JP2001296643A - インスタントプリンタ - Google Patents

インスタントプリンタ

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JP2001296643A
JP2001296643A JP2000111523A JP2000111523A JP2001296643A JP 2001296643 A JP2001296643 A JP 2001296643A JP 2000111523 A JP2000111523 A JP 2000111523A JP 2000111523 A JP2000111523 A JP 2000111523A JP 2001296643 A JP2001296643 A JP 2001296643A
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JP
Japan
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capstan
instant
developing roller
instant film
exposure head
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Pending
Application number
JP2000111523A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Miyazaki
紳夫 宮崎
Kiichiro Kitagawa
喜一郎 北河
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インスタントフイルムを搬送しながら高精度
な画像記録を行う。 【解決手段】 露光ヘッド25と展開ローラ40との間
に、キャプスタン35をインスタントフイルムの感光面
側に配置する。キャプスタン35は、インスタントフイ
ルムの端部を把持するための一対の円盤状のローラが回
転軸に所定の間隔をおいて取り付けられている。このキ
ャプスタン35には、ロータリーエンコーダ36が設け
られており、そのエンコーダパルスは周波数比較器50
に出力される。周波数比較器50で、エンコーダパルス
と、基準周波数発生回路44からの基準周波数とを比較
し、それにより露光ヘッド25の発光強度又は発光時間
を補正する。また、回転制御回路51により、キャプス
タン35の回転速度を一定になるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体としてイ
ンスタントフイルムが用いられるインスタントプリンタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハードコピーの記録媒体としてインスタ
ントフイルムを用いるインスタントプリンタが公知であ
り、またインスタントプリンタを内蔵した電子スチルカ
メラが本出願人によって商品化されている。このインス
タントプリンタは、ライン状の露光ヘッドをインスタン
トフイルムの感光面上で移動させ、赤色、緑色、青色の
三色面順次露光を与えた後、露光済みのインスタントフ
イルムを展開ローラを通して排出する構造となってい
る。
【0003】露光ヘッドの駆動により三色面順次露光を
与える方式では、プリントの所要時間が長くなり、また
露光ヘッドを移動させるための機構が不可欠となって機
器が大型化することから、特開平11−344772号
公報記載のように、露光ヘッドを固定しておき、インス
タントフイルムの排出時に三色同時露光あるいは三色線
順次で露光を与える方式が提案されている。
【0004】露光ヘッドを固定し、インスタントフイル
ムの排出時に露光を与える方式を採る場合には、インス
タントフイルムを排出するときの搬送速度を一定に保つ
か、あるいはインスタントフイルムの搬送に同期して露
光ヘッドを駆動させる必要がある。このため上記公報に
は、展開ローラの搬送速度に応じて露光ヘッドを駆動
し、あるいはインスタントフイルムに搬送速度検出トラ
ックを設け、このトラックから搬送速度を検出して露光
ヘッドの駆動制御を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、インスタン
トフイルムにはその搬送方向側の先端部に現像液ポッド
が設けられている。そして、現像液ポッドが展開ローラ
の間を通過する前後では、展開ローラの搬送負荷が大き
く変動する。従って、展開ローラを一定の速度で駆動し
たとしても、現像液ポッドの通過の前後ではインスタン
トフイルムの搬送速度が大きく変動し過ぎてしまい、展
開ローラによる搬送速度に同期して露光ヘッドの駆動を
制御しても高精度の画像記録を行うことは非常に困難で
ある。同様にインスタントフイルムに搬送速度検出トラ
ックを設け、インスタントフイルム自体の搬送速度を検
出したとしても、その搬送速度自体が大きく変動するた
め、同様に高精度の記録が困難であるだけでなく、イン
スタントフイルムがコストアップするためランニングコ
ストが高くなる。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、インスタントフイルムの搬送速度を安定に保ちなが
ら、その搬送速度に応じて露光ヘッドの駆動を制御する
ことにより高精度の画像記録を行うことができるように
したインスタントプリンタを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、インスタントフイルムを搬送しながらその
搬送方向と直交して設けられたライン状の露光ヘッドを
駆動してインスタントフイルムの感光面に画像記録を行
い、画像記録後のインスタントフイルムを展開ローラの
間を通すことによってインスタントフイルムに設けられ
た現像液ポッドを押しつぶすとともに現像液の展開を行
ってポジ画像を形成するにあたり、露光ヘッドと展開ロ
ーラとの間に、現像液ポッドと接触せずにインスタント
フイルムの両側縁を表裏面側から挟持してインスタント
フイルムを展開ローラに向けて搬送するキャプスタン及
びピンチローラからなる搬送手段を設け、この搬送手段
による搬送速度に応じて露光ヘッドの駆動を制御する構
成にしてある。
【0008】上記構成中、展開ローラは一対のローラか
らなり、その一方が軸位置が固定された固定ローラ、他
方が固定ローラに向かってバネ付勢された軸位置が可動
な可動ローラであるが、キャプスタンは固定ローラと同
じ側でインスタントフイルムに接するように配置するの
がよい。また、露光ヘッドの駆動は、その発光強度及び
発光時間の少なくともいずれかを制御することによって
行われ、その制御はキャプスタンの回転速度、キャプス
タンを駆動するためのモータの回転速度、更にはインス
タントフイルムの搬送速度に応じて行われる。
【0009】インスタントフイルムの搬送速度を安定さ
せるには、キャプスタン駆動用モータの回転速度を、キ
ャプスタンの回転速度又はインスタントフイルムの搬送
速度をフィードバック制御することによって対応するこ
とができる。また、展開ローラの周速度をキャプスタン
の周速度に対して±4%以内に設定すること、展開ロー
ラの周速度をキャプスタンによる周速度よりもわずかに
遅くすること、キャプスタンとインスタントフイルムと
の間の摩擦係数を展開ローラとインスタントフイルムと
の摩擦係数よりも大きくすることが望ましい。さらに、
キャプスタンの回転軸と露光ヘッドとの間隔を、インス
タントフイルムの搬送方向先端縁と感光面の搬送方向先
端縁との間隔よりも短くすることも効果的であり、キャ
プスタンと展開ローラとを共通のモータで駆動する場合
には、モータと展開ローラとの間にトルクリミッタを設
けることもまた、本発明においては有効な手段となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインスタントプ
リンタを内蔵した電子スチルカメラの正面側の外観を示
す斜視図である。この電子スチルカメラ2は略方形状に
形成されている。カメラ本体3の前面には、対物ファイ
ンダ4、ズーム機能付きの撮影レンズ5、レリーズボタ
ン6、ストロボ発光部7、測光用の受光窓8、が露呈さ
れている。また、カメラ本体3の中央部には、フイルム
装填蓋9が設けられている。カメラ本体3の前面の右上
方には、ロック解除用ボタン10が露呈されており、フ
イルムパックを装填したり取り出したりするときに押圧
操作し、フイルム装填蓋9を開放する。カメラ本体3の
上面にはフイルム排出口があり、通常排出口用の蓋11
によって塞がれている。
【0011】図2に示すように、カメラ本体3の裏面に
は、電源用のスイッチ12、接眼ファインダ13、液晶
表示パネル(LCDパネル)14、操作パネル15が配
置されている。LCDパネル14は、撮影レンズ5を通
して撮像された被写体像をリアルタイムで表示し、いわ
ゆる電子ビューファインダを構成している。操作パネル
15には、撮像/再生のモード切替キー、コマ選択キ
ー、プリントスタートキー、画像データの消去ボタン、
画像データの入出力を行うための切替キー等が設けられ
ている。また、下部にはメモリー装填蓋16、バッテリ
ー蓋18が設けられている。メモリー装填蓋16は閉じ
位置にロックされており、メモリカードを装填したり取
り出したりするときにカメラ本体3の底面に設けられた
スライドつまみ17を操作し開放する。
【0012】図3及び図4に、本発明を用いたインスタ
ントプリンタの主要構成部品の配置を概略的に示す。フ
イルムパック20を装填してフイルム装填蓋9を閉じる
と、これに連動してフイルムパック20の上方に露光ヘ
ッド25が移動し、図5に示すように、フイルムパック
20の上面にスリット状に形成された露光開口20aの
真上にライン状の露光ヘッド25が位置決めされる。こ
の露光ヘッド25は、その長手方向がインスタントフイ
ルム21の搬送方向と直交しており、その内部には赤
色、緑色、青色を画素単位で発色する微小なLEDを長
手方向に並べたLEDアレイ26,27,28が設けら
れている。
【0013】各色LEDアレイ26,27,28からの
光はその前面に配された微小レンズアレイ29を透過
し、露光開口20aを通ってインスタントフイルム21
の同一ライン上に照射されるように構成されている。し
たがって、インスタントフイルム21にはライン毎に三
色同時露光が行われる。また、ライン方向に関しては、
それぞれのLEDアレイ26,27,28を構成するL
EDの発光強度を制御することによって、1画面分の画
像データをフルカラーで記録することができる。なお、
LEDの発光強度を変える代わりに発光時間を変えて露
光量を調節することもできる。また、図4に示すよう
に、フイルムパック20には一般のインスタントカメラ
に装填しても使用することができるように、通常サイズ
の露光開口20bも形成されているが、専用のものとす
るのであれば露光開口20bは不要となる。
【0014】インスタントフイルム21の搬送時には、
DCモータ30が駆動される。DCモータ30の駆動に
より駆動機構31が作動し、周知のクロー爪がフイルム
パック20に形成された切欠20cから侵入し、最上層
のインスタントフイルム21の後端に係止される。そし
てインスタントフイルム21の先端をフイルムパック2
0から送り出す。そして、インスタントフイルム21の
先端をキャプスタン35及びピンチローラ39の間に送
り込む。
【0015】キャプスタン35は、駆動機構31に設け
られた減速ギヤ32を介してDCモータ30に接続され
ており(図10参照)、インスタントフイルム21の感
光面側に組み込まれる。図6に示すように、キャプスタ
ン35は、フイルムパック20の露光開口20aの近傍
(露光ヘッド25の発光部の近傍)に配置され、その間
の距離L1は、インスタントフイルム21の先端から感
光範囲21aの先端までの長さL2よりも短くされてい
る。これより、感光範囲21aの全域に露光記録を行う
ことが可能となる。図7に示すように、このキャプスタ
ン35は、インスタントフイルム21の端部を把持する
ための一対の円盤状のローラ35a,35bが所定の間
隔を置いて配置されている。このローラ35a,35b
は金属部材から形成され、その外周面に例えば稜目ロー
レットのような表面処理がされている。このキャプスタ
ン35の形状により、インスタントフイルム21の両側
端を保持することで内部に形成された現像液ポッド22
を破砕せずに搬送を行うことができる。
【0016】また、キャプスタン35にはロータリーエ
ンコーダ36を構成するスリット円盤37が固定されて
おり、その近傍にはスリット円盤37のスリットを検出
するパルスジェネレータ38が固定されている。このロ
ータリーエンコーダ36では、キャプスタン35の回転
速度をパルス信号として変換したエンコードパルスを出
力する。
【0017】ピンチローラ39は、例えば硬質ウレタン
のような弾性のある材質で形成されており、キャプスタ
ン35に対向して配置されている。また、ピンチローラ
39は、キャプスタン35に従動して回転する。このピ
ンチローラ39には、図示はしないが両端部にコイルバ
ネが接続されており、このコイルバネの付勢により通常
キャプスタン35に当接している。このピンチローラ3
9とキャプスタン35とでインスタントフイルム21を
挟持しながら回転することにより、確実にインスタント
フイルム21を展開ローラ40へと搬送することができ
る。
【0018】図8に示すように、展開ローラ40は、2
本1組で構成され、これらを対向して配置したものであ
る。この展開ローラ40は例えば金属部材から形成され
ており、キャプスタン35の直径と同じ直径で形成され
ている。この展開ローラ40の片方のローラ40aは、
キャプスタン35と同じ側に配置されており、駆動機構
31の減速ギヤ33及びトルクリミッタ41を介してD
Cモータ30に繋げられている(図10参照)。トルク
リミッタ41を組み込むことで、展開ローラ40で発生
するトルクが設定トルク以上になった場合、展開ローラ
40で発生するトルクを規制することができる。また、
対向する展開ローラ40bは、ピンチローラ39と同様
に両端にコイルバネが接続され、その付勢力によりイン
スタントフイルム21を挟み込んで固定側のローラ40
aに従動して回転する。この展開ローラ40は、インス
タントフイルム21に設けられた現像液ポッド22を挟
持して破砕すると共に、現像処理液をインスタントフイ
ルム21の内部の感光層に展開させる。
【0019】図9は、展開ローラ40とキャプスタン3
5との周速度比と搬送性能との関係の一例を示した表で
ある。展開ローラ40の回転速度がキャプスタン35に
比べ遅くなるに従い、キャプスタン35による搬送量が
展開ローラ40による搬送量に比べて多くなる。したが
って、キャプスタン35と展開ローラ40との間のイン
スタントフイルム21のたわみが大きくなり、ひどくな
るとフイルム詰まりが発生する。また、展開ローラ40
の回転速度がキャプスタン35よりも速くなると、展開
ローラ40による搬送量がキャプスタン35よりも大き
くなるので、展開ローラ40でのスリップの頻度が多く
なりインスタントフイルム21の搬送速度が安定しなく
なる。一方、展開ローラ40の回転速度がキャプスタン
35の回転速度と同程度の場合(速度比が0.96〜
1.04の場合)はインスタントフイルム21のたわみ
や展開ローラ40のスリップの頻度が少なくなり安定し
た搬送を行うことができる。本実施形態では、キャプス
タン35と展開ローラ40との直径が等しいので、それ
ぞれに接続される減速ギヤ32,33の減速比を±4%
以内になるように設定する必要がある。また、搬送速度
をより安定させるために、展開ローラ40の周速度をキ
ャプスタン35の周速度よりもわずかに遅くなるように
設定してもよい。
【0020】図10は、キャプスタン35の回転速度の
検出手段及び制御手段の構成の概略を示す。システムコ
ントローラ45は、電子スチルカメラ2の電気的な作動
を全体的に管理している。撮像した像のプリント時に
は、システムコントローラ45から駆動信号及びキャプ
スタン35の回転速度の制御信号をモータドライバ46
に出力する。また、制御信号に合わせて記録補正回路4
7、ラインメモリ48に信号を送り出す。
【0021】基準周波数発生回路49は、DCモータ3
0の駆動と共に、露光タイミングとなる基準周波数を発
生させ、周波数比較器50に出力する。周波数比較器5
0では、基準周波数発生回路49からの基準周波数と、
ロータリーエンコーダ36から得られるエンコードパル
スの周波数とを比較する。周波数比較回路50からの出
力信号により、回転制御回路51ではDCモータ30の
回転を一定の速度になるように制御する。
【0022】記録補正回路47は、回転制御回路51か
らの出力信号により、露光ヘッド25の発光強度及び発
光時間の補正を行う。キャプスタン35の回転速度が速
い場合は、基準となる発光強度及び発光時間の信号に対
して発光強度を多くするか、インスタントフイルム21
の搬送速度が速くなるのに対応して発光時間を長くする
ように補正を行う。一方、回転速度が遅い場合は、発光
強度を少なくするか、インスタントフイルム21の搬送
速度が遅くなるので発光時間を短くするように補正す
る。そして、補正した信号をヘッドドライバ52に出力
する。それに伴い、ラインメモリ48が1ライン分の
赤、緑、青色の画像データを露光ヘッド25に送り出
す。そして、露光ヘッド25がインスタントフイルム2
1の感光面21bに三色同時露光を行う。
【0023】以下、本実施形態の作用を説明する。被写
体画像を選択し、プリントキーを操作するとシステムコ
ントローラ45がプリント開始の信号を出力する。この
システムコントローラ45は、モータドライバ46を介
してDCモータ30を回転させる。DCモータ30の回
転により、クロー爪によるインスタントフイルム21の
送り出しが行われ、それと同時にキャプスタン35及び
展開ローラ40の回転が開始される。フイルムパック2
0から送り出されたインスタントフイルム21の先端部
がキャプスタン35及びピンチローラ39間に入り込む
と、キャプスタン35及びピンチローラ39による搬送
が開始される。このキャプスタン35に取り付けられた
ロータリエンコーダ36のエンコードパルスに同期し
て、露光ヘッド25がインスタントフイルム21に露光
を開始する。
【0024】キャプスタン35に取り付けられたロータ
リーエンコーダ36は、キャプスタン25の回転時か
ら、回転速度をパルス信号に変換したエンコードパルス
を出力する。このエンコードパルスは周波数比較器45
に送られ、基準周波数発生回路44により発生された基
準周波数との比較が行われる。その後、回転制御回路4
6により、DCモータ30の回転が一定の回転速度とな
るように制御される。これと同時に、記録補正回路42
では、キャプスタン35の回転速度に合わせた発光時間
及び発光強度に補正して露光ヘッド25の制御を行う。
例えば、キャプスタン35の回転速度が速い場合には、
発光強度を強くするか搬送速度に対応して発光時間を長
くするように補正する。また、遅い場合には発光強度を
弱くするか搬送速度に対応して発光時間を短くするよう
に補正する。
【0025】キャプスタン35及びピンチローラ39に
より搬送されたインスタントフイルム21は、展開制御
板55を介して展開ローラ25に導かれる。そして、展
開ローラ25にインスタントフイルム21の先端部が挟
持されると、内部の現像液ポッド22は破砕され、現像
処理液は展開ローラ25によって感光層に均一に展開さ
れていく。このとき、ロータリエンコーダ36がキャプ
スタン35の回転速度を検出してるので、安定した露光
処理が行われる。そして、露光処理及び現像処理液の展
開が行われたインスタントフイルム21はフイルム排出
口から排出される。
【0026】上記実施形態では、キャプスタン35にロ
ータリーエンコーダ36を設けて、キャプスタン35の
回転速度をエンコードパルスとして検出し、露光ヘッド
25の発光強度及び発光時間を制御したが、DCモータ
の回転速度を検出し、この検出値により露光ヘッドの発
光強度及び発光時間を制御してもよい。この場合、図1
1に示すように、DCモータ60にロータリーエンコー
ダ36の代わりにタコジェネレータ61を取り付けても
よい。これにより、DCモータ60の回転速度を電圧に
変換し電圧比較器62に出力する。一方、基準電圧発生
回路63では基準電圧を発生させ、電圧比較器62に出
力する。電圧比較器62で基準電圧とタコジェネレータ
61から出力された電圧とを比較することでDCモータ
60の回転速度が一定になるように制御を行うことがで
きる。また、これと同時に記録補正回路によりDCモー
タ60の回転速度に合わせた露光ヘッドの駆動を行うこ
とができる。
【0027】また、インスタントフイルムの搬送速度を
検知することにより、露光ヘッドの発光強度及び発光時
間を制御してもよい。図12に示すように、展開ローラ
65とフイルム排出口との間に、例えばレーザドップラ
ー等の検知方法を用いるフイルム速度センサ66を配置
する。DCモータ67の駆動とともに、フイルム速度セ
ンサ66を駆動させ、インスタントフイルムの搬送速度
を検出する。この検出された搬送速度は、電圧値に変換
されて電圧比較器68に出力される。電圧比較器68で
は、変換された電圧値と基準電圧発生回路69からの基
準電圧との比較が行われ、露光ヘッド70の発光強度及
び発光時間やインスタントフイルムの搬送速度を制御す
ることができる。
【0028】上記実施形態では、駆動モータとしてDC
モータ30を使用したが、その代わりにステッピングモ
ータを使用してもよい。この場合、図13に示すよう
に、ステッピングモータ71により、キャプスタン72
及び展開ローラ73を駆動する。ステッピングモータ7
1の使用により、キャプスタン72及び展開ローラ73
の回転速度が一定に制御されるため、搬送機構内にキャ
プスタン72の回転速度を検出する検出手段及び比較・
制御する制御手段を設ける必要が無くなり、装置を簡略
化できる。また、DCモータとステッピングモータとを
それぞれ設け、DCモータを展開ローラのみの駆動源と
して使用してもよい。
【0029】上記実施形態では、展開ローラ40の直径
をキャプスタン35の直径と同じ径に形成したが、展開
ローラ40の直径をキャプスタン35の直径よりも大き
く形成してもよい。この場合、図14に示すように 減
速ギヤを各々のローラに設ける必要がなく、装置の構成
を簡略化することができる。なお、この場合には展開ロ
ーラ74及びキャプスタン75の直径を、周速度比が±
4%以内となるように設定する必要がある。
【0030】また、上記実施形態ではトルクリミッタ4
1を展開ローラ40に設けたが、キャプスタンとインス
タントフイルムとの摩擦係数を、展開ローラとインスタ
ントフイルムとの摩擦係数よりも大きくなるように設定
することで、展開ローラの搬送速度が大きくなっても展
開ローラでスリップを生じさせることができるので、ト
ルクリミッタを用いなくても安定したインスタントフイ
ルムの搬送を行うことができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明のインスタントプ
リンタによれば、露光ヘッド及び展開ローラの間に、現
像液ポッドと接触せずにインスタントフイルムの両側縁
を表裏面側から狭持してインスタントフイルムを展開ロ
ーラに向けて搬送するキャプスタン及びピンチローラか
らなる搬送手段を設け、この搬送手段による搬送速度に
応じて前記露光ヘッドの駆動を制御したから、安定した
露光を行うことができる。また、キャプスタンの回転速
度、キャプスタンを駆動するモータの回転速度、インス
タントフイルムの搬送速度のいずれかに対応して露光ヘ
ッドの発光強度又は発光時間を制御したから、撮像した
像を色ムラなくきれいにプリントすることが可能とな
る。
【0032】展開ローラの周速度をキャプスタンによる
周速度に対して±4%以内に設定したり、展開ローラの
周速度をキャプスタンの周速度よりもわずかに遅くした
り、キャプスタンとインスタントフイルムとの間の摩擦
係数を展開ローラとインスタントフイルムとの摩擦係数
よりも大きくすることで、安定した露光を行うことがで
きるとともに、安定した搬送を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した電子スチルカメラの正面の外
観を示す斜視図である。
【図2】電子スチルカメラの後面の外観を示す斜視図で
ある。
【図3】電子スチルカメラ内部の要部の構成を示す説明
図である。
【図4】搬送機構の構成を示す斜視図である。
【図5】露光ヘッドの要部を示す断面図である。
【図6】インスタントフイルムの位置とキャプスタンの
位置とを示す説明図である。
【図7】インスタントフイルムの現像液ポッドがキャプ
スタンとピンチローラとの間に送り出された時の断面図
である。
【図8】搬送機構の露光状態における概略図である。
【図9】展開ローラとキャプスタンの速度比と、その状
態での搬送性能の一例を示す表である。
【図10】搬送部の電気的な構成を示す概略図である。
【図11】第2の実施形態における搬送機構の概略図で
ある。
【図12】第3の実施形態における搬送機構の概略図で
ある。
【図13】第4の実施形態における搬送機構の概略図で
ある。
【図14】第5の実施形態における搬送機構の概略図で
ある。
【符号の説明】
2 電子スチルカメラ 20 フイルムパック 20a 露光開口 21 インスタントフイルム 25 露光ヘッド 30 DCモータ 35 キャプスタン 36 ロータリエンコーダ 39 ピンチローラ 40 展開ローラ 47 記録補正回路 49 基準周波数発生回路 50 周波数比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 27/32 G03B 27/32 Z 27/46 27/46 Z Fターム(参考) 2C058 AB17 AC05 AC12 AC14 AE02 AE18 AF23 GA09 GB07 GB19 GB43 GE04 2H104 AA18 AA19 BC04 BC39 CA03 CA04 2H106 AB06 AB45 BA55 BH00 2H112 AA07 BA08 BA20 BC32 3F049 AA10 DA12 EA14 LA07 LB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インスタントフイルムを搬送しながらそ
    の搬送方向と直交して設けられたライン上の露光ヘッド
    を駆動してインスタントフイルムの感光面に画像記録を
    行い、画像記録後のインスタントフイルムを展開ローラ
    の間を通すことによってインスタントフイルムに設けら
    れた現像液ポットを押しつぶすとともに現像液の展開を
    行ってポジ画像を形成するインスタントプリンタにおい
    て、 露光ヘッド及び展開ローラの間に、現像液ポッドと接触
    せずにインスタントフイルムの両側縁を表裏面側から狭
    持してインスタントフイルムを展開ローラに向けて搬送
    するキャプスタン及びピンチローラからなる搬送手段を
    設け、この搬送手段による搬送中に前記露光ヘッドを駆
    動して前記インスタントフイルムに露光することを特徴
    とするインスタントプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記キャプスタンの回転軸と露光ヘッド
    との間隔を、インスタントフイルムの搬送方向側の先端
    縁と前記感光面の搬送方向側の先端縁との間隔よりも短
    くしたことを特徴とする請求項1記載のインスタントプ
    リンタ。
  3. 【請求項3】 前記展開ローラは、軸位置が固定された
    固定ローラと固定ローラに向かってバネで押し付けられ
    た軸位置が可動な可動ローラとからなり、キャプスタン
    は固定ローラと同じ側でインスタントフイルムに接する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のインスタントプ
    リンタ。
  4. 【請求項4】 前記キャプスタンの回転速度に応じて露
    光ヘッドの発光強度又は発光時間の少なくともいずれか
    を制御することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載
    のインスタントプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記キャプスタンを駆動するモータの回
    転速度に応じて露光ヘッドの発光強度又は発光時間の少
    なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項1
    〜3いずれか記載のインスタントプリンタ。
  6. 【請求項6】 インスタントフイルムの搬送速度を検知
    する搬送速度検知手段を設け、この搬送速度検知手段か
    らの検出信号に応じて露光ヘッドの発光強度又は発光時
    間の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請
    求項1〜3いずれか記載のインスタントプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記キャプスタンを駆動するモータの回
    転速度を、モータ軸の回転速度、キャプスタンの回転速
    度又はインスタントフイルムの搬送速度に応じてフィー
    ドバック制御することを特徴とする請求項4〜6記載の
    インスタントプリンタ。
  8. 【請求項8】 展開ローラの周速度を、キャプスタンの
    周速度に対して±4%以内に設定したことを特徴とする
    請求項1〜7いずれか記載のインスタントプリンタ。
  9. 【請求項9】 展開ローラの周速度を、キャプスタンの
    周速度よりも遅くしたことを特徴とする請求項1〜8い
    ずれか記載のインスタントプリンタ。
  10. 【請求項10】 キャプスタンとインスタントフイルム
    との間の摩擦係数を、展開ローラとインスタントフイル
    ムとの摩擦係数よりも大きくしたことを特徴とする請求
    項1〜9いずれか記載のインスタントプリンタ。
  11. 【請求項11】 キャプスタンと展開ローラとを共通の
    モータで駆動するとともに、このモータと展開ローラと
    の間にトルクリミッタを設けたことを特徴とする請求項
    1〜10いずれか記載のインスタントプリンタ。
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