JPH11326455A - 半導体装置及び試験ボード - Google Patents

半導体装置及び試験ボード

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JPH11326455A
JPH11326455A JP10124712A JP12471298A JPH11326455A JP H11326455 A JPH11326455 A JP H11326455A JP 10124712 A JP10124712 A JP 10124712A JP 12471298 A JP12471298 A JP 12471298A JP H11326455 A JPH11326455 A JP H11326455A
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test
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亮一 高木
Masahiro Ueda
昌弘 植田
Yoshinobu Deguchi
善宣 出口
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    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/319Tester hardware, i.e. output processing circuits
    • G01R31/3193Tester hardware, i.e. output processing circuits with comparison between actual response and known fault free response
    • G01R31/31937Timing aspects, e.g. measuring propagation delay

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テスタのタイミングスキューに依存しない高
精度なタイミングテストが実現可能な半導体装置及びそ
の試験(DUT)ボードを得る。 【解決手段】 クロックCLKはMUX3の一方入力と
して付与される。データDATA1は遅延回路2に付与
されるとともに、レシーバ6の一方入力に付与される。
遅延回路2はデータDATA1を所定時間遅延して遅延
データDDTをMUX3の他方入力に出力する。テスト
モード信号STMはMUX3の制御入力に付与される。
MUX3はテストモード信号STMに基づきクロックC
LK及び遅延データDDTのうち、一方をレシーバ6及
びドライバ8の制御入力に出力する。レシーバ6はデー
タDATA1と基準電圧VREFとを比較し、その比較結
果に基づきバッファリング処理して内部信号を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置(以
下、「LSI」と略す場合あり)の高精度なタイミング
検証試験を実施可能にするための内部の入出力(I/
O)バッファの回路構成等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23に半導体試験装置(以下、「LS
Iテスタ」と略す場合あり)を用いた従来のLSIの試
験実施時の構成を示す。
【0003】LSIテスタ500はテスタ本体504と
テストヘッド506とから構成され、テスタ本体504
は、LSI試験条件として必要なタイミング信号を発生
するタイミングジェネレータ501、立ち上がり,立ち
下がりのタイミング等の波形を決定する波形フォーマッ
タ502、及びデバイス駆動用電源、デバイスのDC測
定部等を有する電源・DC測定ユニット503を有して
いる。テストヘッド506は、テスタ本体504からの
ケーブル507を介して得られる制御信号に基づき被試
験LSI505との間で信号の授受を直接行う。
【0004】被試験LSI505の試験時には、テスト
ヘッド506内に格納されているピンエレクトロニクス
のテスタドライバ509からテスト信号が発生され、そ
のテスト信号はポゴピン510、DUTボード511の
配線512、ソケット513の電極514及びLSIパ
ッケージ515の配線516を介して被試験LSI50
5に印加される。逆にLSI505の動作後の反応信号
は同様の経路を介してLSIテスタ500のテスタコン
パレータ517に伝達され、テスタコンパレータ517
によって期待値EXPとの比較が行われることによりL
SI505が設計通りに動作しているかどうかをLSI
テスタ500が判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにLSIテ
スタ500を用いてLSI505の試験を実施する場
合、昨今、試験項目の一つであるタイミング検証試験の
際に以下に述べる問題が発生してきた。LSI505の
動作が高速化するにつれ、LSI505のインターフェ
ースは数百MHz級のクロックでの動作要求がなされ、
LSI505の製品スペックであるセットアップやホー
ルドタイミング値等が非常に小さくなるため、LSIテ
スタ500を用いて、厳しいタイミング条件でのタイミ
ング検証試験を正確に行うことが困難になってきてい
る。
【0006】具体例を説明するために、従来のI/Oバ
ッファセル520の構成を示した図24と、タイミング
検証試験時のデータ端子521とクロック端子522の
タイミング関係を示した図25とを用いる。
【0007】図24に示すように、クロック端子522
より得られるクロックCLKがクロック入力部611を
介してドライバ524及びレシーバ525の制御入力に
付与される。ドライバ524及びレシーバ525はクロ
ックCLKによって動作制御される。
【0008】また、データ端子521より得られるデー
タDATAはデータ入出力部612を介してレシーバ5
25に一方入力に与えられ、基準電圧入力部607を介
して基準電圧VREFがレシーバ525の他方入力に与え
られる。レシーバ525はデータDATAと基準電圧V
REFとを比較して、その比較結果に基づきバッファリン
グ処理して得られる内部信号を信号出力部610を介し
て内部ロジック523に出力する。
【0009】また、内部ロジック523からの出力は信
号入力部609を介してドライバ525への入力として
取り込み、ドライバ525の出力がデータ入出力部12
を介してデータ端子521に出力される。
【0010】例えば、被試験LSI505に搭載された
I/Oバッファセル520のクロックCLKに対するデ
ータDATAのセットアップタイミングの製品規格を仮
に0.2nsとして、セットアップタイム0.2nsの
タイミング条件を被試験LSI505内のI/Oバッフ
ァセル520が満足するか否かのタイミング検証試験を
LSIテスタ500を用いて行う場合を考える。
【0011】図25のデータDATAの波形がL1で、
クロックCLKの波形がL3の場合のセットアップタイ
ムTS0のタイミング検証試験を行う場合でも、実際に
はデータDATAとクロックCLKそれぞれにスキュー
αが生じるため、データDATAの位相が波形L2のよ
うに早くなり、クロックCLKの位相が波形L4のよう
に遅くなると、当所設定したセットアップタイムTS1
よりかなり大きいセットアップタイムTS2でタイミン
グ検証試験を行ってしまうことになる。
【0012】具体的には、LSIテスタ500が発生す
る信号のタイミングスキューによる信号伝搬時間のばら
つきが±0.15ns、DUTボード511の配線51
2やソケット513の電極514の長さによる信号伝搬
時間のばらつきが±0.05ns、パッケージ515の
配線516の長さによる信号伝搬時間のばらつきが±
0.1nsとすると、クロックCLKとデータDATA
との信号の位相差は最大0.6nsとなる。
【0013】したがって、クロックCLKがデータDA
TAより0.6nsの位相遅れがある場合でも、製品規
格のセットアップである0.2nsを確実に保証するた
めにはテスタプログラム値を−0.4ns(クロックC
LKの位相をデータDATAより0.4nsを早める)
としなければならない。なぜならば、テスタプログラム
値tpを−0.4nsより大きな値に設定にすると、ク
ロックCLKがデータDATAより0.6nsの位相遅
れがある場合に、0.2より大きい(tp+0.6)の
セットアップタイムでタイミング検証試験が行われるこ
とになり、セットアップタイム0.2nsを満足しない
被試験LSI505を誤って良と判定してしまう危険性
があるからである。
【0014】しかしながら、テストプログラム値tpを
−0.4nsに設定したところで、LSIテスタ500
のタイミングスキューは存在するため、実際にLSI5
05に印加されるタイミングが最悪の場合(データDA
TAがクロックCLKより0.6nS位相が遅れる場
合)、−1.0nsをとりうる可能性がある。
【0015】上記最悪のタイミングがLSI505に印
加された場合には、本来なら良と判定されるべき被試験
LSI505の大半が不良と判定されることになり、L
SI505の歩留りの極端な低下を招く事態となる。
【0016】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、テスタのタイミングスキューに依存しな
い高精度なタイミング検証試験が実現可能な半導体装置
及びその試験(DUT)ボードを得ることを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の半導体装置は、前記第1及び第2の入力信号並
びに第1のテストモード信号を受け、前記第1の入力信
号をバッファリング処理して内部信号を出力する第1の
入出力バッファセルを有しており、前記第1の入出力バ
ッファセルは、前記第1の入力信号を受け、前記第1の
入力信号を所定の遅延時間遅延させて第1の遅延入力信
号を出力する遅延手段と、前記第1のテストモード信号
に基づき、前記第1の遅延入力信号及び前記第2の信号
のうち一方の信号を第1の選択信号として出力する第1
の入力信号選択手段と、前記第1の選択信号に基づき動
作制御され、前記第1の入力信号をバッファリング処理
して前記内部信号を出力する内部信号出力手段とを備え
ている。
【0018】また、請求項2記載の半導体装置は、前記
第2の入力信号に基づき動作制御され、前記内部信号を
バッファリング処理して出力信号を外部に出力する第2
の入出力バッファセルをさらに備えている。
【0019】また、請求項3記載の半導体装置は、前記
内部信号に対して所定の信号処理を施して信号処理済み
信号を出力する内部信号処理回路と、第2のテストモー
ド信号を受け、該第2のテストモード信号に基づき、前
記信号処理済み信号の前記第1及び第2の入出力バッフ
ァセルへの出力の有効/無効を制御する信号制御手段と
をさらに備えている。
【0020】また、請求項4記載の半導体装置は、前記
内部信号に対して所定の信号処理を施して信号処理済み
信号を出力する内部信号処理回路と、第2のテストモー
ド信号を受け、該第2のテストモード信号に基づき、前
記信号処理済み信号及び前記内部信号のうち一方の信号
を第2の選択信号として出力する第2の信号選択手段
と、前記第2の入力信号に基づき動作制御され、前記第
2の選択信号をバッファリング処理して出力信号を外部
に出力する第2の入出力バッファセルとをさらに備えて
いる。
【0021】また、請求項5記載の半導体装置におい
て、前記遅延手段は、複数のインバータを直列に接続し
てなるインバータチェーンを備え、前記複数のインバー
タのうち初段のインバータの入力部に前記第1の入力信
号を受け、前記複数のインバータそれぞれの信号伝搬遅
延時間を制御するインバータ遅延時間制御手段と、前記
複数のインバータの出力のうち一の出力に関連した信号
を前記第1の遅延入力信号として選択的に出力するセレ
クタとを備えている。
【0022】また、請求項6記載の半導体装置におい
て、前記複数のインバータの最終段のインバータの出力
が初段のインバータの入力に接続されることにより、前
記複数のインバータはループ接続され、前記複数のイン
バータは3以上の奇数個のインバータを含み、前記イン
バータ遅延時間制御手段は、ループ接続された前記3以
上の奇数個のインバータを発振させて得られる発振信号
の所定期間内の発振回数と基準発振回数とを比較して、
その比較結果を出力する信号比較手段と、前記比較結果
に基づき前記信号伝搬遅延時間を決定し、前記信号伝搬
遅延時間を指示する制御信号を前記複数のインバータに
与える制御信号出力手段とを含んでいる。
【0023】また、請求項7記載の半導体装置は、前記
複数のインバータの信号伝搬遅延時間の総計は、前記第
1の入力信号の周期と同じ時間に設定されている。
【0024】この発明にかかる請求項8記載の試験ボー
ドは、第1及び第2の入力端子と、前記第2の入力端子
より得られる信号に基づき動作制御され、前記第1の入
力端子より得られる信号をバッファリング処理して内部
信号を出力する入出力バッファセルとを少なくとも有す
る半導体装置の試験用のボードであって、第1の信号伝
搬遅延時間で自身を伝搬する信号を遅延させる第1の遅
延手段と、前記第1の信号伝搬遅延時間とは異なる第2
の信号伝搬遅延時間で自身を伝搬する信号を遅延させる
第2の遅延手段と、第1のテスト信号を受け、第1のテ
ストモード時に、前記第1のテスト信号を前記第1の遅
延手段を介して前記半導体装置の前記第1の入力端子に
付与する第1の信号伝送線路を形成するとともに、前記
第1のテスト信号を第2の遅延手段を介して前記半導体
装置の前記第2の入力端子に付与する第2の信号伝送線
路を形成する信号伝送線路形成手段とを備えている。
【0025】また、請求項9記載の試験ボードにおい
て、前記第2の信号伝搬遅延時間は前記第1の信号伝搬
遅延時間よりも長く設定され、第3の信号伝搬遅延時間
で自身を伝搬する信号を遅延させる第3の遅延手段と、
前記第3の信号伝搬遅延時間より短い第4の信号伝搬遅
延時間で自身を伝搬する信号を遅延させる第4の遅延手
段とをさらに備え、前記信号伝送線路形成手段は、第2
のテスト信号をさらに受け、第2のテストモード時に、
前記第2のテスト信号を前記第3の遅延手段を介して前
記半導体装置の前記第1の入力端子に付与する第3の信
号伝送線路を形成するとともに、前記第2のテスト信号
を前記第4の遅延手段を介して前記半導体装置の前記第
2の入力端子に付与する第4の信号伝送線路を形成して
いる。
【0026】また、請求項10記載の試験ボードにおい
て、試験対象となる前記半導体装置は、所定の条件設定
時に前記第1の入力入力端子より得られる信号を論理的
な信号処理を施すことなく出力可能な出力端子をさらに
有し、前記試験用ボートは、第3の信号伝搬遅延時間で
自身を伝搬する信号を遅延させる第3の遅延手段と、前
記第3の信号伝搬遅延時間と同一時間の第4の信号伝搬
遅延時間で自身を伝搬する信号を遅延させる第4の遅延
手段と、所定の許容出力時間で自身を伝搬する信号を遅
延させる許容出力時間遅延手段とをさらに備え、前記信
号伝送線路形成手段は、第2のテスト信号をさらに受
け、出力時間テスト用第1のモード時に、前記第2のテ
スト信号を前記第4の遅延手段及び前記許容出力時間遅
延手段を介して得られる信号を第1の比較信号として外
部に出力可能な第1の出力時間テスト用信号伝送線路を
形成し、出力時間テスト用第2のモード時に、前記第1
及び第2のテスト信号を前記第3及び第4の遅延手段を
介して前記第1及び第2の入力端子にそれぞれ接続する
第2及び第3の出力時間テスト用信号伝送線路を形成す
るとともに、前記出力端子より得られる信号を第2の比
較信号として外部に出力可能な第4の出力時間テスト用
信号伝送線路を形成している。
【0027】また、請求項11記載の試験ボードにおい
て、前記信号伝送線路形成手段は、前記第1のテストモ
ード時に、前記第1の入力端子を第1の終端抵抗を介し
て終端するとともに、前記第2の入力端子を第2の終端
抵抗を介して終端している。
【0028】また、請求項12記載の試験ボードにおい
て、前記第2の入力端子は第1及び第2の差動入力端子
を含み、前記半導体装置は前記第1及び第2の差動入力
端子より得られる信号に基づき動作制御され、前記信号
伝送線路形成手段は、前記第1のテストモード時に、前
記第1のテスト信号を前記第2の遅延手段を介して前記
半導体装置の前記第2の入力端子の前記第1の差動入力
端子に接続するとともに、前記第2の差動入力端子に固
定電圧を付与している。
【0029】また、請求項13記載の試験ボードにおい
て、前記信号伝送線路形成手段は、前記第1のテストモ
ード時に、前記第1の入力端子を第1の終端抵抗を介し
て終端するとともに、前記第1,第2の差動入力端子間
を抵抗素子で接続している。
【0030】また、請求項14記載の試験ボードにおい
て、前記第1及び第2の信号伝送線路は、電磁リレー、
MOSトランジスタあるいはパワースプリッタを用いて
前記第1のテスト信号からの伝送線路を2つに分岐させ
ることにより形成される。
【0031】また、請求項15記載の試験ボードにおい
て、前記第1及び第2の遅延手段は、長さによって遅延
時間が決定する同軸ケーブル、あるいは所定の設定操作
によって遅延時間が設定可能なアクティブ遅延素子を用
いて形成される。
【0032】
【発明の実施の形態】<<実施の形態1>>図1はこの
発明の実施の形態1であるLSIのI/Oバッファセル
の構成を示す回路図である。
【0033】I/Oバッファセル1は外部に設けられた
データ端子5、クロック端子13及びテストモード端子
14それぞれを介して信号の授受が可能である。なお、
データ端子5、クロック端子13及びテストモード端子
14はボンディングパッドあるいはパッケージ端子とし
て設けられる。
【0034】クロック端子13より入力されるクロック
CLKはクロック入力部11を介してマルチプレクサ
(MUX)3の一方入力として付与される。データ端子
5より入力されるデータDATA1はデータ入出力部1
2を介して遅延回路2に付与されるとともに、レシーバ
6の一方入力に付与される。
【0035】遅延回路2はデータDATA1を所定時間
遅延して遅延データDDTをMUX3の他方入力に出力
する。テストモード端子14より入力されるテストモー
ド信号STMはMUX3の制御入力に付与される。MU
X3はテストモード信号STMに基づきクロックCLK
及び遅延データDDTのうち、一方をレシーバ6及びド
ライバ8の制御入力に出力する。
【0036】レシーバ6及びドライバ8は制御入力より
得られる信号に基づき動作制御され、レシーバ6は基準
電圧入力部7を介して基準電圧VREFを他方入力に受け
る。なお、基準電圧VREFは外部から与えても、LSI
内部で発生するようにしてもよい。そして、レシーバ6
はデータDATA1と基準電圧VREFとを比較し、その
比較結果に基づきバッファリング処理して内部信号(L
SIの内部回路と授受する信号)を信号出力部10から
内部回路(図示せず)に出力する。
【0037】ドライバ8は信号入力部9を介して得られ
る内部信号をドライブしてその出力信号をデータ入出力
部12を介してデータ端子5からデータDATA1とし
て出力する。
【0038】なお、遅延回路2の遅延時間Δt2は、M
UX3の遅延時間Δt3を製品のタイミング規格より差
し引いた値とする。すなわち、T23=(Δt2+Δt
3)がセットアップタイム等の製品のタイミング規格と
なる。
【0039】上記構成の実施の形態1のLSIを通常動
作させる場合は、クロックCLKの選択を指示するテス
トモード信号STMをテストモード端子14に付与すれ
ばよい。
【0040】一方、図23で示したようにLSIテスタ
500を、DUTボード511及びソケット513を用
いたタイミング検証試験を実施の形態1のLSIに対し
て行う場合は以下のようになる。
【0041】まず、遅延データDDTの選択を指示する
テストモード信号STMを与え、この状態で所定のクロ
ックをデータDATA1としてデータ端子5に与える。
すると、レシーバ6の一方入力に付与される所定クロッ
クに対して制御入力に付与される所定のクロックは正確
に遅延時間T23遅延したクロックとなる。
【0042】例えば、遅延時間T23を0.2nsに設
定すれば、セットアップタイム0.2nsのタイミング
条件で正確なタイミング検証を実施の形態1のLSIに
対して行うことができる。
【0043】この際、レシーバ6の一方入力及び制御入
力に付与される、データDATA1として得られたの全
く同一のクロックであり、LSIテスタ500〜被試験
LSI505に至るまでの信号伝搬経路が同一になるた
め、LSIテスタ500が発生する信号のタイミングス
キュー、DUTボード511の配線512やソケット5
13の電極514の長さのばらつきによる信号伝搬時間
のばらつき及びパッケージ515の配線516の長さば
らつきによる信号伝搬時間のばらつきが実施の形態1の
LSIのタイミング検証時に生じることはあり得ない。
【0044】その結果、上記したように、データ端子5
に所定のクロックを用いてタイミング検証試験を行うこ
とにより、実施の形態1のLSIに対する高精度なタイ
ミング検証試験を行うことができる。
【0045】加えて、実施の形態1のLSIのタイミン
グ試験を行うLSIテスタ500等のテスト装置は高性
能なものを用いることなく、実施の形態1のLSIに対
する高精度なタイミング検証試験を行うことができるた
め、テストコストを上昇させることはない。
【0046】なお、テストモード端子14を設けること
なく、データ端子5より得られるデータDATA1に基
づきテストモード信号STMを内部で発生させてテスト
モード入力部4に付与する構成も理論的には可能であ
る。
【0047】<<実施の形態2>>図2は実施の形態2
のLSIの構成を示す説明図である。同図に示すよう
に、実施の形態2のLSIはI/Oバッファセル15及
び16から構成される。I/Oバッファセル15は図1
で示した実施の形態1のI/Oバッファセル1と同じ構
成をしている。一方、I/Oバッファセル16は図1で
示した実施の形態1のI/Oバッファセル1を用いて、
常にMUX3がクロックCLKを選択するように設定し
ても、I/Oバッファセル1の構成から、遅延回路2、
MUX3及びテストモード入力部4を取り除いた従来構
成のセルを用いてもよい。なお、図1と同様の部分につ
いては同一の参照符号を付しその説明を適宜省略する。
【0048】データ端子5より入力されるデータDAT
A1はI/Oバッファセル15のデータ入出力部12に
付与される。また、テストモード端子14より入力され
るテストモード信号STMはI/Oバッファセル15の
テストモード入力部4に付与される。
【0049】また、I/Oバッファセル15の信号出力
部10はI/Oバッファセル16の信号入力部9に直接
接続される。クロックCLKが入力されるクロック端子
13はI/Oバッファセル15のクロック入力部11及
びI/Oバッファセル16のクロック入力部11に共通
に付与される。そして、I/Oバッファセル16のデー
タ入出力部12よりデータDATA2がデータ端子17
から出力される。
【0050】このような構成の実施の形態2のLSI
は、タイミング検証試験時にI/Oバッファセル15で
フェッチしたデータDATA1をI/Oバッファセル1
6を介してデータ端子17からデータDATA2として
外部に出力することにより、テスト内容を容易にモニタ
することができる。
【0051】<<実施の形態3>>図3は実施の形態3
のLSIの構成を示す説明図である。同図に示すよう
に、実施の形態2のLSIはI/Oバッファセル15,
16、バッファ18、MUX19及びランダムロジック
20から構成される。I/Oバッファセル15,16は
図2で示した実施の形態2と同様な内部構成である。な
お、図1と同様の部分については同一の参照符号を付し
その説明を適宜省略する。
【0052】I/Oバッファセル15の信号出力部10
はバッファ18の入力に接続される。バッファ18は出
力の一方をMUX19の一方入力に接続し、他方をラン
ダムロジック20に出力する。MUX19は他方入力に
ランダムロジック20からの出力を受ける。MUX19
は制御入力にテストモード端子21より得られるマルチ
プレクサ制御信号S19を受ける。
【0053】他の構成は図2で示した実施の形態2のL
SIと同様であるため説明を省略する。
【0054】このような構成の実施の形態3のLSI
は、通常動作時にMUX3によるクロックCLKの選択
を指示するテストモード信号STMをテストモード端子
14に与え、MUX19によるランダムロジック20の
出力の選択を指示するマルチプレクサ制御信号S19を
テストモード端子21に与えることにより、ランダムロ
ジック20はI/Oバッファセル15の信号出力部10
から得られる信号に基づき演算処理を行いその処理結果
をI/Oバッファセル16の信号入力部9に出力するこ
とができる。
【0055】一方、テスト動作時にMUX3による遅延
データDDTの選択を指示するテストモード信号STM
をテストモード端子14に与え、MUX19によるバッ
ファ18の出力の選択を指示するマルチプレクサ制御信
号S19をテストモード端子21に与えることにより、
I/Oバッファセル15でフェッチしたデータDATA
1をI/Oバッファセル16を介してデータ端子17か
らデータDATA2として外部に容易に出力することが
できる。
【0056】実施の形態3のLSIは、通常動作時には
ランダムロジック20の演算処理結果の出力用に設けら
れたデータ端子17を、テスト動作時にI/Oバッファ
セル15にフェッチされたデータDATA1の出力用に
用いることにより、外部端子数の有効を利用を図ること
ができる。
【0057】なお、テストモード端子21を設けること
なく、テストモード端子14より得られるテストモード
信号STMに基づきマルチプレクサ制御信号S19を内
部で生成してMUX19の制御入力に与えるように構成
してもよい。
【0058】<<実施の形態4>> <第1の構成>図4及び図5は実施の形態4のLSIに
おける遅延回路の第1の構成の内部構成を示す回路図で
ある。
【0059】図4及び図5に示すように、遅延回路2の
入力部2Aはトランスファゲート64を介してインバー
タチェーン33の初段のインバータ34に入力されると
ともに、インバータ27に入力される。
【0060】インバータチェーン33は17個のインバ
ータ(16個のインバータ34+1個のインバータ2
5)を直列に接続し、インバータ25の出力をトランス
ファゲート63を介して初段のインバータ34の入力に
接続することにより構成される。すなわち、上記17個
のインバータはループ接続される。16個のインバータ
34及びインバータ25は電源制御線39を制御入力に
共通に受け、それぞれの出力(初段のインバータ34は
入力も)が、17個の(差動)バッファB1〜B17の
うち対応するバッファの一方入力に出力される。
【0061】バッファB1〜B17の他方入力は共通に
基準電圧Vrを受ける。そして、バッファB1〜B17
のうちBi(i=1,3,…,17)は非反転出力をマ
ルチプレクサMiのA入力に出力し反転出力をマルチプ
レクサMiのB入力に出力する。一方、バッファB1〜
B17のうちBj(j=2,4,…,16)は反転出力
をマルチプレクサMjのA入力に出力し非反転出力をマ
ルチプレクサMjのB入力に出力する。
【0062】マルチプレクサM1〜M17は制御入力に
I/Oバッファ入力部51eより得られる信号に基づ
き、A入力及びB入力に得られる信号のうち一方の信号
をセレクタ50に出力する。
【0063】セレクタ50はI/Oバッファ入力部51
a〜51dより得られる信号に基づき、マルチプレクサ
M1〜M17の出力のうち、一の出力を遅延データDD
Tとして出力する。
【0064】テストモード関連信号入力部28より得ら
れる信号はインバータ24を介してトランスファゲート
63のNMOSトランジスタのゲートに入力される。な
おテストモード関連信号入力部28には、テストモード
端子14より得られるテストモード信号STMに基づき
内部で生成される信号が入力される。
【0065】クロック入力部38より得られる信号はバ
ッファ181を介してトランスファゲート36のNMO
Sトランジスタのゲートに入力される。
【0066】インバータ27の出力はトランスファゲー
ト36、ラッチ部65を介してカウンタ37に入力され
る。カウンタ37は5個のDフリップフロップ371〜
375間のQ出力とクロック入力との直列接続により構
成され、ラッチ部65の出力を初段のDフリップフロッ
プ371のクロック入力に受ける。また、Dフリップフ
ロップ371〜375はそれぞれ自身の反転Q出力がD
入力に接続される。
【0067】データ入力部69より得られる信号はバッ
ファ182を介してDフリップフロップ681のD入力
に付与され、スキャンクロック入力部70より得られる
信号はバッファ183を介してDフリップフロップ68
1〜685のクロック入力に共通に付与される。
【0068】Dフリップフロップ681〜685はQ出
力とD入力との直列接続により構成され、Dフリップフ
ロップ681〜685の反転Q出力がトランスファゲー
ト671〜675を介してカウンタレジスタ44のラッ
チ部441〜445にそれぞれラッチされる。
【0069】テストモード関連信号入力部28より得ら
れる信号がインバータ66で反転されて、トランスファ
ゲート671〜675のNMOSトランジスタのゲート
に共通に付与される。
【0070】EX−NORゲート711〜715はそれ
ぞれカウンタ37のDフリップフロップ371〜375
のQ出力を一方入力に受け、カウンタレジスタ44のラ
ッチ部441〜445のラッチデータを他方入力に受け
る。
【0071】ANDゲート46はEX−NORゲート7
11〜715の出力を受け、そのAND演算結果をイン
バータ26を介して、トランスファゲート47のNMO
Sトランジスタのゲートに出力する。
【0072】クロック入力部45より得られる信号はバ
ッファ184、トランスファゲート47、ラッチ部23
を介してカウンタ部43に与えられる。
【0073】カウンタ部43は、Q出力とクロック入力
とが直列に接続された4個のDフリップフロップ431
〜434により構成される。また、Dフリップフロップ
431〜434はそれぞれ自身の反転Q出力とD入力と
が接続される。
【0074】Dフリップフロップ431〜434のQ出
力はそれぞれ可変抵抗部41のNMOSトランジスタ4
0a〜40dのゲートにそれぞれ付与される。NMOS
トランジスタ40a〜40dは電源と電源制御線39と
の間に並列に設けられる。
【0075】このような構成において、インバータチェ
ーン33内の16個のインバータ34それぞれの信号伝
搬遅延時間(比較的小さな遅延時間)は電源制御線39
の制御電位によって決定することができる。また、I/
Oバッファ入力部51a〜51eに与える信号によっ
て、マルチプレクサM1〜M17のうちの一の出力を遅
延データDDTとしてデータ端子5から出力させること
により比較的大きな遅延時間の変動を制御できる。
【0076】図4及び図5で示した例では17段のイン
バータチェーンを示しているが、遅延回路2による入力
部2Aで得られた信号がインバータチェーン33を経由
してトランスファゲート36に到達する遅延時間Δt3
6を1.7nsとした場合に、インバータチェーン33
を伝搬するクロック信号が、トランスファゲート63、
インバータ27、トランスファゲート36及びラッチ部
65を介して、カウンタ37で17回カウントされれ
ば、インバータ34の一段あたりの信号伝搬遅延時間は
100psとなる。また、遅延時間Δt36を510p
sとして同様に17回のクロック入力をカウンタ37で
カウントすればインバータ34の一段あたりの信号伝搬
遅延時間は30psとなる。
【0077】なお、インバータ27の信号伝搬遅延時間
を無視できるレベルに設定したり、インバータ27の信
号伝搬遅延時間を加味してカウンタ37のカウント数を
決定するようにする等により、インバータ27の存在に
よって生じる悪影響を取り除くことができる。
【0078】遅延時間Δt36はクロック入力部38か
ら周期(2・Δt36)のクロックを与えて、そのクロ
ックが“H”の期間(Δt36)中(トランスファゲー
ト36がオン状態)において、インバータチェーン33
の所定のエッジ変化(“H”立ち上がり、あるいは
“L”立ち下がり)をカウンタ37によってカウントさ
せることにより設定することができる。なお、カウンタ
37にカウントさせる際、テストモード関連信号入力部
28に“L”の信号を与えてトランスファゲート63を
オン状態にしておく必要がある。
【0079】カウンタレジスタ44のラッチ部441〜
445にラッチされる設定カウント値は以下のようにし
て予め格納する。データ入力部69より5ビットのシリ
アルデータをスキャンクロック入力部70に与えるスキ
ャンクロックに同期させて順次入力することにより、D
フリップフロップ681〜685に5ビットシリアルデ
ータを書き込み、Dフリップフロップ681〜685に
書き込まれたデータがトランスファゲート671〜67
5を介して、上記設定カウント値としてカウンタレジス
タ44のラッチ部441〜445にラッチされる。な
お、カウンタレジスタ44への設定カウント値の設定の
際、テストモード関連信号入力部28に与える信号を
“L”にしてトランスファゲート671〜675をオン
状態にしておく必要がある。
【0080】カウンタレジスタ44への設定カウント値
が設定された後、クロック入力部45から、クロック入
力部38から周期(2・Δt36)のクロックを与える
とともに、(2・Δt36)の2倍以上の周期のクロッ
クをカウンタ設定クロック入力部45から与えることに
より、カウンタ部43のカウント値を“1”から1ずつ
繰り上げる。
【0081】カウンタ37でカウントされるカウント値
とカウンタレジスタ44のカウント値が不一致の場合、
EX−NORゲート711〜715のうちいずれかの出
力が“L”となるため、ANDゲート46の出力は
“L”となり、ANDゲート46の“L”がインバータ
26で“H”に反転されてトランスファゲート47のN
MOSトランジスタのゲートに付与されるため、カウン
タ部43によるカウンタ設定クロック入力部45から与
えられるクロックのカウント動作が続行される。
【0082】カウンタ37でカウントされるカウント値
とカウンタレジスタ44の設定カウント値が一致した場
合、EX−NORゲート711〜715のすべての出力
が“H”となるため、ANDゲート46の出力は“H”
となるため、カウンタ部43によるカウント動作が終了
し、電源制御線39の制御電位が決定する。
【0083】このように、電源制御線39の制御電位を
決定しインバータチェーン33の各インバータ34の信
号伝搬遅延時間及びインバータ24の信号伝搬遅延時間
が設定された後、テストモード関連信号入力部28にテ
スト信号“H”を印加し、テストモード状態にする。こ
の状態では、遅延回路2の入力部2AにデータDATA
を印加することができ、データDATAはインバータチ
ェーン33の初段インバータ34の入力部に伝達する。
上述したように、インバータチェーン33の何段目のイ
ンバータ34を選択するかは、I/Oバッファ入力部5
1a〜51eに入力される信号によって決定される。
【0084】このように、実施の形態4のLSIにおけ
る遅延回路の第1の構成によれば、チップ内部で高分解
能の遅延時間でデータDATAを遅延させて遅延データ
DDTを出力することができるため、実施の形態4の第
1の構成のLSIに対して高精度なタイミング検証テス
トを実施することができる。
【0085】マルチプレクサM1〜M17は、遅延回路
2の入力部2Aに印加された波形と同じ真理値あるいは
反転した真理値にするために設けられ、バッファB1〜
B17の出力信号を適宜選択して出力する。また、テス
トモード時にテストモード関連信号入力部28より得ら
れるテスト信号は“H”にすれば、トランスファゲート
63はオフしインバータチェーン33が自走することは
停止され、トランスファゲート64はオンしデータDA
TA1をインバータチェーン33に伝達する。ラッチ部
65はトランスファゲート36がオフ状態のときにカウ
ンタ37のDフリップフロップ371のクロック入力が
不確定になることを避けるために設けられる。
【0086】<第2の構成>図6及び図7は、実施の形
態4のLSIにおける遅延回路2の第2の構成の内部構
成を示す回路図である。同図に示すように、インバータ
チェーン83は17個のインバータを(16個の2出力
インバータC1〜C16と1個のインバータ25)直列
にループ接続することにより構成される。
【0087】2出力インバータC1〜C16のうち、C
i(i=1,3,…,15)は非反転出力をマルチプレ
クサMiのA入力に出力し、反転出力をマルチプレクサ
MiのB入力に出力する。一方、2出力インバータC1
〜C16のうち、Cj(j=2,4,…,16)は反転
出力をマルチプレクサMjのA入力に出力し、非反転出
力をマルチプレクサMjのB入力に出力する。
【0088】マルチプレクサM1〜M16は制御入力に
I/Oバッファ入力部51eより得られる信号に基づ
き、A入力及びB入力に得られる信号のうち一方の信号
をセレクタ50に出力する。
【0089】各マルチプレクサM1〜M16の出力はバ
ッファ82を介してセレクタ50に与えられる。セレク
タ50はI/Oバッファ入力部51a〜51dより得ら
れる信号に基づき、バッファ82を介して得られるマル
チプレクサM1〜M16の出力のうち、一の出力を遅延
データDDTとして出力する。
【0090】なお、他の構成は、図4及び図5で示した
遅延回路2の第1の構成と同様である。このような構成
の遅延回路2を有する実施の形態4の第2の構成のLS
Iは、実施の形態4の第1の構成のLSIと同様、チッ
プ内部で高分解能の遅延時間でデータDATAを遅延さ
せて遅延データDDTを出力することができるため、実
施の形態4の第2の構成のLSIに対して高精度なタイ
ミング検証テストを実施することができる。
【0091】<第3の構成>なお、インバータチェーン
33内の16個のインバータ34及びインバータ25を
ループする遅延時間総和を、テスト時に入力部2Aに入
力されるテストクロックの周期と同一時間に設定する
と、以下のようにセットアップタイム検証とともにホー
ルドタイム検証試験を行うことができる。
【0092】上記遅延時間総和が上記テストクロックの
半周期以上の場合は、実質的にはテストクロックの位相
を(テストクロック周期−上記遅延時間総和)進めたこ
とになる。
【0093】その結果、テストクロックをデータ端子5
に与えるだけで、テストクロックをテスタ等で出力する
場合に生じるテストクロックのタイミングスキューには
依存することなく、上記(テストクロック周期−上記遅
延時間総和)をホールドタイムとしたホールドタイム検
証試験を行うこともできる。
【0094】このように、実施の形態4の第3の構成
は、インバータチェーン33内の16個のインバータ3
4及びインバータ25をループする遅延時間総和を、テ
スト時に入力部2Aに入力されるテストクロックの周期
と同一時間に設定することにより、セットアップタイム
検証は勿論、ホールドタイム検証用の遅延時間を設定す
ることもできる。
【0095】<<実施の形態5>> <第1の構成>前述の実施の形態1から実施の形態4は
LSIチップ内部の改良、特にI/Oバッファセル内の
回路構成の改良について示してきたが、試験時に被試験
用LSIを搭載するDUTボードの構成でも同様なこと
が実現できる。そこで、LSI内部ではなく、LSIテ
スタ〜デバイス(LSI)の端子(パッケージ、LSI
チップのパッドでも構わない)間の信号伝搬経路上にタ
イミングディレイを設けたDUTボード1が実施の形態
5である。
【0096】図8は実施の形態5であるDUTボードの
第1の構成を示す説明図である。同図に示すように、L
SIテスタ500のドライバ100から出力された信号
は、DUTボード102A上の(電磁)リレー101及
び伝送線路103を介してデバイス99のデータ端子1
05に伝達される。伝送線路103上には同軸ケーブル
104が設けられる。
【0097】さらにLSIテスタ500のドライバ10
0から出力された信号は、DUTボード102A上のリ
レー101、伝送線路106及びリレー110を介して
デバイス99のクロック端子107に伝達される。伝送
線路106上には同軸ケーブル108が設けられる。ま
た、ドライバ109の出力は伝送線路111に接続さ
れ、伝送線路111上に同軸ケーブル113が設けられ
る。
【0098】このとき、クロック系の伝送線路106上
に設けられた同軸ケーブル108を、データ系の伝送線
路103上に設けられた同軸ケーブル104よりも、セ
ットアップタイムTsに相当する分長くする。セットア
ップタイムTsは例えば200ps等が考えられる。
【0099】なお、クロック端子108に接続していた
LSIテスタ500のドライバ109の出力は、デバイ
ス99の近傍に設けたリレー110により遮断される。
デバイス99の近傍にリレー110を設ける理由は、L
SIテスタ500のドライバ109から出力される信号
の伝送線路111の浮遊容量112の容量負荷をなくす
ためである。なお、114,115はレシーバである。
【0100】図9は実施の形態5の第1の構成のDUT
ボード102Aを用いてデバイス99に対してタイミン
グ検証を行う場合のテスト内容を示すタイミング図であ
る。
【0101】同図に示すように、LSIテスタ500の
ドライバ100の出力S100が変化すると、信号S1
00が同軸ケーブル104を伝搬する遅延時間T104
遅れてデータ入力端子105に伝わり、信号S100が
同軸ケーブル108を伝搬する遅延時間T108(=T
104+Ts)遅れてクロック端子107に伝わる。
【0102】したがって、セットアップタイムTsが
0.2nsになるように同軸ケーブル104及び同軸ケ
ーブル108の長さを設定すれば、セットアップタイム
0.2nsのタイミング条件で正確なタイミング検証を
実施の形態1のLSIに対して行うことができる。
【0103】この際、DUTボード102Aは、LSI
テスタ500から発生する同一の信号をリレー101に
よって2つに分岐してデバイス99のデータ入力端子1
05及びクロック端子107に付与しているため、LS
Iテスタ500が発生する信号のタイミングスキュー、
DUTボード511の配線512が実施の形態5の第1
の構成のDUTボード102Aを用いたLSIのタイミ
ング検証時に生じることはあり得ない。
【0104】その結果、実施の形態5の第1の構成のD
UTボード102Aにデバイス99を用いてタイミング
検証を行うことにより、デバイスに対する高精度なタイ
ミング試験を行うことができる。
【0105】加えて、DUTボード102A上で一度D
UTボード上でリレーの設置、同軸ケーブルの長さ設定
をしてしまえば、物理的な電気長が固定される。量産工
場では温度が一定になるよう管理されており、テスト環
境下においてはタイミングが狂う要因がない。したがっ
て、量産時においてはいつも安定した時間差が実現で
き、高精度なタイミング検証試験が実現可能となる。ま
た、同軸ケーブルは長さを調整することにより、容易に
タイミング条件を変更することができる。
【0106】<第2の構成>図10は実施の形態5であ
るDUTボードの第2の構成を示す説明図である。同図
に示すように、LSIテスタ500のドライバ109か
ら出力された信号は、DUTボード102B上のリレー
122、伝送線路120を介してデバイス99のデータ
端子105に伝達される。伝送線路120上には同軸ケ
ーブル121が設けられる。
【0107】さらにLSIテスタ500のドライバ10
9から出力された信号は、DUTボード102B上のリ
レー122、伝送線路111及びリレー110を介して
デバイス99のクロック端子107に伝達される。伝送
線路111上には同軸ケーブル113が設けられる。
【0108】このとき、データ系の伝送線路120上に
設けられた同軸ケーブル121を、クロック系の伝送線
路111上に設けられた同軸ケーブル113よりも、ホ
ールドタイムThに相当する分長くする。ホールドタイ
ムThは例えば400ps等が考えられる。
【0109】なお、データ入力端子105に接続してい
たLSIテスタ500のドライバ100の出力は、デバ
イス99の近傍に設けたリレー124により遮断され
る。デバイス99の近傍にリレー124を設ける理由
は、LSIテスタ500のドライバ100から出力され
る信号の伝送線路103の浮遊容量123の容量負荷を
なくすためである。なお、114,115はコンパレー
タである。また、伝送線路106(同軸ケーブル10
8)はスイッチ116,117によって確実に遮断され
る。
【0110】図11は実施の形態5の第2の構成のDU
Tボード102Bを用いてデバイス99に対してタイミ
ング検証を行う場合のテスト内容を示すタイミング図で
ある。
【0111】同図に示すように、LSIテスタ500の
ドライバ109の出力信号S109が変化すると、信号
S109が同軸ケーブル121を伝搬する遅延時間T1
21遅れてデータ入力端子105に伝わり、信号S10
9が同軸ケーブル113を伝搬する遅延時間T113
(=T121−Th)遅れてクロック端子107に伝わ
る。
【0112】したがって、ホールドタイムThが0.4
nsになるように同軸ケーブル121及び同軸ケーブル
113の長さを設定すれば、ホールドタイムTh0.4
nsのタイミング条件で正確なタイミング検証を実施の
形態1のLSIに対して行うことができる。
【0113】その結果、実施の形態5の第2の構成のD
UTボード102Bにデバイス99を用いてタイミング
検証を行うことにより、第1の構成と同様、デバイスに
対する高精度なタイミング検証試験を行うことができ
る。
【0114】なお、実施の形態5の第2の構成は、スイ
ッチ116,117をオン状態にし、リレー124を伝
送線路120ではなく伝送線路103に接続し、リレー
110を伝送線路111ではなく伝送線路106に接続
することにより、第1の構成のようにセットアップタイ
ムTsのタイミング検証試験を行うことができる。
【0115】なお、セットアップタイムTsの試験時は
ドライバ100の出力(データ系)を用い、ホールドタ
イムThの試験時はドライバ109の出力(クロック
系)を用いるのは、データ系及びクロック系の一方にセ
ットアップとホールドと2種類の分岐(計4つの分岐)
をもたせると負荷が集中するためである。
【0116】<<実施の形態6>> <構成>図12及び図13は実施の形態6であるDUT
ボードの構成を示す説明図である。同図に示すように、
基本的な構成は図10で示した実施の形態5の第2の構
成と同様である。以下、図12及び図13を参照して実
施の形態5の第2の構成と異なる点を中心に実施の形態
6のDUTボード102Cについて述べる。
【0117】DUTボード102Cは、リレー110の
代わりにリレー133を設け、リレー133は、デバイ
ス99のクロック端子107及び伝送線路129のうち
一方と、伝送線路106及び伝送線路111のうちの一
方とを接続制御する。
【0118】伝送線路129上にはリファレンス同軸ケ
ーブル131が設けられる。リファレンス同軸ケーブル
131の長さは、クロック端子107に入力されるクロ
ックのエッジ変化時にデータ入力端子105を介して取
り込まれるデータが出力されるまでの許容出力時間TQ
(Clock to Q)に相当する長さに設定する。
【0119】また、リレー134によって伝送線路13
8の接続先をデバイス99のデータ出力端子137ある
いは伝送線路129に切り換えることができる。伝送線
路138上には同軸ケーブル135(遅延時間T13
5)を設けられ、伝送線路138はLSIテスタ500
のコンパレータ130の入力及びドライバ136の出力
に接続される。他の構成は、図10で示した実施の形態
5の第2の構成と同様である。
【0120】このような構成の実施の形態6のDUTボ
ード102Cにデバイス99を搭載して、デバイス99
の出力時間を以下のようにしてテストする。
【0121】まず、図12のように、リレー133によ
って伝送線路111と伝送線路129とを接続し、リレ
ー134によって伝送線路129と伝送線路138とを
接続した状態で、ドライバ109からクロックを供給す
る。そして、ドライバ109から供給されるクロックが
同軸ケーブル113、リファレンス同軸ケーブル131
及び同軸ケーブル135を介して得られる信号のエッジ
変化をコンパレータ130によって検出する。
【0122】すると、図14に示すように、クロック端
子107に入力されるクロックの立ち上がり時刻t0か
ら、参照遅延時間TR(許容出力時間TQ+T135)
遅れた時刻t1にコンパレータ130によってデバイス
伝搬波形の立ち上がりを検出することができる。
【0123】次に、図13に示すように、リレー133
によって伝送線路111とクロック端子107とを接続
し、リレー134によってデータ出力端子137と伝送
線路138とを接続し、リレー101によってドライバ
100の出力と伝送線路103とを接続し、リレー12
4によって伝送線路103とデータ入力端子105とを
接続した状態で、ドライバ100からデータ、ドライバ
109からクロックをそれぞれ供給し、デバイス99を
動作させる。
【0124】すると、図14に示すように、クロック端
子107に入力されるクロックの立ち上がり時刻t0か
ら、動作遅延時間TA(デバイス99の出力時間+T1
35)遅れた時刻t2にコンパレータ130によってデ
バイス伝搬波形の立ち上がりを検出することができる。
【0125】そして、時刻t2と時刻t1とを大小比較
して、t2<t1の場合はデバイス99の出力時間が許
容出力時間TQより小さく設定されているため良品と判
定(PASS)し、t2>t1の場合はデバイス99の
出力時間が許容出力時間TQより大きくなっているため
不良品と判定(FAIL)する。
【0126】このように、実施の形態6では、クロック
端子107に付与すべきクロックを全く同一条件にし
て、時刻t1と時刻t2とを比較することにより、デバ
イス99の出力時間の良否を正確に測定することができ
る。
【0127】なお、時刻t1と時刻t2とを同じコンパ
レータ130で検出するメリットは、異なるコンパレー
タを用いることにより生じるスキューのばらつきがな
く、クロックの立ち上がりエッジの精度はLSIテスタ
509のタイミング最小分解でタイミング比較検証が可
能となることである。
【0128】<デバイス内部具体例>図15は実施の形
態6のDUTボード102Cを用いてデバイス99に対
する試験を行う場合の具体例を示した説明図である。デ
バイス99のチップ内でのバッファセル間の接続仕様を
示した図である。DUTボード上のリレーの接続仕様は
セットアップ検証試験時の状態を示している。
【0129】デバイス99内の被試験I/Oバッファ
は、実際にユーザーが使用する入出力I/Oバッファ1
40,141を用いて行うのが確実である。したがっ
て、図15に示すように、ユーザーファンクションとテ
スト用と兼用できる仕様が理想である。
【0130】デバイス99にテストモード端子142と
入出力バッファセル140、141の入力部cnt1〜
cntnそれぞれとの間にMUX143を挿入する。各
MUX143は一方入力はユーザーロジック145に接
続され、他方入力は制御信号(内部の固定電圧あるいは
外部から与えられる信号)が付与され、テストモード端
子142より得られる信号に基づき、一方入力あるいは
他方入力より得られる信号を入出力バッファセル14
0、141それぞれの入力部cnt1〜cntnに出力
する。
【0131】I/Oバッファセル140のQ出力はバッ
ファ146を介してユーザーロジック145及びバッフ
ァ147の入力に与えられる。バッファ147の出力は
I/Oバッファセル141のD入力に与えられる。
【0132】このような構成のデバイス99に対し、テ
ストモード端子142からMUX143の他方入力の選
択を指示する信号を与えることにより、I/Oバッファ
セル140,141が直結される。なお、上記制御信号
はI/Oバッファセル140,141がそれぞれD入力
をそのままQ出力として出力できるように設定される。
【0133】このとき、ユーザーロジック145の演算
結果を無効にした状態となるため、デバイス99を試験
に対応してデータ入力端子105に入力されるデータを
確実データ出力端子137からモニタすることができ
る。
【0134】すなわち、図15で示した構成のデバイス
99に対して、ユーザーロジック145にI/Oバッフ
ァセル140,I/Oバッファセル141を直結を指示
する信号を与えることなく(通常のLSIには図15に
示すようなI/Oバッファセル140,141間を直結
した配線はなされていない)、比較的容易にセットアッ
プタイム検証をモニタすることができる。
【0135】なお、ユーザーロジック145への配線容
量の負荷を減らすため、入力側のI/Oバッファセル1
40と出力側のI/Oバッファセル141とをレイアウ
ト上できるだけ近くなるように配置する方が望ましい。
また、ユーザーロジック145への配線容量負荷が多少
増えるため信号波形の改善のため、バッファ146,1
47を設けている。
【0136】<<実施の形態7>>図16は実施の形態
7のDUTボードの構成を示す説明図である。同図に示
すように、DUTボード102Dはデータ入力端子10
5を終端抵抗150を介して定電圧源151に接続する
ことにより終端している。同様に、クロック端子107
を終端抵抗152を介して定電圧源153に接続するこ
とにより終端している。
【0137】このように、実施の形態7のDUTボード
102Dは、デバイス99のデータ入力端子105及び
クロック端子107を終端抵抗150及び152によっ
てそれぞれ終端するため、データ入力端子105及びク
ロック端子107に付与される信号の反射ノイズの発生
を防止することができる。
【0138】なお、終端抵抗150及び152は、反射
ノイズの発生の防止効果を高めるにはそれぞれの抵抗値
を伝送線路103及び伝送線路106の配線インピーダ
ンスと同程度に設定し、さらに、終端抵抗150及び1
52をデバイス99の端子105及び107の近傍(ソ
ケットのピンの近く)に配置することが望ましい。他の
構成は図8で示した実施の形態5の第1の構成と同様で
ある。
【0139】<<実施の形態8>>図17は実施の形態
8のDUTボードの構成を示す説明図である。同図に示
すように、LSIテスタ500のドライバ100から出
力された信号は、DUTボード102A上のリレー10
1及び伝送線路103を介してデバイス99のデータ端
子105に伝達される。伝送線路103上には同軸ケー
ブル104が設けられる。
【0140】さらにLSIテスタ500のドライバ10
0から出力された信号は、DUTボード102A上のリ
レー101、伝送線路106及びリレー110を介して
差動第1クロック端子160に伝達される。伝送線路1
06上には同軸ケーブル108が設けられる。なお、リ
レー110は伝送線路106及び伝送線路111の一方
と差動第1クロック端子160とを選択的に接続する。
【0141】このとき、クロック系の伝送線路106上
に設けられた同軸ケーブル108を、データ系の伝送線
路103上に設けられた同軸ケーブル104よりも、セ
ットアップタイムTsに相当する分長くする。
【0142】また、ドライバ109の出力は伝送線路1
11に接続され、ドライバ125の出力は伝送線路12
8と接続され、伝送線路111及び伝送線路128上に
は同軸ケーブル113及び127がそれぞれ設けられ
る。
【0143】リレー154は伝送線路128及び定電圧
源155のうちの一方と差動第2クロック端子161と
を選択的に接続する。なお、定電圧源155の電位V1
55は“H”,“L”の中間電位にするのが望ましい。
【0144】このような構成の実施の形態8のDUTボ
ード102Eにおいて、図17に示すように、リレー1
10によって伝送線路106と差動第1クロック端子1
60とを接続し、リレー154によって定電圧源155
と差動第2クロック端子161とを接続して、デバイス
98に対してタイミング検証を行う。
【0145】図18は実施の形態8構成のDUTボード
102Eを用いてデバイス98に対してタイミング検証
試験を行う場合のテスト内容を示すタイミング図であ
る。
【0146】同図に示すように、LSIテスタ500の
ドライバ100の出力S100が変化すると、信号S1
00が同軸ケーブル104を伝搬する遅延時間T104
遅れてデータ入力端子105に伝わり、信号S100が
同軸ケーブル108を伝搬する遅延時間T108(=T
104+Ts)遅れて差動第1クロック端子160に伝
わる。
【0147】したがって、実施の形態8のDUTボード
102Eは、実施の形態5の第1の構成と同様、セット
アップタイム0.2nsのタイミング条件で正確なタイ
ミング検証をデバイス98に対して行うことができる。
【0148】また、差動第2クロック端子161には電
位V155で固定されている。したがって、差動第2ク
ロック端子161のクロックエッジのスキュー(LSI
テスタ500のドライバ109とドライバ125の出力
との間におけるタイミングエッジのスキュー)を皆無に
することができ、より一層正確なタイミング検証をデバ
イス98に対して行うことができる。
【0149】<<実施の形態9>> <構成>図19は実施の形態9のDUTボードの構成を
示す説明図である。同図に示すように、セットアップタ
イム検証試験モード時に、リレー156によってDUT
ボード102Fのデータ入力端子105及び終端抵抗1
50を介して定電圧源151に接続することにより終端
している。
【0150】また、セットアップタイム検証試験モード
時に、リレー157,158によって差動第1クロック
端子160と差動第2クロック端子161との間に抵抗
素子170を介して接続するとともに、定電圧源171
を差動第2クロック端子161に接続している。
【0151】このように、実施の形態9のDUTボード
102Fは、デバイス99のデータ入力端子105を終
端抵抗150によって終端するとともに、差動第1クロ
ック端子160と差動第2クロック端子161との間を
抵抗素子170を介して接続することのより、データ入
力端子105、差動第1クロック端子160及び差動第
2クロック端子161に付与される信号の反射ノイズの
発生を防止することができる。
【0152】なお、終端抵抗150は反射ノイズの発生
の防止効果を高めるにはそれぞれの抵抗値を伝送線路1
03の配線インピーダンスと同程度に設定し、抵抗素子
170は伝送線路106の配線インピーダンスにデバイ
ス98の内部抵抗を加味した抵抗値に設定する方が望ま
しい。さらに、終端抵抗150及び抵抗素子170をデ
バイス99の端子105及び107の近傍(ソケットの
ピンの近く)に配置することが望ましい。他の構成は図
17で示した実施の形態8の構成と同様である。
【0153】図20は、実施の形態9のDUTボード1
02Fを用いてデバイス98に対するタイミング検証時
の伝送される信号の波形をシミュレーションする場合の
説明図である。同図に示すように、データ入力端子10
5、差動第1クロック端子160及び差動第2クロック
端子161をそれぞれ第1〜第3の観測ポイントP1〜
P3として波形観測する。
【0154】<シミュレーション結果>図20で示した
第1〜第3の観測ポイントP1〜P3でのシミュレーシ
ョン結果を図21及び図22に示す。図21は差動第1
クロック端子160に印加されるクロックが比較的低速
な場合、図22は差動第1クロック端子160に印加さ
れるクロックが比較的高速な場合のシミュレーション結
果を示している。
【0155】図21において、L11〜L13が観測ポ
イントP1〜P3でのシミュレーション結果による波形
を示している。図21に示すように、波形L11,L1
2にリンギングや反射ノイズなど安定していることがわ
かる。また、波形L13も安定した電位になっている。
【0156】図22において、L21〜L23が観測ポ
イントP1〜P3でのシミュレーション結果による波形
を示している。図22に示すように、波形L21,L2
2にリンギングや反射ノイズなど安定していることがわ
かる。また、波形L23も比較的安定した電位になって
いる。図22からLSIテスタ500のドライバ100
の出力として高速なクロックを分岐させてデータ入力端
子105及び差動第1クロック端子160に供給して
も、終端抵抗150及び抵抗素子170が効果的に反射
ノイズを抑えていることがわかる。
【0157】このように、実施の形態9のDUTボード
102Fは、終端抵抗150及び抵抗素子170を設け
ることにより、高品質な信号を、高いタイミング精度
で、デバイス98に印加することができる。
【0158】<<その他>>実施の形態5ないし実施の
形態9では、ドライバ100の出力であるテスト信号等
をリレーを用いて分岐して2つの信号伝送線路を形成し
たが、リレーの代わりにMOSトランジスタあるいはパ
ワースプリッタを用いて分岐してもよい。
【0159】リレー、MOSトランジスタを用いること
により、電気信号制御によって形成される信号伝送線路
の有効/無効が簡単に制御できる。一方、パワースプリ
ッタを用いれば分岐前後のインピーダンス整合がとれる
ため、データ入力端子やクロック端子に付与される信号
の反射ノイズの発生を抑制することができる。また、M
OSトランジスタを用いれば高速に信号伝送線路の切換
を行うことができる。
【0160】また、実施の形態5〜実施の形態9では、
同軸ケーブルを用いて信号伝搬遅延時間を設定したが、
同軸ケーブルの代わりに所定の設定操作によって遅延時
間が設定可能なアクティブ遅延素子を用いても良い。
【0161】同軸ケーブルはその形成長を変更すること
により、アクティブ遅延素子は所定の設定操作を行うこ
とにより、比較的容易にその遅延時間を変更することが
できる。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の半導体装置の入出力バッファセルは、第
1の入力信号を所定の遅延時間遅延させて第1の遅延入
力信号を出力する遅延手段と、第1のテストモード信号
に基づき、第1の遅延入力信号及び第2の信号のうち一
方の信号を第1の選択信号として出力する第1の入力信
号選択手段と、第1の選択信号に基づき動作制御され、
第1の入力信号をバッファリング処理して内部信号を出
力する第1の内部信号出力手段とを備えている。
【0163】したがって、第1の遅延入力信号の選択を
指示する第1のテストモード信号及びテスト用の信号を
第1の入力信号として第1の入出力バッファに与えるテ
スト状態にすると、内部信号出力手段は第1の入力信号
が所定時間遅延された第1の遅延入力信号に基づき動作
制御され、第1の入力信号をバッファリング処理して内
部信号を出力する。
【0164】その結果、テスト用の信号を第1の入力信
号として与えるだけで、第1の入力信号をテスタ等で出
力する場合に生じる第1の入力信号のタイミングスキュ
ーには依存することなく、上記遅延時間をセットアップ
タイムとしたセットアップタイム検証試験を行うことが
できる。
【0165】請求項2記載の半導体装置は、内部信号を
バッファリング処理して出力信号を外部に出力する第2
の入出力バッファセルをさらに備えているため、上記テ
スト状態時に内部信号を出力信号として外部でモニタす
ることができる。
【0166】さらに、請求項3記載の半導体装置は、第
2のテストモード信号に基づき、信号処理済み信号の第
1及び第2の入出力バッファへの出力の有効/無効を制
御する信号制御手段をさらに備えているため、上記テス
ト状態時に第1及び第2の入出力バッファへの出力の無
効を指示する第2のテストモード信号を信号制御手段に
付与することにより、簡単に内部信号処理回路の影響を
受けないようにすることができる。
【0167】請求項4記載の半導体装置は、第2のテス
トモード信号に基づき、信号処理済み信号及び内部信号
のうち一方の信号を第2の選択信号として出力する第2
の信号選択手段と、第2の入力信号に基づき動作制御さ
れ、第2の選択信号をバッファリング処理して出力信号
を外部に出力する第2の入出力バッファセルとをさらに
備えている。
【0168】上記テスト状態時に内部信号の選択を指示
する第2のテストモード信号を第2の信号選択手段に付
与することにより、内部信号を出力信号として外部でモ
ニタすることができる。
【0169】また、通常時に信号処理済み信号の選択を
指示する第2のテストモード信号を第2の信号選択手段
に付与することにより、信号処理済み信号を出力信号と
して外部に出力することもできる。その結果、信号処理
済み信号及び内部信号を外部に出力するための出力端子
数を最小限に抑えることができる。
【0170】請求項5記載の半導体装置の遅延手段は、
複数のインバータそれぞれの信号伝搬遅延時間を制御す
るインバータ遅延時間制御手段と、複数のインバータの
出力のうち一の出力に関連した信号を第1の遅延入力信
号として選択的に出力するセレクタと備えている。
【0171】したがって、所定の遅延時間の比較的小さ
な変更をインバータ遅延手段による制御で行い、所定の
遅延時間の比較的大きな変更をセレクタによる選択処理
によって行うことができる。
【0172】請求項6記載の半導体装置は、比較手段に
よって奇数個のインバータの発振させて得られる発振信
号の所定期間内の発振回数と基準発振回数とを比較して
比較結果を出力させ、制御信号出力手段によって比較結
果に基づく上記信号伝搬遅延時間を決定している。
【0173】したがって、上記所定期間と上記基準発振
回数に基づき所定の遅延時間を精度良く設定することが
できる。
【0174】請求項7記載の半導体装置において、複数
のインバータの信号伝搬遅延時間の総計は、第1の入力
信号の周期と同じ時間に設定される。
【0175】したがって、所定の遅延時間が第1の入力
信号の半周期以上の場合は、実質的には第1の入力信号
の位相を(第1の入力信号の周期−所定の遅延時間)進
めたことになる。
【0176】その結果、テスト用の信号を第1の入力信
号として第1の入出力バッファセルに与えるだけで、第
1の入力信号をテスタ等で出力する場合に生じる第1の
入力信号のタイミングスキューには依存することなく、
上記(第1の入力信号の周期−所定の遅延時間)をホー
ルドタイムとしたホールドタイム検証試験を行うことも
できる。
【0177】この発明おける請求項8記載の試験ボード
における信号伝送線路形成手段は、第1のテストモード
時に、第1のテスト信号を第1の遅延手段を介して半導
体装置の第1の入力端子に付与する第1の信号伝送線路
を形成するとともに、第1のテスト信号を第2の遅延手
段を介して半導体装置の第2の入力端子に付与する第2
の信号伝送線路形成する。
【0178】したがって、第1の入力端子と第2の入力
端子には、第1及び第2の信号伝搬遅延時間の時間差を
セットアップタイムあるいはホールドタイムとしたタイ
ミング検証試験を行うことができる。このとき、第1の
テスト信号を第1のテスト信号をテスタ等で出力する場
合に生じる第1のテスト信号のタイミングスキューによ
る影響は受けないため、正確なタイミング検証試験を行
うことができる。
【0179】さらに、請求項9記載の試験ボードにおけ
る信号伝送線路形成手段は、第2のテストモード時に、
第2のテスト信号を第3の遅延手段を介して半導体装置
の第1の入力端子に付与する第3の信号伝送線路を形成
するとともに、第2のテスト信号を第4の遅延手段を介
して半導体装置の第2の入力端子に付与する第4の信号
伝送線路を形成する。
【0180】そして、第2の信号伝搬遅延時間は第1の
信号伝搬遅延時間よりも長く設定され、第4の信号伝搬
遅延時間は第3の信号伝搬遅延時間よりも長く設定され
る。
【0181】したがって、第1のテストモード時には、
第1及び第2の信号伝搬遅延時間の時間差をセットアッ
プタイムとしたタイミング検証試験を行うことができ、
第2のテストモード時には、第1及び第2の信号伝搬遅
延時間の時間差をホールドタイムとしたタイミング検証
試験を行うことができる。
【0182】また、第1及び第2のテストモード時に用
いる第1及び第2のテスト信号を異なるものにすれば、
第1及び第2のテスト信号を出力するテスタ等にかかる
負荷を分散することができる。
【0183】請求項10記載の試験ボードにおける信号
伝送線路形成手段は、出力時間テスト用第1のモード時
に、第2のテスト信号を第4の遅延手段及び許容出力時
間遅延手段を介して得られる信号を第1の比較信号とし
て外部に出力可能な第1の出力時間テスト用信号伝送線
路を形成し、出力時間テスト用第2のモード時に、第1
及び第2のテスト信号を第3及び第4の遅延手段を介し
て第1及び第2の入力端子にそれぞれ接続する第2及び
第3の出力時間テスト用信号伝送線路を形成するととも
に、出力端子より得られる信号を第2の比較信号として
外部に出力可能な第4の出力時間テスト用信号伝送線路
を形成する。
【0184】したがって、出力時間テスト用第1及び第
2のモードを順次設定して、第2のテスト信号の信号変
化が第1の比較信号に現れる時間と、第2のテスト信号
の信号変化が第2の比較信号に現れる時間とを比較する
ことにより、半導体装置の出力時間が許容出力時間を満
足する良品か、満足しない不良品かを判定することがで
きる。
【0185】請求項11記載の試験ボードにおける信号
伝送線路形成手段は、第1のテストモード時に、第1の
入力端子を第1の終端抵抗を介して終端するとともに、
第2の入力端子を第2の終端抵抗を介して終端するた
め、第1及び第2の入力端子に付与される信号の反射ノ
イズの発生を防止することができる。
【0186】請求項12記載の試験ボードにおける信号
伝送線路形成手段は、第1のテストモード時に、第1の
テスト信号を第2の遅延手段を介して半導体装置の第2
の入力端子の第1の差動入力端子に接続するとともに、
第2の差動入力端子に固定電圧を付与するため、第2の
差動入力端子に付与される信号に生じるスキューをなく
すことができ、精度よくタイミング検証試験を行うこと
ができる。
【0187】請求項13記載の試験ボードにおける信号
伝送線路形成手段は、第1のテストモード時に、第1の
入力端子を第1の終端抵抗を介して終端するとともに、
第1,第2の差動入力端子間を抵抗素子で接続するた
め、第1の入力端子並びに第1及び第2の差動入力端子
に付与される信号の反射ノイズの発生を防止することが
できる。
【0188】請求項14記載の試験ボードにおいて第1
及び第2の信号伝送線路は、電磁リレー、トランジスタ
あるいはパワースプリッタを用いて第1のテスト信号か
らの伝送線路を2つに分岐させることにより形成され
る。
【0189】電磁リレー、MOSトランジスタを用いる
ことにより、電気信号制御によって第1及び第2の信号
伝送線路の有効/無効が簡単に制御できる。一方、パワ
ースプリッタを用いれば分岐前後のインピーダンス整合
がとれるため、第1及び第2の入力端子に付与される信
号の反射ノイズの発生を抑制することができる。
【0190】請求項15記載の試験ボードにおいて、第
1及び第2の遅延手段は、長さによって遅延時間が決定
する同軸ケーブル、あるいは所定の設定操作によって遅
延時間が設定可能なアクティブ遅延素子を用いて形成さ
れる。
【0191】同軸ケーブルはその形成長を変更すること
により、アクティブ遅延素子は所定の設定操作を行うこ
とにより、比較的容易にその遅延時間を変更することが
でき、第1及び第2の信号伝搬遅延時間の可変設定を簡
単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のLSIのI/Oバ
ッファセルの内部構成を示す回路図である。
【図2】 実施の形態2のLSIのI/Oバッファセル
の周辺の構成を示す説明図である。
【図3】 実施の形態3のLSIのI/Oバッファセル
の周辺の構成を示す説明図である。
【図4】 実施の形態4のLSIの遅延回路の第1の構
成を示す回路図である。
【図5】 実施の形態4のLSIの遅延回路の第1の構
成を示す回路図である。
【図6】 実施の形態4のLSIの遅延回路の第2の構
成を示す回路図である。
【図7】 実施の形態4のLSIの遅延回路の第2の構
成を示す回路図である。
【図8】 実施の形態5のDUTボードの第1の構成を
示す説明図である。
【図9】 実施の形態5の第1の構成のDUTボードを
用いたテスト動作を示すタイミング図である。
【図10】 実施の形態5のDUTボードの第2の構成
を示す説明図である。
【図11】 実施の形態5の第2の構成のDUTボード
を用いたテスト動作を示すタイミング図である。
【図12】 実施の形態6のDUTボードの構成を示す
説明図である。
【図13】 実施の形態6のDUTボードの構成を示す
説明図である。
【図14】 実施の形態6のDUTボードを用いたテス
ト動作を示すタイミング図である。
【図15】 実施の形態6のDUTボードを用いてデバ
イスに対するテストを行う場合の具体例を示した説明図
である。
【図16】 実施の形態7のDUTボードの構成を示す
説明図である。
【図17】 実施の形態8のDUTボードの構成を示す
説明図である。
【図18】 実施の形態8のDUTボードを用いたテス
ト動作を示すタイミング図である。
【図19】 実施の形態9のDUTボードの構成を示す
説明図である。
【図20】 実施の形態9のDUTボードを用いたテス
ト動作のシミュレーション時の観測ポイント示す説明図
である。
【図21】 実施の形態9のDUTボードを用いたテス
ト動作のシミュレーション結果(低速クロック入力時)
を示すグラフである。
【図22】 実施の形態9のDUTボードを用いたテス
ト動作のシミュレーション結果(低速クロック入力時)
を示すグラフである。
【図23】 LSIテスタを用いたLSIの試験実施時
の構成を示す説明図である。
【図24】 従来のLSIのI/Oバッファセルの内部
構成を示す回路図である。
【図25】 データとクロックとの間に生じるスキュー
を示したタイミング図である。
【符号の説明】
1,15,16 I/Oバッファセル、2 遅延回路、
3 MUX(マルチプレクサ)、33 インバータチェ
ーン、50 セレクタ、102A〜102FDUTボー
ド、104,108,113,121,131 同軸ケ
ーブル。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前記第1及び第2の入力信号並びに第1
    のテストモード信号を受け、前記第1の入力信号をバッ
    ファリング処理して内部信号を出力する第1の入出力バ
    ッファセルを有する半導体装置であって、 前記第1の入出力バッファセルは、 前記第1の入力信号を受け、前記第1の入力信号を所定
    の遅延時間遅延させて第1の遅延入力信号を出力する遅
    延手段と、 前記第1のテストモード信号に基づき、前記第1の遅延
    入力信号及び前記第2の信号のうち一方の信号を第1の
    選択信号として出力する第1の入力信号選択手段と、 前記第1の選択信号に基づき動作制御され、前記第1の
    入力信号をバッファリング処理して前記内部信号を出力
    する内部信号出力手段とを備える、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の入力信号に基づき動作制御さ
    れ、前記内部信号をバッファリング処理して出力信号を
    外部に出力する第2の入出力バッファセルをさらに備え
    る、請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記内部信号に対して所定の信号処理を
    施して信号処理済み信号を出力する内部信号処理回路
    と、 第2のテストモード信号を受け、該第2のテストモード
    信号に基づき、前記信号処理済み信号の前記第1及び第
    2の入出力バッファセルへの出力の有効/無効を制御す
    る信号制御手段とをさらに備える、請求項2記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 前記内部信号に対して所定の信号処理を
    施して信号処理済み信号を出力する内部信号処理回路
    と、 第2のテストモード信号を受け、該第2のテストモード
    信号に基づき、前記信号処理済み信号及び前記内部信号
    のうち一方の信号を第2の選択信号として出力する第2
    の信号選択手段と、 前記第2の入力信号に基づき動作制御され、前記第2の
    選択信号をバッファリング処理して出力信号を外部に出
    力する第2の入出力バッファセルとをさらに備える、請
    求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記遅延手段は、 複数のインバータを直列に接続してなるインバータチェ
    ーンを備え、前記複数のインバータのうち初段のインバ
    ータの入力部に前記第1の入力信号を受け、 前記複数のインバータそれぞれの信号伝搬遅延時間を制
    御するインバータ遅延時間制御手段と、 前記複数のインバータの出力のうち一の出力に関連した
    信号を前記第1の遅延入力信号として選択的に出力する
    セレクタとを備える、請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のインバータの最終段のインバ
    ータの出力が初段のインバータの入力に接続されること
    により、前記複数のインバータはループ接続され、前記
    複数のインバータは3以上の奇数個のインバータを含
    み、 前記インバータ遅延時間制御手段は、 ループ接続された前記3以上の奇数個のインバータを発
    振させて得られる発振信号の所定期間内の発振回数と基
    準発振回数とを比較して、その比較結果を出力する信号
    比較手段と、 前記比較結果に基づき前記信号伝搬遅延時間を決定し、
    前記信号伝搬遅延時間を指示する制御信号を前記複数の
    インバータに与える制御信号出力手段とを含む、請求項
    5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のインバータの信号伝搬遅延時
    間の総計は、前記第1の入力信号の周期と同じ時間に設
    定される、請求項6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の入力端子と、前記第2の
    入力端子より得られる信号に基づき動作制御され、前記
    第1の入力端子より得られる信号をバッファリング処理
    して内部信号を出力する入出力バッファセルとを少なく
    とも有する半導体装置の試験用の試験ボードであって、 前記試験ボードは、 第1の信号伝搬遅延時間で自身を伝搬する信号を遅延さ
    せる第1の遅延手段と、 前記第1の信号伝搬遅延時間とは異なる第2の信号伝搬
    遅延時間で自身を伝搬する信号を遅延させる第2の遅延
    手段と、 第1のテスト信号を受け、第1のテストモード時に、前
    記第1のテスト信号を前記第1の遅延手段を介して前記
    半導体装置の前記第1の入力端子に付与する第1の信号
    伝送線路を形成するとともに、前記第1のテスト信号を
    第2の遅延手段を介して前記半導体装置の前記第2の入
    力端子に付与する第2の信号伝送線路を形成する信号伝
    送線路形成手段とを備える、試験ボード。
  9. 【請求項9】 前記第2の信号伝搬遅延時間は前記第1
    の信号伝搬遅延時間よりも長く設定され、 第3の信号伝搬遅延時間で自身を伝搬する信号を遅延さ
    せる第3の遅延手段と、 前記第3の信号伝搬遅延時間より短い第4の信号伝搬遅
    延時間で自身を伝搬する信号を遅延させる第4の遅延手
    段とをさらに備え、 前記信号伝送線路形成手段は、 第2のテスト信号をさらに受け、第2のテストモード時
    に、前記第2のテスト信号を前記第3の遅延手段を介し
    て前記半導体装置の前記第1の入力端子に付与する第3
    の信号伝送線路を形成するとともに、前記第2のテスト
    信号を前記第4の遅延手段を介して前記半導体装置の前
    記第2の入力端子に付与する第4の信号伝送線路を形成
    する、請求項8記載の試験ボード。
  10. 【請求項10】 前記半導体装置は、所定の条件設定時
    に前記第1の入力入力端子より得られる信号を論理的な
    信号処理を施すことなく出力可能な出力端子をさらに有
    し、 前記試験用ボートは、 第3の信号伝搬遅延時間で自身を伝搬する信号を遅延さ
    せる第3の遅延手段と、 前記第3の信号伝搬遅延時間と同一時間の第4の信号伝
    搬遅延時間で自身を伝搬する信号を遅延させる第4の遅
    延手段と、 所定の許容出力時間で自身を伝搬する信号を遅延させる
    許容出力時間遅延手段とをさらに備え、 前記信号伝送線路形成手段は、 第2のテスト信号をさらに受け、 出力時間テスト用第1のモード時に、前記第2のテスト
    信号を前記第4の遅延手段及び前記許容出力時間遅延手
    段を介して得られる信号を第1の比較信号として外部に
    出力可能な第1の出力時間テスト用信号伝送線路を形成
    し、 出力時間テスト用第2のモード時に、前記第1及び第2
    のテスト信号を前記第3及び第4の遅延手段を介して前
    記第1及び第2の入力端子にそれぞれ接続する第2及び
    第3の出力時間テスト用信号伝送線路を形成するととも
    に、前記出力端子より得られる信号を第2の比較信号と
    して外部に出力可能な第4の出力時間テスト用信号伝送
    線路を形成する、請求項8記載の試験ボード。
  11. 【請求項11】 前記信号伝送線路形成手段は、 前記第1のテストモード時に、前記第1の入力端子を第
    1の終端抵抗を介して終端するとともに、前記第2の入
    力端子を第2の終端抵抗を介して終端する、請求項8記
    載の試験ボード。
  12. 【請求項12】 前記第2の入力端子は第1及び第2の
    差動入力端子を含み、前記半導体装置は前記第1及び第
    2の差動入力端子より得られる信号に基づき動作制御さ
    れ、 前記信号伝送線路形成手段は、 前記第1のテストモード時に、前記第1のテスト信号を
    前記第2の遅延手段を介して前記半導体装置の前記第2
    の入力端子の前記第1の差動入力端子に接続するととも
    に、前記第2の差動入力端子に固定電圧を付与する、 請求項8記載の試験ボード。
  13. 【請求項13】 前記信号伝送線路形成手段は、 前記第1のテストモード時に、前記第1の入力端子を第
    1の終端抵抗を介して終端するとともに、前記第1,第
    2の差動入力端子間を抵抗素子で接続する、請求項12
    記載の試験ボード。
  14. 【請求項14】 前記第1及び第2の信号伝送線路は、
    電磁リレー、MOSトランジスタあるいはパワースプリ
    ッタを用いて前記第1のテスト信号からの伝送線路を2
    つに分岐させることにより形成される、請求項8ないし
    請求項13のうちいずれか1項に記載の試験ボード。
  15. 【請求項15】 前記第1及び第2の遅延手段は、長さ
    によって遅延時間が決定する同軸ケーブル、あるいは所
    定の設定操作によって遅延時間が設定可能なアクティブ
    遅延素子を用いて形成される、請求項8ないし請求項1
    3のうちいずれか1項に記載の試験ボード。
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