JP2000347268A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000347268A
JP2000347268A JP11157119A JP15711999A JP2000347268A JP 2000347268 A JP2000347268 A JP 2000347268A JP 11157119 A JP11157119 A JP 11157119A JP 15711999 A JP15711999 A JP 15711999A JP 2000347268 A JP2000347268 A JP 2000347268A
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JP
Japan
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cartridge
cover
film
gear
light
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Pending
Application number
JP11157119A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Tanaka
靖彦 田中
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドカバーのスライドを利用して、遮光
蓋を開閉する。 【解決手段】 スライドカバーの背面側内壁に、駆動用
ラックギヤ32が設けられたカム板33を取り付ける。
カートリッジ室の背面外壁に、スライドカバーがカート
リッジ交換位置に到達する直前に駆動用ラックギヤ33
が噛合する伝達ギヤ75を取り付ける。伝達ギヤ75の
回転は、垂直ラックギヤ78と水平ラックギヤ79とを
有するラック板77を介してピニオンギヤ81に伝達さ
れる。ピニオンギヤ81が僅かに回動すると、トグルバ
ネとして作用するコイルバネ88の付勢により、遮光蓋
39の端部に係合する駆動軸83が回動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関し、更
に詳しくは、カバー部材の移動に連動して遮光蓋を開閉
するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】IX240タイプと呼ばれる小型のフイ
ルムカートリッジと、このフイルムカートリッジを使用
するカメラとが各種販売されている。このフイルムカー
トリッジは、未使用時に写真フイルムを全てカートリッ
ジ本体内に収納し、スプールのフイルム送出し方向への
回転でカートリッジ本体から写真フイルムを送り出す。
写真フイルムが出入りするフイルム出入り口には、フイ
ルム出入り口を開閉する棒状の遮光蓋が組み込まれてい
る。また、遮光蓋には、スプールの回転をロックするス
プールロック機構が連動されている。このスプールロッ
ク機構は、遮光蓋が閉じ位置にある際にスプールの回転
をロックし、遮光蓋が開き位置にある際にロックを解除
する。
【0003】IX240タイプのフイルムカートリッジ
を使用するカメラには、カートリッジ室に装填されたフ
イルムカートリッジの遮光蓋を開閉する遮光蓋開閉機構
が組み込まれている。この遮光蓋開閉機構は、フイルム
カートリッジがカートリッジ室に装填されてカートリッ
ジ室蓋が閉じられた後に、遮光蓋を開き位置に回動させ
る。また、全てのコマへの撮影が終了して写真フイルム
がカートリッジ本体内に全て巻き戻された後に、遮光蓋
を閉じ位置に回動させる。
【0004】遮光蓋開閉機構には、モータやアクチュエ
ータを動力源として遮光蓋を開閉するものがある。ま
た、カメラの小型化と省電力化とを図るために、手動操
作によって遮光蓋を開閉するものもある。特開平10−
104712号公報には、カメラ本体の大部分を覆う不
撮影位置と、撮影レンズ等の各種撮影機能部品を露呈さ
せる撮影位置との間で移動自在とされたカバー部材であ
る、スライドカバーを備えたカメラが発明されている。
このカメラには、スライドカバーのスライドに連動して
遮光蓋を開閉する遮光蓋開閉機構が組み込まれている。
【0005】スライドカバーは、不撮影位置や撮影位置
にある際にカートリッジ室蓋を覆って開放を禁止し、撮
影位置よりもカメラ本体から引き出されるカートリッジ
交換位置にスライドされた際に、カートリッジ室蓋を完
全に露呈させてカートリッジ室の開放を許容する。更
に、スライドカバーが不用意にカートリッジ交換位置に
スライドされるのを防止するために、撮影位置とカート
リッジ交換位置との間には、スライドカバーをロックす
るロック位置が設定されている。このロック位置でのス
ライドカバーのロックは、セーフティーロック機構によ
って行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】カメラにフイルムカー
トリッジが装填されると、スプールをフイルム巻戻し方
向に回転させて、写真フイルムの使用状態を検出する使
用状態検出処理と、感度や撮影枚数,フイルム種類等の
データを読み取るデータ読取り処理とが行われる。その
ため、スライドカバーをカートリッジ交換位置から撮影
位置あるいは不撮影位置にスライドさせた時に遮光蓋が
確実に開き位置にないと、フイルムカートリッジ内のス
プールロック機構が破損してしまう。同様に、スライド
カバーを撮影位置からカートリッジ交換位置にスライド
させた時に遮光蓋が確実に閉じ位置にないと、写真フイ
ルムが曝光してしまう。そのため、スライドカバーの各
位置に向けてのスライドが完了する前に、遮光蓋の回動
が終了するような遮光蓋開閉機構が望まれている。
【0007】しかしながら、上記特開平10−1047
12号公報に記載されている遮光蓋開閉機構は、スライ
ドカバーの各位置への移動が完了すると同時に遮光蓋が
開閉されるため、スプールロック機構が破損や写真フイ
ルムの曝光が発生してしまうという問題があった。
【0008】また、スライドカバーのスライドを遮光蓋
開閉機構の駆動源とする場合、直線的な運動を回転運動
に切り換える必要があり、スライドカバーとカメラ本体
内の遮光蓋閉鎖機構とを連結させなければならない。し
かしながら、連結方法によっては、スライドカバーのス
ライド操作に大きな負荷が掛かり、スライドカバーの操
作がしにくくなるという問題もある。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、僅かな範囲のスライドカバーのスライドを利用し
て、小さな力で確実に遮光蓋を開閉することのできるカ
メラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のカメラは、遮光蓋の一端に係合し、遮光
蓋を開き位置と閉じ位置との間で回動させる駆動軸と、
この駆動軸と一体に回動する入力部材と、駆動軸を遮光
蓋の開き位置と閉じ位置とに向けて付勢し、該位置で保
持する付勢部材と、カバー部材に取り付けられて一体に
移動し、カバー部材が撮影位置と不撮影位置との間にあ
る際には入力部材に係合せず、カバー部材が撮影位置か
らカートリッジ交換位置へと移動する際に入力部材に係
合して遮光蓋の閉じ位置に向けて回動させ、該カバー部
材がカートリッジ交換位置から撮影位置に向けて移動す
る際に入力部材に係合して遮光蓋の開き位置に向けて回
動させる係合部材とを設けたものである。
【0011】また、入力部材には、駆動軸と同軸に設け
られて一体に回転するピニオンギヤを用い、係合部材に
はカバー部材と一体に移動するラックギヤを用いた物で
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1,図2,図3は、本発明を実
施したカメラ2の不撮影時,撮影時,カートリッジ交換
時のそれぞれの状態を表す外観斜視図である。カメラ2
は、各種撮影機構が組み込まれた略矩形形状のカメラ本
体3と、このカメラ本体3に側方から被せられるように
取り付けられてスライド自在とされたスライドカバー4
とからなる。カバー部材であるスライドカバー4は、例
えばプラスチックや、アルミニウム,チタン等の軽量で
強度の高い材料によって形成されている。
【0013】カメラ2は、不撮影時にカメラ本体3のほ
ぼ全域がスライドカバー4内に収められることでコンパ
クトになり、更に外装面の凹凸が無くなって携帯性が向
上する。撮影時には、スライドカバー4からカメラ本体
3が引き出され、スライドカバー4がグリップとして使
用される。また、カートリッジ交換時では、スライドカ
バー4の底面によって隠されていたカートリッジ室蓋6
が完全に露呈される。これにより、カートリッジ室蓋6
を開放してカートリッジ室7に、IX240タイプのフ
イルムカートリッジ8を装填あるいは取り出しすること
ができる。
【0014】スライドカバー4は、カメラ本体3に対し
て、図1に示す不撮影位置と、図2に示す撮影位置と、
図3に示すカートリッジ交換位置と、撮影位置とカート
リッジ交換位置との間の図示しないロック位置との4位
置で停止される。また、スライドカバー4は、電源スイ
ッチの操作部材としての機能も有しており、撮影位置に
スライドされた際にカメラ本体3の電源がオンし、撮影
位置以外の位置にある際にはカメラ本体3の電源がオフ
する。
【0015】カメラ本体3の前面及び上面には、レンズ
鏡筒10,ストロボ発光部11,ファインダ12,測光
用受光窓14,測距用投光窓及び測距用受光窓13,ロ
ック解除操作部材15等が設けられている。レンズ鏡筒
10には、撮影レンズ16を含む望遠光学系が組み込ま
れており、カメラ2の電源オフ時にカメラ本体3内に沈
胴し、オンすると同時に繰り出される。ストロボ発光部
11は、カメラ本体3からポップアップされる露呈位置
と、カメラ本体3内に収納される収納位置との間で回動
自在とされており、カメラ本体3がスライドカバー4か
ら引き出されると同時にバネ付勢により露呈位置に移動
する。ロック解除操作部材15は、スライドカバー4を
撮影位置からカートリッジ交換位置に移動させる際に、
スライドカバー4を撮影位置でロックしているカバーロ
ック機構のロックを解除する。
【0016】カメラ本体から3スライドカバー4を取り
外した状態を表す図4に示すように、カメラ本体3の背
面には、液晶パネル18,各種設定スイッチ19,撮影
サイズ切換えスイッチ20,二つのズームスイッチ21
a,21b等が設けられている。各種設定スイッチ19
の中には、途中巻戻しスイッチ等も含まれている。ズー
ムスイッチ21a,21bは、スライドカバー4が撮影
位置にスライドされた際に、スライドカバー4の背面に
設けられた半円形状のズームボタン22a,22bが対
面する。これにより、ズームボタン22a,22bを介
してズームスイッチ21a,21bを操作することがで
きる。
【0017】また、カメラ本体3の上面には、半押し時
にカメラ本体3内の測距装置,測光装置に測距,測光を
行わせ、全押し時にシャッタユニットにシャッタレリー
ズを行わせるシャッタスイッチ24が設けられている。
このシャッタスイッチ24には、スライドカバー4が撮
影位置にある際にスライドカバー4の上面に設けられた
シャッタボタン25が対面し、シャッタボタン25を介
して操作される。
【0018】カメラ本体3の底面には、カートリッジ室
7を開閉するカートリッジ室蓋6が取り付けられてい
る。カートリッジ室蓋6は、略板形状とされており、一
辺がカメラ本体3の底面の中央部近傍に軸着され、カー
トリッジ室7を閉鎖する閉じ位置と、カートリッジ室7
を開放する開き位置との間で回動自在とされている。レ
ンズ鏡筒10を挟むカートリッジ室7の反対側には、カ
ートリッジ本体30から引き出された写真フイルム31
が巻き上げられるフイルム室(図示せず)が設けられて
いる。
【0019】カメラ本体3の底面でカートリッジ室7の
側方には、カメラ本体3の電源として使用される電池2
7が収納される電池室(図示せず)が設けられている。
この電池室は、電池蓋28によって開閉される。
【0020】スライドカバー4の底面には大きな切欠4
aが形成されている。この切欠4aは、スライドカバー
4がカートリッジ交換位置にスライドされた際にカート
リッジ室蓋6を完全に露呈させ、カートリッジ室7を開
放できるようにする。また、スライドカバー4がカート
リッジ交換位置以外の位置にある際には、スライドカバ
ー4の底面でカートリッジ室蓋6を押さえ、カートリッ
ジ室蓋6の不用意な開放を阻止する。なお、スライドカ
バー4の底面で押さえられるカートリッジ室蓋6の部位
は、軸着部とは反対の先端部であるため、スライドカバ
ー4とカメラ本体3との間の隙間によってカートリッジ
室蓋6が開いてしまうことはない。また、切欠4aは、
スライドカバー4が不撮影位置にある場合でも電池蓋2
8を塞がないため、カメラ2の電池交換は不撮影状態で
行うことができる。
【0021】スライドカバー4の背面側内壁には、長方
形のカム板33が取り付けられている。また、カメラ本
体3の背面のカム板33に対面する位置には、カム板3
3の各部に係合する撮影位置用ロック爪34,カートリ
ッジ交換用ロック爪35,取外し用ロック爪36の3個
のロック爪が突出されている。また、カメラ本体3の開
口3aからは、カム板33の下部に設けられた噛合歯3
3a,33bに噛合する伝達ギヤ75の一部分が突出さ
れている。
【0022】撮影位置用ロック爪34は、スライドカバ
ー4を撮影位置でロックするカバーロック機構を構成す
る。撮影位置用ロック爪34は、カム板33に形成され
たスリット33c内に挿入され、このスリット33cの
内壁に係合することでスライドカバー4を撮影位置で停
止させる。この撮影位置用ロック爪34は、カメラ本体
3の上面に設けられたロック解除操作部材15の操作に
よってカメラ本体3内に引き込まれ、カム板33との係
合が解除される。
【0023】カートリッジ交換用ロック爪35は、スラ
イドカバー4のカートリッジ交換位置へのスライドを阻
止するセーフティーロック機構を構成する。カートリッ
ジ交換用ロック爪35は、スライドカバー4が撮影位置
からカートリッジ交換位置へとスライドされる途中で、
カム板33の下方に形成されたロック片33dの側面3
3eに当接し、スライドカバー4が不用意にカートリッ
ジ交換位置にスライドされるのを阻止する。このカート
リッジ交換用ロック爪35は、カートリッジ室7内に装
填されているフイルムカートリッジ8の遮光蓋39が開
放されている際にカメラ本体3から突出され、写真フイ
ルム31がカートリッジ本体3に巻き戻され、遮光蓋3
9が閉じられている時に、カメラ本体3内に引き込まれ
る。
【0024】また、取外し用ロック爪36は、スライド
カバー4がカートリッジ交換位置にスライドされた際
に、ロック片33dの側面33eに当接してスライドカ
バー4がカメラ本体3から取り外されるのを阻止する。
この取外し用ロック爪36は、常にカメラ本体3から突
出されており、カメラ2のメンテナンス時等に、カート
リッジ室7内から操作されることでカメラ本体3内に引
き込まれる。
【0025】カートリッジ室7に装填されるフイルムカ
ートリッジ8は、カートリッジ本体30と、このカート
リッジ本体30内に収納される写真フイルム31とから
なる。カートリッジ本体30内には、写真フイルム31
が巻き付けられるスプール42が回転自在に組み込まれ
ている。図5に示すように、スプール42の端部には、
カメラ等に設けられた駆動軸が係合する係合穴42aが
形成されており、カートリッジ本体30の両端面から露
呈されている。また、カートリッジ本体30内には、ス
プール42のフイルム送り出し方向への回転によって、
写真フイルム31をフイルム出入り口30b(図6参
照)から送り出すフイルム送出機構が組み込まれてい
る。
【0026】カートリッジ本体30のフイルム出入り口
30bの奥には、フイルム出入り口30bを開閉する棒
状の遮光蓋39が回動自在に組み込まれている。この遮
光蓋39の中央部分は、図7に示すように板形状とされ
ており、同図(A)に示すようにフイルム出入り口30
bを塞ぐ閉じ位置と、同図(B)に示すように、フイル
ム出入り口30bを開放する開き位置との間で回動され
る。また、遮光蓋39の両端部には、カメラ等の機器に
設けられた駆動軸が係合される係合穴39aが形成され
ており、カートリッジ本体30の両端面から露呈されて
いる。
【0027】また、カートリッジ本体30内には、スプ
ールとともに回転するデータディスク44と表示板45
(図7参照)とが組み込まれている。データディスク4
4は、スプール42の端部に固着された円形の板状部材
であり、その表面にはカートリッジ本体30内に収納さ
れている写真フイルム31の種類,感度,撮影枚数等の
データがバーコードによって記されている。このデータ
ディスク44のバーコードは、カートリッジ本体30の
一方の端面に形成された開口30aから露呈され、カメ
ラ等の機器に組み込まれたバーコードリーダによって読
み取られる。
【0028】表示板45は、フイルムカートリッジ8の
使用状態表示機構を構成する部品であり、略扇形の板部
材とされている。この表示板45は、データディスク4
4と同様にスプール42の反対側の端部に固着されてい
る。表示板45が組み込まれている側のカートリッジ本
体30の端面には、使用状態表示機構を構成する4個の
表示開口47a〜47dが形成されている。これらの表
示開口は、円形の表示開口47aが「未使用」を、半円
形の表示開口47bが「使用途中」を、X字形状の表示
開口47cが「露光済み」を、四角形の表示開口47d
が「現像済み」をそれぞれ表している。そして、スプー
ル42の回転停止時に、表示板45が確認できる表示開
口が表す使用状態が、収納している写真フイルム30の
使用状態を表す。
【0029】写真フイルム30は、支持体の一方の面に
感材層が形成され、他方の面に透明な磁性体が全域にわ
たって塗布されて磁気記録層が形成されている。各撮影
コマの下部には磁気記録部が設けられており、カメラや
プリントプロセサ等の機器に組み込まれた磁気記録装置
によって、各種データが記録,読み出しされる。
【0030】図5及び図8は、カートリッジ室7の上部
や外側に配置されるフイルム給送機構や、遮光蓋開閉機
構,セーフティーロック機構等の構成を示す分解斜視図
及び平面図である。符合49は、フイルム給送機構を構
成する歯付きベルトであり、ゴム等の柔軟な材質で形成
されている。この歯付きベルト49は、2個のスプロケ
ット50とテンションローラ51とに掛けられてカメラ
本体3の下部に組み込まれている。図示しない側のスプ
ロケット50は、複数の減速ギヤを介してフイルム室内
に組み込まれた給送用モータ52(図20参照)により
駆動されている。
【0031】スプロケット50の上部には、小径のD1
ギヤ53が一体に設けられており、このD1ギヤ53に
はD2ギヤ54が噛合する。カートリッジ室7の側方に
は、両端にD3ギヤ55とD4ギヤ56とが取り付けら
れた連結軸57が回転自在に取り付けられており、D3
ギヤ55はD2ギヤ54に噛合する。これにより、カメ
ラ本体3の下部を通して伝達された給送用モータ52の
回転が、カートリッジ室7の上方に伝達される。
【0032】連結軸57のD4ギヤ56は、カートリッ
ジ室7の上面に軸支されるD5ギヤ59に噛合する。D
5ギヤ59の上部には、同軸でD6ギヤ60が取り付け
られる。D6ギヤ60の下面には、回転対称に配置され
た2個の係合片60aが一体に形成されており、D5ギ
ヤ59にはD6ギヤ60の係合片60aがそれぞれ係合
する扇型のスリット59aが二つ形成されている。この
スリット59aとD6ギヤ60の係合片60aとが回転
遅延機構を構成する。
【0033】D6ギヤ60は、大径のD7ギヤ62に噛
合する。このD7ギヤ62の下面には、カートリッジ本
体30のスプール42の係合穴42aに係合する駆動軸
63が一体に形成されている。駆動軸63のキー63a
は、押圧されると弾性変形して駆動軸63内に入り込む
ようになっているため、スプール42の停止位置に関わ
らず係合穴42aに挿入することができる。
【0034】上記回転遅延機構は、次のように動作す
る。例えば、不撮影状態にあるカメラ2や、写真フイル
ム31の最後のコマへの撮影が終了してフイルム巻き戻
しを行う直前の状態のカメラ2では、D5ギヤ59とD
6ギヤ60とが、図9に示すような状態で停止されてい
る。D7ギヤ62を図中反時計方向のフイルム巻戻し方
向に回転させるために、D3ギヤ55とD4ギヤ56と
を図中反時計方向に回転させると、D4ギヤ56に噛合
するD5ギヤ59は時計方向に回転するが、D5ギヤ5
9の回転は、係合片60aがスリット59aに当接する
までD6ギヤ60には伝達されない。これにより、給送
用モータ52の回転が遅延してスプール42に伝達され
ることとなる。また、図10に示すように、フイルム巻
上げ方向への回転時にも、D5ギヤ59の回転は、係合
片60aがスリット59aに当接するまでD6ギヤ60
には伝達されず、給送用モータ52の回転がスプール4
2に遅延して伝達される。
【0035】また、D5ギヤ59は、D7ギヤ62の下
方に配置されるD8ギヤ65に噛合している。D8ギヤ
65は、中央に大径の開口65aが形成されており、こ
の開口65aを利用してカートリッジ室7の上面に設け
られたボス(図示せず)に回転自在に支持される。D8
ギヤ65の上部には、円環形状の嵌合部66が一体に設
けられており、この嵌合部66には、金属薄板等で略C
字形状に形成されたフリクション板67が嵌合してフリ
クション結合する。そのため、フリクション板67に負
荷が掛かった場合には、嵌合部66とフリクション板6
7との間でスリップしてD8ギヤ65のみが回転する。
【0036】フリクション板67の外周には、一対のロ
ック用カム片67a,67bと、これらのロック用カム
片67a,67bの間に設けられた解除用カム面67c
と、検出用切片67dとが一体に形成されている。検出
用切片67dは、フリクション板67の下方に配置され
て反射型フォトセンサが用いられたロック解除センサ6
8によって検出される。カートリッジ室7の上面でフリ
クション板67の外周には、ロック用カム片67aと検
出用接片67dとにそれぞれ当接して、フリクション板
67の回転を規制する一対の規制ピン69a,69bが
設けられている。
【0037】フリクション板67の側方には、ロックレ
バー71が揺動自在に取り付けられている。このロック
レバー71とフリクション板67とが、セーフティーロ
ック機構を構成する。ロックレバー71には、略円筒形
状の軸着部71aと、フリクション板67の外周面に当
接するカム部71bと、カメラ本体3外に突出されるカ
ートリッジ交換用ロック爪35と、バネ掛け片71cと
が設けられている。ロックレバー71は、軸着部71a
に上方から取り付けられる捩じりバネ72によって、図
中時計方向に付勢されており、カム部71bがフリクシ
ョン板67の外周に常に当接する。捩じりバネ72の一
端は、ロックレバー71のバネ掛け部71cに掛けら
れ、他端はロックプレート73のバネ掛け部73aに掛
けられる。
【0038】上記フリクション板67は、給送用モータ
52の停止制御と、規制ピン69a,69bとの作用に
よって、3つの停止位置で停止される。フリクション板
67の一つ目の停止位置は、図8に示すように、解除用
カム面67cがロックレバー71のカム部71bに対面
するロック解除位置である。フリクション板67がロッ
ク解除位置にある際には、ロックレバー71のカートリ
ッジ交換用ロック爪35がカメラ本体3から突出されな
いため、図11に示すように、カム板33のロック片3
3dが取外し用ロック爪36に当接するカートリッジ交
換位置まで、スライドカバー4をスライドさせることが
でき、当然カートリッジ室蓋6を開閉操作することもで
きる。
【0039】フリクション板67の2つ目の停止位置
は、図12に示すように、検出用接片67dが規制ピン
69bに当接し、ロック用カム片67aがロックレバー
71のカム部71bに当接する巻戻しロック位置であ
る。フリクション板67が巻戻しロック位置にある際に
は、カートリッジ交換用ロック爪35がフリクション板
67に押圧されてカメラ本体3から突出される。そのた
め、図13に示すように、スライドカバー4をカートリ
ッジ交換位置へとスライドさせると、カートリッジ交換
用ロック爪35とカム板33の側面33eとが当接し、
スライドカバー4のカートリッジ交換位置へのスライド
が防止される。
【0040】また、フリクション板67の3つ目の停止
位置は、図14に示すように、ロック用カム片67aが
規制ピン69aに当接し、ロック用カム片67bがロッ
クレバー71のカム部71bに当接する巻上げロック位
置である。フリクション板67が巻上げロック位置にあ
る際には、カートリッジ交換用ロック爪35がフリクシ
ョン板67に押圧されてカメラ本体3から突出されるた
め、巻戻しロック位置の場合と同様に、スライドカバー
4のカートリッジ交換位置へのスライドが防止される。
【0041】ロックプレート73には、カメラ本体3外
に突出される取外し用ロック爪36が一体に形成されて
いる。このロックプレート73は、取外し用ロック爪3
6がカメラ本体3から突出するように、カートリッジ室
7の上面に取り付けられる。また、メンテナンス等の際
にカメラ本体3からスライドカバー4を取り外す必要が
生じた際には、カートリッジ室7内から固定用のネジが
取り外される。すると、ロックプレート73は、バネ掛
け部73aに掛けられた捩じりバネ72の付勢によって
カメラ本体3内に引き込まれ、スライドカバー4の取り
外しが可能となる。
【0042】ロックレバー71のカートリッジ交換用ロ
ック爪35と、ロックプレート73の取外し用ロック爪
36とは、カム板33のロック片33dの側面33eに
係合する。ロック片33dの下方には、駆動用ラックギ
ヤ32を構成する2個の噛合歯33a,33bが形成さ
れている。カートリッジ室7の背面側外壁には、駆動用
ラックギヤ32が噛合する伝達ギヤ75が軸支されてい
る。伝達ギヤ75は、1回転することがないため、外周
に数個の歯のみが形成されており、この数個の歯のうち
の略中央部分の3個の歯75aの肉厚が厚くされて、開
口3aからカメラ本体3外に突出される。上記駆動用ラ
ックギヤ32は、開口3aから突出された歯75aに噛
合する。なお、駆動用ラックギヤ32の歯33bは、伝
達ギヤ75に噛合しやすくするために、歯33aよりも
歯たけが低くされている。
【0043】また、伝達ギヤ75には、ラック板77に
一体に設けられた垂直ラックギヤ78が噛合する。ラッ
ク板77は、2個のスリット77a,77bにカートリ
ッジ室7上部に設けられたピンが挿通されることで、ス
ライド自在に取り付けられる。また、ラック板77に
は、係合部材である平面ラックギヤ79が一体に設けら
れており、この平面ラックギヤ79は遮光蓋駆動部材8
0に一体に設けられた入力部材であるピニオンギヤ81
に噛合する。
【0044】遮光蓋駆動部材80は、遮光蓋39の係合
穴39aに係合する駆動軸83と、ピニオンギヤ81
と、このピニオンギヤ81の上部に一体に設けられた保
持板84とからなる。保持板84の下面には、金属薄板
で形成された接片部材85が取り付けられている。この
接片部材85は、カートリッジ室7の上面に取り付けら
れるプリント基板87に摺接する。
【0045】前記保持板84上に設けられたピン84a
と、ロックレバー71上に設けられたピン71eとに
は、付勢部材であるコイルバネ88が掛けられる。この
コイルバネ88は、トグルバネのように動作し、遮光蓋
駆動部材80の回動位置に合わせて、遮光蓋39の開き
位置と閉じ位置とのいずれかに付勢し、その位置で保持
する。
【0046】上記遮光蓋駆動部材80の、遮光蓋の開き
位置と閉じ位置との間での回動は、撮影位置とカートリ
ッジ交換位置との間のスライドカバー4の僅かなスライ
ド量の間に行われる。図8及び図15に示すように、ス
ライドカバー4が不撮影位置にある際には、カム板33
の駆動用ラックギヤ32と伝達ギヤ75とは噛合せず、
遮光蓋駆動部材80は遮光蓋39の開き位置で保持され
ている。なお、図16〜図18では、駆動用ラックギヤ
32の歯33a,33bにハッチングを施し、垂直ラッ
クギヤ78と区別しやすくしている。
【0047】図11及び図17に示すように、スライド
カバー4が撮影位置からカートリッジ交換位置までスラ
イドされると、駆動用ラックギヤ32と伝達ギヤ75の
歯75aとが噛合し、伝達ギヤ75は図中反時計方向に
回動される。伝達ギヤ75に垂直ラックギヤ78が係合
しているラック板77は、図中左方にスライドされ、水
平ラックギヤ79にピニオンギヤ81が噛合している遮
光蓋駆動部材80は、遮光蓋39の閉じ位置に向けて回
動される。
【0048】遮光蓋駆動部材80が遮光蓋39の閉じ位
置に向けて回動する途中で、コイルバネ88が遮光蓋駆
動部材80を閉じ位置に向けて付勢し、フイルムカート
リッジ8のフイルム出入り口30bを閉鎖する。これに
より、スライドカバー4がカートリッジ交換位置に到達
する前に、フイルム出入り口30bを完全に閉じること
ができるため、写真フイルム31を曝光させることなく
フイルムカートリッジ8を取り出すことができる。
【0049】また、スライドカバー4をカートリッジ交
換位置から撮影位置までスライドさせると、上述した動
作とは逆の動作が行われ、スライドカバー4が撮影位置
に到達する前にフイルム出入り口30bが開放され、ス
プール42の回転ロックが解除される。これにより、フ
イルムカートリッジ8の装填直後に、使用状態検出及び
データ読取り処理を行うことができる。
【0050】更に、図15及び図16に示すように、ス
ライドカバー4が不撮影位置と撮影位置との間でスライ
ドされても、駆動用ラックギヤ32と伝達ギヤ75とは
噛合しないため、遮光蓋駆動部材80は遮光蓋39の開
き位置で保持される。これにより、通常の撮影操作にお
いて、写真フイルム31が遮光蓋39とフイルム出入り
口30bとの間に挟み込まれることはない。
【0051】このように、複雑で部品点数の多い機構を
用いなくとも、スライドカバー4の僅かな範囲内のスラ
イドによって遮光蓋駆動部材80を遮光蓋39の開き位
置と閉じ位置との間で回動させることができるので、カ
メラ2のコストダウンをすることができる。
【0052】なお、カートリッジ室7に装填されている
フイルムカートリッジ8から写真フイルム31が引き出
されている状態で、スライドカバー4を撮影位置からカ
ートリッジ交換位置までスライドさせようとした場合に
は、図13に示すように、カム板33の側面33eがロ
ックレバー71のカートリッジ交換用ロック爪35に当
接するため、スライドカバー4のそれ以上のスライドが
阻止される。また、図18に示すように、スライドカバ
ー4がロック位置にある際には、伝達ギヤ75とピニオ
ンギヤ81とが僅かに遮光蓋39の閉じ位置に向けて回
動されるが、図6(C)に示すように、遮光蓋39はフ
イルム出入り口30bとの間に写真フイルム31を挟み
込むほどは回動しないので、写真フイルム31に傷等が
発生することはない。
【0053】図19(A)は、遮光蓋駆動部材80が遮
光蓋39の開き位置にある際の、同図(B)は、遮光蓋
駆動部材80が遮光蓋39の閉じ位置にある際の接片部
材85の状態を示す平面図である。プリント基板87に
は、接片部材85の接片85aが当接する接点87a
と、接片85bが当接する接点87b,87cとが設け
られており、これらが遮光蓋39の開閉の状態を検出す
る遮光蓋開閉検出スイッチ86を構成する。また、遮光
蓋開閉検出スイッチ86の状態によってスライドカバー
4の位置を検出することができるため、遮光蓋開閉検出
スイッチ86は、カバー位置検出スイッチと兼用され
る。
【0054】接点87aはコモン用の接点であり、遮光
蓋駆動部材80がどの回動位置にあっても接片85aは
接点87aに接触している。接点87bは開き位置用の
接点であり、接片85bが接点87bに接触している際
には、接点87aと87bとが接続され、マイクロコン
ピュータ90に遮光蓋39が開き位置にあることを示す
検出信号が入力される。また、接点87cは開き位置以
外用の接点であり、接片85bが接点87cに接触して
いる際に、マイクロコンピュータ90に遮光蓋39が開
き位置以外の位置にあることを示す検出信号を入力す
る。なお、接片85a,85bは、接点に対する接触不
良を防止するために、それぞれ2本ずつ設けられてい
る。
【0055】図19(C)は、スライドカバー4がロッ
ク位置にある際の接片部材85の状態を示す。プリント
基板87の接点87bは、接点87cよりも面積が小さ
くされているため、遮光蓋駆動部材80が僅かでも閉じ
位置に向けて回動されると、遮光蓋開閉検出スイッチ8
6は、遮光蓋39が開き位置以外の位置に回動されたこ
とを検出する。これにより、スライドカバー4が撮影位
置からカートリッジ交換位置に向けてスライドされたこ
とを検出することができる。
【0056】図20は、カメラ2のスライドカバー4の
ロックに関わる電気的構成を表すブロック図である。カ
メラ2は、マイクロコンピュータ90によって各部が制
御される。マイクロコンピュータ90には、ROM9
1,EEPROM92が接続されており、ROM91に
記憶された制御プログラムとデータとにしたがってカメ
ラ2の各部を制御し、エラー発生等の一時的なデータを
EEPROM92に記憶する。
【0057】フイルム給送用モータ52にはパルスモー
タが使用されており、モータドライバ94を介してマイ
クロコンピュータ90により制御される。給送用モータ
52の回転は、エンコーダ95によって検出されてマイ
クロコンピュータ90に入力される。
【0058】また、マイクロコンピュータ90には、ロ
ック解除センサ68や、カートリッジ室7内に組み込ま
れてフイルムカートリッジ8が装填されたことを検出す
るカートリッジ検出スイッチ96,フイルムカートリッ
ジ8のデータディスク44のバーコードを読み取るバー
コードリーダー97,フイルムカートリッジ8の使用状
態を検出する使用状態検出センサ93,遮光蓋開閉検出
スイッチ86,写真フイルム31の磁気記録部に各種デ
ータを読み書きする磁気ヘッド99等から、検出信号や
データが入力される。磁気ヘッド99は、ヘッドドライ
バ100により駆動される。磁気ヘッド99による写真
フイルム31へのデータ書き込みは、撮影後の1コマ巻
上げ時に行われる。
【0059】ところで、給送用モータ52の回転方向が
切り換えられた直後には、フリクション板67の解除用
カム面67cがロックレバー71のカム部71bに当接
するため、ロックレバー70によるスライドカバー4の
ロックが一瞬の間だけ解除されてしまう。そのため、給
送用モータ52の回転方向の切り替え時にスライドカバ
ー4のスライド操作が行われていると、タイミングによ
ってはスライドカバー4がカートリッジ交換位置にスラ
イド操作されてしまう場合がある。このような誤動作の
発生確率を減少させるため、マイクロコンピュータ90
は、給送用モータ52の回転開始からフリクション板6
7とロックレバー71とによってスライドカバーがロッ
クされるまでの期間だけ、給送用モータ52の回転速度
をフイルム巻上げ,巻戻し時の常用速度よりも高速にし
ている。これによれば、スライドカバー4のロック解除
時間が短くなるので、誤動作の発生確率を大幅に小さく
することができる。
【0060】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。図1に示すようにスライドカバー4が不撮影位置に
あり、フイルムカートリッジ8がカートリッジ室7に装
填されていない際には、カートリッジ室7の上部は、図
8に示すような状態となっている。すなわち、遮光蓋駆
動部材80は遮光蓋39の開き位置に対応する位置にあ
り、フリクション板67は、解除用カム面67cがロッ
クレバー71のカム部71bに対面するロック解除位置
で停止されている。また、回転遅延機構を構成するD5
ギヤ59とD6ギヤ60とは、図9に示すような、係合
片60aがスリット59a内の一端に寄った位置で停止
されている。
【0061】フリクション板67がロック解除位置にあ
る際には、ロックレバー71のカートリッジ交換用ロッ
ク爪35がカメラ本体3から突出されていないため、ス
ライドカバー4は、図3,図11,図17に示すよう
に、カム板33のロック片33dが取外し用ロック爪3
6に当接して停止するカートリッジ交換位置までスライ
ドさせることができる。
【0062】なお、スライドカバー4が撮影位置に達す
ると、図3に示すように、カメラ本体3の背面から突出
されている撮影位置用ロック爪34がカム板33のスリ
ット33cに係合するため、スライドカバー4のそれ以
上のスライドが阻止されてしまう。そのため、撮影位置
からカートリッジ交換位置へとスライドカバー4をスラ
イドさせる場合には、ロック解除操作部材15をスライ
ド操作して撮影位置用ロック爪34をカメラ本体3内に
引き込む。
【0063】スライドカバー4を不撮影位置からカート
リッジ交換位置までスライドさせる間、特に撮影位置か
らカートリッジ交換位置までの僅かなスライド量の間で
は、図17に示すように、駆動用ラックギヤ32の噛合
歯33a,33bが伝達ギヤ75の突出された歯75a
に噛合し、伝達ギヤ75を反時計方向に回動させる。伝
達ギヤ75が反時計方向に回動すると、これに垂直ラッ
クギヤ78が噛合するラック板77が図中左方に向けて
スライドする。ラック板77がスライドすると、図11
に示すように、水平ラックギヤ79にピニオンギヤ81
が噛合する遮光蓋駆動部材80が回動する。遮光蓋駆動
部材80は、スライドカバー4がカートリッジ交換位置
に到達する前に、遮光蓋39の閉じ位置に回動する。
【0064】なお、カメラ2は、スライドカバー4が撮
影位置に停止して一定時間経過後にカメラ本体3の電源
が入るように制御されているため、スライドカバー4を
不撮影位置からカートリッジ交換位置までスライドさせ
てもカメラ本体3の電源が無駄にオンすることはない。
【0065】スライドカバー4がカートリッジ交換位置
までスライドされると、図4に示すように、スライドカ
バー4の切欠4aによってカートリッジ室蓋6が完全に
露呈され、カートリッジ室蓋6を開き位置に回動させる
ことができる。カートリッジ室7を開放した後に、遮光
蓋39が閉じ位置にあるフイルムカートリッジ8をカメ
ラ本体3の下方から軸方向に挿入する。遮光蓋駆動部材
80の駆動軸83は、遮光蓋39の閉じ位置にあるた
め、駆動軸83と係合穴39aとはすぐに係合される。
また、駆動軸63は、前回のフイルムカートリッジ8の
取り出し時の状態によって停止位置が異なっているが、
キー63aが駆動軸63内に弾性自在に入り込むように
なっているため、スプール42の係合穴42aに嵌入す
る。
【0066】フイルムカートリッジ8がカートリッジ室
7に押し込まれる際には、カートリッジ室7内に組み込
まれたカートリッジ検出スイッチ96がオンし、この検
出信号がマイクロコンピュータ90に入力される。フイ
ルムカートリッジ8のカートリッジ室7への装填後に
は、カートリッジ室蓋6を閉じる。
【0067】スライドカバー4を撮影位置または不撮影
位置までスライドさせると、このスライドカバー4のカ
ートリッジ交換位置から撮影位置へのスライド中に、図
5に示すように、駆動用ラックギヤ32の移動によっ
て、伝達ギヤ75が回動される。伝達ギヤ75が回動す
ると、この伝達ギヤ75に垂直ラックギヤ78が噛合し
ているラック板77が図中右方にスライドする。また、
ラック板77のスライドにより、平面ラックギヤ79に
ピニオンギヤ81が噛合している遮光蓋駆動部材80
が、遮光蓋39の閉じ位置から開き位置に回動する。遮
光蓋駆動部材80のい回動途中で、コイルバネ88が遮
光蓋駆動部材80を開き位置に向けて付勢するので、図
6(A)示すように、カートリッジ本体30の遮光蓋3
9が開放される。
【0068】遮光蓋駆動部材80が遮光蓋39の開き位
置に回動すると、図19(A)に示すように、接片部材
85の接片85bとプリント基板87の接点87bとが
接触し、遮光蓋39が開き位置に回動されたことを示す
検出信号が遮光蓋開閉検出スイッチ86からマイクロコ
ンピュータ90に入力される。マイクロコンピュータ9
0は、カートリッジ検出スイッチ96と、遮光蓋開閉検
出スイッチ86との検出信号によって、フイルムカート
リッジ8が装填され、スライドカバー4がカートリッジ
交換位置以外の位置にスライドされたことを認識し、使
用状態検出及びデータ読取り処理を開始する。
【0069】使用状態検出及びデータ読取り処理では、
マイクロコンピュータ90はモータドライバ94を介し
て給送用モータ52をフイルム巻戻し方向(逆転)に回
転させる。給送用モータ52が逆転すると、図12に示
すスプロケット50が反時計方向に回転し、D2ギヤ5
4が時計方向に、D3ギヤ55が反時計方向に、D5ギ
ヤ59が時計方向に、D8ギヤ65が反時計方向にそれ
ぞれ回転する。D8ギヤ65が反時計方向に回転する
と、D8ギヤ65の嵌合部66にフリクション結合され
たフリクション板67が、同方向に回転する。しかしな
がら、フリクション板67の外周に設けられた規制ピン
69bに検出用接片67dが当接するため、フリクショ
ン板67のそれ以上の回転が阻止され、嵌合部66をフ
リクション板67に摺接させながらD8ギヤ65のみが
回転を続ける。
【0070】フリクション板67が巻戻しロック位置で
停止されると、ロック用カム片67aがロックレバー7
1のカム部71bに当接し、捩じりバネ72の付勢に抗
してロックレバー71を図中反時計方向のロック位置に
揺動させる。ロックレバー71がロック位置に揺動する
と、カートリッジ交換用ロック爪35がカメラ本体3外
に突出されるので、スライドカバー4をカートリッジ交
換位置にスライドすることができなくなる。これによ
り、フイルムカートリッジ装填直後の使用状態検出及び
データ読取り処理時に、スライドカバー4がカートリッ
ジ交換位置にスライドされることはなく、同様にカート
リッジ室蓋6が開放されることもない。
【0071】また、D5ギヤ59が一定量回転すると、
D5ギヤ59のスリット59aとD6ギヤ60の係合片
60aとが係合するため、D6ギヤ60が図中時計方向
に回転し、D7ギヤ62が反時計方向に回転し、駆動軸
63に係合されたスプール42がフイルム巻戻し方向に
回転される。このスプール42のフイルム巻戻し方向へ
の回転時に、光電センサである使用状態検出センサ93
によってデータディスク44の切欠を検出し、この切欠
が給送用モータ52の回転量のどの位置で検出されたか
をマイクロコンピュータ90がROM91等に記憶して
いる基準データと比較することで、装填されたフイルム
カートリッジ8の使用状態を確定する。
【0072】また、データ読取り処理では、バーコード
リーダー97によって、データディスク44の表面に形
成されたバーコードが読み取られる。このバーコードに
は、写真フイルム31の種類や感度,撮影枚数等のデー
タが含まれており、適正なシャッタ速度や絞り値を得る
ための撮影データとして使用される。
【0073】なお、装填されたフイルムカートリッジ8
の使用状態が撮影済みまたは現像済みであった場合に
は、使用状態表示のセット処理が行われる。この処理で
は、スプール42をフイルム巻上げ方向に回転させ、図
7に示すように、撮影済みと現像済みとを表す表示開口
47c、または47dに表示板45が対面するように、
スプール42の回転を停止させる。この使用状態表示の
セット処理の後には、スライドカバーのロック解除処理
が行われ、誤装填されたフイルムカートリッジ8をカー
トリッジ室7から取り出せるようにする。
【0074】使用状態表示の確認とデータ読み込みとが
終了すると、写真フイルム31の未露光コマを撮影位置
にセットするフイルムセット処理が行われる。このフイ
ルムセット処理では、マイクロコンピュータ90はドラ
イバ94を介して給送用モータを正転させる。これによ
り、図14に示すスプロケット50が時計方向に回転
し、D2ギヤ54が反時計方向に、D3ギヤ55が時計
方向に、D5ギヤ59が反時計方向に、D8ギヤ65が
時計方向にそれぞれ回転する。
【0075】D8ギヤ65が時計方向に回転すると、嵌
合部65にフリクション結合されたフリクション板67
も同方向に回転する。しかしながら、フリクション板6
7の外周に設けられた規制ピン69aにロック用カム片
67aが当接するため、フリクション板67のそれ以上
の回転が阻止され、嵌合部66をフリクション板67に
摺接させながらD8ギヤ65のみが回転を続ける。
【0076】フリクション板67が巻上げロック位置で
停止されると、ロック用カム片67bがロックレバー7
1のカム部71bに当接し、捩じりバネ72の付勢に抗
してロックレバー71を図中反時計方向のロック位置に
揺動させる。ロックレバー71がロック位置に揺動する
と、ロックレバー71のカートリッジ交換用ロック爪3
5がカメラ本体3外に突出されるので、スライドカバー
4をカートリッジ交換位置にスライドすることができな
くなる。これにより、フイルムセット処理時に、スライ
ドカバー4がカートリッジ交換位置にスライドされるこ
とはなく、同様にカートリッジ室蓋6が開放されること
もない。
【0077】なお、フリクション板67が巻戻しロック
位置から巻上げロック位置へと回動する際にロック解除
位置を通過するため、スライドカバー4のロックが一瞬
解除されてしまうが、給送用モータ52の回転方向切り
換え時には、フリクション板67が再びロック位置に回
動するまでの間だけ給送用モータ52の回転速度を速く
するようにしたので、誤ってスライドカバー4がカート
リッジ交換位置にスライドされてしまうことはない。
【0078】また、図10に示すように、D5ギヤ59
が一定量回転すると、回転遅延機構を構成するD5ギヤ
59のスリット59aとD6ギヤ60の係合片60aと
が係合するため、D6ギヤ60が図中反時計方向に回転
し、D7ギヤ62が時計方向に回転し、駆動軸63に係
合されたスプール42がフイルム巻上げ方向に回転され
る。このスプール42のフイルム巻上げ方向への回転に
より、カートリッジ本体30のフイルム出入り口から写
真フイルム31の先端がカメラ2のフイルム通路内に送
り出され、レンズ鏡筒10の背後のアパーチャーを通過
してフイルム室内に送り込まれる。
【0079】詳しくは図示しないが、フイルム室内では
給送用モータ52によって駆動されている巻取軸が回転
されており、写真フイルム31の先端が巻取軸に巻き取
られる。巻取軸は、D7ギヤ62によるフイルム送り出
し速度よりも若干速い速度で回転しているため、写真フ
イルム31は巻取軸によって巻き取られる。給送用モー
タ52とD7ギヤ62との間、詳しくは歯付きベルト4
9と給送用モータ52との間には、D7ギヤ62を空転
させるクラッチ機構が組み込まれているため、D7ギヤ
はスプール42の回転速度に合わせて空転する。
【0080】装填されたフイルムカートリッジ8が未使
用であった場合には、1コマ目の撮影コマがアパーチャ
ーの背後にセットされる。また、フイルムカートリッジ
8が使用途中であった場合には、写真フイルム31の各
コマの磁気記録の有無を確認することで未露光のコマを
検出し、アパーチャーにセットする。ユーザーは、ファ
インダ12を覗いて被写体を確認し、被写体の大きさや
距離に合わせて、ズーミングボタン22a,22bを操
作する。フレーミングが完了した後には、シャッタボタ
ン25を半押しして、測光装置と測距装置とに被写体の
輝度と距離とを測定させる。その後、シャッタボタン2
5を深く押し込むと、レンズ鏡筒10内の光学系が適性
なピント位置に移動し、適性な絞り値で撮影が行われ
る。
【0081】1コマの撮影が終了すると、1コマ巻上げ
処理が行われる。この1コマ巻上げ処理では、給送用モ
ータ52が正転してフイルム室の巻取軸をフイルム巻上
げ方向に回転させ、写真フイルム31の1コマ分をフイ
ルム室内に巻き上げる。また、この巻上げ時には、ヘッ
ドドライバ100により駆動される磁気ヘッド99によ
って、写真フイルム31の磁気記録部に撮影データの磁
気記録が行われる。次の未露光の撮影コマがアパーチャ
ーにセットされると、給送用モータ52が停止する。
【0082】この1コマ撮影後のフイルム巻上げ時にも
フリクション板67は回転しないため、ロックレバー7
1によるスライドカバー4のロックは継続される。その
ため、図13に示すように、スライドカバー4を撮影位
置からカートリッジ交換位置にスライドさせても、カム
板33の側面33eとカートリッジ交換用ロック爪35
との当接により、スライドカバー4がカートリッジ交換
位置にスライドされることはない。また、カム板33が
ロックレバー71に当接するまでの移動によって、伝達
ギヤ75とピニオンギヤ81とが遮光蓋39の閉じ位置
に向けて僅かに回動されるだけなので、遮光蓋39によ
って写真フイルム31が挟み込まれることはない。
【0083】フイルムカートリッジ8の写真フイルム3
1の全ての撮影コマへの撮影が終了した場合や、途中巻
戻しスイッチが操作されると、フイルム巻戻し処理が実
行される。このフイルム巻戻し処理では、マイクロコン
ピュータ90がモータドライバ94を介して給送用モー
タ52を逆回転させる。これにより、図13に示すよう
に、スプロケット50が反時計方向に回転し、D8ギヤ
65が反時計方向に回転する。D8ギヤ65が反時計方
向に回転すると、フリクション板は67は巻戻しロック
位置で停止される。これにより、フイルム巻戻し処理中
にもスライドカバー4がカートリッジ交換位置にスライ
ドされることはない。
【0084】写真フイルム31が全てカートリッジ本体
30内に巻き戻されると、そのまま給送用モータ52の
逆方向への回転を利用して使用状態表示のセット処理が
行われる。この使用状態表示のセット処理では、図7に
示すように、使用途中または撮影済みを表す表示開口4
7b,47cに表示板45が対面するように、スプール
42の回転を停止させる。この使用状態表示のセット処
理の後には、スライドカバー4のロック解除処理が行わ
れる。
【0085】スライドカバー4のロック解除処理では、
マイクロコンピュータ90は、エンコーダ95からの入
力信号を確認して、フリクション板67の解除用カム面
67cがロックレバー71のカム部71bに当接する一
定量だけ給送用モータ52を回転させる。なお、この一
定量の回転では、回転遅延機構を構成するD5ギヤ59
のスリット59aと、D6ギヤ60の係合片60aとが
係合しないため、スプール42が回転して使用状態表示
がずれてしまうことはない。
【0086】解除用カム面67cがロックレバー71の
カム部71bに当接する位置までフリクション板67が
回転されると、検出用接片67dがロック解除センサ6
8によって検出され、この検出信号がマイクロコンピュ
ータ90に入力される。なお、スライドカバー4のロッ
ク解除処理が開始されてから一定時間Tが経過しても、
ロック解除センサ68から検出信号が入力されない場合
には、解除エラー処理が行われる。この解除エラー処理
としては、給送用モータ52の停止や液晶パネル等への
エラー警告の表示,EEPROM92へのエラー発生の
記録等が行われる。なお、このエラー発生後には、自動
的あるいはユーザーによる操作によって、再度、使用状
態表示のセットとスライドカバー4のロック解除処理と
を行うようにしてもよい。
【0087】スライドカバー4のロック解除処理が完了
した後には、スライドカバー4をカートリッジ交換位置
にスライドさせて、カートリッジ室7からフイルムカー
トリッジ8を取り出すことができる。このスライドカバ
ー4のカートリッジ交換位置へのスライド時にも、上述
したように、スライドカバー4がカートリッジ交換位置
に到達する前に遮光蓋39が閉じ位置に回動されるた
め、写真フイルム31が曝光されることはない。
【0088】なお、上記実施形態では、カメラ本体の大
部分を覆うスライドカバーを備えたカメラを例に説明し
たが、本発明は、カメラの前面や背面、あるいは上面の
みを開閉するスライドカバーや、前面の一部分のみを開
閉するスライドカバーを備えたカメラにも適用すること
ができる。また、スライドカバーを有しないカメラにも
適用することができ、この場合にはカートリッジ室蓋を
直接ロックすればよい。
【0089】また、駆動用ラックギヤをスライドカバー
の背面内壁に配置するために、駆動用ラックギヤとピニ
オンギヤとの間に伝達ギヤとラック板とを組み込んだ
が、駆動用ラックギヤをスライドカバーの上面内壁に配
置する場合には、伝達ギヤとラック板とを省略すること
ができる。
【0090】更に、上記実施形態では、IX240タイ
プのフイルムカートリッジを装填したカメラを例に説明
したが、135タイプ等のその他のフォーマットの写真
フイルムが装填されるカメラにも適用することができ
る。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラに
よれば、カバー部材を不撮影位置と撮影位置との間で移
動させても遮光蓋は回動しないため、写真フイルムが遮
光蓋に挟み込まれるようなことはない。また、カバー部
材が撮影位置に到達する前に遮光蓋は開き位置に回動さ
れ、カバー部材がカートリッジ交換位置に到達する前に
遮光蓋が閉じられるため、フイルムカートリッジの破損
や、写真フイルムの曝光を防止することができる。
【0092】また、入力部材と係合部材とにピニオンギ
ヤとラックギヤとを用いたので、故障が少なく、動作信
頼性の高い遮光蓋開閉機構をローコストに提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカメラの不使用時の状態を示
す外観斜視図である。
【図2】カメラの撮影時の状態を示す外観斜視図であ
る。
【図3】カメラのカートリッジ交換時の状態を示す外観
斜視図である。
【図4】カメラ本体とスライドカバーとを背面側から見
た外観斜視図である。
【図5】フイルム給送機構及びセーフティーロック機構
の構成を示す分解斜視図である。
【図6】スライドカバーの位置に応じた遮光蓋の状態を
示す説明図である。
【図7】カートリッジ本体の使用状態表示機構の構成を
示す外観斜視図である。
【図8】不使用時及びカートリッジ未装填時のフイルム
給送機構及びセーフティーロック機構の状態を示す平面
図である。
【図9】フイルム巻戻し時の回転遅延機構の状態を示す
平面図である。
【図10】フイルム巻上げ時の回転遅延機構の状態を示
す平面図である。
【図11】カートリッジ交換時及びカートリッジ未装填
時のフイルム給送機構及びセーフティーロック機構の状
態を示す平面図である。
【図12】使用状態検出及びデータ読取処理時のフイル
ム給送機構及びセーフティーロック機構の状態を示す平
面図である。
【図13】カバーロック時のフイルム給送機構及びセー
フティーロック機構の状態を示す平面図である。
【図14】フイルム巻上げ時のフイルム給送機構及びセ
ーフティーロック機構の状態を示す平面図である。
【図15】不使用時の遮光蓋開閉機構の状態を示す正面
図である。
【図16】撮影時の遮光蓋開閉機構の状態を示す正面図
である。
【図17】カートリッジ交換時の遮光蓋開閉機構の状態
を示す正面図である。
【図18】カバーロック時の遮光蓋開閉機構の状態を示
す正面図である。
【図19】遮光蓋開閉検出スイッチの動作状態を示す説
明図である。
【図20】フイルム給送機構及びセーフティーロック機
構に関連する電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 カメラ 3 カメラ本体 4 スライドカバー 6 カートリッジ室蓋 7 カートリッジ室 8 フイルムカートリッジ 30 カートリッジ本体 31 写真フイルム 32 駆動用ラックギヤ 33 カム板 39 遮光蓋 75 伝達ギヤ 77 ラック板 80 遮光蓋開閉部材 81 ピニオンギヤ 83 駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H020 DD08 2H083 CC01 CC02 CC06 CC11 CC22 CC32 CC41 CC47 CC48 CC53 CC55 2H100 AA11 AA33 AA61 AA71 BB05 BB06 2H101 BB02 BB03 BB04 BB05 BB08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム出入り口を開放する開き位置と
    閉鎖する閉じ位置との間で回動する遮光蓋が組み込まれ
    たフイルムカートリッジが装填されるカメラ本体と、 このカメラ本体に取り付けられ、フイルムカートリッジ
    の装填あるいは取り出しを行えるようにするカートリッ
    ジ交換位置と、各種撮影機能部品を覆って撮影操作とフ
    イルムカートリッジの装填,取り出しとを禁止する不撮
    影位置と、フイルムカートリッジの装填,取り出しを禁
    止したまま各種撮影機能部品を露呈させて撮影操作を許
    容する撮影位置との間で移動自在なカバー部材とを備え
    たカメラにおいて、 前記遮光蓋の一端に係合し、遮光蓋を開き位置と閉じ位
    置との間で回動させる駆動軸と、 この駆動軸と一体に回動する入力部材と、 駆動軸を遮光蓋の開き位置と閉じ位置とに向けて付勢
    し、該位置で保持する付勢部材と、 カバー部材に取り付けられて一体に移動し、カバー部材
    が撮影位置と不撮影位置との間にある際には入力部材に
    係合せず、カバー部材が撮影位置からカートリッジ交換
    位置へと移動する際に入力部材に係合して遮光蓋の閉じ
    位置に向けて回動させ、該カバー部材がカートリッジ交
    換位置から撮影位置に向けて移動する際に入力部材に係
    合して遮光蓋の開き位置に向けて回動させる係合部材と
    を設けたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記入力部材は、駆動軸と同軸に設けら
    れて一体に回転するピニオンギヤであり、前記係合部材
    はカバー部材と一体に移動するラックギヤであることを
    特徴とする請求項1記載のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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