JP2001147483A - インスタントフイルムパック及びプリンタ - Google Patents

インスタントフイルムパック及びプリンタ

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JP2001147483A
JP2001147483A JP32770699A JP32770699A JP2001147483A JP 2001147483 A JP2001147483 A JP 2001147483A JP 32770699 A JP32770699 A JP 32770699A JP 32770699 A JP32770699 A JP 32770699A JP 2001147483 A JP2001147483 A JP 2001147483A
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JP
Japan
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instant film
data
unit
light
shielding cover
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JP32770699A
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English (en)
Inventor
Takashi Taima
隆司 當間
Seisuke Muroki
成介 室木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ専用の安価なインスタントフイルム
パックと、これを使用して適性なプリントを作成するこ
とのできるプリンタとを提供する。 【解決手段】 インスタントフイルムパック16の遮光
カバー37に、インスタントフイルムユニットの特性デ
ータを表すバーコード41が印刷されたラベル42を貼
付する。インスタントフイルムパック16がセットされ
るパック室内のラベル42に対面する位置に、バーコー
ドリーダ71を配置する。インスタントフイルムパック
16のセット後に遮光カバー37が排出される際に、バ
ーコードリーダ71でバーコード41を読み取り、読み
取った特性データを基にしてプリントデータを補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インスタントフイ
ルムパックと、これを使用するプリンタとに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】箱形状のケース内にモノシートタイプの
インスタントフイルムユニット(以下、フイルムユニッ
トと省略する)を複数枚収納したインスタントフイルム
パック(以下、フイルムパックと省略する)が各種販売
されている。ケースは、遮光性を付与されたプラスチッ
クで形成されており、フイルムユニットの露光面を露呈
させる露光開口と、露光済みのフイルムユニットを排出
するスリット形状の排出口とが設けられている。このフ
イルムパックは、インスタントカメラやプリンタ等に用
いられ、これらの機器に設けられたパック室にケースご
と装填される。
【0003】また、フイルムユニットを使用する機器と
して、プリンタやプリンタ付き電子スチルカメラ等が各
種提案されている。これらのプリンタでは、画像メモリ
に記録された画像データからプリントデータを生成し、
このプリントデータを基にプリント部のプリントヘッド
を複数の色で発光させ、フイルムユニットに露光を行っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のフイルムユニッ
トは、インスタントカメラでの使用が主たる用途であっ
た。インスタントカメラは、撮影レンズを通過した被写
体光をそのままフイルムユニットに露光するため、これ
に使用するフイルムユニットは、色バランスや濃度が一
定のレベルとなるように製造管理されていた。この厳し
い製造管理により、従来のフイルムユニットは、製造コ
ストが高く、販売価格も高価であった。
【0005】上記インスタントカメラとは異なり、フイ
ルムユニットを使用するプリンタでは、画像データをフ
イルムユニットの特性に合わせて補正することが可能で
ある。そのため、製造管理のレベルをプリンタで補正で
きる程度まで下げて安価にした、プリンタ専用のフイル
ムユニットの登場が望まれている。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、安価でありながら適性なプリントを行うことので
きるプリンタ用のインスタントフイルムパックと、この
インスタントフイルムパックを使用するプリンタとを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のインスタントフイルムパックは、インス
タントフイルムユニットの特性データを各種機器に伝達
するデータ伝達部を設けたものである。また、データ伝
達部は、遮光カバーにバーコードや磁気記録によって設
けたものである。
【0008】また、本発明のプリンタは、データ伝達部
からインスタントフイルムユニットの特性データを読み
取るデータ読み取り手段と、読み取った特性データを基
にプリントデータを補正するプリントデータ補正手段と
設けたものである。
【0009】更に、遮光カバーの表面にバーコードや磁
気記録によってデータ伝達部を設け、この遮光カバーの
排出時にデータ伝達部からインスタントフイルムユニッ
トの特性データを読み取るようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、プリンタ付き電子スチル
カメラ(以下、カメラと省略する)2の外観を示す斜視
図であり、図2は、該カメラ2の構成を概略的に示すブ
ロック図である。カメラ2の上面には、電源スイッチ3
が設けられている。カメラ2は、電源がオンすると自動
的に撮像モードとなり、モード切り換えボタンの操作に
よって再生モード,プリントモードに切り換えられる。
【0011】カメラ2の前面上方には、撮像モードにあ
る際に使用される撮像部5とストロボ発光部6とが設け
られている。撮像部5の奥には、撮影レンズ7と、シャ
ッタ機構及び絞り機構と、撮影レンズ7を通過した被写
体光が結像されるCCD8とが組み込まれている。撮像
部5の下方には、レリーズボタン9が設けられている。
このレリーズボタン9を操作すると、操作された時点で
CCD8上に結像されていた被写体光が画像データとし
て画像メモリ10、あるいはメモリカード11に記録さ
れる。
【0012】画像メモリ10は、予めカメラ2内に組み
込まれており、内部処理用の専用形式の画像データが記
録される。メモリカード11は、カメラ2のメモリカー
ドスロット(図示せず)にセットされる増設用画像メモ
リであり、パーソナルコンピュータやプリンタ等が利用
可能な汎用形式の画像データが記録される。
【0013】ストロボ発光部6からは、被写体輝度が低
い場合に被写体に向けてストロボ光が照射される。カメ
ラ2の側方には、カメラ2の電源となる乾電池が装填さ
れる電池室が設けられている。この電池室は、電池蓋1
3によって覆われている。
【0014】カメラ2の前面中央部には、板状のパック
室蓋15が一辺を軸着されて開閉自在に取り付けられて
いる。図3に示すように、このパック室蓋15を開放す
ると、インスタントフイルムパック(以下、フイルムパ
ックと省略する)16がセットされるパック室17が露
呈される。パック室17内には、フイルムパック16内
に収納されたインスタントフイルムユニット(以下、フ
イルムユニットと省略する)にプリントを行うプリント
ヘッド18や、このプリントヘッド18をフイルムユニ
ットに対して走査させるヘッド走行機構19,フイルム
ユニットをカメラ2外に排出しながら現像するフイルム
搬送機構20,パック室蓋15の開閉状態を検出するパ
ック室蓋検出スイッチ21,パック室17内のフイルム
パック16の有無を検出するフイルムパック検出スイッ
チ22等が組み込まれている。
【0015】カメラ2は、撮像モード時には、図1に示
すような直立状態で使用され、再生モード及びプリント
モード時には、図4に示すように、前面を下方に向けた
状態で使用される。これにより、特にプリントに関する
全ての操作をカメラ2を寝かせた安定した状態で行うこ
とができる。
【0016】プリント時に上方を向くカメラ2の背面に
は、各種操作ボタンが配置されたコントロールパネル2
4が設けられている。このコントロールパネル24に
は、液晶(LCD)パネル25、カーソルボタン26,
モード切替えボタン27,プリントスタートボタン28
等の操作部が組み込まれている。LCDパネル25は、
電子ビューファインダを構成するとともに、画像メモリ
10あるいはメモリカード11から読み出した画像デー
タの再生等に使用される。カーソルボタン26は、デジ
タルズームのズーミングをはじめ、モード切替えボタン
27との併用で様々な撮影モードでの操作や再生,プリ
ント時のコマ選択等の操作に使用される。プリントスタ
ートボタン28を押圧操作すると、LCDパネル25に
表示されている画像のプリントが開始される。
【0017】カメラ2の上面には、プリント済みのフイ
ルムユニット30がカメラ2外に排出されるスリット状
の取り出し口31が形成されている。この取り出し口3
1は、常態ではドア32によって光密に覆われており、
ドア32はプリント時に排出されるフイルムユニット3
0に押されて開放される。
【0018】図5に示すように、フイルムパック16
は、プラスチック製の第1部材34と第2部材35とが
組み合わされてなる箱状のケース36と、このケース3
6内に積層して収納される複数枚のフイルムユニット3
0と、フイルムユニット30と一緒にケース36内に収
納される遮光カバー37と、第2部材35の内壁面に取
り付けられるプラスチック製の板バネ38と、第1部材
34に形成されたスリット状の排出口34bを塞ぐ遮光
シール39とからなる。
【0019】フイルムユニット30は、画像が露光され
る露光面30aと、この露光面30aの一辺に沿って配
置され現像液が内包されたポッド部30bと、露光面3
0aを挟んでポッド部30bに対面するように配置され
たトラップ部30cとを備えている。トラップ部30c
は、展延後に余った現像液を吸収する。このフイルムユ
ニット30は、未使用時からポジ像形成後まで1枚のシ
ートとして取り扱われるモノシート型フイルムユニット
であり、更に、露光される面とポジ像が形成される面と
が異なる透過型フイルムユニットとなっている。そのた
め、露光面30aの反対側の面には、現像終了後にポジ
像が形成されるポジ像形成面が設けられている。
【0020】フイルムパック16のケース36を構成す
る第1部材34には、収納したフイルムユニット30の
露光面30aを露呈させる露光開口34aと、露光済み
のフイルムユニット30が送り出される排出口34b
と、フイルムユニット30の先端をケース36から送り
出す際に使用される切欠34cとが設けられている。
【0021】遮光カバー37は、遮光性を有するプラス
チックによってシート状に形成されており、フイルムユ
ニット30の上に重ねられた状態でケース36内に収納
される。これにより、露光開口34aと切欠34cとを
ケース36内から塞ぎ、未使用時のフイルムパック16
内を遮光する。遮光カバー37は、フイルムパック16
がパック室17にセットされてパック室蓋15が閉じら
れた後に、フイルム搬送機構20が自動的に動作を開始
することでカメラ2外に排出される。
【0022】遮光カバー37の表面には、フイルムユニ
ット30の各色感度データや、製造日時、製造工場やロ
ット番号等の特性データを表すバーコード41が印刷さ
れたラベル42が貼付されている。このラベル42のバ
ーコード41は、製造時や製品管理時,包装ライン等で
利用されるとともに、フイルムパック16を使用する各
種機器にフイルムユニット30の特性データを伝達する
データ伝達部としても利用される。
【0023】また、カメラ2の要部断面図である図6に
示すように、第2部材35には、カメラ2のパック室蓋
15の内壁面に設けられた押圧部材44,45が挿入さ
れる開口35a,35bが形成されている。この開口3
5a,35bからケース36内に進入した押圧部材4
4,45は、板バネ38を押圧し、板バネ38はフイル
ムユニット30を露光開口34aに向けて均一な力で押
圧する。これにより、フイルムユニット30に平面性が
付与される。なお、板バネ38は、第2部材35の開口
35a,35bを塞ぐ機能も有している。
【0024】図7は、パック室17内に組み込まれたヘ
ッド走行機構19及びフイルム搬送機構20の構成を示
すものである。フイルム搬送機構20は、モータ47
と、このモータ47の回転によって駆動される展開ロー
ラ対48と、モータ47の回転を減速して展開ローラ対
48に伝達する複数枚の減速ギヤと、これらの減速ギヤ
の駆動を利用して、ケース36から露光済みのフイルム
ユニット30を送り出すクロー機構とから構成されてい
る。
【0025】展開ローラ対48は、モータ47によって
駆動回転される駆動側ローラ50と、この駆動側ローラ
50に従動して反対方向に回転する従動側ローラ51と
からなる。駆動側ローラ50と従動側ローラ51とは、
ケース36の排出口34bから送り出されたフイルムユ
ニット30を挟み込んで図中矢印方向にそれぞれ回転
し、カメラ2の取り出し口31に向けて搬送する。その
際に、フイルムユニット30のポッド部30bが裂開さ
れ、現像液が露光面30a上に展延されて現像が行われ
る。
【0026】クロー機構は、大径の減速ギヤ53に立設
されたリンクピン54と、このリンクピン54に連係す
るリンクプレート55と、このリンクプレート55に取
り付けられるクローレバー56とからなる。リンクプレ
ート55は、前述のリンクピン54が挿通される開口5
5aが形成されたリンク部55bと、このリンク部55
bと一体に形成されたスライド部55cと、クロー取り
付け部55dとからなる。
【0027】スライド部55cには、二つの長穴59
a,59bが形成されており、これらの長穴59a,5
9bにはカメラ2内に設けられた2本の規制ピン60
a,60bが挿通する。これにより、リンクプレート5
5は長穴59a,59bの方向に沿ってスライド自在と
なる。クロー取り付け部55dは、スライド部55cと
平行に設けられた板状部材であり、スライド部55cか
ら突出されている突出片61を介してスライド部55c
に一体に形成されている。
【0028】クロー取り付け部55dには、クローレバ
ー56が取り付けられる。クローレバー56は、板状部
材をコ字型に屈曲させたもので、一片にはピン56a
が、他片にはクロー爪63が形成されている。クロー爪
63は、リンクプレート55が展開ローラ対48に接近
する方向にスライドする際にフイルムパック16の切欠
34c内に入り込み、最上層にあるフイルムユニット3
0の端部に当接して押圧する。これにより、最上層の撮
影済みのフイルムユニット30はケース36内を移動
し、送出口34bからケース36外に送り出される。
【0029】クローレバー56は、ピン56aがクロー
取り付け部55dに設けられた穴55eに挿入されるこ
とで、揺動自在にクロー取り付け部55dに保持され
る。また、クロー取り付け部55dとクローレバー56
との間にはバネ65が掛けられている。これにより、リ
ンクプレート55が展開ローラ対48から離れる初期位
置にスライドした際に、クローレバー56はバネ65の
付勢によってフイルムパック16内に入り込む方向に揺
動し、再度最上層のフイルムユニット30に当接できる
ようになる。
【0030】ヘッド走行機構19は、フイルムユニット
30の搬送方向に対して直交するように配置されたプリ
ントヘッド18を保持する走行ユニット68と、この走
行ユニット68の駆動源となるモータ69とから構成さ
れている。走行ユニット68は、例えば、フイルムユニ
ット30の長手方向の長さよりも離れて配置された一対
のプーリーと、これらのプーリーに掛けられた搬送ベル
トとからなり、この搬送ベルトにプリントヘッド18が
固定されている。一方のプーリーが傘歯歯車等を利用し
てモータ69に回転駆動されることで、搬送ベルトが移
動してプリントヘッド18がフイルムユニット30を走
査する。
【0031】プリントヘッド18は、フイルムユニット
30の露光面30aと対面するように配置され、前記露
光面30aと平行に移動しながらプリントを行う。プリ
ントヘッド18は、フイルムユニット30の搬送方向と
直交する向きにドットセグメントの透過型液晶を多数配
列した液晶アレイと、これらにライン状の白色照明光を
照射する発光体と、液晶アレイと発光体との間に設けら
れた赤色透過、緑色透過 青色透過の3種類の帯状のカ
ラーフィルタとを内蔵している。
【0032】各色のカラーフィルタは、プリントヘッド
18が露光面30aを1スキャンするごとに、順次に発
光体と液晶アレイとの間に挿入される。これにより、プ
リントヘッド18からは、赤色,緑色,青色のプリント
光がフイルムユニット30に向けて放射され、露光面3
0aにフルカラー画像が露光される。本実施形態のカメ
ラ2では、1画面のフルカラープリントを作成する際
に、フイルムユニット30に対してプリントヘッド18
を3回走査させる。
【0033】図6及び図7に示すように、プリントヘッ
ド18の移動軌跡に干渉しない位置で、ラベル42に対
面する位置には、データ読み取り手段であるバーコード
リーダ71が取り付けられている。バーコードリーダ7
1は、ラベル42のバーコード41に向けて検出光を投
射する投光部と、ラベル42で反射した検出光を受光す
る受光部とを備えた反射型フォトセンサであり、バーコ
ード41に合わせて検出信号を発生する。
【0034】図2に示すように、カメラ2は、CPUや
プログラムROM,データRAM等からなるシステムコ
ントローラ73によって制御されている。フイルムパッ
ク16のセット直後に得られるバーコードリーダ71の
検出信号は、システムコントローラ73に入力される。
システムコントローラ73は、例えば、バーコードリー
ダ71の検出信号をEEPROM79に記録されている
参照データと照合し、フイルムユニット30の特性デー
タを確定する。補正データ処理部80は、入力された特
性データに基づいてフイルムユニット30に適した補正
データを生成する。
【0035】CCD8上に結像された被写体光は、CC
D8によって光電変換され、画像データ処理部74に入
力される。画像データ処理部74は、CCD8を制御
し、入力された光電信号をNTSC信号に変換してLC
Dパネル25に入力する。これにより、LCDパネル2
5には、CCD8上に結像されている画像が連続して表
示され、ビューファインダとして使用することができ
る。
【0036】レリーズボタン9が操作されると、画像デ
ータ処理部74は、その時点でCCD8上に結像されて
いた画像を専用画像データに変換し、画像演算処理IC
76に入力する。画像演算処理IC76は、入力された
画像データを画像メモリ10に記録する。なお、画像デ
ータをメモリカード11に記録する場合には、画像演算
処理IC76にて専用画像データが汎用画像データに変
換され、画像データ処理部74をインターフェースとし
てメモリカード11に記録される。
【0037】コントロールパネル24のプリントスター
トボタン28が操作されると、画像演算処理IC76
は、専用画像データをプリントデータに変換し、プリン
トデータ処理部78に入力する。プリントデータ処理部
78は、入力されたプリントデータを各色データに分解
し、各色データを各ラインデータに分解し、階調単位で
プリントヘッド18に入力する。
【0038】フイルムパック16のセット時にフイルム
ユニット30の補正データを得ている場合には、プリン
トデータ処理部78は、プリントデータと補正データと
から補正プリントデータを生成する。この補正プリント
データは、通常のプリントデータと同様に各色,各ライ
ンデータに分解され、階調単位でプリントヘッド18に
入力される。
【0039】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。カメラ2をプリンタとして使用する場合には、図3
に示すように、パック室蓋15を開放してパック室17
内にフイルムパック16をセットする必要がある。な
お、プリントを行わずに撮像のみを行う場合には、フイ
ルムパック16がセットされていなくてもよい。
【0040】パック室17にフイルムパック16をセッ
トすると、パック室17内に設けられたフイルムパック
検出スイッチ22がオンし、この検出信号がシステムコ
ントローラ73に入力される。その後にパック室蓋15
が閉じられると、パック室蓋検出スイッチ21がオン
し、検出信号がシステムコントローラ73に入力され
る。システムコントローラ73は、フイルムパック検出
スイッチ22とパック室蓋検出スイッチ21との検出信
号から、未使用のフイルムパック16がパック室17内
にセットされたと特定し、遮光カバー37の排出動作を
行う。
【0041】システムコントローラ73は、フイルム搬
送機構20のモータ47を回転させる。図7に示すよう
に、モータ47の回転は複数枚の減速ギヤを介して展開
ローラ対48に伝達する。また大径の減速ギヤ53の回
転は、リンクピン54を介してリンクプレート55に伝
達される。リンクプレート55は、ピン60a,60b
に沿って展開ローラ対48に接近する方向にスライド
し、一端に取り付けられたクローレバー56をケース3
6の切欠34cに挿入する。
【0042】クローレバー56のクロー爪63は、ケー
ス36内の最上層に配置されている遮光カバー37の後
端に当接し、ケース36の排出口34bに向けて遮光カ
バー37を押圧する。これにより、遮光カバー37の先
端が排出口34bからケース36外に排出され、展開ロ
ーラ対48に挟み込まれる。展開ローラ対48は、カメ
ラ2の取り出し口31に向けて遮光カバー37を搬送す
る。
【0043】このように遮光カバー37が排出される際
に、パック室17内においてフイルムパック16の露光
開口34aに対面するように配置されたバーコードリー
ダ71が、遮光カバー37に貼付されたラベル42のバ
ーコード41を読み取る。バーコードリーダ71は、バ
ーコード41に合わせて検出信号を発生し、システムコ
ントローラ73に入力する。
【0044】バーコードリーダ71から検出信号が入力
されたシステムコントローラ73は、バーコードリーダ
71の検出信号とEEPROM79に記録されている参
照データとを照合し、フイルムユニット30の特性デー
タを確定する。得られた特性データは、補正データ処理
部80に入力される。補正データ処理部80は、入力さ
れた特性データに基づいてフイルムユニット30に適し
た補正データを生成する。この補正データは、システム
コントローラ73内に設けられている一時保存用のデー
タRAM等に記憶され、プリント時に使用される。
【0045】遮光カバー37の排出が完了すると、カメ
ラ2のプリント準備が完了する。プリントする画像は新
たに撮像してもよいし、すでに画像メモリ10あるいは
メモリカード11に記録されている画像データを使用す
ることもできる。新たに撮像する場合には、まずカメラ
2の撮像部5を被写体に向けて構える。撮影レンズ7を
透過してCCD8に結像された画像は、画像データ処理
部74にてNTSC信号に変換され、LCDパネル25
に入力される。LCDパネル25には、CCD8で撮像
されている画像が連続して表示される。
【0046】撮影者は、LCDパネル25をビューファ
インダとして使用し、フレーミングを行う。フレーミン
グの決定後にレリーズボタン9を操作すると、CCD8
に撮像されていた画像が画像データ処理部74にて専用
画像データに変換される。
【0047】なお、画像メモリ10とメモリカード11
とのいずれに画像データを記録するかは、コントロール
パネル24の各種操作ボタンの設定により予め決定され
ている。画像メモリ10に記録するように設定されてい
る場合には、画像データ処理部74にて変換された専用
画像データが、画像演算処理IC76を介して画像メモ
リ10に記録される。また、メモリカード11に記録す
るように設定されている場合には、専用画像データが画
像演算処理IC76にて汎用画像データに変換され、画
像データ処理部74を介してメモリカード11に記録さ
れる。
【0048】プリントを行う場合には、図4に示すよう
に、パック室蓋15が下面となるようにカメラ2を安定
した場所に載置する。その後、モード切り換えボタン2
7を操作してカメラ2をプリントモードに移行させ、カ
ーソルボタン26等の操作により、LCDパネル25に
画像メモリ10あるいはメモリカード11から読み出し
た画像データを表示させる。画像メモリ10あるいはメ
モリカード11から読み出された画像データは、画像デ
ータ処理部74にてNTSC信号に変換され、LCDパ
ネル25に表示される。
【0049】プリントする画像データが決定した場合に
は、その画像データをLCDパネル25に表示させた状
態でプリントスタートボタン28を押下する。これによ
り、画像演算処理IC76にて画像データからプリント
データが生成され、このプリントデータはプリントデー
タ処理部78に入力される。
【0050】プリントデータ処理部78は、画像演算処
理IC76から入力されたプリントデータと、補正デー
タ処理部80から入力された補正データとから補正プリ
ントデータを生成する。この補正プリントデータは、各
色データと、各ラインデータとに分解され、階調単位で
プリントヘッド18に入力される。プリントヘッド18
は、入力された補正プリントデータに合わせて発光し、
フイルムユニット30の露光面30aに1ラインの露光
を行う。
【0051】システムコントローラ73は、ヘッド走行
機構19のモータ69を駆動させ、走行ユニット68に
よりプリントヘッド18の移動を開始させる。これによ
り、フイルムユニット30の露光面30aの全域に露光
が行われる。
【0052】フイルムユニット30への露光が完了する
と、システムコントローラ73はモータ47を駆動して
フイルム搬送機構を作動させる。これにより、前述した
遮光カバー37の排出動作と同様に、クローレバー56
によって露光済みのフイルムユニット30がケース36
外に排出され、展開ローラ対48に挟み込まれる。展開
ローラ対48は、フイルムユニット30を挟み込んでポ
ッド部30bを裂開し、現像液を露光面30a上に展開
する。露光面30a上を展延された後に余った現像液は
トラップ部30cにて吸収される。
【0053】展開ローラ対48によって搬送されたフイ
ルムユニット30は、ドア32を押圧して取り出し口3
1からカメラ2外に排出される。カメラ2から取り出さ
れたフイルムユニット30は一定時間後に現像が完了
し、露光面30aの裏側のポジ像形成面にポジ像が形成
される。このポジ像形成面に表れる画像は、プリントデ
ータがフイルムユニット30の特性データに合わせて補
正されているので、色バランスや濃度が適性な高画質な
ものとなっている。
【0054】なお、上記実施形態では、遮光カバーにバ
ーコードが印刷されたラベルを貼付するようにしたが、
遮光カバーにバーコードを直接印刷してもよい。また、
バーコードーとバーコードリーダとでフイルムユニット
の特性データをプリンタに入力するようにしたが、磁気
記録層と磁気ヘッドとによって特性データをプリンタに
入力してもよい。磁気記録層としては、遮光カバーに直
接設けてもよいし、ラベル上に設けて遮光カバーに貼付
してもよい。
【0055】また、データ伝達部を遮光カバーに設けた
が、ケースにデータ伝達部を設けてプリンタに特性デー
タを入力してもよい。ケースに設けるデータ伝達部とし
ては、バーコードや磁気記録層の他に、ICメモリや、
複数個の接点の組み合わせ等を用いることもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインスタ
ントフイルムパックによれば、収納しているインスタン
トフイルムユニットの特性データをインスタントフイル
ムパックのセット時にプリンタに入力することができる
ので、プリンタは特性データに合わせてプリントデータ
を補正し、色バランスや能動が適切なプリントを作成す
ることができる。
【0057】また、インスタントフイルムユニットの特
性データにバラツキがあっても、自動的に補正を行って
適性なプリントを行うことができるので、インスタント
フイルムユニットの製造管理のレベルを下げて、製造コ
ストや価格を低減することができる。
【0058】更に、データ伝達部を遮光カバーに設け、
この遮光カバーを排出するときにデータを読み取るよう
にしたので、データ読み取り手段を移動させる必要がな
く、プリンタ自体のコストアップも僅かなもので済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮像時のカメラの外観形状を示す斜視図であ
る。
【図2】カメラの構成を示すブロック図である。
【図3】フイルムパックセット時のカメラの外観形状を
示す斜視図である。
【図4】プリント時のカメラの外観形状を示す斜視図で
ある。
【図5】フイルムパックの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図6】カメラの要部断面図である。
【図7】現像機構及びプリント部の構成を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
2 プリンタ付き電子スチルカメラ 15 パック室蓋 16 インスタントフイルムパック 17 パック室 18 プリントヘッド 30 インスタントフイルムユニット 36 ケース 37 遮光カバー 41 バーコード 42 ラベル 71 バーコードリーダ 73 システムコントローラ 78 プリントデータ処理部 80 補正データ処理部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のインスタントフイルムユニット
    と、この複数枚のインスタントフイルムユニットを収納
    するとともに、該インスタントフイルムユニットの露光
    面を露呈させる露光開口が形成されたケースと、インス
    タントフイルムユニットとともにケースに収納されて露
    光開口をケース内から塞ぐ遮光カバーとからなり、各種
    機器のパック室にケースごと装填して使用されるインス
    タントフイルムパックにおいて、 前記各種機器のパック室に装填された際に、インスタン
    トフイルムユニットの特性データを該各種機器に伝達す
    るデータ伝達部を設けたことを特徴とするインスタント
    フイルムパック。
  2. 【請求項2】 前記データ伝達部を遮光カバーに設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のインスタントフイルム
    パック。
  3. 【請求項3】 前記データ伝達部は、遮光カバーの表面
    に設けられたバーコードからなることを特徴とする請求
    項1または2記載のインスタントフイルムパック。
  4. 【請求項4】 前記データ伝達部は、遮光カバーの表面
    に設けられた磁気記録部からなることを特徴とする請求
    項1または2記載のインスタントフイルムパック。
  5. 【請求項5】 複数枚のインスタントフイルムユニット
    と、この複数枚のインスタントフイルムユニットを収納
    するとともに、該インスタントフイルムユニットの露光
    面を露呈させる露光開口が形成されたケースと、インス
    タントフイルムユニットとともにケースに収納されて露
    光開口をケース内から塞ぐ遮光カバーと、インスタント
    フイルムユニットの特性データを各種機器に伝達するデ
    ータ伝達部とからなるインスタントフイルムパックをパ
    ック室に装填し、複数の色に発光するプリント部を用い
    てプリントデータをインスタントフイルムユニットの露
    光面に露光するプリンタにおいて、 前記データ伝達部からインスタントフイルムユニットの
    特性データを読み取るデータ読み取り手段と、読み取っ
    た特性データを基にプリントデータを補正するプリント
    データ補正手段と設けたことを特徴とするプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記遮光カバーの表面にインスタントフ
    イルムユニットの特性データを表すバーコードを設けて
    データ伝達部とし、該遮光カバーに対面する位置に配置
    され、排出時の遮光カバーのデータ伝達部からインスタ
    ントフイルムユニットの特性データを読み取るデータ読
    み取り手段と、読み取った特性データを基にプリントデ
    ータを補正するプリントデータ補正手段と設けたことを
    特徴とする請求項5記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記遮光カバーの表面にインスタントフ
    イルムユニットの特性データを表す磁気記録部を設けて
    データ伝達部とし、該遮光カバーに対面する位置に配置
    され、排出時の遮光カバーのデータ伝達部からインスタ
    ントフイルムユニットの特性データを読み取るデータ読
    み取り手段と、読み取った特性データを基にプリントデ
    ータを補正するプリントデータ補正手段と設けたことを
    特徴とする請求項5記載のプリンタ。
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