JPH11311820A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH11311820A
JPH11311820A JP11933398A JP11933398A JPH11311820A JP H11311820 A JPH11311820 A JP H11311820A JP 11933398 A JP11933398 A JP 11933398A JP 11933398 A JP11933398 A JP 11933398A JP H11311820 A JPH11311820 A JP H11311820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
slide case
light emitting
interlocking
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11933398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Naka
洋二 那珂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP11933398A priority Critical patent/JPH11311820A/ja
Publication of JPH11311820A publication Critical patent/JPH11311820A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドケースの撮影位置への係止を確実に
行う。 【解決手段】 カメラ本体10にスライドケース12を
スライド自在に設ける。撮影位置ロック機構80を設
け、スライドケース12を撮影位置で停止させる。撮影
位置ロック装置80を、スライドケース側の第1係止孔
81a,81bと第2係止板82とピニオン84と連動
板83と連動アーム85とから構成する。第2係止板8
2に係止爪86を形成し、この係止爪86をコイルバネ
88で係止方向に付勢する。ストロボ発光部5の取付軸
56に連動アーム85を取り付ける。ストロボ発光部5
がポップアップして収納位置から使用位置へ変移する
と、瞬時に係止爪86が係止方向に変移する。係止爪8
6が係止孔81a,81bに係止し、スライドケース1
2の移動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラに関し、更に
詳しくは、フイルムカートリッジを用いた小型なカメラ
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】未使用時には写真フイルムを全てカート
リッジ本体内に収納してカメラ等の機器への装填を容易
にし、装填後にはスプールを回転させてカートリッジ本
体から写真フイルムを送り出すIX240タイプのフイ
ルムカートリッジが、本出願人などから製造,販売され
ている。このフイルムカートリッジに収納される写真フ
イルムは、従来の135タイプの写真フイルムよりも1
コマの面積が小さく、更に薄く巻癖のつきにくいフイル
ムベースを用いていることから、カートリッジ本体が1
35タイプのパトローネよりも小型化されている。
【0003】カメラやレンズ付きフイルムユニットは、
携帯性等の向上のために小型化が進められており、13
5タイプのフイルムパトローネを用いるカメラでもタバ
コの箱程度の大きさのものがある。IX240タイプの
フイルムカートリッジを使用するカメラでも同程度の大
きさのものが販売されているが、内部の部品配置を適正
化することにより更に小型化することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小型な
カメラは携帯性に優れているが、実際に撮影するにはカ
メラの保持が難しく、撮影レンズやストロボ発光部等に
指が掛かって撮影に失敗してしまうことがある。これを
解決するために、撮影レンズやストロボ発光部の周囲に
突起を設け、撮影者に指掛りの警告を行うという発明が
従来なされているが、撮影レンズやストロボ発光部の周
囲に突起を設けるのはカメラのデザイン上好ましくな
く、あまり効果のあるものでもなかった。
【0005】また、実開昭60−60731号公報に
は、撮影機構が組み込まれたカメラ本体に、撮影レンズ
やストロボ発光部,シャッタボタンを覆うスライドケー
スを設け、このスライドケースを撮影レンズやストロボ
発光部を露呈させる方向にスライドさせた際に、カメラ
本体を保持するグリップとして用いられるようにしたカ
メラが提案されている。しかしながら、このカメラのス
ライドケースは、中央に設けられた開口によってストロ
ボ発光部を露呈させているため、カメラ本体とスライド
ケースとの間にゴミ等が入り込みやすいという問題があ
った。
【0006】このため、スライドケースをカメラ本体に
設け、撮影機構等を覆った不使用位置と、撮影機構等を
露呈させた撮影位置と、更に、フイルムカートリッジの
交換が可能なカートリッジ交換位置との間で、スライド
ケースをカメラ本体上でスライド移動させたいという要
請がある。しかしながら、単にスライドケースをカメラ
本体上で、前記各位置に選択的にスライド移動させる
と、各位置でうまくクリック係止されずに、撮影位置を
通り越してしまう場合がある。そして、カメラの電源等
はカメラが撮影位置にあるときに電源が入るように設定
されるため、クリック係止により確実に撮影位置に位置
決めされないと、カメラの電源等が入らないため撮影す
ることができなくなるという問題がある。
【0007】特に、撮影位置でストロボ発光部をポップ
アップさせるようにしたカメラの場合には、このストロ
ボ発光部のポップアップに連動させて、スライドケース
の閉じ方向へのスライド移動を行わないと、ポップアッ
プしたストロボ発光部にスライドケースが当たってしま
うことがあり、好ましくない。
【0008】また、ストロボ発光部が使用位置にポップ
アップするには、慣性によりある程度の時間が必要であ
る。したがって、ストロボ発光部のポップアップに連動
させて撮影位置でスライドケースを停止させる場合に、
スライドケースを不使用位置から撮影位置に急速に操作
した場合に、係止されずに撮影位置を通過してしまうこ
とがある。
【0009】本発明は、前記問題点を解決するためのも
のであり、ストロボ発光部のポップアップに連動させて
スライドケースを撮影位置で停止させる場合に、スライ
ドケースを急速に操作しても、撮影位置に確実に停止さ
せることができるようにしたカメラを提供することを目
的とする。また、フイルムカートリッジのフイルム通路
を開閉する遮光蓋を備えたフイルムカートリッジを用い
る場合に、遮光蓋が開いている場合に、カートリッジ交
換位置側へのスライド移動を阻止するようにしたカメラ
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラは、収納位置と使用位置とに
変移自在にされ使用位置側に付勢されたストロボ発光
部、フイルムカートリッジが装填されるカートリッジ室
を備えたカメラ本体と、このカメラ本体に取り付けら
れ、少なくとも撮影レンズの前面側及び前記収納位置に
あるストロボ発光部を覆い撮影の際に使用される各部の
操作を禁止する不使用位置と、撮影レンズの前面側及び
ストロボ発光部を開放するとともに撮影の際に使用され
る各部の操作を可能にする撮影位置と、カートリッジ室
のフイルムカートリッジの装填あるいは取り出しを可能
にするカートリッジ交換位置との間で移動自在とされた
スライドケースと、スライドケースに設けた第1係止
部、及びカメラ本体側に設けた第2係止部を有し、これ
ら第1及び第2係止部による係止でスライドケースを前
記撮影位置で停止させる係止手段と、前記ストロボ発光
部が収納位置のときに前記係止手段が係止することな
く、ストロボ発光部が使用位置のときに前記係止手段が
係止する連動手段とを備えたものである。
【0011】なお、前記第2係止部を、第1係止部に係
止する位置と係止することのない退避位置との間で変位
し、係止位置側に付勢されている第2係止部材から構成
し、前記連動手段を、ストロボ発光部が収納位置近くの
ときに、第2係止部材の変移量が大きくなるようにする
ことが好ましい。また、前記連動手段を、前記第2係止
部材に形成した第1のラックと、第1のラックに噛み合
うピニオンと、このピニオンに噛み合う第2のラックを
有する連動部材と、前記ストロボ発光部が収納位置のと
きに連動部材を押して第2係止部材を退避位置にし、ス
トロボ発光部が使用位置のときに連動部材の押動を解除
して第2係止部材を係止位置にする連動アームとから構
成することが好ましい。
【0012】前記フイルムカートリッジを、回転操作に
よりフイルム通路を開閉する遮光蓋を有したIX240
タイプとし、前記遮光蓋に係合する遮光蓋係合軸部と、
スライドケースの前記カートリッジ交換位置から撮影位
置への移動の際にスライドケースに係合して回転する駆
動レバー部とを有する遮光蓋開閉レバーを設け、この遮
光蓋開閉レバーを遮光蓋を閉じる方向に付勢することが
好ましい。
【0013】また、前記連動部材に設けた係合部と、こ
の係合部に一端部が係合して回転変移する連動レバー
と、連動レバーの他端部が回動自在に取り付けられ、前
記スライドケース側の第1係止部に係止する位置と係止
することのない退避位置との間で変移し、係止位置側に
付勢されている第3係止部材と、前記遮光蓋開閉レバー
に設けられ、遮光蓋が開状態のときに連動レバーの中間
部に当接して、第2係止部材の変移を第3係止部材に伝
達する係合支点部とを備えることが好ましい。
【0014】また、前記遮光蓋開閉レバーの近くにセー
フティロックレバーを設け、このセーフティロックレバ
ーに係止爪と係合端部を形成し、このセーフティロック
レバーを前記係止爪がスライドケースに係止する係止位
置と、係止することのない退避位置との間で変移自在に
するとともに、係止位置側に付勢し、前記遮光蓋開閉レ
バーに、前記係合端部が入り込む係合凹部を形成し、こ
の係合凹部は、遮光蓋開閉レバーが遮光蓋を閉位置にし
たときに前記係合端部に対面する位置に形成し、前記係
止部の両側には斜面を形成し、スライドケース側の係止
部が移動する際にこの斜面を介してセーフティロックレ
バーを係止解除側にすることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施したカメラ
2の使用時の状態を示す外観斜視図である。カメラ2
は、カメラ本体10とスライドケース12とから構成さ
れている。カメラ本体10は、薄型箱状の外装ケース2
2に、撮影レンズ3を保持する移動筒4,ストロボ発光
部5,ファインダ6,測光用受光窓7,アクティブ測距
装置を構成する測距用投光窓8,測距用受光窓9等を設
けて構成されている。また、外装ケース22のスライド
ケース12が取り付けられる側と反対側の端部は、前側
及び後ろ側の角部が丸くされており、持ちやすくされて
いる。外装ケース22は、プラスチック又は、アルミニ
ウム,チタン等の軽量な金属で形成されている。
【0016】図3に示すように、カメラ本体10の背面
には、日付や撮影枚数,撮影モード等を表示する液晶デ
ィスプレイ20と、この液晶ディスプレイ20の下方に
は、日付,撮影モード等の変更や設定,切替えを行うパ
ネルスイッチ21が配置されている。なお、液晶ディス
プレイ20をより大型化して、液晶ディスプレイ20の
任意の位置にパネルスイッチ21と同じ機能を有するタ
ッチセンサを設けてもよい。これによれば、カメラ本体
10の背面に凹凸がなくなり、デザイン的にシンプルな
ものとなる。
【0017】また、カメラ本体10の背面のケース取付
端部側には、スライドケースが外れたことを電気的に検
出するための、突起24が設けられている。この突起2
4は、図示しないバネ板によって外装ケース22のスリ
ット22dから出没自在に取り付けられている。そして
このバネ板によりスイッチ接片が構成されており、この
スイッチ接片によって、スライドケース12がケース本
体10に取り付けられているか否かを電気的に検出す
る。この検出信号は制御回路に送られ、各種制御に利用
される。
【0018】スライドケース12は、カメラ本体10の
外側に被せられるようにスライド自在に取り付けられて
おり、一端部が開放された薄型箱状に形成されている。
そして、上面にはシャッタボタン11が配置されるシャ
ッタ孔13が形成されている。スライドケース12の上
部裏面にはシャッタボタン取付板14が設けられてお
り、このシャッタボタン取付板14にシャッタボタン1
1が取り付けられている。
【0019】スライドケース12は、カメラ本体10の
スライド移動方向における全体長さLのほぼ2/3の長
さ(2/3L)で形成されており、図4に示すように、
不使用位置では、カメラ本体10の全体長さLのほぼ2
/3を覆うようにされる。これにより、不使用時のカメ
ラ2はデザイン的にすっきりしたものとなり、実際のサ
イズよりもカメラ2を小型に見せる。また、スライドケ
ース12には、カメラ本体10の出入開口を除いて大き
な開口等がないことから、スライドケース12とカメラ
本体10との間にゴミ等が入り込みにくくなる。
【0020】このスライドケース12は、例えばプラス
チックや、アルミニウム,チタン等の軽量な金属によっ
て一体に成形されており、図3に示すようにカメラ本体
10から取り外されたカートリッジ交換位置と、図4に
示すようにカメラ本体10の移動筒4やストロボ発光部
5,液晶ディスプレイ20等を覆う不使用位置との間で
スライド自在にされている。そして、このスライド移動
中に、図2に示すように、カメラ本体10の移動筒4や
ストロボ発光部5,液晶ディスプレイ20等を露呈させ
る撮影位置と、図5に示すように、カメラ本体10から
のスライドケース12の取り外しを規制するセーフティ
ロック位置とで停止される。
【0021】このセーフティロック位置では、図6に示
すように、電池蓋52が開くようになり、電池19の交
換が可能になる。なお、不使用位置では図示しないクリ
ック係止機構により、スライドケースがカメラ本体にク
リック係止され、スライドケースが簡単にスライドする
ことのないようにされる。
【0022】前記撮影位置には、撮影位置ロック機構に
より、スライド移動中にスライドケース12が自動的に
停止される。また、セーフティロック位置には、後に説
明するセーフティロック機構により、スライドケース1
2が自動的に停止される。そして、フイルムカートリッ
ジ39の遮光蓋49(図9参照)が閉じられていないと
きには、このロックの解除がされないようになる。遮光
蓋49は、周知のように写真フイルム40が出入りする
フイルム出入り口を開閉する。このように、カメラ本体
10上で、スライドケース12がスライド自在にされる
ことにより、不使用時にはカメラ2を小型にして携帯性
を向上させることができ、撮影時には適度な長さになり
カメラ2を保持しやすくして、撮影レンズ3やストロボ
発光部5等への指掛りを防止することができる。
【0023】カメラ本体10の外装ケース22内には、
図7に示すように、基台23が配置されており、これに
各部品が効率よく取り付けられて小型化されている。基
台23には、その中央部に写真フイルムへの露光範囲を
規定するアパーチャ25が形成されており、また、アパ
ーチャ25を挟むように一端部にはカートリッジ室26
が、他端部にはフイルム巻取り室27が形成されてい
る。更に、アパーチャ25の前側には鏡胴ユニット28
が取り付けられる。鏡胴ユニット28は、固定筒29及
び移動筒4から構成されている。また、固定筒29のフ
イルム巻取り室側の側壁29aは円筒状に形成されてお
り、この固定筒29が基台23に取り付けられることに
より、この円筒状側壁29aを用いて、フイルム巻取り
室27が閉じられる。
【0024】鏡胴ユニット28は、カメラ本体10の電
源スイッチがオンされると図2に示すようにカメラ本体
10の前面に移動筒4を繰り出し、電源スイッチがオフ
されるとカメラ本体10内に移動筒4を収納する。固定
筒29の下方右側には、図8に示すように、移動筒4の
進退と焦点合わせとを行う鏡胴駆動モータ31が配置さ
れている。なお、撮影レンズ3をズームレンズとする場
合には、この駆動モータ31をズーム用の駆動モータと
しても利用する。
【0025】図7に示すように、固定筒29の上部に
は、カメラ本体10の測光用受光窓7、測距用投光窓8
に対応する位置で、測光用受光部32、測距用投光部3
3が取り付けられている。更に、固定筒29の下部に
は、カメラ本体10の測距用受光窓9に対応する位置で
測距用受光部34が取り付けられている。
【0026】基台23のフイルム巻取り室27内には、
モータホルダ35を介して巻取り軸36が取り付けられ
ており、この巻取り軸36にモータ37が内蔵されてい
る。モータホルダ35の上方にはファインダユニット3
8が取り付けられる。
【0027】図8及び図9に示すように、カートリッジ
室26にはフイルムカートリッジ39が装填される。そ
して、フイルムカートリッジ39から送り出された写真
フイルム40は、フイルム巻取り室27の巻取り軸36
に巻き取られる。
【0028】カートリッジ室26の上面の外側あるいは
内側には、バーコードセンサとスプールセンサとが組み
込まれている。バーコードセンサは、フイルムカートリ
ッジ39のスプール41と一体に回転するバーコード板
41bの内容を読み取る。また、スプールセンサは、フ
イルムカートリッジ39のバーコード板41bの切欠の
位置を検知してスプール41の回転位置を検出する。更
に、カートリッジ室26の近傍にはカートリッジセンサ
が設けられており、これはフイルムカートリッジ39が
存在するか否かを検出する。これらのセンサは、現在す
でに製造,販売されているフイルムカートリッジを使用
するカメラ(富士フイルム株式会社製,商品名「エピオ
ン250Z,300Z」)等に用いられて公知となって
いるので詳細な説明は省略し、更に図面の煩雑化を防ぐ
ために、これらの図示も省略している。
【0029】図8に示すように、外装ケース22の内部
でその上部にはプリント基板72を介してマイクロスイ
ッチ42が組み込まれている。このマイクロスイッチ4
2は、スライドケース12が撮影位置にスライドされた
際に、そのボタン42aの上方に、シャッタボタン11
の押し下げ突起11aが位置決めされる位置で配置され
ており、このシャッタボタン11を介してボタン42a
が押圧される。シャッタボタン11は、シャッタボタン
取付板14を介してスライドケース12に上下方向で押
圧自在に組み込まれており、スライドケース12が撮影
位置にスライドされた時のみマイクロスイッチ42のボ
タン42aの押圧が可能になる。
【0030】マイクロスイッチ42は、カメラ本体10
内の制御回路に接続されている。そして、マイクロスイ
ッチ42のボタン42aは2段階の押圧ができ、軽く押
圧することによりオンされる1段目ではピント合わせ及
び測光が、深く押し込まれることによりオンされる2段
目ではシャッタレリーズが行われる。マイクロスイッチ
42が1段目でオンすると、制御回路は測距用投光窓8
と測距用受光窓9と作動させて被写体までの距離を測定
し、この測定した距離に基づいて撮影レンズ3を光軸方
向に沿って移動させてピント合わせを行う。また、制御
回路は、同時に測光用受光窓7を介して被写体の輝度を
測定し、この輝度に適したシャッタ速度,絞りを決定す
る。マイクロスイッチ42が2段目でオンされると、制
御回路は輝度に適したシャッタ速度,絞りに基づいてシ
ャッタレリーズを行う。
【0031】図9に示すように、カートリッジ室26の
底面には、フイルムカートリッジ39が出入りする開口
26aが形成されており、この開口26aは底蓋43に
よって開閉される。底蓋43は、カメラ本体10に一端
43aが軸支されて開閉自在とされており、カートリッ
ジ室26を塞ぐように閉じられた際にカートリッジ室2
6に係止される。この底蓋43は、スライドケース12
がカメラ本体10から外されたカートリッジ交換位置の
ときにのみ、開放可能となる。すなわち、スライドケー
ス12がカメラ本体10にスライド自在に取り付けられ
ているときには、スライドケース12の開口縁部がカメ
ラ本体10の端部を抑えているため、底蓋43の開放は
阻止される。なお、底蓋43の前側及び後ろ側の端縁は
上方に延設されている。そして、この延設部分43bを
指で挟むように持って底蓋43を回動することにより、
底蓋43が容易に開くようになる。
【0032】図8に示すように、底蓋43の内面側に
は、駆動軸44を有した駆動ギヤ45と、連結ギヤ46
とが回転自在に組み込まれている。駆動軸44は、フイ
ルムカートリッジ39のスプール41の係合穴41a
(図9参照)に係合する。この駆動軸44は駆動ギヤ4
5に一体化されている。連結ギヤ46は、駆動ギヤ45
にかみ合っており、底蓋43が閉じられた際に、カメラ
本体10の駆動伝達機構に連結される。
【0033】駆動伝達機構は、巻取り軸36に組み込ま
れたモータ37と、このモータ37の回転を、巻取り軸
36又は底蓋43の駆動ギヤ45に選択的に伝達する複
数枚のギヤ列47とから構成されている。ギヤ列47
は、カメラ本体10の底面側に組み込まれており、底蓋
43が閉じられるとギヤ列47の末端の最終ギヤ48に
連結ギヤ46がかみ合う。
【0034】駆動伝達機構は、モータ37,ギヤ列4
7,連結ギヤ46,駆動ギヤ45,駆動軸44を介して
フイルムカートリッジ39のスプール41をフイルム送
り出し方向に回転させ、フイルムカートリッジ39から
写真フイルム40を送り出す。この写真フイルム40は
フイルム巻取り室27に到達し、巻取り軸36に先端が
巻き付けられる。このときに、巻取り軸36は写真フイ
ルム40の送り出し速度よりも早い速度で写真フイルム
40を巻き取る。すると、ギヤ列47はスプール41へ
の駆動を断絶し、その後は巻取り軸36の回転のみで写
真フイルム40を巻き上げる。
【0035】なお、ギヤ列47の最終ギヤ48は、回転
軸48aに沿って上下方向でスライド自在とされ、バネ
によって下方に向けて付勢されている。これにより、底
蓋43が閉じられた際に、連結ギヤ46の歯と最終ギヤ
48の歯とがぶつかった場合には、最終ギヤ48が連結
ギヤ46に押圧されて上方にスライドするので、各ギヤ
の停止位置を考慮しなくても底蓋43を閉じることがで
きる。そして、モータ37の駆動によって最終ギヤ48
が回転すると、最終ギヤ48はバネの付勢によって下方
にスライドして連結ギヤ46とかみ合う。
【0036】図7に示すように、基台23には、アパー
チャ25の上部位置で電池収納ケース50が形成されて
いる。更に電池収納ケース50の前方には、取付ブラケ
ット51を介して、ストロボ発光部5と電池蓋52とが
取り付けられる。
【0037】図10に示すように、ストロボ発光部5
は、ポップアップ機構55により、スライドケース12
が撮影位置にセットされたときにポップアップされ、使
用可能状態になる。ポップアップ機構55は、ストロボ
発光部5を取付軸56により90度の角度で回動自在に
取付ブラケット51に配置して構成されている。そし
て、コイルバネ57によりストロボ発光部5は上方に突
出する方向に付勢されている。したがって、スライドケ
ース12が撮影位置にセットされると、スライドケース
12の上面による押圧規制が解除されるため、ストロボ
発光部5はコイルバネ57の付勢によりポップアップす
る。また、不使用位置では、スライドケース12の上面
により押さえられており、退避位置にセットされてい
る。
【0038】ストロボ発光部5のポップアップに連動す
るように、電源スイッチ58が設けられている。この電
源スイッチ58は、カメラ本体10の各種制御を行う制
御回路に接続されており、ストロボ発光部5がポップア
ップしたときに電源がオンになる。したがって、撮影位
置でストロボ発光部5がポップアップして電源が入り、
撮影位置で撮影可能状態になる。また、ストロボ発光部
5が収納位置にセットされると、電源がオフにされる。
【0039】電池蓋52はストロボ発光部5の取付軸5
6に回動自在に取り付けられており、図6に示すように
起立した開位置と、図3に示すように、カメラ本体10
の上面と面一になる閉じ位置との間で変移する。そし
て、図2に示すように、スライドケース12が撮影位置
のときには、電池蓋52の一部52aがスライドケース
12の端部で覆われるため、スライドケース12が、不
使用位置,撮影位置では電池蓋52が開放できない。こ
れにより、カメラ2の電源がオンされている状態で不用
意に電池が交換されるのを防止することができる。ま
た、スライドケース12が図5及び図6に示すような電
池交換位置や、図3に示すようなカートリッジ交換位置
にあるときには、電池蓋52の一部52aがスライドケ
ース12の端部で覆われることがないので、開放可能に
なる。
【0040】図8に示すように、カートリッジ室26の
内壁上面26aには、支持軸60が設けられている。こ
の支持軸60は、フイルムカートリッジ38のスプール
41の端部に形成された係合穴41a(図9参照)に差
し込まれる。
【0041】図11に示すように、カートリッジ室26
の上部の取付孔26aには、遮光蓋49の開閉を行う遮
光蓋開閉レバー63が組み込まれている。遮光蓋開閉レ
バー63は、上部に配置される駆動レバー部65と、下
部に配置される係合軸部66とから構成されており、ワ
ッシャ67及び取付ネジ68により一体化されている。
係合軸部66は係合端部66aを備えており、この係合
端部66aは、図9に示すような遮光蓋49の端部の係
合穴49aに係合する。
【0042】図3に示すように、駆動レバー部65の先
端65aは、外装ケース22の背面に形成されたスリッ
ト22aから外部に突出している。したがって、スライ
ドケース12のスライド移動により、スライドケース1
2の端面に係合して、図11において時計方向に回転す
る。また、遮光蓋開閉レバー63にはコイルバネ69が
設けられており、このコイルバネ69は、遮光蓋開閉レ
バー63を図中反時計方向に付勢する。
【0043】したがって、スライドケース12がカート
リッジ交換位置側にスライド移動されると、このスライ
ドケース12による回転規制が解除されるため、駆動レ
バー部65がコイルバネ69の付勢により係合軸部66
を介して遮光蓋49を閉じ位置にセットする。なお、写
真フイルムがカートリッジ内に全て巻き取られていない
状態では、カートリッジのフイルム出入り口に写真フイ
ルムが存在するため、遮光蓋49は閉じられることがな
い。
【0044】また、スライドケース12をカメラ本体1
0にセットして、カートリッジ交換位置から不使用位置
側にスライドケース12をスライド移動させると、スラ
イドケース12の端面が駆動レバー部65の先端65a
を押して、これを図中時計方向に回転する。これによ
り、係合軸部66を介してフイルムカートリッジ38の
遮光蓋49が閉じ位置から開放位置にセットされる。
【0045】駆動レバー部65には図示しないブラシ接
片が取り付けられている。また、カートリッジ室26の
上部には、図8に示すようにプリント基板71が配置さ
れており、これに、ブラシ接片が接触するプリントパタ
ーンが形成されている。更に、このプリント基板71に
は制御回路が組み込まれている。そして、ブラシ接片と
プリントパターンとの接触により、遮光蓋開閉レバー6
3の回転位置が検知される。この回転位置検出信号は図
示しない制御回路に送られ、フイルムの巻取り制御に用
いられる。
【0046】図1及び図12に示すように、スライドケ
ース12を撮影位置で停止させるための撮影位置ロック
機構80が設けられている。この撮影位置ロック機構8
0は、ケース側の第1係止部81と、第2係止板82
と、連動部材としての連動板83と、ピニオン84と、
連動アーム85とから構成されている。
【0047】ケース側の第1係止部81は、スライドケ
ース12の開口近くに形成された1対の第1係止孔81
a,81bから構成されている。これらの係止孔81
a,81bには、第2係止板82及び第3係止板93の
各係止爪86,97が入り込んで、スライドケース12
の移動を規制する。
【0048】第2係止板82は、スライドケース12の
移動方向に対して直交する方向にスライド自在にされて
いる。この第2係止板82は、第2係止爪86を備えた
係止板82aと、ラック87を備えた移動板82bとを
L字型に配置したものであり、折り曲げにより一体に形
成されている。第2係止板82は、外装ケース22のス
リット22b(図3参照)から突出して前記スライドケ
ース12の第1係止孔81a,81bに係止する係止位
置と、スリット22bから突出することのない退避位置
との間で変移する。そして、コイルバネ88により係止
位置側に付勢されている。
【0049】第2係止爪86は、中央部に係止孔86a
が形成されており、この係止孔86aに、スライドケー
ス12の第1係止孔81a,81bの間の係止部81c
が係止する。これにより、撮影位置に確実に係止され
る。また、第2係止爪86の両側は斜めに傾斜された斜
面86bとされている。したがって、スライドケース1
2を閉方向に移動したときに、突出している係止爪86
は、この斜面86bにより没する方向に押されるので、
スライドケース12の端縁が係止することがない。
【0050】連動板83は、第2係止板82と同じ方向
にスライド自在とされ、第2係止板82の横に配置され
ている。これら第2係止板82及び連動板83は、スト
ロボ発光部5及び電池収納ケース50(図7参照)の側
方に配置されている。連動板83には、第2係止板82
のラック87の上方でラック90が形成されている。
【0051】前記ピニオン84は、電池収納ケース50
の側壁50aに回動自在に取り付けられている。このピ
ニオン84は、各ラック87,90に噛み合っており、
第2係止板82と連動板83とを連動させる。
【0052】連動板83の係合端部83aに係合するよ
うに、連動アーム85が取り付けられている。連動アー
ム85はストロボ発光部5の取付軸56に固定されてお
り、ストロボ発光部5が使用位置にポップアップされた
ときに退避位置となり、収納位置にされたときに押動位
置となる。押動位置では、連動アーム85の押動ピン8
5aが下方に位置して、連動板83を横方向に押動させ
る。退避位置では、押動ピン85aが連動板83の係合
端部83aから離れる。
【0053】したがって、図2に示すように、スライド
ケース12が撮影位置に移動すると、スライドケース1
2によるストロボ発光部5の押圧規制が解除され、スト
ロボ発光部5はポップアップする。図1に示すように、
第2係止板82はコイルバネ88で係止位置側に付勢さ
れているので、図13(B)ように、ストロボ発光部5
のポップアップにより、連動アーム85を介して連動板
83が右方向に移動し、第2係止板82が左方向に移動
して係止位置になる。
【0054】図13(A)に示すように、連動アーム8
5は、押動ピン85aが下方に位置した状態で連動板8
3の係合端部83aに接触しているので、連動アーム8
5の押動位置から退避位置への回転変移では、押動位置
付近の回転変移θ1に対する連動板82の水平方向変移
量D1が大きく、回転が進むにつれて水平方向変移量が
小さくなる。したがって、図13(B)に示すように、
ストロボ発光部5がポップを開始すると、その回転開始
初期に第2係止板82を係止位置にすることができる。
これにより、不使用位置から撮影位置へのスライドケー
ス12の移動に際して、第2係止板82を瞬時に係止位
置にセットすることができ、スライドケース12の撮影
位置への停止が確実に行える。
【0055】また、第2係止爪86によるスライドケー
ス12の係止を解除させるには、ストロボ発光部5を押
し下げて、図12に示す使用位置から図1に示す収納位
置に変移させる。これにより、連動アーム85を介して
連動板83が左方向に移動し、これに連動して第2係止
板82が右方向に移動する。これにより、係止爪86が
係止解除位置にされ、スライドケースを撮影位置から、
不使用位置側へ又はカートリッジ交換位置側へ移動させ
ることができる。
【0056】フイルムカートリッジ39の遮光蓋49が
開いた状態でスライドケース12がカメラ本体10から
外れると、底蓋43の開放が可能になる。したがって、
誤って底蓋43を開けてしまうと、写真フイルムが曝光
されてしまう。これを防止するために、図1及び図14
に示すように、セーフティロック機構91が設けられて
いる。
【0057】セーフティロック機構91は、連動レバー
92と、第3係止板93と、前記連動板83に形成した
保持係合部94と、遮光蓋開閉レバー63に形成した係
合支点部95と、更にセーフティロック強制解除支点部
96とから構成されている。
【0058】第3係止板93は、先端に第3係止爪97
を備えており、第2係止板82と同じ方向にスライド自
在に取り付けられている。そして、第3係止爪97を外
装ケース22のスリット22cから突出させた係止位置
と、スリット22cから突出することのない退避位置と
の間で変移する。この第3係止板93はコイルバネ98
により係止位置側に付勢されている。したがって、スラ
イドケース12を開方向にスライドさせると、第3係止
爪97をスライドケース12の第1係止部81が通過す
る際に、その孔81bに第3係止爪97が係止し、スラ
イドケース12の移動を規制する。これにより、スライ
ドケース12のカメラ本体10からの取り外しが規制さ
れたセーフティロック状態になる。
【0059】連動レバー92は、一端部が第3係止板9
3に取付軸99を介し回転自在に取り付けられており、
他端部が、連動板83の保持係合部94で保持されてい
る。また、連動レバー92の中間部には円弧状に突出さ
れた回転支点部92aが形成されている。
【0060】前記係合支点部95は、遮光蓋開閉レバー
63が閉位置にあるときに、回転支点部92aに当接す
る位置で遮光蓋開閉レバー63に形成されている。した
がって、遮光蓋49が閉じられた状態では、係合支点部
95に回転支点部92aが当接しているため、ストロボ
発光部5を押し下げて、使用位置から収納位置に変移さ
せると、連動板83が移動し、この移動により、保持係
合部94を介して連動レバー92が回転支点部92aと
係合支点部95との当接点を支点として反時計方向に回
転する。この連動レバー92の回転により、第3係止板
93は係止位置から退避位置にセットされ、セーフティ
ロックが解除される。
【0061】また、故障などの場合には、遮光蓋49が
開状態であっても、セーフティロックを強制的に解除す
る必要がある。このため、遮光蓋開閉レバー63にはセ
ーフティロック強制解除用の係合支点部96が設けてあ
る。この強制解除用係合支点部96は、遮光蓋開閉レバ
ー63が開位置のときに、回転支点部92aに対面する
ように遮光蓋開閉レバー63に取り付けられている。し
たがって、セーフティロックを強制的に解除する際に
は、駆動レバー部65の先端65aを指等で強制的に開
位置(二点鎖線表示)にセットし、強制解除用係合支点
部96と回転支点部92aとを対面させた状態で、スト
ロボ発光部5を押し下げて、第3係止爪97のスライド
ケース12との係止を解除する。
【0062】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。不使用時のカメラ2は、図4に示すように、スライ
ドケース12が撮影レンズ3やストロボ発光部5,液晶
ディスプレイ13を覆う不使用位置にセットされてい
る。この状態では、スライドケース12がカメラ本体1
0のほぼ2/3を覆うため、カメラ2はほぼカメラ本体
10と同じサイズであり、携帯性が向上する。また、ス
ライドケース12によりカメラ本体10の撮影レンズや
ストロボ発光部などが覆われるため、カメラ本体10と
スライドケース12との間にゴミ等が入り込むのが防止
される。
【0063】スライドケース12が不使用位置にあると
きには、シャッタボタン11はカメラ本体10のマイク
ロスイッチの操作ボタン42aと離れた位置にあるた
め、シャッタボタン11を誤って押圧しても撮影は行わ
れない。更に、電源スイッチ58(図10参照)はスト
ロボ発光部5のポップアップに連動して電源がオンにな
るようにされているため、スライドケース12が不使用
位置のときには、カメラ2の電源はオフのまま保持され
る。
【0064】このカメラ2にフイルムカートリッジ39
を装填する際には、スライドケース12を開方向に移動
する。この開方向への移動により、まずスライドケース
12が撮影位置ロック機構80により、図2に示す撮影
位置で停止される。この停止に際しては、先ず、スライ
ドケース12がストロボ発光部5を通過すると、スライ
ドケース12による押さえが解除されるため、ストロボ
発光部5はバネ付勢によって、ポップアップする。そし
て、図13に示すように、このポップアップに連動して
連動アーム85を介して連動板83が右方向に変移す
る。したがって、ピニオン84を介して第2係止板82
が連動し、第2係止爪86がスリット22bから突出し
て、第2係止板82が係止位置になる。この後に、第2
係止爪86をスライドケース12の第1係止孔81a,
81bが通過し、この係止孔81a,81bに第2係止
爪86が係止して、ストロボケース12は撮影位置に係
止される。また、ストロボ発光部5のポップアップに連
動して電源スイッチ58がオンになる。
【0065】更に、スライドケース12を開方向にスラ
イドさせるには、ストロボ発光部5を押して、第2係止
爪86を退避位置にさせる。この後に、スライドケース
12を開方向に移動する。この移動により、スライドケ
ース12の端部が遮光蓋開閉レバー63を通過すると、
図14に示すように、遮光蓋開閉レバー63がコイルバ
ネ69(図11参照)の付勢により、遮光蓋49を閉じ
る方向に回転する。これにより、フイルム40がカート
リッジ39内に巻き戻された状態では、カートリッジ4
0の遮光蓋49が閉じられる。また、撮影途中であり、
フイルムがカートリッジ内に巻きとられていない状態で
は、カートリッジ40のフイルム通路にフイルムが存在
するため、遮光蓋49はフイルムに当たって完全に閉じ
られない。
【0066】スライドケース12の係止孔81bが第3
係止爪97を通過するときに、第3係止爪97は係止方
向に付勢されているので、セーフティロックがかかり、
スライドケース12の開方向への移動が規制される。セ
ーフティロックを解除するには、ストロボ発光部5を押
し下げて、連動板83をスライドさせる。遮光蓋開閉レ
バー63が閉じ位置にあるときには、係合支点部95と
回転支点部92aとが対面した状態になっている。した
がって、連動レバー92は係合支点部95と回転支点部
92aとの当接点を支点にして反時計方向に回転し、こ
れにより第3係止板93が係止解除側にスライド変移
し、スライドケース12の係止を解除する。
【0067】また、遮光蓋開閉レバー63が閉位置以外
のときには、係合支点部95と回転支点部92aとは対
面することがないので、連動レバー92は図中二点鎖線
で示すように、単に取付軸99を介して反時計方向に回
転するだけであり、第3係止板93は係止解除側に移動
することがない。これにより、遮光蓋49が閉じられて
いない状態では、第3係止板93が係止解除されること
がなく、セーフティロックが維持される。したがって、
スライドケース12がカメラ本体10に装着された状態
であるので、底蓋43を開けることができなくなり、フ
イルムを誤って曝光させてしまうことがなくなる。
【0068】スライドケース12をカメラ本体10から
外すと、スライドケース12による底蓋43の開放規制
が解除されるため、図9に示すように、底蓋43を開け
ることができる。底蓋43を開けてフイルムカートリッ
ジ39をカートリッジ室26に装填すると、図8に示す
ように、フイルムカートリッジ39のスプール41の係
合穴41aに支持軸60が挿入され、遮光蓋49の係合
穴49aに遮光蓋開閉レバー63の係合端部66aが係
合する。
【0069】底蓋43を閉じると、底蓋43の駆動軸4
4がスプール41の係合穴41aに係合する。底蓋43
を閉鎖してスライドケース12をカメラ本体10にセッ
トした後に、図2に示すように、撮影位置にスライドケ
ース12をスライドさせると、スライドケース12の端
縁が第3係止爪97の斜面97aに当たり、第3係止爪
97がカメラ本体内に没するように押されるので、スラ
イドケース12の移動が阻止されることはない。移動の
途中でスライドケース12の端縁が遮光蓋開閉レバー6
3の駆動レバー部65の先端65aに当たると、スライ
ドケース12の閉じ方向の移動により遮光蓋開閉レバー
63が約90度回転し、遮光蓋49を閉じ位置から開き
位置にする。そして、スライドケース側の係止孔81
a,81bが第2係止爪86を通過する際に、第2係止
爪86が係止孔81a,81bに係止して、スライドケ
ース12が撮影位置に停止される。
【0070】遮光蓋開閉レバー63が閉位置から開位置
に切り換えられると、ブラシ接片及びプリントパターン
を介して遮光蓋49の開位置が検出される。ストロボ発
光部5のポップアップに連動して、既に電源スイッチは
オンにされているので、この開位置検出信号と、カート
リッジセンサのカートリッジ検出信号やスプールセンサ
のスプール位置検出信号とのアンド信号に基づき、フイ
ルムの先端送りが行われる。
【0071】フイルムの先端送りでは、図8に示すよう
に、モータ37,ギヤ列47,連結ギヤ46,駆動ギヤ
45,駆動軸44を介してスプール41をフイルム送り
出し方向に回転させ、フイルム出入り口から写真フイル
ム40を送り出す。制御回路は、このフイルム送り出し
の際に、バーコードセンサによってバーコード板41b
のバーコードを読み取る。バーコードの内容は写真フイ
ルム40の感度や撮影枚数等であり、このデータは制御
回路内のメモリに記憶されて撮影時の各種制御に用いら
れる。
【0072】フイルム出入り口から送り出された写真フ
イルム40は、アパーチャ25の背後を通過してフイル
ム巻取り室27に到達し、先端が巻取り軸36に巻き付
けられる。巻取り軸36は、写真フイルム40の送り出
し速度よりも早い速度で写真フイルム40を巻き取る。
すると、ギヤ列47はスプール41への駆動を断絶し、
その後は巻取り軸36の回転のみで写真フイルム40を
巻き上げる。図示しないパーフォセンサにより写真フイ
ルムのパーフォレーションが検出され、この検出信号に
基づき写真フイルム40の1コマ目がアパーチャ25の
背後にセットされる。
【0073】撮影に際しては、スライドケース12をグ
リップとして使用し、ファインダ6の接眼側を覗いて構
図を確認する。これにより、撮影レンズ3やストロボ発
光部5への指掛りを防止することができる。また、図8
に示すように、スライドケース12が撮影位置にある際
には、シャッタボタン11はマイクロスイッチ42の操
作ボタン42aの上方に配置されるため、シャッタボタ
ン11の押圧が可能となる。
【0074】シャッタボタン11を軽く押圧すると、マ
イクロスイッチ42が1段目でオンする。この1段目の
オンにより、ピント合わせと測光とが行われる。被写体
の輝度が低い場合、あるいはパネルスイッチ21の操作
によりストロボ強制発光モードが選択されている場合に
は、ストロボ発光部5の電源がオンになり、メインコン
デンサに充電が開始される。
【0075】シャッタボタン11を深く押し込むと、マ
イクロスイッチ42が2段目でオンする。この2段目の
オンにより、シャッタレリーズされ、撮影される。スト
ロボ発光部の電源がオンのときには撮影に際しストロボ
発光する。シャッタレリーズが終了すると、制御回路は
巻取り軸36を回転させて1コマ分の写真フイルム40
をフイルム巻取り室27に巻き上げる。
【0076】撮影を終了した後は、スライドケース12
を撮影位置から不使用位置にスライドする。この場合に
は、図1に示すように、ポップアップしているストロボ
発光部5を上方から押さえて収納位置にする。これによ
り、ストロボ発光部5に取り付けた連動アーム91によ
り、撮影位置ロック機構80の第2係止爪86が外装ケ
ース22内に没して、撮影位置への係止が解除され、不
使用位置側へのスライドケース12の移動が許容され
る。また、連動アーム91の下降により、電源スイッチ
58がオフにされ、移動筒4が固定筒29内に沈胴され
る。この状態でスライドケース12を閉じ方向にスライ
ドして、スライドケース12を不使用位置にセットす
る。
【0077】電池19の容量が減少すると、液晶ディス
プレイ20にその旨の表示がされる。この場合には、図
1に示すように、ストロボ発光部5を押し下げて収納位
置側にし、第2係止爪86とスライドケース12の第1
係止孔81a,81bとの係止を解除する。この後、ス
ライドケース12を開方向に移動する。この移動中に、
図5に示すように、スライドケース12の係止孔81b
に第3係止爪97が係止し、スライドケース12をセー
フティロック位置で停止させる。
【0078】このセーフティロック位置では、電池蓋5
2はスライドケース12に覆われなくなる。したがっ
て、図6に示すように、電池蓋52を上方に開けて、電
池19を交換する。この後にスライドケース12を再び
撮影位置にスライドすれば、続けて撮影を行うことがで
きる。なお、スライドケース12をセーフティロック位
置まで引き出すことなく、電池蓋52がスライドケース
12から全て露出した位置で止めて電池交換を行っても
よい。
【0079】写真フイルム40の全てのコマへの撮影が
終了すると、制御回路は駆動伝達機構を駆動してフイル
ムカートリッジ39内に写真フイルム40を巻き戻す。
また、この巻き戻し中にスプールセンサによってスプー
ル41の回転位置を検出し、フイルムカートリッジ39
が撮影済みを表示するようにスプール41が位置決めさ
れる。写真フイルム40の巻き戻しが終了した後に、ス
ライドケース12をカートリッジ交換位置側へスライド
させる。この移動中に、図14に示すように、スライド
ケース12は第3係止爪97によって係止され、セーフ
ティロック位置で停止される。また、この移動中に遮光
蓋開閉レバー63をスライドケース12が通過すると、
スライドケース12による駆動レバー部65の押さえが
解除され、遮光蓋開閉レバー63はコイルバネ59の付
勢により閉位置にされ、遮光蓋49が閉じられる。
【0080】遮光蓋49が閉じられると、係合支点部9
5と回転支点部92aとが対面した状態になるので、ス
トロボ発光部5を押して収納位置にすると、連動アーム
85、連動板83を介して連動レバー92が回転支点部
92aを中心として反時計方向に回転して、第3係止板
93を係止解除位置する。これにより、スライドケース
12の係止が解除され、スライドケース12をカメラ本
体10から取り外すことができる。
【0081】また、カートリッジ内にフイルムが完全に
巻き取られていない場合には、遮光蓋49は閉じられる
ことがないので、係合支点部95と回転支点部92aと
が対面することがない。したがって、ストロボ発光部5
を押し下げて第3係止爪97の係止解除を行おうとして
も、連動レバー92は係合支点部95に当接することが
ないため、退避位置にスライド移動することがない。こ
れにより、遮光蓋49が開いた状態でカートリッジ交換
位置になることがなく、セーフティロックされる。
【0082】また、遮光蓋49が開位置であるとセーフ
ティロックを解除することができなくなるので、故障修
理の際にこれを解除する必要がある。この場合には、駆
動レバー部65の先端65aを指などで押してこれを開
位置にし、強制解除用係合支点部96を回転支点部92
aに対面させる。そして、この状態でストロボ発光部5
を押し下げて、第3係止爪97を係止解除位置にさせ
る。
【0083】なお、上記実施形態では、連動レバー92
と第3係止板93とを用いてセーフティロック機構91
を構成したが、この他に、図15に示すように、遮光蓋
開閉レバー100に近接してセーフティロックレバー1
01を設け、このレバー101により、セーフティロッ
クを行うようにしてもよい。なお、撮影位置ロック機構
80は上記実施形態のものとほぼ同じに構成されてお
り、同一構成部材には同一符号が付してある。
【0084】この実施形態では、セーフティロックレバ
ー101に、係止爪102と係合端部103とを設け
る。このセーフティロックレバー101は、係止爪10
2が外装ケース104のスリット104aから突出した
係止位置と、外装ケース104内に没して退避した退避
位置との間で回転自在に取り付けられており、更に係止
位置側に図示しないコイルバネで付勢されている。ま
た、係止爪102の両側は斜めにカットされ、斜面部1
02aが形成されている。通常はこの斜面部102a
に、スライドケース105の係止孔105aの端縁が当
たって、セーフティロックレバー101を係止解除位置
側に回転させる。
【0085】そして、遮光蓋開閉レバー100には、係
合端部103が入り込む係合凹部107を形成する。こ
の係合凹部107は、遮光蓋が閉位置のときに係合端部
103に対面する位置に形成する。したがって、遮光蓋
が閉位置のときには、係合端部103が係合凹部107
に対面するため、スライドケース105の係止孔105
aに係止爪102が係止しても、セーフティロックレバ
ー101は回転が許容される。これにより、係止爪10
2の斜面部102aにスライドケース105の孔縁が当
たってセーフティロックレバー101を係止解除位置側
に回転するため、遮光蓋が閉じた状態ではセーフティロ
ックされない。
【0086】また、遮光蓋が閉位置以外のときには、係
合端部103が係合凹部107に対面することがなく、
遮光蓋開閉レバー100の軸周面100aに係合端部1
03が当接するため、セーフティロックレバー101は
係止解除側への回転が規制される。したがって、セーフ
ティロックレバー101は係止解除側に回転することが
できないため、スライドケース105の移動が規制さ
れ、セーフティロックされる。
【0087】また、故障修理等の際には、遮光蓋が開い
ていてもスライドケース105を外装ケース104から
外す必要がある。この場合には、遮光蓋が開位置の時に
係合端部103に対面する位置に、強制解除用係合凹部
108を形成しておく。そして、レバー先端100bを
指などで押して遮光蓋開閉レバー100を開位置にし、
この状態でスライドケース105を開方向に移動させ
る。
【0088】上記実施形態では、スライドケース12,
105側の係止部をスライドケースに開けた孔81a,
81b,105aから形成したが、この他に、スライド
ケース内に係止板を配置し、この係止板に係止部を形成
してもよい。この場合には、スライドケースに係止孔が
形成されることがなく、見栄えがよくなる。更には、ス
ライドケース側に撮影位置ロック機構を配置してもよ
い。
【0089】上記実施形態では、カメラ本体10からス
ライドケース12を外した位置をカートリッジ交換位置
としたが、この他に、セーフティロック位置を過ぎた位
置でカメラ本体からスライドケース12が外れることの
ない位置を、カートリッジ交換位置としてもよい。この
場合には、スライドケース12をカメラ本体10に取り
付けた状態でも、底蓋が開く位置に底蓋を形成するか、
スライドケース12の底蓋が当たる部分を切り欠くかし
て、スライドケース12がカメラ本体10にセットされ
た状態でも、カートリッジの交換を可能にしておく。
【0090】上記実施形態では、撮影位置とカートリッ
ジ交換位置との間に電池交換位置を設けたが、カメラ本
体10内での電池の配置によっては、電池交換位置とカ
ートリッジ交換位置とを逆にしてもよい。更に、スライ
ドケース12のスライド移動に連動させて遮光蓋49を
開閉するようにしたが、スライドケース12のスライド
位置をセンサ等で検出し、モータ等で遮光蓋49を開閉
してもよい。
【0091】また、本発明は、135タイプと呼ばれる
従来の写真フイルムパトローネが使用されるカメラに採
用してもよい。
【0092】
【発明の効果】本発明では、ストロボ発光部の収納位置
から使用位置への変移によって、スライドケース側の第
1係止部とカメラ本体側の第2係止部とを係止させると
ともに、ストロボ発光部の使用位置から収納位置への操
作により、第1係止部と第2係止部との係止を解除させ
たから、ストロボ発光部のポップアップに連動させて、
スライドケースを撮影位置に確実にセットすることがで
きる。
【0093】また、連動アームをストロボ発光部が収納
位置近くのときに、連動部材の変移量が大きくなるよう
に配置することにより、ストロボ発光部が収納位置から
使用位置にポップアップすると、このポップアップの初
期で連動アームの変移量を十分に確保することができ
る。したがって、ポップアップの初期段階で、第1係止
部と第2係止部材との係止を行うことができる。これに
より、スライドケースを急速にスライド移動させても、
撮影位置にスライドケースを確実に停止させることがで
きる。
【0094】前記連動手段を、第2係止部材に形成した
第1のラックと、第1のラックに噛み合うピニオンと、
このピニオンに噛み合う第2のラックを有する第1連動
部材と、前記ストロボ発光部が収納位置のときに第1連
動部材を押して第1係止部材を退避位置にし、ストロボ
発光部が使用位置のときに第1連動部材の押動を解除し
て第2係止部材を係止位置にする連動アームとから構成
することにより、ストロボ発光部と第2係止部材との連
動を確実に行うことができる。
【0095】また、IX240タイプのフイルムカート
リッジを用いるカメラに対して、遮光蓋に係合する遮光
蓋係合軸部と、スライドケースのカートリッジ交換位置
から撮影位置への移動の際にスライドケースに係合して
回転する駆動レバー部とを有する遮光蓋開閉レバーを設
け、この遮光蓋開閉レバーを遮光蓋を閉じる方向に付勢
したから、スライドケースの移動に連動させて、遮光蓋
を自動的に開閉することができる。
【0096】第3係止部材を設けて、これをスライドケ
ースに係止する係止位置と係止することのない係止解除
位置との間で変移自在に設け、第2係止部材と第1連動
部材とを連動手段で連係させ、連動レバーにはその中間
部に回転支点部を形成し、この回転支点部を、前記遮光
蓋開閉レバーが閉位置にあるときに係合支点部に当接さ
せるようにしたから、遮光蓋が閉じ位置のときに、スト
ロボ発光部を収納位置側に操作すると、第3係止部材と
スライドケースとの係止を解除することができる。した
がって、スライドケースが開方向に移動する際に、一度
係止させ、遮光蓋が閉位置のときのみ、これを解除可能
にしたから、遮光蓋が開いた状態ではスライドケースが
カメラ本体から外れることがないようにセーフティロッ
クをかけることができる。また、遮光蓋開閉レバーの近
くにセーフティロックレバーを設けることにより、同様
にしてセーフティロックをかけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカメラにおける撮影位置ロッ
ク機構の要部を示す斜視図である。
【図2】スライドケースが撮影位置にされた状態のカメ
ラを示す前側から見た外観斜視図である。
【図3】スライドケースが取り外されてカートリッジ交
換位置にされた状態のカメラを示す後側から見た外観斜
視図である。
【図4】スライドケースが不使用位置にされた状態のカ
メラを示す外観斜視図である。
【図5】スライドケースがセーフティロック位置にされ
た状態のカメラを示す外観斜視図である。
【図6】電池を交換している状態のカメラを示す外観斜
視図である。
【図7】基台に取り付けられるカメラ構成部品を示す分
解斜視図である。
【図8】スライドケースが撮影位置にされた状態のカメ
ラを示す縦断面図である。
【図9】カートリッジ交換状態を示すカメラ本体の外観
斜視図である。
【図10】ストロボ発光部のポップアップ機構を示す分
解斜視図である。
【図11】遮光蓋開閉レバーを示す分解斜視図である。
【図12】ストロボ発光部が使用位置のときの撮影位置
ロック機構を示す斜視図である。
【図13】(A)はストロボ発光部が収納位置のときの
撮影位置ロック機構を示す正面図であり、(B)はスト
ロボ発光部がポップアップを開始した直後の状態を示す
正面図である。
【図14】セーフティロック機構を示す平面図である。
【図15】他の実施形態におけるセーフティロック機構
を示す平面図である。
【符号の説明】
2 カメラ 3 撮影レンズ 5 ストロボ発光部 10 カメラ本体 11 シャッタボタン 12,105 スライドケース 39 フイルムカートリッジ 40 写真フイルム 55 ポップアップ機構 63,100 遮光蓋開閉レバー 65 駆動レバー部 66 係合軸部 80 撮影位置ロック機構 81 第1係止部 81a,81b 第1係止孔 82 第2係止板 83 連動板 84 ピニオン 85 連動アーム 86 第2係止爪 91 セーフティロック機構 92 連動レバー 93 第3係止板 94 保持係合部 95 係合支点部 96 セーフティロック強制解除支点部 97 第3係止爪 101 セーフティロックレバー 102 係止爪 103 係合端部 107 係合凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納位置と使用位置とに変移自在にされ
    使用位置側に付勢されたストロボ発光部、フイルムカー
    トリッジが装填されるカートリッジ室を備えたカメラ本
    体と、 このカメラ本体に取り付けられ、少なくとも撮影レンズ
    の前面側及び前記収納位置にあるストロボ発光部を覆い
    撮影の際に使用される各部の操作を禁止する不使用位置
    と、撮影レンズの前面側及びストロボ発光部を開放する
    とともに撮影の際に使用される各部の操作を可能にする
    撮影位置と、カートリッジ室のフイルムカートリッジの
    装填あるいは取り出しを可能にするカートリッジ交換位
    置との間で移動自在とされたスライドケースと、 スライドケースに設けた第1係止部、及びカメラ本体側
    に設けた第2係止部を有し、これら第1及び第2係止部
    による係止でスライドケースを前記撮影位置で停止させ
    る係止手段と、 前記ストロボ発光部が収納位置のときに前記係止手段が
    係止することなく、ストロボ発光部が使用位置のときに
    前記係止手段が係止する連動手段とを備えたことを特徴
    とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記第2係止部を、第1係止部に係止す
    る位置と係止することのない退避位置との間で変位し、
    係止位置側に付勢されている第2係止部材から構成し、
    前記連動手段を、ストロボ発光部が収納位置近くのとき
    に、第2係止部材の変移量が大きくなるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記連動手段を、前記第2係止部材に形
    成した第1のラックと、第1のラックに噛み合うピニオ
    ンと、このピニオンに噛み合う第2のラックを有する連
    動部材と、前記ストロボ発光部が収納位置のときに連動
    部材を押して第2係止部材を退避位置にし、ストロボ発
    光部が使用位置のときに連動部材の押動を解除して第2
    係止部材を係止位置にする連動アームとから構成したこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記フイルムカートリッジを、回転操作
    によりフイルム通路を開閉する遮光蓋を有したIX24
    0タイプとし、前記遮光蓋に係合する遮光蓋係合軸部
    と、スライドケースの前記カートリッジ交換位置から撮
    影位置への移動の際にスライドケースに係合して回転す
    る駆動レバー部とを有する遮光蓋開閉レバーを設け、こ
    の遮光蓋開閉レバーを遮光蓋を閉じる方向に付勢したこ
    とを特徴とする請求項3記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記連動部材に設けた係合部と、この係
    合部に一端部が係合して回転変移する連動レバーと、連
    動レバーの他端部が回動自在に取り付けられ、前記スラ
    イドケース側の第1係止部に係止する位置と係止するこ
    とのない退避位置との間で変移し、係止位置側に付勢さ
    れている第3係止部材と、前記遮光蓋開閉レバーに設け
    られ、遮光蓋が開状態のときに連動レバーの中間部に当
    接して、第2係止部材の変移を第3係止部材に伝達する
    係合支点部とを備えたことを特徴とする請求項4記載の
    カメラ。
  6. 【請求項6】 前記遮光蓋開閉レバーの近くにセーフテ
    ィロックレバーを設け、このセーフティロックレバーに
    係止爪と係合端部を形成し、このセーフティロックレバ
    ーを前記係止爪がスライドケースに係止する係止位置
    と、係止することのない退避位置との間で変移自在にす
    るとともに、係止位置側に付勢し、前記遮光蓋開閉レバ
    ーに、前記係合端部が入り込む係合凹部を形成し、この
    係合凹部は、遮光蓋開閉レバーが遮光蓋を閉位置にした
    ときに前記係合端部に対面する位置に形成し、前記係止
    部の両側には斜面を形成し、スライドケース側の係止部
    が移動する際にこの斜面を介してセーフティロックレバ
    ーを係止解除側にするようにしたことを特徴とする請求
    項4記載のカメラ。
JP11933398A 1998-04-28 1998-04-28 カメラ Pending JPH11311820A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11933398A JPH11311820A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11933398A JPH11311820A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11311820A true JPH11311820A (ja) 1999-11-09

Family

ID=14758893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11933398A Pending JPH11311820A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11311820A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016056669A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 ジョン・アール・コディJon R. Kodi クリップ装着装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016056669A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 ジョン・アール・コディJon R. Kodi クリップ装着装置
US9797148B2 (en) 2014-09-05 2017-10-24 Kodi Klip, Llc Clip applying apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6137960A (en) Reduced height camera with contoured battery chamber disposed above exposure aperture
JP3026128B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
US6278846B1 (en) Compact camera having a flash unit and battery cover which rotate about a common axis
US6554497B2 (en) Compact camera
JP3136364B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH11311820A (ja) カメラ
JPH11231391A (ja) 写真カメラ
JPH10104712A (ja) カメラ
JPH11231375A (ja) カメラ
JP3293028B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH11231377A (ja) カメラ
JP3122799B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3215983B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP2576915Y2 (ja) レンズ付フィルムユニットのレリーズロック機構
US6295421B1 (en) Camera
JP2591327Y2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3215982B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP2606163Y2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3182622B2 (ja) レンズ付フィルムユニットの製造方法
JP3220861B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP2577602Y2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP2867089B2 (ja) カメラ
JP2592220Y2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP2575227Y2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3122798B2 (ja) レンズ付フィルムユニット及びレンズ付フィルムユニット製造方法