JPH11323379A - 固形洗浄剤組成物 - Google Patents

固形洗浄剤組成物

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JPH11323379A
JPH11323379A JP12900498A JP12900498A JPH11323379A JP H11323379 A JPH11323379 A JP H11323379A JP 12900498 A JP12900498 A JP 12900498A JP 12900498 A JP12900498 A JP 12900498A JP H11323379 A JPH11323379 A JP H11323379A
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JP
Japan
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acyl
salt
amino acid
detergent composition
solid detergent
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JP12900498A
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English (en)
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Daisuke Kaneko
大介 金子
Masumi Ogawa
真澄 小川
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Ajinomoto Co Inc
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Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低刺激性で、固形性に優れ、溶け崩れし
にくい、使用感に優れ、石鹸箱等への付着が小さく、耐
硬水性に優れた固形洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 (A)炭素原子数10〜14のアシル基
を有するN−アシル中性アミノ酸塩(但し、未中和のN
−アシル中性アミノ酸を含む)と(B)炭素原子数16
〜20のアシル基を有するN−アシル酸性アミノ酸塩
(但し、未中和のN−アシル酸性アミノ酸を含む)を含
有し、(A)成分と(B)成分の比率が重量比で(A)
/(B)=85/15〜55/45の範囲にある固形洗
浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固形洗浄剤組成物に
関し、更に詳しくは低刺激性で固形性に優れ、溶け崩れ
しにくく、使用感に優れ、石鹸箱への付着がなく、耐硬
水性に優れた固形洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】固形洗浄剤組成物は、一般にアニオン界
面活性剤を主成分としており、高級脂肪酸塩が最も汎用
的に使用されている。高級脂肪酸塩は泡立ちに優れてい
るものの、pHがアルカリ性であるため、皮膚に対する
刺激性が高く、更に硬水中では水不溶性のスカムが発生
し、起泡力、洗浄力が著しく低下する。またすすぎ時に
皮膚のきしみ感やつっぱり感を生じるという問題点があ
った。皮膚に低刺激性のアニオン界面活性剤としては、
N−アシルグルタミン酸塩がよく知られている。N−ア
シルグルタミン酸塩はpHが弱酸性であり、皮膚に対す
る刺激性が少なく、更に耐硬水性に優れているが、使用
時にぬめり感があり、また石鹸容器等に放置した場合
に、容器に付着してしまうという問題点があった。
【0003】一方、N−アシル−β−アラニン塩、N−
アシルグリシン塩等のN−アシル中性アミノ酸塩も低刺
激性のアニオン界面活性剤として知られている。例え
ば、特開平5−156297号公報にはN−アシル−β
−アラニンナトリウム塩を主成分とする低刺激性の固形
洗浄剤が開示されている。これらN−アシル中性アミノ
酸塩はN−アシル酸性アミノ酸塩に比べてぬめり感が小
さく、さっぱりとした感触に優れたものである。また、
皮膚に温和な弱酸性域においても良好な泡立ちを示し、
容器等への付着も小さい。
【0004】ところで、これらN−アシル中性アミノ酸
塩において、アシル基の鎖長が10未満である場合には
泡立ちが著しく低下する。また、鎖長が長くなりすぎる
と感触が低下する傾向にある。従って、洗浄剤組成物と
しては炭素原子数が10〜14、特に炭素原子数が12
であるラウロイル基あるいはこれを主成分とするヤシ油
脂肪酸アシル基が最もよく用いられる。しかしながら、
このようなN−アシル中性アミノ酸塩を主基材として固
形洗浄剤組成物を調製した場合、固形性が低く、溶け崩
れも起こりやすいという問題点があった。また、耐硬水
性の点でも十分なものではなかった。
【0005】特開平5−156287号公報にはN−ア
シル−β−アラニン塩を用い、これとN−アシル酸性ア
ミノ酸塩とを組み合わせて配合した洗浄剤組成物が開示
されているが、実施例において具体的に開示されている
ものは液体の洗浄剤組成物のみである。固形洗浄剤組成
物に関して上記問題点を解決すべくこれら2種のN−ア
シルアミノ酸塩を組み合わせて検討した例はこれまで知
られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は低刺激
性で、固形性に優れ、溶け崩れしにくく、使用感に優
れ、石鹸箱への付着が小さく、耐硬水性に優れた固形洗
浄剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる実情に
鑑み鋭意研究した結果、炭素原子数10〜14のアシル
基を有するN−アシル中性アミノ酸塩と炭素原子数16
〜20のアシル基を有するN−アシル酸性アミノ酸塩を
ある特定の比率で配合したものを固形洗浄剤とすること
により、上記問題点を解消し得ることを見出し、本発明
を完成した。
【0008】即ち、本発明は(A)炭素原子数10〜1
4のアシル基を有するN−アシル中性アミノ酸塩(但
し、未中和のN−アシル中性アミノ酸を含む)と(B)
炭素原子数16〜20のアシル基を有するN−アシル酸
性アミノ酸塩(但し、未中和のN−アシル酸性アミノ酸
を含む)を含有し、成分(A)と成分(B)の比率が重
量比で(A)/(B)=85/15〜55/45の範囲
にあることを特徴とする固形洗浄剤組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)成分の
炭素原子数10〜14のアシル基を有するNN−アシル
中性アミノ酸塩としては、N−アシルグリシン塩、N−
アシルアラニン塩、N−アシル−β−アラニン塩、N−
アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルタウ
リン塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩、N−アシ
ルザルコシン塩、N−アシルスレオニン塩、N−アシル
バリン塩、N−アシルロイシン塩、N−アシルイソロイ
シン塩、N−アシルセリン塩等が挙げられる。これらの
N−アシル中性アミノ酸塩はD体、L体およびDL体の
いずれも使用することができる。またこれらのN−アシ
ル中性アミノ酸塩は、夫々単独で用いてもよいし、2種
以上を任意の割合で混合して用いてもよい。
【0010】上記のN−アシル中性アミノ酸塩のうち、
N−アシルグリシン塩、N−アシルアラニン塩、N−ア
シル−β−アラニン塩、N−アシル−N−メチル−β−
アラニン塩、N−アシルタウリン塩が好適に用いられ
る。このうち、特にN−アシルグリシン塩、N−アシル
アラニン塩、N−アシル−β−アラニン塩が低刺激性に
より優れており好ましい。中でもN−アシルグリシン塩
及びN−アシルアラニン塩は、洗浄時の泡の粘り・こし
といった泡の感触、ぬめり感が小さく、さっぱりした感
触の点でより好ましく、特に上記の使用感及び固形性の
点でN−アシルグリシン塩が最も優れている。
【0011】本発明における成分(A)のN−アシル中
性アミノ酸塩のアシル基は炭素原子数10〜14の直鎖
又は分岐鎖の飽和又は不飽和のアシル基である。炭素原
子数10未満では泡立ちが低下し、固形性が保ちにくく
なり、更に溶け崩れ性も低下する。また炭素原子数が1
4を超えると、泡の粘り・こしといった感触が低下し、
泡立ちも低下傾向にある。特に好ましいのは炭素原子数
が12のアシル基であり、混合脂肪酸残基としてはこれ
を主成分とするヤシ油脂肪酸アシル基等が好ましい。ア
シル基の炭素原子数が10〜14以外のN−アシル中性
アミノ酸塩が含まれていてもよいが、本発明の効果を十
分に発揮する上で、通常はN−アシル中性アミノ酸塩全
量に対して30重量%未満であり、好ましくは20重量
%未満、更に好ましくは10重量%未満である。
【0012】本発明における成分(B)のN−アシル酸
性アミノ酸塩としては、N−アシルグルタミン酸塩、N
−アシルアスパラギン酸塩等が挙げられる。特にN−ア
シルグルタミン酸塩が好ましい。これらのN−アシル酸
性アミノ酸塩はD体、L体およびDL体のいずれも使用
することができる。またこれらのN−アシル酸性アミノ
酸塩は、夫々単独で用いてもよいし、2種以上を任意の
割合で混合して用いてもよい。
【0013】本発明における成分(B)のN−アシル酸
性アミノ酸塩のアシル基は炭素原子数16〜20の直鎖
又は分岐鎖の飽和又は不飽和のアシル基である。炭素原
子数が16未満であると固形性、溶け崩れ性が低下し、
他方20を超えると、ぬめり感が強くなり、泡立ちの低
下も大きくなる。特に好ましいのは炭素原子数が18の
アシル基であり、混合脂肪酸残基としてはこれを主成分
とする硬化牛脂脂肪酸アシル基等が好ましい。更に、ア
シル基の炭素原子数が16〜20以外のN−アシル酸性
アミノ酸塩が含まれていてもよいが、本発明の効果を十
分に発揮する上で、通常はN−アシル酸性アミノ酸塩全
量に対して30重量%未満であり、好ましくは20重量
%未満、更に好ましくは10重量%未満、特に好ましく
は5重量%未満である。
【0014】本発明における成分(A)及び成分(B)
の塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム
塩等の金属塩、アルギニン塩、リジン塩、ヒスチジン塩
等の有機塩を挙げることができる。固形性に優れたもの
を得る上で、ナトリウム塩、カリウム塩、アルギニン塩
が好ましく、特にナトリウム塩が最も好ましい。またこ
れらの塩は、1種の塩基で中和されていてもよく、更に
2種以上の塩基で中和されていてもよい。また、2つの
カルボキシル基をもつN−アシルグルタミン酸塩やN−
アシルアスパラギン酸塩等はジ塩でもモノ塩でもよく、
任意の中和度のものを用いてもよい。
【0015】本発明の成分(A)及び成分(B)は、必ずし
も全てを塩の形態で用いる必要はなく、未中和物との混
合物として用いても良い。但し、未中和物のみでは、泡
立たなくなるため、必ず一部は塩の形態で配合される。
もちろん固形洗浄剤組成物を調製するときに、未中和の
ものを水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ
で中和し、一部又は全部を塩の形態としても良い。未中
和物の含有割合は、通常、未中和物/塩=1/1以下で
あり、好ましくは1/3以下である。未中和物の割合が
大きすぎると泡立ちが悪くなる。
【0016】本発明の成分(A)及び成分(B)に加
え、更に成分(C)として固形ワックスを加えことで、
更に固形性、溶け崩れ性を改善することができる。固形
ワックスは、融点が40℃〜120℃のものが用いられ
る。好ましくは50℃〜100℃であり、特に好ましく
は60℃〜90℃である。固形ワックスの融点が低すぎ
ると、液化しやすいため固形洗浄剤組成物の安定性、固
形性が低下する。他方、融点が高すぎると、固形洗浄剤
組成物を製造、加工する際に固形ワックスが十分に溶解
せず、他の成分とのなじみが悪くなり、均一な固形洗浄
剤組成物が得られにくい場合が生じる。
【0017】好適に用いられる固形ワックスを例示すれ
ば、固形パラフィンワックス、セレシン、マイクロクリ
スタリンワックス等の炭化水素系固形ワックス、カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ等のロウ類等が
挙げられる。これらの固形ワックスは夫々単独で用いて
もよいし、2種以上を任意の割合で混合して用いてもよ
い。特に、上記に例示した炭化水素系固形ワックスが好
ましい。マイクロクリスタリンワックスとしては日本精
蝋株式会社のHi−Mic−1080、3090、10
70、2065、1045等が挙げられる。
【0018】また本発明に用いられる成分(A)及び成
分(B)に加え、更に成分(D)として酸性アミノ酸又
はその塩を加えることで、固形洗浄剤組成物の低湿度下
でのひび割れを改善することができる。酸性アミノ酸及
びその塩としてはグルタミン酸、アスパラギン酸及びこ
れらの塩が代表的なものとして挙げられる。これらの酸
性アミノ酸及びその塩は単独で、あるいは2種以上を任
意の割合で混合して用いることができる。特にグルタミ
ン酸及びその塩が好ましい。これら酸性アミノ酸及びそ
の塩はD体、L体、DL体を問わず用いることができ
る。このような酸性アミノ酸及びその塩の配合により、
低湿度下でのひび割れを抑制するだけでなく、使用後の
肌のしっとり感も改善することができる。これら酸性ア
ミノ酸塩の塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウム塩等の金属塩、アルギニン塩、リジン塩、ヒス
チジン塩等の有機塩を挙げることができる。特にナトリ
ウム塩、カリウム塩が好ましく、ナトリウム塩が最も好
ましい。酸性アミノ酸塩は1種の塩基で中和されていて
も、2種以上の塩基で中和されていてもよい。
【0019】成分(D)の酸性アミノ酸及びその塩におい
て、用いる成分(D)はその全てが塩であってもよいし、
全てを未中和の酸の形態で用いてもよく、任意の中和度
に調整したものを用いてもよい。もちろん固形洗浄剤組
成物を調製するときに、未中和の酸を水酸化ナトリウム
や水酸化カリウム等のアルカリで中和し、一部又は全部
を塩の形態としても良い。但し、一部あるいは全部を酸
として用いる場合、後述するように、固形洗浄剤組成物
のpHが下がり過ぎないようにする方がよい。
【0020】本発明の固形洗浄剤組成物は低刺激性の観
点から、pHを5.5〜7.0とするのが好ましい。更
に好ましいpHは6.2〜6.8である。また、pHが
5.5未満では泡立ちの低下が著しくなり、7.0を超
えるpHでは溶け崩れが起こりやすくなる。高級脂肪酸
塩などの場合、pHを皮膚に温和な中性〜弱酸性域に下
げた場合、泡立ちが著しく低下するが、本発明における
成分(A)、(B)のアニオン界面活性剤はこのような
pH域でも比較的良好な泡立ちを示す。尚、本明細書で
言う固形洗浄剤組成物のpHは固形洗浄剤組成物の1%
水溶液(40℃)のpHを意味している。
【0021】固形洗浄剤組成物を上記の好ましいpH範
囲に調整するには、成分(A)、成分(B)のアニオン
界面活性剤の中和度を下げることによって行うことがで
きる他、任意の酸又はアルカリを適宜配合することによ
って行うことができる。用いられる酸としては、成分
(D)として用いられる酸性アミノ酸の他、クエン酸、
酢酸、乳酸、リンゴ酸、p−トルエンスルホン酸、酒石
酸、グリコール酸、ピロリドンカルボン酸、塩酸、硫
酸、リン酸、炭酸、硝酸等が挙げられ、アルカリとして
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルギニン、リ
ジン、ヒスチジン等が挙げられる。
【0022】本発明の固形洗浄剤組成物における成分
(A)と成分(B)の配合比は重量比で(A)/(B)=8
5/15〜55/45、好ましくは80/20〜55/
45、更に好ましくは70/30〜55/45である。
配合比(A)/(B)が85/15を超えると、固形性
が悪くなり、溶け崩れしやすくなり、耐硬水性も小さく
なる。また配合比(A)/(B)が55/45未満の場合、
使用の際のぬめり感、石鹸容器への付着、泡立ちの低下
等の問題が生じてくる。なお、成分(A)、成分(B)
には、それぞれの未中和体が含んでいてもよく、上記の
配合比はこれらの含有量を入れた値である。
【0023】本発明の固形洗浄剤組成物における成分
(A)、成分(B)の配合量は30〜95重量%、好ま
しくは40〜95重量%、更に好ましくは50〜90重
量%である。もちろんここに述べた数値は本発明におけ
るアニオン性界面活性剤の塩のみでなく未中和体も含ん
だ数値である。成分(A)を50重量%未満とする場合、
泡立ちや固形性を保つため他のアニオン界面活性剤を加
え、アニオン界面活性剤の総量を50重量%以上とした
方がよい。
【0024】本発明における成分(C)固形ワックスの
配合量は、固形洗浄剤組成物において2〜20重量%、
好ましくは5〜10重量%である。2重量%より少ない
と十分な固形性、溶け崩れ性の改善効果が十分でなく、
他方、20重量%を超えると泡立ちが悪くなる。
【0025】本発明における成分(D)酸性アミノ酸及
びその塩の配合量は、固形洗浄剤組成物において1〜4
0重量%、好ましくは3〜20重量%、更に好ましくは
5〜10重量%である。1重量%より少ないとひび割れ
の改善効果が十分得られない場合があり、他方、40重
量%を超えると溶け崩れしやすくなる。
【0026】本発明の固形洗浄剤組成物において、本発
明の効果を阻害しない範囲で通常使用される各種添加剤
を添加することができる。例えば、セチルアルコール、
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステ
アリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルア
ルコール、ミリスチルアルコール等の高級アルコール、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、硬化牛脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等
の高級脂肪酸およびその塩、プロピレングリコール、ブ
チレングリコール、グリセリン、ソルビトール、トリメ
チルグリシン等の保湿剤、アニオン性界面活性剤、カチ
オン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活
性剤等の界面活性剤、植物油、動物系油脂、天然系油脂
誘導体、鉱物系油脂、低級および高級脂肪酸エステル、
N−アシルグルタミン酸エステル等の合成系油脂、シリ
コーン化合物、高分子物質、アルコール類、多価アルコ
ール、動植物抽出物、アミノ酸、核酸、ビタミン、酵
素、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収
剤、キレート剤、制汗剤、酸化染料、pH調整剤、パー
ル化剤等の化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、
医薬部外品原料規格、日本薬局方、日本薬局外医薬品成
分規格、食品添加物公定書等の各種公定書記載の原料等
が挙げられる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0028】[固形洗浄剤組成物の調製]表1に示す配
合組成の固形洗浄剤組成物を以下の方法により調製し
た。すなわち、固形成分をニーダーにより均一に混合し
た後、攪拌を続けながら徐々に液体成分を添加し、全体
が均一になるまで攪拌を続ける。次に、混合した組成物
を3本ロールにより更に混錬し、必要に応じ、ロールを
加熱または冷却し、均一なシート状とする。次に、シー
ト状の組成物を押し出し機に押し出し、円柱状の石鹸と
する。円柱状の表面が均一でなめらかにならない場合
は、押し出し機を加熱または冷却し、押し出しを繰り返
す。円柱状とした組成物を型打ち機により、通常の石鹸
の形に成型する。型から外れにくい場合は、必要に応じ
てアルコール等の離けい剤を型の表面に薄く塗ってから
型打ちする。
【0029】溶け崩れ性:各固形洗浄剤組成物5gを立
方体に切り、水道水中に1時間浸漬し、溶け崩れの有無
について以下の基準にて評価した。評価は下記基準に従
って10名のパネラーによって行い、10名の平均値に
より、4.0以下〜3.5以上を◎;3.5未満〜2.5
以上を○;2.5未満〜1.5以上を△;1.5未満を
×とした。 4:ほとんど溶け崩れがない 3:わずかに溶け崩れている 2:はっきりとした溶け崩れがみられる 1:かなりの部分が溶け崩れている
【0030】固形性:固形洗浄剤組成物の調製におい
て、型打ち機で成型して得られた固形洗浄剤組成物の状
態を評価した。評価は下記基準に従って10名のパネラ
ーによって行い、10名の平均値により、4.0以下〜
3.5以上を◎;3.5未満〜2.5以上を○;2.5
未満〜1.5以上を△;1.5未満を×とした。 4:非常に良好 3:良好 2:普通 1:不良
【0031】ひび割れのなさ:各固形洗浄剤組成物20
gを立方体に切り、25℃恒温下、相対湿度30%RH
の環境化で240時間保存した後、表面の様子を観察し
て評価した。評価は下記基準に従って10名のパネラー
によって行い、10名の平均値により、3.5以下〜
2.5以上を○;2.5未満〜1.5以上を△;1.5
未満を×とした。 3:ほとんどひびわれがみられない 2:わずかにひび割れがみられる 1:明確なひび割れがみられる
【0032】付着性:各固形洗浄剤組成物50gを水道
水1gを滴下したガラス板の上に置き、24時間放置
後、各固形洗浄剤組成物のガラス板からの引き剥がし易
さを評価した。評価は下記基準に従って10名のパネラ
ーによって行い、10名の平均値により、3.0以下〜
2.5以上を○;2.5未満〜1.5以上を△;1.5
未満を×とした。 3:容易に引き剥がせる 2:やや引き剥がしにくい 1:非常に引き剥がしにくい
【0033】耐硬水性:各固形洗浄剤組成物について塩
化カルシウム500ppmの硬水およびイオン交換水を
用いて手洗いを行い、両者の泡立ちを比較し以下の評価
基準で評価した。評価は下記基準に従って10名のパネ
ラーによって行い、10名の平均値により、3.0以下
〜2.5以上を○;2.5未満〜1.5以上を△;1.
5未満を×とした。 3:ほとんど差が感じられない 2:硬水で洗った方がやや泡量が少ない 1:硬水で洗った方が明らかに泡量が少ない
【0034】ぬめり感のなさ、泡の感触(こし・粘
り)、泡量:各固形洗浄剤組成物について、40℃の水
道水で手洗いおよび洗顔を行い、ぬめり感のなさ、泡の
感触、泡量について以下の基準で評価した。評価は下記
基準に従って10名のパネラーによって行い、10名の
平均値により、3.0以下〜2.5以上を○;2.5未
満〜1.5以上を△;1.5未満を×とした。 3:ほとんどぬめり感がなくさっぱりしている 2:ややぬめり感を感じる 1:ぬめり感がある 3:泡にこしと粘りがあり良好な感触である 2:やや泡のこしと粘りが不足している 1:泡のこしと粘りが不足している 3:良好な泡立ちを示す 2:やや泡立ちに不足している 1:泡立ちが不足している
【0035】
【表1】
【0036】下記の配合組成に伴い、固形洗浄剤組成物
を製造した。得られた固形洗浄剤組成物は、溶け崩れの
なさ、固形性、ひび割れのなさ、付着性、耐硬水性がい
ずれも良好であった。また、使用時のきしみ感及びぬめ
り感、使用後の肌のかさつき感もなく、さっぱり感及び
泡の粘り・こしにも優れたものであった。
【0037】 (配合組成−1) (重量%) N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム 30 N−ミリストイルグリシンナトリウム 20 N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 20 ヤシ油脂肪酸ナトリウム 5 クエン酸 7 セタノール 5 グリセリン 5 EDTA・2Na 0.2 酸化チタン 0.1 ヒノキチオール 0.1 メチルパラベン 0.1 着色剤 適量 精製水 残余
【0038】 (配合組成−2) (重量%) N−ラウロイルグリシンナトリウム 35 N−ヤシ油脂肪酸アシルアラニンカリウム 15 N−硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム 10 クエン酸 7 セタノール 2 EDTA・2Na 0.2 酸化チタン 0.1 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 トリクロサン 0.1 着色剤 適量 精製水 残余
【0039】 (配合組成−3) (重量%) N−ラウロイルアラニンナトリウム 60 N−硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム 20 カラメル 0.2 EDTA・2Na 0.2 酸化チタン 0.1 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 pH調整剤 適量 着色剤 適量 精製水 残余
【0040】
【発明の効果】本発明によれば低刺激性で、固形性に優
れ、溶け崩れしにくく、使用感に優れ、石鹸箱等への付
着が小さく、耐硬水性に優れた固形洗浄剤組成物を提供
することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)炭素原子数10〜14のアシル基
    を有するN−アシル中性アミノ酸塩(但し、未中和のN
    −アシル中性アミノ酸を含む)と(B)炭素原子数16
    〜20のアシル基を有するN−アシル酸性アミノ酸塩
    (但し、未中和のN−アシル酸性アミノ酸を含む)を含
    有し、成分(A)と成分(B)の比率が重量比で(A)
    /(B)=85/15〜55/45の範囲にあることを
    特徴とする固形洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 成分(A)、成分(B)に加え、更に
    (C)融点が40℃〜120℃の固形ワックスのの1種
    又は2種以上及び/又は(D)酸性アミノ酸及びその塩の
    うちの1種又は2種以上を含有する請求項1記載の固形
    洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 N−アシル中性アミノ酸塩がN−アシル
    グリシン塩、N−アシルアラニン塩、N−アシル−β−
    アラニン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩
    及びN−アシルメチルタウリン塩から選ばれたものであ
    る請求項1又は2記載の固形洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 N−アシル酸性アミノ酸塩がN−アシル
    グルタミン酸塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選
    ばれたものである請求項1又は2記載の固形洗浄剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 N−アシル中性アミノ酸塩がN−アシル
    グリシン塩およびN−アシルアラニン塩から選ばれたも
    のであり、N−アシル酸性アミノ酸塩がN−アシルグル
    タミン酸塩である請求項1又は2記載の固形洗浄剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 N−アシル中性アミノ酸塩、N−アシル
    酸性アミノ酸塩の塩がナトリウム塩、カリウム塩、マグ
    ネシウム塩、アルギニン塩、リジン塩及びヒスチジン塩
    から選ばれたものである請求項1乃至5記載の固形洗浄
    剤組成物。
  7. 【請求項7】 pHが5.5〜7.0である請求項1又
    は2記載の固形洗浄剤組成物。
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