JPH11326601A - 反射防止膜およびそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

反射防止膜およびそれを用いた画像表示装置

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JPH11326601A
JPH11326601A JP10148471A JP14847198A JPH11326601A JP H11326601 A JPH11326601 A JP H11326601A JP 10148471 A JP10148471 A JP 10148471A JP 14847198 A JP14847198 A JP 14847198A JP H11326601 A JPH11326601 A JP H11326601A
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卓 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量生産に適し、屈折率が非常に低く、強度
が優れた低屈折率層を有する反射防止膜を得る。 【解決手段】 反射防止膜の低屈折率層に、内部にミク
ロボイドが形成されており平均粒径が0.5乃至200
nmの無機微粒子を50乃至95重量%およびポリマー
を5乃至50重量%含ませ、無機微粒子を少なくとも2
個以上積み重ねることにより微粒子間にもミクロボイド
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低屈折率層を有す
る反射防止膜およびそれを用いた画像表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】反射防止膜は、液晶表示装置(LC
D)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレク
トロルミネッセンスディスプレイ(ELD)や陰極管表
示装置(CRT)のような様々な画像表示装置に設けら
れている。眼鏡やカメラのレンズにも反射防止膜が設け
られている。反射防止膜としては、金属酸化物の透明薄
膜を積層させた多層膜が従来から普通に用いられてい
る。複数の透明薄膜を用いるのは、様々な波長の光の反
射を防止するためである。金属酸化物の透明薄膜は、化
学蒸着(CVD)法や物理蒸着(PVD)法、特に物理
蒸着法の一種である真空蒸着法により形成されている。
金属酸化物の透明薄膜は、反射防止膜として優れた光学
的性質を有しているが、蒸着による形成方法は、生産性
が低く大量生産に適していない。
【0003】蒸着法に代えて、無機微粒子の塗布により
反射防止膜を形成する方法が提案されている。特公昭6
0−59250号公報は、微細空孔と微粒子状無機物と
を有する反射防止層を開示している。反射防止層は、塗
布により形成される。微細空孔は、層の塗布後に活性化
ガス処理を行ない、ガスが層から離脱することによって
形成される。特開昭59−50401号公報は、支持
体、高屈折率層および低屈折率層の順に積層した反射防
止膜を開示している。同公報は、支持体と高屈折率層の
間に中屈折率層を設けた反射防止膜も開示している。低
屈折率層は、ポリマーまたは無機微粒子の塗布により形
成されている。
【0004】特開平2−245702号公報は、二種類
以上の超微粒子(例えば、MgF2とSiO2 )を混在
させて、膜厚方向にその混合比を変化させた反射防止膜
を開示している。混合比を変化させることにより屈折率
を変化させ、上記特開昭59−50401号公報に記載
されている高屈折率層と低屈折率層を設けた反射防止膜
と同様の光学的性質を得ている。超微粒子は、エチルシ
リケートの熱分解で生じたSiO2 により接着してい
る。エチルシリケートの熱分解では、エチル部分の燃焼
によって、二酸化炭素と水蒸気も発生する。特開平2−
245702号公報の第1図に示されているように、二
酸化炭素と水蒸気が層から離脱することにより、超微粒
子の間に間隙が生じている。特開平5−13021号公
報は、上記特開平2−245702号公報記載の反射防
止膜に存在する超微粒子間隙をバインダーで充填するこ
とを開示している。特開平7−48527号公報は、多
孔質シリカよりなる無機微粉末とバインダーとを含有す
る反射防止膜を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、無機微粒
子の塗布により形成する低屈折率層について、研究を進
めた。本発明者の研究により、無機微粒子を少なくとも
2個以上積み重ねることにより微粒子間にミクロボイド
を形成すると、層の屈折率が低下することが判明した。
微粒子間にミクロボイドを形成することで、屈折率が非
常に低い低屈折率層が得られる。特開平2−24570
2号公報に記載の反射防止膜では、積み重なった超微粒
子の間に間隙が生じている。ただし、同公報は、間隙を
第1図に示唆しているだけであって、間隙の光学的機能
については全く記載していない。また、空隙を有する低
屈折率層は、強度が弱いとの問題がある。低屈折率層
は、画像表示装置の表示面やレンズの外側表面に配置さ
れる。そのため、低屈折率層には一定の強度が要求され
ている。特開平2−245702号公報に記載の反射防
止膜は、実質的に無機化合物のみで構成されており、硬
いが非常に脆い膜になっている。特開平5−13021
号公報に記載されているように、微粒子間の空隙をバイ
ンダーで充填すれば、強度の問題は解消できる。しか
し、本発明者の研究によれば、微粒子間の空隙をバイン
ダーで充填すると、層の屈折率を低下させる間隙の光学
的機能が失われる。特開平7−48527号公報に記載
されている多孔質シリカのように、微粒子間ではなく、
微粒子内にミクロボイドを形成することもできる。しか
し、微粒子内のミクロボイドでは、層の屈折率を充分に
低下させる程度の高い空隙率を得ることが難しい。
【0006】本発明の目的は、大量生産に適した反射防
止膜を提供することである。また、本発明の目的は、屈
折率が非常に低い低屈折率層を有する反射防止膜を提供
することでもある。さらに、本発明の目的は、強度が優
れた低屈折率層を有する反射防止膜を提供することでも
ある。さらにまた、本発明の目的は、有効な手段で反射
が防止された画像表示装置を提供することでもある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記
(1)〜(5)の反射防止膜および下記(6)の画像表
示装置により達成された。 (1)内部にミクロボイドが形成されている平均粒径が
0.5乃至200nmの無機微粒子を50乃至95重量
%およびポリマーを5乃至50重量%含み、該無機微粒
子を少なくとも2個以上積み重ねることにより微粒子間
にもミクロボイドが形成されている低屈折率層を有する
ことを特徴とする反射防止膜。 (2)低屈折率層が、3乃至50体積%の空隙率を有す
る(1)に記載の反射防止膜。 (3)低屈折率層が、1.20乃至1.55の屈折率を
有する(1)に記載の反射防止膜。 (4)無機微粒子が実質的に、架橋しているシリカから
なる請求項1に記載の反射防止膜。 (5)ミクロボイドが、無機微粒子およびポリマーによ
り閉じている(1)に記載の反射防止膜。 (6)内部にミクロボイドが形成されている平均粒径が
0.5乃至200nmの無機微粒子を50乃至95重量
%およびポリマーを5乃至50重量%含み、該無機微粒
子を少なくとも2個以上積み重ねることにより微粒子間
にもミクロボイドが形成されている低屈折率層を有する
反射防止膜を、表示面に配置したことを特徴とする画像
表示装置。
【0008】
【発明の効果】本発明の反射防止膜は、塗布により簡単
に製造することができ、大量生産に適している。そし
て、無機微粒子を少なくとも2個以上積み重ねることに
より微粒子間にミクロボイドが形成されている。さら
に、微粒子内にもミクロボイドが形成されている。その
結果、低屈折率層の空隙率が高く、非常に低い屈折率の
値が得られる。さらにまた、ポリマーにより無機微粒子
が接着されているため、低屈折率層の強度も優れてい
る。粒子間および粒子内のミクロボイドはポリマーによ
り充填されていないため、ミクロボイドの屈折率低下機
能も損なわれていない。以上のような反射防止膜を用い
ることで、画像表示装置の画像表示面における光の反射
を有効に防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の反射防止膜の基本的な構
成を図面を引用しながら説明する。図1は、反射防止膜
の低屈折率層の断面模式図である。図1の反射防止膜の
上側が表面であり、下側に画像表示装置またはレンズが
ある。図1に示すように、低屈折率層(1)は多孔質層
である。低屈折率層(1)内では、平均粒径が0.5乃
至200nmの無機微粒子(11)が少なくとも2個以
上(図1では3個)積み重なっている。そして、無機微
粒子(11)の間に、ミクロボイド(12)が形成され
ている。無機微粒子(11)は多孔性であって、微粒子
内にもミクロボイド(13)が形成されている。低屈折
率層(1)は、さらにポリマー(14)を5乃至50重
量%の量で含む。ポリマー(14)は、無機微粒子(1
1)を接着しているが、粒子間ミクロボイド(12)お
よび粒子内ミクロボイド(13)を充填していない。図
1に示すように、粒子間ミクロボイド(12)は、ポリ
マー(14)と無機微粒子(11)により閉じている
(開口ではない)ことが好ましい。
【0010】図2は、反射防止膜の様々な層構成を示す
断面模式図である。図2の(a)に示す態様は、透明支
持体(3)、ハードコート層(2)、そして低屈折率層
(1)の順序の層構成を有する。なお、ガラスのような
硬い物質の表面(CRTの画像表面や眼鏡やカメラのレ
ンズ表面)に、反射防止膜を設ける場合は、透明支持体
(3)なしで、低屈折率層(1)やハードコート層
(2)を直接、画像表示面あるいはレンズ表面に形成し
てもよい。図2の(b)に示す態様は、透明支持体
(3)、ハードコート層(2)、高屈折率層(4)、そ
して低屈折率層(1)の順序の層構成を有する。図2の
(c)に示す態様は、透明支持体(3)、ハードコート
層(2)、中屈折率層(5)、高屈折率層(4)、そし
て低屈折率層(1)の順序の層構成を有する。
【0011】[無機微粒子および粒子内ミクロボイ
ド]]無機微粒子の平均粒径は、0.5乃至200mm
である。粒子径が増大すると前方散乱が増加し、200
nmを越えると散乱光に色付きが生じる。平均粒径は、
1乃至100nmであることが好ましく、3乃至70n
mであることがさらに好ましく、5乃至40nmの範囲
であることが最も好ましい。無機微粒子の粒径は、なる
べく均一(単分散)であることが好ましい。無機微粒子
は、非晶質であることが好ましい。無機微粒子は、金属
の酸化物、窒化物、硫化物またはハロゲン化物からなる
ことが好ましく、金属酸化物または金属ハロゲン化物か
らなることがさらに好ましく、金属酸化物または金属フ
ッ化物からなることが最も好ましい。金属原子として
は、Na、K、Mg、Ca、Ba、Al、Zn、Fe、
Cu、Ti、Sn、In、W、Y、Sb、Mn、Ga、
V、Nb、Ta、Ag、Si、B、Bi、Mo、Ce、
Cd、Be、PbおよびNiが好ましく、Mg、Ca、
BおよびSiがさらに好ましい。二種類の金属を含む無
機化合物を用いてもよい。特に好ましい無機化合物は、
二酸化ケイ素、すなわちシリカである。
【0012】無機微粒子内のミクロボイドは、例えば粒
子を形成するシリカの分子を架橋させることにより形成
することができる。シリカの分子を架橋させると体積が
縮小し、粒子が多孔質になる。ミクロボイドを有する
(多孔質)無機微粒子は、ゾル−ゲル法(特開昭53−
112732号、特公昭57−9051号の各公報記
載)または析出法(APPLIED OPTICS、27、3356頁(198
8)記載)により、分散物として直接合成することがで
きる。また、乾燥・沈澱法で得られた粉体を、機械的に
粉砕して分散物を得ることもできる。市販の多孔質無機
微粒子(例えば、二酸化ケイ素ゾル)を用いてもよい。
ミクロボイドを有する無機微粒子は、低屈折率層の形成
のため、適当な媒体に分散した状態で使用することが好
ましい。分散媒としては、水、アルコール(例、メタノ
ール、エタノール、イソプロピルアルコール)およびケ
トン(例、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン)が好ましい。無機微粒子の量は、低屈折率層全量の
50乃至95重量%である。無機微粒子の量は、50乃
至90重量%であることが好ましく、60乃至90重量
%であることがさらに好ましく、70乃至90重量%で
あることが最も好ましい。
【0013】[粒子間ミクロボイド]低屈折率層では、
粒子内ミクロボイドを有する無機微粒子を少なくとも2
個以上積み重ねることにより微粒子間にもミクロボイド
が形成されている。低屈折率層の空隙率(粒子内ミクロ
ボイドと粒子間ミクロボイドの合計)は、3乃至50体
積%であることが好ましく、5乃至35体積%であるこ
とがさらに好ましい。なお、粒径が等しい(完全な単分
散の)球状微粒子を最密充填すると、微粒子間に26体
積%の空隙率の粒子間ミクロボイドが形成される。粒径
が等しい球状微粒子を単純立方充填すると、微粒子間に
48体積%の空隙率のミクロボイドが形成される。実際
の低屈折率層では、微粒子の粒径の分布や粒子内ミクロ
ボイドが存在するため、空隙率は上記の理論値からかな
り変動する。空隙率(ミクロボイドの大きさ)を増加さ
せると、低屈折率層の屈折率が低下する。本発明では、
無機微粒子を積み重ねてミクロボイドを形成するため、
無機微粒子の粒径を調整することで、粒子間ミクロボイ
ドの大きさも適度の(光を散乱せず、低屈折率層の強度
に問題が生じない)値に容易に調節できる。さらに、無
機微粒子の粒径を均一にすることで、粒子間ミクロボイ
ドの大きさも均一である光学的に均一な低屈折率層を得
ることができる。これにより、低屈折率層は微視的には
ミクロボイド含有多孔質膜であるが、光学的あるいは巨
視的には均一な膜にすることができる。
【0014】ミクロボイドを形成することにより、低屈
折率層の巨視的屈折率は、低屈折率層を構成する微粒子
とポリマーとの総屈折率和よりも低い値になる。層の屈
折率は、層の構成要素の体積当りの屈折率の和になる。
微粒子とポリマーの屈折率は1よりも大きな値であるの
に対して、空気の屈折率は1.00である。そのため、
ミクロボイドを形成することによって、屈折率が非常に
低い低屈折率層を得ることができる。粒子間ミクロボイ
ドは、無機微粒子およびポリマーによって低屈折率層内
で閉じていることが好ましい。閉じている空隙は、低屈
折率層表面に開かれた開口と比較して、低屈折率層表面
での光の散乱が少ないとの利点がある。
【0015】[ポリマー]低屈折率層は、5乃至50重
量%の量のポリマーを含む。ポリマーは、無機微粒子を
接着し、ミクロボイドを含む低屈折率層の構造を維持す
る機能を有する。ポリマーの使用量は、ミクロボイドを
充填することなく低屈折率層の強度を維持できるように
調整する。ポリマーの量は、低屈折率層の全量の10乃
至30重量%であることが好ましい。ポリマーで無機微
粒子を接着するためには、(1)無機微粒子の表面処理
剤にポリマーを結合させるか、あるいは(2)無機微粒
子間のバインダーとして、ポリマーを使用することが好
ましい。(1)の表面処理剤に結合させるポリマーは、
(2)のバインダーポリマーであることが好ましい。
(2)のポリマーは、低屈折率層の塗布液にモノマーを
添加し、低屈折率層の塗布と同時または塗布後に、重合
反応により形成することが好ましい。(1)と(2)を
組み合わせて、実施することが好ましい。 (1)表面処理および(2)バインダーについて、順次
説明する。
【0016】(1)表面処理 無機微粒子には、表面処理を実施して、ポリマーとの親
和性を改善することが好ましい。表面処理は、プラズマ
放電処理やコロナ放電処理のような物理的表面処理と、
カップリング剤を使用する化学的表面処理に分類でき
る。化学的表面処理のみ、または物理的表面処理と化学
的表面処理の組み合わせで実施することが好ましい。カ
ップリング剤としては、オルガノアルコキシメタル化合
物(例、チタンカップリング剤、シランカップリング
剤)が好ましく用いられる。無機微粒子が二酸化ケイ素
からなる場合は、シランカップリング剤による表面処理
が特に有効に実施できる。好ましいシランカップリング
剤を、下記式(Ia)および(Ib)で示す。
【0017】
【化1】
【0018】式中、R1 、R5 およびR6 は、それぞれ
独立に、炭素原子数が1乃至10のアルキル基、炭素原
子数が6乃至10のアリール基、炭素原子数が2乃至1
0のアルケニル基、炭素原子数が2乃至10のアルキニ
ル基または炭素原子数が7乃至10のアラルキル基であ
り、R2 、R3 、R4 、R7 およびR8 は、それぞれ独
立に、炭素原子数が1乃至6のアルキル基または炭素原
子数が2乃至6のアシル基である。式(Ia)および式
(Ib)において、R1 、R5 およびR6 は、アルキル
基、アリール基、アルケニル基またはアラルキル基であ
ることが好ましく、アルキル基、アリール基またはアル
ケニル基であることがさらに好ましく、アルキル基また
はアルケニル基であることが最も好ましい。アルキル
基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基およびア
ラルキル基は、置換基を有していてもよい。置換基の例
には、グリシジル基、グリシジルオキシ基、アルコキシ
基、ハロゲン原子、アシルオキシ基(例、アクリロイル
オキシ、メタクリロイルオキシ)、メルカプト、アミ
ノ、カルボキシル、シアノ、イソシアナトおよびアルケ
ニルスルホニル基(例、ビニルスルホニル)が含まれ
る。
【0019】式(Ia)および式(Ib)において、R
2 、R3 、R4 、R7 およびR8 は、アルキル基である
ことが好ましい。アルキル基は、置換基を有していても
よい。置換基の例には、アルコキシ基が含まれる。シラ
ンカップリング剤は、分子内に二重結合を有し、その二
重結合の反応によりポリマーと結合させることが好まし
い。二重結合は、式(Ia)と式(Ib)のR1 、R5
またはR6 の置換基中に存在していることが好ましい。
特に好ましいシランカップッリング剤を、下記式(II
a)および(IIb)で示す。
【0020】
【化2】
【0021】式中、R11およびR15は、それぞれ独立
に、水素原子またはメチルであり、R16は、炭素原子数
が1乃至10のアルキル基、炭素原子数が6乃至10の
アリール基、炭素原子数が2乃至10のアルケニル基、
炭素原子数が2乃至10のアルキニル基または炭素原子
数が7乃至10のアラルキル基であり、R12、R13、R
14、R17およびR18は、それぞれ独立に、炭素原子数が
1乃至6のアルキル基または炭素原子数が2乃至6のア
シル基であり、L1 およびL2 は二価の連結基である。
式(IIb)において、R16は、式(Ia)および式(I
b)のR1 、R5 およびR6 と同様の定義を有する。式
(IIa)式(IIb)において、R12、R13、R14、R17
およびR18は、式(Ia)および式(Ib)のR2 、R
3 、R4 、R7 およびR8 と同様の定義を有する。式
(IIa)式(IIb)において、L1 およびL2 は、アル
キレン基であることが好ましく、炭素原子数が1乃至1
0のアルキレン基であることがさらに好ましく、炭素原
子数が1乃至6のアルキレン基であることが最も好まし
い。
【0022】式(Ia)で示されるシランカップリング
剤の例には、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、メチルトリメトキシエトキシシラン、メ
チルトリアセトキシシラン、メチルトリブトキシシラ
ン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメト
キシエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリエトキシシラン、フェニルトリアセトキシシ
ラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−ク
ロロプロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリアセトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−(β−グリシジルオキシエト
キシ)プロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エ
ポシシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエト
キシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシランおよびβ−シ
アノエチルトリエトキシシランが含まれる。分子内に二
重結合を有するビニルトリメトキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニル
トリメトキシエトキシシラン、γ−アクリロイルオキシ
プロピルトリメトキシシランおよびγ−メタクリロイル
オキシプロピルトリメトキシシランが好ましく、式( I
I a)で示されるγ−アクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシランおよびγ−メタクリロイルオキシプロピ
ルトリメトキシシランが特に好ましい。
【0023】式(Ib)で示されるシランカップリング
剤の例には、ジメチルジメトキシシラン、フェニルメチ
ルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェ
ニルメチルジエトキシシラン、γ−グリシジルオキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシジルオキシ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシジルオキ
シプロピルフェニルジエトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルメチルジエトキシシラン、ジメチルジアセトキシシ
ラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチルジエ
トキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチル
ジエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、メチルビニルジメトキシシランおよびメチルビニル
ジエトキシシランが含まれる。
【0024】分子内に二重結合を有するγ−アクリロイ
ルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリ
ロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メ
タクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシ
ラン、メチルビニルジメトキシシランおよびメチルビニ
ルジエトキシシランが好ましく、式( II b)で示され
るγ−アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジ
メトキシシランおよびγ−メタクリロイルオキシプロピ
ルメチルジエトキシシランが特に好ましい。
【0025】二種類以上のカップリング剤を併用しても
よい。式(Ia)および式(Ib)で示されるシランカ
ップリング剤に加えて、他のシランカップリングを用い
てもよい。他のシランカップリング剤には、オルトケイ
酸のアルキルエステル(例、オルトケイ酸メチル、オル
トケイ酸エチル、オルトケイ酸n−プロピル、オルトケ
イ酸i−プロピル、オルトケイ酸n−ブチル、オルトケ
イ酸sec-ブチル、オルトケイ酸t−ブチル)およびその
加水分解物が含まれる。カップリング剤による表面処理
は、無機微粒子の分散物に、カップリング剤を加え、室
温から60℃までの温度で、数時間から10日間分散物
を放置することにより実施できる。表面処理反応を促進
するため、無機酸(例、硫酸、塩酸、硝酸、クロム酸、
次亜塩素酸、ホウ酸、オルトケイ酸、リン酸、炭酸)、
有機酸(例、酢酸、ポリアクリル酸、ベンゼンスルホン
酸、フェノール、ポリグルタミン酸)、またはこれらの
塩(例、金属塩、アンモニウム塩)を、分散物に添加し
てもよい。
【0026】(2)バインダー バインダーポリマーは、飽和炭化水素またはポリエーテ
ルを主鎖として有するポリマーであることが好ましく、
飽和炭化水素を主鎖として有するポリマーであることが
さらに好ましい。バインダーポリマーは架橋しているこ
とが好ましい。飽和炭化水素を主鎖として有するポリマ
ーは、エチレン性不飽和モノマーの重合反応により得る
ことが好ましい。架橋しているバインダーポリマーを得
るためには、二以上のエチレン性不飽和基を有するモノ
マーを用いることが好ましい。
【0027】二以上のエチレン性不飽和基を有するモノ
マーの例には、多価アルコールと(メタ)アクリル酸と
のエステル(例、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、1,4−ジクロヘキサンジアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート)、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールエタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールヘキサ(メタ)アクリレート、1,2,3−シク
ロヘキサンテトラメタクリレート、ポリウレタンポリア
クリレート、ポリエステルポリアクリレート)、ビニル
ベンゼンおよびその誘導体(例、1,4−ジビニルベン
ゼン、4−ビニル安息香酸−2−アクリロイルエチルエ
ステル、1,4−ジビニルシクロヘキサノン)、ビニル
スルホン(例、ジビニルスルホン)、アクリルアミド
(例、メチレンビスアクリルアミド)およびメタクリル
アミドが含まれる。ポリエーテルを主鎖として有するポ
リマーは、多官能エポシキ化合物の開環重合反応により
合成することが好ましい。二以上のエチレン性不飽和基
を有するモノマーの代わりまたはそれに加えて、架橋性
基の反応により、架橋構造をバインダーポリマーに導入
してもよい。架橋性官能基の例には、イソシアナート
基、エポキシ基、アジリジン基、オキサゾリン基、アル
デヒド基、カルボニル基、ヒドラジン基、カルボキシル
基、メチロール基および活性メチレン基が含まれる。ビ
ニルスルホン酸、酸無水物、シアノアクリレート誘導
体、メラミン、エーテル化メチロール、エステルおよび
ウレタンも、架橋構造を導入するためのモノマーとして
利用できる。ブロックイソシアナート基のように、分解
反応の結果として架橋性を示す官能基を用いてもよい。
【0028】また、本発明において架橋基とは、上記化
合物に限らず上記官能基が分解した結果反応性を示すも
のであってもよい。バインダーポリマーは、低屈折率層
の塗布液にモノマーを添加し、低屈折率層の塗布と同時
または塗布後に重合反応(必要ならばさらに架橋反応)
により形成することが好ましい。重合反応および架橋反
応に使用する熱重合開始剤の例には、無機過酸化物
(例、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム)、アゾニ
トリル化合物(例、アゾビスシアノ吉草酸ナトリウ
ム)、アゾアミジン化合物(例、2,2’−アゾビス
(2−メチルプロピオンアミド)塩酸塩)、環状アゾア
ミジン化合物(例、2,2’−アゾビス〔2−(5−メ
チル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン塩酸
塩)、アゾアミド化合物(例、2,2’−アゾビス{2
−メチル−N−〔1,1’−ビス(ヒドロキシメチル)
−2−ヒドロキシエチル〕プロピオンアミド)、アゾ化
合物(例、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロ
ピオネート)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチ
レート)および有機過酸化物(例、ラウリルパーオキシ
ド、ベンゾイルパーオキシド、tert−ブチルパーオクト
エート)が含まれる。
【0029】重合反応および架橋反応に使用する光重合
開始剤の例には、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベ
ンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、
アントラキノン類、チオキサントン類、アゾ化合物、過
酸化物類、2,3−ジアルキルジオン化合物類、ジスル
フィド化合物類、フルオロアミン化合物類や芳香族スル
ホニウム類がある。アセトフェノン類の例には、2,2
−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアセトフェ
ノン、1−ヒドロキシジメチルフェニルケトン、1−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−
4−メチルチオ−2−モルフォリノプロピオフェノンお
よび2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モ
ルフォリノフェニル)−ブタノンが含まれる。ベンゾイ
ン類の例には、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイン
エチルエーテルおよびベンゾインイソプロピルエーテル
が含まれる。ベンゾフェノン類の例には、ベンゾフェノ
ン、2,4−ジクロロベンゾフェノン、4,4−ジクロ
ロベンゾフェノンおよびp−クロロベンゾフェノンが含
まれる。ホスフィンオキシド類の例には、2,4,6−
トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド
が含まれる。低屈折率層の塗布液に、少量のポリマー
(例、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン、ポ
リメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ジ
アセチルセルロース、トリアセチルセルロース、ニトロ
セルロース、ポリエステル、アルキド樹脂)を添加して
もよい。
【0030】[低屈折率層]低屈折率層は、以上の微粒
子およびポリマーを含み、ミクロボイド構造を有する層
である。低屈折率層の屈折率は、1.20乃至1.55
であることが好ましく、1.30乃至1.55であるこ
とがさらに好ましい。低屈折率層の層厚は、50乃至4
00nmであることが好ましく、50乃至200nmで
あることがさらに好ましい。
【0031】[透明支持体]反射防止膜をCRT画像表
示面やレンズ表面に直接設ける場合を除き、反射防止膜
は透明支持体を有することが好ましい。透明支持体とし
ては、プラスチックフイルムを用いることが好ましい。
プラスチックフイルムの材料の例には、セルロースエス
テル(例、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロ
ース、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、
アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセルロー
ス)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル
(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエ
タン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテ
レフタレート)、ポリスチレン(例、シンジオタクチッ
クポリスチレン)、ポリオレフィン(例、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン)、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリエー
テルイミド、ポリメチルメタクリレートおよびポリエー
テルケトンが含まれる。トリアセチルセルロース、ポリ
カーボネート及びポリエチレンテレフタレートが好まし
い。透明支持体の光透過率は、80%以上であることが
好ましく、86%以上であることがさらに好ましい。透
明支持体のヘイズは、2.0%以下であることが好まし
く、1.0%以下であることがさらに好ましい。透明支
持体の屈折率は、1.4乃至1.7であることが好まし
い。
【0032】[高屈折率層および中屈折率層]図2の
(b)に示すように、低屈折率層と透明支持体との間に
高屈折率層を設けてもよい。また、図2の(c)に示す
ように、高屈折率層と透明支持体との間に中屈折率層を
設けてもよい。高屈折率層の屈折率は、1.65乃至
2.40であることが好ましく、1.70乃至2.20
であることがさらに好ましい。中屈折率層の屈折率は、
低屈折率層の屈折率と高屈折率層の屈折率との間の値と
なるように調整する、中屈折率層の屈折率は、1.55
乃至1.70であることが好ましい。
【0033】中屈折率層および高屈折率層は、比較的屈
折率が高いポリマーを用いて形成することが好ましい。
屈折率が高いポリマーの例には、ポリスチレン、スチレ
ン共重合体、ポリカーボネート、メラミン樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂および環状(脂環式または芳香
族)イソシアネートとポリオールとの反応で得られるポ
リウレタンが含まれる。その他の環状(芳香族、複素環
式、脂環式)基を有するポリマーや、フッ素以外のハロ
ゲン原子を置換基として有するポリマーも、屈折率が高
い。二重結合を導入してラジカル硬化を可能にしたモノ
マーの重合反応によりポリマーを形成してもよい。屈折
率の高い無機微粒子を上記ポリマー中に分散してもよ
い。屈折率の高い無機微粒子を用いる場合は、比較的屈
折率の低いポリマー、例えば、ビニル系ポリマー(アク
リル系ポリマーを含む)、ポリエステル系ポリマー(ア
ルキド系ポリマーを含む)、セルロース系ポリマーやウ
レタン系ポリマーでも、無機微粒子を安定に分散するた
めに用いることができる。
【0034】有機置換されたケイ素化合物を、高屈折率
層または中屈折率層に添加してもよい。ケイ素化合物と
しては、低屈折率層の無機微粒子の表面処理に使用する
シランカップリング剤またはその加水分解物が好ましく
用いられる。無機微粒子としては、金属(例、アルミニ
ウム、チタニウム、ジルコニウム、アンチモン)の酸化
物が好ましい。無機微粒子の粉末またはコロイド状分散
物を上記のポリマーまたは有機ケイ素化合物中と混合し
て、使用する。無機微粒子の平均粒径は、10乃至10
0nmであることが好ましい。被膜形成能を有する有機
金属化合物から、高屈折率層または中屈折率層を形成し
てもよい。有機金属化合物は、適当な媒体に分散できる
か、あるいは液状であることが好ましい。
【0035】有機金属化合物の例には、金属アルコレー
ト(例、チタンテトラエトキシド、チタンテトラ−i−
プロポキシド、チタンテトラ−n−プロポキシド、チタ
ンテトラ−n−ブトキシド、チタンテトラ−sec-ブトキ
シド、チタンテトラ−tert−ブトキシド、アルミニウム
トリエトキシド、アルミニウムトリ−i−プロポキシ
ド、アルミニウムトリブトキシド、アンチモントリエト
キシド、アンチモントリブトキシド、ジルコニウムテト
ラエトキシド、ジルコニウムテトラ−i−プロポキシ
ド、ジルコニウムテトラ−n−プロポキシド、ジルコニ
ウムテトラ−n−ブトキシド、ジルコニウムテトラ−se
c-ブトキシド、ジルコニウムテトラ−tert−ブトキシ
ド)、キレート化合物(例、ジ−イソプロポキシチタニ
ウムビスアセチルアセトネート、ジ−ブトキシチタニウ
ムビスアセチルアセトネート、ジ−エトキシチタニウム
ビスアセチルアセトネート、ビスアセチルアセトンジル
コニウム、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミ
ニウムジ−n−ブトキシドモノエチルアセトアセテー
ト、アルミニウムジ−i−プロポキシドモノメチルアセ
トアセテート、トリ−n−ブトキシドジルコニウムモノ
エチルアセトアセテート)、有機酸塩(例、炭酸ジルコ
ニールアンモニウム)およびジルコニウムを主成分とす
る活性無機ポリマーが含まれる。アルキルシリケート
類、その加水分解物および微粒子状シリカ、特にコロイ
ド状に分散したシリカゲルを高屈折率層または中屈折率
層に添加してもよい。高屈折率層および中屈折率層のヘ
イズは、3%以下であることが好ましい。
【0036】[その他の層]反射防止膜には、さらに、
ハードコート層、防湿層、帯電防止層、下塗り層、透明
導電性層や保護層を設けてもよい。ハードコート層は、
透明支持体に耐傷性を付与するために設ける。ハードコ
ート層は、透明支持体とその上の層との接着を強化する
機能も有する。ハードコート層は、アクリル系ポリマ
ー、ウレタン系ポリマー、エポキシ系ポリマーやシリカ
系化合物を用いて形成することができる。顔料をハード
コート層に添加してもよい。
【0037】低屈折率層の上に、保護層を設けてもよ
い。保護層は、滑り層または汚れ防止層として機能す
る。滑り層に用いる滑り剤の例には、ポリオルガノシロ
キサン(例、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシ
ロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメチルフェ
ニルシロキサン、アルキル変性ポリジメチルシロキサ
ン)、天然ワックス(例、カルナウバワックス、キャン
デリラワックス、ホホバ油、ライスワックス、木ろう、
蜜ろう、ラノリン、鯨ろう、モンタンワックス)、石油
ワックス(例、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス)、合成ワックス(例、ポリエチレンワッ
クス、フィッシャー・トロプシュワックス)、高級脂肪
脂肪酸アミド(例、ステアラミド、オレインアミド、
N,N’−メチレンビスステアラミド)、高級脂肪酸エ
ステル(例、ステアリン酸メチル、ステアリン酸ブチ
ル、グリセリンモノステアレート、ソルビタンモノオレ
エート)、高級脂肪酸金属塩(例、ステアリン酸亜鉛)
およびフッ素含有ポリマー(例、パーフルオロ主鎖型パ
ーフルオロポリエーテル、パーフルオロ側鎖型パーフル
オロポリエーテル、アルコール変性パーフルオロポリエ
ーテル、イソシアネート変性パーフルオロポリエーテ
ル)が含まれる。汚れ防止層には、含フッ素疎水性化合
物(例、含フッ素ポリマー、含フッ素界面活性剤、含フ
ッ素オイル)を添加する。保護層の厚さは、反射防止機
能に影響しないようにするため、20nm以下であるこ
とが好ましい。
【0038】[反射防止膜]反射防止膜の各層は、ディ
ップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート
法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビ
アコート法やエクストルージョンコート法(米国特許2
681294号明細書)により、塗布により形成するこ
とができる。二以上の層を同時に塗布してもよい。同時
塗布の方法については、米国特許2761791号、同
2941898号、同3508947号、同35265
28号の各明細書および原崎勇次著、コーティング工
学、253頁、朝倉書店(1973)に記載がある。反射防止
膜は、外光を散乱させるアンチグレア機能を有していて
もよい。アンチグレア機能は、反射防止膜の表面に凹凸
を形成することにより得られる。本発明では、低屈折率
層に微粒子を使用するため、図1に示すように反射防止
膜の表面に凹凸が形成されている。微粒子により得られ
るアンチグレア機能では不充分な場合は、いずれかの層
(好ましくはハードコート層)に比較的大きな粒子(粒
径:2乃至15μm)を少量(0.1乃至50重量%)
添加してもよい。
【0039】反射防止膜のヘイズは、3乃至30%であ
ることが好ましく、5乃至20%であることがさらに好
ましく、7乃至20%であることが最も好ましい。反射
防止膜は、液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディ
スプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CRT)のよう
な画像表示装置に適用する。反射防止膜が透明支持体を
有する場合は、透明支持体側を画像表示装置の画像表示
面に接着する。
【0040】
【実施例】[実施例1] (ハードコート層の形成)ジペンタエリスリトールペン
タアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レートの混合物(DPHA、日本化薬(株)製)125
gおよびウレタンアクリレートオリゴマー(UV−63
00B、日本合成化学工業(株)製)125gを、45
0gの工業用変性エタノールに溶解した。得られた溶液
に、光重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギー
社製)7.5gおよび光増感剤(カヤキュアーDET
X、日本化薬(株)製)5.0gを47.5gのメチル
エチルケトンに溶解した溶液を加えた。混合物を攪拌し
た後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過
してハードコート層の塗布液を調製した。80μmの厚
さのトリアセチルセルロースフイルム(TAC−TD8
0U、富士写真フイルム(株)製)上に、上記のハード
コート層の塗布液を、バーコーターを用いて塗布し、1
20℃で乾燥後、紫外線を照射して、塗布層を硬化さ
せ、厚さ8.0μmのハードコート層を形成した。
【0041】(低屈折率層塗布液の調製)テトラメトキ
シシラン100gをメタノール530gと混合した。室
温で30重量%アンモニア水を、混合液に滴下し、24
時間攪拌した。24時間還流してアンモニアを除去し、
20重量%まで濃縮して多孔質無機微粒子分散物を得
た。多孔質無機微粒子分散物300gにシランカップリ
ング剤(KBM−503、信越シリコーン(株)製)5
gおよび0.1N塩酸2gを加え、室温で5時間攪拌し
た後、4日間室温で放置して、多孔質無機微粒子をシラ
ンカップリング処理した。分散物223gに、イソプロ
ピルアルコール789gおよびメタノール450gを加
えた。光重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギ
ー社製)3.2gおよび光増感剤(カヤキュアーDET
X、日本化薬(株)製)1.6gを32gのイソプロピ
ルアルコールに溶解した溶液を加え、さらに、ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本化
薬(株)製)2.2gを78gのイソプロピルアルコー
ルに溶解した溶液を加えた。混合物を20分間室温で攪
拌し、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過
して、低屈折率層用塗布液を調製した。
【0042】(反射防止膜の作成)ハードコート層の上
に、低屈折率層用塗布液をバーコーターを用いて塗布
し、120℃で乾燥した後、紫外線を照射して塗布層を
硬化させ、低屈折率層(厚さ:0.1μm)を形成し
た。このようにして、反射防止膜を作成した。得られた
反射防止膜について、450〜650nmの波長におけ
る平均反射率および表面の鉛筆硬度を測定した。結果は
第1表に示す。
【0043】[実施例2]100μmの厚さのポリエチ
レンテレフタレートフイルムに、スチレン・ブタジエン
コポリマーを主成分とする第1下塗り層を設けた。第1
下塗り層の上に、アクリル樹脂を主成分とする第2下塗
り層を設けた。第2下塗り層の上に、実施例1で用いた
ハードコート層の塗布液を、バーコーターを用いて塗布
し、120℃で乾燥後、紫外線を照射して、塗布層を硬
化させ、厚さ8.0μmのハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、ハードコート層の上に低屈折率層を
設け、反射防止膜を作成した。実施例1と同様に平均反
射率および表面の鉛筆硬度を測定した。結果は第1表に
示す。
【0044】[比較例1]シリカ微粒子のメタノール分
散液(R507、日産化学(株)製)200gにシラン
カップリング剤(KBN−803、信越シリコーン
(株)製)10gおよび0.1N塩酸2gを加え、室温
で5時間攪拌した後、約6日間室温で放置して、シラン
カップリング処理したシリカ微粒子の分散物を調製し
た。分散物223gに、イソプロピルアルコール789
gおよびメタノール450gを加えた。光重合開始剤
(イルガキュア907、チバガイギー社製)3.2gお
よび光増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)
製)1.6gを32gのイソプロピルアルコールに溶解
した溶液を加え、さらに、ジペンタエリスリトールペン
タアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レートの混合物(DPHA、日本化薬(株)製)2.2
gを78gのイソプロピルアルコールに溶解した溶液を
加えた。混合物を20分間室温で攪拌し、孔径1μmの
ポリプロピレン製フィルターで濾過して、低屈折率層用
塗布液を調製した。この低屈折率層用塗布液を用いた以
外は実施例1と同様にして反射防止膜を作成した。実施
例1と同様に、ハードコート層の上に低屈折率層を設
け、反射防止膜を作成した。実施例1と同様に平均反射
率および表面の鉛筆硬度を測定した。結果は第1表に示
す。
【0045】[比較例2]100μmの厚さのポリエチ
レンテレフタレートフイルムに、スチレン・ブタジエン
コポリマーを主成分とする第1下塗り層を設けた。第1
下塗り層の上に、アクリル樹脂を主成分とする第2下塗
り層を設けた。第2下塗り層の上に、実施例1で用いた
ハードコート層の塗布液を、バーコーターを用いて塗布
し、120℃で乾燥後、紫外線を照射して、塗布層を硬
化させ、厚さ8.0μmのハードコート層を形成した。
比較例1と同様に、ハードコート層の上に低屈折率層を
設け、反射防止膜を作成した。実施例1と同様に平均反
射率および表面の鉛筆硬度を測定した。結果は第1表に
示す。
【0046】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 反射防止膜 透明支持体 無機微粒子 空隙率 平均反射率 鉛筆硬度 ──────────────────────────────────── 実施例1 トリアセチルセルロース 多孔性 19% 0.9% 2H 実施例2 ポリエチレンテレフタレート 多孔性 18% 1.1% 2H 比較例1 トリアセチルセルロース 非多孔性 12% 1.5% 2H 比較例2 ポリエチレンテレフタレート 非多孔性 13% 1.6% 2H ────────────────────────────────────
【0047】[実施例3] (二酸化チタン分散物の調製)二酸化チタン(一次粒子
重量平均粒径:50nm、屈折率:2.70)30重量
部、アニオン性モノマー(PM21、日本化薬(株)
製)3重量部、カチオン性モノマー(DMAEA、興人
(株)製)1重量部およびメチルエチルケトン65.2
重量部を、ダイノミルにより分散し、二酸化チタン分散
物を調製した。
【0048】(中屈折率層用塗布液の調製)シクロヘキ
サノン172gおよびメチルエチルケトン43gに、光
重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギー社製)
0.18gおよび光増感剤(カヤキュアーDETX、日
本化薬(株)製)0.059gを溶解した。さらに、上
記の二酸化チタン分散物15.8gおよびジペンタエリ
スリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトー
ルヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本化薬
(株)製)3.1gを加え、室温で30分間攪拌した
後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過し
て、中屈折率層用塗布液を調製した。
【0049】(高屈折率層用塗布液の調製)シクロヘキ
サノン183gおよびメチルエチルケトン46gに、光
重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギー社製)
0.085gおよび光増感剤(カヤキュアーDETX、
日本化薬(株)製)0.028gを溶解した。さらに、
上記の二酸化チタン分散物17.9gおよびジペンタエ
リスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本化薬
(株)製)1.0gを加え、室温で30分間攪拌した
後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過し
て、高屈折率層用塗布液を調製した。
【0050】(反射防止膜の作成)80μmの厚さのト
リアセチルセルロースフイルム(TAC−TD80U、
富士写真フイルム(株)製)上に、実施例1で用いたハ
ードコート層の塗布液を、バーコーターを用いて塗布
し、120℃で乾燥後、紫外線を照射して、塗布層を硬
化させ、厚さ8.0μmのハードコート層を形成した。
ハードコート層の上に、上記の中屈折率層用塗布液をバ
ーコーターを用いて塗布し、120℃で乾燥した後、紫
外線を照射して塗布層を硬化させ、中屈折率層(厚さ:
0.081μm)を設けた。中屈折率層の上に、上記の
高屈折率層用塗布液をバーコーターを用いて塗布し、1
20℃で乾燥した後、紫外線を照射して塗布層を硬化さ
せ、高屈折率層(厚さ:0.053μm)を設けた。高
屈折率層の上に、実施例1で用いた低屈折率層用塗布液
をバーコーターを用いて塗布し、120℃で乾燥した
後、紫外線を照射して塗布層を硬化させ、低屈折率層
(厚さ:0.092μm)を設けた。このようにして反
射防止膜を作成した。得られた反射防止膜について、4
50〜650nmの波長における平均反射率および表面
の鉛筆硬度を測定した。結果は第2表に示す。
【0051】[比較例3]比較例1で調製した低屈折率
層用塗布液を用いた以外は、実施例3と同様にして反射
防止膜を作成した。得られた反射防止膜について、実施
例3と同様に平均反射率および表面の鉛筆硬度を測定し
た。結果は第2表に示す。
【0052】
【表2】 第2表 ──────────────────────────────────── 反射防止膜 無機微粒子 平均反射率 鉛筆硬度 ──────────────────────────────────── 実施例3 多孔性 0.28% 2H 比較例3 非多孔性 0.35% 2H ────────────────────────────────────
【図面の簡単な説明】
【図1】反射防止膜の低屈折率層の断面模式図である。
【図2】反射防止膜の様々な層構成を示す断面模式図で
ある。
【符号の説明】
1 低屈折率層 2 ハードコート層 3 透明支持体 4 高屈折率層 5 中屈折率層 11 無機微粒子 12 粒子間ミクロボイド 13 粒子内ミクロボイド 14 ポリマー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にミクロボイドが形成されている平
    均粒径が0.5乃至200nmの無機微粒子を50乃至
    95重量%およびポリマーを5乃至50重量%含み、該
    無機微粒子を少なくとも2個以上積み重ねることにより
    微粒子間にもミクロボイドが形成されていることを特徴
    とする反射防止膜。
  2. 【請求項2】 低屈折率層が、3乃至50体積%の空隙
    率を有する請求項1に記載の反射防止膜。
  3. 【請求項3】 低屈折率層が、1.20乃至1.55の
    屈折率を有する請求項1に記載の反射防止膜。
  4. 【請求項4】 無機微粒子が実質的に、架橋しているシ
    リカからなる請求項1に記載の反射防止膜。
  5. 【請求項5】 微粒子間のミクロボイドが、無機微粒子
    およびポリマーにより閉じている請求項1に記載の反射
    防止膜。
  6. 【請求項6】 内部にミクロボイドが形成されている平
    均粒径が0.5乃至200nmの無機微粒子を50乃至
    95重量%およびポリマーを5乃至50重量%含み、該
    無機微粒子を少なくとも2個以上積み重ねることにより
    微粒子間にもミクロボイドが形成されている低屈折率層
    を有する反射防止膜を、表示面に配置したことを特徴と
    する画像表示装置。
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