JPH1115070A - フィルム自動装填機能を有するカメラ - Google Patents

フィルム自動装填機能を有するカメラ

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JPH1115070A
JPH1115070A JP16895497A JP16895497A JPH1115070A JP H1115070 A JPH1115070 A JP H1115070A JP 16895497 A JP16895497 A JP 16895497A JP 16895497 A JP16895497 A JP 16895497A JP H1115070 A JPH1115070 A JP H1115070A
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JP
Japan
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film
motor
driving force
output signal
feeding mechanism
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JP16895497A
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Inventor
Akira Okuno
章 奥野
Nobuyuki Mori
信之 森
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム自動装填機能を有するカメラにおい
て、フィルムの先端、ノッチ及びパーフォレーションを
1つのセンサで検出し、正確にフィルムの自動装填を行
う。 【解決手段】 繰出機構207及び巻上機構206の駆
動開始後、光センサS1の出力信号の最初の変化から第
2番目の変化までの間のエンコーダ211からのパルス
信号の計数値と所定値とを比較し、光センサS1の出力
信号の第2番目の変化が、第1のパーフォレーション1
08とノッチ107のいずれによるものかを判断する。
パルス信号の計数値が所定値よりも大きい場合、切換機
構208を操作し、繰出機構207への駆動力伝達を解
除する。パルス信号の計数値が所定値よりも小さい場
合、繰出機構207及び巻上機構206を継続して駆動
し、光センサS1の出力信号の第4番目の変化を検出し
た時点で、繰出機構207の駆動を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム自動装填
機能を有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】まず、フィルム自動装填機能を有するシ
ステムの一例であるフィルム及びフィルムカートリッジ
について説明する。図6は、フィルム101をフィルム
カートリッジ100から引き出した状態をフィルムの乳
剤塗布面側から見た斜視図である。
【0003】フィルム101は、その先端102から順
に配列されたリーダ部103、露光部104及びエンド
部105からなる。リーダ部103は、フィルム自動装
填の際、フィルムカートリッジ100から繰り出され、
カメラ側のスプール(図示せず)に巻き付けられる。露
光部104は、実際に画像が露光される領域であり、フ
ィルムの規格に応じたコマ数の被露光領域106が割り
当てられている。
【0004】図中、フィルム101の先端102の近傍
の上端縁には、ノッチと呼ばれる切り欠き(以下、ノッ
チとする)107が設けられている。また、リーダ部1
03の終端部で、かつフィルム101の上端縁近傍に
は、リーダ部103の終端位置を示す第1のパーフォレ
ーション108が設けられている。フィルム101の上
端縁近傍であって、露光部104の各被露光領域106
の前端及び後端には、それぞれ被露光領域106の前端
及び後端を示す第2及び第3のパーフォレーション10
9及び110が設けられている。フィルム101の下端
縁近傍であって、露光部104の終端部には、露光部1
04の終端位置を示す第4のパーフォレーション111
が設けられている。
【0005】さらに、リーダ部103のフィルム101
の下端縁近傍には、フィルム全体に共通するデータ等を
記録する第1の磁気記録部112が設けられている。露
光部104のフィルム101の下端部近傍で、かつ各被
露光領域106の下部には、各コマごとの情報を記録す
る第2の磁気記録部113が設けられている。
【0006】次に、従来のフィルム自動装填機能を有す
るカメラの一例であるカメラの概略構成を図7に示す。
図7は、カメラ200を撮影者側から見たものである。
カメラ200の中央部には、光軸Lを中心とする長方形
の露光窓201が形成されている。フィルムカートリッ
ジ100は露光窓201の右側に配置されたフィルムカ
ートリッジ装填室202に装填され、フィルム101は
露光窓201の左側に配置されたスプール203に巻き
取られる。
【0007】カメラ200の底部には、スプール203
を駆動するための巻上機構206が設けられている。フ
ィルムカートリッジ装填室202の上部には、フィルム
カートリッジ100の内部スプール100aと係合する
フォーク207aを有する繰出機構207と、繰出機構
207や巻上機構206等にモータ209の駆動力を選
択的に伝達する切換機構208が設けられている。モー
タ209の近傍には、モータ209の回転軸210の回
転数及び回転方向を検出するためのエンコーダ211が
設けられている。
【0008】図中、露光窓201の左上端近傍及び右上
端近傍には、それぞれ第1の光センサS1及び第2の光
センサS2が設けられている。また、露光窓201の左
下端近傍には、フィルム101の第1及び第2の磁気記
録部112及び113に対して磁気情報を記録再生する
ための磁気ヘッドM1が設けられている。
【0009】次に、上記従来のカメラにおける動作を説
明する。まず、フィルム自動装填モードにおいて、フィ
ルムカートリッジ装填室202にフィルムカートリッジ
100が装填されると、制御回路220は切換機構20
8を操作し、モータ209の駆動力を繰出機構207及
び巻上機構206の両方に伝達する。繰出機構207
は、フォーク207aを介して内部スプール100aを
所定方向に回転させ、フィルム101をフィルムカート
リッジ100から外部へ繰り出す。巻上機構206はス
プール203を所定方向に回転させ、繰り出されたフィ
ルム101のリーダ部103をスプール203の外周部
に巻きつける。
【0010】第1の光センサS1は、例えばフォトイン
タラプタである。フィルム101の先端102が第1の
光センサS1の検出範囲に到達すると、第1の光センサ
S1の出力信号の電圧は所定の閾値よりも高いハイレベ
ルから所定の閾値よりも低いローレベルに変化する。従
って、制御回路220は、第1の光センサS1の出力信
号の最初の変化により、フィルム101の先端が第1の
光センサS1の位置に到達したことを知る。
【0011】次に、制御回路220は、前記検出が行な
われてから、第2の光センサS2による第1のパーフォ
レーション108の検出を開始する。第2の光センサS
2も、例えばフォトインタラプタである。図6に示すよ
うに、フィルム101のリーダ部103は、フィルム給
送方向における被露光領域106の長さの数倍の長さを
有するので、フィルム101の先端102が第1の光セ
ンサS1の検出領域に到達しても、第1のパーフォレー
ション108は、第2の光センサS2の検出領域には到
達していない。一方、フィルム101の先端部近傍に設
けられたノッチ107は、すでに第2の光センサS2の
検出領域を通過している。つまり、ノッチ107がS2
を通過してから検出を開始するので、第2の光センサS
2は、ノッチ107を誤って検出することはなく、確実
に第1のパーフォレーション108を検出する。
【0012】第2の光センサS2が、第1のパーフォレ
ーション108の通過を検出すると、この時点で、フィ
ルム101のリーダ部103は、すでにスプール203
の周りに巻きつけられている。そこで、制御回路220
は切換機構208を操作し、繰出機構207へのモータ
209の駆動力の伝達を解除し、モータ209の駆動力
を巻上機構206にのみ伝達する。
【0013】次に、制御回路220は、第1のセンサS
1による第1のパーフォレーション108の検出を開始
する。第1のセンサS1の出力信号は、フィルム101
の先端部102が通過した後は、ノッチ107が通過し
た場合を除き、ローレベル信号である。従って、制御回
路220は、第1の光センサS1の出力信号のローレベ
ル信号からハイレベル信号への変化により、第1のパー
フォレーション108が第1の光センサS1の位置に到
達したことを知り、モータ209への通電を停止する。
この時、露光窓201に対向する位置には、フィルム1
01の露光部104の最初の被露光領域106が位置し
ている。以上により、フィルムの自動装填モードが完了
する。また、以降の撮影モードにおいては、第3のパー
フォレーション110を第1の光センサS1により検出
することにより、被露光領域106の位置決めを行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】一般に、フィルム10
1の乳剤塗布面とは反対の面には、ハレーション防止の
ための遮光層が形成されており、その反射率はきわめて
低い。従って、第1の光センサS1により、フィルム1
01の先端102を確実に検出することができる。ま
た、第1の光センサS1によりフィルム101の先端1
02を検出した後、第1の光センサS1から離れた位置
に設けられている第2の光センサS2によりフィルム1
01のリーダ部103の終端部を示す第1のパーフォレ
ーション108を検出しているので、第2の光センサS
2は、フィルム101の先端102の近傍に設けられた
ノッチ107を誤って検出することはありえない。従っ
て、上記従来のカメラによれば、確実にフィルムの自動
装填を行うことができる。
【0015】しかしながら、第2の光センサS2は、フ
ィルム自動装填の際に第1のパーフォレーション108
を検出するためにのみ用いられ、非常に無駄であるとい
う問題を有していた。特に、カメラのコンパクト化及び
コストダウンの面から、第2の光センサS2を省略した
いという要請は強い。
【0016】本発明は、上記従来例の問題点を解決する
ためになされたものであり、フィルムの複数種類のパー
フォレーション等を1つの光センサで検出しつつ、フィ
ルムを確実に自動装填しうるカメラを提供することを目
的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のフィルム自動装填機能を有するカメラは、
カメラ内部に装填されたフィルムカートリッジの内部ス
プールに係合し、内部スプールを第1の方向に回転さ
せ、フィルムをフィルムカートリッジの外部に繰り出す
繰出機構と、内部スプールに係合し、内部スプールを第
2の方向に回転させ、フィルムをフィルムカートリッジ
の内部に巻き戻す巻戻機構と、カメラ側のスプールを所
定方向に回転させる巻上機構と、モータの駆動力を少な
くとも繰出機構、巻戻機構及び巻上機構に選択的に伝達
する切換機構と、カメラの露光窓近傍に設けられ、少な
くともフィルムの先端及びフィルム上の所定位置に設け
られたパーフォレーションの通過に伴ってその出力信号
が変化するセンサと、モータの回転軸の回転数に応じて
所定のパルス信号を出力するエンコーダと、センサから
の出力信号の変化及びエンコーダからのパルス信号に基
づいて、切換機構の操作及びモータの回転方向、起動及
び停止を制御する制御回路を具備し、フィルムカートリ
ッジの装填後、切換機構を操作してモータの駆動力を繰
出機構及び巻上機構に同時に伝達し、フィルムカートリ
ッジからのフィルムの繰り出しを開始し、繰出機構及び
巻上機構の駆動開始後、センサの出力信号の最初の変化
から第2番目の変化までの間におけるエンコーダからの
パルス信号の第1の計数値が第1の所定値よりも大きい
場合、切換機構を操作して繰出機構へのモータの駆動力
の伝達を解除し、モータの駆動力を巻上機構にのみ伝達
し、センサの出力信号の最初の変化から第2番目の変化
までの間におけるエンコーダからのパルス信号の第1の
計数値が第1の所定値よりも小さい場合、モータの駆動
力を繰出機構及び巻上機構へ継続して伝達し、センサの
出力信号が最初の変化から第4番目の変化までの間にお
けるエンコーダからのパルス信号の第2の計数値から第
1の所定値を引き算し、引き算した値が第2の所定値よ
りも大きい場合、切換機構を操作して繰出機構へのモー
タの駆動力の伝達を解除し、モータの駆動力を巻上機構
にのみ伝達し、引き算した値が第2の所定値よりも小さ
い場合、切換機構を操作して繰出機構及び巻上機構への
モータの駆動力の伝達を解除し、モータの駆動力を巻戻
機構に伝達し、センサの出力信号が少なくとも3回変化
するまでフィルムを巻き戻し、センサの出力信号が少な
くとも3回変化した時点で、切換機構を操作して巻戻機
構へのモータの駆動力の伝達を解除し、モータの駆動力
を巻上機構に伝達し、センサの出力信号が最初に変化す
るまでフィルムを巻き上げる。
【0018】このような構成により、フィルムカートリ
ッジが装填されると、従来例と同様に、繰出機構及び巻
上機構が駆動され、フィルムがフィルムカートリッジか
ら繰り出される。また、センサとしてフォトインタラプ
タ等の光センサを用いることにより、フィルムの先端を
確実に検出することができる。
【0019】ところが、フィルムカートリッジは、カメ
ラ内部において、繰出機構のフォーク等により宙に浮い
た状態で保持されている。また、フィルムは繰出機構に
よりフィルムカートリッジの内部から繰り出されるが、
フィルムの先端部は振れながら進む。従って、フィルム
の先端部近傍にノッチが形成されている場合、ノッチが
センサの検出領域を通過する保証はない。もし、センサ
がノッチの通過を検出できなければ、最初のパーフォレ
ーションの通過をノッチの通過と誤判断し、第2番目の
パーフォレーションを最初のパーフォレーションと誤判
断する。そのため、被露光領域の位置が、パーフォレー
ション1つ分ずつずれることになる。
【0020】しかしながら、本発明では、センサの出力
信号の最初の変化、すなわちフィルムの先端がセンサの
検出領域を通過してから、センサの出力信号の第2番目
の変化、すなわちノッチ又は最初のパーフォレーション
のいずれかがセンサの検出領域を通過するまでの間のエ
ンコーダからのパルス信号を計数し、その計数値(第1
の計数値)の大小により、センサの出力信号に第2番目
の変化をもたらしたものがノッチであるのか、最初のパ
ーフォレーションなのかを判断する。例えば、図6に示
すフィルムの場合、ノッチはフィルムの先端近傍に形成
されている。従って、センサの出力信号の第2番目の変
化がノッチの通過によりもたらされた場合、エンコーダ
からのパルス信号の第1の計数値は小さい。一方、フィ
ルム先端から最初のパーフォレーションまでの距離は、
フィルム先端からノッチまでの距離の数十倍離れている
ので、センサの出力信号の第2番目の変化が最初のパー
フォレーションの通過によりもたらされた場合、エンコ
ーダからのパルス信号の計数値は前者の場合よりもはる
かに大きい。従って、エンコーダからのパルス信号の第
1の計数値を適当な第1の所定値と比較することによ
り、センサの出力信号に第2番目の変化をもたらしたも
のがノッチであるのか、最初のパーフォレーションなの
かを、容易に知ることができる。
【0021】エンコーダからのパルス信号の第1の計数
値が第1の所定値よりも大きい場合、センサはノッチの
通過を検出せずに、最初のパーフォレーションの通過を
検出していると考えられる。このとき、フィルムのリー
ダ部はすでにカメラ側のスプールの周囲に巻きつけられ
ている。従って、切換機構を操作して繰出機構へのモー
タの駆動力の伝達を解除し、それ以降、フィルムは巻上
機構を介してカメラ側のスプールの回転によりフィルム
カートリッジから引き出され、給送される。
【0022】一方、エンコーダからのパルス信号の第1
の計数値が第1の所定値よりも小さい場合、そのほとん
どの場合、センサはノッチの通過を検出しており、最初
のパーフォレーションの設けられている部分は、いまだ
フィルムカートリッジの内部にある。しかしながら、ま
れにフィルムのリーダ部が短い場合があり、センサがノ
ッチの通過を検出せず、最初のパーフォレーションの通
過を検出しているにもかかわらず、エンコーダからのパ
ルス信号の第1の計数値が第1の所定値よりも小さいと
いう現象が起こる。この場合、何も補正しなければ、最
初のパーフォレーションの通過をノッチの通過と判断
し、第2番目のパーフォレーションの通過を最初のパー
フォレーションの通過と判断する。そのため、フィルム
の被露光領域の位置がパーフォレーション1つ分ずつず
れることになる。
【0023】しかしながら、本発明では、センサの出力
信号が第4番目に変化した場合に、センサの出力信号が
最初の変化から第4番目の変化までの間におけるエンコ
ーダからのパルス信号の第2の計数値から第1の所定値
を引き算し、引き算した値の大小により、センサの出力
信号に第4番目の変化をもたらしたものが最初のパーフ
ォレーションなのか、第2番目のパーフォレーションな
のかを判断する。図6に示すフィルムの場合、フィルム
のリーダ部の終端を示す最初のパーフォレーションとフ
ィルム先端部近傍のノッチとは離れている。一方、最初
のパーフォレーションと最初の被露光領域の前端を示す
第2番目のパーフォレーションとは接近している。すな
わち、引き算した値は、前者の場合の方が後者の場合よ
りもはるかに大きい。そこで、引き算した値を適当な第
2の所定値と比較することにより、センサの出力信号に
第4番目の変化をもたらしたものが最初のパーフォレー
ションなのか、第2番目のパーフォレーションなのか、
判断が容易である。
【0024】引き算した値が第2の所定値よりも大きい
場合、センサの出力信号の第2番目の変化はノッチの通
過によるものであり、第4番目の変化は最初のパーフォ
レーションの通過による。この場合、フィルムのリーダ
部はすでにカメラ側のスプールの周りに巻きつけられて
おり、正常である。従って、切換機構を操作し、繰出機
構へのモータの駆動力の伝達を解除し、それ以降、フィ
ルムは巻上機構を介してカメラ側のスプールの回転によ
りフィルムカートリッジから引き出され、給送される。
【0025】引き算した値が第2の所定値よりも小さい
場合、センサの出力信号の第2番目の変化は最初のパー
フォレーションの通過によるものであり、第4番目の変
化は第2番目のパーフォレーションの通過による。この
場合、フィルムのリーダ部はカメラ側のスプールの周り
に巻き付けられているが、パーフォレーション1つ分進
みすぎており、異常である。従って、切換機構を操作
し、繰出機構及び巻上機構へのモータの駆動力の伝達を
解除し、モータの駆動力を巻戻機構に伝達して、センサ
の出力信号が少なくとも3回変化するまでフィルムを巻
き戻すことにより、フィルムの位置(状態)が、センサ
の出力信号が最初に変化した状態に戻る。
【0026】さらに、センサの出力信号が少なくとも3
回変化した時点で、切換機構を操作して巻戻機構へのモ
ータの駆動力の伝達を解除し、モータの駆動力を巻上機
構に伝達し、センサの出力信号が最初に変化するまでフ
ィルムを巻き上げることにより、実質的にフィルムの自
動装填をやり直すことになり、フィルムが正しい状態に
装填される。
【0027】また、上記構成において、繰出機構へのモ
ータの駆動力の伝達を解除した後、センサの出力信号が
さらに2回変化するまで巻上機構を駆動することが好ま
しい。上記のように、センサの出力信号の第2番目又は
第4番目の変化は、最初のパーフォレーションの前端が
センサの検出領域を通過したことを示す。例えば、図6
に示すフィルムの場合、最初のパーフォレーションはフ
ィルムのリーダ部の終端を示し、第2番目のパーフォレ
ーションが被露光領域の前端を示す。従って、繰出機構
へのモータの駆動力の伝達を解除した後、センサの出力
信号がさらに2回変化するまで巻上機構を駆動すること
により、フィルム上の最初の被露光領域がカメラの露光
窓に対向する位置に正確に位置決めされる。
【0028】また、上記構成において、繰出機構へのモ
ータの駆動力の伝達を解除した後、所定時間経過するま
でに、センサの出力信号が新たに変化しなかった場合、
切換機構を操作して、再びモータの駆動力を繰出機構及
び巻上機構を同時に伝達し、フィルムカートリッジから
のフィルムの繰り出しを再開し、センサの出力信号が最
初に変化した時点で切換機構を操作し、繰出機構へのモ
ータの駆動力の伝達を解除し、モータの駆動力を巻上機
構にのみ伝達することが好ましい。
【0029】図6に示すフィルムに対応したカメラの場
合、一般的にセンサの下方には磁気ヘッドが設けられて
いる。従って、まれにフィルムの先端が磁気ヘッドに引
っ掛る場合がある。フィルムカートリッジの内部には余
裕があるため、フィルムの先端が磁気ヘッドに引っ掛っ
ていても、繰出機構はフィルムをフィルムカートリッジ
内でたるませながら繰り出しを続ける。この間、モータ
は回転を続け、エンコーダからパルス信号が出力され続
ける。そのため、センサが実際にはノッチの通過を検出
しているにもかかわらず、エンコーダからのパルス信号
の計数値が所定値よりも大きくなり、最初のパーフォレ
ーションの通過を検出したものと誤判断する場合もあり
うる。この場合、フィルムのリーダ部はいまだカメラ側
のスプールの周囲に巻きつけられていない。ところが、
制御回路は、フィルムのリーダ部がすでにカメラ側のス
プールの周囲に巻きつけられていると判断し、切換機構
を操作して繰出機構へのモータの駆動力の伝達を解除す
る。従って、それ以降、巻上機構を駆動しても、カメラ
側のスプールは空転し、フィルムはフィルムカートリッ
ジから引き出されず、給送されない。
【0030】しかしながら、本発明では、繰出機構への
モータの駆動力の伝達を解除した後、所定時間経過する
までに、センサの出力信号が新たに変化しなかった場
合、カメラ側のスプールにフィルムが巻き付けられてい
ないものと判断し、切換機構を操作して、再びモータの
駆動力を繰出機構及び巻上機構を同時に伝達し、フィル
ムカートリッジからのフィルムの繰り出しを再開する。
従って、フィルムは確実にカメラ側のスプールに巻き付
けられる。
【0031】また、本発明のフィルム自動装填機能を有
するカメラの別の構成は、フィルムが巻き付けられたス
プールに係合し、スプールを所定方向に回転させてフィ
ルムを所定方向へ繰り出す繰出機構と、スプールを前記
所定方向とは異なる方向に回転させてフィルムを巻き戻
す巻戻機構と、繰出機構に駆動力を伝達する伝達機構
と、駆動力を発生させるモータと、モータの駆動量を検
出する駆動量検出手段と、フィルムの給送経路近傍に設
けられ、フィルム上の所定個所の通過を検出するフィル
ム給送検出手段と、駆動量検出手段及びフィルム給送検
出手段からの出力信号を用いて繰出機構及び巻き戻し機
構へのモータの駆動力の伝達を制御する制御手段を具備
し、制御手段は繰出機構の駆動開始後、検出手段により
フィルム上の第1の位置が検出されてから第2の位置が
検出されるまでの間に駆動量検出手段により検出された
第1のモータ駆動量が第1の所定値よりも大きい場合、
繰出機構への駆動力の伝達を解除するように前記伝達機
構を制御し、検出手段によりフィルム上の第1の位置が
検出されてから第2の位置が検出されるまでの間に駆動
量検出手段により検出された第1のモータ駆動量が第1
の所定値よりも小さい場合、繰出機構へ継続して駆動力
を伝達すると共に、検出手段によりフィルム上の第2の
位置が検出されてから第3の位置が検出されるまでの間
に、駆動量検出手段により第2のモータ駆動量を検出す
るように制御し、第2のモータ駆動量が第2の所定値よ
りも大きい場合、繰出機構への駆動力の伝達を解除する
ように制御し、第2のモータ駆動量が第2の所定値より
も小さい場合、繰出機構への駆動力の伝達を解除し、巻
戻機構に駆動力を伝達するように制御する。
【0032】上記構成は、パーフォレーションが設けら
れていないフィルムの自動装填に適した構成であり、検
出手段は、フィルム上に設けられた何らかのマーク、例
えば磁気記録領域に記録された所定の信号、フィルム表
面上に印刷されたバーコード等のマーク、フィルムの縁
に設けられた切り欠き、例えば120型フィルム等のよ
うな遮光紙に印刷されたマーク等を、光学的、磁気的、
電気的又は機械的に検出する。従って、この構成によれ
ば、いかなる種類のフィルムであっても、自動装填可能
である。また、フィルムはフィルムカートリッジに収納
されている必要はない。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明のフィルム自動装填機能を
有するカメラの一実施形態の概略構成を図1に示す。図
1は、カメラ200を撮影者側から見たものである。レ
ンズ(図示せず)の光軸Lは、カメラ200の中央部に
位置し、光軸Lを中心として、フィルム101の被露光
領域106に対応する長方形の露光窓201が形成され
ている。フィルムカートリッジ100が装填されるフィ
ルムカートリッジ装填室202は、図中、露光窓201
の右手に配置されている。フィルムカートリッジ装填室
202の下部には、蓋213が開閉可能に設けられてい
る。また、フィルム101が巻き取られるためのスプー
ル203は、図中、露光窓201の左手に配置されてい
る。露光窓201の上下には、フィルム101の給送を
ガイドするための上部レール204及び下部レール20
5が形成されている。
【0034】カメラ200の底部には、スプール203
を駆動するための巻上機構206が設けられている。フ
ィルムカートリッジ装填室202の上部には、フィルム
カートリッジ100の内部スプール100aと係合する
フォーク207aを有し、フィルム自動装填の際にフィ
ルムカートリッジ100からフィルム101を繰り出す
ための繰出機構207が設けられている。巻上機構20
6の一部206aは、軸212を介して繰出機構207
とほぼ同じレベルに設けられている。繰出機構207及
び巻上機構206の一部206aの近傍(例えば、上
部)には、切換機構208が設けられている。
【0035】モータ209の回転軸210は、ギヤ列
(図示せず)等を介して切換機構208に接続されてい
る。また、モータ209の回転軸210の近傍にはエン
コーダ211が設けられており、エンコーダ211はモ
ータ209の回転軸210の回転方向及び回転数等を制
御回路220に出力する。
【0036】切換機構208はカム及び遊星ギヤ等(図
示せず)を具備し、一方向クラッチを介してモータ20
9の第1の方向の回転によりカム位置を変化させ、カム
位置に応じて遊星ギヤ等の組み合わせを変化させ、モー
タ209の第2の方向の回転による駆動力を巻上機構2
06や繰出機構207等に選択的に伝達する。
【0037】図中、露光窓201の枠内の左端近傍で、
かつ上部レール204の近傍には光センサS1が設けら
れている。また、露光窓201の左端近傍で、かつ下部
レール205の近傍には、フィルム101の第1及び第
2の磁気記録部112及び113に対して磁気情報を記
録再生するための磁気ヘッドM1が設けられている。
【0038】ハードウエア構成は、従来のものと比較し
て、光センサが1つしかなく、かつその位置が異なる
が、さらに、制御回路220のソフトウエア構成は、以
下に説明するように全く異なる。
【0039】フィルム自動装填動作について、図3〜図
5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0040】フィルム自動装填モードにおいて、フィル
ムカートリッジ装填室202にフィルムカートリッジ1
00が装填され、蓋213が閉じられると、制御回路2
20は、エンコーダ211の出力信号をモニタしながら
モータ209を第1の方向に所定数回転させ、切換機構
208のカムを操作し、切換機構208の遊星ギヤを繰
出機構207及び巻上機構206に係合させる。次に、
モータ209の回転方向を反転して第2の方向に回転さ
せ、繰出機構207及び巻上機構206を駆動する(#
1)。繰出機構207は、フォーク207aを介してフ
ィルムカートリッジ100の内部スプール100aを巻
き付けられたフィルムが緩む方向に回転させることによ
り、フィルム101をフィルムカートリッジ100から
外部へ繰り出す。巻上機構206はスプール203を回
転させ、フィルム101のリーダ部103をスプール2
03の周りに巻きつける。
【0041】光センサS1は、例えばフォトインタラプ
タであり、その検出範囲内にフィルム101が存在しな
い場合、所定の閾値よりも電圧が高いハイレベル信号を
出力している。しかしながら、フィルム101が繰り出
され、その先端102が光センサS1の検出範囲に到達
すると、光センサS1の出力信号の電圧は急激に低下
し、所定の閾値よりも低いローレベル信号に変化する
(出力信号の最初の変化)。従って、制御回路220
は、光センサS1の出力信号がハイレベル信号からロー
レベル信号へ最初に変化したこと(出力信号の立ち下が
り)を検出することにより、フィルム101の先端が光
センサS1の位置を通過したことを確実に知ることがで
きる(#2)。
【0042】図6に示すフィルムの場合、フィルム10
1の先端102の近傍の上端縁に、ノッチ107が設け
られている。ところが、フィルムカートリッジ100
は、カメラ200のフィルムカートリッジ装填室202
の内部において、繰出機構207のフォーク207aや
蓋213等により宙に浮いた状態で保持されている。従
って、繰出機構207によりフィルムカートリッジ10
0の内部から繰り出される際、フィルム100のリーダ
部103は、図1中矢印Aで示す方向に振れながら進
む。そのため、ノッチ107が光センサS1の検出領域
を確実に通過する保証はない。従って、光センサS1の
出力信号の第2番目の変化がノッチ107の通過による
ものなのか、あるいは第1のパーフォレーション108
の通過によるものかを判断する必要がある。
【0043】そこで、制御回路220は、光センサS1
のフィルム先端を検出したことによる出力信号の立ち下
がり(最初の変化)を検出すると、エンコーダ211か
らのパルス信号の計数を開始し(#3)、光センサS1
の出力信号の第2番目の変化が現れるのを待つ(#
4)。すなわち、制御回路220は、光センサS1の出
力信号の最初の変化、すなわちフィルム101の先端1
02が光センサS1の検出領域を通過してから、光セン
サS1の出力信号の第2番目の変化、すなわちノッチ1
07又は第1のパーフォレーション108のいずれかが
光センサS1の検出領域を通過するまでに要する時間に
対応するデータとして、エンコーダ211からのパルス
信号を計数する。
【0044】そして、光センサS1の出力信号の第2番
目の変化が現れると、制御回路220はその間のエンコ
ーダ211からのパルス信号の第1の計数値を記憶し
(#5)、あらかじめ設定されている第1の所定値と比
較する(#6)。計数値と所定値との比較結果、すなわ
ち、光センサS1の出力信号の最初の変化から第2番目
の変化までの時間の長短により、光センサS1の出力信
号の第2番目の変化がノッチ107の通過によるのか、
第1のパーフォレーション108の通過によるのかを判
断する。
【0045】ここで、光センサS1の出力信号の変化に
ついて説明する。図2(a)は、ノッチ107が光セン
サS1の検出領域を通過した場合の光センサS1の出力
信号の変化を示す。図2(b)は、ノッチ107が光セ
ンサS1の検出領域を通過しなかった場合の光センサS
1の出力信号の変化を示す。
【0046】各図において、ハイレベル信号HSからロ
ーレベル信号LSへの最初の変化(立ち下がり)102
は、フィルム101の先端102が光センサS1の検出
領域を通過したことを示している。図2(a)におい
て、ローレベル信号LSからハイレベル信号HSへの第
2番目の変化(107の立ち上がり)は、ノッチ107
の前端が光センサS1の検出領域を通過したことを示し
ている。また、ハイレベル信号HSからローレベル信号
LSへの第3番目の変化(107の立ち下がり)は、ノ
ッチ107の後端が光センサS1の検出領域を通過した
ことを示す。また、ローレベル信号LSからハイレベル
信号HSへの第4番目の変化(108の立ち上がり)
は、第1のパーフォレーション108の前端が光センサ
S1の検出領域を通過したことを示す。以下同様に、ロ
ーレベル信号LSからハイレベル信号HSへの偶数番目
の変化(109及び110の立ち上がり)は、それぞれ
第2及び第3のパーフォレーション109及び110の
前端が光センサS1の検出領域を通過したことを示す。
この場合、光センサS1の出力信号の第2番目の変化
は、出力信号の最初の変化が生じた後、短時間のうちに
発生している。
【0047】図2(b)に示す場合、光センサS1はノ
ッチ107の通過を検出していない。従って、フィルム
先端102の検出の次に検出されるローレベル信号LS
からハイレベル信号HSへの第2番目の変化(108の
立ち上がり)は、第1のパーフォレーション108の前
端が光センサS1の検出領域を通過したことを示してい
る。この場合、光センサS1の出力信号の第2番目の変
化は、フィルムの先端102の検出による出力信号の最
初の変化が生じた後、図2(a)に示したノッチ107
を検出した場合に比べて長時間経過後に発生することに
なる。
【0048】図6に示すフィルムの場合、ノッチ107
はフィルム101の先端近傍に形成されている。従っ
て、光センサS1の出力信号の第2番目の変化がノッチ
107の通過による場合、エンコーダ211からのパル
ス信号の計数値は小さい(例えば、約250パルス)。
一方、フィルム101の先端102から第1のパーフォ
レーション108までの距離は、フィルム101の先端
102からノッチ107までの距離の数十倍離れている
ので、光センサS1の出力信号の第2番目の変化が第1
のパーフォレーション108の通過による場合、エンコ
ーダ211からのパルス信号の計数値は前者の場合より
もはるかに大きい(例えば、約6000パルス)。従っ
て、エンコーダ211からのパルス信号の第1の計数値
を適当な第1の所定値(例えば、5500パルス)と比
較することにより、光センサS1の出力信号の第2番目
の変化がノッチ107の通過によるものか、第1のパー
フォレーション108の通過によるものかを、容易に知
ることができる。
【0049】以上のことから、エンコーダ211からの
パルス信号の第1の計数値が第1の所定値よりも多い場
合、光センサS1はノッチ107の通過を検出せずに、
第1のパーフォレーション108の通過を検出している
と考えられる。このとき、フィルム101のリーダ部1
03はすでにカメラ側のスプール203の周囲に巻きつ
けられている。そこで、制御回路220は、切換機構2
08を操作し(#7)、モータ209の駆動力の繰出機
構207への伝達を解除し、繰出機構207の駆動を停
止する(#8)。これ以降、モータ209の駆動力は巻
上機構206にのみ伝達され、フィルム101はカメラ
側のスプール203の回転によりフィルムカートリッジ
100から引き出され、給送される(#9)。
【0050】第1のパーフォレーション108が検出さ
れた後も、さらに、制御回路220は、巻上機構206
のみ駆動を継続し(#9)、光センサS1が第1のパー
フォレーション108に隣接する最初の第2のパーフォ
レーション109の到達を検出した時点(#10)で、
巻上機構206の駆動を停止する(#11)。ここで、
光センサS1は、フィルム101の給送方向に関して、
カメラ200の露光窓201の枠内で、かつ給送方向の
端部近傍に位置する。また、第2のパーフォレーション
109はフィルム101の被露光領域106の前端を示
す。従って、フィルム101の露光部104の最初の被
露光領域106の位置合わせが行なわれ、カメラ200
の露光窓201に対向する位置には、フィルム101の
露光部104の最初の被露光領域106が位置する。こ
れにより、フィルムの自動装填が完了する。
【0051】一方、エンコーダ211からのパルス信号
の第1の計数値が第1の所定値よりも少ない場合(#6
でNOの場合)、そのほとんどの場合、光センサS1が
ノッチ107の通過を検出したことを意味しており、第
1のパーフォレーション108の設けられている部分
は、いまだフィルムカートリッジ100の内部にある。
通常は、そのままモータ209の駆動力を継続して繰出
機構207及び巻上機構206に伝達し、フィルム10
1の繰り出しを継続すれば良い(#12)。
【0052】しかしながら、光センサS1がノッチ10
7の通過を検出せず、第1のパーフォレーション108
の通過を検出しているにもかかわらず、エンコーダ21
1からのパルス信号の第1の計数値が第1の所定値より
も小さいという現象が起こる。この場合、何も補正しな
ければ、第1のパーフォレーション108の通過をノッ
チ107の通過と誤判断し、第2のパーフォレーション
109の通過を第1のパーフォレーション108の通過
と誤判断する。そのため、フィルム101の各被露光領
域106の位置が、順にパーフォレーション1つ分ずつ
ずれることになる。このような不都合を防止するため、
光センサS1の出力信号の第2番目の変化がノッチ10
7の通過によるものか、第1のパーフォレーション10
8の通過によるものかを確定する必要がある。
【0053】図6に示すフィルムの場合、フィルム10
1のリーダ部103の終端を示す第1のパーフォレーシ
ョン108とフィルム先端部近傍のノッチ107とは離
れている(前述のパルス数でいうと、約5750パル
ス)。一方、第1のパーフォレーション108と最初の
被露光領域106の前端を示す第2のパーフォレーショ
ン109とは接近している(約200パルス)。
【0054】また、フィルム100のリーダ部103の
長さが正常な場合、光センサS1の出力信号の第3番目
の変化は、ノッチ107の後端が光センサS1の検出領
域を通過したことを示し、第4番目の変化が、第1のパ
ーフォレーション108の前端が光センサS1の検出領
域を通過したことを示す。従って、光センサS1の出力
信号が第4番目に変化した場合に、光センサS1の出力
信号が最初の変化から第4番目の変化までの間における
エンコーダ211からのパルス信号の第2の計数値から
前記第1の所定値を引き算し、引き算した値が第2の所
定値よりも大きい場合、光センサS1の出力信号の第4
番目の変化は第1のパーフォレーション108の通過に
よる。また、引き算した値が第2の所定値よりも大きい
場合、光センサS1の出力信号の第4番目の変化は第2
のパーフォレーション109の通過による。
【0055】そこで、制御回路220は、モータ209
の駆動力を継続して繰出機構207及び巻上機構206
に伝達し、フィルム101の繰り出しを継続し(#1
2)、光センサS1の出力信号が第4番目に変化する
(立ち上がる)のを待つ(#13)。
【0056】光センサS1の出力信号の第4番目の変化
が現れると、制御回路220は光センサS1の出力信号
が最初に変化してから第4番目の変化が現れるまでの間
のエンコーダ211からのパルス信号の第2の計数値を
記憶し(#14)、第2の計数値から第1の計数値を引
き算する(#15)。さらに、引き算した値をあらかじ
め設定されている第2の所定値と比較する(#16)。
【0057】引き算した値が第2の所定値よりも大きい
場合、光センサS1の出力信号の第2番目の変化はノッ
チ107の通過によるものであり、第4番目の変化は第
1のパーフォレーション108の通過による。この場
合、フィルム101のリーダ部103はすでにカメラ側
のスプール203の周りに巻きつけられており、正常で
ある。従って、切換機構208を操作し(#7)、繰出
機構207へのモータ209の駆動力の伝達を解除し
(#8)、それ以降、フィルム101は巻上機構を介し
てカメラ側のスプール203の回転によりフィルムカー
トリッジから引き出され、給送される(#9)。
【0058】引き算した値が第2の所定値よりも小さい
場合、光センサS1の出力信号の第2番目の変化は第1
のパーフォレーション108の通過によるものであり、
第4番目の変化は第2のパーフォレーション109の通
過による。この場合、フィルム101のリーダ部103
はカメラ側のスプール203の周りに巻き付けられてい
るが、パーフォレーション1つ分進みすぎており、異常
である。そこで、制御回路220は、切換機構208を
操作し(#18)、繰出機構207及び巻上機構206
へのモータ209の駆動力の伝達を解除し、繰出機構2
07及び巻上機構206の駆動を停止する(#19)。
同時に、切換機構208を操作し、巻戻機構(例えば、
繰出機構207に動力逆転ギヤ等を追加したもの)を駆
動し、フィルム101のフィルムカートリッジ100へ
の巻き戻しを開始する(#20)。
【0059】フィルム101の巻き戻しを開始すると、
光センサS1の出力信号には、それまでとは逆の変化が
現れる。ここで、光センサS1の出力信号が3回変化す
るまでフィルム101を巻き戻す(#21)。これによ
り、フィルム101の位置(状態)が、光センサS1の
出力信号が最初に変化した後、第2番目に変化する前の
状態に戻る。この時点で、切換機構208を操作し(#
22)、巻戻機構へのモータ209の駆動力の伝達を解
除し、巻戻機構の駆動を停止させる(#23)。同時
に、切換機構208を操作して、モータ209の駆動力
を巻上機構206に伝達し、巻上機構206の駆動を開
始する(#24)。次に、最初に光センサS1の出力信
号が変化すると、その変化は第1のパーフォレーション
108の通過によるものである。従って、制御回路22
0は、光センサS1の出力信号が変化するのを待つ(#
25)。光センサS1の出力信号が変化すると、制御回
路220は、さらに巻上機構206を駆動し、光センサ
S1が第1のパーフォレーション108に隣接する最初
の第2のパーフォレーション109の到達を検出した時
点(#10)で、巻上機構206の駆動を停止する(#
11)。
【0060】図6に示すフィルムに対応したカメラの場
合、一般的に光センサS1の下方には磁気ヘッドM1が
設けられている。従って、まれにフィルム101の先端
102が磁気ヘッドM1に引っ掛る場合がある。フィル
ムカートリッジ100の内部には余裕があるため、フィ
ルム101の先端102が磁気ヘッドM1に引っ掛って
いても、繰出機構207はフィルム101をフィルムカ
ートリッジ100内でたるませながら繰り出しを続け
る。この間、モータ209は回転を続け、エンコーダ2
11からパルス信号が出力され続ける。そのため、光セ
ンサS1が実際にはノッチ107の通過を検出している
にもかかわらず、エンコーダ211からのパルス信号の
計数値が所定値よりも大きくなり、第1のパーフォレー
ション108の通過を検出したものと誤判断する場合も
ありうる。この場合、フィルム101のリーダ部103
はいまだカメラ側のスプール203の周囲に巻きつけら
れていない。ところが、制御回路220は、フィルム1
01の先端102がすでにスプール203の周囲に巻き
つけられている(#6でYES)と判断し、切換機構2
08を操作し(#7)、繰出機構207へのモータ20
9の駆動力の伝達を解除し、繰出機構207の駆動を停
止する(#8)。従って、それ以降、巻上機構206を
駆動しても(#9)、スプール203は空転し、フィル
ム101は給送されず、光センサS1の出力信号は変化
しない。この時の光センサS1の出力信号の変化を図2
(c)に示す。
【0061】巻上機構206の駆動を開始した後(#
9)、一定時間内に光センサS1の出力信号が新たな変
化を生じない場合(#10、#26)、制御回路220
は、スプール203にフィルム101のリーダ部103
が巻き付けられていないものと判断し、すでに記憶され
ているエンコーダ211からのパルス信号の計数値をリ
セット(#27)し、切換機構208を操作し(#2
8)、再びモータ209の駆動力を繰出機構207及び
巻上機構206を同時に伝達し、繰出機構207及び巻
上機構206の駆動を再開する(#29)。その結果、
フィルムカートリッジ100からのフィルム101の繰
り出しを再開され、フィルム101のリーダ部103は
確実にカメラ側のスプール203に巻き付けられる。
【0062】次に、撮影モードにおいて、露光窓201
に対向するフィルム101の被露光領域106が露光さ
れると、制御回路220は、モータ209を回転させ、
巻上機構206の駆動を開始する。スプール203が所
定方向に回転されると、その周囲に巻き付けられている
フィルム101が、図1中、左方向に引っ張られ、フィ
ルムカートリッジ100の内部から未露光部分が引き出
される。その際、制御回路220は、第3のパーフォレ
ーション110が光センサS1の位置を通過したことを
確認し、次いで、その次の第2のパーフォレーション1
09が光センサS1の位置に到達した時点でモータ20
9への通電を停止する。以下、所定のコマ数の被露光領
域106を全て露光するか、マニュアル操作による巻戻
信号が入力されるまで、この手順を繰り返す。なお、フ
ィルム101の給送の際、磁気ヘッドM1により、必要
に応じて第1及び第2の磁気記録領域112及び113
に対する磁気情報の記録再生が行なわれる。
【0063】なお、上記実施形態においては、光センサ
S1として、フォトインタラプタを用い、フィルム10
1の先端102を検出した際に、光センサS1の出力信
号がハイレベル信号HSからローレベル信号LSに立ち
下がるように構成したが、これに限定されるものではな
く、逆にローレベル信号LSからハイレベル信号HSに
立ち上がるように構成してもよい。
【0064】また、上記本発明の実施形態は、パーフォ
レーションを有するフィルムに対応したカメラを例にと
って説明したが、これに限定されるものではなく、これ
以外のフィルムシステムにも応用することができること
は言うまでもない。例えば、パーフォレーションが設け
られていないフィルムを自動装填する場合、光学的、磁
気的、電気的又は機械的な検出機構を用いて、フィルム
上に設けられた何らかのマーク、例えば磁気記録領域に
記録された所定の信号、フィルム表面上に印刷されたバ
ーコード等のマーク、フィルムの縁に設けられた切り欠
き、例えば120型フィルム等のような遮光紙に印刷さ
れたマーク等によりフィルムの給送状態を知ることがで
きる。従って、いかなる種類のフィルムであっても、自
動装填可能である。また、フィルムはフィルムカートリ
ッジに収納されている必要はない。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明のフィルム自動装
填機能を有するカメラは、カメラ内部に装填されたフィ
ルムカートリッジの内部スプールに係合し、内部スプー
ルを第1の方向に回転させ、フィルムをフィルムカート
リッジの外部に繰り出す繰出機構と、内部スプールに係
合し、内部スプールを第2の方向に回転させ、フィルム
をフィルムカートリッジの内部に巻き戻す巻戻機構と、
カメラ側のスプールを所定方向に回転させる巻上機構
と、モータの駆動力を少なくとも繰出機構、巻戻機構及
び巻上機構に選択的に伝達する切換機構と、カメラの露
光窓近傍に設けられ、少なくともフィルムの先端及びフ
ィルム上の所定位置に設けられたパーフォレーションの
通過に伴ってその出力信号が変化するセンサと、モータ
の回転軸の回転数に応じて所定のパルス信号を出力する
エンコーダと、センサからの出力信号の変化及びエンコ
ーダからのパルス信号に基づいて、切換機構の操作及び
モータの回転方向、起動及び停止を制御する制御回路を
具備するので、フィルムカートリッジの装填と同時に、
繰出機構及び巻上機構を駆動し、フィルムをフィルムカ
ートリッジから繰り出すことができる。また、センサに
よりフィルムの先端を検出することができる。
【0066】また、繰出機構及び巻上機構の駆動開始
後、センサの出力信号の最初の変化から第2番目の変化
までの間におけるエンコーダからのパルス信号を計数
し、第1の計数値を第1の所定値と比較するので、第1
の計数値と第1の所定値との大小関係により、センサの
出力信号の第2番目の変化が、最初のパーフォレーショ
ンの通過によるものなのか、あるいはフィルム先端から
最初のパーフォレーションまでの間に設けられたノッチ
等の切り欠きの通過によるものかを、容易に判断するこ
とができる。
【0067】さらに、パルス信号の第1の計数値が第1
の所定値よりも大きい場合、センサの出力信号の第2番
目の変化は、最初のパーフォレーションの通過による。
このとき、フィルムのリーダ部はカメラ側のスプールの
周りに巻きつけられているので、切換機構を操作して繰
出機構へのモータの駆動力の伝達を解除して、フィルム
自動装填モードを解除し、モータの駆動力を巻上機構に
のみ伝達することにより、カメラを撮影モードに切り替
えることができる。その結果、センサが、フィルム先端
から最初のパーフォレーションまでの間に設けられたノ
ッチ等の切り欠きの通過を検出できなくとも、カメラは
誤動作とは判断せずに、正常にフィルムを自動装填する
ことができる。
【0068】一方、エンコーダからのパルス信号の第1
の計数値が第1の所定値よりも小さい場合、まれにフィ
ルムのリーダ部が短い場合があり、センサがノッチの通
過を検出せず、最初のパーフォレーションの通過を検出
しているにもかかわらず、エンコーダからのパルス信号
の第1の計数値が第1の所定値よりも小さいという現象
が起こる。この場合、センサの出力信号が第4番目に変
化した場合に、センサの出力信号が最初の変化から第4
番目の変化までの間におけるエンコーダからのパルス信
号の第2の計数値から第1の所定値を引き算し、引き算
した値の大小により、センサの出力信号の第4番目の変
化が最初のパーフォレーションの通過によるものなの
か、第2番目のパーフォレーションの通過によるものな
のかを判断することができる。
【0069】引き算した値が第2の所定値よりも大きい
場合、センサの出力信号の第2番目の変化はノッチの通
過によるものであり、第4番目の変化は最初のパーフォ
レーションの通過による。この場合、フィルムのリーダ
部はすでにカメラ側のスプールの周りに巻きつけられて
おり、正常である。従って、切換機構を操作し、繰出機
構へのモータの駆動力の伝達を解除し、それ以降、フィ
ルムは巻上機構を介してカメラ側のスプールの回転によ
りフィルムカートリッジから引き出され、給送される。
【0070】引き算した値が第2の所定値よりも小さい
場合、センサの出力信号の第2番目の変化は最初のパー
フォレーションの通過によるものであり、第4番目の変
化は第2番目のパーフォレーションの通過による。この
場合、フィルムのリーダ部はカメラ側のスプールの周り
に巻き付けられているが、パーフォレーション1つ分進
みすぎており、異常である。従って、切換機構を操作
し、繰出機構及び巻上機構へのモータの駆動力の伝達を
解除し、モータの駆動力を巻戻機構に伝達して、センサ
の出力信号が少なくとも3回変化するまでフィルムを巻
き戻すことにより、フィルムの位置(状態)が、センサ
の出力信号が最初に変化した状態に戻すことができる。
【0071】さらに、センサの出力信号が少なくとも3
回変化した時点で、切換機構を操作して巻戻機構へのモ
ータの駆動力の伝達を解除し、モータの駆動力を巻上機
構に伝達し、センサの出力信号が最初に変化するまでフ
ィルムを巻き上げることにより、実質的にフィルムの自
動装填をやり直すことになり、フィルムを正しい状態に
装填することができる。
【0072】また、上記のように、センサの出力信号の
第2番目又は第4番目の変化は、最初のパーフォレーシ
ョンの前端がセンサの検出領域を通過したことを示す。
例えば、図6に示すフィルムの場合、最初のパーフォレ
ーションはフィルムのリーダ部の終端を示し、第2番目
のパーフォレーションが被露光領域の前端を示す。従っ
て、繰出機構へのモータの駆動力の伝達を解除した後、
センサの出力信号がさらに2回変化を生じるまで巻上機
構を駆動することにより、フィルム上の最初の被露光領
域を正確に位置決めすることができる。
【0073】また、繰出機構へのモータの駆動力の伝達
を解除した後、所定時間経過するまでに、センサの出力
信号が新たに変化しなかった場合、フィルムの先端が磁
気ヘッド等に引っ掛かり、フィルムカートリッジから正
常に繰り出されていないと考えられる。この場合でも、
繰出機構はフィルムをフィルムカートリッジ内でたるま
せながら繰り出しを続け、この間、モータは正常に回転
を続け、エンコーダからパルス信号が出力され続ける。
そのため、センサが実際にはノッチの通過を検出してい
るにもかかわらず、エンコーダからのパルス信号の計数
値が所定値よりも大きくなり、最初のパーフォレーショ
ンの通過を検出したものと誤判断する。
【0074】しかしながら、切換機構を操作して、再び
モータの駆動力を繰出機構及び巻上機構を同時に伝達
し、フィルムカートリッジからのフィルムの繰り出しを
再開し、繰出機構及び巻上機構の駆動再開後、センサの
出力信号が最初に変化した時点で切換機構を操作し、繰
出機構へのモータの駆動力の伝達を解除し、モータの駆
動力を巻上機構にのみ伝達することにより、実質的にフ
ィルム自動装填動作を最初からやり直すことになり、確
実にフィルムが装填されるまで繰り返される。その結
果、フィルムを確実にカメラ側のスプールに巻きつける
ことができる。
【0075】また、本発明のフィルム自動装填機能を有
するカメラの別の構成によれば、フィルムが巻き付けら
れたスプールに係合し、スプールを所定方向に回転させ
てフィルムを所定方向へ繰り出す繰出機構と、スプール
を前記所定方向とは異なる方向に回転させてフィルムを
巻き戻す巻戻機構と、繰出機構に駆動力を伝達する伝達
機構と、駆動力を発生させるモータと、モータの駆動量
を検出する駆動量検出手段と、フィルムの給送経路近傍
に設けられ、フィルム上の所定個所の通過を検出するフ
ィルム給送検出手段と、駆動量検出手段及びフィルム給
送検出手段からの出力信号を用いて繰出機構及び巻き戻
し機構へのモータの駆動力の伝達を制御する制御手段を
具備し、制御手段は繰出機構の駆動開始後、検出手段に
よりフィルム上の第1の位置が検出されてから第2の位
置が検出されるまでの間に駆動量検出手段により検出さ
れた第1のモータ駆動量が第1の所定値よりも大きい場
合、繰出機構への駆動力の伝達を解除するように前記伝
達機構を制御し、検出手段によりフィルム上の第1の位
置が検出されてから第2の位置が検出されるまでの間に
駆動量検出手段により検出された第1のモータ駆動量が
第1の所定値よりも小さい場合、繰出機構へ継続して駆
動力を伝達すると共に、検出手段によりフィルム上の第
2の位置が検出されてから第3の位置が検出されるまで
の間に、駆動量検出手段により第2のモータ駆動量を検
出するように制御し、第2のモータ駆動量が第2の所定
値よりも大きい場合、繰出機構への駆動力の伝達を解除
するように制御し、第2のモータ駆動量が第2の所定値
よりも小さい場合、繰出機構への駆動力の伝達を解除
し、巻戻機構に駆動力を伝達するように制御するので、
検出手段によりフィルム上に設けられた何らかのマー
ク、例えば磁気記録領域に記録された所定の信号、フィ
ルム表面上に印刷されたバーコード等のマーク、フィル
ムの縁に設けられた切り欠き、例えば120型フィルム
等のような遮光紙に印刷されたマーク等を、光学的、磁
気的、電気的又は機械的に検出することにより、いかな
る種類のフィルムであっても、自動装填が可能である。
また、フィルムはフィルムカートリッジに収納されてい
る必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフィルム自動装填機能を有するカメ
ラの一実施形態の概略構成を示す図である。
【図2】 (a)〜(c)はそれぞれ、異なった条件に
おける光センサの出力信号の変化を示す図である。
【図3】 本発明のフィルム自動装填機能を有するカメ
ラの一実施形態における動作を示すフローチャートを示
す図である。
【図4】 本発明のフィルム自動装填機能を有するカメ
ラの一実施形態における動作を示すフローチャートを示
す図である。
【図5】 本発明のフィルム自動装填機能を有するカメ
ラの一実施形態における動作を示すフローチャートを示
す図である。
【図6】 本発明の一実施形態において自動装填しよう
としているフィルム及びそのフィルムカートリッジの構
成を示す図である。
【図7】 従来のフィルム自動装填機能を有するカメラ
の構成を示す図である。
【符号の説明】
100 :フィルムカートリッジ 101 :フィルム 102 :フィルム先端 106 :被露光領域 107 :ノッチ 108 :第1のパーフォレーション 109 :第2のパーフォレーション 110 :第3のパーフォレーション 200 :カメラ 201 :露光窓 203 :スプール 206 :巻上機構 207 :繰出機構 208 :切換機構 209 :モータ 211 :エンコーダ 220 :制御回路 S1 :光センサ M1 :磁気ヘッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ内部に装填されたフィルムカート
    リッジの内部スプールに係合し、前記内部スプールを第
    1の方向に回転させ、フィルムを前記フィルムカートリ
    ッジの外部に繰り出す繰出機構と、 前記内部スプールに係合し、前記内部スプールを第2の
    方向に回転させ、前記フィルムを前記フィルムカートリ
    ッジの内部に巻き戻す巻戻機構と、 前記カメラ側のスプールを所定方向に回転させる巻上機
    構と、 モータの駆動力を少なくとも前記繰出機構、前記巻戻機
    構及び前記巻上機構に選択的に伝達する切換機構と、 前記カメラの露光窓近傍に設けられ、少なくとも前記フ
    ィルムの先端及び前記フィルム上の所定位置に設けられ
    たパーフォレーションの通過に伴ってその出力信号が変
    化するセンサと、 前記モータの回転軸の回転数に応じて所定のパルス信号
    を出力するエンコーダと、 前記センサからの出力信号の変化及び前記エンコーダか
    らのパルス信号に基づいて、前記切換機構の操作及び前
    記モータの回転方向、起動及び停止を制御する制御回路
    を具備し、 前記フィルムカートリッジの装填後、前記切換機構を操
    作して、前記モータの駆動力を前記繰出機構及び前記巻
    上機構に同時に伝達し、前記フィルムカートリッジから
    の前記フィルムの繰り出しを開始し、 前記繰出機構及び前記巻上機構の駆動開始後、前記セン
    サの出力信号の最初の変化から第2番目の変化までの間
    における前記エンコーダからのパルス信号の第1の計数
    値が第1の所定値よりも大きい場合、前記切換機構を操
    作して前記繰出機構への前記モータの駆動力の伝達を解
    除し、前記モータの駆動力を前記巻上機構にのみ伝達
    し、 前記センサの出力信号の最初の変化から第2番目の変化
    までの間における前記エンコーダからのパルス信号の第
    1の計数値が前記第1の所定値よりも小さい場合、前記
    モータの駆動力を前記繰出機構及び前記巻上機構へ継続
    して伝達し、前記センサの出力信号の最初の変化から第
    4番目の変化までの間における前記エンコーダからのパ
    ルス信号の第2の計数値から前記第1の所定値を引き算
    し、 前記引き算した値が第2の所定値よりも大きい場合、前
    記切換機構を操作して前記繰出機構への前記モータの駆
    動力の伝達を解除し、前記モータの駆動力を前記巻上機
    構にのみ伝達し、 前記引き算した値が第2の所定値よりも小さい場合、前
    記切換機構を操作して前記繰出機構及び前記巻上機構へ
    の前記モータの駆動力の伝達を解除し、前記モータの駆
    動力を前記巻戻機構に伝達し、前記センサの出力信号が
    少なくとも3回変化するまで前記フィルムを巻き戻し、 前記センサの出力信号が少なくとも3回変化した時点
    で、前記切換機構を操作して前記巻戻機構への前記モー
    タの駆動力の伝達を解除し、前記モータの駆動力を前記
    巻上機構に伝達し、前記センサの出力信号が最初に変化
    するまで前記フィルムを巻き上げるフィルム自動装填機
    能を有するカメラ。
  2. 【請求項2】 前記繰出機構への前記モータの駆動力の
    伝達を解除した後、前記センサの出力信号がさらに2回
    変化するまで前記巻上機構を駆動することを特徴とする
    請求項1記載のフィルム自動装填機能を有するカメラ。
  3. 【請求項3】 前記繰出機構への前記モータの駆動力の
    伝達を解除した後、所定時間経過するまでに、前記セン
    サの出力信号が新たに変化しなかった場合、前記切換機
    構を操作して再び前記モータの駆動力を前記繰出機構及
    び前記巻上機構に同時に伝達し、前記フィルムカートリ
    ッジからの前記フィルムの繰り出しを再開し、前記セン
    サの出力信号が最初に変化した時点で、前記切換機構を
    操作して前記繰出機構への前記モータの駆動力の伝達を
    解除し、前記モータの駆動力を前記巻上機構にのみ伝達
    することを特徴とする請求項1又は2記載のフィルム自
    動装填機能を有するカメラ。
  4. 【請求項4】 フィルムが巻き付けられたスプールに係
    合し、前記スプールを所定方向に回転させてフィルムを
    所定方向に繰り出す繰出機構と、 前記スプールを前記所定方向とは異なる方向に回転させ
    てフィルムを巻き戻す巻戻機構と、 前記繰出機構に駆動力を伝達する伝達機構と、 前記駆動力を発生させるモータと、 前記モータの駆動量を検出する駆動量検出手段と、 前記フィルムの給送経路近傍に設けられ、フィルム上の
    所定個所の通過を検出するフィルム給送検出手段と、 前記駆動量検出手段及び前記フィルム給送検出手段から
    の出力信号を用いて前記繰出機構及び前記巻戻機構への
    モータの駆動力の伝達を制御する制御手段を具備し、 前記制御手段は、前記繰出機構の駆動開始後、前記検出
    手段によりフィルム上の第1の位置が検出されてから第
    2の位置が検出されるまでの間に前記駆動量検出手段に
    より検出された第1のモータ駆動量が第1の所定値より
    も大きい場合、前記繰出機構への駆動力の伝達を解除す
    るように前記伝達機構を制御し、 前記検出手段によりフィルム上の第1の位置が検出され
    てから第2の位置が検出されるまでの間に前記駆動量検
    出手段により検出された第1のモータ駆動量が第1の所
    定値よりも小さい場合、前記繰出機構へ継続して駆動力
    を伝達すると共に、前記検出手段によりフィルム上の前
    記第2の位置が検出されてから第3の位置が検出される
    までの間に、前記駆動量検出手段により第2のモータ駆
    動量を検出するように制御し、 前記第2のモータ駆動量が第2の所定値よりも大きい場
    合、前記繰出機構への駆動力の伝達を解除するように制
    御し、 前記第2のモータ駆動量が第2の所定値よりも小さい場
    合、前記繰出機構への駆動力の伝達を解除し、前記巻戻
    機構に駆動力を伝達するように制御することを特徴とす
    るフィルム自動装填機能を有するカメラ。
JP16895497A 1997-06-25 1997-06-25 フィルム自動装填機能を有するカメラ Withdrawn JPH1115070A (ja)

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