JPH1047432A - 円筒型防振マウント用ブラケット及び円筒型防振マウント - Google Patents

円筒型防振マウント用ブラケット及び円筒型防振マウント

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JPH1047432A
JPH1047432A JP8207307A JP20730796A JPH1047432A JP H1047432 A JPH1047432 A JP H1047432A JP 8207307 A JP8207307 A JP 8207307A JP 20730796 A JP20730796 A JP 20730796A JP H1047432 A JPH1047432 A JP H1047432A
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cylindrical anti
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Application number
JP8207307A
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English (en)
Inventor
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Sadao Kokubo
貞男 小久保
Shunta Shioda
俊太 潮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マウント本体収容部10と取付け孔20とがそれ
らの軸線方向を互いに異にする方向に向けられた三次元
形状のブラケット1を、コスト的に有利に、かつ、生産
性良く製造し得るようにすること。 【解決手段】 ブラケット1が第1及び第2の構成部材
7、9に分割構成されている。第1構成部材7はマウン
ト本体収容部10が押出にて成形されたアルミニウム製押
出型材切断品からなり、第2構成部材9は取付け孔20が
押出にて成形されたアルミニウム製押出型材切断品から
なる。そして、両構成部材7、9は、それらの押出軸線
方向を互いに異にする方向に向けて連結一体化されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用エンジ
ンマウント等に用いられる円筒型防振マウントにおいて
その構成部材として用いられる円筒型防振マウント用ブ
ラケット、及び、該ブラケットを用いた円筒型防振マウ
ントに関する。
【0002】なお、本明細書において「アルミニウム」
の語はその合金を含む意味において用いている。
【0003】
【従来の技術】エンジン等の振動体を被取付け部材に取
り付ける防振マウントとして、円筒型防振マウントが知
られている。この円筒型防振マウントは、マウント本体
とブラケットとを備えており、ブラケットは、マウント
本体をその外周部を締め付けた状態において保持する保
持部と、車体等の取付け側に取り付けられる取付け部と
を有している。
【0004】このようなブラケットの保持部と取付け部
とは、一体成形によって形成されていたが、一体成形品
では取付け部の形状や、保持部に対する取付け部の向き
等に制約を受けやすいことなどから、ブラケットの保持
部と取付け部とを別体構成とし、両部材を溶接等の手段
により連結一体化したものが提案されている(例えば実
開平2−62136号公報)。
【0005】このような、保持部と取付け部とが連結さ
れた従来のブラケットでは、マウント本体保持部がマウ
ント本体を収容する円形孔を備え、該円形孔内にマウン
ト本体を圧入して配置するものとなされていた。
【0006】なお、円筒型防振マウント本体としては、
例えば、支軸部材と剛性スリーブとを備え、支軸部材が
剛性スリーブ内に軸線を互いに平行状にして配置され、
支軸部材の外周部と剛性スリーブの内周面との間にゴム
等の弾性体が装填され一体化されたものなどが用いられ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブラケ
ットのマウント本体保持部の円形孔に、マウント本体が
圧入される構成では、マウント本体保持部がマウント本
体外周部を適正な締付け状態において保持することがで
きるように、マウント本体保持部の円形収容孔の内周面
を高寸法精度に仕上げる切削等の厄介な加工が必要があ
ると共に、マウント本体をマウント本体収容孔に圧入す
る厄介な作業を強いられるという問題があった。
【0008】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
みてなされたものであって、マウント本体保持部と取付
け部との連結構造からなるブラケットを対象とし、マウ
ント本体の本体収容孔への圧入作業を不要とするととも
に、生産性良く製造することができる円筒型防振マウン
ト用ブラケット及び該ブラケットを用いた円筒型防振マ
ウントの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明は、円筒型防振マウント本体を、その外周部を締め
付けた状態において保持するブラケット第1構成部材
と、車体等の取付け側に取り付けられるブラケット第2
構成部材とに分割構成され、ブラケット第1構成部材
は、マウント本体収容部が押出にて成形されたアルミニ
ウム製押出型材を、所定長さ単位に切断して製作された
アルミニウム製押出型材切断品からなり、かつ、該ブラ
ケット第1構成部材は、周壁の周方向一箇所において分
断されており、円筒型防振マウント本体の外周部を抱く
保持部と、該保持部の周方向における一方の端部に外方
突出状に設けられた一方結合部と、該保持部の周方向に
おけるもう一方の端部に外方突出状に設けられた他方結
合部とが押出成形により備えられ、これら両結合部及び
前記ブラケット第2構成部材が一体に結合されることに
より、保持部が円筒型防振マウント本体の外周部を締付
け状態に保持するものとなされるとともに、ブラケット
第1構成部材とブラケット第2構成部材が連結一体化さ
れるものとなされていることを特徴とする円筒型防振マ
ウント用ブラケットを要旨とする。
【0010】即ち、上記発明において、ブラケット第1
構成部材が、周壁の周方向一箇所において分断されてお
りかつ円筒型防振マウント本体の外周部を抱く保持部
と、該保持部の周方向における一方の端部に外方突出状
に設けられた一方結合部と、該保持部の周方向における
もう一方の端部に外方突出状に設けられた他方結合部と
を備え、これら両結合部及び前記ブラケット第2構成部
材が一体に結合されることにより、保持部が円筒型防振
マウント本体の外周部を締付け状態に保持するものとな
されているから、結合部を結合してしまう前の段階で保
持部内にマウント本体を配置することでマウント本体は
容易に保持部内に配置され、この配置後に結合部同士を
結合することで円筒型防振マウント本体は保持部にて適
正な締付け状態に保持される。従って、マウント本体保
持部の収容部内周面を高寸法精度に仕上げる切削等の厄
介な加工が排除されると共に、マウント本体をマウント
本体収容孔に圧入させていく厄介な圧入作業からも解放
される。
【0011】しかも、ブラケット第1構成部材の両結合
部とブラケット第2構成部材が一体に結合されることに
より、保持部が円筒型防振マウント本体の外周部を締付
け状態に保持するものとなされるとともに、ブラケット
第1構成部材とブラケット第2構成部材が連結一体化さ
れるものとなされているから、防振マウント本体の締め
付け作業と、ブラケット第1構成部材とブラケット第2
構成部材の連結作業が同時的に行われることになり、ブ
ラケットが生産性良く製造される。しかも、ブラケット
第1構成部材は、マウント本体収容部が押出にて成形さ
れたアルミニウム製押出型材を、所定長さ単位に切断し
て製作されたアルミニウム製押出型材切断品からなるか
ら、ブラケット第1構成部材はコスト的に有利にかつ容
易に製作される。
【0012】更に、上記発明において、ブラケット第2
構成部材に、これをブラケット第1構成部材に結合させ
るための連接孔が形成されている一方、ブラケット第1
構成部材の両結合部のうちの少なくとも一方の対向部
に、ブラケット第2構成部材の連接孔内に突出して嵌合
される連結凸部が形成され、ブラケット第1構成部材の
連結凸部をブラケット第2構成部材の連接孔に嵌合させ
た状態でブラケット第1構成部材の結合部同士を結合す
ることによって、ブラケット第1構成部材とブラケット
第2構成部材とが連結一体化されるものとなされている
第2発明のブラケットでは、ブラケット第1構成部材と
ブラケット第2構成部材とがしっかりとした結合状態に
連結一体化される。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1ないし図3に示される円筒型防振マウ
ント(1)において、(2)はマウント本体、(3)は
ブラケットである。
【0015】マウント本体(2)は、支軸部材(4)と
剛性スリーブ(5)とを備え、支軸部材(4)が剛性ス
リーブ(5)内に軸線を互いに平行状にして配置され、
支軸部材(4)の外周部と剛性スリーブ(5)の内周面
との間にゴム等の弾性体(6)が装填され一体化された
構造のものである。
【0016】ブラケット(3)は、ブラケット第1構成
部材(7)と、ブラケット第2構成部材(9)とに分割
され、これら部材同士は連結一体化されるようになされ
ている。
【0017】ブラケット第1構成部材(7)は、円筒型
防振マウント本体(2)を、その外周部を巻き締め状態
において保持するいわゆる巻締めタイプのものであり、
マウント本体収容部(10)、マウント本体保持部(1
1)、一方結合部(12)、他方結合部(13)、連結凸部
(14)(15)を有している。
【0018】このブラケット第1構成部材(7)は、図
4に示されるようなアルミニウム製押出型材(E1 )
を、所定長さ単位に切断して製作されたアルミニウム製
押出型材切断品によるもので、上記マウント本体収容部
(10)、マウント本体保持部(11)、一方結合部(1
2)、他方結合部(13)、連結凸部(14)(15)は押出
にて成形されたものである。
【0019】マウント本体保持部(11)は、円筒型防振
マウント本体(2)の外周部を抱くもので、周壁の周方
向一箇所が分断されて開かれた円筒状形状に押出成形さ
れ、その内部がマウント本体収容部(10)となされてい
る。
【0020】結合部(12)(13)は、マウント本体保持
部(11)の周方向の両端部にそれぞれ、対向するよう
に、外方突出状に押出成形されている。
【0021】これら結合部(12)(13)はそれぞれ、そ
れらの対向部側において、相対する方向に突出された横
断面方形状の連結凸部(14)(15)を備えている。これ
ら連結凸部(14)(15)も押出成形にて形成されたもの
である。
【0022】そして、一方の連結凸部(14)の先端部に
は、内拡がり状の結合溝(16)が押出成形されると共
に、もう一方の連結凸部(15)の先端部には、結合溝
(16)と相対するように突出された結合用の潰し部(1
7)が押出成形されている。この潰し部(17)は、図8
等に示されるように、その高さが、結合溝(16)の深さ
よりも長く設計されており、結合溝(16)内に強制的に
嵌入されていくことによって膨出状に塑性変形され、結
合溝(16)内に抜け止め状態に保持され結合されるよう
になされている。結合部(12)(13)同士の結合は、潰
し部(17)と結合溝(16)とのこのような結合によって
達せられるようになされている。なお、(19)は端縁お
さえのための凸部で同じく押出成形されたものである。
【0023】一方、ブラケット第2構成部材(9)は、
車体等の取付け側に取り付けられるもので、一方側が円
形状の取付け孔(20)(20)を有する取付け部(21)と
なされ、もう一方の側が連結孔(22)を有する連結部
(23)となされている。このブラケット第2構成部材
(9)も、図5に示されるようなアルミニウム製押出型
材を、所定長さ単位に切断して製作されたアルミニウム
製押出型材切断品によるもので、上記取付け孔(20)
(20)、連結孔(22)も押出にて成形されたものであ
る。なお、取付け孔(20)(20)、連結孔(22)は押出
によることなく機械加工によって形成しても良い。ま
た、ブラケット第2構成部材(9)そのものも、必ずし
も押出形材によって形成される必要はなく、アルミニウ
ムのダイカスト、鍛造、プレス、鋳物等によるものであ
っても良い。
【0024】ブラケット第2構成部材(9)の連結部
(23)側は、ブラケット第1構成部材(7)の押出方向
長さよりも幅広く形成されておりその縁部に沿うよう
に、上記連結孔(22)が開口されている。該連結孔(2
2)は、横断面長方形状に押出成形されており、その長
辺の長さはブラケット第1構成部材(7)の押出方向長
さに対応する長さに、また、その短辺の長さはブラケッ
ト第1構成部材(7)における連結凸部(14)(15)の
幅に対応する長さに設計されており、それによってこれ
ら連結凸部(14)(15)が適合状態にしっくりと挿入嵌
合されるようになされている。
【0025】円筒型防振マウント(1)は、上記マウン
ト本体(2)、ブラケット第1構成部材(7)及び同第
2構成部材(9)を相互に組み合わせることにより製作
される。
【0026】即ち、図6、図7に示されるように、ま
ず、ブラケット第1構成部材(7)の保持部(11)のマ
ウント本体収容部(10)内にマウント本体(2)を配置
すると共に、ブラケット第1構成部材(7)の一方の結
合部(12)の連結凸部(14)をブラケット第1構成部材
(7)の連結孔(22)に嵌合させる。これにより、ブラ
ケット第1構成部材(7)と同第2構成部材(9)とは
それらの押出軸線方向を互いに直交させた状態に組み合
わされ、それにより、マウント本体収容部(10)と取付
け孔(20)(20)とがそれらの軸線方向を互いに方向を
異にするように組み合わされる。
【0027】しかる後、図8に示されるように、ブラケ
ット第1構成部材(7)のもう一方の結合部(13)の連
結凸部(15)がブラケット第1構成部材(7)の連結孔
(22)内に嵌合され、かつ、潰し部(17)が結合溝(1
6)内に突出されていくように、ブラケット第1構成部
材(7)の両結合部(12)(13)を両側からプレス等に
て圧していく。
【0028】これにより、図9に示されるように、各結
合部(12)(13)の連結凸部(14)(15)がその基端部
までブラケット第2構成部材(9)の連結孔(22)内に
嵌合されると共に、潰し部(17)が結合溝(16)内に強
制的に嵌入され塑性変形されて、該潰し部(17)が結合
溝(16)内に抜け止め状態に保持される。これにより、
マウント本体(2)はその外周部をブラケット第1構成
部材(7)の保持部(11)にて締め付けられた状態にさ
れると共に、ブラケット第1構成部材(7)と同第2構
成部材(9)とが連結一体化され、マウント本体収容部
(10)と取付け孔(20)(20)とがそれらの軸線方向を
互いに異にする方向に向けた三次元形状のブラケット
(3)が得られ、円筒型防振マウント(1)に製作され
る。なお、ブラケット第1構成部材(7)と同第2構成
部材(9)とは、必要に応じて、それらの境界部がレー
ザー溶接等により、より一層強固に接合されてもよい。
【0029】図10〜図12はこの発明の他の実施形態
に係る防振マウント(101 )を示すものである。同図に
おいて、(102 )はマウント本体、(103 )はブラケッ
トであり、該ブラケットはアルミニウム押出材切断品か
らなるブラケット第1構成部材(107 )と、これに連接
されるブラケット第2構成部材(109 )とによって構成
されている。ブラケット第1構成部材(107 )は、保持
部(111 )を周方向の一部において分断する分離部(11
1a)を有し、該分離部(111a)から周方向両側に離間し
た位置において、径方向外方に、断面逆L形及びL形の
一方結合部(112 )と他方結合部(113 )が、両者で断
面外向きコ字形をなして内部に嵌合凹部(118 )を形成
する態様にて保持部(111 )の軸方向全長に渡って突出
形成されている。また、一方結合部(112 )及び他方結
合部(113 )の先端部が、ブラケット第2構成部材(10
9 )との連結時に塑性変形する潰し部(117 )となされ
ている。
【0030】一方、ブラケット第2構成部材(109 )
は、水平状の本体(109a)とその先端に一体形成された
垂直状の連結部(109b)とで、断面横向きT形に形成さ
れてなり、本体(109a)にはこれを厚さ方向に貫通する
2個の取付け孔(120 )が形成されている。さらに、本
体(109a)と連結部(109b)との連接部分には、厚さ方
向の両側の位置において、連結部(109b)側に向かって
円弧状に窪んだ結合溝(116 )が本体(109a)及び連結
部(109b)の幅方向全長に渡って形成されている。この
ブラケット第2構成部材(109 )は、アルミニウム押出
切断品に孔開け機械加工により取付け孔(120 )を形成
することにより製作されたものである。
【0031】図10〜図12に示した防振マウント(10
1 )は次のようにして製作される。即ち、ブラケット第
1構成部材(107 )の保持部(111 )を分離部(111a)
において周方向に拡開するとともに、マウント本体収容
部(110 )内にマウント本体(102 )を配置したのち、
ブラケット第2構成部材(109 )の連結部(109b)をブ
ラケット第1構成部材(107 )の両結合部(112 )(11
3 )間の嵌合凹部(118 )に配置する。この状態で、保
持部(111 )を周方向に縮小変形させて、ブラケット第
1構成部材(107 )の両結合部(112 )(113 )先端の
潰し部(117 )をブラケット第2構成部材(109 )の結
合溝(116 )に嵌め込み、かつプレス等により潰して食
い込ませる。これにより、ブラケット第1構成部材(10
7 )における保持部(111 )の分離部(111a)が閉塞し
た状態で、ブラケット第1構成部材(107 )と同第2構
成部材(109 )とが強固に結合連結されるとともに、マ
ウント本体(102 )はその外周部をブラケット第1構成
部材(107 )の保持部(111 )にて閉め付けられた状態
に保持され、マウント本体収容部(110 )と取付け孔
(120 )とがそれらの軸線方向を互いに異にする方向に
向けたブラケット(103 )が得られ、かつ円筒型防振マ
ウント(101 )に製作される。なお、ブラケット第1構
成部材(107 )と第2構成部材(109 )とは、必要に応
じて、それらの境界部がレーザー溶接等により、より一
層強固に接合されても良い。
【0032】以上に本発明の実施形態を示したが、本発
明はこれらに限定されるものではなく、各種変形が可能
である。例えば、上記各実施形態では、防振マウント本
体(2)(102 )が、支軸部材(4)(104 )と剛性ス
リーブ(5)(105 )とゴム等による弾性体(6)(10
6 )とで構成されたものとなされているが、これに限ら
れるものではなく、例えば、剛性スリーブ(5)(105
)が省略された構成のものであってもよい。その場
合、ゴム弾性体内に、その外周面に設けられた注入口か
ら液体が封入され、この封入液体によって防振機能が発
揮される形式のものなど各種形式のものが用いられてよ
い。この場合、プレスによる結合部(12)(13)及び
(112 )(113 )の結合作業を液中で行うものとするこ
とにより、ゴム弾性体への液の封入が結合部(12)(1
3)及び(112 )(113 )同士の結合作業において同時
に行われ、工数を減少させることができる。なお、剛性
スリーブ省略タイプの場合、適宜、ブラケット第1構成
部材(7)(107 )の保持部(11)(111 )の内面にロ
ーレットフィンを形成しておくのもよい。
【0033】また、上記各実施形態では、結合部(12)
(13)及び(112 )(113 )同士の結合構造として、結
合溝(16)(116 )内で潰し部(17)(117 )を塑性変
形させた構造を採用しているが、塑性変形によらず引っ
掛け部を備えた結合部同士を引っ掛け結合する形式のも
のなどが採用されてもよいし、また、両結合部にわたっ
て剪断形式の塑性変形部が形成された結合形式のもので
あってもよい。
【0034】また、マウント本体収容部(10)(110 )
と取付け孔(20)(120 )とがそれらの軸線方向を互い
に異にする方向に向けたものを示したが、マウント本体
収容部と取付け孔との軸線方向は同一であっても良い。
【0035】
【発明の効果】上述の次第で、ブラケット第1構成部材
が、周壁の周方向一箇所において分断されておりかつ円
筒型防振マウント本体の外周部を抱く保持部と、該保持
部の周方向における一方の端部に外方突出状に設けられ
た一方結合部と、該保持部の周方向におけるもう一方の
端部に外方突出状に設けられた他方結合部とを備え、こ
れら両結合部及び前記ブラケット第2構成部材が一体に
結合されることにより、保持部が円筒型防振マウント本
体の外周部を締付け状態に保持するものとなされている
から、結合部を結合してしまう前の段階で保持部内にマ
ウント本体を配置することでマウント本体を容易に保持
部内に配置でき、この配置後に結合部同士を結合するこ
とで円筒型防振マウント本体を保持部にて適正な締付け
状態に保持できる。従って、マウント本体保持部の収容
部内周面を高寸法精度に仕上げる切削等の厄介な加工を
排除しうると共に、マウント本体をマウント本体収容孔
に圧入させていく厄介な圧入作業からも解放される。
【0036】しかも、ブラケット第1構成部材の両結合
部とブラケット第2構成部材が一体に結合されることに
より、保持部が円筒型防振マウント本体の外周部を締付
け状態に保持するものとなされるとともに、ブラケット
第1構成部材とブラケット第2構成部材が連結一体化さ
れるものとなされているから、防振マウント本体の締め
付け作業と、ブラケット第1構成部材とブラケット第2
構成部材の連結作業を同時的に行うことができ、ブラケ
ットが生産性良く製造される。しかも、ブラケット第1
構成部材は、マウント本体収容部が押出にて成形された
アルミニウム製押出型材を、所定長さ単位に切断して製
作されたアルミニウム製押出型材切断品からなるから、
ブラケット第1構成部材をコスト的に有利にかつ容易に
製作できる。
【0037】更に、上記発明において、ブラケット第2
構成部材に、これをブラケット第1構成部材に結合させ
るための連接孔が形成されている一方、ブラケット第1
構成部材の両結合部のうちの少なくとも一方の対向部
に、ブラケット第2構成部材の連接孔内に突出して嵌合
される連結凸部が形成され、ブラケット第1構成部材の
連結凸部をブラケット第2構成部材の連接孔に嵌合させ
た状態でブラケット第1構成部材の結合部同士を結合す
ることによって、ブラケット第1構成部材とブラケット
第2構成部材とが連結一体化されるものとなされている
第2発明のブラケットでは、ブラケット第1構成部材と
ブラケット第2構成部材とをしっかりとした結合状態に
連結一体化することができる。
【0038】なお、上記構成のブラケットを採用した第
3発明にかかる円筒型防振マウントについても同様の効
果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態にかかる円筒型防振マウントを示す
もので、図(イ)は側面図、図(ロ)は平面図である。
【図2】図(イ)は図1(イ)のI−I線断面図、図
(ロ)は図1(ロ)のII−II線断面図である。
【図3】連結部の拡大断面図である。
【図4】ブラケット第1構成部材用の押出型材を示すも
ので、図(イ)は側面図、図(ロ)は図(イ)のIII
−III線断面図である。
【図5】ブラケット第2構成部材用の押出型材を示すも
ので、図(イ)は側面図、図(ロ)は図(イ)のIV−
IV線断面図である。
【図6】防振マウントの組立て工程を示す連結部の断面
図である。
【図7】防振マウントの組立て工程を示す連結部の断面
図である。
【図8】防振マウントの組立て工程を示す連結部の断面
図である。
【図9】防振マウントの組立て工程を示す連結部の断面
図である。
【図10】他の実施形態にかかる円筒型防振マウントを
示すもので、図(イ)は側面図、図(ロ)は平面図であ
る。
【図11】図10に用いられたブラケット第2構成部材
を示すもので、図(イ)は側面図、図(ロ)は平面図で
ある。
【図12】図10の円筒型防振マウントにおいて、ブラ
ケット第1構成部材と同第2構成部材との結合途中の状
態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1、101 …円筒型防振マウント 2、102 …マウント本体 3、103 …ブラケット 7、107 …ブラケット第1構成部材 9、109 …ブラケット第2構成部材 10、110 …収容部 11、111 …保持部 12、112 …結合部 13、113 …結合部 14、15…連結凸部 20、…取付け孔 22…連結孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 潮田 俊太 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒型防振マウント本体を、その外周部
    を締め付けた状態において保持するブラケット第1構成
    部材と、車体等の取付け側に取り付けられるブラケット
    第2構成部材とに分割構成され、 ブラケット第1構成部材は、マウント本体収容部が押出
    にて成形されたアルミニウム製押出型材を、所定長さ単
    位に切断して製作されたアルミニウム製押出型材切断品
    からなり、 かつ、該ブラケット第1構成部材は、周壁の周方向一箇
    所において分断されており、円筒型防振マウント本体の
    外周部を抱く保持部と、該保持部の周方向における一方
    の端部に外方突出状に設けられた一方結合部と、該保持
    部の周方向におけるもう一方の端部に外方突出状に設け
    られた他方結合部とが押出成形により備えられ、 これら両結合部及び前記ブラケット第2構成部材が一体
    に結合されることにより、保持部が円筒型防振マウント
    本体の外周部を締付け状態に保持するものとなされると
    ともに、ブラケット第1構成部材とブラケット第2構成
    部材が連結一体化されるものとなされていることを特徴
    とする円筒型防振マウント用ブラケット。
  2. 【請求項2】 前記ブラケット第2構成部材には、これ
    をブラケット第1構成部材に結合させるための連接孔が
    形成されている一方、ブラケット第1構成部材の両結合
    部のうちの少なくとも一方の対向部には、ブラケット第
    2構成部材の連接孔内に突出して嵌合される連結凸部が
    押出成形されており、 ブラケット第1構成部材の連結凸部をブラケット第2構
    成部材の連接孔に嵌合させた状態でブラケット第1構成
    部材の結合部同士を結合することによって、ブラケット
    第1構成部材とブラケット第2構成部材とが連結一体化
    されるものとなされている請求項1に記載の円筒型防振
    マウント用ブラケット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のブラケットが
    備えられ、ブラケット第1構成部材の保持部内に円筒型
    防振マウント本体が配置され、ブラケット第1構成部材
    の両結合部及びブラケット第2構成部材が一体に結合さ
    れることにより、円筒型防振マウント本体がブラケット
    第1構成部材の保持部にて締付け状態に保持されると共
    に、ブラケット第1構成部材とブラケット第2構成部材
    とが連結一体化されてなることを特徴とする円筒型防振
    マウント。
JP8207307A 1996-08-06 1996-08-06 円筒型防振マウント用ブラケット及び円筒型防振マウント Pending JPH1047432A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101204102B1 (ko) * 2010-10-01 2012-11-22 대지금속 주식회사 원통형부재 고정브라켓

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