JP4052543B2 - プリント方法及びプリント装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばインスタントプリンタに用いられるプリント方法及びプリント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像によって得られた画像データにより、インスタントフイルムに画像記録を行うインスタントプリンタが本出願人により提供されている。このインスタントプリンタでは、ライン型の露光ヘッドを色ごとに駆動し、インスタントフイルムに三色面順次式に3回の露光を与えて画像記録を行っているため、露光ヘッドをその長手方向と直交する向きに移動させる機構が必要となっている。
【0003】
これに対し、露光ヘッドに三色分の画像を同時に露光する機構を持たせることにより、一回の露光でフルカラーの画像記録を行うことが検討されている。特にインスタントフイルムでは、露光後の現像処理液の展開処理のためにインスタントフイルムを展開ローラを通して搬送することが必要であることから、この搬送時に露光ヘッドを駆動すれば、露光ヘッドについては固定したままでも画像記録ができ、露光ヘッドの移動機構を省略して小型化が可能になるだけでなく、プリント時間を大幅に短縮できるメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のインスタントプリンタでは、インスタントフイルム搬送時に展開ローラが現像液ポッドを破砕するため、破砕時の負荷の変動が搬送速度に影響を与える。このため、インスタントフイルムの印画濃度にムラを生じ易くするという欠点があった。
【0005】
本発明は、小型で高速のプリントで印画濃度のムラを防止するプリント方法及びプリント装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のプリント方法は、インスタントフイルムを搬送しながら、その搬送方向と直交する向きに設けられたライン状の露光ヘッドを駆動し、インスタントフイルムに三色同時又は三色線順次式に画像記録を行うものであり、インスタントフイルムを排出方向に搬送し、インスタントフイルムに設けられた現像液ポッドが押しつぶされた後に、インスタントフイルムを排出方向に搬送しながら前記露光ヘッドを駆動して画像記録を行うものである。また、前記現像液ポッドが押しつぶされた後、インスタントフイルムを排出方向とは逆向きに搬送して露光ヘッドに対してインスタントフイルムの露光開始位置との位置決めを行ってから、再度インスタントフイルムを排出方向に搬送しながら露光ヘッドを駆動することが好ましい。
【0007】
また、上記プリント方法が用いられるプリント装置としては、排出方向に関して前記露光ヘッドの下流側に設けられ、インスタントフイルムの現像液ポッドを押しつぶすとともに、流出した現像処理液を展開しながらインスタントフイルムを排出方向に送り出す展開ローラと、展開ローラの下流側に設けられ、現像液ポッド押しつぶし後のインスタントフイルムの先端部が移動してきたことを検知する検知手段と、検知手段からの検知信号に応答して前記露光ヘッドの駆動タイミングを決めるとともに、インスタントフイルムの搬送に同期して露光ヘッドを駆動する制御手段とを備えたものである。
【0008】
また、排出方向に関して前記露光ヘッドの下流側に設けられ、インスタントフイルムの現像液ポッドを押しつぶすポッド破砕手段と、ポッド破砕手段の下流側に設けられ、現像液ポッドから流出した現像処理液を展開しながらインスタントフイルムを排出方向に送り出す展開ローラと、ポッド破砕手段と展開ローラとの間に設けられ、現像液ポッド押しつぶし後のインスタントフイルムの先端部が移動してきたことを検知する検知手段と、検知手段からの検知信号に応答して前記露光ヘッドの駆動タイミングを決めるとともに、展開ローラの駆動に同期して露光ヘッドを駆動する制御手段とを備えたものである。
【0009】
また、露光ヘッドと、展開ローラ又はポッド破砕手段との間に搬送手段を設け、現像液ポッド押しつぶし後のインスタントフイルムを前記搬送手段により排出方向に送るとともに、この搬送手段の駆動に同期して露光ヘッドが駆動されること好ましい。また、前記制御手段は、前記検知手段からの検知信号に応答して前記搬送手段を逆向きに駆動してインスタントフイルムを排出方向に対して一定長さ逆送させ、この逆送完了後に再度インスタントフイルムが排出方向に送られることに同期して露光ヘッドを駆動することが好ましい。また、露光ヘッドと、展開ローラ又はポッド破砕手段との間に、現像液ポッドの押しつぶし時に現像処理液が排出方向の上流側に流れることを規制し、かつ露光ヘッドの駆動とともにインスタントフイルムが排出方向に送られる際には前記規制を解除する現像処理液の流出規制手段を備えたことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のプリンタ装置を内蔵した電子スチルカメラの正面側の外観を示す斜視図である。電子スチルカメラ2は略直方体形状に形成されており、カメラ本体3の内部に、撮像部とプリンタ部とが配置されている。カメラ本体3の前面には、対物用ファインダ4、ズーム機能付きの撮影レンズ5、レリーズボタン6、ストロボ発光部7、測光用の受光窓8が露呈されている。また、カメラ本体3の中央部には、フイルム装填蓋9が設けられている。カメラ本体3の前面の右上には、ロック解除用ボタン10が露呈されており、フイルムパックを装填したり取り出したりするときに押圧操作し、フイルム装填蓋9を開放する。カメラ本体3の上面には、フイルム排出口37があり(図4参照)、通常排出口用の蓋11によって塞がれている。
【0011】
図2に示すように、カメラ本体3の裏面には、電源用のスイッチ12、接眼ファインダ13、液晶表示パネル(LCDパネル)14、操作パネル15が配置されている。LCDパネル14は、撮影レンズ5を通して撮像された被写体像をリアルタイムで表示し、いわゆる電子ビューファインダを構成している。操作パネル15には、撮像/再生のモード切替キー、コマ選択キー、プリントキー、画像データの消去ボタン、画像データの入出力を行うための切替キー等が設けられている。また、下部にはメモリー装填蓋16、バッテリー蓋18が設けられている。メモリー装填蓋16は閉じ位置にロックされており、メモリカードを装填したり取り出したりするときにカメラ本体3の底面に設けられたスライドつまみ17を操作し開放する。
【0012】
図3に示すように、本実施形態の電子スチルカメラ2に用いられるフイルムパック20は、プラスチック製ケース21と、これに積層して収納される例えば10枚のモノシートタイプのインスタントフイルム22とから構成されており、バネ板により最上層のインスタントフイルム22がケース21の上面に位置するように付勢されている。また、フイルムパック20の上面には、スリット形状に形成された露光用の露光開口23及びクロー爪24によるフイルム押し出し用の切り欠きが形成されている。
【0013】
インスタントフイルム22は、本出願人などにより商品化されてすでに広く普及しており、感光シート、受像シート、及び現像処理液を内包した現像液ポッド25、余剰の現像液を吸収するトラップ部を基本的な構成要素としている。そして、感光シートに露光を与えることによって光化学的に潜像を形成した後、感光シートと受像シートとの間に現像処理液45を展開しながら両シートを加圧することによって受像シートにポジ画像が転写される。なお、インスタントフイルム22の先端部から一定の長さ位置までは、遮光性のある露光不能領域となっており、フイルムパック20の露光開口23には露光不能領域が位置している。
【0014】
図4は、カメラ本体3に内蔵されるプリント装置のレイアウトを示す説明図、図7はその断面図である。インスタントフイルム22の搬送機構は、1対の展開ローラ26及び搬送ローラ27と、その駆動機構28とから構成されている。この駆動機構23には、クロー爪24及びその移動機構が含まれる。このクロー爪24は、DCモータ29の駆動により作動してインスタントフイルム22の後端を押圧し、インスタントフイルム22の先端を搬送ローラ27の間へと送り出す。また、この駆動機構28により、搬送ローラ27及び展開ローラ26が回転する。
【0015】
搬送ローラ27は2本1組で構成され、これらを対向してフイルムパック20の近傍に配置されている。この搬送ローラ27は例えばゴムローラから形成されており、インスタントフイルム22の搬送時に生じるスリップを確実に防止する。このため、インスタントフイルム22の送り速度を一定に保つことができる。また、インスタントフイルム22の感光面側の搬送ローラ27aは、軸に一対の円盤状のローラが一定量の間隔を置いて配置されており、インスタントフイルム22の搬送時にはインスタントフイルム22の両側端を保持しながら搬送することが可能である。これより、現像液ポッド25を潰すことなくインスタントフイルム22を搬送することができる。
【0016】
また、この搬送ローラ22aにはロータリエンコーダ30(図6参照)が配置されている。このロータリエンコーダ30により、搬送ローラ27の回転速度がパルス信号として取り込まれ、このパルス信号に同期して露光ヘッド31による露光が行われる。一方、インスタントフイルム22の背面側の搬送ローラ27bは感光面側のローラ27aに従動し、図示しないコイルバネの付勢によりインスタントフイルム22を挟み込んで回転する。
【0017】
展開ローラ26は、搬送ローラ27と同様に2本1組で構成され、対向して配置されている。この展開ローラ26は、例えば金属材料から形成されており、インスタントフイルム22の現像液ポッド25を挟み込んで破砕する。現像液ポッド25の破砕後、展開ローラ26は、現像液45をインスタントフイルム22の感光シートと受像シートとの間に展開させる。
【0018】
露光ヘッド31はその発光面をフイルムパック20の露光開口23に対峙させて配置されている。図5に示すように、露光ヘッド31は、ケース32と発光アレイユニット33と微小レンズアレイ34とから構成されており、ケース32内に発光アレイユニット33と微小レンズアレイ34とがインスタントフイルム22の搬送方向と直交する方向(主走査方向)に長く配置されている。発光アレイユニット33は、赤色(R)発光アレイ35と、緑色(G)発光アレイ36と、青色(B)発光アレイ37とから構成されており、これら発光アレイ35〜37は、副走査方向(フイルム搬送方向)に並べて設けられている。
【0019】
各発光アレイ35〜37は、微小な発光ダイオード(LED)を一列に主走査方向に整列させて構成されている。そして、各発光ダイオードの一個がプリントを行うときの1画素に対応している。これら各発光ダイオードは記録する画素に応じてその発光輝度及び発光時間が制御される。微小レンズアレイ34は、画素ごとのプリント光が他の画素位置まで広がることを防止する。また、微小レンズアレイ34は、R,G,Bの各光をインスタントフイルムの感光面に1ラインで合焦させるように、中央部のG光用セルフォックレンズ34bに対して、両側のR光用及びB光用のセルフォックレンズ34a,34cを傾斜して配置してある。これにより、プリントされる画像が三色同時露光でインスタントフイルム22に露光される。なお、この三枚のセルフォックレンズ34a〜34cを水平にし、各色光ごとに順次発光させて三色順次露光を行ってもよい。
【0020】
図6は、電子スチルカメラ2の電気的構成の概略を示す。システムコントローラ36は電子スチルカメラ2の電気的な作動を全体的に管理している。このシステムコントローラ36では、DCモータ29の駆動、検出センサ38の駆動、及び露光ヘッド31によるインスタントフイルム22への露光開始/終了等の信号処理が行われる。
【0021】
図7に示すように、検出センサ38は、展開ローラ26とフイルム排出口37との間に配置され、送り出されるインスタントフイルム22の先端部の検出を行う。この検出センサ38は、DCモータ29とともに駆動を開始する。そして、検出センサ38によりインスタントフイルム22の先端部が検出されてから所定時間が経過すると、システムコントローラ36を介して露光ヘッド31によるインスタントフイルム22への露光が開始される。
【0022】
制御回路39は、インスタントフイルム22の先端部の検出により、ロータリエンコーダ30から送られるパルス信号により露光開始時間を計時する。計時が完了されると、制御回路39はシステムコントローラ36に信号を送り、ヘッドドライバ40を介して露光ヘッド31の露光が開始される。また、制御回路39では、検出センサ38による先端検出時からの所定量のパルス信号が計時されると、インスタントフイルム22がカメラ本体3から排出されたとみなし、搬送ローラ27及び展開ローラ26の回転を停止させる。
【0023】
以下、本実施形態の作用を図8のフローチャートに基づき説明する。プリントが指示されると、システムコントローラ36がモータドライバ42を介してDCモータ29を駆動させる。まず、図7,9に示すように、クロー爪24が可動して、インスタントフイルム22が先端部からフイルムパック20の外へと押し出される。その後、インスタントフイルム20の先端部が搬送ローラ27に挟まれ、搬送ローラ27による搬送が行われる。インスタントフイルム22の先端部が展開ローラ26に挟み込まれると、インスタントフイルム22に形成された現像液ポッド25が展開ローラ26により破砕される。図3に示すように、展開ローラ26の近傍に配置された検出センサ38が、搬送されるインスタントフイルム22の先端部を検出する。
【0024】
検出センサ38によるインスタントフイルム22の検出時には、フイルムパック20の露光開口23には、インスタントフイルム22の有効露光範囲22a(図3参照)は搬送されていない。そこで、システムコントローラ36は制御回路39に露光開始時間を計時するように指示する。この露光開始時間の計時には搬送ローラ27に設けられたロータリエンコーダ30により行われる。つまり、先端検出から露光開始までの送り量Lは一定であり、これに対応するパルス信号を計時させることでインスタントフイルム22の送りと露光ヘッド31の露光開始を同期させることができる。
【0025】
制御回路39によりパルス信号の計時が完了すると、フイルムパック20に形成された露光開口23にはインスタントフイルム22の有効露光範囲22aが露呈されている。この露光開口23を通して露光ヘッド31はインスタントフイルム22の感光面に撮像した像の三色同時露光を行う。同時に、展開ローラ26による現像液45の展開が行われ、インスタントフイルム22はフイルム排出口37から排出されていく。露光ヘッド27による露光時には現像液ポッド25は既に破砕されているので、展開ローラ26による現像液45の展開では負荷の変動が少ない。このため、インスタントフイルム22の送り速度が一定し、印画濃度のムラが生じないようになる。また、制御回路39ではパルス信号からの計時が行われており、先端部検出時から一定の経過時間が計時されると、システムコントローラ36を介して搬送ローラ27及び展開ローラ26を停止させる。その後、制御回路39の計時したデータはリセットされる。
【0026】
本実施形態では、インスタントフイルムの搬送方向が一定方向のみについて説明したが、所定時間逆搬送させてもよい。図10に示すフローチャートに基づいて説明する。図11に示すように、この場合、小型化するために、検出センサ50を展開ローラ51近傍に配置し、最初にインスタントフイルム52の先端部を検出させる。検出センサ50の検出により、制御回路は現像液ポッド53が破砕される間での経過時間を計時する。破砕までの経過時間が計時されると、システムコントローラ54を介して搬送ローラ55及び展開ローラ51を停止させる。この時、現像液ポット53は展開ローラ51により破砕されている。その後、これらローラを逆回転させ、インスタントフイルム52を所定量逆搬送させる。その後正回転させ、制御回路で露光開始までの経過時間が計時されると、搬送ローラ55及び展開ローラ51を正回転に戻し、露光ヘッド56によるインスタントフイルム52の感光面への三色同時露光が開始される。これと同時に展開ローラ51の現像液の展開が行われる。
【0027】
インスタントフイルムを所定時間逆搬送させる場合、図12に示すように、ポッド部破砕部材60を搬送ローラ61と展開ローラ62との間に、現像液63の流出を防止するための規制板64を搬送ローラ61とフイルムパック65との間にそれぞれ配置してもよい。この場合、検出センサ66を展開ローラ62とポッド部破砕部材60との間に配置する。検出センサ66がインスタントフイルム67の先端部を検出すると、制御回路が破砕時間を計時する。破砕時間の計時が完了すると、システムコントローラは展開ローラ62及び搬送ローラ61を停止させる。停止後、ポッド破砕部材60がインスタントフイルム67を表裏から挟み込み、現像液ポッド68を破砕する。同時に、規制板64もインスタントフイルム67を表裏から挟み込み、現像液63の有効露光領域への流出を防止する。その後、所定量逆搬送し、その後正回転させる。露光開始時間の計時が完了すると、露光ヘッド69による三色同時露光及び展開ローラ62の現像液の展開が行われる。
【0028】
規制板64は、上記実施形態では搬送ローラ61とフイルムパック65の先端部との間に配置させたが、現像液ポッド68の破砕後に現像液63の感光面への流出を防止できればよいため、規制板64を展開ローラ62と搬出ローラ61との間に配置してもよい。
【0029】
本実施形態では、フイルムパック20に露光位置に合わせ露光開口23を形成し、フイルムパック20の内部で露光ヘッド31による露光を行ったが、露光ヘッドに露光範囲を規整する規制板を設け、フイルムパック外で露光を行ってもよい。この場合、露光ヘッドの露光の合焦精度を確保するために、インスタントフイルムの感光面を規制板の背面に接触させ、感光面と露光ヘッドとの間の距離を一定にさせる必要がある。また、規制板の他にフイルムパックの外部に円筒部材を設け、インスタントフイルムの非露光面を僅かに巻き付ける方法で、露光範囲を規制してもよい。図13に示すように、搬送ローラ70でインスタントフイルム71を屈曲させ、インスタントフイルム71の感光面側に規制板72を設けることで露光ヘッド73との距離を一定に保つ必要がある。また、この場合、インスタントフイルム71を湾曲させるため、展開ローラ74、検出センサ75及び排出口の位置を変える必要がある。
【0030】
本実施形態では、搬送機構に搬送ローラと展開ローラとを用いたが、展開ローラのみでもよい。この場合、展開ローラでインスタントフイルムの搬送及び現像液の展開を行うため、搬送機構を更に小型にすることができる。
【0031】
本実施形態では、駆動モータをDCモータとしたが、ステッピングモータを利用してもよい。この場合、制御回路は露光開始までのステップ数を計時すればよいが、ステップ数は予め設定されているため、インスタントフイルムの露光開始位置を予め設定することが可能になる。
【0032】
本実施形態では、搬送ローラを展開ローラとフイルムパックとの間に配置させ、この搬送ローラによりインスタントフイルムを搬送させたが、展開ローラとクロー爪とで搬送を行ってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明のインスタントプリンタによれば、展開ローラ近傍に配置され、展開ローラの現像液袋破砕後にインスタントフイルムの先端部を検出する検出手段と、検出手段によるインスタントフイルムの先端部の検出に応じて露光開始時間を計時し、露光ヘッドによる露光を制御する制御手段とを設けたから、現像液袋を破砕した後に露光及び現像液の展開を行うことができ、搬送速度を一定に保持させることができる。このため、小型のプリンタで高速のプリントができ、印画濃度のムラが防ぐことができる。
【0034】
また、展開ローラと搬送ローラとの間にポッド破砕手段を、搬送ローラの近傍に流出規制手段を設けたから、現像液袋破砕後の現像液を感光面に流出するのを防ぐことができ、有効露光範囲を広く確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子スチルカメラの正面の外観を示す斜視図である。
【図2】電子スチルカメラの後面の外観を示す斜視図である。
【図3】インスタントフイルム及びフイルムパックの構成を示す説明図である。
【図4】電子カメラ内部の機構をレイアウトした説明図である。
【図5】露光ヘッドの構成を示す断面図である
【図6】電子スチルカメラの電気的な構成を示す構成図である。
【図7】フイルム搬送機構の構成を示す断面図である。
【図8】電子スチルカメラのプリントの流れを示すフローチャートである。
【図9】現像液ポットの破砕後のインスタントフイルムの送り出しを示す断面図である。
【図10】第2の実施形態を示す断面図である。
【図11】第2の実施形態の場合の電子スチルカメラのプリントの流れを示すフローチャートである。
【図12】ポッド部破砕部材を配置したときの搬送機構の構成を示す断面図である。
【図13】インスタントフイルムを湾曲させて露光を行う場合の説明図である。
【符号の説明】
2 電子スチルカメラ
20,65 フイルムパック
22,52,71 インスタントフイルム
24 クロー爪
25,53,68 現像液ポッド
23 露光開口
26,62 展開ローラ
27,61,70 搬送ローラ
30 ロータリエンコーダ
31,56,69 露光ヘッド
38,66 検出センサ
39 制御回路
Claims (7)
- インスタントフイルムを搬送しながら、その搬送方向と直交する向きに設けられたライン状の露光ヘッドを駆動し、インスタントフイルムに三色同時又は三色線順次式に画像記録を行うプリント方法において、
インスタントフイルムを排出方向に搬送し、インスタントフイルムに設けられた現像液ポッドが押しつぶされた後に、インスタントフイルムを排出方向に搬送しながら前記露光ヘッドを駆動して画像記録を行うことを特徴とするプリント方法。 - 前記現像液ポッドが押しつぶされた後、インスタントフイルムを排出方向とは逆向きに搬送して露光ヘッドに対してインスタントフイルムの露光開始位置との位置決めを行ってから、再度インスタントフイルムを排出方向に搬送しながら露光ヘッドを駆動することを特徴とする請求項1記載のプリント方法。
- インスタントフイルムを排出方向に搬送しながら、その搬送方向と直交する向きに設けられたライン状の露光ヘッドを駆動し、インスタントフイルムに三色同時又は三色線順次式に画像記録を行うようにしたプリント装置において、
排出方向に関して前記露光ヘッドの下流側に設けられ、インスタントフイルムの現像液ポッドを押しつぶすとともに、流出した現像処理液を展開しながらインスタントフイルムを排出方向に送り出す展開ローラと、
展開ローラの下流側に設けられ、現像液ポッド押しつぶし後のインスタントフイルムの先端部が移動してきたことを検知する検知手段と、
検知手段からの検知信号に応答して前記露光ヘッドの駆動タイミングを決めるとともに、インスタントフイルムの搬送に同期して露光ヘッドを駆動する制御手段とを備えたことを特徴とするプリント装置。 - インスタントフイルムを排出方向に搬送しながら、その搬送方向と直交する向きに設けられたライン状の露光ヘッドを駆動し、インスタントフイルムに三色同時又は三色線順次式に画像記録を行うようにしたプリント装置において、
排出方向に関して前記露光ヘッドの下流側に設けられ、インスタントフイルムの現像液ポッドを押しつぶすポッド破砕手段と、
ポッド破砕手段の下流側に設けられ、現像液ポッドから流出した現像処理液を展開しながらインスタントフイルムを排出方向に送り出す展開ローラと、
ポッド破砕手段と展開ローラとの間に設けられ、現像液ポッド押しつぶし後のインスタントフイルムの先端部が移動してきたことを検知する検知手段と、
検知手段からの検知信号に応答して前記露光ヘッドの駆動タイミングを決めるとともに、展開ローラの駆動に同期して露光ヘッドを駆動する制御手段とを備えたことを特徴とするプリント装置。 - 露光ヘッドと、展開ローラ又はポッド破砕手段との間に搬送手段を設け、現像液ポッド押しつぶし後のインスタントフイルムを前記搬送手段により排出方向に送るとともに、この搬送手段の駆動に同期して露光ヘッドが駆動されることを特徴とする請求項3又は4記載のプリント装置。
- 前記制御手段は、前記検知手段からの検知信号に応答して前記搬送手段を逆向きに駆動してインスタントフイルムを排出方向に対して一定長さ逆送させ、この逆送完了後に再度インスタントフイルムが排出方向に送られることに同期して露光ヘッドを駆動することを特徴とする請求項5記載のプリント装置。
- 露光ヘッドと、展開ローラ又はポッド破砕手段との間に、現像液ポッドの押しつぶし時に現像処理液が排出方向の上流側に流れることを規制し、かつ露光ヘッドの駆動とともにインスタントフイルムが排出方向に送られる際には前記規制を解除する現像処理液の流出規制手段を備えたことを特徴とする請求項3〜6いずれか記載のプリント装置。
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