JP4092273B2 - 油圧緩衝器に対する取付アイの固定方法 - Google Patents

油圧緩衝器に対する取付アイの固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車等の車両のサスペンション装置に使用される油圧緩衝器における油圧緩衝器本体下端部又はピストンロッド先端部に溶接固定される取付部に用いられる取付アイに関わり、詳しくは、板材の端部同士をロール加工で継ぎ合わせた板巻き式の取付アイの油圧緩衝器に対する固定方法に関する。
自動車等の車両のサスペンション装置に用いられる油圧緩衝器は、その油圧緩衝器本体下端部又は、ピストンロッド先端部に他部材への取付手段としての取付部を備えている。
この取付部は環状の取付アイと、この取付アイの内側に配置された内筒と、これらの間に嵌入されたゴム製のブッシュとから構成され、油圧緩衝器本体下端部又は、ピストンロッド先端部に対して溶接固定されるとともに、前記内筒内に連結シャフト等の連結部材を挿入することによって油圧緩衝器を他部材に対して取付けるようになっている。
取付部を構成する取付アイは、1)長尺パイプを所定巾に切削加工して形成する方法と、2)板材の端部同士をロール加工で継ぎ合わせて形成する方法のいずれかで形成されるのが一般的であり、2)の方法としては特許文献1に示すものを例示することができる。
即ち、長尺状の板材を所定長さに切断し、その端部同士を継ぎ合わせて環状の取付アイを形成すると共に、この継ぎ目部を油圧緩衝器本体下端部に対して溶接固定するものである。
特開平8−128485号公報(第3頁、第2図、第3図、第5〜7図、第10図)
しかしながら、上記特許文献1の構成では次のような問題点がある。
即ち、取付アイを形成する際、図7に示すような一定板厚で断面長方形状をなす板材50を用いるので、矢印Qで示す方向へ湾曲させるロール加工時には、取付アイの外周面となる上面51はその下面52を基準とした円を形成すると、その板厚分だけ大きな円を描くことになる。
このため、板材50の端部同士の継ぎ目部53は、板材50自体が殆ど伸縮しないとすると、図8に示すように、内周側端部54同士が当接し、外周側端部55同士が離間した状態となる。
この状態の継ぎ目部53を介して油圧緩衝器本体下端部に取付アイを溶接固定した場合、両者が溶接される面積(以下、溶接面積と言う)は図9に示す円Sとして示される。
ところが、この溶接面積のうち、継ぎ目部53では、上述したように外周側端部55同士が離間した状態となっているので、その部分に対応した面積(以下、非溶接部と言い、図9にハッチングPとして示す)分だけ溶接されない部分ができ、溶接面積とはならなくなる。
従って、その分溶接強度が低下することが危惧され、その場合には、板材50の端部全体が互いに密着するよう加工しても良いことが上記特許文献1に開示されている。
しかしながら、いかなる方法によって端部全体を密着させるかについての具体的な開示はない。
そこで、本発明の目的は、容易に板材の端部全体が密着できて溶接強度が向上する油圧緩衝器に対する取付アイの固定方法を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明は、板材の端部同士をロール加工で継ぎ合わせてなる環状の取付アイを、その継ぎ目部が油圧緩衝器本体下端部又はピストンロッド先端部に対向するよう配置させ、継ぎ目部を介して取付アイと油圧緩衝器本体下端部又はピストンロッド先端部とを溶接固定する油圧緩衝器に対する取付アイの固定方法において、ロール加工によって継ぎ目部となる板材の端部全体が互いに密着するように予め板材の両端部を、、取付アイの外周面となる板材の上面から内周面となる下面に向って勾配を鋭角にしたテーパ状に裁断し、次いでこの板材をロール加工して取付アイを形成するとともに、この継ぎ目部を油圧緩衝器本体下端部又はピストンロッド先端部に対向するよう配置し、その後継ぎ目部を介して取付アイと油圧緩衝器本体下端部又はピストンロッド先端部とを溶接固定することを特徴とする。
この場合、板材の両端部が勾配を鋭角にしたテーパー状に裁断されることにより板材の寸法が下面側から上面側に向けて徐々に長く成形されている。
各請求項の本発明によれば、板材をロール加工するだけでその端部全体を互いに密着させた継ぎ目部とすることができるので、特別な加工工程等を施すことなく容易に溶接強度を向上させることができる。
以下に、本発明を自動車のサスペンション装置に用いられる復筒型の油圧緩衝器の取付部に具体化した実施の形態を図に基づいて説明する。
図2は、油圧緩衝器における本体下部を示すもので、油圧緩衝器本体1を構成するアウターシェル2の下端部にはロアキャップ3が嵌着され、シーム溶接によって両者を液密的に結合している。
ロアキャップ3の下面には全体がリング状をなす取付部4が溶接固定されており、この取付部4と油圧緩衝器本体1から延びるピストンロッド(図示しない)の先端とを介して油圧緩衝器を自動車のサスペンション装置に取り付けるようになっている。
取付部4は、環状の取付アイ5と、この取付アイ5の内側に配置された内筒6と、これらの間に嵌入された天然又は合成ゴム製のブッシュ7とから構成され、内筒6内に上記サスペンション装置の図示しない連結シャフト等が挿入されるようになっている。
取付アイ5は、板材の端部同士をロール加工で継ぎ合わせることによって環状に形成され、その継ぎ目部14の略中央部がロアキャップ3に形成した椀状の突起(プロジェクション)9の中心部に当接され、図1に示すように、電気抵抗溶接によって取付アイ5とロアキャップ3とを溶接固定している。
又、この取付アイ5は、図4に示すように、板材15の状態において、その両端部15aが取付アイ5の外周面となる板材15の上面16からその下面17に向って互いに近接するテーパ状に裁断されており、矢印Qで示す方向へ湾曲させるロール加工時には上面16が下面17よりも長く形成されることによって図5に示すように、継ぎ目部14では両端部15a全体が互いに密着するようになっている。
従って、この状態で溶接された溶接面積は図6に示すように、円S内全体となり溶接強度が向上するようになっている。
又、取付アイ5の継ぎ目部14を挟んで互いに離間する周方向に夫々任意の距離だけ離れた外周面と、ロアキャップ3との間には溶接棒を用いた補強溶接Rが施されており、ロアキャップ3に対しては合計3箇所で溶接固定されている。
次に、上記のように構成された油圧緩衝器の取付部において、取付アイ5をロアキャップ3に溶接固定する方法について説明する。
先ず、図示しない長尺状の線材を所定長さに裁断し、取付アイ5となる板材15を形成する。
このとき、図4に示すように、その両端部15aが、取付アイ5の外周面となる板材15の上面16からその下面17に向って互いに近接するテーパ状に裁断されている。
即ち、取付アイ5の外周面となる板材15の上面16から内周面となる下面17に向って勾配を鋭角にしたテーパ状に裁断し、板材15の長手方向寸法が下面17側から上面16側に向けて徐々に長く成形される。
これは、矢印Qで示す方向へ湾曲させるロール加工時に板材15の上面16を下面17より長くすることによって両端部全体を互いに密着させるためであり、板材15の材質、ロール加工で形成される取付アイ5の直径等に合わせて任意のテーパ角に設定されるようになっている。
又、裁断方法としては、シャーリング加工を用いており、板材15の下面17から上面16側に向って裁断することによって裁断時に発生するバリが上面16、即ち取付アイ5の外周面にのみ発生するようになっている。
これは、バリを取付アイ5の内周面に発生させないことで圧入されるブッシュ7がバリにより傷付くのを防止するためである。
次いで、この板材15をロール加工してリング状の取付アイ5を形成する。
このとき、板材15の端部15aが上記のようなテーパ状になっているので、図5に示すように、両端部15a全体が密着した継ぎ目部14が形成される。
その後、取付アイ5をその継ぎ目部14がロアキャップ3と対向するよう配置し、電気抵抗溶接により両者を固定する。
取付アイ5がロアキャップ3に溶接固定された後、補強溶接Rを施し、次いで取付アイ5内に内筒6と、ブッシュ7とを嵌入することによって油圧緩衝器の取付部が形成される。
以上、本実施の形態によれば、取付アイ5を形成する板材15の両端部15aを、取付アイ5の外周面となる上面16からその下面17に向って互いに近接するテーパ状に裁断したので、ロール加工による取付アイ5の継ぎ目部14では特別な加工工程等を施すことなく容易に両端部15a全体を密着した状態とすることができる。
従って、この継ぎ目部14をロアキャップ3に溶接固定すると、従来のような非溶接部ができることはなく、図6の円S内全体を溶接面積とすることができるので、溶接強度を容易に向上させることができる。
又、テーパ状の端部15aを形成する方法として、シャーリング加工を用いて板材15の下面17から上面16側に向って裁断したので、裁断時に発生するバリは上面16、即ち取付アイ5の外周面にのみ発生する。
従って、取付アイ5の内周面にバリが発生するのを防止でき、圧入されるブッシュ7がバリにより傷付くのを確実に防止することができる。
又、電気抵抗溶接を行う部分と、補強溶接を行う部分とを取付アイ5の外周面に分散させたので、従来のように取付アイ5の継ぎ目部に溶接による熱が集中的に加わり、部分的なゆがみが発生することを防止できる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、次のように変更して具体化することもできる。
1)施の形態では、補強溶接Rを継ぎ目部14から互いに離間する周方向に夫々1箇所で、合計2箇所設けたが、必ずしも2箇所にする必要はなく、要求強度によっては1箇所でも、無くても良い。
2)補強溶接Rは溶接に限定されるものではなく、接着剤等を用いても良い。
3)本実施の形態では、復筒型の油圧緩衝器に具体化したが、これに限定されるものではなく、単筒型の油圧緩衝器に具体化しても良い。
4)本実施の形態では、油圧緩衝器本体下端部1に取付アイ5を溶接固定した が、これに限定されるものではなく、ピストンロッド先端部に取付アイ5を溶接するものに具体化しても良い。
本発明を実施するための最良の形態を示す油圧緩衝器の取付部を示し、内筒とブッシュを除いた状態を示す正面一部断面図である。 図1において、内筒とブッシュを組付けた状態を示す側面図である。 図1における側面断面図である。 取付アイを形成する板材を示す正面図である。 図4の板材をロール加工した状態を示す正面図である。 図5の取付アイの継ぎ目部を示す平面図である。 従来構造を示し、取付アイを形成する板材を示す正面図である。 図7の板材をロール加工した状態を示す正面図である。 図8の取付アイの継ぎ目部を示す平面図である。
符号の説明
1 油圧緩衝器本体
5 取付アイ
14 継ぎ目部
15 板材
15a 端部
16 上面
17 下面

Claims (2)

  1. 板材の端部同士をロール加工で継ぎ合わせてなる環状の取付アイを、その継ぎ目部が油圧緩衝器本体下端部又はピストンロッド先端部に対向するよう配置させ、継ぎ目部を介して取付アイと油圧緩衝器本体下端部又はピストンロッド先端部とを溶接固定する油圧緩衝器に対する取付アイの固定方法において、ロール加工によって継ぎ目部となる板材の端部全体が互いに密着するように予め板材の両端部を、取付アイの外周面となる板材の上面から内周面となる下面に向って勾配を鋭角にしたテーパ状に裁断し、次いでこの板材をロール加工して取付アイを形成するとともに、この継ぎ目部を油圧緩衝器本体下端部又はピストンロッド先端部に対向するよう配置し、その後継ぎ目部を介して取付アイと油圧緩衝器本体下端部又はピストンロッド先端部とを溶接固定することを特徴とする油圧緩衝器に対する取付アイの固定方法。
  2. 板材の両端部が勾配を鋭角にしたテーパー状に裁断されることにより板材の寸法が下面側から上面側に向けて徐々に長く成形されている請求項1に記載の取付アイの固定方法
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