JPH11325146A - 筒型防振装置及びその製法 - Google Patents

筒型防振装置及びその製法

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JPH11325146A
JPH11325146A JP15225898A JP15225898A JPH11325146A JP H11325146 A JPH11325146 A JP H11325146A JP 15225898 A JP15225898 A JP 15225898A JP 15225898 A JP15225898 A JP 15225898A JP H11325146 A JPH11325146 A JP H11325146A
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JP
Japan
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cylindrical
mounting
mounting leg
fitting
fitted
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JP15225898A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Tanaka
裕光 田中
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Yamashita Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yamashita Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付ブラケットの共通使用部分を多くし組立
性を向上させる。 【解決手段】 アルミ合金製の取付ブラケット1を構成
する筒状部3と取付脚部4を、それぞれ別々に押し出し
成形し、筒状部3にほぞ部8を形成し、取付脚部4にこ
れが嵌合する蟻溝5をそれぞれ同時に一体成形する。筒
状部3に外筒20、内筒21及びバネ部22からなる本
体部2を圧入して中間体30とし、これを取付脚部4に
対して、ほぞ部8が蟻溝5へ軽圧入するように取付け、
さらのにその後蟻溝5の上縁部11をプレスすることに
より抜け止め部12を形成して筒状部3と取付脚部4を
抜け止めすると、筒状部3と取付脚部4は一体化して取
付ブラケット1になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエンジ
ンマウント等に使用される筒型防振装置及びその製法に
関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−68254号には、外筒及び
内筒を径方向に隔てて嵌合配置し、これら内外筒間を弾
性部材で連結した本体部を形成し、この本体部をアルミ
合金製の取付ブラケットに設けられた筒状部に嵌合し、
その後、取付ブラケットを縮径して本体部と取付ブラケ
ットを一体化する筒型防振装置の製法が示されている。
この取付ブラケットには取付部が脚部状に一体形成さ
れ、この取付部で車体側へ取付けられている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】ところで、取付ブラケットは、取付相手に
応じて取付脚部の形状や寸法が変化する場合が多く、筒
状部と取付脚部を一体に成形すると、異なる機種に対し
て取付脚部の相違だけで全く別に成形しなければならな
くなる。しかし、本体部並びにこれを保持する筒状部そ
のものは複数機種に共通かできる場合が多い。そこで、
本願発明は筒状部と取付脚部を別体に成形して、本体部
及び筒状部の共通化を図るとともに、異なる機種に対し
ては最小限の変更で対応でき、そのうえ、製造が容易な
筒型防振装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の筒型防振装置に係る発明は、外筒及び内筒を
径方向に隔てて嵌合配置し、これら内外筒間を弾性部材
で連結した本体部と、この本体部が保持される取付ブラ
ケットとを備え、取付ブラケットには本体部を嵌合する
筒状部と、この筒状部を被取付部材へ取付けるための取
付脚部とを設けた筒型防振装置において、取付脚部を筒
状部と別体に形成し、筒状部又は取付脚部のいずれか一
方にアンダーカット溝を設け、他方にこのアンダーカッ
ト溝へ嵌合する突部を設けるとともに、この突部を前記
アンダーカット溝へ嵌合して筒状部と取付脚部を一体化
し、かつ筒状部又は取付脚部のうち嵌合部近傍の少なく
とも一部をプレスして抜け止め部を形成したことを特徴
とする。
【0005】また、本願発明に係る筒型防振装置の製法
は、前記請求項1に記載した筒型防振装置の製法におい
て、筒状部及び取付脚部を別々に押し出し成形するとと
もに、これら筒状部及び取付脚部の成形と同時に前記ア
ンダーカット溝又は突部を形成することを特徴とする。
【0006】
【発明の効果】本願における筒型防振装置の発明によれ
ば、筒状部と取付脚部をそれぞれ別体に成形し、かつそ
の成形時において、一方側にアンダーカット溝を形成
し、他方側にこれと対応する突部を形成するので、成形
後それぞれをアンダーカット溝と突部の嵌合により連結
し、さらにいずれか一方の嵌合部近傍の少なくとも一部
をプレスして抜け止め部を形成すると、この抜け止め部
により筒状部と取付脚部が強固に一体化した取付ブラケ
ットが得られる。
【0007】したがって、筒状部と取付脚部を分離する
ことにより、異なる複数機種に対しても、本体部及び筒
状部の共通使用頻度を高めるとともに、機種に応じて取
付脚部を交換できるので、必要最小限度の変更部分に止
めることでき極めて経済的になる。
【0008】そのうえ、筒状部と取付脚部はアンダーカ
ット溝と突部を嵌合して、その後プレスによる抜け止め
部を形成するだけで連結一体化できるので、組立性が良
くなり、取付ブラケットの製造が容易になる。
【0009】本願における筒型防振装置の製法に係る発
明によれば、筒状部と取付脚部をそれぞれ押し出し成形
により成形するので、それぞれを連続的に量産できると
ともに、アンダーカット溝又は突部を同時に形成できる
ので、量産性が極めて高くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃び図4に基づいて本願発明
が適用された筒型エンジンマウントを説明する。図1は
組立工程を示す図、図2は組立時の斜視図、図3は完成
品の正面図(図1のA矢示方向図)、図4はその上面図
(図1のB矢示方向図)である。
【0011】まず、この筒型エンジンマウントの概略構
造を説明する。この筒型エンジンマウントは、図2〜4
に示すように、取付ブラケット1とその内側へ嵌合され
る本体部2からなる中間体二部品を組み立てることによ
り得られるものである。
【0012】取付ブラケット1は、全体がアルミ合金で
構成され、本体部2が圧入される筒状部3と、その下部
が結合される取付脚部4を備えている。取付脚部4は略
直方体の部材であり、その長さ方向中央部に幅方向(短
辺と平行な方向)へ横断して蟻溝5が形成されている。
この蟻溝5は本願発明におけるアンダーカット溝に相当
している。
【0013】一方、筒状部3の正面壁6並びに背面壁7
の各下部には蟻溝5に対応する蟻継ぎ用のほぞ部8が形
成されている。このほぞ部8は蟻溝5へその形成方向
(図2のC矢示方向)からスライドさせることにより軽
圧入で嵌合する程度の寸法及び形状に形成され、本願発
明における突部に相当している。
【0014】図1の工程に明らかなように、取付脚部
4の蟻溝5近傍部分の上面には、部分的に又は蟻溝5の
全長に沿って上方からポンチ等によりプレスされたプレ
ス凹部10が形成され、このプレス凹部10の形成と同
時に蟻溝5の上縁部11に肉厚変形が生じてほぞ部8側
へ圧着する抜け止め部12が形成されている。
【0015】なお、プレス凹部10の形成位置は種々可
能であり、本実施例では図4に示すように、蟻溝5の対
向する各上縁部11に2ヶ所づつ形成されているが、図
2に示すような中間部13や、蟻溝5の圧入側端部14
又はその反対側端部15等適宜に設定できる。
【0016】取付脚部4の長さ方向両端部には取付穴1
6が貫通形成され、この取付穴16へ図示省略のボルト
を入れて車体の一部等である被取付部材へ締結すること
により、各取付脚部4が固定される。
【0017】取付脚部4はアルミ合金を用いた公知の押
し出し成形により成形され、このとき同時に、蟻溝5も
形成される。また、筒状部3も同様にアルミ合金を用い
た押し出し成形により成形されるが、ほぞ部8はその長
さ方向が押し出し方向と直交するため、機械加工等の後
加工で形成される。
【0018】本体部2は、外筒20及びその内側へ略同
軸配置される内筒21と、これら外筒20及び内筒21
間を連結するゴム等の弾性部材からなるバネ部22を備
え、全体が一体化された公知の防振ブッシュである。2
6は軸方向へ貫通する空間である。
【0019】外筒20は鉄等の取付ブラケット1よりも
硬い適宜金属製であり、その外径は取付ブラケット1に
おける筒状部3の内径よりもわずかに大きくなってい
る。このため、本体部2を取付ブラケット1の筒状部3
へ圧入すると取付ブラケット1と本体部2が一体化され
る。
【0020】次に、組立方法を説明する。まず、図2に
示すように、筒状部3へ本体部2を圧入一体化した中間
組立体30を形成し、これを取付脚部4に対してその蟻
溝5へほぞ部8が嵌合するようにC矢示方向から軽圧入
する。
【0021】この作業により、図1における工程及び
工程が終了するので、工程の図中に塗りつぶした三
角形状で示すように、対向する上縁部11の例えば各中
間部をポンチ等の工具(図示省略)でプレスすると、
工程に示すように、プレス凹部10及び抜け止め部12
が形成され、筒状部3のほぞ部8が取付脚部4の蟻溝5
から抜け出さないように連結一体化されて完成品とな
る。
【0022】次に、本実施例の作用を説明する。筒状部
3と取付脚部4をそれぞれ別体に成形し、かつその成形
時において、取付脚部4にアンダーカット溝5を形成
し、筒状部3にこれと対応する突部8を形成するので、
成形後それぞれをアンダーカット溝5と突部8の軽圧入
により連結し、さらに上縁部11近傍の一部をプレスし
て抜け止め部12を形成すると、この抜け止め部12に
より筒状部3と取付脚部4が強固に一体化した取付ブラ
ケット1が得られる。
【0023】したがって、筒状部3と取付脚部4を分離
して別体に形成することにより、異なる複数機種に対し
ても、本体部2及び筒状部3の共通使用頻度を高めると
ともに、機種に応じて取付脚部4を交換できるので、必
要最小限度の変更部分に止めることでき極めて経済的に
なる。
【0024】そのうえ、筒状部3と取付脚部4はアンダ
ーカット溝5へ突部8を軽圧入して、その後プレスによ
る抜け止め部12を形成するだけで連結一体化できるの
で、組立性が良くなり、取付ブラケット1の製造が容易
になる。
【0025】しかも、筒状部3と取付脚部4をそれぞれ
アルミ合金の押し出し成形により成形するので、それぞ
れ連続的に量産できるとともに、アンダーカット溝5を
取付脚部4と同時に形成できるため、量産性が極めて高
くなり、成形コストをダウンできる。しかも、製品全体
の軽量化と高剛性化を同時に実現でき、かつエンジンマ
ウントの固有振動数を最適化し易くなる。
【0026】図5は第2実施例に係る図2に相当する図
であり、この例では、ほぞ部8の形成場所が筒状部3の
左右両側面壁25の下部に変更され、各側面壁25にお
いて筒状部3の押し出し方向(C矢示方向と同じ)と一
致する方向へ長く形成されている。
【0027】このようにすると、筒状部3の押し出し成
形と同時にほぞ部8も成形できるので、さらに製造が容
易になり、量産性が極めて高くなる。なお、本実施例は
*の形成場所のみが前実施例と異なっており、他の部分
には変更がないので、共通部分については共通符号を用
い、かつ重複説明を省略する。
【0028】なお、本願発明は上記各実施例に限定され
ず種々に変形可能であり、蟻継ぎ構造でなく、アンダー
カット溝側をC字状断面や略コ字状断面等の適宜形状と
し、突部8をこれに対応する嵌合可能な形状にすれば足
りる。また、アンダーカット溝を筒状部側に形成し、突
部を取付脚部側に形成することもできる。
【0029】さらに、突部とアンダーカット溝の結合
は、遊嵌程度から、軽圧入よりも遥かに大きな力による
一般的な圧入まで任意に選択できる。このとき、遊嵌し
た場合であっても抜け止め部の形成により筒状部と取付
脚部を一体化でき、より本格的な圧入であれば、抜け止
め部は抜け荷重の補完的形成手段となる。そのうえ、抜
け止め部の形成は、取付脚部側のみならず筒状部側へ施
してもよく、双方へ施してもよい。
【0030】また、この筒型防振装置の用途としてはサ
スペンションのリンク連結部等がある。さらに、ばね部
内等に液室を設けて内部へ液体を封入した公知の液封構
造を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の組立工程を示す図
【図2】 その組立形を説明する斜視図
【図3】 完成品の正面図
【図4】 その上面図
【図5】 別実施例に係る図1に相当する図
【符号の説明】
1:取付ブラケット、2:本体部、3:筒状部、4:取
付脚部、5:蟻溝(アンダーカット溝)、8:蟻継ぎ用
ほぞ部(突部)、12:抜け止め部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒及び内筒を径方向に隔てて嵌合配置
    し、これら内外筒間を弾性部材で連結した本体部と、こ
    の本体部が保持される取付ブラケットとを備え、取付ブ
    ラケットには本体部を嵌合する筒状部と、この筒状部を
    被取付部材へ取付けるための取付脚部とを設けた筒型防
    振装置において、取付脚部を筒状部と別体に形成し、取
    付ブラケット又は取付脚部のいずれか一方にアンダーカ
    ット溝を設け、他方にこのアンダーカット溝へ嵌合する
    突部を設けるとともに、この突部を前記アンダーカット
    溝へ嵌合して取付ブラケットと取付脚部を一体化し、か
    つ取付ブラケット又は取付脚部のうち嵌合部近傍の少な
    くとも一部をプレスして抜け止め部を形成したことを特
    徴とする筒型防振装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載した筒型防振装置の製
    法において、筒状部及び取付脚部を別々に押し出し成形
    するとともに、これら筒状部及び取付脚部の成形と同時
    に前記アンダーカット溝又は突部を形成することを特徴
    とする筒型防振装置の製法。
JP15225898A 1998-05-16 1998-05-16 筒型防振装置及びその製法 Pending JPH11325146A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3027561A1 (fr) * 2014-10-22 2016-04-29 Peugeot Citroen Automobiles Sa Support de bloc moteur de vehicule automobile a montage facilite et tenue amelioree

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3027561A1 (fr) * 2014-10-22 2016-04-29 Peugeot Citroen Automobiles Sa Support de bloc moteur de vehicule automobile a montage facilite et tenue amelioree

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