JPH08261272A - 緩衝器用ジョイント部の製造方法及び緩衝器用ジョイント部の構造 - Google Patents

緩衝器用ジョイント部の製造方法及び緩衝器用ジョイント部の構造

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JPH08261272A
JPH08261272A JP6291595A JP6291595A JPH08261272A JP H08261272 A JPH08261272 A JP H08261272A JP 6291595 A JP6291595 A JP 6291595A JP 6291595 A JP6291595 A JP 6291595A JP H08261272 A JPH08261272 A JP H08261272A
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JP
Japan
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bent
shock absorber
joint
reservoir tube
cylindrical shape
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Application number
JP6291595A
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English (en)
Inventor
Toru Takahashi
徹 高橋
Koichi Koizumi
公一 小泉
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KEIAISHIYA MIKAMI SEISAKUSHO K
KEIAISHIYA MIKAMI SEISAKUSHO KK
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
KEIAISHIYA MIKAMI SEISAKUSHO K
KEIAISHIYA MIKAMI SEISAKUSHO KK
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by KEIAISHIYA MIKAMI SEISAKUSHO K, KEIAISHIYA MIKAMI SEISAKUSHO KK, Nissan Motor Co Ltd filed Critical KEIAISHIYA MIKAMI SEISAKUSHO K
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材料費を低下して安価にすることが出来、製
造コストを低減することが出来る緩衝器用ジョイント部
の製造方法及び緩衝用ジョイント部の構造を提供する。 【構成】 本発明では、一定肉厚の板材47に、一定方
向に沿って同一断面形状の折曲部49を屈曲形成した後
に、折曲部49が周方向に沿うように板材47を円筒状
に屈曲して外筒部材43を形成し、この外筒部材43の
外周をリザーバチューブ45の一端に溶接することを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緩衝器の一端を車体に
連結する緩衝器用ジョイント部の製造方法及び、緩衝器
用ジョイント部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、実開平4−27232号方向
に記載のものと類似のショックアブソーバ(緩衝器)1
を示す。このショックアブソーバ1は、リザーバチュー
ブ3の内部に、シリンダチューブ5が収容されている。
シリンダチューブ5内には、オイルが充填されている。
また、シリンダチューブ5内にはピストンロッド7の一
側がロックガイド9により支持されて抜き差し自在に収
容されている。シリンダシリンダチューブ5内のピスト
ンロッド7の一端にはピストンバルブ11が設けられて
いる。このピストンバルブ11によりシリンダチューブ
5内が2つの室に区画されている。さらに、シリンダチ
ューブ5の下端部には、ベースバルブ13が設けられて
いる。シリンダチューブ5の外周とリザーバチューブ3
との間には、リザーバ15が設けられている。さらに、
リザーバチューブ3の下端部には、ショックアブソーバ
1の一端を車体に連結するためのジョイント部17が一
体に組み付けられている。そして、このショックアブソ
ーバ1は、車台ばねのリバウンドを抑制して振動の減衰
を早める。
【0003】ジョイント部17は、リザーバチューブ3
の下端部に溶接される外筒部材19と、この外筒金具1
9の内部に圧入された筒状のクッション部材21と、ク
ッション部材21の内部に圧入された内筒部材23とか
らなる。外筒部材19は、円筒状で外周の一部がリザー
バチューブ3の下端部に溶接により固定されている。
【0004】この外筒部材19には、図12(a)、
(b)に示すように、一定の肉厚t1の円筒パイプを所
定の長さに切断して形成された外筒部材25や、図13
(a)、(b)に示すように一定の厚み寸法t2の板材
を円筒状に折曲げて成形された外筒部材27がある。し
かし、このような外筒部材25、27では、内部に圧入
されるクッション部材21が軸方向に移動するおそれが
ある。このため、図14(a)、(b)に示すように、
異形断面(肉厚が異なる)の材料を用いて、筒状に折曲
げ成形することにより、内部に山形状の突出部29を形
成した外筒部材31が提案されている。同様に図15
(a)、(b)に示すように、異形断面(肉厚が異な
る)の材料を用いて、内部に凸部33及び凹部35を形
成した外筒部材37が提案されている。これらの外筒部
材31、37によれば、クッション部材21の外周部分
が突出部29や、凸部33、凹部35に係合すること
で、クッション部材の軸方向への移動が確実に阻止され
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記異
形断面の材料を用いて成形した外筒部材31、35は、
内部に突出部29や、凸部33及び凹部35を形成する
必要から、円筒状に屈曲する前に材料を予め異形断面形
状に形成するので、材料費が高くつき、製造コストが高
いという問題がある。
【0006】すなわち、断面矩形状の材料を機械加工に
より異形断面形状に形成する場合には、削り取る部分が
生じるので材料が無駄になる。さらに、外周部分には不
要な部分が生じる。
【0007】そこで、本発明は、材料費を低下すること
が出来て、製造コストを低減することが出来る緩衝器用
ジョイント部の製造方法及び緩衝用ジョイント部の構造
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、緩衝器のリザーバチューブに外
筒部材が溶接されて、この緩衝器の一端を車体に連結す
る緩衝器用ジョイント部の製造方法であって、一定肉厚
の板材に、一定方向に沿って同一断面形状の折曲部を屈
曲形成した後に、折曲部が周方向に沿うように板材を円
筒状に屈曲して前記外筒部材を形成し、この外筒部材の
外周をリザーバチューブの一端に溶接することを特徴と
している。
【0009】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明であって、前記板材を円筒状に屈曲したときに
形成されるつぎ目部分を前記リザーバチューブの一端に
当接させて、つぎ目部分の周囲をリザーバチューブの外
周に溶接することを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明によれば、請求項2の
発明であって、前記折曲部の両側に非折曲部をそれぞれ
設けて、板材を円筒状に屈曲形成した状態で非折曲部同
士がつぎ目部分を形成することを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2の発明であって、前記板材を円筒状に屈曲形
成した状態で周方向の全域に折曲部が形成されているこ
とを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2請求項4のいずれか一項に記載の発明であって、前記
折曲部が、板材を円筒状に屈曲したとき外周に凹部を形
成し内周に凸部を形成することを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明であって、前記外筒部材がリザーバチューブの
一端に溶接される際に、リザーバチューブの一端が前記
折曲部の凹部に嵌合することを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項6のいずれか一項に記載の発明であって、前記
折曲部が、長尺状の一定肉厚の板材の長手方向に沿って
形成されていることを特徴としている。
【0015】請求項8記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項7のいずれか一項に記載の発明であって、前記
折曲部に対して交差する方向の両側部に、この折曲部と
同方向に沿ってそれぞれ形成され、板材を円筒状に屈曲
したとき内側へ向かう曲側部を屈曲形成したことを特徴
としている。
【0016】請求項9記載の発明によれば、請求項2乃
至請求項8のいずれか一項に記載の発明であって、前記
つぎ目部分の板材の両側端部同士を溶接した後に、つぎ
目部分をリザーバチューブの一端に当接させて周囲を溶
接することを特徴としている。
【0017】請求項10記載の発明によれば、緩衝器の
リザーバチューブに外筒部材が溶接されて、この緩衝器
の一端を車体に連結するジョイント部の構造であって、
前記外筒部材を一定肉厚の板材を円筒状に屈曲して形成
すると共に、外筒部材の軸方向の中間部に外周側に凹部
を形成し内周側に凸部を形成し、前記凹部とリザーバチ
ューブの一端とが嵌合される屈曲部が設けられているこ
とを特徴としている。
【0018】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の発明であって、前記外筒部材の軸方向両側部
に、内側へ向けて屈曲する曲側部を周方向の全域に形成
したことを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1の発明によれば、外筒部材を形成する
には、先ず、一定肉厚の板材に、一定方向に沿って同一
断面形状の折曲部を屈曲形成した後に、折曲部が周方向
に沿うように板材を円筒状に屈曲する。そして、この外
筒部材の外周をリザーバチューブの一端に溶接する。
【0020】請求項2の発明によれば、外筒部材のつぎ
目部分をリザーバチューブの一端に当接させて、つぎ目
部分の周囲をリザーバチューブの外周に溶接する。この
場合、つぎ目部分すなわち、板材の両側部間を溶接しな
くても、板材の両側部がリザーバチューブにそれぞれ溶
接されることで、外筒部材の円筒形状が保持される。
【0021】請求項3の発明によれば、板材を円筒状に
屈曲すると、板材の両側部の非折曲部同士が対向してつ
ぎ目部分が形成される。このつぎ目部分には折曲部が形
成されていないので、リザーバチューブの一端に溶接す
る場合、リザーバチューブとの溶接位置が明確になる。
【0022】請求項4の発明によれば、外筒部材の周方
向の全域に折曲部が形成されているので、板材への折曲
部の成形が容易になる。
【0023】請求項5の発明によれば、外筒部材の外周
に形成された凹部にリザーバチューブの一端を挿入する
ことで、外筒部材とリザーバチューブとの溶接位置を容
易に位置決めが出来る。また、外筒部材の内周に形成さ
れた凸部は、外筒部材の内側に挿入された例えばクッシ
ョン部材の外周部分と係合してクッション部材の軸方向
への移動を阻止する。
【0024】請求項6の発明によれば、外筒部材の外周
の凹部にリザーバチューブの一端が嵌合することによ
り、容易に位置決めが可能となり、容易に溶接すること
が出来る。また、凹部内にリザーバチューブの一端を嵌
合することにより、溶接長を長くとることが出来、リザ
ーバチューブと外筒部材との溶接が強固になる。
【0025】請求項7の発明によれば、長尺状の一定肉
厚の長手方向に沿って同一断面形状の折曲部を例えばプ
レス成形することにより容易に形成することが出来る。
【0026】請求項8の発明によれば、折曲部に対して
交差する方向の両側部、すなわち板材を円筒状に屈曲し
たときの軸方向の両側部に曲側部を設けたことにより、
エッジ部分が外周に露出することがない。
【0027】請求項9の発明によれば、つぎ目部分の両
側部同士を溶接することにより、外筒部材の円筒形状を
強固に保持することが出来る。
【0028】請求項10の発明によれば、板材を円筒状
に屈曲して形成された外筒部材の凹部にリザーバチュー
ブの一端を嵌合して、リザーバチューブと外筒部材とを
溶接することでジョイント部が形成される。
【0029】請求項11の発明によれば、外筒部材の軸
方向の両側に、内側へ向けて屈曲する曲側部を形成した
ことにより、エッジ部分が外周に露出することがない。
【0030】
【実施例】以下、本発明に係る緩衝器用ジョイント部の
製造方法及びジョイント部の構造の実施例について説明
する。
【0031】第1実施例 図1乃至図8を用いて第1実施例の緩衝器用ジョイント
部の製造方法及びジョイント部の構造について説明す
る。なお、図1(a)、(b)、(c)はジョイント部
41の外筒部材43の製造手順を示す斜視図である。ま
た、図2(a)、(b)はリザーバチューブ45の一端
に外筒部材43が溶接された状態を示す正面図及び側面
図である。
【0032】図1(a)、(b)、(c)に示すよう
に、本実施例のジョイント部41の外筒部材43は、一
定肉厚t3の板材47に、一定方向に沿って同一断面形
状の折曲部49を屈曲形成した後に、折曲部49が周方
向に沿うように板材47を円筒状に屈曲形成され、図2
(a)、(b)に示すようにの外筒部材43の外周をリ
ザーバチューブ45の一端に溶接されている。
【0033】ジョイント部41は、図2(a)、(b)
に示すように、外周部分がリザーバチューブ41に溶接
される外筒部材43と、この外筒部材43の内側に圧入
される筒状のクッション部材51と、このクッション部
材51の内部に圧入される内筒部材53とからなる。
【0034】外筒部材43は、軸方向の中間部外周に折
曲部49が形成されている。この折曲部49は外周側で
は凹部55が形成され、内周側では凸部57が形成され
ている。また、外筒部材43の外周には、つぎ目部分5
9が形成されている。このつぎ目部分59には折曲部4
9が形成されておらず非折曲部61となっている。さら
に、軸方向の両側には、曲側部65、65が形成されて
いる。
【0035】この外筒部材43は、図1(a)及び図4
に示す長尺状で一定肉厚t3の板材47に、図1
(b)、図5及び図6に示すように長手方向に沿って中
間部に同一断面形状の折曲部49を屈曲形成すると共
に、折曲部49と交差する方向の両側部に折曲部49と
同方向、すなわち板材47の長手方向に沿って曲側部6
5、65をそれぞれ同方向に屈曲形成した後に、図1
(c)、図7及び図8に示すように折曲部49が周方向
に沿うように板材47を円筒状に屈曲して形成されてい
る。また、図1(b)、(c)に示すように、折曲部4
9の長手方向の両側に非折曲部61、61が形成されて
おり、これらの非折曲部61、61は、板材47を円筒
状に屈曲形成した状態でつぎ目部分59を形成する。
【0036】また、つぎ目部分59は、図3(a)、
(b)に示すように、板材47の長手方向の両側部6
7、67が対向して形成されるため、他の外周部分と比
べて略平面に形成されている。このつぎ目部分59がリ
ザーバチューブ45の一端に当接される。
【0037】なお、つぎ目部分59を形成する板材の長
手方向の両側部67、67同士を溶接した後に、リザー
バチューブ45の外周に当接させて、その周囲を溶接し
ても良い。
【0038】次に本実施例のジョイント部の製造方法に
ついて説明する。
【0039】図1(a)及び図4(a)、(b)に示す
一定肉厚t3の板材47に、図1(b)、図5(a)、
(b)に示すように、一定方向に沿って同一断面形状の
折曲部49を屈曲形成し、図1(b)及び図6に示すよ
うに、板材47の両側部に折曲部49に沿って曲側部6
5、65をそれぞれ屈曲形成する。その後、図7
(a)、(b)に示すように、板材47の中間部から折
り曲げて、図1(c)、図8(a)、(b)に示すよう
に折曲部49が周方向に沿うように板材47を円筒状に
屈曲形成して外筒部材43を形成する。この場合、折曲
部49の両側には、非折曲部61、61が形成されてい
るので、つぎ目部分59には、折曲部49が形成されて
いない。そして、図2(a)、(b)に示すように、つ
ぎ目部分59をリザーバチューブ45の一端に当接させ
て、つぎ目部分59の周囲とリザーバチューブ45の外
周との間63を溶接する。
【0040】本実施例によれば、外筒部材43を上述し
た方法に従って形成することにより、材料費を低減する
ことが出来、製造コストを低減することが出来る。すな
わち、異形断面形状の材料を円筒状に屈曲形成して外筒
部材を形成する場合には、異形断面形状に機械加工する
ためその分割高になると共に、円筒状に成形した後に
も、不要な部分、すなわち外周部分に無駄な肉厚がある
ため材料費が高くつく。
【0041】これに対して、本実施例のように一定肉厚
の板材47を異形断面とする場合でも、板材からプレス
加工で容易に形成することが出来るので安価になり、削
り取る等の無駄な部分がなくなり、しかも、円筒状に形
成した後にも、外周部分に無駄な肉厚がないので材料費
が安くつく。
【0042】従って、本実施例によれば、外筒部材43
の材料費を低下して安価にすることが出来るので、緩衝
器の製造コストを低減することが出来る。
【0043】また、本実施例によれば、外筒部材43の
つぎ目部分59をリザーバチューブ45の外周部分に当
接させた後に、つぎ目部分59の周囲とリザーバチュー
ズ45の外周部分を溶接することにより、外筒部材43
の円筒形状を保持することが出来、外筒部材43の両側
部67、67の間を溶接する作業が不要になり、溶接の
手間が省ける。
【0044】さらに、本実施例によれば、非折曲部6
1、61同士がつぎ目部分59を形成することにより、
リザーバチューブ45への溶接位置が明確になり、溶接
作業が容易になる。
【0045】また、本実施例によれば、長尺状の一定肉
厚の板材47を用いたことにより、プレス加工により折
曲部49を容易に屈曲形成することが出来、しかも円筒
状に容易に成形することが出来るので製造コストを低減
することが可能となる。
【0046】また、本実施例によれば、折曲部49と同
方向に沿って板材47の両側部に曲側部65、65を形
成したことにより、エッジ部分が外周に露出しないの
で、この外筒部材43を取り扱い易い。
【0047】なお、つぎ目部分59の両側部67、67
間を溶接した後に、このつぎ目部分59をリザーバチュ
ーブ45に溶接することにより外筒部材43の円筒形状
をより強固に保持することが出来る。
【0048】第2実施例 次に図9及び図10(a)、(b)に示す第2実施例に
ついて説明する。本実施例の外筒部材69は周方向に沿
って全域に折曲部71が形成されている。この外筒部材
69は図9に示すように、長尺状の一定肉厚t3の板材
47に、一定方向に沿って同一断面形状の折曲部71を
屈曲形成した後に、折曲部71が周方向に沿うように板
材47を円筒状に屈曲して形成されている。
【0049】折曲部71は、図10(b)に示すように
外筒部材69の外周側では凹部55を形成し、内周側で
は凸部57を形成している。またこの折曲部71に沿っ
て、折曲部71と交差する方向の両側部には、上記第1
実施例と同様に曲側部65、65が形成されている。
【0050】この外筒部材69は、図10(a)、
(b)に示すように、つぎ目部分73をリザーバチュー
ブ45の一端に当接させた状態で、その周囲とリザーバ
チューブ45との間63を溶接することによりリザーバ
チューブ45に組み付けられている。この場合、リザー
バチューブ45の一端は、折曲部71の凹部55内に嵌
合している。
【0051】本実施例によれば、上記第1実施例と同様
の効果が得られる他に、リザーバチューブ45の一端が
折曲部71の凹部55内に嵌合しているので、外筒部材
69へのリザーバチューブ45の溶接位置の位置決めを
容易に行うことが出来る。
【0052】また、本実施例によれば、リザーバチュー
ブ45の一端が凹部55内に嵌合しているので、溶接長
さを長くとることが出来、外筒部材69をリザーバチュ
ーブ45の一端に強固に取り付けることが出来る。
【0053】さらに、本実施例によれば、リザーバチュ
ーブ45が凹部55内に嵌合しているので、溶接作業時
に外筒部材69がリザーバチューブ45に対して移動す
ることがない。この結果、リザーバチューブ45とつぎ
目部分73との間63を溶接する作業を容易に行うこと
が出来る。
【0054】また、本実施例によれば、凹部55内にリ
ザーバチューブ45の外周部分が嵌合することで、溶接
長さを長くとることが可能となり、外筒部材69をリザ
ーバチューブ45に強固に取り付けることが出来る。
【0055】なお、上記第2実施例において、両側部6
7、67同士を予め溶接しておくことにより、外筒部材
69の円筒形状をより強固に保持することが出来る。
【0056】また、上記第2実施例において、リザーバ
チューブ45の一端と外筒部材69とを局部的に面合わ
せすることにより、容易に溶接することが出来、溶接長
さを長くとることが出来る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、一定肉厚の板材に、一定方向に沿って同一断面形
状の折曲部を屈曲形成した後に、折曲部の周方向に沿う
板材を円筒状に屈曲して外筒部材を形成するので材料費
を低下して安価にすることが出来、製造コストを低減す
ることが出来る。
【0058】請求項2の発明によれば、つぎ目部分すな
わち、板材の両側部間を溶接しなくても、板材の両側部
がリザーバチューブにそれぞれ溶接されることで、外筒
部材の円筒形状を保持することが出来、溶接の手間が省
け、製造コストを低減することが出来る。
【0059】請求項3の発明によれば、つぎ目部分には
折曲部が形成されておらず非折曲部となっているので、
リザーバチューブの一端に溶接する場合、リザーバチュ
ーブとの溶接位置が明確になり、容易に位置決めを行う
ことが出来る。
【0060】請求項4の発明によれば、外筒部材の周方
向の全域に折曲部が形成されているので、リザーバチュ
ーブの一端と外筒部材の外周との溶接長さが長くなり、
外筒部材をリザーバチューブに強固に取り付けることが
出来る。
【0061】請求項5の発明によれば、外筒部材の外周
に形成された凹部にリザーバチューブの一端を挿入する
ことで、容易に位置決めが出来、溶接作業が容易にな
る。
【0062】また、外筒部材の内周に形成された凸部
は、外筒部材の内側に挿入された例えばクッション部材
の外周部分と係合してクッション部材の軸方向への移動
を阻止する。
【0063】請求項6の発明によれば、外筒部材の外周
の凹部にリザーバチューブの一端が嵌合することによ
り、容易に位置決めが可能となり、容易に溶接すること
が出来る。また、凹部内にリザーバチューブの一端を嵌
合することにより、溶接長を長くとることが出来、リザ
ーバチューブと外筒部材とを強固に溶接することが出来
る。
【0064】請求項7の発明によれば、長尺状の一定肉
厚の長手方向に沿って同一断面形状の折曲部を例えばプ
レス成形することにより容易に形成することが出来、製
造コストを提供することが出来る。
【0065】請求項8の発明によれば、折曲部に対して
交差する方向の両側部、すなわち板材を円筒状に屈曲し
たときの軸方向の両側部に曲側部を設けたことにより、
作業者はこの外筒部材を取り扱い易くなる。
【0066】請求項9の発明によれば、つぎ目部分の両
側部同士を溶接することにより、外筒部材の円筒形状を
強固に保持することが出来る。
【0067】請求項10の発明によれば、板材を円筒状
に屈曲して形成された外筒部材の凹部にリザーバチュー
ブの一端を嵌合して、リザーバチューブと外筒部材とを
溶接することでジョイント部が形成されるので、材料費
を低下して製造コストを低減することが出来る。
【0068】請求項11の発明によれば、外筒部材の軸
方向の両側に、内側へ向けて屈曲する曲側部を形成した
ことにより、作業者はこの外筒部材を取り扱い易くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のジョイント部の外筒
部材の製造過程を示し、(a)は一定肉厚の板材を示す
斜視図、(b)は(a)に示す板材に折曲部及び曲側部
を屈曲形成した状態を示す斜視図、(c)は(b)に示
す板材を円筒状に屈曲形成した状態を示す斜視図であ
る。
【図2】第1実施例のジョイント部のリザーバチューブ
の一端と外筒部材との関係を示し、(a)は正面図、
(b)は断面図である。
【図3】第1実施例の外筒部材のつぎ目部分を示し、
(a)は平面図、(b)は(a)のa−a線に沿って切
断した断面図である。
【図4】第1実施例の外筒部材を形成する一定肉厚の板
材を示し、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図5】図4(a)、(b)に示す板材に折曲部及び曲
側部を屈曲形成した状態を示し、(a)は側面図、
(b)は正面図である。
【図6】図5に示す板材を円筒状に屈曲し始めた状態を
示し、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図7】図6に示す板材をさらに円筒状に屈曲する途中
の状態を示し、(a)は側面図、(b)は正面図であ
る。
【図8】図7に示す板材を完全に円筒状に屈曲して外筒
部材を形成した状態を示し、(a)は側面図、(b)は
正面図である。
【図9】第2実施例のジョイント部の外筒部材の製造過
程を示し、(a)は一定肉厚の板材を示す斜視図、
(b)は(a)の板材に折曲部及び曲側部を屈曲形成し
た状態を示す斜視図、(c)は(b)の板材を円筒状に
屈曲して外筒部材を形成した状態を示す斜視図である。
【図10】第2実施例の外筒部材がリザーバチューブに
溶接された状態を示し、(a)は正面図、(b)は断面
図である。
【図11】ショックアブソーバを示す断面図である。
【図12】円筒パイプを切断して形成された外筒部材を
示し、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図13】一定肉厚の板材を円筒状に屈曲して形成され
た外筒部材を示し、(a)は正面図、(b)は断面図で
ある。
【図14】異形断面の材料を円筒状に屈曲して形成され
た外筒部材を示し、(a)は正面図、(b)は断面図で
ある。
【図15】異形断面の材料を円筒状に屈曲した形成され
た他の外筒部材を示し、(a)は正面図、(b)は断面
図である。
【符号の説明】
41 ジョイント部 43、69 外筒部材 45 リザーバチューブ 47 板材 49、71 折曲部 55 凹部 57 凸部 59、73 つぎ目部分 61 非折曲部 65 曲側部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緩衝器のリザーバチューブに外筒部材が
    溶接されて、この緩衝器の一端を車体に連結する緩衝器
    用ジョイント部の製造方法であって、一定肉厚の板材
    に、一定方向に沿って同一断面形状の折曲部を屈曲形成
    した後に、折曲部が周方向に沿うように板材を円筒状に
    屈曲して前記外筒部材を形成し、この外筒部材の外周を
    リザーバチューブの一端に溶接することを特徴とする緩
    衝器用ジョイント部の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記板材
    を円筒状に屈曲したときに形成されるつぎ目部分を前記
    リザーバチューブの一端に当接させて、つぎ目部分の周
    囲をリザーバチューブの外周に溶接することを特徴とす
    る緩衝器用ジョイント部の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の発明であって、前記折曲部の
    両側に非折曲部をそれぞれ設けて、板材を円筒状に屈曲
    形成した状態で非折曲部同士がつぎ目部分を形成するこ
    とを特徴とする緩衝器用ジョイント部の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2の発明であって、
    前記板材を円筒状に屈曲形成した状態で周方向の全域に
    折曲部が形成されていることを特徴とする緩衝器用ジョ
    イント部の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2及び請求項4のいずれか一
    項に記載の発明であって、前記折曲部が、板材を円筒状
    に屈曲したとき外周に凹部を形成し内周に凸部を形成す
    ることを特徴とする緩衝器用ジョイント部の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発明であって、前記外筒
    部材がリザーバチューブの一端に溶接される際に、リザ
    ーバチューブの一端が前記折曲部の凹部に嵌合すること
    を特徴とする緩衝器用ジョイント部の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    記載の発明であって、前記折曲部が、長尺状の一定肉厚
    の板材の長手方向に沿って形成されていることを特徴と
    する緩衝器用ジョイント部の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に
    記載の発明であって、前記折曲部に対して交差する方向
    の両側部に、この折曲部と同方向に沿ってそれぞれ形成
    され、板材を円筒状に屈曲したとき内側へ向かう曲側部
    を屈曲形成したことを特徴とする緩衝器用ジョイント部
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項2乃至請求項8のいずれか一項に
    記載の発明であって、前記つぎ目部分の板材の両側端部
    同士を溶接した後に、つぎ目部分をリザーバチューブの
    一端に当接させて周囲を溶接することを特徴とする緩衝
    器用ジョイント部の製造方法。
  10. 【請求項10】 緩衝器のリザーバチューブに外筒部材
    が溶接されて、この緩衝器の一端を車体に連結するジョ
    イント部の構造であって、前記外筒部材を一定肉厚の板
    材を円筒状に屈曲して形成すると共に、外筒部材の軸方
    向中間部の外周側に凹部を形成し内周側に凸部を形成
    し、前記凹部とリザーバチューブの一端とが嵌合される
    折曲部が設けられていることを特徴とする緩衝器用ジョ
    イント部の構造。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の発明であって、前記
    外筒部材の軸方向両側部に、内側へ向けて屈曲する曲側
    部を周方向の全域に形成したことを特徴とする緩衝器用
    ジョイント部の構造。
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