JP2000019579A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000019579A
JP2000019579A JP10182607A JP18260798A JP2000019579A JP 2000019579 A JP2000019579 A JP 2000019579A JP 10182607 A JP10182607 A JP 10182607A JP 18260798 A JP18260798 A JP 18260798A JP 2000019579 A JP2000019579 A JP 2000019579A
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Japan
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shutter
light
camera
film
abnormality
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JP10182607A
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Takeshi Ishino
武 石野
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャッタが異常状態の復帰動作中に、正常に撮
影された駒に光が回り込んで感光されることを防止する
ことのできるカメラを提供すること。 【解決手段】このカメラにあっては、フィルム11ヘの
露光量はシャッタ10によって制御され、このシャッタ
の動作異常がシャッタ状態検出部19で検出される。こ
のシャッタ状態検出部19で上記動作異常が検出される
と、EEPROM23に記憶されると共に、上記シャッ
タ10の動作がマイクロコンピュータ20及びシャッタ
制御部17によって停止される。また、上記フィルム1
0ヘ向かう光路に対して遮光部材が進退可能に設けられ
ている。そして、EEPROM23の情報に基いて、上
記シャッタが10駆動される前に、上記光路上に上記遮
光部材が移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シャッタ異常を
検出するカメラの改良に関し、より詳細には、シャッタ
の故障を検出した際のカメラ動作に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、フォーカルプレーンシャッタを
有するカメラのシャッタ制御は、レリーズ操作によって
先幕を電気的に走行させ、シャッタ開放から被写体輝度
に応じた所定時間後に後幕を走行させて、シャッタの閉
成を行っている。そして、近年、電気的に先膜、後幕を
走行させてシャッタを制御する電気制御式シャッタに於
いては、シャッタの異常動作を電気的に検知して警告を
行うものが開発されている。
【0003】例えば、特公昭62−4693号公報に
は、カメラが、シャッタ後幕の誤走行を検知すると、警
告表示及びレリーズロックを行う技術が開示されてい
る。また、特開平5−34765号公報には、先幕検出
スイッチと後幕検出スイッチを設けて、シャッタの異常
を検知した場合は警告手段を作動させるシャッタ異常検
出装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
ャッタ異常が発生する原因としては、次の2つの理由が
考えられる。1つは、先幕及び後幕を係止しているマグ
ネットの吸着面にゴミが付着して、マグネットが吸着不
良を起こした場合である。もう1つは、シャッタ幕の駆
動機構またはシャッタ幕自身が変形して、シャッタ幕が
走行できない場合である。
【0005】上述した特公昭62−4693号公報に記
載の装置には、こうしたシャッタ異常を検知した場合に
警告表示とレリーズロックをする旨の記載はあるもの
の、レリーズロックした後のことについては言及されて
いない。
【0006】また、上記特開平5−34765号公報に
記載の装置は、シャッタ異常を検知して警告しただけで
あるので、更にシャッタ異常のまま撮影が行われてしま
う可能性があるという課題を有している。
【0007】加えて、上述した特公昭62−4693号
公報に記載の装置及び特開平5−34765号公報に記
載の装置では、シャッタ異常が生じた際には、所定の異
常検出に伴う動作が行われた後に、通常の操作に復帰す
るようになっている。
【0008】しかしながら、こうしたシャッタ異常の検
出からその復帰動作に至るまでは、シャッタが操作され
ることによってカメラ内に装填されているフィルムは露
光されてしまう虞れがある。つまり、シャッタ異常によ
り露光されたフィルムの駒に隣接する正常に撮影された
駒が、シャッタ異常の復帰動作による露光の回り込みに
よって感光されてしまうという虞れがあった。
【0009】したがってこの発明は上記課題に鑑みてな
されたものであり、シャッタが異常状態の復帰動作中
に、正常に撮影された駒に光が回り込んで感光されるこ
とを防止することのできるカメラを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、フ
ィルムヘの露光量を制御するためのシャッタと、上記シ
ャッタの動作異常を検出するための検出手段と、上記フ
ィルムヘ向かう光路に対して進退可能な遮光部材と、上
記検出手段が上記動作異常を検出したことを記憶する記
憶手段と、上記検出手段が上記動作異常を検出した場合
に、上記シャッタの動作を停止させる停止手段とを具備
し、上記記憶手段の情報に基いて、上記シャッタを駆動
する前に、上記光路上に上記遮光部材を移動させること
を特徴とする。
【0011】この発明のカメラにあっては、フィルムヘ
の露光量はシャッタによって制御され、このシャッタの
動作異常が検出手段で検出される。この検出手段で上記
動作異常が検出されると記憶手段に記憶されると共に、
上記シャッタの動作が停止手段によって停止される。ま
た、上記フィルムヘ向かう光路に対して遮光部材が進退
可能に設けられている。そして、上記記憶手段の情報に
基いて、上記シャッタが駆動される前に、上記光路上に
上記遮光部材が移動される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。図1は、この発明のカメラの
一実施形態の構成を示すブロック図である。図1に於い
て、被写体像を結像させるための撮影レンズの前面に、
図示矢印A1 、A2 方向に開閉自在なレンズバリア1が
設けられている。そして、上記撮影レンズは、正レンズ
2と絞り機構3を挟んで負レンズ4により構成される。
すなわち、上記絞り機構3は撮影レンズ中に配置され
る。
【0013】負レンズ4の後方には、ほぼ中央部分がハ
ーフミラーとなっていて図示矢印B1 、B2 方向に回動
自在のクイックリターンミラー5が設けられている。こ
のクイックリターンミラー5で上方に反射された被写体
光は、ペンタプリズム6、アイピースシャッタ7を介し
てファインダ接眼光学系8に至る。尚、このファインダ
接眼光学系8の近傍には、測光用センサ9が配置されて
いる。
【0014】また、撮影レンズより見てクイックリター
ンミラー5の後方には、シャッタ10及び銀塩フィルム
(以下、単にフィルムと略記する)11が配置される。
クイックリターンミラー5が図示矢印B1 方向に上昇し
てシャッタ10が開放状態となると、フィルム11上に
被写体像が形成され、露光される。
【0015】上記シャッタ10は、例えば公知のフォー
カルプレーンシャッタで構成されるもので、一眼レフレ
ックスの構成をとるカメラに一般的に搭載されている。
フォーカルプレーンシャッタは、露光に先立って内蔵さ
れたばね(図示せず)をチャージし、そのばねの付勢力
によって先幕と後幕を走行させるものである。
【0016】上記レンズバリア1にはレンズバリア制御
部14が設けられており、上記絞り機構3には絞り制御
部15が設けられている。また、上記クイックリターン
ミラー5はクイックリターンミラー制御部16によって
駆動されるもので、同様に、シャッタ10はシャッタ制
御部17によって駆動される。
【0017】これらレンズバリア制御部14、絞り制御
部15、クイックリターンミラー制御部16及びシャッ
タ制御部17は、データバスによって互いに接続される
もので、更に、1駒の撮影が終了するとフィルム11の
巻上げ動作を行うフィルム給送制御部18、上記先幕及
び後幕の走行状態からシャッタの状態を検出する検出手
段としてのシャッタ状態検出部19と共に、マイクロコ
ンピュータ20に接続されている。
【0018】また、このマイクロコンピュータ20に
は、上記アイピースシャッタ7を駆動制御するアイピー
スシャッタ制御部21と、測光用センサ9を駆動制御す
る測光回路22と、記憶手段としての不揮発性メモリ
(EEPROM)23及び表示回路24が、各種データ
の授受を行うデータバスによって接続されている。更
に、マイクロコンピュータ20には、バッテリ25、パ
ワースイッチ(SW)26、レリーズスイッチ(SW)
27、後蓋スイッチ(SW)28が接続されている。
【0019】上記マイクロコンピュータ20は、シャッ
タの動作を停止させる停止手段としての機能を含んでい
る。また、このマイクロコンピュータ20では、測光用
センサ22から測光回路を介して出力される被写体輝度
値、図示されないフィルム感度検出回路によって検出さ
れたフィルム感度に基いて、適正露光の得られる絞り機
構3の絞り値及びシャッタ速度が演算される。また、シ
ャッタ10は、演算されたシャッタ速度により、シャッ
タ制御部17を介して駆動制御される。
【0020】フィルム11への露光時間は、図示されな
い先幕マグネットで係止された先幕と後幕マグネットで
係止された後幕が、演算されたシャッタ速度に応じて適
切なタイミングで開放されることによって決定される。
【0021】また、上記EEPROM23は、種々の調
整データ、カメラの作動状態、シャッタ10の異常状態
を記憶しておくためのメモリである。以上のレンズバリ
ア制御部14、絞り制御部15、クイックリターンミラ
ー制御部16、シャッタ制御部17、フィルム給送制御
部18、シャッタ状態検出部19、アイピースシャッタ
制御部21、測光回路22、EEPROM23及び表示
回路24の駆動動作は、データバスを介してマイクロコ
ンピュータ20により統括して制御されている。
【0022】尚、上記レンズバリア1、絞り機構3、ク
イックリターンミラー5及びアイピースシャッタ7は、
詳細を後述するように、被写体からの光及びファインダ
接眼光学系8からカメラ内部へ光が入ることを阻止する
ための遮光部材(可動部材)としても機能するものであ
る。
【0023】次に、図2のタイムチャートを参照して、
本実施の形態に係るカメラのシャッタの動作を説明す
る。図2は、シャッタ10が正常に動作している場合の
タイムチャートである。尚、シャッタ10に内蔵されて
いるばね(図示せず)は、既にチャージ状態にあるもの
とする。この場合、レンズバリア1は、図示矢印A1
向に回転されて開放状態にある。
【0024】先ず、先幕保持用の先幕マグネット(M
g)と後幕マグネット保持用の後幕マグネット(Mg)
がオンされ、図示矢印B1 方向に可動されるクイックリ
ターンミラー5のミラーアップと共に演算された絞り値
になるように、絞り機構3が駆動される。クイックリタ
ーンミラー5の作動開始によって、先幕と後幕の機械的
な係止が開放され、先幕マグネットまたは後幕マグネッ
トがオフされれば、それぞれの幕が走行することが可能
になる。
【0025】クイックリターンミラー5の作動状態を検
出するミラーアップスイッチ(MUSW)が“ハイレベ
ル(H)”から“ローレベル(L)”に変化したところ
で、ミラー駆動が完了する。この時、正レンズ2、負レ
ンズ4及び絞り機構3を通過してきた撮影光束はシャッ
タ10に入射され、ファインダ光学系への光束は遮断さ
れる。
【0026】次に、先幕マグネットがオフされて先幕が
走行され、フィルム11への露光が開始される。先幕の
走行が完了すると、先幕検出スイッチ(XSW)がオフ
(“H”)からオン(“L”)に変化する。
【0027】更に、後幕マグネットがオフされて後幕が
走行され、フィルム11への露光が遮断される。後幕の
走行が完了すると、後幕検出スイッチ(ACSW)がオ
ン(“L”)からオフ(“H”)へ変化する。そして、
クイックリターンミラー5がダウンされると共に、絞り
機構3が開放位置に駆動される。
【0028】次に、図3のフローチャートを参照して、
本実施の形態に於けるシャッタ異常検出の動作について
説明する。カメラのパワースイッチ26のオン、オフに
よるリセット、若しくはバッテリ25の挿脱により本シ
ーケンスが開始される。
【0029】先ず、ステップS1では、EEPROM2
3からデータが読出される。次いで、ステップS2に於
いて、読出されたデータ中にエラーフラグが有るか否か
が判定される。ここで、エラーフラグ有りと判定された
ならば、シャッタ異常が検出されたとしてステップS2
3へ移行する。一方、上記ステップS2にて、エラーフ
ラグ無しと判定された場合は、ステップS3に移行して
通常の撮影動作が実行される。
【0030】ステップS3では、パワースイッチ26の
状態が判定される。ここで、パワースイッチ26がオフ
と判定されたならば、本シーケンスが終了し、パワース
イッチ26がオンと判定されたならば、ステップS4に
移行してレリーズスイッチ27の状態が判定される。そ
して、レリーズスイッチ27がオフであれば上記ステッ
プS3へ戻り、オンであればステップS5にて測光が行
われる。次いで、ステップS6で絞り値(Av値)、シ
ャッタスピード(Tv)が算出される。そして、ステッ
プS7にて、算出された絞り値になるように絞り制御部
15によって絞り機構3が駆動される。更に、ステップ
S8では、クイックリターンミラー制御部16によっ
て、ミラーアップ駆動が行われる。
【0031】そして、ミラーアップ駆動が終了後、ステ
ップS9に於いてエラーフラグがセットされて、ステッ
プS10にてEEPROM23にエラーフラグが記憶さ
れる。
【0032】この後、ステップS11で先幕がスタート
されて、ステップS12に於いて上記算出されたシャッ
タスピードに対応した時間だけ待機され、ステップS1
3にて後幕がスタートされる。次いで、ステップS14
で、シャッタ10の異常の有無がチェックされる。そし
て、ステップS15に於いて、異常検出の有無が判定さ
れる。
【0033】ここで、異常が検出されたならば、ステッ
プS22へ移行して表示等による警告がなされた後、本
シーケンスが終了してカメラの動作が停止される。一
方、上記ステップS15にて異常が検出されない場合
は、ステップS16へ移行してシャッタチャージがなさ
れる。
【0034】次いで、ステップS17にて上記ステップ
S9でセットされたエラーフラグがリセットされ、ステ
ップS18でEEPROM23に記憶される。そして、
ステップS19にて、クイックリターンミラー5がダウ
ン駆動され、続くステップS20にて絞り機構3が開放
駆動される。この後、ステップS21でフィルム11が
1駒巻上げられると、上記ステップS3に戻る。
【0035】これに対し、上記ステップS1にてエラー
フラグ有りと判定された場合は、ステップS23に移行
して後述するサブルーチン「遮光動作」が実行される。
そして、ステップS24に於いて、シャッタチャージが
なされる。
【0036】次いで、ステップS25で先幕がスタート
されて、ステップS26に於いて最も異常検出し易いシ
ャッタスピードに対応した時間だけ待機され、ステップ
S27にて後幕がスタートされる。その後、ステップS
28で、シャッタ10の異常の有無がチェックされる。
そして、ステップS29に於いて、異常検出の有無が判
定される。
【0037】ここで、異常が検出されたならば、ステッ
プS22へ移行して表示等による警告がなされた後、本
シーケンスが終了してカメラの動作が停止される。一
方、上記ステップS29にて異常が検出されない場合
は、ステップS30へ移行してシャッタチャージがなさ
れる。
【0038】次いで、ステップS31にてエラーフラグ
がリセットされて、ステップS32でEEPROM23
に記憶される。そして、ステップS33にて、クイック
リターンミラー5がダウン駆動され、続くステップS3
4にて絞り機構3が開放駆動される。そして、カメラに
レンズバリアが付いている場合は、ステップS35でレ
ンズバリアを遮光動作前の状態に戻す。
【0039】また、カメラのにアイピースシャッタが付
いている場合は、ステップS36でアイピースシャッタ
を遮光動作前の状態に状態に戻す。この後、上記ステッ
プS3に戻る。
【0040】図4(a)〜(d)は、図3のステップS
24に於けるサブルーチン「遮光動作」の動作例を説明
するフローチャートである。先ず、図4(a)のフロー
チャートを参照して、遮光動作の第1の例を説明する。
【0041】図4(a)は、絞り機構3の駆動によって
遮光動作を行う例を示したものである。この「遮光動
作」のサブルーチンに入ると、先ず、ステップS41に
て後蓋スイッチ28により、後蓋の開閉状態が判定され
る。ここで、カメラの後蓋が開いている状態の場合は、
ユーザ等がシャッタの動作を目視等によりテストしてい
る可能性があるため、遮光動作が禁止される。このた
め、後蓋が開いていると判定された場合は、そのままリ
ターンする。
【0042】一方、後蓋が閉じられていると判定された
場合は、続くステップS42にて、絞り値が最少である
か否かが判定される。ここで、まだ絞り値が最少でない
場合は、ステップS43に移行して絞り機構3が最少絞
りになるように駆動され、その後リターンされる。ま
た、上記ステップS42で絞り値が最少であった場合
は、そのままリターンされる。
【0043】このように、絞り機構3を最少絞りに設定
することによって、シャッタ異常時のフィルム1への露
光を防止することが可能となる。次に、図4(b)のフ
ローチャートを参照して、サブルーチン「遮光動作」の
第2の例を説明する。
【0044】図4(b)は、クイックリターンミラー5
の駆動によって遮光動作を行う例を示したものである。
この「遮光動作」のサブルーチンに入ると、先ず、ステ
ップS46にて後蓋スイッチ28により、後蓋の開閉状
態が判定される。この判定理由については、図4(a)
のフローチャートのステップS41と同じであるので説
明は省略する。このため、後蓋が開いていると判定され
た場合は、そのままリターンする。
【0045】一方、上記ステップS46で後蓋が閉じら
れていると判定された場合は、続くステップS47でク
イックリターンミラー5の位置が判定される。ここで、
クイックリターンミラー5がアップ位置である場合は、
ステップS48に移行して、クイックリターンミラー制
御部16の駆動によりダウン位置へ移動される。その
後、リターンされる。また、上記ステップS47でクイ
ックリターンミラー5がダウン位置にあると判定された
場合は、そのままリターンされる。
【0046】このように、シャッタ異常時はクイックリ
ターンミラー5をダウン位置にセットすることによっ
て、光路を塞ぐようにしている。これにより、シャッタ
異常時のフィルムの露光を防止することが可能となる。
【0047】次に、図4(c)のフローチャートを参照
して、サブルーチン「遮光動作」の第3の例を説明す
る。図4(c)は、レンズバリア1の開閉によって遮光
動作を行う例を示したものである。
【0048】この「遮光動作」のサブルーチンに入る
と、先ず、ステップS51にて後蓋スイッチ28によ
り、後蓋の開閉状態が判定される。この判定理由につい
ては、図4(a)のフローチャートのステップS41と
同じであるので説明は省略する。このため、後蓋が開い
ていると判定された場合は、そのままリターンする。
【0049】一方、上記ステップS51で後蓋が閉じら
れていると判定された場合は、続くステップS52でレ
ンズバリア1の開閉状態が判定される。ここで、レンズ
バリア1が開いている状態である場合は、ステップS5
3に移行して、レンズバリア1が閉じられる。その後、
リターンされる。また、上記ステップS52でレンズバ
リア1が閉じられている状態であると判定された場合
は、そのままリターンされる。
【0050】このように、シャッタ異常時はレンズバリ
ア1を閉じた状態にすることによって、光路を塞ぐよう
にしている。これにより、シャッタ異常時のフィルムの
露光を防止することが可能となる。
【0051】尚、上述した実施の形態では、レンズバリ
ア1は図示矢印A1 、A2 方向に回動自在のものとして
いるが、撮影レンズの光路上から入射光を遮断するもの
であれば、例えば左右に摺動自在に設けられたものであ
っても良い。
【0052】次に、図4(d)のフローチャートを参照
して、サブルーチン「遮光動作」の第4の例を説明す
る。図4(d)は、アイピースシャッタ7の駆動によっ
て遮光動作を行う例を示したものである。
【0053】この「遮光動作」のサブルーチンに入る
と、先ず、ステップS56にて後蓋スイッチ28によ
り、後蓋の開閉状態が判定される。この判定理由につい
ては、図4(a)のフローチャートのステップS41と
同じであるので説明は省略する。このため、後蓋が開い
ていると判定された場合は、そのままリターンする。
【0054】一方、上記ステップS56で後蓋が閉じら
れていると判定された場合は、続くステップS57でア
イピースシャッタ7の開閉状態が判定される。ここで、
アイピースシャッタ7開いている状態であれば、ステッ
プS58に移行して、アイピースシャッタ制御部21の
駆動によってアイピースシャッタ7が閉じられる。その
後、リターンされる。また、上記ステップS57でアイ
ピースシャッタ7が閉じられている状態であると判定さ
れた場合は、そのままリターンされる。
【0055】このように、シャッタ異常時はアイピース
シャッタ7が閉じられることによって、ファインダ接眼
光学系8より光が入射されるのを防止する。これによ
り、シャッタ異常時のフィルムの露光を防止することが
可能となる。
【0056】また、ここでは、遮光動作として、図4
(a)〜(d)に示される各サブルーチンの処理をそれ
ぞれ単独で行っている例について述べたが、これに限ら
れるものではない。すなわち、図4(a)〜(d)に示
される遮光動作のうち、少なくとも1つが実行されるも
のであれば良く、カメラの構造等によって種々の遮光動
作を組合わせて行うようにしても良いのは勿論である。
【0057】更に、上述した実施の形態では、フォーカ
ルプレーンタイプのシャッタを有するカメラについて説
明したが、これに限られるものではない。尚、この発明
の上記実施態様によれば、以下の如き構成を得ることが
できる。
【0058】(1) フィルムへの露光量を制御するシ
ャッタと、撮影レンズの光軸上に存在し、該撮影レンズ
の光路に対して進退可能な可動部材と、上記シャッタの
動作異常を検出するための検出手段と、この検出手段が
上記動作異常を検出した場合に、異常情報を記憶する記
憶手段と、上記検出手段が上記動作異常を検出した場合
に、上記シャッタの動作を停止させる停止手段とを具備
し、動作開始時に、上記記憶手段に記憶された異常情報
に基いて再度シャッタを駆動する動作に先立って、上記
撮影レンズの光路を遮蔽するように上記可動部材を移動
させることを特徴とするカメラシステム。
【0059】(2) 上記可動部材は、少なくとも光量
を制御するための絞りを含むことを特徴とする上記
(1)に記載のカメラシステム。 (3) 上記可動部材は、少なくともクイックリターン
ミラーを含むことを特徴とする上記(1)に記載のカメ
ラシステム。
【0060】(4) 上記可動部材は、少なくとも撮影
レンズを保護するためのバリアを含むことを特徴とする
上記(1)に記載のカメラシステム。 (5) 上記可動部材は、少なくとも接眼レンズから内
部に光が入射するのを阻止するためのアイピースシャッ
タを含むことを特徴とする上記(1)に記載のカメラシ
ステム。
【0061】(6) フィルムヘの露光量を制御するた
めのシャッタと、上記シャッタの動作異常を検出するた
めの検出手段と、上記フィルムヘ向かう光路に対して進
退可能な遮光部材と、上記検出手段が上記動作異常を検
出したことを記憶する記憶手段と、上記検出手段が上記
動作異常を検出した場合に、上記シャッタの動作を停止
させる停止手段とを具備し、上記記憶手段の情報に基い
て、上記シャッタを駆動する前に、上記光路上に上記遮
光部材を移動させ、裏蓋が開いているときには、上記遮
光部材の移動は行わないことを特徴とするカメラ。
【0062】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、シャッ
タが異常状態の復帰動作中に、正常に撮影された駒に光
が回り込んで感光されることを防止することのできるカ
メラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカメラの一実施形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の一実施の形態に係るカメラのシャッ
タの動作を説明するもので、シャッタ10が正常に動作
している場合のタイムチャートである。
【図3】シャッタ異常を検出する動作について説明する
フローチャートである。
【図4】図3のステップS24に於けるサブルーチン
「遮光動作」の動作例を説明するもので、(a)は絞り
機構3の駆動によって遮光動作を行う例を説明するフロ
ーチャート、(b)はクイックリターンミラー5の駆動
によって遮光動作を行う例を説明するフローチャート、
(c)はレンズバリア1の開閉によって遮光動作を行う
例を説明するフローチャート、(d)はアイピースシャ
ッタ7の駆動によって遮光動作を行う例を説明するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 レンズバリア、 2 正レンズ、 3 絞り機構、 4 負レンズ、 5 クイックリターンミラー、 6 ペンタプリズム、 7 アイピースシャッタ、 8 ファインダ接眼光学系、 9 測光用センサ、 10 シャッタ、 11 銀塩フィルム(フィルム)、 14 レンズバリア制御部、 15 絞り制御部、 16 クイックリターンミラー制御部、 17 シャッタ制御部、 18 フィルム給送制御部、 19 シャッタ状態検出部、 20 マイクロコンピュータ、 21 アイピースシャッタ制御部、 22 測光回路、 23 不揮発性メモリ(EEPROM)、 24 表示回路、 25 バッテリ、 26 パワースイッチ(SW)、 27 レリーズスイッチ(SW)、 28 後蓋スイッチ(SW)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムヘの露光量を制御するためのシ
    ャッタと、 上記シャッタの動作異常を検出するための検出手段と、 上記フィルムヘ向かう光路に対して進退可能な遮光部材
    と、 上記検出手段が上記動作異常を検出したことを記憶する
    記憶手段と、 上記検出手段が上記動作異常を検出した場合に、上記シ
    ャッタの動作を停止させる停止手段とを具備し、 上記記憶手段の情報に基いて、上記シャッタを駆動する
    前に、上記光路上に上記遮光部材を移動させることを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記遮光部材は、光量を制御する絞り機
    構、クイックリターンミラー、撮影レンズを保護するた
    めのバリア及び接眼レンズからカメラ内部へ光が入るこ
    とを阻止するための部材の少なくとも1つを含むことを
    特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 上記シャッタの動作異常を検出し、シャ
    ッタの動作が停止している状態からは、パワースイッチ
    の切換え若しくは電池の挿脱で、上記遮光部材の移動が
    開始することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
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