JP2000284350A - 自己推進式フィルムカートリッジ用カメラ - Google Patents

自己推進式フィルムカートリッジ用カメラ

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JP2000284350A
JP2000284350A JP11094830A JP9483099A JP2000284350A JP 2000284350 A JP2000284350 A JP 2000284350A JP 11094830 A JP11094830 A JP 11094830A JP 9483099 A JP9483099 A JP 9483099A JP 2000284350 A JP2000284350 A JP 2000284350A
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film
cartridge
planetary gear
winding
gear mechanism
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JP11094830A
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Masaru Endo
賢 遠藤
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 フィルム巻上スピードの変動を簡単な構成で
抑えることが可能な自己推進式フィルムカートリッジ用
カメラを得る。 【構成】 フィルム頭出し時には、正逆回転モータを正
転させて第1遊星ギヤ機構30によりフィルム巻上スプ
ールを巻上方向に回転させるとともに第2遊星ギヤ機構
29によりカートリッジ駆動軸をフィルム送出方向に回
転させ、次いで、正逆回転モータを逆転させて第2遊星
ギヤ機構29をフリーにし、その後のフィルム巻上動作
では、正逆回転モータを正転させて第1遊星ギヤ機構3
0によりフィルム巻上スプールをフィルム巻上方向に回
転させるとともに、フィルム巻上スプールにより巻き上
げられるフィルムを介してカートリッジ駆動軸がフィル
ム送出方向に回転して規制部材を阻止位置に移動させ、
第2遊星ギヤ機構29をフリーにしたまま巻上動作が行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、フィルムカートリッジの装填時
にカートリッジスプールの回転によりフィルムを自己推
進させてフィルム頭出しを行う、自己推進式のフィルム
カートリッジを用いるカメラに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】未使用状態ではフィルムを
ハウジング内部に完全に収納するタイプのフィルムカー
トリッジを用いる、いわゆる新写真システム対応のカメ
ラでは、フィルムカートリッジ内のスプール(以下、カ
ートリッジスプールと呼ぶ)に係合してこれを回転させ
る駆動軸(以下、カートリッジ駆動軸と呼ぶ)と、フィ
ルムカートリッジから送出されたフィルムを巻き上げる
ためのフィルム巻上スプールとがカメラ内に配されてい
る。そして、フィルムカートリッジをカメラに装填した
とき、最初はカートリッジ駆動軸をフィルム送出方向に
回転させてカートリッジからフィルムを自己推進(スラ
スト)させ、フィルムが一定量送出されるとフィルム巻
上スプールにフィルムが巻き付いてフィルム頭出しが完
了し、その後はフィルム巻上スプールの回転により巻上
動作を行うようになっている。このタイプのカメラで、
カートリッジ駆動軸とフィルム巻上スプールの両方を1
つの正逆駆動モータで回転駆動する場合、最初のフィル
ム頭出し動作からその後のフィルム巻上スプールを主と
した巻上動作へ移行した後においてもカートリッジ駆動
軸側にモータ駆動力が伝達されていると、適切なフィル
ム給送の妨げになるおそれがある。例えば、フィルム巻
上スプール側の巻上量の方がカートリッジ駆動軸側の送
出量よりも大きければ、カートリッジ駆動軸側が抵抗と
なってフィルムに過度の張力が作用してしまう。逆に、
カートリッジ駆動軸側の送出量の方が大きければフィル
ムに弛みが生じてしまう。こうした不具合を避けるた
め、従来の1モータ給送方式のカメラでは、フィルム頭
出し終了後の巻上動作時には、モータからカートリッジ
駆動軸への駆動力の伝達を切断するような機構を設けて
いる。
【0003】従来、この手の動力伝達切断機構として
は、一定のモータ駆動量に対してカートリッジ駆動軸の
フィルム送出量よりもフィルム巻上スプールのフィルム
巻上量の方が大きくなるように給送系を構成した上で、
モータからカートリッジ駆動軸までの動力伝達系(ギヤ
列)の途中に、すべりクラッチや、ギヤスピードの差に
よってギヤの噛合をはじく遊星ギヤ機構を設けたものが
あった。例えば、すべりクラッチを設けたタイプでは、
フィルム巻上スプールにフィルムが巻き付いた以降は、
フィルム巻上スプール側の巻上量の方が大きいため、こ
の巻上スプールに巻き上げられるフィルム及びカートリ
ッジスプールを介して、カートリッジ駆動軸にはフィル
ムスラスト時よりも速い回転が与えられる。その一方、
モータからカートリッジ駆動軸までのギヤ列はこの速い
回転に対応するギヤ比ではないため、カートリッジ駆動
軸の回転には追従できない。よって、このカートリッジ
駆動軸の回転速度(速い)とギヤ列が許容する回転速度
(遅い)とのずれによって該ギヤ列中に設けたすべりク
ラッチにすべりが生じ、モータから該ギヤ列を経由して
のカートリッジ駆動軸への動力伝達は遮断され、カート
リッジ駆動軸はフィルム巻上スプールによる巻上動作に
追従して回転可能となる。すべりクラッチに代えて遊星
ギヤ機構を設けた場合も同様であり、カートリッジ駆動
軸の回転速度がギヤ列の許容速度を越えると、ギヤ列中
に設けた遊星ギヤがはじかれて噛合が阻止され、モータ
がカートリッジ駆動軸に連動されなくなる。
【0004】こうした従来の動力切断機構では、巻上動
作がある程度進んでから以上のような動力伝達の切断動
作が生じるため、動力切断時にスプールの回転変動を伴
い、フィルムの巻上スピードにムラが生じやすい点が問
題であった。特に新写真システムカメラでは、フィルム
の巻上動作中にフィルム上の磁性体にデータ書き込みを
行うものが多く、巻上スピードの変動は、データ書き込
みに悪影響を及ぼすおそれがある。
【0005】
【発明の目的】本発明は以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、フィルム巻上スピードの変動を簡単な構成
で抑えることが可能な自己推進式フィルムカートリッジ
用カメラを得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明の自己推進式フィルムカートリッ
ジ用カメラは、正逆駆動モータ;正逆駆動モータが正転
するときフィルム巻上スプールを巻上方向に回転させ、
逆転するときフィルムカートリッジスプールに係合する
カートリッジ駆動軸をフィルム巻戻方向に回転させる第
1遊星ギヤ機構;正逆駆動モータが正転するときカート
リッジ駆動軸をフィルム送出方向に回転させ、逆転する
ときフリーになる第2遊星ギヤ機構;正逆駆動モータが
正転するとき、第2遊星ギヤ機構が該モータ正転をカー
トリッジ駆動軸に連動させるよりも速く、第1遊星ギヤ
機構によりフィルム巻上スプールをフィルム巻上方向に
回転させるタイミング調整手段;及びカートリッジ駆動
軸のフィルム送出方向と巻戻方向の回転に連動して、第
2遊星ギヤ機構とカートリッジ駆動軸の連動を阻止する
阻止位置と、阻止しない非阻止位置との間で移動する規
制部材;を備える。フィルム頭出し時には、正逆回転モ
ータを正転させて第1遊星ギヤ機構によりフィルム巻上
スプールを巻上方向に回転させるとともに第2遊星ギヤ
機構によりカートリッジ駆動軸をフィルム送出方向に回
転させ、次いで、正逆回転モータを逆転させて第2遊星
ギヤ機構をフリーにする。そして、その後のフィルム巻
上動作では、正逆回転モータを正転させて第1遊星ギヤ
機構によりフィルム巻上スプールをフィルム巻上方向に
回転させるとともに、該フィルム巻上スプールにより巻
き上げられるフィルムを介してカートリッジ駆動軸がフ
ィルム送出方向に回転して上記規制部材を上記阻止位置
に移動させ、第2遊星ギヤ機構をフリーにしたまま巻上
動作が行われることを特徴としている。すなわち以上の
構成によれば、フィルム頭出し終了後の巻上動作時に
は、第2遊星ギヤ機構からカートリッジ駆動軸へのモー
タ駆動力伝達は最初から遮断される。
【0007】この自己推進式フィルムカートリッジ用カ
メラでは、フィルム頭出し時に第2遊星ギヤ機構により
カートリッジ駆動軸がフィルム送出方向に回転されてい
るときには、規制部材を阻止位置に移動させない逃げ手
段を備えることが望ましい。
【0008】例えば、タイミング調整手段は、第2遊星
ギヤ機構に噛み合ってその公転移動を遅延させるタイミ
ング調整ギヤを備えた構成とすることができる。
【0009】また、カメラはフィルム給送量検知手段を
備え、フィルム頭出し時における正逆駆動モータの正転
は、該フィルム給送量検知手段によってフィルムの撮影
2駒分の送出が検知されるまで行い、該正転後のモータ
逆転は、該フィルム給送量検知手段によってフィルムの
撮影1駒目に巻き戻されたことが検知されるまで行うこ
とが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】まず図7を参照して自己推進式の
フィルムカートリッジについて説明する。フィルムカー
トリッジ90は、筒状のハウジング91内に回動可能に
収納されたフィルムカートリッジスプール92にフィル
ムFが巻回されている。フィルムFには、各撮影駒の両
端位置にパーフォレーションPが形成されている。ハウ
ジング91の一端面には、フィルムカートリッジスプー
ル92の一端部に形成された軸受孔93が臨んでいる。
ハウジング91の側面には、縦長のフィルム進退開口9
4が形成され、このフィルム進退開口94を開閉させる
遮光ドア95が設けられている。遮光ドア95は通常は
閉じられており、フィルムカートリッジ90をカメラ内
に装填したときに、該カメラ内の図示しないドア開放機
構によって開放される。よって、フィルムカートリッジ
90をカメラに装填する際に、使用者がフィルムFをハ
ウジング91から予め引き出すことはない。また、ハウ
ジング91の一端面が切り欠かれてデータディスク96
が一部露出している。このデータディスク96はフィル
ムカートリッジスプール92と一体に回転され、その表
面には、当該フィルムカートリッジに関する撮影駒数や
フィルム感度といった情報がバーコードで表示されてい
る。
【0011】図1は、本発明を適用した自己推進式フィ
ルムカートリッジ用カメラ10のフィルム給送系の概略
をカメラ正面から示したものである。横長のカメラボデ
ィ11の略中央には、内部に撮影光学系を有する撮影レ
ンズ鏡筒12が設けられており、この撮影レンズ鏡筒1
2後方のボディ内撮影光路13を挟んで図中左側に、前
述のフィルムカートリッジ90を収納可能なフィルムカ
ートリッジ収納室14、右側にフィルム巻上スプール室
15が配置されている。フィルムカートリッジ収納室1
4はカメラボディ11の底面側に臨むカートリッジ挿脱
孔16を有し、カメラボディ11にはこのカートリッジ
挿脱孔16を開閉するための開閉蓋17が設けられてい
る。この開閉蓋17は、図示しないロック機構によって
閉じた状態でロックされるようになっている。
【0012】フィルムカートリッジ収納室14には、開
閉蓋17と反対側の最奥部から該開閉蓋17に向けてカ
ートリッジ駆動軸18が突出している。カートリッジ駆
動軸18は、フィルムカートリッジ90をフィルムカー
トリッジ収納室14内に装填したときに、フィルムカー
トリッジスプール92の軸受孔93と相対的に回転しな
いように係合する。つまり、該係合状態では、カートリ
ッジ駆動軸18がフィルムカートリッジスプール92に
回転駆動力を伝達する。
【0013】フィルム巻上スプール室15内にはフィル
ム巻上スプール19が配され、該フィルム巻上スプール
19の中空軸部内にフィルム給送モータ(正逆駆動モー
タ)20が設置される。フィルム給送モータ20は上方
に向けて出力軸21を突出し、該出力軸21からフィル
ム給送ギヤ機構22にフィルム給送モータ20の駆動力
が伝達される。なお、フィルム給送モータ20の位置は
フィルム巻上スプール19の内部に限定されるものでは
ない。
【0014】図2はフィルム給送ギヤ機構22をカメラ
上方から示したものであり、フィルム給送モータ20の
出力軸21に固定したピニオン23の回転は二段ギヤ2
4の大径ギヤに伝達される。二段ギヤ24の小径ギヤは
中継ギヤ25に噛み合っており、中継ギヤ25は太陽ギ
ヤ26に噛み合っている。
【0015】太陽ギヤ26の回動軸26aには、それぞ
れ該回動軸26aと直交する平面内において異なる方向
に延設された一対の公転支持アーム27、28の基端部
がフリクション結合されている。公転支持アーム27の
先端付近にはスラスト用遊星ギヤ29が軸支され、公転
支持アーム28の先端付近には巻上巻戻用遊星ギヤ30
が軸支されており、各遊星ギヤ29、30はそれぞれ太
陽ギヤ26と噛み合っている。従って太陽ギヤ26が回
転すると、公転支持アーム27に支持されるスラスト用
遊星ギヤ29と公転支持アーム28に支持される巻上巻
戻用遊星ギヤ30は、該太陽ギヤ26の回転方向と同方
向へ公転し、その公転が規制されると該規制位置で太陽
ギヤ26の回転と反対方向に自転する。後述するよう
に、公転支持アーム28と巻戻用遊星ギヤ30が、フィ
ルム給送モータ20の正逆駆動に応じて、フィルム巻上
スプール19をフィルム巻上方向に、あるいはカートリ
ッジ駆動軸18をフィルム巻戻方向に回転させる第1の
遊星ギヤ機構を構成している。また、公転支持アーム2
7とスラスト用遊星ギヤ29が、フィルム頭出し時にフ
ィルム給送モータ20をカートリッジ駆動軸18に連動
させて、該カートリッジ駆動軸18をフィルム送出方向
に回転させる第2の遊星ギヤ機構を構成している。
【0016】太陽ギヤ26の近傍位置には、カートリッ
ジ駆動軸18へモータ駆動力を伝達するための駆動軸接
続ギヤ31と、フィルム巻上スプール19へモータ駆動
力を伝達するための巻上スプール接続ギヤ32が、カメ
ラボディ11内に軸支されている。上記の巻上巻戻用遊
星ギヤ30は、太陽ギヤ26の周面に沿って公転動作す
ることで、駆動軸接続ギヤ31に噛み合う位置(図5)
と、巻上スプール接続ギヤ32に噛み合う位置(図3及
び図4)とに移動される。巻上巻戻用遊星ギヤ30の前
者の移動位置は、カートリッジ駆動軸18すなわちフィ
ルムカートリッジスプール92にフィルム巻戻方向の回
転を与えるためのもので、以下の説明中では巻戻連動位
置と呼ぶ。巻上巻戻用遊星ギヤ30の後者の移動位置
は、フィルム巻上スプール19にフィルム巻上方向の回
転を与えるためのものであり、以下の説明中では巻上連
動位置と呼ぶ。一方、スラスト用遊星ギヤ29は、太陽
ギヤ26の周面に沿って公転動作することで、駆動軸接
続ギヤ31に噛み合う位置(図3)と、いずれのギヤに
も噛み合わないフリー位置(図5)とに移動される。ス
ラスト用遊星ギヤ29の前者の移動位置は、カートリッ
ジ駆動軸18すなわちフィルムカートリッジスプール9
2にフィルム送出方向の回転を与えるためのもので、以
下の説明中では送出連動位置と呼ぶ。
【0017】図3ないし図5に示すように、カメラボデ
ィ11内には、スラスト用遊星ギヤ29の送出連動位置
とフリー位置でそれぞれ公転支持アーム27に当接する
ストッパ33とストッパ34が設けられ、さらに巻上巻
戻用遊星ギヤ30の巻戻連動位置と巻上連動位置でそれ
ぞれ公転支持アーム28に当接するストッパ35とスト
ッパ36が設けられている。
【0018】カメラボディ11内にはさらに、スラスト
用遊星ギヤ29がフリー位置から送出連動位置へ公転移
動するときに該スラスト用遊星ギヤ29に接触してその
移動を遅らせるタイミング調整ギヤ37が設けられてい
る。このタイミング調整ギヤ37により、太陽ギヤ26
が図2〜5中で反時計方向に回転したときに、巻上巻戻
用遊星ギヤ30が前述の巻戻連動位置から巻上連動位置
へ移動するよりも遅れて、スラスト用遊星ギヤ29がフ
リー位置から送出連動位置方向へ移動するようにタイミ
ング調整がなされる。
【0019】駆動軸接続ギヤ31の回動軸31aには規
制アーム38(規制部材)の基端部がフリクション結合
されており、この規制アーム38は駆動軸接続ギヤ31
と共に回動し、かつカメラボディ11内の固定部材であ
るストッパ39とストッパ40(図3ないし図5)に当
接する位置で移動規制される。規制アーム38は、スト
ッパ39に当接する位置(図3及び図5)では、スラス
ト用遊星ギヤ29が駆動軸接続ギヤ31に噛み合う方向
の公転支持アーム27の回動を許容するが、ストッパ4
0に当接する位置(図4)では、その先端部が公転支持
アーム27に接触して移動を制限し、スラスト用遊星ギ
ヤ29と駆動軸接続ギヤ31の噛合を阻止する。この規
制アーム38の前者の移動位置を非阻止位置、後者の移
動位置を阻止位置と呼ぶ。
【0020】規制アーム38と回動軸31aのフリクシ
ョン結合は、公転支持アーム27と回動軸26aのフリ
クション結合よりも弱く設定されている。そのため、ス
ラスト用遊星ギヤ29が上記の送出連動位置にあるとき
には、駆動軸接続ギヤ31が図中の反時計方向に回転し
て規制アーム38が公転支持アーム27に当接しても、
該規制アーム38はそれ以上移動されないようになって
いる(図3の状態)。つまり、スラスト用遊星ギヤ29
が送出連動位置にあるときには、規制アーム38に阻止
位置方向への移動力を加えても該阻止位置へは移動させ
ない逃げ機構が構成されている。但し、図4に示すよう
に、規制アーム38が先に阻止位置にあるときには、公
転支持アーム27は該規制アーム38の先端に当接し、
公転支持アーム27が図4の位置より反時計方向(送出
連動位置の方向)に回転しようとすると、規制アーム3
8に対しては回動軸31a方向に向けて力が加わること
になるため、規制アーム38側のフリクション結合力の
方が小さくても阻止位置から非阻止位置へ退避してしま
うことはない。この規制アーム38及び前述の2つの遊
星ギヤ機構の具体的動作については後で詳細に説明す
る。
【0021】駆動軸接続ギヤ31は中継ギヤ41に噛み
合っており、第1と第2の遊星ギヤ機構によってフィル
ム給送モータ20の駆動力が駆動軸接続ギヤ31に連動
しているとき、モータ駆動力は中継ギヤ41と中継ギヤ
42を介して駆動軸一体ギヤ43に伝達される。駆動軸
一体ギヤ43は、フィルムカートリッジ収納室14内に
突出するカートリッジ駆動軸18と同軸一体に形成され
たギヤである。
【0022】一方、巻上スプール接続ギヤ32は、フィ
ルム巻上スプール19と一体に形成された巻上スプール
一体ギヤ44に噛み合っており、第1の遊星ギヤ機構
(巻上巻戻用遊星ギヤ30)によってフィルム給送モー
タ20の駆動力が巻上スプール接続ギヤ32に連動され
た場合、巻上スプール一体ギヤ44を介してフィルム巻
上スプール19に回転動作を与えることができる。
【0023】図2に示すように、カメラボディ11内に
はフィルムFの給送空間の近傍位置に、磁気ヘッド50
とパーフォレーション検知器51が設けられている。磁
気ヘッド50は、撮影条件(ストロボ発光の有無等)、
日付、文字メッセージ等をフィルムFの磁性層にコード
化された磁気情報として書き込むことができる。この磁
気ヘッド50は、フィルムFの給送方向において撮影レ
ンズ鏡筒12の撮影光軸よりもフィルム巻上スプール室
15側に位置されており、磁気情報の書き込みは、当該
撮影駒の露光後の巻上動作中に行われる。パーフォレー
ション検知器51は、フィルムFの撮影画面外に形成し
たパーフォレーションPを検知することができ、パーフ
ォレーションPをカウントすることによりフィルムFの
給送量を制御することができる。さらにフィルムカート
リッジ収納室14内には、フィルムカートリッジ90の
データディスク96に記録されたデータを読み取るため
のデータ読取器52が配設されている。以上の磁気ヘッ
ド50、パーフォレーション検知器51及びデータ読取
器52は、カメラ内の図示しない制御回路に接続してい
る。
【0024】以上のカメラ10の動作を、図2から図5
に示す機械的構成と図6のフローチャートを参照して説
明する。なお、図2から図5において実線の矢印は、フ
ィルム送出及び巻上に対応する方向にフィルム給送モー
タ20を駆動したときの各部材の動作方向、破線の矢印
は、フィルム巻戻に対応する方向にフィルム給送モータ
20を駆動したときの各部材の動作方向をそれぞれ示し
ている。以下、フィルム送出及び巻上方向のモータ駆動
を正転、フィルム巻戻方向のモータ駆動を逆転と呼ぶ。
また、各ギヤの回転方向は、カメラ上方から見たときの
ものを指す。
【0025】カメラ内にフィルムカートリッジ90が未
装填の場合、2つの遊星ギヤ機構は前回使用したフィル
ムカートリッジを巻き戻した状態で停まっており、図5
に示すように、巻上巻戻用遊星ギヤ30は、駆動軸接続
ギヤ31に噛み合う巻戻連動位置にあり、スラスト用遊
星ギヤ29は駆動軸接続ギヤ31に噛合しないフリー位
置に保持されている。また、フィルム巻戻時の駆動軸接
続ギヤ31の回転方向は図5中の時計方向であるため、
該ギヤ31の回動軸31aとフリクション結合された規
制アーム38は、ストッパ39に当接する非阻止位置に
保持されている。
【0026】開閉蓋17を開いてフィルムカートリッジ
90をフィルムカートリッジ収納室14に装填し、開閉
蓋17を閉じると、開閉蓋17にはロックがかかり、図
示しないドア開閉機構によってフィルムカートリッジ9
0の遮光ドア95が開かれる(ステップS1)。また、
フィルムカートリッジスプール92の軸受孔93はカー
トリッジ駆動軸18と係合する。開閉蓋17のロック信
号が入力されると、データディスク96を読み取るため
にフィルム給送モータ20が逆転される(S2)。この
巻戻方向のモータ駆動では、太陽ギヤ26は図中時計方
向へ回転されるため、スラスト用遊星ギヤ29はフリー
位置に保持され続け、巻上巻戻用遊星ギヤ30は駆動軸
接続ギヤ31との噛合状態(巻戻連動位置)を保つ。巻
上巻戻用遊星ギヤ30によりモータの逆転が伝達された
駆動軸接続ギヤ31は時計方向に回転され、中継ギヤ4
1、42及び駆動軸一体ギヤ43を介してカートリッジ
駆動軸18に反時計方向の回転が与えられる。これによ
り、フィルムカートリッジスプール92が同反時計方向
に回転される。このフィルムカートリッジスプール92
の回転はフィルムを巻き戻す方向の回転であるから、フ
ィルムFはフィルムカートリッジ90から送出されず、
フィルムカートリッジスプール92がハウジング91内
で空転する。この間にフィルムカートリッジスプール9
2と一体に回転するデータディスク96の記録情報をデ
ータ読取器52が読み取る。このモータ逆転駆動の間、
規制アーム38は非阻止位置に保持され続ける。また、
フィルム給送モータ20の駆動力が伝達されないので、
フィルム巻上スプール19は回転されない。
【0027】データディスク96の読み取りが完了する
とフィルム給送モータ20を停止し(S3)、続いてフ
ィルム給送モータ20を正転させる(S4)。すると図
3に示すように太陽ギヤ26は反時計方向に回転され、
この太陽ギヤ26の回転により、スラスト用遊星ギヤ2
9がフリー位置から送出連動位置へ公転し、また巻上巻
戻用遊星ギヤ30が巻戻連動位置から巻上連動位置へ公
転する。
【0028】このときフィルム巻上スプール19にフィ
ルムFが巻き付いていないため、フィルム巻上スプール
19とカートリッジ駆動軸18(フィルムカートリッジ
スプール92)の間にはフィルムFを介しての力は作用
せず、各スプール19、92はそれぞれ対応する遊星ギ
ヤ機構(スラスト用遊星ギヤ29と巻上巻戻用遊星ギヤ
30)によってフィルム給送モータ20の正転駆動に連
動された時点からフィルム巻上方向とフィルム送出方向
に回転する。従って、駆動軸接続ギヤ31はスラスト用
遊星ギヤ29に噛合されてからフィルム送出に対応する
方向に回転し、その後に駆動軸接続ギヤ31の該回転を
受けて規制アーム38に阻止位置への移動力が加わる
が、この時点でスラスト用遊星ギヤ29は既に送出連動
位置にあるため、前述した各アーム27、38のフリク
ション結合力の差(逃げ機構)により規制アーム38の
移動が制限され、該規制アーム38は非阻止位置に保持
され続ける。なお、ステップS4のモータ正転駆動時に
は、タイミング調整ギヤ37の作用により、巻上巻戻用
遊星ギヤ30が巻上連動位置に移動(巻上スプール接続
ギヤ32に噛合)してから若干遅れて、スラスト用遊星
ギヤ29が送出連動位置に移動(駆動軸接続ギヤ31に
噛合)される。
【0029】スラスト用遊星ギヤ29と駆動軸接続ギヤ
31が噛み合うと、モータ20の正転駆動力が伝達され
て駆動軸接続ギヤ31は反時計方向に回転し、中継ギヤ
41、42及び駆動軸一体ギヤ43を介してカートリッ
ジ駆動軸18が時計方向すなわちフィルム送出方向に回
転される。よってフィルムカートリッジスプール92が
同時計方向に回転され、フィルムカートリッジ90から
のフィルムFの送り出し(スラスト)が開始される。こ
のとき、巻上巻戻用遊星ギヤ30が巻上スプール接続ギ
ヤ32に噛み合っているため、フィルム巻上スプール1
9も同時にフィルム巻上方向に回転されているが、該フ
ィルム巻上スプール19にはフィルムFが巻き付いてい
ないため空転している。
【0030】フィルムカートリッジ90からフィルムF
がある程度送出されると、その先端がフィルム巻上スプ
ール19に巻き付き、フィルムFにはフィルムカートリ
ッジスプール92の回転による自己推進力に加えてフィ
ルム巻上スプール19による巻上力も作用する。そし
て、パーフォレーション検知器51によってフィルムF
の撮影2駒分までの送出が検知されると(S5)、フィ
ルム給送モータ20を停止する(S6)。このステップ
S6でのモータ停止タイミングは、フィルムFがフィル
ム巻上スプール19に十分に巻き付いた状態であればよ
く、撮影2駒分の送出で停止することを必須の条件とす
るものではない。またパーフォレーションP以外の手段
を用いてフィルム送出量の制御を行ってもよい。本実施
形態で最初のフィルム送出量を撮影2駒分までとした理
由は、フィルム給送制御にはパーフォレーションPを利
用するのが確実かつ簡単であり、さらに撮影2駒目まで
送出すればフィルムFはフィルム巻上スプール19に確
実に巻き付くからである。
【0031】フィルムFがフィルム巻上スプール19に
十分に巻き付いたステップS6の状態から、フィルム給
送モータ20を再び逆転する(S7)。すると遊星ギヤ
機構は図3に示すスラスト用の状態から先に説明した図
5に示す巻戻用の状態に移行し、スラスト用遊星ギヤ2
9はフリー位置に、巻上巻戻用遊星ギヤ30は巻戻連動
位置に移動する。よって、カートリッジ駆動軸18のみ
がフィルム給送モータ20の逆転に連動されてフィルム
カートリッジスプール92をフィルム巻戻方向に回転さ
せ、フィルムFはフィルムカートリッジ90内に巻き戻
される。
【0032】ステップS7の巻戻動作は、撮影1駒目が
ボディ内撮影光路13の背後に位置するまで行い、パー
フォレーション検知器51により該1駒目が検知される
とフィルム給送モータ20が停止される(S8、S
9)。なお、フィルム送出時と同様に、この巻戻の停止
位置はパーフォレーション以外の手段を用いて制御して
もよい。ステップS9の状態がフィルム頭出しが終了し
た状態、すなわち1駒目の撮影待機状態である。カメラ
10は図示しない強制巻戻スイッチを有しており、ステ
ップS10で強制巻戻スイッチを操作すると、後述する
ステップS15へスキップし、フィルム給送モータ20
が逆転されてフィルムカートリッジ90内にフィルムF
が巻き戻される。
【0033】ステップS10で強制巻戻を行わない場
合、撮影待機状態でカメラに設けたシャッタレリーズボ
タンを操作するとシャッタが開き、ボディ内撮影光路1
3の背後に位置するフィルムFの1駒目が露光される
(S11)。シャッタレリーズボタン及びシャッタは多
数知られており、その具体的構成は本発明の問うところ
ではないので、その図示を省略する。
【0034】1駒目の露光動作が終了すると、フィルム
Fを巻き上げるためにフィルム給送モータ20が正転さ
れる(S12)。この露光後の巻上動作が先に説明した
フィルムカートリッジ装填時のスラスト動作と異なるの
は、フィルムFの先端がフィルム巻上スプール19に最
初から巻き付いている点である。また、前述したよう
に、スラスト用遊星ギヤ29はモータ正転を受けてフリ
ー位置から送出連動位置に移動する際にタイミング調整
ギヤ37に接触し、該スラスト用遊星ギヤ29が駆動軸
接続ギヤ31との噛合方向(送出連動位置)に向けて移
動するよりも速く、巻上巻戻用遊星ギヤ30が巻上スプ
ール接続ギヤ32に噛み合う(巻上連動位置に移動す
る)ようになっている。
【0035】従って、ステップS12でフィルム給送モ
ータ20が正転駆動されると、まず巻上巻戻用遊星ギヤ
30が巻戻連動位置から巻上連動位置まで移動して巻上
スプール接続ギヤ32に噛み合い、フィルム巻上スプー
ル19が巻上方向に回転され、フィルムFにはフィルム
巻上スプール19による巻上駆動力が直ちに作用して巻
上動作が開始される。その一方で、スラスト用遊星ギヤ
29は送出連動位置への移動がタイミング調整ギヤ37
によって遅延されるため、この巻上動作開始時点で、モ
ータ正転駆動がカートリッジ駆動軸18に連動されな
い。
【0036】フィルムFの基端部はフィルムカートリッ
ジスプール92に固定されているので、以上の第2の遊
星ギヤ機構(スラスト用遊星ギヤ29)の動作遅延の間
に、フィルム巻上スプール19による巻上駆動力がフィ
ルムFを介してフィルムカートリッジスプール92及び
カートリッジ駆動軸18に伝達され、カートリッジ駆動
軸18をフィルム送出方向に従動的に回転させる。する
と、ギヤ43、42及び41を介して駆動軸接続ギヤ3
1が反時計方向に回転され、該駆動軸接続ギヤ31と共
に規制アーム38が図4に示す阻止位置まで回動され
る。その結果、スラスト用遊星ギヤ29が送出連動位置
に達する前に、阻止位置に移動された規制アーム38に
対して公転支持アーム27が当接し、スラスト用遊星ギ
ヤ29と駆動軸接続ギヤ31の噛合が規制される。
【0037】以上から、この露光後のフィルム巻上動作
(図4)では、カートリッジ駆動軸18(フィルムカー
トリッジスプール92)にはスラスト用遊星ギヤ29を
介したフィルム送出方向のモータ駆動力は伝達されず、
巻上動作の最初からフィルム巻上スプール19の回転力
のみによってフィルム巻上が行われる。このように本カ
メラ10では、フィルム頭出し時以外の巻上動作に際し
ては初めからカートリッジ駆動軸18にフィルム送出方
向のモータ駆動力が連動されないように構成したので、
巻上動作途中でカートリッジ駆動軸18への動力伝達の
切断を行う必要がなく、フィルム巻上スピードにムラが
生じない。この巻上動作中に磁気ヘッド50によってフ
ィルムFの磁性層に磁気書き込みが行われるが、巻上ス
ピードにムラがないために正確な磁気書き込みが可能で
ある。また、巻上動作中では、最初からカートリッジ駆
動軸18へのモータ駆動力伝達が生じないため、従来の
すべりクラッチなどに比してフィルムFに対する負荷を
軽減することができる。
【0038】露光及び巻上動作に続いて、ステップS1
3において当該露光駒が最終駒であるか否かが判断さ
れ、最終駒でなければステップS9に戻ってモータを停
止し、次駒の露光待機状態となる。ステップS9では遊
星ギヤ機構は図4に示したフィルム巻上用の状態に保持
されているから、スラスト用遊星ギヤ29は、阻止位置
にある規制アーム38によって駆動軸接続ギヤ31との
噛合が阻止されており、フィルム給送モータ20を正転
駆動しても、カートリッジ駆動軸18にフィルスラスト
方向のモータ駆動力が伝達されることはない。つまり、
撮影2駒目以降であっても、巻上動作の最初からフィル
ム巻上スプール19のみがモータ正転に連動されてフィ
ルム巻上が行われるので、巻上途中での巻上スピードの
変動が生じにくい。
【0039】ステップS13において露光された駒が最
終駒である場合には、フィルム給送モータ20は停止さ
れ、続いて逆転される(S14、S15)。なお、先の
ステップS10において強制巻戻スイッチを操作した場
合には、このステップS15にスキップする。フィルム
給送モータ20が逆転されると、太陽ギヤ26が時計方
向に回転するためスラスト用遊星ギヤ29はフリー位置
に保持され、巻上巻戻用遊星ギヤ30は巻戻連動位置に
移動して駆動軸接続ギヤ31に噛み合い、遊星ギヤ機構
は図5の巻戻用の状態に復帰する。よってフィルム巻戻
が実行される。なお、駆動軸接続ギヤ31が時計方向に
回転されるとともに規制アーム38は非阻止位置に戻
る。フィルム巻戻が終了するとフィルム給送モータ20
を停止し(S16)、使用者は開閉蓋17のロックを解
除してこれを開き、フィルムカートリッジ90をカメラ
内から取り出す(S17)。このとき遊星ギヤ機構はフ
ィルム巻戻用の状態に保持されており、新たなフィルム
カートリッジが装填されるとステップS1に戻る。
【0040】以上説明したように本実施形態による自己
推進式フィルムカートリッジ用カメラ10では、フィル
ム給送モータ20のフィルム送出及び巻上方向(正転)
の駆動力が、フィルムカートリッジ90装填直後のフィ
ルム頭出し時にはカートリッジ駆動軸18に伝達される
が、頭出し完了後のフィルム巻上時には初めから該カー
トリッジ駆動軸18に伝達されないように構成したた
め、巻上動作中に動力伝達が切断されることを起因とし
たフィルム巻上スピードの変動を抑えることができる。
巻上スピードに変動がないと、特に磁気書き込みを行う
ときに書き込み精度が損なわれにくいという利点があ
る。また、フィルム頭出し以外の巻上動作では、カート
リッジ駆動軸18とフィルム巻上スプール19の両方の
駆動力をフィルムFが同時に受けることがないので、フ
ィルムにかかる負荷を最小限に抑えることができる。
【0041】以上、図示実施形態に基づいて本発明を説
明したが、本発明は実施形態に限定されるものではな
い。例えば、実施形態では、フィルム給送モータ20を
正転駆動したときにスラスト用遊星ギヤ29の送出連動
位置への移動を巻上巻戻用遊星ギヤ30の巻上連動位置
への移動よりも遅らせるための手段を、タイミング調整
ギヤ37で構成したが、同様の作用が得られるようなギ
ヤ比を第1と第2の遊星ギヤ機構の間に予め設定してお
いてもよい。また、実施形態では、フィルムの給送量の
制御はパーフォレーションを検出して行うものとした
が、フィルム給送モータをパルスモータとし、その駆動
パルスにより給送制御をするといった態様も可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上から本発明によれば、簡単な構成
で、フィルム巻上スピードの変動を抑えることが可能な
自己推進式フィルムカートリッジ用カメラを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自己推進式フィルムカートリ
ッジ用カメラの一実施形態におけるフィルム給送機構の
概略を示す正面図である。
【図2】図1のカメラのフィルム給送機構をカメラ上側
から見た図である。
【図3】フィルムスラスト時のフィルム給送機構の要部
をカメラ上側から見た図である。
【図4】フィルム巻上時のフィルム給送機構の要部をカ
メラ上側から見た図である。
【図5】フィルム巻戻時のフィルム給送機構の要部をカ
メラ上側から見た図である。
【図6】本発明を適用したモータ駆動一眼レフカメラの
動作を説明するフローチャート図である。
【図7】自己推進式のフィルムカートリッジを一例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
10 カメラ 11 カメラボディ 14 フィルムカートリッジ収納室 15 フィルム巻上スプール室 16 カートリッジ挿脱孔 17 開閉蓋 18 カートリッジ駆動軸 19 フィルム巻上スプール 20 フィルム給送モータ 22 フィルム給送ギヤ機構 26 太陽ギヤ 27 28 公転支持アーム 29 スラスト用遊星ギヤ(第2遊星ギヤ機構) 30 巻上巻戻用遊星ギヤ(第1遊星ギヤ機構) 31 駆動軸接続ギヤ 32 巻上スプール接続ギヤ 33〜36 39 40 ストッパ 38 規制アーム(規制部材) 43 駆動軸一体ギヤ 44 巻上スプール一体ギヤ 50 磁気ヘッド 51 パーフォレーション検知器 52 データ読取器 90 フィルムカートリッジ 92 フィルムカートリッジスプール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆駆動モータ;この正逆駆動モータが
    正転するときフィルム巻上スプールを巻上方向に回転さ
    せ、逆転するときフィルムカートリッジスプールに係合
    するカートリッジ駆動軸をフィルム巻戻方向に回転させ
    る第1遊星ギヤ機構;上記正逆駆動モータが正転すると
    きカートリッジ駆動軸をフィルム送出方向に回転させ、
    逆転するときフリーになる第2遊星ギヤ機構;正逆駆動
    モータが正転するとき、第2遊星ギヤ機構が該モータ正
    転をカートリッジ駆動軸に連動させるよりも速く、第1
    遊星ギヤ機構によりフィルム巻上スプールをフィルム巻
    上方向に回転させるタイミング調整手段;及びカートリ
    ッジ駆動軸のフィルム送出方向と巻戻方向の回転に連動
    して、上記第2遊星ギヤ機構とカートリッジ駆動軸の連
    動を阻止する阻止位置と、阻止しない非阻止位置との間
    で移動する規制部材;を備え、 フィルム頭出し時には、正逆回転モータを正転させて第
    1遊星ギヤ機構によりフィルム巻上スプールを巻上方向
    に回転させるとともに第2遊星ギヤ機構によりカートリ
    ッジ駆動軸をフィルム送出方向に回転させ、次いで、正
    逆回転モータを逆転させて第2遊星ギヤ機構をフリーに
    し、 その後のフィルム巻上動作では、正逆回転モータを正転
    させて第1遊星ギヤ機構によりフィルム巻上スプールを
    フィルム巻上方向に回転させるとともに、該フィルム巻
    上スプールにより巻き上げられるフィルムを介してカー
    トリッジ駆動軸がフィルム送出方向に回転して上記規制
    部材を上記阻止位置に移動させ、第2遊星ギヤ機構をフ
    リーにしたまま巻上動作が行われることを特徴とする自
    己推進式フィルムカートリッジ用カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラにおいて、フィル
    ム頭出し時に第2遊星ギヤ機構によりカートリッジ駆動
    軸がフィルム送出方向に回転されているときには、上記
    規制部材を阻止位置に移動させない逃げ手段を備える自
    己推進式フィルムカートリッジ用カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の自己推進式フィ
    ルムカートリッジ用カメラにおいて、タイミング調整手
    段は、第2遊星ギヤ機構に噛み合ってその公転移動を遅
    延させるタイミング調整ギヤを備えている自己推進式フ
    ィルムカートリッジ用カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか1項記載の自
    己推進式フィルムカートリッジ用カメラにおいて、フィ
    ルム給送量検知手段を備え、フィルム頭出し時における
    上記正逆駆動モータの正転は、該フィルム給送量検知手
    段によってフィルムの撮影2駒分の送出が検知されるま
    で行い、該正転後のモータ逆転は、該フィルム給送量検
    知手段によってフィルムの撮影1駒目に巻き戻されたこ
    とが検知されるまで行う自己推進式フィルムカートリッ
    ジ用カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006051165A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Japan Servo Co Ltd コネクタ脱着装置

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JP2006051165A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Japan Servo Co Ltd コネクタ脱着装置
JP4697702B2 (ja) * 2004-08-11 2011-06-08 日本電産サーボ株式会社 コネクタ脱着装置

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