JPH07319022A - カメラのフィルム給送装置 - Google Patents

カメラのフィルム給送装置

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JPH07319022A
JPH07319022A JP11308294A JP11308294A JPH07319022A JP H07319022 A JPH07319022 A JP H07319022A JP 11308294 A JP11308294 A JP 11308294A JP 11308294 A JP11308294 A JP 11308294A JP H07319022 A JPH07319022 A JP H07319022A
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JP
Japan
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film
frame
detecting
perforation
camera
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JP11308294A
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Inventor
Yuji Kobayashi
有二 小林
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、1つの位置検出手段によってフィ
ルム給送制御を行い、簡単な構成でより低コスト化を実
現するカメラのフィルム給送装置を提供する。 【構成】 フィルムの初期送出し速度を検出するフィル
ム送出し速度検出手段であるフォトセンサ8と、該初期
送出し速度検出に基づいて該フィルムの初期送出し速度
を検出してからフィルム巻上げ開始までの送り時間を演
算する送り時間演算手段である制御回路11と、上記送
り時間が経過した後フィルム巻上げを開始させると共に
第1コマ10Aがアパーチャ7に位置するようにフィル
ム巻上げを制御する制御手段である制御回路11とを具
備し、上記フォトセンサ8は、フィルム上に形成された
パーフォレーションを検出する検出手段であって、上記
送り時間演算手段および巻上げ制御手段である制御回路
11はこの出力に基づいて演算および制御されることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラのフィルム給
送装置、詳しくはフィルムパトローネ内に収納されたフ
ィルムを、初期送出し動作によってフィルムパトローネ
の外部へと送り出すようにしたカメラのフィルム給送装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】35mmロール状フィルムが収納されて
いるフィルムパトローネ(例えば135型フィルムパト
ローネ等)を使用するカメラのフィルム給送装置におい
ては、フィルムパトローネ装填時に、フィルムの先端部
であるリーダ部のパーフォレーションをカメラ本体に設
けられているスプロケットおよびフィルム巻上げスプー
ルに係合させた後に、カメラの裏蓋等の閉じ動作と連動
して上記スプロケットおよびフィルム巻上げスプールを
駆動させ、フィルムをカメラ本体内においてローディン
グ(給送)するようにしたものが、従来より一般的に実
用化されている。
【0003】また、上記135型フィルムパトローネ等
に収納されている35mm幅のロール状フィルムにおい
ては、その幅方向の両端部に連続するパーフォレーショ
ンが配設されており、フィルム給送の際に上記連続する
パーフォレーションの数のカウント(計数)を行なった
り、上記パーフォレーションをスプロケットに係合させ
てフィルム給送を行なうと共に、該スプロケットの回転
によって発生されるパルス数によって、フィルムの送出
量の検出を行なうようにしたものがある。
【0004】一方、近年においては、カメラ本体にフィ
ルムを装填する煩雑さを解消するために、フィルムパト
ローネ内のパトローネ軸をフィルム送出し方向に回転さ
せることによって、フィルムパトローネ内に巻回されて
収納されているフィルムを、フィルムパトローネの外部
へと送り出すことができるようにしたフィルム給送装置
が、種々提案されている。
【0005】そして、このようなフィルムパトローネ内
に収納されるロール状フィルムにおいては、その露光画
面枠の範囲外に各種のフィルム情報の記録を行なう記録
部を設けたり、ラボでのプリント時にフィルム上の露光
コマの検出を容易にするためにパーフォレーションの数
を減らし、撮影コマに対応した撮影コマ位置検出用パー
フォレーション、例えば撮影コマ1コマに対して1個の
パーフォレーションを設けると共に、フィルムのリーダ
部と最終コマには複数の連続するパーフォレーションを
設けて、フィルムの初期送出しと最終コマの検出ができ
るようにしたものが種々提案されている。
【0006】例えば、図7に示すように、フィルム1の
リーダ部には、その幅方向の一端側に連続した複数個の
パーフォレーション9a,9b等からなるリーダ部検出
用パーフォレーション群91が設けられている。また、
フィルム1の最終コマ10Xの近傍には、その幅方向の
一端側に連続した複数個のパーフォレーション9x等か
らなる最終コマ検出用パーフォレーション群93が設け
られている。そして、露光画面枠である撮影コマ10,
10A等の各コマの所定の位置には、1コマに対して1
個の撮影コマ位置検出用パーフォレーション92が設け
られており、上記リーダ部検出用パーフォレーション群
91、撮影コマ位置検出用パーフォレーション92、最
終コマ検出用パーフォレーション群93は、略一直線上
に設けられている。
【0007】このように構成された上記フィルム1は、
通常、フィルムパトローネ2内にすべて収納されてお
り、該フィルムパトローネ2内に回転自在に軸支されて
いるパトローネ軸(図示せず)をカメラ本体に配設され
るフィルム給送機構によって回転させることにより、上
記フィルム1のリーダ部をフィルムパトローネ2の外部
へと送り出し、また、上記パトローネ軸を逆方向に回転
させることで、上記フィルム1をフィルムパトローネ2
内に巻き戻し、収納するようになっている。
【0008】この図7に示すような、ロール状フィルム
を収納したフィルムパトローネに対応したカメラのフィ
ルム給送装置は、従来より種々提案されており、例え
ば、特開平4−367833号公報等に開示されてい
る。
【0009】この特開平4−367833号公報に開示
されているカメラのフィルム給送装置は、フィルムのリ
ーダ部および最終コマに複数のパーフォレーションを設
ける一方、撮影コマに対して1コマ毎に各1個のパーフ
ォレーションを設けたロール状フィルムを用いて、カメ
ラ本体内に設けられたフィルム送出し機構によって、フ
ィルムパトローネ内からフィルムのリーダ部をカメラ本
体内のフィルム巻上げスプール側に初期送出しを行な
い、フォトリフレクタ等によって上記フィルムのリーダ
部がフィルム巻上げスプールの位置まで送り出されたこ
とが検出されると、フィルムの初期送出し動作を停止さ
せると共に、上記フィルム巻上げスプールを駆動させる
ことによってフィルムの巻上げを行なうようにしたもの
である。
【0010】つまり、フィルムのリーダ部に設けられた
パーフォレーションや各撮影コマ毎に設けられた撮影コ
マ位置検出用パーフォレーション等をフォトリフレクタ
等の検出手段によって検出し、この検出信号に基づい
て、フィルムの初期送出しおよび巻上げ、巻戻し等のフ
ィルム給送動作や駆動機構の制御動作を行なうようにし
たものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記135
型フィルムパトローネに対応した従来のカメラのフィル
ム給送装置、例えばフィルムに設けられた連続したパー
フォレーションをスプロケットに係合させてフィルム巻
上げを行ない、該スプロケットの回転等によってフィル
ム送出し量の検出を行なうようにしたものでは、上述の
図7に示すようなフィルム、すなわち、連続したパーフ
ォレーションが形成されていない方式の新フィルム等を
適用すると、パーフォレーションの検出等を行なうこと
ができないので、上記新方式のフィルムに対応すること
ができないという問題点がある。
【0012】また、撮影コマ位置を検出するための検出
手段として、例えばフォトセンサ等を用いてパーフォレ
ーションの検出を行なう場合には、カメラのアパーチャ
部に対してカメラ本体の所定の位置にフォトセンサを配
置する必要があるが、上記図7の新フィルムには、例え
ば撮影コマの1コマについて1個のパーフォレーション
しか設けられていないので、フィルムのリーダ部がフィ
ルム巻上げスプールに巻上げられる位置まで送り出され
た際に、上記フォトセンサと対向するフィルム面の位置
に、パーフォレーションが対応していない場合がある。
従って、フィルムの巻上げを制御し、フィルムの初期送
出し動作を停止させるため、撮影コマ検出用のフォトセ
ンサのほかに別の検出手段が必要となり、カメラの内部
構造を複雑化してしまうという問題点がある。
【0013】一方、フィルムの初期送出しを所定のタイ
マー等によって停止させるようにした場合には、フィル
ムの材質やフィルム厚の違いによってフィルムの走行抵
抗が異なったり、電源電圧に変化が生じてしまったりす
ることで、フィルム給送の速度にばらつきが生じ、安定
したフィルム給送ができなくなってしまい、巻上げスプ
ール側にフィルムを巻上げることができなくなってしま
うという場合も考えられる。
【0014】また、上記特開平4−367833号公報
に開示されている手段によれば、フィルムをカメラ本体
のフィルム巻上げスプールに巻き付く位置まで初期送り
出しを行なう際に、撮影コマ検出用のフォトリフレクタ
位置にリーダ部のパーフォレーションが位置しない場合
があるので、フィルムの初期送り量を検出する別の検出
手段が必要となるという問題点がある。
【0015】本発明の目的は、上記従来の問題点を解消
し、1つの位置検出手段によってフィルムの初期送出し
と巻上げ、巻戻し等のフィルム給送の制御を行なうこと
ができ、簡単な構成とすることでより低コスト化を実現
するカメラのフィルム給送装置を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によるカメラのフ
ィルム給送装置は、フィルムを所定量送出した後、アパ
ーチャに撮影可能な第1コマが位置するように巻上げる
方式のカメラのフィルム給送装置において、上記フィル
ムの初期送出し速度を検出するフィルム送出し速度検出
手段と、上記初期送出し速度検出に基づいて、該フィル
ムの初期送出し速度を検出してから上記フィルムの巻上
げ開始までの送り時間を演算する送り時間演算手段と、
上記送り時間が経過した後、フィルムの巻上げを開始さ
せると共に上記第1コマがアパーチャ前に位置するよう
に該フィルムの巻上げを制御する制御手段とを具備した
ことを特徴とし、また、上記フィルム送出し速度検出手
段は、フィルム上に形成されたパーフォレーションを検
出する検出手段であって、上記送り時間演算手段および
上記巻上げ制御手段はこの出力に基づいて演算および制
御されることを特徴とする。
【0017】そして、リーダ部に形成された複数のパー
フォレーションと各撮影コマの近傍に形成された撮影コ
マ位置検出用のパーフォレーションとが略一直線上に設
けられたフィルムを使用して、フィルムを送出した後に
巻上げる方式のカメラであって、アパーチャ近傍に設け
られていて、上記パーフォレーションを検出する検出手
段と、初期送りの際に、上記検出手段によって検出され
た複数のパーフォレーション出力に基づいて、フィルム
の初期送り速度を演算し、その出力から上記リーダ部に
形成された所定のパーフォレーション通過後の、フィル
ム送出し停止時間を演算する演算手段と、演算された停
止時間に基づいて、フィルムの送り出しを停止させた
後、巻上げスプールを駆動させると共に、上記検出手段
によって検出された1コマ目の撮影コマ位置検出用のパ
ーフォレーション出力に基づいて、該巻上げスプールの
駆動を停止させる駆動制御手段とを具備したことを特徴
とする。
【0018】
【作用】フィルムを所定量送出した後、アパーチャに撮
影可能な第1コマが位置するように巻上げる方式のカメ
ラのフィルム給送装置において、フィルム送出し速度検
出手段によってフィルムの初期送出し速度を検出し、こ
の初期送出し速度検出に基づいて、送り時間演算手段に
よって、フィルムの初期送出し速度を検出してからフィ
ルムの巻上げ開始までの送り時間を演算する。そして、
上記送り時間が経過した後、制御手段によって、フィル
ムの巻上げを開始させると共に、第1コマがアパーチャ
前に位置するようにフィルムの巻上げを制御する。
【0019】また、フィルム送出し速度検出手段は、フ
ィルム上に形成されたパーフォレーションを検出する検
出手段であって、上記送り時間演算手段および上記巻上
げ制御手段はこの出力に基づいて演算および制御され
る。
【0020】そして、リーダ部に形成された複数のパー
フォレーションと各撮影コマの近傍に形成された撮影コ
マ位置検出用のパーフォレーションとが略一直線上に設
けられたフィルムを使用して、フィルムを送出した後に
巻上げる方式のカメラにおいて、検出手段によってパー
フォレーションを検出し、初期送りの際に、演算手段に
よって上記検出手段によって検出された複数のパーフォ
レーション出力に基づいて、フィルムの初期送り速度を
演算し、その出力から上記リーダ部に形成された所定の
パーフォレーション通過後の、フィルム送出し停止時間
を演算する。さらに、駆動制御手段によって、上記演算
された停止時間に基づいて、フィルムの送り出しを停止
させた後、巻上げスプールを駆動させると共に、上記検
出手段によって検出された1コマ目の撮影コマ位置検出
用のパーフォレーション出力に基づいて、巻上げスプー
ルの駆動を停止させる。
【0021】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
る。図1は、本発明の一実施例のカメラのフィルム給送
装置の概念を示すブロック構成図である。なお、本発明
のカメラのフィルム給送装置においては、上述の図7に
おいて説明したフィルムを適用するものとする。また、
図1においては、図面の煩雑化を避けるために、本発明
に直接関係ある部材のみ示し、他の部材については省略
している。
【0022】図1に示すように、フィルムパトローネ2
内に回転自在に軸支されているパトローネ軸3には、こ
れを回転駆動させるためにカメラ本体(図示せず)に配
設されるフォーク部4が係合しており、このフォーク部
4は、上記カメラ本体内の駆動伝達機構等(図示せず)
を介して駆動源であるモータM1によって駆動されるよ
うになっている。
【0023】一方、カメラ本体の略中央部に設けられて
いるアパーチャ7を挟んで、上記フィルムパトローネ2
が配設されている位置と反対側に、円筒形状からなる巻
上げスプール5が配設されている。この巻上げスプール
5の外周面上の一端部には爪部6が設けられており、こ
の爪部6がフィルム1のリーダ部に設けられた連続した
パーフォレーション9a等のリーダ部検出用パーフォレ
ーション群91と係合して、上記フィルム1を巻上げス
プール5に巻上げるようになっている。
【0024】また、上記巻上げスプール5は、カメラ本
体内の上記駆動伝達機構(図示せず)を介して駆動源で
あるモータM2と回転自在に接続されており、このモー
タM2の駆動力によって回転駆動されるようになってい
る。そして、上記モータM1およびM2は、カメラ本体
内に設けられている制御手段である制御回路11に接続
されている。また、上記駆動伝達機構(図示せず)に
は、伝達系を遮断するためのクラッチ等が含まれ、上記
モータM1、M2の一方のみの伝達系が駆動されている
間は、他方の伝達系には駆動力が伝達されないように遮
断されるようになっている。
【0025】他方、上記アパーチャ7は、カメラの撮影
範囲を規制するために設けられているものであり、この
アパーチャ7の近傍のカメラ本体側には、フィルム1上
の幅方向の一端部に設けられたパーフォレーション等と
対向する位置に、検出手段であるフォトセンサ8が配設
されており、このフォトセンサ8によって、上記フィル
ム1上に設けられた各パーフォレーションが検出される
ようになっている。そして、この際の検出信号が上記フ
ォトセンサ8と接続されている制御回路11に伝達され
るようになっており、上記送り時間演算手段でもある制
御回路11において、上記フィルム1の移動速度V、フ
ィルム給送時間T等が演算され、さらに、駆動制御手段
でもある上記制御回路11は、上記モータM1およびM
2の回転駆動を制御して、フィルム1の初期送出し、巻
上げおよび巻戻し等のフィルム給送を行なうようになっ
ている。
【0026】このように構成された上記一実施例のカメ
ラにおいてフィルム給送を行なう際の動作を、図2〜図
6によって以下に説明する。図2は、上記一実施例のカ
メラのフィルム給送装置において、フィルム1の給送動
作が行なわれる際の上記フォトセンサ8の出力信号の変
化を示しており、図3〜図5は、フィルム給送が行なわ
れる際において、フィルム1上に形成されたパーフォレ
ーションの位置を示す図であって、図3は、フィルム1
のリーダ部が巻上げスプール5に巻き付きが可能な位置
まで送り出された状態、すなわち、フィルムの初期送出
し時の状態を示しており、図4は、フィルム1の最初の
第1コマ目がアパーチャ7の撮影位置まで巻上げられた
際の状態、すなわち、フィルム巻上げ時の状態を示して
いる。また、図5は、フィルム1の最終コマ10Xがア
パーチャ7の撮影位置まで巻上げられた際の状態を示し
ている。
【0027】またさらに、図6は、フィルム1の初期送
出しの開始時から、撮影コマの第1コマ目10Aを撮影
状態にセットするまでのフィルム給送動作、すなわち、
図4に示す状態までの動作を示すフローチャートであ
る。
【0028】まず、図6に示すように、ステップS1に
おいてフィルム1の初期送出しが開始される(なお、こ
こでSは動作ステップを示す。以下同様。)。すなわ
ち、上記モータM1を、フィルム1の送出し方向に回転
させると、上記モータM1の駆動力は、駆動伝達機構等
およびフォーク部4を介して、フィルムパトローネ2内
のパトローネ軸3に伝達され、上記フィルム1のリーダ
部がフィルムパトローネ2の外部へと送り出される。す
ると、フィルム1のリーダ部は、図3に示すように、カ
メラ本体内のフィルム走行路(図示せず)を通って、ア
パーチャ7、フォトセンサ8の設けられている位置を通
過して、上記巻上げスプール5側へと送り出される。
【0029】このフィルム1の初期送出しの際、すなわ
ち、リーダ部検出用パーフォレーション群91が上記フ
ォトセンサ8上を通過する際に、該フィルム送出し速度
検出手段でもある上記フォトセンサ8は、上記リーダ部
検出用パーフォレーション群91の内、例えば最初の2
個のパーフォレーション9a,9bの間の距離L(図1
参照)の移動時間tを検出する。つまり、上記フォトセ
ンサ8は、フィルム1の反射光を検出して信号を出力す
るようになっており、図2に示すように、そのときの信
号レベルはハイレベルの信号を出力するようになってい
るので、上記フィルム1の初期送出し動作の開始時(t
0)からフィルム1の最先端部を検出するまで(t1)
の間は、フィルム1が上記フォトセンサ8に検出されず
ローレベルの信号を出力しており、最初のリーダ部検出
用パーフォレーション9aが検出されるt1においてハ
イレベルの検出信号が出力される。そして、上記リーダ
部検出用パーフォレーション群91の個々のパーフォレ
ーション9a,9b等を検出する都度、ハイレベル信号
を出力する。そして、図2においてtで示される範囲
が、上記リーダ部検出用パーフォレーション9aから9
bの間の距離Lを移動する時間となる。
【0030】図6に示すように、ステップS2におい
て、上記検出信号の出力に基づいて、上記制御回路11
がフィルム1の移動速度Vを次式によって演算する。 フィルム1の移動速度V=L/t ‥‥‥ (1) 次に、上記リーダ部検出用パーフォレーション群91
が、フォトセンサ8上を通過した後、フィルム1が巻上
げスプール5に巻き付くのに必要な送出し量A(図1参
照)と、上述の(1)式から算出されたフィルム1の移
動速度Vとから、タイマー時間T(図2参照)の演算が
行なわれる。 タイマー時間T=A/V ‥‥‥(2) となる。従って、ステップS3において、上記リーダ部
検出用パーフォレーション群91が、フォトセンサ8上
を通過した後、タイマー作動時間であるT時間経過後
に、駆動制御手段である制御回路11によって上記モー
タM1の回転駆動が停止される。つまり、図2におい
て、t0からt2の間だけモータM1が回転駆動される
こととなる。
【0031】続いて、ステップS4において、モータM
2をフィルム1の巻上げ方向へと回転させる。すると、
上記巻上げスプール5の外周面上に設けられた爪部6が
フィルム1のリーダ部検出用パーフォレーション群91
と係合されて、フィルム1は巻上げスプール5に巻回さ
れる。そして、撮影コマの第1コマ目10Aがアパーチ
ャ7の撮影位置まで巻上げられ、ステップS5におい
て、上記フォトセンサ8が撮影コマ位置検出用パーフォ
レーション92を検出すると、ステップS6において、
制御回路11はモータM2の回転駆動を停止させること
により、図4に示すように、撮影コマの第1コマ目10
Aが撮影位置にセットされる。
【0032】このとき、図2においては、上記タイマー
時間Tが経過後のt2から、撮影コマの第1コマ目10
Aの撮影コマ位置検出用パーフォレーション92が検出
されて、出力信号がローレベルとなるt3までの間の時
間だけ、モータM2が回転駆動されることとなる。以
降、同様にして、上記フォトセンサ8が各撮影コマ10
に対応する撮影コマ位置検出用パーフォレーション92
を検出し、1コマずつフィルム1の給送が行なわれる。
【0033】そして、フィルム1の最終コマ10Xの撮
影が行なわれた後には、通常のフィルム巻上げが行なわ
れる。この最終コマ10Xにおいては、図5に示すよう
に、所定時間より短時間で次のパーフォレーション、す
なわち、連続した複数の最終コマ検出用パーフォレーシ
ョン群93の検出が行なわれることで、最終コマ10X
であると判断される。従って、この最終コマ10Xの検
出信号によって、上記制御回路11はモータM2の回転
駆動を停止させる。
【0034】続いて、上記制御回路11はモータM1を
フィルム1の巻戻し方向へ回転させ、フィルム1をフィ
ルムパトローネ2内へ巻戻す動作が開始される。そし
て、上記フィルム1のリーダ部検出用パーフォレーショ
ン群91を検出した後、フィルム1が完全にフィルムパ
トローネ2内に収納されるのに必要な所定時間が経過し
てから、上記制御回路11はモータM1の回転駆動を停
止させる。
【0035】以上説明したように上記一実施例によれ
ば、1つのフォトセンサ8をカメラ本体内において、フ
ィルム1上に略一直線上に設けられたリーダ部検出用パ
ーフォレーション群91、撮影コマ位置検出用パーフォ
レーション92、最終コマ検出用パーフォレーション群
93等の各パーフォレーションに対向する位置に配置す
ることによって、上記フィルムパトローネ2内に収納さ
れているフィルム1の初期送出し、巻上げおよび巻戻し
等の一連のフィルム給送動作を制御することが容易にで
きる。
【0036】また、フィルム1の移動速度を検出し、こ
の検出信号の出力結果に基づいて、フィードバックを行
ないフィルム1の初期送出し量を制御するようにしてい
るために、正確な初期送出し量を制御することができ
る。
【0037】なお、上記フィルム1の初期送出しタイマ
ー時間Tを演算するにあたっては、モータM1への通電
を停止させた後にもフィルム1はすぐに停止せず、わず
かの空走距離が発生する。このため、該空想距離の移動
量を考慮して、上記タイマー時間Tに補正を加えるよう
にすることで、より停止精度の高い制御を行なうことが
できるようになる。
【0038】また、上記一実施例においては、フォーク
部4側のフィルム1の初期送出しおよび巻戻し駆動用の
モータM1と、巻上げスプール5側のフィルム1の巻上
げ駆動用のモータM2として、それぞれ別の駆動源であ
るモータM1,M2を配設するようにしているが、例え
ばフィルム給送のために1つのモータのみを設け、その
駆動力を遊星クラッチ等によって伝達方向を切換えるよ
うにし、フォーク部4側および巻上げスプール5側を適
宜駆動させるようにしたり、また、他の機構部の駆動源
をフィルム給送装置の駆動源と兼用するようにしてもよ
い。
【0039】さらにまた、上述の一実施例においてはフ
ィルム1のリーダ部側から、順次、撮影コマ位置検出用
パーフォレーション92を検出して1コマ毎の巻上げを
行なってフィルム給送を行なうようにした一般的なカメ
ラの方式について述べているが、この一実施例のカメラ
のフィルム給送装置の変形例として、上記フィルムパト
ローネ2をカメラ本体内へ装填した直後に、まず、フィ
ルムパトローネ2内に収納されているフィルム1を、カ
メラ本体の巻上げスプール5側に全て巻上げた後、撮影
済みのフィルム1をフィルムパトローネ2側に巻き戻し
ながら撮影を行なうようにした、いわゆるプレワインド
方式のカメラに適用しても、上述の一実施例と同様の構
成で、同様のフィルム給送の制御を行なうことができ
る。
【0040】すなわち、プレワインド方式のカメラの場
合にも、フィルムパトローネ2をカメラ本体に装填後、
まず、上記モータM1を、フィルム送出し方向に回転さ
せることで、フィルム1をフィルムパトローネ2の外部
への初期送出しが行なわれ、該初期送出しが完了した
ら、モータM2をフィルム1の巻上げ方向へと回転させ
て、フィルム1をフィルムパトローネ2内から巻上げス
プール5側へと全て巻上げる。そして、上記フォトセン
サ8によって最終コマ検出用パーフォレーション群93
が検出されると、制御回路11は、上記モータM2の回
転駆動を停止させると共に、モータM1をフィルム1の
巻戻し方向へと回転させて、フィルム1を巻戻し、最終
コマ検出用パーフォレーション群93のパーフォレーシ
ョン9xを検出した位置、すなわち、最終コマ10Xが
アパーチャ7にセットされた位置でモータM1の回転駆
動を停止させる。ここで、最初の第1コマ目(この場合
のフィルム1上においては最終コマ10X)の撮影が行
なわれた後、フィルム1はモータM1の逆回転によって
1コマ分の巻戻しが行なわれ、撮影コマ位置検出用パー
フォレーション92を検出したところでモータM1は停
止される。以降、同様の動作が繰り返されて、撮影済み
のフィルム1が順次フィルムパトローネ2側に巻き戻さ
れる。
【0041】そして、フィルムパトローネ2のカメラ本
体への装填時における最初のフィルム巻上げ動作時に、
最終コマ検出用パーフォレーション群93が検出される
までのコマ数分の撮影が終了すると、上記制御回路11
は上記モータM1を所定の時間だけ回転駆動させて、上
記フィルム1のリーダ部をフィルムパトローネ2内に完
全に収納されるまで巻き戻した後、上記モータM1を停
止させる。以上説明したように、上記プレワインド方式
のカメラにおいても、上述の一実施例のカメラのフィル
ム給送装置と全く同様の効果を得ることができる。
【0042】なお、上記一実施例に適用した、図7に示
すフィルムにおいては、リーダ部検出用パーフォレーシ
ョン群91としてリーダ部に4個の連続するパーフォレ
ーション、最終コマ検出用パーフォレーション群93と
して最終コマ10Xに3個の連続するパーフォレーショ
ンを形成し、また、撮影コマ位置検出用パーフォレーシ
ョン92として撮影コマ10の1コマ毎に各1個のパー
フォレーションを形成したものを例示しているが、本発
明においては、この図7に例示するフィルム構成に限定
されることはなく、少なくともリーダ部に2個以上の連
続するパーフォレーションと、撮影コマ位置を示す少な
くとも1個のパーフォレーションを有するフィルム構成
であれば、同様の効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、1つ
の位置検出手段による簡単な構成によって、フィルムの
初期送出し、巻上げおよび巻戻し等のフィルム給送の制
御を容易に行なうことができ、正確なフィルム送りを行
なうことができる、より低コスト化を実現したカメラの
フィルム給送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカメラのフィルム給送装置
の概念を示すブロック構成図。
【図2】上記図1のフィルム給送装置において、フィル
ム給送動作が行なわれる際のフォトセンサの出力信号を
示す図。
【図3】上記図1のフィルム給送装置のフィルム給送動
作時のフィルム上のパーフォレーションの位置を示す図
であって、フィルムの初期送出し時の状態を示す図。
【図4】上記図1のフィルム給送装置のフィルム給送動
作時のフィルム上のパーフォレーションの位置を示す図
であって、フィルムの巻上げ時の状態を示す図。
【図5】上記図1のフィルム給送装置のフィルム給送動
作時のフィルム上のパーフォレーションの位置を示す図
であって、フィルムの最終コマがアパーチャの撮影位置
にセットされた際の状態を示す図。
【図6】上記図1のフィルム給送装置において、フィル
ムの初期送出し開始時から撮影コマの第1コマ目が撮影
状態にセットされるまでの動作を示すフローチャート。
【図7】従来から提案されている新フィルムの構成を示
す平面図。
【符号の説明】
1……フィルム 2……フィルムパトローネ 3……パトローネ軸 4……フォーク部 5……巻上げスプール 7……アパーチャ 8……フォトセンサ(検出手段、フィルム送出し速度検
出手段) 10……撮影コマ 10A……撮影コマ(第1コマ) 10X……撮影コマ(最終コマ) 11……制御回路(演算手段、送り時間演算手段、巻上
げ制御手段、駆動制御手段) 9a,9b,9x……パーフォレーション 91……リーダ部検出用パーフォレーション群 92……撮影コマ位置検出用パーフォレーション 93……最終コマ検出用パーフォレーション群 M1,M2……モータ(駆動源)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを所定量送出した後、アパー
    チャに撮影可能な第1コマが位置するように巻上げる方
    式のカメラのフィルム給送装置において、 上記フィルムの初期送出し速度を検出するフィルム送出
    し速度検出手段と、 上記初期送出し速度検出に基づいて、該フィルムの初期
    送出し速度を検出してから上記フィルムの巻上げ開始ま
    での送り時間を演算する送り時間演算手段と、 上記送り時間が経過した後、フィルムの巻上げを開始さ
    せると共に上記第1コマがアパーチャ前に位置するよう
    に該フィルムの巻上げを制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とするカメラのフィルム給送装
    置。
  2. 【請求項2】 上記フィルム送出し速度検出手段は、
    フィルム上に形成されたパーフォレーションを検出する
    検出手段であって、上記送り時間演算手段および上記巻
    上げ制御手段はこの出力に基づいて演算および制御され
    ることを特徴とする請求項1に記載のカメラのフィルム
    給送装置。
  3. 【請求項3】 リーダ部に形成された複数のパーフォ
    レーションと各撮影コマの近傍に形成された撮影コマ位
    置検出用のパーフォレーションとが略一直線上に設けら
    れたフィルムを使用して、フィルムを送出した後に巻上
    げる方式のカメラであって、 アパーチャ近傍に設けられていて、上記パーフォレーシ
    ョンを検出する検出手段と、 初期送りの際に、上記検出手段によって検出された複数
    のパーフォレーション出力に基づいて、フィルムの初期
    送り速度を演算し、その出力から上記リーダ部に形成さ
    れた所定のパーフォレーション通過後の、フィルム送出
    し停止時間を演算する演算手段と、 演算された停止時間に基づいて、フィルムの送り出しを
    停止させた後、巻上げスプールを駆動させると共に、上
    記検出手段によって検出された1コマ目の撮影コマ位置
    検出用のパーフォレーション出力に基づいて、該巻上げ
    スプールの駆動を停止させる駆動制御手段と、 を具備したことを特徴とするカメラのフィルム給送装
    置。
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