JPH113234A - 異制御周期プロセスにおけるデータ通信方法 - Google Patents

異制御周期プロセスにおけるデータ通信方法

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JPH113234A
JPH113234A JP15505597A JP15505597A JPH113234A JP H113234 A JPH113234 A JP H113234A JP 15505597 A JP15505597 A JP 15505597A JP 15505597 A JP15505597 A JP 15505597A JP H113234 A JPH113234 A JP H113234A
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JP15505597A
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Hideyuki Ando
秀之 安藤
Shuzo Yamamoto
修三 山本
Masaaki Tomizawa
正明 富沢
Sadao Degawa
定男 出川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算周期の異なる複数の制御周期タスクにお
いて、演算周期の長いより遅い制御周期タスクにおいて
もロジック演算を行う際のデータの一貫性を保持すると
共に演算周期の短いより速い制御周期タスクの演算周期
がより遅い制御周期タスクの演算周期に影響されないよ
うにする。 【解決手段】 低速制御周期タスクCの今回値テーブル
3−1に高速制御周期タスクAの前回値テーブル1−2
からデータをコピーする際には、高速制御周期タスクA
の前回値テーブル1−2の今回値テーブル1−1に対す
る排他制御を行い、高速制御周期タスクAの今回値テー
ブル1−1のデータを高速制御周期タスクAの前回値テ
ーブル1−2にコピーする際には、高速制御周期タスク
Aの前回値テーブル1−2の低速制御周期タスクCの今
回値テーブル3−1に対する排他制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異制御周期プロセ
スにおけるデータ通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガスタービンにおいては、ソフ
トウエアを内蔵したコンピュータにより種々のロジック
演算を行ってタービン回転数、ガス温度、出力等種々の
技術要素の制御が行われており、又ある技術要素を制御
する場合に、他の技術要素の制御の際に演算して得られ
たデータを利用することがある。
【0003】而して、この場合、各技術要素の制御のた
め1周期当りの演算時間(プロセス制御周期すなわち演
算周期)が同じなら特に問題はないが、各技術要素のプ
ロセス制御周期が異なる場合は制御に不都合が生じる虞
れがある。
【0004】すなわち、例えば1周期当りの演算時間が
200ms程度の低速制御周期タスク(タスクはプロセ
スと同義語)が1周期当りの演算時間が10ms程度の
高速制御周期タスクにアクセスすることによりデータを
得てロジック演算を行うような場合には、低速制御周期
タスクが1周期の演算を行っている間に高速制御周期タ
スクでは何周期もの演算が行われ、このため高速制御周
期タスクで得られるデータが低速制御周期タスクの1周
期の間に変化し、その結果高速制御周期タスクから低速
制御周期タスクへ与えられるデータの一貫性が保持され
なくなる虞れがある。
【0005】そこで、異なる制御周期タスク間において
もデータの一貫性を保持した演算、制御を行うために、
従来からいわゆる排他制御が行われている。ここで、排
他制御とは、複数の制御プロセスにおいて、互がある領
域にアクセスしようとしているときに一方がある領域に
アクセスしている場合には他方が当該領域にアクセスで
きないように制御することをいう。
【0006】排他制御を行う従来の異制御周期プロセス
におけるデータ通信方法の一例は図3、4に示されてお
り、図中、Aはテーブル1を内蔵した高速制御周期タス
ク、Bはテーブル2を内蔵した中速制御周期タスク、C
はテーブル3を内蔵した低速制御周期タスクである。
【0007】而して、例えば高速制御周期タスクAの1
周期当りの演算に要する時間(演算周期)THは約10
ms、中速制御周期タスクBの1周期当りの演算に要す
る時間(演算周期)TMは約20ms、低速制御周期タ
スクCの1周期当りの演算に要する時間(演算周期)T
Lは約200msである。
【0008】又高速制御周期タスクAのテーブル1は中
速制御周期タスクB及び低速制御周期タスクCのテーブ
ル2,3へ、中速制御周期タスクBのテーブル2は低速
制御周期タスクC及び高速制御周期タスクAのテーブル
3,1へ、低速制御周期タスクCのテーブル3は高速制
御周期タスクA及び中速制御周期タスクBのテーブル
1,2へ夫々アクセスし得るようになっており、図3の
ライン5,6に示すように、中速、低速制御周期タスク
B,Cのテーブル2,3に記憶されたデータは高速制御
周期タスクAのテーブル1へ、図3のライン7,8に示
すように、低速、高速制御周期タスクC,Aのテーブル
3,1に記憶されたデータは中速制御周期タスクBのテ
ーブルへ、図3のライン9,10に示すように、高速、
中速制御周期タスクA,Bのテーブル1,2に記憶され
たデータは低速制御周期タスクCのテーブル3へ夫々コ
ピーし得るようになっている。
【0009】図3に示す高速、中速、低速といった演算
周期の異なる各制御周期タスクA,B,Cでは、1周期
の演算の開始と共に各自制御周期タスクA,B,Cのテ
ーブル1,2,3は他制御周期タスクB,C、C,A、
A,Bのテーブル2,3、3,1、1,2へアクセスし
て各他制御周期タスクB,C、C,A、A,Bのテーブ
ル2,3、3,1、1,2中のデータを自制御周期タス
クA,B,Cのテーブル1,2,3へデータとしてコピ
ーし、該データを用いてロジック演算を行い、ロジック
演算の終了により1周期の演算が終了する(図4参
照)。
【0010】例えば低速制御周期タスクCが高速制御周
期タスクAのテーブル1にアクセスしてテーブル1から
テーブル3へデータをコピーし、低速制御周期タスクC
でロジック演算を行う場合、高速制御周期タスクAの演
算周期THは10msであり、低速制御周期タスクCの
演算周期TLは200msであるため、排他制御を行わ
ない場合には低速制御周期タスクCの1周期の演算の間
に高速制御周期タスクAのテーブル1が10msごとに
新しいデータに書き換えられ、従って低速制御周期タス
クCの1周期の演算の間にデータの一貫性が保てず具合
が悪い。
【0011】そこで低速制御周期タスクCの演算周期T
L=200msの間、高速制御周期タスクAのテーブル
1からのデータの一貫性を保つために排他制御が行われ
る。すなわち、低速制御周期タスクCで、1周期の演算
が行われている間は、高速制御周期タスクAのテーブル
1から送信されるデータを、低速制御周期タスクCの1
周期の演算開始時のデータとなるよう、高速制御周期タ
スクAのテーブル1を排他制御によりロックする。
【0012】このため、低速制御周期タスクCの1周期
のロジック演算中は、高速制御周期タスクAのテーブル
1から送信されるデータの一貫性を保持することができ
る。
【0013】又、低速制御周期タスクCでの1周期の演
算が終了したら、高速制御周期タスクAのテーブル1は
アンロックされ、次の1周期の演算が上述と同様にして
行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速制
御周期タスクAのテーブル1がロックされている間は、
テーブル1のデータを新しいデータに換えることができ
ないため、結局高速制御周期タスクAにおいては、高速
での作動が不可能となる。
【0015】このような現象は、低速制御周期タスクC
が高速制御周期タスクAのテーブル1からデータをコピ
ーするときだけではなく、低速制御周期タスクCが中速
制御周期タスクBのテーブル2からデータをコピーする
場合や中速制御周期タスクBが高速制御周期タスクAの
テーブル1からデータをコピーする場合にも発生し、速
い周期の制御周期タスクの演算周期は、遅い周期の制御
周期タスクの演算周期の影響を受けることになる。
【0016】ただし、高速制御周期タスクAが中速制御
周期タスクBや低速制御周期タスクCのテーブル2,3
からデータをコピーする場合や、中速制御周期タスクB
が低速制御周期タスクCのテーブル3からデータをコピ
ーするような場合は、速い周期の制御タスクの1周期当
りの演算時間が遅い周期の制御タスクの1周期当りの演
算時間に影響を受けることはない。
【0017】本発明は、上述の実情に鑑みなしたもの
で、その目的は次の通りである。
【0018】すなわち、異なる演算周期を有する複数の
制御周期タスクにおいてロジック演算を行っている間
は、 i)所定の演算周期の制御周期タスクにコピーされる、
当該制御周期タスクよりも演算周期が短い高速の制御周
期タスクからのデータの一貫性を保持するようにする。 ii)所定の制御周期タスクの当該演算周期が、当該制
御周期タスクよりも演算周期の長い低速の制御周期タス
クの演算周期により影響を受けないようにする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、演算周期の異
なる複数の制御周期タスクを備え、各制御周期タスク
は、夫々今回の演算で得られたデータを取込む今回値テ
ーブルと今回値テーブルからのデータをコピーする前回
値テーブルを備え、所定の制御周期タスクの前回値テー
ブルから別の制御周期タスクの今回値テーブルへデータ
をコピーし得るようにした異制御周期プロセスにおい
て、少くとも所定の制御周期タスクの前回値テーブルか
ら該所定の制御タスクの演算周期よりも演算周期の長い
別の制御タスクの今回値テーブルへデータをコピーする
場合には、前記所定の制御タスクの今回値テーブルから
前記所定の制御タスクの前回値テーブルにデータが送信
されないよう、前記所定の制御タスクの前回値テーブル
を排他制御するものである。
【0020】又、本発明は、所定の制御周期タスクの今
回値テーブルから該所定の制御周期タスクの前回値テー
ブルへデータをコピーする際には、少くとも前記所定の
制御周期タスクの前回値テーブルから該所定の制御周期
タスクよりも演算周期の長い別の制御タスクの今回値テ
ーブルにデータが送信されないよう、前記所定の制御タ
スクの前回値テーブルを排他制御するものである。
【0021】本発明においては、所定の演算周期の制御
タスクが、該制御周期タスクよりも演算周期が短くより
高速の制御周期タスクからデータをコピーして演算を行
う場合にも、データの一貫性を保持することができる。
【0022】又、所定の制御周期タスクの演算周期が、
当該所定の制御周期タスクよりも演算周期の長い低速の
制御周期タスクの演算周期により影響を受けることがな
く、従って速い制御周期の動作が妨げられず、迅速な演
算処理を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
1、2を参照しつつ説明する。
【0024】図1中、Aは今回値テーブル1−1とデー
タ転送用の前回値テーブル1−2を内蔵した演算周期T
Hが数10msの高速制御周期タスク、Bは今回値テー
ブル2−1とデータ転送用の前回値テーブル2−2を内
蔵した演算周期TMが約20msの中速制御周期タス
ク、Cは今回値テーブル3−1とデータ転送用の前回値
テーブル3−2を内蔵した演算周期TLが約200ms
の低速制御周期タスクである。
【0025】而して、前回値テーブル1−2,2−2,
3−2は自制御周期タスクの1周期のロジック演算終了
時に自制御周期タスクA,B,Cの今回値テーブル1−
1,2−1,3−1から一度に全てのデータをコピーし
得るようになっている。
【0026】又高速制御周期タスクAは、中速制御周期
タスクB及び低速制御周期タスクCの前回値テーブル2
−2,3−2へ、中速制御周期タスクBは低速制御周期
タスクC及び高速制御周期タスクAの前回値テーブル3
−2,1−2へ、低速制御周期タスクCは高速制御周期
タスクA及び中速制御周期タスクBの前回値テーブル1
−2,2−2へ夫々アクセスし得るようになっており、
図1のライン11,12に示すように、中速、低速制御
周期タスクB,Cの前回値テーブル2−2,3−2に記
憶されたデータは、高速制御周期タスクAの今回値テー
ブル1−1へ、図1のライン13,14に示すように、
低速、高速制御周期タスクC,Aの前回値テーブル3−
2,1−2に記憶されたデータは、中速制御周期タスク
Bの今回値テーブル2−1へ、図1のライン15,16
に示すように、高速、中速制御周期タスクA,Bの前回
値テーブル1−2,2−2に記憶されたデータは、低速
制御周期タスクCの今回値テーブル3−1へ、夫々コピ
ーし得るようになっている。
【0027】又、自制御周期タスクA,B,Cの今回値
テーブル1−1,2−1,3−1から自制御周期タスク
A,B,Cの前回値テーブル1−2,2−2,3−2へ
データをコピーする際に自制御周期タスクA,B,Cの
前回値テーブル1−2,2−2,3−2から他制御周期
タスクB,C,Aの今回値テーブル2−1,3−1、3
−1,1−1、1−1,1−2へデータがコピーされな
いよう、前回値テーブル1−2,2−2,3−2を排他
制御し得るようになっている。
【0028】更に、自制御周期タスクA,B,Cの今回
値テーブル1−1,2−1,3−1へ他制御周期タスク
B,C,Aの前回値テーブル2−2,3−2、3−2,
1−2、1−2,2−2からデータをコピーする際に
は、他制御周期タスクB,C,Aの今回値テーブル2−
1,3−1,1−1から他制御周期タスクB,C,Aの
前回値テーブル2−2,3−2,1−2へデータがコピ
ーされないよう、前回値テーブル2−2,3−2,1−
2を排他制御し得るようになっている。
【0029】次に本発明の実施の形態の作動を図2をも
参照しつつ説明する。
【0030】高速、中速、低速といった夫々演算周期の
異なる各制御周期タスクA,B,Cでは、1周期の演算
の開始と共に各自制御周期タスクA,B,Cは他制御周
期タスクB,C、C,A、A,Bの前回値テーブル2−
2,3−2、3−2,1−2、1−2,2−2にアクセ
スして各制御周期タスクB,C、C,A、A,Bの前回
値テーブル2−2,3−2、3−2,1−2、1−2,
2−2のデータを自制御周期タスクA,B,Cの今回値
テーブル1−1,2−1,3−1へコピーし、各自制御
周期タスクA,B,Cはコピーしたデータを用いてロジ
ック演算を行い、完結された演算結果は今回値テーブル
1−1,2−1,3−1へ取込まれ、今回値テーブル1
−1,2−1,3−1へ取込まれたデータは、タイミン
グを見計って前回値テーブル1−2,2−2,3−2へ
コピーされる。
【0031】而して、上述の作動に際しては、他制御周
期タスクの前回値テーブルのデータを自制御周期タスク
の今回値テーブルにコピーする段階(図2のS1)及び
ロジック演算の段階(図2のS2)が終了して自制御周
期タスクの今回値テーブルから前回値テーブルへデータ
をコピーする段階(図2のS3)において各制御周期タ
スクの前回値テーブルに対し排他制御が行われる。
【0032】すなわち、他制御周期タスクの前回値テー
ブルのデータを他制御周期タスクとは異なる自制御周期
タスクの今回値テーブルへコピーする際は、当該他制御
周期タスクの今回値テーブルから当該他制御周期タスク
の前回値テーブルへデータがコピーされないよう、他制
御周期タスクの前回値テーブルが、排他制御される。
【0033】このため、他制御周期タスクの前回値テー
ブルから他制御周期タスクとは異なる自制御周期タスク
の今回値テーブルへコピーされるデータは、他制御周期
タスクの今回値テーブルから当該他制御周期タスクの前
回値テーブルへコピーされるデータの影響を受けること
がなく、従って、自制御周期タスクの演算周期が他制御
周期タスクの演算周期よりも遅い低速の制御タスクにお
いても、他制御周期タスクの前回値テーブルから自制御
周期タスクの今回値テーブルへコピーされるデータの一
貫性が保持される。
【0034】又、自制御周期タスクの今回値テーブルか
ら、当該自制御周期タスクの前回値テーブルへデータを
コピーする際は、当該自制御周期タスクの前回値テーブ
ルから自制御周期タスクとは異なる他制御周期タスクの
今回値テーブルへデータがコピーされないよう、前記当
該自制御周期タスクの前回値テーブルが、排他制御され
る。
【0035】このため、自制御周期タスクの今回値テー
ブルから、当該自制御周期タスクの前回値テーブルへデ
ータをコピーする際には、当該自制御周期タスクの前回
値テーブルから他制御周期タスクの今回値テーブルへデ
ータがコピーされることはなく、従って当該他制御周期
タスクの今回値テーブルのデータに影響を与えることな
く、自制御周期タスクの今回値テーブルから当該自制御
周期タスクの前回値テーブルへのデータのコピーが可能
となる。
【0036】その結果、自制御周期タスクの演算周期が
短く高速であり、他制御周期タスクの演算周期が長く低
速の場合であっても、自制御周期タスクの今回値テーブ
ルからは所定の演算周期でデータを自制御周期タスクの
前回値テーブルへコピーすることができ、従って自制御
周期タスクの演算周期が他制御周期タスクの演算周期よ
りも速い高速の制御タスクにおいても、速い制御周期の
動作が妨げられず、迅速な演算処理が可能となる。
【0037】例えば、図1の高速制御周期タスクAと低
速制御周期タスクCにおいては、前述のごとく、高速制
御周期タスクAの演算周期THは10msで、低速制御
周期タスクCの演算周期TLは200msである。
【0038】而して、この場合には、低速制御周期タス
クCが1周期の演算を開始する際には、高速制御周期タ
スクAの前回値テーブル1−2は、今回値テーブル1−
1からのデータが前回値テーブル1−2にコピーされな
いよう、排他制御され、高速制御周期タスクAの前回値
テーブル1−2から低速制御周期タスクCの今回値テー
ブル3−1へデータがコピーされるため、高速制御周期
タスクAの前回値テーブル1−2から低速制御周期タス
クCの今回値テーブル3−1へコピーされるデータの一
貫性が確保される。而して、斯かるコピーに要する時間
は、制御周期の時間に比べて無視できるほど短く、コピ
ーが終了すれば排他制御は解除される。
【0039】又、高速制御周期タスクAの前回値テーブ
ル1−2から低速制御周期タスクCの今回値テーブル3
−1へのデータのコピーに要する時間は、高速制御周期
タスクAの前回値テーブル1−2の今回値テーブル1−
1に対して排他制御する時間内となる。
【0040】従って、高速制御周期タスクAの演算周期
Hが排他制御により影響を受けることはほとんどな
い。
【0041】更に、高速制御周期タスクAからのデータ
をもとに中速制御周期タスクBの演算を行う場合、中速
制御周期タスクBからのデータをもとに低速制御周期タ
スクCの演算を行う場合にも、高速制御周期タスクAか
らのデータをもとに低速制御周期タスクCの演算を行う
場合と同様にして演算が行われる。
【0042】低速制御周期タスクCからのデータをもと
に高速制御周期タスクAや中速制御周期タスクBの演算
を行う場合、中速制御周期タスクBからのデータをもと
に高速制御周期タスクAの演算を行う場合には、夫々低
速側の制御周期タスクの前回値テーブルから高速側の制
御周期タスクの今回値テーブルへデータをコピーする周
期は、高速側の制御周期タスクの今回値テーブルから高
速側の制御周期タスクの前回値テーブルへデータをコピ
ーする周期よりも長いため、高速側の制御周期タスクの
前回値テーブルの高速側の制御周期タスクの今回値テー
ブルに対する排他制御は、高速側の制御周期タスクの前
回値テーブルから低速側の制御周期タスクの今回値テー
ブルへデータをコピーするときだけであり、これにより
データの一貫性が保持される。
【0043】すなわち、図1の高速制御周期タスクAが
ロジック演算を行う場合には、高速制御周期タスクAの
前回値テーブル1−2の今回値テーブル1−1に対する
排他制御は、低速制御周期タスクCの前回値テーブル3
−2から高速制御周期タスクAの今回値テーブル1−1
へデータをコピーする時となる。
【0044】又、上述の何れのケースの場合にも、自制
御周期タスクから他制御周期タスクへコピーされるデー
タの一貫性が保持され、且つ迅速な演算を行うことがで
きるのは、同じである。
【0045】なお、本発明の前述の実施の形態例はガス
タービン制御のみならず、航空機エンジン、自動車エン
ジン、ロボット等高速で演算を行う系に対してならどの
ような系に対しても適用可能なこと、制御周期タスクは
高速、中速、低速の3組とする場合について説明した
が、複数組なら何組としても実施できること、その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得る
こと、等は勿論である。
【0046】
【発明の効果】本発明の異制御周期プロセスにおけるデ
ータ通信方法によれば、 I)所定の演算周期の制御タスクが、該制御周期タスク
よりも演算時間が短く、より高速の制御周期タスクから
データをコピーして演算を行う場合にもデータの一貫性
を保持することができる、 II)所定の制御周期タスクの演算周期が当該所定の制
御周期タスクよりも演算周期の長い低速の制御周期タス
クの演算周期により影響を受けることがなく、従って迅
速な演算処理が可能である、等、種々の優れた効果を奏
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を表わすブロック線
図である。
【図2】図1に示す制御周期タスクのうち任意の制御周
期タスクのフローチャートである。
【図3】従来の一例を表わすブロック線図である。
【図4】図3に示す制御周期タスクのうち任意の制御周
期タスクのフローチャートである。
【符号の説明】
A 高速制御周期タスク(制御周期タスク) B 中速制御周期タスク(制御周期タスク) C 低速制御周期タスク(制御周期タスク) 1−1,2−1,3−1 今回値テーブル 1−2,2−2,3−2 前回値テーブル TH,TM,TL 演算時間(演算周期)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富沢 正明 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 出川 定男 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算周期の異なる複数の制御周期タスク
    を備え、各制御周期タスクは、夫々今回の演算で得られ
    たデータを取込む今回値テーブルと今回値テーブルから
    のデータをコピーする前回値テーブルを備え、所定の制
    御周期タスクの前回値テーブルから別の制御周期タスク
    の今回値テーブルへデータをコピーし得るようにした異
    制御周期プロセスにおいて、少くとも所定の制御周期タ
    スクの前回値テーブルから該所定の制御タスクの演算周
    期よりも演算周期の長い別の制御タスクの今回値テーブ
    ルへデータをコピーする場合には、前記所定の制御タス
    クの今回値テーブルから前記所定の制御タスクの前回値
    テーブルにデータが送信されないよう、前記所定の制御
    タスクの前回値テーブルを排他制御することを特徴とす
    る異制御周期プロセスにおけるデータ通信方法。
  2. 【請求項2】 所定の制御周期タスクの今回値テーブル
    から該所定の制御周期タスクの前回値テーブルへデータ
    をコピーする際には、少くとも前記所定の制御周期タス
    クの前回値テーブルから該所定の制御周期タスクよりも
    演算周期の長い別の制御タスクの今回値テーブルにデー
    タが送信されないよう、前記所定の制御タスクの前回値
    テーブルを排他制御する請求項1に記載の異制御周期プ
    ロセスにおけるデータ通信方法。
JP15505597A 1997-06-12 1997-06-12 異制御周期プロセスにおけるデータ通信方法 Pending JPH113234A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011123688A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Fuji Electric Systems Co Ltd 同期プログラマブルコントローラ、同期プログラマブルコントローラシステム

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JP2011123688A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Fuji Electric Systems Co Ltd 同期プログラマブルコントローラ、同期プログラマブルコントローラシステム

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