JP2000089283A - 振れ補正機能付きカメラ - Google Patents

振れ補正機能付きカメラ

Info

Publication number
JP2000089283A
JP2000089283A JP25719198A JP25719198A JP2000089283A JP 2000089283 A JP2000089283 A JP 2000089283A JP 25719198 A JP25719198 A JP 25719198A JP 25719198 A JP25719198 A JP 25719198A JP 2000089283 A JP2000089283 A JP 2000089283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
shake
blur
shake correction
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25719198A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimihiko Nakamura
公彦 中村
Hiroshi Ueda
浩 上田
Yasuo Nishihara
康生 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP25719198A priority Critical patent/JP2000089283A/ja
Publication of JP2000089283A publication Critical patent/JP2000089283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレ補正光学系の駆動による電力消費を低減
する。 【解決手段】 カメラ制御部22は基本的制御として露
光準備及び露光中にブレ補正レンズ27,28を駆動し
て露光面における被写体光像のブレを補正する。DXコ
ード読取部20によりフィルムが装填されていないが検
出されたとき、また、スイッチSRCによりフィルム装
填室の蓋体の開状態が検出されたときは、カメラ制御部
22は補正レンズ27,28の駆動を禁止し、ブレ補正
を行わない。ブレ補正効果が期待できない場合やブレ補
正を行う意義がないとき、ブレ補正動作を禁止すること
で電源電池Eの電力消費を低減するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光面に投影され
た被写体光像のカメラブレに起因するブレを補正してブ
レの少ない写真撮影が可能な振れ補正機能付きカメラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、振れ補正機能付きカメラが種々、
提案されている。この振れ補正機能付きカメラは、一般
に、撮影レンズにブレ補正レンズを付加するとともに、
カメラブレに基づく露光面における被写体光像のブレ方
向及びブレ量を検出するセンサを設け、このセンサで検
出された被写体光像のブレ方向及びブレ量に基づきブレ
補正レンズを駆動して露光面における被写体光像のブレ
を光学的にキャンセルするように構成されている。具体
的には、所定の周期でセンサにより検出されるブレ量の
変化率からブレ量を予測し、その予測されるブレ量をキ
ャンセルするように所定の周期でブレ補正レンズを駆動
して撮影レンズの露光面における被写体光像の結像位置
を変化させるようにしている。
【0003】また、従来の振れ補正機能付きカメラには
露光中だけでなく露光中以外の期間(例えば露光開始直
前の撮影準備段階の期間)にもブレ補正動作を行わせて
カメラブレに対するブレ補正効果を視認できるようにし
たものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、露光面にお
ける被写体光像のブレを光学的に補正する方法では、ブ
レ補正レンズの駆動に多くの電流を消費するので、従来
のように露光中だけでなく露光中以外の期間にもブレ補
正動作を行わせると、カメラの電源電池のエネルギーが
急激に消費され、撮影枚数が大幅に減少するという問題
がある。
【0005】特に、銀塩フィルムを用いたカメラにおい
て、フィルムが装填されていないときやフィルム装填室
の蓋部材が開放されているとき等の実質的に撮影できな
い状況下で、露光中以外の期間に露光中のブレ補正効果
をモニタするためのブレ補正動作を行わせることは、意
味もなく徒に電源電池のエネルギーを消耗し、上記問題
を大きくするという結果を招く。
【0006】かかる問題は、被写体光像を画像データに
光電変換して取込み、メモリカード等の記録媒体に記録
するビデオカメラやデジタルカメラの場合も同様であ
る。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みとなされたもの
であり、ブレ補正動作による電源のエネルギー消費を可
能な限り低減することのできる振れ補正機能付きカメラ
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、被露光部材の
露光面における被写体光像のブレに関する情報を検出す
るブレ情報検出手段と、上記被露光部材の露光面におけ
る被写体光像の結像位置を変位させるブレ補正光学手段
と、上記ブレ情報検出手段の検出結果に基づき上記ブレ
補正光学手段の駆動を制御する駆動制御手段とを備え、
露光面における上記被写体光像のブレを補正し得る振れ
補正機能付きカメラにおいて、カメラ本体に設けられ、
被露光部材を露光して得られる撮影画像を記録する記録
部材が装填される装填室と、上記装填室の装填口を遮蔽
する蓋部材と、上記蓋部材の開閉状態を検出する開閉状
態検出手段と、上記開閉状態検出手段により上記蓋部材
の開状態が検出されているとき、上記ブレ補正光学手段
の駆動を禁止する駆動禁止手段とを備えたものである
(請求項1)。
【0009】上記構成によれば、カメラ本体の装填室の
装填口が蓋部材により遮蔽されているとき、ブレ補正光
学系を駆動して露光面における被写体光像のブレが補正
され、カメラ本体の装填室の装填口が蓋部材により遮蔽
されていないときは、ブレ補正光学系の駆動が禁止さ
れ、露光面における被写体光像のブレが補正されない。
すなわち、装填口が開口し、記録部材が正常に装填室に
装填されていないと考えられる場合は、有意義なブレ補
正効果が期待できないので、かかる場合のブレ補正動作
を禁止することにより、この分、駆動電力の消費が低減
される。
【0010】また、本発明は、被露光部材の露光面にお
ける被写体光像のブレに関する情報を検出するブレ情報
検出手段と、上記被露光部材の露光面における被写体光
像の結像位置を変位させるブレ補正光学手段と、上記ブ
レ情報検出手段の検出結果に基づき上記ブレ補正光学手
段の駆動を制御する駆動制御手段とを備え、露光面にお
ける上記被写体光像のブレを補正し得る振れ補正機能付
きカメラにおいて、カメラ本体に設けられ、被露光部材
を露光して得られる撮影画像を記録する記録部材が装填
される装填室と、上記記録部材の上記装填室への装填状
態を検出する装填状態検出手段と、上記装填状態検出手
段により上記被露光部材が未装填状態が検出されている
とき、上記ブレ補正光学手段の駆動を禁止する駆動禁止
手段とを備えたものである(請求項2)。
【0011】上記構成によれば、カメラ本体の装填室に
撮影画像の記録部材が装填されていないときは、ブレ補
正光学系の駆動が禁止され、露光面における被写体光像
のブレが補正されない。すなわち、記録部材が装填室に
装填されていない場合は、ブレ補正を行う意義が低いの
で、かかる場合のブレ補正動作を禁止することにより、
この分、駆動電力の消費が低減される。
【0012】なお、上記振れ補正機能付きカメラにおい
て、第1のモードと第2のモードとを選択する選択手段
と、上記第1のモードが選択されているとき、駆動禁止
手段によるブレ補正光学手段の駆動制御を許可し、上記
第2のモードが選択されているとき、上記駆動禁止手段
による上記ブレ補正光学手段の駆動制御を許可しない制
御手段とを備えるとよい(請求項3)。
【0013】この構成によれば、カメラ本体の装填室に
撮影画像の記録部材が装填されていない場合、第1のモ
ードが設定されているときはブレ補正光学系の駆動が禁
止され、露光面における被写体光像のブレが補正されな
いが、第2のモードが設定されているときはブレ補正光
学系の駆動され、露光面における被写体光像のブレが補
正される。すなわち、撮影者が第1のモードを設定して
いるときにのみブレ補正動作が禁止される。
【0014】また、本発明は、上記振れ補正機能付きカ
メラにおいて、選択手段により第1のモードが選択され
ているとき、その選択内容を表示する表示手段を備えた
ものである(請求項4)。
【0015】上記構成によれば、第1のモードが設定さ
れているときは、表示手段にブレ補正禁止状態であるこ
とが表示される。これにより撮影者はブレ補正動作が行
われない理由を容易に確認することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1,図2は、本発明に係る振れ
補正機能付きカメラの外観を示す斜視図であり、図1は
前側から見た図、図2は後側から見た図である。
【0017】同図に示すカメラ1は、カメラ本体2に交
換レンズ3を装着してなる1眼レフレックスカメラから
なり、露光中や撮影準備中にブレ補正レンズを駆動して
露光面に結像される被写体光像のカメラブレに基づく像
ブレを補正することができるようになっている。
【0018】正面から見てカメラ本体2の左端部にはグ
リップ部2aが設けられ、このグリッ2aの内部に電源
電池が装着されるようになっている。グリップ部2aの
上面には、カメラの撮影制御に関する情報(撮影モー
ド、撮影枚数、セルフタイマ撮影、フィルムの有無及び
電池交換の要否等)を表示する液晶表示部4が設けられ
ている。また、液晶表示部4の右側には撮影モードを選
択するためのモード選択ボタン5とセルフタイマ撮影を
設定するためのセルフタイマボタン6が設けられ、液晶
表示部4の前側には電源を投入するためのメインスイッ
チ7とシャッタボタン8とがこの順に配置されている。
【0019】モード選択ボタン5、セルフタイマボタン
6はプッシュスイッチからなり、モード選択ボタン5を
プッシュする毎に予め設定され複数の撮影モード(プロ
グラムモード、シャッタ優先モード、絞り優先モード
等)がサイクリックに変化していずれかの撮影モードを
設定することができ、セルフタイマボタン6をプッシュ
する毎にセルフタイマ撮影の設定と解除とを切換設定す
ることができるようになっている。
【0020】また、メインスイッチ7は2接点スライド
スイッチからなり、例えば左側にスライドさせると、電
源が供給されてカメラが起動し、右側にスライドさせる
と、電源供給が解除されてカメラは休止状態となる。シ
ャッタボタン8はプッシュスイッチからなり、半押状態
と全押状態とがそれぞれS1スイッチとS2スイッチと
で検出されるようになっている。S1スイッチがオンに
なると、露出制御値の演算及び焦点調節等の撮影準備が
開始され、S2スイッチがオンになると、露光(すなわ
ち、撮影)が行われる。
【0021】また、正面から見てカメラ本体2の上面の
右端部には、フィルム未装填時にブレ補正動作を禁止さ
せるか否かを選択するための選択スイッチ9が設けら
れ、その前側には当該選択スイッチ9によりブレ補正動
作の禁止が選択されているとき、その旨を表示する表示
部10が設けられている。この表示部10も液晶により
構成されている。
【0022】選択スイッチ9は2接点スライドスイッチ
からなり、例えば左側にスライドさせると、ブレ補正禁
止モードが設定され、右側にスライドさせると、ブレ補
正禁止モードが解除される。なお、選択スイッチ9をプ
ッシュスイッチで構成し、プッシュする毎にブレ補正禁
止モードの設定と解除とを切換設定できるようにしても
よい。
【0023】表示部10における表示は、ブレ補正動作
が禁止されていることを表示することにより撮影者がブ
レ補正機構の故障と誤認することを防止するものであ
る。表示部10には、例えば図3に示すように「ブレ補
正が禁止されています。」との文字が表示されるが、表
示部10に代えてLED等の発光部材を設け、この発光
部材を発光させてブレ補正の禁止状態を撮影者に報知す
るようにしてもよい。この場合、図4に示すように、フ
ァインダ内表示部16にLEDを点灯させてブレ補正の
禁止状態を撮影者に報知するようにするとよい。なお、
図4において、点灯表示EL1はブレ補正禁止表示であ
り、点灯表示EL2はAF制御における合焦/非合焦の
表示であり、点灯表示EL3はフラッシュ撮影における
充電完了表示である。
【0024】後側から見てカメラ本体2の左端部にはロ
ールフィルムが収納されたパトローネを装填するための
フィルム装填室15が形成され、カメラ本体2の背面は
このフィルム装填室15の蓋体11で構成されている。
【0025】フィルム装填室15の内壁の適所にはパト
ローネに形成されたDXコードを読み取るための複数の
接点16が突設されている。フィルム装填室15にフィ
ルムが装填されると、パトローネに形成された市松模様
状のDXコードに複数の接点16が圧接され、各接点1
6の通電状態を検出することによりDXコードのコード
信号が検出される。そして、このコード信号をデコード
することによりコード内容(撮影枚数、ISO感度等)
が識別され、ISO感度の自動設定や撮影枚数の終了判
別に利用される。
【0026】なお、後述するように、DXコードの検出
の有無はフィルム装填室15にフィルムが装填されてい
るか否かの判別にも利用され、この判別結果に基づきブ
レ補正禁止の制御が行われるようになっている。本実施
の形態では、フィルムの有無をDXコードの検出により
行っているが、専用のスイッチやセンサを設けてフィル
ムの有無を判別するようにしてもよい。
【0027】蓋体11は、後側から見て右端部がヒンジ
機構により開閉可能に取り付けられている。後側から見
てカメラ本体2の左端部適所には係合部材12が設ける
一方、蓋体11の先端(左端部)の上記係合部材12に
対向する位置には当該係合部材12が係合する被係合部
材(図略)が設けられ、蓋体11によりフィルム装填室
を閉塞すると、係合部材12が被係合部材に係合して当
該蓋体11がカメラ本体2にロックされるようになって
いる。
【0028】蓋体11の先端部の内部にはスイッチ14
が設けられ、このスイッチ14により蓋体11のロック
状態が検出されるようになっている。スイッチ14(以
下、ロック検出スイッチ14という。)としては、例え
ば係合部材により接点の接続/切断を行わせるメカニカ
ルなスイッチを用いてもよく、係合部材の接離により
光、磁気、抵抗値、静電容量等の電気的パラメータの変
化を検出する各種センサを用いてもよい。また、蓋体1
1の先端部適所にはフィルム装填室にフィルムが装填さ
れている否かを視認するための窓11aも設けられてい
る。
【0029】カメラ本体2の左側面にはロック解除ボタ
ン13が設けられ、このロック解除ボタン13を下側に
押し下げることにより係合部材12の被係合部への係合
状態が解除され、蓋体11が開放可能になる。
【0030】カメラ本体2の背面中央の上部にはファイ
ンダ接眼窓17が設けられている。交換レンズ3を透過
した被写体光像はカメラ本体2内の設けられたメインミ
ラー及びペンタプリズムを介してファインダ接眼窓17
に導かれ、撮影者はこのファインダ接眼窓17を覗くこ
とによりフィルムに結像される被写体光像と同一の光像
を視認することができるようになっている。
【0031】交換レンズ3は、鏡胴内に被写体光像をカ
メラ本体2のフィルム面に結像する結像レンズとカメラ
ブレに基づくフィルム面における被写体光像のブレを結
像位置を変位させることにより低減する補正レンズとか
らなるブレ補正可能な撮影レンズを備えている。
【0032】補正レンズはフィルム面における被写体光
像の結像位置を当該フィルム面の横方向(横長長方形の
露光枠により規定されるフィルム面の露光領域におい
て、長手方向)に変位させる第1の補正レンズと当該フ
ィルム面の縦方向(上記長手方向に直交する方向)に変
位させる第2の補正レンズとから構成されている。
【0033】第1の補正レンズは鏡胴内に上記長手方向
に変位可能に支持され、当該第1の補正レンズを変位さ
せることにより結像レンズから射出される光束の光軸が
長手方向に変位されてフィルムの露光領域における被写
体光像の結像位置が横方向に変化するようになってい
る。また、第2の補正レンズは鏡胴内に上記長手方向に
直交する方向に変位可能に支持され、当該第2の補正レ
ンズを変位させることにより結像レンズから射出される
光束の光軸が長手方向に直交する方向に変位されてフィ
ルムの露光領域における被写体光像の結像位置が縦方向
に変化するようになっている。従って、第1,第2の補
正レンズの変位を組み合わせることによりフィルムの露
光領域における被写体光像の結像位置を任意の方向に変
化させることができる。
【0034】鏡胴内には第1,第2の補正レンズの駆動
源である駆動モータがそれぞれ設けられ、結像レンズの
焦点調節用のフォーカシングレンズの駆動源である駆動
モータも設けられている。また、鏡胴内には第1,第2
の補正レンズの変位量及び変位方向を制御するため、各
補正レンズの変位位置を検出する位置検出部材が設けら
れている。
【0035】図5は、本発明に係る振れ補正機能付きカ
メラ1のブロック構成を示す図である。同図において、
ブロックAはカメラ本体2内の構成を示し、ブロックB
は交換レンズ3内の構成を示している。
【0036】ブロックA内にはフィルム装填室15に装
填されたパトローネのDXコードを読み取るDXコード
読取部20、ブレ補正禁止に関する情報を表示する表示
部21及びカメラの撮影動作を集中制御するカメラ制御
部22が設けられている。カメラ制御部22には電源電
池Eにより電源が供給され、この電源はカメラ制御部2
2及びレンズ接点35を介して交換レンズ3内の各種回
路及び駆動部材(角速度センサ23〜レンズ制御部3
4)にも供給されている。
【0037】表示部21は図1,図2における表示部1
0に相当するものである。また、カメラ制御部22には
スイッチSM,S1,S2,SRC,SSCの検出信号
が入力されている。
【0038】なお、スイッチSMはメインスイッチ7の
状態を検出するものであり、スイッチS1,S2はシャ
ッタボタン8の操作状態を検出するものである。また、
スイッチSRCは蓋体11の開閉状態を検出するもので
あり、上述のロック検出スイッチ14に相当するもので
ある。また、スイッチSSCは選択スイッチ9によるブ
レ補正禁止モードの設定の有無を検出するものである。
【0039】ブロックB内には角速度センサ23、位置
検出センサ24、信号処理回路25,26、ブレ補正レ
ンズ27,28、焦点調節レンズ29、駆動モータ30
〜32、レンズメモリ33及びレンズ制御部34が設け
られている。角速度センサ23はカメラブレを検出する
センサであり、例えば圧電振動ジャイロスコープにより
構成されている。位置検出センサ24はブレ補正レンズ
27,28の位置をそれぞれ検出するセンサであり、例
えばPSD(Position Sensitive Device)で構成され
ている。
【0040】信号処理回路25,26はセンサ出力をレ
ンズ制御部34内で処理できる形態の信号に変換するも
のであり、角速度センサ23の出力は信号処理回路25
により信号処理されてレンズ制御部34に入力され、位
置検出センサ24の出力は信号処理回路26により信号
処理されてレンズ制御部34に入力される。
【0041】ブレ補正レンズ27はカメラブレによりフ
ィルム面における被写体光像の横方向のブレ成分を補正
するためのレンズであり、上述の第1の補正レンズに相
当するものである。また、ブレ補正レンズ29はカメラ
ブレによりフィルム面における被写体光像の縦方向のブ
レ成分を補正するためのレンズであり、上述の第2の補
正レンズに相当するものである。
【0042】焦点調節レンズ29は交換レンズ3の焦点
を調節するためのレンズであり、上述のフォーカシング
レンズに相当している。駆動モータ30,31は、それ
ぞれブレ補正レンズ27,28の駆動源であり、例えば
VCM(voice coil motor)で構成されている。また、
駆動モータ32は、焦点調節レンズ29の駆動源であ
り、例えばステッピングモータで構成されている。
【0043】また、レンズメモリ33は、交換レンズ3
の光学データ(例えば焦点距離、Fナンバー等)が記憶
された記録媒体であり、例えばEEPROMで構成され
ている。
【0044】レンズ制御部34は交換レンズ3内の光学
系の駆動を集中制御するもので、主として図略の絞りの
開口量、焦点調節レンズ29による結像レンズの焦点調
節及びブレ補正レンズ27,28によるブレ補正の制御
を行う。レンズ制御部34は、交換レンズ3がカメラ本
体2に装着されると、レンズ接点35を介してカメラ制
御部22に電気的に接続され、カメラ制御部22と所要
のデータ及び信号(露出制御データ、ブレ補正の開始/
終了タイミング等の信号)を交信して上述の制御を行
う。
【0045】次に、図6,図7のフローチャートを用い
て本発明に係る振れ補正機能付きカメラ1の撮影制御に
ついて説明する。
【0046】シャッタボタン8が半押しされてS1スイ
ッチがオンになると(#1)、図略の測光センサにより
被写体輝度が検出され、この検出結果に基づいて露出制
御値(図略の絞りの開口量と図略のシャッタによる露光
時間)が算出される(#3)。続いて、算出された露出
制御値に基づき絞りの開口量が調節されるとともに(#
5)、交換レンズ3内の結像レンズの焦点調節が行われ
る(#7)。更に角速度センサ23からの出力に基づき
カメラブレに起因するフィルム面における被写体光像の
ブレ量が算出される(#9)。
【0047】続いて、フィルム装填室15にフィルムが
装填されているか否かが判別される(#11)。この判
別はDXコード読取部20によりDXコードが読み取ら
れているか否かを判別することにより行われる。フィル
ム装填室15にフィルムが装填されていれば(#11で
YES)、更にスイッチSRCの検出信号に基づき蓋体
11が「閉」状態になっている否かが判別され(#1
3)、蓋体11が「閉」状態であれば(#13でYE
S)、ステップ#9で算出されたブレ量に基づきブレ補
正レンズ27,28を変位させてフィルム面に結像され
る被写体光像のブレが補正される(#15)。ファイン
ダ接眼窓17からはフィルム面に結像される被写体光像
と同一の光像が視認できるので、このブレ補正動作によ
り撮影者は撮影前にブレ補正された被写体光像(すなわ
ち、フィルムに露光されると推定される被写体光像)を
視認することができる。
【0048】一方、蓋体11が「開」状態であれば(#
13でNO)、ブレ補正レンズ27,28の駆動が禁止
され、フィルム面に結像される被写体光像のブレは補正
されない(#19)。従って、撮影者は撮影前にブレ補
正された被写体光像を視認することはできないが、ブレ
補正されてないことが故障によるものでないことを撮影
者が確認できるようにするために、表示部10にブレ補
正禁止の文字メッセージが表示される(#21)。
【0049】このように蓋体11が「開」状態でブレ補
正を禁止するようにしているのは、このような正常でな
い状態で撮影者から撮影が指示されることはまず、無い
と考えられ、誤って撮影が指示されたとしても正常な撮
影はできないので、ブレ補正を行う意味はあまりないか
ら、ブレ補正動作を禁止し、不必要に電源電池Eの電力
が消費されるのを防止するためである。
【0050】ステップ#11でフィルム装填室15にフ
ィルムが装填されていなければ(#11でNO)、更に
選択スイッチ9によりブレ補正禁止モードが設定されて
いるか否かが判別され(#17)、ブレ補正禁止モード
が設定されていなければ(#17でNO)、ステップ#
13に移行し、蓋体11の開閉状態の判別結果に応じて
上述のブレ補正処理とブレ補正禁止処理のいずれかが行
われ(#15又は#19,#21)、ブレ補正禁止モー
ドが設定されていれば(#17でYES)、ステップ#
19に移行し、ブレ補正禁止処理が行われる(#19,
#21)。
【0051】続いて、シャッタボタン8が全押しされて
S2スイッチがオンになっているか否かが判別され(#
23)、S2がオンになっていなければ(#23でN
O)、ステップ#3に戻り、上述の撮影準備動作が繰り
返され(#3〜#23のループ)、S2スイッチがオン
になると(#23でYES)、交換レンズ3内の結像レ
ンズの焦点調節が行われ(#25)、角速度センサ23
からの出力に基づきカメラブレに起因するフィルム面に
おける被写体光像のブレ量が算出される(#27)。な
お、このブレ量算出処理は、撮影準備中にブレ補正動作
が行われていない場合、露光中にブレ補正を行うための
もので、撮影準備中にブレ補正動作が行われている場合
は、ステップ#9のブレ量算出処理の継続処理として行
われるものである。
【0052】続いて、フィルムの露光が開始され(#2
9)、これと同時にステップ#31〜#39で上述のス
テップ#11〜#19と同様の処理が行われる。すなわ
ち、フィルム装填室15にフィルムが装填され、かつ、
蓋体11が「閉」状態のとき(#31,#33でYE
S)、もしくはフィルムが未装填でもブレ補正禁止モー
ドが解除され、かつ、蓋体11が「閉」状態のとき(#
31,#37でNO、#33でYES)、ブレ補正動作
が開始され(#35)、ブレ補正撮影が行われる(#2
7〜#35,#41のループ)。そして、露光が終了す
ると(#41でYES)、撮影処理を終了する。
【0053】一方、ブレ補正禁止モードが設定されてい
るか(#37でYES)、あるいは蓋体11が「開」状
態のとき(#33でNO)、ブレ補正動作は禁止され
(#39)、ブレ補正をすることなく露光が行われる
(#27〜#33,#37,#39,#41のルー
プ)。そして、露光が終了すると(#41でYES)、
撮影処理を終了する。
【0054】上記のように、蓋体11が「開」状態とな
っているときやフィルムが装填されてないときは、ブレ
補正動作を行わないようにしているので、不必要なブレ
補正による電源電池Eの電力消費を低減することができ
る。尤も、フィルムが装填されていないときでも撮影者
の選択によりブレ補正を可能にしているので、撮影動作
の有無に関係なくブレ補正効果を確認することができ
る。また、撮影者が強制的にブレ補正を禁止したとき
は、その旨を表示部10に表示するようにしているの
で、ファインダ画像においてブレ補正効果が確認できな
い場合でも、それが故障によるものか否かを容易に判別
することができる。
【0055】なお、不必要なブレ補正レンズの駆動を停
止して電源電池Eの電力消費を低減するとはいっても焦
点調節レンズの駆動まで停止させるものではないので、
フィルムが装填されていない場合でもファインダ画像を
視認しながら模擬的に撮影動作を行うことは可能であ
る。
【0056】上記実施の形態では撮影画像の記録媒体と
して銀塩フィルムを用いたカメラについて説明したが、
本発明は画像データを電気的、磁気的に記録するデジタ
ルカメラやビデオカメラにも適用することができる。す
なわち、メモリカードやPCカード等の半導体メモリや
磁気テープなどの画像データが記録される記録媒体が装
填されていないときや当該記録媒体の装填室の蓋体が
「開」状態のときは、ブレ補正動作を禁止して電力消費
を低減することができる。
【0057】また、電子ビューファイダを備えたデジタ
ルカメラやビデオカメラにおいては、表示部10へのブ
レ補正禁止の文字表示に代えて当該電子ビューファイン
ダにブレ補正禁止の文字表示を行うようにするとよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、振れ補正機能付き
カメラにおいて、記録媒体が装填されるカメラ本体の装
填室の装填口が蓋部材で遮蔽されていないときは(すな
わち、有意義なブレ補正効果の期待できない撮影条件下
では)、ブレ補正動作を禁止するようにしたので、この
分、カメラの駆動電力の消費を低減することができる。
【0059】また、記録媒体がカメラの装填室に装填さ
れていないとき(すなわち、実質的に撮影できず、ブレ
補正効果が得られないとき)もブレ補正動作を禁止する
ようにしたので、この分、カメラの駆動電力の消費を低
減することができる。
【0060】また、記録媒体がカメラの装填室に装填さ
れていないときは、撮影者の選択によりブレ補正動作の
禁止を行わせるようにしたので、撮影者は記録媒体未装
填時にも必要に応じて模擬的にブレ補正撮影を行うこと
ができる。
【0061】更に、撮影者がブレ補正動作の禁止を選択
しているときは、表示部にその旨を表示させるようにし
たので、撮影者がブレ補正動作が行われない原因を故障
と誤ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振れ補正機能付きカメラの外観を
示す前側から見た斜視図である。
【図2】本発明に係る振れ補正機能付きカメラの外観を
示す後側から見た斜視図である。
【図3】表部部に表示されたブレ補正禁止の文字メッセ
ージの一例を示す図である。
【図4】ファインダ内表示部にブレ補正禁止状態をLE
D表示した一例を示す図である。
【図5】本発明に係る振れ補正機能付きカメラのブロッ
ク構成を示す図である。
【図6】本発明に係る振れ補正機能付きカメラの撮影制
御を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る振れ補正機能付きカメラの撮影制
御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 2 カメラ本体 3 交換レンズ 4 液晶表示部 5 モード選択ボタン 6 セルフタイマボタン 7 メインスイッチ 8 シャッタボタン 9 選択スイッチ(選択手段) 10,21 表示部(表示手段) 11 蓋体 12 係合部材 13 ロック解除ボタン 14 ロック検出スイッチ(開閉状態検出手段) 15 フィルム装填室 16 接点 17 ファインダ接眼窓 18 ファインダ内表示部 20 DXコード読取部(装填状態検出手段) 22 カメラ制御部(駆動禁止手段,制御手段) 23 角速度センサ(ブレ情報検出手段) 24 位置検出センサ 25,26 信号処理回路 27,28 ブレ補正レンズ(ブレ補正光学手段) 29 焦点調節レンズ 30〜32 駆動モータ 33 レンズメモリ 34 レンズ制御部(駆動制御手段) 35 レンズ接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西原 康生 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被露光部材の露光面における被写体光像
    のブレに関する情報を検出するブレ情報検出手段と、 上記被露光部材の露光面における被写体光像の結像位置
    を変位させるブレ補正光学手段と、 上記ブレ情報検出手段の検出結果に基づき上記ブレ補正
    光学手段の駆動を制御する駆動制御手段と、 を備え、露光面における上記被写体光像のブレを補正し
    得る振れ補正機能付きカメラにおいて、 カメラ本体に設けられ、被露光部材を露光して得られる
    撮影画像を記録する記録部材が装填される装填室と、 上記装填室の装填口を遮蔽する蓋部材と、 上記蓋部材の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、 上記開閉状態検出手段により上記蓋部材の開状態が検出
    されているとき、上記ブレ補正光学手段の駆動を禁止す
    る駆動禁止手段と、を備えたことを特徴とする振れ補正
    機能付きカメラ。
  2. 【請求項2】 被露光部材の露光面における被写体光像
    のブレに関する情報を検出するブレ情報検出手段と、 上記被露光部材の露光面における被写体光像の結像位置
    を変位させるブレ補正光学手段と、 上記ブレ情報検出手段の検出結果に基づき上記ブレ補正
    光学手段の駆動を制御する駆動制御手段とを備え、露光
    面における上記被写体光像のブレを補正し得る振れ補正
    機能付きカメラにおいて、 カメラ本体に設けられ、被露光部材を露光して得られる
    撮影画像を記録する記録部材が装填される装填室と、 上記記録部材の上記装填室への装填状態を検出する装填
    状態検出手段と、 上記装填状態検出手段により上記被露光部材が未装填状
    態が検出されているとき、上記ブレ補正光学手段の駆動
    を禁止する駆動禁止手段と、を備えたことを特徴とする
    振れ補正機能付きカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の振れ補正機能付きカメラ
    において、 第1のモードと第2のモードとを選択する選択手段と、 上記第1のモードが選択されているとき、駆動禁止手段
    によるブレ補正光学手段の駆動制御を許可し、上記第2
    のモードが選択されているとき、上記駆動禁止手段によ
    る上記ブレ補正光学手段の駆動制御を許可しない制御手
    段と、を備えたことを特徴とする振れ補正機能付きカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の振れ補正機能付きカメラ
    において、選択手段により第1のモードが選択されてい
    るとき、その選択内容を表示する表示手段を備えたこと
    を特徴とする振れ補正機能付きカメラ。
JP25719198A 1998-09-10 1998-09-10 振れ補正機能付きカメラ Pending JP2000089283A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25719198A JP2000089283A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 振れ補正機能付きカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25719198A JP2000089283A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 振れ補正機能付きカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000089283A true JP2000089283A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17302952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25719198A Pending JP2000089283A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 振れ補正機能付きカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000089283A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7113204B2 (en) 2000-02-04 2006-09-26 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus, control method of image sensing apparatus, and computer program product
CN102621776A (zh) * 2005-06-27 2012-08-01 松下电器产业株式会社 可互换镜头、照相机主体、照相机系统及其控制方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7113204B2 (en) 2000-02-04 2006-09-26 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus, control method of image sensing apparatus, and computer program product
US7460155B2 (en) 2000-02-04 2008-12-02 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus having an antivibration unit, control method of the image sensing apparatus, and computer program product
CN102621776A (zh) * 2005-06-27 2012-08-01 松下电器产业株式会社 可互换镜头、照相机主体、照相机系统及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000275723A (ja) カメラ
US6259863B1 (en) Silver halide photographic and electronic image pickup camera
EP0440212B1 (en) Image-shake preventing device
JP2007006097A (ja) カメラ
JP2000089283A (ja) 振れ補正機能付きカメラ
JP2010224290A (ja) カメラ
JP2005321832A (ja) カメラの画像表示方法
JPH10142685A (ja) 銀塩撮影および電子撮像兼用カメラ
JP2000047315A (ja) カメラ
JP3420996B2 (ja) カメラ
JP4780877B2 (ja) 電子カメラ及び制御方法
JP2002090865A (ja) 銀塩撮影と電子撮像兼用カメラ
JP2000098484A (ja) 銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラ
JP3415482B2 (ja) 銀塩撮影および電子撮像兼用カメラ
JP2000098438A (ja) 振れ補正機能付きカメラ
JP3333459B2 (ja) 銀塩撮影および電子撮像兼用カメラ
JP2615801B2 (ja) カメラの動作制御装置
JP2753689B2 (ja) セルフタイマー内蔵カメラ
JP2000056358A (ja) 銀塩撮影および電子撮像兼用カメラ
JPH11231410A (ja) 銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラ
JP2002122928A (ja) カメラ
JPH10221769A (ja) スチルカメラ
JPH10206963A (ja) 電子撮像表示可能な銀塩フィルム用カメラ
JP2000356806A (ja) 銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラ
JPH02312452A (ja) 電子スチルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050615