JP3123454B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3123454B2 JP09040702A JP4070297A JP3123454B2 JP 3123454 B2 JP3123454 B2 JP 3123454B2 JP 09040702 A JP09040702 A JP 09040702A JP 4070297 A JP4070297 A JP 4070297A JP 3123454 B2 JP3123454 B2 JP 3123454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に関
し、特にリングオシレータ回路を用いてインバータの立
上がり時間と立下がり時間及びMOSトランジスタのし
きい値を評価することが可能な半導体集積回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、ゲートアレイやセルベースICな
どのASICにおいて動作速度及び回路の複雑度が急速
に増大しており、テスタを用いて良品/不良品の選別を
行うことが困難になってきている。例えば、システムク
ロックが100MHz以上で動作するASICを、実使
用動作に近いテストベクタを用いてテストするには、膨
大な作業工数とデバッグが必要となる。
【0003】そこで、テストを容易化するために動作速
度を数MHz〜数十MHzに落としてテストすることが
広く行われている。しかしながら、このテスト方法では
ファンクション動作としての良品/不良品の判定は可能
なものの、低速のテストで良品となったICの中に、実
使用における高速動作で動作不良となるICが混入する
危険性がある。
【0004】上記の問題を解決するため、実開昭60−
108040号公報にリングオシレータ回路を用いてイ
ンバータの遅延速度をモニタする方法が記載されてい
る。インバータの遅延時間tdとリングオシレータの発
振周期Tの関係は次の(1)及び(2)式で表すことが
できる。
【0005】 T=N・td ・・・(1) td=tr+tf ・・・(2) ここで、Nはインバータの段数、trはインバータの立
上がり時間、tfは立下がり時間である。インバータの
発振周期Tを測定することにより、(1)式から遅延時
間tdを求めることができ、テストすべきICが高速の
実使用状態で問題なく動作するかどうかを間接的に評価
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来のリングオシ
レータ回路では、半導体チップ上に標準的に用意してい
るインバータの遅延時間tdしか測定することができ
ず、立上がり時間tr及び立下がり時間tfを独立に測
定することができないという問題がある。
【0007】そのため、立上がり時間tr及び立下がり
時間tfに対して強い依存性がある回路については何ら
テストすることができず、動作周波数を低くしたファン
クションテストでは良品となるもののICをセットに組
み込んで行う実機テストで不良となるものが発生すると
いう問題があった。
【0008】通常、プリント基板又はセットの価格はI
C単体の価格の数十倍以上であり、後工程でプリント基
板又はセットが不良となることはコストアップの大きな
要因となる。
【0009】さらに最近のASICは、コンパレータ、
A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、PLL回路など
のようにアナログ回路を搭載することが一般的になって
きており、アナログ回路の歩留りがASICとしての歩
留りを決定する場合が多い。従って、アナログ回路の特
性を決定する重要なパラメータであるMOSトランジス
タのしきい値をテストで評価することが重要であるが、
従来のリングオシレータ回路を用いた方法では、MOS
トランジスタのしきい値を評価することができない。
【0010】また、Pチャネルトランジスタ及びNチャ
ネルトランジスタそれぞれを単独にパッドに引き出して
カーブトレーサ等でしきい値を測定する方法は、通常ウ
ェハス上に形成された半導体チップの中で高々数個程度
しか測定しないので、しきい値のばらつきを評価するこ
とが困難である。
【0011】このため、本発明の目的は立上がり時間及
び立下がり時間を独立にテストすることが可能なリング
オシレータ回路を備えた半導体集積回路を提供すること
にある。
【0012】また、本発明の他の目的はPチャネルトラ
ンジスタ及びNチャネルトランジスタのしきい値を独立
にテストすることが可能なリングオシレータ回路を備え
た半導体集積回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明による
半導体集積回路は、同一半導体基板上に形成した第1導
電型の第1のMOSトランジスタと第2導電型の第1の
MOSトランジスタを縦続接続して構成した第1のイン
バータを奇数段リング状に接続した第1のリングオシレ
ータと、前記半導体基板上に形成したチャネル長および
チャネル幅が前記第1導電型の第1のMOSトランジス
タのチャネル長及びチャネル幅とそれぞれ等しい第1導
電型の第2のMOSトランジスタと、第2導電型の第2
MOSトランジスタを縦続接続して構成した第2のイ
ンバータを奇数段リング状に接続した第2のリングオシ
レータと、前記半導体基板上に形成したチャネル長およ
びチャネル幅が前記第2導電型の第1のMOSトランジ
スタのチャネル長及びチャネル幅とそれぞれ等しい第2
導電型の第3のMOSトランジスタと、第1導電型の
3のMOSトランジスタを縦続接続して構成した第3の
インバータを奇数段リング状に接続した第3のリングオ
シレータとを備え、前記第1のリングオシレータの発振
出力と前記第2の発振出力との位相差、または前記第1
のリングオシレータの発振出力と前記第3の発振出力と
の位相差を参照して、所定のチャネル長を有する前記M
OSトランジスタを含むインバータの立上がり時間、ま
たは立下がり時間が算出されることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の半導体集積回路の第1の
実施の形態を示す回路図であり、リングオシレータ10
3は良く知られているようにインバータ3を奇数段直列
に接続し、ANDゲート30の一方のゲートに奇数段直
列に接続した最後のインバータ3の出力を帰還して構成
している。リングオシレータ103の出力信号は出力バ
ッファ31を介して比較回路45に入力する。
【0016】同様に、リングオシレータ101,102
はインバータ1,2をそれぞれ奇数段直列に接続し、A
NDゲート10,20の一方のゲートにそれぞれ奇数段
直列に接続した最後のインバータ1,2の出力を帰還し
て構成している。
【0017】また、リングオシレータ101,102の
出力はそれぞれ出力バッファ11,21を介してセレク
タ回路44に入力する。出力バッファ11又は出力バッ
ファ21のいずれかの出力信号は、制御端子47の信号
によりセレクタ回路により選択され、信号bとして比較
回路に45に入力する。比較回路45は、出力バッファ
31から出力される信号aとセレクタ回路から出力され
る信号bとを比較して、両方のパルス幅の差に相当する
信号cを出力端子46に出力する。
【0018】また、ANDゲート10,20,30のも
う一方のゲートは入力バッファ43の出力に接続され、
入力バッファ43の入力は発振制御端子41と抵抗42
に接続されている。
【0019】次に、図1に示す本発明の実施の形態によ
る半導体集積回路の動作について説明する。
【0020】最初に発振制御端子41に信号が入力しな
い場合、入力バッファ43の入力は抵抗42によって接
地レベルにクランプされている。従って、入力バッファ
43の出力は“0”となり、ANDゲート10,20,
30の出力は共に“0”となる。また、インバータ1,
2,3はそれぞれ奇数段直列に接続されているので、A
NDゲート10,20,30の他方のゲートはいずれも
“1”となり、リングオシレータ101,102,10
3は発振を停止する。
【0021】次に発振制御端子41を“1”とすると、
入力バッファ43の出力は“1”となる。従って、AN
Dゲート10,20,30の一方のゲートは共に“1”
となり、リングオシレータ101,102,103は同
時に発振を開始する。また、出力バッファ11,21,
31はそれぞれリングオシレータ101,102,10
3の発振信号をうけてセレクタ回路44及び比較回路4
5を駆動する。
【0022】制御端子47は、セレクタ回路44に入力
する出力バッファ11または出力バッファ21の出力信
号のうちいずれかを選択し、比較回路45に選択した信
号bを出力する。
【0023】図2は、比較回路45の一実施例を示す回
路図であり、エクスクルーシブORゲート1個で比較回
路45を構成している。
【0024】図3に、比較回路45に入力する信号bと
出力バッファ31から出力される信号a及び比較回路4
5から出力端子46に出力される信号cの波形を示す。
図3からわかるように比較回路45は、信号aと信号b
の差信号を信号cとして出力する。
【0025】また、インバータ1,2,3は図4に示す
ようにソースをそれぞれ電源及び接地に接続し、ドレイ
ンを共通接続したPチャネルトランジスタ51とNチャ
ネルトランジスタ52から構成される。
【0026】次に、リングオシレータ101,102,
103の発振周期について詳細に解析する。一般にリン
グオシレータの発振周期Tは(1)式及び(2)式で表
すことができる。ここで、立上がり時間trは鈴木八十
二著「CMOS回路の使い方(I)」(工業調査会、5
6ページ)を参照すると、次式のようになる。
【0027】
【0028】
【0029】ここで、VtpはPチャネルトランジスタ
のしきい値、Vddは電源電圧、Lp,Wpはそれぞれ
Pチャネルトランジスタの実効チャネル長と実効チャネ
ル幅、αはゲート酸化膜に反比例する定数、Cはインバ
ータの負荷容量である。
【0030】(3)式で第2項は、しきい値Vtpが
0.5V中心に対して±0.2V変化しても高々2%し
か変化しないのでVtp=0.5V,Vdd=5Vのと
きの一定値と見なすことができ、(5)式のように変形
することができる。
【0031】
【0032】ここで、Vdd=5V、Vtp<0.7V
だから1>>Vtp/Vddとなり(6)式が成立す
る。
【0033】
【0034】(6)式を用い、(5)式でVtp/Vd
dの2次の項を無視すると(7)式を得る。
【0035】
【0036】同様に、立下がり時間tfは(8)式のよ
うにようになる。
【0037】
【0038】ここで、VtnはNチャネルトランジスタ
のしきい値、Ln,WnはそれぞれNチャネルトランジ
スタの実効チャネル長と実効チャネル幅、βはゲート酸
化膜に反比例する定数である。
【0039】従って、(1)、(2)、(7)、(8)
の各式より次の(9)式を得る。
【0040】
【0041】図1でリングオシレータ101,102,
103を構成するインバータ1,2,3の段数を共に
N、発振周期をそれぞれT1,T2,Tcとし、リング
オシレータ101を構成するインバータ1のPチャネル
トランジスタ及びNチャネルトランジスタの実効チャネ
ル幅をW、実効チャネル長をそれぞれLp1,Ln1と
すると次の(10)式が成り立つ。
【0042】
【0043】同様に、リングオシレータ102を構成す
るインバータ2のPチャネルトランジスタ及びNチャネ
ルトランジスタの実効チャネル幅をW、実効チャネル長
をそれぞれLp2,Ln2とし、リングオシレータ10
3を構成するインバータ3のPチャネルトランジスタ及
びNチャネルトランジスタの実効チャネル幅をW、実効
チャネル長をそれぞれLpc,Lncとすると次の(1
1)式及び(12)式が成立する。
【0044】
【0045】
【0046】(10)式、(12)式より(13)式を
得る。
【0047】
【0048】同様に、(11)式、(12)式より(1
4)式を得る。
【0049】
【0050】(13)式でLn1=Lncとすると(1
5)式を得る。
【0051】
【0052】ここで、△Lp=Lp1−Lpcである。
同様に、(14)式でLp2=Lpcとすると(16)
式を得る。
【0053】
【0054】ここで、△Ln=Ln2−Lncである。
【0055】従って、(15)式からリングオシレータ
101,102,103と同一半導体チップ上にある、
すなわち同一プロセス条件の任意の実効チャネル長Lを
有するインバータの立上がり時間trは、(17)式で
求めることができる。
【0056】
【0057】ここで、N,△Lpは既知の値である。一
方、(T1−Tc)は次のようにして測定する。すなわ
ち、図1で制御端子47を“1”にしてリングオシレー
タ101の発振出力を出力バッファ11とセレクタ回路
44を介して比較回路45に信号bとして入力する。ま
た、リングオシレータ103の発振出力は、出力バッフ
ァ31を介して比較回路45に信号aとして入力しかつ
信号aと信号bは同期がとれているので、比較回路45
の出力信号45の出力信号cは、図3に示すように信号
aと信号bとの差をとった信号となり、出力端子46に
出力する。この信号をテスタ(図示せず)に取り込むこ
とにより、時間(T1−Tc)を測定することができ
る。
【0058】従って、時間(T1−Tc)を測定するこ
とにより、(17)式により立上がり時間trを求める
ことができ、立上がり時間trに関しての良/不良の判
定を行うことができる。
【0059】同様に、制御端子47を“0”にしてリン
グオシレータ102の発振出力をセレクタ回路44を介
して比較回路45に入力することにより、時間(T2−
Tc)をテスタで測定し次の(18)式から、リングオ
シレータ101,102,103と同一半導体チップ上
にある、すなわち同一プロセス条件の任意の実効チャネ
ル長Lを有するインバータの立下がり時間tfを求める
ことができる。
【0060】
【0061】従って、時間(T2−Tc)を測定するこ
とにより、(18)式により立下がり時間tfを求める
ことができ、立上がり時間tfに関しての良/不良の判
定を行うことができる。
【0062】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0063】図5は本発明の第2の実施の形態を示す回
路図であり、ANDゲート60の一方のゲートは、発振
制御端子62に信号が入らない状態では抵抗63によっ
てクランプされるため、リングオシレータ106の発振
は停止する。
【0064】次に、発振制御端子62に“1”を入力す
ると、リングオシレータ106は発振を開始し、出力バ
ッファ61は発振出力を出力端子65に出力する。同様
に、発振制御端子72を“1”にすることにより、出力
バッファ71はリングオシレータ107の発振出力を出
力端子75に出力する。
【0065】いま、リングオシレータ106を構成する
インバータ6において、実効チャネル幅をWとし、Pチ
ャネルトランジスタの実効チャンネル長がNチャネルト
ランジスタの実効チャネル長よりも十分大きいとする
と、(9)式より(19)式を得る。
【0066】
【0067】さらに、図5のリングオシレータ106,
107に供給する電源電圧Vddを変化させ、電源電圧
Vdd1及び電源電圧Vdd2でリングオシレータ10
6を発振させる。このとき、(19)式は次の(2
0),(21)式となる。
【0068】
【0069】
【0070】ここで、T(Vdd1),T(Vdd2)
は電源電圧がVdd1とVdd2のときの、リングオシ
レータ106の発振周期である。(20)式、(21)
式より(22)式を得る。
【0071】
【0072】(22)式には、ゲート膜厚及びモビリテ
ィに依存するαが出てこないため、T(Vdd1),T
(Vdd2)を図5に示すテスタ81で測定することに
より、(22)式によりPチャネルトランジスタのしき
い値Vtpを正確に求めることができる。
【0073】同様に、リングオシレータ107を構成す
るインバータ7において、Nチャネルトランジスタの実
効チャネル長をPチャネルトランジスタの実効チャネル
長よりも十分大きくとると、インバータを構成するNチ
ャネルトランジスタのしきい値を測定することが可能で
ある。
【0074】従って、リングオシレータ106を半導体
チップに搭載しておけば、Pチャネルトランジスタのし
きい値を各半導体チップごとに正確に測定することがで
き、A/Dコンバータ、D/Aコンバータなどのアナロ
グ回路が搭載された場合も、上述した方法で測定したし
きい値を用いてアナログ回路の良/不良を判定すること
ができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体集積回路は、複数のリングオシレータの発振周期の差
を測定することにより、リングオシレータを構成するイ
ンバータの立上がり時間及び立下がり時間を独立に測定
することができる。このため、立上がり時間及び立下が
り時間に強い依存性を有する回路の良/不良の判定を効
率良く行うことができる。
【0076】すなわち、半導体集積回路には一般に多数
の回路ブロックが搭載されているが、これらの回路ブロ
ックで使用されているMOSトランジスタのチャネル長
は、ゲートアレイやマスタスライスIC等を除き、各々
異なっている。そこで、幾つかの回路ブロックの特性が
立上がり時間又は立下がり時間に強く依存し、かつそれ
らの回路ブロックを構成するMOSトランジスタが複数
のチャネル長からなる場合、チャネル長が異なるMOS
トランジスタを実際に半導体チップ上に形成しなくと
も、任意の実効チャネル長を有するインバータの立上が
り時間及び立下がり時間を計算によって求めることがで
きるので、本発明の半導体集積回路ではそれらの回路の
良/不良を判定することができる。
【0077】さらに、複数のリングオシレータの発振周
波数を電源電圧を変化させながら測定することにより、
Pチャネルトランジスタ及びNチャネルトランジスタの
しきい値を効率よく測定することができる。これによ
り、半導体集積回路にアナログ回路を搭載した場合、ア
ナログ回路の特性に関係するMOSトランジスタのしき
い値をリングオシレータの発振周波数から測定し、アナ
ログ回路の良/不良の判定をすることができ、アナログ
ディジタル混在LSIを効率よくテストすることが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路の第1の実施の形態を
示す回路図である。
【図2】比較回路45の一例を示す回路図である。
【図3】本発明の半導体集積回路の動作を説明するため
の概念的タイミングチャートである。
【図4】インバータ1,2,3,6,7をトランジスタ
を用いて表した回路図である。
【図5】本発明の半導体集積回路の第2の実施の形態を
示す回路図である。
【符号の説明】
1,2,3,6,7 インバータ 10,20,30,60,70 ANDゲート 11,21,31,61,71 出力バッファ 41,62,72 発振制御端子 42,63,73 抵抗 43,64,74 入力バッファ 44 セレクタ回路 45 比較回路 46,65,75 出力端子 47 制御端子 51 Pチャネルトランジスタ 52 Nチャネルトランジスタ 81 テスタ 101〜103,106,107 リングオシレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/822 H01L 21/82 27/04 27/04 M H03K 3/354

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一半導体基板上に形成した第1導電型
    第1のMOSトランジスタと第2導電型の第1のMO
    トランジスタを縦続接続して構成した第1のインバー
    タを奇数段リング状に接続した第1のリングオシレータ
    と、前記半導体基板上に形成したチャネル長およびチャネル
    幅が前記第1導電型の第1のMOSトランジスタのチャ
    ネル長及びチャネル幅とそれぞれ等しい第1導電型の
    2のMOSトランジスタと、第2導電型の第2のMOS
    トランジスタを縦続接続して構成した第2のインバータ
    を奇数段リング状に接続した第2のリングオシレータ
    と、前記半導体基板上に形成したチャネル長およびチャネル
    幅が前記第2導電型の第1のMOSトランジスタのチャ
    ネル長及びチャネル幅とそれぞれ等しい第2導電型の
    3のMOSトランジスタと、第1導電型の第3のMOS
    トランジスタを縦続接続して構成した第3のインバータ
    を奇数段リング状に接続した第3のリングオシレータと
    を備え、前記第1のリングオシレータの発振出力と前記第2の発
    振出力との位相差、または前記第1のリングオシレータ
    の発振出力と前記第3の発振出力との位相差を参照し
    て、所定のチャネル長を有する前記MOSトランジスタ
    を含むインバータの立上がり時間、または立下がり時間
    が算出される ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 同一半導体基板上に形成した第1導電型
    第1のMOSトランジスタと第2導電型の第1のMO
    トランジスタを縦続接続して構成した第1のインバー
    タを奇数段直列に接続して構成した第1のインバータ列
    と、前記第1のインバータ列の最後の前記第1のインバ
    ータの出力を2つの入力端子の一方の入力端子に接続
    し、出力を前記第1のインバータ列の最初の前記第1の
    インバータの入力に接続した第1のコントロールゲート
    とを含む第1のリングオシレータと、前記半導体基板上に形成したチャネル長およびチャネル
    幅が前記第1導電型の第1のMOSトランジスタのチャ
    ネル長及びチャネル幅とそれぞれ等しい第1導電型の
    2のMOSトランジスタと、第2導電型の第2のMOS
    トランジスタを縦続接続して構成した第2のインバータ
    を奇数段直列に接続して構成した第2のインバータ列
    と、前記第2のインバータ列の最後の前記第2のインバ
    ータの出力を2つの入力端子の一方の入力端子に接続
    し、出力を前記第2のインバータ列の最初の前記第2の
    インバータの入力に接続した第2のコントロールゲート
    とを含む第2のリングオシレータと、前記半導体基板上に形成したチャネル長およびチャネル
    幅が前記第2導電型の第1のMOSトランジスタのチャ
    ネル長及びチャネル幅とそれぞれ等しい第2導電型の
    3のMOSトランジスタと、第1導電型の第3のMOS
    トランジスタを縦続接続して構成した第3のインバータ
    を奇数段直列に接続して構成した第3のインバータ列
    と、前記第3のインバータ列の最後の前記第3のインバ
    ータの出力を2つの入力端子の一方の入力端子に接続
    し、出力を前記第3のインバータ列の最初の前記第3の
    インバータの入力に接続した第3のコントロールゲート
    とを含む第3のリングオシレータとを備え 前記第1のコントロールゲートの他方の入力端子と前記
    第2のコントロールゲートの他方の入力端子と前記第3
    のコントロールゲートの他方の入力端子とを発振制御端
    子に共通接続し、前記発振制御端子に印加する信号によ
    り前記第1乃至前記第3のリングオシレータの発振の停
    止と開始制御されるとともに、 前記第1のリングオシレータの発振出力と前記第2の発
    振出力との位相差、または前記第1のリングオシレータ
    の発振出力と前記第3の発振出力との位相差を参照し
    て、所定のチャネル長を有する前記MOSトランジスタ
    を含むインバータの立上がり時間、または立下がり時間
    が算出される ことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記発振制御端子は、ロウレベルにプル
    ダウンされていることを特徴とする請求項2記載の半導
    体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記第リングオシレータを構成する
    任意の前記第のインバータの出力を2つの入力端子の
    一方に接続した比較回路と、 前記第リングオシレータを構成する任意の前記第
    のインバータの出力と前記第リングオシレータの任
    意の前記第のインバータの出力とをそれぞれ異なる入
    力端子に接続し出力を前記比較回路の他の入力端子に接
    続した制御端子を有する選択回路とを備え、 前記制御端子に印加する信号により前記第のリングオ
    シレータの発振出力と前記第のリングオシレータの発
    振出力のいずれかを選択して前記比較回路に出力し、前
    記比較回路でこの信号と前記第のリングオシレータの
    出力信号との差をパルス出力することを特徴とする請求
    項1記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 同一半導体基板上に形成した第1導電型
    のMOSトランジスタと、前記第1導電型のMOSトラ
    ンジスタのチャネル長より十分大きいチャネル長を有す
    る第2導電型のMOSトランジスタを縦続接続して構成
    たインバータを奇数段リング状に接続したリングオシ
    レータを備え、第1の電源電圧を前記リングオシレータに印加して得ら
    れた前記リングオシレータの第1の発振出力と、前記第
    1の電源電圧と異なる第2の電源電圧を前記リングオシ
    レータに印加して得られた前記リングオシレータの第2
    の発振出力とを参照して、前記第2導電型のMOSトラ
    ンジスタのしきい値電圧が算出される ことを特徴とする
    半導体集積回路。
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