JPH09101559A - フィルム給送装置 - Google Patents

フィルム給送装置

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Publication number
JPH09101559A
JPH09101559A JP7259992A JP25999295A JPH09101559A JP H09101559 A JPH09101559 A JP H09101559A JP 7259992 A JP7259992 A JP 7259992A JP 25999295 A JP25999295 A JP 25999295A JP H09101559 A JPH09101559 A JP H09101559A
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JP
Japan
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film
perforation
frame
time
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Withdrawn
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JP7259992A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Okumura
洋一郎 奥村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/724,023 priority patent/US5784659A/en
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Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B1/00Film strip handling
    • G03B1/18Moving film strip by means which act on the film between the ends thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムの最終駒の検出により「フィルムの
終り」を検出する手法で動作するフィルム給送装置を提
供すること。 【解決手段】 1撮影面に2つのパーフォレーションを
有すフィルム使用のカメラにおいて、第1のパーフォレ
ーションの通過を検出しフィルム給送速度を検出する検
出手段15,17,18と、その給送速度に応じて所定の制限値
( リミッター時間) を設定する設定手段20,32 と、「フ
ィルム巻上げ」時に設定済みの当該制限値以内に期待し
ている第2のパーフォレーションの通過が検出されない
場合に、これを「フィルムの終り」であると判定するフ
ィルムエンド判定手段20とを備え、所定の「フィルム(
1コマ) 巻上げ」処理手順に従うフィルム給送動作を行
い、また、フィルムエンド時にはフィルム巻戻し動作を
行うフィルム給送装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、カメラのフィルム巻上
げ装置に関し、詳しくはフィルムエンドでフィルムが
「突っ張る」以前に、フィルムエンドを検出してモータ
ーを停止させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラのフィルムエンド検出と、モータ
ー停止制御技術に関する公知例としては次のものが挙げ
られる。USP−4954859にはフィルムエンドで
フィルムが突っ張って、フィルムの移動に伴って出力さ
れるパーフォレーションの信号が所定時間検出されない
場合、フィルムエンドを検出する例が開示されている。
【0003】また、USP−4443084,特開昭6
0−123828号公報では、モーターの駆動開始して
からの経過時間を計算し、一駒巻き上げるのに要する時
間が経過しても処理が終らない場合に、フィルムエンド
を検出するという内容が開示されている。
【0004】さらに、特開平6−138526号公報に
は、特に新しい形態のフィルムに関し、所定時間以上が
経過しても、通常検出される2つのパーフォレーション
のうちの1つしか検出されない場合にこの状態をフィル
ムエンドとして判定する例が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、フィルムの給
送制御は、オートフォーカス(AF)でのレンズ駆動制
御や、鏡枠のズーム駆動制御等とは違い「外乱」による
影響が多い。レンズ駆動やズーム駆動はメカの駆動が外
乱し、例えば温度や湿度、電源電圧等に対してある程度
のメカ固有の傾向が見られ、カメラを設計する時点でそ
れを予想することも可能である。
【0006】しかし、フィルムの給送制御の場合は、フ
ィルムベースの硬さがさまざまであり、カメラ設計後に
も種々に変化するものもある。一般には温度が低くなる
に従って、又、湿度が低くなるに従ってフィルムベース
は硬くなる傾向があり、それに伴ってフィルムの給送速
度も遅くなり、時間がかかる傾向を有している。
【0007】前述した公知例、USP−495485
9,USP−4443084,特開昭60−12382
8号公報等で教示された従来技術では、低温,低湿およ
び低電圧の諸条件を見込んで、フィルムの給送速度を予
測し、パーフォレーション信号検知や、一駒巻き上げる
に要する時間にある程度余裕をもたせて「フィルムエン
ド」の検出を行なっていることが解る。
【0008】しかし、従来のようにフィルムエンドの検
出するに要する時間を長く設定すると、フィルムエンド
の状態のままでフィルム自体が突っ張られたままモータ
ーが動かなくなる現象が続く。この状態においては、モ
ーターのコイルに貫通電流が流れる時間が長期化し、モ
ーターを駆動す ただし、モータードライバー回路に電流容量の大きなも
のを採用すると、装置としてのコストまたは容積におい
ても不利なものとなる。
【0009】また、フィルムカートリッジの中には新品
の電池である等によりフィルム給送速度が速いまま駆動
され、フィルムエンドになると同時にフィルムを急速に
突っ張ることでフィルム自体が破断してしまうものや、
カートリッジの仕組上、破壊してしまうものがあり、最
悪の場合にはフィルムカートリッジ自体を外に取り出せ
なくなってしまう不具合も起こり得る。
【0010】そこで、本発明は上述のような不具合点に
鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、フィ
ルムの「突っ張り」でフィルムエンドを検出する方式で
はなく、フィルムの最終駒を検出することにより、フィ
ルムの終りを検出する方式のフィルム給送装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような事
情に鑑がみてなされたものであり、上記の不具合を解消
し目的を達成するために次のような手段を講じている。
すなわち、一駒中に間隔を違えて配設されたパーフォレ
ーションを検出し、パーフォレーション間を通過する所
要時間を計時することで、その時の当該装置固有のフィ
ルム給送速度をすばやく検知し、最終駒に特有のパーフ
ォーレーションの信号が検知されるであろう限界を意味
する時間制限値(リミッター)として判定に利用するこ
とにより「フィルムの終わり」を論理的に判定する。詳
しくは、 (1) 1つの撮影画面領域に2つのパーフォレーショ
ンを備えるフィルム使用可能なカメラにおいて、前記パ
ーフォレーションの通過を検出し、フィルムの給送速度
を検出する検出手段と、検出された当該フィルムの給送
速度に応じて、制限値としてのリミッター時間を設定す
る設定手段と、当該フィルムを巻き上げるときに、設定
された前記リミッター時間内にパーフォレーションの通
過が検出されない場合に、フィルムの終わりであるとの
判定を行うフィルムエンド判定手段と、を具備すること
を特徴とするフィルム給送装置を提供する。
【0012】(2) 前記リミッター時間は、計測され
た当該フィルム給送速度に基づいてテーブル参照により
求めることを特徴とする(1)に記載のフィルム給送装
置を提供する。
【0013】(3) 前記フィルムエンド判定手段は、
フィルムエンドを意味する情報を不揮発性記憶手段に記
憶することを特徴とする(1)に記載のフィルム給送装
置を提供する。
【0014】(作用)上記の手段を講じたことにより次
のような作用を奏する。すなわち、 (1) フィルム給送手段によって給送されるフィルム
が、1コマに必ず2つのパーフォレーションを所定位置
に有することを利用して、最初の第1パーフォレーショ
ンと第2パーフォレーションとの距離の給送に要する時
間を速度検出手段に基づき演算手段で求め、その予想で
きるの値を制限時間として設定しておき、フィルムエン
ド判定手段は、当該第1パーフォレーションの検出した
時から計時を開始した値が、前記の制限時間を超過する
か否かを監視し、超過した場合をフィルムの終わりと判
定してリワインド動作を行う。
【0015】(2) 前記演算手段は、制限時間を設定
する場合に、予め実験によって設定されてなる給送速度
とリミッター時間との関係表に基づいて動作に適切な制
限時間の値を求める。 (3) 前記フィルムエンド判定手段は、フィルムエン
ドを意味する情報を例えばEEPROM等の不揮発性記
憶手段に記憶して利用する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下には、関連する図面を参照し
ながら本発明に係わる複数の実施形態を詳細に説明す
る。 (第1実施形態例)図1には、本発明の実施形態に共通
な装置として、カメラのフィルム給送装置に関する概略
的な構成を例示している。また、このカメラに使用され
るフィルムは図2〜図4に示すような形式のものであ
る。
【0017】まず最初に、図1に従って実施形態のカメ
ラのフィルム給送装置についてその構成を説明する。こ
のカメラのフィルム給送装置は、後述する構成のフィル
ム1と、当該フィルム1を収納するパトローネ2と、フ
ィルム1を巻き付けるためのスプール軸9と、前記スプ
ール軸9に合致し、給送モーター12の駆動を伝えるR
フォーク10(図4参照)と、カメラ側に設けられたフ
ィルム巻上げ用の巻上軸11と、前記巻上軸11および
前記スプール軸9を駆動させる給送モーター12(図4
参照)と、フィルム1に圧接しフィルムの移動に伴って
回転するフィルム従動ローラ13と、前記フィルム従動
ローラ13の回転を検知する回転検出器(センサ)14
と、回転検出器14を駆動させるフィルム従動ローラ回
転検出回路15と、フィルムを押し付けるための圧板1
6と、前記フィルム1のパーフォレーションを検出する
ためのパーフォレーション検出部(即ち、センサ)17
と、パーフォレーション検出回路18と、巻上げ用の給
送モーター12を駆動制御するためのモーター制御回路
19と、前記各構成部材を制御するCPU20とで構成
されている。また前記Rフォーク10に給送モーター1
2の駆動力を伝える駆動機構21(図4参照)が設けら
れている。
【0018】CPU20には、カメラの調整値や、カメ
ラの状態,撮影コマ数,撮影モードを記憶する不揮発性
メモリ(例えば、EEPROM)32が接続される。な
お、従動ローラー13についての詳しい説明は、特願平
6−144649号公報にも記載されているのでここで
はその説明は省略する。
【0019】次に、本発明に関わるカメラのフィルム給
送装置に装着されるフィルムの概要について説明する。
この種のフィルム1は、図1および図2に示すように、
パトローネ2にロール状に巻き取られて収納されてい
る。また、図2中のF1,F2,…,F36は撮影コマ
3を示し、各撮影駒( コマ) の始端、終端の上方にそれ
ぞれ1つのパーフォレーションが配設されたものであ
る。
【0020】図2における先頭の撮影コマ3( F1) に
設けられた2つのパーフォレーションのうち、フィルム
先端側に設けられたパーフォレーションを「第1」パー
フォレーションP1aと称し、そのコマの終端側に設け
られたパーフォレーションを「第2」パーフォレーショ
ンP1bと称する。
【0021】よって、例示のような「36枚撮り」フィ
ルムの場合は、最終コマF36にも2つのパーフォレー
ションP36aとP36bが設けられているが、それに
続く次のコマは存在しない故に、パーフォレーションP
36bに続くパーフォレーションも設けられていない。
つまり、このパーフォレーションP36bが当フィルム
で最後に検知され得るパーフォレーションである。
【0022】また、図3には、フィルムの1つの撮像コ
マ周辺の構成が拡大されて示されている。図示のよう
に、フィルム1の第1および第2パーフォレーション
5,6の間の撮影コマ3の上方および撮影コマ3の下方
には、種々の撮影データを記録するための磁気トラック
4,7が長手方向に並列に設けられている。また、これ
ら磁気トラックのうち上方にある磁気トラック4は、例
えば光学的に情報を記録するトラックである。
【0023】磁気トラック7に一部重畳する破線で示す
領域には、例えば、焼き付け時のプリント画面サイズ等
の情報を光学的に記録するための画面サイズ情報記録領
域8が設けられている。
【0024】図4にも前説の図1に示したフィルム給送
装置が、撮影待機状態にある時のカメラの内部の状態と
して概略的に斜視図で示され、装置を構成する各要素の
位置関係が解る。
【0025】次に、このように構成されたカメラのフィ
ルム給送装置によって行われるフィルム給送動作につい
て、本発明の第1実施形態例としての特徴的な方法につ
いて手順を示すフローチャートに基づいて説明する。
【0026】まず図5に示されたフローチャートは、本
発明の実施形態に共通なカメラについての「レリーズシ
ーケンス」を概略的に示したものであり、図7および図
8は、このレリーズシーケンスの中の「1コマ巻き上
げ」における制御装置各部の動作波形を示すタイムチャ
ートである。
【0027】特に、図7は通常の一駒巻上げ,図8は最
終駒の一駒巻上げを示し、詳しくは、図7(a)にはパ
ーフォレーション検出波形が示され、同図7(b)には
フィルム従動ローラ回転検出波形が示され、同図7
(c)にはフィルム給送速度が示され、同図7(d)に
は給送モーター駆動電圧が示されている。
【0028】図5によれば、一連の「レリーズシーケン
ス」は次の順序により行われる。すなわち、使用に際し
てまず、未使用フィルムのパトローネ2をカメラに装着
して、カメラの蓋を閉じるが、その蓋を閉じたか否かが
検知され判定される(S1)。
【0029】蓋が閉じたと判定されると次に、フィルム
1の給送を開始させ、当該フィルムの先端部をスプール
軸9に巻き付ける(S2)。ここで、フィルム1の繰り
出される量(即ち、フィルム長)が所定量になったか否
かが判定される(S3)。
【0030】その所定量まで繰り出されると、次から
は、「1コマ分の巻き上げ」がさらに行われる(S
4)。そしてまず、第1の撮影コマ(F1)に撮影可能
な位置で停止する。なお、前記の所定量とは、後述する
ようにフィルム従動ローラ13の予め定められた回転数
(又はパルス数)とパーフォレーションの検出によって
設定される。
【0031】次にここで、撮影コマが「フィルムエン
ド」に達したか否かがチェックされる(S5)。フィル
ムエンドの情報は、後述の「1コマ巻上げ」で説明する
が、EEPROMに記憶されている。もし、フィルムエ
ンドに達した場合(YES) は、フィルム1をパトローネ2
の中に巻き戻し(即ち、リワインド)して一連のシーケ
ンスを終了する。しかし、一方、フィルムエンドとはま
だ判定されない場合(NO)は、フィルムは図4に示すよう
なカメラの撮影待機状態になっている。
【0032】そして、カメラの図示しない1stレリーズ
スイッチがON( 押下) されたことを検知し判定される
と(S6)、図示しない測距・測光装置によって、所定
の測距および測光が行なわれる(S7)。
【0033】さらに続いて、図示しない2ndレリーズが
ONされたことを検知し判定されると(S8)、測距お
よび測光で得られた値に基づいて撮影レンズ22が駆動
され(S9)、適切な露光が行なわれる(S10)。
【0034】前記の露光が終了すると、撮影レンズ22
が初期状態にリセットされ(S11)、次なる撮影動作
に備なえるべく、前記ステップS4に戻って、再び「1
コマ巻き上げ」から行なわれる。この1コマ分の巻上げ
の際に、フィルム従動ローラ13が回転し、前記の回転
検出器14およびこのフィルム従動ローラ回転検出器1
5により、図7(b)に示すようなフィルム1の移動量
に応じたパルスが発生する。
【0035】ここで、図6に示された前述のステップ
「1コマ巻き上げ」(S4)の開始と停止の動作につい
てサブルーチンで示すフローチャートにしたがって説明
する。例えば、フィルムの撮影コマF1(図2を参照)
への露光が行なわれ、次の撮影コマF2まで巻き上げ、
撮影待機状態に設定することを例とし、前説同様に図7
および図8の信号波形を参照しながら詳しく説明する。
【0036】まず、露光が終了して1コマの撮影が終了
すると、本サブルーチンがCallされ、次なるコマのフィ
ルム給送の動作が開始される(S21)。この時、図7
(b)と図8(b)に示す様なフィルム従動ローラ信号
のパルスが出力される。
【0037】そして、前記撮影コマF1の第2パーフォ
レーション6の検出信号、即ち、図7(a)と図8
(a)に示す立下がり信号を検出したら(S22)、フ
ィルムの給送スピードを計時するためのタイマをスター
トさせる(S23)。
【0038】続いて、パーフォレーションの信号の立上
がりを検出したら(S24)、当該タイマをストップ
し、そのタイマ値を読み取る(S25)。そして、その
タイマ値に基づき次なるパーフォレーションが検出され
る迄のリミッター時間を算出する(S26)。なお、そ
の算出の方法は、下記に示す式による方法と図11に示
す表1からのテーブル参照により求める。なお、例示の
方法のほかにも、リミッター時間の求め方は種々あり得
る。
【0039】 リミッター時間 = 係数1 × タイマ値 + 係数2 …(式1) 上式中の係数1,2は実験結果に基づく値を設定し、例
えば、係数1=2. 5,係数2=50とする。
【0040】また、計算速度の遅いCPUを採用する場
合は、所定の表から求める方法が適切である。すなわ
ち、表( テーブル) から求める方式は、求めたタイマ値
に対応するリミッター値を、所定のテーブルの参照によ
って求める方法であり、その例を図11の「表1」とし
にて例示している。
【0041】上述のようにして求められたリミッター値
を記憶しておく。次にタイマをリセットした後、再スタ
ートするが(S27)、これは、フィルム給送動作のブ
レーキ時の停止精度を安定させるためにフィルムにブレ
ーキをかけ易くする為であり、モーターの駆動電圧に最
低駆動電圧を設定する(S28)。なお、この最低電圧
は電池が弱っている時に当該カメラシステムが稼動でき
る最低の電池電圧である。
【0042】次に、現在のタイマの値を監視しておきタ
イマ値が、前記のリミッター値を超えているか否かをチ
ェックする(S29)。もしこのタイマ値がリミッター
値を超えていない場合(NO)は、パーフォレーションの立
ち下がりを検出する(S31)。そうでない場合(YES)
は、フィルムエンドであるので、そのフィルムエンド状
態を示す所定のデータをEEPROMに記憶する(S3
0)。
【0043】前記のステップS31においてパーフォレ
ーションの立下がりを検出したか、フィルムエンド状態
を検出した場合(YES) には、モーターに所定時間(例え
ば20msecの間)逆転ブレーキをかける(S32)。そ
の後、モーターに所定時間(例えば100msecの間)シ
ョートブレーキをかける(S33)。
【0044】以上で一連の「1コマ巻上げ」動作シーケ
ンスを終了して、前述のカメラシーケンスの当該ステッ
プS4の直後にReturnする。 (作用効果1)このように本例では、図6に示すような
「1コマ巻上げ」ルーチンに基づいて動作することによ
り、パーフォレーションの検出の基づいて「フィルムエ
ンド」を判定する際に、第2パーフォレーションが検出
されるであろう時期をあらかじめそのフィルム給送装置
の状態を考慮に入れて予想し、待つ時間(即ち、リミッ
ター時間)を設定している故に、フィルムに対する無用
な「突っ張り」を生ぜずにフィルムの終りを検出して巻
戻しに移行することの可能なフィルム給送装置を提供で
きる。
【0045】(第2実施形態例)本発明に係わる第2実
施形態例は、前説の第1実施形態例で例示したリミッタ
ー時間によってフィルムエンドを検出する方法に加え
て、給送開始時点からフィルムの従動パルスをカウント
し2つ目のパーフォレーションが出力される迄の従動パ
ルス数に所定の余裕を加えた所定数になる迄に2つ目の
パーフォレーションの出力がない場合、フィルムエンド
を判定する方法である。
【0046】そこで図9に示すフローチャートに基づ
き、前説の図6と異なる追加されたステップS42,S
51を中心にして、図7および図8の信号波形を参照し
ながらその方法の詳細について説明する。
【0047】始めにフィルム給送開始し(S41)、そ
れに続いて、図7(b),図8(b)に示す様なフィル
ム従動パルス数のカウントが開始される(S42)。そ
して、ステップS43〜S50は前説の図6のS22〜
S29と同様なステップである。
【0048】次に、従動パルス数が上記の所定数を超え
たか否かを判定し(S51)、その所定数を超過した場
合には、この状態を「フィルムエンド」であると判定し
てステップS53へ進み、そのフィルムエンド状態を示
す所定のデータをEEPROMに記憶する。
【0049】また、ステップS52,S53およびステ
ップS54は、前説の図6のS30,S31,S32お
よびS33と同様なステップである。 (作用効果2)本例のように、始めのステップS41の
フィルム給送開始につづいて、フィルム従動パルス数の
カウントを開始している(S42)。すなわち、この方
法は、フィルムの給送開始時点からすでに従動パルスを
カウント開始して、第2パーフォレーションが検出され
るであろう時点迄に出力される従動パルス数に十分な余
裕をもたせた所定パルス数に設定して待ち、そのパルス
数をカウントする迄に、期待した第2パーフォレーショ
ンが検出されない場合をもってステップS51において
「フィルムエンド」であると判定する方法である。よっ
て、この方法によれば、パルス数に基づくカウント精度
をよくすることができる。
【0050】(第3実施形態例)次に例示する第3実施
形態例は、前説の第2実施形態例とほぼ同じであるが、
その特徴として、従動パルスをより精度良くカウントす
る為に、パーフォレーションの立上がりからカウントを
開始する方法であることが挙げられる。すなわち、従動
パルスは従動ローラ13の回動に伴ない出力される信号
だが、圧板16等によるフィルム1と従動ローラ13と
の圧接状態が所定より弱いと、フィルム面で滑って正し
く回転しない故に、正しい従動パルスが出力されないこ
とがあり、パルス波としてはいわゆる「歯抜け」の部分
が生じることがある。故に、計数精度の向上のために、
なるべく短い区間でカウントするように改良した方法を
実施したものである。
【0051】そこで図10が示すフローチャートに基づ
き、前説の図6および図9と異なるステップS68を中
心にして、図7および図8の信号波形を参照しながらそ
の方法の詳細について説明する。
【0052】図10のフローチャート中のステップS6
1〜S67は、前説の第1実施形態例の手順と同様であ
る。それに続く次なるステップS68において、パーフ
ォレーションの立上がりに基づきフィルム従動パルスの
カウントを開始する(S68)。
【0053】そしてまた続くステップS69〜S74
は、第1実施形態例で示した図6のS28〜S33と同
様な手順ステップである。 (作用効果3)本例のように、当該1コマ巻上げ処理の
初期ではなく、リミッター時間を算出して設定した後の
ステップS68において、パーフォレーションの立上が
りからフィルム従動パルスのカウントを開始している。
【0054】その結果、このような方法によれば、従動
パルスをより精度良くカウントすることができる。 (変形例)その他に、従動ローラーの1つ1つのパルス
幅を検出し給送スピードを求め、第1実施形態と同様に
フィルムエンドを検出する方法もある。
【0055】以上のように複数の実施形態について説明
してきたが、そのほかにも本発明の要旨の範囲であれば
種々の変形実施も可能である。以上、本発明に係わる実
施形態に基づいて説明したが、本明細書中には以下の発
明が含まれている。
【0056】(1) 1つの撮影画面領域に2つのパー
フォレーションを備えるフィルム使用可能なカメラにお
いて、前記パーフォレーションの通過を検出し、フィル
ムの給送速度を検出する検出手段と、検出された当該フ
ィルムの給送速度に応じて、制限値としてのリミッター
時間を設定する設定手段と、当該フィルムを巻き上げる
ときに、設定された前記リミッター時間内にパーフォレ
ーションの通過が検出されない場合に、フィルムの終わ
りであるとの判定を行うフィルムエンド判定手段と、を
具備することを特徴とするフィルム給送装置。
【0057】(2) 前記リミッター時間は、計測され
た当該フィルム給送速度に基づいてテーブル参照により
求めることを特徴とする(1)に記載のフィルム給送装
置。 (3) 前記フィルムエンド判定手段は、フィルムエン
ドを意味する情報を不揮発性記憶手段に記憶することを
特徴とする(1)に記載のフィルム給送装置。
【0058】(4) 1つの撮影駒( コマ) に2つのパ
ーフォレーションを備えるフィルムが装填できるカメラ
にあって、前記フィルムを巻き上げ巻き戻しするフィル
ム給送手段と、前記フィルムの給送に伴って出力される
パーフォレーションに対応する信号を検出し、所定の検
出信号を出力する検出手段と、前記検出手段からの当該
検出信号により前記フィルムの給送速度を検出する速度
検出手段と、前記速度検出手段により検出された当該給
送速度から(所定制限時間としての)リミッター時間を
求める演算手段と、前記リミッター時間内に前記検出手
段の信号出力が無い場合は、前記フィルムの「フィルム
エンド」であると判定するフィルムエンド判定手段と、
を具備し、フィルムエンドであると判定したら、前記フ
ィルムの巻き戻しを行なうことを特徴とするフィルム給
送装置。
【0059】(5) 前記演算手段は、給送速度とリミ
ッター時間との関係を表すテーブルを有し、検出された
当該給送速度に対応する当該リミッター時間の値を前記
テーブルの検索にて求めることを特徴とする(4)に記
載のフィルム給送装置。
【0060】(6) EEPROMを記憶手段として更
に具備し、前記フィルムエンド判定手段は、フィルムエ
ンドを意味する情報を前記EEPROMに記憶すること
を特徴とする(4)に記載のフィルム給送装置。
【0061】
【発明の効果】以上に本発明に係わる実施形態として例
示したフィルム給送装置によれば、次のような効果が得
られる。フィルムエンド検出を当該フィルム給送装置固
有の現在の給送速度を基にして精度良く行うことができ
る故に、従来の様なフィルムの「突っ張り」状態は回避
され、よってモーターの貫通電流の発生を未然に防止で
きる。また、フィルムの「突っ張り」に起因するフィル
ム・カートリッジの破壊を防止できる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に共通なフィルム給
送装置を示す概略構成図。
【図2】図2は、本実施形態例に使用するフィルムの形
式を示す説明図。
【図3】図3は、フィルムの撮像コマ周辺を示す部分拡
大図。
【図4】図4は、撮影待機状態時のフィルム給送装置を
含むカメラ内部の状態を示す斜視図。
【図5】図5は、本発明の実施形態に共通なカメラの
「レリーズシーケンス」を概略的に示すフローチャー
ト。
【図6】図6は、本発明の第1実施形態例に係わるフィ
ルム給送装置の「1コマ巻上げ」の手順を示すサブルー
チンのフローチャート。
【図7】 「1コマ巻上げ」における制御装置各部の動
作波形を示し、(a)は、パーフォレーション検出波形
を示すタイムチャート、(b)は、フィルム従動ローラ
信号の検出波形を示すタイムチャート、(c)は、フィ
ルム給送速度の変化を示すタイムチャート、(d)は、
給送モーターの駆動電圧の変化を示すタイムチャート。
【図8】 「1コマ巻上げ」における制御装置各部の動
作波形を示し、(a)は、パーフォレーション検出波形
を示すタイムチャート、(b)は、フィルム従動ローラ
信号の検出波形を示すタイムチャート、(c)は、フィ
ルム給送速度の変化を示すタイムチャート、(d)は、
給送モーターの駆動電圧の変化を示すタイムチャート。
【図9】図9は、本発明の第2実施形態例に係わるフィ
ルム給送装置の「1コマ巻上げ」の手順を示すサブルー
チンのフローチャート。
【図10】図10は、本発明の第3実施形態例に係わる
フィルム給送装置の「1コマ巻上げ」の手順を示すサブ
ルーチンのフローチャート。
【図11】図11は、タイマ値に対応するリミッター値
を求めるための表1。
【符号の説明】
1…フィルム, 2…パトローネ,
5…第1パーフォレーション, 6…第2パーフォ
レーション,12…給送モータ, 13
…フィルム従動ローラ,15…従動ローラ回転検出回
路, 17…パーフォレーション検出部,18…パー
フォレーション検出回路,19…モータ制御回路,20
…CPU, 32…EEPROM( 不揮発性メ
モリ) ,S1〜S11…メインルーチン「カメラシーケ
ンス」処理ステップ,S21〜S33…サブルーチン
「1コマ巻上げ」処理ステップ( その1) ,S41〜S
54…サブルーチン「1コマ巻上げ」処理ステップ( そ
の2) ,S61〜S74…サブルーチン「1コマ巻上
げ」処理ステップ( その3) 。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの撮影画面領域に2つのパーフォレ
    ーションを備えるフィルム使用可能なカメラにおいて、 前記パーフォレーションの通過を検出し、フィルムの給
    送速度を検出する検出手段と、 検出された当該フィルムの給送速度に応じて、制限値と
    してのリミッター時間を設定する設定手段と、 当該フィルムを巻き上げるときに、設定された前記リミ
    ッター時間内にパーフォレーションの通過が検出されな
    い場合に、フィルムの終わりであるとの判定を行うフィ
    ルムエンド判定手段と、を具備することを特徴とするフ
    ィルム給送装置。
  2. 【請求項2】 前記リミッター時間は、計測された当該
    フィルム給送速度に基づいてテーブル参照により求める
    ことを特徴とする、請求項1に記載のフィルム給送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記フィルムエンド判定手段は、フィル
    ムエンドを意味する情報を不揮発性記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のフィルム給送装
    置。
JP7259992A 1995-10-06 1995-10-06 フィルム給送装置 Withdrawn JPH09101559A (ja)

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