JPH11323453A - ネオジムとプラセオジムとの分離方法及び分離装置 - Google Patents

ネオジムとプラセオジムとの分離方法及び分離装置

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JPH11323453A
JPH11323453A JP12982398A JP12982398A JPH11323453A JP H11323453 A JPH11323453 A JP H11323453A JP 12982398 A JP12982398 A JP 12982398A JP 12982398 A JP12982398 A JP 12982398A JP H11323453 A JPH11323453 A JP H11323453A
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JP
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neodymium
praseodymium
nitrate
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separating
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JP12982398A
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Hironori Tateiwa
宏則 立岩
Moritomo Hashimoto
守友 橋本
Minoru Kahata
実 加畑
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 生産性の高い溶媒抽出法による抽出段数の少
ない効率的分離が可能で、溶媒の再利用が可能なネオジ
ム(Nd)とプラセオジム(Pr)の分離。 【解決手段】 錯形成剤水溶液11をスクラブ液として、
第四級アミン溶液12を有機相として用い、両者を逆行す
るように導入させる複数段のミキサーセトラ装置13に、
NdとPrとの硝酸系混合溶液14を、複数段中央部分に
投入して懸濁・静置させるNdとPrとの負荷工程101
と、溶液12に硝酸Ndと硝酸Prとを抽出させ、硝酸N
dを水相の溶液11側に移行させ、硝酸Ndと硝酸Prと
を分離する工程102 と、分離されたものを希硝酸で逆抽
出する工程103 と、工程101 でスクラブされた溶液11と
硝酸Ndとを、酸性リン酸エステル溶液15で分離する工
程104 と、そこで硝酸Ndが抽出された溶液11の過剰な
硝酸を、工程103 からの溶液12に過剰に抽出させて、溶
液11をスクラブ液として再生する工程105 とからなる、
分離。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネオジムとプラセオ
ジムとの分離方法及び分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にレアアース元素は、沈殿法によ
るレアアース相互の分離(精製)は極めて困難であるの
で、溶媒抽出法及びイオン交換法が用いられている。溶
媒抽出法は、イオン交換法と比べて生産性が高いのが、
多段の分離が必要であり、設備が大型化し、特にネオジ
ムとプラセオジムとはレアアース元素の中でも分離特性
の差が非常に小さい。このため、高純度(4N以上)の
酸化ネオジム及びプラセオジムの製造には、抽出段数が
数百段以上の大がかりな装置を必要とする。
【0003】この結果、ネオジムとプラセオジムとの分
離には、生産性が低いが溶媒抽出法よりも精製効果が高
いイオン交換法が採用されているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、生産性の高い
溶媒抽出法による抽出段数の少ない効率的なネオジムと
プラセオジムとの分離法が望まれている。
【0005】本発明は、以上の問題に鑑み、生産性の高
い溶媒抽出法による抽出段数の少ない効率的分離が可能
であり、しかも溶媒の再利用が可能なネオジムとプラセ
オジムとの分離方法及び分離装置を提供することを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する[請
求項1]の発明は、ネオジム(Nd)とプラセオジム
(Pr)とを分離する方法において、錯形成剤水溶液を
スクラブ液として用いると共に第四級アミン溶液を有機
相として用い、両者を逆行するよう導入させてなるミキ
サーセトラー装置にネオジムとプラセオジムとの硝酸系
混合溶液を投入して懸濁・静置させるネオジムとプラセ
オジムとの負荷工程と、第四級アミン溶液に硝酸ネオジ
ムと硝酸プラセオジムとを抽出させ、硝酸ネオジムを水
相の錯形成剤溶液側に移行させ、硝酸プラセオジムと硝
酸ネオジムとを分離する工程と、上記分離された硝酸プ
ラセオジムを希硝酸で逆抽出する工程と、該硝酸ネオジ
ムと硝酸プラセオジムとの分離工程でスクラブされた液
の錯形成剤溶液と硝酸ネオジムとを、酸性リン酸エステ
ル溶液を用いた溶媒抽出法で硝酸ネオジムと錯形成剤溶
液とを分離する工程と、上記硝酸ネオジムと錯形成剤溶
液との分離工程で硝酸ネオジムが抽出された錯形成剤溶
液の過剰の硝酸を、硝酸プラセオジムの逆抽出工程から
の第四級アミン溶液に過剰に抽出させて、錯形成剤溶液
をスクラブ液として再生する工程と、からなることを特
徴とする。
【0007】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、上記再生工程で再生した錯形成剤溶液をスクラブ液
として再利用すると共に、硝酸を抽出した第四級アミン
溶液を第1工程の抽出液として再利用することを特徴と
する。
【0008】[請求項3]の発明は、請求項1におい
て、錯形成剤溶液がジエチレントリアミン5酢酸(DT
PA)であることを特徴とする。
【0009】[請求項4]の発明は、請求項1におい
て、酸性リン酸エステルがジ−(2−エチルヘキシル)
リン酸であることを特徴とする。
【0010】[請求項5]の発明は、請求項1の硝酸プ
ラセオジムと硝酸ネオジムとを分離する工程が、ネオジ
ム精製部分がpH1.7〜2.4であり、プラセオジム精製
部分がpH2〜4であることを特徴とする。
【0011】[請求項6]の発明は、ネオジム(Nd)
とプラセオジム(Pr)とを分離する装置において、錯
形成剤溶液をスクラブ液として用い、水層である錯形成
剤溶液を導入すると共にその上面に有機層である液第4
級アミン溶液とを逆行するよう導入させてなり、且つネ
オジムとプラセオジムとの硝酸系混合溶液を投入して懸
濁させ、第四級アミン溶液に硝酸ネオジムと硝酸プラセ
オジムとを抽出させ、硝酸ネオジムを水層である錯形成
剤溶液側に移行させ、硝酸プラセオジムと硝酸ネオジム
とを分離する第1の分離手段と、該硝酸ネオジムと硝酸
プラセオジムとの分離工程でスクラブされた液の錯形成
剤溶液と硝酸ネオジムとを酸性リン酸エステルを用いた
溶媒抽出法で硝酸ネオジムと錯形成剤溶液とを分離する
第2の分離手段と、硝酸ネオジムと錯形成剤溶液との第
1の分離手段で硝酸ネオジムが抽出された錯形成剤溶液
の過剰の硝酸を、硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムとの
分離工程の逆抽出部からの第四級アミン側に過剰に抽出
させて、錯形成剤溶液をスクラブ液として再生する再生
手段と、からなることを特徴とする。
【0012】[請求項7]の発明は、請求項6におい
て、スクラブ液の再生手段からの錯形成剤溶液を再び第
1の分離手段の水層のスクラブ液として用いる一方、硝
酸を抽出した第四級アミン溶液を第1の分離手段の有機
層の抽出液として用いて、リサイクルすることを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0014】図1はネオジムとプラセオジムとの分離方
法の概略説明図である。図1に示すように、本方法は、
錯形成剤水溶液11をスクラブ液として用いると共に第
四級アミン溶液12を有機相として用い、両者を逆行す
るよう導入させてなる複数段(本実施の形態では70
段)のミキサーセトラー装置13にネオジムとプラセオ
ジムとの硝酸系混合溶液14を、複数段の中央部分(第
35段目)に投入して懸濁・静置させるネオジムとプラ
セオジムとの負荷工程101と、第四級アミン溶液12
に硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムとを抽出させ、硝酸
ネオジムを水相の錯形成剤溶液11側に移行させ、硝酸
プラセオジムと硝酸ネオジムとを分離する工程102
と、上記分離された硝酸プラセオジムを希硝酸で逆抽出
する工程103と、該硝酸ネオジムと硝酸プラセオジム
との分離工程101でスクラブされた液の錯形成剤溶液
11と硝酸ネオジムとを、酸性リン酸エステル溶液15
を用いた溶媒抽出法で硝酸ネオジムと錯形成剤溶液とを
分離する工程104と、上記硝酸ネオジムと錯形成剤溶
液との分離工程104で硝酸ネオジムが抽出された錯形
成剤溶液11の過剰の硝酸を、硝酸プラセオジムの逆抽
出工程103からの第四級アミン溶液12に過剰に抽出
させて、錯形成剤溶液11をスクラブ液として再生する
工程105と、からなり、ネオジム(Nd)とプラセオ
ジム(Pr)とを良好に分離するようにしたものであ
る。
【0015】ここで、ネオジムとプラセオジムの分離に
は、ミキサーセトラー装置13が用いられている。この
ミキサーセトラー装置13は、図2に示すように、攪拌
手段21aを有し、流入された水相のスクラブ液11と
有機相の第四級アミン溶液12とを懸濁させるミキサー
部21と、懸濁されたエマルジョン22を静置させて分
離するセトラー部23と、分離されたスクラブ液11と
第四級アミン溶液12とを各々隣接する同様の構成のミ
キサーセトラー装置に移送する移相部24とから構成さ
れてなるものである。この並設されたミキサーセトラー
装置の平面図の概略を図3に示す。なお、本実施の形態
では、並設する段数は70段のものを例にして説明す
る。70段のミキサーセトラー装置は、その中心部分で
ある第35段目のミキサー部M43にネオジム(Nd)と
プラセオジム(Pr)との混合液14を投入すると、第
35段のミキサー部M35で攪拌により混合液14が懸濁
され、エマルジョンを形成し、セトラー部S35に流入さ
れる。ここで、静置された後、有機相と水相とが分離さ
れ、図3では、有機相は第36段のミキサー部M36に移
送されると共に、一方の水相は第34段のミキサー部M
34に移送され、ここで、また混合・静置がなされ、これ
らが順に繰り返され、分離精製が行われている。
【0016】本実施の形態のミキサーセトラー装置13
では70段の分離手段が並設されており、流入されたス
クラブ液11と第四級アミン溶液12との混合液にプラ
セオジムとネオジムとを負荷する負荷工程101と、第
四級アミン溶液12に硝酸ネオジムと硝酸プラセオジム
とを抽出させ、抽出されたネオジムを錯形成剤水溶液1
1に移行させてネオジムを精製するネオジムの精製部
と、第四級アミン溶液12からネオジムが移行された結
果プラセオジムを精製するプラセオジムの精製部と、プ
ラセオジムが抽出された濃硝酸第四級アミン溶液12か
ら希硝酸液でプラセオジムを逆抽出するプラセオジム逆
抽出工程103から構成されている。
【0017】上記ネオジム精製部においては、スクラブ
液11として錯形成剤水溶液(ジエチレントリアミン5
酢酸:DTPA)の濃度を10〜50g/L、pHを1.
7〜2.4、硝酸イオン(NO3 )濃度を150〜400
g/L、液温を10〜30℃の条件としている。上記水
相のスクラブ液11としては、錯形成剤水溶液(ジエチ
レントリアミン5酢酸(DTPA))を例示したが、本
発明はこれに限定されるものではない。一方、ネオジム
とプラセオジムとの硝酸系混合溶液14からネオジムと
プラセオジムを抽出する第四級アミン溶液12は、例え
ばアリコット336(商品名:ヘンケル白水社製)を挙
げることができるが、本発明はこれに限定されるもので
はない。この第四級アミン溶液12は、芳香族系のケロ
シン(灯油)で希釈されており、濃度は20〜30%、
有機相と水相の流量比(O/A比)は、1〜30の範囲
としている。
【0018】硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムの負荷工
程101においては、硝酸ネオジムと硝酸プラセオジム
水溶液のネオジムとプラセオジム濃度は金属分で合わせ
て5〜200g/Lの濃度に、有機相と水相の流量比
(O/A比)は、1〜30の範囲としている。
【0019】上記プラセオジム精製部においては、スク
ラブ液11のDTPA濃度は10〜50g/L、pHは
2.0〜4.0、硝酸イオン(NO3 )濃度は150〜40
0g/L、液温は10〜30℃の条件としている。第四
級アミン溶液の濃度は20〜30%、有機相と水相の流
量比(O/A比)は、1〜30の範囲としている。
【0020】ここで、ネオジムとプラセオジムとの分離
の状況に応じて、ミキサーセトラー装置13に流入させ
る第四級アミン溶液12の硝酸の濃度、スクラブ液11
の硝酸の濃度を調整するようにしており、例えばネオジ
ム精製部において、プラセオジムが含有していれば、抽
出率が低いのでpHを下げるかOA比を上げるように
し、一方、プラセオジム精製部において、ネオジムが含
有していれば、抽出率が高いのでpHを上げるかOA比
を下げるようにして、調整することができる。この調整
を行う場合には、ミキサーセトラー装置13の所定の箇
所において、逐次抽出液の状態を監視する監視手段を設
け、その監視手段からのデータを制御装置において制御
することで連続運転のpHの調整及びOA比の調整が可
能となる。
【0021】プラセオジムの逆抽出部分は逆抽出に用い
る水溶液は0.1モル/L以下の希硝酸、有機相と水相の
流量比(O/A比)は、1〜30の範囲としている。
【0022】上記ネオジムとスクラブ液11との分離工
程104は、上記ネオジムとプラセオジムとの分離工程
で用いたものと同様な構成のミキサーセトラー装置を用
いており、スクラブ液11に含有されたネオジムを酸性
リン酸エステル溶液15で抽出するネオジム抽出部と、
該抽出されたネオジムを塩酸(HCl)で逆抽出するネ
オジム逆抽出部からなる。上記ネオジム抽出部において
は、水相のpHは0以上2以下、抽出剤である酸性リン
酸エステル溶液の濃度は25〜75%が好ましい。希釈
はケロシンで行っている。
【0023】スクラブ液の再生工程105は、ネオジム
とスクラブ液11との分離工程102でネオジムを抽出
した後のスクラブ液11の過剰の遊離の硝酸を、ネオジ
ムとプラセオジム分離工程の後においてプラセオジムを
逆抽出した後の第四級アミン溶液で抽出し、スクラブ液
11を再生すると共に、硝酸を第四級アミン溶液で抽出
し濃硝酸側となった第四級アミン溶液12は、再びネオ
ジムとプラセオジムとの分離溶媒としてリサイクルする
ようにしている。この場合、硝酸の移行により第四級ア
ミン溶液12は、濃硝酸側となるので、ネオジムの精製
には良好となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。図1はネオジ
ムとプラセオジムとの分離の概略図である。
【0025】<ネオジムとプラセオジムとの負荷工程1
01>本実施例にかかるネオジムとプラセオジムとの分
離は、図1に示すように、錯形成剤水溶液(DTPA
液)11をスクラブ液として用いると共に第四級アミン
溶液(アリコット336:商品名)12を有機相として
用いている。ミキサーセトラー装置13は70段として
おり、ミキサーセトラー装置13の中央部分(第35段
目)にネオジムとプラセオジムとの硝酸系混合溶液(プ
ラセオジム+ネオジム=15g/L)14を投入した。 <ネオジムとプラセオジムとの分離工程102>ミキサ
ーセトラー装置のミキサー部21で懸濁させエマルジョ
ン22としてセトラー部23へ移行し、該セトラー部2
3で静置させ、有機相の第四アミン溶液12にネオジム
とプラセオジムを抽出させ、移送部24で有機相と水相
とを分離し、これを複数段繰返行い、結果としてネオジ
ムをスクラブ液11側に移行させ、プラセオジムのみを
第四アミン溶液12側に残して精製を行う。ここで、ネ
オジム精製部のpHは1.8とし、O/A比は3とし、一
方のプラセオジム精製部のpHは3とし、O/A比は3
とした。
【0026】<プラセオジムの逆抽出工程103>上記
分離された硝酸プラセオジムを希硝酸(0.1N)で逆抽
出した。抽出された硝酸プラセオジム液は蓚酸を用いて
精製し、高純度のプラセオジム(Pr6 11)を得た。
【0027】<硝酸ネオジムと錯形成剤溶液とを分離す
る工程104>上記硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムと
の分離工程101でスクラブされた液の錯形成剤溶液1
1と硝酸ネオジムとをミキサーセトラー装置(10段)
に移送し、有機相として酸性リン酸エステル溶液15を
用いた溶媒抽出法で硝酸ネオジムを抽出し、さらに塩酸
で逆抽出した。抽出された塩酸ネオジム液は、上記と同
様に蓚酸を用いて精製し、高純度のネオジム(Nd2
3 )を得た。
【0028】<抽出溶媒の再生工程105>上記硝酸ネ
オジムと錯形成剤溶液との分離工程104で硝酸ネオジ
ムが抽出されたスクラブ液11の過剰の硝酸を、硝酸プ
ラセオジムの逆抽出工程103からの第四級アミン溶液
12に過剰に抽出させて硝酸濃度が高い第四級アミン1
2とし、再度分離工程102の抽出溶媒として再利用
し、一方、硝酸を抽出することでスクラブ液11として
再生して、再度分離工程102の溶媒として再利用し
た。
【0029】得られたネオジムとプラセオジムとの純度
は高く(4N)、更に、溶媒の再利用率は95%以上で
あり、従来のように抽出溶媒を廃棄するものに対して、
ランニングコストの大幅な低減が図れた。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ネオジムとプラセオジムとの混合液を投入して懸濁
・静置させるネオジムとプラセオジムとの負荷工程と、
第四級アミン溶液に硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムと
を抽出させ、硝酸ネオジムを水相の錯形成剤溶液側に移
行させ、硝酸プラセオジムと硝酸ネオジムとを分離する
工程と、上記分離された硝酸プラセオジムを希硝酸で逆
抽出する工程と、該硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムと
の分離工程でスクラブされた液の錯形成剤溶液と硝酸ネ
オジムとを、酸性リン酸エステル溶液を用いた溶媒抽出
法で硝酸ネオジムと錯形成剤溶液とを分離する工程と、
上記硝酸ネオジムと錯形成剤溶液との分離工程で硝酸ネ
オジムが抽出された錯形成剤溶液の過剰の硝酸を、硝酸
プラセオジムの逆抽出工程からの第四級アミン溶液に過
剰に抽出させて、錯形成剤溶液をスクラブ液として再生
する工程と、からなり、抽出溶媒をリサイクルするよう
にしたので、ネオジム(Nd)とプラセオジム(Pr)
とが良好に分離することができると共に、抽出溶媒を再
利用することができ、ランニングコストの低減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のネオジムとプラセオジムとの分離方法
の概略説明図である。
【図2】ミキサーセトラー装置の概略図である。
【図3】ミキサーセトラー装置の平面図である。
【符号の説明】
11 錯形成剤水溶液 12 第四級アミン溶液 13 ミキサーセトラー装置 14 硝酸系混合溶液 15 酸性リン酸エステル溶液 101 ネオジムとプラセオジムとの負荷工程 102 硝酸プラセオジムと硝酸ネオジムとを分離する
工程 103 プラセオジムの逆抽出工程 104 分離工程 105 再生工程

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネオジム(Nd)とプラセオジム(P
    r)とを分離する方法において、 錯形成剤水溶液をスクラブ液として用いると共に第四級
    アミン溶液を有機相として用い、両者を逆行するよう導
    入させてなるミキサーセトラー装置にネオジムとプラセ
    オジムとの硝酸系混合溶液を投入して懸濁・静置させる
    ネオジムとプラセオジムとの負荷工程と、 第四級アミン溶液に硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムと
    を抽出させ、硝酸ネオジムを水相の錯形成剤溶液側に移
    行させ、硝酸プラセオジムと硝酸ネオジムとを分離する
    工程と、 上記分離された硝酸プラセオジムを希硝酸で逆抽出する
    工程と、 該硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムとの分離工程でスク
    ラブされた液の錯形成剤溶液と硝酸ネオジムとを、酸性
    リン酸エステル溶液を用いた溶媒抽出法で硝酸ネオジム
    と錯形成剤溶液とを分離する工程と、 上記硝酸ネオジムと錯形成剤溶液との分離工程で硝酸ネ
    オジムが抽出された錯形成剤溶液の過剰の硝酸を、硝酸
    プラセオジムの逆抽出工程からの第四級アミン溶液に過
    剰に抽出させて、錯形成剤溶液をスクラブ液として再生
    する工程と、からなることを特徴とするネオジムとプラ
    セオジムとの分離方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記再生工程で再生した錯形成剤溶液をスクラブ液とし
    て再利用すると共に、硝酸を抽出した第四級アミン溶液
    を第1工程の抽出液として再利用することを特徴とする
    ネオジムとプラセオジムとの分離方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記錯形成剤溶液がジエチレントリアミン5酢酸(DT
    PA)であることを特徴とするネオジムとプラセオジム
    との分離方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記酸性リン酸エステルがジ−(2−エチルヘキシル)
    リン酸であることを特徴とするネオジムとプラセオジム
    との分離方法。
  5. 【請求項5】 請求項1の硝酸プラセオジムと硝酸ネオ
    ジムとを分離する工程において、ネオジム精製部分がp
    H1.7〜2.4であり、プラセオジム精製部分がpH2〜
    4であることを特徴とするネオジムとプラセオジムとの
    分離方法。
  6. 【請求項6】 ネオジム(Nd)とプラセオジム(P
    r)とを分離する装置において、 錯形成剤溶液をスクラブ液として用い、水相である錯形
    成剤溶液を導入すると共に有機相である第四級アミン溶
    液とを逆行するよう導入させてなり、且つネオジムとプ
    ラセオジムとの硝酸系混合溶液を投入して懸濁させ、第
    四級アミン溶液に硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムとを
    抽出させ、硝酸ネオジムを水相である錯形成剤溶液側に
    移行させ、硝酸プラセオジムと硝酸ネオジムとを分離す
    る第1の分離手段と、 該硝酸ネオジムと硝酸プラセオジムとの分離工程でスク
    ラブされた液の錯形成剤溶液と硝酸ネオジムとを酸性リ
    ン酸エステルを用いた溶媒抽出法で硝酸ネオジムと錯形
    成剤溶液とを分離する第2の分離手段と、 硝酸ネオジムと錯形成剤溶液との第1の分離手段で硝酸
    ネオジムが抽出された錯形成剤溶液の過剰の硝酸を、硝
    酸ネオジムと硝酸プラセオジムとの分離工程の逆抽出部
    からの第四級アミン側に過剰に抽出させて、錯形成剤溶
    液をスクラブ液として再生する再生手段と、 からなることを特徴とするネオジムとプラセオジムとの
    分離装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 スクラブ液の再生手段からの錯形成剤溶液を再び第1の
    分離手段の水相のスクラブ液として用いる一方、硝酸を
    抽出した第四級アミン溶液を第1の分離手段の有機相の
    抽出液として用いて、リサイクルすることを特徴とする
    ネオジムとプラセオジムとの分離装置。
JP12982398A 1998-05-13 1998-05-13 ネオジムとプラセオジムとの分離方法及び分離装置 Withdrawn JPH11323453A (ja)

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