    せることによって生じた空隙部に送り込み、更に前記空
    隙部から先端側を先頭にして送り出す搬送手段と、 フイルム収納部から空隙部へと搬送されるインスタント
    フイルムに対して光照射を行う露光ヘッドと、 前記搬送手段によって前記空隙部から送り出されてくる
    インスタントフイルムを排出口に向けてガイドするガイ
    ド手段と、 前記排出口に向かって搬送されてきたインスタントフイ
    ルムの現像液ポッドを押し潰して現像液の展開を行う展
    開ローラと、 を有することを特徴とするインスタントプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段はインスタントフイルムの
    両側縁部を表裏から狭持して回転する搬送ローラ対で構
    成され、その回転方向の切り替えによりインスタントフ
    イルムの搬送方向が切り替えられることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか記載のインスタントプリンタ。
  5. 【請求項5】 先端側に現像液ポッドが設けられたイン
    スタントフイルムにカラー画像の露光を行った後、展開
    ローラで現像液ポッドを押し潰して現像液の展開を行う
    プリント方法において、 搬送方向が互いに逆向きの方向に切り替えられる搬送手
    段が用いられ、後端側を先頭にして一方向に搬送される
    インスタントフイルムに光照射を行った後、インスタン
    トフイルムを先端側を先頭に他方向に搬送して前記展開
    ローラに導くようにしたことを特徴とするプリント方
    法。
  6. 【請求項6】 前記インスタントフイルムは先端側から
    送り出し可能にフイルムパックに装填され、光照射を行
    う前にフイルムパックから先端側を先頭にして予め露光
    待機位置に送り出されることを特徴とする請求項5記載
    のプリント方法。
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