JP2001255403A - 帯電防止反射防止フィルムおよびそれを用いた陰極線管表示装置 - Google Patents
帯電防止反射防止フィルムおよびそれを用いた陰極線管表示装置Info
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Abstract
加えて機械特性にも優れたフェースパネルに貼り付ける
ことの可能な反射防止透明導電性積層フイルムおよびそ
れを用いた陰極線管表示装置を提供すること 【解決手段】 透明基材上に、体積抵抗率が10-8(Ω
cm-3)以下の帯電防止層と、無機微粒子および多官能ア
クリレート化合物の架橋物で構成されるハードコート層
と、該ハードコート層の屈折率よりも小さな屈折率を有
する低屈折率層と、さらに最外層に形成された防汚層を
設けたことを特徴とする帯電防止反射防止フィルムおよ
びそれを用いた陰極線管表示装置。
Description
果、反射防止効果、機械特性及び防汚性に優れた帯電防
止反射防止フィルムおよびそれを用いた陰極線管表示装
置に関する。
スプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンス
ディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CRT)の
ような様々な画像表示装置には、外光の反射による表示
コントラストの低下を目的として反射防止膜が設けられ
ているものが多い。反射防止膜としては、金属酸化物の
透明薄膜を積層させた多層膜が従来から普通に用いられ
ている。複数の透明薄膜を用いるのは、様々な波長の光
の反射を防止するためである。金属酸化物の透明薄膜
は、化学蒸着(CVD)法や物理蒸着(PVD)法、特
に物理蒸着法の一種である真空蒸着法により形成されて
いる。金属酸化物の透明薄膜は、反射防止膜として優れ
た光学的性質を有しているが、蒸着による形成方法は、
生産性が低く大量生産に適していない。
反射防止膜を形成する方法が提案されている。特公昭6
0−59250号公報は、微細空孔と微粒子状無機物と
を有する反射防止層を開示している。反射防止層は、塗
布により形成される。微細空孔は、層の塗布後に活性化
ガス処理を行ない、ガスが層から離脱することによって
形成される。特開昭59−50401号公報は、支持
体、高屈折率層および低屈折率層の順に積層した反射防
止膜を開示している。同公報は、支持体と高屈折率層の
間に中屈折率層を設けた反射防止膜も開示している。低
屈折率層は、ポリマーまたは無機微粒子の塗布により形
成されている。
以上の超微粒子(例えば、MgF2とSiO2 )を混在
させて、膜厚方向にその混合比を変化させた反射防止膜
を開示している。混合比を変化させることにより屈折率
を変化させ、上記特開昭59−50401号公報に記載
されている高屈折率層と低屈折率層を設けた反射防止膜
と同様の光学的性質を得ている。超微粒子は、エチルシ
リケートの熱分解で生じたSiO2 により接着してい
る。エチルシリケートの熱分解では、エチル部分の燃焼
によって、二酸化炭素と水蒸気も発生する。特開平2−
245702号公報の第1図に示されているように、二
酸化炭素と水蒸気が層から離脱することにより、超微粒
子の間に間隙が生じている。特開平5−13021号公
報は、上記特開平2−245702号公報記載の反射防
止膜に存在する超微粒子間隙をバインダーで充填するこ
とを開示している。特開平7−48527号公報は、多
孔質シリカよりなる無機微粉末とバインダーとを含有す
る反射防止膜を開示している。
スパネル面に発生する静電気により埃が付着して視認性
が低下する問題点を有している。またフェースパネル面
は手が触れたり、汚れを落とすことにより、擦り傷が発
生しやすい問題がある。
を10-12(Ωcm-3)以下とすることが有効であり、具
体的な方法としては吸湿性物質や水溶性無機塩、ある種
の界面活性剤、カチオンポリマー、アニオンポリマー、
コロイダルシリカなどを添加することが一般に知られて
いる。しかしながら、実際には体積抵抗率10-12ない
し10-9(Ωcm-3)程度では帯電防止の効果は不十分で
あり埃の付着を十分防止できないという問題があった。
を解決するためになされたものであって、帯電防止性、
反射防止性、防汚性、生産性に加えて機械特性にも優れ
たフェースパネルに貼り付けることの可能な反射防止透
明導電性積層フイルムおよびそれを用いた陰極線管表示
装置を提供することにある。
に、無機微粒子および多官能アクリレート化合物の架橋
によって得られたハードコート層と、該ハードコート層
の屈折率よりも小さな屈折率を有する低屈折率層と、さ
らに最外層に形成された防汚層とを含む構成からなる反
射防止透明積層フイルムの少なくとも一面に体積抵抗率
が10-8(Ωcm-3)以下の帯電防止層がを賦与すること
で優れた帯電防止効果、反射防止効果、機械特性及び防
汚性に優れた帯電防止反射防止フィルムを作成可能であ
ることがわかった。また、本発明者が、無機微粒子の塗
布により形成する低屈折率層について研究を進めたとこ
と、無機微粒子を少なくとも2個以上積み重ねることに
より微粒子間にミクロボイドを形成すると、層の屈折率
が低下することが判明した。微粒子間にミクロボイドを
形成することで、屈折率が非常に低い低屈折率層が得ら
れる。特開平2−245702号公報に記載の反射防止
膜では、積み重なった超微粒子の間に間隙が生じてい
る。ただし、同公報は、間隙を第1図に示唆しているだ
けであって、間隙の光学的機能については全く記載して
いない。また、空隙を有する低屈折率層は、強度が弱い
との問題がある。低屈折率層は、画像表示装置の表示面
やレンズの外側表面に配置される。そのため、低屈折率
層には一定の強度が要求されている。特開平2−245
702号公報に記載の反射防止膜は、実質的に無機化合
物のみで構成されており、硬いが非常に脆い膜になって
いる。特開平5−13021号公報に記載されているよ
うに、微粒子間の空隙をバインダーで充填すれば、強度
の問題は解消できる。しかし、本発明者の研究によれ
ば、微粒子間の空隙をバインダーで充填すると、層の屈
折率を低下させる間隙の光学的機能が失われる。特開平
7−48527号公報に記載されている多孔質シリカの
ように、微粒子間ではなく、微粒子内にミクロボイドを
形成することもできる。しかし、微粒子内のミクロボイ
ドでは、層の屈折率を充分に低下させる程度の高い空隙
率を得ることが難しい。
成を図面を引用しながら説明する。図1は、反射防止膜
の低屈折率層の断面模式図である。図1の反射防止膜の
上側が表面であり、下側に画像表示装置がある。図1に
示すように、低屈折率層(1)は多孔質層である。低屈
折率層(1)内では、平均粒径が0.5ないし200n
mの無機微粒子(11)が少なくとも2個以上(図1で
は3個)積み重なっている。そして、無機微粒子(1
1)の間に、ミクロボイド(粒子間ミクロボイド)(1
2)が形成されている。無機微粒子(11)は多孔性で
あって微粒子内にもミクロボイド(粒子内ミクロボイ
ド)(13)が形成されている。低屈折率層(1)は、
さらにポリマー(14)を5ないし50質量%の量で含
む。ポリマー(14)は、無機微粒子(11)を接着し
ているが、粒子間ミクロボイド(12)および粒子内ミ
クロボイド(13)を充填していない。図1に示すよう
に、粒子間ミクロボイド(12)は、ポリマー(14)
と無機微粒子(11)により閉じている(開口ではな
い)ことが好ましい。
断面模式図である。図2の(a)に示す態様は、帯電防
止層(12)、透明支持体(3)、ハードコート層
(2)、そして低屈折率層(1)の順序の層構成を有す
る。図2の(b)に示す態様は、透明支持体(3)、帯
電防止層(12)、ハードコート層(2)、高屈折率層
(4)、そして低屈折率層(1)の順序の層構成を有す
る。図2の(c)に示す態様は、透明支持体(3)、ハ
ードコート層(2)、高屈折率層兼帯電防止層(4)、
そして低屈折率層(1)の順序の層構成を有する。更
に、図2の(d)に示す態様は、透明支持体(3)、ハ
ードコート層(2)、中屈折率層兼帯電防止層(4)、
高屈折率層(5)そして低屈折率層(1)の順序の層構
成を有する。
低屈折率層に用いられる無機微粒子(低屈折層用無機微
粒子)の平均粒径は、0.5ないし200mmである。
粒子径が増大すると前方散乱が増加し、200nmを越
えると散乱光に色付きが生じる。平均粒径は、1ないし
100nmであることが好ましく、3ないし70nmで
あることがさらに好ましく、5ないし40nmの範囲で
あることが最も好ましい。低屈折層用無機微粒子の粒径
は、なるべく均一(単分散)であることが好ましい。低
屈折層用無機微粒子は、非晶質であることが好ましい。
低屈折層用無機微粒子は、金属の酸化物、窒化物、硫化
物またはハロゲン化物からなることが好ましく、金属酸
化物または金属ハロゲン化物からなることがさらに好ま
しく、金属酸化物または金属フッ化物からなることが最
も好ましい。金属原子としては、Na、K、Mg、C
a、Ba、Al、Zn、Fe、Cu、Ti、Sn、I
n、W、Y、Sb、Mn、Ga、V、Nb、Ta、A
g、Si、B、Bi、Mo、Ce、Cd、Be、Pbお
よびNiが好ましく、Mg、Ca、BおよびSiがさら
に好ましい。二種類の金属を含む無機化合物を用いても
よい。特に好ましい無機化合物は、二酸化ケイ素、すな
わちシリカである。
は、例えば粒子を形成するシリカの分子を架橋させるこ
とにより形成することができる。シリカの分子を架橋さ
せると体積が縮小し、粒子が多孔質になる。ミクロボイ
ドを有する(多孔質)低屈折層用無機微粒子は、ゾル−
ゲル法(特開昭53−112732号、特公昭57−9
051号の各公報記載)または析出法(APPLIED OPTIC
S、27、3356頁(1988)記載)により、分散物として直
接合成することができる。また、乾燥・沈澱法で得られ
た粉体を、機械的に粉砕して分散物を得ることもでき
る。市販の多孔質低屈折層用無機微粒子(例えば、二酸
化ケイ素ゾル)を用いてもよい。ミクロボイドを有する
低屈折層用無機微粒子は、低屈折率層の形成のため、適
当な媒体に分散した状態で使用することが好ましい。分
散媒としては、水、アルコール(例、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール)およびケトン(例、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン)が好ま
しい。低屈折層用無機微粒子の量は、低屈折率層全量の
50ないし95質量%である。低屈折層用無機微粒子の
量は、50ないし90質量%であることが好ましく、6
0ないし90質量%であることがさらに好ましく、70
ないし90質量%であることが最も好ましい。
粒子内ミクロボイドを有する低屈折層用無機微粒子を少
なくとも2個以上積み重ねることにより微粒子間にもミ
クロボイドが形成されている。低屈折率層の空隙率(粒
子内ミクロボイドと粒子間ミクロボイドの合計)は、3
ないし50体積%であることが好ましく、5ないし35
体積%であることがさらに好ましい。なお、粒径が等し
い(完全な単分散の)球状微粒子を最密充填すると、微
粒子間に26体積%の空隙率の粒子間ミクロボイドが形
成される。粒径が等しい球状微粒子を単純立方充填する
と、微粒子間に48体積%の空隙率のミクロボイドが形
成される。実際の低屈折率層では、微粒子の粒径の分布
や粒子内ミクロボイドが存在するため、空隙率は上記の
理論値からかなり変動する。空隙率(ミクロボイドの大
きさ)を増加させると、低屈折率層の屈折率が低下す
る。本発明では、低屈折層用無機微粒子を積み重ねてミ
クロボイドを形成するため、低屈折層用無機微粒子の粒
径を調整することで、粒子間ミクロボイドの大きさも適
度の(光を散乱せず、低屈折率層の強度に問題が生じな
い)値に容易に調節できる。さらに、低屈折層用無機微
粒子の粒径を均一にすることで、粒子間ミクロボイドの
大きさも均一である光学的に均一な低屈折率層を得るこ
とができる。これにより、低屈折率層は微視的にはミク
ロボイド含有多孔質膜であるが、光学的あるいは巨視的
には均一な膜にすることができる。
折率層の巨視的屈折率は、低屈折率層を構成する微粒子
とポリマーとの総屈折率和よりも低い値になる。層の屈
折率は、層の構成要素の体積当りの屈折率の和になる。
微粒子とポリマーの屈折率は1よりも大きな値であるの
に対して、空気の屈折率は1.00である。そのため、
ミクロボイドを形成することによって、屈折率が非常に
低い低屈折率層を得ることができる。粒子間ミクロボイ
ドは、低屈折層用無機微粒子およびポリマーによって低
屈折率層内で閉じていることが好ましい。閉じている空
隙は、低屈折率層表面に開かれた開口と比較して、低屈
折率層表面での光の散乱が少ないとの利点がある。
質量%の量のポリマーを含む。ポリマーは、低屈折層用
無機微粒子を接着し、ミクロボイドを含む低屈折率層の
構造を維持する機能を有する。ポリマーの使用量は、ミ
クロボイドを充填することなく低屈折率層の強度を維持
できるように調整する。ポリマーの量は、低屈折率層の
全量の10ないし30質量%であることが好ましい。ポ
リマーで低屈折層用無機微粒子を接着するためには、
(1)低屈折層用無機微粒子の表面処理剤にポリマーを
結合させるか、あるいは(2)低屈折層用無機微粒子間
のバインダーとして、ポリマーを使用することが好まし
い。(1)の表面処理剤に結合させるポリマーは、
(2)のバインダーポリマーであることが好ましい。
(2)のポリマーは、低屈折率層の塗布液にモノマーを
添加し、低屈折率層の塗布と同時または塗布後に、重合
反応により形成することが好ましい。(1)と(2)を
組み合わせて、実施することが好ましい。(1)表面処
理および(2)バインダーについて、順次説明する。
マーとの親和性を改善することが好ましい。表面処理
は、プラズマ放電処理やコロナ放電処理のような物理的
表面処理と、カップリング剤を使用する化学的表面処理
に分類できる。化学的表面処理のみ、または物理的表面
処理と化学的表面処理の組み合わせで実施することが好
ましい。カップリング剤としては、オルガノアルコキシ
メタル化合物(例、チタンカップリング剤、シランカッ
プリング剤)が好ましく用いられる。低屈折層用無機微
粒子が二酸化ケイ素からなる場合は、シランカップリン
グ剤による表面処理が特に有効に実施できる。好ましい
シランカップリング剤を、下記式(Ia)および(I
b)で示す。
独立に、炭素原子数が1ないし10のアルキル基、炭素
原子数が6ないし10のアリール基、炭素原子数が2な
いし10のアルケニル基、炭素原子数が2ないし10の
アルキニル基または炭素原子数が7ないし10のアラル
キル基であり、R2 、R3 、R4 、R7 およびR8 は、
それぞれ独立に、炭素原子数が1ないし6のアルキル基
または炭素原子数が2ないし6のアシル基である。式
(Ia)および式(Ib)において、R1 、R5 および
R6 は、アルキル基、アリール基、アルケニル基または
アラルキル基であることが好ましく、アルキル基、アリ
ール基またはアルケニル基であることがさらに好まし
く、アルキル基またはアルケニル基であることが最も好
ましい。アルキル基、アリール基、アルケニル基、アル
キニル基およびアラルキル基は、置換基を有していても
よい。置換基の例には、グリシジル基、グリシジルオキ
シ基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アシルオキシ基
(例、アクリロイルオキシ、メタクリロイルオキシ)、
メルカプト、アミノ、カルボキシル、シアノ、イソシア
ナトおよびアルケニルスルホニル基(例、ビニルスルホ
ニル)が含まれる。
2 、R3 、R4 、R7 およびR8 は、アルキル基である
ことが好ましい。アルキル基は、置換基を有していても
よい。置換基の例には、アルコキシ基が含まれる。シラ
ンカップリング剤は、分子内に二重結合を有し、その二
重結合の反応によりポリマーと結合させることが好まし
い。二重結合は、式(Ia)と式(Ib)のR1 、R5
またはR6 の置換基中に存在していることが好ましい。
特に好ましいシランカップッリング剤を、下記式(II
a)および(IIb)で示す。
に、水素原子またはメチルであり、R 16は、炭素原子数
が1ないし10のアルキル基、炭素原子数が6ないし1
0のアリール基、炭素原子数が2ないし10のアルケニ
ル基、炭素原子数が2ないし10のアルキニル基または
炭素原子数が7ないし10のアラルキル基であり、
R12、R13、R14、R17およびR18は、それぞれ独立
に、炭素原子数が1ないし6のアルキル基または炭素原
子数が2ないし6のアシル基であり、L1 およびL2 は
二価の連結基である。式(IIb)において、R16は、式
(Ia)および式(Ib)のR1 、R5 およびR6 と同
様の定義を有する。式(IIa)式(IIb)において、R
12、R13、R14、R17およびR18は、式(Ia)および
式(Ib)のR2 、R3 、R4 、R7 およびR8 と同様
の定義を有する。式(IIa)式(IIb)において、L1
およびL2 は、アルキレン基であることが好ましく、炭
素原子数が1ないし10のアルキレン基であることがさ
らに好ましく、炭素原子数が1ないし6のアルキレン基
であることが最も好ましい。
剤の例には、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、メチルトリメトキシエトキシシラン、メ
チルトリアセトキシシラン、メチルトリブトキシシラ
ン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメト
キシエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリエトキシシラン、フェニルトリアセトキシシ
ラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−ク
ロロプロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリアセトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−(β−グリシジルオキシエト
キシ)プロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エ
ポシシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエト
キシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシランおよびβ−シ
アノエチルトリエトキシシランが含まれる。分子内に二
重結合を有するビニルトリメトキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニル
トリメトキシエトキシシラン、γ−アクリロイルオキシ
プロピルトリメトキシシランおよびγ−メタクリロイル
オキシプロピルトリメトキシシランが好ましく、式( I
I a)で示されるγ−アクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシランおよびγ−メタクリロイルオキシプロピ
ルトリメトキシシランが特に好ましい。
剤の例には、ジメチルジメトキシシラン、フェニルメチ
ルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェ
ニルメチルジエトキシシラン、γ−グリシジルオキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシジルオキシ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシジルオキ
シプロピルフェニルジエトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルメチルジエトキシシラン、ジメチルジアセトキシシ
ラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチルジエ
トキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチル
ジエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、メチルビニルジメトキシシランおよびメチルビニル
ジエトキシシランが含まれる。
ルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリ
ロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メ
タクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシ
ラン、メチルビニルジメトキシシランおよびメチルビニ
ルジエトキシシランが好ましく、式( II b)で示され
るγ−アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジ
メトキシシランおよびγ−メタクリロイルオキシプロピ
ルメチルジエトキシシランが特に好ましい。
よい。式(Ia)および式(Ib)で示されるシランカ
ップリング剤に加えて、他のシランカップリングを用い
てもよい。他のシランカップリング剤には、オルトケイ
酸のアルキルエステル(例、オルトケイ酸メチル、オル
トケイ酸エチル、オルトケイ酸n−プロピル、オルトケ
イ酸i−プロピル、オルトケイ酸n−ブチル、オルトケ
イ酸sec-ブチル、オルトケイ酸t−ブチル)およびその
加水分解物が含まれる。カップリング剤による表面処理
は、低屈折層用無機微粒子の分散物に、カップリング剤
を加え、室温から60℃までの温度で、数時間から10
日間分散物を放置することにより実施できる。表面処理
反応を促進するため、無機酸(例、硫酸、塩酸、硝酸、
クロム酸、次亜塩素酸、ホウ酸、オルトケイ酸、リン
酸、炭酸)、有機酸(例、酢酸、ポリアクリル酸、ベン
ゼンスルホン酸、フェノール、ポリグルタミン酸)、ま
たはこれらの塩(例、金属塩、アンモニウム塩)を、分
散物に添加してもよい。
ルを主鎖として有するポリマーであることが好ましく、
飽和炭化水素を主鎖として有するポリマーであることが
さらに好ましい。バインダーポリマーは架橋しているこ
とが好ましい。飽和炭化水素を主鎖として有するポリマ
ーは、エチレン性不飽和モノマーの重合反応により得る
ことが好ましい。架橋しているバインダーポリマーを得
るためには、二以上のエチレン性不飽和基を有するモノ
マーを用いることが好ましい。
マーの例には、多価アルコールと(メタ)アクリル酸と
のエステル(例、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、1,4−ジクロヘキサンジアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート)、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールエタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールヘキサ(メタ)アクリレート、1,2,3−シク
ロヘキサンテトラメタクリレート、ポリウレタンポリア
クリレート、ポリエステルポリアクリレート)、ビニル
ベンゼンおよびその誘導体(例、1,4−ジビニルベン
ゼン、4−ビニル安息香酸−2−アクリロイルエチルエ
ステル、1,4−ジビニルシクロヘキサノン)、ビニル
スルホン(例、ジビニルスルホン)、アクリルアミド
(例、メチレンビスアクリルアミド)およびメタクリル
アミドが含まれる。ポリエーテルを主鎖として有するポ
リマーは、多官能エポシキ化合物の開環重合反応により
合成することが好ましい。二以上のエチレン性不飽和基
を有するモノマーの代わりまたはそれに加えて、架橋性
基の反応により、架橋構造をバインダーポリマーに導入
してもよい。架橋性官能基の例には、イソシアナート
基、エポキシ基、アジリジン基、オキサゾリン基、アル
デヒド基、カルボニル基、ヒドラジン基、カルボキシル
基、メチロール基および活性メチレン基が含まれる。ビ
ニルスルホン酸、酸無水物、シアノアクリレート誘導
体、メラミン、エーテル化メチロール、エステルおよび
ウレタンも、架橋構造を導入するためのモノマーとして
利用できる。ブロックイソシアナート基のように、分解
反応の結果として架橋性を示す官能基を用いてもよい。
合物に限らず上記官能基が分解した結果反応性を示すも
のであってもよい。バインダーポリマーは、低屈折率層
の塗布液にモノマーを添加し、低屈折率層の塗布と同時
または塗布後に重合反応(必要ならばさらに架橋反応)
により形成することが好ましい。重合反応および架橋反
応に使用する熱重合開始剤の例には、無機過酸化物
(例、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム)、アゾニ
トリル化合物(例、アゾビスシアノ吉草酸ナトリウ
ム)、アゾアミジン化合物(例、2,2’−アゾビス
(2−メチルプロピオンアミド)塩酸塩)、環状アゾア
ミジン化合物(例、2,2’−アゾビス〔2−(5−メ
チル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン塩酸
塩)、アゾアミド化合物(例、2,2’−アゾビス{2
−メチル−N−〔1,1’−ビス(ヒドロキシメチル)
−2−ヒドロキシエチル〕プロピオンアミド)、アゾ化
合物(例、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロ
ピオネート)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチ
レート)および有機過酸化物(例、ラウリルパーオキシ
ド、ベンゾイルパーオキシド、tert−ブチルパーオクト
エート)が含まれる。
エネルギー線重合開始剤の例には、アセトフェノン類、
ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド
類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン
類、アゾ化合物、過酸化物類、2,3−ジアルキルジオ
ン化合物類、ジスルフィド化合物類、フルオロアミン化
合物類や芳香族スルホニウム類がある。アセトフェノン
類の例には、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−
ジメチルアセトフェノン、1−ヒドロキシジメチルフェ
ニルケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン、2−メチル−4−メチルチオ−2−モルフォリノ
プロピオフェノンおよび2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノンが
含まれる。ベンゾイン類の例には、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインエチルエーテルおよびベンゾインイ
ソプロピルエーテルが含まれる。ベンゾフェノン類の例
には、ベンゾフェノン、2,4−ジクロロベンゾフェノ
ン、4,4−ジクロロベンゾフェノンおよびp−クロロ
ベンゾフェノンが含まれる。ホスフィンオキシド類の例
には、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフ
ォスフィンオキシドが含まれる。活性エネルギー線とし
ては、紫外線(近紫外線から真空紫外線まで)、電子
線、α線、γ線などが挙げられるが、紫外線が好ましく
使用できる。紫外線源としては、水銀灯、高圧水銀灯、
超高圧水銀灯、エキシマー・レーザー等を挙げることが
できる。低屈折率層の塗布液に、少量のポリマー(例、
ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ジアセチ
ルセルロース、トリアセチルセルロース、ニトロセルロ
ース、ポリエステル、アルキド樹脂)を添加してもよ
い。
子およびポリマーを含み、ミクロボイド構造を有する層
である。低屈折率層の屈折率は、1.20ないし1.5
5であることが好ましく、1.30ないし1.55であ
ることがさらに好ましい。低屈折率層の層厚は、50な
いし400nmであることが好ましく、50ないし20
0nmであることがさらに好ましい。
示面やレンズ表面に直接設ける場合を除き、反射防止膜
は透明支持体を有することが好ましい。透明支持体とし
ては、プラスチックフイルムを用いることが好ましい。
プラスチックフイルムの材料の例には、セルロースエス
テル(例、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロ
ース、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、
アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセルロー
ス)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル
(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエ
タン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテ
レフタレート)、ポリスチレン(例、シンジオタクチッ
クポリスチレン)、ポリオレフィン(例、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン)、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリエー
テルイミド、ポリメチルメタクリレートおよびポリエー
テルケトンが含まれる。トリアセチルセルロース、ポリ
カーボネート及びポリエチレンテレフタレートが好まし
い。透明支持体の光透過率は、80%以上であることが
好ましく、86%以上であることがさらに好ましい。透
明支持体のヘイズは、2.0%以下であることが好まし
く、1.0%以下であることがさらに好ましい。透明支
持体の屈折率は、1.4ないし1.7であることが好ま
しい。
(b)に示すように、低屈折率層と透明支持体との間に
高屈折率層を設けてもよい。また、図2の(c)に示す
ように、高屈折率層と透明支持体との間に中屈折率層を
設けてもよい。高屈折率層の屈折率は、1.65ないし
2.40であることが好ましく、1.70ないし2.2
0であることがさらに好ましい。中屈折率層の屈折率
は、低屈折率層の屈折率と高屈折率層の屈折率との間の
値となるように調整する、中屈折率層の屈折率は、1.
55ないし1.70であることが好ましい。
折率が高いポリマーを用いて形成することが好ましい。
屈折率が高いポリマーの例には、ポリスチレン、スチレ
ン共重合体、ポリカーボネート、メラミン樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂および環状(脂環式または芳香
族)イソシアネートとポリオールとの反応で得られるポ
リウレタンが含まれる。その他の環状(芳香族、複素環
式、脂環式)基を有するポリマーや、フッ素以外のハロ
ゲン原子を置換基として有するポリマーも、屈折率が高
い。二重結合を導入してラジカル硬化を可能にしたモノ
マーの重合反応によりポリマーを形成してもよい。屈折
率の高い無機微粒子(高屈折率用無機粒子)を上記ポリ
マー中に分散してもよい。高屈折率用無機粒子を用いる
場合は、比較的屈折率の低いポリマー、例えば、ビニル
系ポリマー(アクリル系ポリマーを含む)、ポリエステ
ル系ポリマー(アルキド系ポリマーを含む)、セルロー
ス系ポリマーやウレタン系ポリマーでも、無機微粒子を
安定に分散するために用いることができる。
層または中屈折率層に添加してもよい。ケイ素化合物と
しては、低屈折率層の無機微粒子の表面処理に使用する
シランカップリング剤またはその加水分解物が好ましく
用いられる。高屈折率用無機粒子としては、金属(例、
アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、アンチモ
ン)の酸化物が好ましい。無機微粒子の粉末またはコロ
イド状分散物を上記のポリマーまたは有機ケイ素化合物
中と混合して使用する。高屈折率用無機粒子の平均粒径
は、10ないし100nmであることが好ましい。被膜
形成能を有する有機金属化合物から、高屈折率層または
中屈折率層を形成してもよい。有機金属化合物は、適当
な媒体に分散できるか、あるいは液状であることが好ま
しい。
ト(例、チタンテトラエトキシド、チタンテトラ−i−
プロポキシド、チタンテトラ−n−プロポキシド、チタ
ンテトラ−n−ブトキシド、チタンテトラ−sec-ブトキ
シド、チタンテトラ−tert−ブトキシド、アルミニウム
トリエトキシド、アルミニウムトリ−i−プロポキシ
ド、アルミニウムトリブトキシド、アンチモントリエト
キシド、アンチモントリブトキシド、ジルコニウムテト
ラエトキシド、ジルコニウムテトラ−i−プロポキシ
ド、ジルコニウムテトラ−n−プロポキシド、ジルコニ
ウムテトラ−n−ブトキシド、ジルコニウムテトラ−se
c-ブトキシド、ジルコニウムテトラ−tert−ブトキシ
ド)、キレート化合物(例、ジ−イソプロポキシチタニ
ウムビスアセチルアセトネート、ジ−ブトキシチタニウ
ムビスアセチルアセトネート、ジ−エトキシチタニウム
ビスアセチルアセトネート、ビスアセチルアセトンジル
コニウム、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミ
ニウムジ−n−ブトキシドモノエチルアセトアセテー
ト、アルミニウムジ−i−プロポキシドモノメチルアセ
トアセテート、トリ−n−ブトキシドジルコニウムモノ
エチルアセトアセテート)、有機酸塩(例、炭酸ジルコ
ニールアンモニウム)およびジルコニウムを主成分とす
る活性無機ポリマーが含まれる。アルキルシリケート
類、その加水分解物および微粒子状シリカ、特にコロイ
ド状に分散したシリカゲルを高屈折率層または中屈折率
層に添加してもよい。高屈折率層および中屈折率層のヘ
イズは、3%以下であることが好ましい。
明支持体に耐傷性を付与する機能を有する。ハードコー
ト層は、架橋しているポリマーを含む。架橋しているポ
リマーを含むハードコート層は、多官能モノマーと重合
開始剤を含む塗布液を透明支持体上に塗布し、多官能モ
ノマーを重合させることにより形成できる。官能基とし
ては、エチレン性不飽和基が好ましい。多官能モノマー
は、多価アルコールとアクリル酸またはメタクリル酸と
のエステルであることが好ましい。多価アルコールの例
には、エチレングリコール、1,4−シクロヘキサノー
ル、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、
トリメチロールエタン、ジペンタエリスリトール、1,
2,4−シクロヘキサノール、ポリウレタンポリオール
およびポリエステルポリオールが含まれる。トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトールおよびポリウレタンポリオールが好ましい。二
種類以上の多官能モノマーを併用してもよい。
ことで膜としての架橋収縮率を改良し塗膜の平面性を向
上させることができる。無機微粒子としては硬度が高い
ものが好ましく、例えば、二酸化ケイ素粒子、二酸チタ
ン粒子、酸化ジルコニウム粒子、酸化アルミニウム粒子
が含まれる。無機微粒子の平均粒子径は、1ないし20
00nmであることが好ましく、2ないし1000nm
であることがより好ましく、5ないし500nmである
ことがさらに好ましく、10ないし200nmであるこ
とが最も好ましい。無機微粒子の添加量は、ハードコー
ト層の全量の1ないし99質量%であることが好まし
く、10ないし90質量%であることがより好ましく、
20ないし80質量%であることがさらに好ましく、4
0ないし60質量%であることが最も好ましい。
の親和性が悪いため単に両者を混合するだけでは界面が
破壊しやすく、膜として割れ、耐傷性を改善することは
困難である。無機微粒子を有機セグメントを含む表面処
理剤で処理することで無機微粒子とポリマーバインダー
との親和性は改良されこの問題は解決できる。表面処理
剤は一方で金属粒子と結合を形成し得、他方でバインダ
ーポリマーと高い親和性を有することが必要である。金
属と結合を生成し得る官能基としては、金属アルコキシ
ドが好ましく、実際にはアルミニウム、チタニウム等の
化合物を挙げることができる。あるいは、アニオン性基
を有する化合物が好ましく、リン酸、スルホン酸基等の
官能基を有することが好ましい。またバインダーポリマ
ーとは化学的に結合させることが好ましく、末端にビニ
ル性重合基等を導入したものが好適である。例えば、エ
チレン性不飽和基を重合性基および架橋性基として有す
るモノマーからバインダーポリマーを合成する場合は、
金属アルコキシド化合物またはアニオン性化合物の末端
にエチレン性不飽和基を有していることが好ましい。
C2H4OC2H5)2 a−5 H2C=C(CH3)COOC4H8OAl(OC
4H9)2 a−6 H2C=CHCOOC4H8OAl(OC4H9)
OC4H8COOCH=CH2 a−7 H2C=CHCOOC2H4OAl{O(1,4-p
h)CH3}2
4H9)3 b−5 {CH2=C(CH3)COO}2Zr(OC4H
9)2
OC2H4OCH3 c−2 Ti{OCH2C(CH2OC2H4CH=C
H2)2C2H5}4 c−3 H2C=CHCOOC4H8OTi(OC4H9)3 c−4 H2C=CHCOOC3H7OTi(OC3H7)3 c−5 H2C=CHCOOC2H4OTi(OC2H5)3 c−6 H2C=CHCOOSiOTi(OSiCH3)
3 c−7 H2C=C(CH3)COOC4H8OTi(OC
4H9)3
H)2 d−2 H2C=C(CH3)COOC2H4OCOC5H
10OPO(OH)2 d−3 H2C=CHCOOC2H4OCOC5H10OPO
(OH)2 d−4 H2C=C(CH3)COOC2H4OCOC5H
10OPO(OH)2 d−5 H2C=C(CH3)COOC2H4OCOC5H
10OPOCl 2 d−6 H2C=C(CH3)COOC2H4CH{OPO
(OH)2)2 d−7 H2C=C(CH3)COOC2H4OCOC5H
10OPO(ONa)2 d−8 H2C=CHCOOC2H4OCO(1,4-ph)
C5H10OPO(OH)2 d−9 (H2C=C(CH3)COO)2CHC2H4O
COC5H10OPO(OH)2
10OSO3H e−4 H2C=CHCOOC2H4OCOC5H10OSO
3H e−5 H2C=CHCOOC12H24(1,4-ph)SO3
H d−6 H2C=C(CH3)COOC2H4OCOC5H
10OSO3Na
COOH f−4 H2C=CHCOO(C2H4COO)2H f−5 H2C=C(CH)COOC5H10COOH f−6 H2C=CHCOOC2H4COOH ここでphはフェニレン基を示す。
応(多官能モノマーの重合反応)には、光重合開始剤を
用いることが好ましい。光重合開始剤の例には、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーのベンゾイル
ベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメチ
ルチウラムモノサルファイドおよびチオキサントン類が
含まれる。光重合開始剤に加えて、光増感剤を用いても
よい。光増感剤の例には、n−ブチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン、ミヒラーのケ
トンおよびチオキサントンが含まれる。光重合開始剤
は、多官能モノマー100質量部に対して、0.1ない
し15質量部の範囲で使用することが好ましく、1ない
し10質量部の範囲で使用することがさらに好ましい。
光重合反応は、ハードコート層の塗布および乾燥後、紫
外線照射により実施することが好ましい。
す。埃の付着を完全に防止するためには、体積抵抗率が
10-8(Ωcm-3)以下の導電性を付与することが必要と
なる。吸湿性物質や水溶性無機塩、ある種の界面活性
剤、カチオンポリマー、アニオンポリマー、コロイダル
シリカ等の使用でも10-8(Ωcm-3)の体積抵抗率の付
与は可能であるものの、温湿度依存性が大きく、低湿で
は十分な導電性を確保できない問題がある。そのため、
導電性層素材としては金属酸化物が好ましい。ところ
で、金属酸化物には着色しているものがあるが、これら
の金属酸化物を導電性層素材として用いるとフィルム全
体が着色してしまい好ましくない。着色のない金属酸化
物を形成する金属としてZn, Ti, Al, In, Si, Mg, Ba,
Mo, W, 又はVをあげることができ、これれを主成分とし
た金属酸化物を用いることが好ましい。具体的な例とし
ては、ZnO, TiO2 , SnO2, Al2O3, In2O3, SiO2, MgO, B
aO, MoO3, V2O5等、あるいはこれらの複合酸化物がよ
く、特にZnO, TiO2, 及びSnO 2が好ましい。異種原子を
含む例としては、例えばZnOに対してはAl, In等の添加
物、SnO2に対してはSb, Nb,ハロゲン元素等の添加、ま
たTiO2に対してはNb, TA等の添加が効果的である。更に
また、特公昭59-6235号に記載の如く、他の結晶性金属
粒子あるいは繊維状物(例えば酸化チタン)に上記の金
属酸化物を付着させた素材を使用しても良い。尚、体積
抵抗値と表面抵抗値は別の物性値であり単純に比較する
ことはできないが、体積抵抗値で10-8(Ωcm-3)以下
の導電性を確保するためには、該導電層が概ね10- 10
(Ω/□)以下の表面抵抗値を有していればよく更に好
ましくは10-8(Ω/□)である。導電層の表面抵抗値
は帯電防止層を最表層としたときの値として測定される
ことが必要であり、本特許に記載の積層フィルムを形成
する途中の段階で測定することができる。
のフッ素を含有する低表面エネルギーの化合物が好まし
く、具体的にはフッ化炭化水素基を含有するシリコン化
合物、フッ化炭化水素基含有ポリマー、フッ化炭化水
素、シリコンを有するモノマーのグラフト、ブロック共
重合体等が挙げられる。これらは熱硬化性、放射線硬化
基を含有する架橋性の樹脂が好ましい。表面の水の接触
角は80℃以上が好ましく、90℃以上がより好まし
い。
を設けてもよい。保護層は、滑り層または汚れ防止層と
して機能する。滑り層に用いる滑り剤の例には、ポリオ
ルガノシロキサン(例、ポリジメチルシロキサン、ポリ
ジエチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ポリ
メチルフェニルシロキサン、アルキル変性ポリジメチル
シロキサン)、天然ワックス(例、カルナウバワック
ス、キャンデリラワックス、ホホバ油、ライスワック
ス、木ろう、蜜ろう、ラノリン、鯨ろう、モンタンワッ
クス)、石油ワックス(例、パラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス)、合成ワックス(例、ポリ
エチレンワックス、フィッシャー・トロプシュワック
ス)、高級脂肪脂肪酸アミド(例、ステアラミド、オレ
インアミド、N,N’−メチレンビスステアラミド)、
高級脂肪酸エステル(例、ステアリン酸メチル、ステア
リン酸ブチル、グリセリンモノステアレート、ソルビタ
ンモノオレエート)、高級脂肪酸金属塩(例、ステアリ
ン酸亜鉛)およびフッ素含有ポリマー(例、パーフルオ
ロ主鎖型パーフルオロポリエーテル、パーフルオロ側鎖
型パーフルオロポリエーテル、アルコール変性パーフル
オロポリエーテル、イソシアネート変性パーフルオロポ
リエーテル)が含まれる。反射防止膜には、さらに、防
湿層、帯電防止層、下塗り層や保護層を設けてもよい。
汚れ防止層には、含フッ素疎水性化合物(例、含フッ素
ポリマー、含フッ素界面活性剤、含フッ素オイル)を添
加する。保護層の厚さは、反射防止機能に影響しないよ
うにするため、20nm以下であることが好ましい。
ップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート
法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビ
アコート法やエクストルージョンコート法(米国特許2
681294号明細書)により、塗布により形成するこ
とができる。二以上の層を同時に塗布してもよい。同時
塗布の方法については、米国特許2761791号、同
2941898号、同3508947号、同35265
28号の各明細書および原崎勇次著、コーティング工
学、253頁、朝倉書店(1973)に記載がある。反射防止
膜は、外光を散乱させるアンチグレア機能を有していて
もよい。アンチグレア機能は、反射防止膜の表面に凹凸
を形成することにより得られる。本発明では、低屈折率
層に微粒子を使用するため、図1に示すように反射防止
膜の表面に凹凸が形成されている。微粒子により得られ
るアンチグレア機能では不充分な場合は、いずれかの層
(好ましくはハードコート層)に比較的大きな粒子(粒
径:2ないし15μm)を少量(0.1ないし50質量
%)添加してもよい。
あることが好ましく、5ないし20%であることがさら
に好ましく、7ないし20%であることが最も好まし
い。反射防止膜は、液晶表示装置(LCD)、プラズマ
ディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセ
ンスディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CR
T)のような画像表示装置に適用する。反射防止膜が透
明支持体を有する場合は、透明支持体側を画像表示装置
の画像表示面に接着する。帯電防止反射防止フィルムが
透明あるいはニュートラルグレイであり、特定の着色の
ないようにすることは帯電防止反射防止フィルムの好ま
しい実施態様である。
のベッセルに各試薬を以下の量計量した。 シクロヘキサノン 337 g PM−2(日本化薬(株)製リン酸基含有メタアクリレート) 31 g AKP−G015(住友化学工業(株)製アルミナ:粒径15nm) 92 g 上記混合液をサンドミル(1/4Gのサンドミル)にて
1600rpm、10時間微細分散した。メディアは1
mmΦのジルコニアビーズを1400g用いた。
理したアルミナ微粒子の43質量%シクロヘキサノン分
散液116gに、メタノール97g、イソプロパノール
163gおよびメチルイソブチルケトン163gを加え
た。混合液に、ジペンタエリスリトールペンタアクリレ
ートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混
合物(DPHA、日本化薬(株)製)200gを加えて
溶解した。得られた溶液に、光重合開始剤(イルガキュ
ア907、チバガイギー社製)7.5gおよび光増感剤
(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)5.0g
を4加えて溶解した。混合物を30分間攪拌した後、孔
径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過してハー
ドコート層用塗布液を調製した。
シシラン100gをメタノール530gと混合した。室
温で30質量%アンモニア水を、混合液に滴下し、24
時間撹拌した。24時間還流してアンモニアを除去し、
20質量%まで濃縮して多孔質無機微粒子分散物を得
た。多孔質無機微粒子分散物300gにシランカップリ
ング剤(KBM−503、信越シリコーン(株)製)5
gおよび0.1N塩酸2gを加え、室温で5時間撹拌し
た後、4日間室温で放置して、多孔質無機微粒子をシラ
ンカップリング処理した。分散物223gに、イソプロ
ピルアルコール789gおよびメタノール450gを加
えた。光重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギ
ー社製)3.2gおよび光増感剤(カヤキュアーDET
X、日本化薬(株)製)1.6gを32gのイソプロピ
ルアルコールに溶解した溶液を加え、さらに、ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本化
薬(株)製)2.2gを78gのイソプロピルアルコー
ルに溶解した溶液を加えた。混合物を20分間室温で撹
拌し、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過
して、低屈折率層用塗布液を調製した。
素ポリマー(JN−7214、日本合成ゴム(株)製)
にイソプロピルアルコールを加えて、0.2質量%の粗
分散液を調製した。粗分散液を、更に超音波分散し、防
汚層用塗布液を調製した。
防止透明導電性積層フイルムの作製:188μmのポリ
エチレンテレフタレートフイルムの一面にワイヤーバー
を用いて下塗り層液Aを膜厚0.2μmになるように塗
布、乾燥し下塗り層を形成した。更に反対面に下塗り層
液Bを膜厚0.2μmになるように塗布、乾燥し下塗り
層を形成した。ハードコート塗布液を層厚8μmになる
ように塗布・乾燥し、紫外線照射しハードコート層を作
製した。コロナ処理を施した後、低屈折率層塗布液を膜
厚80nmになるように塗布・乾燥し、紫外線照射し
た。さらに、防汚層用塗布液を同様にワイヤーバーで5
mg/m2塗布し120℃で乾燥・熱処理を行った。
質量平均粒径:50nm、屈折率:2.70)30質量
部、アニオン性モノマー(PM21、日本化薬(株)
製)3質量部、カチオン性モノマー(DMAEA、興人
(株)製)1質量部およびメチルエチルケトン65.2
質量部を、ダイノミルにより分散し、二酸化チタン分散
物を調製した。
ロヘキサノン172gおよびメチルエチルケトン43g
に、光重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギー
社製)0.18gおよび光増感剤(カヤキュアーDET
X、日本化薬(株)製)0.059gを溶解した。さら
に、上記の二酸化チタン分散物15.8gおよびジペン
タエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリス
リトールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本
化薬(株)製)3.1gを加え、室温で30分間撹拌し
た後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過
して、中屈折率層用塗布液を調製した。
サノン183gおよびメチルエチルケトン46gに、光
重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギー社製)
0.085gおよび光増感剤(カヤキュアーDETX、
日本化薬(株)製)0.028gを溶解した。さらに、
上記の二酸化チタン分散物17.9gおよびジペンタエ
リスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本化薬
(株)製)1.0gを加え、室温で30分間撹拌した
後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過し
て、高屈折率層用塗布液を調製した。
例1と全く同様にして帯電防止層、ハードコート層を塗
設したフィルムのハードコート層にコロナ処理を施した
後、中屈折率層塗布液を膜厚80nmになるように塗布
・乾燥し、紫外線照射した。次いで同様にして高屈折率
層、低屈折率層をそれぞれ150nm、95nmの厚み
になるように塗設した。さらに、防汚層用塗布液を同様
にワイヤーバーで5mg/m2塗布し120℃で乾燥・
熱処理を行った。
172gおよびメチルエチルケトン43gに、光重合開
始剤(イルガキュア907、チバガイギー社製)0.1
8gおよび光増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬
(株)製)0.059gを溶解した。さらに、酸化錫/
酸化アンチモンのMEK分散液(SNS10M 石原産
業(株)製)15.8gおよびジペンタエリスリトール
ペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサア
クリレートの混合物(DPHA、日本化薬(株)製)
3.1gを加え、室温で30分間撹拌した後、孔径1μ
mのポリプロピレン製フィルターで濾過して、中屈折率
層用塗布液を調製した。
例1と全く同様にしてハードコート層を塗設したフィル
ムのハードコート層にコロナ処理を施した後、中屈折率
層塗布液M−2を膜厚80nmになるように塗布・乾燥
し、紫外線照射した以外は全く同様にして反射防止膜を
形成した。
Bで形成した以外は実施例1と全く同様にして反射防止
膜を形成した。
Bで形成した以外は実施例2と全く同様にして反射防止
膜を形成した。
法でその評価を実施した。 1)表面抵抗 試料を25℃、10%で6時間調湿し、4端子法表面抵
抗率計(三菱化学(株)製「ロレスタGP」)を用いてそ
の抵抗を測定した。小さいほど好ましい。 2)反射率 分光光度計(日本分光(株)製)を用いて、450〜65
0nmの波長領域における入射光5゜における正反射の
平均反射率を測定した。 3)耐傷性 スチールウール(3cm四角)に150gの荷重をかけ
てその表面を擦すり、その表面のすり傷の状態を目視で
評価した。 A:傷は認められなった。 B:傷が少し認められた C:傷が相当認められた D:傷が著しく認められた 埃付き サンプルを25℃60%で1時間調湿後、木綿の布で表
面を30回擦った後にタバコの灰をかけ、裏返しにした
後にタバコの灰の付着量を目視で評価した。 A:灰が付着していないもの。 B:灰が少し付着したもの C:灰が相当付着したもの
す。
性フィルムをCRTディスプレイの表面に粘着剤で貼り
つけた。このCRTディスプレイはスチールウールでこ
すっても傷がつかず、フィルムのないディスプレイに比
べてごみのつき方も少ないことが確認された。
に製造することができ、大量生産に適している。そし
て、無機微粒子を少なくとも2個以上積み重ねることに
より微粒子間にミクロボイドが形成されている。さら
に、微粒子内にもミクロボイドが形成されている。その
結果、低屈折率層の空隙率が高く、非常に低い屈折率の
値が得られる。さらにまた、ポリマーにより無機微粒子
が接着されているため、低屈折率層の強度も優れてい
る。粒子間および粒子内のミクロボイドはポリマーによ
り充填されていないため、ミクロボイドの屈折率低下機
能も損なわれていない。以上のような反射防止膜を用い
ることで、画像表示装置の画像表示面における光の反射
を有効に防止することができる。また、本発明の反射防
止膜には無機微粒子で強化されたハードコート層を有し
ており、陰極管表示装置の表面に配置することで、十分
な機械強度を賦与することができるとともに、埃の付着
を防止することができる。
層の断面模式図である。
構成を示す断面模式図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 透明基材上に、体積抵抗率が10-8(Ω
cm-3)以下の帯電防止層と、無機微粒子および多官能ア
クリレート化合物の架橋物で構成されるハードコート層
と、該ハードコート層の屈折率よりも小さな屈折率を有
する低屈折率層と、さらに最外層に形成された防汚層を
設けたことを特徴とする帯電防止反射防止フィルム。 - 【請求項2】 ハードコート層を構成する無機微粒子が
少なくとも酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チ
タン、酸化ジルコニウムのいずれかから選ばれる無機微
粒子であることを特徴とする請求項1に記載の帯電防止
反射防止フィルム。 - 【請求項3】 帯電防止層が実質的にZn, Ti, Al, In,
Si, Mg, Ba, Mo, W,又はVを主成分とした金属酸化物で
構成されることを特徴とした請求項1又は2に記載の帯
電防止反射防止フィルム。 - 【請求項4】 該低屈折率層が、1.20ないし1.7
0の屈折率を有する請求項1ないし3いずれか1項に記
載の帯電防止反射防止フィルム。 - 【請求項5】 該低屈折率層が無機微粒子を50ないし
95質量%およびポリマーを5ないし50質量%含み、
該無機微粒子の平均粒径が0.5ないし200nm範囲
にあり、該無機微粒子を少なくとも2個以上積み重ねる
ことにより微粒子間にミクロボイドが形成したものであ
ることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項に記
載の帯電防止反射防止フィルム。 - 【請求項6】 低屈折率層とハードコート層との間にハ
ードコート層よりも屈折率の高い層(高屈折率層)を設
けたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項に
記載の帯電防止反射防止フィルム。 - 【請求項7】 高屈折率層が帯電防止層と同一層である
ことを特徴とする請求項6に記載の帯電防止反射防止フ
ィルム。 - 【請求項8】 高屈折率層とハードコート層との間にハ
ードコート層よりも屈折率が高く、高屈折率層よりも屈
折率の低い層(中屈折率層)を設けたことを特徴とする
請求項6又は7に記載の帯電防止反射防止フィルム。 - 【請求項9】 中屈折率層が帯電防止層と同一層である
ことを特徴とする請求項8に記載の帯電防止反射防止フ
ィルム。 - 【請求項10】 陰極線管表示装置の表面に配置される
ことを特徴とする請求項1ないし9いずれか1項に記載
の帯電防止反射防止フィルム。 - 【請求項11】 請求項1ないし10いずれか1項に記
載の帯電防止反射防止フィルムを用いた陰極線管表示装
置。
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