JP4313880B2 - カメラの自動焦点調節装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影レンズが合焦状態に至るまで焦点検出及び焦点検出光学系の駆動を行い、合焦後は焦点検出動作は行わない第1のモードと、一度合焦状態になった後も、繰り返し焦点検出動作を実行する第2のモードとを有するカメラの自動焦点調節装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動焦点調節装置を有するカメラが多数提案されている。最近では、撮影画面内に複数のデフォーカス量(撮影レンズの駆動に用いる焦点調節情報)を得る為の領域(以下、AF点とも記す)を有し、この複数のAF点のうち少なくとも1つのAF点を選択し、ここで得られた焦点検出情報に基づいて撮影レンズを合焦位置まで駆動する自動焦点調節装置を有するカメラも多数提案されている。
【0003】
以上のような、カメラに設けられている焦点調節モードには、静的被写体向きのモードと、動的被写体向きのモードがある。静的被写体向きのモードは、撮影レンズが合焦状態になるまでレンズ駆動を行い、一度合焦状態になると、以後、焦点検出動作を行わないものである。また、動的被写体向きのモードは、撮影レンズが合焦状態になった後でも引き続き焦点検出動作を行い、焦点状態に応じてレンズ駆動を行うものである。
【0004】
また、最近のカメラでは、カメラが被写体の「静」「動」を自動的に検知し、静的被写体にも、動く被写体にも、同じ単一の焦点調節モードでピントを合せようとするものも提案されている。以下、このモードを自動切換えモードと記す。この自動切換えモードは、最初は静的被写体向きのモードで動作し、一旦合焦状態になった後、被写体が動体か否かを判定し、被写体が動体であると判定すると自動的に動的被写体向きのモードに切り換えるという大変便利なものである。
【0005】
以下、焦点検出に関する部分の動作について、焦点調節モード別に説明していく。
【0006】
1)静的被写体向きモード
まず、レリーズ釦が半押し状態になると、焦点検出手段によりすべてのAF点に対する焦点状態の検出を行う。次にAF点の選択を行うが、このアルゴリズムはいくつかの方法があり、そのうち、焦点検出可能であって一番至近側にを示すAF点に主被写体が位置するとして該AF点を選択する方法が一般的である。以後は、このAF点の焦点状態に基づいて撮影レンズを合焦状態まで駆動する。
【0007】
2)動的被写体向きモード
まず、レリーズ釦が半押し状態になると、焦点検出手段によりすべてのAF点に対する焦点状態の検出を行う。次にAF点の選択を行うが、このアルゴリズムは、基本的には静的被写体向きのモードと同様である。以後は、このAF点の焦点状態に基づいて撮影レンズを駆動し続ける。
【0008】
3)自動切換えモード
まず、レリーズ釦が半押し状態になると、焦点検出手段によりすべてのAF点に対する焦点状態の検出を行う。次にAF点の選択を行うが、このアルゴリズムは、静的被写体向きのモードと同様である。以後は、このAF点の焦点状態に基づいて撮影レンズを合焦位置まで駆動する。そして、合焦状態になると、再び焦点検出動作を繰り返しを行い、以前に選択されたAF点の焦点状態に基づいて被写体が動体か否かを判定する。ここで、被写体が動体と判定すると、上記の動的被写体向きのモードに自動的に切り換わる。
【0009】
この自動切換えモードは、性格上、初心者向けのモードであり、比較的初心者が購入するであろう低価格帯のカメラや、カメラの全自動撮影モードに設定されているのが一般的である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した自動焦点調節装置を有する従来のカメラにおいて、一連の制御及び処理は、カメラに搭載されているマイクロコンピュータにより行われる。特に焦点検出動作における演算処理は、複雑な演算処理を行うため、演算処理に時間がかかってしまう。また、撮影画面内の複数のAF点の焦点状態を検出する場合、AF点の数だけ演算時間が長くなる。演算時間が長くなると、レリーズ釦を半押し状態にしてから合焦状態になるまでの時間がかかり、その結果、シャッタチャンスを逃してしまう等の不具合を生じる。
【0011】
このような演算時間が長くなる問題に対しては、処理速度の速いマイクロコンピュータを用いて対処する方法が取られることが多い。しかし、処理速度の速いマイクロコンピュータは電力消費量が多いものが一般的であり、カメラに用いられる小型電池にとってはこのような電力消費量の多いマイクロコンピュータの使用は電池の消耗が早くなるので好ましいことではない。
【0012】
このように、マイクロコンピュータの処理速度を上げると、演算処理時間が短時間で行われるため、撮影レンズが合焦状態になるまでの時間が速くなるという利点と、電池の消耗が早いという欠点がある。
【0013】
上記マイクロコンピュータの処理速度を上げたことによる電池の消耗が早くなるという問題に対して、マイクロコンピュータのクロック周波数を切り換えて対処する方法がとられることが多い。
【0014】
カメラに搭載されるマイクロコンピュータは、通常、そのクロック周波数をソフトウエアにより低周波数と高周波数との間で切り換えることが可能になっている。この機能を利用して、高速な演算処理が必要な場合はクロック周波数を高周波数に設定し、高速な演算処理が必要でない場合は、クロック周波数を低周波数に設定するというものである。
【0015】
具体的には、高速な演算処理が必要な焦点検出動作を実行する時にはクロック周波数を高周波数に切り換え、焦点検出動作が終了した時点でクロック周波数を低周波数に切り換えることで、演算処理時間の短縮と無駄な電力消費量の低減の両立を実現するものである。
【0016】
しかしながら、前述の自動切換えモードにおいては、レリーズ釦を半押し状態にして、撮影レンズが合焦状態になった後の状態に注目すると、この期間は、被写体が動体か否かを判定するための焦点検出動作が頻繁に繰り返して行われるため、この期間の大半はマイクロコンピュータのクロック周波数が高周波数で動作していることになり、電力消費量の低減の効果が少なく、その結果、電池の寿命が短くなるという問題が生じてしまう。
【0017】
(発明の目的)
本発明の目的は、第1のモードを第2のモードに切り換える際の動体検知期間における消費電力を低減させ、電池の寿命を延ばすことのできるカメラの自動焦点調節装置を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、撮影レンズが合焦状態に至るまで焦点検出及び焦点検出光学系の駆動を行い、合焦後は焦点検出動作行わない第1のモードと、一度合焦状態になった後も、繰り返し焦点検出動作を実行する第2のモードとを備え、カメラの制御を行うマイクロコンピュータと、撮影画面内の少なくとも1つの領域の焦点状態を検出する焦点検出手段と、検出された焦点検出結果に基づいて撮影レンズの焦点調節光学系を駆動するレンズ駆動手段とを有するカメラの自動焦点調節装置であって、前記焦点検出手段にて得られる複数回の焦点信号に基づいて、被写体が動体であることを検知する動体検知手段と、前記第1のモードにて前記焦点検出手段により合焦状態が検出された後、前記動体検知手段により被写体が動体であると検知されるまでは、前記焦点検出手段による焦点検出と前記動体検知手段による動体検知を間欠的に動作させる間欠動作手段と、被写体が動体であることが検知された後は、前記焦点検出と動体検知の間欠動作を停止して、前記第2のモードに切り換えるモード変更手段と、前記間欠動作の待機状態では前記マイクロコンピュータの消費電力を低減する状態に設定する動作制御手段とを有するカメラの自動焦点調節装置とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明を一眼レフカメラに適用した時の、実施の第1の形態における要部概略図であり、図2(A),(B)は、本発明を一眼レフカメラに適用した時の、上面と後面の概略図である。図3は、図1のファインダ視野内の説明図である。
【0021】
これらの図において、1は撮影レンズであり、便宜上2枚のレンズで示したが、実際は更に多くのレンズから構成されている。2は主ミラーであり、ファインダ系による被写体の観察状態と被写体像の撮影状態に応じて撮影光路へ斜設され、あるいは、退去される。3はサブミラーであり、主ミラー2を透過した光束をカメラボディの下方の後述する焦点検出装置6へ向けて反射される。4はシャッタ、5はフィルムである。
【0022】
6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ6a、反射ミラー6b,6c、2次結像レンズ6d、絞り6e、センサ6f等から構成されている。本実施の形態における焦点検出装置6は、周知の位相差方式を用いており、図3に示す様に、観察画面内(ファインダ視野内)の複数の領域(7個所)をAF点として、該AF点が焦点検出可能となるように構成されている。
【0023】
7は撮影レンズ1の予定結像面に配置されたピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズム、9,10は各々観察画面内の被写体輝度を測定するための結像レンズと測光センサであり、結像レンズ9はペンタプリズム8内の反射光路を介してピント板7と測光センサ10共役に関係づけている
【0024】
11はペンタプリズム8の射出面後方に配された接眼レンズであり、撮影者の眼15によるピント板7の観察に使用される。図3のAF点マーク201,202,203,204,205,206,207は、前記ピント板7に刻印されていて、撮影者が撮影画面内のAF点(焦点検出領域)の位置を把握できるようにしたものである。
【0025】
23はファインダ視野領域を形成する視野マスク、24はファインダ視野外に撮影情報を表示するためのファインダ内LCDであり、照明用LED(F−LED)25によって照明されている。前記LCD24を透過した光は、三角プリズム26によってファインダ視野内に導かれ、図3の220で示したようにファインダ視野外に表示され、撮影者は撮影情報を知る事ができる。
【0026】
31は撮影レンズ1内に設けた絞り、32は後述する絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、33はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等から成るレンズ駆動部材、35はフォトカプラでレンズ駆動部材34に連動するパルス板36の回転を検知してレンズ焦点調節回路115に伝えている。前記焦点調節回路115は、この情報とカメラ側からのレンズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆動用モータを所定量駆動させ、撮影レンズ1を合焦位置に移動させるようになっている。37は公知のカメラとレンズとのインターフェースとなるマウント接点である。
【0027】
図2において、41はレリーズ釦である。42は外部モニタ表示装置としてのモニタ用LCDであり、予め決められたパターンを表示する固定セグメント表示部42aと可変数値表示用の7セグメント表示部42bとからなっている。50はモードダイヤルであり、撮影モード等の設定を行うためのものである。55は背蓋である。
【0028】
その他の操作部材については本発明の理解において、特に必要がないので省略する。
【0029】
図4は、前記モードダイヤル50の詳細図を示すもので、カメラに印字された指標51に表示を合わせることによって、その表示内容で撮影モードが設定できる。
【0030】
図4において、50aはカメラを不作動とするロックポジションである。50bは撮影者が撮影内容を設定できるクリエーティブゾーンであり、プログラムAE、TV優先AE、AV優先AE、マニュアル露出の各撮影モードを持っている。50cはカメラ任せの全自動撮影ができる全自動モードポジションである。50dはカメラまかせの状況別全自動撮影ができるイメージゾーンであり、ポートレート撮影に適したポートレートモード,風景撮影に適した風景モード,クローズアップ撮影に適したクローズアップモード,運動会等動きのある被写体の撮影に適したスポーツモードの各撮影モードを持っている。
【0031】
図5は本発明の実施の形態に係るカメラに内蔵された回路構成を示すブロック図であり、図1と同一のものは同一番号を付してある。
【0032】
カメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュータの中の中央処理装置(以下、CPUと記す)100には、測光回路102,焦点検出回路103,信号入力回路104,LCD駆動回路105,LED駆動回路106,シャッタ制御回路107,モータ制御回路108,フィルム検出回路109が接続されている。また、撮影レンズ1内に配置された焦点調節回路115、絞り駆動回路111とは、図1で示したマウント接点37を介して信号の伝達が行われる。
【0033】
尚、CPU100には、タイマTMRが内蔵されており、時間の計測等の処理に用いられる。また、CPU100は、クロック周波数をソフトウエアにより低周波数と高周波数との間で切り換えることが可能になっている。
【0034】
前記測光回路102は、測光センサ10からの出力を増幅後、対数圧縮,A/D変換し、各センサの輝度情報としてCPU100に伝える。前記測光センサ10は、図3に示したファインダ視野内の左外側AF点201を含む領域211を測光するSPC−S1,ファインダ視野内の左中側AF点202を含む領域212を測光するSPC−S2,ファインダ視野内の上側AF点203を含む領域213を測光するSPC−S3,ファインダ視野内の中央側AF点204を含む領域214を測光するSPC−S4,ファインダ視野内の下側AF点205を含む領域215を測光するSPC−S5,ファインダ視野内の右中側AF点206を含む領域216を測光するSPC−S6,ファインダ視野内の右外側AF点207を含む領域217を測光するSPC−S7,周辺領域218を測光するSPC−S8の8つのフォトダイオードから構成されている。
【0035】
図5のラインセンサ6fは、前述の図3に示す様に、画面内の7つのAF点201〜207に対応した、7組のラインセンサCCD−LL,CCD−LC,CCD−C,CCD―RC,CCD−RR,CCD−U,CCD−Dから構成される公知のCCDラインセンサである。
【0036】
前記焦点検出回路103は、上記ラインセンサ6fから得た電圧をA/D変換し、CPU100に送る。
【0037】
前記信号入力回路104は、カメラの操作部材等の状態を入力するためのものであり、該回路104に接続されているスイッチについて説明する。
【0038】
スイッチSW1は、レリーズ釦41の第1ストローク(半押し)でオンし、測光・AF等を開始するスイッチ、スイッチSW2は、レリーズ釦41の第2ストローク(全押し)でオンするレリーズスイッチである。スイッチSWDIAL1とスイッチSWDIAL2は電子ダイヤル45内に設けたダイヤルスイッチであり、信号入力回路104のアップダウンカウンタに入力され、電子ダイヤル45の回転クリック量をカウントする。前記電子ダイヤル45を右方向に回転させるとアップカウントし、左方向に回転させるとダウンカウントする。このスイッチSWDIAL1とスイッチSWDIAL2は、シャッタ秒時の設定等に使用される。
【0039】
スイッチSWMODE1〜SWMODE4は、モードダイヤル50に連動したスイッチであり、指標51に合わせたポジションによってスイッチSWMODE1〜SWMODE4のオン,オフ状態が異なるように構成されている。このスイッチSWMODE1〜スイッチSWMODE4の状態と撮影モードとの対応表を図7に示している。
【0040】
スイッチSWBPは、背蓋55の開閉操作に連動してオンオフするスイッチであり、背蓋55を開けるとオンし、閉じるとオフするようになっている。スイッチSWPTINは、フィルム格納室にフィルムがあるか否かを検知するスイッチであり、フィルムがあるとオフし、フィルムがないとオンするようになっている。
【0041】
上記各スイッチの状態信号が信号入力回路104に入力され、データバスによってCPU100に送信される。
【0042】
前記LCD駆動回路105は液晶表示素子LCDを表示駆動するための公知の回路であり、CPU100からの信号に従い、絞り値,シャッタ秒時、各種設定した状態の表示をモニタ用LCD42とファインダ内LCD24の両方に同時に表示させることができる。また、該LCD駆動回路105は、不図示の発音体を駆動する回路を含み、CPU100からの信号に従い、合焦時の合焦音等を鳴らすことができる。
【0043】
前記LED駆動回路106は、照明用LED(F−LED)25を点灯,点滅制御する。前記シャッタ制御回路107は、通電すると先幕を走行させるマグネットMG1と、後幕を走行させるマグネットMG2を制御し、フィルム5に所定光量を露光させる。前記モータ制御回路108は、フィルム5の巻き上げ、巻き戻しを行うモーターM1と、主ミラー2およびシャッタ4のチャージを行うモーターM2を制御するためのものである。前記フィルム検出回路109は、フォトセンサ110からの信号によりフィルム5の給送速度やフィルム給送中のフィルムの位置を検出するためのものである。フィルム給送中にフォトセンサ110から所定の信号が出力されると、1駒分の給送が終了したことを検知できるようになっている。
【0044】
前記シャッタ制御回路107,モータ制御回路108,フィルム制御回路109等によって、一連のレリーズシーケンスが行われる。
【0045】
図6(A),(B)は、モニタ用LCD42とファインダ内LCD24の全表示セグメントの内容を示したものである。
【0046】
図6(A)において、固定表示セグメント部42aには公知の撮影モード表示等を設けている。この固定表示セグメント部42aには、AF点に関する情報を表示するAF点表示部、フィルムの有無を示すフィルムマーク等が含まれている。可変数値表示用の7セグメント部42bは、シャッタ秒時を表示する4桁の7セグメント62,絞り値を表示する2桁の7セグメント63と少数点64,フィルム枚数を表示する2桁の7セグメント65で構成されている。
【0047】
図6(B)において、73,74,75は前記のシャッタ秒時表示と絞り値表示と同一の表示セグメント、76は前記のAF点に関する情報を表示するAF点表示部と同一の表示セグメント、77はストロボ充電完了マーク、79は撮影レンズの合焦状態を示す合焦マークである。
【0048】
次に、カメラの動作について、図8〜図10のフローチャートを用いて説明する。尚、図8〜図10では、撮影モードが全自動モードの場合を例にしている。
【0049】
カメラに電池を投入すると、カメラの電源がオンされ(#100)、CPU100はステップ#101からの動作を開始する。
【0050】
まず、ステップ#101においては、カメラに電池が投入された時の初期化を行う。例えば、CPU100内の焦点検出やカメラの制御に用いられる変数等の初期化を行う。また、CPU100に内蔵されているタイマTMRのカウント値をクリアすると共に、該タイマTMRのカウント動作を開始させ、時間の計測等が可能な状態にする。次のステップ#102においては、背蓋55の開閉状態を検知する。背蓋55が開いていてスイッチSWBPがオンであればステップ#104へ進み、背蓋55が閉じていてスイッチSWBPがオフであればステップ#103へ進む。
【0051】
ステップ#103においては、パトローネ格納室にフィルムが存在するか否かを検知する。パトローネ格納室にフィルムがあり、スイッチSWPTINがオフしていればステップ#105へ進み、パトローネ室格納にフィルムがなく、スイッチSWPTINがオンしていればステップ#104へ進む。
【0052】
ステップ#104においては、撮影枚数FRAMERをクリアする。撮影枚数FRAMERは撮影枚数を表し、フィルムがない場合は0であり、フィルムの空送り後に1になり、1駒撮影する毎に1づつ増加され、また、フィルムの巻き戻し時は、1駒分巻き戻す度に1づつ減算される。その後、ステップ#107へ進む。
【0053】
ステップ#105においては、撮影枚数FRAMERが0か否かを判定する。撮影枚数FRAMERが0であればフィルムの空送りを行わせるべくステップ#106へ進み、ここでサブルーチン「空送り」をコールし、フィルムの空送りを実行する。このサブルーチン「空送り」の詳細は後で説明する。サブルーチン「空送り」からリターンすると、ステップ#102に戻る。また、撮影枚数FRAMERが0でなければステップ#105からステップ#107へ進む。
【0054】
ステップ#107〜#113は、本発明に係る第1のモードに相当する部分である。詳しくは、前述した自動切換えモードにおける、静的被写体向きのモードで動作している部分である。
【0055】
ステップ#107においては、レリーズ釦41の第1ストロークまで押され、スイッチSW1がオンしているかの判定を行い、該スイッチSW1がオフしていればステップ#102に戻る。一方、スイッチSW1がオンしていればステップ#108へ進み、測光回路102を駆動して測光動作を行う。そして、撮影範囲内の複数の領域の輝度から測光値BVを求める。次いで、測光値BV、フィルム感度等からシャッタ秒時と絞り値を求める。次のステップ#109においては、サブルーチン「焦点検出」をコールし、すべてのAF点の焦点状態を検出する。このサブルーチン「焦点検出」の詳細は後で説明する。
【0056】
続くステップ#110においては、すべてのAF点の焦点検出結果から1つの焦点検出結果を選択する。各々のAF点の焦点検出結果(デフォーカス量)から主被写体を推測し、主被写体と推測したAF点を選択する。本実施の形態では、最も至近側を示すAF点に主被写体が位置すると推測している。そして、次のステップ#111において、上記ステップ#110にて選択された焦点検出結果により、現在の焦点状態が合焦状態か否かを判定する。合焦状態でなければステップ#113へ進み、撮影レンズ1を駆動するためにCPU100は焦点調整回路115に信号を送り、所定量撮影レンズ1を駆動する。具体的には、上記ステップ#110にて選択されたAF点の焦点検出結果に基づいた所定量だけレンズを駆動する。そして、ステップ#107に戻る。
【0057】
また、上記ステップ#111にて合焦状態と判定した場合はステップ#112へ進み、撮影者に合焦したことを知らせるためにCPU100はLCD駆動回路105に信号を送り合焦音を鳴らす。そして、図9のステップ#120へ進む。
【0058】
図9のステップ#120〜#130は、本発明に係るモード変更を行うか否かの判定部分を含む部分である。詳しくは、前述した自動切換えモードにおける、被写体が動体か否かを検出して被写体が動体であれば、動的被写体向きのモードに切り換える処理を行う部分を含んでいる。
【0059】
ステップ#120においては、レリーズ釦41の第2ストロークまで押されスイッチSW2がオンしているか否かを判定し、スイッチSW2がオンしていればレリーズ動作を行うべくステップ#121へ進む。このレリーズ動作の詳細は後で説明する。また、スイッチSW2がオンしていなければステップ#122へ進み、ここではレリーズ釦41の第1ストロークまで押されスイッチSW1がオンしているか否かを判定する。該スイッチSW1がオンしていなければ図8のステップ#102へ戻るが、オンしてればステップ#123以降の動作へと進む。
【0060】
ステップ#123〜#127は、本発明に係る間欠動作やこの間欠動作の待機状態における消費電力低減化のために周波数の切り換えを行う部分である。
【0061】
まず、ステップ#123においては、CPU100は内蔵しているタイマTMRのカウント値を読み出し、時間T1とする。そして、次のステップ#124において、前回に実行された焦点検出動作の開始時点(後述のステップ#161)からこのステップ#123までの経過時間を求める。このために、時間T1と時間T0との差を求める。尚、T0は前回に実行された焦点検出動作の開始時点のタイマTMRの値であり、T1はステップ#123の時点のタイマTMRの値である。続くステップ#125においては、上記ステップ#124の計算結果、すなわち、前回に実行された焦点検出動作の開始時点の時間からステップ#123までの経過時間が200ms以上か否かを判定し、既に200ms以上経過していればステップ#128へ進み、そうでなければステップ#126へ進む。これにより、前回に実行された焦点検出動作の開始時点から既に200ms経過していれば、間欠動作が機能しないようにしている。
【0062】
ステップ#126〜#127は、間欠動作の待機状態部分である。
【0063】
ステップ#126においては、クロック周波数を低速に設定する。そして、次のステップ#127において、前回に実行された焦点検出動作の開始時点から200msが経過するまで待機するようにしている。このように、間欠動作の待機状態では、CPU100のクロック周波数を低速に設定して、前回の焦点検出動作の開始時点から200ms経過するまで待機する。
【0064】
次のステップ#128においては、サブルーチン「焦点検出」をコールし、すべてのAF点の焦点状態を検出する。このサブルーチン「焦点検出」の詳細は後で説明する。続くステップ#129においては、サブルーチン「動体検知」をコールし、被写体が動体か否かを判定する。このサブルーチン「動体検知」の詳細は後で説明する。そして、次のステップ#130において、上記ステップ#129の検出結果から被写体が動体であったならば図10のステップ#150へ進み、そうでなければステップ#120へ戻る。
【0065】
図10のステップ#150〜#155は、本発明に係る第2のモードでの動作に相当する部分である。詳しくは、前述した自動切換えモードにおける、被写体が動体か否かを検出して被写体が動体と判定された後の、動的被写体向きのモードで動作している部分である。
【0066】
ステップ#150においては、サブルーチン「焦点検出」をコールし、すべてのAF点の焦点状態を検出する。このサブルーチン「焦点検出」の詳細は後で説明する。次のステップ#151においては、上記ステップ#110にて選択されたAF点の焦点検出結果に基づき、現在の焦点状態が合焦状態か否かを判定する。合焦状態であればステップ#153へ進むが、そうでなければステップ#152へ進み、現在の焦点状態が合焦状態でないために撮影レンズ1を駆動するための処理を行う。具体的には、CPU100は焦点調整回路115に信号を送り、ステップ#110にて選択されたAF点の焦点検出結果に基づいた所定量だけ撮影レンズ1を駆動する。
【0067】
ステップ#153においては、レリーズ釦41が第1ストロークまで押されスイッチSW1がオンしているかを判定し、該スイッチSW1がオンしていなければ図8のステップ#102へ戻る。また、スイッチSW1がオンしていればステップ#154へ進み、ここではレリーズ釦41が第2ストロークまで押されスイッチSW2がオンしているかの判定を行う。該スイッチSW2がオンしていればレリーズ動作を行うべくステップ#155へ進み(レリーズ動作の詳細は後で説明する)、そうでなければステップ#150に戻る。
【0068】
次に、サブルーチン「焦点検出」のフローチャートを図11に示し、これらを基に以下に説明する。
【0069】
サブルーチン「焦点検出」は、すべてのAF点の焦点状態を検出する処理を行う。
【0070】
次に、サブルーチン「焦点検出」のフローチャートを図11に示し、これらを基に以下に説明する。このサブルーチン「焦点検出」は、すべてのAF点の焦点状態を検出する処理を行う部分である。
【0071】
ステップ#161は、本発明に係る間欠動作の一部である。CPU100は内蔵のタイマTMRのカウント値を読み出し、時間T0とする。この時間T0は、間欠動作において、200ms間隔で焦点検出動作を行わせるために用いられる。次のステップ#162においては、CPU100はクロック周波数を高速に設定する。そして、次のステップ#163において、CPU100は焦点検出回路103に信号を送り、すべてのAF点に対応する7組のラインセンサの蓄積動作を開始する。続くステップ#164においては、蓄積中の7組のラインセンサの中で蓄積動作が終了したラインセンサがあるまで待機する。
【0072】
次のステップ#165においては、上記ステップ#164にて蓄積動作が終了したと判定したAF点に対応するラインセンサの信号を読み出す。そして、次のステップ#166において、上記ステップ#165にて読み出ししたラインセンサの信号を基に焦点検出演算を行い、その結果をデフォーカス量として、AF点毎にメモリに格納する。このように、蓄積終了したラインセンサ毎にセンサの信号を読み出し、焦点検出演算を行っていく。
【0073】
ステップ#167においては、すべてのAF点に対応する焦点検出演算が終了したか否かを判定し、未ば完了していなければステップ#164に戻り、同様の動作を繰り返す。その後、すべての焦点検出演算が完了していればステップ#168へ進み、CPU100はクロック周波数を低速に設定する。そして、次のステップ#169にて、このサブルーチン「焦点検出」を終了し、メインルーチンへリターンする。
【0074】
次に、サブルーチン「動体検知」のフローチャートを図12に示し、これらを基に以下に説明する。このサブルーチン「動体検知」は、被写体が動体か否かを判定する処理を行う部分である。
【0075】
ステップ#181においては、上記ステップ#110にて得られたAF点が焦点検出不能であるか否かを判定し、焦点検出不能であればステップ#190へ進み、そうでなければステップ#182へ進む。尚、以下、ステップ#182〜#192における処理は、上記ステップ#110にて選択されたAF点にだけ注目して行われる。
【0076】
ステップ#182においては、前回の動体検知のための焦点検出、すなわち前回のステップ#128で得られたデフォーカス量LAST_DEFと、今回の動体検知のための焦点検出、すなわち今回のステップ#128で得られたデフォーカス量DEFに基づいて、ピント変化量DIF_DEFを求める。具体的には、ピント変化量DIF_DEFは今回のデフォーカス量DEFと前回のデフォーカス量LAST_DEFの差により求める。そして、次のステップ#183において、ピント変化量DIF_DEFが所定値よりも大きいか否かの判定を行い、所定値よりも大きければ被写体が急にAF点から外れてしまったと判定し、ステップ#190へ進み、そうでなければステップ#184へ進む。
【0077】
ステップ#184においては、動体と推定する条件が連続して何回発生しているかをカウントする変数MOVECNTが「1」以上か否かを調べ、もし変数MOVECNTが1以上であればステップ#185へ進み、そうでなければステップ#186へ進む。変数MOVECNTが0である場合には、ステップ#185の動作をスキップしてステップ#186へ進むが、これは、変数MOVECNTが「0」の時は、今回のピント変化量DIF_DEFに誤った値が入ることが起り得るため、ステップ#185の動作を実行すると誤った判定をしてしまうのを防止するためである。
【0078】
ステップ#185においては、今回のピント変化量DIF_DEFと前回のピント変化量LAST_DIFの方向が逆であるか否かの判定を行い、ピント変化量の方向が反転した場合はステップ#190へ進み、そうでなければステップ#186へ進む。ステップ#186においては、今回のピント変化量DIF_DEFをLAST_DIFに、今回のデフォーカス量DEFをLAST_DEFに格納し、次回の動体検知に必要なデータを記憶させる。そして、次のステップ#187において、動体と推定する条件が連続して何回発生したかをカウントする変数MOVECNTに「1」を加算する。続くステップ#188においては、動体と推定する条件が連続して4回発生した時に始めて動体と認識させるために、動体と推定する条件が連続して何回発生したかをカウントする変数MOVECNTが「4」以上か否かを判定し、変数MOVECNTが「4」以上であればステップ#189へ進み、そうでなければステップ#192へ進む。ステップ#189においては、動体であると記憶してステップ#193へ進み、このサブルーチン「動体検知」を終了し、メインルーチンへリターンする。
【0079】
上述したように、ステップ#181にて焦点検出不能であると判定した場合や、ステップ#183にてピント変化量DIF_DEFが所定値よりも大きいと判定した場合や、ステップ#185にてピント変化量の方向が前回と今回とで異なる場合は、何れもステップ#190へ移行し、このステップでは、動体と推定する条件が連続して何回発生したかをカウントする変数MOVECNTをクリアする。これは、動体と推定する条件を満たしていないからである。そして、次のステップ#191において、今回のデフォーカス量DEFをLAST_DEFに格納し、次回の動体検知に必要なデータを記憶させ、続くステップ#192において、被写体は「静体」であると記憶する。そして、ステップ#193へ進み、このサブルーチン「動体検知」を終了し、メインルーチンへリターンする。
【0080】
次に、サブルーチン「空送り」のフローチャートを図13に示し、これらを基に以下に説明する。このサブルーチン「空送り」は、フィルムの空送り動作を行う部分である。
【0081】
ステップ#201においては、空送り中であることを知らせるための表示を行う。このため、CPU100はLCD駆動回路105に信号を送り、モニタ用LCD42のフィルムマークを点灯させる。また、フィルム枚数表示部を消灯させる。次のステップ#202においては、フィルムの空送りを開始するため、CPU100はモータ駆動回路108に信号を送り、モータM1を正転方向に駆動する。また、フィルム検出回路109に信号を送り、フォトセンサ110からの信号で、フィルム給送中のフィルム位置が検出可能な状態にする。続くステップ#203においては、フォトセンサ110からの信号をモニタし続け、1駒目までフィルムを送り終わるまで待機する。
【0082】
次のステップ#204においては、フィルムを1駒目まで送り終わったため、CPU100はモータ制御回路108に信号を送り、モータM1を停止させる。そして、次のステップ#205において、撮影枚数FRAMERを1にする。続くステップ#206においては、空送り中である事を知らせる表示を解除するため、CPU100はLCD駆動回路105に信号を送り、モニタ用LCD42のフィルムマークを点灯させる。また、フィルム枚数表示部に撮影枚数FRAMERの内容を表示させる。その後はステップ#207へ進み、このサブルーチン「空送り」を終了し、メインルーチンへリターンする。
【0083】
次に、「レリーズ制御」のフローチャートを図14に示し、これらを基に以下に説明する。
【0084】
ステップ#301においては、フィルム5に感光させるための準備として、まず、主ミラー2をアップさせる。このために、CPU100はモータ制御回路108に信号を送り、モータM2を正転方向に駆動し始める。その後、不図示の位相基板の位相信号CMSP1,CMSP2をモニタし続け、位相信号がミラーアップ位置になると、モータ制御回路108に信号を送り、モータM2の駆動を停止する。また、絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置32に信号を送り、絞り31を所定量だけ絞り込ませる。
【0085】
次のステップ#302においては、フィルム5の感光を行う。具体的には、まず、シャッタ制御回路107に信号を送り、マグネットMG1に通電し、シャッタ4の先幕を開放する。絞り31の絞り値、および、シャッタ4のシャッタ秒時は、上記ステップ#110の測光にて決定されている。所定のシャッタ秒時の経過後に、前記シャッタ制御回路107に信号を送り、マグネットMG2に通電し、シャッタ4の後幕を閉じる。これでフィルム5への露光が終了する。
【0086】
次のステップ#303においては、上記のようにしてフィルム5の露光が終わると、主ミラー2のダウンおよびシャッタチャージを行う。このために、CPU100はモータ制御回路108に信号を送り、モータM2を正転方向に駆動し始める。その後、不図示の位相基板の位相信号CMSP1,CMSP2をモニタし続け、位相信号がミラーダウン位置になると、モータ制御回路108に信号を送り、モータM2の駆動を停止する。また、絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置32に信号を送り、絞り31を開放状態に戻す。
【0087】
次のステップ#304においては、フィルム5の巻き上げを行うために、CPU100はモータ制御回路108に信号を送り、モータM1を正転方向に駆動を開始する。また、フィルム検出回路109に信号を送り、フォトセンサ110からの信号で、フィルム給送中のフィルム位置が検出可能な状態にする。そして、次のステップ#305において、1駒分の巻き上げが終了するまで待機する。続くステップ#306においては、1駒分の巻き上げが終了したので、上記モータ制御回路108に信号を送り、モータM1の駆動を停止し、次のステップ#307において、1駒巻き上げが終了したので、撮影枚数FRAMERに1を加算する。
【0088】
ステップ#308においては、フィルムの最終駒の撮影終了後であるか否かの判定を行い、そうでなければ図8のステップ#102へ戻るが、フィルムの最終駒への撮影が終了したことを判定するとステップ#309へ進み、サブルーチン「巻き戻し」をコールする。このサブルーチン「巻き戻し」の詳細は後で説明する。サブルーチン「巻き戻し」からリターンするとステップ#102へ戻る。
【0089】
次に、サブルーチン「巻き戻し」のフローチャートを図15に示し、これらを基に以下に説明する。
【0090】
ステップ#351においては、巻き戻し中であることを知らせるための表示を行う。このため、CPU100はLCD駆動回路105に信号を送り、モニタ用LCD42のフィルムマークを点灯させる。また、フィルム枚数表示部に撮影枚数FRAMERの内容を表示する。次のステップ#352においては、フィルムの巻き戻しを開始するため、CPU100はモータ駆動回路108に信号を送り、モータM1を逆転方向に駆動する。また、フィルム検出回路109に信号を送り、フォトセンサ110からの信号で、フィルム給送中のフィルム位置が検出可能な状態にする。そして、次のステップ#353において、フォトセンサ110からの信号をモニタし続け、1駒分巻き戻すまで待機する。
【0091】
次のステップ#354においては、1駒分巻き戻したので、撮影枚数FRAMERを1だけ減算する。そして、次のステップ#355において、巻き戻し中はフィルムを1駒分巻き戻す度にモニタ用LCD42のフィルム枚数表示を1づつ減算させる。このため、CPU100はLCD駆動回路105に信号を送り、モニタ用LCD42のフィルム枚数表示部に撮影枚数FRAMERの内容を表示させる。続くステップ#356においては、巻き戻し完了か否かの判定を行う。巻き戻し完了か否かの判定は、撮影枚数FRAMERが0か否かで行う。撮影枚数FRAMERが0の時、すなわち、巻き戻し完了である場合はステップ#357へ進み、そうでなければステップ#353に戻る。
【0092】
ステップ#357においては、フィルム5の巻き戻しが終了したので、CPU100はモータ制御回路108に信号を送り、モータM1を停止させる。そして、次のステップ#358において、巻き戻しが終了した事を知らせるための表示を行う。このため、CPU100はLCD駆動回路105に信号を送り、モニタ用LCD42のフィルムマークを点滅させる。また、フィルム枚数表示部を消灯させる。続くステップ#359においては、フィルムが取り出されたか否かを判定する。フィルムを取り出すため、背蓋55が開けられスイッチSWBPがオンするまで待機する。そして、ステップ#360において、巻き戻しが終了した事を知らせるための表示を解除する。その後はステップ#361へ進み、このサブルーチン「巻き戻し」を終了し、メインルーチンへリターンする。
【0093】
以上説明してきた通り、まず、レリーズ釦を半押し状態にすると(図8のステップ#107のSW1のオン)、第1のモード(静的被写体向きのモード)で動作する(図8のステップ#108〜#113)。そして、この第1のモード(静的被写体向きのモード)で合焦状態になると(図8のステップ#111→#112)、モード変更を行うか否かの判定動作を開始し(図9のステップ#120〜#130)、ここで被写体が動体と判定すると(図9のステップ#130のYES)、以後は、第2のモード(動的被写体向きのモード)に自動的に切り換わり、このモードに応じた動作を実行する(図10のステップ#150〜#155)。
【0094】
上記の動作において、モード変更を行うか否かの判定動作中は、焦点検出動作(図9のステップ#128)、及び、動体検知(図9のステップ#129)を200ms間隔で実行、つまり間欠動作を行う(図9のステップ#123〜#127)。そして、この間欠動作時における待機状態(ステップ#126〜#127)においては、CPU100はクロック周波数を高速から低速側に切り換えて待機する。
【0095】
このようにモード変更を行うか否かの判定動作中は、焦点検出動作を間欠的に実行し、かつ、待機状態では、CPUはクロック周波数を低速に切り換えて待機するので、該CPU100の電力消費量を低減でき、その結果、電池の消耗が早くなるのを防止でき、電池の寿命を延ばすことが可能となる。
【0096】
(発明と実施の形態の対応)
上記実施の形態において、CPU100が本発明のマイクロコンピュータに、焦点検出回路103,センサ6f,CPU100内の図11の動作を実行する部分が本発明の焦点検出手段に、焦点調節回路115やCPU100内の図8のステップ#113等を実行する部分が本発明のレンズ駆動手段に、CPU100内の図12の動作を実行する部分が本発明の動体検知手段に、CPU100内の図9のステップ#130、図10のステップ#150〜#154の動作を実行する部分が本発明のモード変更手段に、CPU100内の図9のステップ#120〜#129(#126を除く)の動作を実行する部分が本発明の間欠動作手段に、CPU100内の図9のステップ#126の動作を実行する部分が本発明の動作制御手段に、それぞれ相当する。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1のモードを第2のモードに切り換える際の動体検知期間における消費電力を低減させ、電池の寿命を延ばすことができるカメラの自動焦点調節装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を一眼レフカメラに適用した実施の一の形態に係る要部概略図である。
【図2】本発明を適用した一眼レフカメラの上面と背面を示す図である。
【図3】図1のファインダ視野内の説明図である。
【図4】図2に示すモードダイヤルの詳細図である
【図5】図1の一眼レフカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図6】図1の一眼レフカメラに具備されたモニタ用LCDとファインダ内LCDの説明図である。
【図7】図1の一眼レフカメラに具備されたスイッチSWMODE1〜SWMODE4の状態と撮影モードの対応を示す図である。
【図8】本発明の実施の一形態に係る動作の一部を示すフローチャートである。
【図9】図8の動作の続きを示すフローチャートである。
【図10】図9の動作の続きを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の一形態に係るサブルーチン「焦点検出」のフローチャートである。
【図12】本発明の実施の一形態に係るサブルーチン「動体検知」のフローチャートである。
【図13】本発明の実施の一形態に係るサブルーチン「空送り」のフローチャートである。
【図14】本発明の実施の一形態に係る「レリーズ制御」のフローチャートである。
【図15】本発明の実施の一形態に係るサブルーチン「巻き戻し」のフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮影レンズ
6 焦点検出装置
41 レリーズ釦
42 モニタ用LCD
100 CPU
103 焦点検出回路
107 シャッタ制御回路
108 モータ制御回路
115 焦点調節回路
201〜207 AF点マーク

Claims (2)

  1. 撮影レンズが合焦状態に至るまで焦点検出及び焦点検出光学系の駆動を行い、合焦後は焦点検出動作行わない第1のモードと、一度合焦状態になった後も、繰り返し焦点検出動作を実行する第2のモードとを備え、
    カメラの制御を行うマイクロコンピュータと、
    撮影画面内の少なくとも1つの領域の焦点状態を検出する焦点検出手段と、
    検出された焦点検出結果に基づいて撮影レンズの焦点調節光学系を駆動するレンズ駆動手段とを有するカメラの自動焦点調節装置であって、
    前記焦点検出手段にて得られる複数回の焦点信号に基づいて、被写体が動体であることを検知する動体検知手段と、
    前記第1のモードにて前記焦点検出手段により合焦状態が検出された後、前記動体検知手段により被写体が動体であると検知されるまでは、前記焦点検出手段による焦点検出と前記動体検知手段による動体検知を間欠的に動作させる間欠動作手段と、
    被写体が動体であることが検知された後は、前記焦点検出と動体検知の間欠動作を停止して、前記第2のモードに切り換えるモード変更手段と、
    前記間欠動作の待機状態では前記マイクロコンピュータの消費電力を低減する状態に設定する動作制御手段とを有することを特徴とするカメラの自動焦点調節装置。
  2. 前記動作制御手段は、前記間欠動作の待機状態では、前記マイクロコンピュータのクロック周波数を高周波数から低周波数に切り換えることで、前記マイクロコンピュータの消費電力を低減する状態に設定することを特徴とする請求項1記載のカメラの自動焦点調節装置。
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