JP3366109B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JP3366109B2
JP3366109B2 JP10957694A JP10957694A JP3366109B2 JP 3366109 B2 JP3366109 B2 JP 3366109B2 JP 10957694 A JP10957694 A JP 10957694A JP 10957694 A JP10957694 A JP 10957694A JP 3366109 B2 JP3366109 B2 JP 3366109B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
feeding
frame
perforation
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10957694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07319016A (ja
Inventor
直行 西納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10957694A priority Critical patent/JP3366109B2/ja
Publication of JPH07319016A publication Critical patent/JPH07319016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3366109B2 publication Critical patent/JP3366109B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラに関し、詳細には
フイルムのコマが振動等により正しい撮影位置から巻上
げ方向にずれている状態において撮影されたのち1コマ
給送をする場合の給送制御の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラにおいては、写真フイルム
のパーフォレーションにスプロケットが係合し、このス
プロケットによってフイルムの給送量が設定されてい
た。すなわち、1コマの撮影が終了すると、モータ等の
フイルム給送手段が駆動されてフイルムの1コマ給送が
開始され、例えばスプロケットの1回転がフイルムの1
コマ給送量に相当する場合は、フイルムの給送によって
スプロケットが回転し、1回転したときにロックされて
フイルム給送手段の駆動が停止される。この状態でフイ
ルムの1コマが撮影位置にセットされてシャッタ等がチ
ャージされる。
【0003】ここでフイルムは、撮影準備の完了したコ
マに対して撮影が行われた後もスプロケットによりその
給送方向の位置が固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、フイル
ムの給送量を上記スプロケットによらず、光検出器等の
パーフォレーション検出手段の出力信号に基づいて制御
するカメラが開発されている。このカメラは、パーフォ
レーション検出手段の出力信号のうちパーフォレーショ
ンを検出したことによって得られるパルス数が、1コマ
給送の給送量に応じた予め設定された数に達した時点
で、フイルムの1コマ給送を停止させる制御を行なう手
段を備えている。
【0005】しかしこのカメラは、パーフォレーション
と係合するスプロケットを具備しないためフイルムは撮
影後の1コマ給送完了時に撮影位置でロックされず、取
扱い中の振動等により給送方向にパーフォレーションの
1ピッチ程度のわずかな位置ずれを起こす場合がある。
【0006】このようにコマずれの生じた状態のうちフ
イルムが巻上げ方向にずれた状態の場合は、そのずれた
位置で次の撮影がなされた後フイルムを巻き上げると、
そのずれた位置から1コマ分の距離を給送し終わる前に
パーフォレーションの検出により給送が停止されるの
で、撮影されたコマが撮影位置から完全に離脱する以前
に給送が停止されることとなり、その次の撮影によっ
て、撮影済みコマの巻戻し方向の端部が2重露光される
という問題がある。
【0007】このコマずれの問題は、パーフォレーショ
ンが等ピッチで形成された従来のパトローネに収容され
た 135フイルム(35mmフイルム)を使用するカメラに限
らず、1コマあたり1以上のパーフォレーションが規則
性をもって形成されたフイルムが、開閉可能の遮光扉を
有するカートリッジ内に収容されたフイルムカートリッ
ジ(例えば米国特許第 5,049,912号,同 5,049,913号,
同 5,047,794号,特開平5-313234号)を使用するカメラ
(例えば米国特許第 5,025,274号,特願平6-7914号)に
も生じる虞がある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、フイルムが巻上げ方向にずれて撮影位置に正しく
セットされていない場合にも、フイルムが2重露光され
るのを防止するカメラを提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、コマ
の位置ずれが認められた場合に本来給送されるべき1コ
マに加えてさらに位置ずれ量以上である1コマあるいは
パーフォレーション1ピッチ分給送して、1コマ給送後
の新たな撮影コマが撮影済みのコマと重ならないように
したものである。
【0010】すなわち本発明の第1のカメラは、1コマ
あたり1以上のパーフォレーションが形成された写真フ
イルムを1コマずつ給送するフイルム給送手段と、写真
フイルムの給送時にパーフォレーションの通過する位置
に対向して配置されたパーフォレーション検出手段と、
写真フイルムの1コマ給送の開始時および給送中に出力
されるパーフォレーション検出手段の信号に基づいて、
1コマ給送の開始時における写真フイルムの巻上げ方向
への位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、巻上げ方
向への位置ずれが検出された場合は、1コマ給送によっ
て給送されるべき1コマに加えてさらに1コマだけ余分
に給送するように、フイルム給送手段を駆動制御する手
段とを備えてなることを特徴とするものである。
【0011】ここで上記位置ずれは、極わずかな距離の
範囲内での位置ずれであって、この距離の範囲内とは隣
接する2つのパーフォレーションのピッチ未満の範囲を
意味するものとする。以下の位置ずれに関する記載につ
いても同様である。
【0012】また上記パーフォレーションは、1コマあ
たり1つずつ形成される場合は、隣接する2つのパーフ
ォレーションのピッチがフイルムの全長に亘って等しく
形成される必要があるが、1コマあたり2つ以上形成さ
れる場合は、隣接する2つのパーフォレーションのピッ
チが必ずしも 135フイルムのようにフイルムの全長に亘
って等しく形成されるものに限るものではない。
【0013】このようなフイルムとしては、例えば本願
出願人がすでに特許出願(特願平6−57396 号)してい
る「フイルムの給送制御方法」に使用される1コマあた
り2つのパーフォレーションを有する写真フイルムがあ
る。このフイルムは、1つのコマに属する2つのパーフ
ォレーションが互いに近接して形成され、隣接する2つ
のコマの一方に属するパーフォレーションのうち互いに
他方に属するパーフォレーションとして隣接する2つの
パーフォレーションは近接しないように形成される。
【0014】また本発明の第2のカメラは、従来の 135
フイルムに代表されるパーフォレーションが等ピッチで
形成された写真フイルムを1コマずつ給送するフイルム
給送手段と、写真フイルムの給送時にパーフォレーショ
ンの通過する位置に対向して配置されたパーフォレーシ
ョン検出手段と、写真フイルムの1コマ給送の開始時お
よび給送中に出力されるパーフォレーション検出手段の
信号に基づいて、1コマ給送の開始時における写真フイ
ルムの巻上げ方向への位置ずれを検出する位置ずれ検出
手段と、巻上げ方向への位置ずれが検出された場合は、
1コマ給送によって給送されるべき1コマに加えてさら
にパーフォレーション1ピッチ分だけ余分に給送するよ
うに、フイルム給送手段を駆動制御する手段とを備えて
なることを特徴とするものである。
【0015】
【作用および発明の効果】本発明の第1のカメラによれ
ば、パーフォレーション検出手段による給送開始時にお
ける出力と給送中の出力とに基づいて、パーフォレーシ
ョン1ピッチ未満程度のフイルムの巻上げ方向への位置
ずれが位置ずれ検出手段により検出され、その場合に
は、フイルム給送手段を駆動制御する手段が、フイルム
給送手段が本来給送するべき1コマに加えてさらに1コ
マ余分にフイルムを給送するように、フイルム給送手段
を駆動制御する。これによって巻上げ方向へフイルムが
位置ずれした状態で撮影が行なわれても、次に撮影され
るコマはこの位置ずれしたコマに重なる虞がない。
【0016】本発明の第2のカメラは、パーフォレーシ
ョンが等間隔で形成されたフイルムを使用する場合は、
上記本発明の第1のカメラと同様にフイルムの位置ずれ
が検出された場合に、フイルム給送手段を駆動制御する
手段が、フイルム給送手段が本来給送するべき1コマに
加えてさらにパーフォレーション1ピッチ分だけ余分に
フイルムを給送するように、フイルム給送手段を駆動制
御する。これによって巻上げ方向へフイルムが位置ずれ
した状態で撮影が行なわれても、次に撮影されるコマは
この位置ずれしたコマに重なる虞がない。
【0017】
【実施例】以下、本発明のカメラの実施例について図面
を用いて説明する。
【0018】図1は本実施例のカメラに備えられた制御
演算装置に記憶されたフイルム給送制御処理手順を示す
フローチャート、図2はこのカメラのフイルム給送機構
と電気的構造を示すブロック図、図3は本実施例のカメ
ラに使用される写真フイルムを示す概略図である。図示
のカメラは、巻取りスプール15の内部にフイルム給送用
の給送モータ16が収納されている。この給送モータ16
は、モータドライバ17を介して制御演算装置18によって
制御される。給送モータ16の駆動軸には、ピニオンギア
19およびギア20を介して、多数のスリットが放射状に一
定ピッチで形成されたエンコード板21が連結されてい
る。そして、このエンコード板21を挟むように発光ダイ
オードとホトトランジスタとを対面させたホトセンサ22
が設けられている。このホトセンサ22は、エンコード板
21が回転して発光ダイオードとホトトランジスタとの間
をスリットが通過する毎にパルス(エンコードパルスと
いう)を出力する。エンコードパルスは、信号処理回路
23で波形整形処理されてから制御演算装置18に送出さ
れ、後述するフイルム給送制御に用いられる。
【0019】写真フイルム11の1コマ給送は、制御演算
装置18によって駆動伝達機構25が巻上げ用に切り換えら
れてから、給送モータ16が駆動されて行われる。給送モ
ータ16の駆動力は、駆動伝達機構25を介して巻取りスプ
ール15に伝達され、写真フイルム11が巻取りスプール15
の外周に巻き取られるようになる。
【0020】全コマの撮影が終了したときには、駆動伝
達機構25は巻戻し用に切り換えられ、給送モータ16の駆
動力は、スプール駆動軸27に伝達され、写真フイルムパ
トローネ28のスプールが巻戻し方向に回転される。
【0021】写真フイルム11の露光範囲を規定するアパ
ーチャ31の後方には、カメラの背面カバーにバネを介し
て周知のフイルム圧板33が設けられている。このフイル
ム圧板33と背面カバーとの間には、フイルム圧板33に形
成された開口を通して写真フイルム11のパーフォレーシ
ョンP1 ,P2 ,P3 ,P4 ,……を検出するためのパ
ーフォ検出用センサ35と、写真フイルム11のベース面に
設けられた磁気記録層37に例えばパノラマサイズ等のト
リミング情報や被写体輝度等の撮影情報を磁気記録する
磁気記録ヘッド38とが設けられている。
【0022】パーフォ検出用センサ35の出力信号は、信
号処理回路40によって波形整形処理されてから制御演算
装置18に入力される。また、磁気記録ヘッド38は、ヘッ
ドドライバ41を介して制御演算装置18によって駆動さ
れ、制御演算装置18には処理手順処理や所定の定数の記
憶されたROM42、処理に必要な変数を格納するRAM
43が接続されている。ROM42は、本発明におけるフイ
ルム給送制御等のシーケンスを実行するための処理手順
(プログラム)が記憶されている。
【0023】本実施例のカメラに使用される写真フイル
ム11には、図3に示すように、フイルム先端側から順に
パーフォレーションP1 ,P2 ,P3 ,P4 ,……(24
枚撮りではP49まで)が形成されており、これらは1コ
マあたり2個ずつが近接して形成されている。このコマ
あたり2個のパーフォレーションのうち、巻上げ方向
(矢印X方向)にフイルム11を給送したときにnコマ目
(1≦n≦24;nは自然数)のパーフォレーションに
ついて、パーフォ検出用センサ35によって最初に検出さ
れるパーフォレーションP2n-1は、フイルム11のオーバ
ーランを防止するため、すなわち給送駆動中の給送モー
タ16を減速制御させるために使用され、この後続いて検
出されるパーフォレーションP2nは、減速した給送モー
タ16を急停止制御させるために使用されるものである。
ただし、最後のパーフォレーションP49は単独であり、
フイルム11の最終コマであることを示すために用いられ
る。
【0024】写真フイルム11のリーダ部11aには、巻取
りスプール15の爪に係合される3個のパーフォレーショ
ンQ1 ,Q2 ,Q3 が形成されている。これらのパーフ
ォレーションQ1 ,Q2 ,Q3 のフイルム幅方向の位置
は、パーフォレーションP1,,P2 ,P3 ,…,P49
の形成された位置とは異なり、前記パーフォ検出用セン
サ35には検出されないように配されている。なお、写真
フイルム11の終端部はスプール45に固着されている。
【0025】パーフォ検出用センサ35からの出力信号は
信号処理回路40によって波形整形処理されたパーフォ検
出信号となり、これが制御演算装置18に入力される。こ
のパーフォ検出信号は、図4に示すように、パーフォ検
出用センサ35がパーフォレーションP2n-1,P2nを検出
したときはLOWレベルとなり、写真フイルム部を検出
したときはHIレベルとなる。
【0026】なお、第(n−1)番目のコマの2個目の
パーフォレーションP2(n-1)から第n番目のコマの1個
目のパーフォレーションP2n-1までの部分を領域A、パ
ーフォレーションP2n-1を領域B、パーフォレーション
2n-1とパーフォレーションP2nとの間の写真フイルム
部を領域C、パーフォレーションP2nを領域D、パーフ
ォレーションP2nから次のコマ(第(n+1)番目のコ
マ)の1個目のパーフォレーションP2(n+1)-1までの部
分を領域Eとする。また、図4のパーフォ検出信号を示
すグラフの下方に、信号処理回路23から出力されたエン
コードパルスを示す。ここで領域B、Dの幅だけフイル
ム11が移動される間に検出されるエンコードパルスの数
をM、領域Aの幅だけ移動される間に検出されるエンコ
ードパルスの数をN(N>M)とする。
【0027】このように構成されたカメラのフイルム給
送制御の作用を図1および図4を参照して説明する。以
下の説明において、1コマ給送開始時の正規の状態はパ
ーフォ検出用センサ35が領域Dを検出している状態であ
って、この状態のフイルム11が振動等によってずらされ
る位置ずれ量の最大値は、近接する2つのパーフォレー
ションP2n-1、P2n間のピッチの範囲内とする。
【0028】1コマ目の撮影が終了すると、1コマ給送
制御用のシーケンスプログラムがROM42から読み出さ
れて実行される。制御演算装置18は、まずフイルム給送
を開始する前に、パーフォ検出信号のレベルをチェック
し(#1)、このレベルがLOWレベルのときは、RA
M43の記憶領域であるFLAG1に「0」を書き込み
(#2)、パーフォ検出信号がHIレベルのときはFL
AG1に「1」を書き込む(#3)。FLAG1=0は
パーフォ検出用センサ35が領域BまたはDを検出し、F
LAG1=1はパーフォ検出用センサ35が領域A,Cま
たはEを検出したことを意味する。
【0029】次いで、制御演算装置18は給送モータ16を
正転方向(フイルム給送方向)に駆動し(#4)、後述
の領域認識のために必要な変数kを「0」にリセットす
る(#5)。
【0030】続いて、制御演算装置18は信号処理回路23
から出力されるエンコードパルスをカウントし(#
6)、このカウント値がN以下においてパーフォ検出信
号に変化があった場合には(#6〜7)、RAM43の記
憶領域であるFLAG2に「1」を書き込み(#9)、
パーフォ検出信号に変化がない状態でNを超えた場合に
は(#6〜7)、FLAG2に「0」を書き込む(#
8)。さらに後の処理に必要なフラグとしてFLAG
‘E’に「0」を書き込む(#10)。
【0031】制御演算装置18は、FLAG1、FLAG
2に書き込まれた値をチェックする。
【0032】FLAG1=1、FLAG2=1のときに
は、モータ正転開始時(#4)は、パーフォ検出用セン
サ35の検出位置に写真フイルム11の領域C(#17)が
あって、給送中の現在は#7においてパーフォ検出信号
に変化を検出したのであるから、領域Dがパーフォ検出
用センサ35の検出位置を通過中であると判断される。し
たがって、領域Dを通過するために要するエンコードパ
ルス数Mを検出するのに必要な回転角度だけ給送モータ
16を回転駆動させてフイルム11を給送させて(#18)
領域Eを検出した状態とする。
【0033】FLAG1=0、FLAG2=1のときに
は、パーフォ検出用センサ35の検出位置を写真フイルム
11の領域BまたはDが通過中であると判断する(#1
1)。ここで変数kをインクリメントし(#12)、給
送中の現在は#7においてパーフォ検出信号に変化を検
出したのであるから、領域CまたはEがパーフォ検出用
センサ35の検出位置を通過中であると判断され、処理#
6に戻り、この通過中の領域CまたはEについて、再度
#6〜#10の処理を繰り返す。
【0034】この再処理の結果、FLAG1=0、FL
AG2=0となれば、通過中の領域はEであり、モータ
正転開始時(#4)は領域Dを検出していたと判断され
る(#13)。
【0035】再処理の結果、FLAG1=0、FLAG
2=1となれば、通過中の領域は再処理における#7に
おいてパーフォ検出信号に変化を検出したのであるか
ら、領域Dがパーフォ検出用センサ35の検出位置を通過
中であると判断され(#11)、変数kをインクリメン
トし(#12)、パーフォ検出用センサ35の検出位置を
領域Eが通過中(FLAG2=0)となるまでさらに、
#6〜#12の処理および#6〜#10の処理を繰り返
す。この間に変数kの値は「3」となる。この繰り返し
処理の結果、FLAG1=0、FLAG2=0となれ
ば、モータ正転開始時(#4)には領域Bを検出してい
たと判断される(#14)。
【0036】FLAG1=1、FLAG2=0のとき
は、パーフォ検出用センサ35の検出位置を写真フイルム
11の領域Eが通過中であると判断し、#6〜#7におい
てパーフォ検出信号に変化がないため、モータ正転開始
時(#4)にも領域Eを検出していたと判断し(#1
5)、FLAG‘E’に「1」を書き込む(#16)。
【0037】上述のように各場合において、フイルム11
の位置ずれ方向、位置ずれ量を検出した後、通過中の領
域がEとなるように給送モータ16を回転駆動させ、その
後、磁気記録ヘッド38を駆動してフイルム11のベース面
に設けられた磁気記録層37に磁気記録を開始する(#1
9)。
【0038】次いで、モータ正転開始時(#4)に領域
Eを検出していたかをFLAG‘E’の値によって識別
する(#20)。モータ正転開始時に領域Eを検出して
いたということは、フイルム11が巻上げ方向にずれてい
ることであり、その状態のままで撮影された写真画像
は、本来露光されるべきコマ位置よりもフイルム11の巻
上げ方向の後方(次のコマ方向)に位置することにな
る。
【0039】したがって、FLAG‘E’=1の場合は
(#20)、位置ずれのまま撮影されたコマに次の未露
光コマが重ならないように、フイルム11をまず1コマ分
給送して(#21)から次の給送停止処理に進む。
【0040】なおこの#21における1コマ分給送は、
パーフォ検出信号の変化が4回検出され、またはLOW
レベルを2回検出するなどの処理によって簡単に行うこ
とができる。
【0041】次に、パーフォ検出信号がLOWレベルに
なるのを待つ(#22)。この処理#22は、給送前の
第n番目コマの次のコマ(給送前に巻上げ方向にずれて
いた(領域Eにあった)場合にあっては次の次のコマ)
である第(n+1)番目コマ(同前にあっては第(n+
2)番目コマ)の1個目のパーフォレーションP
2(n+1)-1(同前にあってはパーフォレーションP
2(n+2)-1)を検出することを意味し、検出したら制御演
算装置18は給送モータ16を減速制御する(#23)。
【0042】そして、2個目のパーフォレーションP
2(n+1)を検出するのを待ち(#24)、検出したら制御
演算装置18は給送モータ16を停止制御する(#25)。
これによって、次の未露光のコマ(第(n+1)番目コ
マ(同前にあっては第(n+2)番目コマ))がアパー
チャ31に正確にセットされる。このコマが露光された
後、以上説明したシーケンスが繰り返され、各コマが順
次にアパーチャ31に正しくセットされる。
【0043】最後のコマが露光されてフイルム給送が行
われ、パーフォ検出用センサ35によってパーフォレーシ
ョンP49が検出されると、給送モータ16が減速される
が、次のパーフォレーションがないために当該次のパー
フォレーションは検出されず、制御演算装置18は最終コ
マであると判断して駆動伝達機構25を巻戻し用に切り換
え、写真フイルム11の巻戻しを行う。
【0044】以上説明したように、1コマ給送の開始時
点で写真フイルムがずれていても、そのずれ量を補正す
るように1コマ給送を行うから、コマずれ等が発生する
ことがないとともに、磁気記録の開始位置を一定にする
ことができる。したがって、写真フイルムを現像処理し
た後、磁気記録層に記録された磁気記録情報を正確に読
むことができ、この情報を有効に活用することができ
る。
【0045】また、フイルム11が給送開始時に巻上げ方
向に位置ずれしている場合には、1コマ給送によって給
送されるべき1コマに加えてさらに1コマ余分に給送す
ることによって、巻上げ方向に位置ずれした状態で撮影
されたコマが次の撮影によって2重露光されるのを防止
することができる。
【0046】なお上記実施例において、FLAG1=
1、FLAG2=1のときは、モータ正転開始時点にお
けるパーフォ検出用センサ35の検出位置には写真フイル
ム11の領域Cがあったと判断したが、領域Cではなく領
域Aであった可能性もある。しかしながら、このように
大きく写真フイルム11が移動する可能性は極めて低く、
前述した生じ得る位置ずれの範囲を逸脱しているため、
FLAG1=1、FLAG2=1のときには、検出位置
に領域Cがあったと判断する。
【0047】また#13,14では、モータ正転開始時
の検出位置が領域Dであったか領域Bであったかの判断
を行なっているが、その判断を他の処理に使用する必要
がなく、単にフイルムの給送を補正することを目的とす
るのであれば、#5,12,13,14の処理を省略し
た処理手順としてもよい。
【0048】以上説明した実施例は、フイルム給送を開
始してから1コマの1個目のパーフォ検出でフイルム給
送速度を減速するようにしたが、この減速度合を、パー
フォ検出信号がLOWレベルになっている時間を計測
し、この時間の長さ、すなわち検出位置をパーフォレー
ションが通過した速度に応じて変更するようにしてもよ
い。また、この場合、減速開始のタイミングとしては、
1コマの1個目のパーフォ検出を終了した時点、すなわ
ちパーフォ検出信号がLOWレベルからHIレベルにな
った時点とするのが好ましい。
【0049】また、上記実施例では、パトローネから写
真フイルムを引き出しながら、1コマ給送を行うカメラ
に本発明を適用したが、フイルム装填時に全コマを巻取
りスプールに巻き取り、1コマずつパトローネ内に巻き
戻しながら順次に撮影を行うプレワインディング方式の
カメラに適用することもできる。このようなカメラに本
発明を適用することにより、写真フイルムがリーダ部側
の最終コマ(通常の給送方式では第1コマ目)まで巻き
取られる前に撮影コマが終了したと判断したり、逆にリ
ーダ部側の最終コマを巻き取ったのにまだ撮影コマが残
っていると判断する誤動作を回避することもできる。
【0050】また、給送モータの回転に伴ってエンコー
ドパルスを発生するエンコード板とホトセンサの組合せ
によるエンコーダを用いたが、写真フイルムのベース面
に接触回転されるエンコード板を備え、写真フイルムの
移動距離に比例したエンコードパルスを発生させるフイ
ルムエンコーダを用いてもよい。
【0051】さらに、モータの回転時間とフイルム給送
距離はほぼ比例するから、前記エンコーダの代わりにタ
イマを用いてもよい。この場合には、巻取りスプールの
巻径変化や電源電圧の変動によって、モータの回転時間
とフイルム給送距離との間の比例関係が変化することを
考慮し、1コマ給送時のコマ数や電源電圧を考慮してタ
イマ値を補正することが好ましい。また、上記実施例に
おいても、巻取りスプールの巻径変化や電源電圧の変動
によって所定値M,Nの値を補正することによって領域
判断の精度を向上させることもできる。
【0052】なお本実施例においては、1コマあたり2
つのパーフォレーションが形成されてこの2つ(例えば
1 とP2 )は互いに近接するが、隣接するコマにそれ
ぞれ属するパーフォレーション同士(例えばP2
3 )は近接しない形式のフイルムを使用しているが、
本発明のカメラにおいてはこのようなフイルムを使用す
るものに限るものでなく、従来より広く一般に使用され
ている、隣接する2つのパーフォレーションのピッチが
フイルムの全長に亘って等しく形成された 135フイルム
を使用するものであってもよい。この場合は、フイルム
の1コマ分を余分に巻き上げる必要はなく、パーフォレ
ーションの1ピッチ分だけを余分に巻き上げる処理手順
とすればよい。このような処理手順とすることで余分に
送るフイルムの長さを短くすることができ、非常に経済
的である。
【0053】また 135フイルムはパーフォレーションの
ピッチが等しいために、上記実施例のようにパーフォ検
出信号のパルス数をカウントするだけでは位置ずれ方向
の認識ができない。したがって上記実施例の構成要素に
加えて位置ずれ方向検出手段を設ける必要がある。
【0054】なお 135フイルムを使用する場合は、余分
に給送するフイルムの長さがたかだかパーフォレーショ
ンの1ピッチ分だけであるので、位置ずれ方向検出手段
を設けずに、位置ずれを検出した場合はその位置ずれ方
向に拘らず一律に1ピッチ分だけ余分に給送する制御を
行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のカメラに備えられた制御演算装置に
記憶されたフイルム給送制御処理手順を示すフローチャ
ート
【図2】図1に示したカメラのフイルム給送機構と電気
的構造を示すブロック図
【図3】本実施例のカメラに使用される写真フイルムを
示す概略図
【図4】フイルムの検出領域、パーフォ検出信号、およ
びエンコードパルスの対応を示すグラフ
【符号の説明】
11 写真フイルム 16 給送モータ 18 制御演算装置 21 エンコード板 22 ホトセンサ 35 パーフォ検出センサ 38 磁気記録ヘッド P1 〜P49,Q1 〜Q3 パーフォレーション

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1コマあたり1以上のパーフォレーショ
    ンが形成された写真フイルムを1コマずつ給送するフイ
    ルム給送手段と、 該写真フイルムの給送時に前記パーフォレーションの通
    過する位置に対向して配置されたパーフォレーション検
    出手段と、 前記写真フイルムの1コマ給送の開始時および給送中に
    出力される前記パーフォレーション検出手段の信号に基
    づいて、前記1コマ給送の開始時における前記写真フイ
    ルムの巻上げ方向への位置ずれを検出する位置ずれ検出
    手段と、 該巻上げ方向への位置ずれが検出された場合は、前記1
    コマ給送によって給送されるべき1コマに加えてさらに
    1コマだけ余分に給送するように、前記フイルム給送手
    段を駆動制御する手段とを備えてなることを特徴とする
    カメラ。
  2. 【請求項2】 パーフォレーションが等ピッチで形成さ
    れた写真フイルムを1コマずつ給送するフイルム給送手
    段と、 該写真フイルムの給送時に前記パーフォレーションの通
    過する位置に対向して配置されたパーフォレーション検
    出手段と、 前記写真フイルムの1コマ給送の開始時および給送中に
    出力される前記パーフォレーション検出手段の信号に基
    づいて、前記1コマ給送の開始時における前記写真フイ
    ルムの巻上げ方向への位置ずれを検出する位置ずれ検出
    手段と、 該巻上げ方向への位置ずれが検出された場合は、前記1
    コマ給送によって給送されるべき1コマに加えてさらに
    前記パーフォレーション1ピッチ分だけ余分に給送する
    ように、前記フイルム給送手段を駆動制御する手段とを
    備えてなることを特徴とするカメラ。
JP10957694A 1994-05-24 1994-05-24 カメラ Expired - Fee Related JP3366109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10957694A JP3366109B2 (ja) 1994-05-24 1994-05-24 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10957694A JP3366109B2 (ja) 1994-05-24 1994-05-24 カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07319016A JPH07319016A (ja) 1995-12-08
JP3366109B2 true JP3366109B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=14513769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10957694A Expired - Fee Related JP3366109B2 (ja) 1994-05-24 1994-05-24 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3366109B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07319016A (ja) 1995-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4987431A (en) Film frame registration and correction by means of film prerecorded track
US5019843A (en) Camera having data imprinting function
JP3366109B2 (ja) カメラ
US5708887A (en) Film feeding control device and method for camera
US5625850A (en) Method of controlling film advance
JPH07270869A (ja) フイルム給送制御方法
JP3173875B2 (ja) 写真フイルム給送制御装置
JP2724259B2 (ja) フイルム給送制御装置
JPH06175210A (ja) カメラ用情報記録装置
JPS63253339A (ja) カメラのフイルム給送制御装置
JP3143981B2 (ja) カメラ及びフィルム送り装置
JPH0561089A (ja) フイルム給送制御装置
JP3412094B2 (ja) カメラの動作制御装置
JPH07319022A (ja) カメラのフィルム給送装置
US5765058A (en) Camera having multiple speed film drive
JP3333038B2 (ja) 多重露光可能なカメラ
JPH063738A (ja) 写真フイルム給送制御装置
JP3398208B2 (ja) フイルム給送制御装置
JPH0572669A (ja) 情報記録部付き写真フイルムとこれを使用する情報記録デバイス付きカメラ
US20010012453A1 (en) Photographic camera equipped with magnetic recording head
JPH10268408A (ja) カメラ
JPH07114070A (ja) フイルム給送制御装置
JPH10123605A (ja) カメラ
JPH09101559A (ja) フィルム給送装置
JPH05142642A (ja) データ写し込み機能を有するカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021022

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071101

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071101

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees