JPH11325829A - リンクチェーンの摩耗伸び量測定方法およびその測定装置 - Google Patents

リンクチェーンの摩耗伸び量測定方法およびその測定装置

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JPH11325829A
JPH11325829A JP13060398A JP13060398A JPH11325829A JP H11325829 A JPH11325829 A JP H11325829A JP 13060398 A JP13060398 A JP 13060398A JP 13060398 A JP13060398 A JP 13060398A JP H11325829 A JPH11325829 A JP H11325829A
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laser displacement
displacement meter
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JP13060398A
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Akira Obara
亮 小原
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】平時は勿論、リンクチェーンに屈曲が生じる場
合でも、各チェーンリンク間の摩耗伸び量をその稼働中
に正確に測定することが可能なリンクチェーンの摩耗伸
び量の測定方法と、そのための測定装置を提供する。 【解決手段】リンクチェーン2の上方に2個の非接触式
レーザー変位計3a,3bを配置し、これらのレーザー
変位計でリンクチェーン上面までの離間距離を連続的に
計測して各チェーンリンク間の摩耗伸び量を測定する。
計測されたデータは、電気ケーブル4a,4bおよびコ
ントローラー5a,5bを通して記録と演算手段を兼ね
るCRTが接続されたCPU6に入力される。その際、
レーザー変位計による計測結果にリンクチェーンの屈曲
を示すデータが含まれる場合にその値を真のチェーンリ
ンク長さに補正する。このため、その測定装置を構成す
る演算手段には屈曲補正手段を具備させるのが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンクチェーンの
摩耗伸び量測定方法とそのための測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種製品の製造ラインにおいては、その
ライン中にリンクチェーンコンベアを配置し、半製品や
最終製品などを連続的に搬送することが多い。
【0003】その際、上記のリンクチェーンコンベア
は、通常、無端ループ状のリンクチェーンを2つのスプ
ロケットホイールに掛け渡し、ループの上側に位置する
リンクチェーン部分を平滑面を有するスライドレールに
支持させる構造となっている。
【0004】そして、上記のように構成されたリンクチ
ェーンコンベアは、一般に、搬送方向の下流側に位置す
るスプロケットホイールのみを回転駆動させ、スライド
レールで支持されたリンクチェーン部分上に載置される
被搬送物を連続的に搬送するようになっている。
【0005】このため、稼働中のリンクチェーンは、引
張力が作用した状態でスプロケットホイールにより繰り
返し屈曲されることになり、その連結部分が摩耗(連結
ピンの小径化と内外リンクに設けられた連結ピン装着孔
の大径化)し、摩耗伸びを引き起こす。この摩耗伸び
は、稼働時間とともに大きくなり、摩耗伸びが一定量を
超えると円滑な搬送ができなくなるだけでなく、著しい
場合にリンクチェーンが破断するなどして停機を余儀な
くされ、生産性が低下するようになる。
【0006】したがって、リンクチェーンの摩耗伸び
は、これを定量的に知る必要があり、そのための方法と
しては、例えば特開平2−130402号公報や特開平
8−327320号公報に示されるような方法がある。
【0007】すなわち、特開平2−130402号公報
に示される方法は、リンクチェーンの側面または上面に
向けて2個の非接触式渦流変位センサーを配置し、この
非接触式渦流変位センサーからリンクチェーンの側面ま
たは上面までの離間距離を連続的に計測し、この計測結
果からチェーンリンク間の摩耗伸び量を求める方法であ
る。
【0008】また、特開平8−327320号公報に示
される方法は、一対の小径スプロケットホイールを連結
バーの両端部に回動自在に取り付た台車式の測定治具を
用いる方法である。すなわち、前記一対の小径スプロケ
ットホイールを被測定対象のリンクチェーンに係合させ
て移動し、この移動時における小径スプロケットホイー
ル相互の回転角度差を計測し、この計測結果からチェー
ンリンク間の摩耗伸び量を求める。
【0009】前者の方法は、その原理上、リンクチェー
ンの摩耗伸び量をその稼働中に測定することが一応可能
で、生産性を低下させることはない。しかし、変位セン
サーが渦流変位センサーであり、この渦流変位センサー
は、図9の(a)に示すように、センサースポットがS
Pと広いので、チェーンリンク片の湾曲部を正確に検出
できない。このため、チェーンリンク間の摩耗伸び量を
測定するのに必要な測定精度がないので、チェーンリン
ク間の摩耗伸び量を正確に測定できず、実用に供し得な
いという欠点を有している。
【0010】また、稼働中のリンクチェーンのうち、ス
ライドレール上に位置するリンクチェーン部分には、図
10に示すように、部分的な屈曲が生じることが多い
が、渦流変位センサーは位置方向(測長方向)の分解能
が低くて正確なプロフィールを測定できず、この屈曲を
正確に把握できないので、チェーンリンク間の摩耗伸び
量を正確に測定できないという欠点もある。
【0011】なお、上記の屈曲は、スプロケットホイー
ルで屈曲された部分がほぼそのまま残ることにより発生
し、その詳細な発生原因は不明であるが、連結部分に異
物(鉄鋼業ではスケールなど)が噛み込むなどした際に
生じるものと考えられる。
【0012】また、後者の方法は、測定時にリンクチェ
ーンコンベアを停機させる必要があるだけでなく、測定
に長時間を要し、生産性が著しく低下するという欠点を
有している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、部分
的に屈曲が発生したリンクチェーンでも、その稼働中に
摩耗伸びを高精度に測定することができるリンクチェー
ンの摩耗伸び量測定方法とそのための測定装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記
(1)および(2)のリンクチェーンの摩耗伸び量測定
方法と下記(3)および(4)のリンクチェーンの摩耗
伸び量測定装置にある。
【0015】(1)リンクチェーンの上面に向けて2個
の非接触式レーザー変位計をリンクチェーンの回動方向
に所定の間隔を隔てて配置し、この2個のレーザー変位
計でレーザー変位計からリンクチェーン上面までの離間
距離を連続的に計測することによって各チェーンリンク
間の摩耗伸び量を測定するリンクチェーンの摩耗伸び量
測定方法(第1発明)。
【0016】(2)リンクチェーンの上面に向けて1個
の非接触式レーザー変位計を配置し、このレーザー変位
計でレーザー変位計からリンクチェーン上面までの離間
距離を連続的に計測する一方、他の速度検出手段を用い
てリンクチェーンの移動速度を連続的に測定することに
よって各チェーンリンク間の摩耗伸び量を測定すること
を特徴とするリンクチェーンの摩耗伸び量測定方法(第
2発明)。
【0017】(3)リンクチェーンの上方に、リンクチ
ェーンの回動方向に所定の間隔を隔てて配置され、リン
クチェーン上面までの離間距離を連続的に計測する2個
のレーザー変位計と、この2個のレーザー変位計による
計測結果を対比することによって各チェーンリンク間の
摩耗伸び量を求める演算手段とを具備するリンクチェー
ンの摩耗伸び量測定装置(第3発明)。
【0018】(4)リンクチェーンの上方に配置され、
リンクチェーン上面までの離間距離を連続的に計測する
1個のレーザー変位計と、リンクチェーンの移動速度を
連続的に計測する移動速度検出手段と、前記のレーザー
変位計と移動速度検出手段による計測結果から各チェー
ンリンク間の摩耗伸び量を求める演算手段とを具備する
ことを特徴とするリンクチェーンの摩耗伸び量測定装置
(第4発明)。
【0019】上記の第1発明と第2発明の方法において
は、レーザー変位計からリンクチェーン上面までの離間
距離の計測結果にリンクチェーンの屈曲を示すデータが
含まれる場合には、その屈曲を真のチェーンリンク長さ
に補正する屈曲補正を行うことによって当該チェーンリ
ンク間の真の摩耗伸び量を求めるようにするのが好まし
い。
【0020】また、第3発明と第4発明の装置は、その
演算手段が、レーザー変位計で計測された上記の離間距
離にリンクチェーンの屈曲を示すデータが含まれる場合
に、当該屈曲部のチェーンリンク長さを真のチェーンリ
ンク長さに補正し、該部のチェーンリンク間の真の摩耗
伸び量を求める屈曲補正手段を備えるものであることが
好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明になる上記の第1〜4発明
においては、リンクチェーンの上面に向けて非接触式レ
ーザー変位計を配置し、このレーザー変位計でレーザー
変位計からリンクチェーンの上面までの離間距離を連続
的に計測することにより、チェーンリンク間の摩耗伸び
を測定する方法と装置である。本発明に用いるレーザー
変位計は、前述の図9の(b)に示すように、センサー
スポットSPがピンポイントであるので、チェーンリン
ク片の湾曲部を正確に検出でき、チェーンリンク間の摩
耗伸び量を正確に測定できる。
【0022】また、レーザー変位計は、位置方向(測長
方向)の分解能が高ので、正確なプロフィール測定が可
能であるので、リンクチェーンに屈曲が生じていても、
この屈曲部分におけるレーザー変位計からリンクチェー
ンの上面までの離間距離が正確に計測される。その結
果、その測定データをもとに幾何学的法則に基づいて補
正することにより、屈曲が生じた部分の真のリンクチェ
ーン長さを正確に求めることが可能で、当該屈曲部のと
なるのチェーンリンク間の摩耗伸び量をも正確に測定で
きる。このため、各リンク間の摩耗伸び状態が連続的に
高精度に測定できる。
【0023】さらに、リンクチェーンの回転速度が変化
しても、第1発明の場合は2個のレーザー変位計による
リンクチェーンの同一個所を計測した時点の時間差、第
2発明の場合は適宜な速度検出手段を用いて測定された
リンクチェーンの回転速度データを用いて時間補正する
ので、各リンク間の摩耗伸び状態を正確に把握すること
ができる。
【0024】以下、添付図面を参照して本発明の方法と
装置について説明する。
【0025】先ず、第1発明のリンクチェーン間の摩耗
伸び量測定方法と、この方法の実施に用いて好適な第3
発明のリンクチェーン間の摩耗伸び量測定装置の一例に
ついて図1〜図5を参照して詳細に説明する。
【0026】第1発明の方法と、この方法の実施に用い
て好適な第3発明の装置においては、図1に示すよう
に、測定対象となるリンクチェーンコンベアのスライド
レール1に支持されたリンクチェーン2部分の幅方向の
中央部上方に、2個の非接触式レーザー変位計3a、3
bを配置する。
【0027】この時、その配置間隔L0 は、図2に示す
ように、例えば、使用前(摩耗伸びがない状態)のリン
クチェーン2のピッチPの2倍に設定する。なお、配置
間隔L0 は、リンクチェーン2のピッチPの2倍に限ら
ず、所定の値であれば、いずれの値でもかまわない。
【0028】そして、この2個のレーザー変位計3a、
3bで、スライドレール1上を白抜き矢符方向に移動す
るリンクチェーン2の上面(具体的には内リンク2aの
上面とスライドレール1の上面)までの離間距離を連続
して計測する。計測されたデータは、図1に示すよう
に、電気ケーブル4a、4bおよびコントローラー5
a、5bを通して記録と演算手段を兼ねるCRTが接続
されたCPU6に入力される。
【0029】図3は、CPU6から出力され、CRTに
表示させた計測データのチャートの一例で、縦軸に離間
距離、横軸に時間をとって示してあり、A部分はレーザ
ー変位計3aおよび3bから内リンク2aの上面までの
離間距離とその計測所要時間(Tab、Tcd)、B部分は
レーザー変位計3aおよび3bからスライドレール1の
上面までの離間距離とその計測所要時間(Tbc、Tde)
を表している。
【0030】リンクチェーン2のピッチPの2倍の間隔
0 で配置された2個のレーザー変位計3a、3bは、
レーザー変位計3aによるリンクチェーン2の点a〜c
間での計測と、レーザー変位計3bによるリンクチェー
ン2の点c〜e間での計測とを同時に行う。
【0031】したがって、各チェーンリンク間(点a〜
c、点c〜e、・・・間)に摩耗伸びがない場合には、
レーザー変位計3a、3bの配置間隔L0 と点a〜c間
の距離が等しいので、レーザー変位計3aによる点aの
計測時点と、レーザー変位計3bによる点cの計測時点
とがチャートの時間軸上で一致する。これに対し、各リ
ンク間に摩耗伸びがある場合には、点a〜c間の距離が
レーザー変位計3a、3bの配置間隔L0 よりも大きい
ので、図3に示すように、レーザー変位計3aによる点
aの計測時点と、レーザー変位計3bによる点cの計測
時点との間に時間軸上の遅れ時間Tg が生じ、この遅れ
時間Tg の発生有無を監視することによって摩耗伸びの
発生を知ることができる。
【0032】上記の計測所要時間(Tab、Tcd、Tbc、
Tde)および遅れ時間Tg は、リンクチェーン2の移動
速度によって変化し、移動速度が遅いと長くなり、移動
速度が速いと短くなる。このため、実際の摩耗伸び量を
知るには、遅れ時間Tg にリンクチェーン2の移動速度
を乗じて求める必要があるが、その移動速度はレーザー
変位計3bによる点cの計測時点からレーザー変位計3
aによる点cの計測時点までに要した所要時間Tc と既
知値であるレーザー変位計3a、3bの配置間隔L0
ら求めることができる。
【0033】ところが、リンクチェーン2に屈曲が生じ
た部分では、図4および図5に示すように、点a〜c間
のレーザー変位計3aの計測結果から求められる距離L
k が屈曲のない実際の距離Ls よりも短くなる。このた
め、レーザー変位計3aによる点aの計測時点と、レー
ザー変位計3bによる点cの計測時点の時間差が小さく
なり、計測される遅れ時間が実際の距離Ls に対応する
遅れ時間Tg よりも小さな値になって真の摩耗伸び量が
測定できなくなる。
【0034】また、屈曲が大きい場合には、点a〜c間
の距離がレーザー変位計3a、3b点の配置間隔L0
りも小さくなり、レーザー変位計3aによる点aの計測
時点よりもレーザー変位計3bによる点cの計測時点の
方が先になり、上記の遅れ時間Tg が全く計測されなく
なり、上記と同様に、真の摩耗伸び量が測定できなくな
る。
【0035】そこで、本発明においては、図5に示すよ
うに、A部分の計測データ中、離間距離が順次小さくな
るA部分が認めれた場合、当該A部分を屈曲発生部と認
識し、そのA部分におけるリンクプレートの非湾曲部
(フラット部)の任意な計測長さL間の離間距離の変位
量δを算出した上で下記式に基づいて実際の距離Ls
を求め、次いで下記式により当該チェーンリンク間
(点a〜c間)真の摩耗伸び量△Lを求める屈曲補正を
行う。
【0036】 Ls ={LK ×(L2 +δ21/2 }/L ・・・・ △L=Ls −L0 ・・・・ なお、上記の式は、任意な計測長さL部分の実際のリ
ンクプレート長さLR(図5参照)を式「LR =(L2
+δ21/2 」で表すと、このLR (=(L2+δ2
1/2 )、任意な計測長さL、計測結果から求められる距
離Lk 、屈曲のない実際の距離Ls との間には下記式
が成立し、これを整理して求められる。
【0037】 (L2 +δ21/2 /L=Ls /Lk ・・・・ ここで、本発明において上記の屈曲補正が可能な理由
は、次の理由による。すなわち、前述の特開平2−13
0402号公報に示されるように、変位計に渦流センサ
ーを用いたのでは、屈曲が発生したA部分における離間
距離の変位量δを全く計測できないか、仮にできても正
確に計測できない。これに対し、本発明では、変位計に
レーザー変位計を用いたので、屈曲が発生したA部分に
おける離間距離の変位量δを正確に計測できるためであ
る。
【0038】以上の演算処理は、記録と演算手段を兼ね
る上記のCPU6により行うようになっている。
【0039】なお、2個の非接触式レーザー変位計3
a、3bは、外リンク2bの上方に配置してもよい。ま
た、その配置間隔L0 は、上記のように使用前(摩耗伸
びがない状態)のリンクチェーン2のピッチPの2倍に
するのが計算処理上最も望ましいが、例えばピッチPの
3倍に設定してもかまわない。さらに、リンクチェーン
がローラチェーンである場合には、その配置間隔L0
ピッチPと等しくしてもよい。
【0040】次に、本発明の第2発明のリンクチェーン
間の摩耗伸び量測定方法と、この方法の実施に用いて好
適な第4発明のリンクチェーン間の摩耗伸び量測定装置
の一例について図6〜図7を参照して詳細に説明する。
【0041】第2発明の方法と、この方法の実施に用い
て好適な第4発明においては、図6に示すように、測定
対象となるリンクチェーンコンベアのスライドレール1
に支持されたリンクチェーン2部分の幅方向の中央部上
方に、1個の非接触式レーザー変位計3を配置する。ま
た、駆動スプロケットホイール7の駆動軸7aにパルス
ジェネレータなどの回転検出器8を取り付ける。
【0042】そして、この1個のレーザー変位計3で、
スライドレール1上を白抜き矢符方向に移動するリンク
チェーン2の上面(具体的には内リンク2aの上面とス
ライドレール1の上面)までの離間距離を連続して計測
する一方、回転検出器8でリンクチェーン2の移動速度
を連続して計測する。計測されたデータは、電気ケーブ
ル9a、9bおよびコントローラー10a、10bを通
して記録と演算手段を兼ねるCRTが接続されたCPU
11に入力される。
【0043】なお、リンクチェーン2の移動速度は、上
記駆動スプロケットホイール7の駆動軸7aに対するパ
ルスジェネレータなどの回転検出器8の取り付けに代え
て、例えばタコジェレータ、レーザードップラ式速度計
などを用いて計測するようにしてもよい。
【0044】図7は、CPU11から出力され、CRT
に表示させた計測データのチャートの一例で、縦軸に離
間距離とリンクチェーン2の移動速度、横軸に時間をと
り、上段に回転検出器8による計測データ、下段にレー
ザー変位計3による計測データを示してある。
【0045】図に示すように、下段のレーザー変位計3
による計測データは、上記の第1および第3発明発明の
場合と同様に、レーザー変位計3から内リンク2aの上
面までの離間距離とその計測所要時間を表すA部分と、
レーザー変位計3からスライドレール1の上面までの離
間距離とその計測所要時間を表すB部分とからなってお
り、リンクチェーン2の点a〜c間(前述の図2参照)
の屈曲のない実際の距離Ls が計測所要時間Ts として
計測される。
【0046】したがって、当該チェーンリンク間の実際
の距離Ls は、回転検出器8で計測された点a〜c間の
計測所要時間Ts 内の速度をその計測所要時間Ts に乗
じることで求められる。そして、実際の摩耗伸び量△L
は、求められた実際の距離Ls から使用前(摩耗伸びが
ない状態)のリンクチェーン2のピッチPの2倍の値L
0 を減ずることにより求められる。
【0047】また、リンクチェーン2に屈曲が生じた部
分では、第1発明の場合と同様に、レーザー変位計3に
よる計測データのA部分に離間距離に変位が生じ、計測
所要時間にTS が短くなる。したがって、この第2発明
においても、レーザー変位計3による計測データのA部
分に離間距離の変位の発生が確認された場合には、A部
分におけるリンクプレートの非湾曲部(フラット部)の
任意な計測長さL間の変位量δを求め、第1発明の場合
と同様の方法によって屈曲補正を行うことはいうまでも
ない。
【0048】以上の演算処理は、記録と演算手段を兼ね
る上記のCPU11により行うようになっている。
【0049】なお、非接触式レーザー変位計3は、外リ
ンク2bの上方に配置してもよい。また、リンクチェー
ン2の補修の要否は、上記のようにして求められた実際
の摩耗伸び量△Lが予め定めた閾値を超えるか否かによ
って判断して行われる。この判断は、上記のCPU6お
よび11に、判定回路を設定して自動的に判定し、求め
られた実際の摩耗伸び量△Lが予め定めた閾値を超える
場合、警報を発するようにするのが好ましい。
【0050】
【実施例】上記の第1発明による方法と特開平2−13
0402号公報に示される方法(従来法)との実機適用
試験を行い、その測定結果と実測測定結果を対比した。
【0051】その結果、本発明の第1発明方法によった
場合には、屈曲が発生した場合でもその測定結果と実測
測定結果がほぼ同じであった。
【0052】これに対し、従来法によった場合には、測
定結果と実測測定結果が大きく相違し、特に屈曲が発生
した場合の測定結果と実測測定結果が極めて大きく、実
用に供し得なかった。
【0053】なお、図8は、本発明の方法によった場合
の測定結果の一例を示す図で、同図(a)は各チェーン
リンク間の摩耗伸び量の測定結果、同図(b)はそのう
ちのNo. 3のチェーンリンク間の日々の摩耗伸び量の推
移を示してある。この図からわかるように、本発明の方
法によれば、何番目のチェーンリンク間の摩耗伸び量が
激しいかがわかる他、その摩耗量の傾向を連続的に正確
に把握できることが明らかである。
【0054】
【発明の効果】本発明の方法によれば、変位計に非接触
式レーザー変位計を用いたので、リンクチェーンに屈曲
が発生する場合でも、その稼働中に各チェーンリンク間
の摩耗伸びを高精度に測定することができる。その結
果、適切な時期にリンクチェーンの補修が可能で、その
稼働中に停機を余儀なくなされることがなくなり、生産
性が低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる第1発明の実施態様の一例を示す
模式的側面図である。
【図2】図1の要部を示す拡大図である。
【図3】第1発明における計測データのチャートの一例
を示す図である。
【図4】屈曲発生時における計測態様を示す模式的側面
図である。
【図5】屈曲発生時と屈曲無し時における計測データの
チャートの一例を対比して示す図である。
【図6】本発明になる第2発明の実施態様の一例を示す
模式的側面図である。
【図7】第2発明における計測データのチャートの一例
を示す
【図8】本発明の方法によった場合の測定結果の一例を
示す図で、同図(a)は各チェーンリンク間の摩耗伸び
量の測定結果、同図(b)はそのうちの任意なチェーン
リンク間の日々の摩耗伸び量推移を示す図である。
【図9】渦流変位センサーとレーザー変位計とのセンサ
ースポットの大きさを対比して示す図で、同図(a)は
渦流変位センサーの場合、同図(b)はレーザー変位計
の場合の図である。
【図10】リンクチェーンの屈曲発生状態を示す模式的
側面図である。
【符号の説明】
1:スライドレール、 2:リンクチェーン、 2a:内リンク、 2b:外リンク、 3、3a、3b:レーザー変位計、 4a、4b、9a、9b:電気ケーブル、 5a、5b、10a、10b:コントローラー、 6、11:CPU、 7:駆動スプロッケトホイール、 7a:駆動軸、 8:回転検出器、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図10】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図8】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リンクチェーンの上面に向けて2個の非接
    触式レーザー変位計をリンクチェーンの回動方向に所定
    の間隔を隔てて配置し、この2個のレーザー変位計でレ
    ーザー変位計からリンクチェーン上面までの離間距離を
    連続的に計測することによって各チェーンリンク間の摩
    耗伸び量を測定することを特徴とするリンクチェーンの
    摩耗伸び量測定方法。
  2. 【請求項2】リンクチェーンの上面に向けて1個の非接
    触式レーザー変位計を配置し、このレーザー変位計でレ
    ーザー変位計からリンクチェーン上面までの離間距離を
    連続的に計測する一方、他の速度検出手段を用いてリン
    クチェーンの移動速度を連続的に測定することによって
    各チェーンリンク間の摩耗伸び量を測定することを特徴
    とするリンクチェーンの摩耗伸び量測定方法。
  3. 【請求項3】レーザー変位計からリンクチェーン上面ま
    での離間距離の計測結果にリンクチェーンの屈曲を示す
    データが含まれる場合、その屈曲を真のチェーンリンク
    長さに補正する屈曲補正を行うことによって当該チェー
    ンリンク間の真の摩耗伸び量を求めることを特徴とする
    請求項1または2に記載のリンクチェーンの摩耗伸び量
    測定方法。
  4. 【請求項4】リンクチェーンの上方に、リンクチェーン
    の回動方向に所定の間隔を隔てて配置され、リンクチェ
    ーン上面までの離間距離を連続的に計測する2個のレー
    ザー変位計と、この2個のレーザー変位計による計測結
    果を対比することによって各チェーンリンク間の摩耗伸
    び量を求める演算手段とを具備することを特徴とするリ
    ンクチェーンの摩耗伸び量測定装置。
  5. 【請求項5】リンクチェーンの上方に配置され、リンク
    チェーン上面までの離間距離を連続的に計測する1個の
    レーザー変位計と、リンクチェーンの移動速度を連続的
    に計測する移動速度検出手段と、前記のレーザー変位計
    と移動速度検出手段による計測結果から各チェーンリン
    ク間の摩耗伸び量を求める演算手段とを具備することを
    特徴とするリンクチェーンの摩耗伸び量測定装置。
  6. 【請求項6】上記の演算手段は、レーザー変位計で計測
    された上記の離間距離にリンクチェーンの屈曲を示すデ
    ータが含まれる場合、その屈曲を真のチェーンリンク長
    さに補正し、当該チェーンリンク間の真の摩耗伸び量を
    求める屈曲補正手段を備えるものであることを特徴とす
    る請求項4また5に記載のリンクチェーンの摩耗伸び量
    測定装置。
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