JPH11325173A - 装置の免震設置方法 - Google Patents
装置の免震設置方法Info
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- JPH11325173A JPH11325173A JP10137078A JP13707898A JPH11325173A JP H11325173 A JPH11325173 A JP H11325173A JP 10137078 A JP10137078 A JP 10137078A JP 13707898 A JP13707898 A JP 13707898A JP H11325173 A JPH11325173 A JP H11325173A
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- inclined surface
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Abstract
(57)【要約】
【課題】装置の免震設置方法に関し、免震性能の信頼性
を高め、かつ、設置作業も容易にすることを目的とす
る。 【解決手段】移動可能な支持脚1により設置面2上に載
置される装置の免震設置方法であって、前記支持脚1の
支承位置を頂点として設置面2を画成する設置領域4を
所定幅で包絡する包絡領域5の少なくとも隅部の設置面
2を前記設置領域4から外方に行くにしたがって漸次高
くなる傾斜面6とし、傾斜面6に沿う支持脚1の移動に
より設置面2の加振加速度の装置3への伝達を低減す
る。
を高め、かつ、設置作業も容易にすることを目的とす
る。 【解決手段】移動可能な支持脚1により設置面2上に載
置される装置の免震設置方法であって、前記支持脚1の
支承位置を頂点として設置面2を画成する設置領域4を
所定幅で包絡する包絡領域5の少なくとも隅部の設置面
2を前記設置領域4から外方に行くにしたがって漸次高
くなる傾斜面6とし、傾斜面6に沿う支持脚1の移動に
より設置面2の加振加速度の装置3への伝達を低減す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装置の免震設置方
法、およびこの方法に使用する免震用設置具に関するも
のである。
法、およびこの方法に使用する免震用設置具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】地震等の際に設置床面の加振加速度の情
報処理装置等の装置への伝達を低減させることを目的と
した免震構造としては図7に示すものが知られている。
この従来例において、装置3の設置面2には裏面に適当
な摩擦係数を有する摩擦部材14を固定した受け皿15
が設置面2に対して移動可能に載置され、該受け皿15
に装置3の支持脚1が支承される。支持脚1の受け皿1
5への接触面には低摩擦材16が固定されており、支持
脚1は受け皿15と支持脚1との間に介装されるスプリ
ング17により受け皿15中央に保持される。地震の際
に設置面2が横揺れすると、設置面2に対して相対的に
静止する受け皿15と支持脚1との接触面での滑りによ
り装置3への加振力の伝達を低減させる。
報処理装置等の装置への伝達を低減させることを目的と
した免震構造としては図7に示すものが知られている。
この従来例において、装置3の設置面2には裏面に適当
な摩擦係数を有する摩擦部材14を固定した受け皿15
が設置面2に対して移動可能に載置され、該受け皿15
に装置3の支持脚1が支承される。支持脚1の受け皿1
5への接触面には低摩擦材16が固定されており、支持
脚1は受け皿15と支持脚1との間に介装されるスプリ
ング17により受け皿15中央に保持される。地震の際
に設置面2が横揺れすると、設置面2に対して相対的に
静止する受け皿15と支持脚1との接触面での滑りによ
り装置3への加振力の伝達を低減させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例には以下の欠点がある。すなわち、比較的規模が小さ
な地震の際には、支持脚1は相対的に受け皿15の中を
移動するが、規模が大きくなった場合には、図7(b)
に示すように、受け皿15の側壁部に衝接した後、受け
皿15と共に設置面2に対して相対移動する。受け皿1
5の設置面2に対する移動は摩擦部材14による摩擦に
より制限を受けるだけで、設置面2に対する移動範囲は
実質的に限定されないために、例えば、移動途中に障害
物があると衝突して装置3が転倒するおそれがある。ま
た、上記免震構造を施すには、各支持脚1の下端を図示
のように構成し、かつ、各支持脚1毎に受け皿15を装
着することが必要で、設置作業が面倒で、かつ、受け皿
15の構造も複雑になる。本発明は、以上の欠点を解消
すべくなされたもので、免震性能の信頼性が高く、か
つ、設置も容易な装置の免震設置方法、およびこれに使
用する装置の免震設置具を提供することを目的とする。
例には以下の欠点がある。すなわち、比較的規模が小さ
な地震の際には、支持脚1は相対的に受け皿15の中を
移動するが、規模が大きくなった場合には、図7(b)
に示すように、受け皿15の側壁部に衝接した後、受け
皿15と共に設置面2に対して相対移動する。受け皿1
5の設置面2に対する移動は摩擦部材14による摩擦に
より制限を受けるだけで、設置面2に対する移動範囲は
実質的に限定されないために、例えば、移動途中に障害
物があると衝突して装置3が転倒するおそれがある。ま
た、上記免震構造を施すには、各支持脚1の下端を図示
のように構成し、かつ、各支持脚1毎に受け皿15を装
着することが必要で、設置作業が面倒で、かつ、受け皿
15の構造も複雑になる。本発明は、以上の欠点を解消
すべくなされたもので、免震性能の信頼性が高く、か
つ、設置も容易な装置の免震設置方法、およびこれに使
用する装置の免震設置具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、移動可能な支持脚1により設置面2上に載置される
装置の免震設置方法であって、前記支持脚1の支承位置
を頂点として設置面2を画成する設置領域4を所定幅で
包絡する包絡領域5の少なくとも隅部の設置面2を前記
設置領域4から外方に行くにしたがって漸次高くなる傾
斜面6とし、傾斜面6に沿う支持脚1の移動により設置
面2の加振加速度の装置3への伝達を低減する装置の免
震設置方法を提供することにより達成される。
は、移動可能な支持脚1により設置面2上に載置される
装置の免震設置方法であって、前記支持脚1の支承位置
を頂点として設置面2を画成する設置領域4を所定幅で
包絡する包絡領域5の少なくとも隅部の設置面2を前記
設置領域4から外方に行くにしたがって漸次高くなる傾
斜面6とし、傾斜面6に沿う支持脚1の移動により設置
面2の加振加速度の装置3への伝達を低減する装置の免
震設置方法を提供することにより達成される。
【0005】装置3の支持脚1は装置3外方に行くにし
たがって徐々に高さが高くなる傾斜面6により囲まれて
おり、支持脚1は設置面2の最低平面部に移動可能に支
承される。地震があると、振動方向に沿う側の支持脚1
が傾斜面6を登った後、該傾斜面6を降下し、降下時に
は反対側の支持脚1が傾斜面6を登る。傾斜面6が支持
脚1に対して相対移動することにより、地震の加速度
(加振加速度)が弱められ、装置3には一定値以上の加
速度(加振力)が伝達されない。また、転動自在な球体
を両側から挟んで支承する傾斜面6を側方に移動させ、
球体を傾斜面6に沿って昇降させる力学モデルにおい
て、球体の振動周期は振幅により変化して特定の固有振
動数を持たないために、装置3への共振の発生がない。
たがって徐々に高さが高くなる傾斜面6により囲まれて
おり、支持脚1は設置面2の最低平面部に移動可能に支
承される。地震があると、振動方向に沿う側の支持脚1
が傾斜面6を登った後、該傾斜面6を降下し、降下時に
は反対側の支持脚1が傾斜面6を登る。傾斜面6が支持
脚1に対して相対移動することにより、地震の加速度
(加振加速度)が弱められ、装置3には一定値以上の加
速度(加振力)が伝達されない。また、転動自在な球体
を両側から挟んで支承する傾斜面6を側方に移動させ、
球体を傾斜面6に沿って昇降させる力学モデルにおい
て、球体の振動周期は振幅により変化して特定の固有振
動数を持たないために、装置3への共振の発生がない。
【0006】したがって本発明において、傾斜面6の有
効幅を十分に確保するならば、装置3の移動範囲を実質
的に制限することが可能であり、さらに、傾斜面6によ
り地震終了後において装置3を確実に原位置に復帰させ
ることができる。また、傾斜面6は各支持脚1を個別に
囲むものではなく、設置領域4を所定幅で包絡する領域
に形成され、かつ、支持脚1への受け皿15等の装着が
不要であるために、設置作業が容易になる。
効幅を十分に確保するならば、装置3の移動範囲を実質
的に制限することが可能であり、さらに、傾斜面6によ
り地震終了後において装置3を確実に原位置に復帰させ
ることができる。また、傾斜面6は各支持脚1を個別に
囲むものではなく、設置領域4を所定幅で包絡する領域
に形成され、かつ、支持脚1への受け皿15等の装着が
不要であるために、設置作業が容易になる。
【0007】なお、本発明において設置面2とは装置3
の支持脚1を支承する平面をいうもので、歩行等のため
の室内の一般の床面に一致することを要しない。したが
って、設置面2が床面と同一高さにある場合には傾斜面
6は床面から膨隆した状態で形成され、設置面2が床面
より低い場合には、傾斜面6の床面をえぐった状態で形
成される。また、傾斜面6は所定幅の包絡領域5全域に
形成することも可能であるが、支持脚1の実質的な移動
範囲、すなわち、上記包絡領域5の隅部にのみ形成すれ
ば足りる。
の支持脚1を支承する平面をいうもので、歩行等のため
の室内の一般の床面に一致することを要しない。したが
って、設置面2が床面と同一高さにある場合には傾斜面
6は床面から膨隆した状態で形成され、設置面2が床面
より低い場合には、傾斜面6の床面をえぐった状態で形
成される。また、傾斜面6は所定幅の包絡領域5全域に
形成することも可能であるが、支持脚1の実質的な移動
範囲、すなわち、上記包絡領域5の隅部にのみ形成すれ
ば足りる。
【0008】上記傾斜面6は床面、あるいは設置面2の
施工時にこれらと一体に形成することも可能であるが、
請求項2に係る発明の免震用設置具を使用して簡単に実
現できる。すなわち、請求項2に係る発明は、装置3の
支持脚1を移動可能に支承する設置面2に固定され、前
記支持脚1の支承位置を頂点として設置面2を画成する
設置領域4を所定幅で包絡する包絡領域5の少なくとも
隅部に前記設置領域4から外方に行くにしたがって漸次
高くなる傾斜面6を形成する傾斜面部材7を有する装置
の免震用設置具である。
施工時にこれらと一体に形成することも可能であるが、
請求項2に係る発明の免震用設置具を使用して簡単に実
現できる。すなわち、請求項2に係る発明は、装置3の
支持脚1を移動可能に支承する設置面2に固定され、前
記支持脚1の支承位置を頂点として設置面2を画成する
設置領域4を所定幅で包絡する包絡領域5の少なくとも
隅部に前記設置領域4から外方に行くにしたがって漸次
高くなる傾斜面6を形成する傾斜面部材7を有する装置
の免震用設置具である。
【0009】傾斜面部材7は上述した傾斜面6を有して
おり、固定するだけで設置面2に傾斜面6を形成するこ
とができる。傾斜面部材7は包絡領域5全域に対応する
ように矩形枠形状に形成することも、隅部にのみ対応す
るようなL字形状に形成することもできる。傾斜面部材
7をL字形状に形成したり、あるいは分割可能な矩形枠
形状に形成した場合には、装置3を設置面2上に載置し
た後でその周辺を傾斜面6で囲むことができるので、設
置作業性が向上する。なお、傾斜面部材7の上面の高さ
に一致するように床面を敷設することも可能であり、こ
のようにすると、歩行中のつまずき等を防止できる。
おり、固定するだけで設置面2に傾斜面6を形成するこ
とができる。傾斜面部材7は包絡領域5全域に対応する
ように矩形枠形状に形成することも、隅部にのみ対応す
るようなL字形状に形成することもできる。傾斜面部材
7をL字形状に形成したり、あるいは分割可能な矩形枠
形状に形成した場合には、装置3を設置面2上に載置し
た後でその周辺を傾斜面6で囲むことができるので、設
置作業性が向上する。なお、傾斜面部材7の上面の高さ
に一致するように床面を敷設することも可能であり、こ
のようにすると、歩行中のつまずき等を防止できる。
【0010】傾斜面6、および設置面2と支持脚1の接
地面とを滑動、あるいは転動させ、過度の摩擦が生じな
いようにすることは加振加速度を低減させるために重要
であり、このため、支持脚1の下端には車輪を装着した
り、あるいは滑動面とするのが望ましい。通常使用され
るキャスタは車輪を装着した支持脚1としてそのまま転
用でき、レベルフット8を使用する場合には、請求項3
に係るアダプタ10をレベルフット8に装着することに
より簡単に所望の転動性能を付与することができる。
地面とを滑動、あるいは転動させ、過度の摩擦が生じな
いようにすることは加振加速度を低減させるために重要
であり、このため、支持脚1の下端には車輪を装着した
り、あるいは滑動面とするのが望ましい。通常使用され
るキャスタは車輪を装着した支持脚1としてそのまま転
用でき、レベルフット8を使用する場合には、請求項3
に係るアダプタ10をレベルフット8に装着することに
より簡単に所望の転動性能を付与することができる。
【0011】また、上述した傾斜面部材7は装置3単位
に配置すれば足りるが、請求項4に係る発明のように、
連結用傾斜面部材12により連設部位の支持脚1を囲め
ば、設置の手間が省ける。さらに、請求項5に係る発明
のように、カバー部材13を装着した場合には、通常状
態において傾斜面部材7の装着領域は平面となるため
に、歩行のための通路等に利用できる。
に配置すれば足りるが、請求項4に係る発明のように、
連結用傾斜面部材12により連設部位の支持脚1を囲め
ば、設置の手間が省ける。さらに、請求項5に係る発明
のように、カバー部材13を装着した場合には、通常状
態において傾斜面部材7の装着領域は平面となるため
に、歩行のための通路等に利用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施の形態を示
す。図1において3は情報処理装置であり、その下端に
は支持脚1としてのキャスタが固定される。支持脚1は
設置面2上に移動自在に載置され、その周囲に金属、合
成樹脂材等の剛性を有する適宜材料により形成される傾
斜面部材7が配置される。
す。図1において3は情報処理装置であり、その下端に
は支持脚1としてのキャスタが固定される。支持脚1は
設置面2上に移動自在に載置され、その周囲に金属、合
成樹脂材等の剛性を有する適宜材料により形成される傾
斜面部材7が配置される。
【0013】傾斜面部材7は支持脚1により設置面2を
画成する設置領域4を所定幅Wで包絡する包絡領域5に
合致する平面視矩形枠状に形成されており、釘18、接
着剤、あるいは両面接着テープ等により設置面2に固定
される。傾斜面部材7は中央の開口部7aから外方に行
くにしたがって漸次高さが高くなる傾斜面6を有してお
り、設置面2への固定により情報処理装置3の支持脚1
は開口部7aの辺縁に接した状態で傾斜面6により囲わ
れる。傾斜面6の傾斜角度はtan-1(5/300)〜
tan-1(15/300)程度が望ましい。傾斜面6の
幅6Wは想定する地震の振幅等を考慮して適宜決定可能
であるが、300mm程度に設定するのが望ましい。ま
た、傾斜面部材7の隅角部には、開口部7aの隅角部近
傍を中心とする円弧状の曲率面が形成される。
画成する設置領域4を所定幅Wで包絡する包絡領域5に
合致する平面視矩形枠状に形成されており、釘18、接
着剤、あるいは両面接着テープ等により設置面2に固定
される。傾斜面部材7は中央の開口部7aから外方に行
くにしたがって漸次高さが高くなる傾斜面6を有してお
り、設置面2への固定により情報処理装置3の支持脚1
は開口部7aの辺縁に接した状態で傾斜面6により囲わ
れる。傾斜面6の傾斜角度はtan-1(5/300)〜
tan-1(15/300)程度が望ましい。傾斜面6の
幅6Wは想定する地震の振幅等を考慮して適宜決定可能
であるが、300mm程度に設定するのが望ましい。ま
た、傾斜面部材7の隅角部には、開口部7aの隅角部近
傍を中心とする円弧状の曲率面が形成される。
【0014】傾斜面部材7を分割可能にしておくことは
設置作業を簡単にするために有効な変形であり、この場
合、情報処理装置3を所定位置に設置した後、該情報処
理装置3の設置面2上に傾斜面部材7を固定すればよい
ので、情報処理装置3の設置時に傾斜面部材7を乗り越
えさせる必要がなくなる。
設置作業を簡単にするために有効な変形であり、この場
合、情報処理装置3を所定位置に設置した後、該情報処
理装置3の設置面2上に傾斜面部材7を固定すればよい
ので、情報処理装置3の設置時に傾斜面部材7を乗り越
えさせる必要がなくなる。
【0015】設置状態で設置面2が地震力で左右に揺れ
るとき、傾斜面部材7の傾斜面6が情報処理装置3の支
持脚1の下に潜り込み、支持脚1は相対的に傾斜面部材
7の傾斜面6を登る。登りきるまでの時間内にその方向
の地震波の地震力が弱くなって滑り降り始め、反対方向
の地震波とともに次第に対向辺の傾斜面6を登って再び
降りてくる。傾斜面部材7の傾斜面6と支持脚1が相対
往復運動するとき、接触面と車輪との間、およびキャス
タ内部に摩擦力が生じ、これらの摩擦力で伝達する地震
力は次第に減衰する。
るとき、傾斜面部材7の傾斜面6が情報処理装置3の支
持脚1の下に潜り込み、支持脚1は相対的に傾斜面部材
7の傾斜面6を登る。登りきるまでの時間内にその方向
の地震波の地震力が弱くなって滑り降り始め、反対方向
の地震波とともに次第に対向辺の傾斜面6を登って再び
降りてくる。傾斜面部材7の傾斜面6と支持脚1が相対
往復運動するとき、接触面と車輪との間、およびキャス
タ内部に摩擦力が生じ、これらの摩擦力で伝達する地震
力は次第に減衰する。
【0016】図2(a)に本実施の形態の変形例を示
す。なお、以下の説明において、上述した実施の形態と
本質的に同一の構成要素は図中に同一符号を付して説明
を省略する。この変形例において、支持脚1にはレベル
フット8が使用される。レベルフット8は高さ調整用の
螺杆部8aの先端に支持部8bを備え、該支持部8bに
キャップ部材19が装着される。キャップ部材19はテ
フロン樹脂等、滑動しやすい材料に形成され、該キャッ
プ部材19を装着することにより支持脚1は設置面2、
および傾斜面6上を円滑に滑動するようになる。なお、
キャップ部材19のかわりに、支持部8bの接地面に直
接テフロン樹脂等の表面処理を施すことによっても滑動
性能を向上させることができる。
す。なお、以下の説明において、上述した実施の形態と
本質的に同一の構成要素は図中に同一符号を付して説明
を省略する。この変形例において、支持脚1にはレベル
フット8が使用される。レベルフット8は高さ調整用の
螺杆部8aの先端に支持部8bを備え、該支持部8bに
キャップ部材19が装着される。キャップ部材19はテ
フロン樹脂等、滑動しやすい材料に形成され、該キャッ
プ部材19を装着することにより支持脚1は設置面2、
および傾斜面6上を円滑に滑動するようになる。なお、
キャップ部材19のかわりに、支持部8bの接地面に直
接テフロン樹脂等の表面処理を施すことによっても滑動
性能を向上させることができる。
【0017】図2(b)に支持脚1の他の変形例を示
す。この変形例において、支持脚1はレベルフット8の
下端にアダプタ10を装着して形成される。アダプタ1
0は止め輪10aによりレベルフット8の支持部8bに
固定されるケース10bに鋼球等の転動体9を転動自在
に支持して形成され、該アダプタ10を装着すると、支
持脚1をころがり対偶で移動させることができる。
す。この変形例において、支持脚1はレベルフット8の
下端にアダプタ10を装着して形成される。アダプタ1
0は止め輪10aによりレベルフット8の支持部8bに
固定されるケース10bに鋼球等の転動体9を転動自在
に支持して形成され、該アダプタ10を装着すると、支
持脚1をころがり対偶で移動させることができる。
【0018】設置面2の表面は塩化ビニールタイル等の
比較的滑動しやすい材料で形成されているのが望ましい
が、カーペット等、キャスタでも、あるいは滑動面を形
成した支持部8bを備えた支持脚1でも滑動しにくい材
料で形成される場合には、図3に示すように、設置板2
aを予めカーペット2b上に固定しておくのが望まし
い。設置板2aは圧縮合板、鉄板等、支持脚1の接地部
が転動、あるいは滑動でき、かつ、支持脚1からの荷重
を支えることができる材料であれば適宜の材料により形
成でき、傾斜面部材7は設置板2aとともに設置面2に
共締めされる。
比較的滑動しやすい材料で形成されているのが望ましい
が、カーペット等、キャスタでも、あるいは滑動面を形
成した支持部8bを備えた支持脚1でも滑動しにくい材
料で形成される場合には、図3に示すように、設置板2
aを予めカーペット2b上に固定しておくのが望まし
い。設置板2aは圧縮合板、鉄板等、支持脚1の接地部
が転動、あるいは滑動でき、かつ、支持脚1からの荷重
を支えることができる材料であれば適宜の材料により形
成でき、傾斜面部材7は設置板2aとともに設置面2に
共締めされる。
【0019】図4に本発明の第2の実施の形態を示す。
この実施の形態において傾斜面部材7は平面視ほぼL字
形状に形成され、上記包絡領域5の隅部に固定される。
この傾斜面部材7は上述した実施の形態で述べた傾斜面
部材7の隅部のみを取り出した形状をなしており、該傾
斜面部材7と同様に外部に行くにしたがって漸次高くな
る傾斜面6を有する。本実施の形態は支持脚1の実質的
な移動範囲が隅部にのみ限られることに注目したもの
で、隅部にのみ傾斜面部材7を配置するこの実施の形態
においては設置の作業性が高まるばかりでなく、装置3
の大きさ、すなわち、設置領域4の面積の大小を問わず
に傾斜面部材7を利用することができるために、汎用性
が向上する。
この実施の形態において傾斜面部材7は平面視ほぼL字
形状に形成され、上記包絡領域5の隅部に固定される。
この傾斜面部材7は上述した実施の形態で述べた傾斜面
部材7の隅部のみを取り出した形状をなしており、該傾
斜面部材7と同様に外部に行くにしたがって漸次高くな
る傾斜面6を有する。本実施の形態は支持脚1の実質的
な移動範囲が隅部にのみ限られることに注目したもの
で、隅部にのみ傾斜面部材7を配置するこの実施の形態
においては設置の作業性が高まるばかりでなく、装置3
の大きさ、すなわち、設置領域4の面積の大小を問わず
に傾斜面部材7を利用することができるために、汎用性
が向上する。
【0020】図5に本発明の第3の実施の形態を示す。
この実施の形態は複数の装置3、3・・を並べて設置す
る場合に有効な設置面2を示すもので、装置3の連設部
位には連結用傾斜面部材12が固定される。連結用傾斜
面部材12は連結片12aの両端に挟持片11、11を
突設して平面視ほぼU字形状に形成され、各片11、1
2aには上述した各実施の形態と同様の傾斜面6が形成
される。この連結用傾斜面部材12は、連結片が装置3
外方に位置し、該連結片と挟持片11により隣接する一
対の支持脚1、1を挟み付けるようにして設置面2上に
固定される。
この実施の形態は複数の装置3、3・・を並べて設置す
る場合に有効な設置面2を示すもので、装置3の連設部
位には連結用傾斜面部材12が固定される。連結用傾斜
面部材12は連結片12aの両端に挟持片11、11を
突設して平面視ほぼU字形状に形成され、各片11、1
2aには上述した各実施の形態と同様の傾斜面6が形成
される。この連結用傾斜面部材12は、連結片が装置3
外方に位置し、該連結片と挟持片11により隣接する一
対の支持脚1、1を挟み付けるようにして設置面2上に
固定される。
【0021】図6に本発明の第4の実施の形態を示す。
この実施の形態において、傾斜面部材7は包絡領域5の
隅部にのみ配置され、隣接する傾斜面部材7間には断面
矩形のスペーサ20が固定される。スペーサ20は傾斜
面部材7の高さ寸法にほぼ合致する高さ寸法を有して形
成され、支持脚1の移動領域外にあるために材料等は問
わない。
この実施の形態において、傾斜面部材7は包絡領域5の
隅部にのみ配置され、隣接する傾斜面部材7間には断面
矩形のスペーサ20が固定される。スペーサ20は傾斜
面部材7の高さ寸法にほぼ合致する高さ寸法を有して形
成され、支持脚1の移動領域外にあるために材料等は問
わない。
【0022】13はカバー部材であり、傾斜面6上に固
定される。カバー部材13は傾斜面6上に固定した際に
上記スペーサ20の表面に連続する平面が傾斜面部材7
装着領域、すなわち包絡領域5に構成されるように断面
ほぼ三角形状に形成される。このカバー部材13は、傾
斜面6の上縁、あるいはそれに続く平坦面7bに供給さ
れた接着剤21、あるいは当該カ所に対応してカバー部
材13裏面に供給された接着により、あるいは当該カ所
に供給された両面粘着テープ等を使用して傾斜面部材7
に固定される。カバー部材13は所定の垂直荷重に対し
てはつぶれることなく、側方から荷重を受けた場合には
容易につぶれ変形をする構造とされており、この実施の
形態においては、ボール紙等により形成されるハニカム
構造体として構成される。
定される。カバー部材13は傾斜面6上に固定した際に
上記スペーサ20の表面に連続する平面が傾斜面部材7
装着領域、すなわち包絡領域5に構成されるように断面
ほぼ三角形状に形成される。このカバー部材13は、傾
斜面6の上縁、あるいはそれに続く平坦面7bに供給さ
れた接着剤21、あるいは当該カ所に対応してカバー部
材13裏面に供給された接着により、あるいは当該カ所
に供給された両面粘着テープ等を使用して傾斜面部材7
に固定される。カバー部材13は所定の垂直荷重に対し
てはつぶれることなく、側方から荷重を受けた場合には
容易につぶれ変形をする構造とされており、この実施の
形態においては、ボール紙等により形成されるハニカム
構造体として構成される。
【0023】したがってこの実施の形態において、通常
の状態では傾斜面部材7が装着されている領域は凹凸の
ない平坦面で、しかも縦方向の荷重に対して容易に変形
することがないので、歩行等に支障がなく、かつ、見栄
えも向上する。地震の際には、支持脚1の下端が側方か
らカバー部材13を押し潰すようにして変形させながら
傾斜面6を昇降するために、免震効果も失われない。な
お、つぶれたカバー部材13上でも円滑に移動できるよ
うに、支持脚1の下端には車輪、あるいは転動体9が設
けられる。
の状態では傾斜面部材7が装着されている領域は凹凸の
ない平坦面で、しかも縦方向の荷重に対して容易に変形
することがないので、歩行等に支障がなく、かつ、見栄
えも向上する。地震の際には、支持脚1の下端が側方か
らカバー部材13を押し潰すようにして変形させながら
傾斜面6を昇降するために、免震効果も失われない。な
お、つぶれたカバー部材13上でも円滑に移動できるよ
うに、支持脚1の下端には車輪、あるいは転動体9が設
けられる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、簡単な構造で、しかも、確実な免震性能を発
揮させることができる。
によれば、簡単な構造で、しかも、確実な免震性能を発
揮させることができる。
【図1】本発明を示す図で、(a)は側面図、(b)は
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1の変形例を示す図で、(a)は要部側面
図、(b)は他の変形例を示す要部拡大図である。
図、(b)は他の変形例を示す要部拡大図である。
【図3】他の変形例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す図である。
【図7】従来例を示す図で、(a)は設置状態を示す断
面図、(b)は受け皿の移動状態を示す断面図である。
面図、(b)は受け皿の移動状態を示す断面図である。
1 支持脚 2 設置面 3 装置 4 設置領域 5 包絡領域 6 傾斜面 7 傾斜面部材 8 レベルフット 9 転動体 10 アダプタ 11 挟持片 12 連結用傾斜面部材 13 カバー部材
Claims (5)
- 【請求項1】移動可能な支持脚により設置面上に載置さ
れる装置の免震設置方法であって、前記支持脚の支承位
置を頂点として設置面を画成する設置領域を所定幅で包
絡する包絡領域の少なくとも隅部の設置面を前記設置領
域から外方に行くにしたがって漸次高くなる傾斜面と
し、傾斜面に沿う支持脚の移動により設置面の加振加速
度の装置への伝達を低減する装置の免震設置方法。 - 【請求項2】装置の支持脚を移動可能に支承する設置面
に固定され、前記支持脚の支承位置を頂点として設置面
を画成する設置領域を所定幅で包絡する包絡領域の少な
くとも隅部に前記設置領域から外方に行くにしたがって
漸次高くなる傾斜面を形成する傾斜面部材を有する装置
の免震用設置具。 - 【請求項3】装置のレベルフットに被冠され、底面に転
動体を回転自在に装着したアダプタを有する請求項2記
載の装置の免震用設置具。 - 【請求項4】連設される複数の装置の隣接する一対の支
持脚を挟み付ける挟持片を有し、装置外方から装着する
平面視ほぼU字形状に形成される連結用傾斜面部材を有
し、 該連結用傾斜面部材の各片には、装置外方に行くにした
がって漸次高くなる傾斜面が形成される請求項2または
3記載の装置の免震用設置具。 - 【請求項5】前記傾斜面上に設置され、傾斜面部材表面
を設置面に平行な平面にするカバー部材を有し、 前記カバー部材は側方からの荷重により容易につぶれ変
形可能な請求項2、3または4記載の装置の免震用設置
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137078A JPH11325173A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 装置の免震設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137078A JPH11325173A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 装置の免震設置方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11325173A true JPH11325173A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15190391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10137078A Pending JPH11325173A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 装置の免震設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11325173A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009269452A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-11-19 | Ihi Corp | 輸送用ショック低減装置 |
JP2015052386A (ja) * | 2013-09-05 | 2015-03-19 | 株式会社金澤製作所 | 復元性スライドフロア |
JP2016035290A (ja) * | 2014-08-02 | 2016-03-17 | 株式会社エーエス | 構造体支持構造 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0413844U (ja) * | 1990-05-23 | 1992-02-04 | ||
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JPH0545283U (ja) * | 1991-09-27 | 1993-06-18 | カヤバ工業株式会社 | 免震装置 |
JPH0966817A (ja) * | 1995-09-04 | 1997-03-11 | Sawafuji Electric Co Ltd | 車輪付きエンジン発電機用車輪止め |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP10137078A patent/JPH11325173A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050920 |