JP4041257B2 - プリンタ - Google Patents

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    • H04N2101/00Still video cameras

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に感光材料を使用するプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平11−127409号公報等により、プリンタ機構を内蔵した電子スチルカメラが公知である。上記公報記載のプリンタ内蔵型電子スチルカメラはプリンタ機構として光プリンタを内蔵し、記録媒体としてモノシートタイプのインスタントフイルムを使用している。光プリンタは、現状の熱転写型,熱昇華型などのサーマルプリンタと比較して消費電力が小さく、したがって内蔵電池でどこでも簡単に利用することができる。また、インクジェットプリンタでは必要となるインクの管理なども不要で、全くメンテナンスフリーで使用できる利点がある。
【0003】
記録媒体となるインスタントフイルムは、一般のインスタントカメラと同様にフイルムパック単位で取り扱われる。このフイルムパックは、プリンタ内蔵型電子スチルカメラに設けられたパック室にフイルムパックごと装填される。パック室内は、蓋部材であるパック室蓋が閉じられることにより遮光され、このパック室内においてインスタントフイルムに露光が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記プリンタ内蔵型電子スチルカメラは、撮像した画像を画像データとして画像メモリ内に保存し、この画像メモリ内の画像データから選択してプリントを行う。そのため、撮像自体は、フイルムパックが装填されていなくても行えるようになっている。このことから、パック室内にフイルムパックが装填されているか否か、装填されている場合にインスタントフイルムの残量がどの程度であったかという意識が従来のインスタントカメラに比べて薄くなり、誤ってパック室蓋を開放してしまうことがあった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、インスタントフイルムが装填されている際のパック室蓋の開放を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のプリンタは、収納室内の感光材料の残数をカウント手段にてカウントしておき、蓋部材を開放する操作が行われた際にはカウント手段を参照し、収納室内に感光材料が残っている場合には、蓋部材を開放可能とする蓋開閉機構の解除状態への切り換えを行わないようにしたものである。
【0007】
また、蓋開閉機構を係止状態と解除状態との間の切り換えに、電磁機器を駆動源として利用するようにした。更に、現像手段と電磁機器との間には、電磁機器の駆動力を現像手段に遅れて伝達する遅延伝達手段を組み込んだものである。
【0008】
また、現像手段を駆動する搬送モータによって、蓋開閉機構を駆動するようにしたものである。この搬送モータは、第1の方向への回転で現像手段を駆動し、第2の方向への回転で蓋開閉機構を駆動させる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を用いたプリンタ内蔵型電子スチルカメラの実施形態について説明する。図1,図2は、プリンタ内蔵型電子スチルカメラ(以下、カメラと省略する)2の前面側及び背面側の外観を示し、図3は、該カメラ2の構成を概略的に示すブロック図である。カメラ2は、各種撮像機構,プリンタ機構等が組み込まれたフレーム部材と、このフレーム部材の外側を覆う外装カバーである前面カバー3,背面カバー4とからなる。
【0010】
カメラ2の前面側方には、グリップ部6と、レリーズボタンと、撮像窓8と、光学ファインダの対物窓9とが縦方向に並んで設けられている。グリップ部6は、カメラ2の保持に使用される。レリーズボタン7は、グリップ部6を握持した右手人指し指で操作しやすいように、押圧面が傾斜して配置されている。撮像窓8は透明なカバーガラスで覆われており、その奥には、撮影レンズ9と、シャッタ機構及び絞り機構と、撮影レンズ9を通過した被写体光が結像されるCCD10とが組み込まれている。対物窓10の奥には、像正立用のポロプリズムを含む実像式ファインダが組み込まれている。
【0011】
レリーズボタン9を操作すると、内部に組み込まれたレリーズスイッチ12がオンすし、この操作時点でCCD10上に結像されていた被写体光が撮像され、画像データに変換されて画像メモリ13、あるいはメモリカード14に記録される。画像メモリ13は、カメラ2内に組み込まれており、内部処理用の専用形式の画像データが記録される。メモリカード14は、カメラ2の底面に設けられたメモリカードスロットにセットされる増設用画像メモリであり、パーソナルコンピュータやプリンタ等で利用可能な汎用形式の画像データが記録される。なお、メモリカードスロットは、常態ではスロットカバー16に覆われて保護されている。
【0012】
カメラ2の前面上方には、ストロボ発光部18が設けられている。ストロボ発光部18の横には測光窓19が形成され、その内部にフォトセンサが組み込まれている。このフォトセンサは、ストロボ発光時に被写体から反射されてくるストロボ光を受光し、その光量積分値が適正レベルに達するとストロボ発光部18からのストロボ発光を停止させる。
【0013】
ストロボ発光部18の下方には、下端縁が軸着されて開閉自在とされた蓋部材であるパック室蓋21が取り付けられている。図4に示すように、パック室蓋21の奥には、フイルムパック24が装填される収納室であるパック室25が設けられている。パック室蓋21は、開放ボタン22を所定時間以上押圧操作し、内部に組み込まれたパック室蓋開放スイッチ23が所定時間オンすると、カメラ2内に組み込まれた蓋開閉機構が作動し、電気的にパック室蓋21のロック解除が行われる。これにより、上端を手前側に回動させるようにしてパック室蓋21を開くことができる。なお、パック室25内にフイルムパック24が装填され、未だ未使用のインスタントフイルムが残っている場合には、開放ボタン22の操作がキャンセルされ、ロック解除は行われない。また、警告音とともに後述するLCDパネルに警告表示がなされる。
【0014】
パック室蓋21は板形状であり、その内面には、蓋開閉機構を構成する係止爪28によって係止される被係止爪27と、フイルムパック24の背面に形成された押圧開口24aに挿入される押圧部材29とが設けられている。押圧部材29は、パック室25にフイルムパック24を装填してパック室蓋21を閉じた際に、押圧開口24aからフイルムパック24内に挿入される。挿入された押圧部材29は、押圧開口24aを内側から塞いでいる板バネを介してインスタントフイルムを押圧し、押圧開口24aと反対側の面に形成された露光開口にインスタントフイルムを密着させる。これにより、インスタントフイルムの平面性が向上し、プリント画質が向上する。パック室蓋21の外面には、グリップ時に指滑りの防止に使用される凹部が多数形成されている。
【0015】
パック室25内には、フイルムパック24に収納されたインスタントフイルムにプリントを行うプリント手段と,露光済みのインスタントフイルムを現像する現像手段と、パック室蓋21のロックとロック解除とを行う蓋開閉機構とが組み込まれている。プリント手段としては、インスタントフイルムにプリント光を照射するプリントヘッド31と、このプリントヘッド31を移動させるヘッド走行機構32等からなる。
【0016】
詳しくは図示しないが、プリントヘッド31は、フイルムパックの露光開口と対面するようにパック室25内に組み込まれており、露光開口から露呈されるインスタントフイルムの露光面にプリントを行う。プリントヘッド31は、フイルムユニットの搬送方向と直交する向きにドットセグメントの透過型液晶を多数配列した液晶アレイと、これらにライン状の白色照明光を照射する発光体と、液晶アレイと発光体との間に設けられた赤色透過域、緑色透過域,青色透過域の3種類の区域を備えたカラーフィルタとを内蔵している。
【0017】
カラーフィルタは、プリントヘッド31が露光面を1スキャンするごとに、順次に発光体と液晶アレイとの間に挿入される。これにより、プリントヘッド31からは、赤色,緑色,青色のプリント光がインスタントフイルムに向けて放射され、3色面順次でフルカラー画像が露光される。
【0018】
ヘッド走行機構32は、プリントヘッド31をインスタントフイルム30の搬送方向に沿って一定速度で移動させ、プリントヘッド31をインスタントフイルムの露光面の全域に対面させる。このヘッド走行機構32は、例えば、フイルムユニットの長手方向の長さよりも離れて配置された一対のプーリーと、これらのプーリーに掛けられてプリントヘッド31が固定された搬送ベルトと、プーリーを回転させて搬送ベルトを移動させる走行用モータとからなる。走行用モータとしては、例えばステッピングモータが用いられる。
【0019】
また、パック室25内にはパック室蓋21の開閉状態を検出するパック室蓋開閉検出スイッチ34と、パック室25内のフイルムパックの有無を検出するフイルムパック検出スイッチ35等も組み込まれている。
【0020】
カメラ2上面には、常態では閉じている排出ドア37が設けられている。この排出ドア37の内部には、インスタントカメラで周知の一対の展開ローラが組み込まれている。排出ドア37は、露光済みのインスタントフイルムが展開ローラによって排出される際に、インスタントフイルムの先端に押圧されて外側に開放される。
【0021】
カメラ2の背面には、LCDパネル39,電源スイッチ40,切り換えダイヤル41,プリントボタン42,カウント表示部43等の各種表示部と入力操作部とが配置されたコントロールパネル44が設けられている。LCDパネル39は、記録されている画像の表示や、コントロールパネル44の操作情報の表示の他に、撮像レンズ9を通して撮像された被写体画像をリアルタイムに表示することでビューファインダとしても使用される。なお、撮像モード時には、LCDパネル3921を利用する代わりに、ファインダ接眼窓46を通して被写体画像を光学的に観察することも可能で、電池の消耗を避ける上で有効である。
【0022】
切り換えダイヤル41は、カメラ2のモードをカメラモード/プリンタモードなどの間で切り換えたり、各種設定時の項目選択等に使用される。カウント表示部43はモノクロのLCDパネルからなり、装填されているインスタントフイルムの残り枚数の表示を行う。
【0023】
カメラ2の底面には、前述したメモリカードスロットを覆うスロットカバーと16、電池装填蓋48と、三脚ネジ(雌ネジ)49とが設けられている。スロットカバー16は、操作部材50のスライド操作によって電池装填蓋48の奥には、グリップ部6の形状を利用して電池室が設けられており、内蔵電源として用いられる例えば4本の単3乾電池の交換を行うことができる。
【0024】
図5は、カメラのフレーム部材52の外観形状を示す。フレーム部材52は、カメラ2を構成する各種撮像機構やプリンタ機構が組み込まれる基本部品であり、フイルムパック24が装填されるパック室25が一体に設けられている。パック室25の底面には、フイルムパック24の露光開口よりも大きな開口53が形成されており、この開口53の周囲の面でフイルムパック24の前面を受け止めて支持する。プリントヘッド31やヘッド走行機構32は、開口53の下方に組み込まれる。
【0025】
カメラ2の上面に相当するフレーム部材52の側面には、排出ドア37とパック室25との間を連絡する排出通路55が設けられている。パック室25内で露光されたインスタントフイルムは、現像手段を構成するクロー機構によって排出通路55内に送り出される。クロー機構は、従来のインスタントカメラに使用されているものと同様のものであり、フイルムパック24に進入してインスタントフイルムの下端に当接するクロー爪と、このクロー爪をインスタントフイルムの搬送方向に沿って移動させる駆動機構とからなる。駆動機構によって移動されたクロー爪は、インスタントフイルムの下端を押圧し、インスタントフイルムの先端がフイルムパック24の排出口24bを出て排出通路55に入る方向に送り出す。
【0026】
排出通路55内には、現像手段を構成する一対の展開ローラが組み込まれている。展開ローラは、モータによって駆動回転される駆動側ローラと、この駆動側ローラに従動して反対方向に回転する従動側ローラとからなる。排出通路に送り出されたインスタントフイルムは、その先端が駆動側ローラと従動側ローラとの間に挟み込まれ、展開ローラの回転によって排出ドア16まで搬送される。この展開ローラによる搬送時に、フイルムユニットのポッド部が裂開され、内包されていた現像液が露光面上に流し込まれる。展開ローラは、均一な厚みで露光面の全域に広がるように現像液を展延する。
【0027】
なお、排出通路55内には、排出時のインスタントフイルムを検出するフイルム検出スイッチ70が組み込まれている。このフイルム検出スイッチ70でインスタントフイルムが検出されるたびに、インスタントフイルムの残り枚数をカウントするフイルムカウンタ71が減算される。
【0028】
図5及び図6に示すように、フレーム部材52の上面のパック室25の外周とパック室25の側壁内とには、ロックレバー57,スライドレバー58,回動レバー59,レバー位置検出スイッチ60,付勢レバー61,駆動側カムギヤ62,従動側カムギヤ63等からなる蓋開閉機構が組み込まれている。駆動側カムギヤ62に噛合しているギヤ64には、クロー機構の駆動源となる搬送モータ65の回転が入力され、従動側カムギヤ63に噛合しているギヤ66は展開ローラに回転を出力する。すなわち、現像手段と蓋開閉機構と展開ローラとは共通の搬送モータ65によって駆動され、この搬送モータ65の回転力を伝達するギヤは、各機構において共有されている。なお、これらのギヤは、回転軸68aが立設された支持プレート68に支持されてパック室25内の側壁に組み込まれる。支持プレート68の外側の面は、パック室25の内壁面の一部を構成する。
【0029】
ロックレバー57は、細長い板状であり、2個の長穴57a,57bが形成されている。これらの長穴57a,57bには、フレーム部材52の上面に形成されたピン52a,52bがそれぞれ挿通され、ピン52a,52bに沿って長穴57a,57bの長さの範囲内でスライド可能とされている。ロックレバー57の一方の側面には、パック室蓋21の被係止爪27に係止する係止爪28と、パック室蓋21を開放する際に被係止爪27に当接する傾斜片73とが一体に形成されている。また、ロックレバー57の他方の側面にはバネ掛けピン74が一体に設けられており、このバネ掛けピン74にはロックレバー57を図中左方のロック位置に向けて付勢するロックバネ75が掛けられている。
【0030】
ロックレバー57は、ロックバネ75の付勢によって常態では図中左方のロック位置にある。被係止爪27と係止爪28との断面図である図7(A)に示すように、このロック位置では、係止爪28は被係止爪27に係止してパック室蓋21の開放が阻止されている。図8に示すように、ロックレバー57がロックバネ75の付勢に抗して図中右方の解除位置にスライドされると、図7(B)に示すように、係止爪28は被係止爪27に係合する位置から移動し、被係止爪27の係止が解除される。更に、このときにロックレバー57の傾斜片73が被係止爪27に当接し、傾斜を利用してパック室蓋21が開放される方向に被係止爪27を押圧する。
【0031】
詳しくは図示しないが、パック室蓋21の軸着されている下端付近は、板バネ等によって開放方向に付勢されているため、ロックレバー57がロック位置に復帰する際に傾斜片73からの押圧が解除されても、被係止爪27が係止爪28に噛合する方向にまで入り込むことはなく、パック室蓋21のロック解除状態が維持される。また、パック室蓋21を閉じる際に、パック室蓋21を閉じ位置に押圧するだけで被係止爪27と係止爪28との係止が行われるように、被係止爪27と係止爪28との当接部分には、ロックレバー57を解除位置に向けてスライドさせる作用が得られる傾斜面が形成されている。
【0032】
ロックレバー57の後端57cは円弧形状とされており、傾斜面にされたスライドレバーの先端58cは、ロックレバー57の後端57cに当接されている。このスライドレバー58にも2個の長穴58a,58bが形成されており、フレーム部材52の上面に形成されたピン52c,52dがそれぞれ挿通され、ピンに52c,52d沿って長穴58a,58bの長さの範囲内でスライド可能とされている。スライドレバー58は、ロックバネ75に付勢されたロックレバー57に押圧されて図5に示す初期位置にある。回動レバー59が図中時計方向に回動すると、回動レバー59に後端が押圧されてスライドし、先端58cの傾斜面でロックレバー57の後端57cを押圧して解除位置にスライドさせる。
【0033】
回動レバー59は、例えば金属薄板を屈曲して形成されており、上述したスライドレバー58を押圧するアーム部59aと、外周に突出されたスイッチング部59bとが一体に設けられている。図9(A)に示すように、スイッチング部59bは、回動レバー59が回動していない状態では、下方に取り付けられるレバー位置検出スイッチ60の接片60aを押圧して変形させる。これにより、接片60aは接点60bに接触するため、レバー位置検出スイッチ60がオンする。また、回動レバー59が図9(B)及び図10(A)に示すように、回動した場合には、スイッチング部59bによる接片60aの押圧が解除されるため、レバー位置検出スイッチ60がオフされる。
【0034】
回動レバー59は、フレーム部材52の側壁に形成された穴77を通して突出される付勢レバー61のボス61aにネジ78で固定され、付勢レバー61によって回動される。付勢レバー61は、回動レバー59と同軸で回動自在とされており、外周に設けたピン61bに掛けられた位置決めバネ79に付勢されて位置決めされている。また、付勢レバー61には、放射状に突出された連動アーム61cが一体に設けられており、この連動アーム61cの先端には、駆動側カムギヤ62に向けて突出された係合ピン61dが一体に形成されている。
【0035】
駆動側カムギヤ62は、付勢レバー61側の端面に係合ピン61cが挿入される凹部62aが形成されており、この凹部62a内には回転中に係合ピン61dに当接して押圧し、付勢レバー61及び回動レバー59を回動させる扇形のカム片62bが設けられている。駆動側カムギヤ62の反対側の端面には、リンクピン62cが一体に形成されており、このリンクピン62cは従動側カムギヤ63の端面に形成された扇形の切欠63aに係合する。これら、リンクピン62cと切欠63aとが遅延伝達手段を構成している。
【0036】
搬送モータ65の回転方向が切り換わると、切欠63aとリンクピン62cとが当接するまでの期間だけ駆動側カムギヤ62の回転は従動側カムギヤ63に伝達されない。そのため、駆動側カムギヤ62の回転は従動側カムギヤ63に遅れて伝達されることになる。駆動側カムギヤ62は、露光済みのインスタントフイルムをカメラ2外に排出するフイルム排出動作中に、図中時計方向に1回転する。
【0037】
駆動側カムギヤ62のリンクピン62cと従動側カムギヤ63の切欠63aとは、図9(A)に示す状態が初期位置となっている。フイルム排出動作では、搬送モータ65が正転し、駆動側カムギヤ62が実線の矢印で示す図中時計方向に回転する。この駆動側カムギヤ62の回転は、リンクピン62cと切欠63aとの係合によって従動側カムギヤ63に伝達され、従動側カムギヤ63も同方向に回転する。この駆動側カムギヤ62と従動側カムギヤ63との回転中の大部分は、回動レバー59が回動することはないため、レバー位置検出スイッチ60はオン状態を維持する。
【0038】
図9(B)に示すように、駆動側カムギヤ62と従動側カムギヤ63との回転が進むと、駆動側カムギヤ62のカム片62dが付勢レバー61の係合ピン61dに当接して押圧し、付勢レバー61と回動レバー59とを位置決めバネ79の付勢に抗して図中反時計方向に回動させる。このときの回動レバー59の回動は、アーム部59aがスライドレバー58から離れる方向への回動であるため、ロックレバー57がスライドしてパック室蓋21のロックが解除されることはない。
【0039】
その後、カム片62bが図9(A)に示す初期位置に移動すると、カム片62bと係合ピン61dとの係合が解除され、回動レバー59と付勢レバー61は位置決めバネ79の付勢によって初期位置に復帰し、レバー位置検出スイッチ60がオンする。搬送モータ65は、このレバー位置検出スイッチ60のオン信号を受けて回転を停止する。なお、フイルム排出動作中に何らかの不良の発生によっって搬送モータ65が逆転方向に回転しても、駆動側カムギヤ62の回転は従動側カムギヤ63にはすぐに伝達されない。そのため、インスタントフイルムがカメラ2内に引き戻される前に、インスタントフイルムを引き抜いたり、電源をオフするなどの対処をとるための時間を得ることができる。
【0040】
また、パック室蓋開放動作では搬送モータ65が逆転し、駆動側カムギヤ62は図9(A)中に破線の矢印で示す反時計方向に回転する。図10(A)に示すように、この駆動側カムギヤ62は、回転後すぐにカム片62dで付勢レバー61の係合ピン61dを押圧し、付勢レバー61と回動レバー59とを時計方向に回動させる。
【0041】
この回動レバー59の時計方向への回動により、アーム部59aはスライドレバー58の後端を押圧し、ロックレバー57に向けてスライドさせる。スライドレバー58の先端58cの斜面に押圧されたロックレバー57は、ロックバネ75の付勢に抗して図5に示すロック位置から、図8に示す解除位置にスライドする。これにより、図7(A)に示す係止爪28による被係止爪27の係止状態から、同図(B)に示すように、係止爪28が被係止爪27から離れ、傾斜片73が被係止爪27をパック室蓋21を開放する方向に押圧する。
【0042】
回動レバー59が回動している状態ではレバー位置検出スイッチ60はオフするが、回転はそのまま継続され、図10(B)に示すように、カム片62bが係合ピン61dを通過して回動レバー59が初期位置に復帰し、レバー位置検出スイッチ60が再度オンする。このレバー位置検出スイッチ60のオン信号を受けて搬送モータ65は停止する。搬送モータ65が停止するまでの間、リンクピン62cは切欠63aに当接しないため、駆動側カムギヤ62の回転は従動側カムギヤ63に伝達されない。これにより、パック室蓋開放動作中に展開ローラは回転せず、フイルム排出時よりも搬送モータ65に掛かる負荷を低くして電池の消耗を抑えることができる。
【0043】
なお、搬送モータ65は、レバー位置検出スイッチ60のオン信号から一定時間経過後に正転し、カム片62bを図9(A)に示す初期位置に復帰させ、その後に回転を停止する。これにより、パック室蓋開放動作後に駆動側カムギヤ62は必ず初期位置に復帰する。
【0044】
図3に示すように、カメラ2は、CPUやプログラムROM,データRAM等からなるシステムコントローラ81によって制御されている。CCD10上に結像された被写体光は、CCD10によって光電変換され、画像データ処理部82に入力される。画像データ処理部62は、CCD10を制御し、入力された光電信号をNTSC信号に変換してLCDパネル39に入力する。これにより、LCDパネル39には、CCD10上に結像されている画像が連続して表示され、ビューファインダとして使用することができる。
【0045】
レリーズボタン7が操作されると、画像データ処理部82は、その時点でCCD10上に結像されていた画像を専用画像データに変換し、画像演算処理IC84に入力する。画像演算処理IC84は、入力された画像データを画像メモリ13に記録する。なお、画像データをメモリカード14に記録する場合には、画像演算処理IC84にて専用画像データが汎用画像データに変換され、画像データ処理部82をインターフェースとしてメモリカード14に記録される。
【0046】
コントロールパネル44のプリントボタン42が操作されると、画像演算処理IC84は、専用画像データをプリントデータに変換し、プリントデータ処理部86に入力する。プリントデータ処理部86は、入力されたプリントデータを各色データに分解し、各色データを各ラインデータに分解し、階調単位でプリントヘッド31に入力する。
【0047】
次に、上記実施形態の作用について、図11〜図15のフローチャートを参照して説明する。図2に示すコントロールパネル44の電源スイッチ42を操作すると、カメラ2の電源がオンする。図3に示すシステムコントローラ81は、パック室蓋開閉検出スイッチ34の検出信号を参照し、パック室蓋21の状態を把握する。パック室蓋21が閉じ位置にある場合には、パック室25内のフイルムパック24の有無に関わらず、カメラモードとプリンタモードとのいずれを選択するかをLCDパネル39に表示し、ユーザに切り換え操作を促す。
【0048】
パック室蓋21が開放位置にある場合には、「フタを閉じてください」というメッセージをLCDパネル39に表示し、ユーザにパック室蓋21の閉じ操作を促す。パック室蓋開閉検出スイッチ34からパック室蓋21が閉じられたことを示す検出信号が入力されると、システムコントローラ81はフイルムパック検出スイッチ35の検出信号を参照し、パック室25内のフイルムパック24の有無を検出する。
【0049】
システムコントローラ81は、パック室蓋21が閉じ位置に移動した後にフイルムパック24を検出した場合に、未使用のフイルムパック24がパック室25内に装填されたと認識し、フイルムパック24の露光開口を内部から塞いでいる薄板状のフイルムカバーの排出動作を実行する。
【0050】
図12示すように、フイルムカバーの排出動作では、インスタントフイルムの排出動作と同じ動作によって実施される。システムコントローラ81は、モータドライバ88を制御して搬送モータ65を正転させる。搬送モータ65の回転は複数の減速用のギヤを介してクロー機構と展開ローラとに伝達される。
【0051】
クロー機構は、クロー爪を排出方向に移動させてフイルムパック24内に挿入し、フイルムカバーの下端を押圧する。押圧されたフイルムカバーは、フイルムパック24内を移動して排出口24bから送り出され、排出通路55に進入する。排出通路55内では、一対の展開ローラがフイルムカバーを排出する方向に回転しており、フイルムカバーの先端は展開ローラに挟み込まれて排出ドア16に向けて搬送される。排出ドア16は、フイルムカバーに押圧されて開放し、フイルムカバーの先端がカメラ2外に突出する。その後、フイルムカバーを排出ドア16から引き抜くと、フイルムカバーの排出が完了する。
【0052】
なお、排出通路55内に組み込まれたフイルム検出スイッチ70は、排出中のフイルムカバーを検出し、この検出信号をシステムコントローラ81に入力する。システムコントローラ81は、フイルムカウンタ71にリセット信号を入力する。フイルムカウンタ71は、リセット信号によってインスタントフイルムの残枚数10をセットする。
【0053】
また、フイルムカバーの排出中に、図6,図9に示すように、駆動側カムギヤ62が図中時計方向に回転し、この回転がリンクピン62cと切欠63aとの係合によって従動側カムギヤ63に伝達される。駆動側カムギヤ62は、カム片62bで係合ピン61dを押圧し、位置決めバネ79の付勢に抗して回転レバー59を反時計方向に回動させる。これにより、スイッチング部59bによる接片60aの押圧が解除され、レバー位置検出スイッチ60がオフする。
【0054】
システムコントローラ81は、フイルムカバーの排出動作開始から内蔵するタイマーで1秒をカウントし、その後にレバー位置検出スイッチ60の検出信号を監視する。そして、レバー位置検出スイッチ60の検出信号が再度オンした時点で、搬送モータ65の回転を停止する。これにより、駆動側カムギヤ62と従動側カムギヤ63は、図9(A)に示す初期位置で停止される。なお、システムコントローラ81が排出動作開始の1秒後からレバー位置検出スイッチ60の検出信号を監視するのは、駆動側カムギヤ62と従動側カムギヤ63との停止位置がずれている場合を考慮し、誤動作の発生を防止するためである。
【0055】
カメラ2で撮影を行う場合には、コントロールパネル44の切り換えダイヤル41を操作して、カメラ2のモードをカメラモードに切り換える。カメラ2は、右手でグリップ部6を握持して、撮像窓8を被写体に向けて構える。撮影レンズ9を透過してCCD10に結像された画像は、画像データ処理部82にてNTSC信号に変換され、LCDパネル39に入力される。LCDパネル39には、CCD10で撮像されている画像がリアルタイムに表示される。
【0056】
撮影者は、LCDパネル39または光学ファインダを利用してフレーミングを行う。フレーミングの決定後にレリーズボタン7を操作すると、レリーズスイッチ12がオンし、CCD10に撮像されていた画像が画像データ処理部82にて専用画像データに変換される。
【0057】
なお、画像メモリ13とメモリカード14とのいずれに画像データを記録するかは、コントロールパネル44の各種操作ボタンの設定により予め決定されている。画像メモリ13に記録するように設定されている場合には、画像データ処理部82にて変換された専用画像データが、画像演算処理IC84を介して画像メモリ13に記録される。また、メモリカード14に記録するように設定されている場合には、専用画像データが画像演算処理IC84にて汎用画像データに変換され、画像データ処理部82を介してメモリカード14に記録される。
【0058】
プリントを行う場合には、図2に示すように、パック室蓋21が下面となるようにカメラ2を安定した場所に載置する。その後、切り換えダイヤル41を操作してカメラ2をプリントモードに移行させ、コントロールパネル44の操作ボタンの操作により、LCDパネル39に画像メモリ13あるいはメモリカード14から読み出した画像データを表示させる。画像メモリ13あるいはメモリカード14から読み出された画像データは、画像データ処理部82にてNTSC信号に変換され、LCDパネル39に表示される。
【0059】
プリントする画像データが決定した場合には、その画像データをLCDパネル25に表示させた状態でプリントボタン42を押下する。システムコントローラ81は、フイルムカウンタ71のカウント値を確認し、インスタントフイルムの残枚数が無い場合には、LCDパネル39に「フイルムがありません」というメッセージを表示して、ユーザに新たなフイルムパック24の装填を促す。また、インスタントフイルムがある場合には、画像演算処理IC84にて画像データからプリントデータを生成し、このプリントデータをプリントデータ処理部86に入力する。
【0060】
プリントデータ処理部86は、画像演算処理IC84から入力されたプリントデータからプリントヘッド31を駆動する駆動データを生成する。プリントヘッド31は、フイルムユニットの最下端部に対面する初期位置にあり、この位置が最初の1ライン分の記録位置となっている。図示しないフォトセンサなどにより、プリントヘッド31が初期位置にあることがシステムコントローラ81によって確認されると、プリントデータ処理部86はプリントデータを各色データと、各ラインデータとからなる駆動データに変換し、階調単位でプリントヘッド31に入力する。プリントヘッド31は、入力された駆動データに合わせて発光する。
【0061】
プリントヘッド31では、カラーフィルタの赤色透過域が発光体と液晶アレイとの間に挿入された状態で発光体が発光し、液晶アレイがプリントするドットパターンと階調とに合わせて動作する。これにより、赤色プリント光がインスタントフイルムの露光面に照射され、露光される。
【0062】
こうして1ライン分の赤色プリントが完了すると、ステッピングモータからなる走行用モータが一定角度回転してプリントヘッド31を次ライン位置に移動させる。続いてプリントデータ処理部86から第2ライン目の赤色濃度に対応した駆動データがプリントヘッド31に転送され、同様にして2ライン目の赤色プリント光による露光が行われる。以降、プリントヘッド31を展開ローラ側にステップ送りしながらラインごとに赤色プリント光による露光が行われる。
【0063】
赤色プリントが完了すると、システムコントローラ81はプリントヘッド31にフィルタ切り替え信号を送る。カラーフィルタは、プリントヘッド31内で移動してプリント光路内に緑色透過域を挿入する。プリントデータ処理部82は、プリントデータの最終ラインの緑色に相当する部分をプリントヘッド31に転送する。以後、赤色プリントと同様に緑色プリント光による緑色プリントが最終ライン位置から最初の1ライン位置に向かって行われる。緑色プリントが終了した後は、カラーフィルタの青色透過域がプリント光路内に挿入され、同様にして青色プリント光による青色プリントが行われる。
【0064】
3色の露光が終了すると、システムコントローラ81からの信号により搬送モータ65が正転駆動を開始し、前述したフイルムカバーの排出と同様に、露光済みインスタントフイルムの排出が行われる。搬送モータ65の回転は、複数の減速用のギヤを介してクロー機構と展開ローラとに伝達される。クロー機構は、クロー爪を排出方向に移動させてフイルムパック24内に挿入し、露光開口に対面しているインスタントフイルムの下端を押圧する。
【0065】
押圧されたインスタントフイルムは、フイルムパック24内を移動して排出口24bから排出通路55に進入する。排出通路55に送り込まれたインスタントフイルムユニットは、一対の展開ローラに先端を挟み込まれて排出ドア16に向けて搬送される。その際に、展開ローラによる押圧によってポッド部が裂開され、内包する現像液が露光面に流し込まれる。また、展開ローラはインスタントフイルムの全域を均等な力で押圧し、現像液を露光面の全域に展延する。展延後に余った現像液は、トラップ部にて吸収される。
【0066】
フイルム検出スイッチ70は、排出通路55内でインスタントフイルムを検出し、この検出信号をシステムコントローラ81に入力する。システムコントローラ81は、フイルムカウンタ71に減算信号を入力する。フイルムカウンタ71は、減算信号に応じてインスタントフイルムの残枚数を9にセットする。
【0067】
駆動側カムギヤ62と、従動側カムギヤ63とは、カム片62bと回転レバー59とレバー位置検出スイッチ60との作用により、図9(A)に示す初期位置に復帰し、同位置で搬送モータ65の回転が停止される。展開ローラで搬送されたインスタントフイルムは、カメラボディ上面の排出ドア16から排出され、所定時間の経過後に被写体画像がポジ画像として受像シートに定着され、プリントボタン42を操作した時点でLCDパネル39に表示されていた被写体画像をハードコピーとして得ることができる。
【0068】
なお、何らかの不良や不具合の発生によって、フイルム排出動作中に搬送モータ65が逆転することもありえるが、回転方向が切り換わる際には、駆動側カムギヤ62の回転は従動カムギヤ63に遅れて伝達されるため、展開ローラが逆転してインスタントフイルムをカメラ2内に引き戻すことはない。そのため、展開ローラが逆転するまでの間に、インスタントフイルムをカメラ2から引き抜いたり、電源をオフするなどの対処をとることができるので、インスタントフイルムがカメラ2内に詰まってしまうことはない。
【0069】
以上のようにして撮影とプリントを行っている間に、ユーザが誤ってパック室蓋21を開放する開放ボタン22を操作してしまうことがある。図14示すように、開放ボタン22が押圧操作されると、パック室蓋開放スイッチ23がオンし、操作信号がシステムコントローラ81に入力される。システムコントローラ81は、内蔵するタイマーで5秒のカウントを行い、パック室蓋開放スイッチ23が5秒以上の間連続してオンしている場合にのみパック室蓋開放動作を実施する。これにより、誤って開放ボタン22が操作されてもパック室蓋21が不用意に開放されることはない。
【0070】
開放ボタン22が5秒以上押圧された場合に、システムコントローラ81はフイルムパック検出スイッチ35の検出信号を参照し、パック室25内のフイルムパック24の有無を把握する。パック室25にフイルムパック24が無い場合には、システムコントローラ81はパック室蓋開放動作を実行する。また、パック室25にフイルムパック24が存在している場合には、フイルムカウンタ71のカウント値をチェックしてインスタントフイルムの有無を確認する。その結果、インスタントフイルムが残っていない場合には、パック室蓋開放動作を実行し、インスタントフイルムが残っている場合には、LCDパネル39に「フイルムが残っています」というメッセージを表示して、ユーザに誤操作であることを知らせる。
【0071】
図15に示すように、パック室蓋開放動作では、搬送モータ65がフイルム排出動作とは逆方向に回転される。図10(A)に示すように、駆動側カムギヤ62は図中反時計方向に回転し、回転開始後すぐにカム片62bを係合ピン61dに当接させて押圧する。これにより、付勢レバー61と回転レバー59とが位置決めバネ79の付勢に抗して時計方向に回動し、レバー位置検出スイッチ60がオフする。また、回動レバー59のアーム部59aがスライドレバー58の後端を押圧するので、図8に示すように、スライドレバー58がスライドする。スライドしたスライドレバー58は、先端58cの斜面がロックレバー57の後端57cを押圧する。
【0072】
後端57cが押圧されたロックレバー57は、ロックバネ75の付勢に抗して矢印方向にスライドする。その際に、図7(a)に示すように、パック室蓋21の被係止爪27に係止していた係止爪28が同図(b)に示すように、被係止爪27から離れる方向に移動し、傾斜片73が被係止爪27を押圧する。これにより、パック室蓋21のロックが解除され、パック室蓋25を開放することができる。また、回動レバー59がスライドレバー58を押圧している状態では、レバー位置検出スイッチ60がオフし、システムコントローラ81にオフ信号が入力される。
【0073】
駆動側カムギヤ62の回転が進むとカム片62bが係合ピン61dを通過し、図10(B)に示すように、回動レバー59が位置決めバネ79の付勢によって初期位置に復帰する。この時に、レバー位置検出スイッチ60がオンしてシステムコントローラ81にオン信号を入力する。システムコントローラ81は、レバー位置検出スイッチ60のオン信号を受けて搬送モータ65の逆転を停止する。パック室蓋21が開放する間、リンクピン62cは切欠63aに係合しないため、駆動側カムギヤ62の回転は従動側カムギヤ63には伝達されず、展開ローラも回転することはない。これにより、搬送モータ65に掛かる負荷をフイルム排出時よりも低くすることができる。
【0074】
また、回動レバー59の初期位置への復帰にともない、ロックバネ75の付勢によってロックレバー57が図5に示すロック位置に復帰するが、パック室蓋21の軸着されている下端付近は、板バネ等によって開放方向に付勢されているため、ロックレバー57がロック位置に復帰する際に傾斜片73からの押圧が解除されても、被係止爪27が係止爪28に噛合する方向にまで入り込むことはなく、パック室蓋21のロック解除状態が維持される。
【0075】
搬送モータ65の回転停止からタイマーで1秒カウントした後に、システムコントローラ81は搬送モータ65を正転させる。これにより、駆動側カムギヤ62が図10(A)中において時計方向に回転する。駆動側カムギヤ62の回転開始後すぐに、カム片62bが係合ピン61dに当接して押圧し、付勢レバー61と回転レバー59とを位置決めバネ79の付勢に抗して反時計方向に回動させる。レバー位置検出スイッチ60は再度オフする。
【0076】
駆動側カムギヤ62の回転が進むとカム片62bが係合ピン61dを通過し、図9(A)に示すように、回動レバー59が位置決めバネ79の付勢によって初期位置に復帰する。この時に、レバー位置検出スイッチ60がオンしてシステムコントローラ81にオン信号を入力する。システムコントローラ81は、レバー位置検出スイッチ60のオン信号を受けて搬送モータ65の逆転を停止する。これにより、駆動側カムギヤ62は初期位置に復帰する。
【0077】
なお、パック室蓋開放動作において、搬送モータ65の回転開始から、レバー位置検出スイッチ60の検出信号を得るまでの間に1秒のカウントを行っているのは、駆動側カムギヤ62と従動側カムギヤ63の回転開始時の位置ずれ等による誤動作を防止するためである。そのため、駆動側カムギヤ62と従動側カムギヤ63との位置ずれが発生しにくい機構を設ければ、1秒のカウントを省略することができる。
【0078】
パック室蓋21の開放後には、パック室25に未使用のフイルムパック24を装填してプリントを行うことができる。プリントを行わずに撮影のみを行う場合には、パック室蓋21を閉じて撮影モードに移行することができる。なお、パック室蓋21の被係止爪27と、ロックレバー57の係止爪28との当接部分には、ロックレバー57を解除位置に向けてスライドさせる作用が得られる傾斜面が形成されているので、パック室蓋21を閉じ位置に押圧するだけで被係止爪27と係止爪28との係止が行われる。
【0079】
上記実施形態では、プリンタ内蔵型電子スチルカメラを例に説明したが、電子スチルカメラの機能が組み込まれていない、インスタントフイルムを使用するプリンタにも本発明を実施することができる。また、従来のインスタントカメラにも利用することができる。
【0080】
更に、インスタントフイルムを使用するプリンタ以外に、感光紙や、紫外線による定着性を有する感熱記録紙等の感光材料を使用するプリンタにも本発明を適用することができる。また、パック室蓋を誤開放する際にLCDパネルでエラーメッセージを表示するようにしたが、このエラーメッセージと同時に警告音等を鳴らしてもよい。更に、パック室内にフイルムユニットが残っている場合にはパック室蓋を開放できないようにしたが、メンテナンスや修理のために、フイルムユニットが残っている場合でもパック室蓋を開放できるようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプリンタは、収納室内に感光材料が残っている場合に蓋部材を開放できないようにしたので、感光材料が露光されて使用できなくなるのを防止することができる。
【0082】
また、現像手段を駆動する搬送モータの現像時とは別方向への回転を利用して蓋開閉機構を動作させるようにしたので、部品点数を増加させずにローコストに機能向上を測ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したプリンタ内蔵型電子スチルカメラを前面側から見た外観斜視図である。
【図2】プリンタ内蔵型電子スチルカメラを背面側から見た外観斜視図である。
【図3】プリンタ内蔵型電子スチルカメラの構成を概略的に閉めずブロック図である。
【図4】パック室蓋開放時のプリンタ内蔵型電子スチルカメラの外観斜視図である。
【図5】フレーム部材の外観形状を示す斜視図である。
【図6】蓋開閉機構の構成を示す分解斜視図である。
【図7】パック室蓋のロック状態と解除状態とを示す要部断面図である。
【図8】ロック位置にあるロックレバーとスライドレバーとの状態を示す説明図である。
【図9】蓋開閉機構の初期状態と、フイルム排出時の状態とを示す説明図である。
【図10】蓋開閉機構のパック室蓋開放時の状態を示す説明図である。
【図11】プリンタ内蔵型電子スチルカメラの全体的な動作順序を示すフローチャートである。
【図12】フイルム排出動作の順序を示すフローチャートである。
【図13】プリンタモードの動作順序を示すフローチャートである。
【図14】パック室蓋の開放の可否の識別手順を示すフローチャートである。
【図15】パック室蓋開放動作の順序を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 プリンタ内蔵型電子スチルカメラ
21 パック室蓋
22 開放ボタン
23 パック室蓋開放スイッチ
24 フイルムパック
25 パック室
27 被係止爪
28 係止爪
34 パック室蓋開閉検出スイッチ
35 フイルムパック検出スイッチ
57 ロックレバー
58 スライドレバー
59 回動レバー
60 付勢レバー
62 駆動側カムギヤ
63 従動側カムギヤ

Claims (6)

  1. 感光材料を収納する収納室と、この収納室を開閉する蓋部材と、収納室内の感光材料の感光面にプリント光を照射して感光させるプリント手段と、感光済みの感光材料を機器外に排出しながら現像する現像手段と、この現像手段を駆動する搬送モータによって、蓋部材を閉じ位置で係止する係止状態と蓋部材の係止を解除して開放できるようにする解除状態との間で切り換えられる蓋開閉機構とからなることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記搬送モータは、第1の方向への回転で現像手段を駆動し、第2の方向への回転で蓋開閉機構を駆動することを特徴とする請求項記載のプリンタ。
  3. 前記収納室内の感光材料の残数をカウントするカウント手段を設け、前記蓋開閉機構は、前記蓋部材の開放操作に応じて前記カウント手段を参照し、前記収納室内に前記感光材料が残っている場合には、前記解除状態への切り換えを行わないことを特徴とする請求項1または2記載のプリンタ。
  4. 前記現像手段と前記搬送モータとの間に、前記搬送モータの第2の方向への回転前記現像手段に遅れて伝達する遅延伝達手段を設けたことを特徴とする請求項2または3いずれか記載のプリンタ。
  5. 感光材料を収納する収納室と、この収納室を開閉する開放位置及び閉じ位置の間で回動自在な蓋部材と、収納室内の感光材料の感光面にプリント光を照射して感光させるプリント手段と、感光済みの感光材料を機器外に排出しながら現像する現像手段と、この現像手段を駆動する搬送モータとを備えたプリンタにおいて、
    前記プリント手段による前記感光材料への感光終了後に前記搬送モータを第1の方向に回転させて前記現像手段を駆動させ、前記蓋部材を開放するための開放操作時に前記搬送モータを第2の方向に回転させるシステムコントローラと、
    前記蓋部材を閉じ位置で係止し、前記搬送モータの第2の方向への回転により前記蓋部材の係止を解除する蓋開閉機構と、
    前記現像手段と前記搬送モータの間に設けられ、前記蓋開閉機構による前記蓋部材の係止解除中に、前記搬送モータの第2の方向への回転を前記現像手段に伝達しない遅延伝達手段とを設けたことを特徴とするプリンタ。
  6. 前記収納室内の感光材料の残数をカウントするカウント手段を設け、前記システムコントローラは、前記蓋部材を開放するための開放操作に応じて前記カウント手段を参照し、前記収納室内に感光材料が残っているときには、前記搬送モータを第2の方向に回転させないことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
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