JPH11326517A - 障害物検知装置 - Google Patents

障害物検知装置

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JPH11326517A
JPH11326517A JP10153841A JP15384198A JPH11326517A JP H11326517 A JPH11326517 A JP H11326517A JP 10153841 A JP10153841 A JP 10153841A JP 15384198 A JP15384198 A JP 15384198A JP H11326517 A JPH11326517 A JP H11326517A
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JP
Japan
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lens
moving
transmitting
axial
actuator
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JP10153841A
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English (en)
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Susumu Sakagami
進 坂上
Manabu Iwasaki
学 岩崎
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発信レンズを、駆動源に超音波モータを用い
たレンズ移動手段によって移動または揺動させ、ビーム
状の探査波を車両の進行方向で走査させる。 【解決手段】 探査波発信部を、発信素子4、発信レン
ズ、レンズ移動機構6、第1の超音波モータ13、第2
の超音波モータ17から構成する。また、レンズ移動機
構6は、枠体8、第1の移動体9、第2の移動体10か
らなる。第1の超音波モータ13を駆動することによ
り、第1の移動体9が上下方向に移動し、第2の超音波
モータ17を駆動することにより、第2の移動体10が
左右方向に移動する。これにより、発信レンズ5から発
生する探査波を、車両の進行方向に向けて上下方向、左
右方向の2方向に走査させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のオー
トスピードコントロール、オートストップコントロール
等に用いて好適な障害物検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両には、高速道路のようにほ
ぼ一定の速度で巡航するときに使用するオートスピード
コントロール(ASCD)を備えたものがある。このオ
ートスピードコントロールには、設定された所定速度で
巡航させる速度制御方式のオートスピードコントロール
と、先行車両との車間距離を一定に保つ速度で巡航さ
せ、先行車両が消失した場合には設定された所定速度で
巡航させるようにした車間距離制御方式のオートスピー
ドコントロールとの2種類がある。
【0003】そして、車間距離制御方式のオートスピー
ドコントロールは、先行車両との車間距離が一定距離と
なる速度で巡航するようにアクセル開度をアクチュエー
タによって制御し、車間距離が近づいたときにはアクセ
ル開度を閉じ、さらに自動的にブレーキングを行って減
速し、車間距離が広がったときにはアクセル開度を開い
て加速し、車間距離を常に一定に保つようにしたもので
ある。
【0004】また、この先行車両との車間距離を測定す
る方法の一つとして障害物検知装置が用いられ、該障害
物検知装置は、車両の進行方向に向けて探査波を発信す
る発信手段と、該発信手段から発信される探査波が障害
物となる先行車両で反射したときの反射波を受信する受
信手段とにより構成され、探査波の発信から反射波の受
信までの時間を計測することにより車間距離を測定して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、従来技術による探査波を利用して車間距離を測定
する方法では、発信手段から発信される探査波は、車両
の向きに対して決められた方向でしかも一定の広がりを
持たせて発信しているから、道路がカーブや坂道となっ
たときには、先行車両を見失ってしまうことがあり、こ
のカーブや坂道を抜けた後に、再び車間距離を測定す
る。
【0006】このため、オートスピードコントロールで
は、実際には先行車両が同一路線上を走行しているにも
拘らず、該先行車両がカーブや坂道を通過するときに
は、探査波の探査範囲から逸脱して先行車両を検知でき
ない場合がある。この場合、オートスピードコントロー
ルでは、一時的に車間距離制御から速度制御へと切換わ
り、カーブや坂道を通過後に再び先行車両を検知すると
車間距離制御に切換わる。これにより、従来技術のよう
なオートスピードコントロールを備えた車両では、カー
ブや坂道を通過する毎に制御が切換わり車両の速度が変
化して乗り心地を悪化させるという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は探査波を先行車両に精度よく照
射させることにより、カーブや坂道においても先行車両
を追従させることのできる障害物検知装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が採用する障害物
検知装置は、車両の進行方向に向けて探査波を発信する
発信手段と、該発信手段から発信される探査波が障害物
で反射したときの反射波を受信する受信手段とにより構
成している。
【0009】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明は、発信手段を、レーザ光を発生する発
信素子と、該発信素子から発生したレーザ光を透過させ
ることによりビーム状の探査波に変える発信レンズと、
該発信レンズの近傍に設けられ発信レンズを移動させる
レンズ移動手段と、該レンズ移動手段を駆動する保持力
をもったアクチュエータとにより構成したことにある。
【0010】このように構成することにより、レンズ移
動手段は保持力を有するアクチュエータによって発信レ
ンズを移動させ、レーザ光の拡散を規制して絞り込んだ
ビーム状の探査波を車両の進行方向に向けて一定の広が
りを持たせて走査させることができる。
【0011】また、障害物となる先行車両を探査波が捕
捉した場合には、先行車両からの反射波は受信素子で受
信され、受信素子から出力される受信信号に基づいて、
例えば先行車両までの車間距離、相対速度等が算出され
る。さらに、常に反射波を受信素子で受信できるように
探査波の照射方向をレンズ移動手段によって制御するこ
とにより、先行車両を追従することができる。
【0012】しかも、レンズ移動手段の駆動源には保持
力を有するアクチュエータを用いているから、発信レン
ズを保持するトルクを高めると共に、発信レンズの移動
速度または揺動速度等を可変に制御することができる。
これにより、先行車両を捕捉した後の追従動作中に、先
行車両がカーブや坂道を通過する場合でも、超音波モー
タを用いたレンズ移動手段によって発信レンズを円滑に
移動させ、探査波を先行車両に追従させることができ
る。
【0013】請求項2の発明では、レンズ移動手段を平
面上で発信レンズを直交する2軸方向に動かす第1,第
2の軸方向移動機構によって構成し、アクチュエータを
これら第1,第2の軸方向移動機構を直交する軸方向に
動かす第1,第2のアクチュエータによって構成したこ
とにある。
【0014】このような構成により、第1のアクチュエ
ータによって第1の軸方向移動機構を駆動すると、発信
レンズは例えば上下方向に移動し、該発信レンズから照
射される探査波を車両の進行方向に対して上下方向に走
査できる。また、第2のアクチュエータによって第2の
軸方向移動機構を駆動すると、発信レンズは例えば左右
方向に移動し、該発信レンズから照射される探査波を車
両の進行方向に対して左右方向に走査できる。
【0015】請求項3の発明では、レンズ移動手段を構
成する第1の軸方向移動機構を、第1の軸方向に延びる
第1のガイドと、第1のアクチュエータによって該第1
のガイドに沿って移動する第1の移動体とにより構成
し、第2の軸方向移動機構を、第2の軸方向に延びる第
2のガイドと、第2のアクチュエータによって該第2の
ガイドに沿って移動する第2の移動体とにより構成した
ことにある。
【0016】このような構成とすることにより、第1の
アクチュエータを駆動した場合には、第1の移動体によ
って発信レンズを第1の軸方向(例えば上下方向)に移
動し、該発信レンズから照射される探査波は車両の進行
方向に対して上下方向に走査できる。また、第2のアク
チュエータを駆動した場合には、第2の移動体によって
発信レンズを第2の軸方向(例えば左右方向)に移動
し、該発信レンズから照射される探査波は左右方向に走
査できる。これにより、レンズ移動手段によって発信レ
ンズを平面上で上下方向、左右方向の2方向に移動させ
ることにより、該発信レンズから照射される探査波を、
車両の進行方向に向けて上下方向、左右方向に走査させ
ることができる。
【0017】請求項4の発明では、レンズ移動手段を平
面上で発信レンズを直交する2軸方向に動かす第1,第
2の軸方向揺動機構によって構成し、アクチュエータは
これら第1,第2の軸方向揺動機構を直交する軸方向に
動かす第1,第2のアクチュエータによって構成したこ
とにある。
【0018】このような構成により、第1のアクチュエ
ータによって第1の軸方向揺動機構を駆動すると、発信
レンズは例えば上下方向に揺動し、該発信レンズから照
射される探査波を車両の進行方向に対して上下方向に走
査できる。また、第2のアクチュエータによって第2の
軸方向揺動機構を駆動すると、発信レンズは例えば左右
方向に揺動し、該発信レンズから照射される探査波を車
両の進行方向に対して左右方向に走査できる。
【0019】請求項5の発明では、各軸方向揺動機構の
うち第1の軸方向揺動機構を、第1の軸方向に延びる第
1の揺動軸と、第1のアクチュエータによって該第1の
揺動軸を軸中心として第1の軸周りに揺動される第1の
揺動体とにより構成し、第2の軸方向揺動機構を、第2
の軸方向に延びる第2の揺動軸と、第2のアクチュエー
タによって該第2の揺動軸を軸中心として第2の軸周り
に揺動される第2の揺動体とにより構成したことにあ
る。
【0020】このような構成とすることにより、第1の
アクチュエータを駆動した場合には、第1の揺動体によ
って発信レンズを、第1の軸方向(例えば左右方向)に
延びる第1の揺動軸を軸中心として揺動し、該発信レン
ズから照射される探査波を車両の進行方向に対して上下
方向に走査できる。また、第2のアクチュエータを駆動
した場合には、第2の揺動体によって発信レンズを、第
2の軸方向(例えば上下方向)に延びる第2の揺動軸を
軸中心として揺動し、該発信レンズから照射される探査
波は左右方向に操作できる。これにより、レンズ移動手
段によって発信レンズを上下方向、左右方向の2方向に
揺動させることにより、該発信レンズから照射される探
査波を、車両の進行方向に向けて上下方向、左右方向に
走査させることができる。
【0021】請求項6の発明では、アクチュエータを超
音波モータによって構成したから、回転軸の正逆を容易
に制御することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図1ないし図13に従って詳細に説明する。まず、
図1ないし図10に基づいて、第1の実施の形態による
障害物検知装置について述べる。
【0023】1は自車Aの前側に装備された障害物検知
装置としての先行車両検知装置で、該先行車両検知装置
1は後述する探査波発信部2、反射波受信部21および
コントロールユニット25等から大略構成されている。
なお、便宜上、先行車両検知装置1が装着された車両を
自車Aとし、該自車Aの前を走行する車両を先行車両B
とする。
【0024】2は発信手段としての探査波発信部を示
し、該探査波発信部2は、コントロールユニット25か
らの指令により探査波信号(例えば、0.1〜1.0M
Hz )を発生する発信回路3の出力側に接続されてい
る。そして、該探査波発信部2は、発信回路3から出力
される探査波信号を受けてレーザ光Lを発生するレーザ
ダイオードからなる発信素子4と、該発信素子4から発
生するレーザ光Lを透過させることにより拡散するのを
規制して絞り込んだビーム状の探査波Tに変える発信レ
ンズ5と、該発信レンズ5を上下方向、左右方向に移動
させる後述のレンズ移動機構6と、該レンズ移動機構6
を駆動する超音波モータ13,17とにより構成されて
いる。
【0025】ここで、本実施の形態に用いられるレンズ
移動機構6と超音波モータ13,17の構成について、
図2、図3に基づいて説明する。
【0026】6は先行車両検知装置1の外形をなす箱状
のケーシング7の前側に設けられたレンズ移動手段とし
てのレンズ移動機構で、該レンズ移動機構6は、後述す
る枠体8、第1の移動体9および第2の移動体10から
構成されている。また、レンズ移動機構6は、平面上で
直交する2軸方向(上下方向、左右方向)にそれぞれ動
かす第1,第2の軸方向移動機構11,12を構成して
いる。
【0027】8はレンズ移動機構6の基台をなす大きな
枠体で、該枠体8は、上下に位置して左右方向に延びる
上辺8A,下辺8Bと、左右に位置して上下方向に延び
る左辺8C,右辺8Dとからなり、上辺8A,下辺8B
のうち左右両側に位置した部位には上下方向に延びるガ
イド軸8E,8Eが形成され、該各ガイド軸8Eは、後
述する第1の移動体9の軸挿通孔9E,9E内に挿通さ
れている。
【0028】9は枠体8内に位置した小さな枠体からな
る第1の移動体で、該第1の移動体9は、左右方向に延
びる上辺9A,下辺9B、上下方向に延びる左辺9C,
右辺9Dとからなり、左辺9C,右辺9Dには上下方向
に延びて貫通する軸挿通孔9E,9Eが穿設されると共
に、左辺9C,右辺9Dのうち上下両側に位置した部位
には左右方向に延びるガイド軸9F,9Fが形成されて
いる。また、該各ガイド軸9Fは、第2の移動体10の
軸挿通孔10B,10B内に挿通されている。さらに、
各軸挿通孔9E内には枠体8のガイド軸8Eが挿通され
ているから、該第1の移動体9は上下方向に移動可能に
枠体8に設けられている。
【0029】10は第1の移動体9内に位置した第2の
移動体で、該第2の移動体10は板体からなり、そのほ
ぼ中心部分には発信レンズ5を保持するレンズ保持穴1
0Aが形成され、上下部分には左右方向に貫通する軸挿
通孔10B,10Bが穿設されている。また、該軸挿通
孔10B内には第1の移動体9の各ガイド軸9Fが挿通
されているから、該第2の移動体10は左右方向に移動
可能に第1の移動体9に設けられている。
【0030】ここで、枠体8に形成された上下方向に延
びるガイド軸8E,8Eと、該各ガイド軸8Eに沿って
上下方向に移動する第1の移動体9によって第1の軸方
向移動機構11を構成し、第1の移動体9に形成された
左右方向に延びるガイド軸9F,9Fと、該各ガイド軸
9Fに沿って左右方向に移動する第2の移動体10によ
って第2の軸方向移動機構12を構成している。
【0031】13は枠体8の右辺8Dの内壁面に設けら
れ、第1の軸方向移動機構11を駆動する第1の超音波
モータで、該第1の超音波モータ13は外部から入力さ
れる入力信号によって後述のピニオンギヤ15が固着さ
れた回転軸13Aが回転する。また、入力信号を反転さ
せることにより、該第1の超音波モータ13は回転方向
を逆回転に切換えられる。
【0032】14は第1の超音波モータ13と第1の移
動体9との間に設けられた第1の伝達機構で、該第1の
伝達機構14は、第1の超音波モータ13の回転軸13
Aに固着されたピニオンギヤ15と、第1の移動体9の
右辺9Dの外壁面に形成されたラック16とにより構成
される。そして、該第1の伝達機構14は、超音波モー
タ13の回転軸13Aの回転運動を、第1の移動体9の
上下方向への直線運動に変換するものである。
【0033】17は第1の移動体9の下辺9Bの内壁面
に設けられ、第2の軸方向移動機構12を駆動する第2
の超音波モータで、該第2の超音波モータ17は外部か
ら入力される入力信号によって後述するピニオンギヤ1
9が固着された回転軸17Aを正,逆回転可能とする。
なお、超音波モータ13,17はその構造から保持力を
有するアクチュエータとして構成されている。
【0034】18は第2の超音波モータ17と第2の移
動体10との間に設けられた第2の伝達機構で、該第2
の伝達機構18は、第2の超音波モータ17の回転軸1
7Aに固着されたピニオンギヤ19と、第2の移動体1
0の下側面に形成されたラック20とにより構成されて
いる。そして、該第2の伝達機構18は、超音波モータ
17の回転軸17Aの回転運動を、第2の移動体10の
左右方向への直線運動に変換するものである。
【0035】そして、第1の超音波モータ13を駆動
し、第1の移動体9を各ガイド軸8Eに沿って上下方向
に往復移動させると、発信レンズ5は第2の移動体10
と共に上下方向に往復動する。そして、発信レンズ5か
ら照射される探査波Tは上下方向に走査される。
【0036】一方、第2の超音波モータ17を駆動し、
第2の移動体10を左右方向に往復移動させると、発信
レンズ5は左右方向に往復動し、該発信レンズ5から照
射される探査波Tを左右方向に走査させることができ
る。
【0037】また、前記発信レンズ5は第2の移動体1
0に保持され、該第2の移動体10は第2の超音波モー
タ17、第2の伝達機構18によって左右方向への移動
が制御されている。このため、該第2の超音波モータ1
7によって第2の移動体10を左右方向に移動させた場
合には、図4に示すように、レーザ光Lはある広がり角
度αを有して発生し、発信レンズ5は第2の超音波モー
タ17によってこの角度αの範囲内を矢示a方向に往復
動範囲bで直線状に移動する。これにより、発信レンズ
5を透過して自車Aの前方に照射されるビーム状の探査
波Tは、左右方向に走査角θを持って走査される。これ
により、発信レンズ5から発生されるビーム状の探査波
Tは、例えば距離で100m、左右方向で±20mの走
査角θをもって揺動される(図5参照)。
【0038】21は受信手段としての反射波受信部で、
該反射波受信部21は、前記探査波発信部2から発信し
た探査波Tが先行車両Bで反射したときの反射波Rを受
信波rに変える受信レンズ22と、該受信レンズ22か
らの受信波rを受信することにより反射波Rの位置を検
出して受信信号を出力する複数個のフォトダイオード、
具体的には例えば4個のフォトダイオード23A〜23
Dからなる受信素子23(図6参照)とによって構成さ
れている。
【0039】ここで、前記受信素子23の出力側には、
該受信素子23からの信号の補正を行ってコントロール
ユニット25に受信信号を出力する受信回路24が接続
されている。また、前記受信レンズ22の焦点距離は、
受信波が受信素子23の表面上で焦点が合うように設定
されている。
【0040】また、受信素子23は、図6と図7に示す
ように、光電変換素子からなるPIN型のフォトダイオ
ード23A〜23Dを2×2の正方形状に配列すること
により構成されている。従って、フォトダイオード23
A〜23Dは、受信波rが照射される位置により、該フ
ォトダイオード23A〜23Dのうち、フォトダイオー
ドが1個のみで検出されるエリアが4個、第1,第2で
検出されるエリアが4個、4個で検出されるエリアが1
個である。この場合、4個のフォトダイオード23A〜
23Dであっても、9種類のエリアに分けて探査波Tの
照射方向を検出することができる(表1参照)。
【0041】
【表1】
【0042】ここで、図6と図7に示すように、例えば
受信信号がフォトダイオード23Bのみから出力されて
いる場合には、受信波rが照射されるエリアは「5」と
なる。また、受信信号が2個のフォトダイオード23
A,23Dから出力されている場合には、受信波r′が
照射されているエリアは「2」となる。さらに、受信信
号が4個のフォトダイオード23A,23B,23C,
23Dから出力されている場合には、受信波r″が照射
されているエリアは「1」となる。このようにフォトダ
イオード23A〜23Dからそれぞれ出力される受信信
号によって、受信レンズ22を通して受信素子23で探
査される範囲を、9個のエリアに分けて検出することが
できる。
【0043】25はコントロールユニットで、該コント
ロールユニット25はマイクロコンピュータ等により構
成され、入力側には反射波受信部21の受信回路24が
接続され、出力側には探査波発信部2の超音波モータ1
3,17、ブザー,ランプの報知器27等が接続されて
いる。また、前記コントロールユニット25には記憶装
置26が設けられ、該記憶装置26内には、図8に示す
ような先行車両検知プログラム等が格納されている。な
お、報知器27では、自車Aと先行車両Bとの車間距離
または相対速度の演算結果を表示すると共に、危険警告
等を行う。
【0044】さらに、前記コントロールユニット25に
は、反射波受信部21の受信素子23から出力される受
信信号によって先行車両Bの位置を検出する位置検出機
能と、この位置検出機能により自車Aと先行車両Bとの
間の車間距離を演算する車間距離演算機能と、この車間
距離演算機能によって車間距離が近づきすぎたと判定し
たときに報知器27を作動させる報知器作動機能と、反
射波受信部21の受信素子23で受信波rを受けた後
に、レンズ移動機構6によって探査波Tの照射方向を調
整して先行車両Bを追従する追従機能とを有している。
【0045】本実施の形態による先行車両検知装置1
は、上述した如く構成されるが、次に図8による先行車
両検知プログラムと、探査波Tの照射方向を示した図9
と図10に基づいてその動作を説明する。なお、自車A
と先行車両Bの中央の矢印はその車両の進行方向を示し
ている。
【0046】まず、ステップ1では、レンズ移動機構6
によって発信レンズ5を上下方向、左右方向に移動させ
ると、該発信レンズ5から前方に向けて照射される探査
波Tは走査角θの範囲で揺動される。
【0047】ステップ2では、反射波受信部21から出
力される受信信号の有無から、先行車両Bが捕捉された
か否かの判定を行い、「NO」と判定した場合には、受
信素子23から受信信号の出力がないから、走行路線前
方に先行車両Bが存在していないとして、この処理を繰
返す。
【0048】一方、ステップ2で「YES」と判断した
場合には、ステップ3に移り、先行車両Bを追従すべ
く、探査波発信部2の超音波モータ13,17によって
移動体9,10を上下方向、左右方向に移動させる走査
動作を停止し、先行車両Bの追従を開始する。
【0049】また、ステップ4では、反射波受信部21
から出力された受信信号が、受信素子23のフォトダイ
オード23A〜23Dのうち、いずれのフォトダイオー
ドから出力されたものであるかを判定することにより、
受信素子23の9種類のエリアから特定エリアを算出
し、これを記憶装置26に記憶する。
【0050】ステップ5では、探査波Tを先行車両Bに
対して追従させるため、常に受信波rを受信素子23の
中央、即ちエリア1に位置決めするように制御する。即
ち、ステップ2の処理で記憶装置26に記憶された特定
エリアに基づき、4個のフォトダイオード23A〜23
Dからそれぞれ受信信号が同時に出力されるように、探
査波発信部2の超音波モータ13,17を制御する。
【0051】ステップ6では、この反射波Rが受信レン
ズ22を通して受信素子23で受信され、受信素子23
から受信信号が出力されているか否かを判定し、「YE
S」と判定した場合には、ステップ4に戻り、このステ
ップ4以降の処理を行う。
【0052】即ち、出力された受信信号が、いずれのフ
ォトダイオード23A〜23Dから出力されたものであ
るかを判定することにより、先行車両Bの特定エリアを
算出し、これを記憶装置26に記憶する。さらに、ステ
ップ5では、この特定エリアに基づいて探査波発信部2
の超音波モータ13,17を制御し、先行車両Bを追従
する。
【0053】一方、ステップ6で「NO」と判定した場
合には、探査波Tの走査角θの範囲から先行車両Bが逸
脱した場合、即ち走行路線から先行車両Bが逸脱したと
判断し、ステップ1に戻ってレンズ移動機構6によって
発信レンズ5を上下方向、左右方向に移動させることに
より、探査波Tを走査させる。
【0054】このように、本実施の形態による先行車両
検知装置1では、発信レンズ5を第2の移動体10によ
って保持し、該第2の移動体10は第2の超音波モータ
17によって左右方向に移動可能とし、該第2の移動体
10を保持する第1の移動体9は第1の超音波モータ1
3によって上下方向に移動可能とする。これにより、探
査波発信部2から出力される探査波Tは自車Aの進行方
向に対して、上下方向、左右方向に、例えば走査角θの
範囲で走査することができる。
【0055】また、本実施の形態では、先行車両Bが存
在していないときには、探査波発信部2から出力される
探査波Tを所定の走査角θの範囲で揺動させ、図9に示
すように、先行車両Bが捕捉された後は、探査波Tを該
先行車両Bに追従させる構成となっている。この場合、
図10に示すように、先行車両Bがカーブを走行中であ
っても、先行車両Bが探査波Tの走査角θの範囲内にあ
る限り、探査波Tは先行車両Bの走行状態に応じて追従
でき、先行車両Bを常に追従状態を続行することができ
る。
【0056】また、レンズ移動機構6は、探査波Tが先
行車両Bを捕捉した後、受信波rを受信素子23の中央
に位置決めするように超音波モータ13,17を制御し
ているから、先行車両Bが自車Aに対して相対移動した
場合でも、探査波Tは先行車両Bを追従することができ
る。
【0057】また、レンズ移動機構6は探査波Tを左右
方向のみでなく、上下方向にも調整できるようにしてい
るから、先行車両Bの捕捉後であっては、該車両Bが坂
道を通過するとき等でも、探査波Tの照射方向を上下方
向に変位させて追従させることも可能である。
【0058】さらに、本実施の形態では、レンズ移動機
構6の駆動源に超音波モータ13,17を用いているか
ら、移動体9,10の保持力を高めることができ、走行
時の振動等により発信レンズ5の位置が変位するのを防
止でき、発信レンズ5の位置決め精度を高めることがで
きる。また、超音波モータ13,17に印加される入力
信号の周波数やデューティ比を変えることにより、移動
体9,10の移動速度を簡単に制御することができ、先
行車両Bの変化に対して円滑に追従させることができ
る。
【0059】しかも、第1の超音波モータ13によって
第1の移動体9を上下方向に移動させ、第2の超音波モ
ータ17によって第2の移動体10を左右方向に移動さ
せるようにしたから、例えば電磁アクチュエータによっ
て駆動源を構成した場合に比べて部品点数を削減できる
と共に、レンズ移動機構6の小型化を図ることができ
る。
【0060】かくして、本実施の形態による先行車両検
知装置1をオートスピードコントロールに用いた場合に
は、探査波Tの発信から反射波Rの受信までの時間から
自車Aと先行車両Bとの車間距離を計測し、この車間距
離が予め設定された一定の車間距離となるように速度を
制御して巡航する。
【0061】このとき、先行車両検知装置1では、一度
先行車両Bを捕捉したら、該先行車両Bが自車Aの走行
路線上から離脱しない限り探査波Tによって常に追従す
る。従って、本実施の形態では、従来技術のように、車
間距離制御から速度制御へとオートスピードコントロー
ルが頻繁に切換わることなく、オートスピードコントロ
ール中の自車Aの速度を安定させ、乗り心地を向上させ
ることができる。
【0062】次に、図11、図12に基づいて、第2の
実施の形態による障害物検知装置について述べる。な
お、本実施の形態の特徴は、発信レンズを揺動させるこ
とにより探査波を進行方向に向けて走査させる構成とし
たことにある。なお、前述した第1の実施の形態と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0063】31は第1の実施の形態で述べたレンズ移
動機構6に代えて用いられるレンズ移動機構で、該レン
ズ移動機構31は、枠体32、第1の揺動体33および
第2の揺動体34から構成されている。また、レンズ移
動機構31は、平面上で直交する2軸方向(左右方向、
上下方向)にそれぞれ動かす第1,第2の軸方向揺動機
構35,36を構成し、発信レンズ5を例えば上下方
向、左右方向に揺動させるものである。
【0064】32は上辺32A,下辺32B,左辺32
C,右辺32Dの4辺からなる枠体で、該枠体32の左
辺32Cの内壁中央部には後述する第1の揺動体33の
揺動軸33Eが支持される支持穴32Eが形成されてい
る。
【0065】33は枠体32内に位置した第1の揺動体
で、該第1の揺動体33は、上辺33A,下辺33B,
左辺33C,右辺33Dとからなり、左辺33Cの外壁
中央部には枠体32の支持穴32Eに挿入される揺動軸
33Eが突出形成されると共に、上辺33Aの内壁中央
部には後述する第2の揺動体34の揺動軸34Bが支持
される支持穴33Fが形成されている。そして、揺動軸
33Eを支持穴32E内に挿入することにより、第1の
揺動体33は枠体32に対して上下方向に揺動可能に支
持されている。
【0066】34は第1の揺動体33内に位置した第2
の揺動体で、該第2の揺動体34は板体によって形成さ
れ、そのほぼ中心部分には発信レンズ5を保持するレン
ズ保持穴34Aが形成され、上部には第1の揺動体33
の支持穴33Fに挿入される揺動軸34Bが突出形成さ
れている。そして、該揺動軸34Bを支持穴33F内に
挿入することにより、第2の揺動体34は第1の揺動体
33に対して左右方向に揺動可能に支持されている。
【0067】ここで、第1の揺動体33に形成された左
右方向に延びる揺動軸33Eと、該各揺動軸33Eの軸
周りに揺動する第1の揺動体33によって第1の軸方向
揺動機構35を構成し、第2の揺動体34に形成された
上下方向に延びる揺動軸34Bと、該各揺動軸34Bの
軸周りに揺動する第2の揺動体34によって第2の軸方
向揺動機構36を構成している。
【0068】37は枠体32の右辺32Dの内壁面に設
けられ、第1の軸方向揺動機構35を駆動する第1の超
音波モータで、該第1の超音波モータ37は外部から入
力される入力信号によって回転軸37Aが回転する。ま
た、該回転軸37Aの先端には第1の揺動体33の右辺
33Dの外壁中央部が接続され、該回転軸37Aと揺動
軸33Eとは同軸となった状態で配置されている。
【0069】38は第1の揺動体33の下辺33Bの内
壁面に設けられ、第2の軸方向揺動機構36を駆動する
第2の超音波モータで、該第2の超音波モータ38は外
部から入力される入力信号によって回転軸38Aが回転
する。また、該回転軸38Aの先端には第2の揺動体3
4の下部中央部が接続され、該回転軸38Aと揺動軸3
4Bとは同軸となった状態で配置されている。
【0070】このように構成されるレンズ移動機構31
では、第1の超音波モータ37を駆動し、第1の揺動体
33を左右方向に延びる揺動軸33Eを軸中心として矢
示C方向に揺動させると、発信レンズ5は第2の揺動体
34と共に上下方向に揺動する。そして、発信レンズ5
から照射される探査波Tは上下方向に走査される。
【0071】一方、第2の超音波モータ38を駆動し、
第2の揺動体34を上下方向に延びる揺動軸34Bを軸
中心として矢示D方向に揺動させると、発信レンズ5は
第2の揺動体34と共に左右方向に揺動する。そして、
発信レンズ5から照射される探査波Tを左右方向に走査
させることができる。
【0072】このように構成される先行車両検知装置に
おいても、前述した第1の実施の形態と同様の作用効果
を得ることができる。しかも、第1の超音波モータ37
によって第1の揺動体33を上下方向に揺動させ、第2
の超音波モータ38によって第2の揺動体34を左右方
向に揺動させるようにしたから、例えば電磁アクチュエ
ータによって駆動源を構成した場合に比べて部品点数を
削減できると共に、レンズ移動機構31の小型化を図る
ことができる。
【0073】次に、図13に基づいて、第3の実施の形
態による障害物検知装置について述べるに、本実施の形
態によるレンズ移動機構6′は、第1の実施の形態で述
べた第1の軸方向移動機構11と第2の軸方向移動機構
12との構成を逆に形成したものである。なお、この実
施の形態では、第1の軸方向を左右方向とし、第2の軸
方向を上下方向としている。
【0074】ここで、レンズ移動機構6′は、第1の軸
方向移動機構11′と第2の軸方向移動機構12′によ
って構成されている。
【0075】また、第1の軸方向移動機構11′は、枠
体8に形成された左右方向に延びるガイド軸8E′,8
E′と、該各ガイド軸8E′に沿って左右方向に移動す
る第1の移動体9′によって構成され、第2の軸方向移
動機構12′は、第1の移動体9′に形成された上下方
向に延びる9F′,9F′と、該各ガイド軸9F′に沿
って上下方向に移動する第2の移動体10′によって構
成されている。
【0076】さらに、第1の移動体9′は第1の超音波
モータ13′によって駆動され、第2の移動体10′は
第2の超音波モータ17′によって駆動されている。
【0077】このように構成されるレンズ移動機構6′
であっても、発信レンズ5を左右方向、上下方向に移動
させることができ、発信レンズ5から発信される探査波
を左右方向、上下方向に走査させることができる。
【0078】なお、第1の実施の形態では、第1の超音
波モータ13を枠体8の右辺8Dに設け、第2の超音波
モータ17を第1の移動体9の下辺9Bに設けるように
したが、本発明はこれに限らず、第1の超音波モータを
第2の移動体9に設け、第2の超音波モータ17を第2
の移動体10に設けてもよく、この場合には、第1の移
動体9に形成した第1の伝達機構14のラック16を枠
体8側に形成し、第2の移動体10に形成した第2の伝
達機構18のラック20を第1の移動体9側に形成すれ
ばよい。
【0079】また、実施の形態では、図8中のステップ
5のように、常に受信波rが受信素子23を構成する4
個のフォトダイオード23A〜23Dで同時に受信され
る中央のエリア1に位置決めされるように、超音波モー
タ13,17によって探査波Tの照射方向を制御し、探
査波Tを先行車両Bに対して追従させるようにしてい
る。しかし、本発明はこれに限らず、ステップ4の処理
によって先行車両Bが存在することが特定されたエリ
ア、例えばステップ4の処理でフォトダイオード23B
からのみ受信信号が出力されたときにはエリア5を特定
エリアとし、この特定エリアに受信波rを常に位置決め
するように超音波モータ13,17を制御してもよい。
【0080】即ち、ステップ4の処理によって特定され
た特定エリアに対し、受信波rを位置決めするように、
超音波モータ13,17を制御し、この特定エリアを用
いて先行車両Bを追従させてもよい。
【0081】また、各実施の形態では、保持力を有する
アクチュエータとして、超音波モータを用いた場合を例
に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、ステッピン
グモータ等、保持力を有する電動モータによって構成し
てもよい。
【0082】また、第1の実施の形態では、第1の軸方
向を上下方向、第2の軸方向を左右方向とし、第3の実
施の形態では、第1の軸方向を左右方向、第2の軸方向
を上下方向とした場合を例に挙げて述べたが、第2の実
施の形態についても、第1の軸方向を上下方向とし、第
2の軸方向を左右方向として構成してもよいことは勿論
である。
【0083】また、各実施の形態では、先行車両検知装
置に用いた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、後退時における障害物確認に用いてもよく、さらに
オートスピードコントロールのみでなくオートストップ
コントロールに用いてもよいことは勿論である。
【0084】さらに、各実施の形態では、前記受信素子
23を4個のフォトダイオードを2×2で配列して構成
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フ
ォトダイオードの数を2×3、3×3、3×4、…で配
列してもよく、この場合には、エリアの数も実施の形態
よりも多くすることができる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に係る発明
によれば、発信素子から発生するレーザ光を拡散を規制
して絞り込んだビーム状の探査波に変える発信レンズ
を、保持力を有するアクチュエータを用いたレンズ移動
手段によって移動させるようにしたから、発信手段から
発生する探査波を車両の進行方向に向けて揺動させるこ
とができ、受信素子で障害物となる先行車両からの反射
波を受信した場合には、受信素子から受信信号が出力さ
れ、先行車両の存在を捕捉できる。
【0086】また、レンズ移動手段の駆動源には保持力
を有するアクチュエータを用いているから、発信レンズ
を保持するトルクを高めると共に、発信レンズの移動速
度または揺動速度を可変に制御でき、先行車両を捕捉し
た後の追従動作中に、先行車両がカーブや坂道を通過す
る場合でも、保持力を有するアクチュエータを用いたレ
ンズ移動手段によって発信レンズを円滑に移動させ、探
査波を先行車両に追従させることができる。
【0087】請求項2の発明では、レンズ移動手段を平
面上で発信レンズを直交する2軸方向に動かす第1,第
2の軸方向移動機構によって構成し、アクチュエータを
これら第1,第2の軸方向移動機構を直交する軸方向に
動かす第1,第2のアクチュエータによって構成したか
ら、第1のアクチュエータによって第1の軸方向移動機
構を駆動すると、発信レンズは例えば上下方向に移動
し、第2のアクチュエータによって第2の軸方向移動機
構を駆動すると、発信レンズは例えば左右方向に移動す
る。これにより、発信レンズから照射される探査波を車
両の進行方向に対して上下方向、左右方向に走査するこ
とができる。
【0088】請求項3の発明では、第1の軸方向移動機
構を、第1の軸方向に延びる第1のガイドと、第1のア
クチュエータによって該第1のガイドに沿って移動する
第1の移動体とにより構成し、第2の軸方向移動機構
を、第2の軸方向に延びる第2のガイドと、第2のアク
チュエータによって該第2のガイドに沿って移動する第
2の移動体とにより構成したから、第1,第2のアクチ
ュエータを駆動することにより、第1,第2の移動体を
直交する2軸方向に移動し、該発信レンズから照射され
る探査波は車両の進行方向に対して上下方向、左右方向
に走査させることができる。
【0089】請求項4の発明では、レンズ移動手段を平
面上で発信レンズを直交する2軸方向に動かす第1,第
2の軸方向揺動機構によって構成し、アクチュエータを
これら第1,第2の軸方向移動機構をそれぞれの軸方向
に動かす第1,第2のアクチュエータによって構成した
から、第1のアクチュエータによって第1の軸方向揺動
機構を駆動すると、発信レンズは例えば上下方向に揺動
し、第2のアクチュエータによって第2の軸方向揺動機
構を駆動すると、発信レンズは例えば左右方向に揺動す
る。これにより、発信レンズから照射される探査波を車
両の進行方向に対して上下方向、左右方向に走査させる
ことができる。
【0090】請求項5の発明では、第1の軸方向揺動機
構を、第1の軸方向に延びる第1の揺動軸と、第1のア
クチュエータによって該第1の揺動軸を軸中心として第
1の軸周りに揺動される第1の揺動体とにより構成し、
第2の軸方向揺動機構を、第2の軸方向に延びる第2の
揺動軸と、第2のアクチュエータによって該第2の揺動
軸を軸中心として第2の軸周りに揺動される第2の揺動
体とにより構成したから、各アクチュエータを駆動する
ことにより、第1の揺動体、第2の揺動体を2軸方向に
対して揺動させ、該発信レンズから照射される探査波は
車両の進行方向に対して上下方向、左右方向に走査させ
ることができる。
【0091】請求項6の発明では、アクチュエータを超
音波モータによって構成したことにより、回転軸の正逆
を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による先行車両検知装置を示
す全体構成図である。
【図2】レンズ移動機構を示す斜視図である。
【図3】レンズ移動機構を示す一部破断の正面図であ
る。
【図4】発信素子と発信レンズの移動方向との関係を示
す説明図である。
【図5】自車から発信した探査波を走査している状態を
示す説明図である。
【図6】受信素子の各フォトダイオードの配列を正面か
らみた説明図である。
【図7】受信素子によるエリアを正面からみた説明図で
ある。
【図8】第1の実施の形態による先行車両検知処理を示
す流れ図である。
【図9】先行車両を捕捉している状態を示す説明図であ
る。
【図10】先行車両がカーブ走行しているときの探査波
の追従状態を示す説明図である。
【図11】第2の実施の形態に適用されるレンズ移動機
構を示す斜視図である。
【図12】レンズ移動機構を示す一部破断の正面図であ
る。
【図13】第3の実施の形態によるレンズ移動機構を示
す一部破断の正面図である。
【符号の説明】
1 先行車両検知装置(障害物検知装置) 2 探査波発信部(発信手段) 4 発信素子 5 発信レンズ 6,31,6′レンズ移動機構 8,32 枠体 8E,9F,8E′,9F′ ガイド軸 9,9′ 第1の移動体 10,10′ 第2の移動体 11,11′ 第1の軸方向移動機構 12,12′ 第2の軸方向移動機構 13,37,13′ 第1の超音波モータ 17,38,17′ 第2の超音波モータ 21 反射波受信部(受信手段) 22 受信レンズ 23 受信素子 33 第1の揺動体 33E,34B 揺動軸 34 第2の揺動体 35 第1の軸方向揺動機構 36 第2の軸方向揺動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G08G 1/16 G08G 1/16 C H01S 3/00 H01S 3/00 F H02N 2/00 H02N 2/00 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の進行方向に向けて探査波を発信す
    る発信手段と、該発信手段から発信される探査波が障害
    物で反射したときの反射波を受信する受信手段とからな
    る障害物検知装置において、 前記発信手段は、レーザ光を発生する発信素子と、該発
    信素子から発生したレーザ光を透過させることによりビ
    ーム状の探査波に変える発信レンズと、該発信レンズの
    近傍に設けられ発信レンズを移動させるレンズ移動手段
    と、該レンズ移動手段を駆動する保持力をもったアクチ
    ュエータとにより構成したことを特徴とする障害物検知
    装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ移動手段は平面上で前記発信
    レンズを直交する2軸方向に動かす第1,第2の軸方向
    移動機構によって構成し、前記アクチュエータはこれら
    第1,第2の軸方向移動機構を直交する軸方向に動かす
    第1,第2のアクチュエータによって構成してなる請求
    項1記載の障害物検知装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズ移動手段を構成する第1の軸
    方向移動機構は、第1の軸方向に延びる第1のガイド
    と、前記第1のアクチュエータによって該第1のガイド
    に沿って移動される第1の移動体とにより構成し、前記
    第2の軸方向移動機構は、第2の軸方向に延びる第2の
    ガイドと、前記第2のアクチュエータによって該第2の
    ガイドに沿って移動される第2の移動体とにより構成し
    てなる請求項2記載の障害物検知装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズ移動手段は平面上で前記発信
    レンズを直交する2軸方向に動かす第1,第2の軸方向
    揺動機構によって構成し、前記アクチュエータはこれら
    第1,第2の軸方向揺動機構を直交する軸方向に動かす
    第1,第2のアクチュエータによって構成してなる請求
    項1記載の障害物検知装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズ移動手段を構成する第1の軸
    方向揺動機構は、第1の軸方向に延びる第1の揺動軸
    と、前記第1のアクチュエータによって該第1の揺動軸
    を軸中心として第1の軸周りに揺動される第1の揺動体
    とにより構成し、第2の軸方向揺動機構は、第1の軸方
    向に延びる第2の揺動軸と、前記第2のアクチュエータ
    によって該第2の揺動軸を軸中心として第2の軸周りに
    揺動される第2の揺動体とにより構成してなる請求項4
    記載の障害物検知装置。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータは超音波モータによ
    って構成してなる請求項1,2,3,4または5記載の
    障害物検知装置。
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